JP4548265B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、余剰冷媒を回収するためのレシーバが設けられた冷媒回路を有する空気調和機においてポンプダウン運転制御の信頼性、効率の向上を図るように構成した空気調和機に関する。
空気調和機の冷媒回路は、室外機内に配置されるアキュムレータ、圧縮機、四路切換弁、室外熱交換器と、室内機内に配置される室内熱交換器とが冷媒配管によって接続されており、冷媒の循環経路を構成する。
このような空気調和機の冷媒回路において、冷房時には室外熱交換器が凝縮器として機能し、室内熱交換器が蒸発器として機能するように、四路切換弁により冷媒循環方向を制御する。また、暖房時には室外熱交換器が蒸発器として機能し、室内熱交換器が凝縮器として機能するように、四路切換弁により冷媒循環方向を制御する。
冷媒回路のメンテナンス処理や移設工事を行う場合には、室内機内および冷媒配管内に残存する冷媒を、液閉鎖弁とガス閉鎖弁との間の室外機側冷媒回路内に回収するポンプダウン運転を行う。このポンプダウン運転では、液閉鎖弁を閉止状態とし、四路切換弁を冷房運転の経路に設定して圧縮機の運転を行って、室内熱交換器に残存する冷媒を回収する。
このようなポンプダウン運転を行う場合には、圧縮機の運転状態を冷房運転モードと同様に設定し、室内熱交換器および冷媒配管内の冷媒の回収を行うため、室内熱交換器や冷媒配管内に残存している冷媒が液冷媒であるような場合には、圧縮機に液冷媒が吸入され、圧縮機の性能劣化をもたらすおそれがある。
特に、1つの室外機に対して複数の室内機を接続するようなマルチ型空気調和機の場合、接続される室内熱交換器の数やその能力に応じただけの冷媒循環量が必要であり、ペア型空気調和機の冷媒回路に比して冷媒回路内に存在する冷媒量が多い。したがって、このようなマルチ型空気調和機では、外気温や室温などの環境条件により室内熱交換器や冷媒配管などに液状の冷媒が残存している場合が考えられる。
このような室内熱交換器や冷媒配管内部に液冷媒が残存している場合には、圧縮機の信頼性を確保するために、ポンプダウン運転を停止せざるを得ない場合があり、十分な冷媒回収を行うことができないという問題を内包している。
本発明では、ポンプダウン運転時における圧縮機の性能劣化を防止し、その後の圧縮機の信頼性を確保するとともに、ポンプダウン運転による冷媒回収率を十分なものとすることにある。
本発明に係る空気調和機は、少なくとも圧縮機と、室外熱交換器と、室内熱交換器側への配管接続のための液管側接続ポートならびにガス管側接続ポートと、室外熱交換器と液管側接続ポートとの間に設けられる液閉鎖弁と、圧縮機とガス管側接続ポートとの間に設けられるガス閉鎖弁とを備える室外機側冷媒回路が、液管側接続ポートとガス管側接続ポートに接続される冷媒配管を介して室内機内に配置される室内熱交換器に接続される冷媒回路を有する空気調和機であって、圧縮機の吐出管側と吸入側とを接続するとともに冷媒開閉手段を有する吐出バイパス回路と、ポンプダウン運転時における吐出バイパス回路の閉止条件を判別するバイパス開閉判別手段とをさらに備え、ポンプダウン運転を行う際には、まず、液閉鎖弁の閉止状態において吐出バイパス回路上の冷媒開閉手段を開放状態にして圧縮機によるポンプダウン運転の第1段階を開始し、次に、バイパス開閉判別手段の判別結果により圧縮機の運転状態を保持したまま冷媒開閉手段を閉止し、その後、ポンプダウン運転の第2段階を開始し、ポンプダウン運転の第1段階では、圧縮機が第1段階における運転周波数に設定され、ポンプダウン運転の第2段階では、圧縮機が第2段階における運転周波数に設定されることを特徴とする。
本発明に係る空気調和機では、ポンプダウン運転における圧縮機の性能低下を防止することができ、信頼性を高く維持することができ、冷媒回収率の向上を図ることができる。
〔第1実施形態〕
本発明の1実施形態が採用される空気調和機の冷媒回路を図1に示す。
この空気調和機は、室外機100と室内機200とを備えるもので、冷媒配管によって接続された冷媒回路を備えている。
