JP4554020B2

JP4554020B2 - Stool device

Info

Publication number: JP4554020B2
Application number: JP2000042627A
Authority: JP
Inventors: 隆菅原
Original assignee: Koito Industries Ltd
Current assignee: Koito Industries Ltd
Priority date: 2000-02-21
Filing date: 2000-02-21
Publication date: 2010-09-29
Anticipated expiration: 2020-02-21
Also published as: JP2001231651A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座ブトンの後端側に背ズリを傾動可能に支持して成り、前記背ズリを所望の傾動角度に保持することが可能な腰掛装置に関する。ここで腰掛装置は、主として鉄道車両、航空機等の乗物に装備されるものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の腰掛装置としては、図９および図１０に示すものが知られている。すなわち、脚台１上に座ブトン２を固設し、座ブトン２の両側方等に肘掛４を配設したものがある。座ブトン２の後端には、リクライニング機構５を介して背ズリ３が傾動可能に支持されている。
【０００３】
肘掛４はそのソデフレーム４ａを介して、座ブトン２内のシートフレーム２ａに一体に固設されている。そのため肘掛４は、背ズリ３のリクライニング（傾動）に際しても元の位置から一切動くことがない。また背ズリ３の下端は、座ブトン２の後端よりやや上方の位置に回転軸５ａを介して回転可能に支持されている。この回転軸５ａが背ズリ３の回転中心となる。
【０００４】
リクライニング機構５は、背ズリ３を所望の傾動角度に保持するためのロック用ダンパ５ｂを備えており、このロック用ダンパ５ｂは座ブトン２の下側に配設されていた。また、ロック用ダンパ５ｂの拘束を解除する操作レバー５ｃは、肘掛４の先端側に設けられており、この操作レバー５ｃの動作を伝達するためのケーブル５ｄは、前記ロック用ダンパ５ｂに至るように内装されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の腰掛装置では、背ズリ３をリクライニング（傾動）させても、これに応じて肘掛４は動くことがないので、背ズリ３を後方へ倒すほど、肘掛４の先端側にある操作レバー５ｃが着座者にとって遠くなり、操作しづらくなるという問題があった。
【０００６】
また、肘掛４の高さ位置も変わらないことから、背ズリ３を後方へ大きく倒したリクライニング状態では、肘掛４上の着座者の腕の位置が相対的に前上方へ伸び上がるようないわゆるバンザイ状態となってしまうため、着座者の肩付近の疲労度が増すようなおそれもあった。
【０００７】
さらに、背ズリ３の回転中心は、座ブトン２の後端より上方に位置するため、背ズリ３を後方へ倒す際に、着座者の臀部が座ブトン２の座面上を前方へ滑ってしまういわゆる尻ズレ現象や、同じく背ズリ３を後方へ倒す際に、背ズリ３の表面（背凭れ面）側に接している着座者の衣服がズリ上がるような現象が多く、着座感が損なわれるおそれもあった。
【０００８】
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、背ズリの傾動に応じて肘掛を連動させることにより、背ズリの表面側と肘掛との相対的な距離の変化を最小限に抑えて、リクライニング機構の操作性を向上させると共に、いわゆるバンザイ状態の発生も極力なくし、さらに尻ズレ現象や衣服のズリ上がり現象をなくすことで、より快適な着座感を実現することが可能な腰掛装置を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項に存する。
［１］座ブトン（２０）の後端側に背ズリ（３０）を傾動可能に支持して成り、前記背ズリ（３０）を所望の傾動角度に保持することが可能な腰掛装置（１０）において、
前記背ズリ（３０）を所望の傾動角度に保持するリクライニング機構（５０）と、前記座ブトン（２０）の側方に配設される肘掛（４０）とを備え、
前記リクライニング機構（５０）は、
前記背ズリ（３０）下端を前記座ブトン（２０）後端の座面よりも下方で据付部位側に回転可能に支持し、
前記背ズリ（３０）の回転中心よりも背ズリ（３０）側部における上方の所定箇所に、前記肘掛（４０）の基端側を回転可能に支持し、
さらに前記肘掛（４０）の先端側を、該肘掛（４０）がその長手方向に略一定な角度を保つ状態にすべくリンク部材（４５）を介して、前記背ズリ（３０）の回転中心よりも据付部位側における前方の位置に互いに回転可能に支持して四節回転機構を形成し、かつ前記背ズリ（３０）ないし肘掛（４０）を所定の位置に拘束可能なロック手段（５１）を設けて成り、
前記座ブトン（２０）は、該座ブトン（２０）の前半側が前記リンク部材（４５）の途中に対して枢支ピン（２５）により回転可能に支持され、後端側には長孔を有する取付ブラケット（２６）が一体に突設されており、
前記背ズリ（３０）は、該背ズリ（３０）側部の下方に突設された枢支ピン（３５）が前記取付ブラケット（２６）の長孔に対して相対的に回転および移動可能に嵌合しており、
前記リクライニング機構（５０）による背ズリ（３０）の傾動に伴って前記肘掛（４０）が連動し、該肘掛（４０）はその長手方向に略一定な角度を保つ状態で、該肘掛（４０）の基端側が前記背ズリ（３０）側部の所定箇所に対しその傾動軌跡上を追随するとともに、連動する該座ブトン（２０）がその座面を略一定な角度に保った状態で、該座ブトン（２０）の後端側が前記背ズリ（３０）の基端側に対して所定の隙間を維持するように設定したことを特徴とする腰掛装置（１０）。
【００１１】
［２］前記ロック手段（５１）は、
前記背ズリ（３０）の回転中心と、前記リンク部材（４５）の上端側に対する前記肘掛（４０）の先端側の連結点、
または前記リンク部材（４５）の下端側の据付部位に対する回転中心と、前記背ズリ（３０）に対する前記肘掛（４０）の基端側の連結点の
何れか一方の前記四節回転機構の２関節間を、これらの対角線上にて互いに連結し、所定操作により長さを無段階に調整および固定可能なダンパ（５１）から成ることを特徴とする［１］記載の腰掛装置（１０）。
【００１２】
［３］前記ロック手段（５１）は、前記背ズリ（３０）の回転中心と、前記リンク部材（４５）の上端側に対する前記肘掛（４０）の先端側の連結点である前記四節回転機構の２関節間を、これらの対角線上にて互いに連結し、所定操作により長さを無段階に調整および固定可能なダンパ（５１）から成り、
