JP4554532B2 - パタークラブ - Google Patents

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Description

本発明は、パタークラブに関する。
パタークラブは、主としてグリーン上で用いられる。確率よくボールをカップインさせるために、パタークラブは、距離感の正確性と、高い打球方向性とを必要とする。
パッティングスタイルは、ゴルファーにより異なる。アドレス時の姿勢は、ゴルファーにより異なる。更に、身長や手の長さ等の身体的特徴も、ゴルファーにより異なる。パッティングスタイルを変えずに、転がりの良いパッティングをするためには、各ゴルファーに適合したライ角及びリアルロフト角を有するパタークラブを用いることが重要である。また、同一のゴルファーであっても、自己のコンディションやグリーンの状態等によってライ角やリアルロフト角を微調整することが有効な場合がある。
特開2003−210629公報は、ボディ部材に対してフェース部材を回転させることにより、ロフト角が変更されうるパター用ゴルフクラブヘッドを開示する。また、特開平9−164227号公報や、特開2004−305747公報は、ホーゼル内部にライ角やロフト角を変更するためのスペースを設けるとともに、このスペースに配置する詰め物の位置を変更することで、ロフト角及びライ角が変更されうるゴルフクラブヘッドを開示する。
特開2003−210629公報 特開平9−164227号公報 特開2004−305747公報
特開2003−210629公報に記載されたパター用ゴルフクラブヘッドにおいて、は、リアルロフト角は変更できるが、ライ角は変更できない。また、金属製のネック部を有するパター用ゴルフクラブヘッドでは、ネック部を曲げて塑性変形させることによりライ角やリアルロフト角が変更されうる。しかしこの場合、金属疲労が問題となり、更には、ネック部を曲げる作業中にネック部が折れることもある。また、ネック部を曲げることによりライ角及びリアルロフト角を正確に調整する作業は、熟練したクラフトマンにとっても極めて難しい作業である。この作業は、多くの時間と手間とを要する。また、ネック部の材質によっては、曲げることができない場合がある。さらに、塑性変形の範囲には限界があるので、塑性変形により調整されうるライ角及びリアルロフト角の範囲は、限定的である。
特開平9−164227号公報や特開2004−305747公報に記載されたゴルフクラブは、ライ角やロフト角を変更するのに、接着されたシャフトを抜き取ったり、接着された詰め物を除去したりといった作業が必要となる。この作業には、多大な労力と時間とが必要とされる。
本発明の目的は、容易にライ角及びリアルロフト角が調節されうるパタークラブの提供にある。
本発明に係るパタークラブは、シャフトと、このシャフトの一端部に取り付けられたパター用ゴルフクラブヘッドと、グリップとを備えている。上記パター用ゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体と、このヘッド本体とは別の部材であって上記ヘッド本体に対する取り付け角度が可変とされたシャフト装着部材とを有している。上記シャフト装着部材は、上記シャフトと接着される接着部と、上記ヘッド本体と当接している当接部とを有している。上記ヘッド本体は、上記シャフト装着部材の上記当接部を保持している保持部を有している。更に、上記パター用ゴルフクラブヘッドは、複数の上記取り付け角度において上記シャフト装着部材を上記ヘッド本体に対して固定しうる固定手段を有している。このパタークラブにおいては、上記複数の取り付け角度により、ライ角及びリアルロフト角が複数設定されうる。
好ましくは、上記当接部は、球面状凸面を有している。好ましくは、上記保持部は、上記球面状凸面に対応した形状の球面状凹面と、ネジ部材とを有している。好ましくは、上記固定手段は、上記球面状凹面が上記球面状凸面と当接し、且つ、上記ネジ部材の先端部が上記球面状凸面を押圧するように構成されている。
好ましくは、上記球面状凸面に、複数の窪みが設けられている。好ましくは、上記固定手段は、上記球面状凸面が上記球面状凹面と当接し、且つ、上記ネジ部材の先端部が上記複数の窪みと係合するように構成されている。
