JP4538806B2 - 電動機およびそれを用いた燃料ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、電動機およびそれを用いた燃料ポンプに関する。
電機子に巻回されているコイルと電気的に接続している複数のセグメントを回転方向に設置し、電機子の回転にともないブラシと順次各セグメントが接触することにより電機子に供給する駆動電流を整流する電動機が知られている(例えば、特許文献1から4参照)。
このような電動機において、例えば径方向反対側に設置されているセグメント(以下、「径方向反対側に設置されているセグメント」を対向セグメントと表す)同士を電気的に接続し、ブラシの数を増やすことなく複数のセグメントを同電位にすることが公知である。
しかしながら、セグメントの数が増加すると、複数のセグメントを電気的に接続するための結線スペースの確保が困難である。
また、特許文献1から4に示す電動機のように、プリント基板上の配線、または樹脂基板上に貼付した銅箔等の薄膜で結線する場合、駆動電流を増加するためには面方向に沿った配線の通電面積を拡大する必要がある。したがって、セグメント数が多い場合に、複数のセグメントを結線する結線面積の確保が困難である。
特開平6−261502号公報 特開2004−254361号公報 実開平6−31368号公報 実開平7−9072号公報
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、セグメント数が多い場合にも端子により同電位のセグメントを電気的に接続する電動機およびそれを用いた燃料ポンプを提供することを目的とする。
請求項1から10記載の発明によると、複数の接続端子が電機子の軸方向にずれて設置された複数の接続端子群を構成し、各接続端子群において接続端子が同電位のセグメントを電気的に接続している。その結果、同一面上に設置された接続端子で同電位のセグメントをすべて電気的に接続する必要がないので、各接続端子群において接続端子が電気的に接続するセグメントの数が少なくなる。したがって、セグメントの数が多い場合にも、各接続端子群において同電位のセグメントを電気的に接続できる。ここで、接続端子群という表現は、接続端子群が1個の接続端子で構成される場合にも使用する。
また、接続端子により同電位のセグメントを結線するので、プリント配線または薄膜で結線する場合に比べ、電流値が同じであれば面方向に沿った導電面積を小さくすることができる。したがって、結線面積の確保が容易である。
請求項3記載の発明によると、複数の円弧状の結線部を渦巻き状に設置することにより、各接続端子群において、複数の結線部を互いに非接触となるようにほぼ同一面上に設置できる。
請求項4記載の発明によると、一組の対向セグメントと、この一組の対向セグメントと回転方向に隣接している他の組の対向セグメントとは、異なる接続端子群により電気的に接続されている。つまり、各接続端子群において電気的に接続されている対向セグメントが複数組ある場合、異なる組の対向セグメントは回転方向に隣接していない。したがって、各接続端子群において複数組の対向セグメントを接続する場合に接続端子の結線スペースに余裕があり、結線が容易になる。
請求項5記載の発明のようにコイルがデルタ結線されると、電機子を構成するコイルのスロット数、永久磁石の磁極数が同じ場合、スター結線よりもセグメント数が増加する。したがって、請求項1記載の発明を採用することにより、セグメント数の多いデルタ結線において、同電位のセグメントを電気的に接続できる。
請求項6記載の発明では、コイルは集中巻きされているので、複数のコイルを連続して巻回する分布巻に比べ、コイル間で巻線が交差しない。また、コイルをスロット毎に巻回するので、巻線の巻回が容易である。
請求項7記載の発明では、集中巻きでコイルが同じ方向に巻回されているので、電機子のスロットを同じ構成にできる。したがって、電機子の製造が容易である。
請求項8記載の発明では、回転方向に隣接しているコイル同士は逆方向に巻回されている。したがって、回転方向に隣接しているコイル同士の異なる巻端同士を電気的に接続することにより、回転方向に隣接している電機子のスロットに異なる磁極を生成できる。
請求項9記載の発明では、コイルを集中巻きする構成において、接続端子がコイル同士の結線を兼ねているので、部品点数を減少できる。
以下、本発明の複数の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料ポンプを図1に示す。燃料ポンプ10は、ポンプ部20と、ポンプ部20のインペラ26を回転駆動する電動機としてのモータ部30と、エンドサポートカバー14、16とを備えている。ハウジング12は、ポンプ部20およびモータ部30の外周を囲み、ポンプ部20およびモータ部30の共通のハウジングである。エンドサポートカバー14、16は、モータ部30のポンプ部20と反対側を覆い、燃料の吐出口204を形成している。
