JP4543076B2 - 半導体集積回路及び電子回路 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に半導体集積回路に関し、詳しくはフリップフロップ回路及びラッチ回路に関する。
CMOSプロセスの微細化によりデバイスの動作速度が高速化することにより、CMOS半導体集積回路を用いた極めて高速な通信が可能になってきている。例えば、10Gbpsを超える光伝送システム等の有線通信や、ミリ波帯(60〜100GHz)を利用した無線通信/レーダ等が、CMOSデバイスを用いて実現可能となってきている。この様なアプリケーションでは、データ識別回路として用いられるD−F/FやPLLに用いられる分周回路として、低電源電圧で超高速に動作するフリップフロップ回路が必要になる。
図1は、従来のマスタ・スレーブ構成のフリップフロップ回路(D−F/F)の構成の一例を示す図である。フリップフロップ回路10は、NMOSトランジスタ11乃至24及び抵抗素子R1乃至R4を含む。図1に示すフリップフロップ回路は、差動信号に対する回路である。通常、高速動作する半導体集積回路においては、相対精度の優位性、温度や電源の変動(同相雑音)に対する優位性等を考慮して、差動構成の回路が用いられる。
NMOSトランジスタ11乃至17がマスタ側のラッチを構成する。またNMOSトランジスタ18乃至24がスレーブ側のラッチを構成する。マスタ側ラッチ及びスレーブ側ラッチにおいて、NMOSトランジスタ17及びNMOSトランジスタ24は、差動回路に一定電流を供給するための電流源として動作する。
マスタ側ラッチにおいて、クロック信号CLKがHIGHのとき、NMOSトランジスタ15が導通状態となり、NMOSトランジスタ11及び12からなる差動回路が動作する。例えばデータ信号DATAがHIGHでデータ信号/DATAがLOWの差動信号が与えられると、NMOSトランジスタ11及びNMOSトランジスタ12がそれぞれ導通状態及び非導通状態となる。これによりノードA及びノードBは、それぞれLOW及びHIGHとなる。このとき反転クロック信号/CLKはLOWであり、NMOSトランジスタ16が非導通状態となり、NMOSトランジスタ13及び14からなる差動回路は動作しない。
その後反転クロック信号/CLKがHIGHに推移すると、NMOSトランジスタ16が導通状態となり、NMOSトランジスタ13及び14からなる差動回路が動作する。上記の例ではノードA及びノードBがそれぞれLOW及びHIGHであったので、NMOSトランジスタ13及びNMOSトランジスタ14がそれぞれ導通状態及び非導通状態となり、ノードA及びノードBがそれぞれLOW及びHIGHであるデータ状態が保持される。この動作と並行してクロック信号CLKがLOWに推移して、NMOSトランジスタ15が非導通状態となり、NMOSトランジスタ11及び12からなる差動回路は動作停止する。以上の動作により、マスタ側ラッチにデータが保持される。
このときスレーブ側ラッチにおいて、反転クロック信号/CLKがHIGHであるので、NMOSトランジスタ22が導通状態となり、NMOSトランジスタ18及び19からなる差動回路が動作する。ノードA及びノードBがそれぞれLOW及びHIGHであるので、NMOSトランジスタ18及びNMOSトランジスタ19はそれぞれ非導通状態及び導通状態となる。これによりノードC及びノードDは、それぞれHIGH及びLOWとなる。このときクロック信号CLKはLOWであり、NMOSトランジスタ23が非導通状態となり、NMOSトランジスタ20及び21からなる差動回路は動作しない。
その後クロック信号CLKがHIGHに推移すると、NMOSトランジスタ23が導通状態となり、NMOSトランジスタ20及び21からなる差動回路が動作する。上記の例ではノードC及びノードDがそれぞれHIGH及びLOWであったので、NMOSトランジスタ20及びNMOSトランジスタ21がそれぞれ非導通状態及び導通状態となり、ノードC及びノードDがそれぞれHIGH及びLOWであるデータ状態が保持される。この動作と並行して反転クロック信号/CLKがLOWに推移し、NMOSトランジスタ22が非導通状態となり、NMOSトランジスタ18及び19からなる差動回路は動作停止する。以上の動作により、スレーブ側ラッチにデータが保持され、このデータが出力データOUTとして出力される。
以上のようにして、クロック入力が第1の信号レベル(HIGH又はLOW)のときに入力データを出力に伝達しクロック入力が第2の信号レベル(LOW又はHIGH)のときに出力データを保持するラッチを、2つ直列に接続する。このような2つのラッチの直列接続により、クロック信号のエッジ(立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジ)で入力データを取り込みクロック信号の1サイクルの間出力データを保持するマスタ・スレーブ型のフリップフロップを構成することができる。
図1の構成において、電源電圧VDDとグランド電圧VSSとの間に、3つのトランジスタのチャネルが直列接続されている。即ち、電源電圧VDDからグランド電圧VSSまでの間に、トランジスタが3段縦積みにされている。抵抗も数に入れると、縦積みの数は4段となる。図1のフリップフロップ回路を高速で安定に動作させるためには、これら3段の縦積みトランジスタの全てが飽和領域で動作するための十分なドレイン・ソース間電圧を確保する必要がある。
