JP4553225B2 - インピーダンス網モデルの作成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2つ以上の電気的接続端子を有する物質の各端子間のインピーダンスモデルを多端子F行列を用いて求める方法に関し、特に対象となる物質を領域分割し、各領域のインピーダンスモデルを予め求めてからそれらを相互に接続することで物質全体のインピーダンスモデルを求める方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
モノリシック半導体集積回路(以下、ICとする)を構成する一部の回路ブロックにおいて生じる雑音信号が同じくこのICを構成する他の回路ブロックの動作に影響し、その特性を損なわせることが知られている。例えば、ディジタル回路とアナログ回路が混載するものについては、一般にディジタル回路の動作により生じた雑音信号がアナログ回路の動作特性に著しい影響を与える。このような一部の回路の動作により生じた雑音信号が他の回路に影響を及ぼす伝播経路の一つとして、これらの回路を含むIC自身の半導体基板があげられる。
【0003】
半導体基板を伝播する雑音信号がIC上に構成された回路の動作特性に与える影響を予測するために、例えば、文献1(“Addressing Substrate Coupling Mixed-Mode IC’s: Simulation and Power Distribution Synthesis,” IEEE Journal of Solid-State Circuit, Vol.9, No.3, pp.226-238, March, 1994)に開示されているように、ICの半導体基板のインピーダンスモデルを求め、予め仮定された雑音信号がこの半導体基板をどのように伝播するかを求める方法が提案されている。図24,25は、この文献1に開示された手法を説明するための図である。文献1に開示された方法では、まず半導体基板を、図24(a)に示すような、一つの第1ノード4とこれに接続された6つのインピーダンス要素5を有する微細な単位直方体3の集合体として表現する。図24(b)は、半導体基板を単位直方体3の集合で表現したときの様子を模式的に示す図である。
【0004】
単位直方体3が複数接続されたとき、隣接する単位直方体3に含まれるノード同士は、互いのインピーダンス要素によって接続され、格子状のインピーダンス網を形成する(図25(a))。このとき第1ノード間には2つのインピーダンス要素が直列に接続されているが、これを一つのインピーダンス要素に置き換えることが可能である(図25(b))。図26は、この様子を分かり易くするため、格子の一断面を模式的に示す図である。具体的には、この図26を参照すると、例えば、第1ノード4aと第1ノード4bの間には2個のインピーダンス要素5a1及び5b3が接続され、第1ノード4bと第1ノード4cとの間にはインピーダンス要素5b2及び5c4が接続されているが、これを図26(b)のように、インピーダンス要素5ab及び5bcとすることが出来る。他の全ての第1ノード間についても同様である。尚、以降では、これらのインピーダンス要素5a1,5b2,5b3,5c4,5ab,5bc等を特に必要が無い限り、区別せずにインピーダンス要素5とする。
【0005】
このようにして得られた格子状のインピーダンス網を半導体基板全体のインピーダンス網モデルとし、任意の場所に対して仮定された雑音信号を、その場所に相当するノードに印加し、これが任意のノードに現れた信号を、そのノードに相当する場所において観測される雑音信号として取り扱うことが可能となる。
【0006】
また、上記インピーダンス網モデルに基づいた伝播過程の計算規模を縮小する目的で、文献2(“F行列を用いたチップレベルの基板雑音解析法”,信学技報ICD99−147,1999年9月)に開示されるような、多端子F行列によるインピーダンス網モデルの縮退方法が提案されている。多端子F行列とは、回路理論において、二端子対回路網の入出力関係を論じるときに用いられるF行列を、多端子対回路網に適用できるように拡張した概念である。例えば、ある回路に入力端子と出力端子がそれぞれN個ずつ存在し、入力端子の電圧・電流群をV1、I1、出力端子における電圧、電流群をV2、I2で表した場合、多端子F行列Fは次式のように定義される。
Figure 0004553225
【0007】
文献2に提案されている方法では、まず半導体基板のインピーダンス網モデル107を図27に示すようにインピーダンス網A108とインピーダンス網B109の2種類の層に分け、それぞれの層の上下を入出力ポートとする多端子F行列を求める。すなわち、一つの層について一つの多端子F行列が得られる。このときの各層の多端子F行列は、半導体基板を構成する単位直方体3の半導体基板表面上の行数、半導体基板表面上の列数、及び半導体基板の層分割数が、それぞれP、Q、Rであった場合、M=(P×Q)とすると、M行M列の正方行列となる。
【0008】
上下に隣接する2つの層のそれぞれの多端子F行列を掛け合わせた結果は、これらの層を重ね合わせたインピーダンスモデルの最上層と最下層を入出力ポートとした多端子F行列と等価である。このとき、両者の層の中間に位置するノードは計算上消去される。この操作を繰り返し、全ての層について多端子F行列を掛け合わせた結果は、半導体基板の表面と裏面を入出力ポートとする、半導体基板全体の多端子F行列を示している。
【0009】
多端子F行列の性質から、半導体基板の表面と裏面との間の電気的関係を求めるとき、半導体基板の裏面での電流の授受が無いものと仮定すると、多端子F行列Fを用いて、次のように表現することが出来る。
Figure 0004553225
【0010】
ここで、(V1、I1)は半導体基板の表面の電圧及び半導体基板の表面から出入りする電流、(V2、I2)は半導体基板の最下面すなわち裏面の電圧及び半導体基板の裏面から出入りする電流、Fは半導体基板の表面及び裏面を入出力ポートとする多端子F行列を表す。これを変形し、半導体基板の裏面における電流の出入りが無いものとすると、半導体基板の表面に存在する各ノード間のアドミタンスの関係を表すアドミタンス行列Yを得ることが出来、またこれより、半導体基板の表面に存在する各ノード間のインピーダンス網モデルを得ることが出来る。このときの、多端子F行列Fとアドミタンス行列Yとの関係は以下のとおりである。
Y = FC・FA-1 (2)
但し、FA、FCは、多端子F行列を構成する部分行列であり、以下のように表される。
Figure 0004553225
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した文献2の方法では、計算対象となる半導体基板を構成する全ての単位直方体3を、一度に多端子F行列に変換している。このため、インピーダンス網モデルの空間分解能を向上させるために、計算対象となる半導体基板全体に対して単位直方体3のサイズを小さくとると、そこから導き出される多端子F行列の規模が急速に拡大され、特に半導体基板全体の多端子F行列からアドミタンス行列に変換するための逆行列演算、すなわちFA-1の求解に莫大な時間を要することになる。特に、半導体基板を多端子F行列で表現した場合、対角優位になり難く、反復法などの高速な解法を用いることが出来ない場合も多い。直接解法であるガウス消去法では、必要な演算の回数は、m行m列の行列の場合、m3 程度である。