室外機100内には、圧縮機101、室外熱交換器103などを備えた室外機側冷媒回路が配置されている。圧縮機101の吸入側には、吸入圧力を検出するための吸入側圧力センサ110および吸入冷媒温度を測定するための吸入側サーミスタ113が設けられている。
また、室外熱交換器103には、室外熱交換器103の温度を検出するための室外熱交サーミスタ112が設けられている。さらに、外気を吸入して吸入した外気と室外熱交換器103内部に流れる冷媒との間で熱交換を行うためのファン106と、ファン106を回転駆動するためのファンモータ104とが設けられている。
室外機100から室内機側に導出される冷媒配管は、室外熱交換器103から導出される液管接続ポート114と、四路切換弁102を介して導出されるガス管接続ポート115とを備えており、各接続ポート内方に設けられる液管閉鎖弁116およびガス管閉鎖弁117を備えている。
さらに、圧縮機101の吐出側と吸入側とをバイパスするための吐出バイパス回路140を設け、この吐出バイパス回路140に冷媒開閉手段として吐出−吸入電磁弁145を設けた構成とすることができる。
室内機200は、室内熱交換器201を備えており、この室内熱交換器201に接続される冷媒配管は、液管接続ポート204およびガス管接続ポート205を介して室外機側に導出される。
このようにした第1実施形態では、ポンプダウン運転を行う際に、吐出−吸入電磁弁145を開放した状態でポンプダウン運転を開始し、所定条件が成立した場合にこの吐出−吸入電磁弁145を閉止するようにする。このことにより、室内熱交換器201に液冷媒が残存している場合であっても、ポンプダウン運転開始直後における圧縮機101の吸入側圧力を急激に低下させることなく、液冷媒が圧縮機101の内部に吸入されることを防止できる。したがって、ポンプダウン運転を効率よく行うことができるとともに、圧縮機101の性能低下を防止することができ、信頼性を高く維持することが可能となる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の冷媒回路を図2に示す。第1実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
ここでは、第1実施形態の吐出バイパス回路140中の吐出−吸入電磁弁145に代わる冷媒開閉手段として、流量調整が可能な吐出−吸入電動弁142を配置している。
圧縮機101の定格運転時の能力よりも、運転中の室内熱交換器201の能力が小さい場合に、容量制御を行うために圧縮機101の吐出側と吸入側をバイパスする吐出バイパス回路140を設け、このバイパス回路140に流量調整可能な容量制御用の電動弁が設けられる場合がある。第2実施形態では、このような容量制御用の電動弁を吐出−吸入電動弁142として利用することができ、ポンプダウン運転時に第1実施形態における吐出−吸入電磁弁145と同様の制御を行うことで、ポンプダウン運転の効率の向上および圧縮機等の信頼性の向上を図ることができる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態の冷媒回路を図3に示す。第1実施形態および第2実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
ここでは、吐出バイパス回路140中に、流量調整が可能な吐出−吸入電動弁142を配置し、圧縮機101の吐出側と吐出−吸入電動弁142との間に吐出バイパス熱交換器146を配置している。
圧縮機101の吐出される冷媒は高温であるため、これを直接吐出−吸入電動弁142に流入させる場合には耐熱性の高い電動弁を使用する必要があり、コストアップになるとともに、耐久性、信頼性の問題が発生する。吐出−吸入電動弁142の圧縮機101側に吐出バイパス熱交換器146を設けることにより、通過する冷媒温度を吐出−吸入電動弁142の耐熱温度以下にすることが可能となり、安価な電動弁を使用することができる。
〔第4実施形態〕
第4実施形態の冷媒回路を図4に示す。第1〜第3実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
