JP4548523B2 - 傍熱型陰極の組立方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば傍熱型のイオン源やプラズマ発生装置等に用いられる傍熱型陰極の組立方法に関する。
熱電子を放出するカソードをフィラメントによって加熱する構造の傍熱型陰極を組み立てる際に、フィラメントとカソードとの間のギャップ長を所定長さに調整することが重要である。このギャップ長が、カソードからの電子放出特性に大きく影響するからである。
上記ギャップ長を調整する方法の一例として、特許文献1には、カソードを支持する位置決めクランプの先端に所定寸法の小さな開口を設けておき、この開口にギャップ調整治具(位置決め道具)を挿入してこのギャップ調整治具を用いて、フィラメントを移動させる距離を決めて、上記ギャップ長を所定長さに調整する方法が記載されている。
米国特許出願公開第US2008/0072413A1号公報(図2、図3)
上記特許文献1に記載の従来技術には、(a)専用のギャップ調整治具を必要とする、(b)ギャップ調整治具の加工精度も上記ギャップ長に影響するので、位置決めクランプ等の加工精度とは別に、ギャップ調整治具の加工精度も高いものが要求される、(c)ギャップ調整治具を位置決めクランプの先端の小さな開口内に正確に位置決めするのは難しく、作業性が悪い、(d)調整に使用しない間もギャップ調整治具を管理しておかなければならず面倒である、等の課題がある。
そこでこの発明は、ギャップ調整治具を用いなくてもフィラメントとカソードとの間のギャップ長を所定長さに調整することができる、傍熱型陰極の組立方法を提供することを主たる目的としている。
この発明に係る傍熱型陰極の組立方法の一つは、熱電子を放出する側を前とすると、熱電子を放出するカソードを前部に支持している筒状のカソードホルダーと、当該カソードホルダーを支持するカソード導体と、前記カソードを加熱するフィラメントと、当該フィラメントを支持する二つの互いに並設されたフィラメント導体とを備えている傍熱型陰極の組立方法であって、前記カソードホルダーの外周に、溝および当該溝の後端から前記カソードホルダーの軸に実質的に直交する方向に突き出ている突起を設けておき、前記カソード導体に、前記カソードホルダーの溝の部分が嵌まる開口であってその周辺部と前記カソードホルダーの突起とが係合する開口を設けておき、前記カソードホルダーの溝の、前記突起と当該溝の前端面との間の幅(W)から、前記カソード導体の前記開口の周辺の厚さ(T)を引いた寸法(W−T)が、前記フィラメントと前記カソードとの間の、前記カソードホルダーの軸に沿う方向における所定長さのギャップ長(G)と実質的に等しくなるように、前記カソードホルダーの前記幅(W)および前記カソード導体の前記厚さ(T)を定めておき、前記カソード導体の前記開口に、前記カソードを支持している前記カソードホルダーの前記溝の部分を嵌めて前記カソード導体に前記カソードホルダーを取り付け、かつ前記カソードホルダーを後方に押してその溝の前端面を前記カソード導体に当接させた状態で、当該カソード導体と、前記フィラメントを支持している前記二つのフィラメント導体の内の少なくとも一方とを電気絶縁物を介在させて互いに結合固定し、次いで、前記フィラメントを前方に動かして当該フィラメントを前記カソードに当接させた状態で、前記フィラメントを前記二つのフィラメント導体に固定し、次いで、前記カソードホルダーを前方に引いてその突起を前記カソード導体に当接させた状態で、前記カソードホルダーを前記カソード導体に固定することを特徴としている。
この組立方法によれば、カソード導体を上記のように後方に押し、フィラメントを上記のように前方に動かし、更にカソード導体を上記のように前方に引くことによって、ギャップ調整治具を用いなくても、フィラメントとカソードとの間のギャップ長を所定長さに調整することができる。
前記カソード導体の前記開口に、前記カソードを支持している前記カソードホルダーの前記溝の部分を嵌めて前記カソード導体に前記カソードホルダーを取り付けて、当該カソード導体と、前記フィラメントを支持している前記二つのフィラメント導体の内の少なくとも一方とを電気絶縁物を介在させて互いに結合固定し、次いで、前記カソードホルダーを後方に押してその溝の前端面を前記カソード導体に当接させた状態にし、次いで、前記フィラメントを前方に動かして当該フィラメントを前記カソードに当接させた状態で、前記フィラメントを前記二つのフィラメント導体に固定し、次いで、前記カソードホルダーを前方に引いてその突起を前記カソード導体に当接させた状態で、前記カソードホルダーを前記カソード導体に固定しても良い。
