JP4541075B2 - X線源 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、マイクロフォーカスX線源として利用されるX線源に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特許文献1に記載のマイクロフォーカスX線源が知られている。このマイクロフォーカスX線源は、電子銃からの電子をターゲットに衝突させ、発生したX線を照射窓を介して外部に照射させるX線管を備えたタイプのX線源である。
特許2634369号公報
この種のマイクロフォーカスX線源は、対象物にX線を透過させることにより、非破壊で対象物の断面画像が得られるCTスキャナにも用いられている。このようなCTスキャナにあっては、対象物の周囲で円周状にX線源を移動させながら、様々な方向から対象物にX線を照射する方式が採用されている。このように、X線源が移動されながら用いられる場合には、X線源の回路基板が振動を受けるため、振動により回路基板に断線が発生する虞があることや、回路基板の寿命が短くなることが指摘されていた。そこで、このようなX線源にあっては、回路基板の振動を極力少なくするため、回路基板を安定して固定することが課題となっている。
本発明は、回路基板を安定して固定することができるX線源を提供することを目的とする。
本発明のX線源は、X線管を有してX線を外部に照射するX線発生部と、筐体内に収容されると共に、X線発生部を制御する回路基板を支持する回路基板ホルダーと、筐体の内部において回路基板ホルダーの周囲で冷却風を流動させる冷却ファンと、を備え、回路基板ホルダーは、筐体内に固定されると共に、互いに対向し且つ互いに連結された第1の平板部と第2の平板部とを有し、第1の平板部及び第2の平板部の少なくとも一方には、回路基板が固定されていることを特徴とする。
このX線源では、筐体内において、回路基板が回路基板ホルダーの平板部に固定される。この回路基板ホルダーは、互いに対向した状態の第1の平板部と第2の平板部とが連結されることにより、機械的強度が向上する。そして、この回路基板ホルダーに回路基板を固定することによって、回路基板は安定して筐体内に固定され、回路基板の断線や短寿命化を抑制することができる。
また、第1の平板部の端部と第2の平板部の端部とが、互いに連結されたことが好ましい。第1及び第2の平板部が端部において連結されることにより、回路基板ホルダー自体の高い機械的強度を得ることができる。
また、第1の平板部と第2の平板部との内角は鋭角であることが好ましい。平板部のこのような位置関係により、第1の平板部と第2の平板部とで山形構造の回路基板ホルダーが形成され、筐体内で回路基板ホルダーは高い機械的強度を得ることができる。また、回路基板を傾けて筐体に収めることができるので、筐体の小型化を図ることができる。
また、筐体は、X線管からのX線を照射する照射部を有する第1の壁と、第1の壁に対して略直交する方向に延びると共に冷却ファンが設けられた第2の壁と、第1の壁と第2の壁とを連結して、第1の平板部に対して略平行に延在する傾斜壁と、を有することが好ましい。
このX線源では、第1の平板部と傾斜壁との間に、幅がほぼ一定の間隙が形成され、この間隙において冷却ファンから発生した冷却風が流動する。このとき、間隙の幅がほぼ一定であるので、冷却風が淀みなく間隙内を流動することができ、冷却風が筐体内でスムーズに流動する。よって、回路基板ホルダーに固定された回路基板を効率よく冷却することができ、回路基板の動作特性を安定させることができる。
また、本発明のX線源は、X線発生部に駆動電力を供給する駆動電源部を備え、駆動電源部が回路基板ホルダーに固定されて筐体に設けられた排気口の近傍に位置してもよい。この場合、駆動電源部の周囲を流動する冷却風は、高温の駆動電源部から熱を除去した後、駆動電源部の近傍の排気口から速やかに外部に排出される。このため、駆動電源部を効率よく冷却することができ、駆動電源部を冷却した後の冷却風が筐体内に逆流して回路基板の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。