ここでは、圧縮機101の吸入側とガス閉鎖弁117との間に、アキュムレータ105を配置し、室内熱交換器201から回収した冷媒を一旦このアキュムレータ105に収納するように構成している。
また、吐出バイパス回路140中に吐出バイパス熱交換器146を設け、この吐出バイパス熱交換器146をアキュムレータ105内部に挿入している。
この場合には、吐出バイパス熱交換器146内を通過する高温冷媒が、アキュムレータ105内の低温冷媒と熱交換することにより凝縮効率が高くなり、容量制御を効率的に行うことができる。また、室内熱交換器201から回収された液冷媒が、アキュムレータ105内において吐出バイパス熱交換器146を通過する高温冷媒と熱交換することによって効率的に蒸発する。したがって、室内熱交換器201および冷媒配管内に残っている冷媒が液状態であっても、室外機100側に回収された際にアキュムレータ105内で蒸発し、圧縮機101の吸入側に液冷媒が供給されることがなくなる。したがって、ポンプダウン運転の効率を向上させるとともに、圧縮機101の信頼性を確保することができる。
〔第5実施形態〕
第5実施形態の冷媒回路を図5に示す。第1〜第4実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
この第5実施形態では、吐出バイパス回路140の配管の一部をアキュムレータ105の内部に挿入している。第4実施形態では、配管部に板状部材でなる放熱フィンを多数取り付けた吐出バイパス熱交換器146を用いているのに対し、この第5実施形態では、吐出バイパス回路140の配管の一部を折曲してアキュムレータ105内部に導入された熱交配管部147を吐出バイパス熱交換器として用いている。
この第5実施形態では、第4実施形態のように放熱フィンを多数設けた熱交換器を用いる場合に比して効率が低下するものの、熱交配管部147がアキュムレータ105内に導入されていることによって、圧縮機101の吐出側からの冷媒温度を適度に下げることができ、また、室内熱交換器201から回収された液冷媒をアキュムレータ105内で効率よく蒸発させて、圧縮機101の吸入側に液冷媒が供給されることを防止できる。
なお、第4実施形態および第5実施形態において、吐出バイパス熱交換器146および熱交配管部147は、アキュムレータ105の底部に到達するように設けることが好ましい。この場合には、アキュムレータ105内の底部に溜まった液冷媒との熱交換が可能となり、吐出バイパス熱交換器146または熱交配管部147内を通過する高温冷媒の凝縮、アキュムレータ105内の低温冷媒の蒸発効率が向上する。
〔好適な実施例〕
第1実施形態〜第5実施形態は、冷房専用の空気調和機の冷媒回路または、冷暖房可能な空気調和機の冷房運転モードにおける冷媒回路を模式的に示すものである。実際の冷暖房運転が可能な冷媒回路を備える空気調和機の一例を示して、その構成および制御方法を説明する。
〈冷媒回路〉
図6に示すように、室外機100は、圧縮機101、四路切換弁102、室外熱交換器103、アキュムレータ105などを備える室外機側冷媒回路を備えている。圧縮機101の吐出側には、吐出圧力の異常上昇を検出するための吐出側圧力保護スイッチ108が設けられ、圧縮機101の吸入側には、吸入圧力を検出するための吸入側圧力センサ110および吸入側の冷媒温度を検出するための吸入側サーミスタ113が設けられている。
また、圧縮機101の吐出側には冷媒中に含まれる潤滑油を分離してアキュムレータ105側に返すためのオイルセパレータ107が設けられている。このオイルセパレータ107には、圧縮機101の吐出側の温度を検出するための吐出管サーミスタ109が取り付けられている。
オイルセパレータ107の油戻し管197には、油戻し管197から分岐してアキュムレータ105の入口側に接続される吐出バイパス回路140が設けられている。この吐出バイパス回路140には、アキュムレータ105内部に導入される熱交配管部147と吐出−吸入電動弁(EVP)142が設けられている。また、オイルセパレータ107の油戻し管197には、キャピラリ148が設けられており、このキャピラリ148の他端側はアキュムレータ105の吸入側に接続されている。
