JP4553212B1 - 遮断器動作監視装置、監視システム、プログラムおよび遮断器の投入操作方式の判定方法 - Google Patents

遮断器動作監視装置、監視システム、プログラムおよび遮断器の投入操作方式の判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 異なる投入操作方式を区別して遮断器の動作を監視する。
【解決手段】 複数の遮断器に投入操作時の操作電流を供給する第1の電源線に流れる電流値を操作電流値として算出する第1の電流値算出部と、第1の期間における前記操作電流値の最大値に基づいて、前記複数の遮断器の何れかが閉極する入動作をしたか否かを判定する動作判定部と、前記操作電流値が前記最大値となるピークタイミングを検出するピーク検出部と、前記第1の期間のうち、前記ピークタイミングの直前の第2の期間における前記操作電流値に基づいて、前記複数の遮断器のうち前記入動作をした遮断器の投入操作方式を判定する方式判定部と、前記入動作をした遮断器の動作時間が、前記投入操作方式に応じて予め設定された基準入動作時間以上である場合に警報情報を出力する警報出力部と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遮断器動作監視装置、監視システム、プログラム、および遮断器の投入操作方式の判定方法に関する。
電力系統の信頼性を確保するためには、発電所、変電所などの電気所や送電線、配電線などの電線路を適宜監視することが重要である。また、電気所は交通が不便な場所にある場合や電気所運転の効率化のため無人のケースが多く、電気所内に設置されている数多くの機器は、一般に、制御所や給電所などから遠隔制御(遠隔操作)されるとともに、それらの施設において遠隔監視されている。
また、電気所内の機器のうち、特に遮断器は、電力系統が正常に機能している場合に電路の開閉を行うだけでなく、短絡事故や地絡事故などの場合に事故電流を短時間で遮断し、事故の重大な影響を防止する目的で設置されている。そのため、遮断器に対しては、故障のみならず、故障に至る以前の不具合兆候などの異常動作を適時に把握することが望ましい。
例えば、特許文献1では、発変電所機器の遠方監視方法の一例として、変電所に設置された遠制装置(遠隔制御装置)から開閉指令信号を遮断器に入力し、遮断器の開閉動作に応じて作動する補助スイッチの出力信号が変化するまでの応動時間に応じて遮断器の状態を判定する、変電所遮断器の遠方監視方法が開示されている。
また、例えば、特許文献2では、遠方配置の制御監視手段が、真空遮断器に対する操作指令の検出信号および真空遮断器の補助開閉器接点の開閉時間の検出信号に基づいて真空遮断器の動作時間を計算し、予め設定された動作状況データと比較することによって真空遮断器の異常を監視する、真空遮断器の監視装置が開示されている。
また、例えば、特許文献3では、遮断器の動作開始の指令時刻を示す遮断指令信号と音響センサが検出した遮断器の動作音とに基づいて遮断器の動作時間を算出し、遮断器の異常の有無を判定する、遮断器監視装置が開示されている。
また、例えば、特許文献4では、振動検出手段によって遮断器の固定接触子および可動接触子の接触時点を求め、遮断器に対する投入指令信号の発生時点からの動作時間と正常時の動作時間との差が基準値を超える場合に異常信号を発生する、遮断器の開閉異常検出装置が開示されている。
このようにして、補助スイッチ(補助開閉器)を用いたり、遮断器の動作音や接触振動を検出したりすることによって、遮断器に対する指令信号の入力時からの動作時間(応動時間)を算出し、当該動作時間に応じて遮断器の状態を判定することができる。
特開2005−168121号公報 特開2006−164666号公報 特開2007−273157号公報 特開平01−232628号公報
ところで、遮断器の動作時間は、遮断器が開極する切動作時と閉極する入動作時とで通常異なる。したがって、電気所内において遮断器の動作を監視する遮断器動作監視装置が切動作および入動作の両方を監視対象とするためには、当該両動作を区別する必要がある。
しかしながら、上記特許文献3に開示されている遮断器監視装置では、遮断指令信号によって開始される切動作しか監視対象とすることができない。また、上記特許文献4に開示されている遮断器の開閉異常検出装置では、投入指令信号によって開始される入動作しか監視対象とすることができない。そのため、これらの装置を用いて、切動作および入動作の両方を監視対象とすることはできない。
また、電気所内には複数の種類の遮断器が設置されている場合もある。この場合、切動作時の動作時間(切動作時間)は、定格遮断時間(サイクル)や標準動作責務に応じて略一様となるのに対して、入動作時の動作時間(入動作時間)は、遮断器の投入操作方式によって異なる。したがって、電気所内に異なる種類の遮断器が混在している場合には、それぞれの遮断器の投入操作方式を区別する必要がある。
例えば、モータ(電動機)を用いて投入ばねを蓄勢する電動ばね操作方式の遮断器と、電磁石を用いて開閉操作する電磁操作方式の遮断器とでは、入動作時間が通常異なるため、当該両方式を区別する必要がある。さらに、電磁操作方式の遮断器のうち、例えば、VCB(Vacuum Circuit Breaker:真空遮断器)など、駆動部の質量が小さい小型電磁操作方式の遮断器と、OCB(Oil Circuit Breaker:油遮断器)など、駆動部の質量が大きい大型電磁操作方式の遮断器とでも、入動作時間が通常異なるため、当該両方式を区別する必要がある。
