JP4532135B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関し、特に高感度かつ低ノイズが求められる顕微鏡用電子カメラ等の撮像装置に関する。
生体組織や細胞上でタンパクや遺伝子等に蛍光標識を施し、タンパク,遺伝子等を肉眼観察又は写真撮影可能にした蛍光顕微鏡装置が広く知られている。特に、近年では微弱な蛍光しか発しない物質を、電子カメラで撮影し、数値解析をすることが求められており、そのためには、より高感度かつ低ノイズの電子カメラが必要になってきている。
電子カメラにおいては、CCD( Charge Coupled Devices )等の固体撮像素子によって被写体像が光電変換されることにより撮像画像信号が得られる。
図17は、固体撮像素子の一例である、CCDの固体撮像素子(以下、単に「CCD撮像素子」という)の一部構成を示す平面図である。
同図に示すように、CCD撮像素子は、二次元に配列されたフォトダイオード(被写体光量に応じた電荷を発生する光電変換素子)71,フォトダイオード71に蓄積された電荷を移送するための読出しゲート72,読出しゲート72を介して移送された電荷を垂直方向に転送するための垂直転送路73,垂直転送路73を介して転送された電荷を水平方向に転送するための水平転送路74,水平転送路74により移送された電荷を検出する電荷(信号)検出器75,及び,読出しアンプ76等から構成されている。
ここでは、垂直転送路73における垂直転送を4相駆動方式で行い、水平転送路74における水平転送を2相駆動方式で行う場合を想定している。
垂直転送路73における垂直転送を4相駆動で行う場合、各フォトダイオード71に対応して、図示のように4つ(4相)の垂直転送電極(V1,V2,V3,V4)が配置されている。この4つの垂直転送電極(V1,V2,V3,V4)は、読出しゲート72を介して垂直転送路73に移送された電荷を、垂直転送路73内で垂直方向に転送するためのものであり、4つのうちの1つ(ここではV2)は、読出しゲート72を介してフォトダイオード71に接続されている。
尚、本構成の場合、垂直転送電極V2は、読出しゲート72を制御するための読出しゲート電極(以下単に「ゲート電極」という)も兼ねており、垂直転送用の通常の駆動パルスよりも高電圧のパルス(電荷移送パルス:TG)が印加されることにより、フォトダイオード71から読出しゲート72を介して垂直転送路73に電荷を移送することができるようになっている。
垂直転送路73に移送された電荷は、垂直転送路73内を垂直方向(同図下方向)に転送されて水平転送路74に転送され、更に、その水平転送路74内を水平方向(同図左方向)に転送され、電荷検出器75を介して、最終的に読出しアンプ76により出力される(読み出される)ようになっている。
尚、垂直転送路73内の転送において、通常転送時には、水平転送路74内から読み出される1水平期間に1回の転送が行われるが、高速排出時には、連続的に転送が行われることにより(高速転送により)、垂直転送路73内の電荷を排出させることができるようになっている。
また、同図において、H1及びH2は、水平転送路74における水平転送を2相駆動で行う場合の水平駆動パルスを示している。また、垂直転送路73において、斜線で示す垂直転送電極は、詳しくは後述するが、その直下のポテンシャルが低いところを示している。また、垂直転送電極V1,V4に印加されているLはLレベル(低電圧)を、垂直転送電極V2,V3に印加されているMはMレベル(中間電圧)を示している。
図18(a) は、図17に示したCCD撮像素子として使用される、縦型オーバーフロードレイン構造のインターライン型CCD撮像素子の一部断面構造を示す図である。
同図に示すように、N型基板(N型半導体基板)80上には、P型ウェル(P−Well)層81が形成され、そのP型ウェル層81内には、入射光を光電変換して生じた電荷を蓄積するN型フォトダイオード層82と、電荷を垂直方向に転送するN型垂直CCD埋込み層83とが形成されている。
垂直CCD埋め込み層83の下には、P型垂直CCDウェル層84が形成され、垂直CCD埋め込み層83の上には、絶縁層85を介して、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極86(ここでは垂直転送電極V2)が形成されている。また、N型フォトダイオード層82とN型垂直CCD埋込み層83とは、高濃度P型不純物層87によって分離されている。また、N型フォトダイオード層82に対応する部分以外は、金属層88で遮光されている。
また、同図(a) において、両矢印で示す範囲89、90、91は、それぞれ、前述の図17に示したフォトダイオード71、読出しゲート72、垂直転送路73の各部分に対応する。
このような構造のCCD撮像素子において、ブルーミング抑制は、N型基板80とP型ウェル層81との接合に、逆バイアス電圧である基板バイアス用の電圧(以下単に「基板電圧」或いは「基板バイアス電圧」ともいう)であるVSUBを印加し、N型フォトダイオード層82直下のP型ウェル層81を完全に空乏化(空乏層化)することによって行われる。
図18(b) は、同図(a) に示したCCD撮像素子の、基板深さ方向及び基板水平方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。
同図(b) の基板深さ方向のポテンシャルは、VSUB=10Vとしたときのものを示しており、両矢印で示す範囲92、93、94は、それぞれ、N型フォトダイオード層82、Pウェル層81、N型基板80を示している。
また、同図(b) の基板水平方向のポテンシャルは、フォトダイオード71から電荷を読み出す際に、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2に印加するパルス(電荷移送パルス:TG)をLレベル(同図の「L」,0V)、Mレベル(同図の「M」,7V)、Hレベル(同図の「H」,15V)としたときのポテンシャルを示しており、両矢印で示す範囲95、96は、それぞれ、読出しゲート72、垂直転送路73に対応する部分を示している。
このような構造のCCD撮像素子において、感度を向上させるためには、フォトダイオード71の光電変換効率の向上が最も有効な手段である。
CCD撮像素子に入射した光は、フォトダイオードにより光電変換され電荷を生成する。その際、短波長の光は、フォトダイオード内での減衰が大きいため、フォトダイオードの比較的浅い箇所で光電変換される。一方、長波長の光は、フォトダイオード内での減衰が少ないため、フォトダイオードの比較的深い箇所まで到達して、深い箇所においても光電変換される。
図19は、基板電圧を標準的な値(VSUB=10V)としたときの、フォトダイオード71の基板深さ方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。
尚、同図は、前述の図18(b) に示した基板深さ方向のポテンシャルを書き改めたものであり、フォトダイオード71の基板深さ方向の不純物プロファイルは、図18(a) に示したように、高濃度P型不純物層87、N型フォトダイオード層82、P型ウェル層81、N型基板80となっている。
図19のポテンシャル(曲線100参照)に示すように、基板電圧を標準的な値とした場合、オーバーフローバリア(OFB)より浅い箇所で生成された電荷は、N型フォトダイオード層82に蓄積し、この電荷が垂直転送路73に移送され転送されることになる。また、オーバーフローバリアより深い箇所で生成された電荷は、N型フォトダイオード層82には蓄積されず、N型基板80側に掃き出される。