好ましくは、上記当接部は、球面状凸面を有している。好ましくは、上記ヘッド本体は、主部と、この主部とは別の部材である分割体とを有している。好ましくは、上記保持部は、上記主部と上記分割体の間に架け渡されたネジ部材を有している。好ましくは、上記固定手段は、上記ネジ部材を締めて上記当接部を上記主部と上記分割体とで挟み込む構成とされている。
好ましくは、上記シャフト装着部材は、上記ヘッド本体から露出した露出部を有している。好ましくは、この露出部に、上記複数のライ角及び上記リアルロフト角を示しうる表示がなされている
本発明に係るパタークラブは、リアルロフト角及びライ角の調整が容易である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るパタークラブ2の全体図である。パタークラブ2のは、シャフト4と、このシャフト4の一端部に取り付けられたパター用ゴルフクラブヘッド6と、グリップ5とを備える。グリップ5は、本実施形態のように1つでもよいし、2つ以上でもよい。いわゆる長尺パターの場合、グリップ5は2つとされるのが一般的である。
図2は、パタークラブ2におけるパター用ゴルフクラブヘッド6部分の拡大図である。図3は、パター用ゴルフクラブヘッド6をヒール側から見た図である。図4は、パター用ゴルフクラブヘッド6をソール側から見た図である。図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。
パター用ゴルフクラブヘッド(以下、単にヘッドともいう)6は、ヘッド本体8と、シャフト装着部材10とを有する。シャフト装着部材10は、ヘッド本体8とは別の部材である。シャフト装着部材10は、ヘッド本体8に対する取り付け角度が可変とされている。またヘッド6は、ソール面7と、フェース面9とを有している。
シャフト装着部材10は、シャフト4が装着されうる構成を備えている。本実施形態のシャフト装着部材10は、球体状とされた球体部10aと、この球体部10aから延びる突設部10bとを有している。シャフト装着部材10は、シャフト4を挿入しうるシャフト孔12を備えている。シャフト孔12は、突設部10bに設けられている。シャフト孔12は、インナーホーゼルを構成する。シャフト孔12の内周面とシャフト4の外周面とが接着されている。他の実施形態として、オーバーホーゼルを備えたシャフト装着部材が例示される。オーバーホーゼルの場合、シャフト装着部材は、シャフト内径と略同一の外径を有する外周面を備え、この外周面がシャフトの内周面と接着される(図示省略)。シャフトが装着されうる限り、シャフト装着部材の構成は限定されない。典型的なシャフト装着部材は、従来のゴルフクラブにおけるネック部、ホーゼル部又はソケット部を含む部材である。
シャフト装着部材10は、シャフト4と接着される接着部14を有する。接着部14は、突設部10bに設けられている。本実施形態において、接着部14は、シャフト孔12の内周面である。シャフト4が接着されうる限り、接着部の態様は限定されない。
ヘッド本体8は、シャフト装着部材10の一部をヘッド本体8から露出させるための開口11を有している(図6及び図7参照)。本実施形態のヘッド本体8では、開口11は円形である。開口11の直径は、球体部10aの直径よりも小さい。
シャフト装着部材10は、ヘッド本体8と当接しうる当接部16を有する。この当接部16は、球面状凸面18を有している。なお、後述されるように、球面状凸面18の球面部分には、凹部や凹凸などが設けられても良い。本実施形態では、球体部10aの一部が、当接部16である。
図7は、図6を分解した図である。図6及び図7が示すように、ヘッド本体8は、主部22と、この主部22とは別の部材である分割体24とを有している。また、ヘッド本体8は、主部22と分割体24との間に架け渡されたネジ部材26を有している。分割体24は、直方体を構成する6つの面のうちの一つの面に、球面状凹面30が形成されてなる部材である(図7等参照)。
ヘッド本体8は、シャフト装着部材10の当接部16を保持しうる保持部20を有している。保持部20は、シャフト装着部材10の当接部16を保持している。この保持部20は、前述した主部22の球面状凹面28と、分割体24と、ネジ部材26とからなる。
