JP4531387B2 - 書籍返却用仕分方法 - Google Patents

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本発明は、書店から返却されてくる書籍を、その書籍を出版した出版社ごとで、かつ、前記書籍の銘柄別または前記書籍の単価別に区分けした出版社返却用区分形態に仕分ける仕分処理を行う書籍返却用仕分方法に関する。
上記のような書籍返却用仕分方法は、書店から返却される書籍を出版社に返却する取次ぎ店などに設置され、仕分処理を行うことによって、書籍から返却されてくる書籍を出版社返却用区分形態に仕分けて、各出版社に対して、出版社返却用区分形態での書籍の返却を可能とするものである。
このような書籍返却用仕分方法において、書籍に非接触ICタグを付与して、その非接触ICタグに、書籍を出版した出版社の識別情報、書籍の銘柄情報、書籍の単価情報などの各種の情報を記憶させ、リーダライタやハンディー端末にて、書籍の非接触ICタグに記憶されている各種の情報を読み取りかつ記録することにより、非接触ICタグに記憶されている各種の情報を管理しながら、仕分処理を行うようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、従来では、仕分処理として、書店から返却されてくる書籍を、人為作業にて定められた区分形態に仕分ける人為式仕分処理を繰り返し行うことによって、最終的に、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
説明を加えると、図9に示すように、仕分処理として、人為作業による一次仕分処理、人為作業による二次仕分処理、人為作業による三次仕分処理、人為作業による四次仕分処理、結束処理、人為作業による五次仕分処理、保管処理、人為作業による六次仕分処理を行うことによって、最終的に、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
そして、一次仕分処理においては、判サイズごとに区分けした判サイズ区分形態が定められており、書店から返却されてくる書籍を一次仕分対象の書籍として、人為作業にて判サイズ区分形態に仕分けるように構成されている。
また、二次仕分処理においては、出版社名の行別に区分けした版元行別区分形態(例えば、講談社が出版した書籍は、カ行の出版社に区分ける形態)が定められており、一次仕分処理が終了した書籍を二次仕分対象の書籍として、人為作業にて版元行別区分形態に仕分けるように構成されている。
三次仕分処理においては、出版社ごとに区分けした版元別区分形態が定められており、二次仕分処理を終了した書籍を三次仕分対象の書籍として、人為作業にて版元区分形態に仕分けるように構成されている。
そして、四次仕分処理、五次仕分処理、および、六次仕分処理の夫々においても、銘柄別に区分けした銘柄別区分形態、出版社に書籍を返却する曜日別に区分けした返却曜日別区分形態、出版社ごとにかつ銘柄別に区分けした出版社返却用区分形態が定められており、人為作業にて定められている区分形態に仕分けるように構成されている。
特開2001−240217号公報
しかしながら、上記従来の書籍返却用仕分方法では、人為作業による仕分処理を繰り返
し行うことによって、出版社返却用区分形態に仕分けるようにしているので、多大な人為作業が必要となり、効率よく仕分けを行うことができない虞があった。
説明を加えると、書店から返却されてくる書籍は、例えば、一日に68万冊で、普通判サイズの書籍だけでも、例えば、出版社数が2143社、銘柄点数が57000点もあるので、書店から返却されてくる書籍はその出版社数および銘柄点数ともに膨大な量である。
したがって、書店から返却されてくる書籍について人為作業にて仕分けるとなると、その作業量が膨大なものとなり、仕分けの効率も悪いものとなる。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、人為作業の軽減を図り、効率よい仕分けを行うことができる書籍返却用仕分方法を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかる書籍返却用仕分方法の第1特徴構成は、書店から返却されてくる書籍を、その書籍を出版した出版社ごとで、かつ、前記書籍の銘柄別または前記書籍の単価別に区分けした出版社返却用区分形態に仕分ける仕分処理を行う書籍返却用仕分方法において、
受け入れ部に受け入れた前記書籍を複数の仕分部に仕分け搬送可能な仕分手段と、その仕分手段にて複数の仕分部に仕分けられた前記書籍を収納する収納体と、前記収納体を保管可能な保管棚と、前記収納体を前記保管棚の入出庫口に搬送する入庫ラインと、前記仕分手段の仕分作動を制御する運転制御手段と、人為作業にて書籍を仕分ける人為仕分箇所と、前記収納体を前記保管棚の入出庫口から前記受け入れ部及び前記人為仕分箇所に搬送する出庫ラインとを用いて
前記仕分処理として、前記書店から返却されてくる書籍を一次仕分対象の書籍として、定められた一次区分形態に前記仕分手段にて仕分ける一次仕分処理と、その一次仕分処理にて一次区分形態に仕分けられて前記収納体に収納された状態で前記保管棚に保管されている書籍のうち、前記書籍の返却タイミングとなった出版社が出版した書籍であるとして集約された書籍を二次仕分対象の書籍として、前記出版社返却用区分形態に仕分ける二次仕分処理とを行うように構成され、
前記出版社が、出版している前記書籍の冊数及び銘柄点数が多い、出版している前記書籍の冊数が多い、又は、出版している前記書籍の銘柄点数が多い上位の出版社を多出版数の出版社とし、上位の出版社を除いた残りの出版社を出版している前記書籍の少ない少出版数の出版社とするように区分けされ、
前記一次区分形態は、前記一次仕分処理において、前記多出版数の出版社が出版した書籍と前記少出版数の出版社が出版した書籍とを前記複数の仕分部のうちの異なる仕分部に仕分け、且つ、前記多出版数の出版社が出版した書籍については、同じ出版社が出版した書籍は同じ仕分部に仕分け、前記少出版数の出版社が出版した書籍については、複数の出版社を一つの組として、同じ組に属する書籍は同じ仕分部に仕分けるように定められ、
前記一次仕分処理においては、前記運転制御手段が、前記一次仕分対象の書籍について、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の一次仕分用入力情報を管理して、前記複数の仕分部に対して、前記一次区分形態に仕分けるべく、前記仕分手段の仕分作動を制御する機械式一次仕分処理を実行するように構成され、
前記二次仕分処理においては、
前記運転制御手段が、前記二次仕分対象の書籍のうち、前記一次仕分処理において前記多出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の二次仕分用入力情報を管理して、前記複数の仕分部に対して、前記出版社返却用区分形態に仕分けるべく、前記仕分手段の仕分作動を制御する機械式二次仕分処理を実行するように構成され、かつ、
前記二次仕分対象の書籍のうち、前記一次仕分処理において前記少出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、前記人為仕分箇所にて人為作業にて前記出版社返却用区分形態に仕分ける人為式二次仕分処理を行うように構成されている点にある。
すなわち、書店から書籍が返却されてくると、その書籍を一次仕分対象の書籍として、運転制御手段が機械式一次仕分処理を行うことにより、仕分手段を用いながら、一次区分形態に仕分けることができることになる。
そして、機械式一次仕分処理にて一次区分形態に仕分けられた書籍をコンテナなどの収納体などに収納して、その収納体を一次区分形態ごとに区分けする状態で保管棚に保管させることができることになる。
また、返却タイミングは、出版社返却用区分形態に仕分けた書籍を出版社に返却するタイミングとしており、その返却タイミングとなるまで、書店から返却されてくる書籍が一次区分形態に仕分けた状態で順次保管棚に保管されていくことになる。
そして、返却タイミングとなると、その返却タイミングとなった出版社が出版した書籍を保管棚から集約し、その集約された書籍を二次仕分対象の書籍として、運転制御手段が機械式二次仕分処理を行うことにより、機械式一次仕分処理において用いた仕分手段を再度用いながら、出版社返却用区分形態に仕分けることができることになる。
