以下、図を参照しながらこの発明による装置、方法の一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態においては、記録媒体として着脱可能なハードディスクと、半導体メモリーが利用されて形成されたメモリーカードとの利用が可能な撮像装置であって、静止画データ、動画データ、音声データ、テキストデータ、その他種々のキャラクタデータなどの属性(種類)の異なる情報信号を記録媒体に記録することができると共に、記録媒体に記録されている静止画データ、動画データ、音声データテキストデータ、その他種々のキャラクタデータなどの属性の異なる情報信号を再生することが可能なデジタルビデオカメラ(カメラ一体型ビデオテープレコーダ)に適用した場合を例にして説明する。
[デジタルビデオカメラの構成と基本的な動作について]
まず、この実施の形態のデジタルビデオカメラについて説明する。この実施の形態のデジタルビデオカメラは、画像を撮像して、撮像することにより得た画像データを記録媒体に記録する撮像モードと、画像入出力部16や音声入出力部17あるいは通信部19を通じて供給を受けたデータを記録媒体に記録したり、記録媒体に記録されているデータを再生したりするVTRモードとを備えたものである。
また、撮像モードは、動画を撮像すると共に、これと同時に収音するようにした音声とを記録媒体に記録する動画撮像モードと、静止画を撮像する静止画撮像モードとを備えている。また、VTRモード時においては、記録ボタンスイッチを操作することにより供給されるデータの記録が行われるようにされ、再生ボタンスイッチを操作することにより記録媒体に記録されている目的とするデータを再生することができるものである。
図1は、この実施の形態のデジタルビデオカメラについて説明するためのブロック図である。図1に示すように、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、光学レンズ部11、光電変換部12、カメラ機能制御部13、画像信号処理部14、LCD(Liquid Crystal Display)15、画像入出力部16、音声入出力部17、音声信号処理部18、通信部19、制御部20、操作入力部31、ハードディスクドライブ(ハードディスク装置)32、メモリーカード34を備えたものである。
制御部20は、この実施の形態のデジタルビデオカメラの各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、EEPROM(Electrical Erasable and Programmable ROM)24がシステムバス25を通じて接続され、マイクロコンピュータの構成とされたものである。
ここで、ROM22は、このデジタルビデオカメラのCPU21により実行される各種の処理プログラムや各種の処理に用いられる情報等が予め記録されたものである。RAM23は、各処理において途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。EEPROM24は、いわゆる不揮発性メモリーであり、このデジタルビデオカメラの電源が落とされた場合にも保持しておく必要のあるデータ、例えば各種の設定パラメータなどを記憶保持するものである。
また、操作入力部31は、動画撮影モード、静止画撮影モード、VTRモードなどの動作モードを切り換えるモード切り換えキー、静止画の撮影のためのシャッターキー、動画を撮影するための撮影開始キー、録画キー、再生キー、停止キー、早送りキー、早戻しキーなどの種々の操作キーや機能キー、メッセージなどのテキストデータやキャラクタデータなどを入力するための操作キーなどを備え、ユーザーからの操作入力を受け付けて、受け付けた操作入力に応じた電気信号を制御部20に供給することができるものである。
これにより制御部20は、ユーザーからの操作入力に応じて、目的とする処理を行うためのプログラムをROM22から読み出して実行し、各部を制御することによって、この実施の形態のデジタルビデオカメラがユーザーからの指示に応じた処理を行ったり、操作キーを通じて入力されたテキストデータなどの情報を記録媒体に記録したりするなどのことができるようにしている。
そして、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、記録媒体として、ハードディスクドライブ32とメモリーカード34との利用ができるものである。ハードディスクドライブ32は、デジタルビデオカメラに対して着脱可能に構成されたものであり、制御部20の制御に応じて、内蔵されたハードディスク33にデータを書き込んだり、内蔵されたハードディスク33からデータを読み出したりすることができるものである。
ここで用いられるハードディスクドライブ32においては、回転制御方式として、ZCAV(Zone Constant Angular Velocity)方式を採用している。ZCAV方式は、ディスク媒体の記録面を同心円状のゾーン(複数のセクタからなる領域)に分割するが、外周に行くほどゾーンを形成するセクタ数を増やすようにすると共に、データの書き込み/読み出しのデータ転送速度を上げることによって、外周部においてもデータの記録密度を高密度に保つことができるようにしたものである。
したがって、ZCAV方式は、ゾーン毎に、書き込み/読み出しのデータ転送速度(以下、転送レートという。)は異なるが、ディスク媒体の回転速度は一定であるので、CLV(Constant Linear Velocity)のように、アクセス時において、ハードディスクドライブの読み出し/書き込みヘッドをハードディスク上の目的とする位置に位置付けるようにするいわゆるシーク動作に時間がかかることもなく、かつ、上述したように、データの高密度記録をも実現することができるものである。
また、ハードディスクドライブ32においては、ハードディスク33上に形成されるファイルを管理するため、ファイルシステムとしてFAT(File Allocation Table)システムが用いられ、ハードディスク33の記録領域を複数の区画(パーティション)に分割し、各パーティションを独立したドライブのように扱うことができるものである。なお、FATの詳細については、例えば、「Microsoft Extensible Firmware Initiative FAT32 File System Specification」などに詳細に説明されている。
メモリーカード34もまた、デジタルビデオカメラに対して着脱可能とされたものであり、制御部20の制御に応じて、内蔵された半導体メモリーにデータを書き込んだり、内蔵された半導体メモリーからデータを読み出したりすることができるものである。
したがって、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、ハードディスクドライブ32、メモリーカード34の着脱口を備え、簡単にハードディスクドライブ32やメモリーカード34を装着したり、取り外したりすることができるようにして、複数のハードディスクドライブやメモリーカードを使い分けることができるようにしている。
そして、ハードディスクドライブ32には、動画データと音声データとを記録し、また、メモリーカード34には静止画データを記録するというように、使い分けることも可能であるし、ユーザーの指示に応じて、データの記録先をハードディスクドライブ32にするかメモリーカード34にするかを選択することもできるようにしている。
また、この実施の形態において、デジタルビデオカメラ本体と、ハードディスクドライブ32との間のインターフェースとしては、ATA/ATAPI(AT Attachment/Advanced Technology Attachment Packet Interface)が用いられている。ATA/ATAPIについての詳細は、例えば、米国規格協会のWebページ(http://www.t13.org/)等を通じて公表されている。
なお、ATA/ATAPIにも種々のものがあり、近年においては、ATA/ATAPI−6が提供されている。このATA/ATAPI−6は、LBA(Logical Block Address)により表現可能な対応エリアが、28ビット空間から48ビット空間に拡張され、LBAが28ビットを超える大容量のハードディスクにも対応することができるものである。
そして、この実施の形態においては、例えば、ATA/ATAPI−6等の既存のATA/ATAPIを用いるものとして説明するが、利用可能なインターフェースはこれに限るものではない。例えばATA/ATAPI−7等の既存のインターフェースの後継インターフェースや、その他の種々のインターフェースを用いることが可能である。
そして、操作入力部31の所定の操作キーさ操作され、このデジタルビデオカメラが動画撮影モードにされ、動画を撮影するようにする撮影開始キーが操作された場合、あるいは、静止画撮影モードにされ、静止画を撮影するようにするシャッターキーが操作された場合には、カメラ機能制御部13が、制御部20からの制御に応じて、光学レンズ部11と光電変換部12とのそれぞれを動作させるようにする駆動信号やタイミング信号を形成し、これらを光学レンズ部11、光電変換部12に供給して、光学レンズ部11、光電変換部12を動作させる。
光学レンズ部11は、レンズ、フォーカス機構、絞り機構、シャッター機構、ズーム機構などを備え、カメラ機能制御部13からの駆動信号に応じて、フォーカス機構、絞り機構、シャッター機構、ズーム機構を制御し、目的とする被写体の画像を取り込んで、光電変換部12の所定の部分に結像させるようにする。
光電変換部12は、CCD(Charge Coupled Device)、前処理回路などを備えたものであり、光学レンズ部11によって取り込まれた被写体の画像をCCDよって電気信号(画像信号)に変換するとともに、得られた画像信号に対して、光電変換部12の前処理回路において必要な前処理を施す。
光電変換部12の前処理回路においては、例えば、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行うなどしてS/N比を良好に保つようにするとともに、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って利得を制御するなどの処理を行う。そして、所定の前処理が施された画像信号は、A/D(Analog/Digital)変換されて、これが画像信号処理部14に供給される。
画像信号処理部14は、DSP(Digital Signal Processor)の構成とされたものであり、制御部20からの制御に応じて、光電変換部12からの画像データに対して、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理を施す。
そして、カメラ信号処理後の画像データからLCD15に供給するためのアナログ画像信号を形成し、これをLCD15に供給することにより、被写体の画像をLCD15を通じて確認することができるようにされる。また、この実施の形態のデジタルビデオカメラの場合には、同時に、画像信号処理部14からのアナログ画像信号を画像入出力部16を通じて、他の記録再生機器やモニタ受像機などの外部機器に供給することもできるようにしている。