前記ダンパ（５１）の長さの固定を解除する操作部（６０）を、該ダンパ（５１）の一端側の直ぐ傍らに位置する前記肘掛（４０）の先端側に設けたことを特徴とする［２］記載の腰掛装置（１０）。
【００１３】
［４］前記肘掛（４０）は、前記リクライニング機構（５０）を総て隠蔽するカバー部（４２）を備えた形状であることを特徴とする［１］，［２］または［３］記載の腰掛装置（１０）。
【００１５】
［５］前記座ブトン（２０）は、少なくとも前記リクライニング機構（５０）のリンク部材（４５）と前記背ズリ（３０）側部のそれぞれの途中箇所に回転可能に連結支持されたことを特徴とする［１］，［２］，［３］または［４］記載の腰掛装置（１０）。
【００１６】
次に前述した解決手段に基づく作用を説明する。
本発明に係る腰掛装置（１０）によれば、リクライニング機構（５０）による背ズリ（３０）の傾動に伴って肘掛（４０）が連動し、肘掛（４０）はその長手方向に略一定な角度を保つ状態で、肘掛（４０）の基端側が背ズリ（３０）側部の所定箇所に対しその傾動軌跡上を追随するように動く。
【００１７】
それにより、背ズリ（３０）を後方へ大きく倒したリクライニング時には、これに伴い肘掛（４０）も後下方へ向かってほぼ一定の角度のまま移動することになる。従って、例えばリクライニング機構（５０）の操作部（６０）が肘掛（４０）の先端側にあるような場合でも、リクライニング状態の着座者にとっても前記操作部（６０）が相対的に離れることがない。このように、背ズリ（３０）が如何なる傾動角度にあっても、無理な姿勢を強いられることなく、快適にリクライニング操作を行うことができる。
【００１８】
また、前述した如く背ズリ（３０）の傾動に伴って肘掛（４０）が連動することにより、リクライニング時に着座者の腕の位置が相対的に前上方へ伸び上がるようなバンザイ状態となることもなく、また尻ズレ現象や衣服のズリ上がり現象もなくなるので、これらの現象に起因するような疲労や不快感は少なくとも解消でき、より快適な座り心地を得ることができる。
【００１９】
前記背ズリ（３０）の傾動に伴う肘掛（４０）の連動は、例えば前記リクライニング機構（５０）を、四節回転機構を利用して構成することにより、比較的簡易な構成で容易に実現することができる。具体的には、背ズリ（３０）下端を据付部位側に回転可能に支持し、背ズリ（３０）の回転中心よりも背ズリ（３０）側部における上方の所定箇所に、肘掛（４０）の基端側を回転可能に支持する。
【００２０】
肘掛（４０）の先端側は、該肘掛（４０）がその長手方向に略一定な角度を保つ状態にすべくリンク部材（４５）を介して、前記背ズリ（３０）の回転中心よりも据付部位側における前方の位置に互いに回転可能に支持されている。これにより、前記リンク部材（４５）の他に、肘掛（４０）と背ズリ（３０）自体が、それぞれ四節回転機構の可動な節（リンク）に相当することになる。
【００２１】
ここで前記背ズリ（３０）ないし肘掛（４０）を所定の位置に拘束可能なロック手段（５１）を設けてあるので、背ズリ（３０）を所望の傾動角度にて保持することができる。ここでロック手段（５１）には様々な形態が考えられるが、前記四節回転機構の構造上の特徴に合うものとして、例えば前記［２］，［３］記載のようなダンパ（５１）から構成すれば、背ズリ（３０）の傾動角度を無段階に調整でき、所望の角度で確実かつ簡易に保持することができる。
【００２２】
また、前記肘掛（４０）は前記四節回転機構の利用により、特に肘掛専用のフレームを設けなくても必要な支持強度を確保することができる。この肘掛（４０）を、前記ロック手段（５１）も含めたリクライニング機構（５０）の総て隠蔽するカバー部（４２）を備えた形状とすれば、見栄えも良くすることが可能となる。
【００２３】
さらにまた、腰掛装置（１０）は、前記リクライニング機構（５０）による背ズリ（３０）の傾動に伴って前記座ブトン（２０）も連動し、該座ブトン（２０）の座面が略一定な角度を保つ状態で、該座ブトン（２０）の後端側が、前記背ズリ（３０）の基端側に対して所定の隙間を維持するように設定されている。これにより、背ズリ（３０）を後方へ大きく倒しても、着座面側において背ズリ（３０）の下端と座ブトン（２０）の後端との間に隙間が生じるようなことがなく、より快適な座り心地を得ることができる。
【００２４】
具体的には例えば、前記座ブトン（２０）を、少なくとも前記リクライニング機構（５０）のリンク部材（４５）と前記背ズリ（３０）側部のそれぞれの途中箇所に回転可能に連結支持することにより、簡易な構成で背ズリ（３０）の傾動に座ブトン（２０）も連動させることができる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図１〜図７は本発明の第１実施の形態を示している。
本実施の形態に係る腰掛装置１０は車両等に装備されるものであり、座ブトン２０の後端側に背ズリ３０を傾動可能に支持して成り、背ズリ３０を所望の傾動角度に保持することが可能な装置である。
【００２６】
座ブトン２０は、据付部位であるフロア上に台座（図示せず）を介して固設されている。座ブトン２０は、シートフレーム２１にクッションパッド２２を装着して形成されている。座ブトン２０の側方には、背ズリ３０の傾動に伴って連動するように肘掛４０が配設されている。この肘掛４０については後述する。
【００２７】
背ズリ３０は、リクライニング機構５０を介して座ブトン２０の後端側に傾動可能に支持されており、このリクライニング機構５０により着座者が所望の傾動角度に保持することができるようになっている。背ズリ３０は、バックフレーム（図示せず）にバックパッド３２を装着して形成されている。
【００２８】
本腰掛装置１０では、リクライニング機構５０による背ズリ３０の傾動に伴って肘掛４０が連動し、該肘掛４０はその長手方向に略一定な角度を保つ状態で、該肘掛４０の基端側が前記背ズリ３０側部の所定箇所に対し、その傾動軌跡上を追随するように設定されている。
【００２９】
リクライニング機構５０は、以下のような部材間の支持連結により四節回転機構として構成されている。先ず背ズリ３０は、その下端部が座ブトン２０の直ぐ後方であって、座面よりも下方の位置に回転軸３３を介して回転可能に支持されている。この回転軸３３が背ズリ３０の回転中心となる。なお回転軸３３は、実際には図示省略した台座やこれに固着したブラケット等に枢支される。
【００３０】
また、背ズリ３０の回転軸３３よりも、背ズリ３０側部における上方の所定箇所に、肘掛４０の基端側が枢支ピン３４を介して回転可能に支持されている。詳しく言えば肘掛４０は、座ブトン２０の座面とほぼ並行に長手（前後）方向に延びる肘掛体４１と、該肘掛体４１に一体成形されて下方へ向かって広がるカバー部４２とから成る。
【００３１】
