JP4550689B2 - 縦形製袋充填包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、縦形製袋充填包装機に関する。
従来、筒状に整形した包装フィルムを横シールして底部の開口を塞ぎ、その内部に粉粒体からなる被充填物を上方から充填し、上部を横シールすることにより、袋詰めする縦形製袋充填包装機が知られている。このような縦形製袋充填包装機は、粉粒体をホッパから搬送して、下方に連続供給するための充填筒と、その内部で回転するオーガスクリューとを備え、それらが、外周部で包装材を案内して包装材を繰り出しながら製袋を行う製袋筒の内部に収められているのが一般的である。
ところで、充填動作が繰り返されると、例えば包装材に充填される粉粒体が舞い上がるなどして、充填筒の先端部に次第に粉粒体が付着していく。そして、動作時の振動などにより付着した粉粒体の落下が発生する。この落下物は充填精度を悪化させるとともに、横シール過程で発生すると、横シール部に噛み込まれてシール不良となる場合があった。
そのため、充填筒の先端部やその外周部に付着する粉粒体が予期しないタイミングで落下しないように改良した装置が知られている。
例えば、特許文献1には、供給筒(充填筒)の先端の開口部の付着物を回転して落とすためのスクレーパを備える粉粒体充填装置が記載されている。
また、特許文献2には、製袋用筒体(製袋筒)の開口部に上からの落下を阻止するシャッタを設けた製袋充填包装機の物品供給装置が記載されている。
また、関連する技術として、特許文献3には、粉状の現像剤を充填する現像剤充填装置において、現像剤を容器内に落下させる供給口の下方に略水平方向に空気を噴射する噴出ノズルを備え、供給口から剥落する現像剤を対向して配置された集塵フードに吸引する装置が記載されている。
特開2004−276956号公報(図1、4) 特許第3621172号公報(図1−3) 特許第2873120号公報(図1、2)
しかしながら、上記のような従来の縦形製袋充填包装機には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、スクレーパの当接範囲に付着した粉粒体はかき落とすことができるものの、粉粒体が舞い上がって付着するため、例えば充填筒の外周部などスクレーパの当接範囲外に付着した粉粒体が落下して不良が発生する場合があるという問題がある。
特許文献2に記載の技術では、シャッタを設けることにより、シャッタの上方からの粉粒体の落下を阻止することができるものの、シャッタ自体にも徐々に粉粒体が付着するため、やがて、シャッタの外側やシャッタの駆動部に付着し、予期せぬタイミングでこれらの付着物が落下する場合があるという問題がある。
また、特許文献3に記載された粉粒体を取り扱う関連技術を用いることも考えられる。その場合、空気を噴出して集塵ダクトで吸引することになるが、縦形製袋充填包装機では、充填筒が包装材で覆われる状態にあるので、噴射ノズルと集塵ダクトとを包装材の内部に収めなくてはならない。そのため配置が困難となるという問題がある。
また仮に配置できたとしても、充填されるべき粉粒体を集塵してしまうので、粉粒体の損失が発生するという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、充填筒の下端部に付着した粉粒体を包装材内に落下させ、横シール時の粉粒体の噛み込みなどによる製袋不良を低減することができる縦形製袋充填包装機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、粉粒体からなる被充填物を、略鉛直方向に配置した充填筒を通して下方に供給するとともに、該充填筒の外周側で筒状に整形された包装材に充填し、該包装材を繰り出して前記充填筒の下方で製袋する縦形製袋充填包装機であって、前記充填筒の下部に位置するシャッタと、前記充填筒の外周側に設けられ、前記シャッタの上流側から前記包装材の繰り出し方向側にガスを吹くガス吹き手段とを備え、該ガス吹き手段が、前記包装材の繰り出し時にガスを吹く構成とする。
この発明によれば、ガス吹き手段により、包装材の繰り出し時に、包装材の繰り出し方向側にガスが吹かれるので、包装材の繰り出し方向に流れるガスにより充填筒の外周側およびシャッタに付着した粉粒体がガスにより飛ばされ、下端が横シールされた下方の包装材内に落下する。そのため、粉粒体を損失することなく、充填筒の下部およびシャッタから除去することができる。
