JP4537563B2 - Deodorizing method for existing carpet - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、床に敷き込まれた既設のカーペットに、消臭加工を行うための消臭加工液及び消臭加工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ホルムアルデヒド、タバコ臭、生活環境で発生する悪臭等を吸着、除去する機能を備えたカーペットが注目されている。
【０００３】
ところで、このようなカーペットは、工場出荷時に予め悪臭成分等を吸着、分解効果のある機能性特殊高分子材料を付着させた消臭加工が施されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、床に既に敷き込まれているカーペットの中には、上記のような、消臭加工が施されていないものも多い。
【０００５】
また、予め、消臭加工が施されていても、時間と共に、消臭効果はだんだんと薄れてくる。
【０００６】
したがって、既に敷き込まれたカーペットに後加工により、消臭加工することが望まれている。
【０００７】
ところで、既に敷き詰められたカーペットに後加工により、消臭加工を施す場合、カーペットをクリーニングした後、消臭加工液をカーペットにスプレーするという方法が最も作業性が良い方法であると考えられる。
【０００８】
従来、スプレーにより散布が行える消臭加工液としては、消臭剤が水に溶ける水溶性タイプのものと、無機系消臭剤のように水にほとんど溶けない消臭剤を使用した水分散タイプのものとがある。
【０００９】
ところが、水溶性タイプのものは、消臭効果が一時的であり、カーペットのように、長期間、消臭効果を得たいという場合には、不向きである。
【００１０】
一方、水分散タイプのものは、長期間の消臭効果が期待することはできるが、水分散液が高粘度であるため、そのままスプレー加工できないことが多い。したがって、水分散タイプのものは、従来、スプレーできる状態にまで、水などで希釈しなけれならないという手間があった。また、水分散タイプのものを、水で希釈した場合、その液の安定性が悪く、消臭剤成分が分離しやすいという問題があるため、現場において、少量ずつ希釈して使用しなければならない。
【００１１】
また、スプレー加工することができたとしても、カーペットの表面だけに、消臭剤が白く固まり、表面固化により、カーペットの風合を損なったり、処理ムラができやすいという問題が生じる。
【００１２】
そこで、この発明は、水にほとんど溶けない無機系消臭剤を使用する水分散タイプの消臭加工液で、液の安定性に優れ、加工性、取扱性に優れたものを得ることにより、既設カーペットの消臭加工を可能にしようとするものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、この発明においては、平均粒径が１０μｍ以下であるアミン化合物及び無機物質を組み合わせた消臭剤と、カーペットパイル糸へ付着させるバインダー樹脂と、増粘剤とを含む水分散液からなり、上記増粘剤として、全量に対して０．０１〜０．５重量％のキサンタンガムを使用したものを既設カーペット用の消臭加工液にしたものである。
【００１４】
キサンタンガムは、水溶性の天然高分子多糖類で、親水性コロイドとして増粘、懸濁安定、乳化安定など水の系を安定にする働きを有し、温度変化に対し安定で、酸、アルカリ溶液においても安定である。また、少ない添加量で強力な懸濁安定効果があり、多種の高濃度塩溶液に対しても安定した増粘性を有し、冷・温水を問わず溶解する。
【００１５】
したがって、アミン化合物及び無機物質を組み合わせた消臭剤と、バインダー樹脂が分散する水分散液に、全量に対して０．０１〜０．５重量％のキサンタンガムを増粘剤として使用することにより、液自体の安定性、加工性、取扱性が良好になり、そのままの液の状態で、カーペットのパイル糸にスプレー加工することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