また、機械式一次仕分処理における一次区分形態を、その後機械式二次仕分処理を行うことにより出版社返却用区分形態に仕分け可能となるように定めて、同一の仕分手段を二回用いることにより、出版社返却用区分形態に仕分けるので、仕分部の数を極力少なくして、仕分手段の構成の簡素化を図ることができることになる。
すなわち、仕分手段を一回用いるだけで出版社返却用区分形態に仕分けるためには、出版社数や銘柄点数または単価点数と同数の仕分部が必要となり、膨大な数の仕分部が必要となるので、それだけ仕分手段の構成の複雑化を招くことになる。
以上のことから、運転制御手段が、機械式一次仕分処理および機械式二次仕分処理を行うことにより、極力仕分部の数少ない仕分手段を活用しながら、書店から返却されてくる書籍を出版社返却用区分形態に仕分けることができることとなって、仕分手段の構成の簡素化を図りながらも、人為作業の軽減を図り、効率よい仕分けを行うことができる書籍返却用仕分方法を提供できるに至った。
しかも、二次仕分対象の書籍は、一次区分形態に仕分けられたのち保管棚に順次保管されている書籍のうち、返却タイミングとなった出版社が出版し書籍であるとして集約したものであるので、二次仕分対象の書籍の数を多くして、仕分手段を用いることによる効率よい仕分けを的確に行うことができることになる。
説明を加えると、例えば、二次仕分対象の書籍を、保管棚を利用せずに、単に、一次区分形態に仕分けられただけのものとすると、二次仕分対象の書籍の数が少なくなり、仕分手段を用いた機械式二次仕分処理を行うことによって、かえって手間がかかるなどの問題が生じて、効率よい仕分けを行うことができない虞がある。
また、第1特徴構成によれば、複数の出版社は、出版している書籍の冊数や銘柄点数が多い多出版数の出版社と出版している書籍の冊数や銘柄点数が少ない少出版数の出版社とに区分けできることから、その出版社の区分けを利用して、一次区分形態を、一次仕分処理において、多出版数の出版社が出版した書籍と少出版数の出版社が出版した書籍とを区別する状態で書籍を仕分けるように定めている。
そして、運転制御手段が機械式一次仕分処理を行うことにより、多出版数の出版社が出版した書籍と少出版数の出版社が出版した書籍とを区別する状態で書籍を仕分けることができるので、保管棚への保管や二次仕分処理を、多出版数の出版社が出版した書籍と少出版数の出版社が出版した書籍とを区別して行うことができることになる。
したがって、多出版数の出版社が出版した書籍に対しては、多出版数の出版社に適した状態での保管棚への保管や二次仕分処理を行うことができ、少出版数の出版社が出版した書籍に対しても、少出版数の出版社に適した状態での保管棚への保管や二次仕分処理を行うことができることとなって、効率よい仕分けを行うことができることになる。
また、第1特徴構成によれば、一次仕分処理において多出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍に対しては、運転制御手段が機械式二次仕分処理を行い、かつ、一次仕分処理において少出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍に対しては、人為式二次仕分処理を行うことができることになる。
そして、多出版数の出版社が出版した書籍については、出版している書籍の冊数や銘柄点数または単価点数も多いことから、仕分手段を用いた機械式二次仕分処理を行うことにより、人為作業の軽減を図り、効率よい二次仕分けを行うことができることになる。
それに対して、少出版数の出版社が出版した書籍については、出版している書籍の冊数や銘柄数または単価点数も少ないことから、仕分手段を用いた機械式二次仕分処理を行うことによって、かえって手間がかかるなどの問題が生じて効率よい二次仕分けを行うことができない虞があるので、人為作業による人為式二次仕分処理を行うことにより、効率よい二次仕分けを行うことができることになる。
したがって、多出版数の出版社が出版した書籍についてだけでなく、少出版数の出版社が出版した書籍についても、効率よい二次仕分けを行うことができることになる。
本発明にかかる書籍返却用仕分方法の第2特徴構成は、前記保管棚に対する入出庫口と前記保管棚の複数の収納部との間で前記書籍を収納する前記収納体を移載可能な移載装置を用いて
前記運転制御手段が、各収納部に対する収納状態を管理しながら、前記一次仕分処理にて前記一次区分形態に仕分けられた書籍を収納する前記収納体を前記収納部に収納し、且つ、前記保管棚に保管されている書籍のうち、前記返却タイミングとなった出版社が出版した書籍を収納する前記収納体を選択して、その選択された収納体を前記入出庫口に出庫するように、前記移載装置の作動を制御するように構成されている点にある。
すなわち、運転制御手段が、どの収納部にどの書籍を収納しているかなどの各収納部に対する収納状態を管理しながら、移載装置にて書籍を入出庫口から収納部に収納させることができるとともに、保管棚に保管されている書籍のうち、返却タイミングとなった出版社が出版した書籍を選択して、移載装置にてその選択された書籍を収納部から入出庫口に出庫させることができることになる。
したがって、入出庫口と各収納部との間での書籍の移載については、運転制御手段にて移載装置の作動を制御することにより行うことができるので、それだけ人為作業の軽減を図ることができることになる。
本発明にかかる書籍返却用仕分方法の第3特徴構成は、書店から返却されてくる書籍を、その書籍を出版した出版社ごとで、かつ、前記書籍の銘柄別または前記書籍の単価別に区分けされた出版社返却用区分形態に仕分ける仕分処理を行う書籍返却用仕分方法において、
受け入れ部に受け入れた前記書籍を複数の仕分部に仕分け搬送可能な仕分手段と、前記仕分手段の仕分作動を制御する運転制御手段と、人為作業にて書籍を仕分ける人為仕分箇所とを用いて
前記仕分処理として、前記書店から返却されてくる書籍を一次仕分対象の書籍として、定められた一次区分形態に前記仕分手段にて仕分ける一次仕分処理と、その一次仕分処理にて仕分けられた書籍を二次仕分対象の書籍として、前記出版社返却用区分形態に仕分ける二次仕分処理とを行うように構成され、
前記出版社が、出版している前記書籍の冊数及び銘柄数が多い、出版している前記書籍の冊数が多い、又は、出版している前記書籍の銘柄点数が多い上位の出版社を多出版数の出版社とし、上位の出版社を除いた残りの出版社を出版している前記書籍の少ない少出版数の出版社とするように区分けされ、
前記一次区分形態は、前記一次仕分処理において、前記多出版数の出版社が出版した書籍と前記少出版数の出版社が出版した書籍とを前記複数の仕分部のうちの異なる仕分部に仕分け、且つ、前記多出版数の出版社が出版した書籍については、同じ出版社が出版した書籍は同じ仕分部に仕分け、前記少出版数の出版社が出版した書籍については、複数の出版社を一つの組として、同じ組に属する書籍は同じ仕分部に仕分けるように定められ、
前記一次仕分処理においては、前記運転制御手段が、前記一次仕分対象の書籍について、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の一次仕分用入力情報を管理して、前記複数の仕分部に対して、前記一次区分形態に仕分けるべく、前記仕分手段の仕分作動を制御する機械式一次仕分処理を実行するように構成され、
前記二次仕分処理においては、
前記運転制御手段が、前記二次仕分対象の書籍のうち、前記一次仕分処理において前記多出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の二次仕分用入力情報を管理して、前記複数の仕分部に対して、前記出版社返却用区分形態に仕分けるべく、前記仕分手段の仕分作動を制御する機械式二次仕分処理を実行し、かつ、
前記二次仕分対象の書籍のうち、前記一次仕分処理において前記少出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、前記人為仕分箇所にて人為作業にて前記出版社返却用区分形態に仕分ける人為式二次仕分処理を行うように構成されている点にある。
すなわち、書店から書籍が返却されてくると、その書籍を一次仕分対象の書籍として、運転制御手段が機械式一次仕分処理を行うことにより、仕分手段を用いながら、多出版数の出版社と少出版数の出版社とを区別する状態で一次区分形態に仕分けることができることになる。
