JP4534519B2 - 電子透かし埋め込み装置及び電子透かし検出装置 - Google Patents

電子透かし埋め込み装置及び電子透かし検出装置 Download PDF

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本発明は、画像(動画像を含む)データに電子透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込み装置及び画像データに埋め込まれた電子透かし情報を検出する電子透かし検出装置に関するものである。
離散ウェーブレット変換係数を用いた電子透かし埋め込み装置は、画像データを離散ウェーブレット変換した後、得られた変換係数の値をある規則に従って修正することによって電子透かし情報を埋め込み、電子透かし情報が埋め込まれた変換係数を逆ウェーブレット変換することにより電子透かし埋め込み済み画像データを生成する。また、電子透かし検出装置は、電子透かし埋め込み済み画像データを離散ウェーブレット変換した後、得られた変換係数からある規則に従って埋め込まれている情報を判定することによって、埋め込まれた電子透かし情報を復元する(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−196856号公報(図1)
しかし、電子透かし埋め込み済み画像の一部が切り取られて位置ずれが生じた場合、この一部が切り取られ位置ずれが生じた画像に離散ウェーブレット変換を適用して得られる変換係数は、切り取られる前の画像に離散ウェーブレット変換を適用して得られる変換係数と異なるものになる。これは、離散ウェーブレット変換がシフト不変性を持たないことに起因する。このため、電子透かし埋め込み済み画像の一部が切り取られて位置ずれが生じた場合には、埋め込まれた電子透かし情報が検出できないことがあるという問題があった。
図1に示されるように、離散ウェーブレット変換は帰納的な演算ステージ(離散ウェーブレット分解ステージ)11,12,…を用いて実行される。図1の各演算ステージ11,12,…においては、図2に示されるように、前ステージで得られた低周波成分(最初のステージでは入力された離散信号)に高周波通過フィルタ処理と低周波通過フィルタ処理をそれぞれ施し、さらにダウンサンプリングを施し、サンプル数が半分の高周波成分と低周波成分を生成する。図1及び図2は、1次元信号の場合を示しているが、2次元信号(画像)の場合は、同様の処理を縦方向と横方向に順番に行うので、各ステージにおいては、前ステージで得られた画像データの低周波成分(最初のステージでは入力された離散画像信号)から4つの成分(LL成分、LH成分、HL成分、HH成分)が生成される。ここで、Lは低周波成分を意味し、Hは高周波成分を意味し、例えば、LL成分は、縦方向と横方向について低周波通過フィルタ処理を施し、それぞれの方向についてダウンサンプリングを行って得られる変換係数の集合を意味する。また、次のステージでは、生成されたLL成分に離散ウェーブレット変換を施す。なお、2次元信号(画像)の場合は、各成分のサンプル数は、前ステージのLL成分のサンプル数の4分の1となる。
また、各ステージで生成されたそれぞれの成分を区別するために、例えば、第Nステージ(「ステージN」とも表記する。)で得られたLL成分を、「LLN成分」と表記する。それぞれの変換係数には画像中の位置が対応しており、ステージNで生成された成分の変換係数の位置は、元画像の解像度を1/4にした場合の位置に対応する。また、LLN成分の1個の要素の大きさは、元画像において縦横それぞれ2ピクセル分となる。LHN成分、HLN成分、HHN成分の場合も、LLN成分の場合と同様である。
図3(a)は、1次元信号である元画像(ステージ0)に離散ウェーブレット変換を施した場合の各ステージ(ステージ1〜3)におけるサンプリング位置を示し、図3(b)は、1次元信号を左へ1サンプルシフトさせたデータを元画像(ステージ0)とし、これに離散ウェーブレット変換を施した場合の各ステージ(ステージ1〜3)におけるサンプリング位置を示す。図3(a)及び(b)の比較からわかるように、左へ1サンプルシフトさせたデータを元画像とした場合に得られる変換係数は、シフトしなかった場合に得られる変換係数と異なってしまう。シフトした元画像について、離散ウェーブレット変換を施す位置をずらしながら電子透かしが埋め込まれた変換係数を求めることも可能である。しかし、このような方法は計算量の面で効率が良いとは言えず、その上、同じ数の変換係数を得るために入力サンプルの左端又は右端を補完する処理も必要になるという問題があった。
また、検出された電子透かし情報には、通常、信頼度が与えられる。電子透かし情報が埋め込まれていない信号から電子透かし情報を検出しようとすると、得られる情報は統計的にランダムな値を示す。そこで、信頼度は、得られた情報がランダムである程低い値になり、得られた情報に偏りがある程高い値になるようにしている。この信頼度に基づいて電子透かしの有無の判定が行われる。しかし、従来の方法では、得られた信頼度を絶対評価しなければならず、埋め込み時の条件や埋め込み後の画像処理によっては電子透かしの有無に関する評価が適正になされない場合があるという問題があった。
そこで、本発明は、上記したような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、一部が切り取られ位置ずれが起きた画像から効率よく電子透かし情報を検出できるように電子透かし情報を埋め込むことができる電子透かし埋め込み装置、及び、この電子透かし埋め込み装置により埋め込まれた電子透かし情報を効率よく検出することができる電子透かし検出装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、画像データに電子透かし情報が埋め込まれているか否かの判定を比較的効率の良い相対評価に基づいて行う電子透かし検出装置を提供することにある。
発明の電子透かし検出装置は、入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データに対して、複数のステージを有するオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換を施すことにより、変換係数集合の集合を生成して出力する離散ウェーブレット変換部と、前記変換係数集合の集合に含まれる変換係数のそれぞれに対応する電子透かし符号列を検出し、検出された電子透かし符号列に入力されている前記位置マーカの検出頻度で特定される信頼度の最も高い電子透かし符号列を、電子透かしの復号を行う符号列として決定する電子透かし符号検出部と、前記電子透かし符号検出部で決定された符号列から位置マーカを検出する位置マーカ検出部と、前記検出された位置マーカに基づき位置ずれ量の計算を行ない、得られた位置ずれ量を用いて復号を行う符号列の位置を定めた後に電子透かしとして埋め込まれた情報を復号する電子透かし復号部と、を有し、前記離散ウェーブレット変換部は、各ステージにおいて、前記入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データ、または、前のステージで算出された奇数番目の低周波成分及び偶数番目の低周波成分のそれぞれ、に対して高周波通過フィルタ処理及び低周波通過フィルタ処理を施すことにより算出される高周波成分及び低周波成分を、奇数番目の高周波成分、偶数番目の高周波成分、奇数番目の低周波成分及び偶数番目の低周波成分にサンプリングするものである。