この発明において、使用する消臭剤は、アミン化合物と無機物質との組み合わせからなる。
【００１７】
上記アミン化合物としては、特に限定されないが、ヒドラジン誘導体が好適に用いられる。このようなアミン化合物は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、酢酸等の化学物質を吸着する性質を有している。なお、このようなアミン化合物の水に対する溶解度は２５℃において５ｇ／Ｌ以下であるのが望ましい。水に対する溶解度がこの範囲内である水難溶性のものであれば、クリーニングの際に、水と接触することがあっても、アミン化合物がこの水に溶解して流出してしまうことが防止される。従って、除去性能を長期に亘って持続させることができる。
【００１８】
上記ヒドラジン誘導体としては、例えば、ヒドラジン系化合物と長鎖の脂肪族系化合物とを反応させたもの、或いはヒドラジン系化合物と芳香族系化合物とを反応させたもの等が挙げられる。
【００１９】
中でも、ヒドラジンおよびセミカルバジドからなる群より選ばれる１種または２種の化合物と、炭素数８〜１６のモノカルボン酸、ジカルボン酸、芳香族モノカルボン酸および芳香族ジカルボン酸からなる群より選ばれる１種または２種以上の化合物との反応生成物や、ヒドラジンおよびセミカルバジドからなる群より選ばれる１種または２種の化合物と、炭素数８〜１６のモノグリシジル誘導体およびジグリシジル誘導体からなる群より選ばれる１種または２種以上の化合物との反応生成物が好適である。このようなヒドラジン誘導体を用いれば、一層優れた除去性能を確保することができる。上記反応生成物としては、具体的には、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジドなどが挙げられるが、特にこれら例示の化合物に限定されるものではない。
【００２０】
この発明においては、消臭剤として更に無機物質を併用している。上記無機物質としては、例えば活性炭、ゼオライト、モンモリロナイト、麦飯石、シリカゲル、あるいはアルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄などの金属酸化物等が挙げられるが、特にこれら例示のものに限定されるものではない。このような無機物質を併用することにより、上記アミン化合物の作用と相俟って室内空間に存在する複数種の主要な化学物質に対して除去性能を発揮させることができる。
【００２１】
上記無機物質としては、多孔質無機物質を用いるのが好ましい。多孔質であるから表面積が大きく格段に優れた除去性能が発揮される。更に、このような多孔質無機物質の細孔内に、上記アミン化合物が取り込まれた場合には、このような細孔内におけるアミン化合物の吸着作用と多孔質無機物質の吸着作用、分解作用との相乗的効果により、除去性能が一層向上することが期待できる点においても好ましい。このような多孔質無機物質としては、前述の活性炭、ゼオライト等が挙げられる。中でも、酢酸、アンモニア等に対して特に優れた吸着能を有するゼオライトを用いるのが好ましく、この場合には上記アミン化合物の作用と相俟って室内空間に存在する複数種の主要な化学物質に対して優れた除去性能を発揮することができる。
【００２２】
この発明において、消臭剤として用いられるアミン化合物、無機物質の平均粒径は１０μｍ以下とする必要がある。１０μｍを超えると、処理したカーペットに触れた時の触感においてざらつき感を生じるのみならず、パイル層の風合いも低下する。中でも、平均粒径は５μｍ以下とするのが好ましく、特に好ましくは３μｍ以下である。
【００２３】
また、上記アミン化合物と無機物質との混合比は、１：１〜１：０．２５が好ましい。
【００２４】
次に、この発明において使用するバインダー樹脂としては、そのガラス転移点（Ｔｇ）が−３０℃以下である樹脂を用いる必要がある。−３０℃より高い場合には、得られるカーペットの風合いが著しく低下する。中でも、ガラス転移点（Ｔｇ）が−３５℃以下である樹脂を用いるのが好ましい。