従って、フォトダイオードにおける深い箇所で生成された電荷をより利用可能にするためには、オーバーフローバリアができるだけ深いところに形成されるようにすれば良く、そのようにした場合には、深い箇所に到達した光も光電変換されるので、全体として光電変換効率が高まり、CCD撮像素子の感度を向上させることができる。
図20は、基板電圧を5V(VSUB=5V)としたときの、フォトダイオードの基板深さ方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。
同図に示すように、基板電圧を低くすると(VSUB=5V)、前述の基板電圧を標準的な値(VSUB=10V)としたときに形成されたオーバーフローバリア(曲線100参照)よりも深い箇所に、オーバーフローバリアが形成され(曲線101参照)、フォトダイオード71の感度を向上させることができる。
さらに、近年のCCD撮像素子は、光電変換、信号電荷の蓄積、転送及び検出を円滑に行うため、半導体基板には、CCD撮像素子内部で基板バイアス電圧が供給されている(例えば、特許文献1参照)。
図21は、この種のCCD撮像素子の基板バイアス電圧発生回路を含む回路を、前述の図17に示したCCD撮像素子に適用した例を示す図である。
同図に示すように、基板バイアス電圧発生回路102は、電圧分割用の抵抗R1及びR2を有している。抵抗R1の一端は電源線VCCに接続され、その他端は抵抗R2の一端に接続されている。また、抵抗R2の他端は接地線GNDに接続されている。
基板バイアス電圧は、抵抗R1及びR2の直列接続点からトランジスタTR1を介してVSUBとして引き出され、フォトダイオード、垂直転送路、水平転送路74及び電荷検出器75等を配置した半導体基板に供給される。
電圧分割用の抵抗R1及びR2の直列接続点CSUBには、基板バイアス端子が設けられ、外付け用の抵抗R3およびトランジスタTR2を有するSUB電圧切り替え回路103が接続され、端子VSUBcontがONすると(Hレベルになると)、端子CSUBの電位が下がり、その結果、VSUBが下がるようになっている。このようにVSUBが下がることにより、オーバーフローバリアの形成位置が深くなり、フォトダイオードの感度を向上させることができる。
尚、図21において、その他104と105は、それぞれ、SUBパルス重畳回路とCCD撮像素子の駆動パルス等の同期信号を発生させるTG(タイミングジェネレータ)を示している。
一方、CCD撮像素子において、低ノイズを実現するためには、フォトダイオードで発生する暗電流を低減させることが最も有効な手段である。
暗電流を低減させるためには、CCD撮像素子を冷却することが有効な手段であるが、冷却による結露防止の密閉構造等により高価なものとなってしまうという欠点もある。そこで、ゲート電極下のシリコン基板表面の暗電流(電子)がフォトダイオードに流れ込むのを防止することが、低ノイズを実現するのに有効な手段として知られている(例えば、特許文献2参照)。
図22(a),(b),(c) は、それぞれ、前述のCCD撮像素子において、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2を、Mレベル(中間電圧),Lレベル(低電圧),Hレベル(高電圧)とした場合における、垂直転送電極V2下のポテンシャルの状態を示す図である。尚、同図(a),(b),(c) において、PDはフォトダイオード71、VCCDは垂直転送路73のことである。
垂直転送電極V2をMレベルとした場合には、同図(a) に示すように、垂直転送電極V2下にポテンシャル井戸が形成される。この場合、垂直転送電極V2下のシリコン基板表面がプラス電位となって、垂直転送電極V2下のシリコン基板表面における暗電流(電子)が増大する。前述の図17の斜線部はポテンシャルが低いところであり、垂直転送路73の駆動が停止される水平ブランキング期間の間中、垂直転送電極V2がMレベルの状態に維持されるため、垂直転送電極V2下のシリコン基板表面の暗電流(電子)がフォトダイオード71に流れ込み易くなる。
一方、垂直転送電極V2をLレベルとした場合には、図22(b) に示すように、垂直転送電極V2下にはポテンシャル井戸が形成されず、垂直転送電極V2下に集められた正孔が暗電流(電子)と再結合するため、暗電流(電子)は減少する。
尚、垂直転送電極V2をHレベルとした場合には、同図(c) に示すように、フォトダイオードから垂直転送電極V2へ電荷が移送される。
特開2000−22126号公報 特開2002−320143号公報 特開2000−23045号公報
ところで、図19に示すように、基板電圧を標準的な値(VSUB=10V)にしたときには、高濃度P型不純物層87の電位が0Vに固定され、N型フォトダイオード層82の電子に対するポテンシャルが谷となって、この部分に、電荷が蓄積され、また、P型ウェル層81は0Vの接地電位が印加されており、N型基板80には10Vが印加されている。
しかしながら、P型ウェル層81の濃度は、表面の高濃度P型不純物層87の濃度よりも低いため、基板電圧やその他の電極の電圧により影響を受けることが知られている(例えば、特許文献3参照)。
一方、CCD撮像素子の感度を向上させるためには、前述のとおり、基板電圧を下げることが有効である。
図23は、基板電圧を2V(VSUB=2V)としたときの、フォトダイオードの基板深さ方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。
同図に示すように、基板電圧を2Vまで下げると、N型フォトダイオード層82のポテンシャルとN型基板80のポテンシャルとの差が小さくなり(曲線106参照)、N型基板80からN型フォトダイオード層82に電荷が流入する現象である、逆注入現象が発生する。この状態では、撮像素子として使用することはできない。
そこで、前述の図20を用いて説明したように、基板電圧を5Vにしておき、逆注入現象の発生を防止してフォトダイオード71の感度を向上させるようにすることもできるが、これは、フォトダイオード71から垂直転送電極V2への電荷の移送時以外に可能になるものであって、フォトダイオード71から垂直転送電極V2への電荷の移送時には、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2に、高い正電圧(例えば15V)が印加されるため、これにより、N型フォトダイオード層82のポテンシャルが変調をうけ、N型フォトダイオード層82のポテンシャルは、その高い正電圧が印加されていない場合に比べ、ポテンシャルが深くなる方向の変調を受ける。
図24は、フォトダイオード71から垂直転送電極V2への電荷移送時にゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2に15Vの高い正電圧が印加されたときの、フォトダイオード71の基板深さ方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。
同図に示すように、垂直転送電極V2に15Vの高い正電圧が印加されると、N型フォトダイオード層82のポテンシャルは、その読出しパルスが印加されない場合(曲線101参照)に比べ、ポテンシャルが深くなる方向の変調を受け(曲線107参照)、これより、P型ウェル層81の接地電位の変動が発生し、N型フォトダイオード層80への電荷の逆注入が発生する基板電圧(逆注入基板電圧)が高くなるという状態が発生していた。
