JP4555070B2 - カラーフィルタおよびその製造方法 - Google Patents
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まず、本発明におけるカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタには、着色層の組成等により、3つの態様がある。以下、それぞれの態様についてわけて説明する。
まず、本発明のカラーフィルタの第1の態様について説明する。本態様におけるカラーフィルタは、透明基板と、上記透明基板上に形成された樹脂製遮光部と、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に形成され、上記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成された少なくとも赤色用顔料および樹脂成分を含有する赤色着色層とを有するカラーフィルタであって、上記赤色着色層中に含有される上記赤色用顔料と、上記赤色着色層中に含有される上記樹脂成分との重量比(上記赤色用顔料の含有量/上記樹脂成分の含有量)が、0.20〜0.40の範囲内であり、上記赤色着色層および上記樹脂製遮光部が積層された領域の膜厚と、上記開口部の中心部に形成された上記赤色着色層の膜厚との差が0.4μm以下であり、かつ上記赤色着色層および上記樹脂製遮光部が積層された領域の幅が2μm〜8μmの範囲内であることを特徴とするものである。
以下、本態様のカラーフィルタの各構成ごとに詳しく説明する。
まず、本態様に用いられる赤色着色層について説明する。本態様に用いられる赤色着色層は、後述する樹脂製遮光部により区画された領域に形成され、かつ上記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成されるものであって、赤色用顔料および樹脂成分を含有するものである。
次に、本態様に用いられる樹脂製遮光部は、後述する透明基板上にパターン状に形成された樹脂製の遮光部であれば、特に限定されるものではない。このような樹脂製遮光部としては通常、遮光材料および樹脂を含有するものとされる。
次に、本態様に用いられる透明基板について説明する。本態様に用いられる透明基板は、上記樹脂製遮光部および上記赤色着色層が形成可能なものであれば特に限定されるものではない。このような透明基板としては、例えば石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジッド材、あるいは、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。
次に、本態様のカラーフィルタについて説明する。本態様のカラーフィルタは、上記透明基板、赤色着色層、および樹脂製遮光部を有するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば透明電極層や配向膜、保護層等を必要に応じて有していてもよい。
次に、本発明のカラーフィルタの第2の態様について説明する。本態様におけるカラーフィルタは、透明基板と、上記透明基板上に形成された樹脂製遮光部と、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に形成され、上記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成された少なくとも緑色用顔料および樹脂成分を含有する緑色着色層とを有するカラーフィルタであって、上記緑色着色層中に含有される上記緑色用顔料と、上記緑色着色層中に含有される上記樹脂成分との重量比(緑色用顔料の重量/樹脂成分の重量)が、0.34〜0.55の範囲内であり、上記緑色着色層および上記樹脂製遮光部が積層された領域の膜厚と、上記開口部の中心部に形成された上記緑色着色層の膜厚との差が0.4μm以下であり、かつ上記緑色着色層および上記樹脂製遮光部が積層された領域の幅が2μm〜8μmの範囲内であることを特徴とするものである。
以下、本発明のカラーフィルタの各構成ごとに詳しく説明する。なお、本態様に用いられる透明基板および樹脂製遮光部については、上述した第1の態様で用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
まず、本態様に用いられる緑色着色層について説明する。本態様に用いられる緑色着色層は、後述する樹脂製遮光部により区画された領域に形成され、かつ上記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成されるものであって、緑色用顔料および樹脂成分を含有するものである。
次に、本態様のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、上記透明基板、緑色着色層、および樹脂製遮光部を有するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば透明電極層や配向膜、保護層等を必要に応じて有していてもよい。