【００２５】
バインダー樹脂は、ガラス転移点（Ｔｇ）が−３０℃以下である自己架橋型アクリル酸エステル共重合体エマルジョン樹脂を使用することがよい。カーペットは日常の手入れとしてクリーナーをかける。そして、カーペット用クリーナーにはゴミやホコリをたたき出すための回転ブラシがついているので、パイル糸に接着している消臭剤の固着性が悪いと回転ブラシの衝撃により、消臭剤およびバインダー成分が剥がれクリーナーの吸い込み口や回転ブラシに付着することがある。このため、バインダー樹脂として自己架橋型アクリル酸エステル共重合体エマルジョン樹脂を用いることで、クリーナーの高速回転ブラシでもパイル糸に付着した消臭剤およびバインダー樹脂が剥がれることを防止することができる。
【００２６】
この発明においては、上記アミン化合物を１〜７重量％、無機物質を１〜７重量％、アクリル樹脂を０．８〜３．５％含有するようにするのが好ましい。
【００２７】
消臭剤の重量比率が上記範囲より大きくなると、消臭剤がパイル層から離脱しやすくなって除去性能の持続耐久性が低下するので、好ましくない。一方、バインダー樹脂の重量比率が上記範囲より大きくなると、カーペットの風合いが低下するのみならず、除去性能も低下傾向となるので、好ましくない。中でも、消臭剤／自己架橋型アクリル酸エステル共重合体エマルジョン樹脂の重量比は１０／２０〜１０／２の範囲とするのがより好ましい。
【００２８】
また、消臭剤の付与量は、２〜８ｇ／ｍ2 （乾燥重量）とするのが好ましい。
２ｇ／ｍ2 未満では十分な除去性能が得られなくなるので好ましくないし、一方８ｇ／ｍ2 を超えてもこれ以上の除去性能の向上は望めず、徒にコストを増大させるので好ましくない。
【００２９】
この発明に係る消臭加工液は、次のように調整される。
【００３０】
まず、上記消臭剤とバインダー樹脂を水に分散させた水分散液からなる処理剤を調合する。この時、これらの消臭組成物（消臭剤、自己架橋型アクリル酸エステル共重合体エマルジョン樹脂）を可能な限り均一に分散させるのが好ましい。
【００３１】
上記調合の際には、予め先に消臭剤を水に分散させておいてから、これに更に自己架橋型アクリル酸エステル共重合体エマルジョン樹脂を分散せしめるのが、消臭剤と自己架橋型アクリル酸エステル共重合体エマルジョン樹脂同士をより均一に分散させる観点から、好ましい。
【００３２】
また、上記消臭加工液には、増粘剤を配合する。この増粘剤としては、全量に対して０．０１〜０．５重量％のキサンタンガムを使用する。キサンタンガムは、水溶性の天然高分子多糖類で、親水性コロイドとして増粘、懸濁安定、乳化安定など水の系を安定にする働きを有し、温度変化に対し安定で、酸、アルカリ溶液においても安定である。また、少ない添加量で強力な懸濁安定効果があり、多種の高濃度塩溶液に対しても安定した増粘性を有し、冷・温水問わず溶解する。
【００３３】
したがって、アミン化合物及び無機物質を組み合わせた消臭剤と、バインダー樹脂が分散する水分散液に、全量に対して０．０１〜０．５重量％のキサンタンガムを増粘剤として使用することにより、安定性、加工性、取扱性が良好になり、そのままの液の状態で、カーペットのパイル糸にスプレー加工することができる。
【００３４】
この発明に係る消臭加工液に含まれる薬剤の好ましい混合比率は、表１の通りである。
【００３５】
【表１】
このようにして得られる消臭加工液を用いて床に敷き込まれたカーペットの処理を行う。
【００３７】
床に敷き込まれたカーペットに、上記のように調整した消臭加工液を散布して、消臭剤をパイル糸に固着させる。アミン化合物と無機物質とからなる消臭剤の付与量は、２〜８ｇ／ｍ2になるようにする。
【００３８】
床に敷き込まれたカーペットに、消臭加工液を散布する場合、カーペットをクリーニングして、汚れを落とした後、カーペットが湿った状態で行う。即ち、 既設カーペットのパイル糸に水分５〜２００％を含有させた状態で消臭加工液を散布するようにすると、カーペットパイル糸への消臭剤の浸透性がよく、耐久性が良好である。また、散布ムラがなく、乾燥時間が適当な散布量は、３０〜３００ｇ／ｍ2である。
