JP4526844B2 - 波長変換シリカガラス - Google Patents

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Description

本発明は350nm以下の紫外線を効率良く波長520nm〜580nmの可視光に変換する波長変換シリカガラスに関し、より詳しくは、YAGレーザー又はチタン・サファイアレーザー励起用キセノンフラッシュランプに用いられる管材や板材、あるいは紫外線に対する蛍光板やセンサー、フィルターとして好適に用いられる板材等に関する。
大出力Nd:YAGレーザーの励起には通常キセノンフラッシュランプが用いられる。キセノンフラッシュランプは発光強度のピークが400nm〜450nmにあり、200nm〜1000nmに渡ってブロードな発光特性を示すが、実際のNd:YAGレーザー励起に必要な光は波長530nm〜550nm、580nm〜600nmなので、この波長以外の発光はレーザー励起には殆ど寄与せずエネルギーの大幅なロスとなる。
図8にNd:YAG結晶の吸光スペクトルを示す。図8に示されるように530nm〜550nm、580nm〜600nmに強い吸収線があり、この領域の光によって良く励起されることが判る。
また、図9に異なる電流密度で発光させた場合のキセノンフラッシュランプの発光スペクトルを示す。1700A/cm2では400nm〜450nmにブロードな発光強度のピークが認められる。電流密度を5300A/cm2に上げると発光のピークは短波長方向にシフトして300nm〜400nmになることがわかる。
このようなキセノンフラッシュランプから放出される波長400nm以下の紫外領域の光はNd:YAG結晶に吸収され熱を発生し発光効率を低下させる。このためにキセノンフラッシュランプに用いられるシリカガラス管は例えば信越石英製M382ランプチューブの場合、波長380nm以下の紫外線をカットするような工夫がなされている。しかしながら、このような石英ガラス管は波長380nm以下の紫外線を透過せず、吸収してしまうので、結局は熱に変換される。
また、特許文献1は、光の波長変換可能なシリカガラスとして、2価の銅とアルミニウムをドープしたシリカガラスが開示されている。しかしながら、ドーパントを2種類要するため、非常に扱いが煩雑になり、さらに該石英ガラスでは蛍光のピーク波長が500nm以下にシフトする為、最適な波長が得られないという問題があった。また、特許文献1は紫外線透過率については何ら記載していない。
特開平5−254879号公報
本発明は、従来のキセノンフラッシュランプでは熱に変換されてしまった波長400nm以下の紫外線をYAGレーザーやTi:Al23レーザー等の励起に有効な波長400nmから650nmの光に波長変換し、特に、Nd:YAGのレーザー励起に有効な波長520nmから580nmに蛍光強度のピーク波長があるように波長変換することにより、キセノンフラッシュランプの光をより有効に利用できるようにし、レーザー発振効率、特にNd:YAGレーザー発振効率を向上させることを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、シリカガラスに銅を適量添加することで、波長160nm〜400nmの紫外線を、Nd:YAGレーザー励起に有効な波長である520nm〜580nmの間にピークを持つ紫外線、典型的には波長540nmにピークを持つ紫外線に効率良く波長変換出来ることを見出した。
このようなシリカガラス材料をベースにキセノンフラッシュランプとする際、必要な銅の含有量を最適化し、また、基体となるシリカガラスの物性を選択することにより発光波長をNd:YAGレーザー励起に好ましい波長とし、更にキセノンフラッシュランプとしてNd:YAG結晶を保護するための紫外線透過率を最適化することでNd:YAGレーザーの発振に最適なシリカガラス管を完成させた。
また、このようなシリカガラス材料をベースにキセノンフラッシュランプ用の窓材を構成することで、通常のシリカガラス管によって構成されたキセノンフラッシュランプを用いても、前記銅を含有したシリカガラス管によって構成されたキセノンフラッシュランプを用いた場合とほぼ同様の効果が得られることを見出した。