しかしながら、上記特許文献1ないし特許文献4では、遮断器の投入操作方式を区別することについて、何ら開示されていない。そのため、これらの文献に開示されている技術を、異なる種類の遮断器が混在している電気所に適用することはできない。
前述した課題を解決する主たる本発明は、複数の遮断器に投入操作時の操作電流を供給する第1の電源線に流れる電流値を操作電流値として算出する第1の電流値算出部と、第1の期間における前記操作電流値の最大値に基づいて、前記複数の遮断器の何れかが閉極する入動作をしたか否かを判定する動作判定部と、前記操作電流値が前記最大値となるピークタイミングを検出するピーク検出部と、前記第1の期間のうち、前記ピークタイミングの直前の第2の期間における前記操作電流値の平均値を算出する平均値算出部と、前記平均値が第1の基準値未満である場合には、前記複数の遮断器のうち前記入動作をした遮断器の投入操作方式を電動ばね操作方式であると判定し、前記平均値が前記第1の基準値以上である場合には、前記入動作をした遮断器の投入操作方式を電磁操作方式であると判定する方式判定部と、前記入動作をした遮断器の動作時間が、前記投入操作方式に応じて予め設定された基準入動作時間以上である場合に警報情報を出力する警報出力部と、を有することを特徴とする遮断器動作監視装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、異なる投入操作方式を区別して遮断器の動作を監視することができる。
本発明の一実施形態における遮断器動作監視装置の構成を示すブロック図である。 遮断器動作監視装置を備えた監視システム全体の構成の概略を示すブロック図である。 電動ばね操作方式の遮断器の構成の一例を示す展開接続図(シーケンス図)である。 電動ばね操作方式の遮断器の入動作時における操作電流および制御電流の一例を示す図である。 遮断器の切動作時における操作電流および制御電流の一例を示す図である。 電磁操作方式の遮断器の構成の一例を示す展開接続図である。 小型電磁操作方式の遮断器の入動作時における操作電流および制御電流の一例を示す図である。 大型電磁操作方式の遮断器の入動作時における操作電流および制御電流の一例を示す図である。 動作判定部33、ピーク検出部34、平均値算出部35、方式判定部36、および警報出力部37の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムの動作を説明するフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===監視システム全体の構成の概略===
以下、図2を参照して、遮断器動作監視装置を備えた監視システム全体の構成の概略について説明する。
図2に示されている監視システムは、電気所内に設置された遮断器61ないし63を監視するためのシステムであり、当該電気所内に設置された直流電源装置1、遮断器動作監視装置3、および遠隔制御子局装置8と、例えば制御所内に設置された遠隔制御親局装置9とを含んで構成されている。なお、図2は単線結線図であり、各電線のうち正側のみを示している。
監視対象である遮断器61ないし63は、それぞれ異なる種類の遮断器であり、送電母線70から分岐した送電線71ないし73にそれぞれ設置されている。以下の説明においては、一例として、遮断器61は電動ばね操作方式の遮断器であり、遮断器62はVCBなどの小型電磁操作方式の遮断器であり、遮断器63はOCBなどの大型電磁操作方式の遮断器であるものとする。なお、遮断器61ないし63の構成についての詳細な説明は後述する。
直流電源装置1は、例えば交流電源11、整流器12、MCCB(Molded Case Circuit Breaker:配線用遮断器)13、16、18、直流母線14、蓄電池15、操作電源端子17、および制御電源端子19を含んで構成されている。整流器12は、入力側が交流電源11に接続され、出力側がMCCB13を介して直流母線14に接続されている。また、直流母線14には、MCCB13と並列に蓄電池15が接続されている。そして、直流母線14は、MCCB16および18を介して、それぞれ操作電源端子17および制御電源端子19に接続されている。
操作電源端子17は、操作電源線51(第1の電源線)を介して、遮断器61ないし63に分岐して接続されている。また、制御電源端子19は、制御電源線52(第2の電源線)を介して、遮断器61ないし63に分岐して接続されている。
変流器21は、例えばクランプ式の計器用変流器であり、MCCB16および操作電源端子17間の電線に設置されている。同様に、変流器22は、MCCB18および制御電源端子19間の電線に設置されている。また、変流器21および22の二次側は、いずれも遮断器動作監視装置3に接続されている。そして、遮断器動作監視装置3からは、警報情報ALが出力されている。なお、遮断器動作監視装置3の構成についての詳細な説明は後述する。
遠隔制御子局装置8には、警報情報ALが入力され、遠隔制御子局装置8から出力される指令情報CM1ないしCM3は、それぞれ遮断器61ないし63に入力されている。また、遠隔制御子局装置8と遠隔制御親局装置9とは、例えば公衆通信網などを介して接続されている。
===監視システム全体の動作の概略===
次に、監視システム全体の動作の概略について説明する。