【００３９】
上記のようにして消臭加工液を散布した後、カーペットを乾燥させるが、乾燥手段は特に限定されず、例えば、風乾により行う。
【００４０】
【実験例】
消臭剤、バインダー樹脂、増粘剤、界面活性剤を含む水分散液からなる消臭加工液を調整し、液安定性、スプレー性、浸透性、散布ムラ、乾燥時間、ベタツキ、汚れやすさ、風合い、消臭能力等を評価した結果を、表２に示す。
【００４１】
この実験に使用した増粘剤の種類と添加量は、表２に記載の通りである。実験に使用した消臭加工液には、アミン化合物として平均粒径４μｍのセバシン酸ジヒドラジドを２．２重量％と、無機物質として平均粒径４μｍのゼオライト１．３重量％を消臭剤とし、バインダー樹脂として、ガラス転移点が−３７℃の自己架橋型アクリル酸エステル共重合体エマルジョン樹脂を１．５重量％、界面活性剤を０．５％含んでいる。実験に使用したカーペットの構成は次の通りである。
カーペット基材…ポリプロピレン繊維の織布
パイル層…ポリエステル繊維からなるパイル糸を基材にタフティングしたもの（パイル目付７００ｇ／ｍ2 ）
裏打ち層…ＳＢＲラテックス
【００４２】
【表２】
＜評価方法＞
・液安定性
○＝常温で放置し上澄み液ができるまでの日数 ３０日以上
△＝常温で放置し上澄み液ができるまでの日数 １０日未満
×＝常温で放置し上澄み液ができるまでの日数 １日未満
・スプレー性
○＝スプレー加工ができる
△＝スプレー加工ができたが、消臭剤の処理ムラ、表面固化ができた
×＝スプレー加工ができない
・浸透性（顕微鏡でパイルの上部分、中部分、下部分を見て、消臭剤がどの部分に付着しているかで判断）
○＝スプレー加工ができる
△＝スプレー加工ができたが、消臭剤の処理ムラ、表面固化ができた
×＝スプレー加工ができない
・散布ムラ
○＝加工乾燥後カーペットに色ムラ（白化現象）がほとんどわからない
△＝加工乾燥後カーペットに色ムラ（白化現象）が少しわかる
×＝加工乾燥後カーペットに色ムラ（白化現象）が大きくわかる
・乾燥時間
○＝室温で１時間〜１０時間で乾燥
△＝室温で１０時間〜２４時間で乾燥
×＝室温で２４時間以上で乾燥
・ベタツキ
○＝カーペットへの加工前、加工後でベタツキ感がほとんど感じられない
△＝カーペットへの加工前、加工後でベタツキ感が少し感じられる
×＝カーペットへの加工前、加工後でベタツキ感が顕著に感じられる
・汚れやすさ（ＪＩＳ Ｌ １０２３ ８の方法で判断）
○＝カーペットへの加工前、加工後で汚れ度合いがほとんど変わらない
△＝カーペットへの加工前、加工後で汚れ度合いに少し差がある
×＝カーペットへの加工前、加工後で汚れ度合いに大きく差がある
・風合い
○＝カーペットへの加工前、加工後で風合いの相違がほとんど感じられない
△＝カーペットへの加工前、加工後で風合いの相違が少し感じられる
×＝カーペットへの加工前、加工後で風合いの相違が顕著に感じられる
・消臭能力（１０×２０ｃｍの試験カーペットを硫化水素２０ｐｐｍの濃度にした、ポリ容器内に入れ、２０分後の濃度を検知管にて測定、減少の割合を消臭能力とした）
○＝減少の割合が８０％以上
△＝減少の割合が６０％以上
×＝減少の割合が６０％未満
【００４４】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る消臭加工液は、水にほとんど溶けない無機系消臭剤を使用する水分散タイプであり、液の安定性に優れ、加工性、取扱性に優れているので、そのままの液の状態で床に敷き込まれたカーペットに散布して、消臭加工が行える。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a deodorizing liquid and a deodorizing method for performing a deodorizing process on an existing carpet laid on a floor.