本発明の電子透かし埋め込み装置によれば、電子透かしとして埋め込まれる情報の符号列に位置マーカを挿入しているので、一部が切り取られ位置ずれが起きた画像からであっても、電子透かし検出装置によって効率よく電子透かし情報を検出できるように電子透かし情報を埋め込むことができるという効果が得られる。
また、本発明の電子透かし検出装置によれば、離散ウェーブレット変換係数集合の集合に含まれる変換係数のそれぞれから計算される信頼度及び電子透かし符号に基づいて電子透かしの復号を行う符号列を決定し、この符号列から検出された位置マーカに基づき位置ずれ量の計算を行ない、得られた位置ずれ量を用いて復号を行う符号列の位置を定めた後に電子透かしとして埋め込まれた情報を復号するので、電子透かし埋め込み装置により埋め込まれた電子透かし情報を効率よく検出することができるという効果が得られる。
<1 第1の実施形態>
<1.1 構成>
図4は、本発明の第1の実施形態に係る静止画用電子透かし埋め込み装置100の構成を概略的に示すブロック図である。図4に示されるように、静止画用電子透かし埋め込み装置100は、離散ウェーブレット変換部110と、符号化及び位置マーカ挿入部120と、電子透かし埋め込み部130と、逆離散ウェーブレット変換部140とを有する。静止画用電子透かし埋め込み装置100は、離散画像データAと、この離散画像データAに電子透かしとして埋め込む情報Bとを入力とし、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データAを出力する。
離散ウェーブレット変換部110は、離散画像データAを入力とし、離散ウェーブレット変換係数集合(以下「変換係数集合」と言う。)Aを出力する。離散ウェーブレット変換部110は、多段の離散ウェーブレット分解(離散ウェーブレット変換)の演算ステージ(図1及び図2の離散ウェーブレット分解ステージを2次元信号に適用した演算ステージ)を含み、各ステージは、高周波通過フィルタ及びこの高周波通過フィルタを通過した信号をダウンサンプリングするダウンサンプリング部、並びに、低周波通過フィルタ及びこの低周波通過フィルタを通過した信号をダウンサンプリングするダウンサンプリング部を含む。なお、変換係数集合とは、離散ウェーブレット変換の各ステージで得られるLL成分、HH成分、LH成分、HL成分の和集合である。ここで、Lは低周波成分を意味し、Hは高周波成分を意味し、例えば、LL成分は、縦方向と横方向について低周波通過フィルタ処理を施し、それぞれの方向についてダウンサンプリングを行って得られる変換係数の集合を意味する。
符号化及び位置マーカ挿入部120は、電子透かしとして埋め込む情報Bを入力とし、位置マーカ入り2進符号(位置マーカ入り電子透かし符号列)Bを出力する。位置マーカ入り電子透かし符号列Bとは、電子透かしとして埋め込む情報が2進符号化され、この電子透かしとして埋め込む情報の符号列に、位置マーカと呼ばれる特別な(電子透かしとして埋め込む情報の符号列と区別可能な)符号列が挿入されたものである。
電子透かし埋め込み部130は、変換係数集合Aと位置マーカ入り電子透かし符号列Bとを入力とし、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み変換係数集合Aを出力する。逆離散ウェーブレット変換部140は、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み変換係数集合Aを入力とし、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データAを出力する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る静止画用電子透かし検出装置200の構成を概略的に示すブロック図である。図5に示されるように、静止画用電子透かし検出装置200は、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210と、電子透かし符号検出部220と、位置マーカ検出部230と、電子透かし復号部240とを有する。静止画用電子透かし検出装置200は、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データCを入力とし、電子透かしとして埋め込まれていた情報Cを出力する。
オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210は、例えば、静止画用電子透かし埋め込み装置100(図4)から出力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データC(図4の符号A)を入力とし、オーバサンプリングして得られた変換係数集合の集合Cを出力する。オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210は、多段の離散ウェーブレット分解の演算ステージを含み、各ステージは、高周波通過フィルタ及びこの高周波通過フィルタを通過した信号をオーバサンプリングするオーバサンプリング部、並びに、低周波通過フィルタ及びこの低周波通過フィルタを通過した信号をオーバサンプリングするオーバサンプリング部を有する。
電子透かし符号検出部220は、変換係数集合の集合Cを入力とし、位置マーカ入り電子透かし符号列の集合Cを出力する。位置マーカ検出部230は、位置マーカ入り電子透かし符号列の集合Cを入力とし、それぞれの符号列から位置マーカ情報Cを検出して出力する。電子透かし復号部240は、各電子透かし符号列から検出された位置マーカ情報Cと位置マーカ入り電子透かし符号列の集合Cを入力とし、電子透かしとして埋め込まれていた情報Cを出力する。
なお、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210において、オーバサンプリングを使う変換係数の計算(すなわち、離散ウェーブレット変換)を第1ステージから第Nステージまで行えば、2×2通りの位置ずれ(縦方向と横方向のそれぞれについて2通りの位置ずれ)に相当する4個の変換係数集合が得られる。この場合には、電子透かし符号検出部220から出力される電子透かし符号列の集合を構成する符号列の数も4個になり、電子透かし復号部240は、この4個の電子透かし符号列から電子透かし情報を読み取ることができる符号列を一つ選んで、電子透かしとして埋め込まれていた情報を復号する。
<1.2 動作>
先ず、静止画用電子透かし埋め込み装置100の動作を説明する。静止画用電子透かし埋め込み装置100において、離散ウェーブレット変換部110は、図1及び図2に示される処理手順を2次元信号に適用した場合の手順により、すなわち、画像の縦方向と横方向に順番に低周波通過フィルタ処理と高周波通過フィルタ処理を施し、さらに、ダウンサンプリングを行う操作を帰納的に繰り返すことで離散画像データAから変換係数集合Aを生成する。