請求項1、2に記載の発明によれば、ギャップ調整治具を用いなくても、傍熱型陰極を構成する部品自体の寸法によって、具体的にはカソードホルダーの溝の幅(W)とカソード導体の厚さ(T)との差の寸法(W−T)を利用して、フィラメントとカソードとの間のギャップ長を所定長さに調整することができる。
従って、ギャップ調整治具が不要になり、ギャップ調整治具の加工精度の影響を受けなくなると共に、ギャップ調整治具の管理も不要になる。更に、カソードホルダーの突起および溝の前端面がカソード導体に当接することを利用するので、カソードホルダーを上記のように前方および後方に動かすことは容易であり、従って作業性が良い。しかもギャップ調整治具を用いる場合に比べて上記ギャップ長の再現性も良い。
図1は、傍熱型陰極を備えるイオン源の一例を示す概略断面図である。このイオン源2は、傍熱型のイオン源であり、傍熱型陰極100(より具体的にはそのカソード20)から、アノードを兼ねるプラズマ生成容器4内へ熱電子を放出させ、カソード20とプラズマ生成容器4との間で放電を生じさせて、プラズマ生成容器4内に導入されたガス(蒸気の場合を含む)10を電離させてプラズマ6を生成し、このプラズマ6からイオン引出し口12を通してイオンビーム14を引き出すよう構成されている。傍熱型陰極100は、例えば、プラズマ生成容器4に対して、カソード20が鉛直方向Bの下に向くように配置される。
このイオン源2は、カソード20とは反対側のプラズマ生成容器4内に、電子を反射させる反射電極16を有している。17は電気絶縁物である。プラズマ生成容器4内には、図示しない磁石によって、カソード20と反射電極16とを結ぶ軸に沿う方向の磁界19が印加される。磁界19の向きは図示とは逆でも良い。
傍熱型陰極100は、熱電子を放出する側(図1、図5〜図7等における下方)を前とすると、熱電子を放出するカソード20を前部に有している筒状のカソードホルダー22と、カソードホルダー22を支持するカソード導体40と、カソード20を加熱するフィラメント60と、フィラメント60を支持する二つの(図3参照)フィラメント導体70とを備えている。この例では、カソードホルダー22は円筒状をしており、カソード20は全体として概ね円柱状をしている。
フィラメント60は、この例では図4に示すように、全体として見れば概ねU字状に曲げ戻された形状をしていて、二つの脚部61およびそれらの間をつなぐ曲り部62を有している。曲り部62は、カソード20の後面に沿うように曲げられた形状をしている。
カソード20は、この例では、カソードホルダー22の先端部内に、環状のロックワイヤ24を用いて取り付けられている。但し、カソード20の支持構造はこの例に限られるものではない。
図5〜図7等も参照して、カソードホルダー22の外周に、より具体的にはこの例ではカソードホルダー22の後部の外周に、溝26およびこの溝26の後端からカソードホルダー22の軸に実質的に直交する方向(換言すれば半径方向)に突き出ている突起30を設けている。この突起30から後述する前端面28までの間が溝26である。なお、図5〜図9は、図1中の矢印P方向に見て示す図である。
突起30を設ける位置は、必ずしも図1、図5〜図8に示す例のようなカソードホルダー22の後端に限定されるものではなく、例えば図9に示す例のように、カソードホルダー22の後端から幾分前寄りであっても良い。その場合は、溝26を設ける位置も、カソードホルダー22の後部ではあるけれども、カソードホルダー22の後端よりかは幾分前寄りとなる。
突起30は、この例では円環状の鍔(つば)状をしている。そのようにすると、当該突起30の加工が容易である。但し鍔状以外の突起でも良い。これについては後述する。
なお、カソードホルダー22の溝26には、図5〜図7に示す例のように、当該溝26の前端面28および突起30の根本に、他よりも一層深い深部32、34を設けておいても良い。そのようにすると、溝26の加工時に前端面28および突起30の根本の角に斜めの部分が残って、前端面28および突起30をカソード導体40にきっちり当接させるのが難しくなるのを簡単に防止することができる。もっとも、斜めの部分は残らないように加工することも可能であるので、図8、図9に示す例のように、上記深部32、34を設けなくても構わない。
カソード導体40には、図2も参照して、カソードホルダー22の溝26の部分が嵌まる開口42を設けている。この開口42の周辺部とカソードホルダー22の突起30とが係合する。この開口42は、換言すれば穴である。開口42の直径は、カソードホルダー22の溝26の底面(図5に示す深部32、34以外の底面)の外径よりも大きく、突起30の外径よりも小さい。