直流電源装置1の整流器12は、交流電源11から入力される交流電流を直流電流に変換し、MCCB13を介して直流母線14に供給する。また、蓄電池15は、直流母線14を介して充電されており、例えば停電などによって整流器12から直流電流が供給されない場合に、直流母線14に直流電流を供給する。さらに、当該直流電流は、MCCB16および18をそれぞれ流れる操作電源電流I1および制御電源電流I2に分岐し、操作電源端子17および制御電源端子19を介して、それぞれ操作電源線51および制御電源線52に供給される。なお、MCCB13、16、および18は、それぞれに接続される負荷を過電流などから保護する。
操作電源電流I1は、操作電源線51を介して操作電流I11ないしI13に分岐し、それぞれ遮断器61ないし63に供給される。また、制御電源電流I2は、制御電源線52を介して制御電流I21ないしI23に分岐し、それぞれ遮断器61ないし63に供給される。
変流器21および22は、それぞれ操作電源電流I1および制御電源電流I2を検出し、それぞれの二次側電流I3およびI4は、いずれも遮断器動作監視装置3に入力されている。また、遮断器動作監視装置3は、遮断器61ないし63の動作を監視し、故障や不具合兆候などの異常動作を検出した場合に警報情報ALを出力する。なお、遮断器動作監視装置3の動作についての詳細な説明は後述する。
遠隔制御子局装置8は、入力された警報情報ALを遠隔制御親局装置9に送信し、遮断器61ないし63の異常動作を制御所に報知する。また、遠隔制御親局装置9は、それぞれ遮断器61ないし63に対する指令情報CM1ないしCM3を送信し、遠隔制御子局装置8は、受信した指令情報に基づいて、対応する遮断器を制御する。なお、遮断器61ないし63の動作についての詳細な説明は後述する。
このようにして、監視システムにおいて、遮断器動作監視装置3は、遮断器61ないし63の動作を監視し、遠隔制御子局装置8および遠隔制御親局装置9を介してこれらの遮断器の異常動作を制御所に報知する。
===電動ばね操作方式の遮断器の構成および動作の一例===
以下、図3を参照して、遮断器動作監視装置の監視対象である電動ばね操作方式の遮断器61の構成について説明する。なお、図3においては、説明の便宜上、主要な構成要素のみを示している。また、51pおよび51nは、操作電源線51のうち正側および負側をそれぞれ示しており、52pおよび52nは、制御電源線52のうち正側および負側をそれぞれ示している。
遮断器61は、例えば入スイッチ611、投入コイル612、リミットスイッチ613、電磁接触器614、モータ615、切スイッチ616、および引外しコイル617を含んで構成されている。
投入コイル612は、入スイッチ611を介して制御電源線52に接続されている。また、電磁接触器614は、リミットスイッチ613を介して制御電源線52に接続されている。さらに、モータ615は、電磁接触器614の接点を介して操作電源線51に接続されている。そして、引外しコイル617は、切スイッチ616を介して制御電源線52に接続されている。
次に、図3および図4を参照して、遮断器61の入動作について説明する。なお、図3においては、操作電流I11が流れている間の各スイッチおよび電磁接触器614の状態を示している。
例えば遠隔制御子局装置8からの投入指令情報CM1によって、まず、入スイッチ611が閉じる。また、入スイッチ611が閉じると、投入コイル612に制御電流I21が供給され、遮断器61の投入が開始される(図4のt1_0時点)。そして、遮断器61の投入が完了すると、投入コイル612に制御電流I21が供給されなくなる(t1_1時点)。
一方、遮断器61の投入完了とともに、リミットスイッチ613が閉じ、電磁接触器614の接点が閉じる。また、電磁接触器614の接点が閉じると、モータ615に操作電流I11が供給され、モータ615の回転によって投入ばね(不図示)が蓄勢される。そして、投入ばねの蓄勢が完了すると、リミットスイッチ613が開き、電磁接触器614の接点が開くため、モータ615に操作電流I11が供給されなくなる(t1_2時点)。
ここで、モータ615に流れる操作電流I11は、突入電流が流れる起動時に最大となるため、操作電流I11が最大となるピークタイミングTp1と、遮断器61の投入完了時との時間差は小さい。したがって、制御電流I21の供給開始時t1_0から操作電流I11のピークタイミングTp1までの時間を、遮断器61の入動作時間とすることができる。なお、投入指令情報CM1の入力時を、遮断器61の入動作の開始時としてもよい。また、投入コイル612に流れる制御電流I21は、遮断器61の投入完了直前に最大となるため、制御電流I21が最大となるピークタイミングTpccを、遮断器61の入動作の完了時としてもよい。
次に、図3および図5を参照して、遮断器61の切動作について説明する。
例えば遠隔制御子局装置8からの遮断指令情報CM1によって、まず、切スイッチ616が閉じる。また、切スイッチ616が閉じると、引外しコイル617に制御電流I21が供給され、遮断器61の引外しが開始される(図5のt0_0時点)。そして、遮断器61の引外しが完了すると、引外しコイル617に制御電流I21が供給されなくなる(t0_1時点)。
ここで、引外しコイル617に流れる制御電流I21は、遮断器61の引外し完了直前に最大となり、引外し完了後急激に減少するため、制御電流I21の供給終了時t0_1と、遮断器61の引外し完了時との時間差は小さい。したがって、制御電流I21の供給開始時t0_0から供給終了時t0_1までの時間を、遮断器61の切動作時間とすることができる。なお、遮断指令情報CM1の入力時を、遮断器61の切動作の開始時としてもよい。また、制御電流I21が最大となるピークタイミングTptcを、遮断器61の切動作の完了時としてもよい。
===電磁操作方式の遮断器の構成および動作の一例===