ポンプ部20は、ポンプカバー22、ポンプケーシング24、およびインペラ26を有しているウエスコポンプである。ポンプカバー22およびポンプケーシング24は、インペラ26を回転自在に収容するケース部材である。ポンプカバー22とインペラ26との間、ならびにポンプケーシング24とインペラ26との間に、C字状のポンプ流路202が形成されている。ポンプカバー22に設けられた吸入口200から吸入された燃料は、インペラ26の回転によりポンプ流路202で加圧され、モータ部30の永久磁石32と電機子40との間を通り、吐出口204から吐出される。
4分の1の円弧状に形成されている永久磁石32は、ハウジング12の内周壁に等間隔に4個取り付けられている。永久磁石32は回転方向に極の異なる磁極を4個形成している。
電機子40のポンプ部20と反対側に整流子70が組み付けられている。永久磁石32、電機子40、整流子70およびブラシ120(図5参照)は直流電動機を構成している。電機子40の回転軸としてのシャフト41は、ポンプケーシング24とエンドサポートカバー14とにそれぞれ収容され支持されている軸受部材18により軸受けされている。電機子40のポンプ部20側の端部は樹脂66が充填されることにより全体が覆われている。このように樹脂66で覆うことにより、燃料中で回転する電機子40の回転抵抗を低減するとともに、電機子40内への異物の進入を防止している。
図2に示すように、電機子40は、回転中央部に中央コア42を有している。シャフト41は中央コア42に圧入されている。中央コア42は断面六角形の筒状に形成されており、6面の各外周壁に回転軸方向に延びる凹部44を有している。凹部44は、径方向外側に向かうにしたがい幅が狭くなっている。
6個のスロット50は中央コア42の外周に回転方向に設置されている。図2において同一構成部分の符号を一部省略している。中央コア42は、六角形状に形成されており、六角形の各面に径方向外側に向けて幅の狭くなっている凹部44が形成されている。
各スロット50は、コイルコア52、ボビン60、およびボビン60に巻線を集中巻きして形成されているコイル62、63を有している。図3に示すように、各スロット50は、ボビン60にコイルコア52を嵌合して構成されている。
図2に示すように、コイルコア52は中央コア42と別部材である。コイルコア52はT字状に形成されている。コイルコア52の外周面は滑らかな凸円弧状に形成されている。コイルコア52の中央コア42側に設けた凸部54は、中央コア42側に向けて幅が広くなっている。シャフト41に沿って凹部44または凸部54の一方に他方を挿入することにより凹部44と凸部54とは嵌合している。
ボビン60は、コイルコア52の外周面と凸部54とを除きコイルコア52を覆っている。ボビン60は、回転方向に隣接するコイルコア52の外周部同士を磁気的に絶縁している。シャフト41と直交する断面およびシャフト41を含む断面において、ボビン60は外周側から中央コア42側に向け幅が狭くなる台形状の巻回空間を形成している。この巻回空間に巻線を巻回することにより合計6個のコイル62、63が形成されている。図5の(A)に示すように、6個のコイル62、63はデルタ結線されている。図5の(B)に環状に示したコイル62、63上の矢印はコイル62、63の巻回方向を示している。つまり、回転方向に隣接しているコイル62、63は逆方向に巻回されている。図3に示すように、各コイル62、63の始端および終端は、整流子70側の端子64と電気的に接続している。
整流子70は、図4に示す構造体100、110から成るカセット式である。電機子40にシャフト41を圧入した状態で、整流子70にシャフト41を挿入して電機子40に整流子70を組み付けるとき、整流子70の電機子40側に突出している爪92a、94aはそれぞれ電機子40の端子64に嵌合し端子64と電気的に接続する。そして、回転方向に隣接している一組の爪92aと一組の爪94aとは、それぞれ回転方向に隣接しているスロット50の回転方向に隣接している端子64同士を電気的に接続している。これにより、コイル62は図5に示すようにデルタ結線される。
整流子70は、回転方向に設置された複数のセグメント72を有している。ここで、セグメント72の数をs、永久磁石32の磁極数をp、電機子40のコイル数(スロット数)をnとすると、一般に、s=n×p/2で表される。前述したように、n=6、p=4であるからs=12である。本実施形態においても、セグメント72は回転方向に12個設置されている。セグメント72は例えばカーボンで形成されており、回転方向に隣接しているセグメント72同士は、空隙および絶縁樹脂材により電気的に絶縁されている。また、図5の(B)に示すように、径方向反対側に設置されている対向セグメントであるS1とS7、S2とS8、S3とS9、S4とS10、S5とS11、S6とS12はそれぞれ電気的に接続されることにより、同電位になっている。
図6および図7に、対向セグメントを結線する接続端子の構成を示す。以下で説明する中間端子および結線端子により、特許請求の範囲に記載した接続端子が構成されている。接続端子による結線は、中心部のシャフト41を避けてシャフト41の径方向外側で行われる。