カソード導体40は、鍔状の突起30を有するカソードホルダー22を嵌めることができるように、この例では図2に示すように、合わせ部50で合わされる第1カソード導体46および第2カソード導体48から成る。両カソード導体46、48を貫通しているボルト52およびナット54を用いて、両カソード導体46、48を結合すると共に、それら46、48に、即ちカソード導体40に、カソードホルダー22を固定することができる。このボルト52、ナット54等によって、カソードホルダー22をカソード導体40に固定する固定手段を構成している。
再び図5〜図7等も参照して、カソードホルダー22の溝26の、前端面28と突起30との間の幅をWとし、カソード導体40の開口42の周辺(前端面28および突起30と係合する辺り)の厚さをTとし、フィラメント60(具体的にはその曲り部62)とカソード20(具体的にはその後面)との間の、カソードホルダー22の軸に沿う方向におけるギャップ長をGとすると、上記幅Wから厚さTを引いた寸法W−Tが、所定長さ(換言すれば、目標とする長さ)のギャップ長Gと実質的に等しくなるように、上記幅Wおよび厚さTを定めている。即ち、そのような寸法になるように溝26およびカソード導体40を作っている。「実質的に」というのは、各部品には通常は製作誤差が存在するのでその程度の寸法誤差は許容する意味である(以下同様)。例えば、所定長さのギャップ長Gを1.1mmとすると、上記幅Wを6.1mm、厚さTを5.0mmにしている。
フィラメント60をフィラメント導体70に固定する固定手段の例を、図3も参照して説明する。フィラメント導体70は、二つあって互いに接近して並設されている。各フィラメント導体70の先端部に、支点部材74を支点にして矢印Aで示すように回動可能なフィラメントクランパー72がそれぞれ設けられている。各フィラメント導体70の先端部のフィラメント穴71にフィラメント60(より具体的にはその二つの脚部61)をそれぞれ通して、各フィラメントクランパー72をボルト76およびナット78でそれぞれ締め付けることによって、フィラメント60をフィラメント導体70に固定することができる。
なお、図1に示す例では、一方のフィラメント導体70の先端部に、フィラメント60の脚部61を囲む筒状部64が、支持体66を介して支持されている。但し図5〜図7等においては、フィラメント60の状態を分かりやすくするために、上記筒状部64、支持体66の図示を省略している。
上記傍熱型陰極100の組立方法の実施例を、主に図5〜図7を参照して説明する。なお、この傍熱型陰極100の組立は、通常は、図1に示すプラズマ生成容器4から分離した状態で行われる。
まず、図5に示すように、カソード導体40の開口42に、カソード20を支持しているカソードホルダー22の溝26の部分を嵌めてカソード導体40にカソードホルダー22を取り付け、かつカソードホルダー22を後方(図1、図5〜図7等における上方。以下同様)に押して溝26の前端面28をカソード導体40に当接させて両者28、40間の隙間36をゼロにした状態で、例えば上記ボルト52およびナット54を仮締めしてカソードホルダー22を仮固定しておいて、カソード導体40と、フィラメント60を支持している二つのフィラメント導体70の内の少なくとも一方とを、電気絶縁物80(図1参照。以下同様)を介在させて互いに結合固定する。即ち正式に結合固定する。この例では、フィラメント導体70の一方とカソード導体40とを、電気絶縁物80を介在させて互いに結合固定する。この結合固定には、例えば、図示しないボルトおよびナットを用いる。上記の場合、フィラメント60は、例えば、一方のフィラメント導体70のボルト76およびナット78を仮締めして、適度に持ち上げた状態で仮固定しておけば良い。
次いで、フィラメント60を前方(図1、図5〜図7等における下方。以下同様)に動かして、図6に示すように、フィラメント60(より具体的にはその曲り部62)をカソード20(より具体的にはその後面)に当接させて上記ギャップ長Gをゼロにした状態で、フィラメント60を二つのフィラメント導体70に固定する。即ち正式に固定する。この固定には、この例では、上記フィラメントクランパー72、ボルト76およびナット78を用いる。
