JP4536400B2 - プローブホルダ及び光生体計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体の内部を光計測する際に使用されるプローブホルダ及び光生体計測装置に関するものである。
近年、近赤外分光法等による脳機能計測や感覚計測等が盛んに行われている。この測定法は、近赤外光等の光を生体に照射し、生体内を透過した光の強度を検出し、その検出結果から生体内の情報を得るものである。このような生体の内部を光計測する生体光計測装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、頭部に装着される支持部材に複数のソケットを取り付け、これらのソケットに、生体に接触させる照射用光ファイバ及び検出用光ファイバを固定させたものが知られている。
特開2002−355246号公報
しかしながら、上記従来技術においては、ソケット相互の位置関係が固定されているので、支持部材において照射用光ファイバ(照射用プローブ)と検出用光ファイバ(検出用プローブ)との位置関係が固定されてしまう。このため、測定目的や測定対象等に応じて、支持部材を作製し交換する必要があった。特に多点計測を行う場合には、プローブの数が多くなるため、様々な支持部材を作製するのは煩雑であり、コストアップにもつながる。
本発明の目的は、生体に接触させるプローブ相互の相対的な位置関係を変更することができるプローブホルダ及び光生体計測装置を提供することである。
本発明は、生体の内部を光計測する際に生体の計測部位に接触させる複数のプローブを保持するためのプローブホルダにおいて、生体に装着される複数の固定プレートと、遮光性を有し、プローブを固定プレートに取り付けるための複数のソケットとを備え、複数のソケットのうちいずれか1つは、複数の固定プレートを揺動自在に連結する支軸部を構成していることを特徴とするものである。
このようなプローブホルダを用いて、生体の内部を光計測する場合は、支軸部を介して互いに揺動自在に連結された複数の固定プレートを生体に装着すると共に、生体の計測部位に接触させる複数のプローブを、各固定プレートに固定されたソケットにそれぞれ取り付ける。なお、複数のプローブのうちいずれか1つは、支軸部を構成するソケットに取り付ける。ここで、支軸部を中心として、固定プレートを他の固定プレートに対して揺動させることで、各固定プレートの開き角度を変えると、各ソケットの位置関係が変わるようになる。これにより、プローブホルダ上において、プローブ相互の相対的な位置関係を容易に変更することができる。
好ましくは、ソケットは、プローブを挿通させるソケット本体と、ソケット本体を固定プレートに着脱自在に固定する手段と、ソケット本体を挿通したプローブをソケット本体に固定する手段とを有する。このようにソケットを固定プレートに対して着脱自在とすることにより、光計測に使用しない固定プレートを他の固定プレートに重ねた状態で、ソケットを固定プレートに固定することができる。従って、複数の固定プレートを生体に装着する際に、光計測に使用しない固定プレートが装着の妨げになることは殆ど無い。
このとき、好ましくは、固定プレートには、プローブを貫通させる複数の貫通孔が支軸部を構成するソケットに対して近接・離間する方向に並んで設けられている。この場合には、プローブを貫通させる貫通孔を変えることにより、支軸部を構成するソケットに固定されたプローブと他のソケットに固定されたプローブとの距離を変更することができる。
また、固定プレートには、プローブを貫通させるスリットが支軸部を構成するソケットに対して近接・離間する方向に延在するように設けられていてもよい。この場合には、プローブをスリットの延在方向に沿ってずらすことにより、支軸部を構成するソケットに固定されたプローブと他のソケットに固定されたプローブとの距離を変更することができる。
また、本発明は、生体の計測部位に接触させる光照射用プローブ及び光検出用プローブと、光照射用プローブ及び光検出用プローブを保持するためのプローブホルダとを具備し、生体の内部を光計測する光生体計測装置において、プローブホルダは、生体に装着される複数の固定プレートと、遮光性を有し、光照射用プローブ及び光検出用プローブを固定プレートに取り付けるための複数のソケットとを備え、複数のソケットのうちいずれか1つは、複数の固定プレートを揺動自在に連結する支軸部を構成していることを特徴とするものである。
