JP4528637B2 - 応力腐食割れ緩和方法及びそれに用いる装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉構造材料の応力腐食割れ(以下「SCC」という。)緩和方法及びそれに用いる装置に係り、特に、沸騰水型原子炉(以下「BWR」という。)の炉内構造物のSCCを緩和するのに好適な応力腐食割れ緩和方法及びそれに用いる装置に関する。
原子炉構造材料(ステンレス鋼及びニッケル基合金等)におけるSCCの発生は、材料等の改善により原子炉の実用化初期に比べて、はるかに抑制されており、今日、原子炉の安全性および信頼性は格段に向上している。しかしながら、今以上に、SCCの発生及び進展を抑制して原子炉をより安心できるものにするため、絶えず技術革新が行われている。
沸騰水型原子炉(Boiling Water Reactor,BWR) において、プラント稼働率向上の観点から、炉内構造物や圧力境界を構成する構造材料(304ステンレス鋼,316Lステンレス鋼,ニッケル基合金等)のSCCを抑制することは、今もなお重要な課題となっている。SCCは、材料,応力,環境の3因子が重畳したときに起こると考えられている。従って、3因子の内、少なくとも1因子を緩和することによりSCCを抑制することができる。
原子力発電プラント運転中、炉心の強いガンマ線及び中性子線により、原子炉冷却水が放射線分解する。その結果、炉内構造物や圧力境界を構成する構造材料は、放射線分解生成物である酸素及び過酸化水素が数百ppb 程度存在する。高温(本発明では100℃以上を高温とし、定格出力運転時の炉心出口温度は288℃である。)の原子炉冷却水に曝されることとなる。図2に、SCCにおけるき裂進展速度(Crack Growth Rate,CGR) と腐食電位(Electrochemical corrosion potential,ECP) の関係を表す。図2から、
ECPが低下するとCGRが減少することがわかる。図3に、酸素及び過酸化水素の濃度と高温水中における304型ステンレス鋼(Type 304 stainless steel,304SS)のECPとの関係を測定した結果を示す。酸素も過酸化水素も濃度の減少に伴いECPが小さくなる。従って、原子炉冷却水に曝された構造材料のSCCを緩和するためにはECPを低減すること、つまり、原子炉水中に存在する酸素及び過酸化水素の濃度を低減することが有効である。
この課題に対する従来技術の一つとして、炉水に水素を添加する技術(以下「水素注入」という。)がある。水素注入は、BWRでは給水系に水素を加圧注入することで給水に水素を溶存させ、この水素を含む給水を原子炉内に導くことにより行われる。ここで、水素注入に伴う再結合反応について説明する。原子炉内の炉水に水素が添加されると、原子炉内の炉心を取囲むダウンカマ部で、水素が酸素及び過酸化水素と再結合する。この再結合反応は、放射線照射の作用により生成するOH等の反応性に富むラジカル種が、触媒のように作用することにより速やかに進行する。この再結合反応により、炉水中での酸素及び過酸化水素の濃度は低下する。酸素及び過酸化水素の濃度が低下することにより、原子炉構造材の腐食電位(ECP)も低下する。水素注入は、注入した水素と水の放射線分解によって生じた酸素及び過酸化水素とを反応させて水に戻すことにより、炉水中の酸素及び過酸化水素の濃度を低減する技術である。しかしながら、高濃度の水素注入を行うと、水分子を構成する酸素が中性子と核反応することで生じる高エネルギーのγ線を放出する放射性窒素16(N−16)が蒸気中に移行しやすくなり、このN−16がタービン建屋の線量率を上昇させる副作用がある。
したがって、N−16による副作用を生じない水素濃度範囲で腐食電位を低減することが望まれている。水素注入効果の向上に関する従来技術として、貴金属の水素の反応に対する触媒性を利用して腐食電位を下げるものがある(特許文献1−5参照)。
特許第2818943号公報 特開平10−319181号公報 PCT/JP97/03502 特願平6−26476号 特願平6−264763号
