JP4546611B2 - 照明用ｌｅｄ回路 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の発光色ＬＥＤを使用して発光色を可変する、いわゆる加法混色による演色効果を有する照明装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ＬＥＤを使用して発光色を可変する方法として、発光色の異なる複数のＬＥＤを近接配置して、前記各々の発光色ＬＥＤを個別のパルス駆動制御信号にて点灯時間を個別に制御することにより実現する方法が一般的に知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前記の様な従来方法では、電源供給部を含む制御部と複数のＬＥＤからなる光源部との間の配線数が多くなり、照明装置の設置の手間がかかり、配線用ケーブルのコストも高くなるといった欠点がある。
【０００４】
特に、１台の電源供給部を含む制御部に対し、複数台の光源部を適宜配置する場合においては、配線の手間や配線ケーブルコストは更に高額となり、かつ装置が大がかりとなる。といった欠点がある。
【０００５】
本発明は、前記課題を解決することを目的に考案されたものであり、本発明の目的は、電源供給部から出力される２本の電源ラインだけで加法混色による演色効果を遠隔操作にて可能とする照明装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の照明用ＬＥＤ回路は、前述の目的を達成するために以下のごとき構成を備える。
【０００７】
電源供給部においては、直流電源に極性を反転させるためのスイッチング回路を設け、当該スイッチング回路には、各々の極性においてそのスイッチングのタイミングを可変できるドライブ回路が付加されている。また、当該反転周期は例えば１秒間に１００サイクル以上の人の目にちらつきを覚えない程度であることが条件付けられる。
【０００８】
前記電源供給部から出力される２本の電源供給ケーブルに接続される光源ブロックにおいては、各々の電流制限回路を介する３色のＬＥＤが集積されており、前記３色のＬＥＤの内、発光色の基調となる電流制限回路を含むＬＥＤは、前記電源供給部から出力される２本の電源ラインに双方向に接続されている。また、演色効果を持たせるための他の２色の電流制限回路を含むＬＥＤは、各々相対する向きに前記電源供給ケーブルに接続される構造である。
【０００９】
【作用】
前記構成により、照明用光源となるＬＥＤが集積化された本発明の光源ブロックへの電源供給は、電源供給部から延長される２本の電源ラインだけで良く、且つ、照明用光源となるＬＥＤが集積化された本発明の光源ブロックにおいても電流制限回路とＬＥＤの回路構成だけで加法混色による演色効果を有する照明装置が実現可能となる。
【００１０】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
【図１】は直流電源１と、光源に接続されるＡ、Ｂ両極に対して前記１から供給される電源電圧を反転可能とするスイッチング回路２と、前記２のスイッチングのタイミングを可変するためのドライブ回路３から構成されている。
【００１１】
【図２】は【図１】中のドライブ回路３の一実施例であり、一般的なデューティーサイクル可変のパルス発生回路である。【図２】中の出力ＯＵＴの電圧波形において Ｔ、Ｔ１、Ｔ２の関係は次の式で成り立っている。
Ｔ＝Ｔ１＋Ｔ２
Ｔ１＝−Ｒ１×Ｃ×ｌｎ０．５
Ｔ２＝−Ｒ２×Ｃ×ｌｎ０．５
但し、【図２】中のＲ１はコンデンサＣの放電抵抗、Ｒ２はＣの充電抵抗、４はコンパレーターであり、５はＲ１及びＲ２の抵抗値を同時に可変できる自動操作または手動操作のつまみであり、Ｒ１＋Ｒ２が常に一定の抵抗値になるようにつなぎ込まれている。
【００１２】
【図３】は本発明の光源ブロックの一例であり、【図１】中のＡ、Ｂから配線によってつなぎ込まれる端子Ａ１、Ｂ１を有しており、Ａ１及びＢ１には基調となる１〜複数のＬＥＤ及び電流制限抵抗Ｒで構成された光源６、７、また演色用として１〜複数のＬＥＤ及び電流制限抵抗Ｒで構成された光源８、９がつなぎ込まれている。
【００１３】
本実施例では基調となる６、７は、赤、緑、青の３色のＬＥＤが直列に接続されており、概ね白色の発光色であり、演色用として、８は赤色、９は緑色の発光色を採用している。
【００１４】
本実施例によると、図２中記載のドライブ出力ＯＵＴの電圧波形において，
Ｔ１＝Ｔ２の場合、基調色である白色に赤色と緑色の合成色が加法混色され淡い黄色が光源の発光色となり、Ｔ１＞Ｔ２の場合は、赤色または橙色が加法混色され淡い桃色、また、Ｔ１＜Ｔ２の場合は黄緑色または緑色が加法混色され淡い緑色の発光色となる。
【００１５】
【図４】は、本発明の一般的な採用例の全体構成図であり、１０は【図３】の回路を有する光源ブロックである。
【００１６】
【発明の効果】
本発明による照明装置を落葉広葉樹が植えられている公園や庭園に採用すれば簡単な回路構成と少ない配線にて、四季折々の景観をより一層演出できる光源を持つ照明装置を提供できる。
また、基調となる光源の発光色や演色効果を持たせる光源の発光色を適宜組み替える事により室内用の演色照明などにも手軽に応用できる。