【0012】
また、半導体基板の構造の一部が、他の個所と同一であった場合や、他の計算済みの半導体基板の一部と同一であった場合でも、必ず半導体基板上の全ての構造について多端子F行列を求め、計算をやり直さなくてはならず、計算結果の再利用が困難である。
【0013】
また、図28に示す半導体基板500のように、その上に形成された構造の疎密の程度が場所により異なっていても、場所により分解能を変更することが出来ないので、回路密度の高い領域92に必要な分解能を維持するためには、回路密度の低い領域91に対しても分解能を不必要に高くする必要が有った。
【0014】
本発明の第一の目的は、多端子F行列によるインピーダンス網モデル縮退の過程で必要となる、逆行列演算の計算規模を縮小し、計算時間の短縮を実現する手段を提供することである。
【0015】
本発明の第二の目的は、半導体基板の構造が同一である複数の部分について、多端子F行列によるインピーダンス網モデル縮退の過程で、過去に計算して求めた結果を再利用することで、半導体基板全体の最適化インピーダンス網モデルを求める時間を短縮する手段を提供することである。
【0016】
本発明の第三の目的は、一つの半導体基板上でインピーダンス網モデルの密度を自由に設定しつつ、多端子F行列によるインピーダンス網モデルの縮退を実現するための手段を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によるインピーダンス網モデルの作成方法は、半導体集積回路を構成する半導体基板の格子状に接続されたインピーダンス網モデルを複数の層に分割し、分割した各層の上下を入出力端とする多端子F行列を求め、これを層の順序に従い積算することで、半導体基板全体のインピーダンス網モデルの規模を縮小させて最適化インピーダンス網モデルを生成するものであって、
前記半導体基板を複数の領域に分割する第1ステップと、
指定された任意の前記領域について、所定のインピーダンス要素を格子状に接続して格子点を第1ノードとする第1インピーダンス網モデルを作成し、更にこの第1インピーダンス網モデルに所定の処理を施して第2インピーダンス網モデルを生成する第2ステップと、
この第2ステップを全ての前記領域について行い、全ての前記領域について前記第2インピーダンス網モデルを求めた後、互いに隣接する前記領域の、それぞれの第2インピーダンス網モデルにおいて、接触する入出力端子同士を、所定の第2接続インピーダンス要素で接続する処理を全ての前記領域について施し、最適化インピーダンス網モデルを生成する第3ステップとを含み、
前記第2ステップは、
指定された任意の前記領域について前記第1インピーダンス網モデルを生成する第1処理と、
前記領域の前記第1インピーダンス網モデルの格子の数に応じた擬似インピーダンス網を生成し、この擬似インピーダンス網を当該第1インピーダンス網モデルの外周に付加し、当該第1インピーダンス網モデルの外周を構成するインピーダンス網と関連づけて所定の第1接続インピーダンス要素で接続して合成インピーダンス網モデルを生成する第2処理と、
前記合成インピーダンス網モデルから前記領域における各層の多端子F行列を求める第3処理と、
前記多端子F行列を当該領域の層の順番に従って積算し、前記合成インピーダンス網モデルを縮退して得られたF行列からインピーダンス網を求め、これを当該領域の第2インピーダンス網モデルとする第4処理と、を備えて構成され、
前記擬似インピーダンス網は、擬似的に設けられた第2ノードのみを格子状に有するものであることを特徴とする。
【0018】
このとき、前記領域を一つの共通接続点と6つのインピーダンス要素でモデル化された単位直方体の集合とし、前記共通接続点を前記第1ノードとして前記第1インピーダンス網モデルを生成し、
更に前記擬似インピーダンス網を前記第2ノード及び前記第2ノードと接続する接続点のみを有する擬似単位直方体の集合とし、前記領域がP行、Q列、R層の単位直方体から構成されているとき、
前記第処理が、当該第1インピーダンス網モデルの各層の外周に{2×(P+Q)}個の前記擬似単位直方体を付加するものとすることが出来る。
【0019】
また、本発明のインピーダンス網モデルの作成方法は、互いに直交する3方向をそれぞれX,Y及びZ方向とし、半導体集積回路を構成する半導体基板の厚さ方向を前記Z方向としたとき、
このZ方向と直交するX−Y平面内で区画して前記半導体基板をM個(但し、Mは1以上の整数)の領域に分割する第1ステップと、
指定された任意の前記領域について、当該前記領域基板中の微小な3次元領域を共通接続点となる第1ノードと接続点を持つと共に抵抗要素,誘導要素及び容量要素の内の少なくとも一つの要素を用いてモデル化された単位立体として取り扱い、更に前記領域を前記単位立体の集合体として取り扱い、前記領域の物理的性質に対応する格子状に接続された第1インピーダンス網モデルを作成し、更にこの第1インピーダンス網モデルに所定の処理を施して第2インピーダンス網モデルを生成する第2ステップと、
この第2ステップをM個全ての前記領域について行い、M個全ての前記領域の第2インピーダンス網モデルを求めた後、互いに隣接する前記領域の、それぞれの第2インピーダンス網モデルにおいて、接触する入出力端子同士を、所定の第2接続インピーダンス要素で接続する処理を全ての前記領域について施し、最適化インピーダンス網モデルを生成する第3ステップとを含み、
前記第2ステップは、
指定された任意の前記領域について前記第1インピーダンス網モデルを生成する第1処理と、
この第1インピーダンス網モデルの格子の数に応じた擬似インピーダンス網を生成し、この擬似インピーダンス網を当該第1インピーダンス網モデルの外周に付加し、当該第1インピーダンス網モデルの外周を構成するインピーダンス網と関連づけて所定の第1接続インピーダンス要素で接続して合成インピーダンス網モデルを生成する第2処理と、
前記合成インピーダンス網モデルを前記領域における前記X−Y平面に沿った層に分割し、分割した各層についてZ方向である当該層の上下を入出力端とする多端子F行列を求める第3処理と、
前記多端子F行列を前記分割した層の順序に従って積算し、前記領域の前記合成インピーダンス網モデルを縮退して得られたF行列からインピーダンス網を求め、これを当該領域の第2インピーダンス網モデルとする第4処理と、を備えて構成され、
前記擬似インピーダンス網は、擬似的に設けられた第2ノード及びこの第2ノード接続する接続点のみを有する擬似単位立体の集合からなるものとすることも出来る。
【0020】
このとき、前記単位立体は単位直方体であるのが好ましく、またこの単位直方体は、一つの第1ノードに一端を接続した6つのインピーダンス要素を有し、各インピーダンス要素の他端をこの単位直方体の各面の中心に設けた接続点とそれぞれ接続していてよい。
【0021】
また、前記擬似単位立体は、擬似単位直方体であることが好ましい。
【0022】
また、前記領域がP行、Q列、R層の単位直方体から構成されているとき、各層の前記擬似インピーダンス網は、{2×(P+Q)}個の擬似単位直方体から構成される。