このような光生体計測装置により生体の内部を光計測する場合は、支軸部を介して互いに揺動自在に連結された複数の固定プレートを生体に装着すると共に、生体の計測部位に接触させる光照射用プローブ及び光検出用プローブを、各固定プレートに固定されたソケットにそれぞれ取り付ける。例えば、支軸部を構成するソケットに光照射用プローブを取り付け、他のソケットに光検出用プローブを取り付ける。ここで、支軸部を中心として、固定プレートを他の固定プレートに対して揺動させることで、各固定プレートの開き角度を変えると、各ソケットの位置関係が変わるようになる。これにより、プローブホルダ上において、光照射用プローブと光検出用プローブとの相対的な位置関係を容易に変更することができる。
本発明によれば、生体に接触させるプローブ相互の相対的な位置関係を変更することができる。これにより、測定目的や測定対象等に応じて固定プレートを作製・交換しなくて済むため、測定準備における煩雑さを軽減できると共に、コスト削減が図れる。
以下、本発明に係わるプローブホルダ及び光生体計測装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わるプローブホルダの一実施形態を備えた光生体計測装置を示すブロック図である。光生体計測装置1は、例えば人体の測定対象(ここでは頭部)に近赤外光を照射し、頭部内を透過した光の強度を検出することにより、酸素化ヘモグロビン及び脱酸素化ヘモグロビン等の濃度情報を計測するものである。
図1において、光生体計測装置1は、測定対象に光を照射するための光照射用プローブ2と、測定対象内を伝搬した光を検出するための複数本(ここでは4本)の光検出用プローブ3と、これらのプローブ2,3と接続された装置本体部4と、測定対象の計測部位においてプローブ2,3を保持するためのプローブホルダ5とを備えている。
プローブ2,3は、光ファイバ6と、この光ファイバ6の先端側の所定部位を覆う円筒状をもったプローブヘッド7とを有している。光ファイバ6(プローブ2,3)の先端部はプローブヘッド7から突出しており、光計測時には光ファイバ6の先端を測定対象の計測部位に接触させる。プローブヘッド7内には、光ファイバ6をその先端側に付勢するバネ(図示せず)が設けられている。
プローブ2,3は、光コネクタ10を介して装置本体部4と接続されている。装置本体部4は、発光素子11と、この発光素子11を駆動するドライバ12とを有している。発光素子11で発生した光は、光照射用プローブ2の光ファイバ6に入射される。
また、装置本体部4は、各光検出用プローブ3の光ファイバ6から出射された光を受光する複数の受光素子13と、各受光素子13の出力電気信号を増幅する複数の増幅器14と、各増幅器14の出力信号を同時にホールドするサンプルホールド回路15と、このサンプルホールド回路15の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路16とを有している。
さらに、装置本体部4は、CPU17と、表示部18と、データ出力部19とを有している。なお、A/D変換回路16、CPU17、表示部18、データ出力部19は、データバスDを介して相互に接続されている。CPU17は、発光素子11を駆動するための制御信号をドライバ12に送出する機能や、A/D変換回路16の出力信号(光検出信号)に基づいて測定対象内の濃度情報を演算し、その演算結果を表示部18及びデータ出力部19に送出する機能等を有している。表示部18は、CPU17から送られた濃度情報に関する演算結果を表示する。データ出力部19は、CPU17から送られた濃度情報に関する演算結果を光生体計測装置1の外部に送出する。
図2は、プローブホルダ5の詳細を示す平面図である。また、図3はプローブホルダ5の斜視図であり、図4はプローブホルダ5の断面図である。各図において、プローブホルダ5は、測定対象(頭部)20に装着される4枚の略長方形状の固定プレート21と、光照射用プローブ2を固定プレート21に取り付けるためのソケット22と、光検出用プローブ3を固定プレート21に取り付けるための4つのソケット23とを備えている。なお、図3及び図4では、簡略化のため固定プレート21を2枚のみ示し、これに対応してソケット23を2つのみ示してある。
各固定プレート21は、測定対象20の形状に沿うように湾曲している。各固定プレート21の材料としては、形状記憶金属、形状記憶樹脂、熱可塑性材料等が用いられる。固定プレート21の材料を形状記憶金属とした場合には、固定プレート21を薄くしても必要な強度が確保され、複数の固定プレート21を組み合わせても厚みを抑えることができる。固定プレート21の材料を形状記憶樹脂とした場合には、優れた柔軟性が確保されるため、固定プレート21を測定対象20に沿って容易に湾曲させることができる。