しかしながら微細化された超高速用CMOSデバイスでは、トランジスタの耐圧制限により、低い電源電圧を使用することが必須条件となる。このため図1の構成における3段のトランジスタの各々を飽和領域で動作するために十分なドレイン・ソース間電圧を確保することが難しくなる。この結果、高速動作特性が悪化するとともに、誤動作の原因となる。
特開2002−262545号公報 特開平8−124685号公報
以上を鑑みて、本発明は、低電源電圧で安定した高速動作が可能なラッチ回路及びフリップフロップ回路を提供することを目的とする。
半導体集積回路は、クロック信号の第1の信号レベルに応答して動作して入力データを所定のノードに伝達させる第1の差動回路と、該クロック信号の第2の信号レベルに応答して動作して該所定のノードのデータを固定値に保持する第2の差動回路と、該クロック信号に応じた電流が流れるクロック伝達回路と、該第1の差動回路及び該第2の差動増幅回路と該クロック伝達回路との間を結合するトランス回路とを含み、電源電圧からグランド電圧までの間にトランジスタが1段のみ設けられていることを特徴とする。
電子回路は、クロック信号の第1の信号レベルから第2の信号レベルへの遷移に応答して入力データを出力ノードに伝達させるとともに該クロック信号の1サイクルの期間該出力ノードのデータを固定値に保持する差動構成のフリップフロップと、該クロック信号に応じた電流が流れるクロック伝達回路と、該フリップフロップと該クロック伝達回路との間を結合するトランス回路を含み、電源電圧からグランド電圧までの間にトランジスタが1段のみ設けられていることを特徴とする。
本発明の少なくとも1つの実施例によれば、クロック信号に応じた電流が流れるクロック伝達回路とラッチ又はフリップフロップとの間を、トランス回路により結合する。従来技術の構成では、電流ON/OFFを制御するトランジスタに対して十分なドレイン・ソース間電圧を確保する必要があるが、本願実施例の構成では、電流ON/OFFを制御するトランス回路のインダクタ素子に対して両端子間の電圧を確保する必要はない。従って、電源電圧VDDとグランド電圧VSSとの間には、1つまたは2つのトランジスタのチャネルのみが接続されることになる。即ち、電源電圧VDDからグランド電圧VSSまでの間に、トランジスタが1段または2段のみ設けられた構成になる。ラッチ又はフリップフロップ回路を高速で安定に動作させるためには、この1段のトランジスタが飽和領域で動作するための十分なドレイン・ソース間電圧を確保すればよく、従来技術の構成に比較して低い電圧電源でも十分に高速で安定した動作を実現することができる。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明によるマスタ・スレーブ構成のフリップフロップ回路(D−F/F)の構成の一例を示す図である。フリップフロップ回路30は、NMOSトランジスタ31乃至34、トランス回路35、NMOSトランジスタ37乃至41、トランス回路42、NMOSトランジスタ43、及び抵抗素子R1乃至R4を含む。
NMOSトランジスタ31乃至34がマスタ側のラッチを構成する。またNMOSトランジスタ38乃至41がスレーブ側のラッチを構成する。マスタ側のラッチは、クロック信号CLKの第1の信号レベル(例えばHIGH)に応答して動作して入力データDATA及び/DATAを所定のノードA及びBに伝達させる第1の差動回路(NMOSトランジスタ31及び32)と、クロック信号CLKの第2の信号レベル(例えばLOW)に応答して動作して所定のノードA及びBのデータを固定値に保持する第2の差動回路(NMOSトランジスタ33及び34)を含む。またクロック信号CLKに応じた電流が流れるクロック伝達回路(NMOSトランジスタ36)が設けられる。また更に、第1の差動回路及び第2の差動増幅回路とクロック伝達回路との間を結合するトランス回路35が設けられる。
トランス回路35は、第1の差動回路に接続される第1のインダクタ素子51と、第2の差動回路に接続される第2のインダクタ素子52と、第1のインダクタ素子51及び該第2のインダクタ素子52にトランス結合されると共にクロック伝達回路(NMOSトランジスタ36)に接続される第3のインダクタ素子53を含む。
スレーブ側のラッチもマスタ側のラッチと同様の構成を有する。スレーブ側において、トランス回路42は、第1の差動回路(NMOSトランジスタ38及び39)に接続される第1のインダクタ素子54と、第2の差動回路(NMOSトランジスタ40及び41)に接続される第2のインダクタ素子55と、第1のインダクタ素子54及び該第2のインダクタ素子55にトランス結合されると共にクロック伝達回路(NMOSトランジスタ43)に接続される第3のインダクタ素子56を含む。
NMOSトランジスタ37は、マスタ側のNMOSトランジスタ36及びスレーブ側のNMOSトランジスタ43に一定電流を供給するための電流源として動作する。