また、包装材の繰り出し時にガスが吹かれるので、包装材に充填済みの粉粒体がガスの吹かれる方向に移動し、ガスの当たりが相対的に弱まるので、粉粒体の舞い上がりを低減することができる。
ただし、ガス吹き手段の配置位置によりガスが包装材に充填済みの粉粒体に到達するまでにガス吹き手段の位置に応じた時間差が生じる場合には、その時間差を考慮してガス吹きの開始時刻を包装材の繰り出し開始タイミングに先行させても同様の作用効果が得られる。そのため繰り出し開始タイミングとガス吹き開始タイミングとは同期させなくてもよい。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の縦形製袋充填包装機において、前記ガス吹き手段が、前記シャッタの外周側の周囲の一定領域に向けてガスを吹くピンポイント吹出口を備える構成とする。
この発明によれば、ピンポイント吹出口からガスがシャッタの外周側の周囲の一定領域に向けてガスが吹かれるので、ガスが一定領域に集中的に当たる。そのため、一定領域を粉粒体が特に付着しやすい領域や、付着後に剥落しやすい領域に設定することにより、粉粒体が付着、剥落する前に確実に落下させることができる。
ピンポイント吹出口は、ガスを一定領域に集中させ、粉粒体に効率的に当てることができるように、噴射ノズルを設けることが好ましい。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の縦形製袋充填包装機において、前記ガス吹き手段が、前記繰り出し方向に対して、一定の周方向に向かって傾斜する複数の傾斜ガス吹出口を備える構成とする。
この発明によれば、繰り出し方向に対して、一定の周方向に傾斜する複数の傾斜ガス吹出口からガスが吹かれることにより、充填筒の下部の外周側に螺旋状の気流が形成される。そのため、充填筒の外周部に付着した粉粒体が効率的に除去される。
本発明の縦形製袋充填包装機光走査装置によれば、包装材の繰り出し方向側に吹かれたガスにより、充填筒の外周側およびシャッタに付着した粉粒体を下方の包装材内に落下させるので、粉粒体を損失することなく、横シール時の粉粒体の噛み込みなどによる製袋不良を低減することができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機の概略構成について説明するための模式的な斜視構成説明図である。図2は、本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機の主要部の図1におけるA−A断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機の主要部の図1におけるB−B断面図である。図4、5、6は、それぞれ図3におけるC−C断面図、D−D断面図、E−E断面図である。図7(a)、(b)は、図6におけるF−F断面図およびG−G断面図である。
本実施形態の縦形製袋充填包装機100は、図1に示すように、例えば、コーヒー、粉ミルクなどの粉体からなる食品やコーヒー豆、お茶、顆粒菓子などの粒体からなる食品、あるいは食品以外の粉体または粒体からなる粉粒体20を、縦シール部30cを形成して筒状とされた袋本体30a内に充填し、上下を横シール部30b、30bで封止した被製袋物30を形成するものである。被製袋物30は、横シール部30b、30bを備えていれば、袋形状の種類は特に限定されない。
縦形製袋充填包装機100の概略構成は、フィルム供給部1、粉粒体供給部3、充填チューブ12(充填筒)、シャッタ15、フォーマー部9、製袋チューブ8、縦シールヒータ10、繰り出しベルト11、および横シール部17からなる。また、特に図示しないが、これらの動作機構に接続され、それぞれを必要に応じて協調して動作させるための制御部を備える。
フィルム供給部1は、フィルムリール2から包装フィルム2aを引き出してフォーマー部9に連続的に供給するものである。
粉粒体供給部3は、ホッパ4に投入された粉粒体20を、ホッパ4の下部に略鉛直下向きに設けられた円筒状の充填チューブ12の内部に供給するものである。そのため、モータ7により回転駆動されるオーガ軸5と接続されたオーガスクリュー6が、ホッパ4と充填チューブ12との内部に配置されている。
充填チューブ12の下端部は、下方に向けて開口する開口12f(図2参照)を有する充填チューブ先端部12Aが形成され、その下部に開口12fを開閉可能に覆うシャッタ15、15が設けられている。
フォーマー部9は、フィルム供給部1から供給される包装フィルム2aを、ホッパ4の下方に充填チューブ12を取り巻いて下方に延された略円筒状の製袋チューブ8に沿う筒状に整形するためのガイド機構である。