また、室外機100には外気温度を検出するための外気サーミスタ111と、室外熱交換器103の温度を検出するための室外熱交サーミスタ112とを備えている。また、外気を吸入して、吸入した外気と室外熱交換器103内部に流れる冷媒との間で熱交換を行うためのファン106と、ファン106を回転駆動するためのファンモータ104とが設けられている。
室外機100から室内機側に導出される冷媒配管は、室外熱交換器103から導出される液管接続ポート114と、四路切換弁102を介して導出されるガス管接続ポート115とを備えており、各接続ポート内方に設けられる液管閉鎖弁116およびガス管閉鎖弁117を備えている。
この室外機100には、冷房運転時に凝縮器として機能する室外熱交換器103からの余剰冷媒液を一時的に蓄えるレシーバ121が設けられている。レシーバ121は液管側接続管122とガス管側接続管123とを備えており、液管側接続管122は室外熱交換器103と液管閉鎖弁116との間の液管側配管部131に接続され、ガス管側接続管123は四路切換弁102とガス管閉鎖弁117との間のガス管側配管部132に接続されている。
レシーバ121の液管側接続管122には、減圧機能と冷媒遮断機能とを有する液管電動弁(EVL)128が設けられ、ガス管側接続管123にはガス管電動弁(EVG)129が設けられている。
ガス管電動弁129と、ガス管側配管部132への接続部との間には、補助熱交換器133が設けられている。室外熱交換器103の液管側出口にはサブクール熱交換器134が配置されている。
四路切換弁102とガス閉鎖弁117との間のガス管側配管部132に向けて、レシーバ121からガス状の冷媒を回収するためのガス抜きキャピラリ130が設けられる。
室外機100の液管接続ポート114とガス管接続ポート115には、複数の分岐ユニット300A,300B・・が接続されている。各分岐ユニット300A,300B・・はそれぞれ同様の構成であるため、分岐ユニット300Aについて説明を行い、他のものについての説明を省略する。
分岐ユニット300Aは、室外機100の液管接続ポート114に接続される室外側液管接続ポート301と、室外機100のガス管接続ポート115に接続される室外側ガス管接続ポート303とを備えている。分岐ユニット300Aは、室外側液管接続ポート301の内部で分岐する液管側分岐路を備えており、その先端は、接続される室内機数の室内側液管接続ポート302を構成している。また、室外側ガス管接続ポート303の内部で分岐するガス管側分岐路を備えており、その先端は、接続される室内機数の室内側ガス管接続ポート304を構成している。ここでは、接続される室内機を3台とし、室内側液管接続ポート302A,302B,302Cおよび室内側ガス管接続ポート304A,304B,304Cが設けられるものとする。また、 室外側液管接続ポート301と室外側ガス管接続ポート303との間には、バイパス電動弁308が設けられている。
分岐ユニット300A内の室外側液管接続ポート301から各室内側液管接続ポート302A〜302Cに至る分岐路中には、内部を通過する冷媒圧力を減圧するための電動弁305A〜305Cと、内部を通過する冷媒温度を検出するための液管サーミスタ306A〜306Cがそれぞれ設けられている。また、分岐ユニット300A中の室外側ガス管接続ポート303から各室内側ガス管接続ポート304A〜304Cに至る分岐路中には、内部を通過する冷媒温度を検出するガス管サーミスタ307A〜307Cがそれぞれ設けられている。
各分岐ユニット300A,300B・・には、それぞれ複数の室内機200が接続される。図示したものは、各分岐ユニット300A,300B・・・に接続可能な室内機数は3台であり、分岐ユニット300Aには室内機200A〜200Cが接続され、分岐ユニット300Bには室内機200D〜200Fが接続されるものとする。各室内機200A〜200Fは、それぞれマルチ機用室内機、ペア機用室内機のいずれも使用可能であり、ここでは室内機200Aとしてペア機用室内機を用いる場合について説明する。