各固定プレート21の一端側には、光照射用プローブ2を貫通させる貫通孔24が形成され、各固定プレート21の他端側には、光検出用プローブ3を貫通させる貫通孔25が形成されている。なお、図2では、貫通孔24から貫通孔25までの距離は、各固定プレート21において同距離としているが、特にこの限りではない。また、各固定プレート21の両端部には、装着ベルト26(図7参照)によりプローブホルダ5を測定対象20に装着する時に装着ベルト26を通すためのベルト取り付け穴27が設けられている。
なお、固定プレート21に装着ベルト26を取り付ける構造としては、ベルト取り付け穴27の他に、例えば固定プレート21の両端部にフック受けを設け、装着ベルト26に設けたフックをフック受けに留めるようにしてもよい。
ソケット22は、各固定プレート21を揺動自在に連結する支軸部を構成するように、固定プレート21における貫通孔24の位置に着脱自在に取り付けられている。これにより、各固定プレート21は、ソケット22を支点として扇状に開くようになる。また、各ソケット23は、各固定プレート21における貫通孔25の位置に着脱自在に取り付けられている。これらのソケット22,23は、ポリアセタール樹脂(商品名:ジュラコン、デルリン)といった樹脂等で形成されている。なお、ソケット22,23は、樹脂を黒色に着色することで遮光性を持たせるのが好ましい。
ソケット22は、図4及び図5に示すように、ソケット本体28、固定用ナット29、保持部材30、キャップ31といった4つの部品からなっている。
ソケット本体28は、光照射用プローブ2のプローブヘッド7を挿通させる円筒状を有する部材である。ソケット本体28の一端部には、フランジ部32が設けられている。ソケット本体28の先端部(フランジ部32の反対側の端部)におけるソケット本体28の内周面には、ソケット本体28の先端側に対して拡がるようなテーパ部33が形成されている。ソケット本体28の外周面には、雄ネジ部34が形成されている。この雄ネジ部34は、ソケット本体28の先端からフランジ部32の近傍まで延びている。
ソケット本体28の基端面には、スポンジ等の緩衝部材35が貼り付けられている。この緩衝部材35は、ソケット22が固定された固定プレート21を測定対象20に装着したときに、ソケット22の当たりを和らげると共に測定対象20に対する密着性を高めるものである。なお、測定対象20に接触させる緩衝部材35は、固定プレート21に貼り付けてもよい。また、緩衝部材35は、例えば黒色に着色した材料を用いて遮光性を持たせるのが好ましい。
ソケット本体28は、固定用ナット29により固定プレート21に固定されている。具体的には、図6に示すように、各固定プレート21の貫通穴24の位置が合うように各固定プレート21の一端部を重ねた状態で、ソケット本体28を貫通孔24に通し、固定用ナット29をソケット本体28の雄ネジ部34に嵌めて締め込むことにより、各固定プレート21の一端部をフランジ部32に対して押し付ける。
保持部材30は、ソケット本体28上に載置される。保持部材30は、光照射用プローブ2のプローブヘッド7を挿通させる環状部36と、この環状部36と一体化され、プローブヘッド7を把持するための複数の把持爪37とを有している。各把持爪37には、ソケット本体28のテーパ部33と係合するテーパ面38が設けられている。
キャップ31は、保持部材30の各把持爪37がプローブヘッド7を保持するように保持部材30をソケット本体28に対して締め付けるための円筒状を有する部材である。キャップ31には、プローブヘッド7を保持する時に保持部材30の環状部36を受けるための保持受け面39が設けられている。キャップ31の内周面には、ソケット本体28の雄ネジ部34と螺合する雌ネジ部40が形成されている。
光照射用プローブ2のプローブヘッド7をソケット本体28に挿入した状態で、キャップ31をソケット本体28の雄ネジ部34に嵌めて回転させていくと、保持部材30の上端がキャップ31の保持受け面39に当たるようになる。そして、キャップ31を更に回転させると、保持部材30がソケット本体28に対して締め付けられるため、保持部材30の各把持爪37がソケット本体28のテーパ部33に沿って弾性変形して、プローブヘッド7側に押圧される。これにより、各把持爪37がプローブヘッド7に十分に密着するようになるため、プローブヘッド7が各把持爪37によって保持・固定される。