符号化及び位置マーカ挿入部120は、電子透かしとして埋め込む情報Bを2進数符号列に変換し、得られた電子透かし符号列の間に位置マーカを挿入する。位置マーカとは、電子透かし符号列の中には現れない特異な2進数符号列で表されるものであり、元画像の一部が切り取られて元画像に位置ずれが生じた場合に、この位置マーカを検出することによって位置ずれ量を計算することができるようにするためのものである。また、符号化及び位置マーカ挿入部120は、生成される符号列中に位置マーカが現れないような符号方式を使い、電子透かしとして埋め込む情報Bを符号化して電子透かしとして埋め込む情報Bの符号列を生成する。位置マーカを、電子透かしとして埋め込む情報の符号列に複数個埋め込むことにより、元画像の一部が切り取られても、残りの画像内に、位置マーカの内のいくつかが検出できるようにする。
電子透かし埋め込み部130は、変換係数集合Aに、位置マーカ入り電子透かし符号列Bを埋め込む。例えば、変換係数集合A中のLL成分係数(LL成分の要素)に位置マーカ入り電子透かし符号列Bを埋め込む際、周辺LL成分係数から求まる基準値との大小関係を使って埋め込む方法がある。この方法では、位置マーカ入り電子透かし符号列Bを構成する符号が、基準値より大きければ1、基準値以下であれば0というように、符号を各変換係数に割り当てる。
逆離散ウェーブレット変換部140は、電子透かし埋め込み部130から出力された変換係数集合Aから、それぞれのステージにおける高周波成分と低周波成分を帰納的に統合することで位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データAを生成する。
次に、静止画用電子透かし検出装置200の動作を説明する。静止画用電子透かし検出装置200におけるオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210は、通常の離散ウェーブレット変換とは異なり、オーバサンプリングを行う。オーバサンプリングとは、通常の離散ウェーブレット変換のダウンサンプリングで捨てられていた変換係数を捨てること無く残し、これらの低周波成分に対しても同じように離散ウェーブレット変換を行っていく手法である。
図6は、図5のオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210の構成(1次元信号の場合)を示す図であり、図7は、図6のオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換ステージの構成を示す図である。図6に示されるように、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換では演算ステージ(すなわち、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換ステージ)211,212,…が多段に設けられている。図6の各ステージでは、図7に示されるように、前ステージで得られた低周波成分(最初のステージでは入力された離散信号)に高周波通過フィルタ処理と低周波通過フィルタ処理を施し(ダウンサンプリングを行わずに)、高周波成分と低周波成分を生成する。図6及び図7は、1次元信号の場合であり、2次元信号(画像)の場合は縦方向と横方向に順番に同じ変換を行う。図6及び図7に示されるように、2次元信号(画像)について、縦方向と横方向のそれぞれの偶数番目の変換係数を計算した場合と奇数番目の変換係数を計算した場合には、1度の変換でLL成分、LH成分、HL成分、HH成分がそれぞれ4種類ずつ得られることになる。各ステージでは、前ステージで得られた4種類のLL成分に対してそれぞれ同じようにオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換を行い、第Nステージにおいてはそれぞれ4種類のLLN成分、LHN成分、HLN成分、HHN成分が得られることになる。よって、第1ステージから第Nステージまでの変換を行えば、4通りの位置ずれ(縦方向と横方向のそれぞれに2通りの位置ずれ)に対応した4種類の変換係数集合を得ることができる。但し、第1ステージから第(N−1)ステージまでにおいて得られた変換係数に関しては、変換係数集合同士に共通部分がある。
静止画用電子透かし埋め込み装置100の離散ウェーブレット変換部110におけるダウンサンプリングは、第Nステージの離散ウェーブレット変換ステージにおいては、元画像の解像度で表記すれば、縦方向と横方向のそれぞれについて2サンプルおきに行われるので、第Nステージまで変換を行って得られた変換係数に電子透かしが埋め込まれている場合は、縦方向と横方向のそれぞれについて1サンプルから2サンプルまで1サンプルずつ位置をずらしながら離散ウェーブレット変換を行ない、得られる変換係数集合の内一つから電子透かし情報を正しく読み込めることになる。
静止画用電子透かし検出装置200のオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210において、第1ステージから第Nステージまでオーバサンプリングを行えば、2×2の位置ずれに対応する変換係数集合の集合が得られるので、元画像の位置をずらしながら離散ウェーブレット変換を行わなくても、得られた変換係数集合のうち一つを選べば、電子透かしを読み込むことができる。ただし、切り取られた部分は検出できない。また、第1ステージから第Nステージまで離散ウェーブレット変換を行い、得られた変換係数に電子透かしを埋め込んだ場合は、図8に点線30で示される四角形部分の内側から、電子透かしが読み込めることになる。なお、図8において、実線で示される外枠の四角形31は元画像を示し、一点鎖線で示される四角形32の外側が切り取られ、四角形32の内側が位置ずれを起こした画像(電子透かし検出対象)である。
電子透かし符号検出部220は、電子透かし符号列を検出する。電子透かし符号検出部220における電子透かし符号列の検出方法は、電子透かし埋め込み装置100(図4)の電子透かし埋め込み部130における電子透かし符号列の埋め込み方法と同様の方法で行われる。例えば、電子透かし符号列の埋め込みが、周辺成分から求めることができる基準値との大小関係を使って行われている場合は、電子透かし符号列の検出も同様に周辺成分から求めることができる基準値との大小関係を使って行われる。このような検出処理を、すべての変換係数集合のそれぞれに対して行う。
オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210の第Nステージで生成される変換係数に電子透かし情報が埋め込まれており、電子透かし埋め込み済み画像が、画像の一部切り取り等によって位置ずれを起こしている場合には、電子透かし情報は、4種類の電子透かし符号列中の一つの符号列のみから正しく復号されることになる。このとき、電子透かしが埋め込まれた変換係数は、オーバサンプリングによって生成された変換係数集合の集合の内、唯一つだけに現れる。