従来技術のように、材料表面に触媒を付着させることにより腐食電位を低減させる方法では、炉内の材料表面に付着した触媒の量,分布を適切に評価することが必要である。このため、米国プラントでは、炉内での付着量を掻き取りすることが実施されている。これは、炉内を広く調べる必要があり、時間やコストがかかる。
そこで、発明者らは、水素注入に加えてヒドラジンなどの強い還元力を持った窒素化合物(以下「還元性窒素化合物」という。)を注入し、炉内で発生した酸素及び過酸化水素と還元性窒素化合物を反応させて水と窒素にすることにより、炉水の酸素および過酸化水素濃度を効率的に低減し、腐食電位を下げる技術について検討した。以下にその検討結果を説明する。
まず、ヒドラジン注入について検討した。図4は、水素注入を0.4ppm実施したときに、還元性窒素化合物としてヒドラジンを同時に注入したときの原子炉底部の腐食電位を解析した結果である。ヒドラジンがないときは、腐食電位は+100mVvsSHEを超えており、SCCにとって厳しい条件となっている。しかし、ヒドラジンを給水系に0.8ppm程度の濃度で添加すると、炉底部の腐食電位は−100mVvsSHEにまで低下し、さらに注入量を増やすと、−400mVvsSHE以上に低下する。したがって、水素注入とヒドラジンの添加を組み合わせて炉水に注入することにより、炉内構造物や配管のSCCを抑制させることができる。
ところで、このようにBWRの炉水に水素と共にヒドラジンのような還元性の窒素化合物を添加して、炉水中の酸化剤(酸素あるいは過酸化水素)を除去することで腐食電位を低下しSCCを防止する場合、還元性窒素化合物が炉水に存在する酸素や過酸化水素を消費し水を生成するときに、副生成物として窒素やアンモニアが生成する。これは、見かけ上、(化1),(化2)のように反応する。
24+O2=N2+2H2O …(化1)
24+2H22=N2+4H2O …(化2)
同時に、図5に示すように、酸素や過酸化水素などの酸化剤に対して、モル量で表したときに過剰となったヒドラジンが放射線により分解されて、アンモニアが生成する。この反応は複雑な反応過程が関与するが、図5の関係は見かけ上(化3)として表される。
3N24→2NH3+2N2+3H2 …(化3)
したがって、ヒドラジンを添加することによって、水素と酸素および過酸化水素の反応
2H2+O2=2H2O …(化4)
2+H22=2H2O …(化5)
が進行するのと合わせて、酸素と過酸化水素が消費される。その結果、酸素や過酸化水素の濃度が低下し、図3に示すように、腐食電位が低下する。これによって、図2で示す腐食電位とSCCのき裂進展速度の関係からSCCが抑制される。
また、ヒドラジンをできるだけ少なく炉水に添加することが、窒素やアンモニアの生成を抑制するために好ましい。また、純度の高いヒドラジンは価格も高いことから、使用量をできるだけ減らすことが、運転コストを低く押さえる上で好ましい。
ところで、水素と同時に炉水に添加しヒドラジンの使用量をできるだけ減らした運転をする場合、水素注入装置の停止などによって水素が注入されていない期間が生じ、少量のヒドラジンのみが炉水に添加される場合が考えられる。このとき、(化1)〜(化3)の反応で生成した、窒素やアンモニアは、まだ酸素や過酸化水素の濃度が低減していない状態で炉水中に存在することになる。窒素やアンモニアは、大部分が炉心で炉水の沸騰によって生じた蒸気に移行して、原子炉内から排出されるが、一部は炉水に留まることになる。このとき、酸素や過酸化水素あるいは放射線の作用によって生成する酸化性のラジカルによって、窒素やアンモニアから硝酸や亜硝酸が生成することが考えられる。硝酸や亜硝酸の生成は、イオン導電率の値の大きな水素イオン濃度を高めるので、pHの低下と共に導電率の上昇を伴う。したがって、原子炉の水質管理上はできるだけ濃度を低く維持することが好ましい。
つまり、ヒドラジンと酸素や過酸化水素との反応によって生成するアンモニアのような窒素化合物が炉水でさらに酸化されたときに生成する硝酸や亜硝酸の濃度をできるだけ少なくして、ヒドラジンによる応力腐食割れの抑制効果を最大に引き出すことが、原子力プラント炉内構造物のSCCを緩和するために重要となる。