室内機200Aは、室内熱交換器201を備えており、この室内熱交換器201に接続される冷媒配管は、液管接続ポート204およびガス管接続ポート205を介して室外機側に導出される。また、この室内機200Aには、室内温度を検出するための室温サーミスタ202と、室内熱交換器201の温度を検出するための室内熱交サーミスタ203とを備えている。
なお、分岐ユニット300A,300Bに接続される室内機として、マルチ機用室内機を用いる場合には、液管側配管部に内部を流れる冷媒の温度を検出するための液管サーミスタが設けられている場合があり、この場合には、分岐ユニット300A,300B内の液管サーミスタを省略することも可能である。
〈ポンプダウン運転制御〉
冷媒回路のメンテナンス、移設工事などを行う場合には、各室内熱交換器201や冷媒配管、分岐ユニット300などに残存する冷媒を室外機100内のおける室外機側冷媒回路中に回収するポンプダウン運転を行う。このポンプダウン運転制御について図7、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
ポンプダウン運転を行う際には、作業者により液閉鎖弁116を閉鎖し、ポンプダウン運転開始のスイッチが操作される。
ステップS11では、ポンプダウン運転開始スイッチが操作されたか否かを判別する。ポンプダウン運転開始スイッチが操作されて、ポンプダウン開始信号が入力されるとステップS12に移行する。
ステップS12では、まず圧縮機101の運転周波数を設定する。ここでは、ポンプダウン運転第1段階における運転周波数FPD1を予め設定しておき、圧縮機101の運転周波数をこのFPD1に設定する。
次に、吐出−吸入電動弁(EVP)142の開度を全開に設定し、液管電動弁(EVL)128の開度を全開に設定し、ガス管電動弁(EVG)129の開度を全閉に設定する。
また、主減圧回路の電動弁の開度を全開とする。ここでは、各分岐ユニット300A、300Bに設けられた電動弁305A〜305Fの開度をそれぞれ全開に設定する。
さらに、室外機100内に設けられているファン106の目標回転数を設定する。この場合、ポンプダウン運転時のファン回転数FANPD1を予め設定しておき、ファン106の回転数がFANPD1となるようにファンモータ104に対する駆動電力の設定を行う。
また、四路切換弁102を冷房サイクル側に切り換える。この場合、図6の点線に示すように四路切換弁102を切り換えて、冷房サイクルになるように設定する。
さらに、TPD1タイマおよびTPDGARDタイマをスタートさせる。TPD1タイマは、ポンプダウン運転開始から第1段階最大時間が経過したか否かを判別するためのタイマである。また、TPDGARDタイマは、ポンプダウン運転開始からの経過時間が第2段階移行禁止時間TPDGARDを超えたか否かを判別するためのタイマである。
ステップS12では、このような設定を行ってポンプダウン運転第1段階を開始する。
ステップS13では、TPDGARDタイマがカウントする時間が予め設定されている第2段階移行禁止時間TPDGARDを超えたか否かを判別する。第2段階移行禁止時間TPDGARDは、第2段階に移行しても各部における安全性が確保できると考えられるポンプダウン運転開始からの時間であり、各部品の特性などから特定されて予め設定されている。ここで、TPDGARDタイマのカウントする時間が第2段階移行禁止時間TPDGARDを超えたと判断した場合にはステップS14に移行する。
ステップS14では、圧縮機吸入圧力LPが第2段階移行判断吸入圧力LPPD1よりも小さくなったか否かを判別する。圧縮機吸入圧力LPは吸入側圧力センサ110の検出値により得ることができ、この圧縮機吸入圧力LPが予め設定されている第2段階移行判断吸入圧力LPPD1よりも小さくなった場合にはステップS17に移行し、それ以外の場合にはステップS15に移行する。
ステップS15では、圧縮機吸入過熱度SHSが第2段階移行判断吸入過熱度SHSPD1を超えたか否かを判別する。圧縮機吸入過熱度SHSは、圧縮機101の吸入側に設けられている吸入側圧力センサ110の検出値および吸入側サーミスタ113の検出値によって求めることができる。この圧縮機吸入過熱度SHSが、予め設定されている第2段階移行判断吸入過熱度SHSPD1を超えた場合にはステップS17に移行し、それ以外の場合にはステップS16に移行する。