マスタ側において、クロック信号CLKがLOWからHIGHに遷移すると、NMOSトランジスタ36が導通状態となり電流I1が増大する。電流I1の変化による第3のインダクタ素子53の磁束の変化に起因して、第1のインダクタ素子51に電流I3の矢印方向に電流を流すような起電力が生じる。この起電力による電流は、第1のインダクタ素子51と第3のインダクタ素子53とが共有する磁束を一定量に保つように、電流I1に比例した量となる。この起電力により生じる電流とVDDからVSSに定常的に流れる電流とが足し合わさることにより、和電流I3が十分に大きくなり、NMOSトランジスタ31及び32からなる差動回路が動作する。例えばデータ信号DATAがHIGHでデータ信号/DATAがLOWの差動信号が与えられると、NMOSトランジスタ31及びNMOSトランジスタ32がそれぞれ導通状態及び非導通状態となる。これによりノードA及びノードBは、それぞれLOW及びHIGHとなる。
このとき第2のインダクタ素子52においては、上記の電流I1の変化による第3のインダクタ素子53の磁束の変化に起因して、電流I4の矢印方向とは逆方向に電流を流すような起電力が生じる。この起電力による電流は、第2のインダクタ素子52と第3のインダクタ素子53とが共有する磁束を一定量に保つように、電流I1に比例した量となる。この起電力により生じる電流とVDDからVSSに定常的に流れる電流とが打ち消し合うことにより、和電流I4が十分に小さくなり、NMOSトランジスタ33及び34からなる差動回路は動作しない。
その後クロック信号CLKがHIGHからLOWに遷移すると、NMOSトランジスタ36が非導通状態となり電流I1が減少する。電流I1の変化による第3のインダクタ素子53の磁束の変化に起因して、第2のインダクタ素子52に電流I4の矢印方向に電流を流すような起電力が生じる。この起電力による電流は、第2のインダクタ素子52と第3のインダクタ素子53とが共有する磁束を一定量に保つように、電流I1に比例した量となる。この起電力により生じる電流とVDDからVSSに定常的に流れる電流とが足し合わさることにより、和電流I4が十分に大きくなり、NMOSトランジスタ33及び34からなる差動回路が動作する。上記の例ではノードA及びノードBがそれぞれLOW及びHIGHであったので、NMOSトランジスタ33及びNMOSトランジスタ34がそれぞれ導通状態及び非導通状態となり、ノードA及びノードBがそれぞれLOW及びHIGHであるデータ状態が保持される。
このとき第1のインダクタ素子51においては、上記の電流I1の変化による第3のインダクタ素子53の磁束の変化に起因して、電流I3の矢印方向とは逆方向に電流を流すような起電力が生じる。この起電力による電流は、第1のインダクタ素子51と第3のインダクタ素子53とが共有する磁束を一定量に保つように、電流I1に比例した量となる。この起電力により生じる電流とVDDからVSSに定常的に流れる電流とが打ち消し合うことにより、和電流I3が十分に小さくなり、NMOSトランジスタ31及び32からなる差動回路は動作停止する。以上の動作により、マスタ側にラッチにデータDATA及び/DATAが保持される。
このときスレーブ側において、反転クロック信号/CLKがLOWからHIGHに遷移するので、NMOSトランジスタ43が導通状態となり電流I2が増大する。電流I2の変化による第3のインダクタ素子56の磁束の変化に起因して、第1のインダクタ素子54に電流I5の矢印方向に電流を流すような起電力が生じる。この起電力による電流は、第1のインダクタ素子54と第3のインダクタ素子56とが共有する磁束を一定量に保つように、電流I2に比例した量となる。この起電力により生じる電流とVDDからVSSに定常的に流れる電流とが足し合わさることにより、和電流I5が十分に大きくなり、NMOSトランジスタ38及び39からなる差動回路が動作する。ノードA及びノードBがそれぞれLOW及びHIGHであるので、NMOSトランジスタ38及びNMOSトランジスタ39はそれぞれ非導通状態及び導通状態となる。これによりノードC及びノードDは、それぞれHIGH及びLOWとなる。
このとき第2のインダクタ素子55においては、上記の電流I2の変化による第3のインダクタ素子56の磁束の変化に起因して、電流I6の矢印方向とは逆方向に電流を流すような起電力が生じる。この起電力による電流は、第2のインダクタ素子55と第3のインダクタ素子56とが共有する磁束を一定量に保つように、電流I2に比例した量となる。この起電力により生じる電流とVDDからVSSに定常的に流れる電流とが打ち消し合うことにより、和電流I6が十分に小さくなり、NMOSトランジスタ40及び41からなる差動回路は動作しない。
その後反転クロック信号/CLKがHIGHからLOWに遷移すると、NMOSトランジスタ43が非導通状態となり電流I2が減少する。電流I2の変化による第3のインダクタ素子56の磁束の変化に起因して、第2のインダクタ素子55に電流I6の矢印方向に電流を流すような起電力が生じる。この起電力による電流は、第2のインダクタ素子55と第3のインダクタ素子56とが共有する磁束を一定量に保つように、電流I2に比例した量となる。この起電力により生じる電流とVDDからVSSに定常的に流れる電流とが足し合わさることにより、和電流I6が十分に大きくなり、NMOSトランジスタ40及び41からなる差動回路が動作する。上記の例ではノードC及びノードDがそれぞれHIGH及びLOWであったので、NMOSトランジスタ40及びNMOSトランジスタ41がそれぞれ非導通状態及び導通状態となり、ノードC及びノードDがそれぞれHIGH及びLOWであるデータ状態が保持される。