電子透かしが正しく復号されない符号列から電子透かしを無理に復号しようとすると、統計的にはランダムな値が復号される。このランダムさに基づき信頼度を定め、復号すべき符号列を決定する。例えば、符号列に位置マーカを複数挿入しておき、4種類の符号列から位置マーカをそれぞれ検出し、最も位置マーカが多く検出された符号列から電子透かしを復号するという方法を採用することができる。この場合、信頼度は位置マーカの検出数で表され、電子透かしが正しく復号されない符号列の場合には、その符号の統計的ランダムさのため位置マーカが正しく検出される可能性は低い。
なお、信頼度の決定方法は他の方法であってもよい。例えば、基準値との大小関係で電子透かしが埋め込まれる場合、基準値との差の絶対値を信頼度と定めることができる。また、電子透かしが比較的強く(差の絶対値を大きく)埋め込まれている場合には、この電子透かしが比較的強く埋め込まれている符号列を、復号する符号列と決定することもできる。
位置マーカ検出部230は、信頼度を求め、位置ずれ量を計算するために、それぞれの検出符号列から位置マーカを検出する。電子透かし復号装置240は、位置マーカの検出数等で表される各電子透かし符号列の信頼度に基づき、復号する電子透かし符号列を決定し、位置マーカの位置ずれ量を計算し、計算された位置ずれ量を用いてそれぞれの符号の位置を定めた後に、復号を行う。
<1.3 効果>
以上説明したように、第1の実施形態によれば、電子透かし符号列に位置マーカを挿入しているので、画像の一部が切り取られることによって画像の位置ずれが起きた場合であっても、位置マーカを検出することによって位置ずれ量を計算でき、位置ずれが起きる前の変換係数を求めることができる。このため、第1の実施形態の電子透かし埋め込み装置100によれば、一部が切り取られ位置ずれが起きた画像から効率よく電子透かし情報を検出できるように電子透かし情報を埋め込むことができる。また、第1の実施形態の電子透かし検出装置200によれば、電子透かし埋め込み装置100により埋め込まれた電子透かし情報を効率よく検出することができる。
また、第1の実施形態によれば、それぞれの変換係数集合の中から検出した電子透かし符号列の信頼度に基づいて、読み込む符号列を決定し、電子透かし情報を復号することができる。このため、電子透かし検出装置200における計算量は、元画像の位置をずらしながら離散ウェーブレット変換をする方法を採用した場合の計算量に比べ、大幅に減らすことができる。
例えば、元画像の位置をずらしながら離散ウェーブレット変換をする方法において第1ステージから第Nステージまで変換を行う従来の装置の場合には、ダウンサンプリングは元画像の解像度で考えれば2サンプル毎に行われるので、(2×2−1)通りの位置ずらしを行った際の変換係数を得ることができなくなる。よって、縦方向と横方向のそれぞれに2通り位置ずらしを行いながら離散ウェーブレット変換を行わなければならず、次式(1)で与えられる回数の演算を行わなければならない。
Figure 0004534519
ここで、xは、最初のステージで行われる演算量で、ステージを重ねる毎に4分の1ずつ減っていく。
これに対し、第1の実施形態の電子透かし検出装置200のように、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換を行った場合には、各ステージにおいてLL成分、HL成分、LH成分、HH成分をそれぞれ4通りずつ計算するので、次式(2)で与えられる回数の演算を行えばよい。
Figure 0004534519
式(1)で与えられる計算量のオーダは4であり、式(2)で与えられる計算量のオーダはNであるので、式(1)及び式(2)の比較から、第1の実施形態の場合には、計算量は大幅に削減されていることがわかる。
<2 第2の実施形態>
<2.1 構成>
第1の実施形態においては、電子透かし情報の埋め込み・検出の対象が静止画像である場合を説明したが、第2の実施形態においては、動画像に対して電子透かし情報の埋め込み・検出を行う場合を説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る動画用電子透かし埋め込み装置300の構成を概略的に示すブロック図である。動画用電子透かし埋め込み装置300は、離散動画像データDと、電子透かしとして埋め込む情報Eを入力とし、電子透かし埋め込み済み動画像データDを出力する。
図9に示されるように、動画用電子透かし埋め込み装置300は、フレーム保存部(フレームバッファ)310と、電子透かし埋め込み部320と、動画像再構成部330とを有する。電子透かし埋め込み部320は、第1の実施形態の図4に示される静止画用電子透かし埋め込み装置100と同様の構成を有する。フレーム保存部310は、離散動画像データDを入力とし、動画像データをフレーム別に保存し、フレームDを出力する。フレーム保存部310からのフレームは、電子透かし埋め込み部320からの同期信号Hに基づくタイミングで出力される。動画像再構成部330は、電子透かし埋め込み部320から出力された電子透かし埋め込み済みフレームDを入力とし、フレームDをつなぎ合わせた動画像データDを出力する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置400の構成を概略的に示すブロック図である。図10に示されるように、動画用電子透かし検出装置400は、フレーム保存部410と、電子透かし検出部420とを有する。フレーム保存部410は、図9の動画用電子透かし埋め込み装置300におけるフレーム保存部310と同様の動作を行う。フレーム保存部410は、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散動画像データFを入力とし、動画像データをフレーム別に保存し、フレームFを出力する。フレーム保存部410からのフレームFは、電子透かし検出部420からの同期信号Hに基づくタイミングで出力される。
図11は、第2の実施形態の電子透かし検出部420の構成を概略的に示すブロック図である。図11に示されるように、電子透かし検出部420は、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部421と、電子透かし符号検出部422と、信頼度及び透かし符号蓄積部423と、復号符号列決定部424と、位置マーカ検出部425と、電子透かし復号部426とを有する。復号符号列決定部424と、位置マーカ検出部425と、電子透かし復号部426とは、電子透かし復号装置427(後述する図12における電子透かし復号装置437に対応する)を構成する。
オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部421は、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データFを入力とし、オーバサンプリングして得られた変換係数集合の集合Fを出力する。オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部421は、第1の実施形態におけるオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210(図5)と同じ動作をする。
