JP4541679B2 - カラー・ディジタル画像からカラー・アリアジング・アーティファクトを除去する際の計算時間を短縮する方法 - Google Patents

カラー・ディジタル画像からカラー・アリアジング・アーティファクトを除去する際の計算時間を短縮する方法 Download PDF

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Description

本発明は、カラー・ディジタル画像におけるアリアジング・アーティファクト(aliasing artifact)を低減する方法に関する。
カラー・ディジタル・カメラ画像に見受けられるノイズの1種類は、例えば衣類のツイード・パターンなどの高い空間周波数領域における低周波で高度に色付けされたパターンとして現れる。カラー・モアレ・パターン又は単にカラー・モアレと呼ばれるこれらパターンは、その他の点で空間的に混んでいる領域において、広範囲にゆっくりと変化する色の付いた波打ったパターンを生成する。カラー・モアレ・パターンは、クロミナンス・アリアジング・パターン又は単にクロミナンス・アリアジングとも呼ばれる。
従来、ディジタル画像におけるカラー・モアレ・パターンを低減する方法は多く存在する。中でも、最初にカラー・モアレを誘発するアリアジングを回避し、ディジタル・カメラにおいて光学ブラー・フィルタを用いてカラー・モアレ・パターンを低減する方法について記載した特許文献も数多く存在する。しかし、これらブラー・フィルタも、後続の画像処理方法では復元不可能となり得る真の空間的ディテールを画像においてぼかす。
クロミナンス・ノイズ・アーティファクトを低減又は除去するディジタル画像処理方法に具体的に取り組んだアプローチもある。ディジタル・カメラ特許の1つのクラスは、高周波クロミナンス・ノイズ・アーティファクトを低減又は除去するカラー・フィルタ・アレイ(CFA)補間演算に対する改善について開示している。特許の別のクラスは、クロミナンス・ノイズ・アーティファクトを低減又は除去するために、異なるピクセル形状(すなわち、正方形の代わりに長方形)を付随するCFA補間演算と共に用いることを教示している。しかしながら、これら技術は、高周波クロミナンス・ノイズを解決するものであり、低周波カラー・モアレに対しては概して効果がない。
ディジタル画像をクロミナンス・ノイズ・アーティファクトと共に取り、該画像をCIELAB(CIE国際規格)などのルミナンス−クロミナンス空間に変換し、クロミナンス・チャネルをぼかし、そして該画像を元のカラー空間へ再度戻す、という良く知られた技術が周知である。この演算は、クロミナンス・ノイズと闘うのに用いられる標準的な技術である。このアプローチの障害の1つは、クロミナンス・ノイズ・アーティファクトと真のクロミナンス情景ディテールとが、ぼかし工程中、差別されないことである。結果として、画像におけるシャープなカラー・エッジは、ぼかしがよりアグレッシブになると色のブリード(bleed)を開始する。通常、カラー・ブリードは、低周波カラー・モアレのほとんどが画像から除去される前に許容できないものとなる。また、その画像に対してその後どんな画像処理が実行されようとも、カラー・ブリードの視認性を増幅させる可能性がある。このアプローチの別の障害は、小さい固定したブラー・カーネルは、カラー・ブリードの問題を含もうとする試みをほとんど必要とすることである。しかしながら、低周波カラー・モアレを解決するためには、所望のノイズ・クリーニングを実現するためには大きいブラー・カーネルが必要となる。
Adamsら(EP1202220A2)は、適応的で、エッジに反応するブラー・カーネルを用い、カラー・ブリードを最小限に抑えつつ、低周波のカラー・モアレを低減するカラー・アーティファクト低減方法について開示している。この方法は、上述の懸念のほとんどを解決するが、計算集約的であり、今日市販されているほとんどのディジタル・カメラにおいて現在利用可能なものよりを多くの計算リソースを必要とする。