肘掛体４１は着座者が腕を直接載せる部位であり、フレーム体４１ａの上面側に沿ってクッションカバー４１ｂを装着して成る。この肘掛体４１の基端側が、前記枢支ピン３４により回転可能に支持されている。またカバー部４２は、リクライニング機構５０の構成部品の総てを側方より隠蔽する大きさおよび形状に成形されている。
【００３２】
肘掛体４１の先端側は、該肘掛体４１がその長手方向に略一定な角度を保つ状態に支持されるべくリンク部材４５を介して、前記背ズリ３０の回転軸３３よりも据付部位側における前方の位置に支持されている。ここでリンク部材４５の上端側と肘掛体４１の先端側との連結点、前記背ズリ３０の側部と肘掛体４１の基端側との連結点が、それぞれ四節回転機構における２つの可動な関節となる。
【００３３】
詳しく言えば、リンク部材４５の上端側と肘掛体４１の先端側とは、枢支ピン４６により互いに回転可能に連結されている。また、リンク部材４５の下端側は据付部位側に対して、回転軸４７を介して回転可能に支持されている。
【００３４】
また、リクライニング機構５０は、前記背ズリ３０ないし肘掛４０を所定の位置に拘束可能なロック手段を有している。かかるロック手段は、前記背ズリ３０の回転軸３３と、前記リンク部材４５の上端側に対する前記肘掛体４１の先端側の連結点との２関節間を、これらの対角線上にて互いに連結するダンパ５１から成る。
【００３５】
ダンパ５１は、いわゆるガス・オイルロック機構を使用して、長さを無段階に調整および固定可能なものである。ダンパ５１の構成は一般的であるので詳細な説明は省略するが、図４および図５に示すように、長手方向に延びる外筒部材５２に、ピストンロッド５３が伸縮自在に内嵌されている。
【００３６】
外筒部材５２の基端側には取付ブラケット５２ａが一体に固設されており、この取付ブラケット５２ａが、前記背ズリ３０の回転軸３３に対して回転可能に枢支されている。一方、ピストンロッド５３の先端側にも取付ブラケット５３ａが一体に固設されており、この取付ブラケット５３ａが、前記リンク部材４５と肘掛体４１とを連結する枢支ピン４６に対して回転可能に枢支されている。
【００３７】
ピストンロッド５３内には、プッシュロッド５４が移動可能に貫通しており、このプッシュロッド５４の先端を押すことにより、内部のガス・オイルロック機構の拘束を解除できるように構成されている。なお、外筒部材５２に対してピストンロッド５３は、外側に突出する方向に付勢されている。
【００３８】
ダンパ５１の長さの固定を解除する操作部６０は、該ダンパ５１の一端側の直ぐ傍らに位置する前記肘掛体４１の先端側に設けられている。操作部６０は、肘掛体４１の先端内側に出没可能に設けられた操作ボタン６１と、該操作ボタン６１と前記プッシュロッド５４との間に配設された第１テコ部材６２、第２テコ部材６３、それに中継リンク部材６４とから成る。
【００３９】
着座者が操作ボタン６１を押すと、この操作ボタン６１に直接連結してある第１テコ部材６２が先ず回動する。すると第１テコ部材６２の作用点側に連結してある中継リンク部材６４も一方向へ動いて、それにより第２テコ部材６３が、前記プッシュロッド５４を押し込むように動力伝達すべく相互に連結されている。
【００４０】
次に作用を説明する。
図１および図６に示すように、本腰掛装置１０はそのリクライニング機構５０により、背ズリ３０が最も前傾するアップライト状態と、同じく背ズリ３０が最も後傾するフルリクライニング状態との間にて、着座者が所望の傾動角度に無段階に調整し保持することができる。
【００４１】
背ズリ３０の傾動角度を調整するに際し、図４，図５において操作ボタン６１を押すと、この操作ボタン６１に直接連結してある第１テコ部材６２が回動し、第１テコ部材６２の作用点側に連結してある中継リンク部材６４も一方向へと動く。すると、第２テコ部材６３の作用点側に当接していた前記プッシュロッド５４が押し込まれることにより、ダンパ５１の長さ固定が解除される。このとき、着座者は背ズリ３０を所望の傾動角度まで背中で後方へ押すことができる。
【００４２】
また、ダンパ５１の構造上、外筒部材５２に対してピストンロッド５３は外側に突出する方向に付勢されているので、前記操作ボタン６１を押している際に背ズリ３０に対し後方への力がかかっていなければ、ダンパ５１自体の伸びる力により、背ズリ３０は自然にアップライト状態まで前傾することになる。なお、着座者は背ズリ３０を所望の傾動角度まで動かした時点で、前記操作ボタン６１から指を離せば、背ズリ３０は当該位置にてダンパ５１により固定される。
【００４３】
このようなリクライニング機構５０による背ズリ３０の傾動に伴って、肘掛４０は連動する。すなわち肘掛４０は、その肘掛体４１が長手方向に略一定な角度を保つ状態で、肘掛体４１の基端側が背ズリ３０側部との連結点（枢支ピン３４）に対して、かかる傾動軌跡上を追随するように動く。
【００４４】
すなわち、図６で模式的に示したように、リクライニング機構５０の四節回転機構において、肘掛４０の肘掛体４１自体が略平行移動する節となっているため、図２および図６（ｂ）に示すように、背ズリ３０を後方へ大きく倒したフルリクライニング時には、これに伴い肘掛体４１も後下方へ向かってほぼ一定の角度のまま移動することになる。
【００４５】
従って、本実施の形態の如くリクライニング機構５０の操作部６０（操作ボタン６１）が肘掛体４１の先端側にあるような場合でも、フルリクライニング状態の着座者にとって前記操作部６０が相対的に離れることがない。このように、背ズリ３０が如何なる傾動角度にあっても、無理な姿勢を強いられることなく快適にリクライニング操作を行うことができる。
【００４６】
前述した如く背ズリ３０の傾動に伴って肘掛４０が連動することにより、フルリクライニング時に着座者の腕の位置が相対的に前上方へ伸び上がるようなバンザイ状態となることもない。それにより、着座者の肩付近における疲労感を軽減させることができる。
【００４７】
さらに本実施の形態では、背ズリ３０の回転軸３３が座ブトン２０後端の座面よりも下方に位置するため、背ズリ３を後方へ倒す際に、従来技術の如く着座者の臀部が、座ブトン２の座面上を前方へ滑ってしまうような尻ズレ現象も解消さされる。
【００４８】
また、背ズリ３の表面（背凭れ面）側に接している着座者の衣服がズリ上がるような現象もなくなり、より快適な座り心地を実現することができる。また、図１に示すように、背ズリ３０の下端が座ブトン２０の後端を覆うように下方へ延出することにより、従来の如く背ズリの下端と座ブトンの後端との間に生じる隙間を隠蔽するためのカバー部材を設ける必要もない。
【００４９】
前記背ズリ３０の傾動に伴う肘掛４０の連動は、前記リクライニング機構５０を、四節回転機構を利用して構成したことで、比較的簡易な構成で容易に実現することができる。また、前記肘掛４１が四節回転機構の節に相当することにより、特別に肘掛専用のフレームを設けなくても必要な支持強度を十分に確保することができる。
