JP4538683B2 - Catalyst layer forming sheet for fuel cell, method for producing the sheet, and method for producing catalyst layer-electrolyte membrane laminate - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池用触媒層形成シート、その製造方法及び触媒層−電解質膜積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、電解質膜の両面に触媒層を配置し、水素と酸素の電気化学反応により発電する発電するシステムであり、発電時に発生するのは水のみである。燃料電池は、従来の内燃機関と異なり、二酸化炭素等の環境負荷ガスを発生しないために、次世代のクリーンエネルギーシステムとして注目されている。
【0003】
固体高分子型燃料電池は、電解質膜層として水素イオン伝導性高分子電解質膜を用い、その両面に触媒層を配置し、次いでその両面に電極基材を配置し、更にこれをセパレータで挟んだ構造をしている。電解質膜層の両面に触媒層を配置し、次いでその両面に電極基材を配置したもの(即ち、電極基材/触媒層/電解質膜/触媒層/電極基材の層構成のもの)は、電極−電解質膜接合体と称されている。
【0004】
従来、電極−電解質膜接合体の製造方法としては、例えば、(1)片面に印刷法又はスプレー法を適用して触媒層を形成した2個の電極基材を用い、該電極基材の触媒層面が電解質膜の両面に接するように配置し、熱プレスする方法(例えば、特公昭62−61118号公報(特許文献1)、特公昭62−61119号公報(特許文献2)等)、(2)電解質膜の両面に印刷法又はスプレー法を適用して触媒層を形成し、各々の触媒層面に電極基材が接するように配置し、熱プレスする方法(例えば、特公平2−48632号公報(特許文献3)等)、(3)基材上に印刷法を適用して形成した触媒層を高温高圧下に電解質膜に転写し、基材を剥離し、次いで電解質膜の両面に転写された触媒層面に電極基材が接するように配置し、熱プレスする方法(例えば、特開平10−64574号公報(特許文献4)等)等が知られている。
【0005】
しかしながら、これらの方法には種々の欠点がある。
【0006】
(1)の方法は、印刷法又はスプレー法を適用して触媒層を電極基材上に形成する際に、触媒層が多孔質の電極基材の中に入り込むので、触媒層の膜厚調整が困難になったり、触媒層を電極基材上に均一に形成させることが困難になる。更に、(1)の方法は、電極基材表面乃至内部の孔を塞ぎ、ガスの通流性能を阻害する。その結果、(1)の方法で得られる電極−電解質膜接合体を使用した燃料電池は、その性能が低下するのが避けられない。
【0007】
(2)の方法は、触媒層構成成分を有機溶剤に溶解又は分散した液を電解質膜の両面に印刷又はスプレーして触媒層を形成させるが、電解質膜が有機溶媒により膨潤し、変形して電解質膜の形状を維持することが困難になる。そのために、触媒層の膜厚調整が困難になったり、触媒層を電解質膜上に均一に形成させることが困難になる。その結果、(2)の方法で得られる電極−電解質膜接合体を使用した燃料電池は、その性能にバラツキが生じる。従って、(2)の方法で得られる電極−電解質膜接合体では、均一な性能を備えた燃料電池を製造できない。
【0008】
(3)の方法は、触媒層の電解質膜への転写を高温高圧下に行う必要があるが、高圧下での転写の際に電解質膜が過剰に圧縮される部分が生じ、電解質膜が局所的に破壊される危険がある。また、高温下での転写の際、電解質膜が溶融し、膜自体が変成する危険がある。その結果、(3)の方法で得られる電極−電解質膜接合体を使用した燃料電池は、所望の性能を備えた燃料電池にはなり得ない。
【0009】
【特許文献1】
特公昭62−61118号公報(第1〜2頁)
【0010】
【特許文献2】
特公昭62−61119号公報(第1〜2頁)
【0011】
【特許文献3】
特公平2−48632号公報(特許請求の範囲)
【0012】
【特許文献4】
特開平10−64574号公報(特許請求の範囲)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記欠点のない電極−電解質膜接合体を製造するための燃料電池用触媒層形成シートを提供することを課題とする。
【0014】
本発明は、上記欠点のない電極−電解質膜接合体を製造するための触媒層−電解質膜積層体を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねてきた。その結果、電解質膜を介して基材上にカソード触媒層及びアノード触媒層を形成させた燃料電池用触媒層形成シートを用い、該触媒層形成シートから基材を剥離し、該シートのカソード触媒層及びアノード触媒層が電解質膜を介して重なり合うように、該シートのカソード触媒層とアノード触媒層との中間部で電解質膜同士が接するように内側に折り曲げ、次いで加圧することにより得られる触媒層−電解質膜積層体が所望の電極−電解質膜接合体の製造に好適に使用できることを見い出した。本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
1.本発明は、電解質膜の一方面に、カソード触媒層とアノード触媒層とが形成され、前記電解質膜の他方面に、離型層を介してシート状基材が剥離可能に積層されている、燃料電池の触媒層−電解質膜積層体を製造するための触媒層形成シートであって、
前記触媒層形成シートは、触媒層−電解質膜積層体を製造するに当たり、
前記触媒層形成シートからシート状基材を剥離する工程、及び
前記シート状基材の剥離後、前記カソード触媒層とアノード触媒層との中間部で、電解質膜の他方面側同士が接合されるように折り曲げ、カソード触媒層とアノード触媒層とを電解質膜を介して重なり合うように配置する工程
を経て、触媒層−電解質膜積層体を製造するために使用される、
触媒層形成シートである。
2.本発明は、前記カソード触媒層及びアノード触媒層は、前記電解質膜の中間部の両側にそれぞれ形成されている上記1に記載の触媒層形成シートである。
3.本発明は、前記カソード触媒層及びアノード触媒層が、前記電解質膜の中間部の両側に、該中間部に対して対称に、且つほぼ同形状で形成されている上記2に記載の触媒層形成シート。
4.本発明は、離型層が融点60〜100℃のワックスからなる上記1〜3のいずれかに記載の触媒層形成シートである。
5.本発明は、シート状基材の一方面に離型層を形成する工程、該離型層上に電解質膜を形成する工程、及び該電解質膜上にカソード触媒層とアノード触媒層とを形成する工程を備える、上記4に記載の触媒層形成シートの製造方法である。
6.本発明は、触媒を担持した炭素粒子及び水素イオン伝導性高分子電解質を含有するカソード触媒層形成用ペースト及びアノード触媒層形成用ペーストを電解質膜の一方面に塗布し、これらを乾燥することによりカソード触媒層及びアノード触媒層を電解質膜上に形成する、上記5に記載の製造方法である。
7.本発明は、基材の一方面に形成された離型層上に水素イオン伝導性高分子電解質含有溶液を塗布し、乾燥することにより電解質膜を形成する、上記5に記載の製造方法である。
8.本発明は、上記1〜4のいずれかに記載の触媒層形成シートからシート状基材を剥離する工程、及び
カソード触媒層とアノード触媒層との中間部で、電解質膜の他方面側同士が接合されるように折り曲げ、
カソード触媒層とアノード触媒層とを電解質膜を介して重なり合うように配置する工程を備える、触媒層−電解質膜積層体の製造方法である。
9.本発明は、上記1〜4のいずれかに記載の触媒層形成シートからシート状基材を剥離する工程、
カソード触媒層とアノード触媒層との中間部で、電解質膜の他方面側同士が接合されるように折り曲げ、カソード触媒層とアノード触媒層とを電解質膜を介して重なり合うように配置する工程、及び
折り曲げられた触媒層形成シートを加圧する工程を備える、
上記8に記載の触媒層−電解質膜積層体の製造方法である。
10.本発明は、加熱された上記1〜4のいずれかに記載の触媒層形成シートからシート状基材を剥離する工程、カソード触媒層とアノード触媒層との中間部で、電解質膜の他方面側同士が接合されるように折り曲げ、カソード触媒層とアノード触媒層とを電解質膜を介して重なり合うように配置する工程、及び折り曲げられた触媒層形成シートを加圧する工程を備える、触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