【0023】
また、前記第2ステップにおいて、隣接する領域の互いに対向する面を構成する単位直方体の数が一致しない場合、
前記対向するそれぞれの面の単位直方体の数の最小公倍数を求める第5処理と、この最小公倍数を前記対向するそれぞれの面を構成する単位直方体の数で割った数だけの枝端子を当該面の各単位直方体の接続点に付加する第6処理と、
を更に含み、
前記第3ステップにおいてそれぞれ隣接する前記領域同士を接続する場合には、前記互いに対向する面のそれぞれの枝端子を順番に一対一で、所定の第2接続インピーダンス要素で接続するようにすることが出来る。
【0024】
また、前記第1接続インピーダンス要素のインピーダンス値は、当該領域の前記第1インピーダンス網モデルの外周を構成するインピーダンス網の一部と直接接続されている部分及び前記擬似インピーダンス網の、前記半導体基板の厚さ方向に対する接続部分においては0であり、
その他の擬似インピーダンス網の接続部分においては無限大である。
【0025】
また、前記第2接続インピーダンス要素のインピタンス値が、0を含み、当該第2接続インピーダンス要素が接続する枝端子を含む入出力端子に直近で接続する第1ノードに接続する全ての前記インピーダンス要素の中の最小インピーダンス値の1%以下であるのが好ましい。
【0026】
更に、前記領域の内一つ以上の領域が、既に第2インピーダンス網モデルの作成が完了されている第2半導体基板の領域と全く同一の構造の合同領域であった場合、
前記合同領域における第2インピーダンス網モデルの作成を省略し、他の前記領域の第2インピーダンス網モデルと前記合同領域の第2インピーダンス網モデルとを接続する場合に、前記合同領域と同一構造の前記第2半導体基板の領域における第2インピーダンス網モデルを当該合同領域の第2インピーダンス網モデルとして用いるようにすることも出来る。
【0027】
上記本発明による多端子F行列を用いたインピーダンス網モデルの作成方法では、従来インピーダンスネットリスト縮退の過程で消去されてきた各層の最外周のノードを半導体基板1表面にまで導く経路を提供するための擬似単位直方体を、図5のように半導体基板自体を表す単位直方体群の周囲に設けることを特徴としている。この擬似単位直方体は、擬似的に設けた共通接続点である第2ノードと、この第2ノードに直結し、擬似単位直方体の層の上下方向の面に擬似的に設けた接続点のみを備えているものとする。
【0028】
また、モデルの入出力端子となる接続のためのノードが多端子F行列によるインピーダンス網モデル縮退の過程において消滅しないよう、接続のためのノードの全てを可制御可観測ノードとし、本来の領域表面の可制御可観測ノードと全ての接続のためのノードとを含むインピーダンス網モデルを求める手段を有する。
【0029】
また、他の全ての領域についても、同様に、各層の全ての接続のためのノードを含む第2インピーダンス網モデルを求めた後、それぞれの隣接する接続のためのノード同士を第2接続インピーダンス要素で結合し、半導体基板全体の最適化インピーダンス網モデルを求める手段を有する。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本発明のインピーダンス網モデルの作成方法の第1の実施形態の概略手順を示すフローチャートであり、図2は、図1の第2ステップS2の詳細を示すフローチャートである。また、図3は本実施形態を説明するための図で,(a)は半導体基板1の模式的な平面図で、(b)は(a)のA−A’線に沿った断面図である。
【0032】
図1を参照すると、本実施形態のインピーダンス網モデルの作成方法は、半導体集積回路を構成する半導体基板を複数の領域に分割する第1ステップS1と、指定された任意の前記領域について、所定のインピーダンス要素を格子状に接続して格子点を第1ノードとする第1インピーダンス網モデルを作成し、更にこの第1インピーダンス網モデルに所定の処理を施して第2インピーダンス網モデルを生成する第2ステップS2と、
この第2ステップを全ての前記領域について行い、全ての前記領域について前記第2インピーダンス網モデルを求めた後、互いに隣接する前記領域の、それぞれの第2インピーダンス網モデルにおいて、接触する入出力端子同士を、所定の第2接続インピーダンス要素で接続する処理を全ての前記領域について施し、最適化インピーダンス網モデルを生成する第3ステップS3とを含み、構成されている。また、図2を参照すると、第2ステップS2は、
指定された任意の前記領域について前記第1インピーダンス網モデルを生成する第1処理S21と、
前記領域の前記第1インピーダンス網モデルの格子の数に応じた擬似インピーダンス網を生成する第2処理S22と、
前記擬似インピーダンス網を当該第1インピーダンス網モデルの外周に付加し、当該第1インピーダンス網モデルの外周を構成するインピーダンス網と関連づけて所定の第1接続インピーダンス要素で接続して合成インピーダンス網モデルを生成する第3処理S23と、
前記合成インピーダンス網モデルから前記領域における各層の多端子F行列を求める第4処理S24と、
前記多端子F行列を当該領域の層の順番に従って積算し、前記合成インピーダンス網モデルを縮退して得られたF行列から当該領域の第2インピーダンス網モデルを求める第5処理S25と、
を備えて構成されている。尚、擬似インピーダンス網は、擬似的に設けられた第2ノード及びこの第2ノードと接続する接続点のみを有する擬似単位直方体の集合で構成され、第2ノードのみを格子状に有している。
【0033】
また、図3を参照すると、この半導体基板1は、例えばM個の領域2−1,2−2,…,2−Mに分割されており、かつ、各領域2−1,2−2,…,2−Mはそれぞれ一つ以上の単位直方体3から構成される。各領域を構成する単位直方体3の内、それぞれの領域の周辺の単位直方体3の数及び層数は、隣接する領域のそれと同数であるよう、構成される。各単位直方体3は、図24(a)に示されるように、一つの共通接続点である第1ノード4を有し、単位直方体3の各面の中心に設けられた接続点と6つのインピーダンス要素がそれぞれ接続されている。各インピーダンス要素の値は、文献1で示された方法と同様に、単位直方体3の位置する半導体基板1の物理的な性質から求める。ここで、m番目(但し、mは1≦m≦Mの整数)の領域m25について考える。
【0034】
図4は、この領域m25の模式的な斜視図である。図4を参照すると、この領域m25は、Pm行,Qm列,Rm層の単位直方体3に分割されており、領域m25の各層の最外周には合計2×(Pm+Qm)の第1ノードが存在する。ここで、擬似的に領域m25を構成する、各層毎の単位直方体3の周辺に、図5(a)に示す擬似単位直方体6を2×(Pm+Qm)×Rm個だけ、図5(b)のように付加する。層数がRm層有るので、付加する擬似単位直方体6の数は、合計で2×(Pm+Qm)×Rm 2となる。この擬似単位直方体6は、中心部に擬似的に設けた第2ノード41と半導体基板1の厚さ方向で互いに対向するX−Y面の中心に擬似的に設けた接続点43,44を備え、接続点43,44はいずれも第2ノード41と接続している。
【0035】