本発明の目的は、原子炉構造材料の腐食電位を低下させてSCCを緩和するのに好適な応力腐食割れ緩和方法及びそれに用いる装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、二つ以上の還元剤が注入される沸騰水型原子炉において、還元剤を注入する装置が、還元剤の注入状態を示す信号を発信する機能と、他の還元剤を注入する装置から発信された還元剤の注入状態を示す信号を受信する機能とを、どちらか一方、または二つとも備えている還元剤注入装置を用いることである。

これを水素注入の場合に当てはめると、好ましくは、沸騰水型原子炉の炉水に水素を添加するための水素注入装置の運転状態を表す信号を受信する機能と、受信した信号に基づいて原子炉の炉水にヒドラジンなどの還元剤を添加する機能とを有した還元剤注入装置を用いることである。
これによって、水素注入装置の停止している期間や、水素注入量の少ない期間にヒドラジンなどの還元剤を炉水に添加することを停止することができる。ヒドラジン注入に伴う原子炉水の水質変化の影響が著しく小さくなるために応力腐食割れの抑制効果が高まる。特に、水素の併用は、ヒドラジン等の還元性窒素化合物の使用量を減らせるコスト上の利点だけでなく、図5に示したアンモニアなどの還元性窒素化合物の分解生成物の量を減らせることにつながるのみならず、アンモニアなどの生成物をより水質への影響の大きな硝酸や亜硝酸への酸化されることを抑制できるメリットもある。
本願の還元剤注入装置の運転方法の特徴は、水素注入をしている沸騰水型原子炉において、炉水水素濃度が40ppb 以上のときに、水素注入装置から所定の濃度になったことを示す信号を発し、水素と異なる一つ以上の還元剤、例えばヒドラジンの注入装置がこの信号を受信し、ヒドラジンの注入を開始することである。これによって、炉水の十分な水素によって生成したアンモニアが硝酸および亜硝酸に添加することが抑制されて、応力腐食割れの抑制効果が高まる。
原子炉炉水での硝酸などの挙動は、H. Takiguchi,“Results of HWC Mini Test at
Tsuruga-1”,Proceedings of Seminor on water chemistry of nuclear reactor
systems'97,April, 22-23, 1997, Lungtan, Taiwan ROC,p.47,CHNS,(1997)に報告されており、炉水水素濃度が40ppb を超えた付近で、硝酸濃度が著しく低下していた。したがって、水素注入とヒドラジン注入を組み合わせれば、硝酸の生成もアンモニアの生成もどちらも同時に抑制できる。
水素注入に加えて、ヒドラジンなどの強い還元力を持った還元剤を炉水に注入し、炉内で発生した酸素及び過酸化水素を還元剤と反応させて、炉水の酸素および過酸化水素濃度を効率的に低減し、腐食電位を低下させて応力腐食割れを抑制するときに、水素注入装置の停止している期間や、水素注入量の少ない期間にヒドラジンなどの還元剤を炉水に添加することを停止することができる。
この結果、ヒドラジン注入に伴う原子炉水の水質変化の影響が著しく小さくなるために応力腐食割れの抑制効果が高まる。特に、水素とヒドラジン等の還元性窒素化合物の併用は、コスト上の利点だけでなく、水質への影響の大きな硝酸や亜硝酸の生成量を抑制できる。
好ましくは、還元剤注入装置が、水素注入装置または他の還元剤を注入する装置と、直接的にまたは他の制御装置を介して間接的に、制御信号伝達系で相互に接続されていることが望ましい。還元剤注入装置は相互に直接信号の授受をしてもよいし、一度、例えば原子炉の中央制御装置などの制御システムに信号を送信し、制御システムがこの信号に基づいて他の還元剤注入装置に動作の指示を発信する仕組みとしてもよい。これによって各還元剤注入装置を連携して制御することが可能となり、一つ以上の種類の還元剤を注入したり、複数箇所からの還元剤の注入を同期させたり、タイミングを制御したりすることで、応力腐食割れの抑制効果を高めることが可能となる。