【0016】
【発明の実施の形態】
燃料電池用触媒層形成シート
本発明の燃料電池用触媒層形成シートは、電解質膜の一方面に、カソード触媒層とアノード触媒層とが形成されてなるものである。
【0017】
本発明の燃料電池用触媒層形成シートの一実施態様を図1及び図2に示す。図1は本発明触媒層形成シートの断面図、図2は本発明触媒層形成シートの平面図である。
【0018】
本発明の燃料電池用触媒層形成シートの他の実施態様によれば、前記カソード触媒層及びアノード触媒層は、前記電解質膜の線状折部の両側にそれぞれ形成されている。線状折部はカソード触媒層及びアノード触媒層の中間部に位置し、触媒層−電解質膜積層体を製造する際に(より具体的には、電解質膜同士を接合する際に)、本発明シートを折り曲げる部位に相当する。
【0019】
本発明の燃料電池用触媒層形成シートの他の一実施態様を図3に示す。図3は本発明触媒層形成シートの断面図である。この実施態様によれば、本発明の燃料電池用触媒層形成シートは、電解質膜の一方面にカソード触媒層とアノード触媒層とが形成され、電解質膜の他方面にシート状基材が剥離可能に粘着されている。
【0020】
シート状基材としては、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリパルバン酸アラミド、ポリアミド(ナイロン)、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート等の高分子フィルムを挙げることができる。
【0021】
また、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の耐熱性フッ素樹脂を用いることもできる。
【0022】
更に、シート状基材は、高分子フィルム以外に、アート紙、コート紙、軽量コート紙等の塗工紙、ノート用紙、コピー用紙等の非塗工紙等の紙であってもよい。
【0023】
基材の厚さは、取り扱い性及び経済性の観点から、通常6〜100μm程度、好ましくは6〜30μm程度、より好ましくは9〜15μm程度とするのがよい。
【0024】
従って、基材としては、安価で入手が容易な高分子フィルムが好ましい。高分子フィルムの中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等が薄くて柔軟性があるため好ましく、ポリエチレンテレフタレート等が耐熱安定性の観点からより好ましい。
【0025】
基材上に形成される電解質膜は、公知のものである。電解質膜の膜厚は、通常20〜250μm程度、好ましくは20〜80μm程度である。
【0026】
電解質膜は、例えば、基材上に水素イオン伝導性高分子電解質を含有する溶液を塗布し、乾燥することにより形成される。
【0027】
水素イオン伝導性高分子電解質としては、例えば、パーフルオロスルホン酸系のフッ素イオン交換樹脂、より具体的には、炭化水素系イオン交換膜のC−H結合をフッ素で置換したパーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマー(PFS系ポリマー)等が挙げられる。電気陰性度の高いフッ素原子を導入することで、化学的に非常に安定し、スルホン酸基の解離度が高く、高いイオン伝導性が実現できる。このような水素イオン伝導性高分子電解質の具体例としては、デュポン社製の「Nafion」、旭硝子(株)製の「Flemion」、旭化成(株)製の「Aciplex」、ゴア(Gore)社製の「Gore Select」等が挙げられる。
【0028】
水素イオン伝導性高分子電解質含有溶液中に含まれる水素イオン伝導性高分子電解質の濃度は、通常5〜60重量%程度、好ましくは20〜40重量%程度である。
【0029】
水素イオン伝導性高分子電解質含有溶液の塗布方法としては、該溶液の粘度、固形分濃度等に応じて公知の塗布方法を広く適用でき、例えば、ナイフコーター、バーコーター、スプレー、ディップコーター、スピンコーター、ロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スクリーン印刷等を挙げることができる。
【0030】
水素イオン伝導性高分子電解質含有溶液を塗布した後、乾燥することにより、基材上に電解質膜が形成される。乾燥温度は、通常40〜100℃程度、好ましくは60〜80℃程度である。乾燥時間は、乾燥温度にもよるが、通常5分〜2時間程度、好ましくは30分〜1時間程度である。
【0031】
電解質膜上に形成されるカソード触媒層及びアノード触媒層は、公知のものである。
【0032】
触媒層は、触媒を担持させた炭素粒子及び水素イオン伝導性高分子電解質を含有する。
【0033】
触媒としては、例えば白金、白金化合物等が挙げられる。白金化合物としては、例えば、ルテニウム、パラジウム、ロジウム、ニッケル、モリブデン、イリジウム、鉄等からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属と白金との合金等が挙げられる。
【0034】
カソード触媒層に含まれる触媒は、通常、白金であり、アノード触媒層に含まれる触媒は、通常、上記金属と白金との合金である。
【0035】
水素イオン伝導性高分子電解質は、上記電解質膜を構成する水素イオン伝導性高分子電解質と同じでよい。
【0036】
電解質膜上に触媒層を形成させるに当たっては、触媒を担持させた炭素粒子及び水素イオン伝導性高分子電解質を適当な溶剤に混合、分散してペースト状にしておき、形成される触媒層が所望の層厚になるように、このペーストを公知の方法に従い電解質膜上に塗布するのがよい。
【0037】
溶剤としては、例えば、各種アルコール類、各種エーテル類、各種ジアルキルスルホキシド類、水又はこれらの混合物等が挙げられる。
【0038】
これら溶剤の中でも、アルコール類が好ましい。アルコール類としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール等の炭素数1〜4の一価アルコール、各種の多価アルコール等が挙げられる。
【0039】
ペーストの塗布方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ナイフコーター、バーコーター、スプレー、ディップコーター、スピンコーター、ロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スクリーン印刷等の一般的な方法を適用できる。
【0040】
斯かるペーストを塗布した後、乾燥することにより、触媒層が形成される。乾燥温度は、通常40〜100℃程度、好ましくは60〜80℃程度である。乾燥時間は、乾燥温度にもよるが、通常5分〜2時間程度、好ましくは30分〜1時間程度である。
【0041】
触媒層の厚さは、通常10〜200μm程度、好ましくは10〜100μm程度、より好ましくは15〜50μm程度がよい。
【0042】
カソード触媒層及びアノード触媒層の形成順序は、特に限定がなく、電解質膜上にカソード触媒層を形成した後、次いで残りの電解質膜上にアノード触媒層を形成してもよいし、電解質膜上にアノード触媒層を形成した後、次いで残りの電解質膜上にカソード触媒層を形成してもよい。また、電解質膜上にカソード触媒層及びアノード触媒層を同時に形成させてもよい。
【0043】
本発明では、カソード触媒層及びアノード触媒層は、電解質膜の線状折部の両側に形成されているのが好ましい。カソード触媒層及びアノード触媒層は、電解質膜の線状折部に対して対称になっており、該折部の両側にほぼ同形状で形成されているのがより好ましい。カソード触媒層及びアノード触媒層を電解質膜の線状折部の両側に形成させることにより、本発明触媒層形成シートを用いて製造される触媒層−電解質膜積層体(カソード触媒層/電解質膜/アノード触媒層)の二つの触媒層を重なり合うように配置することができる。
【0044】
本発明では、カソード触媒層とアノード触媒層との間に間隙が設けられているのが好ましい。カソード触媒層とアノード触媒層の間隔は、限定されるものではないが、通常1〜30mm程度、好ましくは10〜20mm程度がよい。
【0045】
更に、本発明の触媒層形成シートは、基材と電解質膜との間に離型層が設けられているのが好ましい。離型層は、基材と電解質膜との界面全体に亘って形成されているのがよい。