ソケット23は、上記のソケット22と全く同様の構造を有している。ソケット23のソケット本体28を固定プレート21に固定するときは、ソケット本体28を固定プレート21の貫通孔25に通した状態で、固定用ナット29によりソケット本体28を固定プレート21に対して締め付ける。
このようなソケット22,23によりプローブ2,3のプローブヘッド7を固定することにより、プローブヘッド7を側方からネジ止めする場合のようにスペース上の制約を殆ど受けることなく、プローブヘッド7を容易に且つ短時間で保持することができる。従って、被測定者に与えるストレスを軽減することが可能となる。
なお、プローブ2,3を保持する保持部材としては、上記のように環状部36と複数の把持爪37とを有する保持部材30には特に限定されない。例えば、複数の把持爪37の代わりに、プローブ2,3を把持する環状の把持部を有するものとしても良い。この場合には、把持部の材料を、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴム、ネオプレンゴム、ウレタンゴムといった弾性体とする。また、保持部材として上記弾性体からなるOリングを用いてもよい。この場合、Oリングは黒色に着色遮光されるのが好ましい。
次に、以上のように構成したプローブホルダ5を用いて、光照射用プローブ2及び光検出用プローブ3を測定対象である頭部に装着する手順について説明する。
ここで、ソケット22,23のソケット本体28は、予め固定用ナット29により固定プレート21に固定されている。例えば、ソケット22の固定用ナット29は、更に締め付け可能となるようにソケット本体28に対して弛めた状態にされており、各ソケット23の固定用ナット29は、ソケット本体28に対してきつく締め付けられている。また、ソケット22,23のキャップ31は、ソケット本体18上に載置された保持部材30を覆うように、上から被せられてソケット本体28の雄ネジ部34に嵌められている。キャップ31は、更に締め付け可能となるようにソケット本体28に対して弛めた状態にされている。
まず、1枚の固定プレート21に対して他の固定プレート21を、ソケット22を中心にして揺動させることで、各固定プレート21の開き角度を所望の角度に設定する。そして、その開き角度を保持するように、ソケット22のソケット本体28を固定用ナット29により各固定プレート21に対してきつく締め付ける。
続いて、各固定プレート21のベルト取り付け穴27に装着ベルト26を通して、各固定プレート21に装着ベルト26を取り付ける。そして、図7(a)に示すように、装着ベルト26により各固定プレート21(プローブホルダ5)を頭部に装着する。このとき、図7(a)で示されている左側頭部だけでなく、右側頭部にも同じプローブホルダ5が装着されている。そして、これらのプローブホルダ5同士は装着ベルト26でつながっている。なお、装着ベルト26は、長さ調節ができるようになっている。また、複数の装着ベルト26の一部は、その支点が顎関節の支点にほぼ一致するように装着されている。これにより、顎の動きがプローブホルダ5に伝わりにくくなるので、プローブホルダ5が顎の動きによってずれることを防止できる。
続いて、図7(b)に示すように、プローブホルダ5の上からメッシュ41を被せ、プローブホルダ5が動かないようにする。メッシュ41は、例えばフック42で装着ベルト26に取り付けられる。メッシュ41としては、素材自体の伸縮ではなく、測定対象の曲率に応じて格子部分の開き度合いが変わる等、格子形状の変形により頭部の曲面に対応してプローブホルダ5を押さえるものが望ましい。このとき、プローブホルダ5のあおりを無くすために、メッシュ41には、ある程度の剛性が必要となる。このようなメッシュ41を用いることにより、被装着者の頭部が強く締め付けられることなく、プローブホルダ5を十分に固定することができる。
このようなメッシュ41の一例としてエキスパンドメッシュを図8に示す。エキスパンドメッシュ41は、図8(a)に示すように、金属や可塑性樹脂等で形成された薄板43に多数の切れ込み44を入れたものである。薄板43を両側から引っ張ると、図8(b)に示すように、切れ込み44が広がってメッシュとなる。なお、そのようなエキスパンドメッシュ以外にも、フェンス金網状のメッシュ等を使用してもよい。
