JP4537218B2 - 光スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、光で光をスイッチする直接光スイッチに関するものである。
シリコン細線光導波路は、導波路コアの断面が方形あるいは台形でその各辺が500nm以下の微小な光導波路であり、各種光回路の小型化に寄与する。近年、このシリコン細線光導波路を使った直接光スイッチが提案され、その基本動作が確認された(例えば、非特許文献1参照)。このスイッチは、高価で生産性の低い化合物半導体ではなく、安価で生産性が高く、集積化も容易なシリコンをベースに実現されているため、集積化した直接光スイッチによる光処理の劇的な進歩が期待できる。
図6に、非特許文献1に開示された従来の光スイッチの構成を示す。この光スイッチは、450×250nmの方形シリコンコアを持つチャンネル導波路を円環状に接続して構成したリング共振器1と、リング共振器1に近接して配置された1本の直線導波路2とから構成されている。直線導波路2の出力端には、プローブ光を通過させ、かつポンプ光の漏洩を防ぐ波長フィルタ3が設けられている。図6において、L1はポンプ光、L2はプローブ光、L1’は波長フィルタ3から漏洩したポンプ光、L2’は変調されたプローブ光である。直線導波路2の入力端に、波長λ1の光パルス(ポンプ光L1)と波長λ2の定常光(プローブ光L2)とを合成して入力する。ポンプ光の波長λ1は、無限小入力時のリング共振器1の任意の共振ピークの波長と一致するように設定されており、プローブ光の波長λ2は、この共振ピークと異なる別の波長の共振ピークと一致するように設定されている。
ポンプ光L1の入力がない場合、プローブ光L2は、リング共振器1に吸収され、直線導波路2の出力側には減衰した状態で出力される。一方、ポンプ光L1を導入すると、ポンプ光L1の強度に応じてリング共振器1内に2光子吸収によるキャリアが発生し、これにより共振器1を構成する物質の複素屈折率の実部が低下する。その結果、リング共振器1の共振波長は短波長側にずれ、プローブ光L2の吸収がなくなり、出力端ではプローブ光L2の強度が増加する。したがって、パルス状のポンプ光L1を入力することにより、ポンプ光と同期して強度変調されたプローブ光L2’を得ることができる。一方、プローブ光の波長λ2をリング共振器1の共振波長よりもやや短波長側にずらして設定しておくと、ポンプ光L1が入力されたときにだけ共振状態になり、プローブ光L2はリング共振器1に吸収される。これにより、ポンプ光と逆相の強度変調されたプローブ光L2’を得ることができる。
なお、図6に示した光スイッチでは入出力の直線導波路が1本しかないため、出口には必ずポンプ光L1を除去する波長フィルタ3が必要となる。ただし、シリコン細線導波路ベースの波長フィルタ3はまだ実用レベルに至っていない。したがって、波長フィルタ3から漏洩するポンプ光L1’の強度は、入力ポンプ光L1の強度に比べて1/300程度(−25dB)にしか減衰しない(例えば、非特許文献2参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
Vilson R.Almeida et al.,「All-Optical control of light on a silicon chip」,NATURE,2004,vol.431,p.1081-1084 K.Yamada et al.,「Microphotonics Devices Based on Silicon Wire Waveguiding System」,IEICE TRANS.ELECTRON.,2004,vo1.E87-C,p.351-358
以上のように、従来の光スイッチは入出力の直線導波路が1本しかないため、スイッチの動作はリング共振器による光の吸収によらねばならない。このような系で高い変調度を得るには吸収の大きなリング共振器が必要となるが、吸収の大きな共振器は共振ピークの幅が広くなるため、変調度が逆に低くなってしまうという問題がある。このことは、非特許文献1に記述されているリング共振器のQ値の値が3000程度と、シリコン細線導波路で実現可能なQ値(例えば数万程度)に比べて相当に低いことからも分かる。そこで、非特許文献1では、十分な変調度を得るために、通常の通信用半導体レーザーの100倍もの大きなポンプ光パワー(2.5Wピーク)を採用している。したがって、光スイッチの最も大きな使用対象である通信用デバイスには適用できないという問題点があった。