縦シールヒータ10は、フォーマー部9により製袋チューブ8の外周に沿う筒状に整形された包装フィルム2aの周方向の端部を、挟んで加熱することによりシールして、筒形状を形成するためのものである。
繰り出しベルト11は、筒形状に整形された包装フィルム2aの外周部に当接して、所定のタイミングで下方に繰り出すための移動機構であり、不図示のモータにより回転駆動される。
横シール部17は、充填チューブ先端部12Aの下方に配置され、筒状に整形された包装フィルム2aを、繰り出しベルト11の繰り出し動作に連動する所定タイミングで横方向(水平方向)に挟んで加熱することにより、被製袋物30の横シール部30bを形成するとともに、シール終了後にシールの中間位置で横方向に切断するためのものである。
充填チューブ先端部12Aおよびその近傍の構成について、図2〜7を参照して詳しく説明する。
充填チューブ先端部12Aは、充填チューブ本体12Bの下端部に接続され、その最下端に開口12fが形成されている。開口12fは、粉粒体20を整形された包装フィルム2a内に落下する粉粒体供給口となっている。
シャッタ15、15は、本実施形態では、図2、4に示すように、開口12fに近い充填チューブ先端部12Aの下部に、水平方向に延された回動支点15a、15aを中心として図2の左右方向に回動可能に設けられている。そして、図2の紙面奥行き方向の中央部にヒンジ部15bを介してそれぞれ接続されたロッド16が上下動することにより開閉動作を行うことができるようになっている。
ロッド16は、充填チューブ12の上方において、不図示のエアシリンダとリンク機構とからなる上下駆動機構に接続されている。
充填チューブ先端部12Aの上端部には、図2、5に示すように、ガスを供給するためのガス供給管13、13が接続され、それぞれ充填チューブ先端部12Aの上部において水平面内で円弧状に延びるガスチャンバ12b、12bに接続されている。供給するガスとしては、本実施形態では通常成分の空気を用いている。
各ガスチャンバ12bの下面には、充填チューブ先端部12Aの側壁の内部に鉛直方向に延された第1ガス分配管路12c、12c、第2ガス分配管路12d、12dが形成されている。
第1ガス分配管路12c、第2ガス分配管路12dの側部には、ガス吹き手段として、図6に示すように充填チューブ先端部12Aの周方向の一定方向に向けて、斜め下方に向けて延された複数の螺旋ガス吹出口12a(傾斜ガス吹出口)が形成されている(図7(a)参照)。本実施形態では、各第1ガス分配管路12c、第2ガス分配管路12dにそれぞれ4本ずつの螺旋ガス吹出口12aが設けられている。
これら螺旋ガス吹出口12aの出射口側には、ガスを充填チューブ先端部12Aの外周面に沿って吹き出すためのガスガイド溝12eがそれぞれ形成されている。
そして、第2ガス分配管路12dの下端部は、開口が形成されて、そこから、ガス吹き手段としてピンポイント吹出管14(ピンポイント吹出口)が延されている。
ピンポイント吹出管14は、ガスチャンバ12bから供給されたガスを、シャッタ15の一定領域に近接して吹くためのもので、先端にガスを集中して噴射力を増大させるためのノズル部14aが設けられている。
本実施形態では、一定領域として、図2に示すようにピンポイント吹出管14は、回動支点15aの近傍(図示表裏2箇所)と、ヒンジ部15bの近傍(図示左右2箇所)との合計4箇所が設定されている。
これらの部位は、複雑な立体形状を有するため、充填時に舞い上がる粉粒体20が付着しやすい部位となっている。また、可動部となっているため、いったん付着した粉粒体20が動作時に落下しやすくなっている。
充填チューブ先端部12A、充填チューブ本体12Bの外周には、図2、3に示すように、製袋チューブ8が略同軸に延されており、充填チューブ先端部12Aと製袋チューブ8との間には、充填チューブ先端部12Aから吹かれたガスが、繰り出し方向である下方側に螺旋状に流れるための略円筒状の隙間が形成されている。
製袋チューブ8の下端部には、開口12fから下方に向けて供給される粉粒体20をガイドするために一方向の断面(図3の断面)において製袋チューブ8の下端開口に向けて先細り状とされた充填ガイド8Aが設けられている。
次に、縦形製袋充填包装機100の動作について、ガス吹き動作を中心に説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機の動作について説明するための模式的なタイミングチャートである。