本発明の目的は、カラー・ディジタル画像におけるアリアジング・アーティファクトを最小限に抑える、効果的な計算時間低減方法を提供することである。
別の目的は、カラー・ブリードを回避し、制限された計算環境において実行されるのに十分な計算上のシンプルさを有しつつ、低周波カラー・モアレ・パターンに効果的な、カラー・ディジタル画像におけるカラー・アリアジング・アーティファクトを低減することである。
この目的は、カラー・ピクセルを有するカラー・ディジタル画像からカラー・アリアジング・アーティファクトを削減する方法であって、
(a) 前記カラー・ディジタル画像からルミナンス信号及びクロミナンス信号を用意する工程と、
(b) 前記ルミナンス信号及び前記クロミナンス信号をダウンサンプリングする工程と、
(c) 前記ダウンサンプリングされたルミナンス信号及びクロミナンス信号を用いて、前記画像を境界線を有するテクスチャ領域及び非テクスチャ領域に分離する工程と、
(d) 前記テクスチャ領域の境界線及び前記ダウンサンプリングされたクロミナンス信号に応じて、該テクスチャ領域における前記ダウンサンプリングされたクロミナンス信号をクリーニングする工程と、
(e) 前記ダウンサンプリングされたクロミナンス信号に応じて、前記非テクスチャ領域における前記ダウンサンプリングされたクロミナンス信号をクリーニングする工程と、
(f) 前記ダウンサンプリングされ、ノイズがクリーニングされたクロミナンス信号をアップサンプリングする工程と、
(g) 前記ルミナンス信号及び前記アップサンプリングされたノイズがクリーニングされたクロミナンス信号を用いて、カラー・アリアジング・アーティファクトが低減されたカラー・ディジタル画像を提供する工程と、を有する方法により達成される。
本発明の利点は、アリアジング・アーティファクトを低減するだけでなく、ノイズがクリーニングされた信号を生成し、掲載時間を大幅に削減するルミナンス及びクロミナンス信号が用いられることである。
他の利点は、以下の通りである。
広範囲の周辺に効果的な高度にアグレッシブなノイズ・クリーニングを、画像の大部分をコンピュータ・メモリに常駐させることなく、実行することができる。
画像のエッジ・ディテールが処理中にも保護・保存される。
本発明は、画像の当初のカラー空間表現と問わない。すなわち、画像を定義するのに用いられるRGB、CMY、CMYG、又は他のカラー空間上でも等しく良好に機能する。
本発明によれば、カラー・ピクセルを有するカラー・ディジタル画像からカラー・アリアジング・アーティファクトを削減することができる。
図1は、本発明の手順全体を示すブロック図である。本方法は、フルカラー画像(ブロック10)から始まる。この画像は、標準的な赤、緑、青(RGB)カラーで表現されているものとする。この画像は、RGB空間からU空間に変換される(ブロック12)。ここで用いられるU空間は式(1)及び(2)によって定義される。式(1)は、RGBデータのU空間データへの変換であり、式(2)は、U空間データのRGBデータへの変換である。式(1)及び(2)において、Yはルミナンス、Cは第一のクロミナンス・チャネル、Cは第二のクロミナンス・チャネル、をそれぞれ表す。
Figure 0004541679
Figure 0004541679
U空間画像に対する最初の演算は、画像のルミナンス・チャネル及びクロミナンス・チャネルをダウンサンプリングすることである(ブロック14)。「ダウンサンプリング」という用語は、ピクセル数を減らすために、現在用いられているよりもまばらなグリッドで再サンプリングすることを指す。このダウンサンプリングは、倍率1/3で行われる。実際のサブサンプリングの前に、画像平面は式(3)で与えられる標準的な3×3カーネルでぼかされる(アンチアリアジング・フィルタを用いて畳み込まれる)。
Figure 0004541679
ここでk=4である。好ましい実施例は、1次元カーネルを用いた標準的なツー・パス計算である。次いで、このデータは3ピクセルごとにサブサンプリングされるため、3ピクセルにつき1ピクセルだけをぼかせばよい(これは行及び列の双方に当てはまる)。元の解像度のルミナンス・チャネルの複製は、後続の使用が可能である。