好ましくは、炉水に添加する還元剤は、水素,ヒドラジン,カーボヒドラジドなどの還元性窒素化合物、メタノール,エタノールなどのアルコール類、メタン,エタンなどの炭化水素から選ばれることが望ましい。これらの化合物は還元性が高く、炉水中の酸素や過酸化水素との反応性に富むために、応力腐食割れの抑制効果が高まる。
好ましくは、水素注入をしている沸騰水型原子炉において、炉水の硝酸濃度が水素を注入しないときの1/2以下となる水素注入量で、水素と異なる一つ以上の還元剤を注入することが望ましい。これによって、硝酸および亜硝酸の濃度を低減することが可能となり、応力腐食割れの抑制効果が高まる。
好ましくは、還元剤は、給水系,復水系,再循環系,炉水浄化系の中から選ばれた一つ以上の点から注入されることが望ましい。系統圧力の関係から、水素は復水昇圧ポンプの吸い込み側から注入するのが効率的である。また、原子炉の起動運転や停止運転時には、給水系が動いていないので、常時運転可能な炉浄化系を用いることが望ましい。運転中にヒドラジンなどの還元性窒素化合物を炉水に添加することができる系統としては、給水系,炉浄化系,再循環系,制御棒駆動水系の中から選ばれた少なくとも一つ以上の箇所が好ましい。これによって、環境が緩和され応力腐食割れが抑制される。
水素注入をしているBWRに本発明を適用し、還元剤としてヒドラジンを用いる場合の、還元剤注入装置の実施例を、図1を用いて説明する。
ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122は、以下のように構成される。ヒドラジン薬液は薬液タンク205aに貯蔵される。ヒドラジン薬液は注入流量を流量計203でモニタしながら、注入ポンプ202によって、原子炉冷却水浄化系配管110に注入される。
注入ポンプ202と原子炉冷却水浄化系配管110の間には、逆止弁201a,201bを二重に設置して、さらにバルブ200を設けて、万が一にも注入装置の不具合による炉水の漏洩を防止する。薬液タンク205a,205bは気密構造とし、薬液タンク内部から外部への高濃度のヒドラジンや過酸化水素が気化漏洩しないように設計されている。内部が負圧になったときには外部から大気が入るように弁206a,206bを設置する。
薬液タンク内の残量が少なくなったとき、あらかじめ準備してあった薬液タンク205bに切り替える。切り替えはバルブ204aを閉じて、バルブ204bを開くことで行う。空になった薬液タンク205aには、還元剤原液タンク306からヒドラジンの原液が還元剤移送ポンプ307を作動することによって供給され、メイクアップ水系につながれた注入装置給水配管305から給水することで所定の濃度に希釈される。
注入ポンプ202は注入装置制御系304で制御される。注入装置制御系304には制御信号送受信器302が接続されている。給水水素濃度が所定の濃度であるとき、水素注入装置119が動作して、水素注入装置119の状態を示す信号が制御信号伝達系303bを介して中央制御室の中央制御盤308に伝えられる。中央制御盤308は還元剤注入装置全体を監視制御している。この信号に基づいて、中央制御盤308は、制御信号伝達系303aを介して、ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122に作動を指示する信号を発する。ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122の制御信号送受信器302がこの信号を受けると、注入装置制御系304によって注入ポンプ202が動作を始め、ヒドラジンが原子炉冷却水浄化系配管110に注入される。ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122に異常が発生して停止したり、手動で停止させた場合、制御信号送受信器
302が注入の停止を表す信号を中央制御盤308に発信し、その信号に基づいて中央制御盤308は、水素注入装置119を停止させたり注入量を増加させるなどの信号を、予め設定した場合分けにもとづいて水素注入装置119に発信する。