次いで、仮締めしているボルト52、ナット54を緩めて、図7に示すように、カソードホルダー22を前方に引いて突起30をカソード導体40に当接させて両者30、40間の隙間38をゼロにした状態で、カソードホルダー22をカソード導体40に固定する。即ち正式に固定する。この固定には、この例では、上記ボルト52およびナット54を用いる。これによって、カソードホルダー22およびカソード20は、ちょうど上記寸法W−Tだけ下方に引き下げられる。
上記図6の状態から図7の状態に進むことによって、一旦ゼロにしていた上記ギャップ長Gは、カソードホルダー22およびカソード20が上記寸法W−Tだけ引き下げられるので、寸法W−Tと実質的に等しくなる。即ち、前述したように上記寸法W−Tは所定長さのギャップ長Gと実質的に等しく設定されているので、ギャップ長Gは、ギャップ調整治具を用いなくても所定長さになる。
上記のようにして組み立てた傍熱型陰極100を、例えば、図1に示す例のようにプラズマ生成容器4に対して所定の位置に位置決めすることによって、イオン源2を構成することができる。
上記組立方法によれば、上記従来技術と違って、ギャップ調整治具を用いなくても、傍熱型陰極100を構成する部品自体の寸法によって、具体的にはカソードホルダー22の溝26の幅Wとカソード導体40の厚さTとの差の寸法W−Tを利用して、フィラメント60とカソード20との間のギャップ長Gを所定長さに調整することができる。
従って、上記従来技術の課題(a)〜(d)を解決することができる。即ち、ギャップ調整治具が不要になり、ギャップ調整治具の加工精度の影響を受けなくなると共に、ギャップ調整治具の管理も不要になる。更に、カソードホルダー22の突起30および溝26の前端面28がカソード導体40に当接することを利用するので、カソードホルダー22を上記のように前方および後方に動かすことは容易であり、従って作業性が良い。しかもギャップ調整治具を用いる場合に比べて上記ギャップ長Gの再現性も良い。
なお、図5の状態に関して、(a)上記実施例のように、カソードホルダー22を後方に押して隙間36をゼロにし状態で、カソード導体40と二つのフィラメント導体70の内の少なくとも一方とを電気絶縁物80を介在させて互いに結合固定しても良いし、(b)カソード導体40と二つのフィラメント導体70の内の少なくとも一方とを電気絶縁物80を介在させて互いに結合固定した後に、カソードホルダー22を後方に押してその溝26の前端面28とカソード導体40とを当接させて隙間36をゼロにしても良い。前者(a)の方が、カソード導体40とフィラメント導体70とを結合固定する前にカソードホルダー22を押して隙間36をゼロにするので、カソードホルダー22の周りに構造物が少なくて作業性が良い。
図2に示す例では、カソード導体40の開口42につながるように、四つの凹部(これも開口の一種である)44を設けている。そのようにすると、カソードホルダー22とカソード導体40との間の伝熱面積を小さくして熱損失を小さくして、フィラメント60によるカソード20の加熱効率を良くすることができる。
前述したように、カソードホルダー22の突起30は、必ずしも鍔状のものでなくても良い。要は、カソード導体40の開口42の周辺部と係合できるものであれば良い。例えば、突起30は複数の突起であっても良い。より具体例を挙げると、突起30は、上記各凹部44を通すことができる四つの突起であっても良い。凹部44を通した後でカソードホルダー22を約45度回転させることによって、突起30と開口42の周辺部とを係合させることができる。この場合は、カソード導体40は必ずしも図2に示す例のように二つ合わせ構造にする必要はない。
フィラメント導体70にフィラメント60を固定する手段は、図3を参照して説明した固定手段に限られるものではない。例えば、特許文献1の図1に記載されている技術と同様に、各フィラメント導体70の先端付近にスロット(細長い溝)を設けておいて、そのスロットにフィラメント60を挟んでフィラメント導体70の弾力で固定する構造のものでも良い。あるいは、図3に示すフィラメント穴71のような穴に通したフィラメント60を横からねじで締め付けて固定する構造のものでも良い。要は、フィラメント導体70に対してフィラメント60の固定と開放とができれば良い。
上記組立方法は、イオン源以外に用いられる傍熱型陰極、例えば傍熱型陰極を用いてプラズマを発生させるプラズマ発生装置等に用いられる傍熱型陰極の組立にも適用することができる。
傍熱型陰極を備えるイオン源の一例を示す概略断面図である。 カソード導体周りの一例を示す平面図である。 フィラメント導体周りの一例を示す平面図である。 フィラメントの一例を示す斜視図である。 この発明に係る傍熱型陰極の組立方法を説明するための図である。 この発明に係る傍熱型陰極の組立方法を説明するための図である。 この発明に係る傍熱型陰極の組立方法を説明するための図である。 カソードホルダーの溝の他の例を示す断面図である。 カソードホルダーの他の例を部分的に示す断面図である。