図6の上段に示す端子母材80は、後工程において図6の一点鎖線で示される箇所が切断されることにより電気的に絶縁され、合計で12個の中間端子81、83になる。中間端子81、83は特許請求の範囲に記載した接続部を成している。中間端子81、83は扇形状に形成されており、セグメント72の電機子40側と直接電気的に接続している。回転方向に3個連続して隣接している中間端子81の電機子40側に突部82が設けられている。突部82が設けられている3個一組の中間端子81と中間端子81との間には、突部82の設けられていない中間端子83が設置されている。
図6の中段に示す結線端子84は突部82を有する中間端子81と電気的に接続している。結線端子84は、円弧状に形成されており、突部82と接続する接続部85と、突部82を有する中間端子81の径方向反対側の中間端子83と接続する接続部86と、接続部85と接続部86とを結線する円弧状の結線部87とを有している。接続部としての結線端子88は、突部82とだけ接続している。中間端子81、83、結線端子84、88は一つの接続端子群を構成している。
図6の下段のように端子母材80と結線端子84、88とを接続した後、12個に分割する前のセグメント72の母材の電機子40側と、端子母材80の突部82と反対側とを電気的に接続し樹脂74でインサート成形する。そして、ブラシ120との接触面側から、結線端子84の結線部87を切断しないようにセグメント母材および端子母材80を切断することにより、12個のセグメント72が形成され、端子母材80が中間端子81、83に分割される。図4および図8の上段に、このようにして形成された構造体100を示す。図8の上段は、構造体100を電機子40側から見た図である。構造体100において、径方向反対側に設置されている中間端子81および中間端子83と電気的に接続されているセグメント72同士は、結線端子84により電気的に接続されている。また、構造体100において、径方向反対側に設置されている結線端子88と電気的に接続している中間端子81およびセグメント72は電気的に接続されていない。
図7の上段、中段に示す端子母材90および結線端子96は互いの軸合わせのために中央部に二点鎖線で示す軸合わせ部114を有している。軸合わせ部114は、端子母材90と結線端子96とを接続したときに削除される。また、端子母材90は、図7の一点鎖線において後工程で切断され、結線端子92、93、94に分割される。結線端子92、93、94、96は一つの接続端子群を構成している。
結線端子93、92、93、94は、この順で回転方向に隣接して設置されており、結線端子93、92、93、94を一組として三組が形成されている。前述したように、結線端子92の2個の爪92a、結線端子94の2個の爪94aはそれぞれ電機子40の回転方向に隣接しているスロット50の回転方向に隣接している端子64同士を接続し、コイル62、63をデルタ結線している。結線端子93は図6に示す結線端子88と対応する位置で径方向反対側に設置されている。
図7の中段に示す結線端子96は円弧状に形成されており、径方向反対側に設置されている結線端子93同士を円弧の両端で接続するとともに、円弧の中間部で結線端子94と接続している。図7の下段に示す×マークは、端子同士の接続箇所を示している。したがって、径方向反対側に設置されている結線端子93同士と、その中間に位置する結線端子94とは電気的に接続している。軸合わせ部114は図7の下段の状態で削除され、端子母材90は、端子母材90と結線端子96とを樹脂112でインサート成形した後に、結線端子96を切断しないように一点鎖線の箇所を切断される。図8の中段は、端子母材90と結線端子96とを電気的に接続して樹脂112でインサート成形し、端子母材90を図7の一点鎖線で切断した構造体110を電機子40側から見た図である。
このように形成した構造体100と構造体110とを、結線端子84の接続部85と結線端子92の爪92b、ならびに結線端子88と結線端子93とが電気的に接続するように、図4および図8に示すように組み付けることにより、径方向反対側に設置されている結線端子88同士、つまり径方向反対側に設置され結線端子88と電気的に接続しているセグメント72同士が電気的に接続する。これ以外の径方向反対側に設置されているセグメント72は、結線端子84により構造体100において電気的に接続されている。そして、構造体100と構造体110とを組み付けた整流子70を電機子40に組み付けることにより、コイル62、63がデルタ結線される。
回転方向に隣接するコイル62、63は逆方向に巻回されているので、図5に示すようにブラシ120から電流が供給されることにより、回転方向に隣接するコイルa1とコイルb1とに異なる磁極が発生する。また、対向セグメントが電気的に接続され同電位となっていることにより、図5の(B)において点線位置に他のブラシ120が存在する構成と同一構成になる。したがって、コイルa1およびb1と径方向反対側に位置するコイルa2およびb2にも電流が流れ、コイルa2とコイルb2とに異なる磁極が発生する。これにより、電機子40の径方向反対側に電機子40を回転させる偶力が発生する。