U空間画像が一旦ダウンサンプリングされると、次の演算でテクスチャ画像を生成する(ブロック16)。テクスチャ画像は、「ランダム」又は擬似ランダム高周波成分を有する画像として定義される。標準的なシグマ・フィルタ法の変形を用いて、テクスチャ画像が生成される。図2参照。一画像の各(中央)ピクセルに対して(ブロック44)、加算レジスタ及びカウンタ・レジスタが初期化される(ブロック32)。各隣接ピクセル(ブロック34)は、隣接ピクセル値と中央ピクセル値との間の差を形成する(ブロック36)によって、1つずつ検査される。比較ブロック38においてこの差の絶対値が所定の閾値以下であれば、サインされた差の値が累積された合計値に加算され、対応するカウンタがインクリメントされる(ブロック40)。このスキームにおいて、中央ピクセル値の寄与は常にゼロであることに注意。ただし、中央ピクセルも隣接ピクセルとしてカウントする必要がある。したがって、カウンタはゼロではなく1に初期化される。
隣接ピクセルが一旦処理されると、中央ピクセルに対するテクスチャ値が合計値をカウンタで除算した絶対値となる(ブロック42)。各カラー・チャネル(Y、C、及びC)は別々に処理され、テクスチャ画像の対応するチャネルが生成される。テクスチャ画像フィルタは、3×3の正方形のサポート領域と固定閾値とを用いる。8ビットのRGB画像に対して、3チャネルすべてに対して40という閾値が良好に機能することが分かっている。
図3を参照する。テクスチャ画像の3色のチャネル(ブロック44)は、ブロック46において加算され、単チャネルのテクスチャ画像が生成される(ブロック48)。
テクスチャ画像が一旦生成されると、テクスチャ画像を2つの別個の閾値で閾値判定して、テクスチャ・マップ群を生成する(ブロック18)。図8参照。8ビットのRGB画像に対して、20及び40という閾値が良好に機能することが分かっている。したがって、20以上のすべてのテクスチャ画像値に対して、閾値小に対するテクスチャ・マップ値は1にセットされる(ブロック84)。そうでなければ、閾値小に対するテクスチャ・マップ値はゼロにセットされる。閾値として40を用いた同じプロセスを用いて、閾値大に対するマップを生成する(ブロック86)。こうして、バイナリ・テクスチャ・マップ群が得られる。閾値小に対するテクスチャ・マップが存在する場所は、テクスチャ潜在領域を表す。閾値大に対するテクスチャ・マップが存在する場所は、画像における他の領域を表す。この他の領域は、カラー・モアレ・パターンを含む可能性が高くない、高い空間周波数活動の領域である。
引き続き図8を参照する。次に、閾値大に対するテクスチャ・マップ(ブロック88)はクリーニングされ、好ましくないカラー・モアレ・アーティファクトを含まない可能性が高い画像中の高い空間周波数領域のより正確なマップが生成される。標準的なバイナリ形態的処理演算が用いられる。ブロック90において、閾値大に対するテクスチャ・マップ内の孤立点を除去するために、正方形の3×3のサポート領域を用いてエロード(erode)演算が実行される。次いで、ブロック92において、閾値大に対するテクスチャ・マップ内のギャップを狭めて、クリーンな閾値大に対するテクスチャ・マップを生成するために、正方形の5×5のサポート領域を用いて拡張(dilate)演算が実行される(ブロック94)。ブロック90及び92は、一体として、非対称なオープン演算として考えることもできる。非対称性は、本発明の性能に信頼性を加えるのに用いられる。
図1に戻る。ブロック18において生成された2つの中間テクスチャ・マップは、ブロック19において合成され、新しい複合テクスチャ・マップが生成される。マップを合成する方法は、シンプルな論理テストを実行することであり、あるピクセル場所に対して、閾値大に対するテクスチャ・マップがゼロで、閾値小に対するテクスチャ・マップが1の場合、新しい複合テクスチャ・マップは1にセットされる。そうでなければ、新しい複合テクスチャ・マップはゼロにセットされる。