主部22は、球面状凹面28を有している。この球面状凹面28の曲率半径は、球面状凸面18の曲率半径と略同一である。一方、前述したように、分割体24は、球面状凹面30を有している。この球面状凹面30の曲率半径は、球面状凸面18の曲率半径と略同一である。更に主部22は、分割体24を収容しうる収容部32を有している(図7参照)。
分割体24は、ネジ部材26を挿通するためのネジ通し孔36を有している。一方、主部22は、ネジ部材26をねじ込むためのネジ孔38を有している。(図7参照)。シャフト装着部材10は、主部22と分割体24とに挟み込まれることにより、ヘッド本体8に対して固定される。この挟み込みは、ネジ機構によりなされる。即ち、この挟み込みは、ネジ通し孔36に挿通されたネジをネジ孔38にねじ込むことにより達成される。
図7により、ヘッド6を組み立てるための工程が説明される。第一の工程は、ソール面7側からシャフト装着部材10を収容部32に入れるとともに、突設部10bをヘッド本体8の開口11に挿通させ、突設部10bをヘッド本体8から露出させる工程である。第二の工程は、ヘッド本体8のソール面7側から、分割体24を収容部32に入れる工程である。第三の工程は、ネジ部材26により、分割体24を主部22に対して締結する工程である。この締結力(ネジ部材26の軸力)により、当接部16が、主部22と分割体24とで挟み込まれる。この挟み込みにより、シャフト装着部材10はヘッド本体8に対して固定されうる。球面状凹面28、30と球面状凸面18との静止摩擦係数を大きくするため、球面状凹面28,30及び/又は球面状凸面18の少なくとも一部に、粗面加工又は凹凸加工が施されても良い。この加工として、サンドブラストやショットピーニング等が挙げられる。
シャフト装着部材10は、ヘッド本体8に対して、複数の取り付け角度において固定されうる。ヘッド本体8とシャフト装着部材10との接触面が共に球面状とされることにより、複数の取り付け角度が可能とされている。
図8は、図5におけるシャフト装着部材10の拡大図である。図8における上側が、トウ側である。図8における下側が、ヒール側である。図8における右側が、バック側である。図8における左側が、フェース側である。
シャフト装着部材10は、ヘッド本体8から露出した露出部を有している。本実施形態において、露出部は、球面露出部40及び突設部10bである。本実施形態では、球体部10aが、ヘッド本体8から露出した球面露出部40を有している。この球面露出部40も、露出部である。
球面露出部40に、パタークラブ2のライ角及びリアルロフト角を示しうる表示がなされている。本実施形態では、球面露出部40に、パタークラブ2のライ角及びリアルロフト角を示しうる目盛り42が表示されている。この目盛り42は、ライ角を表示しうるライ角表示線44と、リアルロフト角を表示しうるリアルロフト角表示線46とを有している(図8参照)。ヘッド本体8側の目印50が、どのリアルロフト角表示線46を指しているかによって、リアルロフト角が判断されうる。ヘッド本体8側の目印50と、リアルロフト角表示線46との相対的な位置関係によって、リアルロフト角が判断されうる。ヘッド本体8側の目印52が、どのライ角表示線44を指しているかによって、ライ角が判断されうる。ヘッド本体8側の目印52と、ライ角表示線44との相対的な位置関係によって、ライ角が判断されうる。複数のライ角表示線44により、複数のライ角が示される。複数のリアルロフト角表示線46により、複数のリアルロフト角が示される。図示しないが、各ライ角表示線44のそれぞれに、ライ角の絶対値が付記されるのが好ましい。図示しないが、各リアルロフト角表示線46のそれぞれに、リアルロフト角の絶対値が付記されるのが好ましい。なお、目盛り42として、線の他、点等の各種のしるしが採用されうる。なお、ライ角表示線44及びリアルロフト角表示線46の記載は、図5及び図8を除き適宜省略されている。ライ角表示線44及びリアルロフト角表示線46により、シャフト装着部材10の可動範囲のほぼ全体におけるライ角及びリアルロフト角が表示されうる。
ヘッド6において、ライ角は、連続的に変更されうる。ヘッド6で設定されうるライ角は、無数である。ヘッド6において、リアルロフト角は、連続的に変更されうる。ヘッド6で設定されうるリアルロフト角は、無数である。