各層の各単位直方体3及び各擬似単位直方体6には、1から{M+2×(Pm+Qm)}までの通し番号をつける。原理的に、この通し番号の付け方は任意である。但し、各単位直方体3及び各擬似単位直方体6の位置関係と通し番号の関係は、各層において同一とする。各層で、同じ通し番号を有する擬似単位直方体6は、それぞれ一つだけが半導体基板1周辺の単位直方体3と関連づけられており、かつ、各層の擬似単位直方体6は、必ず2×(Pm+Qm)だけが半導体基板1の外周を構成する単位直方体3と一対一に関連づけられる。
【0036】
各擬似直方体6は、実際に配置された位置とは無関係に、関連づけられた単位直方体3と隣接しており、その第2ノード41は領域周辺に露出する当該単位直方体3の表面に設けられた接続点52と第1接続インピーダンス要素50で直接接続しているものとみなす。このとき、関連づけられた領域周辺の単位直方体3のインピーダンス要素51は、半導体基板1の物理的な性質から求め、擬似単位直方体6の第2ノード41と接続する第1接続インピーダンス要素50のインピーダンス値は0とする。すなわち、関連づけられた第1、第2両ノード間のインピーダンス値は、領域周辺の単位直方体3のインピーダンス要素51のインピーダンス値と等しい。この具体例を図6と図7(a),(b),(c)に模式的に示す。すなわち、図6は、領域2を構成する単位直方体3と周辺に付加された擬似単位直方体6との接続方法を示す模式図で、領域2の断面モデル図であり、図7の(a),(b),(c)は、それぞれ上層側から第一層、第二層、第三層の平面モデル図である。尚、図6,7では、半導体基板1は3層で構成されており、擬似直方体6の内、半導体基板1に最も近い位置に配置されたものを最上層である第一層の外周の単位直方体3と関連づけ、外側に行くに従い、下の層の外周の単位直方体3と関連づけている。尚、擬似直方体6と外周の単位直方体3との関連づけは、この例に限定されるものでなく、擬似直方体6と外周の単位直方体3が1対1に対応していれば任意の組み合わせであってよい。擬似単位直方体6同士がZ方向である層方向に隣接している場合は、両者はそれぞれインピーダンス値0で接続する。全ての擬似単位直方体6は、上記以外の単位直方体3及び擬似単位直方体6とは、全てインピーダンス値無限大で接続する。インピーダンス網モデルの縮退過程で接続のためのノードが消滅しないよう、領域表面に設けられた擬似単位直方体6Sに含まれる第2ノード41Sは、全て可制御可観測ノードとして指定する。この領域m25の各層における、擬似単位直方体6を含む多端子F行列の構造を図8に示す。接続のための第2ノード41を含む各ノードと、多端子F行列の各要素との位置関係は、任意としてかまわない。
【0037】
以下、本実施形態の動作につき説明する。
【0038】
この多端子F行列を用いて各層毎の積算を繰り返し、各領域の第1インピーダンス網モデルに擬似インピーダンス網を付加した合成インピーダンス網モデルの縮退操作を行った結果得られた第2インピーダンス網モデルは、領域m25の最上層に存在する全可制御可観測ノードと各層の周辺の単位直方体3への全接続のためのノードとの間のインピーダンス網モデルである。同様の操作を、半導体基板1を構成する他の全ての領域についても行い、M種類の第2インピーダンス網モデルを求める。隣接する2つの領域の第2インピーダンス網モデルを結合するために、対向する両者の接合面における、それぞれ対応する第2ノード同士を第2接続インピーダンス要素54で接続する(図9(a),(b))。第2接続インピーダンス要素54は、0或いはこの第2接続インピーダンス要素54が接続する入出力端子となっている第2ノード41に直近で接続する第1ノード4に接続する全ての前記インピーダンス要素の中の最小インピーダンス値の1%以下にしておけばよい。具体的には、例えば図9(b)において、第2接続インピーダンス要素54aは、領域201の第1ノード2014aと領域202の第1ノード2024aとを、それぞれの領域の外周に付加された擬似単位直方体6の中の対応する入出力端子となっている第2ノード411aと第2ノード412aを介して接続している。言い換えると、第1ノード2014aと第1ノード2024aとが、第2接続インピーダンス要素54aが接続する入出力端子となっている第2ノード411a及び412aに、直近で接続する第1ノードとなっている。
このとき、第2接続インピーダンス要素54aのインピーダンス値は、0或いは、第1ノード2014aに接続するインピーダンス要素2015a,2015b,2015c,2015d,2015e,2015f(但し、2015e,2015fは図示せず)及び第1ノード2024aに接続するインピーダンス要素2025a,2025b,2025c,2025d,2025e,2025f(但し、2025e,2025fは図示せず)の各インピーダンス値の中で最も小さいインピーダンス値の1%以下になっている。他の第2接続インピーダンス要素54のインピーダンス値も同様にして設定される。
【0039】
全ての領域の第2インピーダンス網モデルを同様にして相互に接続し、半導体基板1全体の最適化インピーダンス網モデルを形成する。半導体基板全体のインピーダンス網モデルを縮退させるとき、半導体基板全体を一つの多端子F行列からアドミタンス行列を求めるときに必要な逆行列演算の規模に対する、半導体基板を予め複数の領域に分割し、それぞれの領域で得られた多端子F行列を結合して求める場合の逆行列演算の規模の縮退比率を、半導体基板を構成する単位直方体の1層当たりの数すなわち半導体基板に含まれる1層当たりの第1ノードの数をパラメータとして図10に示す。尚、層の数はいずれの場合も20層とした。
【0040】
次に、本実施形態の実施例について説明する。
【0041】
本実施例では、6mm×5mm×300μmのSi基板上にディジタル回路とアナログ回路とを混載した半導体集積回路のSi基板300のインピーダンス網モデルを求める。Si基板300は完全に均質であると仮定し、15Ω・cmの抵抗率を有するものとする。ここで、Si基板表面に128×128の第1ノード4を均等に設ける。また、Si基板300を20層に分割する。このとき、インピーダンス網モデルを求めるための単位直方体3の数は、327680(=128×128×20)個である。更に、上記Si基板300を8×8の領域に均等に分割する。各領域の表面には、16×16の第1ノード4が存在し、このとき各領域に含まれる単位直方体3の数は5120(=16×16×20)個である。この状態を図11(a),(b)に示す。64(=8×8)の領域は、図11(a)で示されるとおり、1〜64までの通し番号で識別する。
【0042】