次に、本発明のカラーフィルタの第2の態様について説明する。本態様におけるカラーフィルタは、透明基板と、上記透明基板上に形成された樹脂製遮光部と、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に形成され、上記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成された少なくとも青色用顔料および樹脂成分を含有する青色着色層とを有するカラーフィルタであって、上記青色着色層中に含有される上記青色用顔料と、上記青色着色層中に含有される上記樹脂成分との重量比(青色用顔料の重量/樹脂成分の重量)が、0.16〜0.33の範囲内であり、上記青色着色層および上記樹脂製遮光部が積層された領域の膜厚と、上記開口部の中心部に形成された上記青色着色層の膜厚との差が0.4μm以下であり、かつ上記青色着色層および上記樹脂製遮光部が積層された領域の幅が2μm〜8μmの範囲内であることを特徴とするものである。
以下、本発明のカラーフィルタの各構成ごとに詳しく説明する。なお、本態様に用いられる透明基板および樹脂製遮光部については、上述した第1の態様で用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
まず、本態様に用いられる青色着色層について説明する。本態様に用いられる青色着色層は、後述する樹脂製遮光部により区画された領域に形成され、かつ上記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成されるものであって、青色用顔料および樹脂成分を含有するものである。
次に、本態様のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、上記透明基板、青色着色層、および樹脂製遮光部を有するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば透明電極層や配向膜、保護層等を必要に応じて有していてもよい。
次に、本発明のカラーフィルタの製造方法について説明する。本発明のカラーフィルタの製造方法は、透明基板上に樹脂製遮光部をパターン状に形成する樹脂製遮光部形成工程と、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも赤色用顔料および樹脂成分を含有し、上記赤色用顔料と、上記樹脂成分との重量比(赤色用顔料の重量/樹脂成分の重量)が、0.20〜0.40の範囲内である赤色着色層形成用組成物を用いて赤色着色層を形成する赤色着色層形成工程と、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも緑色用顔料および樹脂成分を含有し、上記緑色用顔料と、上記樹脂成分との重量比(緑色用顔料の重量/樹脂成分の重量)が、0.34〜0.55の範囲内である緑色着色層形成用組成物を用いて緑色着色層を形成する緑色着色層形成工程と、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも青色用顔料および樹脂成分を含有し、上記青色用顔料と、上記樹脂成分との重量比(青色用顔料の重量/樹脂成分の重量)が、0.16〜0.33の範囲内である青色着色層形成用組成物を用いて青色着色層を形成する青色着色層形成工程とを有することを特徴とするものである。
まず、本発明における樹脂製遮光部形成工程について説明する。本発明における樹脂製遮光部形成工程は、透明基板上に樹脂製遮光部をパターン状に形成する工程である。本発明においては、上記樹脂製遮光部が形成可能な方法であれば、その形成方法は特に限定されるものではなく、例えば遮光材料や樹脂に、光開始剤等を添加した樹脂製遮光部形成用組成物を用いて、フォトリソグラフィー法等により形成する方法等とすることができる。なお、このような樹脂製遮光部の形成に用いられる樹脂や遮光材料等の材料や形成方法等については、一般的なカラーフィルタにおける樹脂製遮光部に用いられるものと同様であるので、ここでの詳しい説明は省略する。
次に、本発明における赤色着色層形成工程について説明する。本発明における赤色着色層形成工程は、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも赤色用顔料および樹脂成分を含有し、上記赤色用顔料と、上記樹脂成分との重量比が、所定の範囲内である赤色着色層形成用組成物を用いて赤色着色層を形成する工程である。
次に、本発明における緑色着色層形成工程について説明する。本発明における緑色着色層形成工程は、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも緑色用顔料および樹脂成分を含有し、上記緑色用顔料と、上記樹脂成分との重量比が、所定の範囲内である緑色着色層形成用組成物を用いて緑色着色層を形成する工程である。
次に、本発明における青色着色層形成工程について説明する。本発明における青色着色層形成工程は、上記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも青色用顔料および樹脂成分を含有し、上記青色用顔料と、上記樹脂成分との重量比が、所定の範囲内である青色着色層形成用組成物を用いて青色着色層を形成する工程である。
本発明においては、上述した樹脂製遮光部形成工程、赤色着色層形成工程、緑色着色層形成工程、および青色着色層形成工程以外に、例えば透明電極層を形成する透明電極層形成工程や、配向膜を形成する配向膜形成工程等、必要に応じて適宜他の工程を有していてもよい。このような他の工程は、一般的なカラーフィルタの製造方法に用いられる各工程と同様とすることができるので、ここでの詳しい説明は省略する。