この状態では、フォトダイオード71の感度を向上させるために基板電圧を5Vにしていたとしても、N型フォトダイオード層80のポテンシャルと基板バイアス電圧の関係からいうと、N型フォトダイオード層80のポテンシャルから見た基板電圧は、低い基板電圧が印加されている状態(曲線107参照)となり、逆注入現象が、より発生し易くなっていた。
また、前述の図22(b) に示すように、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2下のシリコン基板表面の暗電流がフォトダイオードに流れ込むのを防止するために、垂直転送電極V2をLレベル(低電圧)としておき、読み出し時に垂直転送電極V2をHレベル(高電圧)とする場合、垂直転送電極V2は、LレベルからHレベルに急激に変動することとなり、P型ウェル層81の接地電位の変動がより急激に発生し、逆注入現象が、より発生し易くなっていた。
本発明は、上記実情に鑑み、逆注入現象の発生を防止しつつ、光電変換素子の感度向上および暗電流の低減を可能にする、撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る撮像装置は、動画を取得する機能と静止画を取得する機能を有する撮像装置であって、被写体光量に応じた電荷を発生する光電変換素子が二次元に配列された半導体基板と、前記半導体基板に基板バイアス用の電圧を供給する電圧供給手段と、前記光電変換素子に蓄積された電荷を移送するための読出しゲートと、前記読出しゲートを制御するための読出しゲート電極と、前記読出しゲートを介して移送された前記電荷を垂直方向に転送するための垂直転送路と、前記読出しゲートを介して前記垂直転送路に移送された前記電荷を、前記垂直転送路内で垂直方向に転送するための垂直転送電極と、を有し、前記電圧供給手段は、前記静止画を取得する際にのみ、前記光電変換素子に蓄積された電荷が前記読出しゲートを介して前記垂直転送路に移送される直前に前記半導体基板に供給する前記基板バイアス用の電圧を上げ、前記読出しゲートを制御して前記垂直転送路に移送する電荷を制限する飛ばし読みを行う場合には、前記電圧供給手段は、前記光電変換素子に蓄積された電荷が前記読出しゲートを介して前記垂直転送路に移送される直前に前記半導体基板に供給する前記基板バイアス用の電圧を上げない、構成である。
本構成によれば、本装置において、静止画を取得する際にのみ、前記電圧供給手段により、前記光電変換素子に蓄積された電荷が前記読出しゲートを介して前記垂直転送路に移送される直前に前記半導体基板に供給する前記基板バイアス用の電圧が上げられるようになる
また、本構成によれば、前記飛ばし読みが行われる場合には、前記電圧供給手段により、前記光電変換素子に蓄積された電荷が前記読出しゲートを介して前記垂直転送路に移送される直前に前記半導体基板に供給する前記基板バイアス用の電圧が上げられないようになる。
本発明の第の態様に係る撮像装置は、前記第の態様において、前記飛ばし読みは、前記動画を取得する際に行われる、構成である。
本構成によれば、前記飛ばし読みは、前記動画を取得する際に行われるようになる。
本発明によれば、撮像装置において、逆注入現象の発生を防止しつつ、光電変換素子の感度を向上させ、かつ、暗電流を低減させることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る顕微鏡システムの構成を示す図である。
同図において、顕微鏡本体1には、ステージ2上の標本3に対向して対物レンズ4が配置されている。また、この対物レンズ4を介した観察光軸上には、三眼鏡筒ユニット5を介して接眼レンズユニット6が配置されていると共に、結像レンズユニット7を介して電子カメラ8が配置されている。
尚、電子カメラ8は、撮像装置の一例であり、動画を取得する機能と静止画を取得する機能を備えている。
図2は、上記顕微鏡システムの詳細な構成を示す図である。
同図では、透過明視野観察、暗視野観察、位相差観察、微分干渉観察、蛍光観察などの各種の検鏡法を適宜選択可能な構成を示している。
同図に示す顕微鏡システムには、照明系として、透過照明光学系11及び落射照明光学系12が備えられている。
透過照明光学系11には、透過照明用光源13が備えられ、この透過照明用光源13から照射される透過照明光の光路上に、この透過照明光を集光するコレクタレンズ14、透過用フィルタユニット15、透過視野絞り16、透過シャッタ17、折曲げミラー18、透過開口絞り19、コンデンサ光学素子ユニット20、及びトップレンズユニット21が配置されている。
また、落射照明光学系12には、落射照明用光源22が備えられ、この落射照明用光源22から照射される落射照明光の光路上に、落射用フィルタユニット23、落射シャッタ24、落射視野絞り25、及び落射開口絞り26が配置されている。
透過照明光学系11と落射照明光学系12との各光軸が重なる観察光路S上には、観察の対象となる標本3を載せるステージ2と、対物レンズ4が複数装着され、一つの対物レンズ4を回転動作で選択し観察光路S上に位置させるためのレボルバ27と、対物レンズ側光学素子ユニット28と、例えば透過明視野観察または蛍光観察などの各種検鏡法に応じて観察光路S上のダイクロイックミラーを切り換えるためのキューブユニット29と、観察光路Sを観察光路S'と観察光路S"とに分岐するビームスプリッタ30とが配置されている。尚、ビームスプリッタ30は、三眼鏡筒ユニット5内に配置されている。
ビームスプリッタ30で手前に折り曲げられた観察光路S'上には、接眼レンズ6aが配置されている。また、ビームスプリッタ30を透過した観察光路S"上には、中間変倍光学系(ズーム鏡筒)31、オートフォーカス(AF)ユニット32と写真接眼レンズユニット33からなる結像レンズユニット7、及び電子カメラ8が配置されている。
中間変倍光学系(ズーム鏡筒)31は、電子カメラ8で撮像される像を変倍するための変倍ズームレンズ31aを内蔵している。なお、中間変倍が不要な場合は、この中間変倍光学系(ズーム鏡筒)31を取り外すことができる。
電子カメラ8内には、撮像素子34が配置されている。対物レンズ4からの光像は、写真接眼レンズユニット33内の写真接眼レンズ33aによって撮像素子34の撮像面に結像する。
オートフォーカス(AF)ユニット32内には、ビームスプリッタ35が配置され、ここで観察光路S″から分岐された光路上には、AF用受光素子35aが配置されている。オートフォーカスユニット32は、この受光素子34aからの出力信号をもとに合焦検出を行うもので、AF機能が不要な場合にはユニットごと取り外すことができる。
透過照明光学系11における透過用フィルタユニット15,透過視野絞り16,透過シャッタ17,透過開口絞り19,コンデンサ光学素子ユニット20,トップレンズユニット21、落射照明光学系12における落射用フィルタユニット23,落射シャッタ24,落射視野絞り25,落射開口絞り26、レボルバ27、対物レンズ側光学素子ユニット28、キューブユニット29、ビームスプリッタ30、及び、中間変倍光学系(ズーム鏡筒)31は、それぞれモータライズされており、顕微鏡駆動回路部(以下単に「駆動回路部」という)36からの各駆動信号によって図示しない各モータにより駆動される。
一方、レボルバ27には、観察光路S上に位置される対物レンズ4の種類を検出する対物レンズ検出部37が配置され、対物レンズ側光学素子ユニット28には、リタデーション調整動作を検出するリタデーション調整動作検出部38が配置され、写真接眼レンズユニット33には、写真接眼レンズの種類を検出する写真接眼レンズ検出部39が配置されている。