ここで、図8で示された状態、即ち、突設部10bの根本部が開口11の中央に位置している状態が、基準状態と定義される。シャフト装着部材10とヘッド本体8との取り付け角度は、この基準状態から、あらゆる方向に変更されうる。即ち、球体部10aは、あらゆる方向に回転されうる。ヘッド本体8に対するシャフト装着部材10の取り付け角度は、突設部10bとヘッド本体8とが干渉しない範囲内において変更されうる。この干渉しない範囲は、開口11の範囲に依存している。ネジ部材26を緩めることにより、取り付け角度の変更が可能となる。取り付け角度を固定するには、再びネジ部材26が締め付けられる。
図9は、本発明の第二実施形態に係るパタークラブ54に装着されたヘッド56をフェース面9側から見た図である。図10は、図9のX−X線に沿った断面図である。
以下で説明される構成が追加される点を除き、ヘッド56の構成は、前述したヘッド6と同様である。ヘッド6と同様の構成については、以下において説明が省略される。図9及び図10において、ヘッド6と同様の部分については、ヘッド6と同じ符合が付される。
ヘッド56のシャフト装着部材10において、球面状凸面18に、複数の窪み60が設けられている(図9参照)。この窪み60は、球面状凸面18に多数設けられている。また、ヘッド56は、前述したネジ部材26とは別のネジ部材として、当接ネジ部材62を有している。この当接ネジ部材62は、ヘッド本体8を貫通している。当接ネジ部材62は、ヘッド本体8の外部から、球面状凸面18にまで至っている。図示されないが、当接ネジ部材62を挿通するヘッド本体8の挿通孔はネジ孔とされている。このネジ孔に当接ネジ部材62がねじ込まれることにより、当接ネジ部材62の先端部は、球面状凸面18を押圧しうるようにされている。この押圧は、当接ネジ部材62の軸力に起因する。窪み60の大きさは、当接ネジ部材62の先端部の外径よりも大きくされている。よって、窪み60と、当接ネジ部材62の先端部とは係合しうる。複数の窪み60のうちの一の窪み60と、当接ネジ部材62の先端部とを係合させることにより、シャフト装着部材10がヘッド本体8に対して固定されうる。窪み60は、球体部10aの表面のうち、球面露出部40を除く部分のほぼ全面に設けられている。窪み60は、ほぼ隙間無く設けられている。
ヘッド56において、当接ネジ部材62は、複数設けられている。図10が示すように、当接ネジ部材62は、球体部10aのヒール側と、球体部10aのバック側とに設けられている。当接ネジ部材62が複数とされることにより、シャフト装着部材10のヘッド本体8に対する固定がより一層確実とされうる。
なお、ヘッド56において、窪み60が設けられていない構成でもよい。窪み60が無い場合であっても、当接ネジ部材62の押圧力により、シャフト装着部材10はヘッド本体8に対して固定されうる。この場合、当接部16は、当接ネジ部材62と、球面状凹面とで挟まれることにより、ヘッド本体8に対して固定される。
本発明の固定手段において、ネジ部材26による当接部16の挟み込みと、当接ネジ部材62による押圧力とが併用されてもよい。更に、本発明の固定手段において、窪み60と当接ネジ部材62との係合が、ネジ部材26による挟み込みと併用されてもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例]
前述した第一実施形態に係るヘッド6により、実施例に係るパタークラブが作製された。ヘッド本体8及びシャフト装着部材10の材質は、SUS630とされた。ヘッド本体8及びシャフト装着部材10の製法は、鋳造とされた。シャフト4及びグリップ5として、汎用品が用いられた。
[比較例1]
図11から図13は、比較例1に係るパター用ゴルフクラブヘッド66を示す図である。図11は、ヘッド66をフェース側から見た図である。図12は、ヘッド66をヒール側から見た図である。図13は、図12のXIII−XIII線に沿った断面図である。ヘッド66は、ヘッド本体部68と、このヘッド本体部68から突設されたネック部70とを有する。ヘッド本体部68は、フェース面72と、ソール面74とを備えている。