[0002]
[Prior art]
In recent years, carpets having a function of adsorbing and removing formaldehyde, tobacco odor, bad odor generated in the living environment, and the like have attracted attention.
[0003]
By the way, such carpets are subjected to deodorization processing in which a functional special polymer material that adsorbs and decomposes a bad odor component or the like is attached in advance at the time of factory shipment.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, many of the carpets already laid on the floor are not subjected to the deodorizing process as described above.
[0005]
Moreover, even if the deodorizing process is performed in advance, the deodorizing effect gradually fades with time.
[0006]
Therefore, it is desired to deodorize the carpet already laid by post-processing.
[0007]
By the way, when deodorizing is performed on the already laid carpet by post-processing, the method of spraying the carpet with the deodorizing liquid after cleaning the carpet is considered to be the method with the best workability.
[0008]
Conventional deodorant processing liquids that can be sprayed by spraying are water-soluble types in which the deodorant is soluble in water, and water-dispersed types that use a deodorant that is hardly soluble in water, such as inorganic deodorants. There are things.
[0009]
However, the water-soluble type has a temporary deodorizing effect, and is not suitable for a case where it is desired to obtain the deodorizing effect for a long period of time like a carpet.
[0010]
On the other hand, the water-dispersed type can be expected to have a long-term deodorizing effect, but since the aqueous dispersion has a high viscosity, it cannot often be sprayed as it is. Therefore, the water-dispersed type has conventionally been troublesome to dilute with water or the like until it can be sprayed. In addition, when water-dispersed type is diluted with water, the stability of the liquid is poor and there is a problem that the deodorant component is easy to separate. .
[0011]
Moreover, even if it can be sprayed, the deodorant hardens white only on the surface of the carpet, and the surface solidification causes a problem that the texture of the carpet is impaired and processing unevenness is likely to occur.
[0012]
Therefore, the present invention is a water-dispersed deodorant processing liquid that uses an inorganic deodorant that is hardly soluble in water. By obtaining an excellent liquid stability, processability, and handleability, It is intended to make it possible to deodorize existing carpets.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the present invention, a deodorant combining an amine compound having an average particle diameter of 10 μm or less and an inorganic substance, a binder resin to be attached to a carpet pile yarn, and a thickener. It consists of an aqueous dispersion that contains, and as the above thickener, a deodorant processing liquid for existing carpet is used that uses 0.01 to 0.5% by weight of xanthan gum with respect to the total amount.
[0014]
Xanthan gum is a water-soluble natural polymer polysaccharide that acts as a hydrophilic colloid to stabilize the water system such as thickening, suspension stability, and emulsion stability, and is stable against temperature changes. Is also stable. In addition, it has a strong suspension stabilizing effect with a small addition amount, has a stable thickening property for various high-concentration salt solutions, and dissolves regardless of cold or hot water.
[0015]
Therefore, by using 0.01 to 0.5% by weight of xanthan gum as a thickener in a deodorant combining an amine compound and an inorganic substance and an aqueous dispersion in which a binder resin is dispersed, The stability, processability, and handleability of the liquid itself are improved, and it is possible to spray the carpet pile yarn in the state of the liquid as it is.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In this invention, the deodorant used consists of a combination of an amine compound and an inorganic substance.
[0017]
Although it does not specifically limit as said amine compound, A hydrazine derivative is used suitably. Such an amine compound has a property of adsorbing chemical substances such as formaldehyde, acetaldehyde, and acetic acid. In addition, it is desirable that the solubility of such an amine compound in water is 5 g / L or less at 25 ° C. If the solubility in water is within this range, the amine compound is prevented from dissolving and flowing out even if it comes into contact with water during cleaning. . Therefore, the removal performance can be maintained for a long time.