顕微鏡コントロール部40は、顕微鏡システム全体の動作を制御するもので、透過照明用光源13、落射照明用光源22、駆動回路部36、対物レンズ検出部37、リタデーション調整動作検出部38、写真接眼レンズ検出部39、及び電子カメラ8と接続されている。
顕微鏡コントロール部40は、電子カメラ8での撮像条件等を決めるCPU(後述のCPU51)に従って、透過照明用光源13及び落射照明用光源22の調光を行うと共に、駆動回路部36に対して制御指示を行う。更に、顕微鏡コントロール部40は、透過照明用光源13及び落射照明用光源22に対する制御状態、駆動回路部36に対する制御状態をはじめ、対物レンズ検出部37、リタデーション調整動作検出部38、写真接眼レンズ検出部39からの検出情報を電子カメラ8へフィードバックする。
図3は、上記顕微鏡システムのブロック図であり、主に電子カメラ8の構成を示したものである。点線で囲まれる部分は、顕微鏡コントロール部40を制御するCPU51を含む電子カメラ8の構成を示している。
同図の電子カメラ8において、撮像素子34として使用する、CCD撮像素子(CCDの固体撮像素子)は、カラーあるいは白黒画像を撮像するものであり、上述した顕微鏡の写真接眼レンズユニット33と共に観察光路S"上に配置されている。尚、このCCD撮像素子は、前述の図18(a) に示したものと同様に、インターライン型の縦型オーバーフロードレイン(VOFD)構造を有するものである。
電子カメラ8は、この撮像素子34である、顕微鏡により拡大される標本の観察像を撮像し光電変換するCCD撮像素子34と、このCCD撮像素子34の出力信号から画像信号成分を抽出するCDS回路(相関二重サンプリング回路:correlated double sampling)52と、このCDS回路52の出力信号レベルを所定のゲイン値に調整するためのAGC回路等を含むゲイン制御手段である増幅器(AMP)53と、このAMP53からの出力信号の黒レベルを決めるOBクランプ回路54と、このOBクランプ回路54から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器55と、A/D変換器55から出力されるデジタル信号を記憶する画像メモリ56と、画像メモリ56を制御するメモリコントローラ57と、この画像メモリ56から読み出された画像信号をγ補正、エッジ強調等の画像処理を行う画像信号処理回路58と、画像信号を表示可能な形態に処理する信号処理回路を含む表示手段である液晶ディスプレイ(LCD)59と、画像信号を一時的に記憶するメモリ等からなるカメラ内蔵記憶手段であるDRAM60と、画像信号に圧縮処理及び伸長処理を施す圧縮伸長回路61と、画像信号を保存するメモリカード等の記録媒体62と、撮影時にAF動作を開始させると共に露光動作を開始させるトリガ信号を発生させ得るトリガスイッチやキューブユニット回転動作スイッチ等の複数のスイッチからなる操作部63と、上記CCD撮像素子34の駆動パルス等の同期信号を発生させるタイミングジェネレータ(以下単に「TG」という)64と、TG64に同期信号を供給するシグナルジェネレータ(SG)65と、SUB電圧切り替え回路66と、SUBパルス重畳回路67等によって構成されている。尚、本実施例において、TG64は、駆動パルス印加手段でもある。
そして、上記各構成要素は、制御手段であるCPU51に電気的に接続されており、CPU51が内部のプログラムメモリ51aに格納されている制御プログラム51bを読出し実行することにより、電子カメラ8全体の動作を統括的に制御し、また、必要に応じて顕微鏡コントロール部40を制御する。例えば、CCD撮像素子34は、SUB電圧切り換え回路66等によって電子シャッタ機能(手段)を有するものであるので、CPU51は、SUB電圧切り替え回路66等を制御することにより、露光時間の制御を行うようにしている。
尚、本実施例において、CCD撮像素子34の構成は、前述の図17に示したものとほぼ同じであるが、本実施例においては、フレームレートを向上させるため、フォトダイオードから電荷を読み出す際に、フォトダイオードから読み出す電荷を制限する、いわゆる飛ばし読みを行うことができるようになっている。これについては、図4(a),(b) を用いて後述する。
また、CCD撮像素子34の断面構造と、CCD撮像素子34の内部回路とその関連回路は、前述の図18(a) と図21に示したものと同じであるので、ここではその説明を省略するが、例えば、図3に示したタイミングジェネレータ64,SUB電圧切り替え回路66,及びSUBパルス重畳回路67は、前述の図21に示したTG105,SUB電圧切り替え回路103,及びSUBパルス重畳回路104に対応するものである。
次に、このように構成された上記顕微鏡システムの動作を説明する。
尚、ここでは撮影時に行われる動作のうち、本発明に関わる部分のみを説明することにする。
蛍光観察検鏡法では、落射照明光学系12からの光が、キューブユニット29内の蛍光キューブによって分光され、対物レンズ4を通り縮小されて標本3に照射される。標本3は、前記照射された光により微弱な蛍光を発し、その蛍光は、対物レンズ4を通り拡大されてキューブユニット29内の蛍光キューブによって前記分光とは異なる波長で分光されてCCD撮像素子34に入射される。
CCD撮像素子34では、TG64により駆動が制御されて、露光(電荷蓄積)及び信号の読み出しが行われ、CDS回路52では、CCD撮像素子34の出力から画像信号成分が抽出され、AMP53では、CDS回路52の出力の信号レベルが所定のゲイン値に調整され、OBクランプ回路54では、AMP53からの出力信号の黒レベルが決定され、A/D変換器55では、OBクランプ回路54の出力がデジタル信号に変換され、そのデジタル信号に変換された画像信号は、画像メモリ56に一時的に記憶される。画像メモリ56に記憶された画像信号は、γ補正、エッジ強調等の画像処理をする画像信号処理回路58を介して、上記LCD59に出力され、画像の再生表示処理がなされる。
ここで、CCD撮像素子34の駆動制御は、TG64から出力される駆動信号(垂直駆動パルスや水平駆動パルス等)、SUB電圧切り替え回路66の出力、及びSUBパルス重畳回路67の出力に基づいて行われる。例えば、CCD撮像素子34において、基板電圧(VSUB)は、各フォトダイオードの最大電荷蓄積レベル(オーバーフローレベル:OFL)を決定するための基板バイアス電圧であるが、SUBパルス重畳回路67によりVSUBに大きな値のパルス(SUBパルス)を重畳することにより、各フォトダイオードの電荷を半導体基板に排出してリセットすることができるようになっている。
また、CCD撮像素子34は、前述のとおり、フレームレートを向上させるために、フォトダイオードから電荷を読み出す際に、飛ばし読みを行うことができるようになっている。
図4(a),(b) は、その飛ばし読みを可能にするCCD撮像素子34の構成及びその動作を説明する図である。
尚、同図(a),(b) において、番号1乃至17はフォトダイオードの位置するライン番号(水平方向の番号)を示し、○が付された行番号は、そのライン番号に位置するフォトダイオードから電荷が読み出されたことを示している。また、R,G,Bは、赤(Red),緑(Green),青(Blue)を示し、本実施例では、RGB色フィルタがベイヤ配列で構成されているものとする。また、黒塗り部分に対応する位置のフォトダイオード(例えば同図(a) の1ライン目に位置するフォトダイオード)は、電荷の読み出しを行わなかったフォトダイオードであり、白塗り部分に対応する位置のフォトダイオード(例えば同図(a) の3ライン目に位置するフォトダイオード)は、電荷の読み出しを行ったフォトダイオードである。