本発明によれば、X線源の内部の回路基板を安定して固定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るX線源の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、X線源1は、電子銃からの電子をターゲットに衝突させ、発生したX線を照射窓を介して外部に照射させるX線管を備えたタイプのX線源であり、例えば、CTスキャナにおけるX線源として用いられる。このX線源1の筐体3内部には、X線を発生させ且つ照射させるX線発生部5と、そのX線発生部5を制御する制御部7とが格納されている。筐体3の内部空間は、X線発生部5を収容するX線発生部収容空間R1と、制御部7を収納する制御部収容空間R2とから構成されており、X線発生部収容空間R1と制御部収容空間R2との間には、筐体3の上部内壁から下方に向けて延びる仕切壁15が設けられている。
図3に示すように、X線発生部5は、筐体3の底板3aに固定された高圧電源部17と、この高圧電源部17から電力の供給を受けてX線を照射するX線管27と、このX線管27の一部を包囲する金属筒(X線管包囲部)29とを備えている。この高圧電源部17は、高電圧を発生させ得る高圧トランス19と、高圧トランス19で発生した高電圧を増倍させてX線管27に供給する高圧供給回路23と、高圧トランス19と高圧供給回路23とを連結する接続線25aと、高圧供給回路23とX線管27とを連結する接続線25bとを備えている。そして、高圧供給回路23と、接続線25a,25bとは、電気絶縁性材料(例えば、エポキシ樹脂)からなる絶縁ブロック21中にモールドされており、高圧トランス19は、絶縁ブロック21の側面で制御部7側に突出して設けられている。このような高圧電源部17の構造によって、高電圧が印加される高圧供給回路23、接続線25a,25bからの外部への放電が防止されている。
この高圧電源部17の上方に位置するX線管27は、反射型ターゲットタイプのものであり、棒状の陽極27bを絶縁状態に保持して収容したバルブ部27aと、棒状陽極27bの端部に設けられたターゲット27cを収容したターゲット収容部27dと、ターゲット27cの反射面に向けて電子線を出射する電子銃27kを収容した電子銃部27eとを備えている。
このバルブ部27aとターゲット収容部27dとは同軸に配置されており、この軸線に対して電子銃部27eの軸線は略直交している。また、棒状陽極27bの基端部は、高電圧印加部27gとしてバルブ部27aの下部から下方に突出している。
この高電圧印加部27gの下部にはソケット33が結合されており、ソケット33は、高圧電源部17の接続線25bを介して高圧供給回路23に接続されている。このような構成により、X線管27には、接続線25bを介して高圧供給回路23から高電圧が供給される。そして、X線管27が高電圧の供給を受けた状態で、電子銃部27e内の電子銃27kがターゲット27cに向けて電子を出射すると、ターゲット27cからX線が発生し、このX線がターゲット収容部27dの開口部に設けられたX線照射窓27hから照射される。
なお、X線管27は、その内部を真空にして封止された密封型のものである。例えばX線管27には、図示しない排気管が設けられており、この排気管を介してバルブ部27a、ターゲット収容部27d及び電子銃部27eの内部が真空引きされた後、排気管を封止することによって密封される。
金属筒29は、高圧電源部17の上面から上方に突出して設けられており、X線管27を包囲する円筒形に形成されている。金属筒29は、X線管27から発生する熱を効率よく放散させるために、放熱性に優れた金属(例えば、アルミニウム)からなると共に、水平方向に延びる複数の冷却フィン29aが周囲に設けられている。冷却フィン29aは、金属筒29の周面で円周方向に延びる凸条部として設けられ、金属筒29の表面積を拡大するものであり、X線管27から発生する熱を効率よく放散させることができる。
この金属筒29の先端面には開口29jが形成され、この開口29jからX線管27のバルブ部27aが挿入され、金属筒29の内部空間には、液状の電気絶縁性物質である絶縁オイル31が注入されている。そして、X線管27のバルブ部27aとターゲット収容部27dとの間には取付フランジ27fが形成されており、この取付フランジ27fによってX線管27は金属筒29の先端面に固定され、バルブ部27aは絶縁オイル31に浸漬されている。この絶縁オイル31の採用によって、X線管27のバルブ部27aが絶縁オイル31で包囲され、X線管27からの外部への放電が防止されている。