電子透かし符号検出部422は、変換係数集合の集合Fを入力とし、それぞれの電子透かし符号列とその信頼度を計算する。信頼度及び透かし符号蓄積部423は、電子透かし符号検出部422で検出された電子透かし符号と信頼度Fを蓄積していき、検出に使われるすべてのフレームの入力が終われば蓄積された符号列と信頼度Fを出力する。信頼度及び透かし符号蓄積部423は、1フレームの処理が終われば、そのことを告げる同期信号Hを出力する。復号符号列決定部424は、それぞれの信頼度と符号列Fを入力とし、復号を行う符号列を決定し、その符号列Fを出力する。位置マーカ検出部425は、復号する符号列Fを入力とし、位置マーカ情報(位置マーカの位置、信頼度)と符号列Fを出力する。電子透かし復号部426は、位置マーカ情報と符号列を入力Fとし、復号された電子透かし情報Fを出力する。
<2.2 動作>
先ず、動画用電子透かし埋め込み装置300の動作を説明する。動画用電子透かし埋め込み装置300においては、入力された離散動画像データDをフレーム保存部310によって時系列の順番にフレーム単位に切り出して、動画像データから切り出されたフレームDを順次電子透かし埋め込み部320に送る。切り出されたフレームDは、第1の実施形態において説明された静止画用電子透かし埋め込み装置100(図4)と同様の働きをする電子透かし埋め込み部320によって、電子透かし情報が埋め込まれ、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済みフレームDとして動画像再構成部330に送られる。動画像再構成部330は、すべてのフレームDを取り込み次第、時系列順にフレームを統合し、位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み動画像データDを再構成する。なお、電子透かし情報は、すべてのフレームに対し基本的に同一のものを埋め込むが、埋め込み内容の違いを示すインデクス等を同時に埋め込むことにより、動画像を幾つかの区間に分けて、別の情報を埋め込むこともできる。
次に、動画用電子透かし検出装置400の動作を説明する。動画用電子透かし検出装置400は、図10に示されるように、位置マーカり電子透かし埋め込み済み動画像データFから、フレーム保存部410によって時系列順にフレームを切り出し、切り出されたフレームFを電子透かし検出部420(後述する第3の実施形態においては符号430)に順次送り出す。電子透かし検出部420は、順次フレームから電子透かし情報を読み込み、蓄積された結果から統計的な判断を下し、電子透かし情報Fを出力する。
次に、電子透かし検出部420の動作を説明する。オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部421は、静止画用電子透かし検出装置200のオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部210と同様の動作をする。図11に示されるように、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部421は、動画から切り出されたフレームFを、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換により変換し、それぞれの位置ずれに対応した変換係数集合Fの集合を生成する。
電子透かし符号検出部422は、各変換係数集合Fから電子透かし符号列及び検出された符号の信頼度Fを同時に計算する。信頼度は、埋め込み方式によって色々なものがある。例えば、電子透かし符号が、周辺成分から計算した基準値との大小関係に基づいて生成され、埋め込まれているとすると、基準値との差の絶対値を信頼度とすることができる。第1の実施形態に示される静止画用の電子透かし検出装置の場合も同じ信頼度を使うことが考えられるが、静止画用の場合には、電子透かし埋め込み時に基準値との差がかなり大きくなければ判定は難しい。動画像の場合には、複数のフレームから抽出したデータを蓄積して統計的に判断を下すことができるので、1フレーム内で基準値との差が小さいものであっても、信頼度を生成することができる。
信頼度及び透かし符号蓄積部423は、各フレームから検出された電子透かし符号とその信頼度Fを蓄積する。信頼度の蓄積は、検出に使ったすべてのフレームの統計的特長を表せるように行う。例えば、変換係数と基準値との差を足し合わせて行くと、電子透かしが埋め込まれていない変換係数に相当する差の和は、電子透かしが埋め込まれていない変換係数に相当する差が正と負の値の間を小幅ランダムに動くので、0に近くなる。そうでない場合、その和の絶対値は、大きい値になる。
復号符号列決定部424は、信頼度及び透かし符号蓄積部423から出力された蓄積情報Fを基に電子透かし情報を復号する電子透かし符号列を決定する。電子透かし情報が読み込めない変換係数集合から得られた符号列の信頼度の蓄積された値は、電子透かし情報が読み込める変換係数集合から導かれた信頼度の蓄積された値に比べて、大幅に低い値になる。したがって、得られた信頼度に基づき(例えば、信頼度の最も高い変換係数集合)復号する電子透かし符号列を決定する。
位置マーカ検出部425は、復号を決定した符号列Fから位置マーカFを検出する。電子透かし復号部426は、検出された位置マーカから位置ずれ量の計算を行い、計算された位置ずれ量を用いてそれぞれの符号の位置を定めた後に、復号を行い、電子透かしとして埋め込まれていた情報Fを出力する。
<2.3 効果>
以上説明したように、第2の実施形態によれば、電子透かし符号列に位置マーカを挿入しているので、画像の一部が切り取られることによって画像の位置ずれが起きた場合であっても、位置マーカを検出することによって位置ずれ量を計算でき、位置ずれが起きる前の変換係数を求めることができる。このため、第2の実施形態の電子透かし埋め込み装置300によれば、一部が切り取られ位置ずれが起きた画像から効率よく電子透かし情報を検出できるように電子透かし情報を埋め込むことができる。また、第2の実施形態の電子透かし検出装置400によれば、電子透かし埋め込み装置300により埋め込まれた電子透かし情報を効率よく検出することができる。
また、第2の実施形態の電子透かし検出装置400においては、第1の実施形態の電子透かし検出装置200の場合と同様に、計算量を大幅に減らすことができる。すなわち、第2の実施形態によれば、それぞれの変換係数集合の中から検出した電子透かし符号列の信頼度に基づいて、読み込む符号列を決定し、電子透かし情報を復号することができるので、電子透かし検出装置400における計算量は、元画像の位置をずらしながら離散ウェーブレット変換をする従来の方法を採用した場合の計算量に比べ、大幅に減らすことができる。
さらに、動画像の場合は、各フレームから求めた信頼度の蓄積を行うことができるので、各フレームに大きな信頼度を持たせなくてもよく、その結果、画質に対する影響を抑えながら正しく読み込める電子透かし符号列の決定を行うことができる。
<3 第3の実施形態>
<3.1 構成>
第2の実施形態においては、動画像データのすべてのフレームの処理結果に基づいて復号する符号列を決定したが、第3の実施形態においては、動画像データの一部のフレームの処理結果に基づいて復号する符号列を決定する例を説明する。第3の実施形態においては、他の符号列と比較して信頼度が突出したものがあると判断できれば、その時点でオーバサンプリングによる離散ウェーブレット変換を止め、信頼度が突出した符号列に相当する変換係数集合のみ計算して各符号の信頼度を蓄積し、電子透かし情報を復元する場合を説明する。