ネック部70は、溶接によりヘッド本体部68に固定されている。ヘッド本体部68の形状は、前述したヘッド6のヘッド本体8と略同一である。ネック部70の形状は、前述したヘッド6におけるシャフト装着部材10の突設部10bの形状と略同一である。その他の点については、実施例と同様にして、比較例1のパタークラブを得た。
[比較例2]
図14から図16は、比較例2に係るパター用ゴルフクラブヘッド74を示す図である。図14は、シャフト76が装着されたヘッド74をヒール側から見た図である。図15は、図14のXV−XV線に沿った断面図である。図16は、図15のXVI−XVI線に沿った断面図である。
ヘッド74は、いわゆるネック部を有していない。ヘッド74は、シャフトを接着するためのシャフト孔78を有する。シャフト76の先端部が、シャフト孔78に挿入され且つ接着されている。図14が示すように、シャフト76の先端部近傍は曲げられている。ヘッド74の形状は、前述した実施例のヘッド本体8の形状と略同一である。
ヘッド74は、分割された2つの部材よりなる。この2つの部材は、主部材80及びヒール側部材82である。主部材80は、フェース面84の全体を有している。また主部材80は、ヘッド74のバック側の部分のうち、トウ側の約半分を占めている(図15参照)。一方、ヒール側部材82は、ヘッド74のバック側の部分のうち、ヒール側の約半分を占めている(図15参照)。主部材80の底面は、ソール面85の一部を構成している。ヒール側部材82の底面は、ソール面85の一部を構成している。ヒール側部材82は、ネジ部材86により主部材80に連結されている。なお、主部材80及びヒール側部材82は、後述される取り付け角度の変更に対応してネジ止めが可能となるように、複数のネジ孔を有している(図示省略)。また、図示しないが、主部材80又はヒール側部材82は、ネジ部材86の取り付けや操作を可能とするための凹部を有している。シャフト孔78は、ヒール側部材82に設けられている。
ヒール側部材82の、主部材80に対する取り付け角度は、変更可能である。図16の両矢印が示すように、変更されうる取り付け角度は、トウ・ヒール方向の断面における取り付け角度である。この取り付け角度の変更により、ヘッド74のライ角のみが変更される。この取り付け角度の変更により、ヘッド74のリアルロフト角は変更されない。その他の点を除いては、実施例と同様にして、比較例2のパタークラブを得た。
[比較例3]
図17から図19は、比較例3に係るパター用ゴルフクラブヘッド88を示す図である。図17は、シャフト76が装着されたヘッド88をフェース94側から見た図である。図18は、図17のXVIII−XVIII線に沿った断面図である。図19は、図18のXIX−XIX線に沿った断面図である。シャフト76は、前述した比較例2で用いられたものと同じシャフトである。
ヘッド88は、いわゆるネック部を有していない。ヘッド88は、シャフトを挿入するためのシャフト孔92を有する。シャフト76の先端部が、シャフト孔92に挿入され且つ接着されている。ヘッド88の形状は、前述した実施例のヘッド本体8と略同一である。
ヘッド88は、分割された2つの部材よりなる。この2つの部材は、フェース側部材98及びバック側部材100である(図19参照)。フェース側部材98は、フェース面94の全体を有している。バック側部材100は、ネジ部材102によりフェース側部材98に連結されている。なお、フェース側部材98及びバック側部材100は、後述される取り付け角度の変更に対応してネジ止めが可能となるように、複数のネジ孔を有している(図示省略)。また、図示しないが、フェース側部材98又はバック側部材100は、ネジ部材102を操作するための凹部を有している。シャフト孔92は、バック側部材100に設けられている。
バック側部材100の、フェース側部材98に対する取り付け角度は、変更可能である。図19の両矢印が示すように、変更されうる取り付け角度は、フェース・バック方向の断面における取り付け角度である。この取り付け角度の変更により、ヘッド88のリアルロフト角のみが変更される。この取り付け角度の変更により、ヘッド88のライ角は変更されない。その他の点を除いては、実施例と同様にして、比較例3のパタークラブを得た。