このとき第1のインダクタ素子54においては、上記の電流I2の変化による第3のインダクタ素子56の磁束の変化に起因して、電流I5の矢印方向とは逆方向に電流を流すような起電力が生じる。この起電力による電流は、第1のインダクタ素子54と第3のインダクタ素子56とが共有する磁束を一定量に保つように、電流I2に比例した量となる。この起電力により生じる電流とVDDからVSSに定常的に流れる電流とが打ち消し合うことにより、和電流I5が十分に小さくなり、NMOSトランジスタ38及び39からなる差動回路は動作停止する。以上の動作により、スレーブ側ラッチにデータが保持され、このデータが出力データOUTとして出力される。
図3は、上記説明した電流I1乃至I6を模式的に示す図である。図3に示すように、電流I1の電流量I0に比例した量n×I0の電流I3が、電流I1と同相の電流として現れる。また電流I1の電流量I0に比例した量n×I0の電流I4が、電流I1と逆相の電流として現れる。更に、電流I2の電流量I0に比例した量n×I0の電流I5が、電流I2と逆相の電流として現れる。また電流I2の電流量I0に比例した量n×I0の電流I6が、電流I2と同相の電流として現れる。
以上のようにして、クロック入力の第1の信号レベル(HIGH又はLOW)に応答して入力データを出力に伝達しクロック入力の第2の信号レベル(LOW又はHIGH)に応答して出力データを保持するラッチを、2つ直列に接続する。このような2つのラッチの直列接続により、クロック信号の第1の信号レベルから第2の信号レベルへの遷移に応答して入力データを出力ノードに伝達させるとともにクロック信号の1サイクルの期間出力ノードのデータを固定値に保持するマスタ・スレーブ型のフリップフロップを構成することができる。この際、クロック信号に応じた電流が流れるクロック伝達回路(NMOSトランジスタ36及び43)とフリップフロップとの間を、トランス回路35及び42により結合する。従来技術の図1の構成では、電流ON/OFFを制御するトランジスタ15,16,22,及び23に対して十分なドレイン・ソース間電圧を確保する必要があるが、図2の構成では、電流ON/OFFを制御する素子部分(インダクタ素子51,52,54,及び55)に対して両端子間の電圧を確保する必要はない。
従って、図2の構成において、電源電圧VDDとグランド電圧VSSとの間には、データ信号側の回路において1つのトランジスタのチャネルのみが接続されることになる。即ち、電源電圧VDDからグランド電圧VSSまでの間に、トランジスタが1段のみ設けられた構成になる。図2のフリップフロップ回路を高速で安定に動作させるためには、この1段のトランジスタが飽和領域で動作するための十分なドレイン・ソース間電圧を確保すればよく、従来技術の構成に比較して低い電圧電源でも十分に高速で安定した動作を実現することができる。
図4は、本発明によるフリップフロップ回路の変形例を示す図である。図4において、図2と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図4のフリップフロップ回路30Aは、図2のフリップフロップ回路30における2つのトランス回路35及び42の代わりに、1つのトランス回路60が設けられている。トランス回路60は、第1の差動回路(NMOSトランジスタ31及び32)に接続される第1のインダクタ素子51と、第2の差動回路(NMOSトランジスタ33及び34)に接続される第2のインダクタ素子52と、第3の差動回路(NMOSトランジスタ38及び39)に接続される第3のインダクタ素子54と、第4の差動回路(NMOSトランジスタ40及び41)に接続される第4のインダクタ素子55と、第1乃至第4のインダクタ素子にトランス結合されると共にクロック伝達回路(NMOSトランジスタ62)に接続される第5のインダクタ素子61を含む。
クロック信号CLKの第1の信号レベル(例えばHIGH)に応答して、第1のインダクタ素子51及び第2のインダクタ素子52に矢印D1で示す方向に電流を生成するような起電力が生じ、第1のインダクタ素子54及び第2のインダクタ素子55に矢印D2で示す方向に電流を生成するような起電力が生じるように、トランス回路60が構成される。このとき、クロック信号CLKの第2の信号レベル(例えばLOW)に応答して、第1のインダクタ素子51及び第2のインダクタ素子52に矢印D1で示す方向と逆方向に電流を生成するような起電力が生じ、第1のインダクタ素子54及び第2のインダクタ素子55に矢印D2で示す方向と逆方向に電流を生成するような起電力が生じる。このような構成のトランス回路60を用いることで、フリップフロップ回路30Aのマスタ側のラッチとスレーブ側のラッチとは、フリップフロップ回路30のマスタ側のラッチ及びスレーブ側のラッチと同様に動作する。