【0046】
離型層は、通常、ワックスから構成される。ワックスとしては、例えば、石油系ワックス、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、合成系ワックス等を挙げることができる。本発明で用いられるワックスには、例えば、C16〜C32の脂肪酸とアルコールとのエステルが包含される。本発明において、これらワックスは、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
【0047】
本発明で用いられるワックスは、好ましくは融点が60〜140℃、より好ましくは融点が60〜100℃の範囲にあるのがよい。
【0048】
本発明において、好ましいワックスは植物系ワックスであり、より好ましいワックスはカルナウバワックス、カンデリラワックス等である。
【0049】
離型層の厚さは、通常0.1〜3μm程度、好ましくは0.5〜1μm程度がよい。
【0050】
基材上に離型層を形成させるに当たっては、所望の層厚になるように、上記ワックスを公知の方法に従い塗布するのがよい。また、塗布作業を容易にするために、ワックスを適当な溶剤に溶解又は分散して溶液又はエマルジョン液の形態で使用してもよい。塗布方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ナイフコーター、バーコーター、スプレー、ディップコーター、スピンコーター、ロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スクリーン印刷等の一般的な方法を適用できる。
【0051】
基材と電解質膜との間に離型層を設けた本発明触媒層形成シートは、例えば、基材上の全面に亘って離型層を形成し、次いで該離型層上の全面に電解質膜を形成し、更に該電解質膜上にカソード触媒層とアノード触媒層とを形成させることにより製造される。
【0052】
触媒層−電解質膜積層体
本発明の触媒層−電解質膜積層体の製造方法を図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0053】
第一工程では、触媒層形成シートのカソード触媒層とアノード触媒層との中間部で、電解質膜同士が接するように折り曲げて、カソード触媒層及びアノード触媒層を電解質膜を介して対面するように配置する。この配置の際に、カソード触媒層及びアノード触媒層が電解質膜を介して重なり合うように配置することが好ましい。
【0054】
第二工程では、電解質膜同士が接するように折り曲げられた触媒層形成シートを加圧する。
【0055】
加圧レベルは、接合不良を避けるために、通常0.5〜20Mpa程度、好ましくは1〜10Mpa程度がよい。また、この加圧操作の際に、接合不良を避けるために、加圧面を加熱するのが好ましい。加熱温度は、電解質膜の破損、変性等を避けるために、通常200℃以下、好ましくは150℃以下がよい。
【0056】
触媒層形成シートが、電解質膜の一方面にカソード触媒層とアノード触媒層とが形成され、前記電解質膜の他方面に、シート状基材が剥離可能に積層されている場合には、上記第一工程に先立ち、触媒層形成シートからシート基材を剥離する。
【0057】
本発明の触媒層形成シートに離型層が含まれている場合、剥離の際に、予め触媒層形成シートを加熱(離型層を構成するワックスの融点以上に加熱)しておくと、触媒層形成シートからのシート状基材の剥離が容易になる利点がある。
【0058】
また、この剥離の際に、離型層は、通常基材側に移行するが、離型層の一部が基材剥離後の触媒層形成シートに残存していたとしても、(i)電極基材との接合をワックスの融点よりも高い温度で行うためにワックスが蒸発する、(ii)初期の電池反応時にワックスが電気分解を受けて分解される、等のために、問題は生じない。更に、離型層の一部が基材剥離後の触媒層形成シートに残存していると、電解質膜上の残存ワックスにより電解質膜同士を仮接着できる、等の利点がある。
【0059】
本発明の触媒層−電解質膜積層体は、その両面に電極基材を配置し、加圧することにより容易に電極−電解質膜接合体とすることができ、またこの電極−電解質膜接合体を用いて燃料電池を容易に製造することができる。
【0060】
例えば、電極−電解質膜接合体は、触媒層−電解質膜積層体の両面に電極基材を配置し、加圧することにより製造される。
【0061】
電極基材は、公知であり、燃料極、空気極を構成する各種の電極基材を使用できる。
【0062】
加圧レベルは、通常0.1〜100Mpa程度、好ましくは5〜15Mpa程度がよい。この加圧操作の際に加熱するのが好ましく、加熱温度は通常120〜150℃程度でよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明で製造される触媒層−電解質膜積層体を使用すれば、該積層体の両面に電極基材を配置し、加圧するだけで、所望する電極−電解質膜接合体を製造することができる。
【0064】
この方法によれば、触媒層が多孔質の電極基材の中に入り込む虞れがないので、触媒層の膜厚調整が容易となり、また均一な触媒層を電極基材上に容易に形成させることができる。
【0065】
また、この方法によれば、電極素材表面乃至内部の孔を塞ぐことはないので、ガスの通流性能を阻害する虞れがない。
【0066】
更に、この方法によれば、従来のような高温高圧下での処理が不必要になるため、電解質膜が溶融することがなく、膜自体が変成する危険が少ない。
【0067】
従って、本発明の触媒層形成シート及び触媒層−電解質膜積層体を使用すれば、優れた電池性能を備えた高品質の燃料電池を製造することができる。
【0068】
本発明の方法では、触媒層の層厚、電解質膜の膜厚等を極めて簡易に制御することができ、その結果、所望の電池性能を備えた高品質の燃料電池を製造することが可能になる。
【0069】
【実施例】
以下に実施例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
【0070】
参考例1
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(E3120、東洋紡績(株)製、厚さ13μm)上に、水素イオン伝導性高分子電解質膜含有溶液(20重量%ナフィオン溶液、デュポン社製、溶剤:プロパノール)を、乾燥後の電解質膜の膜厚が15μmとなるようにダイコーターを用いて塗布し、次にこれを大気雰囲気中50℃で12時間乾燥させ、PETフィルム上に水素イオン伝導性高分子電解質膜を形成した。
【0071】
カソード触媒層形成のためのインキ(ペースト)は、白金担持触媒(Pt:30wt%、田中貴金属工業製のTEC10V30E)10g、5wt%ナフィオン溶液(デュポン社製、溶剤:プロパノール)40g及びイソプロパノール(和光純薬(株)製)40gを分散機にて攪拌混合することにより調製した。
【0072】
アノード触媒層形成のためのインキ(ペースト)は、白金−ルテニウム担持触媒(田中貴金属工業製のTEC66E50)10g、5wt%ナフィオン溶液(デュポン社製、溶剤:プロパノール)40g及びイソプロパノール(和光純薬(株)製)40gを分散機にて攪拌混合することにより調製した。
【0073】
PETフィルム上に形成した電解質膜上に、カソード触媒層とアノード触媒層とが隣り合うように、また、乾燥後の触媒層の厚さがそれぞれ50μmとなるようにダイコーターを用いて50mm巾で、上記で調製した各インキを塗布した。このときカソード触媒層及びアノード触媒層の層間に巾20mmの未塗布部ができるようにダイスの位置を調整した。塗布後、大気雰囲気中50℃で12時間乾燥し、電解質膜上にカソード触媒層及びアノード触媒層を形成させて、本発明の触媒層形成シートを製造した。
【0074】
次に、基材としたPETフィルムと電解質膜を剥離することにより、電解質膜上にカソード触媒層及びアノード触媒層が形成された触媒層形成シートを得た。
【0075】
この触媒層形成シートを、未塗布部を境にして電解質膜を内側に折り曲げ、カソード触媒層とアノード触媒層とが電解質膜を介して重なり合うように配置した後、熱プレス(温度150℃、圧力10Mpa)により、本発明の触媒層−電解質膜積層体を製造した。
【0076】
実施例2
