JP4545923B2 - 液状化試験装置 - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、大型のせん断土槽を用い、上向きの浸透流により地盤中に過剰間隙水圧を発生させて液状化現象を再現する液状化試験装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
室内試験で液状化を再現する方法としては、例えば、
(1)物性試験方法。
(2)振動台を用いた振動試験方法。
(3)水流で液状化を起こす液状化試験方法。
などが知られ、実施されている。
【0003】
上記(3)の液状化試験方法に関しては、例えば特開平6−18393号公報に記載された液状化試験装置のように、原位置地盤から採取した土壌に荷重を繰り返し載荷することにより地盤を液状化させる方法も開発されている。
【0004】
しかし、一般的には図1に試験の原理概要を略示したように、大型のせん断土槽1の中に、砂質土を用いて飽和土層(液状化層=約4m)2を作成し、その土層表面から高架水槽3の水面までの水頭差H(=約4m)を利用して、せん断土槽1内の低部へ略水平に敷設した吹き出し配管4から上向きの浸透水流5を発生させる液状化試験装置が知られている。液状化した地盤2中の試験杭9の杭頭へ水平変位を加え、その際の抵抗値を求めるのである。図1中の符号10は吹き出し配管4より下側の支持層を指している。
【0005】
通常は前記の水頭差H若しくはこれに相当する圧力によって地盤中に上向きの浸透水流5を発生させている。そして、大型のせん断土槽1を使用すると、浸透水流5を発生させるために大量の水が必要となるので、飽和土層2の上面まで溢れ出た浸透水は、水管6を用いて下方のノッチタンク7へ戻し、更にノッチタンク7内の水はポンプ8の働きで高架水槽3へと戻して循環させる。試験中は高架水槽3から飽和土層2へ常に一定の水頭差Hで水の供給を続け、継続的に水圧をかけた状態での液状化試験を行うことができるように構成している。
【0006】
なお、液状化試験を繰り返し行うと、地盤2の状態、特に試験杭9の周辺部分の砂粒に圧密が発生して初期条件と異なってくるので、これを初期状態に戻すため、一層強い水流を送っていわゆるボイリングを行い、沈静化させることも試験の合間に必ず行われる。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
上記した図1の液状化試験装置は、一度作成した土槽内地盤2を用いて液状化試験を行った後、ボイリングを行うことで、作成時点とほぼ同じ初期条件の地盤に戻すことが出来る。しかし、何度もボイリングを繰り返すと、配管(水管)内に砂が詰まって水が流れなくなり、試験が失敗したり不調に終わる欠点がある。
例えば、急激に高架水槽3の水面を降下させた場合、吹き出し配管4内が負圧状態となって土槽内地盤2の砂の細粒分が吹き出し配管4の中へ入り込み(逆流し)、配管内が詰まってしまうことがある。
【0008】
また、ボイリングを行う際に、配管内に空気が溜まっていると、土槽内地盤 (飽和土層2)内の水圧が上昇せず、上向きの浸透水流が発生しないこともある。
したがって、本発明の目的は、ボイリングを数回繰り返し行っても、目詰まりその他の不都合(トラブル)を発生しない構造に改良した液状化試験装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る液状化試験装置は、
大型のせん断土槽を用い、上向きの浸透水流により地盤中に過剰間隙水圧を発生させて液状化現象を再現する液状化試験装置において、
せん断土槽内の低部へ平面的に敷設した吹き出し配管は、土槽内地盤の表面から一定の高さに設置された高架水槽と接続されており、地盤表面へ溢れ出た浸透水を導く水管はノッチタンクと接続されており、ノッチタンク内の水はポンプにて前記高架水槽へ戻す水循環系統が構成されていること、
前記高架水槽から吹き出し配管へ水を送る水管の途中の位置、及び前記吹き出し配管に空気抜き管が接続されていること、
高架水槽から吹き出し配管へ水を導く水管の端末部に負圧防止用の逆止弁が設置されていること、
前記吹き出し配管は、綿網及びメッシュにて覆われ、吹き出し口の周囲には細粒分を除去した砕石等を敷き詰めた透水層が形成されていること、
をそれぞれ特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した液状化試験装置において、
高架水槽の余剰水をノッチタンクへ導く排水管の排水口に、水中に含まれた細粒分を除去するストレーナーが設置され、砕石等を敷き詰めた透水層の表面はメッシュにて覆われており、せん断土槽内にピエゾメーターが設置されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施形態及び実施例】
請求項1及び2に記載した発明に係る液状化試験装置の実施形態を、図1及び図2に基いて説明する。
【0012】
図1の原理図を前提に、改良した配管系統を図2に示している。即ち、本発明の液状化試験装置は、大型のせん断土槽1を用い、その中に作成した飽和土層2へ上向きの浸透水流5を発生させることにより土槽内地盤中に過剰間隙水圧を発生させて液状化現象を再現するものである。前記の土槽内地盤2(飽和土層)は、原位置の地盤土壌または実験用の砂質土を用いて作成される。
【0013】