水素注入をしているBWRに本発明を適用し、還元剤としてヒドラジンを用いる場合の、還元剤注入装置の別の実施例を、図6を用いて説明する。ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122の構成は第一の実施例と同じである。
注入ポンプ202は注入装置制御系304で制御される。注入装置制御系304には制御信号送受信器302が接続されている。給水水素濃度が所定の濃度であるとき、水素注入装置119が動作して、水素注入装置119の状態を示す信号が制御信号伝達系303bを介して、直接ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122に作動を指示する信号を発する。ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122の制御信号送受信器302がこの信号を受けると、注入装置制御系304によって注入ポンプ202が動作を始め、ヒドラジンが原子炉冷却水浄化系配管110に注入される。ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122に異常が発生して停止したり、手動で停止させた場合、制御信号送受信器302が注入停止の信号を制御信号伝達系303aを介して中央制御盤308に発信し、中央制御盤308にヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122の状態が表示される。
BWRに本発明を適用するときの、複数の還元剤の注入に関わるシステム構成の実施例を、図7を使って説明する。
BWRは、復水ろ過脱塩器103で高純度にした水を、復水ポンプ123bで給水加熱器105aに送ることにより加熱し、さらに給水ポンプ104で昇圧した後、給水加熱器105bで約220℃まで昇温して原子炉圧力容器101に供給する。
原子炉圧力容器101に供給された水(給水)は、給水スパージャ125を通して炉水に混合される。原子炉圧力容器101を流れ降りた炉水は、原子炉冷却水再循環系配管
116a,116bに入り、原子炉冷却水再循環ポンプ107a,107bによって駆動され、ジェットポンプ115a,115bの作動流体となって、炉水を巻き込みながら、原子炉圧力容器101の下部に流れ込む。
さらに、炉水は炉心128に入り、核燃料によって加熱され、蒸気を生成する。蒸気は主蒸気配管114を通った後、タービン102を駆動する。タービン102の回転によってエネルギーを失った蒸気は復水冷却器113によって凝縮され、復水となる。このとき、一部の非凝縮性の成分はオフガス系121で処理される。復水は、復水ポンプ123aで復水ろ過脱塩器103に送水され、再びタービン102を駆動するための蒸気を作るために使用される。
BWRを運転中の炉水は、原子炉冷却水浄化系ポンプ109によって、原子炉冷却水浄化系配管110に設置された原子炉冷却水ろ過脱塩器112に送水され、浄化される。このとき、原子炉冷却水ろ過脱塩器112には、樹脂が用いられているため、炉水は原子炉冷却水浄化系熱交換器111a,111bによって温度を下げる。浄化された炉水は給水系配管106に送られ、原子炉圧力容器101内に戻される。
給水系配管106を流れる給水の水質は水質モニタ117aで測定される。原子炉圧力容器下部の炉水の水質はボトムドレン配管108を通してサンプリングされ、水質モニタ117cで測定される。また、原子炉冷却水浄化系配管110の水質は水質モニタ117bで測定される。これらの水質モニタ117a,117b,117cは溶存酸素計,溶存水素系,導電率計,pH計から構成される。これらの水質モニタ117a,117b,117c点でサンプリングされた炉水のアンモニア濃度を測定して、ヒドラジンの注入量について制御をかけることもできる。また、これらの点で、ヒドラジンの濃度を手分析あるいはヒドラジン濃度センサを使って測定してもよい。
酸素注入は、酸素注入装置126を復水ポンプ123bより上流の圧力の低いところに接続して実施する。30〜50ppb の給水濃度で運転する。