そして、一次仕分処理において多出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍に対しては、運転制御手段が機械式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けることができ、かつ、一次仕分処理において少出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍に対しては、人為式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けることができることになる。
また、機械式一次仕分処理における一次区分形態を、その後機械式二次仕分処理を行うことにより出版社返却用区分形態に仕分け可能となるように定めて、仕分手段を二回用いることにより、出版社返却用区分形態に仕分けるので、仕分部の数を極力少なくして、仕分手段の構成の簡素化を図ることができることになる。
すなわち、仕分手段を一回用いるだけで出版社返却用区分形態に仕分けるためには、出版社数や銘柄点数または単価点数と同数の仕分部が必要となり、膨大な数の仕分部が必要となるので、それだけ仕分手段の構成の複雑化を招くことになる。
そして、多出版数の出版社が出版した書籍については、出版している書籍の冊数や銘柄点数または単価点数も多いことから、仕分手段を用いた機械式二次仕分処理を行うことにより、人為作業の軽減を図り、効率よい二次仕分けを行うことができることになる。
それに対して、少出版数の出版社が出版した書籍については、出版している書籍の冊数や銘柄数または単価点数も少ないことから、仕分手段を用いた機械式二次仕分処理を行うことによって、かえって手間がかかるなどの問題が生じる虞があるので、人為作業による人為式二次仕分処理を行うことにより、効率よい二次仕分けを行うことができることになる。
したがって、多出版数の出版社が出版した書籍については、運転制御手段が機械式一次仕分処理および機械式二次仕分処理を行うことにより、仕分手段を活用しながら、書店から返却されてくる書籍を出版社返却用区分形態に仕分けることができ、少出版数の出版社が出版した書籍については、運転制御手段が機械式一次仕分処理を行いかつ人為式二次仕分処理を行うことにより、極力仕分手段を活用しながら、効率よい二次仕分けを行うことができることとなって、人為作業の軽減を図り、効率よい仕分けを行うことができる書籍返却用仕分方法を提供できるに至った。
本発明の書籍返却用仕分方法にかかる書籍返却用設備について図面に基づいて説明する。
この書籍返却用設備は、書店から返却されてくる書籍を、その書籍を出版した出版社ごとで、かつ、書籍の銘柄別に区分けした出版社返却用区分形態に仕分ける仕分処理を行うように構成されている。
〔第1実施形態〕
そして、この書籍返却用設備は、図1および図2に示すように、書店から返却されてくる書籍Kを受け入れる受け入れ部1、受け入れ部1に受け入れた書籍Kを複数の仕分部2に仕分け搬送可能な仕分手段としてのソーター3、そのソーター3にて仕分けられた形態ごとに区分けする状態で書籍Kを保管可能な保管棚4、受け入れ部1にて受け入れた書籍Kをソーター3に搬送するローダーライン5、ソーター3にて仕分けられた書籍Kを保管棚4に搬送する入庫ライン6、保管棚4に保管されている書籍Kを受け入れ部1に搬送する出庫ライン7、仕分処理についての各種情報およびソーター3の仕分作動などを管理する運転制御手段としての管理部Hなどを備えて構成されている。
前記ソーター3は、書店から返却されてくる書籍Kのうち、普通判サイズ(例えば、B6判、A5判、B5判)の書籍Kを仕分ける普通判ソーター3a、小判サイズ(例えば、文庫判、新書判)の書籍Kを仕分ける小判ソーター3b、大判サイズ(例えば、A4判)の書籍Kを仕分ける大判ソーター3cから構成されている。
そして、例えば、普通判ソーター3aとして、仕分部2を432個備えたソーターが2台設けられ、小判ソーター3bとして、仕分部2を102個備えたソーターが2台設けられ、大判ソーター3cとして、仕分部2を70個備えたソーターが1台設けられている。
前記受け入れ部1は、例えば、12個配設され、各受け入れ部1において、書店から返却されてくる書籍Kについて、検品、重量測定、判サイズ測定などの処理を行うとともに、バーコードリーダーにて書籍Kのバーコードを読むことにより、その書籍Kの判サイズ、その書籍Kを出版した出版社、銘柄、単価など、書籍Kについての情報を入力可能に構成されている。
前記ローダーライン5は、複数のコンベヤと複数の分岐装置とを組み合わせて構成され、図3に示すように、受け入れ部1での検品などの処理が終了した書籍Kをソーター3に搬送するように構成され、1つの受け入れ部1に対して2つ配置させる状態で設けられている。
ちなみに、図3は、普通判ソーター3aと一つの受け取り部1を抜き出した平面図を示している。
そして、ローダーライン5は、普通判サイズの書籍Kについては、普通判ソーター3aに供給し、小判サイズの書籍Kについては、小判ソーター3bに供給し、大判サイズの書籍Kについては、大判ソーター3cに供給すべく、書籍Kのサイズごとにそのサイズに対応するソーター3に仕分ける状態で書籍Kを搬送するように構成されている。
また、ローダーライン5は、図3に示すように、受け入れ部1での検品にてNGとなった書籍Kについては、リジェクトライン8に搬送し、ソーター3に供給できない書籍Kをオーバーフローリジェクトライン14に接続されている。
前記ソーター3については、普通判ソーター3a、小判ソーター3b、および、大判ソーター3cのいずれもが同様の構成であり、図3に示すように、書籍Kを載置可能でかつ仕分部2の夫々に対して書籍Kを仕分可能なキャリア15をループ上の搬送経路上に沿って循環させる循環式にて構成されている。
そして、図示はしないが、ソーター3には、ローダーライン5にて搬送された書籍Kをキャリア15に誘導するインダクション装置や、書籍Kを載置可能なキャリア15を一定間隔で複数装着して、縦軸芯周りで回動自在な駆動スプロケットと縦軸芯周りで回動自在な従動スプロケットとにわたって巻回されて一定方向に回転される無端回転チェーンなどが設けられている。
そして、ソーター3は、複数の仕分部2に対して、キャリア15にて書籍Kを載置する状態で書籍Kを循環搬送させ、書籍Kが仕分け先の仕分部2に対応する位置まで循環搬送されると、その仕分け先の仕分部2に仕分ける仕分作動を行うことにより、書籍Kを複数の仕分部2に仕分け搬送するように構成されている。
ちなみに、複数の仕分部2は、キャリア15よりも下方側に配設されており、キャリア15が、例えば、下方側に配設されている仕分部2に対して書籍Kを誘導する傾斜姿勢と書籍Kを載置する載置姿勢とに切換自在に構成され、キャリア15を載置姿勢から傾斜姿勢に切り換えることにより、仕分部2に書籍Kを仕分ける仕分作動を行うように構成されている。
また、キャリア15は、その循環方向に対して、左右に並ぶ状態で2つ配設され、その2つのキャリア15が一定間隔で複数装着されている。
前記保管棚4は、図4に示すように、間隔を隔てて対向する状態で複数設けられ、それら複数の保管棚4の夫々が、縦横に複数並べた複数の収納部9を備えて、コンテナなどの収納体10に書籍Kを収納した状態で、その収納体10を各収納部9に収納可能に構成されている。
そして、保管棚4に対する入出庫口12と複数の収納部9との間で収納体10を移載可能なスタッカークレーンなどの移載装置11が設けられている。
前記入庫ライン6は、複数のコンベヤにて構成され、ソーター3にて仕分けられた書籍Kを収納体10に収納した状態でその収納体10を保管棚4の入出庫口12に搬送するように構成されている。
前記出庫ライン7も、複数のコンベヤにて構成され、移載装置11にて収納部9から出庫口12に出庫された収納体10を受け取り部1に搬送するように構成されている。
そして、入庫ライン6と出庫ライン7とは、その搬送経路の一部が上下2段になるように配設され、入出庫口12には、入庫ライン6から収納体10を受け取り、出庫ライン7に収納体10を受け渡す昇降式リフタなどを備えて構成されている。
また、出庫ライン7は、図1に示すように、移載装置11にて収納部9から出庫口12に出庫された収納体10を、受け取り部1の他に、人為作業にて書籍Kを仕分ける人為仕分箇所13にも搬送可能となるように分岐されている。