【００５０】
前記ダンパ５１も含めたリクライニング機構５１の総ての構成部品は、肘掛４０のカバー部４２によって隠蔽されるため、見栄えも良くすることができる。ここでカバー部４２の形状は、リンク部材４５やダンパ５１を隠すことができれば、特に意匠上の規制を受けることはない。
【００５１】
特にダンパ５１も、その操作ボタン６１がある肘掛４０内部に設けたことにより、操作ボタン６１の操作力を直ぐ傍らのダンパ５１側へ直接伝えることができ、従来技術の如く座ブトン下側に配設したロック用ダンパ５ｂから操作ボタン６１まで中継するようなケーブルは不要となる。
【００５２】
また、従来技術の如くダンパ５１を座ブトン２０下側に配設しないため、従来必要であった座ブトン２０の肉削りがなくなり、座ブトン２０の座面全体にわたって均一なクッション性を確保することができる。さらに、リクライニング機構５０の配設に基づく座ブトン２０の制約はなくなるので、座面の後部傾斜を増す等の自由な成形も可能となる。
【００５３】
図７および図８は本発明の第２実施の形態を示している。
本実施の形態は、前記リクライニング機構５０による背ズリ３０の傾動に伴って座ブトン２０も連動し、該座ブトン２０の座面が略一定な角度を保つ状態で、該座ブトン２０の後端側が、前記背ズリ３０の基端側に対して所定の隙間を維持するように設定したものである。
【００５４】
座ブトン２０は、その前半側が前記リンク部材４５の途中に対して枢支ピン２５により回転可能に支持され、後端側には取付ブラケット２６が一体に突設されており、この取付ブラケット２６の遊びを有する長孔に対して、背ズリ３０側部の下方に突設された枢支ピン３５が相対的に回転および若干移動可能に嵌合している。
【００５５】
このように座ブトン２０は、少なくとも前記リクライニング機構５０のリンク部材４５と前記背ズリ３０側部のそれぞれの途中箇所に回転可能に連結されることにより、背ズリ３０の傾動に伴い連動するように支持されている。
【００５６】
それにより、本実施の形態では、背ズリ３０をフルリクライニング状態になるまで後方へ大きく倒しても、背ズリ３０の下端と座ブトン２０の後端との間に隙間が生じるようなことがなく、より快適な座り心地を得ることができる。なお、第１実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
【００５７】
なお、本発明に係る腰掛装置は各実施の形態において具体的に示した構成に限定されるものではない。例えば、座ブトン２０を台座に対して水平方向に回転可能に支持して、腰掛装置１０の前後の向きを手動あるいは電動力で転換できるようにしてもよい。
【００５８】
また、前記ロック手段５０であるダンパ５１により、前記背ズリ３０の回転軸３３と、前記リンク部材５１の上端側に対する肘掛体４１の先端側の連結点との２関節間とを互いに連結したが、ダンパ５１により、前記リンク部材５１の下端側の据付部位に対する回転中心と、前記背ズリ３０に対する肘掛体４１の基端側の連結点とを互いに連結するように構成してもよい。
【００５９】
【発明の効果】
本発明に係る腰掛装置によれば、リクライニング機構による背ズリの傾動に伴って肘掛が連動し、該肘掛はその長手方向に略一定な角度を保つ状態で、該肘掛の基端側が前記背ズリ側部の所定箇所に対しその傾動軌跡上を追随するから、リクライニング機構の操作部が肘掛の先端側にあるような場合でも、リクライニング状態の着座者にとっても前記操作部が相対的に離れることがなく、快適にリクライニング操作を行うことができる。
【００６０】
また、前述した如く背ズリの傾動に伴って肘掛が連動することにより、リクライニング時に着座者の腕の位置が相対的に前上方へ伸び上がるようなバンザイ状態となることもなく、また尻ズレ現象や衣服のズリ上がり現象もなくなるので、これらの現象に起因するような疲労や不快感は少なくとも解消でき、より快適な座り心地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施の形態に係る腰掛装置を示す側面図である。
【図２】本発明の第１実施の形態に係る腰掛装置の背ズリの傾動角度の変化を示す斜視図である。
【図３】本発明の第１実施の形態に係る腰掛装置を示す平面図である。
【図４】本発明の第１実施の形態に係る腰掛装置のリクライニング装置の要部を示す側面図である。
【図５】図４のＶ矢視図である。
【図６】本発明の第１実施の形態に係る腰掛装置の背ズリの傾動角度の変化を示す模式図である。
【図７】本発明の第２実施の形態に係る腰掛装置を示す側面図である。
【図８】本発明の第２実施の形態に係る腰掛装置の背ズリの傾動角度の変化を示す斜視図である。
【図９】従来の腰掛装置を示す斜視図である。
【図１０】従来の腰掛装置の内部構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
１０…腰掛装置
２０…座ブトン
２１…シートフレーム
２２…クッションパッド
３０…背ズリ
３２…バックパッド
３３…回転軸
３４…枢支ピン
４０…肘掛
４１…肘掛体
４２…カバー部
４５…リンク部材
５０…リクライニング機構
５１…ダンパ
５２…外筒部材
５３…ピストンロッド
５４…プッシュロッド
６０…操作部
６１…操作ボタン
６２…第１テコ部材
６３…第２テコ部材
６４…中継リンク部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seating device that is configured to support a back slip at a rear end side of a seat buton so as to be tiltable, and can hold the back slip at a desired tilt angle. Here, the seating device is mainly mounted on a vehicle such as a railway vehicle or an aircraft.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of sitting apparatus, those shown in FIGS. 9 and 10 are known. In other words, there is a seat buton 2 fixed on a leg stand 1 and armrests 4 disposed on both sides of the seat buton 2. A back slip 3 is supported at the rear end of the seat buton 2 via a reclining mechanism 5 so as to be tiltable.