同図(a),(b) に示すように、本実施例に係るCCD撮像素子34においては、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2に印加する垂直転送パルス(以下、単に「V転送パルス」という)を、V転送パルス2AとV転送パルス2Bの2つに分け、2ライン分のフォトダイオード毎にV転送パルス2BとV転送パルス2Aを交互に印加することができるように構成されている。
このような構成により、フォトダイオードから電荷を読み出す際に、飛ばし読みを行う場合には、同図(a) に示すように、V転送パルス2A=H(Hレベル:高電圧),V転送パルス2B=L(Lレベル:低電圧)とすることにより、V転送パルス2A=Hが印加された垂直転送電極V2に係るフォトダイオードから電荷が読み出される。これにより、半数のフォトダイオードから電荷が読み出されるようになる。
尚、飛ばし読みをしない場合には、同図(b) に示すように、V転送パルス2A=H,V転送パルス2B=Hとする。これにより、全数のフォトダイオードから電荷が読み出されるようになる。
続いて、本実施例に係る撮像装置の駆動方法でもある、CCD撮像素子34の駆動方法を説明する。
ここでは、本発明の理解を容易にするため、まず従来の方法によるCCD撮像素子34の駆動方法を説明した後、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法を説明することにする。
図5は、従来の方法によるCCD撮像素子34の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。
尚、同図は、上段から順に、1フレーム単位の同期信号であるVD,各モード状態,垂直転送電極V1に印加するV転送パルス1,ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2に印加するV転送パルス2A,2B(図4(a),(b) 参照),垂直転送電極V3に印加するV転送パルス3,垂直転送電極V4に印加するV転送パルス4,電荷蓄積領域の電荷を半導体基板(サブストレート=縦形オーバーフロードレイン:VOFD)に強制排出するための基板印加高電圧パルスである(電子シャッタパルスでもある)VSUB,SUB電圧切り換え回路66に入力されるVSUBcont,画像信号出力(SIG),の各信号と、メモリ記録動作を示している。
図5のタイミングチャートに示すように、静止画を取り込む前においては、動画(ライブ画)表示をしている。このときの露光期間は、VSUBのHレベル最終値の立ち下がりから、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2に印加するV転送パルス2A,2BのHレベル立ち上がりまでである。尚、この露光期間においては、感度向上のためにVSUBを5Vにしている。
また、静止画の取り込みは、静止画記録トリガが入力されることで行われる。同図では、タイミングt0の時に静止画記録トリガが入力されている。
静止画を取り込むときも動画を取り込むときと同様に、VSUBのHレベル最終値の立ち下がり(タイミングt1)から、垂直転送電極V2のV転送パルス2A,2BのHレベル立ち上がり(タイミングt2)までが露光期間(同図の本露光期間)となる。尚、この本露光期間においても、感度向上のためにVSUBを5Vにしている。
また、この本露光期間において、露光途中から、垂直転送路内の不要電荷排出のため、垂直転送路を連続的に高速駆動している(モードが”高速排出(露光)”の期間参照)。
この垂直転送路の高速駆動は、各画素信号を個別に読み出す通常駆動(毎回の水平ブランキング期間に1単位(1水平画素相当)の垂直駆動パルスを出力するもの)とは異なり、通常駆動の数倍〜数十倍の転送速度で垂直転送路を連続的に高速駆動することで、撮像面に光が当たり続けることにより生じるスミア現象等に係る不要電荷を高速に排出するために行われるものである。尚、通常駆動に対する高速駆動の駆動倍数(1画面の転送に要する時間の逆比として定義される)がXであるとすると、この高速駆動期間は、最低1フレーム期間の1/Xは必要である。
このような高速駆動は、後の露光終了のタイミングt2の直前まで続けられ、そして、タイミングt2において、V転送パルス2A,2BがHレベルになると、フォトダイオードに蓄積された電荷が、遮光された垂直転送路に移送され、この時点で露光が終了する。
露光が終了すると、移送された電荷に係る信号が静止画としてメモリに記録される。尚、モードが”静止画読出期間”においては、VSUBを5Vのままにしておくとスミア現象が発生する虞があるため、VSUBを所定時間間隔でHレベルにすることで、スミア現象の発生を防止するようにしている。
このようにして静止画記録が終了すると、再び動画の取り込みが開始される。
しかしながら、このような従来の駆動方法においては、フォトダイオードからゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2への電荷の移送時(V転送パルス2A,2B=Hの時)には、P型ウェル層の接地電位の変動が発生し、更にフォトダイオードの感度向上のために露光期間中はVSUBを5Vとしていたため、逆注入がより発生し易くなっていた(図24の曲線107参照)。
そこで、本実施例に係る駆動方法では、次に説明する駆動方法により、その問題を解決するようにしている。
図6は、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。
同図において、前述の図5に示した、従来の駆動方法に係るタイミングチャートと異なるのは、VSUBcontをパルス状に出力している点である。
図6において、静止画を取り込む前は、図5に示したものと同様に、動画(ライブ画)表示をしている。また、このときの露光期間も図5に示したものと同様に、VSUBのHレベル最終値の立ち下がりから、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2に印加するV転送パルス2A,2BのHレベル立ち上がりまでである。
但し、本実施例に係る駆動方法では、このV転送パルス2A,2BのHレベル立ち上がり直前、すなわち、フォトダイオードに蓄積された電荷を読出しゲートを介して垂直転送路に移送する直前に、VSUBcontをOFFにする。このようにすると、VSUBのLレベルが5Vから10Vまで上昇する。そして、VSUBのLレベルが十分に上がりきったところ、すなわちVSUBが10VになったところでV転送パルス2A,2BのHレベルが立ち上がるようにする。これにより、逆注入現象の発生を防止することができる(図19参照)。
尚、露光期間に対してVSUBcontのOFF期間を十分短くすれば、露光期間のほとんどは、VSUBを5V、つまり高感度で露光することが可能となる。
静止画のときも同様に、逆注入現象の発生を防止するため、V転送パルス2A,2BのHレベル立ち上がり直前に、VSUBcontをOFFとし、VSUBのLレベルが十分に上がりきったところ、すなわちVSUBが10VになったところでV転送パルス2A,2BのHレベルが立ち上がるようにする。更に、モードが”静止画読出期間”においても、VSUBcontをOFFとしてVSUBのLレベルを10Vにして、読み出し時のスミア現象の発生を低減するようにしている
以上、本実施例によれば、逆注入現象の発生を防止しつつ高感度かつ低ノイズの撮影が可能となる。