構造体100の接続端子群と構造体110の接続端子群とは、結線端子84の接続部85と結線端子92の爪92b、ならびに結線端子88と結線端子93とが電気的に接続する以外の箇所では絶縁されている。
第1実施形態では、構造体100、110の接続端子群同士が軸方向にずれて設置されているので、本実施形態のようにセグメント72の数が12個と多い構成であっても、各接続端子群において対向セグメントを電気的に接続できる。また、端子により対向セグメントが電気的に接続されているので、プリント配線または薄膜等のように厚みの薄い配線で結線する場合に比べ、電流値が同じであれば面方向に沿った導電面積を小さくすることができる。したがって、結線面積の確保が容易である。
また、接続端子の一部である結線端子92、94がコイル62、63の結線を兼ねており、整流子70と電機子40とを組み付けることによりコイル62、63がデルタ結線されるので、コイル62、63の結線作業が容易である。また、コイル62、63を結線する部品点数を減少できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図9から図12に示す。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。また、セグメント72側の構造体100の構成は第1実施形態と同一である。
図9の(B)に示すように、第2実施形態では、デルタ結線された電機子40の6個のコイル62は同じ方向に巻回されている。したがって、電機子40の6個のスロット50を同一構成にできる。
次に、第2実施形態の端子について説明する。図10の上段、中段に示す端子母材130および結線端子138、ならびに図11の中段に示す結線端子140は、互いの軸合わせのために中央部に二点鎖線で示す軸合わせ部114を有している。接続端子としての結線端子132〜136、138、140は一つの接続端子群を構成している。端子母材130は、図10の一点鎖線において後工程で切断され、結線端子132〜136に分割される。
図11の上段は、図10に示す端子母材130と結線端子138とを電気的に接続した状態を示している。結線端子138は結線端子132と結線端子135とを電気的に接続する。つまり結線端子138は、結線端子132の爪132aと結線端子135とを電気的に接続する。後工程において、結線端子132の爪132bは構造体100の結線端Sに84の接続部85と電気的に接続し、結線端子133、136は構造体100の結線端子88と電気的に接続する。
図11の中段に示す結線端子140は、電機子40の端子64と接続する爪142と、円弧状の結線部143とを有している。図11の下段に示す×マークは、端子同士の接続箇所を示している。したがって、結線部143は、径方向反対側に設置されている結線端子133と結線端子136とを電気的に接続している。また、結線端子140の爪142と結線端子134とは結線部143により電気的に接続されている。
図12は、端子母材130と結線端子138と結線端子140とを電気的に接続して樹脂152でインサート成形し、端子母材130を図11の一点鎖線が示す箇所で切断した構造体150を電機子40側から見た図である。このように形成した構造体150と第1実施形態でも説明した構造体100とを、結線端子84の接続部85と結線端子132の爪132b、結線端子88と結線端子133、136とが電気的に接続されるように組み付けることにより、径方向反対側に設置されている結線端子88同士、つまり径方向反対側に設置され結線端子88と電気的に接続しているセグメント72同士が電気的に接続する。
また、前述したように結線端子132の爪132aと結線端子135、ならびに結線端子134と結線端子140の爪142は電気的に接続している。すなわち、電機子40の端子64と電気的に接続する構造体150の端子は回転方向に1個おきに電気的に接続している。したがって、構造体100と構造体150とを組み付けて、さらに電機子40と組み付けることにより、コイル62が図9に示すようにデルタ結線される。そして、図9に示すようにブラシ120から電流が供給されることにより、回転方向に隣接する電機子40のスロット50に異なる磁極が発生する。
(他の実施形態)
上記複数の実施形態では、接続端子により対向セグメントを電気的に接続して同電位にしたが、接続端子により電気的に接続され同電位となるセグメントの位置関係は径方向反対側に限るものではない。また、接続端子により電気的に接続され同電位となるセグメントの数は2個に限らず3個以上でもよい。
また上記複数の実施形態では、コイルをデルタ結線したが、コイルをスター結線する場合にも本発明のように対向セグメントを接続する接続端子群の軸方向位置をずらすことにより、セグメントの数が増加しても対向セグメントを電気的に接続できる。