[0003]
The armrest 4 is integrally fixed to the seat frame 2a in the seat buton 2 through the sode frame 4a. Therefore, the armrest 4 does not move at all from the original position even when the back slip 3 is reclined (tilted). Further, the lower end of the back slip 3 is supported rotatably at a position slightly above the rear end of the seat buton 2 via a rotation shaft 5a. The rotation shaft 5a is the rotation center of the back slip 3.
[0004]
The reclining mechanism 5 is provided with a lock damper 5b for holding the back slip 3 at a desired tilt angle, and this lock damper 5b is disposed below the seat buton 2. The operation lever 5c for releasing the restraint of the lock damper 5b is provided on the distal end side of the armrest 4. The cable 5d for transmitting the operation of the operation lever 5c reaches the lock damper 5b. Decorated in.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional seating device, even if the back slip 3 is reclined (tilted), the armrest 4 does not move in response to the reclining (tilt). There is a problem that a certain operation lever 5c is far from the seated person and is difficult to operate.
[0006]
In addition, since the height position of the armrest 4 does not change, a so-called banzai state in which the position of the arm of the seated person on the armrest 4 extends relatively forward and upward in a reclining state in which the back slip 3 is largely tilted backward. Therefore, there is a risk that the degree of fatigue near the shoulder of the seated person may increase.
[0007]
Further, since the center of rotation of the back slip 3 is located above the rear end of the seat buton 2, when the back slip 3 is tilted backward, the seated person's buttocks slides forward on the seat surface of the seat buton 2 The so-called hip misalignment phenomenon and the phenomenon that the clothes of the seated person in contact with the surface (backrest surface) side of the back slip 3 are slipped up when the back slip 3 is tilted backwards are also lost. There was also a risk.
[0008]
The present invention has been made paying attention to the problems of the prior art as described above, and the relative distance between the surface side of the back slip and the arm rest by interlocking the arm rest according to the tilt of the back slip. Minimize changes in the movement, improve the operability of the reclining mechanism, minimize the occurrence of the so-called banzai state, and eliminate the butt-shifting phenomenon and clothes slipping-up phenomenon, realizing a more comfortable seating feeling An object of the present invention is to provide a seating device that can be used.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention for achieving the above-described object resides in the following items.
[1] A seating device (10) configured to support the back slip (30) on the rear end side of the seat buton (20) so as to be tiltable and to hold the back slip (30) at a desired tilt angle. In
A reclining mechanism (50) for holding the back slip (30) at a desired tilt angle, and an armrest (40) disposed on the side of the seat buton (20) ,
The reclining mechanism (50)
The lower end of the back slip (30) is rotatably supported on the installation site side below the seating surface of the rear end of the seat buton (20),
The base end side of the armrest (40) is rotatably supported at a predetermined position on the side of the back slip (30) with respect to the rotation center of the back slip (30),
Further, the front end side of the armrest (40) is moved from the rotational center of the back slip (30) via a link member (45) so that the armrest (40) maintains a substantially constant angle in the longitudinal direction. Also, a locking means (51) which forms a four-bar rotation mechanism by rotatably supporting each other at a front position on the installation site side and which can restrain the back slip (30) or the armrest (40) at a predetermined position. Established,
The seat buton (20) has a front half side of the seat buton (20) supported rotatably by a pivot pin (25) with respect to the middle of the link member (45), and has a long hole on the rear end side. The mounting bracket (26) is integrally projected.
The spine (30) is configured such that a pivot pin (35) protruding below the side of the spine (30) can rotate and move relative to the long hole of the mounting bracket (26). Mated,
The armrest (40) is interlocked with the tilting of the back slip (30) by the reclining mechanism (50), and the armrest (40) maintains a substantially constant angle in the longitudinal direction thereof. In the state where the base end side follows the tilting locus with respect to a predetermined location on the side portion of the back slip (30) and the seat buton (20) interlocked keeps the seating surface at a substantially constant angle, A seating device (10) characterized in that the rear end side of the seat buton (20) is set to maintain a predetermined gap with respect to the base end side of the back slip (30 ).
[0011]
[ 2 ] The locking means (51)
A connection point on the tip side of the armrest (40) with respect to the rotation center of the back slip (30) and the upper end side of the link member (45)
Alternatively, the two joints of the four-joint rotation mechanism, one of the rotation center of the link member (45) with respect to the installation site on the lower end side and the connection point of the base end side of the armrest (40) with respect to the back slip (30) The seating device (10) according to [ 1 ], wherein the seating device (10) is composed of a damper (51) which is connected to each other on these diagonals and whose length can be adjusted and fixed steplessly by a predetermined operation.
[0012]
[ 3 ] The four-joint rotation mechanism, in which the lock means (51) is a connection point of the distal end side of the armrest (40) with respect to the rotation center of the back slip (30) and the upper end side of the link member (45). The two joints are connected to each other on these diagonal lines, and includes a damper (51) capable of adjusting and fixing the length steplessly by a predetermined operation.
An operation portion (60) for releasing the fixing of the length of the damper (51) is provided on the distal end side of the armrest (40) located just beside one end side of the damper (51). The seating device (10) according to [ 2 ].
[0013]
[ 4 ] The armrest (40) has a shape including a cover part (42) for concealing all the reclining mechanism (50), [1], [2] or [3] Stool device (10).
[0015]
[ 5 ] The seat buton (20) is rotatably supported and connected to at least halfway positions of the link member (45) of the reclining mechanism (50) and the side of the back slip (30). The seating device (10) according to [1], [2], [3] or [4] .
[0016]
Next, the operation based on the above solution will be described.
According to the seating device (10) according to the present invention, the armrest (40) is interlocked with the tilting of the back slip (30) by the reclining mechanism (50), and the armrest (40) has a substantially constant angle in the longitudinal direction. In such a state, the base end side of the armrest (40) moves so as to follow the tilting locus with respect to a predetermined location on the side of the back slip (30).