まず、64の領域から任意に選択した領域315について、インピーダンス網モデルを求める場合について、説明する。領域315の最上層について、本来のSi基板領域を示す16×16のノードに加え、その4辺にそれぞれ320(=16×20)個づつ、合計1280個の擬似単位直方体6を付加する。これを20層全てについて行う。次に、領域315を囲む擬似単位直方体6と、領域315の最外周の単位直方体3とを関連づけ、関連づけられたそれぞれの第2ノートと第1ノードとを第1接続インピーダンス要素で接続する。図12は、この様子を具体的に説明するために領域315の任意の一辺に擬似単位直方体6が付加された状態を示す図で、(a),(b)はそれぞれ第一層と第2層の模式的な平面図である。まず、領域315を囲む擬似単位直方体6の第2ノードの内、領域315の最も近くに配置された擬似単位直方体6は、それぞれ領域315の単位直方体3の内、第一層に有る最外周の単位直方体3の一つと関連づけ、互いに関連づけられた擬似単位直方体6の第2ノードと単位直方体3の対応する擬似単位直方体6が付加されている面側の接続点とを第1接続インピーダンス要素で接続する。例えば、図12(a)における擬似単位直方体65Bは同図中の単位直方体35Aと関連づけられ、第1接続インピーダンス要素で接続されている。また、第二層の、領域315から次に近い擬似単位直方体6は、第二層の最外周の単位直方体3の一つと関連づけ、第1接続インピーダンス要素で接続する。例えば、図12(b)における擬似単位直方体66Cは同図中の単位直方体35Bと関連づけ、第1接続インピーダンス要素で接続する。同様にして、全ての擬似単位直方体6を、領域の最外周に位置する単位直方体3と一対一に第1接続インピーダンス要素で接続する。第1接続インピーダンス要素の値は、0とする。擬似単位直方体6は、図5(a)に示すように、中心部に設けた第2ノード41と、それぞれ第2ノード41と接続する基板の厚さ方向の上下面すなわちZ方向から第2ノードを挟むX−Y面の中心に設けた接続点43,44を備えているだけであるので、関連づけられた単位直方体3及び基板の厚さ方向に直接隣接する擬似単位直方体6とそれぞれインピーダンス0で接続するのみで、それ以外の、同じ層にある擬似単位直方体6同士は、互いに隣接する位置に有っても、それぞれは接続されておらず、その接続インピーダンスは無限大とする。領域315を構成する単位直方体3及び擬似単位直方体6の通し番号の一例を図13に示す。このようにして得られた、擬似単位直方体6のノードを含む多端子F行列を用いて,従来と同様に、多端子F行列によるインピーダンス網モデルの縮退を施し、領域315のインピーダンス網モデルを作成する。同様にして、全ての領域に対してインピーダンス網モデルを求める。但し、Si基板300の外周に位置する領域で、領域同士の接続が不要な部分を有する場合には、その部分では擬似単位直方体6の付加を行う必要は無い。図14は、そのような領域の一例として、例えば図11(a)の1番目の領域である領域301における擬似単位直方体6の付加の例を模式的に示す平面図である。
【0043】
各領域におけるインピーダンス網モデルの縮退を施す過程で必要となる逆行列演算の規模を総合すると、231928233984(={16×16+2×(16+16)×20}3 ×64)となる。これは、Si基板全体を複数の領域に分割せず、一度に多端子F行列化したときの4398046511104(=(128×128)3 )の約5%に相当する。
【0044】
次に、本発明のインピーダンス網モデルの作成方法の第2の実施形態について説明する。
【0045】
図15は、本実施形態の概略手順を示すフローチャートである。また、図16は本実施形態を説明するための図で,(a)は半導体基板1の模式的な平面図で、(b)は(a)のA−A’線に沿った断面図である。
【0046】
本実施形態の最適化インピーダンス網モデルの作成方法は、
計算対象となる半導体基板すなわち最適化インピーダンス網モデルの作成対象である半導体基板を複数の第1領域に分割するステップS11と、
最適化インピーダンス網モデルが既に作成された第2半導体基板の有無を調べるステップS12と、
第2半導体基板が有る場合に、この第2半導体基板を構成する複数の第2領域と第1領域とを比較して全く同一構成の合同領域の有無を調べるステップS13と、
合同領域が有る場合は、第1領域を合同領域と非合同領域とに分類するステップS14と、
全ての合同領域について、対応する第2領域の第2インピーダンス網モデルを抽出するステップS15と、
選択した非合同領域について第2インピーダンス網モデルを生成するステップS16と、
全ての非合同領域についてステップ16を施して全ての第1領域の第2インピーダンス網モデルを得た後、第1領域の第2インピーダンス網モデルを第2接続インピーダンス要素により全て接続して最適化インピーダンス網モデルを生成するステップS17と、
を備えて構成される。尚、最適化インピーダンス網モデルが既に作成された第2半導体基板が無い場合、及び第2半導体基板が存在しても合同領域が無い場合は、全ての第1領域を非合同領域として扱う。また、非合同領域について第2インピーダンス網モデルを生成するステップS16は、図2に示す第1の実施形態における第2ステップS2と同様、
指定された任意の前記領域について前記第1インピーダンス網モデルを生成する第1処理S21と、
前記領域の前記第1インピーダンス網モデルの格子の数に応じた擬似インピーダンス網を生成する第2処理S22と、
前記擬似インピーダンス網を当該第1インピーダンス網モデルの外周に付加し、当該第1インピーダンス網モデルの外周を構成するインピーダンス網と関連づけて所定の第1接続インピーダンス要素で接続して合成インピーダンス網モデルを生成する第3処理S23と、
前記合成インピーダンス網モデルから前記領域における各層の多端子F行列を求める第4処理S24と、
前記多端子F行列を当該領域の層の順番に従って積算し、前記合成インピーダンス網モデルを縮退して得られたF行列からインピーダンス網を求め、これを当該領域の第2インピーダンス網モデルとする第5処理S25と、
を備えて構成されている。
【0047】
本実施形態も、その基本的構成は第1の実施形態と同じであるが、上記のとおり、計算対象となるすなわちモデル作成対象である半導体基板を構成する複数の領域の内、一つ或いはそれ以上の領域について、予めその領域と同じ構造について作成済みの第2インピーダンス網モデルが有る場合は、この作成済み第2インピーダンス網モデルを当てはめることで、当該領域の第2インピーダンス網モデルの生成を省略できるようにした点が第1の実施形態と異なっている。
【0048】
まず、計算対象となる第1半導体基板100を構成する第1領域の内、既に最適化インピーダンス網モデルが求められている計算済みの第2半導体基板102を構成する第2領域の中の有る領域225と同一の構造を有する合同領域125を探す。次に、その合同領域125内の単位直方体3の数が、第2半導体基板102の領域225と全く同一になるよう、第1半導体基板100の領域分割を行う。この様子を図16(a)に示す。各領域の第2インピーダンス網モデルを求めるとき、合同領域125以外の非合同領域についてのみ、第1インピーダンス網モデルの抽出及びその縮退を施す。合同領域125については、既に最適化インピーダンス網モデルが求められている第2半導体基板102の領域225の第2インピーダンス網モデルを取り込む。上記により求められた非合同領域の第2インピーダンス網モデルと、第2半導体基板102のモデルから取り込んだ合同領域125の第2インピーダンス網モデルとを組み合わせ、半導体基板100全体の最適化インピーダンス網モデルを生成する。
【0049】