図5は、本発明によるフリップフロップ回路の別の変形例を示す図である。図5において、図2と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図5のフリップフロップ回路30Bは、図2のフリップフロップ回路30と比較して、出力ノードと入力ノードとを結合することにより、出力ノードのデータを入力データとして供給するように構成されている点が異なる。このように構成することにより、クロック信号CLK及び/CLKに基づいて、その周波数の1/2の周波数を有するクロック信号CLK2及び/CLK2を生成することができる。即ち、図5のフリップフロップ回路30Bは、周波数を1/2にする分周回路として機能する。このような分周回路は、PLL回路等において用いることができる。なお図4のフリップフロップ回路30Aに出力と入力とを結合することにより、1/2の分周回路を構成してもよい。
図6は、本発明によるフリップフロップを利用したPLL回路の構成の一例を示す図である。図6のPLL回路は、1つ又は複数の分周回路70−1乃至70−n、周波数/位相比較器71、チャージポンプ72、ローパスフィルタ(LPF)73、及び電圧制御発振器(VCO)74を含む。
分周回路70−1乃至70−nは各々が周波数を1/2にする分周回路であり、全体で1/2に周波数を分周する。分周回路70−1乃至70−nのうちの少なくとも1つは図5と同様の構成の分周回路である。図2又は図4に示すようなトランス結合を用いてクロックを伝達するフリップフロップを分周回路として用いることにより、低電源電圧であっても安定して高速クロック信号を分周する動作を実現することができる。
周波数/位相比較器71は、分周回路70−1乃至70−nの出力クロックとリファレンスクロックとの間で周波数/位相を比較する。リファレンスクロックの周波数はf/2である。この比較結果に基づいてチャージポンプ72の内部容量の電荷を充電又は放電することにより、チャージポンプ72の出力電圧を制御する。チャージポンプ72の出力電圧は、ローパスフィルタ73により積分されて、その高周波成分が除去される。電圧制御発振器74は、ローパスフィルタ73の出力電圧に応じた周波数の信号を発振する。PLLループがロックした状態では、この信号の周波数はfである。
図7は、本発明によるフリップフロップを利用した光通信システムの構成の一例を示す図である。図7の光通信システムは、光送信機70、光受信機71、光アンプ72、及び光アンプ73を含む。光アンプ72、及び光アンプ73は、例えば短距離の通信システムにおいては省略が可能である。光送信機70は、マルチプレクサ74、クロックアンプ75、フリップフロップ(D−FF)76、ドライバ77、及び光変調器78を含む。光受信機71は、アンプ79、タイミング抽出回路80、クロックアンプ81、識別回路82、デマルチプレクサ83、及びフォトディテクタ84を含む。
光送信機70において、まずマルチプレクサ74により複数の信号を多重化する。多重化された信号は、クロックアンプ75の出力するクロック信号に同期してフリップフロップ76に取り込まれる。このフリップフロップ76の出力に応じて、ドライバ77が光変調器78を駆動することで、多重化信号に応じて変調された光信号が出力される。この光送信機70において、D−FFであるフリップフロップ76が、図2又は図4に示すようなトランス結合を用いてクロックを伝達するフリップフロップである。トランス結合を用いてクロックを伝達するフリップフロップを用いることにより、多重化後の高周波データを安定して取り込むことが可能になる。
光受信機71において、フォトディテクタ84が受信した光信号を電流信号に変換する。アンプ79は電流信号を増幅して電圧信号に変換する。この電圧信号からタイミング抽出回路80によりクロック信号を抽出し、クロックアンプ81によりこのクロック信号を増幅する。識別回路82は、クロックアンプ81のクロック出力に同期して、アンプ79から出力される電圧信号をHIGH/LOWのデータとして識別する。識別されたデータは、デマルチプレクサ83により複数の信号に分離される。この識別回路82はフリップフロップ(D−FF)であり、クロック信号に同期してデータを取り込むことにより、データのHIGH/LOWを確定させる。このフリップフロップとして、図2又は図4に示すようなトランス結合を用いてクロックを伝達するフリップフロップを用いることにより、多重化された高周波データを安定して取り込むことが可能になる。なお識別回路82において、フリップフロップの前段にアンプを設けてよい。
図8は、無線通信システムに用いる送信機の構成の一例を示す図である。図8の送信機は、PLL回路90、ミキサ91、パワーアンプ(PA)92、及びアンテナ93を含む構成となっている。
PLL回路90により生成したクロック信号とベースバンド信号とをミキサ91により乗算することにより、変調信号を生成する。ミキサ91により生成された変調信号をパワーアンプ92により増幅し、アンテナ93から無線信号として送出する。上記PLL回路90として、前述の図6に示したPLL回路を用いることで、低電源電圧であっても安定して高速クロック信号(例えば60GHz等のクロック信号)を生成することが可能となる。