透明基板として、厚さ0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。この基板を定法にしたがって洗浄した後、基板の片側全面に下記の組成を有する樹脂製遮光部形成用組成物を塗布し、乾燥後ホットプレート上で加熱した。その後、所定のフォトマスクを介して露光した後、焼成して樹脂製遮光部(線幅25μm)を形成した。この際の樹脂製遮光部の平均膜厚は1.3μmとした。
・カーボンブラック分散溶液
(溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、固形分15%)
480重量部
・感光性樹脂組成物 60重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 134重量部
上記感光性樹脂組成物は、下記組成を有するものである。以下の実施例について用いられる感光性樹脂組成物についても、同様である。
・モノマー:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 32重量部
・ポリマー:スチレンとメタクリル酸とイソブチルメタクリル酸との共重合体
60重量部
・開始剤:Irg369(チバスペシャリティケミカルズ(株)社製 8重量部
上記赤色着色層形成用組成物中の赤色用顔料と樹脂との重量比(赤色用顔料の重量/樹脂成分の重量(以下、P/V比ともいう。))を表1に示す。また、この際の樹脂製遮光部および赤色着色層が積層された領域と、開口部に形成された赤色着色層との膜厚差も表1に示す。また、上記P/V比と上記膜厚差との関係を図3に示す。
・PR(ピグメントレッド)254分散液
(溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、固形分12.5%、赤色用顔料の含有量9.5%) 60重量部
・感光性樹脂組成物 12.5重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 27.5重量部
赤色着色層形成用組成物中の赤色用顔料と樹脂とのP/V比が、0.35、および0.30となるように、それぞれPR254分散液の量を調整した以外は、実施例1と同様に赤色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および赤色着色層が積層された領域と、開口部に形成された赤色着色層との膜厚差を表1に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図3に示す。
赤色着色層形成用組成物中の赤色用顔料と樹脂とのP/V比が、0.50、および0.45となるように、PR254分散液の量をそれぞれ調整した以外は、実施例1と同様に赤色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および赤色着色層が積層された領域と、開口部に形成された赤色着色層との膜厚差を表1に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図3に示す。
赤色着色層形成用組成物中の赤色用顔料として、PR(ピグメントレッド)254分散液およびPY(ピグメントイエロー)139の分散液を8:2の割合で用い、赤色着色層用組成物中の赤色用顔料と樹脂とのP/V比が0.40、0.35、および0.30となるものとした以外は、実施例1と同様に赤色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および赤色着色層が積層された領域と、開口部に形成された赤色着色層との膜厚差を表1に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図3に示す。
赤色着色層形成用組成物中の赤色用顔料として、PR(ピグメントレッド)254分散液およびPY(ピグメントイエロー)139の分散液を8:2の割合で用い、赤色着色層用組成物中の赤色用顔料と樹脂とのP/V比が0.50、および0.45となるものとした以外は、実施例1と同様に赤色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および赤色着色層が積層された領域と、開口部に形成された赤色着色層との膜厚差を表1に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図3に示す。
赤色着色層形成用組成物中の赤色用顔料として、PR254分散液およびPR177分散液を5:5の割合で用い、赤色着色層用組成物中における赤色用顔料と樹脂とのP/V比が0.40、0.35、および0.30となるものとした以外は、実施例1と同様に赤色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および赤色着色層が積層された領域と、開口部に形成された赤色着色層との膜厚差を表1に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図3に示す。