尚、上記説明では異なる半導体基板上で合同領域を得られた例を説明したが、計算対象となる半導体基板上に同一構造部分が複数ある時は、当該半導体基板の領域分割において、例えば図16(b)のようにこれらがそれぞれ同一構造、同一構成の領域126,127となるようにしておけば、これらが互いに合同領域となるのでその中の一つの領域についてのみ第2インピーダンス網モデルを生成すればよく、この場合も最適化インピーダンス網モデルの生成を効率化できる。
【0050】
次に、本実施形態における実施例について説明する。
【0051】
本実施例における半導体集積回路Aは、図示されていない半導体集積回路Bで設計されたA/Dコンバータ回路ブロック9を流用している。すなわち、半導体集積回路AにおけるA/Dコンバータ回路ブロック9の半導体基板103上の構造は、半導体集積回路Bにおける構造と全く同一である。また、半導体集積回路Bでは既に最適化インピーダンス網モデルが求められており、その際上記A/Dコンバータ回路ブロック9は独立した領域として分割されて、このA/Dコンバータ回路ブロック9の構造のみを表す第2インピーダンス網モデルが存在し、上記A/Dコンバータ回路ブロック9の領域は、32×16×20の単位直方体3に分割されているものとする。
【0052】
まず、半導体集積回路Aの半導体基板103を図17のように領域分割する。
更に各領域を単位直方体3で分割する。このとき、半導体集積回路AのA/Dコンバータ回路ブロック9に相当する領域は、半導体集積回路Bの場合と同様に32×16×20の単位直方体3で表現し、かつ上記A/Dコンバータ回路ブロック9の領域に隣接する領域では、単位直方体3同士が一対一で接続されるようにする。この様子を図18に示す。
【0053】
次に上記A/Dコンバータ回路ブロック9以外の全ての領域において、接続のためのノードを含む第2インピーダンス網モデルを求める。これらの第2インピーダンス網モデルを第2接続インピーダンス要素で接続し、半導体基板103全体の最適化インピーダンス網モデルを作成する際、上記A/Dコンバータ回路ブロック9の第2インピーダンス網モデルは、半導体集積回路Bにおいて既に求められているものを適用する。
【0054】
次に、本発明のインピーダンス網モデルの作成方法の第3の実施形態について説明する。
【0055】
本実施形態も、その基本的構成は第1の実施形態と同じであるが、半導体基板を構成する領域の内、ある領域が、これと隣接する領域に対して、異なる単位直方体3の数で構成されている場合について説明する。図19は、本実施形態を説明するための図で,(a)は半導体基板を複数の領域2に分割した状態を模式的に示す平面図であり、(b)は隣接する領域の対向する面を構成する単位直方体の数が異なっている(a)のH部の模式的な拡大平面図である。
【0056】
図19に示す半導体基板110では、領域I27はPi×Qi×Ri個の単位直方体3から構成され、これと隣接する領域J28はPj×Qj×Rj個の単位直方体3から構成される。但し、それぞれの層数であるRi及びRjは互いに等しいものとする。
【0057】
まず、半導体基板110を構成する全ての領域について、例えば第1の実施形態における第2ステップS2の手順である図3の処理フローにより第2インピーダンス網モデルを求める。次に、図20に示すように、領域I27,J28の各層における接続のためのノードすなわち入出力端子43I,43Jに、互いに対向する面の入出力端子数の最小公倍数と等しい数の枝端子51I,51Jを、それぞれの領域の全ての入出力端子43I,43Jに均等に付加し、この枝端子51I,51Jを新たな入出力端子とする。これにより、領域I27と領域J28とが対向する面のそれぞれの入出力端子数は一致するので、これらを順に第2接続インピーダンス要素54により接続することで、領域I27と領域J28とが接続できる。他の領域についてもそれぞれ対向する面について同様の処理を施すことにより、全ての領域について、隣接する領域と入出力端子数が一致するので、これらを全て第2接続インピーダンス要素54により接続して、半導体基板110全体のインピーダンス網モデルを構築する。
【0058】
次に、本実施形態の実施例について説明する。
【0059】
本実施例は、図21に示すように半導体基板210が、9つの領域に分割され、各領域は、それぞれ18層に分割されているものとする。中央の領域A211に隣接する4つの領域B212、領域C213、領域D及び領域Eは、それぞれ層毎に1、4、3及び2個の単位直方体3で領域A211の各面と対向している。領域A211は層当たり8×7に分割され、8×7×18個の単位直方体3で構成される。従って、図21に示す例では、領域A211の各辺は領域B212及び領域Dと対向する辺が層当たり8個の単位直方体で構成され、領域C213及び領域Eと対向する辺は層当たり7個の単位直方体で構成されている。
【0060】
まず、全ての領域について、所定の擬似インピーダンス網を付加し、縮退して第2インピーダンス網モデルを求める。次に、例えば領域A211と領域B212のそれぞれの第2インピーダンス網モデルを接続する。図22は、領域A211と領域B212とが接続された状態を模式的に示す図である。領域B212に対向する領域A211の面が層当たり8本の入出力端子43Aを有するのに対し、領域A211に対向する領域B212の面では層あたり1本の入出力端子43Bしか持たない。ここで、領域B212の入出力端子43Bに、1と8の最小公倍数に相当する8本の枝端子51Bを接続し、これを新しい入出力端子とする。
その結果、領域A211も領域B212も同じ8本の入出力端子を有することになり、これらをそれぞれ第2接続インピーダンス要素54により接続する。
【0061】
同様に、領域A211と領域C213とを接続する場合、領域C213と対向する領域A211の面は層当たり7本の入出力端子43Aを、領域A211と対向する領域C213の面は層当たり4本の入出力端子43Cをそれぞれ有する。
ここで、領域A211の各入出力端子43Aにはそれぞれ4本づつの枝端子51Aを付加し、領域C213の各入出力端子43Cにはそれぞれ7本づつの枝端子51Cを付加してこれらを新しい入出力端子とする。その結果、領域A211及び領域C213の互いに対向する面には、それぞれ層当たり合計28本の入出力端子を有することになる。これらを図23に示すように順序良く接続することにより、領域A211と領域C213の第2インピーダンス網モデルの接続が行われる。同様にして、残りの全ての層、全ての領域について第2インピーダンス網モデルの接続を行い、得られた結果を半導体基板210全体の最適化インピーダンス網モデルとする。このとき得られた半導体基板210全体の最適化インピーダンス網モデルは、領域A211に相当する領域において、他の領域と比較してより高い分解能を与えることが出来る。
【0062】
尚、本発明が上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変更され得ることは明らかである。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインピーダンス網モデルの作成方法によれば、例えば半導体基板全体のインピーダンス網モデルの縮退処理を多端子F行列を用いて行う際の計算規模を大幅に削減できるという効果が得られる。
【0064】
また、過去に求められたインピーダンス網モデルの部分的な再利用が可能となり、インピーダンス網モデルの作成効率を向上できるという効果も得られる。