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(E3120、東洋紡績(株)製、厚さ13μm)上に、カルナウバワックスのエマルジョン液(EMUSTAR−0199、日本精蝋(株)製、カルナウバワックス含有量:20重量%)を0.5〜1μm程度の厚さに片面塗布し、エマルジョン液を乾燥し、PETフィルム上にカルナウバワックス層を形成した。
【0077】
次に、カルナウバワックス層上に、水素イオン伝導性高分子電解質膜含有溶液(20重量%ナフィオン溶液、デュポン社製、溶剤:プロパノール)を、乾燥後の電解質膜の膜厚が15μmとなるようにキャストコーターを用いて塗布し、次にこれを大気雰囲気中50℃で12時間乾燥させ、カルナウバワックス層上に水素イオン伝導性高分子電解質膜を形成した。
【0078】
カソード触媒層形成のためのインキ(ペースト)及びアノード触媒層形成のためのインキ(ペースト)は、参考例1と同様にして調製した。
【0079】
次に電解質膜上に、カソード触媒層とアノード触媒層とが隣り合うように、また、乾燥後の触媒層の厚さがそれぞれ50μmとなるようにダイコーターを用いて50mm巾で、上記で調製した各インキを塗布した。このときカソード触媒層及びアノード触媒層の層間に巾20mmの未塗布部ができるようにダイスの位置を調整した。塗布後、大気雰囲気中50℃で12時間乾燥し、電解質膜上にカソード触媒層及びアノード触媒層を形成させて、本発明の触媒層形成シートを製造した。
【0080】
次に、この触媒層形成シートを80℃に加熱して剥離層(カルナウバワックス層)を溶融させ、基材としたPETフィルムと電解質膜を剥離することにより、電解質膜上にカソード触媒層及びアノード触媒層が形成された触媒層形成シートを得た。
【0081】
この触媒層形成シートを、未塗布部を境にして電解質膜を内側に折り曲げ、カソード触媒層とアノード触媒層とが電解質膜を介して重なり合うように配置した後、熱プレス(温度150℃、圧力10Mpa)により、本発明の触媒層−電解質膜積層体を製造した。
【0082】
参考例2
参考例1又は実施例2で得られた触媒層−電解質膜積層体の両側に電極基材(カーボンペーパー、TGP−H−90、東レ(株)製)を配置し、熱プレス(温度150℃、圧力5Mpa)を行うことにより、電極−電解質膜接合体を製造した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の触媒層形成シートの断面図である。
【図2】図2は、本発明の触媒層形成シートの平面図である。
【図3】図3は、本発明の触媒層形成シートの断面図である。
【図4】図4は、本発明の触媒層−電解質膜積層体の製造工程を示すフローチャート図ある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fuel cell catalyst layer forming sheet, a method for producing the sheet, and a method for producing a catalyst layer-electrolyte membrane laminate.
[0002]
[Prior art]
A fuel cell is a system that generates electricity by an electrochemical reaction between hydrogen and oxygen by arranging catalyst layers on both sides of an electrolyte membrane, and only water is generated during power generation. Unlike conventional internal combustion engines, fuel cells are attracting attention as a next-generation clean energy system because they do not generate environmentally harmful gases such as carbon dioxide.
[0003]
A polymer electrolyte fuel cell uses a hydrogen ion conductive polymer electrolyte membrane as an electrolyte membrane layer, a catalyst layer is arranged on both sides thereof, an electrode substrate is arranged on both sides thereof, and this is further sandwiched between separators. Has a structure. A catalyst layer is arranged on both sides of the electrolyte membrane layer, and then an electrode substrate is arranged on both sides thereof (that is, electrode substrate / catalyst layer / electrolyte membrane / catalyst layer / electrode substrate layer configuration) It is called an electrode-electrolyte membrane assembly.
[0004]
Conventionally, as a method for producing an electrode-electrolyte membrane assembly, for example, (1) two electrode base materials in which a catalyst layer is formed on one side by applying a printing method or a spray method are used. A method in which the layer surface is disposed so as to be in contact with both surfaces of the electrolyte membrane and hot pressing (for example, Japanese Patent Publication No. 62-61118 (Patent Document 1), Japanese Patent Publication No. 62-61119 (Patent Document 2), etc.), (2 ) A method of forming a catalyst layer by applying a printing method or a spray method on both surfaces of the electrolyte membrane, placing the electrode base material in contact with each catalyst layer surface, and hot pressing (for example, Japanese Patent Publication No. 2-48632) (Patent Document 3) etc.), (3) The catalyst layer formed by applying the printing method on the substrate is transferred to the electrolyte membrane under high temperature and high pressure, the substrate is peeled off, and then transferred to both surfaces of the electrolyte membrane. Place the electrode substrate in contact with the surface of the catalyst layer and heat press (example) If, JP 10-64574 (Patent Document 4), etc.) and the like are known.