図9は、無線通信システムに用いる受信機の構成の一例を示す図である。図8の受信機は、アンテナ100、低雑音アンプ(LNA)101、ミキサ102、PLL回路103、IFアンプ104、ミキサ105、PLL回路106、フィルタ107、アナログ・デジタル変換器108、及びロジック処理回路109を含む。
アンテナ100により受信した無線信号は、低雑音アンプ(LNA)101により増幅される。ミキサ102は、増幅後の受信信号とPLL回路103の生成する所定の周波数の信号とを掛け算することにより、周波数を引き下げて中間周波数信号(IF信号)を生成する。IFアンプ104はこの中間周波数信号を増幅する。ミキサ105は、増幅後の中間周波数信号とPLL回路106の生成する所定の周波数の信号とを掛け算することにより復調信号を生成する。この復調信号をフィルタ107により取り出して、アナログ・デジタル変換器108によりデジタル信号に変換する。ロジック処理回路109は、このようにして得られたデジタル信号に応じた論理演算処理を実行する。
PLL回路103及びPLL回路106のうちの少なくとも1つにおいて、前述の図6に示したPLL回路を用いることで、低電源電圧であっても安定して高速クロック信号を生成することが可能となる。特にPLL回路103は、例えば60GHz等の高速クロック信号を生成することになるので、図6のPLL回路を用いることの効果が大きい。
図10は、トランス回路のデバイス構成の一例を示す図である。図10には、第1のインダクタ素子51、第2のインダクタ素子52、及び第3のインダクタ素子53を含むトランス回路35の構成を示すが、他のトランス回路も同様にして構成することができる。
図10に示すように、メタル配線をレイアウトするための配線レイヤ110−1乃至配線レイヤ110−nがレイヤ111の上部に存在する。ここでレイヤ111は、トランジスタ、ダイオード、抵抗等を配置するレイヤであり、基板の拡散層部分及び基板の直ぐ上のポリシリコンゲート等を配置するレイヤを含む。第3のインダクタ素子53は第1の配線レイヤ110−1に配置され、第1のインダクタ素子51は第2の配線レイヤ110−2に配置され、第2のインダクタ素子52は第3の配線レイヤ110−3に配置される。
図11は、図10の各インダクタ素子の配置を説明するための図である。図11に示されるように、第3のインダクタ素子53、第1のインダクタ素子51、及び第2のインダクタ素子52の各々は、コイル部分と端子部分とを有する。例えば第3のインダクタ素子53の場合、正方形の一部が欠けた形状のコイル部分121、入力信号INの入力端122、及び電源電圧VDDを印加する電源端123を含む。第3のインダクタ素子53、第1のインダクタ素子51、及び第2のインダクタ素子52は、各コイル部分が重なり合うようにそれぞれの配線層に配置される。その結果、配線レイヤの上方から見た場合、各インダクタ素子は、図11の左端にトランス回路35として示されるように重ね合わさることになる。ここでVSSはグランド電圧、OUT1は第1のインダクタ素子51の出力信号、OUT2は第2のインダクタ素子52の出力信号に対応する。
図12は、トランス回路のデバイス構成の別の一例を示す図である。図12には、第1のインダクタ素子51、第2のインダクタ素子52、及び第3のインダクタ素子53を含むトランス回路35の構成を示すが、他のトランス回路も同様にして構成することができる。
図12に示すように、メタル配線をレイアウトするための配線レイヤ130−1乃至配線レイヤ130−nがレイヤ131の上部に存在する。ここでレイヤ131は、トランジスタ、ダイオード、抵抗等を配置するレイヤであり、基板の拡散層部分及び基板の直ぐ上のポリシリコンゲート等を配置するレイヤを含む。第3のインダクタ素子53は第1の配線レイヤ130−1に配置され、第1のインダクタ素子51及び第2のインダクタ素子52は、同一のメタル配線層である第2の配線レイヤ130−2に配置される。
図13は、図12の各インダクタ素子の配置を説明するための図である。図13に示される第3のインダクタ素子53は、図11に示される第3のインダクタ素子53と同一の形状を有する。それに対して第1のインダクタ素子51及び第2のインダクタ素子52は、正方形の一部が欠けた形状のコイル部分141、第1のインダクタ素子51の出力信号OUT1の出力端142、第2のインダクタ素子52の出力信号OUT2の出力端143、及びグランド電圧VDDを印加するグランド端144を含む。グランド端144と、出力端142と、それら両端子の間に存在するコイル部分141の左半分とが、第1のインダクタ素子51を構成する。またグランド端144と、出力端143と、それら両端子の間に存在するコイル部分141の右半分とが、第2のインダクタ素子52を構成する。
第3のインダクタ素子53の配線と、第1のインダクタ素子51及び第2のインダクタ素子52の配線とは、各コイル部分が重なり合うようにそれぞれの配線層に配置される。その結果、配線レイヤの上方から見た場合、各インダクタ素子は、図13の左端にトランス回路35として示されるように重ね合わさることになる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
なお本発明は、以下の構成を含むものである。
(付記1)