そして、人為仕分箇所13には、収納体10を搬送するコンベヤ、書籍Kを仕分けるための複数の間口などが設けられ、複数の間口の夫々に、人為作業にて書籍Kを仕分けるように構成されている。
前記管理部Hは、受け入れ部1に受け入れられた書籍Kについて、重量、判サイズ、出版した出版社、銘柄、単価などの入力情報、および、ロータリーエンコーダなどの計測情報に基づく、ローダーライン5やソーター3における搬送経路上での位置情報を管理するように構成されている。
そして、管理部Hは、管理情報に基づいて、ローダーライン5におけるコンベヤや分岐装置の作動を制御するとともに、ソーター3の仕分作動を制御するように構成されている。
また、管理部Hは、保管棚4の各収納部9に対する収納体10の収納状態を管理しながら、ソーター3にて仕分けられた書籍Kを収納部9に収納するように、移載装置11の作動を制御するとともに、保管棚4の収納部9に保管されている収納体10のうち、一つの収納体10を選択して、その選択された書籍Kを入出庫口12に出庫するように、移載装置11の作動を制御するように構成されている。
そして、管理部Hがソーター3の仕分作動を制御するなどして、書店から返却されてくる書籍Kを、その書籍Kを出版した出版社ごとで、かつ、書籍Kの銘柄別に区分けした出版社返却用区分形態に仕分ける仕分処理を行うように構成されている。
説明を加えると、仕分処理として、書店から返却されてくる書籍Kを一次仕分対象の書籍として、定められた一次区分形態に仕分ける一次仕分処理と、その一次仕分処理にて一次区分形態に仕分けられて保管棚4に保管されている書籍Kのうち、書籍Kの返却タイミングとなった出版社が出版した書籍であるとして集約された書籍Kを二次仕分対象の書籍として、出版社返却用区分形態に仕分ける二次仕分処理とを行うように構成されている。
前記一次仕分処理においては、管理部Hが、一次仕分対象の書籍について、出版社の識別情報、および、銘柄情報の一次仕分用入力情報を管理して、複数の仕分部2に対して、一次区分形態に仕分けるべく、ソーター3の仕分作動を制御する機械式一次仕分処理を実行するように構成されている。
そして、出版社については、出版している書籍Kの多い多出版数の出版社と出版している書籍Kの少ない少出版数の出版社とに区分けされており、一次区分形態は、二次仕分処理を行うことにより出版社返却用区分形態に仕分け可能となるように、かつ、一次仕分処理において、多出版数の出版社が出版した書籍Kと少出版数の出版社が出版した書籍Kとを区別する状態で書籍Kを仕分けるように定められている。
多出版数の出版社と少出版数の出版社とに区分けについては、出版している書籍Kの冊数および銘柄点数が多い上位の出版社を多出版数の出版社として、残りの出版社を少出版数の出版社としている。
前記二次仕分処理においては、一次仕分処理において多出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍Kについて、機械式二次仕分処理を実行し、かつ、一次仕分処理において少出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍Kについて、人為作業にて出版社返却用区分形態に仕分ける人為式二次仕分処理を行うように構成されている。
そして、機械式二次仕分処理としては、管理部Hが、二次仕分対象の書籍Kについて、出版社の識別情報、および、銘柄情報の二次仕分用入力情報を管理して、複数の仕分部2に対して、出版社返却用区分形態に仕分けるべく、ソーター3の仕分作動を制御するように構成されている。
書店から返却されてくる書籍Kに対して、仕分処理を行うことにより、出版社返却用形態に仕分けられるまでの流れについて、図5に基づいて説明を加える。
まず、書店から書籍Kが返却されてくると、受け入れ部1に受け入れられ、受け入れ部1にて、検品、重量測定、判サイズ測定などの処理が行われ、バーコードリーダーにて書籍Kのバーコードを読むことにより、その書籍Kの判サイズ、その書籍Kを出版した出版社、銘柄、単価など、書籍Kについての情報を、一次仕分用入力情報として、入力するように構成されている。
そして、書店から返却されてくる書籍Kは、普通判サイズ、小判サイズ、大判サイズの判サイズごとに出版社返却用区分形態に仕分けられるように構成されており、普通判サイズ、小判サイズ、大判サイズのいずれにおいても、同様の流れであるので、以下、普通判サイズについて説明を加える。
受け入れ部1での検品、重量測定、判サイズ測定などの処理が終了した書籍Kに対して、管理部Hが機械式一次仕分処理を行うことにより、普通判ソーター3aを用いて複数の仕分部2に多出版数の出版社が出版した書籍Kと少出版数の出版社が出版した書籍Kとを区別する状態で一次区分形態に仕分けるように構成されている。
そして、複数の仕分部2に一次区分形態に仕分けられた書籍Kを人為作業にてコンテナなどの収納体10に収納するとともに、その収納体10に収納している書籍Kについての出版社識別情報、および、銘柄情報または単価情報などの情報を管理部Hに記憶させ、収納体10に貼付されたバーコードをバーコードリーダーにて読み取ることにより、管理部Hが、収納体10ごとに収納されている書籍についての情報を、その書籍を収納している収納体10と対応する状態で管理するように構成されている。
その後、収納体10を入庫ライン6の搬入口6aに投入することにより、入庫ライン6にて収納体10を保管棚4に対する入出庫口12まで搬送し、管理部Hが、どの収納体10をどの収納部9に収納しているかの各収納部9に対する収納状態を管理しながら、移載装置11にて収納体10を収納部9に収納するように構成されている。
そして、保管棚4に保管されている書籍Kは、その書籍Kを出版した出版社の返却タイミングになるまで、保管棚4に保管されており、返却タイミングになると、管理部Hが、保管棚4に収納されている収納体10のうち、返却タイミングとなった出版社が出版している書籍Kを収納している収納体10を選択して、移載装置11にてその選択した収納体10を入出庫口12に出庫するように構成されている。
また、入出庫口12に収納体10が出庫されると、返却タイミングとなった出版社が多出版数の出版社であるかまたは少出版数の出版社であるかによって、出庫ライン7にて収納体10を受け入れ部1または人為仕分箇所13に搬送するように構成されている。
すなわち、返却タイミングとなった出版社が多出版数の出版社である場合には、出庫ライン7にて入出庫口12に出庫された収納体10を受け入れ部1に搬送し、返却タイミングとなった出版社が少出版数の出版社である場合には、出庫ライン7にて入出庫口12に出庫された収納体10を人為仕分箇所13に搬送するように構成されている。
そして、受け入れ部1に搬送された収納体10については、バーコードリーダーにて書籍Kのバーコードを読むことにより、その書籍Kの判サイズ、その書籍Kを出版した出版社、銘柄、単価など、書籍Kについての情報を、二次仕分用入力情報として、入力したのち、管理部Hが機械式二次仕分処理を行うことにより、ソーター3を用いて複数の仕分部2に出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
また、人為仕分箇所13に搬送された収納体10については、人為式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
このようにして、書店から返却されてくる書籍Kは、まず、機械式一次仕分処理が行われ、その後、その書籍Kを出版した出版社の返却タイミングがくるまで保管棚4に保管させ、返却タイミングになると、保管棚4に保管されている書籍Kを集約して機械式二次仕分処理または人為式二次仕分処理を行い、出版社返却用区分形態に仕分けられるように構成されている。
また、例えば、書店から返却されてくる書籍Kのうち、古紙化返品が可能な書籍Kについては、機械式一次仕分処理を行うことにより、仕分けることができるので、このような書籍Kに対しては、機械式一次仕分処理のみを行うように構成されている。
したがって、書店から返却されてくる書籍Kは、基本的には、機械式一次仕分処理、保管棚4への保管、機械式二次仕分処理または人為式二次仕分処理の順に行うことにより仕分けを完了するように構成されているが、一部のものについては、機械式一次仕分処理のみを行うだけで仕分けを完了するように構成されているものもある。
前記機械式一次仕分処理について説明を加える。