[0005]
However, these methods have various drawbacks.
[0006]
In the method (1), when the catalyst layer is formed on the electrode substrate by applying a printing method or a spray method, the catalyst layer enters the porous electrode substrate. It becomes difficult to form a catalyst layer uniformly on the electrode substrate. Further, the method (1) blocks the surface of the electrode base material or the inside thereof, thereby impeding the gas flow performance. As a result, it is inevitable that the performance of the fuel cell using the electrode-electrolyte membrane assembly obtained by the method (1) deteriorates.
[0007]
In the method of (2), a catalyst layer is formed by printing or spraying a solution obtained by dissolving or dispersing the constituent components of the catalyst layer in an organic solvent on both surfaces of the electrolyte membrane, but the electrolyte membrane is swollen and deformed by the organic solvent. It becomes difficult to maintain the shape of the electrolyte membrane. Therefore, it becomes difficult to adjust the thickness of the catalyst layer, and it is difficult to uniformly form the catalyst layer on the electrolyte membrane. As a result, the performance of the fuel cell using the electrode-electrolyte membrane assembly obtained by the method (2) varies. Therefore, the electrode-electrolyte membrane assembly obtained by the method (2) cannot produce a fuel cell with uniform performance.
[0008]
In the method of (3), it is necessary to transfer the catalyst layer to the electrolyte membrane under high temperature and high pressure. However, when the transfer is performed under high pressure, the electrolyte membrane is excessively compressed, and the electrolyte membrane is locally localized. There is a risk of being destroyed. Further, there is a risk that the electrolyte membrane melts and the membrane itself is transformed during the transfer at a high temperature. As a result, the fuel cell using the electrode-electrolyte membrane assembly obtained by the method (3) cannot be a fuel cell having desired performance.
[0009]
[Patent Document 1]
Japanese Examined Patent Publication No. 62-61118 (pages 1 and 2)
[0010]
[Patent Document 2]
JP-B-62-61119 (pages 1 and 2)
[0011]
[Patent Document 3]
Japanese Patent Publication No. 2-48632 (Claims)
[0012]
[Patent Document 4]
JP-A-10-64574 (Claims)
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
This invention makes it a subject to provide the catalyst layer forming sheet for fuel cells for manufacturing the electrode-electrolyte membrane assembly without the said fault.
[0014]
This invention makes it a subject to provide the catalyst layer-electrolyte membrane laminated body for manufacturing the electrode-electrolyte membrane assembly without the said fault.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has intensively studied to solve the above problems. As a result, a catalyst layer forming sheet for a fuel cell in which a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer are formed on a base material via an electrolyte membrane, the base material is peeled off from the catalyst layer forming sheet, and the cathode catalyst of the sheet The catalyst layer is obtained by bending inward so that the electrolyte membranes are in contact with each other at the intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer of the sheet so that the layer and the anode catalyst layer overlap with each other through the electrolyte membrane, and then pressurizing -It has been found that the electrolyte membrane laminate can be suitably used for producing a desired electrode-electrolyte membrane assembly. The present invention has been completed based on such findings.
1. In the present invention, a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer are formed on one surface of the electrolyte membrane, and a sheet-like substrate is detachably laminated on the other surface of the electrolyte membrane via a release layer . A catalyst layer forming sheet for producing a fuel cell catalyst layer-electrolyte membrane laminate ,
In producing the catalyst layer-electrolyte membrane laminate, the catalyst layer forming sheet,
Peeling the sheet-like substrate from the catalyst layer forming sheet, and
After the sheet-like substrate is peeled off, the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are folded at the intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer so that the other surfaces of the electrolyte membrane are joined to each other. The process of arranging so as to overlap each other
To be used for producing a catalyst layer-electrolyte membrane laminate,
It is a catalyst layer forming sheet .
2. The present invention is the catalyst layer forming sheet according to 1 above, wherein the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are respectively formed on both sides of an intermediate portion of the electrolyte membrane.
3. The present invention, the cathode catalyst layer and anode catalyst layer, wherein on both sides of the intermediate portion of the electrolyte membrane, symmetrically with respect to said intermediate portion, and a catalyst layer formed according to the above 2, which is formed in substantially the same shape Sheet .
4. The present invention is the catalyst layer forming sheet according to any one of the above 1 to 3 , wherein the release layer is made of wax having a melting point of 60 to 100 ° C.
5 . The present invention forms the step, the step of forming an electrolyte membrane on the releasing layer, and a cathode catalyst layer and anode catalyst layer on the electrolyte film to form a release layer on one surface of a sheet-like base material It is a manufacturing method of the catalyst layer forming sheet of said 4 provided with a process.
6 . In the present invention, the cathode catalyst layer forming paste and the anode catalyst layer forming paste containing the catalyst-supported carbon particles and the hydrogen ion conductive polymer electrolyte are applied to one surface of the electrolyte membrane and dried. 6. The production method according to 5 above, wherein the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are formed on the electrolyte membrane .
7 . The present invention is the production method according to 5 above, wherein an electrolyte membrane is formed by applying a hydrogen ion conductive polymer electrolyte-containing solution on a release layer formed on one side of a substrate and drying the solution. .
8 . The present invention includes a step of peeling the sheet-like base material from the catalyst layer-forming sheet according to any one of the above 1 to 4 , and an intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer, in addition to the electrolyte membrane. Folded so that the direction sides are joined together ,
It is a manufacturing method of a catalyst layer-electrolyte membrane laminated body provided with the process of arrange | positioning a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer so that it may overlap through an electrolyte membrane.
9 . The present invention is a step of peeling the sheet-like substrate from the catalyst layer forming sheet according to any one of 1 to 4 above ,
Bending the other side of the electrolyte membrane at an intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer and arranging the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer so as to overlap each other via the electrolyte membrane; and Comprising a step of pressurizing the folded catalyst layer forming sheet,
9. The method for producing a catalyst layer-electrolyte membrane laminate according to 8 above.
10 . The present invention provides a step of peeling the sheet-like base material from the heated catalyst layer forming sheet according to any one of 1 to 4 above, an intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer, and the other side of the electrolyte membrane A catalyst layer-electrolyte membrane, comprising: a step of bending the anode catalyst layer and the anode catalyst layer so as to be joined together, and a step of pressing the bent catalyst layer forming sheet. A manufacturing method of a layered product.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Fuel cell catalyst layer forming sheet The fuel cell catalyst layer forming sheet of the present invention comprises a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer formed on one surface of an electrolyte membrane.
[0017]
One embodiment of the fuel cell catalyst layer forming sheet of the present invention is shown in FIGS. FIG. 1 is a sectional view of the catalyst layer forming sheet of the present invention, and FIG. 2 is a plan view of the catalyst layer forming sheet of the present invention.