比較例1は、ネック部を塑性変形させることによりライ角及びロフト角の調整(調角)が可能である。比較例1のヘッド66において、ライ角及びリアルロフト角の調整は、ネック部70を塑性変形させることによりなされる。この調角により、ネック部70が破損するおそれがある。この調角により、ネック部70に金属疲労が発生しうる。この金属疲労は、ネック部70の強度を低下させる。ネック部70の塑性変形の範囲は限定的であるため、ライ角及びリアルロフト角の調整の範囲も、限定的である。ネック部を塑性変形させることによる角度調整の精度は、低い。ライ角を所定角度(例えば70度)にしようとする場合、一度の曲げ作業でライ角が70度になることは希であり、通常は、曲げ作業を何度も繰り返す必要が生じる。よって、この調角には、多くの時間を要する。また、比較例1において、ネック部を交換することはできない。
比較例2は、ライ角の調整はできるが、リアルロフト角の調整はできない。また、比較例2は、主部材80とヒール側部材82との間に隙間がある。この隙間は、アドレスの際に目立つ。この隙間は、アドレスの際にゴルファーに違和感を生じさせる。この隙間により、比較例2のパタークラブは、構えにくい。また、比較例2のヘッド74では、ライ角の調整に伴い、ソール面の形状が変化する。この変化は、アドレス時におけるパターヘッドの安定性を低下させる。また、ライ角の調整により、ソール面の折れ曲がりが生じうる。換言すれば、ライ角の調整により、ソール面の滑らかな連続性が失われうる。折れ曲がったソール面は、パターヘッドの座りを悪くする。換言すれば、折れ曲がったソール面は、アドレス時におけるパターヘッドの安定性を低下させる。
比較例3は、リアルロフト角の調整はできるが、ライ角の調整はできない。また、比較例3は、フェース側部材98とバック側部材100との間に隙間がある。この隙間は、アドレスの際に目立つ。この隙間は、アドレスの際にゴルファーに違和感を生じさせる。この隙間により、比較例3のパタークラブは、構えにくい。また、比較例3のヘッド88では、ライ角の調整に伴い、ソール面の形状が変化する。この変化は、アドレス時におけるパターヘッドの安定性を低下させる。また、ライ角の調整により、ソール面の折れ曲がりが生じうる。換言すれば、ライ角の調整により、ソール面の滑らかな連続性が失われうる。折れ曲がったソール面は、パターヘッドの座りを悪くする。換言すれば、折れ曲がったソール面は、アドレス時におけるパターヘッドの安定性を低下させる。
実施例は、ライ角及びリアルロフト角のいずれも調整可能である。実施例は、比較例2や比較例3と異なり、ソール面の変形を伴うことなくライ角及びリアルロフト角を調整することができる。ソール面の形状が変化しないので、実施例は、アドレス時におけるパターヘッドの安定性が高くされうる。実施例は、比較例2や比較例3と異なり、部材間の隙間を有さない。部材間の隙間が無いので、実施例は、外観上の違和感が少ない。
実施例は、比較例1と異なり、角度調整に要する時間が少ない。同一の作業者が10回の角度調整作業を行い、角度調整に要する時間の平均値を測定した。その結果、この平均値は、実施例では約1.5分であったのに対し、比較例1では約15分であった。実施例には、リアルロフト角及びライ角が表示されている。この表示により、リアルロフト角及びライ角を確認しながら角度調整することが可能である。このため、角度調整の精度が高く、且つ、短時間での角度調整が可能である。実施例は、シャフト装着部材10を交換することができる。シャフト装着部材10を交換することにより、ネック部の形状を変更することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係るパタークラブの全体図である。 図2は、図1におけるヘッド部分をフェース面側から見た図である。 図3は、図1におけるヘッド部分をヒール側から見た図である。 図4は、図1におけるヘッドをソール面側から見た図である。 図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図3のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、本発明の第一実施形態に係るパタークラブに装着されたヘッドの組み立て手順を説明するための断面図である。 図8は、図5におけるシャフト装着部材10近傍の拡大図である。 