更に、ＣＣＤカメラなどの視覚認識装置の照明用に採用すれば、簡単な構成で異なる発光色を適宜ビデオ信号に同期させることもでき、照射光の色の違いによる視覚認識特性の差異検出にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＬＥＤ光源を点灯させるための電源供給回路。
【図２】本発明の演色効果を持たせる為のデューティーサイクル可変回路。
【図３】本発明のＬＥＤ光源ブロック
【図４】本発明の一般的全体構成図
【符号の説明】
１・・・・ 直流電源
２・・・・ 直流電源反転用スイッチング回路
３・・・・ デューティーサイクル可変制御回路
５・・・・ デューティーサイクル可変つまみ
１０・・・ 光源ブロック
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の発光色ＬＥＤを使用して発光色を可変する、いわゆる加法混色による演色効果を有する照明装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ＬＥＤを使用して発光色を可変する方法として、発光色の異なる複数のＬＥＤを近接配置して、前記各々の発光色ＬＥＤを個別のパルス駆動制御信号にて点灯時間を個別に制御することにより実現する方法が一般的に知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前記の様な従来方法では、電源供給部を含む制御部と複数のＬＥＤからなる光源部との間の配線数が多くなり、照明装置の設置の手間がかかり、配線用ケーブルのコストも高くなるといった欠点がある。
【０００４】
特に、１台の電源供給部を含む制御部に対し、複数台の光源部を適宜配置する場合においては、配線の手間や配線ケーブルコストは更に高額となり、かつ装置が大がかりとなる。といった欠点がある。
【０００５】
本発明は、前記課題を解決することを目的に考案されたものであり、本発明の目的は、電源供給部から出力される２本の電源ラインだけで加法混色による演色効果を遠隔操作にて可能とする照明装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の照明用ＬＥＤ回路は、前述の目的を達成するために以下のごとき構成を備える。
【０００７】
電源供給部においては、直流電源に極性を反転させるためのスイッチング回路を設け、当該スイッチング回路には、各々の極性においてそのスイッチングのタイミングを可変できるドライブ回路が付加されている。また、当該反転周期は例えば１秒間に１００サイクル以上の人の目にちらつきを覚えない程度であることが条件付けられる。
【０００８】
前記電源供給部から出力される２本の電源供給ケーブルに接続される光源ブロックにおいては、各々の電流制限回路を介する３色のＬＥＤが集積されており、前記３色のＬＥＤの内、発光色の基調となる電流制限回路を含むＬＥＤは、前記電源供給部から出力される２本の電源ラインに双方向に接続されている。また、演色効果を持たせるための他の２色の電流制限回路を含むＬＥＤは、各々相対する向きに前記電源供給ケーブルに接続される構造である。
【０００９】
【作用】
前記構成により、照明用光源となるＬＥＤが集積化された本発明の光源ブロックへの電源供給は、電源供給部から延長される２本の電源ラインだけで良く、且つ、照明用光源となるＬＥＤが集積化された本発明の光源ブロックにおいても電流制限回路とＬＥＤの回路構成だけで加法混色による演色効果を有する照明装置が実現可能となる。
【００１０】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
【図１】は直流電源１と、光源に接続されるＡ、Ｂ両極に対して前記１から供給される電源電圧を反転可能とするスイッチング回路２と、前記２のスイッチングのタイミングを可変するためのドライブ回路３から構成されている。
【００１１】
【図２】は【図１】中のドライブ回路３の一実施例であり、一般的なデューティーサイクル可変のパルス発生回路である。【図２】中の出力ＯＵＴの電圧波形において Ｔ、Ｔ１、Ｔ２の関係は次の式で成り立っている。
Ｔ＝Ｔ１＋Ｔ２
Ｔ１＝−Ｒ１×Ｃ×ｌｎ０．５
Ｔ２＝−Ｒ２×Ｃ×ｌｎ０．５
但し、【図２】中のＲ１はコンデンサＣの放電抵抗、Ｒ２はＣの充電抵抗、４はコンパレーターであり、５はＲ１及びＲ２の抵抗値を同時に可変できる自動操作または手動操作のつまみであり、Ｒ１＋Ｒ２が常に一定の抵抗値になるようにつなぎ込まれている。
【００１２】
【図３】は本発明の光源ブロックの一例であり、【図１】中のＡ、Ｂから配線によってつなぎ込まれる端子Ａ１、Ｂ１を有しており、Ａ１及びＢ１には基調となる１〜複数のＬＥＤ及び電流制限抵抗Ｒで構成された光源６、７、また演色用として１〜複数のＬＥＤ及び電流制限抵抗Ｒで構成された光源８、９がつなぎ込まれている。
【００１３】
本実施例では基調となる６、７は、赤、緑、青の３色のＬＥＤが直列に接続されており、概ね白色の発光色であり、演色用として、８は赤色、９は緑色の発光色を採用している。
【００１４】
本実施例によると、図２中記載のドライブ出力ＯＵＴの電圧波形において，