図1に示す状態では、フィルム供給部1からフォーマー部9に向けて包装フィルム2aが供給されると、包装フィルム2aは、製袋チューブ8に沿って搬送され、縦シールヒータ10により縦シールが形成されて円筒状に整形される。そして、その下部が、横シール部17により挟まれて横シール部30bが形成され、その中間部で切断されて、その下方に前工程で粉粒体20が充填された被製袋物30が排出されている。そして、横シール部17の上部には、下部が不図示の横シール部30bで塞がれ、粉粒体20が充填された状態の包装フィルム2aが残る状態となっている。
このような状態(図8の時刻t)から、次の1包装サイクルが開始される。なお、図8に示される時刻t(i=0,1,2,…)の大小関係は、添字iの大きさの順(ti+1>t)となっている。
まず、折れ線200で示すように、上記の状態から、横シール部17が開放されて、時刻tまでの間に横シール部17が最大の開状態とされる。
一方、折れ線203に示すように、繰り出しベルト11がオンされて、包装フィルム2aの繰り出しが開始される。この状態では、上記に説明したように、包装フィルム2aの下端部は前工程で横シールされて横シール部30bが形成され、その上部に粉粒体20が必要量だけ充填された状態となっている。
このとき、折れ線204に示すように、時刻tの直前の時刻tにおいて、ガス供給管13によりガスの供給が開始されている。そのため、ガス供給管13から供給されるガスは、第1ガス分配管路12c、第2ガス分配管路12dを経て、それぞれ螺旋ガス吹出口12a、ピンポイント吹出管14から吹かれる。
ここで、螺旋ガス吹出口12a、ピンポイント吹出管14が包装フィルム2a内に充填された粉粒体20との間の距離が短すぎると、包装フィルム2aの繰り出し開始タイミングtに先行して吹かれたガスが、充填された粉粒体20にガスが強く当たって舞い上がってしまう可能性がある。そのため、ガス吹き開始の時刻tは、螺旋ガス吹出口12a、ピンポイント吹出管14と包装フィルム2a内に充填された粉粒体20との間の距離を考慮して適宜設定する。充填チューブ先端部12Aの外周部やシャッタ15に付着した粉粒体20を十分吹き落とすことができる場合には、時刻tは、時刻tと同期させてもよい。
螺旋ガス吹出口12aから吹かれたガスは、充填チューブ先端部12Aの外周を繰り出し方向側の下方に向けて螺旋状に進むガス流れを形成し、充填チューブ先端部12Aの外周部に付着した粉粒体20を下方側に向けて吹き落とす。
このような流れは、ガス吹きが持続する間、充填チューブ12と製袋チューブ8との間の略円筒状の隙間の中で定常的な流れを形成するので、製袋チューブ8の内周部に付着した粉粒体20も同様に下方側に落下させる。
また、螺旋ガス吹出口12aにより形成された螺旋状のガス流れは、風損により弱まりながら、繰り出し方向に沿って下方に達するので、充填時に、包装フィルム2aの内側に舞い上がって付着した粉粒体20などもともに下方に吹き落とされる。
ピンポイント吹出管14から吹かれたガスは、それぞれのノズル部14aが向けられた回動支点15a、中間出射面15cの近傍に集中的に吹かれ、それらの部位に付着した粉粒体20を下方側に向けて吹き落とす。いったん剥落した粉粒体20は、螺旋ガス吹出口12aにより形成される定常的なガス流れに乗ってさらに下方側に落下する。
これらのガス吹き手段により吹き落とされた粉粒体20は、繰り出し方向に沿って包装フィルム2a内に落下し、充填物の一部として収容される。このとき、包装フィルム2aが繰り出されているため、ガスは、包装フィルム2aからの抵抗が相対的に弱くなるため、繰り出し方向に沿って安定して流れるものである。また、包装フィルム2aにすでに充填されている粉粒体20も繰り出しとともに下方に移動するので、そのような粉粒体20に対するガスの当たりも弱められ、充填済みの粉粒体20が舞い上がるのを抑制することができる。
包装フィルム2aは、折れ線203に示すように、時刻tまでの間、繰り出される。この繰り出し距離は、この包装サイクル内で充填される粉粒体20を収めるための包装フィルム2aの長さと一致している。
ガス吹きは、折れ線204に示すように、時刻tより早い時刻tで終了する。この時間差は、上記に説明した充填済みの粉粒体20の舞い上がりを抑制するために設けられる。すなわち、本実施形態では、包装フィルム2aの繰り出しの開始(終了)のタイミングよりわずかに先行するタイミングでガス吹きを開始(終了)するようになっている。