以下、図6を参照して、遮断器動作監視装置の監視対象である電磁操作方式の遮断器62および63の構成について説明する。なお、小型電磁操作方式の遮断器62と、大型電磁操作方式の遮断器63とで、遮断器の外形や駆動部の形状などの機械的構成は異なるものの、電気的構成は共通である。また、図6においては、説明の便宜上、主要な構成要素のみを示している。
遮断器62(または遮断器63)は、例えば入スイッチ621、電磁継電器622、投入コイル623、切スイッチ624、および引外しコイル625を含んで構成されている。
電磁継電器622は、入スイッチ621を介して制御電源線52に接続されている。また、投入コイル623は、電磁継電器622の接点を介して操作電源線51に接続されている。そして、引外しコイル625は、切スイッチ624を介して制御電源線52に接続されている。
次に、図6および図7を参照して、遮断器62の入動作について説明する。なお、図6においては、操作電流I12が流れている間の各スイッチおよび電磁継電器622の状態を示している。
例えば遠隔制御子局装置8からの投入指令情報CM2によって、まず、入スイッチ621が閉じる。また、入スイッチ621が閉じると、電磁継電器622の電磁石(不図示)に制御電流I22が供給される(図7のt2_0時点)。さらに、電磁石の磁力によって電磁継電器622の接点が閉じると、投入コイル623に操作電流I12が供給され、遮断器62の投入が開始される(t2_1時点)。そして、遮断器62の投入が完了すると、投入コイル623に操作電流I12が供給されなくなる(t2_2時点)。
ここで、電磁継電器622への制御電流I22の供給開始時t2_0から、投入コイル623への操作電流I12の供給開始時t2_1までの時間は、電磁継電器622の動作時間であり、遮断器の駆動部の質量によらず略一定となる。また、投入コイル623に流れる操作電流I12は、遮断器62の投入完了直前に最大となり、投入完了後急激に減少するため、操作電流I12の供給終了時t2_2と、遮断器62の投入完了時との時間差は小さい。したがって、制御電流I22の供給開始時t2_0から操作電流I12の供給終了時t2_2までの時間を、遮断器62の入動作時間とすることができる。なお、投入指令情報CM2の入力時を、遮断器62の入動作の開始時としてもよい。また、操作電流I12が最大となるピークタイミングTp2を、遮断器62の入動作の完了時としてもよい。
次に、図6および図8を参照して、遮断器63の入動作について説明する。なお、図6においては、操作電流I13が流れている間の各スイッチおよび電磁継電器622の状態を示している。
遮断器63は、遮断器62より質量が大きい駆動部(不図示)を有するため、投入コイル623が大型で、供給される操作電流I13は、遮断器62の操作電流I12より大きくなり、より長く供給される必要がある。したがって、遮断器62と同様に、制御電流I23の供給開始時t3_0(または投入指令情報CM3の入力時)から操作電流I13の供給終了時t3_2(またはピークタイミングTp3)までの時間を、遮断器63の入動作時間とすると、当該入動作時間は、遮断器62の入動作時間より大きくなる。
遮断器62および63の切動作は、切スイッチおよび引外しコイルの符号を除いて、遮断器61の切動作と同様である。
===遮断器動作監視装置の構成===
以下、図1を参照して、本発明の一実施形態における遮断器動作監視装置の構成について説明する。
図1に示されている遮断器動作監視装置3は、電流値算出部31、32、動作判定部33、ピーク検出部34、平均値算出部35、方式判定部36、警報出力部37、および記録部38を含んで構成されている。
電流値算出部31(第1の電流値算出部)は、ADC(Analog-Digital Converter:アナログ・デジタル変換部)311および記憶部312を備えている。同様に、電流値算出部32(第2の電流値算出部)は、ADC321および記憶部322を備えている。また、電流値算出部31および32には、変流器21の二次側電流I3および変流器22の二次側電流I4がそれぞれ入力されている。さらに、電流値算出部31および32からそれぞれ出力される操作電流値A1および制御電流値A2は、いずれも動作判定部33に入力されている。そして、動作判定部33からは、動作判定結果フラグSWが出力されている。
ピーク検出部34には、操作電流値A1および動作判定結果フラグSWが入力され、ピーク検出部34からは、ピークタイミングTpが出力されている。また、平均値算出部35には、操作電流値A1およびピークタイミングTpが入力され、平均値算出部35から出力される操作電流平均値Aaは、方式判定部36に入力されている。そして、方式判定部36からは、方式判定結果フラグTYが出力されている。
警報出力部37には、操作電流値A1、制御電流値A2、動作判定結果フラグSW、および方式判定結果フラグTYが入力され、警報出力部37から出力される警報情報ALは、当該遮断器動作監視装置3から出力されている。また、記録部38には、操作電流値A1、制御電流値A2、動作判定結果フラグSW、方式判定結果フラグTY、および警報出力部37が入力されている。
===遮断器動作監視装置の動作===
次に、本実施形態における遮断器動作監視装置の動作について説明する。
電流値算出部31は、ADC311を用いて電流I3の電流値をサンプリングし、変流器21の変流比で適宜除算することによって、操作電源電流I1の電流値をデジタル値である操作電流値A1として算出する。同様に、電流値算出部32は、ADC321を用いて電流I4の電流値をサンプリングし、変流器22の変流比で適宜除算することによって、制御電源電流I2の電流値をデジタル値である制御電流値A2として算出する。