さらに、従来の光スイッチには、ポンプ光パワーが大きいために、材料吸収による温度上昇が大きくなり、温度変化に伴う屈折率の変化によりリング共振器の共振波長がずれ、スイッチが動作しなくなるという問題点があった。この問題を精密な温度調整装置で回避するにしても、発熱量が多いので、大きな冷却システムが必要となり、小型で集積化した光スイッチは実現が困難である。
また、前述のとおり、シリコン細線導波路ベースの波長フィルタはまだ実用レベルに至っておらず、直線導波路の出力端から漏洩するポンプ光を十分に減衰させることはできない。上述したようにポンプ光のパルス波高はプローブ光に比べて100倍大きいので、プローブ光の1/3もの大きなノイズが発生する。この問題を避けるためには、導波路外部に高性能な波長フィルタを設ければよいが、それではシステムとして小型化や集積化が不可能になってしまう。
本発明は、前記の課題を解決し、低消費パワー、小型、低ノイズの直接光スイッチを提供することを目的とする。
本発明の光スイッチは、断面が方形または台形のシリコンあるいはシリコン・ゲルマニウム化合物をコアとし、屈折率が前記コアより小さい物質を前記コアを覆うクラッドとしたチャンネル導波路を、環状に接続したリング共振器と、このリング共振器の側面に近接して配置された2本の直線導波路とを備え、この2本の直線導波路の4つの端部のいずれかに、前記リング共振器の任意の共振ピークの1/10値幅内の波長λ1を有するパルス状のポンプ光が導入され、かつ前記4つの端部のいずれかに前記共振ピークと異なる別の共振ピークの1/10値幅内の波長λ2を有する連続的なプローブ光が導入され、前記ポンプ光の導入による前記リング共振器の共振波長の変化によって前記プローブ光に対する前記リング共振器の透過率を変化させ、前記プローブ光が出力される直線導波路の端部において、前記ポンプ光の光強度に応じて強度変調されたプローブ光を得るようにしたものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例は、前記プローブ光の波長λ2が無限小入力時の前記リング共振器の共振ピークよりも短波長側に設定されるものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例は、前記ポンプ光の波長λ1が無限小入力時の前記リング共振器の共振ピークよりも短波長側に設定されるものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例は、さらに、前記プローブ光が出力される直線導波路の端部に設置された、前記ポンプ光の透過を抑制する波長フィルタを備え、前記ポンプ光と前記プローブ光とは、同一の直線導波路の同一の端部から導入されるものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例は、さらに、前記プローブ光が出力される直線導波路の端部に設置された、前記ポンプ光の透過を抑制する波長フィルタを備え、前記ポンプ光は、前記プローブ光が導入される直線導波路とは異なる直線導波路の、前記プローブ光の出力端と反対側の端部から導入されるものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記ポンプ光と前記プローブ光とは、同一の直線導波路の対向する端部から導入されるものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記ポンプ光は、前記プローブ光が導入される直線導波路とは異なる直線導波路の、前記プローブ光が出力される側の端部から導入されるものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例は、前記ポンプ光と前記プローブ光とを、同一の直線導波路の対向する端部から導入する構成、あるいは前記ポンプ光を、前記プローブ光が導入される直線導波路とは異なる直線導波路の、前記プローブ光が出力される側の端部から導入する構成において、さらに、前記プローブ光が出力される直線導波路の端部に設置された、前記ポンプ光の透過を抑制する波長フィルタを備えるものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記クラッドは、真空、空気、酸化硅素系化合物、窒化珪素系化合物、エポキシ系ポリマー、あるいはアクリル系ポリマーのうちのいずれか1つからなるものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記リング共振器のコアの断面寸法は各辺が150nm以上500nm以下であり、前記クラッドの屈折率は1.0以上2.0以下である。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記リング共振器と前記直線導波路の側壁間の間隔は、100nm以上500nm以下である