【0065】
更に、分割して求められたインピーダンス網モデルの入出力端子数を一致させる手段を適用することで、半導体基板中のインピーダンス網モデルの密度を自由に変化させることが可能となり、高い分解能を必要とする部位と、そうでない部位とをそれぞれ最適化された分解能でモデル化することが可能となり、必要な精度を保ちながら作成効率を向上できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインピーダンス網モデルの作成方法の第1の実施形態の概略手順を示すフローチャートである。
【図2】図1の第2ステップS2の詳細を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態を説明するための図で,(a)は半導体基板の模式的な平面図で、(b)は(a)のA−A’線に沿った断面図である。
【図4】領域mの模式的な斜視図である。
【図5】(a)は擬似単位直方体の模式的な斜視図であり、(b)は領域mの外周部にこの擬似単位直方体を付加した状態を示す斜視図である。
【図6】領域を構成する単位直方体と周辺に付加された擬似単位直方体との接続方法を示す模式図で、領域の断面モデル図である。
【図7】領域を構成する単位直方体と周辺に付加された擬似単位直方体との接続方法を示す模式図で、(a),(b),(c)はそれぞれ上層側から第一層、第二層、第三層の平面モデル図である。
【図8】領域mの各層における、擬似単位直方体を含む多端子F行列の構造を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態において、隣接する領域のインピーダンス網モデル同士を接続する様子を示す模式図で、(a),(b)はそれぞれ斜視図と断面図である。
【図10】半導体基板全体のインピーダンス網モデルを縮退させるとき、半導体基板全体を一つの多端子F行列からアドミタンス行列を求めるときに必要な逆行列演算の規模に対する、半導体基板を予め複数の領域に分割してそれぞれの領域で得られた多端子F行列を結合して求める場合の逆行列演算の規模の縮退比率を示すグラフである。
【図11】本発明の第1の実施形態の実施例を説明するための図で、(a)は半導体基板を領域に分割したときの様子を示す模式的な平面図であり、(b)は(a)の中の一つの領域を構成する単位直方体の構成を示す模式的な平面図である。
【図12】領域を囲む擬似単位直方体と、領域の最外周の単位直方体とを関連づけ、関連づけられたそれぞれの第2ノートと第1ノードとを第1接続インピーダンス要素で接続する様子を具体的に説明するための図で、(a),(b)はそれぞれ第一層と第2層の模式的な平面図である。
【図13】領域を構成する単位直方体及び擬似単位直方体の通し番号の一例を示す図である。
【図14】領域同士の接続が不要な部分を有する領域における擬似単位直方体の付加の例を模式的に示す平面図である。
【図15】本発明のインピーダンス網モデルの作成方法の第2の実施形態の概略手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施形態を説明するための図で,(a),(b)はそれぞれ異なる半導体基板に合同領域が存在する例と、同一半導体基板上に合同領域が存在する場合とを示す模式的な平面図である。
【図17】本発明の第2の実施形態の実施例を説明するための図で、半導体基板の領域分割の様子を模式的に示す平面図である。
【図18】合同領域における単位直方体の構成方法を説明するための図である。
【図19】本発明の第3の実施形態を説明するための図で,(a)は半導体基板を複数の領域に分割した状態を模式的に示す平面図であり、(b)は隣接する領域の対向する面を構成する単位直方体の数が異なっている(a)のH部の模式的な拡大平面図である。
【図20】領域の入出力端子に枝端子を付加した状態を示す模式図である。
【図21】本発明の第3の実施形態の実施例を説明するための図で、半導体基板の領域分割の様子を示す模式図である。
【図22】図21の領域Aと領域Bとを接続した状態を示す模式図である。
【図23】図21の領域Aと領域Cとを接続した状態を示す模式図である。
【図24】従来技術において、半導体基板を複数の微細な単位直方体に分割したときの、単位直方体の電気的接続構成を示す模式図である。
【図25】従来技術を説明するための図で、(a),(b)は、それぞれ半導体基板を複数の微細な単位直方体で構成する様子と、単位直方体同士を複数接続したとき生じるインピーダンス要素の直列構成を一つのインピーダンス要素で置き換える様子とを示す模式図である。
【図26】従来技術において、単位直方体3を複数接続することで得られる格子状インピーダンス網モデルを示すモデル図
【図27】半導体基板を示す格子状インピーダンス網モデルを、2種類の層に分離する様子を示す模式図である。
【図28】従来技術を説明するための図で、半導体基板上の場所により回路密度が異なっても、モデルの分解能が一定となっている状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1,103,110,210,500 半導体基板
2,21,22,126,127,201,202,225,301,315
領域
3,35A,35B 単位直方体
4,4a,4b,4c,2014a,2024a 第1ノード
5,5a1,5b3,5c4,5ab,5bc,51,2015a〜2015d,2025a〜2025d インピーダンス要素
6,65B,66C 擬似単位直方体
6S 領域表面に設けられた擬似単位直方体
9 A/Dコンバータ回路ブロック
25 領域m
27 領域I
28 領域J
41,41S,411a,412a 第2ノード
43,44 接続点
43I,43J 入出力端子
50 第1接続インピーダンス要素
51I,51J 枝端子
54,54a 第2接続インピーダンス要素
100 第1半導体基板
102 第2半導体基板
107 インピーダンス網モデル
108 インピーダンス網A
109 インピーダンス網B
125 合同領域
211 領域A
212 領域B
213 領域C
300 Si基板

Claims (11)

  1. 半導体集積回路を構成する半導体基板の格子状に接続されたインピーダンス網モデルを複数の層に分割し、分割した各層の上下を入出力端とする多端子F行列を求め、これを層の順序に従い積算することで、半導体基板全体のインピーダンス網モデルの規模を縮小させて最適化インピーダンス網モデルを生成する、インピーダンス網モデルの作成方法であって、
    前記半導体基板を複数の領域に分割する第1ステップと、
    指定された任意の前記領域について、所定のインピーダンス要素を格子状に接続して格子点を第1ノードとする第1インピーダンス網モデルを作成し、更にこの第1インピーダンス網モデルに所定の処理を施して第2インピーダンス網モデルを生成する第2ステップと、
    この第2ステップを全ての前記領域について行い、全ての前記領域について前記第2インピーダンス網モデルを求めた後、互いに隣接する前記領域の、それぞれの第2インピーダンス網モデルにおいて、接触する入出力端子同士を、所定の第2接続インピーダンス要素で接続する処理を全ての前記領域について施し、最適化インピーダンス網モデルを生成する第3ステップとを含み、