[0018]
According to another embodiment of the fuel cell catalyst layer forming sheet of the present invention, the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are respectively formed on both sides of the linear folded portion of the electrolyte membrane. The linear folded part is located in the middle part between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer, and when producing the catalyst layer-electrolyte membrane laminate (more specifically, when joining the electrolyte membranes), the present invention. This corresponds to the part where the sheet is bent.
[0019]
Another embodiment of the fuel cell catalyst layer forming sheet of the present invention is shown in FIG. FIG. 3 is a cross-sectional view of the catalyst layer forming sheet of the present invention. According to this embodiment, in the fuel cell catalyst layer forming sheet of the present invention, the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are formed on one surface of the electrolyte membrane, and the sheet-like substrate can be peeled off on the other surface of the electrolyte membrane. It is sticked to.
[0020]
Examples of the sheet-like base material include polyimide, polyethylene terephthalate, polypropylene, polyethylene, polyparvanic acid aramid, polyamide (nylon), polysulfone, polyethersulfone, polyphenylene sulfide, polyether ether ketone, polyetherimide, polyarylate, Examples thereof include a polymer film such as polyethylene naphthalate.
[0021]
In addition, heat resistance of ethylene tetrafluoroethylene copolymer (ETFE), tetrafluoroethylene-hexafluoropropylene copolymer (FEP), tetrafluoroperfluoroalkyl vinyl ether copolymer (PFA), polytetrafluoroethylene (PTFE), etc. Fluorine resin can also be used.
[0022]
Further, in addition to the polymer film, the sheet-like substrate may be paper such as art paper, coated paper, coated paper such as lightweight coated paper, and non-coated paper such as notebook paper and copy paper.
[0023]
The thickness of the substrate is usually about 6 to 100 μm, preferably about 6 to 30 μm, and more preferably about 9 to 15 μm from the viewpoints of handleability and economy.
[0024]
Therefore, the base material is preferably a polymer film that is inexpensive and easily available. Among the polymer films, polyethylene terephthalate, polypropylene, polyethylene and the like are preferable because they are thin and flexible, and polyethylene terephthalate and the like are more preferable from the viewpoint of heat resistance stability.
[0025]
The electrolyte membrane formed on the substrate is a known one. The thickness of the electrolyte membrane is usually about 20 to 250 μm, preferably about 20 to 80 μm.
[0026]
The electrolyte membrane is formed, for example, by applying a solution containing a hydrogen ion conductive polymer electrolyte on a substrate and drying.
[0027]
Examples of the hydrogen ion conductive polymer electrolyte include a perfluorosulfonic acid-based fluorine ion exchange resin, more specifically, a perfluorocarbonsulfonic acid-based resin in which the C—H bond of a hydrocarbon ion-exchange membrane is substituted with fluorine. Examples include polymers (PFS polymers). By introducing a fluorine atom having high electronegativity, it is chemically very stable, the dissociation degree of the sulfonic acid group is high, and high ion conductivity can be realized. Specific examples of such a hydrogen ion conductive polymer electrolyte include “Nafion” manufactured by DuPont, “Flemion” manufactured by Asahi Glass Co., Ltd., “Aciplex” manufactured by Asahi Kasei Co., Ltd., and Gore manufactured by Gore. "Gore Select" and so on.
[0028]
The concentration of the hydrogen ion conductive polymer electrolyte contained in the hydrogen ion conductive polymer electrolyte-containing solution is usually about 5 to 60% by weight, preferably about 20 to 40% by weight.
[0029]
As a coating method of the hydrogen ion conductive polymer electrolyte-containing solution, known coating methods can be widely applied depending on the viscosity, solid content concentration, etc. of the solution, for example, knife coater, bar coater, spray, dip coater, spin Examples thereof include a coater, a roll coater, a die coater, a curtain coater, and screen printing.
[0030]
An electrolyte membrane is formed on a substrate by applying a solution containing a hydrogen ion conductive polymer electrolyte and then drying. A drying temperature is about 40-100 degreeC normally, Preferably it is about 60-80 degreeC. Although depending on the drying temperature, the drying time is usually about 5 minutes to 2 hours, preferably about 30 minutes to 1 hour.
[0031]
The cathode catalyst layer and anode catalyst layer formed on the electrolyte membrane are known.
[0032]
The catalyst layer contains carbon particles carrying a catalyst and a hydrogen ion conductive polymer electrolyte.
[0033]
Examples of the catalyst include platinum and a platinum compound. Examples of the platinum compound include an alloy of platinum and at least one metal selected from the group consisting of ruthenium, palladium, rhodium, nickel, molybdenum, iridium, iron and the like.
[0034]
The catalyst contained in the cathode catalyst layer is usually platinum, and the catalyst contained in the anode catalyst layer is usually an alloy of the above metal and platinum.
[0035]
The hydrogen ion conductive polymer electrolyte may be the same as the hydrogen ion conductive polymer electrolyte constituting the electrolyte membrane.
[0036]
In forming the catalyst layer on the electrolyte membrane, the carbon particles supporting the catalyst and the hydrogen ion conductive polymer electrolyte are mixed and dispersed in an appropriate solvent to form a paste, and the formed catalyst layer is desired. The paste is preferably applied on the electrolyte membrane according to a known method so that the layer thickness becomes the following.
[0037]
Examples of the solvent include various alcohols, various ethers, various dialkyl sulfoxides, water, or a mixture thereof.
[0038]
Among these solvents, alcohols are preferable. Examples of alcohols include monohydric alcohols having 1 to 4 carbon atoms such as methanol, ethanol, n-propanol, isopropanol, n-butanol, and tert-butanol, and various polyhydric alcohols.
[0039]
The method of applying the paste is not particularly limited, and for example, general methods such as knife coater, bar coater, spray, dip coater, spin coater, roll coater, die coater, curtain coater, screen printing, etc. are applied. it can.
[0040]
After applying such paste, the catalyst layer is formed by drying. A drying temperature is about 40-100 degreeC normally, Preferably it is about 60-80 degreeC. Although depending on the drying temperature, the drying time is usually about 5 minutes to 2 hours, preferably about 30 minutes to 1 hour.
[0041]
The thickness of the catalyst layer is usually about 10 to 200 μm, preferably about 10 to 100 μm, more preferably about 15 to 50 μm.
[0042]
The order of formation of the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer is not particularly limited. After the cathode catalyst layer is formed on the electrolyte membrane, the anode catalyst layer may be formed on the remaining electrolyte membrane, or on the electrolyte membrane. After forming the anode catalyst layer, the cathode catalyst layer may be formed on the remaining electrolyte membrane. Further, the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer may be simultaneously formed on the electrolyte membrane.
[0043]
In the present invention, the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are preferably formed on both sides of the linear folded portion of the electrolyte membrane. More preferably, the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are symmetrical with respect to the linear folded portion of the electrolyte membrane, and are formed in substantially the same shape on both sides of the folded portion. By forming the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer on both sides of the linear folded portion of the electrolyte membrane, a catalyst layer-electrolyte membrane laminate (cathode catalyst layer / electrolyte membrane / The two catalyst layers of the anode catalyst layer) can be arranged so as to overlap each other.