続いて、制御部7について説明する。図1及び図4に示すように、制御部7は、制御部収容空間R2内に設けられ、第1回路基板35、第2回路基板37、及び駆動電源部39を有している。この第1回路基板35は、高圧電源部17で発生させ得る電圧を、高電圧(例えば160kV)から低電圧(例えば0V)までコントロールしている。更に、第1回路基板35は、電子銃部27eにおける電子の放出のタイミングや管電圧、管電流などのコントロールを行う。第2回路基板37は、外部からの制御信号に基づいて第1回路基板35の動作をコントロールする。駆動電源部39は、外部から供給される電力をAC/DC変換(またはDC/DC変換)するコンバータであり、これら第1回路基板35及び第2回路基板37に駆動電力を供給すると共に、X線発生部5の高圧トランス19に高電圧を発生させるための電力を供給する。なお、これらの第1回路基板35、第2回路基板37、駆動電源部39及びX線発生部5は、適宜、図示しない配線によって互いに電気的接続が図られている。
これらの、第1回路基板35、第2回路基板37及び駆動電源部39には、多くの電子部品が実装されているので、このX線源1が移動されながら用いられる際に強い振動が加われば、回路が断線する場合もある。また、この基板等が振動し続けると、寿命が短くなってしまう。このため、これらの回路基板35,37及び駆動電源部39は、振動を少なくすべく、底板3aに対して安定して確実に固定されることが必要である。そこで、制御部7には、制御部収容空間R2内に、導熱性の金属(例えば、アルミニウム)からなる回路基板ホルダー49が設けられ、この回路基板ホルダー49には、第1回路基板35、第2回路基板37、及び駆動電源部39が保持されている。
回路基板ホルダー49は、導熱性の金属からなる一枚の板状部材を屈曲することによって形成された部材であり、底板3aに対して傾斜して立設させた第1平板部46と、底板3aに対して略垂直に立設させた第2平板部48と、底板3aに対して略平行に設けられた第3平板部50と、底板3aに対して略垂直に立設させた第4平板部52と、を有している。第1平板部46と第2平板部48とは、内角が鋭角αをなして交差する面に沿ってそれぞれ延在しており、第1平板部46は、後述する筐体3の傾斜壁3dと略平行に延在している。この回路基板ホルダー49は、第1平板部46の下方の足部45j及び第4平板部52の下方の足部47jが底板3aに接触した状態で、それぞれ複数(例えば、3個)のネジ49aによって固定されている。
そして、第1平板部46は、第1回路基板35を取り付けるための第1取付面45aを有し、第2平板部48は、第2回路基板37を取り付けるための第2取付面47bを有しており、第3平板部50は、駆動電源部39を取り付けるための第3取付面47cを有している。そして、これらの取付面45a,47b,47cは、回路基板ホルダー49の外側の面に設けられている。
このように回路基板ホルダー49は、山形構造をなすことで、回路基板ホルダー49自体の機械的強度を維持し、足部45j,47jにおいて複数箇所が底板3aにネジ止めされることで、底板3aに対して安定して固定されている。よって、回路基板ホルダー49に取り付けられる回路基板35,37及び駆動電源部39を、底板3aに対して安定して確実に固定することができる。また、回路基板ホルダー49の第1平板部46は、底板3aに対して傾斜して設けられているので、第1回路基板35を傾けたまま制御部収容空間R2に収めることができ、X線源1の高さ方向の寸法を小さくすることができる。
また、第3平板部50の下方に形成される空間には、高圧電源部17の高圧トランス19が収容されている。
第1回路基板35は、スペーサ51を介して第1プレート45の第1取付面45aに沿って取り付けられている。同様に、第2回路基板37は、スペーサ51を介して第2プレート47の第2取付面47bに沿って取り付けられ、駆動電源部39は、第2プレート47の第3取付面47cに沿ってスペーサ51を介して取り付けられている。
このようなX線源1は、運転中に、X線管27が発熱するので、X線管27及び金属筒29が高温となってしまう。このX線管27の発熱は、X線照射の出力が高いほど大きくなり、X線管27が高温になると、他の部品に悪影響を及ぼすと共に、X線管27の出力低下を招いてしまうので、X線管27を効率よく冷却すべく金属筒29を効率よく冷却する必要がある。
そこで、X線源1においては、図1に示すように、金属筒29を含むX線発生部5を筐体3の内部へ格納し、筐体3の底板3aに対し直交する方向に起立する側壁(第2の壁)3bに冷却ファンユニット55を設け、筐体3内で冷却風を流動させることによって、金属筒29を冷却することにしている。