本実施例は、CCD撮像素子の駆動方法のみが実施例1のものと異なり、顕微鏡システムの構成は実施例1のものと同じである。そこで、ここでは、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法のみを説明することにする。
図7は、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。
同図において、実施例1に係るタイミングチャート(図6参照)と異なる点は、モードが”動画モード”であるときに、V転送パルス2BのHレベルを発生させない点(図7の○部分参照)とVSUBcontをONにしている点である。
本実施例では、モードが”動画モード”であるときに、フレームレートを向上させるため、V転送パルス2BのHレベルを発生させないようにし、前述の図4(a) を用いて説明したように、飛ばし読みを行うようにしている。
このようにして飛ばし読みを行った場合、前述の特許文献3にも記載されているように、読み出しの負荷が減り、P型ウェル層の接地電位の変動が少なくなり、逆注入現象が起きにくくなることが知られている。したがって、飛ばし読みを行う場合には、VSUB(VSUBのLレベル)を高くする必要はなくなるので、本実施例では、飛ばし読みを行う、モードが”動画モード”であるときに、VSUBcontをONとし、VSUB(VSUBのLレベル)を高くすることなく5Vのままにしている。すなわち、飛ばし読みを行う、モードが”動画モード”であるときは、フォトダイオードに蓄積された電荷を読出しゲートを介して垂直転送路に移送する直前であってもVSUB(VSUBのLレベル)を上げずに5Vのままにしている。
静止画を取り込むときのタイミングチャートについては、実施例1に係るタイミングチャート(図6参照)と同じであるので、ここではその説明を省略する。
以上、本実施例によれば、モードが”動画モード”であるときの駆動シーケンスをより簡易化することができる。
尚、本実施例では、動画を取得する際に飛ばし読みを行っているが、静止画を取得する際に飛ばし読みを行うことも可能である。このように、飛ばし読みを行って静止画を取得する場合には、フォトダイオードに蓄積された電荷を読出しゲートを介して垂直転送路に移送する直前であってもVSUB(VSUBのLレベル)を上げずに5Vのままとすることもできる。
本実施例も、CCD撮像素子の駆動方法のみが実施例1のものと異なり、顕微鏡システムの構成は実施例1のものと同じである。そこで、ここでも、本実施例に係る駆動方法のみを説明することにする。但し、ここでも、本発明の理解を容易にするため、まず従来の方法によるCCD撮像素子34の駆動方法を説明した後、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法を説明することにする。
図8は、従来の方法によるCCD撮像素子34の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。
同図のタイミングチャートにおいて、モードが”動画モード”であるときは、飛ばし読みを行って2倍のフレームレートで読出しを行い、また、垂直転送については、1水平期間に2回転送を行っている。
静止画の取り込みについては、タイミングt0の時に静止画記録トリガが入力されると、次のフレームより静止画用露光期間(同図の本露光期間)となる。同図では、数フレーム分の露光期間、いわゆる長時間露光時において、暗電流が増加しないように、V転送パルス1,2A,2B,3,4をそれぞれLレベルとしている。
図9は、この時のCCD撮像素子34の状態を説明する平面図である。
尚、同図は、前述の図17に対応するものであるので、同一の構成要素は同一の符号を付して示している。
図9に示すように、V転送パルス1,2A,2B,3,4をそれぞれLレベルにすることにより、転送電極V1,V2,V3,V4(同図の斜線部)のポテンシャルを低くし、フォトダイオード71に暗電流が流れ込まないようにしている。尚、前述の図22(b) でも説明したように、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2をLレベル(中間電圧)にしておくと、垂直転送電極V2下からフォトダイオードに流れ込む暗電流(電子)が少なくなることは、既に述べたとおりである。
図8において、静止画を取り込む際には、全画素読み出しを行うため、V転送パルス2A,2Bが共にHレベルになっている(タイミングt2)。垂直転送については、1水平期間に1回転送を行っている。静止画読み出し及びメモリへの記録が終了すると再び動画の取り込みが開始される。
しかしながら、同図のタイミングチャートに示すように、V転送パルス1,2A,2B,3,4を一定期間Lレベルであった状態から急にHレベルに切り替えて(同図の○部分参照)すぐに電荷移送を行うようにすると、垂直転送路では、一定期間Lレベルであったゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2が急激にHレベルに変化するため、垂直転送電極V2下のポテンシャルも急激に変化してしまう(前述の図18(b) 参照)。これによって、P型ウェル層のポテンシャルが変動し、逆注入現象が発生し易くなってしまう。
そこで、本実施例に係る駆動方法では、次に説明する駆動方法により、その問題を解決するようにしている。
図10は、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。
同図に示すように、本実施例に係るタイミングチャートにおいては、電荷移送をする直前、すなわちタイミングt2の直前の一定期間(モードが”通常転送”の期間)において、1水平期間に1回の垂直転送を数回行うようにしている(同図の○部分参照)。
これにより、垂直転送路のポテンシャルの状態は、タイミングt1には前述の図9に示したものだったものが、タイミングt2の直前には図17に示したものとなる。すなわち、タイミングt2の直前には、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2下のポテンシャルは、垂直転送電極V2をMレベル(中間電圧)としたときのポテンシャル(前述の図18,図22(a) 参照)となるので、タイミングt2になった時の垂直転送電極V2下のポテンシャル変動は、垂直転送電極V2をMレベルとしたときのポテンシャルからHレベル(高電圧)としたときのポテンシャルへの変動だけとなる。従って、P型ウェル層のポテンシャルの変動も少なくなり、逆注入現象の発生を防止することができる。
このように、本実施例は、フォトダイオードに電荷を蓄積している間は、少なくともゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2下にポテンシャル井戸が形成されないように垂直転送電極V2をLレベル(低電圧)とすることにより暗電流を低減し、フォトダイオードに蓄積された電荷を垂直転送路に移送する直前に、少なくとも垂直転送電極V2下にポテンシャル井戸が形成されるような電圧を垂直転送電極V2に印加することにより、P型ウェル層のポテンシャルの変動を少なくし、逆注入現象の発生を防止するものである。
また、この図10に示した駆動方法に係るタイミングチャートは、次のように変形することもできる。
図11は、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法の変形例に係るタイミングチャートを示す図である。