赤色着色層形成用組成物中の赤色用顔料として、PR254分散液およびPR177分散液を5:5の割合で用い、赤色着色層用組成物中における赤色用顔料と樹脂とのP/V比がそれぞれ0.50、および0.45となるものとした以外は、実施例1と同様に赤色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および赤色着色層が積層された領域と、開口部に形成された赤色着色層との膜厚差を表1に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図3に示す。
実施例1と同様に樹脂製遮光部を形成した。この際の樹脂製遮光部の平均膜厚は1.3μmとした。
上記緑色着色層形成用組成物中の緑色用顔料と樹脂との重量比(緑色用顔料の重量/樹脂成分の重量(以下、P/V比ともいう。))を表2に示す。また、この際の樹脂製遮光部および緑色着色層が積層された領域と、開口部に形成された緑色着色層との膜厚差も表2に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図4に示す。
・PG(ピグメントグリーン)36/PG7/PY(ピグメントイエロー)138分散液(8:1:1)(溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、固形分14.3%、緑色用顔料の含有量8.2%) 79重量部
・感光性樹脂組成物 7重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 14重量部
緑色着色層形成用組成物中の緑色用顔料と樹脂とのP/V比が、0.50となるように、PG36/PG7/PY138分散液の量を調整した以外は、実施例10と同様に緑色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および緑色着色層が積層された領域と、開口部に形成された緑色着色層との膜厚差を表2に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図4に示す。
緑色着色層形成用組成物中の緑色用顔料と樹脂とのP/V比が、0.65、0.60、および0.31となるように、PG36/PG7/PY138分散液の量をそれぞれ調整した以外は、実施例10と同様に緑色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および緑色着色層が積層された領域と、開口部に形成された緑色着色層との膜厚差を表2に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図4に示す。
緑色着色層形成用組成物中の緑色用顔料として、PG36/PG7/PY138(6:2:2)分散液を用い、緑色着色層用組成物中の緑色用顔料と樹脂とのP/V比が0.55、および0.50となるものとした以外は、実施例10と同様に緑色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および緑色着色層が積層された領域と、開口部に形成された緑色着色層との膜厚差を表2に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図4に示す。
緑色着色層形成用組成物中の緑色用顔料として、PG36/PG7/PY138(6:2:2)分散液を用い、緑色着色層用組成物中の緑色用顔料と樹脂とのP/V比が0.65、0.60、および0.31となるように、実施例10と同様に緑色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および緑色着色層が積層された領域と、開口部に形成された緑色着色層との膜厚差を表2に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図4に示す。
緑色着色層形成用組成物中の緑色用顔料として、PG36/PG7/PY138(4:3:3)分散液を用い、緑色着色層用組成物中の緑色用顔料と樹脂とのP/V比が0.55、および0.50となるものとした以外は、実施例10と同様に緑色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および緑色着色層が積層された領域と、開口部に形成された緑色着色層との膜厚差を表2に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図4に示す。
緑色着色層形成用組成物中の緑色用顔料として、PG36/PG7/PY138(4:3:3)分散液を用い、緑色着色層用組成物中の緑色用顔料と樹脂とのP/V比が0.65、0.60、および0.31となるものとした以外は、実施例10と同様に緑色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および緑色着色層が積層された領域と、開口部に形成された緑色着色層との膜厚差を表2に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図4に示す。
実施例1と同様に樹脂製遮光部を形成した。この際の樹脂製遮光部の平均膜厚は1.3μmとした。
上記青色着色層形成用組成物中の青色用顔料と樹脂との重量比(青色用顔料の重量/樹脂成分の重量(以下、P/V比ともいう。))を表3に示す。また、この際の樹脂製遮光部および青色着色層が積層された領域と、開口部に形成された青色着色層との膜厚差も表3に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図5に示す。