書店から返却されてくる書籍Kのうち、受け入れ部1にて検品、重量測定、判サイズ測定などの処理が終了した書籍Kを一次仕分対象の書籍とし、受け入れ部1にて書籍Kのバーコードをバーコードリーダーにて読み取ることにより、出版社識別情報、および、銘柄情報などの情報を、一次仕分用入力情報として、入力するように構成されている。
そして、管理部Hは、ローダーライン5にて、普通判サイズの書籍Kについては、普通判ソーター3aに供給し、小判サイズの書籍Kについては、小判ソーター3bに供給し、大判サイズの書籍Kについては、大判ソーター3cに供給するように構成されている。
また、管理部Hは、ローダーライン5にて各ソーター3に書籍Kが供給されると、その書籍Kをインダクション装置にてキャリア15に誘導し、一次区分形態に仕分けるように、複数の仕分部2から、一つの仕分部2を選択して、その選択された仕分部2に書籍Kを仕分けるべく、ソーター3の仕分作動を制御するように構成されている。
ソーター3の仕分作動について説明を加えると、普通判ソーター3a、小判ソーター3b、および、大判ソーター3cのいずれもが同様の構成であるので、普通判ソーター3aを例に挙げて説明を加える。
前記普通判ソーター3aにおいて、一次区分形態に仕分けるために、どの書籍をどの仕分部2に仕分けるかの一次仕分用の仕分条件が、仕分部2ごとに割り当てられており、管理部Hは、その一次仕分用の仕分条件がどの仕分部2に割り当てられているかを、仕分部2の位置情報と対応付けて管理するように構成されている。
そして、管理部Hは、インダクション装置にてキャリア15に書籍Kが誘導されるたびに、その書籍Kについての一次仕分用入力情報に基づいて、一次仕分用入力情報が満たす一次仕分用の仕分条件を選択し、その選択された一次仕分用の仕分条件が割り当てられている仕分部2に書籍Kを仕分けるべく、普通判ソーター3aの仕分作動を制御するように構成されている。
ちなみに、一次仕分用の仕分条件としては、書籍Kの出版社、銘柄、および、古紙として活用するものであるか否かなどの条件が定められている。
そして、例えば、多出版数の出版社についての一次仕分用の仕分条件は、同じ出版社が出版した書籍Kを同じ仕分部2に仕分け、かつ、複数の銘柄を一つの組として、同じ組に属する書籍Kは同じ仕分部2に仕分けられるように定められており、少出版数の出版社についての一次仕分用の仕分条件は、複数の出版社を一つの組として、同じ組に属する書籍Kは同じ仕分部2に仕分けられるように定められている。
前記機械式二次仕分処理について説明を加える。
前記保管棚4に保管されている書籍Kのうち、書籍Kの返却タイミングとなった出版社が出版した書籍Kであるとして入出庫口12に出庫されて、出庫ライン7にて受け入れ部1に受け入れられた書籍Kを二次仕分対象の書籍としている。
そして、受け入れ部1にて、書籍Kのバーコードをバーコードリーダーにて読み取ることにより、出版社識別情報、および、銘柄情報などの情報を、二次仕分用入力情報として、入力するように構成されている。
前記管理部Hは、ローダーライン5にて、普通判サイズの書籍Kについては、普通判ソーター3aに供給し、小判サイズの書籍Kについては、小判ソーター3bに供給し、大判サイズの書籍Kについては、大判ソーター3cに供給するように構成されている。
また、管理部Hは、ローダーライン5にて各ソーター3に書籍Kが供給されると、その書籍Kをインダクション装置にてキャリア15に誘導し、出版社返却用区分形態に仕分けるように、複数の仕分部2から、一つの仕分部2を選択して、その選択された仕分部2に書籍Kを仕分けるべく、ソーター3の仕分作動を制御するように構成されている。
ソーター3の仕分作動について説明を加えると、普通判ソーター3a、小判ソーター3b、および、大判ソーター3cのいずれもが同様の構成であるので、普通判ソーター3aを例に挙げて説明を加える。
前記普通判ソーター3aにおいて、出版社返却用区分形態に仕分けるために、どの書籍をどの仕分部2に仕分けるかの二次仕分用の仕分条件が、仕分部2ごとに割り当てられており、管理部Hは、その二次仕分用の仕分条件がどの仕分部2に割り当てられているかを、仕分部2の位置情報と対応付けて管理するように構成されている。
そして、管理部Hは、インダクション装置にてキャリア15に書籍Kが誘導されるたびに、その書籍Kについての二次仕分用入力情報に基づいて、二次仕分用入力情報が満たす二次仕分用の仕分条件を選択し、その選択された二次仕分用の仕分条件が割り当てられている仕分部2に書籍Kを仕分けるべく、普通判ソーター3aの仕分作動を制御するように構成されている。
前記人為式二次仕分処理について説明を加える。
前記保管棚4に保管されている書籍Kのうち、書籍Kの返却タイミングとなった出版社が出版した書籍Kであるとして入出庫口12に出庫されて、出庫ライン7にて人為仕分箇所13に搬送された書籍Kを二次仕分対象の書籍とする。
そして、人為仕分箇所13において、複数の間口の夫々に仕分条件を割り当て、書籍Kの銘柄情報に基づいて、複数の間口から仕分条件を満たす一つの間口を選択して、その選択した間口に書籍Kを仕分ける人為式仕分作業を二段階または三段階行うことより、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
説明を加えると、既に出版社ごとに区分けする状態に仕分けられている書籍Kについては、二段階の人為式仕分作業を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分け、出版社ごとに区分けする状態に仕分けられていない書籍Kについては、三段階の人為式仕分作業を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
二段階の人為式仕分作業を行う場合には、例えば、一つの間口に250銘柄以内の書籍Kを仕分けるように、複数の間口の夫々に仕分条件を割り当てるように構成されている。
そして、一段階目で、書籍名の行別に区分けした書名行別区分形態(例えば、書名が竹取物語であれば、タ行の書名に区分ける形態)に仕分けて、二段階目で、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
また、三段階の人為式仕分作業を行う場合には、例えば、一つの間口に1200銘柄以内の書籍Kを仕分けるように、複数の間口の夫々に仕分条件を割り当てるように構成されている。
そして、一段階目で、出版社ごとに区分けした版元別区分形態に仕分けて、二段階目で、書籍名の行別に区分けした書名行別区分形態(例えば、書名が竹取物語であれば、タ行の書名に区分ける形態)に仕分けて、三段階目で、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
前記返却タイミングについて説明を加える。
前記返却タイミングは、周期的に繰り返されるように設定されており、複数日からなる周期内で複数日に分散するように出版社ごとに割り当てられている。
そして、返却タイミングを出版社ごとに分散するように割り当てる際に、返却タイミングの周期として、一次仕分処理において多出版数の出版社が出版した書籍Kについての多量用返却タイミングの周期と、一次仕分処理において少出版数の出版社が出版した書籍Kについての少量用返却タイミングの周期とが、個別に設定可能に構成されている。
また、少出版数の出版社が、書店から返却されてくる出版社ごとの返却書籍数に基づいて、その返却書籍数が多い出版社ほど少量用返却タイミングの周期が短くなるように、複数段階に区分けさせている。
説明を加えると、多出版数の出版社における多量用返却タイミングの周期は、例えば、一週間に一回返却タイミングとなるように設定され、ある出版社の返却タイミングは月曜日に、別の出版社の返却タイミングは火曜日となるように、出版社ごとで返却タイミングが複数日に分散するように割り当てられている。
また、少出版数の出版社における少量用返却タイミングの周期は、書籍Kの冊数および銘柄点数による返却書籍数に基づいて、冊数も多くかつ銘柄点数も多い出版社ほどその周期が短くなるように、例えば、一週間に一回、二週間に一回、四週間に一回の三段階に区分けされている。
そして、少出版数の出版社における少量用返却タイミングについても、ある出版社の返却タイミングと別の出版社の返却タイミングとが別の日になるように、出版社ごとで返却タイミングが複数日に分散するように割り当てられている。
また、出版社に書籍Kを返却するタイミングとして、周期的に繰り返される返却タイミングとは別にその返却タイミングの間に割り込み可能な割込用返却タイミングを設定可能に構成されている。