新しい複合テクスチャ・マップの外観検査により、画像中のテクスチャ領域に加えて、間違ったテクスチャ検出のより小さい孤立したクラスタも存在することがわかる。これらは、基本統計において、タイプIエラーとして記載される。加えて、テクスチャ領域には小さいギャップ(ゼロ)が存在する。これらは、統計上、タイプIIエラーである。これらエラーのほとんどを除去するために、シンプルな形態的演算群が実行される(ブロック20)。図4参照。
まず、5×5の拡張演算がテクスチャ・マップ(ブロック50)に対して実行される(ブロック52)。これは、元のピクセル・データ解像度におけるまばらな13×13演算と等価であると考えることができる。テクスチャ・マップがバイナリであるため、各ピクセル場所において必要とされるのは、サポート領域におけるすべてのマップ値を合計することだけである。合計値がゼロより大きい場合、中央マップ値を1にセットする。拡張後、ブロック52の結果に対して再度7×7のエロード演算(ブロック54)が実行される。これは、元のピクセル・データ解像度におけるまばらな19×19サポート領域上での演算と等価である。テクスチャ・マップはバイナリであるため、必要なのは、所定のサポート領域内のマップ値のすべてを合計することだけである。合計値が49(=7)未満であれば、中央ピクセルをゼロにセットする。この結果は、クリーニングされたテクスチャ・マップである(ブロック56)。今の例では、テクスチャ・マップで1にセットされた値をもつピクセルはテクスチャ領域と考えられる。テクスチャ・マップで0にセットされた値をもつピクセルは非テクスチャ領域と考えられる。
これで画像ピクセル・データをクリーニングする準備が整う。これは、テクスチャ・マップによって修正されたサブサンプリングされたクロミナンス・データをばかすことによって最初に行われる(図1のブロック22)。図5参照。ピクセルのテクスチャ・マップ値がゼロの場合(ブロック58)、ピクセルのクロミナンス値は変更されない(ブロック60)。テクスチャ・マップ値が1のピクセルに対する第一の工程は、サポート領域内のテクスチャ・マップ値を合計することである(ブロック62)。ブロック62において、サポート領域は一般的なn×n領域のまま変わらない。画像処理アーティファクトの観点から、nを3以上の任意の奇数にセットすることができる。nの値が大きくなるにつれ、ノイズ・クリーニングが多く発生する。テクスチャ・マップを使用しているために、大きいサポート領域を使うほど画像処理アーティファクトが生じるという不利益は生じない。当然、大きいサポート領域を使うほど実行時間は掛かる。本発明の好ましい実施形態において、nの値が3、5、及び7であると、大幅な実行時間が掛からずに成功することが確認された。nの値として7を一旦用いると、残ったカラー・モアレ・パターンを除去するために残すことは困難であった。n=7は、元のピクセル・データ解像度における19×19のまばらなサポート領域に相当する。サポート領域境界線内のすべてのピクセルを用いる必要はない。(非適応)クモ形サポート領域は、より少ない計算を必要としつつ、ノイズ・クリーニング・ポテンシャルのほぼすべてを実現する。
図6は、n=7のクモ形サポート領域である。nは5又は3に下げることができ、ノイズ・クリーニング能力も伴って低減する。nの値を決定すると、クモ形の周辺内の対応するピクセル数は4n−3となる。図5に戻る。サポート領域におけるテクスチャ・マップとクロミナンス値との積も合計される(ブロック64)。この工程において、各クロミナンス・チャネルについて別個の合計(SC1及びSC2)が実行される。サポート領域内のテクスチャ・マップ値の合計(S)が4n−3の場合(ブロック66)、各クロミナンス・チャネルに対して、対応する4n−3のクロミナンス値を平均化して、クリーニングされたクロミナンス値を生成する(ブロック70)。Sが4n−3未満の場合、クロミナンス平均化演算が追加的工程を1つ持つ。まず、対応するテクスチャ・マップ値が1であるクロミナンス値のすべてを合計する(ブロック68)。ブロック68内で、この合計は中央クロミナンス値と量(4n−3−S)の積に加えられる。これにより、4n−3のクロミナンス値の最終的な合計が得られる。ここでこの合計を4n−3で除算すると、クリーニングされたクロミナンス値が得られる(ブロック70)。この追加的な処理工程により、テクスチャ領域境界線における画像処理アーティファクトが低減される。ここで、テクスチャ領域の境界線とは、テクスチャ領域の内側と外側の間の境界線を意味する。