水素注入は、水素注入装置119を復水ポンプ123bより上流の圧力の低いところに接続すると比較的低圧で系統を構成できるメリットがある。水素の注入量の制御は、給水流量に追従させて水素流量調整弁120の開度を調整することにより行う。これにより、給水への水素流量を一定に保つことができる。水素注入時の給水の水素濃度は水質モニタ117a、炉水の水質は水質モニタ117b,117cで監視する。加えて、ボトムドレン配管108に腐食電位センサ124aを設置することで、腐食電位が目標まで低下することを確認できる。腐食電位センサ124aは、原子炉冷却水再循環系配管116a,
116bにフランジなどを用いて設置してもよいし、炉心128や原子炉圧力容器101の下部に中性子計装管を利用して設置してもよい。本実施例では、硝酸濃度が大きく低下する炉水水素濃度が40ppb 以上を注入量に設定する。主蒸気系線量率は、主蒸気配管線量率モニタ118で監視する。
本実施例では、還元性窒素化合物としてヒドラジンを使用し、ヒドラジン注入装置122を原子炉冷却水浄化系熱交換器111aと給水配管106との間の原子炉冷却水浄化系配管110に接続する。原子炉冷却水浄化系を使用すると、この系統は、原子炉の運転サイクルおよび停止時のいずれにおいても作動できるので、給水系の作動していない、原子炉起動時や停止操作時にも還元性窒素化合物を炉水に注入することができる。したがって、起動時や停止操作時には、この系統から水素の注入を給水系の水素注入装置の補助として実施してもよい。例えば、このとき原子炉冷却水浄化系の流量が120t/hであったとする。ヒドラジンを一水和物の60%溶液を10L/h程度で注入すると、原子炉冷却水浄化系でのヒドラジン濃度は40ppm、給水系では0.7ppmとなる。
水素注入装置119、およびヒドラジン注入装置122は、制御信号伝達系303a,303bを介して還元剤注入装置全体を監視制御する中央制御盤308で監視制御される。水素注入装置119が動作して、炉水水素濃度が40ppb 以上となるように給水水素濃度が制御されているとき、水素注入装置119の状態を示す信号が制御信号伝達系303bを介して中央制御盤308に伝えられる。この信号に基づいて、中央制御盤308は、制御信号伝達系303aを介して、ヒドラジン注入装置122に作動を指示する信号を発する。この信号に基づいて、ヒドラジン注入装置122からヒドラジンが原子炉冷却水浄化系配管110に注入され、炉水に添加される。水素注入装置119やヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122に異常が発生して停止したり、手動で停止させた場合、装置の停止を表す制御信号が中央制御盤308に発信される。中央制御盤308は、その信号に基づいて、他の還元剤注入装置を停止させたり、注入量を増加させるなどの信号を他の還元剤注入装置に送信することにより制御する。
BWRに本発明を適用するときの、複数の還元剤の注入に関わるシステム構成の別の実施例を、図7を用いて説明する。BWRのシステムおよびヒドラジンと水素の注入は実施例1と同じである。
本実施例では、複数の還元剤を注入する例として、メタノール注入をするためにメタノール注入装置301を復水ポンプ123bより上流の圧力の低いところに接続した。水素注入装置119,メタノール注入装置301およびヒドラジン注入装置122は、制御信号伝達系303a,303b,303cを介して、中央制御室に設置された還元剤注入装置全体を監視制御する中央制御盤308で監視制御される。水素注入装置119が動作して、炉水水素濃度が40ppb 以上となるように給水水素濃度が制御されているとき、水素注入装置119の状態を示す信号が制御信号伝達系303bを介して中央制御盤308に伝えられる。この信号に基づいて、中央制御盤308は、制御信号伝達系303aを介して、ヒドラジン注入装置122に作動を指示する信号を発する。この信号に基づいて、ヒドラジン注入装置122からヒドラジンが原子炉冷却水浄化系配管110に注入され、炉水に添加される。