そして、画像信号処理部14は、カメラ信号処理が行われた画像データを、予め決められた圧縮方式でデータ圧縮し、これを制御部20を通じてハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録する。このようにして、撮影した被写体の画像をハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録することができるようにしている。
なお、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいて、動画の撮影時には、再度、撮影スタートキーが操作され、動画の撮影の停止指示が与えられるまで、上述のように被写体の画像が順次に取り込まれ、動画データとしてハードディスク33に記録される。また、シャッターキーが操作された時には、シャッターキーが操作されたときに、光電変換部12に結像している画像が静止画として取り込まれ、静止画データとしてハードディスクに記録される。
また、動画の撮影時においては、図示しないマイクロホンを通じて収音して電気信号に変換することにより得た音声信号をデジタル信号に変換し、これを所定の圧縮方式でデータ圧縮して、動画データとともに、ハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録することもできるようにしている。
また、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、音声入出力部17を備えている。このため、画像入出力部16を通じて出力されるアナログ画像信号とともに、上述したように、撮影時に取り込まれた音声信号が、音声信号処理部18、音声入出力部17を通じて出力され、他の記録再生機器やスピーカー装置等に供給することもできるようにしている。この場合、音声信号処理部18は、D/A変換処理や所定の圧縮方式でデータ圧縮された音声データの圧縮解凍処理等を行うことになる。
そして、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいては、ビデオテープレコーダなどの外部機器から供給される情報であって、画像入出力部16を通じて受け付けたアナログ画像信号と、音声入出力部17を通じて受け付けたアナログ音声信号とを、ハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録することもできるようにしている。
すなわち、画像入出力部16、音声入出力部17に外部機器が接続されており、操作入力部31の所定の操作キーが操作され、このデジタルビデオカメラがVTRモードにされている場合であって、その外部機器からアナログ画像信号、アナログ音声信号が供給されている場合に、操作入力部31の録画キーが操作された場合には、画像入出力部16、音声入出力部17を通じて受け付けたアナログ画像信号、アナログ音声信号の記録を行う。
この場合、画像入出力部16を通じて受け付けたアナログ画像信号は、画像信号処理部14に供給され、ここで、A/D変換されるとともに、所定の圧縮方式でデータ圧縮された後に、制御部20を通じてハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録することができるようにされる。
また、音声入出力部17を通じて受け付けたアナログ音声信号は、音声信号処理部18に供給され、ここで、A/D変換されるとともに、所定の圧縮方式でデータ圧縮された後に、制御部20を通じてハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録することができるようにされる。このように、外部機器から供給されるアナログ画像信号やアナログ音声信号をハードディスクドライブ32のハードディスクに記録することができるようにされる。
この場合、供給されたアナログ画像信号は、画像信号処理部14を介してLCD15にも供給され、供給されたアナログ画像信号による画像をLCD15の表示画面に表示してこれを観視することができる。また、供給されたアナログ音声信号は、この実施の形態のデジタルビデオカメラに設けられた図示しないスピーカーに供給して、当該スピーカーから供給されたアナログ音声信号に応じた音声を放音し、これを聴取することもできるようにされる。
同様に、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいては、通信部19を通じて受信した動画データ、静止画データ、音楽などの音声データ、その他種々のデータをハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録することもできるようにしている。通信部19は、イーサネット(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)などの有線インターフェースを通じてデータの送受を行うようにしたり、また、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a/b/gやBlueToothなどの無線インターフェースを通じてデータの送受を行うようにしたりするものである。
したがって、通信部19を通じてネットワークに接続するようにされている場合に、操作入力部31の所定の操作キーが操作され、このデジタルビデオカメラがVTRモードにされている場合であって、操作入力部31の録画キーが操作された場合には、通信部19を通じて供給されたデジタル信号をハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録することができる。
ネットワークを通じてデジタルデータとして供給される画像データや音声データなどは既にデータ圧縮されている場合が多いので、通信部19を通じて取得されたデジタルデータは、制御部20を通じてハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録されることになる。
この場合、供給されたデジタル画像信号は、例えば、画像信号処理部14に供給され、ここで圧縮解凍され、アナログ映像信号に変換された後に、LCD15に供給されることにより、このアナログ映像信号に応じた画像をLCD15の表示画面に表示して観視することができるようにされる。
また、供給されたデジタル音声信号は、例えば、音声信号処理部18において圧縮解凍され、アナログ音声信号に変換された後に、この実施の形態のデジタルビデオカメラに設けられた図示しないスピーカーに供給されることにより、このアナログ音声信号に応じた音声を当該スピーカーから放音して、これを聴取することができるようにされる。
また、通信部19を通じて、この実施の形態のデジタルビデオカメラの例えばハードディスク33などの記録されているデジタルデータをネットワークに接続された外部機器に供給するようにすることもできるようにされる。
なお、画像入出力部16、音声入出力部17に外部機器が接続されていると共に、通信部19を通じてネットワークにも接続されている場合には、例えば、ユーザーによる指示により、どちらの入出力端部を通じて情報の入力あるいは出力を行うかを切り換えることができるようにされる。
次に、上述したように、ハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録された画像データ、音声データの再生時の動作について説明する。操作入力部31を通じて、VTRモードにされた後、目的とする画像データ、音声データの再生指示を入力すると、制御部20は、ハードディスクドライブ32のハードディスク33から目的とする画像データと音声データとを読み出す。そして、読み出された画像データは、画像信号処理部14に供給され、読み出された音声データは、音声信号処理部18に供給される。
画像信号処理部14は、制御部20を通じて供給される画像データについて、データ圧縮時に用いた圧縮方式にしたがって、圧縮解凍処理を行い、データ圧縮前の画像データを復元し、これをD/A変換してアナログ画像信号を形成し、これをLCD15と画像入出力部16とに供給する。
また、音声信号処理部18は、制御部20を通じて供給される音声データについて、データ圧縮字に用いた圧縮方式にしたがって、圧縮解凍処理を行い、データ圧縮前の音声データを復元し、これをD/A変換してアナログ音声信号を形成し、これを音声入出力部17、あるいは、このデジタルビデオカメラに設けられたスピーカーに供給される。
このようにして、ハードディスクドライブ32のハードディスク33に記録された画像データ、音声データを再生して利用することができるようにされる。また、上述もしたように、再生するようにしたアナログ画像信号、アナログ音声信号を、画像入出力部16、音声入出力部17を通じてこれらに接続された外部機器に出力するようにすることもできるし、ハードディスク33などに記録されているデジタルデータを通信部19を通じて外部に出力することもできる。
なお、上述もしたように、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、メモリーカード34も利用できるようにされており、例えば、操作入力部31を通じて静止画の撮影が指示された場合には、光学レンズ部11、光電変換部12を通じて取り込まれた静止画データが、画像信号処理部14において、上述した種々の調整処理が行われた後、データ圧縮され、これが制御部20を通じてメモリーカード34に記録される。
また、操作入力部31を通じて記録先を指示することにより、ハードディスクドライブ32、または、メモリーカード34のいずれかを指定するようにすることにより、静止画データをハードディスクドライブ32に記録したり、動画データと音声データとをメモリーカードに記録したりすることもできるようにされる。
[データの記録制御の概要について]
上述のように、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、光学レンズ部11や光電変換部12などからなるカメラ部を通じて撮像することにより得た静止画データや動画データ、あるいは、画像入出力部16を通じて外部機器から供給を受けた静止画データや動画データ、さらには、通信部19を通じて供給を受けた静止画データや動画データなどをハードディスク33やメモリーカード34に記録することができるものである。
同様に、図示しないマイクロホンにより収音されて得た音声データ、音声入出力部17を通じて外部機器から供給を受けた音声データ、さらには、通信部19を通じて供給を受けた音声データについても、ハードディスク33やメモリーカード34に記録することができるものである。