[0018]
Examples of the hydrazine derivative include those obtained by reacting a hydrazine compound and a long-chain aliphatic compound, or those obtained by reacting a hydrazine compound and an aromatic compound.
[0019]
Among them, one or two compounds selected from the group consisting of hydrazine and semicarbazide, and one selected from the group consisting of monocarboxylic acids, dicarboxylic acids, aromatic monocarboxylic acids and aromatic dicarboxylic acids having 8 to 16 carbon atoms. Selected from the group consisting of reaction products with two or more compounds, one or two compounds selected from the group consisting of hydrazine and semicarbazide, and monoglycidyl derivatives and diglycidyl derivatives having 8 to 16 carbon atoms Reaction products with one or more compounds are preferred. If such a hydrazine derivative is used, further excellent removal performance can be secured. Specific examples of the reaction product include sebacic acid dihydrazide, dodecanedioic acid dihydrazide, isophthalic acid dihydrazide and the like, but are not particularly limited to these exemplified compounds.
[0020]
In this invention, an inorganic substance is further used as a deodorant. Examples of the inorganic substance include activated carbon, zeolite, montmorillonite, barleystone, silica gel, and metal oxides such as alumina, titanium oxide, zinc oxide, and iron oxide. is not. By using such an inorganic substance in combination, the removal performance can be exerted on a plurality of main chemical substances existing in the indoor space in combination with the action of the amine compound.
[0021]
As the inorganic substance, a porous inorganic substance is preferably used. Since it is porous, it has a large surface area and exhibits excellent removal performance. Further, when the amine compound is taken into the pores of such a porous inorganic substance, the adsorption action of the amine compound and the adsorption action and decomposition action of the porous inorganic substance in such pores This is also preferable in that the removal performance can be expected to be further improved by the synergistic effect. Examples of such a porous inorganic substance include the aforementioned activated carbon, zeolite and the like. Among them, it is preferable to use zeolite having particularly excellent adsorption ability for acetic acid, ammonia, etc. In this case, in combination with the action of the amine compound, it is preferable to use a plurality of main chemical substances existing in the indoor space. On the other hand, excellent removal performance can be exhibited.
[0022]
In this invention, the average particle size of the amine compound and inorganic substance used as a deodorant needs to be 10 μm or less. When the thickness exceeds 10 μm, not only does the surface feel rough when the treated carpet is touched, but the texture of the pile layer also decreases. Among these, the average particle size is preferably 5 μm or less, and particularly preferably 3 μm or less.
[0023]
The mixing ratio of the amine compound and the inorganic substance is preferably 1: 1 to 1: 0.25.
[0024]
Next, as the binder resin used in the present invention, it is necessary to use a resin having a glass transition point (Tg) of −30 ° C. or lower. If it is higher than −30 ° C., the texture of the resulting carpet is significantly reduced. Among these, it is preferable to use a resin having a glass transition point (Tg) of −35 ° C. or lower.
[0025]
As the binder resin, a self-crosslinking acrylate copolymer emulsion resin having a glass transition point (Tg) of −30 ° C. or lower is preferably used. Carpets should be cleaned as a daily routine. The carpet cleaner is equipped with a rotating brush for knocking out dust and dirt, so if the deodorant adhering to the pile yarn is not firmly fixed, the deodorant and binder components are removed by the impact of the rotating brush. It may peel off and adhere to the cleaner inlet or rotating brush. For this reason, by using the self-crosslinking acrylic ester copolymer emulsion resin as the binder resin, it is possible to prevent the deodorant and the binder resin attached to the pile yarn from peeling off even with a high-speed rotating brush of a cleaner.
[0026]
In the present invention, the amine compound is preferably contained in an amount of 1 to 7% by weight, an inorganic substance in an amount of 1 to 7% by weight, and an acrylic resin in an amount of 0.8 to 3.5%.