クロック信号の第1の信号レベルに応答して入力データを第1のノードに伝達させる第1の差動回路と、
該クロック信号の第2の信号レベルに応答して該第1のノードのデータを保持する第2の差動回路と、
該クロック信号に応じて電流が流れる第1のクロック伝達回路と、
該第1の差動回路及び該第2の差動増幅回路と該第1のクロック伝達回路との間を結合する第1のトランス回路
を含むことを特徴とする半導体回路。
(付記2)
前記第1のトランス回路は、
前記第1の差動回路に接続される第1のインダクタ素子と、
前記第2の差動回路に接続される第2のインダクタ素子と、
該第1のインダクタ素子及び該第2のインダクタ素子にトランス結合されると共に前記第1のクロック伝達回路に接続される第3のインダクタ素子
を含むことを特徴とする付記1記載の半導体回路。
(付記3)
前記クロック信号の前記第2の信号レベルに応答して前記第1のノードのデータを第2のノードに伝達させる第3の差動回路と、
該クロック信号の前記第1の信号レベルに応答して該第2のノードのデータを保持する第4の差動回路と、
該クロック信号に応じて電流が流れる第2のクロック伝達回路と、
該第3の差動回路及び該第4の差動増幅回路と該第2のクロック伝達回路との間を結合する第2のトランス回路
を更に含むことを特徴とする付記1又は2に記載の半導体回路。
(付記4)
前記クロック信号の前記第2の信号レベルに応答して前記第1のノードのデータを第2のノードに伝達させる第3の差動回路と、
該クロック信号の前記第1の信号レベルに応答して該第2のノードのデータを保持する第4の差動回路
を更に含み、前記第1のトランス回路が更に、該第3の差動回路及び該第4の差動増幅回路と前記第1のクロック伝達回路との間をトランス結合するよう構成されることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体回路。
(付記5)
前記第1のトランス回路は、
前記第1の差動回路に接続される第1のインダクタ素子と、
前記第2の差動回路に接続される第2のインダクタ素子と、
前記第3の差動回路に接続される第3のインダクタ素子と、
前記第4の差動回路に接続される第4のインダクタ素子と、
該第1乃至第4のインダクタ素子にトランス結合されると共に前記第1のクロック伝達回路に接続される第5のインダクタ素子
を含むことを特徴とする付記4記載の半導体回路。
(付記6)
クロック信号の第1の信号レベルから第2の信号レベルへの遷移に応答して入力データを出力ノードに伝達させ、該出力ノードのデータを保持する差動構成のフリップフロップと、
該クロック信号に応じて電流が流れるクロック伝達回路と、
該フリップフロップと該クロック伝達回路との間をトランス結合するトランス回路
を含むことを特徴とする電子回路。
(付記7)
前記フリップフロップの入力に前記出力ノードを結合することを特徴とする付記6記載の電子回路。
(付記8)
電圧制御発振器と、
該電圧制御発振器に結合される分周回路と、
該分周回路に結合されるとともに参照クロックを受け取る周波数/位相比較回路と、
該周波数/位相比較回路に結合されるチャージポンプと、
該チャージポンプに結合されるとともに該電圧制御発信器に結合されるローパスフィルタ
を更に含み、該分周回路は前記フリップフロップを分周器として含むことを特徴とする付記7記載の電子回路。
(付記9)
前記フリップフロップに結合されるマルチプレクサと、
該フリップフロップに結合されるドライバ回路と、
該ドライバ回路に結合される光変調器
を更に含むことを特徴とする付記6記載の電子回路。
(付記10)
フォトディテクタと、
該フォトディテクタに結合されるとともに前記フリップフロップに結合されるアンプと、
該フリップフロップに結合されるデマルチプレクサ
を更に含むことを特徴とする付記6記載の電子回路。
(付記11)
PLL回路と、
該PLL回路に結合されると共にベースバンド信号を受け取るミキサと、
該ミキサに結合されるアンプ
を更に含み、該PLL回路は前記フリップフロップを分周回路として含むことを特徴とする付記7記載の電子回路。
(付記12)
アンテナからの信号を受け取る第1のアンプと、
該第1のアンプに結合される第1のミキサと、
該第1のミキサに結合される第2のアンプと、
該第2のアンプに結合される第2のミキサと、
該第2のミキサに結合されるアナログ・デジタル変換器と、
該第1のミキサに第1の周波数の信号を供給する第1のPLL回路と、
該第2のミキサに第2の周波数の信号を供給する第2のPLL回路
を更に含み、該第1のPLL回路及び該第2のPLL回路の少なくとも1つは前記フリップフロップを分周回路として含むことを特徴とする付記7記載の電子回路。
従来のマスタ・スレーブ構成のフリップフロップ回路の構成の一例を示す図である。 本発明によるマスタ・スレーブ構成のフリップフロップ回路の構成の一例を示す図である。 電流I1乃至I6を模式的に示す図である。 本発明によるフリップフロップ回路の変形例を示す図である。 本発明によるフリップフロップ回路の別の変形例を示す図である。 本発明によるフリップフロップを利用したPLL回路の構成の一例を示す図である。 本発明によるフリップフロップを利用した光通信システムの構成の一例を示す図である。 無線通信システムに用いる送信機の構成の一例を示す図である。 無線通信システムに用いる受信機の構成の一例を示す図である。 トランス回路のデバイス構成の一例を示す図である。 図10の各インダクタ素子の配置を説明するための図である。 トランス回路のデバイス構成の別の一例を示す図である。 図12の各インダクタ素子の配置を説明するための図である。