また、これら静止画データ、動画データ、音声データの他にも、例えば、プログラムデータやテキストデータなどをハードディスク33やメモリーカード34に記録することができるものである。このように、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、属性(種類)の異なる種々のデータを記録媒体に記録することができるものである。
ここで、この実施の形態のデジタルビデオカメラを用い、異なる記録日、異なる記録地、異なる行事における場面などを、それぞれファイルとして例えばハードディスク33に記録し、それらをスライドショーのような形で連続的に再生することを考える。この場合には、プレイリストなどと呼ばれる、再生順序などをまとめたファイル(データ)が形成され、これが用いられて、異なる画像が連続的に再生するようにされる。
一般に、プレイリストから参照される各ファイル(動画ファイル、静止画ファイル、音声ファイルなど)は、ファイルシステム(この実施の形態ではFATシステム)によって管理される。例えば、ハードディスクを1つ以上のパーティションに区切り、指定したパーティションに対して、いわゆる「フォーマット」を行うと、詳しくは後述もするように、そのパーティションにファイルシステムが組み込まれる。
そして、ファイルシステムを通じて、各種データがファイルとして読み書きされるのだが、各ファイルの記録のされ方を物理的に存在するゾーン(またはセクタ)を基準に見てみると、例えば、連続的に再生されるべきデータが、ZCAV方式で回転駆動されるハードディスク上において、連続的ではあるもののデータの転送レートが異なる複数のゾーンに渡って記録されたり、または、ハードディスク上において、離散的に記録されたりしてしまう場合もある。
このような場合には、シーク動作に時間がかかるなどするために、再生にリアルタイム性の要求されるデータの読み出しなどがスムースに行えなくなり、例えば画像の再生時においては、表示されるべき画像が表示されないいわゆる空白期間を生じさせてしまうなどの不都合を生じさせる可能性がある。
このため、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、例えばスライドショー再生のような連続再生時において、上述したようにシーク動作に時間がかかるなどするために、正常な連続再生ができなくなることを防止するため、同じ属性のデータは例えばゾーン単位などの同じ記録単位領域内に記録するようにすることによって、転送レートの異なる記録単位領域にまたがって記録されたり、同じ属性のデータが記録領域の全体に点在して記録されたりすることがないようにしている。
なお、以下においては、説明を簡単にするため、種々のデータをハードディスク33に記録する場合を例にして説明する。
[ハードディスクドライブ32およびハードディスク33について]
まず、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいての記録制御について詳細に説明する前に、種々のデータが記録されることになる大容量で、かつ、ランダムアクセスが可能な記録媒体であるハードディスク33について説明する。
上述もしたように、この実施の形態のハードディスクドライブ32においては、ファイルシステムとして、FATシステムを用い、また、ハードディスクの回転制御方式としてZCAV(ゾーン角速度一定)方式を用いている。このため、ハードディスク33は、FATシステムにしたがって初期化されると共に、予め決められるゾーン単位に記録の制御を行うことができるようにされる。
図2は、FATシステムに応じて初期化されることにより利用可能となるハードディスク33の状態を説明するための図であり、図2Aは、主にパーティションとその管理状態を、また、図2Bは、セクタとゾーンとの関係について説明するための図である。
図2Aに示すように、ハードディスクの先頭セクタ(LBA=0セクタ)には、詳しくは後述もするが、システム起動用領域であるMBR(Master Boot Record)が設けられる。このMBRの次には、予備的な空き領域が設けられ、その空き領域の次には、パーティション領域が設けられる。
そして、図2Aに示すように、パーティション領域内には、BPB(BIOS Parameter Block)と、FATと予備のFATとが設けられる。図2Aにおいては、予備のFATより後の部分が実際にデータが記録されるデータ領域となる。なお、図2Aにおいては、パーティション領域は1つしか示していないが、後述もするように、形成しようとするパーティション領域の数に応じて、MBRのパーティションテーブルを複数個用意することにより、複数個のパーティション領域を形成して、そのそれぞれを独立した個々のディスク(記憶領域)として扱うことができるようにされる。
また、ハードディスク33は、上述もしたように、ZCAV方式で用いられるものである。したがって、ハードディスク33は、図2Bに示すように、複数セクタからなる多数のゾーンに分割される。そして、ハードディスク33自体の回転速度は一定とされるが、各ゾーンにおけるデータの転送レートは異なるように制御され、外周側のゾーンにおいてもデータの記録密度を低下させることなく高密度記録を行うことができるようにしている。
そして、この実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20は、ハードディスクドライブ32と協働することにより、各ゾーン単位に、データが記録されているか否か、記録されているとすれば、どのような属性のデータが記録されているかなどを把握し、これを管理することができるものである。
次に、ハードディスク33上に複数個形成可能なパーティション領域について説明する。図3、図4は、ハードディスク33上に形成されるパーティション領域とこれを管理するパーティションテーブルについて説明するための図である。図2Aにも示し、また、図3にも示すように、ハードディスク33の先頭セクタ(LBA=0セクタ)に設けられるMBRは、起動コード領域331とパーティションテーブル領域332とからなっている。
そして、起動時においては、まず、MBRの起動コード領域331から起動コード(プログラム)が読み出される。この読み出されたMBRの起動コードは、図3に示すように、起動コードの直後に形成されるパーティションテーブル領域332のパーティションテーブルを参照し、目的とするパーティションのブートセクタの情報を読み出し、このブートセクタのコード(プログラム)によって、OS(Operating System)が起動される。
パーティションテーブルは複数個(例えば4個)設けることができるようにされる。各パーティションテーブルは、上述もしたように、ハードディスク33の記録領域が分割されて形成される各パーティション領域の位置(開始アドレス)と大きさ(パーティションサイズ)を示す情報を保持し、図3において矢印で示したように、目的とするパーティション領域にアクセスして、そこに記録されている情報を参照することができるようにしている。
次に、先頭セクタのMBR中に形成されるパーティションテーブルについて具体的に説明する。上述もし、また、図4Aにも示すように、ハードディスク33の先頭セクタ(ハードディスク33の先頭から512バイト分の領域)のMBRは、起動コード領域331と、パーティションテーブル領域332とからなっている。
この実施の形態において、パーティションテーブル領域332は、16バイトのデータ長のパーティションテーブルを4エントリ分格納可能な大きさの領域、すなわち、64バイト分の領域である。しかし、常に4エントリ分のパーティションテーブルが形成されるわけではなく、設けるパーティションの数に応じて、少なくとも1つ、最大で4つ形成することができるようにしている。
なお、パーティションテーブル領域332に続く2バイトは、パーティションテーブルに付けられた署名(マジックナンバー)で、順に“55h”、“AAh”でないと、パーティションテーブルがない、若しくは、破壊されていると判断されることになる。また、この明細書、図面においては、上述の“55h”、“AAh”のように、数字、A〜Fまでのアルファベット、これらの組み合わせで表された文字列の直後の文字hは、それ以前の文字列が16進数表現されたものであることを示している。
そして、16バイト(128ビット)のデータ長のパーティションテーブルのデータ構造は、図4Bに示すようになっている。0バイト目から7バイト目までの8バイト分のエリアがCHS方式でアドレスを指定する場合に用いる情報の格納エリアであり、8バイト目から15バイト目までの8バイト分のエリアがLBA方式でアドレスを指定する場合に用いる情報の格納エリアである。
ここで、CHS方式は、シリンダ(Cylinder)、ヘッド(Head)、セクタ(Sector)の3つのパラメータを1組として用いて、ハードディスク33上のアドレス(位置)を指定するようにするものである。また、LBA方式は、ハードディスクの記録領域上のアクセス可能な単位ブロック(例えば、1セクタ単位)それぞれについて、例えば0番から順番に数字(ブロックアドレス(論理アドレス))を割り当てておき、その数字を指定することにより、ハードディスクの記録領域上のアドレス(位置)を指定するようにするものである。
そして、図4Bに示すように、CHS方式でアクセスする場合に用いる情報の格納エリアは、0バイト目がアクティブフラグ情報(以下、単にフラグ情報という。)の格納エリア、1バイト目から3バイト目までの3バイト分がCHS方式でアクセスする場合に用いる開始セクタ情報の格納アリア、4バイト目がパーティションタイプ情報(以下、単にタイプ情報という。)の格納エリア、5バイト目から7バイト目までの3バイト分がCHS方式でアクセスする場合に用いる終了セクタ情報の格納エリアである。
また、図4Bに示すように、LBA方式でアクセスする場合に用いる情報の格納エリアは、8バイト目から11バイト目までの4バイト分がLBA方式で用いられる開始セクタ情報の格納エリア、12バイト目から15バイト目までの4バイト分がLBA方式で用いられるパーティションサイズの格納エリアである。
なお、CHS方式は、ハードディスクの物理的構造をそのまま流用しており、上述もしたように、シリンダ、ヘッド、セクタというアドレス指定のためのパラメータが3つもあることから、ソフトウエア的には扱いが複雑になってしまう。これに対し、LBA方式の場合には、ブロックアドレスという単一のパラメータで指定するので、アクセス時のアドレス指定が極めて簡単である。
このため、ハードディスクにおけるアドレス指定方式としてはLBA方式が主流になっており、その他の記録媒体、例えば、いわゆるリムーバブルメディアとして広く用いられるようになってきている種々のメモリーカードなどにおいても、LBA方式でアドレス指定ができるものが多くなってきている。この実施の形態のデジタルビデオカメラで用いられるハードディスクもまたアドレス指定方式はLBA方式を用いるものである。
また、この実施の形態のハードディスクドライブ32においては、EBR(Extended Boot Record)を用いることもできるようにされている。MBRが、1つのシステムに必ず1つ存在することになる基本領域に対するものであるのに対し、EBRは、基本領域以外に確保される拡張領域に対するものである。