本発明によれば、リング共振器と2本の直線導波路とを設け、2本の直線導波路の4つの端部のいずれかに、リング共振器の任意の共振ピークの近傍の波長λ1を有するパルス状のポンプ光を導入すると共に、4つの端部のいずれかに共振ピークと異なる別の共振ピークの近傍の波長λ2を有する連続的なプローブ光を導入し、ポンプ光の導入によるリング共振器の共振波長の変化によってプローブ光に対するリング共振器の透過率を変化させることにより、ポンプ光の光強度に応じて強度変調されたプローブ光の出力を得ることができる。本発明では、スイッチング動作にリング共振器の吸収を使う必要がないため、リング共振器の共振幅を非常に狭くできるので、ポンプ光パワーの著しい低減を実現することができ、通常の通信用半導体デバイスで光スイッチを駆動できるようになる。また、ポンプ光パワーが小さいため、材料吸収による発熱も少なく、温度調整装置が不要となり、光スイッチを小型化できる。さらに、ポンプ光パワーが小さいため、出力端の波長フィルタによるポンプ光の除去が容易となり、消光比が例えば−25dB程度のシリコン細線型波長フィルタを用いても低いノイズレベルを達成できるので、小型の波長フィルタを使用でき、光スイッチの小型化・集積化が可能となる。その結果、本発明によれば、低消費パワー、小型、低ノイズの直接光スイッチを、安価にかつ大量に供給することができ、高度に集積化された直接光処理回路の実用的な産業利用が可能となる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態となる光スイッチの構成を示すブロック図である。本実施の形態の光スイッチは、断面が方形あるいは台形でその各辺が150nm以上500nm以下のシリコンをコアとし、二酸化珪素のような屈折率が1.5程度の物質をクラッドとしたチャンネル導波路(シリコン細線導波路)を環状に接続した導波路型のリング共振器1と、リング共振器1の側面に対し100nm以上500nm以下の距離に近接して配置された2本の直線導波路(直線チャンネル導波路)2,4とから構成されている。
図1において、L1はポンプ光、L2はプローブ光、L2a’はポンプ光L1の強度に応じて強度変調されたプローブ光、L2b’はL2a’と逆相の強度変調されたプローブ光である。直線導波路2の入力端に、リング共振器1の任意の共振波長に一致した波長λ1を有するパルス化されたポンプ光L1と、リング共振器1の別の共振波長に一致した波長λ2を有する連続的なプローブ光L2とを、図示しないカップラやアッドドロップ波長フィルタで合波して入力する。プローブ光L2a’,L2b’が出力される直線導波路2,4の端部には、それぞれポンプ光の透過を抑制する波長フィルタ3,5が設置されている。
本実施の形態の構成の場合、プローブ光を一方の直線導波路2に導入してリング共振器1を通過させ、もう一方の直線導波路4へ出力することにより、スイッチング動作を行う。したがって、スイッチング動作にリング共振器1の吸収を使う必要がないため、リング共振器1の共振幅を非常に狭くできる。現在のシリコン細線導波路の伝搬損失は約3dB/cmであるが、この伝搬損失をリング共振器のQ値に換算するとQ〜100000にもなり、従来技術のリング共振器に比べ30倍も大きい。様々な要因によりQ値が30000程度に劣化したとしても、従来技術の10倍のQ値である。共振ピークの幅はQ値に反比例するので、本実施の形態のリング共振器1の共振ピークの幅は従来技術の1/10であり、したがって同じ変調度を得るにも従来技術の1/10の共振波長シフトで十分である。また、共振器1内に蓄積される光パワーはQ値に比例するため、同じ屈折率変化を発生させる場合でも、従来技術の1/10のポンプ光パワーで十分である。これらの効果を合計すると、本実施の形態では、従来技術の1/100のポンプ光パワーで光スイッチを実現することができる。