ステップS16では、TPD1タイマがカウントする時間が第1段階最大時間TPD1を超えたか否かを判別する。第1段階最大時間TPD1は、ポンプダウン運転第1段階において、室内熱交換器201、分岐ユニット300および冷媒配管内に残存している液冷媒が蒸発してガス状になると推測される十分な時間が設定されるものである。TPD1タイマのカウントする時間が、第1段階最大時間TPD1を超えたと判断した場合にはステップS17に移行する。
ステップS17では、圧縮機101の運転周波数をポンプダウン運転第2段階の周波数に設定する。ここでは、ポンプダウン運転第2段階における運転周波数FPD2を予め設定しておき、圧縮機101の運転周波数をこのFPD2に設定する。
次に、吐出−吸入電動弁(EVP)142の開度を全閉に設定し、液管電動弁(EVL)128の開度を全閉に設定する。
さらに、TPD2タイマをスタートさせる。TPD2タイマは、第2段階開始からの時間をカウントするものである。
ステップS17では、このような設定を行ってポンプダウン運転第2段階を開始する。
ステップS18では、圧縮機吸入圧力LPがポンプダウン運転終了判定吸入圧力LPPD2よりも小さくなったか否かを判別する。この場合も、吸入側圧力センサ110の検出値により現在の圧縮機吸入圧力LPを取得し、これを予め設定されているポンプダウン運転終了判定吸入圧力LPPD2と比較する。現在の圧縮機吸入圧力LPがポンプダウン運転終了判定吸入圧力LPPD2よりも小さくなったと判断した場合にはステップS20に移行し、それ以外の場合にはステップS19に移行する。
ステップS19では、TPD2タイマのカウントする時間が第2段階最大時間TPD2を超えたか否かを判別する。第2段階最大時間TPD2は、ポンプダウン運転第2段階において、冷媒回収が完了すると推測される十分な時間が設定されるものである。TPD2タイマのカウントする時間が第2段階最大時間TPD2を超えたと判断した場合にはステップS20に移行する。
ステップS20では、ポンプダウン運転の停止処理を実行する。具体的には、まず、圧縮機101の運転を停止するとともに、ファン106を停止する。さらに、吐出−吸入電動弁142の開度を全開とし、液管電動弁128の開度を全開とし、ガス管電動弁129の開度を全閉とする。
ステップS21では、7セグメント表示部や液晶表示部などの表示手段にポンプダウン運転完了の表示を行い、ガス閉鎖弁117の閉止を促す表示を行う。
このポンプダウン運転時におけるタイムチャートを図9に示す。
ポンプダウン運転開始時刻をt1とすると、時刻t1において圧縮機101の運転を開始し、同時に吐出−吸入電動弁142を全開にしている。このことにより、圧縮機101の吸入圧力は一定以下になることがなく、圧縮機内部温度もさほど上昇することがない。
図7ステップ14〜ステップS16のいずれかの条件を満たした場合に、第1段階を終了して第2段階に移行する。この第2段階移行時刻をt2とすると、時刻t2においては圧縮機101の運転を継続するとともに、吐出−吸入電動弁142を全閉状態とする。
このことにより、第1段階でガス化した冷媒が圧縮機101に吸入されて、吸入圧力は急激に減少し、0kg/cmに限りなく近づくこととなる。このとき、圧縮機内部温度は急激に上昇することとなるが、第2段階開始時点における圧縮機内部温度が低く抑えられているため、吸入圧力が0kg/cmとなるまでに圧縮機限界温度TLを超えることがない。
図8ステップS18〜ステップS19のいずれかの条件を満たした場合に、ポンプダウン運転を終了する。このポンプダウン運転終了時刻をt3とする。図示したように、圧縮機内部温度が圧縮機限界温度TLを超えるまでに、ポンプダウン運転を終了させることができ、冷媒回収率を高めることができる。
なお、従来と同様に吐出バイパス回路140の制御を行わずにポンプダウン運転を行った場合のタイムチャートを図10に示す。