Ｔ１＝Ｔ２の場合、基調色である白色に赤色と緑色の合成色が加法混色され淡い黄色が光源の発光色となり、Ｔ１＞Ｔ２の場合は、赤色または橙色が加法混色され淡い桃色、また、Ｔ１＜Ｔ２の場合は黄緑色または緑色が加法混色され淡い緑色の発光色となる。
【００１５】
【図４】は、本発明の一般的な採用例の全体構成図であり、１０は【図３】の回路を有する光源ブロックである。
【００１６】
【発明の効果】
本発明による照明装置を落葉広葉樹が植えられている公園や庭園に採用すれば簡単な回路構成と少ない配線にて、四季折々の景観をより一層演出できる光源を持つ照明装置を提供できる。
また、基調となる光源の発光色や演色効果を持たせる光源の発光色を適宜組み替える事により室内用の演色照明などにも手軽に応用できる。
更に、ＣＣＤカメラなどの視覚認識装置の照明用に採用すれば、簡単な構成で異なる発光色を適宜ビデオ信号に同期させることもでき、照射光の色の違いによる視覚認識特性の差異検出にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＬＥＤ光源を点灯させるための電源供給回路。
【図２】本発明の演色効果を持たせる為のデューティーサイクル可変回路。
【図３】本発明のＬＥＤ光源ブロック
【図４】本発明の一般的全体構成図
【符号の説明】
１・・・・ 直流電源
２・・・・ 直流電源反転用スイッチング回路
３・・・・ デューティーサイクル可変制御回路
５・・・・ デューティーサイクル可変つまみ
１０・・・ 光源ブロック
Claims (1)
- ＬＥＤを点灯させるための直流電源と、その直流電源の極性を反転させるスイッチング回路と、その極性を反転させるタイミングであるデューティーサイクルを制御する当該スイッチング回路用ドライブ回路からなる電源供給部と、前記電源供給部から出力される２本の電極に接続される複数のＬＥＤが集積化された光源ブロックがあり、当該光源ブロックは赤色、青色、緑色の混色による白色と白色以外の２色からなる３色のＬＥＤ群が集積され、且、その３色の内、基調となる白色の２つのＬＥＤ群は前記２本の電極に対して相対する向きに接続される一方、基調となる白色以外の２色のＬＥＤ群は、各々、前記２本の電極に対して、相対する向きに接続されており、デューティーサイクルを制御することによって加法混色による演色を可能としたことを特徴とする照明用ＬＥＤ回路。
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|---|---|---|---|
| JP2000152146A JP4546611B2 (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 照明用ｌｅｄ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000152146A JP4546611B2 (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 照明用ｌｅｄ回路 |
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|---|---|
| JP2001297888A JP2001297888A (ja) | 2001-10-26 |
| JP2001297888A5 JP2001297888A5 (ja) | 2007-03-29 |
| JP4546611B2 true JP4546611B2 (ja) | 2010-09-15 |
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ID=18657607
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000152146A Expired - Fee Related JP4546611B2 (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 照明用ｌｅｄ回路 |
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Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61138259U (ja) * | 1985-02-18 | 1986-08-27 | ||
| JPH10144108A (ja) * | 1996-11-05 | 1998-05-29 | Shizuoka Keisozai Kk | 車両の前照灯装置 |
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2000
- 2000-04-13 JP JP2000152146A patent/JP4546611B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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| JP2001297888A (ja) | 2001-10-26 |
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