このEBRもまた、図4Aを用いて上述したMBRと同様に形成されるものであり、起動コード領域とパーティションテーブル領域とからなり、パーティションテーブル領域に形成される各パーティションのデータ構成も図4Bを用いて説明したMBRのパーティションテーブルと同様に構成されるものである。なお、このEBRは必ず存在するものではく、システムやユーザーによるパーティションの作成方針に従って設けられる。
このように、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいては、ハードディスク33上に複数のパーティション領域を形成するようにし、各パーティション領域のそれぞれを独立した記憶領域として用いることができる。したがって、この実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20は、ハードディスクドライブ32と協働することにより、各パーティション領域単位に、データが記録されているか否か、記録されているとすれば、どの属性のデータが記録されているかなどを把握することができるものである。
そして、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいては、上述の説明からも分かるように、ハードディスク33のゾーンを基準として用いて、あるいは、ハードディスク33のパーティション領域を基準として用いて、データの記録制御を行うことができるようにしている。
また、この実施の形態のデジタルビデオカメラの場合には、上述もしたように、ハードディスクドライブ32とメモリーカード34とが利用できるようにされている。したがって、上述もしたように、ハードディスク33とメモリーカード34とでは属性の異なるデータを記録するようにするなどの使い分けができるようにされる。
なお、この実施の形態のデジタルビデオカメラに対して、例えば、ハードディスクドライブを2台接続可能にすることにより、2台のハードディスクドライブを使い分けるようにすることも可能である。
[(1)ゾーンを基準とする記録制御について]
ここでは、まず、ZCAV方式により回転駆動されるハードディスクにおけるゾーンを基準として用いて、データの記録制御を行う場合について説明する。ゾーンを基準として用いた記録制御の概要を示せば以下のようになる。
記録開始時に、まず、現在の撮影モードを検出する。もし静止画を撮影する静止画撮影モードであり、既に記録済みの静止画データ(記録済静止画ファイル)がハードディスク上にあるのであれば、ハードディスク上のその記録済静止画ファイルと同一ゾーンに位置するような開始クラスタを算出し、そこから新たな静止画データ(静止画ファイル)の記録を開始する。もし同一ゾーンに1つの静止画ファイルを完結するように記録することが不可能であれば、未使用ゾーンを一つ選択し、そこに位置する開始クラスタから記録を開始する。動画モードの場合も同様である。
すなわち、同じ属性のデータを同一ゾーンに記録して行くようにする。このように同じ属性のデータをゾーン単位にまとめるようにすることによって、静止画データや動画データの属性の異なるデータがハードディスク34の複数のゾーンに分散して記録されることを防止し、再生時に空白期間が生じるなどの不都合を防止するようにしている。
なお、ハードディスク上の処理単位としては、上述の説明にも登場したように、セクタ、クラスタ、ゾーンという3つの処理単位が用いられる。セクタは、ハードディスクに対する最小記録単位であり、例えば、512バイトが1セクタとされる。また、クラスタは、複数のセクタをまとめたものであって、1ファイルあたりの最小記録単位である。すなわち、セクタではファイルを管理するための単位としては小さすぎるため、複数セクタからなるクラスタを用いることにより、OS(Operating System)の管理を容易にしている。
また、ゾーンは、上述もしたように、複数のセクタからなるものであり、一定の回転速度で回転駆動されるハードディスクに対して、所定の転送レートでデータを記録するようにしたときに、所定の記録密度でデータが記録可能な同心円状の領域(処理単位)である。したがって、ファイルの大きさにもよるが、1つのゾーンには、複数のファイルを記録することが可能であり、ゾーンは、クラスタよりはるかに大きな処理単位である。
そして、ゾーンを基準として記録制御を行う場合、ハードディスク33にはどのようにゾーンが形成されるのかをデジタルビデオカメラの制御部20が正確に把握する必要がある。そこで、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいては、ハードディスク33の全面に渡るセクタ単位の読み出しテストを行い、読み出しにかかる時間を計測し、その計測結果を保持して、読み出しにかかる時間の変化点を検出することにより、各ゾーンの開始位置(開始LBA)を検出するようにしている。
図5、図6は、読み出しテストによる各ゾーンの開始LBAを検出する処理を説明するための図である。図5において、横軸はLBA(論理ブロックアドレス)を、縦軸はディスクからのデータの読み出しにかかる時間をそれぞれ示している。上述もしたように、この実施の形態で用いられるハードディスクドライブ32においてのディスクの回転制御方式はZCAV方式であり、回転速度は一定であるが、各ゾーンにおいてデータの高密度記録を行うようにするために各ゾーンにおいてのデータの転送レートは異なるように制御され、外周側のゾーンほど読み出し速度は速く、内周側のゾーンほど読み出し速度は遅くなる。
このため、外周側から内周側にセクタ単位でデータの読み出しテストを行うようにすると、図5に示すように、各ゾーン内においてのデータの読み出し速度はほぼ一定となるが、内周側のゾーンに行くほど、読み出し速度は遅くなるように制御されるので、読み出し速度は階段状に変化することになる。したがって、図5において、丸印で示したように、読み出し速度の変化点を検出することにより、各ゾーンの開始LBAを特定することが可能となり、その変化点の直前のLBAが前のゾーンの終了LBAであることがわかる。
具体的には、まず、ハードディスク33の全てのセクタについて読み出しテストが終了したか否かを判断するための情報であるハードディスク33のLBAの最大値を把握する必要がある。上述もしたように、この実施の形態のデジタルビデオカメラ本体と、ハードディスクドライブ32との間のインターフェースには、ATA/ATAPIを用いており、このATA/ATAPIにおいて規定されているコマンドである「IDENTIFY DEVICE」を用いることによって、LBAの最大値を検出する。
すなわち、「IDENTIFY DEVICE」コマンドを実行したときに、ハードディスクドライブ32側から取得できる情報の中に、「Total number of user addressable sectors」があり、この値から指定可能なLBAの最大値(MAX)がわかる。
そして、LBA=0〜MAXまで(つまり、ハードディスク33の全面)について、「READ SECTOR(S)」または「READ DMA」といった、データを読み出すコマンドを、読み出すデータ長を512バイト(換言すると、Sector Count=1、各セクタ単位)に指定して順次実行し、各実行に要した時間(読み出しにかかる時間)を計測して、これを図6に示すように蓄積する。
そして、図6に示したように蓄積されたデータ(LBA及び所要時間)を解析し、変化点に位置するLBAを特定する。具体的には、図6に示したように蓄積された各セクタにおける読み出しにかかる時間(所要時間)について、その直前のセクタにおける読み出しにかかる時間(所要時間)との差を求め、その差が、例えば、絶対値で0.0005秒以上であるときには、ゾーンの変化点であり、その変換点のLBAがそのゾーンの開始LBAであると判断する。
この検出された開始LBAの数は、ハードディスク33のゾーン数を示す。得られた各ゾーンの開始LBA情報は、例えば、図2Aあるいは図3に示したように、MBRとパーティションの間に存在する「空き領域」などに保持する。この「空き領域」のサイズは、通常、数百キロバイト〜数メガバイトであり、各ゾーンの開始LBA情報を保持するには十分なサイズである。
なお、ここでは、変化点を検出するための所用時間の差の大きさを0.0005秒としたが、これに限るものではない。機器の性能等に応じて、適宜の値を用いるようにすればよい。
図7は、図5、図6を用いて説明したハードディスク33上の各ゾーンの開始LBAを検出するためにこの実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20において行なわれる処理を説明するためのフローチャートである。この図7に示す処理は、例えば、製造時に行われるディスク全面読み出し検査などに組み込んで実行するようにする。
まず、デジタルビデオカメラの制御部20は、まず、「IDENTIFY DEVICE」コマンドをハードディスクドライブ32に送信し、ハードディスクドライブ32から種々の情報を得るようにし、得られる情報の「Total number of user addressable sectors」から指定可能なLBAの最大値(MAX)を得る(ステップS1)。
次に、制御部20は、「READ SECTOR(S)」などのデータ読み出しコマンドを最外周側からセクタ単位で実行するようにし、セクタ単位のデータの読み出し時間を計測して、その計測結果を蓄積していくようにする(ステップS2)。そして、ハードディスク33の全セクタについて、データの読み出し時間の計測および蓄積が終了したか否かを判断する(ステップS3)。このステップS3の判断処理は、ステップS1で取得したLBAの最大値までの読み出し時間の計測および蓄積が終了しているか否かを判断する処理である。
ステップS3の判断処理において、LBAの最大値まで読み出し時間の計測および蓄積が終了していないと判断したときには、LBAを1増加し、次のセクタ領域に読み出し位置を位置付けるようにして(ステップS4)、ステップS2からの処理を繰り返す。ステップS3の判断処理において、LBAの最大値まで読み出し時間の計測が終了したと判断したときには、蓄積した各セクタ毎の読み出し時間に基づいて、変化点すなわち各ゾーンの開始LBAを特定する(ステップS5)。
このステップS5の処理が、図5、図6を用いて説明したように、各セクタの読み出し時間のそれぞれについて、それらの直前のセクタの読み出し時間との差の大きさを求め、その差の大きさが所定値以上であるある点(LBA)をゾーンの開始LBAとして特定する処理である。
そして、ステップS5において特定した各ゾーンの開始LBA情報を、例えばMBRとパーティション領域との間の空きアリアなどのハードディスク33の所定のエリアに保存し(ステップS6)、この図7に示す処理を終了する。