以上により、本実施の形態では、ポンプ光パワーの著しい低減を実現することができ、通常の通信用半導体デバイスで光スイッチを駆動できるようになる。また、ポンプ光パワーが小さいため、材料吸収による発熱も少なく、温度調整装置が不要となり、光スイッチを小型化できる利点もある。さらに、図6に示した構成や本実施の形態のように直線導波路の出力端にポンプ光が直接導波してくるような場合でも、ポンプ光パワーが小さくなるので、出力端の波長フィルタによるポンプ光の除去が非常に楽になる。例えば、消光比が−25dB程度のシリコン細線型波長フィルタを用いても、プローブ光の1/300程度の低いノイズレベルを達成でき、リング共振器スイッチと波長フィルタとを一体化し、スイッチシステムの小型化・集積化が可能となる。
なお、上記の説明では、通常状態ではポンプ光L1やプローブ光L2の波長λ1,λ2を無限小入力時のリング共振器1の共振波長に一致させているが、これらの入力光の波長は、共振器1を有効に動作させうる範囲において幅を持つことは当然のことである。この範囲は、通常、共振ピークの半値幅として規定されることが多いが、本発明の場合には、下記に述べる理由により、1/10値幅が許容されるべきである。
まず、プローブ光L2の波長λ2を無限小入力時のリング共振器1の共振波長と一致するように設定すると、プローブ光L2は、ポンプ光L1の入力がない場合、リング共振器1を通過して直線導波路4の出力端(以下、ドロップポートと呼ぶ)にプローブ光L2b’として出力され、ポンプ光L1が入力された場合は共振しなくなり、直線導波路2の出力端(以下、スルーポートと呼ぶ)にプローブ光L2a’として出力される。
これに対し、プローブ光L2の波長λ2を無限小入力時のリング共振器1の共振波長よりもやや短波長側にずらして設定しておくと、プローブ光L2は、ポンプ光L1の入力がない場合、スルーポートにプローブ光L2a’として出力され、ポンプ光L1が入力された場合は共振状態になり、ドロップポートにプローブ光L2b’として出力される。したがって、プローブ光L2の波長λ2とリング共振器1の共振波長とを一致させる場合に比べて、ポンプ光L1の強度に対するプローブ光L2の変調動作を反転させることができる。
このように、本実施の形態には、プローブ光L2の波長λ2を変化させるだけで、プローブ光の変調を反転させることができるという機能がある。変調度として90%が必要であるとすると、プローブ光L2の波長λ2は、無限小入力時の共振曲線(光の透過率と波長との関係を表す曲線)がリング共振器1の共振ピークの1/10になる短波長側に設定されている必要がある。
また、本実施の形態は2光子吸収キャリアによりリング共振器1の屈折率が減少する場合に対応したものであるが、例えば熱による屈折率変化などでは、これと逆の方向性を示す。このような熱によるリング共振器1の屈折率変化を光スイッチに利用するのであれば、プローブ光L2の波長λ2は、無限小入力時の共振曲線がリング共振器1の共振ピークの1/10になる長波側に設定されている必要がある。以上により、プローブ光L2の波長設定範囲としては、リング共振器1の共振ピークの1/10値幅が許容されるべきである。
一方、ポンプ光L1の波長λ1を無限小入力時のリング共振器1の共振波長と一致するように設定すると、ポンプ光L1を励起した際に、ポンプ光自身の影響により共振波長がずれて、十分なポンプ光パワーが共振器1に入らない可能性がある。これを避けるために、ポンプ光L1の波長λ1も無限小入力時のリング共振器1の共振波長の短波長側に設定しておき、ポンプ光L1の励起時にリング共振器1の共振波長がポンプ光L1の波長λ1に接近し、十分なポンプ光パワーがリング共振器1に導入されるようにすると良い。これにより、ポンプ光が効率的にリング共振器1内に導入され、効率的なスイッチ動作が可能となる。
ポンプ光L1の励起時にリング共振器1の共振波長がポンプ光L1の波長λ1に接近する現象はリング共振器1の双安定現象の発生の初期過程として知られているが、過去の実験から、この双安定現象はポンプ光L1の波長λ1が無限小入力時の共振曲線がリング共振器1の共振ピークの1/10になるところに設定されていても十分に発生することが確認されている。