また、永久磁石32が形成する磁極の数を4極、スロット50の数を6としたが、これ以外にも、永久磁石が形成する磁極の数は2極または4極以上の偶数であればよく、また、スロットの数についても6以外の数でもよい。なお、スロットの数は永久磁石が形成する磁極の数よりも多いことが望ましい。さらに、スロットの数は永久磁石が形成する磁極の数よりも2個多い偶数であることが望ましい。
また、上記複数の実施形態では、本発明を集中巻きの電動機に適用した実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、分布巻きの電動機に適用してもよい。
また、上記複数の実施形態では、ポンプ部の回転部材としてのインペラ26が回転することにより燃料タンクから燃料を吸入する吸入力を発生した。インペラ以外にも、ポンプ部の回転部材としてギアポンプ等の構成を採用してもよい。
また、上記複数の実施形態では、本発明を燃料ポンプに適用した実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず種々の電動機に適用してもよい。
第1実施形態による燃料ポンプを示す断面図。 (A)は組付前の中央コアおよびコイルコアを示す説明図、(B)は組付後の中央コアおよびコイルコアを示す説明図。 (A)は組付前の電機子のスロットを示す説明図、(B)は組付後の電機子のスロットを示す説明図。 整流子および電機子を示す分解斜視図。 (A)はコイルのデルタ結線を示す模式図、(B)はセグメントとコイルとの結線状態を示す模式図。 中間端子および結線端子を示す平面図。 結線端子を示す平面図。 結線端子および整流子を示す平面図。 (A)は第2実施形態のコイルのデルタ結線を示す模式図、(B)はセグメントとコイルとの結線状態を示す模式図。 結線端子を示す平面図。 結線端子を示す平面図。 結線端子を示す平面図。
符号の説明
10:燃料ポンプ、20:ポンプ部、30:モータ部(電動機)、32:永久磁石、40:電機子、50:スロット、62、63:コイル、70:整流子、72:セグメント、81、83:中間端子(接続端子、接続部)、84、92〜94、96、132〜136、138、140:結線端子(接続端子)、85、86:接続部、87:結線部、88:結線端子(接続部)、120:ブラシ、143:結線部

Claims (10)

  1. 周上に設置され交互に極の異なる複数の磁極を形成する永久磁石と、
    回転方向に設置された複数のコイルを有し、前記永久磁石の内周側に回転自在に設置されている電機子と、
    回転により順次ブラシと接触するように回転方向に複数設置されて前記コイルと電気的に接続しているセグメントを有し、回転方向に隣接している前記セグメント同士が互いに電気的に絶縁されている整流子と、
    前記整流子の前記電機子側に複数設置されており、少なくとも2つの前記セグメントを電気的に接続し、互いに非接触の接続端子とを備え、
    前記複数の接続端子は前記電機子の軸方向にずれて設置された複数の接続端子群を構成していることを特徴とする電動機。
  2. 前記各接続端子群の前記接続端子は、径方向反対側に設置されている前記セグメントと電気的に接続している接続部と、前記セグメントの前記電機子側の面から離れ前記接続部同士を電気的に接続している結線部とを有していることを特徴とする請求項1記載の電動機
  3. 前記各接続端子群の前記接続端子の前記結線部は一方の前記接続部から他方の前記接続部に向けて円弧状に延び、複数の前記結線部は互いに非接触となるように渦巻き状に設置されていることを特徴とする請求項2記載の電動機。
  4. 径方向反対に設置されている一組の前記セグメントと、この一組の前記セグメントと回転方向に隣接している他の組の前記セグメントとは、異なる前記接続端子群により電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の電動機。
  5. 前記複数のコイルはデルタ結線されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の電動機。
  6. 前記複数のコイルは集中巻きされていることを特徴とする請求項5記載の電動機。
  7. 前記複数のコイルは同じ方向に巻回されていることを特徴とする請求項6記載の電動機。
  8. 回転方向に隣接している前記コイル同士は逆方向に巻回されていることを特徴とする請求項6記載の電動機。
  9. 前記接続端子は前記コイル同士の結線を兼ねていることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項記載の電動機。
  10. 請求項1から9のいずれか一項記載の電動機と、
    前記電機子の回転駆動力により燃料を吸入する吸入力を発生するポンプ部と、
    を備えることを特徴とする燃料ポンプ。
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