このように、図7に示した処理を実行することにより、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、ハードディスク33上に形成されるゾーンの数、および、各ゾーンの範囲(開始LBA〜終了LBA)がセクタ単位でどうなっているのかを把握することができ、これをハードディスク33上に保存し、いつでも参照することが可能となる。
しかし、データをファイルとして記録する場合には、上述もしたようにクラスタを単位とするため、セクタ単位でハードディスク33上のゾーンの状態を把握しただけではゾーンを単位とする記録制御を行うことはできない。このため、セクタ単位で把握したハードディスク33上のゾーンの状態をクラスタ単位で把握できるようにすると共に、各ゾーン毎の使用状況を管理できるようにする必要が生じる。
そこで、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいては、各ゾーンについての情報を管理するゾーン利用テーブルを作成するようにしている。図8は、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいて形成されて用いられるゾーン利用テーブルを説明するための図である。図8に示すように、この実施の形態のゾーン利用テーブルは、各ゾーンについて、ゾーン番号、種別、開始クラスタ番号を管理するようにするものである。
図8に示すゾーン利用テーブルにおいて、ゾーン番号は、最外周側のゾーンから順に割り当てられる値であり、0番からn−1番までの値が順に割り当てられる。ここでnは、図7の処理を行うことにより既知となるゾーンの総数である。
また、種別は、そのゾーンにはデータが記録されているのか否か、記録されているとすれば、どのような属性のデータなのかなどのゾーン毎の使用状況を示す情報である。この種別の具体的な保持方法は、例えば、フラグ的に、動画データが記録されている場合には「01h」、静止画データが記録されている場合には「02h」、未使用の場合には「00h」といった具合に予め決められた値によって表現され、保持するようにされる。なお、この種別を示す情報は、未使用ゾーンに最初にデータが記録された場合に、記録されたデータに応じて制御部202より付与するようにされる。
開始クラスタ番号は、ファイルシステムによって管理するようにしているハードディスク33についての情報と、上述もしたように、読み出しテストを行うことにより検出される各ゾーンの開始LBAとに基づいて、計算により求められる情報である。各ゾーンの開始クラスタ番号の算出方法を具体的に説明する。
この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいては、ファイルシステムとして例えばFAT32を用いているものとして説明する。FAT32の場合、ハードディスク33の先頭セクタのMBRのパーティションテーブル中の「開始セクタ(LBA)」(図3B参照)、及び、BPB(BIOS Parameter Block)中の、「BPB_SecPerClus(1クラスタあたりのセクタ数)」、「BPB_NumFATs(FATの数)」、「BPB_FATSz32(1つのFATあたりのセクタ数)」、「BPB_RootClus(ルートディレクトリの開始クラスタ番号)」といった各値と、既に検出してある開始LBAから算出できる。
例えば、
パーティションの開始セクタ=3Fh
BPB_SecPerClus(1クラスタあたりのセクタ数)=40h
BPB_NumFATs(FATの数)=2h
BPB_FATSz32(1つのFATあたりのセクタ数)=9000h
BPB_RootClus(ルートディレクトリの開始クラスタ番号)=2h
とすると、クラスタ番号「100」と物理的に対応するLBAは、
3Fh+(9000h×2h)+40h×(100h−2h)=15FBFh…(1)
と算出できる。
したがって、各ゾーンの開始LBAは既に検出済みであるので、(1)式に基づいて開始クラスタ番号を算出すればよい。すなわち、開始クラスタ番号と開始LBAの関係を簡単に示せば、
3Fh+(9000h×2h)+40h×(開始クラスタ番号−2h)=開始LBA
…(2)
と表すことができ、(2)式における開始LBAに検出済みの各ゾーンの開始LBAを代入して、対応する開始クラスタ番号を算出すればよいことがわかる。
このようにして、ハードディスク33上に形成される各ゾーンについての情報を管理するための図8に示したゾーン利用テーブルを形成する。なお、図8に示した例のゾーン利用テーブル場合には、ハードディスク33上にはn個のゾーンが形成され、0番目のゾーン、1番目のゾーンには既に動画データが記録され、n−3番目のゾーンとn−1番目のゾーンには既に静止画データが記録され、2番目のゾーンとn−2番目のゾーンはまだ未使用であることを示している。
なお、ゾーン利用テーブルは、機器の製造時に行われるハードディスク33の記録処理時などにおいて、例えば、MBRとパーティション領域とで挟まれた空き領域に作成され、以後、ハードディスク33にデータが記録するようにされた場合に、制御部20の制御により必要に応じて更新されることになる。
そして、この実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20は、おおよその管理として、動画データはデータ量も多く、リアルタイム性の高いデータであるため、ハードディスク33の外周側に記録し、静止画データは、動画データに比べればデータ量は少なく、リアルタイム性の低いデータであるので、ハードディスク33の内周側に記録するようにしている。このおおよその管理は、ファイルシステムを通じて行われる管理であり、ハードディスク33の記録残容量が少なくなってきたときには、動画データであっても内周側の空き領域に記録し、静止画データであっても外周側に記録するようにされる。
そして、種々のデータをハードディスク33に記録する場合、従来の技術であれば、FATが示す空き状況に基づいて、ひとかたまりに記録できる位置を(可能な限り)探し、記録開始クラスタ番号を決定する。しかし、この実施の形態のデジタルビデオカメラの場合には、図8に示したように形成されるゾーン利用テーブルを通じて各ゾーンの使用状況を確認し、データの種類(動画、静止画など)によって記録ゾーンを振り分けるようにするのである。
なお、記録しようとするデータの総量(ファイルサイズ)が分ければ、FATの情報に基づいて、適正な容量の空き領域の検出を確実に行うことが可能になり、ファイルサイズが大きいために、2つのゾーンに渡ってデータを記録しなければならないなどの不都合も回避可能とすることができる。
しかしながら、例えば、動画を撮影するなどの場合のように、これから新たにデータを形成して記録を行うようにする場合には、ファイルサイズが記録当初にはわからない。このような場合は、データの種類に応じて、目安となる、確保すべき空き領域(クラスタ数)を定めておくようにすればよい。確保すべき空き領域(クラスタ数)の目安となる容量は、例えば、静止画や音楽であれば数メガバイト、動画であれば数百メガバイト〜数ギガバイトというように、静的な情報として予め決めておくようにすればよい。
もちろん、確保すべき空き容量の大きさは、外出が多く動画の撮影が多いとか、動画より静止画を撮影する頻度が多いなどのユーザーのいわゆる行動特性や記録フォーマットの種類などによって動的に変更することも可能である。
図9は、ZCAV方式で回転駆動制御されるハードディスク33のゾーンを基準として用いて、データの記録制御を行うようにした場合のこの実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20の処理を説明するためのフローチャートである。この図9に示す処理は、記録処理が開始するようにされた場合に制御部20において実行される処理である。
図1を用いて上述したように、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、撮影することにより得た静止画データや動画データの記録、画像入出力部16、音声入出力部17を通じての外部機器から種々のデータの記録、通信部19を通じて取得する種々のデータの記録ができるものである。
このため、制御部20は、まず、ユーザーにより切り換えられるようにされる動作モード(静止画撮影モード、動画撮影モード、外部機器からの情報の記録モード、通信部を通じて得た情報の記録モード)を確認したり、また、記録するデータのヘッダ部などに付加されている情報を確認したりすることにより、記録しようとしているデータが、動画データなのか、静止画データなのか、音楽などの音声データなのか等のデータの属性を把握する(ステップS11)。
このステップS11の処理においては、例えば、動作モードが静止画撮影モードになっていれば、記録するデータは静止画データであることが分かるし、また、動作モードが動画画撮影モードになっていれば、記録するデータは動画データであることが分かる。また、外部機器や通信ネットワークを通じて提供されるデータの場合には、そのデータのヘッダなどに付加されているそのデータの属性を示す情報に基づいて、記録するデータの属性を把握することが可能である。
次に、制御部20は、目的とするデータを記録するために必要なクラスタ数を算出する(ステップS12)。このステップS12の処理は、撮影時においては、上述もしたように、静止画や音楽であれば数メガバイト、動画であれば数百メガバイト〜数ギガバイトというように予め決められる大きさとし、外部機器や通信ネットワークを通じて提供されるデータの場合には、そのデータのヘッダなどに付加されているファイルサイズやクラスタサイズを示す情報に基づいて、正確に算出することが可能である。
そして、制御部20は、図8に示したゾーン利用テーブルを参照し、各ゾーンの使用状況を確認して把握する(ステップS13)。すなわち、制御部20は、ハードディスク33のゾーン利用テーブルを参照し、どのゾーンにどの属性のデータが記録され、どのゾーンが未使用であるかを把握する。そして、制御部20は、ハードディスク33のFATを参照し、ゾーン利用テーブルの情報を踏まえて、記録開始クラスタ番号を決定する(ステップS14)。
このステップS14の処理は、まず、ゾーン利用テーブルの情報に基づいて、同じ属性のデータが既に記録されているゾーンを検出するようにし、検出したゾーンに今回記録しようとしているデータの全部が記録可能か否かを確認する。そして、記録可能である場合には、そのゾーンの未記録領域のクラスタ番号を記録開始クラスタとして決定し、充分な空き領域がない場合には、未使用ゾーンを今回のデータの記録領域とするようにクラスタ番号を決定する。なお、未使用ゾーンを今回のデータの記録領域とする場合には、図8に示したゾーン利用テーブルを更新する処理も行う。
そして、決定した記録開始クラスタによって指示されるゾーンにデータを記録する(ステップS15)。すなわち、制御部20は、決定した記録開始クラスタによって指示されるゾーンにデータを記録するようにハードディスクドライブ32を制御し、このハードディスクドライブ32に所定の入力端からのデータを供給することによって、目的とするデータがファイルとして、ハードディスク33に格納する。