    前記第2ステップは、
    指定された任意の前記領域について前記第1インピーダンス網モデルを生成する第1処理と、
    前記領域の前記第1インピーダンス網モデルの格子の数に応じた擬似インピーダンス網を生成し、この擬似インピーダンス網を当該第1インピーダンス網モデルの外周に付加し、当該第1インピーダンス網モデルの外周を構成するインピーダンス網と関連づけて所定の第1接続インピーダンス要素で接続して合成インピーダンス網モデルを生成する第2処理と、
    前記合成インピーダンス網モデルから前記領域における各層の多端子F行列を求める第3処理と、
    前記多端子F行列を当該領域の層の順番に従って積算し、前記合成インピーダンス網モデルを縮退して得られたF行列からインピーダンス網を求め、これを当該領域の第2インピーダンス網モデルとする第4処理と、
    を備えて構成され、
    前記擬似インピーダンス網は、擬似的に設けられた第2ノードのみを格子状に有するものであることを特徴とするインピーダンス網モデル作成方法。
  2. 前記領域を一つの共通接続点と6つのインピーダンス要素でモデル化された単位直方体の集合とし、前記共通接続点を前記第1ノードとして前記第1インピーダンス網モデルを生成し、更に前記擬似インピーダンス網を前記第2ノード及び前記第2ノードと接続する接続点のみを有する擬似単位直方体の集合とし、前記領域がP行、Q列、R層の単位直方体から構成されているとき、前記第2処理が、当該第1インピーダンス網モデルの各層の外周に{2×(P+Q)×R}個の前記擬似単位直方体を付加するものである請求項1記載のインピーダンス網モデル作成方法。
  3. 互いに直交する3方向をそれぞれX,Y及びZ方向とし、半導体集積回路を構成する半導体基板の厚さ方向を前記Z方向としたとき、
    このZ方向と直交するX−Y平面内で区画して前記半導体基板をM個(但し、Mは1以上の整数)の領域に分割する第1ステップと、
    指定された任意の前記領域について、当該前記領域基板中の微小な3次元領域を共通接続点となる第1ノードと接続点を持つと共に抵抗要素,誘導要素及び容量要素の内の少なくとも一つの要素を用いてモデル化された単位立体として取り扱い、更に前記領域を前記単位立体の集合体として取り扱い、前記領域の物理的性質に対応する格子状に接続された第1インピーダンス網モデルを作成し、更にこの第1インピーダンス網モデルに所定の処理を施して第2インピーダンス網モデルを生成する第2ステップと、
    この第2ステップをM個全ての前記領域について行い、M個全ての前記領域の第2インピーダンス網モデルを求めた後、互いに隣接する前記領域の、それぞれの第2インピーダンス網モデルにおいて、接触する入出力端子同士を、所定の第2接続インピーダンス要素で接続する処理を全ての前記領域について施し、最適化インピーダンス網モデルを生成する第3ステップとを含み、
    前記第2ステップは、
    指定された任意の前記領域について前記第1インピーダンス網モデルを生成する第1処理と、
    この第1インピーダンス網モデルの格子の数に応じた擬似インピーダンス網を生成し、この擬似インピーダンス網を当該第1インピーダンス網モデルの外周に付加し、当該第1インピーダンス網モデルの外周を構成するインピーダンス網と関連づけて所定の第1接続インピーダンス要素で接続して合成インピーダンス網モデルを生成する第2処理と、
    前記合成インピーダンス網モデルを前記領域における前記X−Y平面に沿った層に分割し、分割した各層についてZ方向である当該層の上下を入出力端とする多端子F行列を求める第3処理と、
    前記多端子F行列を前記分割した層の順序に従って積算し、前記領域の前記合成インピーダンス網モデルを縮退して得られたF行列からインピーダンス網を求め、これを当該領域の第2インピーダンス網モデルとする第4処理と、
    を備えて構成され、
    前記擬似インピーダンス網は、擬似的に設けられた第2ノード及びこの第2ノード接続する接続点のみを有する擬似単位立体の集合からなるものであることを特徴とするインピーダンス網モデル作成方法。
  4. 前記単位立体が単位直方体である請求項3記載のインピーダンス網モデル作成方法。
  5. 前記単位直方体が、一つの第1ノードに一端を接続した6つのインピーダンス要素を有し、各インピーダンス要素の他端をこの単位直方体の各面の中心に設けた接続点とそれぞれ接続している請求項4記載のインピーダンス網モデル作成方法。
  6. 前記擬似単位立体が擬似単位直方体である請求項3乃至5いずれか1項に記載のインピーダンス網モデル作成方法。
  7. 前記領域がP行、Q列、R層の単位直方体から構成されているとき、各層の前記擬似インピーダンス網が、{2×(P+Q)×R}個の擬似単位直方体から構成されるものである請求項6記載のインピーダンス網モデル作成方法。
  8. 前記第2ステップにおいて、隣接する領域の互いに対向する面を構成する単位直方体の数が一致しない場合、
    前記対向するそれぞれの面の単位直方体の数の最小公倍数を求める第5処理と、この最小公倍数を前記対向するそれぞれの面を構成する単位直方体の数で割った数だけの枝端子を当該面の各単位直方体の接続点に付加する第6処理と、
    を更に含み
    前記第3ステップにおいてそれぞれ隣接する前記領域同士を接続する場合には、前記互いに対向する面のそれぞれの枝端子を順番に一対一で、所定の第2接続インピーダンス要素で接続するようにした請求項2,3,6又は7のいずれか1項に記載のインピーダンス網モデル作成方法。
  9. 前記第1接続インピーダンス要素のインピーダンス値は、当該領域の前記第1インピーダンス網モデルの外周を構成するインピーダンス網の一部と直接接続されている部分及び前記擬似インピーダンス網の、前記半導体基板の厚さ方向に対する接続部分においては0であり、
    その他の擬似インピーダンス網の接続部分においては無限大である、
    請求項1乃至8いずれか1項に記載のインピーダンス網モデル作成方法。
  10. 前記第2接続インピーダンス要素のインピーダンス値が、0を含み、当該第2接続インピーダンス要素が接続する枝端子を含む入出力端子に直近で接続する第1ノードに接続する全ての前記インピーダンス要素の中の最小インピーダンス値の1%以下である請求項1乃至9いずれか1項に記載のインピーダンス網モデル作成方法。
  11. 前記領域の内一つ以上の領域が、既に第2インピーダンス網モデルの作成が完了されている第2半導体基板の領域と全く同一の構造の合同領域であった場合、
    前記合同領域における第2インピーダンス網モデルの作成を省略し、他の前記領域の第2インピーダンス網モデルと前記合同領域の第2インピーダンス網モデルとを接続する場合に、前記合同領域と同一構造の前記第2半導体基板の領域における第2インピーダンス網モデルを当該合同領域の第2インピーダンス網モデルとして用いる請求項1乃至10いずれか1項に記載のインピーダンス網モデル作成方法。
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