同図の変形例に係るタイミングチャートにおいては、電荷移送を行う直前に、すなわちタイミングt2の直前の一定期間(モードが”高速排出”の期間)に、更に、高速垂直転送(高速排出)を行うようにしている(同図の○部分参照)。これにより、更に、スミア現象の発生を低減させることができる。
このように、本変形例は、フォトダイオードに蓄積された電荷を読出しゲートを介して垂直転送路に移送する直前に、垂直転送電極V1、V2、V3、V4に高速駆動パルスを印加することにより、更に、スミア現象の発生を低減するものである。
以上、本実施例によれば、逆注入現象の発生を防止しつつ高感度かつ低ノイズの撮影が可能となる。
本実施例も、CCD撮像素子の駆動方法のみが実施例1のものと異なり、顕微鏡システムの構成は実施例1のものと同じである。そこで、ここでも、本実施例に係る駆動方法のみを説明することにする。
図12は、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。
同図に示すように、本実施例に係るタイミングチャートは、実施例1に係るものと実施例3に係るものを組み合わせたもの、すなわち、高感度露光と長時間露光を組み合わせたものである。長時間露光時(同図の本露光期間)は、V転送パルス1,2A,2B,3,4のそれぞれをLレベルにすると共にVSUB(VSUBのLレベル)を5Vとし、電荷移送を行う直前に、すなわちタイミングt2の直前の一定期間(モードが”通常転送”の期間)に、1水平期間に1回の垂直転送を数回行い(同図の○部分参照)、モードが”静止画読出期間”のときにVSUBのLレベルを10Vとしている。これにより、逆注入現象の発生を防止することができる。
このように、本実施例は、フォトダイオードに電荷を蓄積している間は、少なくともゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2下にポテンシャル井戸が形成されないように垂直転送電極V2をLレベル(低電圧)とすることにより暗電流を低減し、フォトダイオードに蓄積された電荷を読出しゲートを介して垂直転送路に移送する直前に、少なくとも垂直転送電極V2下にポテンシャル井戸が形成されるような電圧を垂直転送電極V2に印加する共にVSUB(VSUBのLレベル)を上げることにより、逆注入現象の発生を防止するものである。
また、同図に示した駆動方法に係るタイミングチャートは、次のように変形することもできる。
図13は、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法の変形例に係るタイミングチャートを示す図である。
同図の変形例に係るタイミングチャートにおいては、電荷移送を行う直前に、すなわちタイミングt2の直前の一定期間(モードが”高速排出”の期間)に、更に、高速垂直転送(高速排出)を行うようにしている(同図の○部分参照)。これにより、更に、スミア現象の発生を低減させることができる。
このように、本変形例は、フォトダイオードに蓄積された電荷を垂直転送路に移送する直前に、更に、垂直転送電極V1、V2、V3、V4に高速駆動パルスを印加することにより、更に、スミア現象の発生を低減させるものである。
以上、本実施例によれば、逆注入現象の発生を防止しつつ高感度かつ低ノイズの撮影が可能になる。
本実施例において、顕微鏡システムの構成は実施例1のものと同じである。
この顕微鏡システムにおいて、高感度撮影が必要となるのは、蛍光撮影の場合がほとんどである。蛍光撮影の場合は、前述の図3に示すようにキューブユニット29を通してから撮影をする。このキューブユニット29には、蛍光キューブが複数種類備えられており、顕微鏡コントロール部40により、使用する蛍光キューブを選択することができるようになっている。尚、この蛍光キューブの選択により、励起光の励起波長の切換えが行われるものである。従って、選択された蛍光キューブにより標本3に照射する励起光とCCD撮像素子34に受光される蛍光との分光感度が限定されるため、蛍光キューブの種類がわかれば分光感度がほぼ予測できる。
図14は、特定の励起フィルタを有する蛍光キューブにより標本3に440nm付近の励起光を照射したきにCCD撮像素子34に受光された蛍光の波長と、VSUBと感度との関係を示す図である。
同図に示すように、標本3に440nm付近の励起光を照射すると、CCD撮像素子34に受光される蛍光の波長は、標本3にもよるが、およそ500nm付近となり、高感度(VSUBを5V)にしても、あまり感度アップを期待できないのが確認できる。また、高感度(VSUBを5V)にすると、ブルーミング現象やスミア現象等の問題が生じる虞もある。そこで、この蛍光キューブが選択された場合には、感度を通常(VSUBを10V)にするようにする。
また、図15は、他の励起フィルタを有する蛍光キューブにより標本3に530nm付近の励起光を照射したときにCCD撮像素子34に受光された蛍光の波長と、VSUBと感度との関係を示す図である。
同図に示すように、標本3に530nm付近の励起光を照射すると、CCD撮像素子34に受光される蛍光の波長は、標本3にもよるが、およそ620nm付近となり、高感度(VSUBを5V)にすると、感度アップを期待できるのが確認できる。そこで、この蛍光キューブが選択された場合には、感度を高感度(VSUBを5V)にするようにする。
このように、本実施例では、選択された蛍光キューブに応じて(励起光の励起波長の切換えに応じて)VSUB(VSUBのLレベル)を変更することにより、選択された蛍光キューブに応じた最適な撮影方法を行うようにするものである。
具体的には、CPU51が顕微鏡コントロール部40に使用する蛍光キューブの種類を指定して蛍光キューブを選択し、同時に、感度を高感度にするか否か(VSUB(VSUBのLレベル)を5Vにするか10Vにするか)を判断し、その判断結果に応じてVSUBcontを変動させるものである。
図16は、本実施例に係るCCD撮像素子34の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。
尚、同図においては、VSUBcontの段と信号出力の段との間に、使用する蛍光キューブにより標本3に照射される励起光の波長も示している。
同図に示すように、440nmの励起光を照射させる蛍光キューブを使用した場合には、感度を通常のまま、すなわち、VSUBcontをOFFとしてVSUBのLレベルを10Vにし、530nmの励起光を照射させる蛍光キューブを使用する場合には、感度を高感度、すなわち、VSUBcontをONとしてVSUBのLレベルを5Vにするようにしている。
以上、本実施例によれば、使用する蛍光キューブに応じて最適な撮影方法を用いて撮影を行うことができると共に、逆注入現象の発生を防止しつつ高感度かつ低ノイズの撮影を行うことができる。
尚、本実施例では、440nmと530nmの2種類の励起波長の励起光を使用した場合のタイミングチャートを示したが、3種類以上の励起波長の励起光を使用し、各励起波長毎にVSUBのLレベルを最適な電圧にすべくVSUBcontを変動させるようにすることも可能であることは勿論である。
以上、実施例1乃至5について説明したが、各実施例では、垂直転送路における垂直転送を、4つ(4相)の垂直転送電極を用いて4相駆動方式で行っているが、m(mは2以上の整数)個の垂直転送電極を用いてm相駆動方式で行うようにすることも可能である。
また、各実施例では、垂直転送電極V2が読出しゲート電極も兼ねていたが、垂直転送電極V2とは別に読出しゲート電極を設けるようにすることも可能である。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