ただし、例えば風損などの影響でガスによる粉粒体20の舞い上がりの影響が許容範囲である場合には、t=tとしてもよい。
このとき、折れ線202に示すように、シャッタ15は、閉状態にあるので、充填チューブ12の内部にある粉粒体20は、落下することがあるとしても、シャッタ15で阻止されるので、シャッタ15より下方に落下することはない。
このように、螺旋ガス吹出口12a、ピンポイント吹出管14により充填チューブ先端部12Aの外周部とシャッタ15の外周部とから粉粒体20の吹き落としが終了し、シャッタ15が閉止されている、時刻tからtまでの状態では、充填チューブ先端部12Aおよびシャッタ15から下方に粉粒体20が落下する可能性はきわめて低くなる。
そして、折れ線200に示すように、このような粉粒体20が落下する可能性がきわめて低い状態にある時刻tからtにかけて横シール部17が閉じられて、横シールが開始される。そのため、横シール時に粉粒体20などの落下物が挟まれて横シール不良となることを確実に防止することができる。
このようにして、前工程で充填された包装フィルム2aの上端部に横シール部30bが形成されるとともに、この工程で充填されるべき包装フィルム2aの底部を形成する横シール部30bが形成される。
次に、横シール部17の閉鎖が終了する時刻tでは、粉粒体20の充填工程のため、開口12fから粉粒体20が落下できるようにシャッタ15を開放する。このとき、シャッタ15の回動に伴って、シャッタ15の内側や、回動支点15a、ヒンジ部15bなどから粉粒体20が落下しても、すべて、包装フィルム2a内に落下するため問題はない。
次に、折れ線201に示すように、時刻tからオーガ軸5を駆動して、オーガスクリュー6により粉粒体20を下方に搬送し、包装フィルム2aに落下させて充填する。一定量の充填が終了する時刻tで、オーガ軸5の駆動を停止する。
そして、折れ線202に示すように、時刻tで、粉粒体20が下方に落下しないようにシャッタ15を閉止する。
この状態で、折れ線204に示すように、時刻t10において、ガス吹きを開始し、充填チューブ先端部12Aの外周部およびシャッタ15から粉粒体20を吹き落とす。
このようにして、1包装サイクルが終了し、上記を順次繰り返すことにより、粉粒体20を充填した被製袋物30が連続して製造される。
このように、本実施形態の縦形製袋充填包装機100によれば、螺旋ガス吹出口12a、ピンポイント吹出管14により、前工程の粉粒体20の充填が終了した後の包装フィルム2aの繰り出し時に、繰り出し方向側にガス吹きを行うことにより、繰り出し方向側に向かうガス流れを形成して、充填チューブ先端部12Aの外周部、シャッタ15に付着した粉粒体20を、横シールを行う前に吹き落とすことができる。
そのため、充填時に粉粒体20が舞い上がることにより、充填チューブ先端部12Aやシャッタ15に付着するとしても、横シール時には、吹き落とされているため、横シール時の粉粒体20の噛み込みを防止することができる。その結果、噛み込みなどによる横シール不良を低減することができる。
また、吹き落とされる粉粒体20は、包装フィルム2a内に落下されるので、吹き飛ばして外部に集塵する場合のように、充填されるべき粉粒体20が集塵除去される損失を防止することができるという利点がある。
なお、上記の説明では、ガス吹き手段として、螺旋ガス吹出口12a、ピンポイント吹出管14を設けた例で説明したが、粉粒体20やシャッタ15の形状などの条件によっては、いずれか一方を備える構成でもよい。
また、上記の説明では、ピンポイント吹出口がガスを吹く一定領域として、シャッタの回動支点やヒンジ部の近傍に吹く例で説明したが、粉粒体が付着しやすい領域や付着した粉粒体が落下しやすい領域が他にあれば、ピンポイント吹出口は必要に応じてそのような他の部位に設けてもよいことは言うまでもない。
また、上記の説明では、ガス吹き手段が、傾斜ガス吹出口とピンポイント吹出口とである場合について説明したが、粉粒体を包装材の繰り出し方向側にガスを吹くことができれば、これらに限定されるものではなく、例えば、吹出口の個数、吹き出し方向、吹き出し圧力などの諸条件を変えた他のガス吹き手段を用いてもよい。
また、上記の説明では、ガス吹き手段として、ガス供給管13から供給されるガスを第1ガス分配管路12c、第2ガス分配管路12dにより分岐して、それぞれ螺旋ガス吹出口12a、ピンポイント吹出管14から吹くことにより、ガス供給源を兼用する例で説明したが、ガス供給源はそれぞれ別個に備えていてもよい。