符号の説明
30 フリップフロップ回路
31〜34 NMOSトランジスタ
35 トランス回路35
37〜41 NMOSトランジスタ
42 トランス回路
43 NMOSトランジスタ

Claims (10)

  1. クロック信号の第1の信号レベルに応答して入力データを第1のノードに伝達させる第1の差動回路と、
    該クロック信号の第2の信号レベルに応答して該第1のノードのデータを保持する第2の差動回路と、
    該クロック信号に応じて電流が流れる第1のクロック伝達回路と、
    該第1の差動回路及び該第2の差動増幅回路と該第1のクロック伝達回路との間を結合する第1のトランス回路とを含み、
    電源電圧からグランド電圧までの間にトランジスタが1段のみ設けられている
    ことを特徴とする半導体回路。
  2. 前記第1のトランス回路は、
    前記第1の差動回路に接続される第1のインダクタ素子と、
    前記第2の差動回路に接続される第2のインダクタ素子と、
    該第1のインダクタ素子及び該第2のインダクタ素子にトランス結合されると共に前記第1のクロック伝達回路に接続される第3のインダクタ素子
    を含むことを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  3. 前記クロック信号の前記第2の信号レベルに応答して前記第1のノードのデータを第2のノードに伝達させる第3の差動回路と、
    該クロック信号の前記第1の信号レベルに応答して該第2のノードのデータを保持する第4の差動回路と、
    該クロック信号に応じて電流が流れる第2のクロック伝達回路と、
    該第3の差動回路及び該第4の差動増幅回路と該第2のクロック伝達回路との間を結合する第2のトランス回路
    を更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体回路。
  4. 前記クロック信号の前記第2の信号レベルに応答して前記第1のノードのデータを第2のノードに伝達させる第3の差動回路と、
    該クロック信号の前記第1の信号レベルに応答して該第2のノードのデータを保持する第4の差動回路
    を更に含み、前記第1のトランス回路が更に、該第3の差動回路及び該第4の差動増幅回路と前記第1のクロック伝達回路との間をトランス結合するよう構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体回路。
  5. 前記第1のトランス回路は、
    前記第1の差動回路に接続される第1のインダクタ素子と、
    前記第2の差動回路に接続される第2のインダクタ素子と、
    前記第3の差動回路に接続される第3のインダクタ素子と、
    前記第4の差動回路に接続される第4のインダクタ素子と、
    該第1乃至第4のインダクタ素子にトランス結合されると共に前記第1のクロック伝達回路に接続される第5のインダクタ素子
    を含むことを特徴とする請求項4記載の半導体回路。
  6. クロック信号の第1の信号レベルから第2の信号レベルへの遷移に応答して入力データを出力ノードに伝達させ、該出力ノードのデータを保持する差動構成のフリップフロップと、
    該クロック信号に応じて電流が流れるクロック伝達回路と、
    該フリップフロップと該クロック伝達回路との間をトランス結合するトランス回路を含み、
    電源電圧からグランド電圧までの間にトランジスタが1段のみ設けられている
    ことを特徴とする電子回路。
  7. 前記フリップフロップの入力に前記出力ノードを結合することを特徴とする請求項6記載の電子回路。
  8. 電圧制御発振器と、
    該電圧制御発振器に結合される分周回路と、
    該分周回路に結合されるとともに参照クロックを受け取る周波数/位相比較回路と、
    該周波数/位相比較回路に結合されるチャージポンプと、
    該チャージポンプに結合されるとともに該電圧制御発信器に結合されるローパスフィルタ
    を更に含み、該分周回路は前記フリップフロップを分周器として含むことを特徴とする請求項7記載の電子回路。
  9. 前記フリップフロップに結合されるマルチプレクサと、
    該フリップフロップに結合されるドライバ回路と、
    該ドライバ回路に結合される光変調器
    を更に含むことを特徴とする請求項6記載の電子回路。
  10. フォトディテクタと、
    該フォトディテクタに結合されるとともに前記フリップフロップに結合されるアンプと、
    該フリップフロップに結合されるデマルチプレクサ
    を更に含むことを特徴とする請求項6記載の電子回路。
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