図1及び図4に示すように、この筐体3は、底板3aに平行に延びると共に、X線管27からのX線を外部に照射するための開口(照射部)3jが設けられた上壁(第1の壁)3cを有している。この開口3jは、X線管27の照射窓27hに対応する位置に設けられ、照射窓27hを外部に露出させている。また、筐体3では、上壁3cと側壁3bとを連結する壁が傾斜壁3dとして形成されている。更に、側壁3bに対向する側壁3fと、上壁3cと、を連結する壁も同様に傾斜壁3eとされている。上壁3cに対する傾斜壁3dと傾斜壁3eとの傾斜の程度は、互いに異なっていてもよく、同じであってもよい。
冷却ファンユニット55は上述のように筐体3の側壁3bに設けられており、側壁3bに垂直な軸線を中心として回転する冷却ファン55aを有している。冷却ファン55aは回転することにより、筐体3外部から内部へ向けて空気を流動させる。冷却ファン55aは、冷却風が直接X線発生部5に当たるようにX線発生部5の近傍に位置している。
この冷却ファン55aにより筐体3の内部に取り込まれた空気は、冷却風としてX線発生部収容空間R1で流動し、金属筒29にムラなく当たりながら、金属筒29の周囲を通過しつつ、側壁3fの方向に流れていくことになる。そして、金属筒29の周囲を通過する冷却風は、冷却フィン29aにより案内されて円滑に水平方向に流動しながら、十分な接触面積をもって金属筒29に接触し、金属筒29から効率よく熱を除去していく。その結果、金属筒29を効率よく冷却することができ、金属筒29に包囲されたX線管27を効率よく冷却することができる。そして、金属筒29がムラなく冷却風に接触し、冷却されるので、X線管27の温度ムラによる出力変動や出力低下を抑制することができる。その後、金属筒29から熱を受け取って温度が上昇した冷却風は、傾斜壁3eに設けられた排気口3kを通じて外部に排出される。
このとき、上壁3cと側壁3bとを連結する壁が傾斜壁3dとされていることから、冷却風の淀みが抑制され、筐体3内でのスムーズな冷却風の流れを出現させることができる。その結果として、金属筒29の周囲にスムーズに冷却風が流動し、効率よく金属筒29を冷却することができる。なお、筐体3の上壁3cと側壁3fとを連結する壁も同様に傾斜壁3eとされているので、このことも冷却風のスムーズな流動に寄与している。以上のように、X線源1では、金属筒29を効率よく冷却することで、X線管27を効率よく冷却できるので、X線源の高出力化が可能となる。
なお、X線源1は、制御部収容空間R2側の側壁3bの一部に、パソコン等と接続されるコネクタ部(図示せず)を有しており、X線源1にはこのコネクタ部を介してパソコン等からの制御情報等に関する信号の入出力が行われる。底板3aを除いた筐体3のうち、冷却ファンユニット55やコネクタ部(図示せず)は、制御部7等との配線接続を有しているので、筐体3の他の部位と別部材になっていると、X線源1の整備等の面において好ましい。本実施形態においては、冷却ファンユニット55やコネクタ部(図示せず)は、底板3aに固定されて制御部7と配線接続されている。
なお、X線源1の筐体3には、傾斜壁3d及び傾斜壁3eが形成されていることで、以下のような効果も得られる。この傾斜壁3d,3eが形成されない場合には、上壁3cと側壁3b、3fとの間に角部が形成されることになる。ここで、そのようなX線源によって検査対象物を傾けた状態の透視画像を取得する場合には、傾けた検査対象物が角部に当たるため、照射窓27hと検査対象物とを十分に近接させることが出来ない。これに比してX線源1にあっては、角部に邪魔されることなく、検査対象物をより照射窓27hに近接させることができる。このため、より拡大率の大きい検査対象物の透視画像を得ることができる。
また、このようなX線源1にあっては、前述の通り、制御部7の第1及び第2回路基板35、37及び駆動電源部39に様々な電子部品が実装されている。各部品の動作特性を安定させるにあたって、これらの部品を冷却することが必要である。特に、駆動電源部39は、AC/DC変換(またはDC/DC変換)を行う際に大量の熱を発生するので、効率的に冷却することが必要である。