また、上記の説明では、ガスとして、通常成分の空気を吹く場合の例で説明したが、粉粒体を吹き落とすためのガスであれば、通常の空気に限定されるものではない。例えば、粉流体が、窒素雰囲気や不活性ガス雰囲気で充填される場合には、ガス吹き手段からも窒素ガスや不活性ガスを吹くように変形することは当然である。
また、上記の説明では、被製袋物30として、上下に横シール部30bが形成された例で説明したが、本発明は、図9に示すようなジッパ部を備える場合にも好適に適用することができる。
図9に示す被製袋物40は、袋本体40aの上下に横シール部30b、30bにより封止されている点は、被製袋物30と同様であるが、上側の横シール部30bの近傍にジッパ部40bが形成されているものである。
被製袋物40は、使用時には横シール部30bとジッパ部40bとの間のカット部40cにより開封され、開封後はジッパ部40bにより密封できるようになっている。
このような袋構造では、粉粒体20が、横シール部30bに噛み込まれて不良となる以外にも、カット部40cの内側に粉粒体20が挟まれ、開封時の見栄えが悪くなるために不良とされる場合がある。また、ジッパ部40bは、製袋前に包装フィルム2aの片面に仮付けされてから、横シール部30bの下で筒状に成形された包装フィルム2aの両面に本付けされるが、このとき、粉流体20が噛み込まれて不良となる場合もある。
このような不良は、開封せずに発見することが難しいので、出荷後に市場クレームとなりやすいが、本発明によれば、横シール部30bの噛み込みが低減できるのと同様の理由で不良発生を格段に低減することができるものである。
本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機の概略構成について説明するための模式的な斜視構成説明図である。 本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機の主要部の図1におけるA−A断面図である。 本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機の主要部の図1におけるB−B断面図である。 図3におけるC−C断面図である。 図3におけるD−D断面図である。 図3におけるE−E断面図である。 図6におけるF−F断面図およびG−G断面図である。 本発明の実施形態に係る縦形製袋充填包装機の動作について説明するための模式的なタイミングチャートである。 本発明に適用できる他の被製袋物の概略構成について説明するための斜視説明図である。
符号の説明
2a 包装フィルム(包装材)
3 粉粒体供給部
6 オーガスクリュー
8 製袋チューブ
11 繰り出しベルト
12 充填チューブ(充填筒)
12A 充填チューブ先端部
12B 充填チューブ本体
12a 螺旋ガス吹出口(傾斜ガス吹出口)
12b ガスチャンバ
12c 第1ガス分配管路
12d 第2ガス分配管路
12e ガスガイド溝
12f 開口
13 ガス供給管
14 ピンポイント吹出管(ピンポイント吹出口)
14a ノズル部
15 シャッタ
15a 回動支点
15b ヒンジ部
30、40 被製袋物
30b 横シール部
100 縦形製袋充填包装機

Claims (3)

  1. 粉粒体からなる被充填物を、略鉛直方向に配置した充填筒を通して下方に供給するとともに、該充填筒の外周側で筒状に整形された包装材に充填し、該包装材を繰り出して前記充填筒の下方で製袋する縦形製袋充填包装機であって、
    前記充填筒の下部に位置するシャッタと、
    前記充填筒の外周側に設けられ、前記シャッタの上流側から前記包装材の繰り出し方向側にガスを吹くガス吹き手段とを備え、
    該ガス吹き手段が、前記包装材の繰り出し時にガスを吹くことを特徴とする縦形製袋充填包装機。
  2. 前記ガス吹き手段が、
    前記シャッタの外周側の周囲の一定領域に向けてガスを吹くピンポイント吹出口を備えることを特徴とする請求項1に記載の縦形製袋充填包装機。
  3. 前記ガス吹き手段が、
    前記繰り出し方向に対して、一定の周方向に向かって傾斜する複数の傾斜ガス吹出口を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の縦形製袋充填包装機。
JP2005238380A 2005-08-19 2005-08-19 縦形製袋充填包装機 Active JP4550689B2 (ja)

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