[0044]
In the present invention, a gap is preferably provided between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer. The distance between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer is not limited, but is usually about 1 to 30 mm, preferably about 10 to 20 mm.
[0045]
Furthermore, in the catalyst layer forming sheet of the present invention, it is preferable that a release layer is provided between the base material and the electrolyte membrane. The release layer is preferably formed over the entire interface between the substrate and the electrolyte membrane.
[0046]
The release layer is usually composed of wax. Examples of the wax include petroleum wax, plant wax, animal wax, mineral wax, and synthetic wax. The wax used in the present invention includes, for example, esters of C 16 -C 32 fatty acids and alcohols. In the present invention, these waxes are used singly or in combination of two or more.
[0047]
The wax used in the present invention preferably has a melting point of 60 to 140 ° C, more preferably a melting point of 60 to 100 ° C.
[0048]
In the present invention, preferred waxes are plant-based waxes, and more preferred waxes are carnauba wax and candelilla wax.
[0049]
The thickness of the release layer is usually about 0.1 to 3 μm, preferably about 0.5 to 1 μm.
[0050]
In forming the release layer on the substrate, the wax is preferably applied according to a known method so as to have a desired layer thickness. In order to facilitate the coating operation, the wax may be dissolved or dispersed in a suitable solvent and used in the form of a solution or an emulsion. The coating method is not particularly limited, and for example, general methods such as knife coater, bar coater, spray, dip coater, spin coater, roll coater, die coater, curtain coater, and screen printing can be applied.
[0051]
The catalyst layer forming sheet of the present invention in which the release layer is provided between the base material and the electrolyte membrane is formed, for example, by forming the release layer over the entire surface of the base material, and then the electrolyte over the entire surface of the release layer. It is manufactured by forming a membrane and further forming a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer on the electrolyte membrane.
[0052]
Catalyst layer-electrolyte membrane laminate A method for producing the catalyst layer-electrolyte membrane laminate of the present invention will be described with reference to the flowchart shown in FIG.
[0053]
In the first step, the electrolyte membrane is folded so that the electrolyte membranes are in contact with each other at an intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer of the catalyst layer forming sheet, so that the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer face each other through the electrolyte membrane. Deploy. In this arrangement, it is preferable to arrange the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer so as to overlap each other with the electrolyte membrane interposed therebetween.
[0054]
In the second step, the catalyst layer forming sheet bent so that the electrolyte membranes are in contact with each other is pressurized.
[0055]
The pressure level is usually about 0.5 to 20 Mpa, preferably about 1 to 10 Mpa in order to avoid poor bonding. Further, it is preferable to heat the pressing surface during the pressing operation in order to avoid poor bonding. The heating temperature is usually 200 ° C. or lower, preferably 150 ° C. or lower in order to avoid breakage, modification, etc. of the electrolyte membrane.
[0056]
When the catalyst layer forming sheet has a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer formed on one side of the electrolyte membrane, and a sheet-like substrate is detachably laminated on the other side of the electrolyte membrane, Prior to one step, the sheet substrate is peeled from the catalyst layer forming sheet.
[0057]
When the release layer is included in the catalyst layer forming sheet of the present invention, the catalyst layer forming sheet is heated in advance (heated to the melting point or higher of the wax constituting the release layer) at the time of peeling. There is an advantage that the sheet-like substrate can be easily peeled from the layer forming sheet.
[0058]
Further, at the time of this peeling, the release layer usually moves to the base material side, but even if a part of the release layer remains on the catalyst layer forming sheet after the base material peeling, (i) the electrode There is no problem because the wax evaporates because it is bonded to the substrate at a temperature higher than the melting point of the wax, and (ii) the wax undergoes electrolysis during the initial battery reaction. . Furthermore, when a part of the release layer remains on the catalyst layer forming sheet after the substrate is peeled off, there is an advantage that the electrolyte membranes can be temporarily bonded to each other by the residual wax on the electrolyte membrane.
[0059]
The catalyst layer-electrolyte membrane laminate of the present invention can be easily formed into an electrode-electrolyte membrane assembly by placing electrode substrates on both sides and pressurizing, and using this electrode-electrolyte membrane assembly. Thus, the fuel cell can be easily manufactured.
[0060]
For example, the electrode-electrolyte membrane assembly is produced by placing electrode substrates on both sides of the catalyst layer-electrolyte membrane laminate and applying pressure.
[0061]
The electrode base material is well known, and various electrode base materials constituting a fuel electrode and an air electrode can be used.
[0062]
The pressure level is usually about 0.1 to 100 Mpa, preferably about 5 to 15 Mpa. It is preferable to heat at the time of this pressurization operation, and heating temperature may be about 120-150 degreeC normally.
[0063]
【The invention's effect】
If the catalyst layer-electrolyte membrane laminate produced in the present invention is used, a desired electrode-electrolyte membrane assembly can be produced simply by placing electrode substrates on both sides of the laminate and applying pressure. .
[0064]
According to this method, since there is no possibility that the catalyst layer enters the porous electrode substrate, it is easy to adjust the film thickness of the catalyst layer, and a uniform catalyst layer is easily formed on the electrode substrate. be able to.
[0065]
In addition, according to this method, the surface of the electrode material or the inside hole is not blocked, so there is no possibility of hindering the gas flow performance.
[0066]
Furthermore, according to this method, the treatment under high temperature and high pressure as in the prior art becomes unnecessary, so that the electrolyte membrane does not melt and there is little risk of the membrane itself changing.
[0067]
Therefore, if the catalyst layer forming sheet and the catalyst layer-electrolyte membrane laminate of the present invention are used, a high-quality fuel cell having excellent battery performance can be produced.
[0068]
In the method of the present invention, the layer thickness of the catalyst layer, the thickness of the electrolyte membrane, etc. can be controlled very easily, and as a result, a high-quality fuel cell with desired cell performance can be manufactured. Become.
[0069]
【Example】
The present invention will be further clarified by the following examples.
[0070]
Reference example 1
On a polyethylene terephthalate (PET) film (E3120, manufactured by Toyobo Co., Ltd., thickness 13 μm), a hydrogen ion conductive polymer electrolyte membrane-containing solution (20 wt% Nafion solution, manufactured by DuPont, solvent: propanol) The dried electrolyte membrane was applied using a die coater so that the film thickness was 15 μm, and then dried at 50 ° C. for 12 hours in an air atmosphere to form a hydrogen ion conductive polymer electrolyte membrane on the PET film. Formed.
[0071]
The ink (paste) for forming the cathode catalyst layer was 10 g of platinum-supported catalyst (Pt: 30 wt%, TEC10V30E manufactured by Tanaka Kikinzoku Kogyo Co., Ltd.), 5 g of Nafion solution (manufactured by DuPont, solvent: propanol) and isopropanol (Wako Pure). 40 g of Yakuhin Co., Ltd. was prepared by stirring and mixing with a disperser.