また、本実施の形態は2光子吸収キャリアによりリング共振器1の屈折率が減少する場合に対応したものであるが、例えば熱による屈折率変化などでは、これと逆の方向性を示す。このような熱によるリング共振器1の屈折率変化を光スイッチに利用するのであれば、ポンプ光L1の波長λ1は、無限小入力時の共振曲線がリング共振器1の共振ピークの1/10になる長波側に設定されている必要がある。以上により、ポンプ光L1の波長設定範囲としては、リング共振器1の共振ピークの1/10値幅が許容されるべきである。
また、リング共振器1と入出力用の直線導波路2,4の側壁間の間隔は、リング共振器1のQ値や透過率を決定する重要なパラメータである。この間隔は、文献「山田浩治他,“シリコン細線導波路を用いたリング共振器型波長フィルタの特性評価”,2004年,第65回応用物理学会学術講演会講演予稿集,2p−ZC−15,p.927」やこれまでの経験から、100nm以上500nm以下が好ましいことが分かっている。
また、非特許文献1に開示されているように、リング共振器1を構成するチャンネル導波路のコア部にシリコンを用いた場合、光スイッチ現象の緩和時間はナノ秒程度であり、この緩和時間はスイッチ速度として1GHzを与える。さらに、高速のスイッチ特性を得るためには、シリコンと同様に高い生産性をもつ半導体材料で、かつキャリアの緩和時間がシリコンよりも早いシリコン・ゲルマニウム化合物を、リング共振器1のコア部に用いればよい。
図2は、本実施の形態の光スイッチの実験結果を示す図であり、図2(a)はポンプ光L1の強度の時間変化を示す図、図2(b)はスルーポートに出力されるプローブ光L2a’の強度の時間変化を示す図、図2(c)はドロップポートに出力されるプローブ光L2b’の強度の時間変化を示す図である。ここでは、光スイッチは、断面寸法が400×200nmの方形のシリコンをコアとし、屈折率1.5程度の物質をクラッドとしたチャンネル導波路を環状に接続したリング共振器1と、リング共振器1の側面に対し300nmの距離に近接して配置された、リング共振器1と同様のコア及びクラッド構造を有する2本の直線導波路2,4とから構成されるものとする。
直線導波路2の入力端に、リング共振器1の任意の共振ピークの1/10値幅内の波長であるλ1=1554.66nmを有するパルス化されたポンプ光L1と、リング共振器1の別の共振ピークの1/10幅内の波長であるλ2=1536.54nmを有する連続的なプローブ光L2とを入力する。また、ポンプ光L1のパルス幅を100nsとし、パルスの周期を12.5nsとする。以上のような光スイッチによれば、スルーポートからは、図2(b)に示すようにポンプ光L1の強度に応じて強度変調されたプローブ光L2a’が得られ、ドロップポートからは、図2(c)に示すようにL2a’と逆相の強度変調されたプローブ光L2b’が得られる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態となる光スイッチの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。図1に示した光スイッチでは、直線導波路が2本設置されているため、様々な入出力形式が採用できる。本実施の形態は、プローブ光L2が入力される直線導波路2とは異なる直線導波路4の出力端(ドロップポート)と反対側の端部からポンプ光L1を入力することを特徴とする。これにより、本実施の形態では、直線導波路2の入力端においてポンプ光L1とプローブ光L2とを合波させる必要がなくなるので、ポンプ光L1とプローブ光L2とを合波するカップラなどの手段を省略することができる。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態となる光スイッチの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。第1、第2の実施の形態では、スルーポートとドロップポートの各々に波長フィルタ3,5を設けているが、ポンプ光L1とプローブ光L2の入力の位置を工夫して、両者を異なる位置から出力させることにより、波長フィルタを省略することができる。
本実施の形態は、そのような配置の1つの例であり、ポンプ光L1とプローブ光L2を同じ直線導波路2の対向する端部から入力することを特徴とする。この場合、もう1つの直線導波路4の出力端(ドロップポート)からプローブ光L2b’が出力され、ドロップポートと反対側の端部からポンプ光L1が出力されるが、プローブ光L2b’とポンプ光L1はそれぞれ反対方向に出力されるため、プローブ光L2b’にポンプ光L1が重畳することはない。したがって、本実施の形態では、プローブ光が出力される直線導波路2,4の端部の波長フィルタが不要になる。