[0027]
If the weight ratio of the deodorant is larger than the above range, the deodorant tends to be detached from the pile layer and the durability of removal performance is lowered, which is not preferable. On the other hand, when the weight ratio of the binder resin is larger than the above range, not only the texture of the carpet but also the removal performance tends to decrease, such being undesirable. Among these, the weight ratio of the deodorant / self-crosslinking acrylic ester copolymer emulsion resin is more preferably in the range of 10/20 to 10/2.
[0028]
Moreover, it is preferable that the application amount of a deodorant shall be 2-8 g / m < 2 > (dry weight).
If it is less than 2 g / m 2, it is not preferable because sufficient removal performance cannot be obtained. On the other hand, if it exceeds 8 g / m 2 , no further improvement in removal performance can be expected, and this increases the cost.
[0029]
The deodorant processing liquid concerning this invention is adjusted as follows.
[0030]
First, a treating agent comprising an aqueous dispersion in which the deodorant and binder resin are dispersed in water is prepared. At this time, it is preferable to disperse these deodorant compositions (deodorant, self-crosslinking acrylic ester copolymer emulsion resin) as uniformly as possible.
[0031]
In the case of the above preparation, the deodorant is previously dispersed in water, and then the self-crosslinking acrylic ester copolymer emulsion resin is further dispersed in the deodorant and the self-crosslinking type. From the viewpoint of more uniformly dispersing the acrylate copolymer emulsion resins, it is preferable.
[0032]
Moreover, a thickener is mix | blended with the said deodorizing processing liquid. As the thickener, 0.01 to 0.5% by weight of xanthan gum is used with respect to the total amount. Xanthan gum is a water-soluble natural polymer polysaccharide that acts as a hydrophilic colloid to stabilize the water system such as thickening, suspension stability, and emulsion stability, and is stable against temperature changes. Is also stable. In addition, it has a strong suspension stabilizing effect with a small addition amount, has a stable thickening property for various high-concentration salt solutions, and dissolves regardless of cold or hot water.
[0033]
Therefore, by using 0.01 to 0.5% by weight of xanthan gum as a thickener in a deodorant combining an amine compound and an inorganic substance and an aqueous dispersion in which a binder resin is dispersed, Stability, processability, and handleability are improved, and the carpet pile yarn can be sprayed in the same liquid state.
[0034]
Table 1 shows preferable mixing ratios of the chemicals contained in the deodorant processing liquid according to the present invention.
[0035]
[Table 1]
The carpet laid on the floor is treated using the deodorant processing liquid thus obtained.
[0037]
The deodorant processing liquid adjusted as described above is sprayed on the carpet laid on the floor to fix the deodorant to the pile yarn. The application amount of the deodorant composed of an amine compound and an inorganic substance is set to 2 to 8 g / m 2 .
[0038]
When spraying a deodorizing liquid onto a carpet laid on the floor, the carpet is cleaned, cleaned, and then the carpet is moistened. That is, when the deodorant processing liquid is sprayed in a state where moisture is contained in the pile yarn of the existing carpet, the penetration of the deodorant into the carpet pile yarn is good and the durability is good. . Moreover, there is no dispersion | distribution nonuniformity and the application quantity with a suitable drying time is 30-300 g / m < 2 >.
[0039]
After spraying the deodorant processing liquid as described above, the carpet is dried, but the drying means is not particularly limited, and for example, air drying is performed.
[0040]
[Experimental example]
Adjust deodorant processing liquid consisting of water dispersion containing deodorant, binder resin, thickener, surfactant, liquid stability, sprayability, permeability, spraying unevenness, drying time, stickiness, dirtiness Table 2 shows the results of evaluating the texture, deodorizing ability and the like.