このようにして、可能な限り、データの属性によってハードディスク上におけるデータの記録位置をまとめることを試み、リアルタイム性の要求されるデータを、論理的なクラスタとして連続的に、かつ、物理的なセクタとして転送レートが一定な位置に(つまり、複数のゾーンに渡っていない位置に)記録することが可能になる。
図10は、ゾーン利用テーブルを用いない従来の記録制御方式でデータを記録した場合のデータの記録状態例と、ゾーン利用テーブルを用いるこの実施の形態のデジタルビデオカメラでの記録制御方式でデータを記録した場合のデータの記録状態例とを説明するための図である。図10において、文字「STILL」は静止画ファイルを、文字「VIDEO」は動画ファイルを、また、文字「AUDIO」は音声ファイルを示している。
図10Aに示すように従来方式の場合には、属性の異なるデータファイルが半ば無秩序に記録されてしまうが、図10Bに示すように、この発明による方式を用いることにより、属性の同じデータファイルは隣接して記録することができるようにされる。したがって、移動距離の大きなシーク動作を減少させ、迅速かつスムースなアクセスを行うことが可能となり、リアルタイム性の要求されるデータの再生において不都合を生じさせることもないようにされる。また、比較的に大きな空き領域を確保することもできるようにされ、ハードディスクの記録領域の効率的な活用ができるようにされる。
なお、このように、同じ属性のデータをまとめるようにして記録できるようにすることにより、詳しくは後述もするが、画像データや音声データを効率よく、しかもユーザーにとって使い勝手が良いようにするために設けられるAV管理情報を使用する場合にも、目的とするデータへのアクセスがスムースになるなどの効果がある。
[(2)パーティションを基準とする記録制御について]
次に、パーティションを基準として用いて、データの記録制御を行う場合について説明する。このパーティションを基準として用いてデータの記録制御を行う場合も、基本的には上述したゾーンを基準として用いてデータの記録制御を行うようにする場合と同様の制御となる。
図11は、ハードディスク上におけるパーティションの分け方の例を説明するための図である。上述もしたように、ハードディスクの先頭セクタに形成されるMBR中のパーティションテーブル領域に形成するパーティションテーブルの数に応じて、図11Aに示すように、ハードディスク上を、4つまでのパーティション領域に分割することが可能である。
したがって、図11Bに示すように、ハードディスク上を2つのパーティション領域に分割したり、図11Cに示すように、1つのパーティション領域しか設けないようにしたりすることが可能である。また、上述もしたように、EBRを用いることにより、ハードディスク上を5つ以上のパーティション領域に分割することが可能である。そして、図11A、図11Bに示したように、ハードディスク上を少なくとも2つ以上のパーティション領域に分割するようにした場合に、パーティションを基準として用いて、データの記録先となるパーティションを分けるようにすることが可能である。
そして、この場合においては、各パーティションについての使用状況を管理するためのパーティション利用テーブルをハードディスク33上に形成する。図12は、パーティション利用テーブルを説明するための図である。図12に示すように、この実施の形態のパーティション利用テーブルは、各パーティションについて、パーティション番号、種別、空き容量を管理するようにするものである。
パーティション利用テーブルにおいて、パーティション番号は、パーティションの形成時において、各パーティションに割り当てられるものである。この場合においても、nはパーティションの総数に一致する値である。種別は、そのパーティションにはデータが記録されているのか否か、記録されているとすれば、どのような属性のデータなのかなどのパーティション毎の使用状況を示す情報である。
種別の具体的な保持方法は、上述したゾーン利用テーブルの場合と同様に、例えば、動画データが記録されている場合には「01h」、静止画データが記録されている場合には「02h」、未使用の場合には「00h」といった具合に予め決められた値によって表現され、保持するようにされる。
また、パーティション利用テーブルにおいて、空き容量は、各パーティションの空き容量を示す情報である。パーティションの形成時において、各パーティション領域の大きさは、製造者やユーザーによって指示されるので、その指示された値が空き容量の初期値となる。
なお、このパーティション利用テーブルは、製造時やユーザーによる利用開始時などにおいて行われるパーティションの形成時において、指示するようにされた数、大きさのパーティションを形成するようにした後に、制御部20によって、ハードディスクドライブ32のハードディスク33に形成される。パーティション利用テーブルもまた、例えば、MBRと最初のパーティションとの間に設けられる空き領域に形成する。
そして、パーティションにデータが書き込まれた場合には、そのパーティションについてのパーティション利用テーブルの空き領域の情報が、書き込まれたデータ分の容量が減算される。また、未使用パーティションに初めてデータを記録した場合には、そのパーティションについてのパーティション利用テーブルの種別のエリアに記録したデータの属性を示す情報が記録されることになる。
図12のパーティション利用テーブルの場合、0番のパーティションには、動画データ記録されており既に空き容量はなく、1番のパーティションには、静止画データが記録されており既に空き容量がなく、また、2番のパーティションには、音楽などの音声データが記録されているが1000セクタ分の空き容量があることを示している。
また、図12のパーティション利用テーブルの場合、n−3番のパーティションには、動画データ記録されており20000セクタの空き容量があり、n−2番のパーティションには、音声データが記録されており40000セクタの空き容量があり、n−1番目のパーティションには、静止画データが記録されており300000セクタの空き容量があることを示している。なお、未使用パーティションのパーティション利用テーブルの場合には、種別が未使用を示すものとなり、そのパーティションの記憶容量の全てが空き容量となるようにされる。
したがって、この実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20は、ハードディスク33の空きエリアに形成される図12に示したパーティション利用テーブルにより、データが記録されている使用パーティションとデータが記録されていない未使用パーティションの別を把握することができると共に、使用パーティションについては、記録されているデータの属性および空き容量を正確に把握することができる。そして、この図12に示したパーティション利用テーブルを用いることによって、パーティション単位の記録制御を行うことができるようにされる。
図13は、パーティション単位に記録制御を行うようにした場合のこの実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20の処理を説明するためのフローチャートである。この図12に示す処理は、記録処理が開始するようにされた場合に制御部20において実行される処理である。
まず、制御部20は、制御部20は、ハードディスク33に記録するデータの属性を確認する(ステップS21)。このステップS21の処理は、図9に示したステップS11の処理と同様の処理であり、動作モードや記録するデータのヘッダ部などに付加されている属性情報に基づいて、記録するデータの属性を確認(把握)する処理である。
そして、制御部20は、記録しようとしているデータの属性とその総量とに基づいて、図12に示したパラメータ利用テーブルを参照し、属性が同じデータが記録されており、かつ、充分な空き容量を持ったパーティションが存在する場合には、そのパーティションをデータの記録先として決定し、属性が同じデータが記録されたパーティションは存在するが、空き容量が不足している場合には、未使用パーティションをデータの記録先として決定する(ステップS22)。
この後、制御部20は、決定したパーティションに対して、そのパーティションのFATを参照し、目的とするデータ、すなわち、撮影して得た動画データ、静止画データ、音声データ、あるいは、外部機器や通信ネットワークを通じて提供を受けた動画、静止画データ、音声データなどを記録する処理を行うようにし、記録処理終了後、この図13に示した処理を終了する。
このように、同じ属性のデータは同じパーティションに記録することができるので、同じ属性のデータがハードディスク33上のあちこちに分散してしまうことを防止し、効率よくデータをハードディスクに記録することができる。したがって、静止画を連続して再生するようにするいわゆるスライドショーのような再生をする場合であっても、シーク動作に時間がかかるなどの不都合を生じさせずに良好に再生させることができる。
このように、記録するデータの属性に応じて、記録パーティションを変えることも可能である。また、ゾーン単位の記録制御、パーティション単位の記録制御と同様に、この実施の形態のデジタルビデオカメラに複数のハードディスクを搭載するなど、同時に利用可能な記録媒体を複数接続した場合には、記録媒体単位に属性の異なるデータを記録するように制御することも可能である。
この場合においては、制御部20が、どの記録媒体にどの属性のデータが記録されているか、あるいは、記録するかを管理するとともに、記録しようとする属性を確認し、その属性に応じて、記録先となる記録媒体を制御するようにすればよい。
このように、ゾーン、パーティション、記録媒体のいずれかを記録先の基準として用いるようにして、データの記録制御を行うようにすることができる。そして、ゾーン、パーティション、記録媒体のいずれを基準としてデータを記録するようにした場合であっても、この実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20において実行されるOS(Operating System)またはファームウエアが、動作モードや記録しようとするデータに付加されている属性情報に基づいて、記録しようとしているデータの属性を確認し、その確認した属性に応じて、記録先であるゾーンやパーティションや記録媒体にデータを振り分けるようにすればよい。
[変形例]
この実施の形態のデジタルビデオカメラは、上述したように、ゾーン利用テーブルやパーティション利用テーブルの情報を参照し、実際にデータを書き込むゾーンやパーティションを決定して、同じ属性のデータはハードディスク上の近隣の記録領域にまとめるようにして記録できるようにした。
これに加えて、記録しようとするデータの供給経路や記録しようとするデータの属性に基づいて、ハードディスク上の記録領域の検索方向を制御することにより、ハードディスクにより効率よくデータを記録すると共に、ハードディスクに記録されたデータについてもより効率よく利用できるようにすることが可能である。