[第4の実施の形態]
図5は、本発明の第4の実施の形態となる光スイッチの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態も、第3の実施の形態と同様に、ポンプ光L1とプローブ光L2とを分離して出力するスイッチ構造である。本実施の形態は、プローブ光L2が入力される直線導波路2とは異なる直線導波路4の出力端(ドロップポート)からポンプ光L1を入力することを特徴とする。ただし、この場合は、ポンプ光L1をドロップポートに直接入力するのではなく、ドロップポートに近接して配置されたアッドドロップ波長フィルタ6を介してポンプ光L1を入力する必要がある。図5では、ラティスフィルタ形のアッドドロップ波長フィルタを用いる例を示している。ラティスフィルタ形のアッドドロップ波長フィルタについては、例えば文献「K.Yamada et a1.,“Silicon-based ultrasmall lattice filters with wide free spectral ranges”,2003,OPTICS LETTERS,vol.28,NO.18,p.1663-1664 」に記載されているように、シリコン細線導波路で既に実現されており、小型化や集積化に適用可能である。
こうして、本実施の形態においても、スルーポートとドロップポートの波長フィルタを省略することができる。なお、アッドドロップ波長フィルタの代わりに、3dBカップラを用いてもよい。3dBカップラについては、例えば文献「山田博仁他、“Si細線光導波路による光合分波器”,2004年,第65回応用物理学会学術講演会講演予稿集,2p−ZC−14,p.927」に記載されているように、シリコン細線導波路で既に実現されており、アッドドロップ波長フィルタと同様に、小型化や集積化に適用可能である。
[第5の実施の形態]
なお、第3、第4の実施の形態では、波長フィルタを省略しているが、第1の実施の形態と同様に、直線導波路2の出力端(スルーポート)と直線導波路4の出力端(ドロップポート)の各々にポンプ光の透過を抑制する波長フィルタを設けてもよいことは言うまでもない。これにより、プローブ光の出力におけるノイズをさらに低減することができる。
[第6の実施の形態]
第1〜第5の実施の形態において、リング共振器1を構成するチャンネル導波路のコア寸法は、ポンプ光のパワー密度を十分に高め、リング共振器1を構成する物質の屈折率を効率良く変化させるために、出来る限り小さい必要がある。そのためには、このチャンネル導波路のクラッドに、屈折率が低く、かつ光導波路によく利用される酸化珪素系化合物、窒化珪素系化合物、エポキシ系ポリマー、アクリル系ポリマー、空気、真空などを用いると良い。これらの物質をクラッドに用いると、シリコンコアの断面を小さくすることができ、それに伴う光パワー密度の増大により、効率的な光スイッチ動作が可能となる。
例えば波長1550nmの通信用赤外線において単一モード条件を満たす方形または台形のシリコン製コアの最大寸法は500nm以下となる。また、十分な光の閉じ込めを確保するためには、コアの最小寸法として150nm以上は必要である。このようなシリコン製チャンネル型光導波路はリブ型導波路のような従来型のシリコン導波路に比べ1/100程度の微小断面が得られる。また、上記のクラッド物質はいずれも加工が容易で、光学特性が良く、安定性に富む。また、これらの物質の屈折率はいずれも1.0から2.0の間にある。
本発明は、直接光スイッチに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態となる光スイッチの構成を示すブロック図である。 図1の光スイッチの実験結果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態となる光スイッチの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態となる光スイッチの構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態となる光スイッチの構成を示すブロック図である。 従来の光スイッチの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…リング共振器、2、4…直線導波路、3、5…波長フィルタ、6…アッドドロップ波長フィルタ、L1…ポンプ光、L2…プローブ光、L2a’、L2b’…変調されたプローブ光。