なお、後述するように、操作電流値A1および制御電流値A2は、動作判定部33以降の処理において、所定の期間や所定のタイミングにおける値が用いられるため、それぞれ記憶部312および322に一時的に記憶される。一例として、ADC311および321は、それぞれ操作電流値A1および制御電流値A2を1ms程度ごとにサンプリングし、記憶部312および322は、それぞれの1000サンプリング(1000ms)程度の時系列データを順次記憶する。
動作判定部33は、まず、期間T1(第1の期間)における操作電流値A1の最大値Max[A1]を抽出する。そして、最大値Max[A1]が基準値L1(第3の基準値)以上である場合に、遮断器61ないし63の何れかが入動作をしたと判定し、動作判定結果フラグSW=1を出力する。一例として、期間T1は、1000ms程度とし、基準値L1は、数A程度とする。
また、動作判定部33は、最大値Max[A1]が基準値L1未満である場合に、期間T1の判定タイミングTj(所定のタイミング)における制御電流値A2の判断値Ref[A2]を抽出する。そして、判断値Ref[A2]が基準値L2(第4の基準値)以上であるときには、遮断器61ないし63の何れかが切動作をしたと判定し、動作判定結果フラグSW=0を出力する。一例として、判定タイミングTjは、制御電流値A2の上昇開始時(図5のt0_0時点)から数十ms程度後とし、基準値L2は、数百mA程度とする。また、判定タイミングTjは、遮断指令情報CM1ないしCM3の入力時から数十ms程度後や、制御電流値A2が最大値となるピークタイミング(図5のTptc時点)としてもよく、基準値L2は、判定タイミングTjに応じて適宜設定される。
このようにして、動作判定部33は、期間T1における操作電流値A1の最大値Max[A1]、および判定タイミングTjにおける制御電流値A2の判断値Ref[A2]に基づいて、遮断器61ないし63の入動作および切動作をそれぞれ判定する。なお、動作判定部33は、遮断器61ないし63が入動作または切動作をしたと判定しない場合には、例えば動作判定結果フラグSW=2を出力する。
ピーク検出部34は、操作電流値A1が最大値Max[A1]となるピークタイミングTpを検出する。また、平均値算出部35は、期間T1のうちピークタイミングTpの直前の期間T2(第2の期間)における操作電流値A1の平均値Aa=Ave[A1(Tp)]を算出する。一例として、期間T2は、数ms程度とする。そして、方式判定部36は、平均値Aaに基づいて、入動作をした遮断器の投入操作方式を判定する。
図4に示したように、電動ばね操作方式の遮断器61が入動作をした場合、操作電流値A1は、投入完了後急激に上昇する。したがって、方式判定部36は、平均値Aaが基準値La1(第1の基準値)未満である場合には、入動作をした遮断器を遮断器61であると判定し、方式判定結果フラグTY=1を出力する。一例として、基準値La1は、数A程度とする。
一方、図7および図8に示したように、電磁操作方式の遮断器62または63が入動作をした場合、操作電流値A1は、投入開始後次第に上昇する。したがって、方式判定部36は、平均値Aaが基準値La1以上である場合には、入動作をした遮断器を遮断器62または63であると判定する。
さらに、図7および図8に示したように、駆動部の質量が大きい大型電磁操作方式の遮断器63は、駆動部の質量が小さい小型電磁操作方式の遮断器62より平均値Aaが大きくなる。したがって、方式判定部36は、平均値Aaが基準値La1より大きい基準値La2(第2の基準値)未満であるときには、入動作をした遮断器を遮断器62であると判定し、方式判定結果フラグTY=2を出力する。一方、平均値Aaが基準値La2以上であるときには、入動作をした遮断器を遮断器63であると判定し、方式判定結果フラグTY=3を出力する。一例として、基準値La1は、数十A程度とする。
このようにして、方式判定部36は、期間T2における操作電流値A1の平均値Aaに基づいて、入動作をした遮断器の投入操作方式を判定する。
警報出力部37は、まず、動作判定結果フラグSWおよび方式判定結果フラグTYに応じて、操作電流値A1や制御電流値A2などから、入動作または切動作をした遮断器の動作時間Topを求める。
前述したように、SW=1、かつTY=1である場合の動作時間Top、すなわち、遮断器61の入動作時間は、例えば、制御電流値A2の上昇開始時(図4のt1_0時点)からピークタイミングTp(図4のTp1時点)までの時間とすることができる。また、SW=1、かつTY=2または3である場合の動作時間Top、すなわち、遮断器62または63の入動作時間は、例えば、制御電流値A2の上昇開始時(図7のt2_0時点または図8のt3_0時点)から操作電流値A1のピークタイミングTp(図7のTp2時点または図8のまたは図8のTp3時点)までの時間とすることができる。
一方、SW=0である場合の動作時間Top、すなわち、遮断器61ないし63の切動作時間は、例えば、制御電流値A2の上昇開始時(図5のt0_0時点)から下降終了時(図5のt0_1時点)までの時間とすることができる。
そして、警報出力部37は、動作時間Topが基準動作時間Tr(SW,TY)以上である場合に警報情報ALを出力する。