説明を加えると、返却タイミングとなっていなくても、出版社返却用区分形態で書籍Kを返却してほしいという出版社からの要望がある場合や保管棚4が満杯であらたに書籍Kを保管できない場合には、強制的に二次仕分処理を行うために、返却タイミングの間に割込用返却タイミングを設定できるように構成されている。
例えば、返却タイミングが一週間に一回に設定されている場合には、一週間が経過する前に割込返却タイミングとなるように、割込返却タイミングを設定するように構成されている。
前記少出版数の出版社における複数段階の区分けは、書店から返却されてくる出版社ごとの返却書籍数に基づいて、変更可能に構成されている。
説明を加えると、少出版数の出版社における複数段階の区分けは、固定のものではなく、出版社ごとの書店から返却されてくる書籍Kの冊数および銘柄点数による返却書籍数の変化に対応して、変更するように構成されている。
例えば、一ヶ月などの設定期間を設けて、管理部Hが、その設定期間中において、書店から返却されてくる書籍Kについて出版社ごとの書籍Kの冊数および銘柄点数を計測し、設定期間が経過するごとに、その計測情報に基づいて、書籍Kの冊数および銘柄点数が多い出版社ほど少量用返却タイミングの周期が短くなるように、少出版数の出版社を複数段階に区分けするように構成されている。
また、出版社の多出版数の出版社と少出版数の出版社との区分けについても、返却書籍数に基づいて、変更可能に構成されている。
そして、少出版数の出版社における複数段階の区分けと同様に、例えば、一ヶ月などの設定期間を設けて、管理部Hが、その設定期間中において、書店から返却されてくる書籍Kについて出版社ごとの書籍Kの冊数および銘柄点数を計測し、設定期間が経過するごとに、その計測情報に基づいて、書籍Kの冊数および銘柄点数が多い上位の出版社を多出版数の出版社とし、残りの出版社を少出版数の出版社とするように、多出版数の出版社と少出版数の出版社とに区分けするように構成されている。
以下、書籍Kの冊数や銘柄点数などについて具体的な数値を例示しながら、普通判サイズの書籍Kの仕分けについて、図6に基づいて説明を加える。
書店から返却されてくる書籍Kは、例えば、一日に80万冊で、普通判サイズのものが、45万冊、小判サイズのものが、30万冊、大判サイズのものが、5万冊であり、45万冊の普通判サイズの書籍Kを、2040社の出版社ごとに出版社返却用区分形態に仕分ける例について説明する。
前記管理部Hは、機械式一次仕分処理を行うことにより、5万冊を古紙化する書籍Kとして仕分け、15万冊を多出版数の出版社が出版した書籍Kとして仕分け、25万冊を少出版数の出版社が出版した書籍Kとして仕分けるように構成されている。
ちなみに、この機械式一次仕分処理において、普通判ソーター3aにおける450個の仕分部2のうち、30個の仕分部2を古紙化する書籍Kの仕分け先とし、70個の仕分部2を多出版数の出版社が出版した書籍Kの仕分け先とし、340個の仕分部2を少出版数の出版社が出版した書籍Kを仕分け先として、残りの10個の仕分部2を予備としている。
例えば、多出版数の出版社は、出版している書籍Kの冊数および書籍Kの銘柄点数が多い上位の40社とし、残りの2000社が少出版数の出版社として、2040社の出版社が、多出版数の出版社と少出版数の出版社に区分けされている。
そして、機械式一次仕分処理にて一次区分形態に仕分けられた書籍Kのうち、多出版数の出版社が出版した書籍Kとして仕分けられた書籍Kと、少出版数の出版社が出版した書籍Kとして仕分けられた書籍Kとが、保管棚4に保管されるように構成されており、合計すると、一日に、2040社の出版社について、40万冊、55000点数の銘柄点数の書籍Kを保管棚4に保管するように構成されている。
そのうちわけは、多出版数の出版社については、一日で、40社の出版社、15万冊、20000点の銘柄点数の書籍Kが保管棚4に保管され、少出版数の出版社については、一日で、2000社の出版社、25万冊、35000点の銘柄点数の書籍Kが保管棚4に保管される。
多出版数の出版社についての返却タイミングは、例えば、一週間に一回となるように設定されており、書店から返却されてくる書籍Kを6日分保管棚4に保管した状態で返却タイミングとなるように設定されている。
そして、多出版数の出版社は、40社であるので、一日に7社の出版社が返却タイミングとなるように、6日間に分散して返却タイミングが設定されている。
このようにして、保管棚4に保管されている書籍Kのうち、多出版数の出版社が出版した書籍Kについては、一週間に一回返却タイミングとなるに伴って、集約して受け入れ部1に搬送し、機械式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
そして、多出版数の出版社が出版した書籍Kについては、一日に、7社の出版社、15万冊、銘柄点数6200点の書籍Kが、保管棚4から出庫されて、出版社返却用区分形態に仕分けられる。
また、少出版数の出版社については、例えば、一週間に一回返却タイミングとなるグループAの出版社、2週間に一回返却タイミングとなるグループBの出版社、4週間に一回返却タイミングとなるグループCの出版社の三段階に区分けされている。
そして、少出版数の出版社は、2000社であり、グループAの出版社は、200社とし、グループBの出版社は、150社とし、グループCは、1650社としている。
グループAの出版社についての返却タイミングは、一日に34社の出版社が返却タイミングとなるように、6日間に分散して返却タイミングが設定されている。
そして、一日で、200社の出版社、15万冊、20000点の銘柄点数の書籍Kが保管棚4に保管され、書店から返却されてくる書籍Kを6日分保管棚4に保管した状態で返却タイミングとなるように設定されている。
このようにして、保管棚4に保管されている書籍Kのうち、グループAの出版社が出版した書籍Kについては、一週間に一回返却タイミングとなるに伴って、集約して人為仕分箇所13に搬送し、人為式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けされるように構成されている。
そして、グループAの出版社が出版した書籍Kについては、一日に、34社の出版社、15万冊、銘柄点数6400点の書籍Kが、保管棚4から出庫されて、出版社返却用区分形態に仕分けられる。
グループBの出版社についての返却タイミングは、一日にグループBの出版社の13社が返却タイミングとなるように、12日間に分散して返却タイミングが設定されている。
そして、一日で、150社の出版社、5万冊、5000点の銘柄点数の書籍Kが保管棚4に保管され、書店から返却されてくる書籍Kを12日分保管棚4に保管した状態で返却タイミングとなるように設定されている。
このようにして、保管棚4に保管されている書籍Kのうち、グループBの出版社が出版した書籍Kについては、2週間に一回返却タイミングとなるに伴って、集約して人為仕分箇所13に搬送し、人為式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けされるように構成されている。
そして、グループBの出版社が出版した書籍Kについては、一日に、13社の出版社、5万冊、銘柄点数1200点の書籍Kが、保管棚4から出庫されて、出版社返却用区分形態に仕分けられる。
グループCの出版社についての返却タイミングは、一日にグループCの出版社の69社が返却タイミングとなるように、24日間に分散して返却タイミングが設定されている。
そして、一日で、1650社の出版社、5万冊、1000点の銘柄点数の書籍Kが保管棚4に保管され、書店から返却されてくる書籍Kを24日分保管棚4に保管した状態で返却タイミングとなるように設定されている。
このようにして、保管棚4に保管されている書籍Kのうち、グループCの出版社が出版した書籍Kについては、4週間に一回返却タイミングとなるに伴って、集約して人為仕分箇所13に搬送し、人為式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けされるように構成されている。
そして、グループCの出版社が出版した書籍Kについては、一日に、69社の出版社、5万冊、銘柄点数2400点の書籍Kが、保管棚4から出庫されて、出版社返却用区分形態に仕分けられる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態における仕分処理の別実施形態を示すものであるので、その点を中心に図面に基づいて説明を加える。