[0072]
The ink (paste) for forming the anode catalyst layer was 10 g of platinum-ruthenium supported catalyst (TEC66E50 manufactured by Tanaka Kikinzoku Kogyo Co., Ltd.), 5 g of Nafion solution (manufactured by DuPont, solvent: propanol) and isopropanol (Wako Pure Chemical Industries, Ltd.). ))) 40 g was prepared by stirring and mixing with a disperser.
[0073]
Using a die coater with a width of 50 mm so that the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are adjacent to each other on the electrolyte membrane formed on the PET film, and the thickness of the catalyst layer after drying is 50 μm, respectively. Each ink prepared above was applied. At this time, the position of the die was adjusted so that an uncoated portion having a width of 20 mm was formed between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer. After coating, the catalyst layer-forming sheet of the present invention was produced by drying in an air atmosphere at 50 ° C. for 12 hours to form a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer on the electrolyte membrane.
[0074]
Next, the PET film used as the base material and the electrolyte membrane were peeled to obtain a catalyst layer forming sheet in which the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer were formed on the electrolyte membrane.
[0075]
The catalyst layer-forming sheet was placed so that the electrolyte membrane was folded inward with the uncoated portion as a boundary, and the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer were overlapped via the electrolyte membrane, followed by hot pressing (temperature 150 ° C., pressure 10 Mpa), the catalyst layer-electrolyte membrane laminate of the present invention was produced.
[0076]
Example 2
On a polyethylene terephthalate (PET) film (E3120, manufactured by Toyobo Co., Ltd., thickness 13 μm), a carnauba wax emulsion solution (EMUSTAR-0199, manufactured by Nippon Seiwa Co., Ltd., carnauba wax content: 20 wt. %) Was applied on one side to a thickness of about 0.5 to 1 μm, the emulsion liquid was dried, and a carnauba wax layer was formed on the PET film.
[0077]
Next, a solution containing a hydrogen ion conductive polymer electrolyte membrane (20 wt% Nafion solution, manufactured by DuPont, solvent: propanol) is dried on the carnauba wax layer so that the thickness of the electrolyte membrane after drying becomes 15 μm. Then, this was dried using a cast coater and then dried at 50 ° C. for 12 hours in an air atmosphere to form a hydrogen ion conductive polymer electrolyte membrane on the carnauba wax layer.
[0078]
The ink (paste) for forming the cathode catalyst layer and the ink (paste) for forming the anode catalyst layer were prepared in the same manner as in Reference Example 1.
[0079]
Next, on the electrolyte membrane, prepared as described above, using a die coater so that the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are adjacent to each other, and the thickness of the catalyst layer after drying is 50 μm, respectively. Each ink was applied. At this time, the position of the die was adjusted so that an uncoated portion having a width of 20 mm was formed between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer. After coating, the catalyst layer-forming sheet of the present invention was produced by drying in an air atmosphere at 50 ° C. for 12 hours to form a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer on the electrolyte membrane.
[0080]
Next, the catalyst layer forming sheet is heated to 80 ° C. to melt the release layer (carnauba wax layer), and the PET film and the electrolyte membrane as a base material are peeled off, whereby a cathode catalyst layer and an electrolyte membrane are formed on the electrolyte membrane. A catalyst layer forming sheet on which an anode catalyst layer was formed was obtained.
[0081]
The catalyst layer-forming sheet was bent so that the electrolyte membrane was folded inward with the uncoated portion as the boundary, and the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer were disposed so as to overlap with each other through the electrolyte membrane, followed by hot pressing (temperature 150 ° C., pressure 10 Mpa), the catalyst layer-electrolyte membrane laminate of the present invention was produced.
[0082]
Reference example 2
An electrode substrate (carbon paper, TGP-H-90, manufactured by Toray Industries, Inc.) is placed on both sides of the catalyst layer-electrolyte membrane laminate obtained in Reference Example 1 or Example 2, and hot press (temperature 150 ° C.). The electrode-electrolyte membrane assembly was manufactured by performing a pressure of 5 MPa.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a catalyst layer forming sheet of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the catalyst layer forming sheet of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the catalyst layer forming sheet of the present invention.
FIG. 4 is a flow chart showing the manufacturing process of the catalyst layer-electrolyte membrane laminate of the present invention.
Claims (10)
前記触媒層形成シートは、触媒層−電解質膜積層体を製造するに当たり、
前記触媒層形成シートからシート状基材を剥離する工程、及び
前記シート状基材の剥離後、前記カソード触媒層とアノード触媒層との中間部で、電解質膜の他方面側同士が接合されるように折り曲げ、カソード触媒層とアノード触媒層とを電解質膜を介して重なり合うように配置する工程
を経て、触媒層−電解質膜積層体を製造するために使用される、
触媒層形成シート。A catalyst for a fuel cell, wherein a cathode catalyst layer and an anode catalyst layer are formed on one surface of an electrolyte membrane, and a sheet-like substrate is detachably laminated on the other surface of the electrolyte membrane via a release layer A catalyst layer forming sheet for producing a layer-electrolyte membrane laminate ,
In producing the catalyst layer-electrolyte membrane laminate, the catalyst layer forming sheet,
Peeling the sheet-like substrate from the catalyst layer forming sheet, and
After the sheet-like substrate is peeled off, the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer are folded at the intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer so that the other surfaces of the electrolyte membrane are joined to each other. The process of arranging so as to overlap each other
To be used for producing a catalyst layer-electrolyte membrane laminate,
Catalyst layer forming sheet .
カソード触媒層とアノード触媒層との中間部で、電解質膜の他方面側同士が接合されるように折り曲げ、カソード触媒層とアノード触媒層とを電解質膜を介して重なり合うように配置する工程を備える、
触媒層−電解質膜積層体の製造方法。The step of peeling the sheet-like base material from the catalyst layer forming sheet according to any one of claims 1 to 4 , and the other side of the electrolyte membrane at an intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer Bending the sides to be joined, and arranging the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer so as to overlap with each other via the electrolyte membrane,
A method for producing a catalyst layer-electrolyte membrane laminate.
カソード触媒層とアノード触媒層との中間部で、電解質膜の他方面側同士が接合されるように折り曲げ、カソード触媒層とアノード触媒層とを電解質膜を介して重なり合うように配置する工程、及び
折り曲げられた触媒層形成シートを加圧する工程を備える、
請求項8に記載の触媒層−電解質膜積層体の製造方法。The process of peeling a sheet-like base material from the catalyst layer forming sheet according to any one of claims 1 to 4 ,
Bending the other side of the electrolyte membrane at an intermediate portion between the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer and arranging the cathode catalyst layer and the anode catalyst layer so as to overlap each other via the electrolyte membrane; and Comprising a step of pressurizing the folded catalyst layer forming sheet,
The manufacturing method of the catalyst layer-electrolyte membrane laminated body of Claim 8 .
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