ここで、基準動作時間Tr(SW,TY)は、動作判定結果フラグSWおよび方式判定結果フラグTYに応じて予め設定される。また、SW=1である場合の基準入動作時間Tr(SW=1,TY)は、方式判定結果フラグTYに応じて個別に設定されるのに対して、SW=0である場合の基準切動作時間Tr(SW=0,TY)は、方式判定結果フラグTYによらず共通に設定される。一例として、基準動作時間Tr(SW,TY)は、いずれも数十から数百ms程度とするが、大型電磁操作方式に設定される基準入動作時間Tr(SW=1,TY=3)は、小型電磁操作方式に設定される基準入動作時間Tr(SW=1,TY=2)より大きい。なお、基準切動作時間Tr(SW=0,TY)は、基準入動作時間Tr(SW=1,TY)より通常小さい。
このようにして、警報出力部37は、遮断器の動作時間Topを求め、予め設定された基準動作時間Tr(SW,TY)との比較結果に基づいて、故障や不具合兆候などの異常動作を示す警報情報ALを出力する。
記録部38は、遮断器61ないし63の何れかが入動作または切動作をしたと判定された場合、すなわち、SW=1または0である場合に、記憶部312および322にそれぞれ記憶されている操作電流値A1および制御電流値A2の時系列データを記録する。なお、当該時系列データは、データ量が比較的大きいため、遠隔制御子局装置8は、時系列データを制御所に送信せず、警報情報ALのみを送信することが望ましい。
また、記録部38は、動作判定結果フラグSWに応じて、操作電流値A1または制御電流値A2の何れか一方のみを適宜記録してもよく、記憶部312または322に記憶されている時系列データの一部のみを適宜記録してもよい。さらに、記録部38は、時系列データとともに、動作判定結果フラグSW、方式判定結果フラグTY、もしくは警報情報(フラグ)AL、またはそれらの組み合わせを適宜記録してもよい。
===プログラムの動作===
遮断器動作監視装置3のうち、動作判定部33、ピーク検出部34、平均値算出部35、方式判定部36、および警報出力部37の機能は、電流値算出部31、32、および記録部38を備えるコンピュータによって実現することもできる。以下、図9を参照して、当該コンピュータに、遮断器動作監視装置3の動作判定部33、ピーク検出部34、平均値算出部35、方式判定部36、および警報出力部37に相当する機能を実現させるためのプログラムの動作について説明する。
プログラムの動作が開始されると(S1)、まず、電流値算出部31および32からそれぞれ操作電流値A1および制御電流値A2が入力される(S2)。
次に、期間T1における操作電流値A1の最大値Max[A1]に基づいて、遮断器61ないし63の何れかが入動作をしたか否かを判定する(S3)。
S3において、最大値Max[A1]が基準値L1以上である場合(S3:YES)には、遮断器61ないし63の何れかが入動作をしたと判定し、動作判定結果フラグSW=1を出力する(S31)。
次に、操作電流値A1が最大値Max[A1]となるピークタイミングTpを検出する(S32)。
次に、期間T2における操作電流値A1の平均値Aa=Ave[A1(Tp)]を算出する(S33)。
次に、平均値Aaに基づいて、入動作をした遮断器の投入操作方式を判定する(S34およびS35)。
S34において、平均値Aaが基準値La1未満である場合(S34:YES)には、入動作をした遮断器の投入操作方式を電動ばね操作方式であると判定し、方式判定結果フラグTY=1を出力する(S36)。また、平均値Aaが基準値La1以上である場合(S34:NO)に、S35において、平均値Aaが基準値La2(>La1)未満であるとき(S35:YES)には、入動作をした遮断器の投入操作方式を小型電磁操作方式であると判定し、方式判定結果フラグTY=2を出力する(S37)。さらに、平均値Aaが基準値La2以上であるとき(S35:NO)には、入動作をした遮断器の投入操作方式を大型電磁操作方式であると判定し、方式判定結果フラグTY=3を出力する(S38)。
一方、S3において、最大値Max[A1]が基準値L1未満である場合(S3:NO)には、判定タイミングTjにおける制御電流値A2の判断値Ref[A2]に基づいて、遮断器61ないし63の何れかが切動作をしたか否かを判定する(S4)。
S4において、判断値Ref[A2]が基準値L2以上であるとき(S4:YES)には、遮断器61ないし63の何れかが切動作をしたと判定し、動作判定結果フラグSW=0を出力する(S41)。また、判断値Ref[A2]が基準値L2未満であるとき(S4:NO)には、例えば動作判定結果フラグSW=2を出力し、操作電流値A1および制御電流値A2の次のサンプリングタイミングにおいて、遮断器61ないし63の入動作および切動作を判定する(S2ないしS4)。
遮断器61ないし63の何れかが入動作または切動作をしたと判定し、入動作をした遮断器の投入操作方式を判定した場合(S36ないしS38、およびS41)には、次に、入動作または切動作をした遮断器の動作時間Topを求め、基準動作時間Tr(SW,TY)と比較する(S5)。
S5において、動作時間Topが基準動作時間Tr(SW,TY)未満である場合(S5:YES)には、警報情報ALを出力せず、操作電流値A1および制御電流値A2の時系列データとともに、AL=0の警報情報フラグを記録部38に記録させる(S6)。また、動作時間Topが基準動作時間Tr(SW,TY)以上である場合(S5:NO)には、警報情報ALを出力し、時系列データとともに、AL=1の警報情報フラグを記録部38に記録させる(S7)。
前述したように、遮断器動作監視装置3において、ピークタイミングTpの直前の期間T2における操作電流値A1に基づいて、入動作をした遮断器の投入操作方式を判定し、入動作をした遮断器の動作時間Topが基準入動作時間Tr(SW=1,TY)以上である場合に警報情報ALを出力することによって、異なる投入操作方式を区別して遮断器の動作を監視することができる。