図2の場合、せん断土槽1内の地盤低部へ平面的に敷設した吹き出し配管4は、6本(6系統)を平行に平面的に配置し、その内の3本づつを共通管で接続して2系統に分岐している。吹き出し配管4には管軸方向に等間隔で直径が約5mmの吹き出し口が上向きに設けられ、高架水槽3から一定水圧で供給された水は前記吹き出し口から吹き出され、地盤に上向きの浸透水流5を発生させる。
【0014】
そのため高架水槽3から導いた水管11は、途中で2系統に分岐させ、2本の分岐管12、12が前記吹き出し配管4の各ヘッダー13とそれぞれ逆止弁14を介して接続されている。この逆止弁14は、ボイリング後の沈静化のために急激に高架水槽3を下降させた際に、管内の水流に逆流現象が生ずることを自動的に阻止する。その結果、従来発生していた、前記水の逆流現象によって吹き出し配管4の管内が負圧となり、せん断土槽1内の砂の細粒分が吹き出し配管4の中へ入り込み、同配管内が詰まってしまう事故を未然に防止するのである。
【0015】
前記高架水槽3は、土槽内地盤2の表面から一定の高さ(例えば0〜4mの水頭差)に設置されている。
【0016】
せん断土槽1内の地盤2の表面へ溢れ出た浸透水は、ポンプ15で汲み上げ、これを導く水管6はノッチタンク7と接続されている。ノッチタンク7内に溜まった水はポンプ8にて汲み上げ、その水を導く水管16が前記高架水槽3と接続され、もって順次に水を循環させる水循環系統が構成されている。高架水槽3の溢流は水管20にてノッチタンク7へ戻す。従って、液状化試験には大量の水をせん断土槽1内へ継続的に供給し続けなければならないが、前記のように水循環系統を構成したことによって、水の無駄な消費を回避でき、継続的に一定の水圧をかけた状態で水を供給して、液状化試験を安定に品質良く、経済的に行うことができる。
【0017】
土槽内地盤2のボイリングを行う際に、配管(水管)系統内に空気が溜まっていると、地盤2内の水圧が上昇せず、上向きの浸透水流5が発生しない。その対策として、前記水管11のできるだけ上方の位置に空気抜き管17が接続され、同管17に空気抜き用ボールバルブ17aが設置されている。17bは水圧計である。また、前記吹き出し配管4の中央部にも空気抜き管18が接続されており、その途中にも空気抜き用ボールバルブ18aが設置されている。前記の各空気抜き管17、18はノッチタンク7へ接続されている。したがって、各配管(水管)系統内に空気が溜まる問題は解決されている。
【0018】
せん断土槽1内の余剰水をノッチタンク7へ導く水管6の排水口に、水中に含まれた細粒分を除去するストレーナー21が設置されている。前記高架水槽3及びノッチタンク7の中には、沈殿槽を兼ねて一定の水位を規制する水中せき3aと3b、又は7aが設置されている。
【0019】
その他、前記吹き出し配管4の吹き出し口は、詳しい図示を省略したが、綿網及びメッシュにて覆われている。更にその周囲には細粒分を除去した砕石等を敷き詰めた透水層30が形成され、この透水層30の表面、つまり飽和土層2との境界位置はメッシュ31にて覆われている。ボイリングの際に砕石が浮遊して地盤中へ入り込む不都合を防止するためである。
【0020】
やはり詳しく図示することは省略したが、せん断土槽1内には、土槽内地盤2中の過剰間隙水圧分布の変化をリアルタイムで目視確認ができるように、上下方向に所定の間隔で(または所定の高さ位置に)ピエゾメーターが複数設置されている。
【0021】
【発明の奏する効果】
請求項1、2に記載した発明に係る液状化試験装置は、上記の構成であるから、ボイリングを何回行っても、吹き出し配管の目詰まり等によるトラブルの心配がなく、繰り返し安定して良質な液状化試験を可能ならしめ、地盤のより正確な挙動把握に寄与するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】液状化試験装置の原理説明図である。
【図2】本発明により改良した液状化試験装置の配管系統図である。
【符号の説明】
1 大型のせん断土槽
5 上向きの浸透水流
2 土槽内地盤
4 吹き出し配管
3 高架水槽
6 水管
11 水管
7 ノッチタンク
8 ポンプ
17 空気抜き管
18 空気抜き管
14 逆止弁
30 透水層
31 メッシュ
20 排水管
21 ストレーナー

Claims (2)

  1. 大型のせん断土槽を用い、上向きの浸透水流により地盤中に過剰間隙水圧を発生させて液状化現象を再現する液状化試験装置において、
    せん断土槽内の低部へ平面的に敷設した吹き出し配管は、土槽内地盤の表面から一定の高さに設置された高架水槽と接続されており、地盤表面へ溢れ出た浸透水を導く水管はノッチタンクと接続されており、ノッチタンク内の水はポンプにて前記高架水槽へ戻す水循環系統が構成されていること、
    前記高架水槽から吹き出し配管へ水を送る水管の途中の位置、及び前記吹き出し配管に空気抜き管が接続されていること、
    高架水槽から吹き出し配管へ水を導く水管の端末部に負圧防止用の逆止弁が設置されていること、
    前記吹き出し配管は、綿網及びメッシュにて覆われ、吹き出し口の周囲には細粒分を除去した砕石等を敷き詰めた透水層が形成されていること、
    をそれぞれ特徴とする液状化試験装置。
  2. 高架水槽の余剰水をノッチタンクへ導く排水管の排水口に、水中に含まれた細粒分を除去するストレーナーが設置され、砕石等を敷き詰めた透水層の表面はメッシュにて覆われており、せん断土槽内にピエゾメーターが設置されていることを特徴とする、請求項1に記載した液状化試験装置。
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