符号の説明
20 カソード
22 カソードホルダー
26 溝
28 前端面
30 突起
40 カソード導体
42 開口
60 フィラメント
70 フィラメント導体
80 電気絶縁物
100 傍熱型陰極
G ギャップ長

Claims (2)

  1. 熱電子を放出する側を前とすると、熱電子を放出するカソードを前部に支持している筒状のカソードホルダーと、当該カソードホルダーを支持するカソード導体と、前記カソードを加熱するフィラメントと、当該フィラメントを支持する二つの互いに並設されたフィラメント導体とを備えている傍熱型陰極の組立方法であって、
    前記カソードホルダーの外周に、溝および当該溝の後端から前記カソードホルダーの軸に実質的に直交する方向に突き出ている突起を設けておき、
    前記カソード導体に、前記カソードホルダーの溝の部分が嵌まる開口であってその周辺部と前記カソードホルダーの突起とが係合する開口を設けておき、
    前記カソードホルダーの溝の、前記突起と当該溝の前端面との間の幅(W)から、前記カソード導体の前記開口の周辺の厚さ(T)を引いた寸法(W−T)が、前記フィラメントと前記カソードとの間の、前記カソードホルダーの軸に沿う方向における所定長さのギャップ長(G)と実質的に等しくなるように、前記カソードホルダーの前記幅(W)および前記カソード導体の前記厚さ(T)を定めておき、
    前記カソード導体の前記開口に、前記カソードを支持している前記カソードホルダーの前記溝の部分を嵌めて前記カソード導体に前記カソードホルダーを取り付け、かつ前記カソードホルダーを後方に押してその溝の前端面を前記カソード導体に当接させた状態で、当該カソード導体と、前記フィラメントを支持している前記二つのフィラメント導体の内の少なくとも一方とを電気絶縁物を介在させて互いに結合固定し、
    次いで、前記フィラメントを前方に動かして当該フィラメントを前記カソードに当接させた状態で、前記フィラメントを前記二つのフィラメント導体に固定し、
    次いで、前記カソードホルダーを前方に引いてその突起を前記カソード導体に当接させた状態で、前記カソードホルダーを前記カソード導体に固定することを特徴とする傍熱型陰極の組立方法。
  2. 熱電子を放出する側を前とすると、熱電子を放出するカソードを前部に支持している筒状のカソードホルダーと、当該カソードホルダーを支持するカソード導体と、前記カソードを加熱するフィラメントと、当該フィラメントを支持する二つの互いに並設されたフィラメント導体とを備えている傍熱型陰極の組立方法であって、
    前記カソードホルダーの外周に、溝および当該溝の後端から前記カソードホルダーの軸に実質的に直交する方向に突き出ている突起を設けておき、
    前記カソード導体に、前記カソードホルダーの溝の部分が嵌まる開口であってその周辺部と前記カソードホルダーの突起とが係合する開口を設けておき、
    前記カソードホルダーの溝の、前記突起と当該溝の前端面との間の幅(W)から、前記カソード導体の前記開口の周辺の厚さ(T)を引いた寸法(W−T)が、前記フィラメントと前記カソードとの間の、前記カソードホルダーの軸に沿う方向における所定長さのギャップ長(G)と実質的に等しくなるように、前記カソードホルダーの前記幅(W)および前記カソード導体の前記厚さ(T)を定めておき、
    前記カソード導体の前記開口に、前記カソードを支持している前記カソードホルダーの前記溝の部分を嵌めて前記カソード導体に前記カソードホルダーを取り付けて、当該カソード導体と、前記フィラメントを支持している前記二つのフィラメント導体の内の少なくとも一方とを電気絶縁物を介在させて互いに結合固定し、
    次いで、前記カソードホルダーを後方に押してその溝の前端面を前記カソード導体に当接させた状態にし、
    次いで、前記フィラメントを前方に動かして当該フィラメントを前記カソードに当接させた状態で、前記フィラメントを前記二つのフィラメント導体に固定し、
    次いで、前記カソードホルダーを前方に引いてその突起を前記カソード導体に当接させた状態で、前記カソードホルダーを前記カソード導体に固定することを特徴とする傍熱型陰極の組立方法。
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