[0017]
Thereby, at the time of reclining when the back slip (30) is largely tilted backward, the armrest (40) also moves rearward and downward while maintaining a substantially constant angle. Therefore, for example, even when the operation part (60) of the reclining mechanism (50) is on the distal end side of the armrest (40), the operation part (60) is not relatively separated even for a reclining seater. . In this way, the reclining operation can be performed comfortably without being forced into an unreasonable posture, regardless of the tilt angle of the back slip (30).
[0018]
In addition, as described above, the armrest (40) is interlocked with the tilting of the back slip (30), so that the position of the arm of the seated person does not become a banzai state relatively upward when reclining. Also, since the butt-shift phenomenon and the clothes slip-up phenomenon are eliminated, fatigue and discomfort caused by these phenomena can be eliminated at least, and a more comfortable sitting comfort can be obtained.
[0019]
The interlocking of the armrest (40) accompanying the tilting of the back slip (30) is easily realized with a relatively simple configuration, for example, by configuring the reclining mechanism (50) using a four-bar rotation mechanism. be able to. Specifically, the lower end of the back slip (30) is rotatably supported on the installation site side, and the armrest (40) is placed at a predetermined position on the side of the back slip (30) with respect to the center of rotation of the back slip (30). The base end side of is rotatably supported.
[0020]
The distal end side of the armrest (40) via a link member (45) in order to armrest (40) is in a state to maintain a substantially constant angle to its longitudinal direction, than the center of rotation of said seat back (30) They are rotatably supported at a front position on the installation site side. Thereby , in addition to the link member (45), the armrest (40) and the back slip (30) themselves correspond to movable nodes (links) of the four-bar rotation mechanism.
[0021]
Here, since the seat back (30) to is provided with armrest restraint capable locking means (40) to a predetermined position (51), it can hold the seat back (30) at a desired tilt angle. Here, various forms are conceivable for the locking means (51). For example, the damper (51) described in [ 2 ], [ 3 ] is used as one that matches the structural characteristics of the four-bar rotation mechanism. If comprised, the tilt angle of the back slip (30) can be adjusted steplessly, and it can be reliably and simply held at a desired angle.
[0022]
Further, the armrest (40) can ensure the necessary support strength by using the four-bar rotation mechanism without providing a special frame for the armrest. If the armrest (40) has a shape including a cover portion (42) for concealing all of the reclining mechanism (50) including the lock means (51), the appearance can be improved.
[0023]
Furthermore, the seat device (10) is interlocked with the seat buton (20) as the back slip (30) is tilted by the reclining mechanism (50), and the seat surface of the seat buton (20) is substantially constant. In a state where the angle is maintained, the rear end side of the seat buton (20) is set to maintain a predetermined gap with respect to the base end side of the back slip (30). Thereby , even if the back slip (30) is largely tilted rearward, there is no gap between the lower end of the back slip (30) and the rear end of the seat buton (20) on the seating surface side. A comfortable sitting comfort can be obtained.
[0024]
Specifically, for example, the seat buton (20) is rotatably connected to and supported at at least intermediate positions of the link member (45) of the reclining mechanism (50) and the side of the back slip (30). The seat buton (20) can also be interlocked with the tilting of the back slip (30) with a simple configuration.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, various embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 7 show a first embodiment of the present invention.
The seating apparatus 10 according to the present embodiment is mounted on a vehicle or the like, and is configured to support the back slip 30 on the rear end side of the seat buton 20 so as to be tiltable, and hold the back slip 30 at a desired tilt angle. It is a device that can do.
[0026]
The seat buton 20 is fixed on a floor as an installation site via a pedestal (not shown). The seat buton 20 is formed by mounting a cushion pad 22 on a seat frame 21. An armrest 40 is disposed on the side of the seat buton 20 so as to be interlocked with the tilting of the spine 30. The armrest 40 will be described later.
[0027]
The back slip 30 is supported on the rear end side of the seat buton 20 via a reclining mechanism 50 so as to be tiltable. The reclining mechanism 50 allows the seated person to hold the tilt angle at a desired angle. . The back slip 30 is formed by attaching a back pad 32 to a back frame (not shown).
[0028]
In the seating apparatus 10, the armrest 40 is interlocked with the tilting of the back slip 30 by the reclining mechanism 50, and the armrest 40 maintains a substantially constant angle in the longitudinal direction, and the base end side of the armrest 40 is the back. It is set to follow a tilting locus with respect to a predetermined location on the side of the gap 30.
[0029]
The reclining mechanism 50 is configured as a four-bar rotation mechanism by support connection between the following members. First, the back slip 30 is rotatably supported via a rotary shaft 33 at a lower end of the back butter 20 immediately below the seat buton 20 and below the seat surface. The rotation shaft 33 is the rotation center of the back slip 30. The rotating shaft 33 is actually pivotally supported by a pedestal (not shown) or a bracket fixed to the pedestal.
[0030]
Further, the base end side of the armrest 40 is rotatably supported via a pivot pin 34 at a predetermined position on the side of the back slip 30 with respect to the rotation shaft 33 of the back slip 30. Specifically, the armrest 40 includes an armrest body 41 that extends in the longitudinal (front-rear) direction substantially parallel to the seating surface of the seat buton 20, and a cover portion 42 that is integrally formed with the armrest body 41 and extends downward.
[0031]
The armrest body 41 is a part on which a seated person directly puts his arm, and is formed by attaching a cushion cover 41b along the upper surface side of the frame body 41a. The base end side of the armrest 41 is rotatably supported by the pivot pin 34. The cover 42 is formed in a size and shape that hides all the components of the reclining mechanism 50 from the side.
[0032]
The distal end side of the armrest body 41 is located closer to the installation site than the rotary shaft 33 of the back slip 30 via the link member 45 so that the armrest body 41 is supported in a state of maintaining a substantially constant angle in the longitudinal direction. It is supported at the front position. Here, the connection point between the upper end side of the link member 45 and the distal end side of the armrest body 41, and the connection point between the side portion of the back slip 30 and the proximal end side of the armrest body 41 are each two movable in the four-bar rotation mechanism. It becomes a joint.
[0033]
Specifically, the upper end side of the link member 45 and the distal end side of the armrest body 41 are connected to each other by a pivot pin 46 so as to be rotatable. Further, the lower end side of the link member 45 is rotatably supported via the rotation shaft 47 with respect to the installation site side.
[0034]
In addition, the reclining mechanism 50 has a locking means that can restrain the back slip 30 or the armrest 40 at a predetermined position. Such a locking means is a damper that connects the two joints between the rotation shaft 33 of the back slip 30 and the connecting point on the distal end side of the armrest body 41 with respect to the upper end side of the link member 45 on these diagonal lines. 51.