第3の実施形態の動画用電子透かし埋め込み装置は、第2の実施形態のものと同じである。第3の実施形態の動画用電子透かし検出装置は、電子透かし検出部430の構成が、第2の実施形態のものと異なる。図12に示されるように、第3の実施形態における電子透かし検出部430は、動画から切り出されたフレームFを入力とし、電子透かし情報として埋め込まれている情報Fを出力する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置における電子透かし検出部430の構成を概略的に示すブロック図である。図12に示されるように、電子透かし検出部430は、フレーム振り分け部431と、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部432と、特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部433と、電子透かし符号検出部434と、信頼度及び透かし符号蓄積部435と、電子透かし存在有無判定部436と、電子透かし復号装置437とを有する。
フレーム振り分け部431は、電子透かし存在有無判定部436からの制御信号Gと切り出されたフレームFを入力として、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部432又は特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部433に、入力されてきたフレームF11を出力する。
オーバサンプリングを使ったウェーブレット変換部432は、第2の実施形態のオーバサンプリングを使ったウェーブレット変換部421と同じ構成を有し、変換係数集合F12を出力する。特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部433は、切り出されたフレームF11と制御信号Gを入力とし、特定変換係数集合F13を出力する。
電子透かし符号検出部434は、変換係数集合F12又はF13を入力とし、電子透かし符号列及び信頼度F14を出力する。電子透かし符号検出部434は、電子透かし存在有無判定部436からの制御信号Gにより、すべての変換係数集合の符号列を検出するか、特定集合のみ検出するかを決定する。
信頼度及び透かし符号蓄積部435は、検出された電子透かし符号と信頼度F14を入力とし、蓄積された符号及び信頼度F15を出力する。信頼度及び透かし符号蓄積部435は、電子透かし存在有無判定部436からの制御信号Gにより、変換係数集合すべてに対し信頼度を蓄積するか、特定集合に対してのみ信頼度を蓄積するかを決定して蓄積を行う。また、1枚のフレームの処理が終われば同期信号Hを発生し、次のフレームをフレーム保存部410(図10)に要求する。
電子透かし存在有無判定部436は、蓄積された信頼度F15を入力とし、すべての変換係数集合の信頼度蓄積を継続するかどうかを判定し、フレーム振り分け部431、電子透かし符号検出部434、信頼度及び透かし符号蓄積部435、電子透かし復号装置437、及び特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部433に制御信号G〜Gを送る。
電子透かし復号装置437は、制御信号Gを受けたら電子透かし符号の復号を開始する。電子透かし復号装置437は、図13に示されるように、復号符号列決定部438と、位置マーカ検出部439と、電子透かし復号部440とを有する。復号符号列決定部438、位置マーカ検出部439、及び電子透かし復号部440はそれぞれ、図11に示される復号符号列決定部424、位置マーカ検出部425、及び電子透かし復号部426と同様に構成されている。
<3.2 動作>
図12において、フレーム振り分け部431は、電子透かし検出部430に入力されてきたフレームFを制御信号に応じてオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部432又は特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部433に振り分ける。
電子透かし存在有無判定部436からの制御信号は、動画像入力開始時にはオーバサンプリングを行うように設定されており、その後、蓄積データの分析に基づき特定変換係数集合のみ計算するように設定される。オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部432は、第2の実施形態のものと同様に動作する。特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部433は、電子透かし存在有無判定部436からの制御信号Gを受け指定された変換係数集合の計算を行う。各変換係数集合は、オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換の各変換ステージにおいて縦横それぞれに奇数番目の変換係数を残したものか、偶数番目の変換係数を残したものかよって特定することができる(図14)。よって、オーバサンプリングのようにすべての変換係数を残すのではなく、指定されたサンプリング方法(偶数番目の変換係数を残すか、奇数番目の変換係数を残すか)に従って、各ステージで縦方向に奇数か偶数番目かいずれかを残し、横方向にも同様に奇数か偶数番目かを残すことによって、特定変換係数集合を計算することができる。
各ステージは前ステージで残されたLL成分に対し同じ処理を行う。図15に、一般のウェーブレット変換、図16に特定変換係数集合を計算する場合の処理手順を示す。電子透かし符号検出部434は、制御信号に基づいて、すべての変換係数集合に対して電子透かし符号を検出するか、又は、特定変換係数集合に対してのみ電子透かし符号を検出する。電子透かし符号検出部434は、同時に、信頼度も計算する。
信頼度及び透かし符号蓄積部435は制御信号Gに基づき、すべての変換係数集合の信頼度及び符号を蓄積するか、又は、特定変換係数集合に対してのみ信頼度及び符号を蓄積する。電子透かし存在有無判定部436は、蓄積された信頼度に基づき、さらに継続してオーバサンプリングを続けるか、電子透かし情報が復号可能な符号列に相当する変換係数集合のみ計算を行うかを決定する。例えば、周辺成分から計算された基準値との大小関係によって電子透かし情報を埋め込む場合、基準値との差が、符号と信頼度を同時に表す量として蓄積されるが、それぞれの変換係数集合に対し蓄積された値の絶対値の合計を取れば、それぞれの変換係数集合の信頼度と見なすことができる。