また、期間T2における操作電流値A1の平均値Aaを算出することによって、平均値Aaに基づいて、入動作をした遮断器の投入操作方式を判定することができる。
また、平均値Aaを基準値La1と比較することによって、入動作をした遮断器の投入操作方式が、電動ばね操作方式または電磁操作方式の何れであるかを判別することができる。
さらに、平均値Aaを基準値La1より大きい基準値La2と比較することによって、入動作をした遮断器の投入操作方式が、小型電磁操作方式または大型電磁操作方式の何れであるかを判別することができる。
また、操作電流値A1が最大値Max[A1]となるピークタイミングTpを検出することによって、投入開始時からピークタイミングTpまでの時間を遮断器の入動作時間Topとすることができる。
また、期間T1における操作電流値A1の最大値Max[A1]を基準値L1と比較することによって、遮断器61ないし63の何れかが入動作をしたか否かを判定することができる。
さらに、判定タイミングTjにおける制御電流値A2の判断値Ref[A2]を基準値L2と比較することによって、遮断器61ないし63の何れかが切動作をしたか否かを判定することができる。
また、遮断器61ないし63の何れかが入動作または切動作をしたと判定した場合に、操作電流値A1および制御電流値A2の少なくとも一方の時系列データを適宜記録することによって、当該時系列データを用いて、各遮断器の動作を詳細に分析することができる。
また、時系列データとともに、動作判定結果フラグSW、方式判定結果フラグTY、もしくは警報情報(フラグ)AL、またはそれらの組み合わせを適宜記録することによって、時系列データと各遮断器とを容易に対応付けることができる。
また、図2に示した監視システムにおいて、遠隔制御子局装置8から遠隔制御親局装置9に警報情報ALを送信することによって、電気所内に設置された遮断器61ないし63の監視し、これらの遮断器の故障や不具合兆候などの異常動作を制御所に報知することができる。
また、遮断器動作監視装置3の動作判定部33、ピーク検出部34、平均値算出部35、方式判定部36、および警報出力部37に相当する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムにおいて、ピークタイミングTpの直前の期間T2における操作電流値A1に基づいて、入動作をした遮断器の投入操作方式を判定し、入動作をした遮断器の動作時間Topが基準入動作時間Tr(SW=1,TY)以上である場合に警報情報ALを出力することによって、異なる投入操作方式を区別して遮断器の動作を監視することができる。
また、期間T1における操作電流値A1の最大値Max[A1]に基づいて、遮断器61ないし63の何れかが入動作をしたか否かを判定するとともに、操作電流値A1が最大値Max[A1]となるピークタイミングTpを検出することによって、ことによって、ピークタイミングTpの直前の期間T2における操作電流値A1に基づいて、入動作をした遮断器の投入操作方式を判定することができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
上記実施形態では、操作電源線51および制御電源線52には、遮断器61ないし63のみが接続されているが、これに限定されるものではない。遮断器動作監視装置3の監視対象でない機器が操作電源線51に接続されている場合であっても、遠隔制御子局装置8が複数の機器に対する操作を同時に行わず、順次行う場合には、遮断器61ないし63の入動作を同様に監視することができる。また、短絡事故時や地絡事故時に遮断器が遠隔制御によらず自動的に遮断する場合などにおいても、同時に複数の遮断器が動作しない場合には、同様に監視することができる。
1 直流電源装置
3 遮断器動作監視装置
8 遠隔制御子局装置
9 遠隔制御親局装置
11 交流電源
12 整流器
13、16、18 MCCB(配線用遮断器)
14 直流母線
15 蓄電池
17 操作電源端子
19 制御電源端子
21、22 変流器
31、32 電流値算出部
33 動作判定部
34 ピーク検出部
35 平均値算出部
36 方式判定部
37 警報出力部
38 記録部
51 操作電源線
51p 正側操作電源線
51n 負側操作電源線
52 制御電源線
52p 正側制御電源線
52n 負側制御電源線
61 (電動ばね操作方式)遮断器
62 (小型電磁操作方式)遮断器
63 (大型電磁操作方式)遮断器
70 送電母線
71、72、73 送電線
311、321 ADC(アナログ・デジタル変換部)
312、322 記憶部
611 入スイッチ
612 投入コイル
613 リミットスイッチ
614 電磁接触器
615 モータ
616 切スイッチ
617 引外しコイル
621 入スイッチ
622 電磁継電器
623 投入コイル
624 切スイッチ
625 引外しコイル

Claims (10)

  1. 複数の遮断器に投入操作時の操作電流を供給する第1の電源線に流れる電流値を操作電流値として算出する第1の電流値算出部と、
    第1の期間における前記操作電流値の最大値に基づいて、前記複数の遮断器の何れかが閉極する入動作をしたか否かを判定する動作判定部と、
    前記操作電流値が前記最大値となるピークタイミングを検出するピーク検出部と、
    前記第1の期間のうち、前記ピークタイミングの直前の第2の期間における前記操作電流値の平均値を算出する平均値算出部と、