[0035]
The damper 51 can be adjusted and fixed in a stepless manner using a so-called gas / oil lock mechanism. Since the configuration of the damper 51 is general, a detailed description thereof is omitted, but as shown in FIGS. 4 and 5, a piston rod 53 is telescopically fitted in an outer cylindrical member 52 extending in the longitudinal direction. .
[0036]
A mounting bracket 52 a is integrally fixed to the base end side of the outer cylinder member 52, and the mounting bracket 52 a is pivotally supported with respect to the rotating shaft 33 of the back slip 30. On the other hand, a mounting bracket 53a is also integrally fixed to the distal end side of the piston rod 53, and the mounting bracket 53a is rotatable with respect to a pivot pin 46 that connects the link member 45 and the armrest body 41. It is pivotally supported.
[0037]
A push rod 54 penetrates the piston rod 53 so as to be movable. By pushing the tip of the push rod 54, the internal gas / oil lock mechanism can be released. Note that the piston rod 53 is urged toward the outer cylinder member 52 in a direction protruding outward.
[0038]
The operation portion 60 for releasing the fixing of the length of the damper 51 is provided on the distal end side of the armrest body 41 located just beside one end side of the damper 51. The operation unit 60 includes an operation button 61 provided inside the distal end of the armrest body 41 so as to be capable of appearing and retracting, and a first lever member 62 and a second lever member disposed between the operation button 61 and the push rod 54. 63, and a relay link member 64.
[0039]
When the seated person presses the operation button 61, the first lever member 62 directly connected to the operation button 61 is first rotated. Then, the relay link member 64 connected to the action point side of the first lever member 62 also moves in one direction, so that the second lever member 63 is mutually connected to transmit power so as to push in the push rod 54. Has been.
[0040]
Next, the operation will be described.
As shown in FIG. 1 and FIG. 6, the seating device 10 has a reclining mechanism 50 between an upright state in which the back slip 30 is tilted most forward and a full reclining state in which the back slip 30 is also tilted most backward. Thus, the seated person can continuously adjust and hold the desired tilt angle.
[0041]
When adjusting the tilt angle of the back-slip 30, when the operation button 61 is pressed in FIGS. 4 and 5, the first lever member 62 directly connected to the operation button 61 is rotated, and the first lever member 62 is rotated. The relay link member 64 connected to the action point side also moves in one direction. Then, the length of the damper 51 is released by pushing the push rod 54 that has been in contact with the action point side of the second lever member 63. At this time, the seated person can push the back slip 30 backward with a back to a desired tilt angle.
[0042]
Further, because of the structure of the damper 51, the piston rod 53 is biased in a direction protruding outward with respect to the outer cylinder member 52. Therefore, when the operation button 61 is pressed, a force acting backward on the back slip 30 is provided. If it is not applied, the back slip 30 will naturally tilt forward to the upright state due to the extension force of the damper 51 itself. When the seated person moves the back slip 30 to a desired tilt angle, if the finger is released from the operation button 61, the back slip 30 is fixed by the damper 51 at this position.
[0043]
The armrest 40 is interlocked with the tilting of the back slip 30 by the reclining mechanism 50. That is, the armrest 40 is tilted with respect to the connection point (the pivot pin 34) of the base end side of the armrest body 41 with the side of the back slip 30 in a state in which the armrest body 41 maintains a substantially constant angle in the longitudinal direction. Move to follow the trajectory.
[0044]
That is, as schematically shown in FIG. 6, in the four-bar rotation mechanism of the reclining mechanism 50, the armrest body 41 itself of the armrest 40 is a node that moves substantially in parallel, so that FIG. 2 and FIG. As shown in FIG. 4, at the time of full reclining in which the back slip 30 is largely tilted rearward, the armrest body 41 moves rearward and downward with a substantially constant angle.
[0045]
Therefore, even when the operation unit 60 (operation button 61) of the reclining mechanism 50 is on the distal end side of the armrest body 41 as in the present embodiment, the operation unit 60 is relatively separated from the seated person in the fully reclining state. There is nothing. In this way, the reclining operation can be performed comfortably without being forced into an unreasonable posture regardless of the tilt angle of the back slip 30.
[0046]
As described above, the armrest 40 is interlocked with the tilting of the spine 30, so that a banzai state in which the position of the arm of the seated person is relatively extended forward and upward is not caused during full reclining. Thereby, the feeling of fatigue near the shoulder of the seated person can be reduced.
[0047]
Further, in the present embodiment, the rotation shaft 33 of the back slip 30 is positioned below the seating surface at the rear end of the seat buton 20, so that when the back slip 3 is tilted backward, Also, the butt shift phenomenon that slides forward on the seat surface of the seat buton 2 is eliminated.
[0048]
Further, there is no phenomenon that the clothes of the seated person in contact with the surface (backrest surface) side of the back slip 3 are lifted, and a more comfortable sitting comfort can be realized. Further, as shown in FIG. 1, the lower end of the back slip 30 extends downward so as to cover the rear end of the seat buton 20, so that it is between the lower end of the back slip and the rear end of the seat buton as in the prior art. There is no need to provide a cover member for concealing the generated gap.
[0049]
The interlocking of the armrest 40 accompanying the tilting of the spine 30 can be easily realized with a relatively simple configuration by configuring the reclining mechanism 50 using a four-bar rotation mechanism. Further, since the armrest 41 corresponds to a node of the four-bar rotation mechanism, the necessary support strength can be sufficiently ensured without providing a special armrest frame.
[0050]
Since all the components of the reclining mechanism 51 including the damper 51 are concealed by the cover portion 42 of the armrest 40, the appearance can be improved. Here, the shape of the cover part 42 is not particularly restricted by design as long as the link member 45 and the damper 51 can be hidden.
[0051]
In particular, the damper 51 is also provided in the armrest 40 where the operation button 61 is provided, so that the operation force of the operation button 61 can be directly transmitted to the damper 51 side, which is arranged below the seat buton as in the prior art. A cable that relays from the provided lock damper 5b to the operation button 61 is not necessary.
[0052]
Further, since the damper 51 is not disposed below the seat buton 20 as in the prior art, it is possible to eliminate the shaving of the seat buton 20 that has been necessary in the past, and to ensure uniform cushioning over the entire seating surface of the seat buton 20. Can do. Furthermore, since the restriction of the seat buton 20 based on the arrangement of the reclining mechanism 50 is eliminated, free shaping such as increasing the rear slope of the seat surface is also possible.