また、中央制御盤308は、制御信号伝達系303cを介して、メタノール注入装置301に作動を指示する信号も発する。この信号に基づいて、メタノール注入装置301からメタノールが復水を通じて給水に注入され、炉水に添加される。水素注入装置119,ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)122あるいはメタノール注入装置301に異常が発生して停止したり、手動で停止させた場合、装置の停止を表す制御信号が中央制御盤308に発信される。中央制御盤308は、その信号に基づいて、他の還元剤注入装置を停止させたり、注入量を増加させるなどの信号を他の還元剤注入装置に送信することにより制御する。
本実施例では、メタノールを水素とヒドラジンに追加して注入している。ヒドラジンの使用量を減らし、コストと窒素化合物の生成量を抑えることができる利点がある。
注入制御の方法に関する実施例を説明する。図9に示すように、一つの運転サイクルにおいて、起動モードにより起動運転を始めた原子炉は、定格出力に到達する。ここまでを起動運転時と呼ぶ。その後、大部分の期間を定格出力で運転する。この期間を定格運転時と呼ぶ。定格出力で運転していた原子炉を停止するには、停止操作に切り替え、炉水の循環流量を下げ、また制御棒を挿入して出力を下げる。発電機を解列し、温度と圧力を降下する。150℃以下で残留熱除去系を作動し、100℃以下に炉水温度を下げ、停止モードに切り替える。ここまでを停止運転時と呼び、以降を原子炉の停止時と呼ぶ。
還元剤の注入では、まず水素を注入する。水素は、給水系の作動と、注入点の圧力の関係から、原子炉出力が定格出力の50%から水素を注入する場合や、定格の100%に到達してから注入開始する場合がある。プラントによっては、制御棒引き抜き前に水素を添加し、炉水温度が定格に到達するまでの期間注入される起動時水素注入を実施し、ここで一度起動時水素注入を停止し、原子炉出力が定格の50%や100%といった状態になって再び水素を注入する場合もある。
ここでは、原子炉出力が定格の60%で水素を注入開始する。炉水水素濃度が次第に増加し、40ppb に達した時点でヒドラジンの注入を開始する。水素はそのまま、主蒸気系線量が上昇開始する直前の濃度まで増加させる。ヒドラジンは腐食電位の低下を確認して予め設定した濃度まで注入する。この状態で定格出力運転をする。運転中、制御棒の切り替えなどの時期に水素濃度を低下させるときは、ヒドラジンの濃度も合わせて低下または、注入を停止するように制御する。炉を停止する場合は、ヒドラジンの注入をやめ、ついで水素の注入濃度を低下させ、水素の注入を停止して、その後、炉の運転を停止する。
注入制御の方法に関する別の実施例を説明する。図10に示すように、一つの運転サイクルの説明は図9と同じである。
還元剤の注入では、まず水素を注入する。ここでは、原子炉出力が定格の60%で水素の注入を開始する。炉水水素濃度が次第に増加し、40ppb に達した時点でヒドラジンの注入を開始する。水素はそのまま、主蒸気系線量が上昇開始する直前の濃度まで増加させる。ヒドラジンは腐食電位の低下を確認して予め設定した濃度まで注入する。ついでメタノールを注入し、腐食電位が目標値まで低下していることを確認しながら、ヒドラジンを減らし、メタノールを増加させる。この状態で定格出力運転をする。運転中、制御棒の切り替えなどの時期に水素濃度を低下させるときは、ヒドラジンおよびメタノールの濃度も合わせて低下または、注入を停止するように制御する。炉を停止する場合は、メタノール,ヒドラジンの注入を順次やめ、ついで水素の注入濃度を低下させ、水素の注入を停止して、その後、炉の運転を停止する。
BWRでの還元剤注入装置の第一の実施例。 288℃高温水中での304型ステンレス鋼の腐食電位とき裂進展速度の関係。 280℃高温水中に過酸化水素を添加した場合の304型ステンレス鋼の腐食電位と過酸化水素添加濃度依存性。 水素注入とヒドラジン注入を併用したときの効果の解析結果。 ガンマ線照射時のヒドラジン濃度と生成アンモニア濃度の関係。 BWRに本発明を適用するときの、複数の還元剤の注入に関わるシステム構成の実施例。 BWRに本発明を適用するときの、複数の還元剤の注入に関わるシステム構成の別の実施例。 ヒドラジン注入装置の実施例。 BWRに水素とヒドラジンを注入するときの工程の実施例。 BWRに水素,ヒドラジンおよびメタノールを注入するときの工程の実施例。