これを比較すれば、電子透かし情報が復号できる電子透かし符号列がどれであるかを特定できる。例えば、突出して大きい信頼度を持つ符号列と、他の符号列の信頼度との差がある閾値を超えた段階で、復号できる符号列を特定できたと判断することもできる。判断が下されれば、制御信号を発生し特定変換係数列に対してのみ信頼度の蓄積を行うようにする。すべてのフレームに対する信頼度の蓄積が終われば、結果を電子透かし復号装置437に渡す。電子透かし復号装置437は、蓄積された信頼度と符号から電子透かし情報を復号する符号列を決定し、位置マーカを検出し位置ずれ量の計算を行い、すべての符号列はこの位置マーカと同じ位置ずれを起こしていることになるので、それぞれの符号の位置を特定し、その後に、電子透かし情報を復元する。
<3.3 効果>
以上説明したように、第3の実施形態によれば、電子透かし符号列に位置マーカを挿入しているので、画像の一部が切り取られることによって画像の位置ずれが起きた場合であっても、位置マーカを検出することによって位置ずれ量を計算でき、位置ずれが起きる前の変換係数を求めることができる。このため、第3の実施形態の電子透かし埋め込み装置300によれば、一部が切り取られ位置ずれが起きた画像から効率よく電子透かし情報を検出できるように電子透かし情報を埋め込むことができる。また、第3の実施形態の電子透かし検出装置400によれば、電子透かし埋め込み装置300により埋め込まれた電子透かし情報を効率よく検出することができる。
また、第3の実施形態の電子透かし検出装置においては、第1の実施形態の電子透かし検出装置200の場合と同様に、計算量を大幅に減らすことができる。すなわち、第3の実施形態によれば、それぞれの変換係数集合の中から検出した電子透かし符号列の信頼度に基づいて、読み込む符号列を決定し、電子透かし情報を復号することができるので、電子透かし検出装置における計算量は、元画像の位置をずらしながら離散ウェーブレット変換をする従来の方法を採用した場合の計算量に比べ、大幅に減らすことができる。
さらに、動画像の場合は、各フレームから求めた信頼度の蓄積を行うことができるので、各フレームに大きな信頼度を持たせなくてもよく、その結果、画質に対する影響を抑えながら正しく読み込める電子透かし符号列の決定を行うことができる。
さらにまた、第3の実施形態の電子透かし検出装置によれば、すべてのフレームに対してオーバサンプリングを行う必要がなくなるので、計算量を抑えることができる。
また、第3の実施形態の電子透かし検出装置によれば、電子透かし存在有無判定部436を、電子透かし情報の有無の判定にも利用できる。オーバサンプリングを行わず、一つの変換係数集合(通常のウェーブレット変換で得られる変換係数集合)のみで電子透かし情報有無を判定する場合、得られた信頼度に基づき絶対評価を行わなければならない。例えば、信頼度に対しある閾値を設定し、この閾値を用いて電子透かしの存在の有無を判断しようとすると、閾値をどの値に設定するかが問題になる。この閾値の設定のためには、多くの実験を行って統計的にデータを求める必要がある。これに対し、オーバサンプリングを行ってそれぞれの位置ずれに対する変換係数集合の信頼度を求めれば、明らかに検出できない変換係数集合の信頼度と、検出できる集合の信頼度を比較(相対評価)できるので、電子透かし情報の有無をより確実に判定することができるようになる。
1次元信号を離散ウェーブレット変換する装置の構成を示す図である。 図1の離散ウェーブレット分解ステージの構成を示す図である。 (a)は、1次元信号である元画像データを離散ウェーブレット変換した場合の各ステージにおけるサンプリング位置を示す図であり、(b)は、1次元信号を左へ1サンプルシフトさせたデータを元画像データとし、これを離散ウェーブレット変換した場合の各ステージにおけるサンプリング位置を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る静止画用電子透かし埋め込み装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る静止画用電子透かし検出装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図5のオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部の構成(1次元信号の場合)を示す図である。 図6のオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換ステージの構成を示す図である。 第1ステージから第Nステージまでオーバサンプリングを行うことによって2×2の位置ずれに対応する変換係数集合の集合が得られることを説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る動画用電子透かし埋め込み装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置における電子透かし検出部の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置における電子透かし検出部の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置における電子透かし復号装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置における特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部が行う4つのサンプリングパターンの説明図であるである。 本発明の第3の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置におけるオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る動画用電子透かし検出装置における特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100 静止画用電子透かし埋め込み装置、
110 離散ウェーブレット変換部、
120 符号化及び位置マーカ挿入部、
130 電子透かし埋め込み部、
140 逆離散ウェーブレット変換部、
200 静止画用電子透かし検出装置、
210 離散ウェーブレット変換部、
220 電子透かし符号検出部、
230 位置マーカ検出部、
240 電子透かし復号部、
300 動画用電子透かし埋め込み装置、
310 フレーム保存部、
320 電子透かし埋め込み部、
330 動画像再構成部、
400 動画用電子透かし検出装置、
410 フレーム保存部、
420 電子透かし検出部、
421 オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部、
422 電子透かし符号検出部、
423 信頼度及び透かし符号蓄積部、
424 復号符号列決定部、
425 位置マーカ検出部、
426 電子透かし復号部、
430 電子透かし検出部、
431 フレーム振り分け部、
432 オーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換部、
433 特定変換係数集合計算のための離散ウェーブレット変換部、
434 電子透かし符号検出部、
435 信頼度及び透かし符号蓄積部、
436 電子透かし存在有無判定部、
437 電子透かし復号装置、
438 復号符号列決定部、
439 位置マーカ検出部、
440 電子透かし復号部。

Claims (3)