なお、図7(b)に示したものでは、プローブホルダ5に装着ベルト26を取り付けたが、プローブホルダ5は頭部に置くだけとし、ベルトの付いたメッシュでプローブホルダ5を押さえてもよい。
図7(b)で示すメッシュ41は、頭頂部より左右顎関節近傍まで下垂するラインに位置するベルト26aと、後頭突起下部を通して左右顎関節近傍まで取り回されるラインに位置するベルト26bとで頭部に配設される。そして、2つのベルト26a,26bは、顎関節近傍で接続される。ベルト26a,26bは、伸縮の少ないものを用いるのが好ましい。さらに、ベルト26a,26bの接続部Xより顎までのラインに位置するベルト26cとして伸縮性を有するものを用い、接続部Xを顎関節上またはその近傍に位置させると、多少の顎の動きもメッシュ41の装着安定性に影響せず、また顎も動かせるため、被験者への窮屈感の軽減も図れる。
次いで、図7(c)に示すように、光照射用プローブ2のプローブヘッド7をソケット22に挿入し、光検出用プローブ3のプローブヘッド7をソケット23に挿入する。そして、プローブ2,3の先端が頭部の地肌に密着するようにプローブヘッド7を少し押し付け気味にしながら、キャップ31をソケット本体28に対して締めることにより、プローブヘッド7を保持・固定する。
以上のように本実施形態にあっては、プローブホルダ5を複数枚の固定プレート21とソケット22,23とで構成し、ソケット22が各固定プレート21を揺動自在に連結する支軸部を構成するようにしたので、ソケット22を中心として各固定プレート21を動かすことで、ソケット22と各ソケット23との位置関係を調整することができる。これにより、プローブホルダ5において光照射用プローブ2と各光検出用プローブ3との位置関係を容易に調整することが可能となる。このため、測定目的や測定対象等に応じて、その都度プローブホルダを交換しなくて済むので、ソケットの固定位置の異なる数種類のプローブホルダを予め製作しておく必要が無い。従って、特に多点計測において、測定準備における煩雑さを軽減できるばかりでなく、コスト的にも有利となる。
また、ソケット22,23は固定プレート21に対して着脱自在であるため、プローブホルダ5を測定対象に装着する際に、使用に供さない固定プレート21及びソケット23が装着の妨げになることは無い。つまり、光検出用プローブ3が保持されない固定プレート21がある場合には、当該固定プレート21からソケット23を取り外し、この固定プレート21を他の固定プレート21に重ねることで、プローブホルダ5の装着時に、不要なソケット23な邪魔になって計測準備が行いにくくなることを回避できる。
図9は、本発明に係わるプローブホルダの他の実施形態を示す平面図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
各図において、本実施形態のプローブホルダ50は、上述した実施形態における固定プレート21に代えて、固定プレート51を備えている。各固定プレート51には、光検出用プローブ3を貫通させる複数の貫通孔25が固定プレート51の長手方向(ソケット22に対して近接・離間する方向)に並んで形成されている。
各固定プレート51の貫通孔25は、プローブホルダ50を扇状に開いたときに、例えば貫通孔24の中心を中心軸とした同心円状に位置するように、長手方向に複数設けられることが好ましい。このような構成にすれば、多点計測において、光照射用プローブ2と光検出用プローブ3との距離を一定に保つことができる。また、光計測に使用しない固定プレート51を他の固定プレート51に重ねた状態で、ソケット23を固定プレート51に固定することが出来るので、光計測に使用しない固定プレート51がプローブホルダ50の装着の妨げになることは無い。
このようなプローブホルダ50では、ソケット23のソケット本体28(図9では不図示)を貫通させる貫通孔25を変えて、固定プレート51に対するソケット23の取付位置を変更することで、光照射用プローブ2と光検出用プローブ3との距離を容易に調整することができる。これにより、プローブ2,3間の距離を変更するたびに、プローブホルダを交換する必要もない。
図10は、本発明に係わるプローブホルダの更に他の実施形態を示す平面図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
各図において、本実施形態のプローブホルダ60は、図9に示す固定プレート51に代えて、固定プレート61を備えている。各固定プレート61には、光検出用プローブ3を貫通させるスリット状の貫通孔62が形成されている。この貫通孔62は、固定プレート61の長手方向(ソケット22に対して近接・離間する方向)に延在している。