そこで、筐体3における仕切壁15は、X線発生部収容空間R1と制御部収容空間R2とを完全に仕切らずに、金属筒29と制御部7との間を仕切り、仕切壁15の下方には、X線発生部収容空間R1と制御部収容空間R2とを連通する通風口59が設けられている。このように、金属筒29と制御部7との間が仕切壁15によって仕切られているため、金属筒29の冷却後に高温となった冷却風が、制御部収容空間R2へ直接流入することが抑制できる。また、金属筒29から発せられる放射熱が仕切壁15によって遮断され、制御部7に直接伝播されることが抑制できる。その結果、制御部7の温度上昇を抑制することができ、制御部7の各回路基板35,37の動作を安定させることができる。それと同時に、通風口59によってX線発生部収容空間R1と制御部収容空間R2とが連通されていることから、冷却ファン55aによって発生する冷却風の一部が通風口59を通じて制御部収容空間R2に流入するので、この冷却風によって制御部7を冷却することができる。
このとき、通風口59を通じて制御部収容空間R2に流入した冷却風の一部は、回路基板ホルダー49の外側の通風空間R2b,R2cに流入する。通風空間R2bは、第1平板部46と側壁3b及び傾斜壁3dとの間の間隙として形成されており、この通風空間R2bに流入した冷却風は、第1回路基板35の周囲を流動しながら第1回路基板35を冷却する。このとき、第1平板部46が傾斜壁3dに略平行に延在していることから、通風空間R2bは、幅がほぼ一定の空間となっている。このため、この通風空間R2b内では、冷却風が淀みなくスムーズに流動し、第1回路基板35を効率よく冷却することができる。その後、冷却風は、傾斜壁3dに設けられた排気口3qを通じて一部が外部に排出され、残りの一部が、上壁3cと回路基板ホルダー49との間を通じて通風空間R2cへ流入する。
一方、通風口59から通風空間R2cへ流入した冷却風は、通風口59から、側壁3gに設けられた排気口3h(図1及び図2参照)へ向かう方向に流動する。この冷却風は、駆動電源部39に十分に接触しながら、駆動電源部39を効率よく冷却し、側壁3gに設けられた排気口3hを通じて外部に排出される。このように、高熱を発生する駆動電源部39を効率よく冷却し、駆動電源部39の動作を安定させることができる。
また、通風空間R2bから通風空間R2cへ流入した冷却風は、第2回路基板37の周囲を流動しながら第2回路基板37を冷却し、更に駆動電源部39の周囲を流動しながら駆動電源部39を冷却した後、傾斜壁3e及び側壁3fに設けられた排気口3rを通じて外部に排出される。このとき、筐体3の上壁3cと側壁3fとが傾斜壁3eによって連結されていることから、通風空間R2c内を流動する冷却風が各壁3c,3e,3fに沿って淀みなく流れ、スムーズな冷却風の流動が発生することになる。なお、通風空間R2c内を流動する冷却風の一部は、傾斜壁3eの上部に設けられた排気口3sを通じて排出される。
この駆動電源部39は高熱を発生しているため、駆動電源部39を冷却した後の冷却風は高温となるが、駆動電源部39が排気口3rの近傍に位置しているため、この高温の冷却風が排気口3rから速やかに外部へ排出される。よって、駆動電源部39の周囲の冷却風がスムーズに流動するため、駆動電源部39を効率よく冷却することができ、駆動電源部39の部品の動作特性を安定させることができる。更に、温度が上昇した冷却風が通風空間R2c、R2bへ逆流して第1回路基板35及び第2回路基板37の温度が却って上昇してしまうことを抑制することができ、その結果、第1回路基板35及び第2回路基板37の各部品の動作特性を安定させることができる。
なお、これらの第1回路基板35、第2回路基板37及び駆動電源部39は、スペーサ51を介して各取付面45a,47b,47cから浮いた状態で取り付けられていることから、冷却風が、第1回路基板35、第2回路基板37及び駆動電源部39の表裏双方に接触することになる。よって、このような取り付け方も、第1回路基板35、第2回路基板37及び駆動電源部39の効率の良い冷却に寄与している。
この制御部収容空間R2には、図4に示すように、回路基板ホルダー49と底板3aとで囲まれたトンネル部R2aが出現し、このトンネル部R2aにも通風口59からの冷却風が流入する。このトンネル部R2aは、冷却風が通風口59を通じて流入して来る方向(図4の紙面に垂直な方向)に延びているので、トンネル部R2aに集中するような、スムーズな冷却風の流動が発生する。そして、このトンネル部R2a内には、絶縁ブロック21から突出して設けられた高圧トランス19が存在しているので、高圧トランス19で発生する高熱が冷却風によって効率よく除去され、高圧トランス19を集中的に且つ効率良く冷却することができる。その後、高圧トランス19から熱を受け取って温度が上昇した冷却風は、筐体3の側壁3gに設けられた排気口3h(図1及び図2参照)を通じて外部に排出される。