ちなみに、その他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、同符号を記すなどにより、その詳細な説明については省略する。
上記第1実施形態では、書店から返却されてくる書籍Kは、まず、機械式一次仕分処理が行われ、その後、その書籍Kを出版した出版社の返却タイミングがくるまで保管棚4に保管させ、返却タイミングになると、保管棚4に保管されている書籍Kを集約して機械式二次仕分処理または人為式二次仕分処理を行い、出版社返却用区分形態に仕分けられるように構成されているが、この第2実施形態では、書店から返却されてくる書籍Kは、まず、機械式一次仕分処理が行われ、その後、保管棚4に保管されることなく、機械式二次仕分処理または人為式二次仕分処理が行われて、出版社返却用区分形態に仕分けられるように構成されている。
説明を加えると、二次仕分処理においては、管理部Hが、二次仕分対象の書籍Kのうち、一次仕分処理において多出版数の出版社が出版した書籍Kとして仕分けられた書籍Kについては、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の二次仕分用入力情報を管理して、複数の仕分部2に対して、出版社返却用区分形態に仕分けるべく、ソーター3の仕分作動を制御する機械式二次仕分処理を実行し、かつ、二次仕分対象の書籍Kのうち、一次仕分処理において少出版数の出版社が出版した書籍Kとして仕分けられた書籍Kについては、人為作業にて出版社返却用区分形態に仕分ける人為式二次仕分処理を行うように構成されている。
この第2実施形態において、書店から返却されてくる書籍Kに対して、仕分処理を行うことにより、出版社返却用形態に仕分けられるまでの流れについて、図7に基づいて説明を加える。
まず、書店から書籍Kが返却されてくると、受け入れ部1に受け入れられ、受け入れ部1にて、検品、重量測定、判サイズ測定などの処理が行われ、バーコードリーダーにて書籍Kのバーコードを読むことにより、その書籍Kの判サイズ、その書籍Kを出版した出版社、銘柄、単価など、書籍Kについての情報を、一次仕分用入力情報として、入力するように構成されている。
そして、書店から返却されてくる書籍Kは、普通判サイズ、小判サイズ、大判サイズの判サイズごとに出版社返却用区分形態に仕分けられるように構成されており、普通判サイズ、小判サイズ、大判サイズのいずれにおいても、同様の流れであるので、以下、普通判サイズについて説明を加える。
受け入れ部1での検品、重量測定、判サイズ測定などの処理が終了した書籍Kに対して、管理部Hが機械式一次仕分処理を行うことにより、普通判ソーター3aを用いて複数の仕分部2に多出版数の出版社が出版した書籍Kと少出版数の出版社が出版した書籍Kとを区別する状態で一次区分形態に仕分けるように構成されている。
そして、機械式一次仕分処理において多出版数の出版社が出版した書籍Kとして仕分けられた書籍Kについては、例えば、人為作業にてコンテナなどの収納体10に収納し、その収納体10を保留箇所にまとめておくように構成されている。
また、機械式一次仕分処理において少出版数の出版社が出版した書籍Kとして仕分けられた書籍Kについては、人為作業にてコンテナなどの収納体10に収納し、その収納体10を人為仕分箇所13に搬送するように構成されている。
前記保留箇所にまとめられた収納体10に収納されている書籍Kについては、機械式一次仕分処理が終了すると、受け入れ部1に搬送して、バーコードリーダーにて書籍Kのバーコードを読むことにより、その書籍Kの判サイズ、その書籍Kを出版した出版社、銘柄、単価など、書籍Kについての情報を、二次仕分用入力情報として、入力したのち、管理部Hが機械式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
前記人為仕分箇所13に搬送された収納体10に収納されている書籍Kについては、人為式二次仕分処理を行うことにより、出版社返却用区分形態に仕分けるように構成されている。
このようにして、書店から返却されてくる書籍Kは、まず、機械式一次仕分処理が行われ、続いて、機械式二次仕分処理または人為式二次仕分処理が行われて、出版社返却用区分形態に仕分けられるように構成されている。
この第2実施形態では、保管棚4に書籍Kを保管することがないので、保管棚4を設けなくてよいが、例えば、上記第1実施形態の如く、書籍Kの返却タイミングが、周期的に繰り返されるように設定されている場合には、出版社返却用区分形態に仕分けられた書籍Kを保管棚4に保管し、保管棚4に保管されている書籍Kのうち、返却タイミングとなった出版社が出版した書籍Kを出庫するように構成して実施することも可能である。
〔別実施形態〕
(1)上記第1および第2実施形態では、出版社ごとで、かつ、銘柄別に区分けした状態を出版社返却用区分形態としているが、出版社ごとで、かつ、単価別に区分けした状態を出版社返却用区分形態として実施することも可能である。
また、書店から返却されてくる書籍のすべてについて、出版社返却用区分形態を同じ区分形態とする必要はなく、例えば、普通判サイズおよび大判サイズの書籍については、出版社ごとで、かつ、銘柄別に区分けした状態を出版社返却用区分形態とし、小判サイズの書籍については、出版社ごとで、かつ、単価別に区分けした状態を出版社返却用区分形態として実施することも可能である。
(2)上記第1および第2実施形態では、多出版数の出版社と少出版数の出版社との区分けを、出版している書籍Kの冊数および銘柄点数が多い上位の出版社を多出版数の出版社として、残りの出版社を少出版数の出版社としているが、多出版数の出版社と少出版数の出版社との区分けをどのように区分けるかについては適宜変更が可能である。
例えば、出版している書籍Kの銘柄点数にかかわらず、書籍の冊数が多い上位の出版社を多出版数の出版社として、残りの出版社を少出版数の出版社としたり、あるいは、出版している書籍Kの冊数にかかわらず、書籍Kの銘柄点数が多い上位の出版社を多出版数の出版社として、残りの出版社を少出版数の出版社とすることが可能である。
)上記第1実施形態では、一次仕分処理にて一次区分形態に仕分けられた書籍を保管棚4に保管する際に、多出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、一つの収納体10に同じ出版社のものを収納させる状態で保管棚4に保管させ、かつ、少出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、一つの収納体10に異なる出版社のものを混在させて収納させる状態で保管棚4に保管させるようにしているが、収納体10にどのような状態で書籍を収納させて保管棚4に保管させるかについては適宜変更が可能である。
例えば、多出版数の出版社が出版した書籍であるか、少出版数の出版社が出版した書籍であるかにかかわらず、一つの収納体10に同じ出版社のものを収納させる状態で保管棚4に保管させてもよい。
)上記第1実施形態では、返却タイミングが周期的に繰り返されるように設定されているが、返却タイミングについては、出版社ごとに個別に設定可能であればよく、どのように設定するかについては適宜変更可能である。
)上記第1および第2実施形態では、仕分手段としてのソーター3が、書籍Kを載置可能でかつ仕分部2の夫々に対して書籍Kを仕分可能なキャリア15をループ上の搬送経路上に沿って循環させる循環式にて構成しているが、ソーターの形式および構成については適宜変更が可能であり、各種のソーターが適応可能である。
また、普通判ソーター、小判ソーター、大判ソーターをすべて同一の形式および構成にする必要はなく、普通判ソーターと大判ソーターとで異なる形式および構成のソーターを適応させることも可能である。
(6)上記第1および第2実施形態では、本発明の書籍返却用仕分方法にかかる書籍返却用仕分設備として、普通判サイズ、小判サイズ、大判サイズの書籍を出版社返却用区分形態に仕分けるものを例示したが、例えば、普通判サイズの書籍のみを出版社返却用区分形態に仕分けるものでもよい。