    前記平均値が第1の基準値未満である場合には、前記複数の遮断器のうち前記入動作をした遮断器の投入操作方式を電動ばね操作方式であると判定し、前記平均値が前記第1の基準値以上である場合には、前記入動作をした遮断器の投入操作方式を電磁操作方式であると判定する方式判定部と、
    前記入動作をした遮断器の動作時間が、前記投入操作方式に応じて予め設定された基準入動作時間以上である場合に警報情報を出力する警報出力部と、
    を有することを特徴とする遮断器動作監視装置。
  2. 前記方式判定部は、前記入動作をした遮断器の投入操作方式を前記電磁操作方式であると判定した場合に、前記平均値が前記第1の基準値より大きい第2の基準値未満であるときには、前記入動作をした遮断器の投入操作方式を、当該遮断器の駆動部が所定の質量未満である小型電磁操作方式であると判定し、前記平均値が前記第2の基準値以上であるときには、前記入動作をした遮断器の投入操作方式を、当該遮断器の駆動部が前記所定の質量以上である大型電磁操作方式であると判定し、
    前記大型電磁操作方式に設定される前記基準入動作時間は、前記小型電磁操作方式に設定される前記基準入動作時間より大きいことを特徴とする請求項に記載の遮断器動作監視装置。
  3. 前記警報出力部は、前記入動作をした遮断器の投入操作の開始から前記ピークタイミングまでの前記動作時間が、前記基準入動作時間以上である場合に前記警報情報を出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮断器動作監視装置。
  4. 前記動作判定部は、前記最大値が第3の基準値以上である場合に、前記複数の遮断器の何れかが前記入動作をしたと判定することを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載の遮断器動作監視装置。
  5. 前記複数の遮断器に制御電流を供給する第2の電源線に流れる電流値を制御電流値として算出する第2の電流値算出部をさらに有し、
    前記動作判定部は、前記複数の遮断器の何れかが前記入動作をしたと判定しない場合に、前記第1の期間の所定のタイミングにおける前記制御電流値が第4の基準値以上であるときには、前記複数の遮断器の何れかが開極する切動作をしたと判定し、
    前記警報出力部は、前記切動作をした遮断器の動作時間が、前記複数の遮断器に共通に設定された基準切動作時間以上である場合にも前記警報情報を出力することを特徴とする請求項に記載の遮断器動作監視装置。
  6. 前記動作判定部が、前記複数の遮断器の何れかが前記入動作または前記切動作をしたと判定した場合に、前記操作電流値および前記制御電流値の少なくとも一方の時系列データを記録する記録部をさらに有することを特徴とする請求項に記載の遮断器動作監視装置。
  7. 前記記録部は、前記時系列データとともに、前記動作判定部の判定結果、前記方式判定部の判定結果、および前記警報情報の少なくとも1つを記録することを特徴とする請求項に記載の遮断器動作監視装置。
  8. 請求項1ないし請求項の何れかに記載の遮断器動作監視装置と、
    親局および子局からなり、前記複数の遮断器を遠隔制御する遠隔制御装置と、
    を備え、
    前記親局は、前記複数の遮断器に対する指令情報を子局に送信し、
    前記子局は、前記指令情報に基づいて前記複数の遮断器を制御するとともに、前記警報情報を前記親局に送信することを特徴とする監視システム。
  9. 複数の遮断器に投入操作時の操作電流を供給する第1の電源線に流れる電流値が操作電流値として入力されるコンピュータに、
    第1の期間における前記操作電流値の最大値に基づいて、前記複数の遮断器の何れかが閉極する入動作をしたか否かを判定する機能と、
    前記操作電流値が前記最大値となるピークタイミングを検出する機能と、
    前記第1の期間のうち、前記ピークタイミングの直前の第2の期間における前記操作電流値の平均値を算出する機能と、
    前記平均値が第1の基準値未満である場合には、前記複数の遮断器のうち前記入動作をした遮断器の投入操作方式を電動ばね操作方式であると判定し、前記平均値が前記第1の基準値以上である場合には、前記入動作をした遮断器の投入操作方式を電磁操作方式であると判定する機能と、
    前記入動作をした遮断器の動作時間が、前記投入操作方式に応じて予め設定された基準入動作時間以上である場合に警報情報を出力する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  10. 複数の遮断器に投入操作時の操作電流を供給する第1の電源線に流れる電流値を操作電流値として算出し、
    第1の期間における前記操作電流値の最大値に基づいて、前記複数の遮断器の何れかが閉極する入動作をしたか否かを判定し、
    前記操作電流値が前記最大値となるピークタイミングを検出し、
    前記第1の期間のうち、前記ピークタイミングの直前の第2の期間における前記操作電流値の平均値を算出し、
    前記平均値が第1の基準値未満である場合には、前記複数の遮断器のうち前記入動作をした遮断器の投入操作方式を電動ばね操作方式であると判定し、前記平均値が前記第1の基準値以上である場合には、前記入動作をした遮断器の投入操作方式を電磁操作方式であると判定することを特徴とする遮断器の投入操作方式の判定方法。
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