ハードディスク33は円盤状の記録媒体であり、その記録領域について概念的に示せば、図14に示すように、外周側に一番初めにアクセスしなければならないMBRが設けられ、外周側(先頭側)から内周側(終端側)に向かってパーティション領域が設けられる。そして、データの記録に際しても、外周側(先頭側)からデータの書き込みが行われるようにされる。
さらに、上述もしたように、この実施の形態のハードディスクドライブ32は、ハードディスク33をZCAV方式で回転駆動制御するので、外周側の記録領域に対しては、迅速にアクセスし、データを高転送レートで記録する。しかし、内周側の記録領域に対しては、外周側の記録領域に比べれば、シークに時間がかかる分、アクセスに時間がかかると共に、外周側に比べれば、データの転送レートも低くなる。
したがって、記録領域のアクセスの迅速性、および、データの転送レートの観点からみると、外周側の記録領域の方が内周側の記録領域に比べて、データの記録には有利である。そこで、この実施の形態のデジタルビデオカメラは、記録しようとするデータの供給経路や記録しようとするデータの属性に基づいて、ハードディスク上の検索方向を制御するようにしている。
まず、記録しようとするデータの供給経路に基づいて、ハードディスク上の検索方向を制御する場合について説明する。図15は、記録しようとするデータの供給経路に基づいて、ハードディスク上の検索方向を制御する場合を説明するためのフローチャートである。この図15に示す処理は、ユーザーから記録が指示された場合に、制御部20において実行される処理である。
すなわち、制御部20は、データを記録するようにする指示入力を受け付けると、図14に示す処理を実行し、まず、ユーザーにより指示するようにされているデータの記録モードを確認する(ステップS31)。このステップS31の処理を具体的に言えば、この実施の形態のデジタルビデオカメラの動作状態が、撮影モードか、外部機器から供給されるデータを記録媒体に記録したり、記録媒体に記録されているデータを再生したりするVTRモードかを確認するものである。
ここで、撮影モードは、光学レンズ部11や光電変換部12などのいわゆるカメラ部やマイクロホンを通じて取得するようにしている動画データや音声データなどの現時点においてはファイルサイズが不定のリアルタイムデータなどを記録媒体に記録するようにするものである。
また、VTRモードにおける記録処理は、画像入出力部16や音声入出力部17を通じて、あるいは、USBやイーサネット(登録商標)、あるいは種々の無線通信プロトコルが適用された通信部19を通じて供給される、ファイルサイズが既に決まっているデータを記録媒体に記録するものである。
したがって、ステップS31において、撮影モードかVTRモードかを検出することによって、ファイルサイズが不定のリアルタイムデータを記録媒体に記録しようとしているのか、あるいは、ファイルサイズが既に決まっているデータを記録媒体に記録しようとしているのかを判別することができる。
そして、制御部20は、ステップS31の確認処理の結果に基づいて、カメラ部を経由して取り込まれた画像データやこのデジタルビデオカメラに設けられたマイクロホンを通じて取り込まれた音声データなどのリアルタイムデータを記録するモードか否かを判断する(ステップS32)。
ステップS32の判断処理において、この実施の形態のデジタルビデオカメラが、カメラ部やマイクロホンを通じて取り込んだデータを記録する撮影モードであると判断した場合には、迅速にアクセスが可能であって、迅速にデータの記録が可能なハードディスク33の外周側(先頭)から内周側(終端)に向かって、データの記録先となるゾーンあるいはパーティションを探すようにする(ステップS33)。
ステップS32の判断処理において、カメラ部やマイクロホンを通じて取り込んだデータを記録する撮影モードでないと判断した場合には、ハードディスクの外周側に比べた場合には、アクセスに不利となるハードディスクの内周側(終端)から外周側(先頭)に向かって、データの記録先となるゾーンあるいはパーティションを探すようにする(ステップS34)。
ステップS33の処理、あるいは、ステップS34の処理の後、これらの処理によって、探し出された記録先にデータを記録する処理を行って(ステップS35)、この図15に示す処理を終了する。
これにより、撮影することにより得られるいわゆるリアルタイムデータについては、ハードディスク33の外周側から記録先の検出が行われ、迅速に記録先を特定し、記録容量については余裕を持たせて、高転送レートで記録媒体に記録することができるようにされる。また、外部機器などからのデータ量が決まっている画像データや音声データについては、ハードディスク33の内周側から記録先の検出が行われ、必要な記録容量の記録領域を確保した上で、安定に内周側の記録領域に記録することができるようにされる。
次に、記録しようとするデータの属性に基づいて、ハードディスク上の検索方向を制御する場合について説明する。図16は、記録しようとするデータの属性に基づいて、ハードディスク上の検索方向を制御する場合を説明するためのフローチャートである。この図16に示す処理は、ユーザーから記録が指示された場合に、制御部20において実行される処理である。
すなわち、制御部20は、データを記録するようにする指示入力を受け付けると、図16に示す処理を実行し、まず、記録しようとするデータの属性を確認する(ステップS41)。このステップS41の処理を具体的に言えば、まず、撮影モードかVTRモードか確認し、撮影モードにされている場合には、動画撮影モードか静止画撮影モードかを確認し、VTRモードの場合には、提供されたデータの例えばヘッダ部分に付加されている属性情報を確認する。これにより、記録しようとするデータが、動画データか、静止画データか、音声データかなどの、記録するデータの属性を確認することができる。
そして、制御部20は、ステップS41の確認処理の結果に基づいて、記録しようとしているデータは、動画データか否かを判断する(ステップS42)。ステップS42の判断処理において、記録しようとしているデータは、動画データであると判断したときには、迅速にアクセスが可能であって、迅速にデータの記録が可能なハードディスク33の外周側(先頭)から内周側(終端)に向かって、データの記録先となるゾーンあるいはパーティションを探すようにする(ステップS43)。
ステップS42の判断処理において、記録しようとしているデータは、動画データでないと判断したときには、ハードディスクの外周側に比べた場合には、アクセスに不利となるハードディスクの内周側(終端)から外周側(先頭)に向かって、データの記録先となるゾーンあるいはパーティションを探すようにする(ステップS34)。
ステップS33の処理、あるいは、ステップS34の処理の後、これらの処理によって、探し出された記録先にデータを記録する処理を行って(ステップS35)、この図16に示す処理を終了する。
これにより、データ量も多く、かつ、データの初めから終わりまでデータの連続性が確保されている必要な動画データおよびこれに付随する音声データについては、ハードディスク33の外周側から記録先の検出が行われ、迅速に記録先を特定して、記録容量については余裕を持たせて、高転送レートで記録媒体に記録することができるようにされる。また、静止画データや音声データは、動画データに比べれば、データ量は少なく、データの連続性を確保することも比較的に容易であるので、ハードディスク33の内周側から記録先の検出が行われ、必要な記録容量の記録領域を確保した上で、安定に内周側の記録領域に記録することができる。
[AV管理情報の利用について]
ハードディスクなどの大容量記録媒体に対して、動画データ、静止画データ、音声データなどの種々の属性のデータを数多く記録して利用する場合に、それらのデータを効率よく管理し、効率よく利用できるようにするために、管理情報のみを別ファイルにまとめて一括管理することが考えられる。図17は、この一括管理方式の概要について説明するための図である。
図17に示すように、この例の場合においても、記録媒体10には、AV(Audio/Visual)管理情報101、静止画ファイルA、静止画ファイルB、動画ファイルCが記録されているものとする。この一括管理方式の場合には、図17において、AV管理情報101が示すように、各画像データの管理情報は、画像データファイルA、B、Cとは別ファイルにおいて管理され、AV管理情報と画像データファイルとは予め決められるポインタによって結びつけられるようにしている。
図18は、AV管理情報の一例を説明するための図である。この例の場合には、AV管理情報は、タイトルファイル101aと、サムネイルファイル101bと、プロパティファイル101cとを含んでいる。これらの各ファイルには、ファイルとして記録されている画像データに対する種々の情報がエントリ情報(登録情報)として保持するようにされている。
タイトルファイル101aに登録されているタイトルエントリ0、1、2、…のそれぞれは、ファイルとして記憶されている画像データのそれぞれについてのコメント、メモ、注記などといった例えばユーザーにより入力するようにされたテキストデータを保持する。
また、サムネイルファイル101bに登録されているサムネイルエントリ0、1、2、…のそれぞれは、ファイルとして記憶されている画像データにより形成される画像の縮小画像データであり、1種類に限らず複数の縮小画像を持つようにすることも可能なものである。
また、プロパティファイル101cに登録されているプロパティエントリ0、1、2、…のそれぞれは、ファイルとして記憶されている画像データのそれぞれについての種々の管理情報を保持するものである。そして、各プロパティエントリのそれぞれには、図18において、プロパティエントリn部分に示したように、少なくとも、ファイルポインタPt、オリジナル記録ファイルフラグaa、撮影日時情報bb、修正日時情報ccが含まれるようにされる。
ファイルポインタPtは、当該プロパティエントリに対応する画像データファイルを特定するための情報である。また、オリジナル記録ファイルフラグaaは、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいて撮影されて記録媒体に記録された画像データか否かを示すものである。この例の場合、オリジナル記録ファイルフラグaaが、「1」の場合には、この実施の形態のデジタルビデオカメラにより撮影された画像データのファイルであることを示し、「0」の場合には、この実施の形態のデジタルビデオカメラにより撮影されたのではない画像データのファイルであることを示す。
また、撮影日時情報bbは、この実施の形態のデジタルビデオカメラにおいて撮影することにより取り込まれ、記録媒体に記録された画像データの撮影日時を示すものである。修正日時情報ccは、その画像データの修正処理が行われた日時を示すものである。しかし、後述もするが、外部から提供された画像データの場合には、修正日時情報ccは、その画像データをこのデジタルビデオカメラが取得した日時である取得日時を示すものとして用いるようにされる。