)上記第1および第2実施形態では、普通判サイズの書籍Kも、小判サイズの書籍Kも、大判サイズの書籍Kも、共通の受け入れ部1にて受け入れて、普通判ソーター3a、小判ソーター3b、大判ソーター3cの夫々に供給するように構成しているが、例えば、図8に示すように、受け入れ部1が、普通判サイズの書籍Kと大判サイズの書籍Kとを受け入れる普通判・大判用の受け入れ部1aと、小判サイズの書籍Kを受け入れる小判用の受け入れ部1bとから構成され、普通判サイズの書籍Kと大判サイズの書籍Kについては、普通判・大判用の受け入れ部1aにて受け入れて、普通判ソーター3aと大判ソーター3cとに供給し、小判サイズの書籍Kについては、小判用の受け入れ部1bにて受け入れて、小判ソーター3bに供給するように構成してもよい。
)上記第1実施形態では、少出版数の出版社が、書店から返却されてくる出版社ごとの返却書籍数に基づいて、その返却書籍数が多い出版社ほど少量用返却タイミングの周期が短くなるように、複数段階に区分けされているが、多出版数の出版社についても、書店から返却されてくる出版社ごとの返却書籍数に基づいて、その返却書籍数が多い出版社ほど多量用返却タイミングの周期が短くなるように、複数段階に区分けするようにしてもよい。
例えば、多出版数の出版社が、冊数も多くかつ銘柄点数も多い出版社ほどその周期が短くなるように、三日に一回、五日に一回、一週間に一回の三段階に区分けすることができる。
また、上述の如く、多出版数の出版社を複数段階に区分けした場合には、少出版数の出版社と同様に、多出版数の出版社における複数段階の区分けが、書店から返却されてくる出版社ごとの返却書籍数に基づいて、変更可能に構成して実施することも可能である。
書籍返却用仕分設備の概略平面図 書籍返却用仕分設備の制御ブロック図 受け入れ部とソーターを示す平面図 保管棚を示す平面図 第1実施形態における仕分処理の手順を示す図 仕分処理の手順を示す図 第2実施形態における仕分処理の手順を示す図 別実施形態における書籍返却用仕分設備の概略平面図 従来技術における仕分処理の手順を示す図
符号の説明
1 受け入れ部
2 仕分部
3 仕分手段
4 保管棚
H 運転制御手段
K 書籍

Claims (3)

  1. 書店から返却されてくる書籍を、その書籍を出版した出版社ごとで、かつ、前記書籍の銘柄別または前記書籍の単価別に区分けした出版社返却用区分形態に仕分ける仕分処理を行う書籍返却用仕分方法であって、
    受け入れ部に受け入れた前記書籍を複数の仕分部に仕分け搬送可能な仕分手段と、その仕分手段にて複数の仕分部に仕分けられた前記書籍を収納する収納体と、前記収納体を保管可能な保管棚と、前記収納体を前記保管棚の入出庫口に搬送する入庫ラインと、前記仕分手段の仕分作動を制御する運転制御手段と、人為作業にて書籍を仕分ける人為仕分箇所と、前記収納体を前記保管棚の入出庫口から前記受け入れ部及び前記人為仕分箇所に搬送する出庫ラインとを用いて
    前記仕分処理として、前記書店から返却されてくる書籍を一次仕分対象の書籍として、定められた一次区分形態に前記仕分手段にて仕分ける一次仕分処理と、その一次仕分処理にて一次区分形態に仕分けられて前記収納体に収納された状態で前記保管棚に保管されている書籍のうち、前記書籍の返却タイミングとなった出版社が出版した書籍であるとして集約された書籍を二次仕分対象の書籍として、前記出版社返却用区分形態に仕分ける二次仕分処理とを行うように構成され、
    前記出版社が、出版している前記書籍の冊数及び銘柄点数が多い、出版している前記書籍の冊数が多い、又は、出版している前記書籍の銘柄点数が多い上位の出版社を多出版数の出版社とし、上位の出版社を除いた残りの出版社を出版している前記書籍の少ない少出版数の出版社とするように区分けされ、
    前記一次区分形態は、前記一次仕分処理において、前記多出版数の出版社が出版した書籍と前記少出版数の出版社が出版した書籍とを前記複数の仕分部のうちの異なる仕分部に仕分け、且つ、前記多出版数の出版社が出版した書籍については、同じ出版社が出版した書籍は同じ仕分部に仕分け、前記少出版数の出版社が出版した書籍については、複数の出版社を一つの組として、同じ組に属する書籍は同じ仕分部に仕分けるように定められ、
    前記一次仕分処理においては、前記運転制御手段が、前記一次仕分対象の書籍について、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の一次仕分用入力情報を管理して、前記複数の仕分部に対して、前記一次区分形態に仕分けるべく、前記仕分手段の仕分作動を制御する機械式一次仕分処理を実行するように構成され、
    前記二次仕分処理においては、
    前記運転制御手段が、前記二次仕分対象の書籍のうち、前記一次仕分処理において前記多出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の二次仕分用入力情報を管理して、前記複数の仕分部に対して、前記出版社返却用区分形態に仕分けるべく、前記仕分手段の仕分作動を制御する機械式二次仕分処理を実行するように構成され、かつ、
    前記二次仕分対象の書籍のうち、前記一次仕分処理において前記少出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、前記人為仕分箇所にて人為作業にて前記出版社返却用区分形態に仕分ける人為式二次仕分処理を行うように構成されている書籍返却用仕分方法
  2. 前記保管棚に対する入出庫口と前記保管棚の複数の収納部との間で前記書籍を収納する前記収納体を移載可能な移載装置を用いて
    前記運転制御手段が、各収納部に対する収納状態を管理しながら、前記一次仕分処理にて前記一次区分形態に仕分けられた書籍を収納する前記収納体を前記収納部に収納し、且つ、前記保管棚に保管されている書籍のうち、前記返却タイミングとなった出版社が出版した書籍を収納する前記収納体を選択して、その選択された収納体を前記入出庫口に出庫するように、前記移載装置の作動を制御するように構成されている請求項1に記載の書籍返却用仕分方法
  3. 書店から返却されてくる書籍を、その書籍を出版した出版社ごとで、かつ、前記書籍の銘柄別または前記書籍の単価別に区分けされた出版社返却用区分形態に仕分ける仕分処理を行う書籍返却用仕分方法であって、
    受け入れ部に受け入れた前記書籍を複数の仕分部に仕分け搬送可能な仕分手段と、前記仕分手段の仕分作動を制御する運転制御手段と、人為作業にて書籍を仕分ける人為仕分箇所とを用いて
    前記仕分処理として、前記書店から返却されてくる書籍を一次仕分対象の書籍として、定められた一次区分形態に前記仕分手段にて仕分ける一次仕分処理と、その一次仕分処理にて仕分けられた書籍を二次仕分対象の書籍として、前記出版社返却用区分形態に仕分ける二次仕分処理とを行うように構成され、
    前記出版社が、出版している前記書籍の冊数及び銘柄数が多い、出版している前記書籍の冊数が多い、又は、出版している前記書籍の銘柄点数が多い上位の出版社を多出版数の出版社とし、上位の出版社を除いた残りの出版社を出版している前記書籍の少ない少出版数の出版社とするように区分けされ、
    前記一次区分形態は、前記一次仕分処理において、前記多出版数の出版社が出版した書籍と前記少出版数の出版社が出版した書籍とを前記複数の仕分部のうちの異なる仕分部に仕分け、且つ、前記多出版数の出版社が出版した書籍については、同じ出版社が出版した書籍は同じ仕分部に仕分け、前記少出版数の出版社が出版した書籍については、複数の出版社を一つの組として、同じ組に属する書籍は同じ仕分部に仕分けるように定められ、
    前記一次仕分処理においては、前記運転制御手段が、前記一次仕分対象の書籍について、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の一次仕分用入力情報を管理して、前記複数の仕分部に対して、前記一次区分形態に仕分けるべく、前記仕分手段の仕分作動を制御する機械式一次仕分処理を実行するように構成され、
    前記二次仕分処理においては、
    前記運転制御手段が、前記二次仕分対象の書籍のうち、前記一次仕分処理において前記多出版数の出版社が出版した書籍として仕分けられた書籍については、出版社の識別情報、および、銘柄情報または単価情報の二次仕分用入力情報を管理して、前記複数の仕分部に対して、前記出版社返却用区分形態に仕分けるべく、前記仕分手段の仕分作動を制御する機械式二次仕分処理を実行し、かつ、
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