ここでは、ポンプダウン運転開始時刻をt4とし、時刻t4において圧縮機101の運転を開始する。圧縮機101の吸入圧力は急激に低下するものの、室内熱交換器201側に残存している液冷媒により、十分な冷媒回収が促進されず吸入圧力が0kg/cmにならないことがわかる。これに対して、圧縮機内部温度は急激に上昇し、冷媒回収が完了する前に圧縮機限界温度TLを時刻t5において超えてしまっている。
以上のようにして、ポンプダウン運転開始から所定の条件を満たすまで吐出−吸入電動弁142の開度を全開状態とする第1段階と、吐出−吸入電動弁142の開度を全閉としてポンプダウン運転を行う第2段階とを併用することにより、室内熱交換器201や分岐ユニット300内に液冷媒が残存している場合であっても、圧縮機101の性能を低下させることなく、冷媒回収率の向上を図ることができる。
〈他の実施例への適用〉
(A)分岐ユニット300を介して室外機100と室内機200とが接続された構成のものに限定されるものではなく、複数のポートを備えるマルチ型対応の室外機100に対して複数の室内機200を接続する通常のマルチ型空気調和機に適用することが可能である。
(B)1台の室外機100に対して1台の室内機200が接続されるペア型空気調和機に適用することが可能である。
(C)レシーバ121が、液管側配管部131とガス管配管部132をバイパスするバイパス回路上に設けられたものを例示しているが、2つの冷媒導入管が液管側配管部131に接続されたレシーバを備える冷媒回路に適用することが可能である。
(D)レシーバ121を備えていない空気調和機に適用することができる。
(E)冷房専用機について適用することが可能である。
第1実施形態の冷媒回路の概要構成図。 第2実施形態の冷媒回路の概要構成図。 第3実施形態の冷媒回路の概要構成図。 第4実施形態の冷媒回路の概要構成図。 第5実施形態の冷媒回路の概要構成図。 1実施例の構成を示す説明図。 ポンプダウン運転制御のフローチャート。 ポンプダウン運転制御のフローチャート。 そのタイムチャート。 比較例のタイムチャート。
100 室外機
101 圧縮機
102 四路切換弁
103 室外熱交換器
105 アキュムレータ
140 吐出バイパス回路
142 吐出−吸入電動弁

Claims (2)

  1. 少なくとも圧縮機(101)と、室外熱交換器(103)と、室内熱交換器(201)側への配管接続のための液管側接続ポート(114)ならびにガス管側接続ポート(115)と、前記室外熱交換器(103)と液管側接続ポート(114)との間に設けられる液閉鎖弁(116)と、前記圧縮機(101)とガス管側接続ポート(115)との間に設けられるガス閉鎖弁(117)とを備える室外機側冷媒回路が、前記液管側接続ポート(114)と前記ガス管側接続ポート(115)に接続される冷媒配管を介して室内機(200)内に配置される室内熱交換器(201)に接続される冷媒回路を有する空気調和機であって、
    前記圧縮機(101)の吐出管側と吸入側とを接続するとともに冷媒開閉手段を有する吐出バイパス回路(140)と、
    ポンプダウン運転時における吐出バイパス回路(140)の閉止条件を判別するバイパス開閉判別手段と、
    をさらに備え、
    ポンプダウン運転を行う際には、
    まず、前記液閉鎖弁(116)の閉止状態において前記吐出バイパス回路(140)上の前記冷媒開閉手段を開放状態にして前記圧縮機(101)によるポンプダウン運転の第1段階を開始し、
    次に、前記バイパス開閉判別手段の判別結果により前記圧縮機の運転状態を保持したまま前記冷媒開閉手段を閉止し、その後、ポンプダウン運転の第2段階を開始し、
    ポンプダウン運転の前記第1段階では、前記圧縮機(101)が前記第1段階における運転周波数に設定され、
    ポンプダウン運転の前記第2段階では、前記圧縮機(101)が前記第2段階における運転周波数に設定される、
    空気調和機。
  2. ポンプダウン運転の前記第2段階の後において、ポンプダウン運転の停止処理を実行するときに、前記冷媒開閉手段を開放状態にする、
    請求項1に記載の空気調和機。
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