この実行されたノイズ・クリーニングは、テクスチャ領域のピクセルにのみ影響を与える。画像の非テクスチャ領域もクリーニングするためには、シグマ・フィルタ・ブロック24(図1参照)において、クロミナンス・チャネルのシンプルなシグマ・フィルタリングを実行すればよい。シンプルな3×3のサポート領域を用いたクロミナンス・チャネルのシグマ・フィルタリングは、非常に少ない実行時間で又はピクセル・アーティファクトをあまり発生させずに、適正なノイズ低減を提供する。
図7は、このクロミナンス・クリーニング・ステージのフローチャートである。中央ピクセルを囲む各ピクセルに対して、2つの加算レジスタとカウンタ・レジスタとが、レジスタ初期化ブロック74において、最初に初期化される。各隣接ピクセルと中央ピクセルとの間のクロミナンスの差の絶対値が、差ブロック76で計算される。両クロミナンス・チャネル値は、そのピクセルが比較ブロック78におけるクリーニング計算に含まれるためには、閾値内でなければならない。この条件が満たされれば、加算及びカウンタ・レジスタはレジスタ更新ブロック80において適切に更新される。すべての周辺ピクセルについて一旦処理されると、ブロック82において、中央ピクセルのクロミナンス値が閾値比較テストを通貨した周辺ピクセルのクロミナンス値の平均値と置き換えられる。ノイズの多い画像に対して、閾値は10で十分である。ここで明らかにしておくが、クロミナンス信号のカラー・ピクセルは、平均カラー・ピクセルがノイズ・クリーニングを受けるピクセルのクロミナンス値に対応したクロミナンス値を有するように選択・修正される。
アップサンプリング・ブロック26は、クリーニングされたクロミナンス値を3倍にアップサンプリングして元のピクセル解像度に戻す(図1参照)。「アップサンプリング」という用語は、ピクセル数を増やすために、現在用いられているよりも細かいグリッドで再サンプリングすることを指す。これは、シンプルな双一次補間を用いて行われる。ダウンサンプリングの前にぼかし演算を行う場合、双一次補間は一次元線形補間のツー・パス演算として行うことができる。この補間カーネルは式(4)で与えられる。
Figure 0004541679
補間されたピクセル場所は括弧でマークされている。補間カーネルは、必要に応じて、水平又は垂直軸回りに標準的な方法で反映される。ルミナンス・チャネルはブロック26においてアップサンプリングされないことに注意。
図1において、最終工程は、式(2)を用いて、画像を変換してU空間からRGB空間へ戻すことである(ブロック28)。この演算のために、ブロック12によって生成された元の解像度のルミナンス・チャネルの複製が、ブロック26によって生成されたアップサンプリングされたクロミナンス・チャネルと共に、用いられる。これにより、カラー・アリアジング・アーティファクトが低減された画像が得られる(ブロック30)。
コンピュータ・プログラム製品は、例えば、磁気ディスク(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク)や磁気テープなどの磁気記録媒体、光ディスクや光テープや機械可読バーコードなどの光学記録媒体、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)やリード・オンリ・メモリ(ROM)などの半導体電子記録装置、又は、他の任意の物理的装置若しくは媒体、などの本発明に係る方法を実行する1以上のコンピュータを制御する命令を有するコンピュータ・プログラムを記憶するのに用いられる1以上の記録媒体を含み得る。
