JP4533699B2 - 液圧制御装置 - Google Patents
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Description
ノズルから吐出される液体の吐出圧力は、タンク内の液面とノズル先端の高低差と、液体の比重と、タンク内の気圧とに基づいて算出可能である。
前記タンク1内に貯留された液体は、配管を介してノズル9に供給され、その配管に第三のバルブ7cが介在されている。また、前記液体供給源6は前記第三のバルブ7cとノズル9との間から分岐する配管に液体を供給可能であり、その配管には第二のバルブ7bが介在される。
Ps=Pr+h2・d
また、タンク1の底面とノズル9との高低差をh1とすると、ノズル9の出力圧Pxは次式で算出される。
従って、ノズル9の出力圧Pxを一定とするためには、液圧Psを一定とすればよい。また、液圧Psを一定とするためには、タンク1内の液体Lが減少するにつれて、気圧Prを上昇させ、タンク1内の液体Lが増加するにつれて、気圧Prを下降させればよい。
このような構成では、前記液圧Psが緩和部材15を介して受圧部12に供給されるので、タンク1内の液面の揺れによる液圧の変動は緩和部材15で抑制される。従って、液圧センサ10の検出信号から液面の揺れによるノイズを除去することができる。
このような構成では、前記液圧Psが連通孔16を介して受圧部12に供給されるので、タンク1内の液面の揺れによる液圧の変動は連通孔16で抑制される。従って、液圧センサ10の検出信号から液面の揺れによるノイズを除去することができる。
図5に示すように、主制御部5に使用条件の設定を行うと(ステップ1)、主制御部5は必要とする出力圧Pxに基づいて、液圧センサ10から出力される検出信号の目標値を設定する(ステップ2)。すなわち、ノズル9とタンク1の底面あるいは液圧センサ10の高低差h1と、使用液体の比重を設定すると、主制御部5は液圧センサ10で検出すべき液圧を算出し、その液圧に基づく検出信号の電圧値を設定する。
次いで、主制御部5は第一の検出スイッチ4aから検出信号が出力されているか否か、すなわちタンク1内で液面が上限レベルに達しているか否かを判定する(ステップ8)。液面が上限に達していないと、主制御部5は第二及び第三のバルブ7b,7cを開いた状態に維持する。
ステップ4のノズル充填動作を図7に示す。ステップ9に続いて、主制御部5は第二のバルブ7bのみを開く(ステップ10)。そして、主制御部5に内蔵するタイマーを作動させ、所定時間経過後に第二のバルブ7bを閉じる(ステップ11)。
また、ステップ16において、タンク1内の液面が下限レベルより低い場合には、主制御部5は第一のバルブ7aを開く(ステップ19)。そして、液面が上限レベルを超えるまで第一のバルブ7aを開き続け、第一の検出スイッチ4aの検出信号に基づいて、上限レベルを超えている判別した場合には、第一のバルブ7aを閉じてステップ14に復帰する(ステップ20,21)。
上記のように構成された液圧制御装置では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)タンク1の底面の液圧Psが一定となるように、タンク1内の気圧Prを制御することにより、ノズル9からの吐出圧力を一定に維持することができる。
(2)タンク1内の液面レベルを検出する第一及び第二の検出スイッチは、液体の補充あるいはその停止を行うために、液面の上限レベル及び下限レベルを大まかに検出できればよい。従って、精度の高いセンサを使用する必要がないので、部品コストを低減することができる。
(3)ノズル9の吐出圧力は、液圧Psと、タンク1とノズル9との高低差h1とに基づいて決定される。従って、液圧Psをあらかじめ設定された液圧、すなわち所望の吐出圧力と高低差h1に基づいて算出された液圧に維持することにより、吐出圧力を所望の値に確実に維持することができる。
(4)ノズル9からの液体の吐出により、タンク1内の液面が低下しても、タンク1内の気圧Prを調整することにより、吐出圧力を一定に維持することができる。従って、タンク1内の液面が下限レベルに達するまで液体の補充を行う必要がないので、タンク1への液体の補充動作の回数を少なくすることができる。
(5)液圧ノイズ緩和装置により、タンク1内の液面の揺れによる液圧センサ10からのノイズの出力を削減することができる。
(6)タンク1への液体の充填動作時に、配管内の気泡をタンク1内あるいはノズル9から排出することができる。従って、ノズル9から一定の圧力で液体を吐出するとき、気泡の吐出を未然に防止することができる。
・液圧センサ10を設置する高さは、タンク1の底面に一致させる必要はなく、任意の高さで液圧Psを検出可能である。
2 圧力供給源(正圧供給源)
5 制御部(主制御部)
7a〜7c バルブ
9 ノズル
10 液圧センサ
11 制御部(気圧制御部)
13 液圧ノイズ緩和装置(遮蔽板)
14 液圧ノイズ緩和装置(細孔)
15 液圧ノイズ緩和装置(緩和部材)
16 液圧ノイズ緩和装置(連通孔)
L 液体
Ps 液圧
Pr 気圧
Px 出力圧
Claims (8)
- タンク内に貯留された液体をノズルから所定の圧力で吐出するとともに、前記タンク内の液圧を検出する液圧センサと、前記液圧センサの検出信号に基づいて前記ノズルの吐出圧力を一定に維持するように前記タンク内の気圧を制御する制御部とを備えた液圧制御装置において、
前記タンクと前記ノズルとの間には、液体供給源からの液体の供給に基づいて、前記タンクと前記ノズルとの間の気泡を排除するバルブを設け、
前記バルブは、前記液体供給源と前記タンクとの間の配管に介在される第一のバルブと、前記タンクと前記ノズルとの間に介在される第三のバルブと、前記第三のバルブとノズルとの間から分岐して前記液体供給源に接続される配管に介在される第二のバルブとを備えたことを特徴とする液圧制御装置。 - 前記制御部は、
前記検出信号と、あらかじめ設定された液圧とに基づいて、前記気圧を制御するための制御信号を出力する主制御部と、
前記制御信号に基づいて、前記気圧を制御する気圧制御部と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の液圧制御装置。 - 前記タンクには、
前記液体の液面の上限を検出する第一の検出スイッチと、前記液体の液面の下限を検出する第二の検出スイッチとを設け、
前記主制御部は、
前記第一及び第二の検出スイッチの検出信号に基づいて、前記第三のバルブを開閉して前記液体の液面を下限から上限の間に維持することを特徴とする請求項2記載の液圧制御装置。 - 前記主制御部は、前記ノズルからの液体の吐出に先立って、第一〜第三のバルブを開いて、前記タンクと前記ノズルとの間の気泡を排除することを特徴とする請求項2記載の液圧制御装置。
- 前記液圧センサは、前記タンク内の液面の揺れによる液圧の変動を抑制する液圧ノイズ緩和装置を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の液圧制御装置。
- 前記液圧ノイズ緩和装置は、
前記液圧センサの受圧部に細孔を介して前記液圧を供給する遮蔽板で構成したことを特徴とする請求項5記載の液圧制御装置。 - 前記液圧ノイズ緩和装置は、
前記液圧センサの受圧部に多孔質の緩和部材を介して前記液圧を供給する遮蔽板で構成したことを特徴とする請求項5記載の液圧制御装置。 - 前記液圧ノイズ緩和装置は、
前記液圧センサの受圧部に迷路状の連通孔を介して前記液圧を供給する遮蔽板で構成したことを特徴とする請求項5記載の液圧制御装置。
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