  1. 入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データに対して、複数のステージを有するオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換を施すことにより、変換係数集合の集合を生成して出力する離散ウェーブレット変換部と、
    前記変換係数集合の集合に含まれる変換係数のそれぞれに対応する電子透かし符号列を検出し、検出された電子透かし符号列に挿入されている前記位置マーカの検出頻度で特定される信頼度の最も高い電子透かし符号列を、電子透かしの復号を行う符号列として決定する電子透かし符号検出部と、
    前記電子透かし符号検出部で決定された符号列から位置マーカを検出する位置マーカ検出部と、
    前記検出された位置マーカに基づき位置ずれ量の計算を行ない、得られた位置ずれ量を用いて復号を行う符号列の位置を定めた後に電子透かしとして埋め込まれた情報を復号する電子透かし復号部と、を有し、
    前記離散ウェーブレット変換部は、各ステージにおいて、前記入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データ、または、前のステージで算出された奇数番目の低周波成分及び偶数番目の低周波成分のそれぞれ、に対して高周波通過フィルタ処理及び低周波通過フィルタ処理を施すことにより算出される高周波成分及び低周波成分を、奇数番目の高周波成分、偶数番目の高周波成分、奇数番目の低周波成分及び偶数番目の低周波成分にサンプリングすること
    を特徴とする電子透かし検出装置。
  2. 入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み動画像データを保存し、フレーム単位で切り出す動画像フレーム保存部と、
    前記切り出されたフレームに対して、複数のステージを有するオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換を施すことにより、変換係数集合の集合を出力する離散ウェーブレット変換部と、
    前記変換係数集合の集合に含まれる変換係数のそれぞれに対応する電子透かし符号列を検出し、検出された電子透かし符号列に挿入されている前記位置マーカの検出頻度で特定される信頼度を計算する電子透かし符号検出部と、
    前記電子透かし符号検出部から出力された信頼度及び符号列を蓄積する信頼度及び符号列蓄積部と、
    前記蓄積された信頼度及び符号列から、信頼度の最も高い符号列を電子透かしの復号を行う符号列として決定する復号符号決定部と、
    前記復号符号決定部で決定された符号列から位置マーカを検出する位置マーカ検出部と、
    前記検出された位置マーカに基づき位置ずれ量の計算を行ない、得られた位置ずれ量を用いて復号を行う符号列の位置を定めた後に電子透かしとして埋め込まれた情報を復号する電子透かし復号部と、を有し、
    前記離散ウェーブレット変換部は、各ステージにおいて、前記入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データ、または、前のステージで算出された奇数番目の低周波成分及び偶数番目の低周波成分のそれぞれ、に対して高周波通過フィルタ処理及び低周波通過フィルタ処理を施すことにより算出される高周波成分及び低周波成分を、奇数番目の高周波成分、偶数番目の高周波成分、奇数番目の低周波成分及び偶数番目の低周波成分にサンプリングすること
    を特徴とする電子透かし検出装置。
  3. 入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み動画像データをフレーム別に保存する動画像フレーム保存部と、
    前記フレーム保存部から出力されたフレームの送り先を切り替えるフレーム振り分け部と、
    前記フレーム振り分け部から出力されたフレームに対して、複数のステージを有するオーバサンプリングを使った離散ウェーブレット変換を施すことにより、変換係数集合の集合を出力する第1の離散ウェーブレット変換部と、
    前記フレーム振り分け部から出力されたフレームに対して、複数のステージを有するダウンサンプリングを使った離散ウェーブレット変換を施すことにより、変換係数集合の集合を出力する第2の離散ウェーブレット変換部と、
    前記第1の離散ウェーブレット変換部及び前記第2の離散ウェーブレット変換部から出力された変換係数集合の集合に含まれる変換係数のそれぞれに対応する電子透かし符号列を検出し、検出された電子透かし符号列に挿入されている前記位置マーカの検出頻度で特定される信頼度を計算する電子透かし符号検出部と、
    前記電子透かし符号検出部から出力された信頼度及び符号列を蓄積する信頼度及び符号列蓄積部と、
    前記蓄積された信頼度及び符号列に基づいて、前記蓄積された信頼度の内の一の信頼度と他の信頼度との間の差が、予め定められた閾値を超えた場合には、前記フレーム振り分け部を制御して、前記第2の離散ウェーブレット変換部を前記フレーム保存部から出力されたフレームの送り先とし、当該一の信頼度を有する符号列に対応する変換係数が出力された各ステージにおいて、ダウンサンプリングして残す成分を奇数番目とするか偶数番目とするかを特定し、サンプリング方法として、前記第2の離散ウェーブレット変換部に指定する電子透かし存在有無判定部と、
    前記蓄積された信頼度のうち、前記一の信頼度に対応する符号列を、電子透かしの復号を行う符号列として決定する復号符号決定部と、
    前記復号符号決定部で決定された符号列から位置マーカを検出する位置マーカ検出部と、
    前記検出された位置マーカに基づき位置ずれ量の計算を行ない、得られた位置ずれ量を用いて復号を行う符号列の位置を定めた後に電子透かしとして埋め込まれた情報を復号する電子透かし復号部と、を有し、
    前記第1の離散ウェーブレット変換部は、各ステージにおいて、前記入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データ、または、前のステージで算出された奇数番目の低周波成分及び偶数番目の低周波成分のそれぞれ、に対して高周波通過フィルタ処理及び低周波通過フィルタ処理を施すことにより算出される高周波成分及び低周波成分を、奇数番目の高周波成分、偶数番目の高周波成分、奇数番目の低周波成分及び偶数番目の低周波成分にサンプリングし、
    前記第2の離散ウェーブレット変換部は、各ステージにおいて、前記入力された位置マーカ入り電子透かし埋め込み済み離散画像データ、または、前のステージで算出された奇数番目の低周波成分又は偶数番目の低周波成分のそれぞれ、に対して高周波通過フィルタ処理及び低周波通過フィルタ処理を施すことにより算出される高周波成分及び低周波成分を、前記電子透かし存在有無判定部で指定されたサンプリング方法に従い、奇数番目の高周波成分又は偶数番目の高周波成分、および、奇数番目の低周波成分又は偶数番目の低周波成分にサンプリングすること
    を特徴とする電子透かし検出装置。
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