本発明を実現するブロック図である。 中間テクスチャ画像の個々のチャネルの生成を示す図3のブロック14についてのフロー図である。 最終的な単チャネルのテクスチャ画像の生成を示す図1のブロック16についてのフロー図である。 テクスチャ・マップ・クリーニング・プロセスを示す図1のブロック20のより詳細なブロック図である。 画像のテクスチャ部分のクロミナンス値クリーニングを示す図1のブロック22についてのフロー図である。 7×7クモ形ピクセル・ネイバーフッドの図である。 画像の非テクスチャ部分のクロミナンス値クリーニングを示す図1のブロック24のフロー図である。 中間テクスチャ・マップの生成を示す図1のブロック18のフロー図である。

Claims (2)

  1. カラー・ピクセルを有するカラー・ディジタル画像からカラー・アリアジング・アーティファクトを削減する方法であって、
    (a) 前記カラー・ディジタル画像からルミナンス信号及びクロミナンス信号を用意する工程と、
    (b) 前記ルミナンス信号及び前記クロミナンス信号をダウンサンプリングする工程と、
    (c) 前記ダウンサンプリングされたルミナンス信号及びクロミナンス信号を用いて、前記画像を境界線を有するテクスチャ領域及び非テクスチャ領域に分離する工程と、
    (d) 前記テクスチャ領域における前記ダウンサンプリングされたクロミナンス信号をクリーニングすることを、該テクスチャ領域におけるクリーニングされる各カラー・ピクセルに、該カラー・ピクセルの近傍におけるクロミナンス値の平均を割り当てることによって行う工程であって、前記近傍内にありかつ前記テクスチャ領域の境界線の外側のピクセルについてはそのピクセルのクロミナンス値は前記平均において使用されない工程と、
    (e) 前記ダウンサンプリングされたクロミナンス信号に応じて、前記非テクスチャ領域における前記ダウンサンプリングされたクロミナンス信号をクリーニングする工程と、
    (f) 前記ダウンサンプリングされ、ノイズがクリーニングされたクロミナンス信号をアップサンプリングする工程と、
    (g) 前記ルミナンス信号及び前記アップサンプリングされたノイズがクリーニングされたクロミナンス信号を用いて、カラー・アリアジング・アーティファクトが低減されたカラー・ディジタル画像を提供する工程と、を有することを特徴とする方法。
  2. 処理されたカラー・ディジタル画像からのカラー・アリアジング・アーティファクトを最小限に抑える、カラー・ディジタル画像の画像処理方法であって、
    (a) 入力されたカラー・ディジタル画像を画像処理して、該入力されたカラー・ディジタル画像に対して修正された新しいカラー・ディジタル画像を生成する工程と、
    (b) 前記カラー・ディジタル画像をルミナンス成分とクロミナンス成分とを有するカラー空間に変換する工程と、
    (c) 前記カラー・ディジタル画像のカラー・ピクセルの数を減らして、少なくとも1つのより低解像度のカラー・ディジタル画像を生成する工程と、
    (d) 関心あるカラー・ピクセルの周辺のクロミナンス値を平均化することによって、前記より低い解像度のカラー・ディジタル画像の前記クロミナンス成分中のアリアジング・アーティファクトを低減する工程と、
    (e) 前記アリアジングが低減されたクロミナンス信号を、より高い解像度へ補間する工程と、
    (f) 元のルミナンス信号と前記補間されたクロミナンス信号とを用いて、処理されたディジタル画像が低減されたカラー・アリアジング・アーティファクトを有するように前記入力されたカラー・ディジタル画像又は前記新しいカラー・ディジタル画像のいずれかであるカラー・ディジタル画像を生成する工程と、を有し、
    前記関心あるカラー・ピクセルの前記周辺内の隣接ピクセルの平均化すべきクロミナンス値は、前記隣接ピクセルのそれぞれのテクスチャ度合に関連して適応される、ことを特徴とする方法。
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