[0041]
Table 2 shows the types and addition amounts of thickeners used in this experiment. The deodorant processing liquid used in the experiment was 2.2% by weight of sebacic acid dihydrazide having an average particle diameter of 4 μm as an amine compound and 1.3% by weight of zeolite having an average particle diameter of 4 μm as an inorganic substance as a deodorant, The binder resin contains 1.5% by weight of a self-crosslinking acrylic ester copolymer emulsion resin having a glass transition point of −37 ° C. and 0.5% of a surfactant. The composition of the carpet used in the experiment is as follows.
Carpet base material: Polypropylene fiber woven pile layer: Pile yarn made of polyester fiber tufted to the base material (pile weight per unit area 700 g / m 2 )
Backing layer ... SBR latex [0042]
[Table 2]
<Evaluation method>
・ Liquid stability ○ = Number of days until the supernatant liquid is allowed to stand at room temperature 30 days or more Δ = Number of days until the supernatant liquid is allowed to stand at room temperature Less than 10 days × = Number of days until the supernatant liquid is left at room temperature 1 Less than a day ・ Sprayability ○ = Can be sprayed △ = Can be sprayed, but deodorant treatment unevenness, surface solidified × = Cannot be sprayed ・ Penetration (upper part of pile in the microscope, inside Look at the part and the bottom part to determine which part the deodorant is attached to)
○ = Can be sprayed △ = Can be sprayed, but deodorant treatment unevenness, surface solidified × = Can not be sprayed ・ Spattering unevenness ○ = Color unevenness (whitening phenomenon) on carpet after processing and drying Almost unknown Δ = Uneven color unevenness (whitening phenomenon) on carpet after processing and drying X = Unusual color unevenness (whitening phenomenon) on carpet after processing and drying ・ Dry time ○ = Dry at room temperature for 1 hour to 10 hours Δ = Dry at room temperature for 10 to 24 hours x = Dry at room temperature for 24 hours or more. Stickiness ○ = No sticky feeling before or after processing to carpet Δ = Before processing to carpet or after processing A feeling of feeling can be felt a little. X = A feeling of stickiness is noticeable before and after processing to carpet. Ease of dirt (determined by the method of JIS L 10238)
○ = The degree of dirt hardly changes before and after processing to carpet Δ = There is a slight difference in the degree of dirt before and after processing to carpet × = The degree of dirt is large before and after processing to carpet There is a difference ・ Texture ○ = There is almost no difference in texture before and after processing to carpet △ = Slight difference in texture is felt before and after processing to carpet × = Before processing to carpet, Difference in texture is noticeable after processing ・ Deodorization ability (10 × 20 cm test carpet is made into 20 ppm hydrogen sulfide, put in a plastic container, and the concentration after 20 minutes is measured and reduced by a detector tube Is the deodorizing ability)
○ = Decrease rate is 80% or more. Δ = Decrease rate is 60% or more. X = Decrease rate is less than 60%.
【The invention's effect】
As described above, the deodorant processing liquid according to the present invention is a water dispersion type using an inorganic deodorant that is hardly soluble in water, and has excellent liquid stability, processability, and handleability. So it can be deodorized by spraying it on the carpet laid on the floor as it is.
Claims (4)
記
平均粒径が１０μｍ以下であるアミン化合物及び無機物質を組み合わせた消臭剤と、カーペットパイル糸へ付着させるバインダー樹脂と、増粘剤とを含む水分散液からなり、上記増粘剤として、全量に対して０．０１〜０．５重量％のキサンタンガムを含む既設カーペット用の消臭加工液である。 In a state of being contained from 5 to 200% moisture pile yarn of the existing carpet, sprayed with deodorizing solution having the following, deodorant existing carpet which comprises bringing the deodorant dried fixed to the pile yarn Processing method.
Record
It consists of an aqueous dispersion containing a deodorant combined with an amine compound and an inorganic substance having an average particle size of 10 μm or less, a binder resin to be attached to a carpet pile yarn, and a thickener. Is a deodorant processing liquid for existing carpets containing 0.01 to 0.5% by weight of xanthan gum.
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