図9は、本発明の第二実施形態に係るパタークラブのヘッド部分をフェース面側から見た図である。 図10は、図9のX−X線に沿った断面図である。 図11は、比較例1に係るパタークラブのヘッド部分をフェース面側から見た図である。 図12は、比較例1に係るパタークラブのヘッド部分をヒール側から見た図である。 図13は、図12のXIII−XIII線に沿った断面図である。 図14は、比較例2に係るパタークラブのヘッド部分をヒール側から見た図である。 図15は、図14のXV−XV線に沿った断面図である。 図16は、図15のXVI−XVI線に沿った断面図である。 図17は、比較例3に係るパタークラブのヘッド部分をフェース面側から見た図である。 図18は、図17のXVIII−XVIII線に沿った断面図である。 図19は、図18のXIX−XIX線に沿った断面図である。
符号の説明
2・・・パタークラブ
4・・・シャフト
6、56、66、74、88・・・ヘッド
7、74、85、96・・・ソール面
8・・・ヘッド本体
9、72、84、94・・・フェース面
10・・・シャフト装着部材
12・・・シャフト孔
14・・・接着部
16・・・当接部
18・・・球面状凸面
20・・・保持部
22・・・主部
24・・・分割体
26・・・ネジ部材
28・・・球面状凹面
30・・・球面状凹面
32・・・収容部
40・・・球面露出部
44・・・ライ角表示線
46・・・リアルロフト角表示線
50・・・リアルロフト角を表示するためにヘッド本体側に設けられた目印
52・・・ライ角を表示するためにヘッド本体側に設けられた目印
60・・・窪み
62・・・当接ネジ部材

Claims (4)

  1. シャフトと、このシャフトの一端部に取り付けられたパター用ゴルフクラブヘッドと、グリップとを備え、
    上記パター用ゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体と、このヘッド本体とは別の部材であって上記ヘッド本体に対する取り付け角度が可変とされたシャフト装着部材とを有し、
    上記シャフト装着部材は、上記シャフトと接着される接着部と、上記ヘッド本体と当接している当接部とを有し、
    上記ヘッド本体は、上記シャフト装着部材の上記当接部を保持している保持部を有し、
    更に、上記パター用ゴルフクラブヘッドは、複数の上記取り付け角度において上記シャフト装着部材を上記ヘッド本体に対して固定しうる固定手段を有し、
    上記複数の取り付け角度により、ライ角及びリアルロフト角が複数設定され
    上記当接部が、球面状凸面を有しており、
    上記保持部が、上記球面状凸面に対応した形状の球面状凹面を有しており、
    上記シャフト装着部材が、上記ヘッド本体から露出した露出部を有しており、この露出部が、球面露出部を有しており、
    この球面露出部に、ライ角及びリアルロフト角を示しうる目盛りが表示されており、
    この目盛りが、ライ角を表示しうるライ角表示線と、リアルロフト角を表示しうるリアルロフト角表示線とを有しており、
    複数の上記ライ角表示線により、複数のライ角が示されており、
    複数の上記リアルロフト角表示線により、複数のリアルロフト角が示されているパタークラブ。
  2. 上記保持部はネジ部材有しており、
    上記固定手段は、上記球面状凹面が上記球面状凸面と当接し、且つ、上記ネジ部材の先端部が上記球面状凸面を押圧するように構成されている請求項1に記載のパタークラブ。
  3. 上記球面状凸面に、複数の窪みが設けられ、
    上記固定手段は、上記球面状凸面が上記球面状凹面と当接し、且つ、上記ネジ部材の先端部が上記複数の窪みと係合するように構成されている請求項1又は2に記載のパタークラブ。
  4. 上記当接部が、球面状凸面を有しており、
    上記ヘッド本体は、主部と、この主部とは別の部材である分割体とを有し、
    上記保持部は、上記主部と上記分割体の間に架け渡されたネジ部材を有し、
    上記固定手段は、上記ネジ部材を締めて上記当接部を上記主部と上記分割体とで挟み込む構成とされている請求項1から3のいずれかに記載のパタークラブ。
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