Claims (11)

  1. 断面が方形または台形のシリコンあるいはシリコン・ゲルマニウム化合物をコアとし、屈折率が前記コアより小さい物質を前記コアを覆うクラッドとしたチャンネル導波路を、環状に接続したリング共振器と、
    このリング共振器の側面に近接して配置された2本の直線導波路とを備え、
    この2本の直線導波路の4つの端部のいずれかに、前記リング共振器の任意の共振ピークの1/10値幅内の波長λ1を有するパルス状のポンプ光が導入され、かつ前記4つの端部のいずれかに前記共振ピークと異なる別の共振ピークの1/10値幅内の波長λ2を有する連続的なプローブ光が導入され、
    前記ポンプ光の導入による前記リング共振器の共振波長の変化によって前記プローブ光に対する前記リング共振器の透過率を変化させ、前記プローブ光が出力される直線導波路の端部において、前記ポンプ光の光強度に応じて強度変調されたプローブ光を得ることを特徴とする光スイッチ。
  2. 請求項1記載の光スイッチにおいて、
    前記プローブ光の波長λ2が無限小入力時の前記リング共振器の共振ピークよりも短波長側に設定されることを特徴とする光スイッチ。
  3. 請求項1または2記載の光スイッチにおいて、
    前記ポンプ光の波長λ1が無限小入力時の前記リング共振器の共振ピークよりも短波長側に設定されることを特徴とする光スイッチ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光スイッチにおいて、
    さらに、前記プローブ光が出力される直線導波路の端部に設置された、前記ポンプ光の透過を抑制する波長フィルタを備え、
    前記ポンプ光と前記プローブ光とは、同一の直線導波路の同一の端部から導入されることを特徴とする光スイッチ。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光スイッチにおいて、
    さらに、前記プローブ光が出力される直線導波路の端部に設置された、前記ポンプ光の透過を抑制する波長フィルタを備え、
    前記ポンプ光は、前記プローブ光が導入される直線導波路とは異なる直線導波路の、前記プローブ光の出力端と反対側の端部から導入されることを特徴とする光スイッチ。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光スイッチにおいて、
    前記ポンプ光と前記プローブ光とは、同一の直線導波路の対向する端部から導入されることを特徴とする光スイッチ。
  7. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光スイッチにおいて、
    前記ポンプ光は、前記プローブ光が導入される直線導波路とは異なる直線導波路の、前記プローブ光が出力される側の端部から導入されることを特徴とする光スイッチ。
  8. 請求項6または7記載の光スイッチにおいて、
    さらに、前記プローブ光が出力される直線導波路の端部に設置された、前記ポンプ光の透過を抑制する波長フィルタを備えることを特徴とする光スイッチ。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光スイッチにおいて、
    前記クラッドは、真空、空気、酸化硅素系化合物、窒化珪素系化合物、エポキシ系ポリマー、あるいはアクリル系ポリマーのうちのいずれか1つからなることを特徴とする光スイッチ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光スイッチにおいて、
    前記リング共振器のコアの断面寸法は各辺が150nm以上500nm以下であり、前記クラッドの屈折率は1.0以上2.0以下であることを特徴とする光スイッチ。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光スイッチにおいて、
    前記リング共振器と前記直線導波路の側壁間の間隔は、100nm以上500nm以下であることを特徴とする光スイッチ
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