そして、画像データファイルや音声データファイルなどの各コンテンツファイル1つに対しては、AV管理情報として、タイトルエントリとサムネイルエントリとプロパティエントリとを設けることができるようにされる。各画像データファイルのそれぞれと、タイトルエントリ、サムネイルエントリとは、プロパティエントリを介して間接的に関連付けられている。
したがって、図18に示した例の場合には、静止画ファイルAに対しては、AV管理情報として、タイトルエントリn、サムネイルエントリn、プロパティエントリnが設けられ、静止画ファイルBに対しては、タイトルエントリ2、サムネイルエントリ2、プロパティエントリ2が設けられている。同様に、動画ファイルCに対しては、タイトルエントリn+1、サムネイルエントリn+1、プロパティエントリn+1が設けられている。
また、例えば、プロパティファイル101cには、再生順序などについての定義を記録しておくこともできるようにされ、アプリケーションにより、AV管理情報のプロパティファイル101cの内容が解釈され、定義された内容にしたがって、目的とする画像データや音声データを再生することができるようにされる。これにより、例えば、静止画を連続して再生するようにするスライドショー再生などもできるようにされる。
このように、記録媒体に記録した画像データや音声データについての管理情報を、画像データファイルや音声データファイルとは別個に設けることにより、画像データファイルや音声データファイルの検索やサーチの時間が格段に短縮することができるなどのメリットがある他、スライドショー再生など従来にない種々の態様で再生を行うようにする等のこともできるようにされる。
したがって、例えば、撮影日時を検索キーとして、AV管理情報のプロパティファイルの情報を参照することにより、目的する静止画ファイルなどを迅速に見つけ出すことができる。また、予め決められた順番で、静止画データのスライドショー再生を行うようにする場合を考えると、上述したように、プロパティファイル101cの情報に基づいて目的とする静止画ファイルを迅速に特定することが可能である。
しかし、スライドショー再生しようとする複数の静止画ファイルがハードディスク上の広い範囲に点在する場合には、移動距離の大きなシーク動作が頻繁に発生することになり、AV管理情報の機能の有効活用を阻害することにもなりかねない。しかし、この発明を適用することにより、静止画ファイルは近隣の記録領域にまとめられるように記録されるので、移動距離の大きなシーク動作が頻繁に発生することを防止することができ、AV管理情報によって迅速に特定された目的とする静止画ファイルに迅速にアクセスし、再生することができるようにされる。すなわち、再生をスムースに行うようにすることができる。
ここでは、静止画データのスライドショー再生の場合を例にして説明したが、これに限るものではない。関連のある動画データを連続的に再生するようにしたり、複数の音声データを再生する場合にその再生順を決めて再生したりするなどの種々の場合において、AV管理情報により、正確に再生順などを指示することができると共に、移動距離の大きなシーク動作をできるだけ少なくするようにして、データの記録時や再生時におけるこの実施の形態のデジタルビデオカメラの制御部20、および、ハードディスクドライブ32の負荷を軽減し、動作の信頼性が高いデジタルビデオカメラを実現することができる。
なお、この発明は、上述もしたように、デジタルビデオカメラの主に制御部20の機能により実現されるものであり、その位置付けは、制御部20において動作するようにされるソフトウエアである「ファイルシステム」および「デバイスドライバ」に関連して動作するものである。
すなわち、図19に示すように、記録媒体(この実施の形態においては、ハードディスク33)に対してデータを記録したり、記録媒体に記録されているデータを読み出して利用したりする場合には、ユーザーとの窓口となるアプリケーションプログラム51の下層に記録媒体上のファイルを管理するためのファイルシステム(ファイル管理プログラム)52とファイルシステムからの情報に基づいて記録媒体を制御するデバイスドライバ53とが存在する。
そして、種々のデータを記録する場合には、ファイルシステム52、デバイスドライバ53の機能によりデータを書き込むことになるが、その前段において、図9、図13、図15、図16を用いて説明したいわゆる前処理を行うことにより、データの記録先を適切に探し出し、属性の同じデータを隣接するようにまとめて記録するようにすることができる。
つまり、データの書き込み/読み出しを制御することになるファイルシステム52、デバイスドライバ53については変更することなく、そのまま利用するようにして、データの記録時における記録先を特定する処理を追加することによって、この発明を実現することができる。したがって、ファイルシステムに、各ゾーン、あるいは、各パーティションの使用状況の確認、といった処理を追加すればよい。
また、上述の実施の形態においては、情報信号の受付手段は、光学レンズ部11、光電変換部12などからなるカメラ部、画像入出力部16および音声入出力部17、通信部19などの3つの系統により実現し、判別手段は、制御部20が、また、記録制御手段は、主に制御部20が実現するようにしている。また、撮像手段は、言うまでもなく、光学レンズ部11、光電変換部12などからなるカメラ部が実現している。
なお、上述の実施の形態においては、ゾーン利用テーブル、パーティション利用テーブルをハードディスク33のMBR直後の空き領域に形成するものとして説明したが、これに限るものではない。ハードディスク33上の他の領域に形成するようにしてもよいし、あるいは、制御部20のRAM23やEEPROM24に形成するようにし、あるいは、メモリーカード34などの外部メモリーに形成するようにしてもよい。なお、メモリーカードなどの外部メモリーにゾーン利用テーブル、パーティション利用テーブルを形成した場合には、そのテーブルがどの記録媒体についてのものかを示すメディアID(メディア識別情報)をも各テーブルに付加するようにしておけばよい。
また、記録媒体を基準としてデータの記録制御を行う場合においても、記録媒体のデータの記録状態を管理するためのテーブルをハードディスクや制御部20のRAM23やEEPROM24、あるいは、メモリーカード34などの外部メモリーに形成することができる。もちろん、この場合においても、メモリーカードなどの外部メモリーにテーブルを形成した場合には、そのテーブルがどの記録媒体についてのものかを示すメディアID(メディア識別情報)をも各テーブルに付加するようにしておく。
また、上述の実施の形態においては、初めにハードディスクの記録領域を動画データの記録領域と静止画データの記録領域とにおおよそ分けるようにしたが、これに限るものではない。単純に、ゾーン、パーティションのいずれかを基準として、データの記録制御を行うようにすることももちろん可能である。
また、上述の実施の形態においては、属性の異なる情報信号として、動画データ、静止画データとを記録媒体に記録する場合を例にして説明した。しかし、これに限るものではない。動画データ、静止画データの他、音声データ、テキストデータ、その他種々のキャラクタデータのそれぞれを別々のエリアにまとめて記録するようにすることももちろん可能である。また、動画データや静止画データであっても、フォーマット(書式)などの情報に応じて記録エリアをまとめることもできる。
例えば、動画データであれば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式でデータ圧縮されたものと、他のデータ圧縮方式でデータ圧縮されたものを分けたり、あるいは、データ圧縮されたものと、データ圧縮されていないものとを分けたりすることももちろん可能である。このようにする場合には、記録しようとするデータのヘッダなどに付加されているフォーマットを示す情報などにより区別できる。
また、上述した実施の形態においては、記録媒体としてハードディスクを用いる場合を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、MO(Magneto Optical disk)の一部、PD(Phase change rewritable Disk)、Zip、SuperDiskといった、ZCAV(Zone Constant Angular Velocity)方式を採用している他の種々の記録媒体を用いる場合においてもこの発明を適用することが可能である。
また、上述した実施の形態において、記録媒体に記録するデータは、動画データ、静止画データ、音楽などの音声データを記録する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、テキストデータ、プログラムデータ、その他の種々のデータを記録する場合にもこの発明を適用することができる。
また、動画データや静止画データであっても、フォーマット(書式)などの情報に応じて記録エリアをまとめることもできる。例えば、動画データであれば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式でデータ圧縮されたものと、他のデータ圧縮方式でデータ圧縮されたものを分けたり、あるいは、データ圧縮されたものと、データ圧縮されていないものとを分けたりすることももちろん可能である。
このようにする場合には、記録しようとするデータのヘッダなどに付加されているフォーマットを示す情報などにより区別できる。このようにする場合には、例えば、撮影した画像と、ネットワークを通じて提供される情報や外部機器などから提供される情報などとを同じ記録媒体に記録する場合に効果がある。撮影して得た画像データと外部から提供される画像データとでは、データのフォーマットが異なっている場合も多いためである。
また、上述した実施の形態においては、ファイルシステムとしてFATを用いるものとして説明したが、これに限るものではない。FAT以外の種々のファイルシステムを用いる場合にこの発明を適用することができる。
また、上述した実施の形態においては、この発明をデジタルビデオカメラに適用した場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、ハードディスクドライブなどを記録装置として用いるパーソナルコンピュータ、ハードディスク装置、その他、ハードディスクやMOなどの記録媒体に対してデータを記録することが可能な電子機器にこの発明を適用することができる。
11…光学レンズ部、12…光電変換部、13…カメラ機能制御部、14…画像信号処理部、15…LCD(Liquid Crystal Display)、16…画像入出力部、17…音声入出力部、18…音声信号処理部、19…通信部、20…制御部、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…EEPROM、31…操作入力部、32…ハードディスクドライブ(ハードディスク装置)、33…ハードディスク、34…メモリーカード