[0053]
7 and 8 show a second embodiment of the present invention.
In the present embodiment, the seat buton 20 is also interlocked with the tilting of the back slip 30 by the reclining mechanism 50, and the rear end of the seat buton 20 is maintained in a state where the seating surface of the seat buton 20 maintains a substantially constant angle. The side is set so as to maintain a predetermined gap with respect to the base end side of the back slip 30.
[0054]
The front half of the seat buton 20 is rotatably supported by a pivot pin 25 with respect to the middle of the link member 45, and a mounting bracket 26 is integrally projected on the rear end side. A pivot pin 35 projecting downward from the side of the back slip 30 is fitted into the long hole having play so as to be relatively rotatable and slightly movable.
[0055]
As described above, the seat buton 20 is rotatably connected to at least the link member 45 of the reclining mechanism 50 and the middle part of the side portion of the back slip 30 so that the seat buton 20 is interlocked with the tilt of the back slip 30. It is supported.
[0056]
Thereby, in this embodiment, even if the back slip 30 is largely tilted rearward until it is in the fully reclining state, there is no gap between the lower end of the back slip 30 and the rear end of the seat buton 20. , You can get a more comfortable sitting comfort. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the site | part of the same kind as 1st Embodiment, and the overlapping description is abbreviate | omitted.
[0057]
The seating device according to the present invention is not limited to the configuration specifically shown in each embodiment. For example, the seat buton 20 may be supported so as to be rotatable in the horizontal direction with respect to the pedestal, so that the front-rear direction of the seating device 10 can be changed manually or by electric power.
[0058]
Further, the damper 51 that is the locking means 50 connects the two joints between the rotation shaft 33 of the back slip 30 and the connecting point on the distal end side of the armrest body 41 with respect to the upper end side of the link member 51. The damper 51 may be configured to connect the rotation center of the link member 51 with respect to the installation site on the lower end side and the connection point of the base end side of the armrest 41 with respect to the back slip 30 to each other.
[0059]
【The invention's effect】
According to the seating device according to the present invention, the armrest is interlocked with the tilting of the back slip by the reclining mechanism, and the base end side of the armrest keeps the back slip while maintaining a substantially constant angle in the longitudinal direction. Since it follows the tilting locus with respect to a predetermined part of the side part, even when the operation part of the reclining mechanism is on the tip side of the armrest, the operation part may be relatively separated even for the seated person in the reclining state. The reclining operation can be performed comfortably.
[0060]
In addition, as described above, the armrest interlocks with the tilting of the back slip, so that the position of the arm of the seated person does not rise relatively forward and upward at the time of reclining, and the butt slip phenomenon or Since the phenomenon of clothes slipping is eliminated, fatigue and discomfort caused by these phenomena can be eliminated at least, and a more comfortable sitting comfort can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a seating apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a change in a tilt angle of a back slip of the seating apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a plan view showing a seating apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a side view showing a main part of the reclining device of the seating device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a view taken in the direction of arrow V in FIG.
FIG. 6 is a schematic diagram showing a change in a tilt angle of a back slip of the seating device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a side view showing a seating apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a perspective view showing a change in a tilt angle of a back slip of a seating apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view showing a conventional seating device.
FIG. 10 is a perspective view showing an internal structure of a conventional seating device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Seat apparatus 20 ... Seat button 21 ... Seat frame 22 ... Cushion pad 30 ... Back slip 32 ... Back pad 33 ... Rotating shaft 34 ... Pivot pin 40 ... Armrest 41 ... Armrest body 42 ... Cover part 45 ... Link member 50 ... Reclining mechanism 51 ... Damper 52 ... Outer cylinder member 53 ... Piston rod 54 ... Push rod 60 ... Operating part 61 ... Operating button 62 ... First lever member 63 ... Second lever member 64 ... Relay link member

Claims

In the seating device which is configured to support the back slip on the rear end side of the seat buton so as to be tiltable, and can hold the back slip at a desired tilt angle,
A reclining mechanism for holding the back slip at a desired tilt angle, and an armrest disposed on the side of the seat buton ,
The reclining mechanism is
The lower end of the back gap is rotatably supported on the installation site side below the seating surface at the rear end of the seat buton,
A base end side of the armrest is rotatably supported at a predetermined position on the side of the back slip relative to the rotation center of the back slip,
Furthermore, the front end side of the armrest can be rotated relative to each other at a position on the front side of the installation site with respect to the center of rotation of the back slip via a link member so that the armrest maintains a substantially constant angle in the longitudinal direction. It is provided with a four-bar rotation mechanism supported by the above, and provided with a locking means capable of restraining the back slip or armrest at a predetermined position,
In the seat buton, the front half side of the seat buton is rotatably supported by a pivot pin with respect to the middle of the link member, and a mounting bracket having a long hole is integrally projected on the rear end side,
The back slip is fitted so that a pivot pin protruding below the back slip side portion can rotate and move relative to the elongated hole of the mounting bracket,
The armrest is interlocked with the tilting of the backslip by the reclining mechanism, and the armrest keeps a substantially constant angle in the longitudinal direction, and the base end side of the armrest is in a predetermined position on the side part of the backslip. While following the tilting locus, the back end side of the seat buton maintains a predetermined gap with respect to the base end side of the back slip while maintaining the seating surface at a substantially constant angle. A seating device, characterized in that it is set to do.

The locking means is
A connection point on the tip side of the armrest with respect to the rotation center of the spine and the upper end side of the link member;
Alternatively, between the two joints of the four-joint rotation mechanism, which is one of the rotation center of the link member on the lower end side of the installation site and the base end side of the armrest with respect to the back slip, on these diagonal lines connected to one another, seating apparatus according to claim 1, characterized in that it comprises a length by a predetermined operation from the adjustment and lockable damper steplessly.

The locking means connects the two joints of the four-joint rotation mechanism, which is a connection point on the tip side of the armrest with respect to the upper end side of the link member, to each other on a diagonal line thereof. , Consisting of a damper whose length can be adjusted and fixed steplessly by a predetermined operation,
An operation section for releasing the fixed length of the damper, seating apparatus according to claim 2, characterized in that the provided armrests of the distal located immediately beside the one end of the damper.

The seating device according to claim 1, 2 or 3 , wherein the armrest has a shape including a cover portion for concealing the reclining mechanism.

The seating device according to claim 1, 2, 3, or 4 , wherein the seat buton is rotatably connected and supported at least at a midpoint between each of the link member of the reclining mechanism and the back slip side portion.