なお、トンネル部R2aには、上記のようにスムーズな冷却風の流動が発生するので、例えば、第1取付面45aや第2取付面47bの反対側の面に別の回路基板を取り付け、その回路基板をトンネル部R2aに配置し冷却させてもよい。
また、第1回路基板35の部品の中で、パワートランジスタ61(図2参照)は、比較的大きい熱を発生するので、第1回路基板35から離し、高圧電源部17と冷却ファンユニット55との間に設けられた金属製のヒートシンク63に密着させて設置されている。このとき、パワートランジスタ61は、図示しない配線により第1回路基板35と電気的に接続されることで、第1回路基板35の一部品として機能する。このような配置により、ヒートシンク63が冷却ファン55aからの冷却風を受けて冷却され、ヒートシンク63に密着したパワートランジスタ61が間接的に冷却される。このように、特に大きい熱を発生する部品を回路基板本体側から遠ざけて個別に冷却することにより、効果的に制御部7の温度上昇を抑制することができる。
(第2実施形態)
図5に示すように、X線源71の回路基板ホルダー49は、導熱性の金属からなる第1プレート45と第2のプレート47とからなる。第1プレート45は、底板3aに対して傾斜して立設させた第1平板部46を有しており、第2プレート47は、底板3aに対して略垂直に立設させた第2平板部48と、底板3aに対して略平行に設けられた第3平板部50と、底板3aに対して略垂直に立設させた第4平板部52と、を有している。
この第1プレート45は、足部45jが底板3aに接触した状態で複数(例えば、3個)のネジ49aによって固定されており、第2プレート47は、足部47jが底板3aに接触した状態で複数(例えば、3個)のネジ49aによって固定されている。さらに、プレート45,47の上端同士は、重ねられた状態でネジ49bによって連結されている。このような回路基板ホルダー49によっても、回路基板ホルダー49に取り付けられる回路基板35,37及び駆動電源部39を、底板3aに対して安定して確実に固定することができる。
また、X線源71は、筐体73の制御部収容空間R2側に、冷却ファンユニット55とは別の冷却ファンユニット77を備えている。この冷却ファンユニット77は、駆動電源部39の近傍で側壁3fに形成された排気口73rに設けられており、筐体73内部の空気を外部へ送り出すための排気タイプのユニットである。冷却ファンユニット77は、冷却ファン77a及び冷却ファン77aを回転させるモータ77bを備えており、冷却ファン77aが回転することで、筐体73内部の空気が外部に送り出される。駆動電源部39の近傍に位置する排気口73rに、冷却ファンユニット77が設けられていることで、駆動電源部39の冷却によって高温となった冷却風を、より速やかに外部へ排出することができる。
このようなX線源71の構成により、駆動電源部39を更に効率よく冷却でき、駆動電源部39を冷却した冷却風が通風空間R2c、R2bへ逆流して第1回路基板35及び第2回路基板37の温度が却って上昇してしまうことを抑制することができる。その結果、第1回路基板35、第2回路基板37及び駆動電源部39の各部品の動作特性を安定させることができる。
また、X線源71では、冷却ファン77aによって筐体3内の空気を外部へ送り出すことで、筐体3内全体の冷却風の流動が速くなるので、X線発生部5及び制御部7をより効率よく冷却することができる。
また、X線発生部収容空間R1と制御部収容空間R2とは、区画されても良い。この場合、X線発生部収容空間R1と制御部収容空間R2の夫々に冷却ファンを設けると、夫々の空間に集中的に冷却風を流動させることにより、集中的に冷却することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。回路基板ホルダー49は、ネジ止めに限らず、溶接や接着によって底板3aに固定されてもよい。また、回路基板ホルダー49は、筐体3の底板3a以外の部分に固定されてもよく、筐体3に固定された部材に固定されてもよい。また、第1プレート45と第2プレート47とは、ネジ止めに限らず、溶接や接着によって連結されてもよい。回路基板ホルダー49は、1部材からなるもの又は第1プレート45と第2プレート47との2部材からなるものに限らず、更に多数の部材を組み合わせて形成されてもよい。この場合、平板からなる多数の部材を組み合わせて回路基板ホルダーを形成することで、屈曲の加工を省略することもできる。また、回路基板ホルダー49は導熱性の金属に限らず、樹脂製であっても良い。