このようなプローブホルダ60では、固定プレート61に対するソケット23の取付位置を貫通孔62の延在方向に沿って変更することで、光照射用プローブ2と光検出用プローブ3との距離を容易に調整することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態のプローブホルダは、複数の固定プレートを扇状に形成するようにソケット(支軸部)22により揺動自在に連結したものであるが、図11に示すように複数の固定プレートをクロス状に形成するように揺動自在に連結した構成であってもよい。同図に示すプローブホルダ70では、光照射用プローブ2を貫通させる貫通孔24が固定プレート71の中心部に設けられ、光検出用プローブ3を貫通させる貫通孔25が固定プレート71の両端側に設けられている。なお、光検出用プローブ3を貫通させる貫通孔を、図9に示すように複数設けたり、図10に示すようなスリット状にしても良いことは言うまでもない。
また、1つのプローブホルダが保持する光照射用プローブ2及び光検出用プローブ3の本数は、上記実施形態には限られず、種々変形可能である。
本発明に係わるプローブホルダの一実施形態を備えた光生体計測装置を示すブロック図である。 図1に示すプローブホルダの詳細を示す平面図である。 図2に示すプローブホルダの斜視図である。 図2に示すプローブホルダの断面図である。 図4に示すソケットの分解断面図である。 図5に示すソケットにプローブが固定された状態を示す断面図である。 図2に示すプローブホルダを測定対象に装着する手順を示す図である。 図7に示すメッシュの一例としてエキスパンドメッシュを示す図である。 本発明に係わるプローブホルダの他の実施形態を示す平面図である。 本発明に係わるプローブホルダの更に他の実施形態を示す平面図である。 本発明に係わるプローブホルダの更に他の実施形態を示す平面図である。
符号の説明
1…光生体計測装置、2…光照射用プローブ、3…光検出用プローブ、5…プローブホルダ、7…プローブヘッド、20…測定対象(生体)、21…固定プレート、22…ソケット(支軸部)、23…ソケット、24…貫通孔、25…貫通孔、28…ソケット本体、29…固定用ナット、30…保持部材、31…キャップ、50…プローブホルダ、51…固定プレート、60…プローブホルダ、61…固定プレート、62…貫通孔(スリット)、70…プローブホルダ、71…固定プレート。

Claims (5)

  1. 生体の内部を光計測する際に前記生体の計測部位に接触させる複数のプローブを保持するためのプローブホルダにおいて、
    前記生体に装着される複数の固定プレートと、
    遮光性を有し、前記プローブを前記固定プレートに取り付けるための複数のソケットとを備え、
    前記複数のソケットのうちいずれか1つは、前記複数の固定プレートを揺動自在に連結する支軸部を構成していることを特徴とするプローブホルダ。
  2. 前記ソケットは、前記プローブを挿通させるソケット本体と、前記ソケット本体を前記固定プレートに着脱自在に固定する手段と、前記ソケット本体を挿通した前記プローブを前記ソケット本体に固定する手段とを有することを特徴とする請求項1記載のプローブホルダ。
  3. 前記固定プレートには、前記プローブを貫通させる複数の貫通孔が前記支軸部を構成するソケットに対して近接・離間する方向に並んで設けられていることを特徴とする請求項2記載のプローブホルダ。
  4. 前記固定プレートには、前記プローブを貫通させるスリットが前記支軸部を構成するソケットに対して近接・離間する方向に延在するように設けられていることを特徴とする請求項2記載のプローブホルダ。
  5. 生体の計測部位に接触させる光照射用プローブ及び光検出用プローブと、前記光照射用プローブ及び前記光検出用プローブを保持するためのプローブホルダとを具備し、前記生体の内部を光計測する光生体計測装置において、
    前記プローブホルダは、前記生体に装着される複数の固定プレートと、遮光性を有し、前記光照射用プローブ及び前記光検出用プローブを前記固定プレートに取り付けるための複数のソケットとを備え、
    前記複数のソケットのうちいずれか1つは、前記複数の固定プレートを揺動自在に連結する支軸部を構成していることを特徴とする光生体計測装置。
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