・PB(ピグメントブルー)15:6分散液
(溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、固形分12.5%、青色用顔料の含有量10%) 42重量部
・感光性樹脂組成物 15重量部
・プロピレングリコールモノメチルアセテート 43重量部
青色着色層形成用組成物中の青色用顔料と樹脂とのP/V比が、0.25および0.20となるように、PB15:6分散液の量をそれぞれ調整した以外は、実施例15と同様に青色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および青色着色層が積層された領域と、開口部に形成された青色着色層との膜厚差を表3に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図5に示す。
青色着色層形成用組成物中の青色用顔料と樹脂とのP/V比が、0.40および0.35となるように、PB15:6分散液の量を調整した以外は、実施例15と同様に青色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および青色着色層が積層された領域と、開口部に形成された青色着色層との膜厚差を表3に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図5に示す。
青色着色層形成用組成物中の青色用顔料として、PB15:6/PV(ピグメントバイオレット)23(8:2)分散液を用い、P/V比が、0.30、0.25および0.2となるように、上記分散液の量をそれぞれ調整した以外は、実施例15と同様に青色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および青色着色層が積層された領域と、開口部に形成された青色着色層との膜厚差を表3に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図5に示す。
青色着色層形成用組成物中の青色用顔料として、PB15:6/PV(ピグメントバイオレット)23(8:2)分散液を用い、P/V比が、0.40および0.35となるように、上記分散液の量をそれぞれ調整した以外は、実施例15と同様に青色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および青色着色層が積層された領域と、開口部に形成された青色着色層との膜厚差を表3に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図5に示す。
青色着色層形成用組成物中の青色用顔料として、PB15:6/PV(ピグメントバイオレット)23(6:4)分散液を用い、P/V比が、0.30、0.25および0.20となるように、上記分散液の量をそれぞれ調整した以外は、実施例15と同様に青色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および青色着色層が積層された領域と、開口部に形成された青色着色層との膜厚差を表3に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図5に示す。
青色着色層形成用組成物中の青色用顔料として、PB15:6/PV(ピグメントバイオレット)23(6:4)分散液を用い、P/V比が、0.40および0.35となるように、上記分散液の量をそれぞれ調整した以外は、実施例15と同様に青色着色層を形成した。この際の樹脂製遮光部および青色着色層が積層された領域と、開口部に形成された青色着色層との膜厚差を表3に示す。また、上記P/V比と膜厚差との関係を図5に示す。
上述した実施例1〜24、および比較例1〜21の各色着色層上にスパッタリング法により透明電極(ITO)膜を形成した。この際の膜厚は1200Åであった。続いて、この透明電極層上に、ポリイミド樹脂配向膜を形成し、常法に従いラビング処理を行った。その後、上記透明基板と同様の透明基板上にTFTアレイを形成し、TFTアレイ基板とした。このTFTアレイ基板上に配向膜を形成し、ビーズ状のスペーサを散布して配置した。
上記カラーフィルタと上記TFTアレイ基板とをシール材を用いて貼り合わせ、液晶注入口から液晶を注入し、この液晶注入口を封止して液晶セルとした。続いて、上記液晶セルの両面に偏光板を貼り合わせて、全透過型液晶パネルとした。
この全透過型液晶パネルの表示ムラを観察し、評価を行った結果をそれぞれ表1、表2、および表3に示す。上記ラビング時のラビングムラによる配向不良、または配向膜剥がれから表示ムラが観察されなかった全透過型液晶パネルを○、ラビングムラによる配向不良、または配向膜剥がれから表示ムラが若干観察された全透過型液晶パネルを△、ラビングムラによる配向不良、または配向膜剥がれから表示ムラがはっきりと観察された全透過型液晶パネルを×とした。
上記評価から、各色着色層とも、上記膜厚差を0.4μm以下とすることにより、配向膜をラビングした際のラビングムラによる配向不良等のない、高品質なカラーフィルタとすることができることが確認された。また、図3に示されるように、赤色着色層を形成した実施例1〜9、および比較例1〜6においては、P/V比を0.4以下とすることにより、上記膜厚差を0.4μm以下とすることが可能であることが確認された。