また、冷却ファン55aの配置は側壁3bに限らず、回路基板ホルダー49の周囲で冷却風を流動させるような位置であれば、他の部位に設けてもよい。例えば、筐体3に通風口を設け、その通風口の近傍かつ筐体3内部に冷却ファンを配置することで、第1平板部45と第2平板部47との間で冷却風を流動させてもよい。また、X線源1は、複数の冷却ファンを備えてもよい。この場合、同じタイプの冷却ファンを複数配置してもよいが、吸気タイプの冷却ファンと排気タイプの冷却ファンとの組合せとすることができる。
また、X線発生部収容空間R1と制御部収容空間R2とが区画されない場合においては、X線発生部収容空間側R1に吸気タイプの冷却ファンを設け、制御部収容空間R2側に排気タイプの冷却ファンを設けてもよく、X線発生部収容空間側R1に排気タイプの冷却ファンを設け、制御部収容空間R2側に吸気タイプの冷却ファンを設けてもよい。
また、X線管27は、密封型X線管であってもよく、開放型X線管であってもよい。また、X線管27は反射型ターゲットタイプでなく、透過型ターゲットタイプであってもよい。X線管27は、全体が金属筒29に収容されてもよく、この場合、X線管27からのX線を外部へ照射するために、金属筒29には、X線透過性の高い部位を設けることができる。また、X線管27の一部は、金属筒29から突出し、かつ、更に筐体3から突出していてもよい。X線管27を包囲する金属筒29には、冷却フィン29aが設けられなくてもよい。
また、X線発生部5は、筐体3内に収容されなくてもよい。
なお、以上に述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、互いに組合せることが可能である。
本発明に係るX線源の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示したX線源の正面図である。 図1に示したX線源のX線発生部の断面図である。 図1に示したX線源の制御部の断面図である。 本発明に係るX線源の第2の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1,71…X線源、3c…上壁(第1の壁)、3b…側壁(第2の壁)、3,73…筐体、3j…開口(照射部)、3d…傾斜壁、3r,73r…排気口、5…X線発生部、27…X線管、35…第1の回路基板、37…第2の回路基板、39…駆動電源部、46…第1の平板部、48…第2の平板部、49…回路基板ホルダー、55a,77a…冷却ファン。

Claims (5)

  1. X線管を有してX線を外部に照射するX線発生部と、
    筐体内に収容されると共に、前記X線発生部を制御する回路基板を支持する回路基板ホルダーと、
    前記筐体の内部において前記回路基板ホルダーの周囲で冷却風を流動させる冷却ファンと、を備え、
    前記回路基板ホルダーは、前記筐体内に固定されると共に、互いに対向し且つ互いに連結された第1の平板部と第2の平板部とを有し、
    前記第1の平板部及び前記第2の平板部の少なくとも一方には、前記回路基板が固定されていることを特徴とするX線源。
  2. 前記第1の平板部の端部と前記第2の平板部の端部とが、互いに連結されたことを特徴とする請求項1に記載のX線源。
  3. 前記第1の平板部と前記第2の平板部との内角は鋭角であることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線源。
  4. 前記筐体は、
    前記X線管からの前記X線を照射する照射部を有する第1の壁と、
    前記第1の壁に対して略直交する方向に延びると共に前記冷却ファンが設けられた第2の壁と、
    前記第1の壁と前記第2の壁とを連結して、前記第1の平板部に対して略平行に延在する傾斜壁と、を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のX線源。
  5. 前記X線発生部に駆動電力を供給する駆動電源部を備え、前記駆動電源部は、前記回路基板ホルダーに固定されて前記筐体に設けられた排気口の近傍に位置することを特徴とする請求項1〜4に記載のX線源。
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