実施例1に係る顕微鏡システムの構成を示す図である。 顕微鏡システムの詳細な構成を示す図である。 顕微鏡システムのブロック図である。 (a),(b) は、飛ばし読みを可能にするCCD撮像素子の構成及びその動作を説明する図である。 従来の方法によるCCD撮像素子の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。 実施例1に係るCCD撮像素子の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。 実施例2に係るCCD撮像素子の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。 従来の方法によるCCD撮像素子の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。 CCD撮像素子の状態を説明する平面図である。 実施例3に係るCCD撮像素子の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。 実施例3に係るCCD撮像素子の駆動方法の変形例に係るタイミングチャートを示す図である。 実施例4に係るCCD撮像素子の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。 実施例4に係るCCD撮像素子の駆動方法の変形例に係るタイミングチャートを示す図である。 特定の励起フィルタを有する蛍光キューブにより標本に440nm付近の励起光を照射したきにCCD撮像素子に受光された蛍光の波長と、VSUBと感度との関係を示す図である。 他の励起フィルタを有する蛍光キューブにより標本に530nm付近の励起光を照射したときにCCD撮像素子に受光された蛍光の波長と、VSUBと感度との関係を示す図である。 実施例5に係るCCD撮像素子の駆動方法に係るタイミングチャートを示す図である。 CCD撮像素子の一部構成を示す平面図である。 (a) は縦型オーバーフロードレイン構造のインターライン型CCD撮像素子の一部断面構造を示す図、(b) は(a) に示したCCD撮像素子の、基板深さ方向及び基板水平方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。 基板電圧を標準的な値(VSUB=10V)としたときの、フォトダイオードの基板深さ方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。 基板電圧を5V(VSUB=5V)としたときの、フォトダイオードの基板深さ方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。 近年のCCD撮像素子の基板バイアス電圧発生回路を含む回路を、図17に示したCCD撮像素子に適用した例を示す図である。 (a),(b),(c) は、それぞれ、CCD撮像素子において、ゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2を、Mレベル(中間電圧),Lレベル(低電圧),Hレベル(高電圧)とした場合における、垂直転送電極V2下のポテンシャルの状態を示す図である。 基板電圧を2V(VSUB=2V)としたときの、フォトダイオードの基板深さ方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。 フォトダイオードから垂直転送電極V2への電荷移送時にゲート電極を兼ねる垂直転送電極V2に15Vの高い正電圧が印加されたときの、フォトダイオードの基板深さ方向の電子に対するポテンシャルを示す図である。
符号の説明
1 顕微鏡本体
2 ステージ
3 標本
4 対物レンズ
5 三眼鏡筒ユニット
6 接眼レンズユニット
7 結像レンズユニット
8 電子カメラ
11 透過照明光学系
12 落射照明光学系
13 透過照明用光源
14 コレクタレンズ
15 透過用フィルタユニット
16 透過視野絞り
17 透過シャッタ
18 折曲げミラー
19 透過開口絞り
20 コンデンサ光学素子ユニット
21 トップレンズユニット
22 落射照明用光源
23 落射用フィルタユニット
24 落射シャッタ
25 落射視野絞り
26 落射開口絞り
27 レボルバ
28 対物レンズ側光学素子ユニット
29 キューブユニット
30 ビームスプリッタ
31 中間変倍光学系(ズーム鏡筒)
31a 変倍ズームレンズ
32 オートフォーカス(AF)ユニット
33 写真接眼レンズユニット
33a 写真接眼レンズ
34 撮像素子
35 ビームスプリッタ
35a AF用受光素子
36 駆動回路部
37 対物レンズ検出部
38 リタデーション調整動作検出部
39 写真接眼レンズ検出部
40 顕微鏡コントロール部
51 CPU
52 CDS回路
53 増幅器(AMP)
54 OBクランプ回路
55 A/D変換器
56 画像メモリ
57 メモリコントローラ
58 画像信号処理回路
59 液晶ディスプレイ(LCD)
60 DRAM
61 圧縮伸長回路
62 記録媒体
63 操作部
64 タイミングジェネレータ(TG)
65 シグナルジェネレータ(SG)
66 SUB電圧切り替え回路
67 SUBパルス重畳回路
71 フォトダイオード
72 読出しゲート
73 垂直転送路
74 水平転送路
75 電荷(信号)検出器
76 読出しアンプ
80 N型基板
81 P型ウェル(P−Well)層
82 N型フォトダイオード層
83 N型垂直CCD埋込み層
84 P型垂直CCDウェル層
85 絶縁層
86 垂直転送電極
87 高濃度P型不純物層
88 金属層
89、90、91 範囲
92、93、94、95、96 範囲
100、101 曲線
102 基板バイアス電圧発生回路(内部VSUB発生回路)
103 SUB電圧切換え回路
104 SUBパルス重畳回路
105 TG(タイミングジェネレータ)
106、107 曲線

Claims (2)

  1. 動画を取得する機能と静止画を取得する機能を有する撮像装置であって、
    被写体光量に応じた電荷を発生する光電変換素子が二次元に配列された半導体基板と、
    前記半導体基板に基板バイアス用の電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記光電変換素子に蓄積された電荷を移送するための読出しゲートと、
    前記読出しゲートを制御するための読出しゲート電極と、
    前記読出しゲートを介して移送された前記電荷を垂直方向に転送するための垂直転送路と、
    前記読出しゲートを介して前記垂直転送路に移送された前記電荷を、前記垂直転送路内で垂直方向に転送するための垂直転送電極と、
    を有し、
    前記電圧供給手段は、前記静止画を取得する際にのみ、前記光電変換素子に蓄積された電荷が前記読出しゲートを介して前記垂直転送路に移送される直前に前記半導体基板に供給する前記基板バイアス用の電圧を上げ、
    前記読出しゲートを制御して前記垂直転送路に移送する電荷を制限する飛ばし読みを行う場合には、前記電圧供給手段は、前記光電変換素子に蓄積された電荷が前記読出しゲートを介して前記垂直転送路に移送される直前に前記半導体基板に供給する前記基板バイアス用の電圧を上げない、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記飛ばし読みは、前記動画を取得する際に行われる、
    ことを特徴とする請求項記載の撮像装置。
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