また、緑色着色層を形成した実施例10〜15、および比較例7〜15においては、図4に示されるように、P/V比を0.55以下とすることにより、上記膜厚差を0.4μm以下とすることが可能であることが確認された。なお、比較例9、12、および15においては、上記膜厚差は小さかったが、緑色着色層の色相が薄く、色再現性が悪かった。
また、青色着色層を形成した実施例16〜24、および比較例16〜21においては、図5に示されるように、P/V比を0.33以下とすることにより、上記膜厚差を0.4μm以下とすることが可能であることが確認された。
2…遮光部
3…着色層
Claims (5)
- 透明基板と、前記透明基板上に形成された樹脂製遮光部と、前記樹脂製遮光部により区画された開口部に形成され、前記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成された少なくとも赤色用顔料および樹脂成分を含有する赤色着色層とを有するカラーフィルタであって、
前記赤色着色層中に含有される前記赤色用顔料と、前記赤色着色層中に含有される前記樹脂成分との重量比(前記赤色用顔料の含有量/前記樹脂成分の含有量)が、0.20〜0.30の範囲内であり、前記赤色着色層および前記樹脂製遮光部が積層された領域の膜厚と、前記開口部の中心部に形成された前記赤色着色層の膜厚との差が0.4μm以下であり、かつ前記赤色着色層および前記樹脂製遮光部が積層された領域の幅が2μm〜8μmの範囲内であることを特徴とするカラーフィルタ。 - 前記樹脂製遮光部により区画された開口部に形成され、前記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成された少なくとも緑色用顔料および樹脂成分を含有する緑色着色層を有し、前記緑色着色層中に含有される前記緑色用顔料と、前記緑色着色層中に含有される前記樹脂成分との重量比(前記緑色用顔料の含有量/前記樹脂成分の含有量)が、0.34〜0.55の範囲内であり、前記緑色着色層および前記樹脂製遮光部が積層された領域の膜厚と、前記開口部の中心部に形成された前記緑色着色層の膜厚との差が0.4μm以下であり、かつ前記緑色着色層および前記樹脂製遮光部が積層された領域の幅が2μm〜8μmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 透明基板と、前記透明基板上に形成された樹脂製遮光部と、前記樹脂製遮光部により区画された開口部に形成され、前記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成された少なくとも青色用顔料および樹脂成分を含有する青色着色層とを有するカラーフィルタであって、
前記青色着色層中に含有される前記青色用顔料と、前記青色着色層中に含有される前記樹脂成分との重量比(前記青色用顔料の含有量/前記樹脂成分の含有量)が、0.16〜0.30の範囲内であり、前記青色着色層および前記樹脂製遮光部が積層された領域の膜厚と、前記開口部の中心部に形成された前記青色着色層の膜厚との差が0.4μm以下であり、かつ前記青色着色層および前記樹脂製遮光部が積層された領域の幅が2μm〜8μmの範囲内であることを特徴とするカラーフィルタ。 - 前記樹脂製遮光部により区画された開口部に形成され、前記樹脂製遮光部の一部を被覆するように形成された少なくとも青色用顔料および樹脂成分を含有する青色着色層を有し、
前記青色着色層中に含有される前記青色用顔料と、前記青色着色層中に含有される前記樹脂成分との重量比(前記青色用顔料の含有量/前記樹脂成分の含有量)が、0.16〜0.30の範囲内であり、前記青色着色層および前記樹脂製遮光部が積層された領域の膜厚と、前記開口部の中心部に形成された前記青色着色層の膜厚との差が0.4μm以下であり、かつ前記青色着色層および前記樹脂製遮光部が積層された領域の幅が2μm〜8μmの範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタ。 - 透明基板上に樹脂製遮光部をパターン状に形成する樹脂製遮光部形成工程と、
前記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも赤色用顔料および樹脂成分を含有し、前記赤色用顔料と、前記樹脂成分との重量比(前記赤色用顔料の含有量/前記樹脂成分の含有量)が、0.20〜0.30の範囲内である赤色着色層形成用組成物を用いて赤色着色層を形成する赤色着色層形成工程と、
前記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも緑色用顔料および樹脂成分を含有し、前記緑色用顔料と、前記樹脂成分との重量比(前記緑色用顔料の含有量/前記樹脂成分の含有量)が、0.34〜0.55の範囲内である緑色着色層形成用組成物を用いて緑色着色層を形成する緑色着色層形成工程と、
前記樹脂製遮光部により区画された開口部に、少なくとも青色用顔料および樹脂成分を含有し、前記青色用顔料と、前記樹脂成分との重量比(前記青色用顔料の含有量/前記樹脂成分の含有量)が、0.16〜0.30の範囲内である青色着色層形成用組成物を用いて青色着色層を形成する青色着色層形成工程と
を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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