符号の説明
101…原子炉圧力容器、102…タービン、103…復水ろ過脱塩器、104…給水ポンプ、105a,105b…給水加熱器、106…給水系配管、107a,107b…原子炉冷却水再循環ポンプ、108…ボトムドレン配管、109…原子炉冷却水浄化系ポンプ、110…原子炉冷却水浄化系配管、111a,111b…原子炉冷却水浄化系熱交換器、112…原子炉冷却水ろ過脱塩器、113…復水冷却器、114…主蒸気配管、
115…ジェットポンプ、116a,116b…原子炉冷却水再循環系配管、117a,117b,117c…水質モニタ、118…主蒸気配管線量率モニタ、119…水素注入装置、120…水素流量調整弁、121…オフガス系、122…ヒドラジン注入装置(還元剤注入装置)、123a,123b…復水ポンプ、124a,124b…腐食電位センサ、125…給水スパージャ、126…酸素注入装置、128…炉心、129…制御棒駆動装置冷却水系、130…復水貯蔵タンク、131…原子炉冷却水再循環系配管サンプリングライン、200,204a,204b,…バルブ、201a,201b…逆止弁、
202…注入ポンプ、203a,203b…流量計、205a,205b…薬液タンク、301…メタノール注入装置、302…制御信号送受信器、303a,303b,303c…制御信号伝達系、304…注入装置制御系、305…注入装置給水配管、306…還元剤原液タンク、307…還元剤移送ポンプ、308…中央制御盤。

Claims (8)

  1. 二つ以上の還元剤が注入される沸騰水型原子炉において、
    前記還元剤を注入する装置が、
    前記還元剤の注入状態を示す信号を発信する機能と、他の還元剤を注入する装置から発信された還元剤の注入状態を示す信号を受信する機能とを、どちらか一方、または二つとも備えていることを特徴とする還元剤注入装置。
  2. 沸騰水型原子炉の炉水に水素を添加するための水素注入装置の運転状態を表す信号を受信する機能と、
    前記水素注入装置の運転状態を表す信号に基づいて前記沸騰水型原子炉に還元剤を添加する機能を有することを特徴とする還元剤注入装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記還元剤注入装置が、
    前記水素注入装置または前記他の還元剤を注入する装置と、直接的にまたは他の制御装置を介して間接的に、制御信号伝達系で相互に接続されていることを特徴とする還元剤注入装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、
    前記還元剤は、水素,ヒドラジン,カーボヒドラジドなどの還元性窒素化合物、メタノール,エタノールなどのアルコール類、メタン,エタンなどの炭化水素から選ばれることを特徴とする還元剤注入装置。
  5. 水素注入をしている沸騰水型原子炉において、
    炉水水素濃度が40ppb 以上のときに、水素と異なる一つ以上の還元剤を注入することを特徴とする還元剤注入方法。
  6. 水素注入をしている沸騰水型原子炉において、
    炉水の硝酸濃度が水素を注入しないときの1/2以下となる水素注入量で、水素と異なる一つ以上の還元剤を注入することを特徴とする還元剤注入方法。
  7. 請求項5又は6において、
    前記還元剤は、ヒドラジン,カーボヒドラジドなどの還元性窒素化合物、メタノール,エタノールなどのアルコール類、メタン,エタンなどの炭化水素から選ばれることを特徴とする還元剤注入方法。
  8. 請求項5乃至7の何れかにおいて、
    前記還元剤は、給水系,復水系,再循環系,炉水浄化系の中から選ばれた一つ以上の点から注入されることを特徴とする還元剤注入方法。
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