即ち、本発明の波長変換シリカガラスは、Cuを30ppm以上1,000ppm以下含有し、OH基濃度を0.1ppm以上500ppm以下含有し、波長160nmから400nmの紫外線に対する発光が400nmから650nmにあって、発光強度のピーク波長が520nmから580nmの間にあり、かつ波長380nmの紫外線に対する厚さ2.5mmあたりの内部透過率が20%以上95%以下であることを特徴とする。なお、必要に応じてAlその他のドーパントをCuと併用することもできるが、Alその他のドーパントを実質的に含まない構成とすることが好ましい。
波長380nmの紫外線に対する厚さd(cm)あたりの内部透過率T(%)に対し、含有する銅濃度[Cu](重量ppm)が、下記式(1)で示される範囲内であって、Fe、Ti、Vの含有量がそれぞれ5ppm以下であることが好ましい。
Figure 0004526844
(式(1)中、厚さ2.5mmあたりの内部透過率が40%以上の場合、a=50であり、厚さ2.5mmあたりの内部透過率が40%未満の場合、a=100である。)
本発明の波長変換シリカガラス管は、管状体である本発明の波長変換シリカガラスであって、Cu濃度の分布が、管の肉厚方向に関して肉厚中心部分で高く内外周部に近づくにつれ低下していることを特徴とする。
本発明の波長変換シリカガラス板は、板状体である本発明の波長変換シリカガラスであって、Cu濃度の分布が、板の厚さ方向に関して肉厚中心部分で高く内外表面に近づくにつれ低下していることを特徴とする。
本発明のキセノンフラッシュランプは、本発明のシリカガラスより作製したガラス管を用いたものである。
本発明によれば、従来のキセノンフラッシュランプでは熱に変換されてしまった波長400nm以下の紫外線をYAGレーザーやTi:Al23レーザー等の励起に有効な波長400nmから650nmの光に波長変換し、特に、Nd:YAGのレーザー励起に有効な波長520nmから580nmに蛍光強度のピーク波長があるように波長変換することにより、キセノンフラッシュランプの光をより有効に利用できるようにし、レーザー発振効率、特にNd:YAGレーザー発振効率を向上させることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
本発明の波長変換シリカガラスは、Cu濃度が30ppm以上1,000ppm以下、OH基濃度が0.1ppm以上500ppm以下であって、波長380nmの紫外線に対する厚さ2.5mmあたりの内部透過率が20%以上95%以下であるものである。
シリカガラスに銅を添加することにより、波長160nm〜400nmの紫外線照射によって非常に強い蛍光を発する。蛍光の波長はシリカガラス中に含まれるOH基濃度と関係があり、OH基濃度を0.1ppm以上500ppm以下に設定することにより、波長160nm〜400nmの紫外線をNd:YAGレーザー励起に有効な波長520nm〜580nmの間にピークを有する紫外線、典型的には波長540nmにピークを有する紫外線に効率よく変換できるのに対し、OH基濃度が0.1ppm未満のシリカガラスの場合には発光のピーク波長がそれ程有効でない500nm以下、典型的には490nmになり、OH基濃度が500ppmを超えるとレーザー媒質が加熱し耐熱性が悪くなることを見出した。
さらに、内部透過率の規定を設けることにより、ランプから出る紫外線によってレーザー結晶が加熱され、発光効率が低下する問題を回避できる。具体的には、波長380nmの紫外線に対する厚さ2.5mmあたりの内部透過率を20%以上95%以下とするものである。内部透過率が95%を超えると実質的に紫外線をカットする作用が少なくなり効率低下を防止することが困難となり、また、内部透過率を20%未満に設定すると透過率を低下させるために必要な銅の濃度が高くなり過ぎる為、ガラス表面の紫外線吸収が大きくなり効率変換が低下してしまう為、好ましくない。
一方、蛍光の強度は添加する銅の濃度とあるレベルまでは直線関係にあるので、実用上必要な変換効率を得るためには銅の濃度は30ppm以上必要であるが、逆に銅の濃度が高すぎると、シリカガラスの表面付近で紫外光を殆ど吸収してしまい、波長変換がガラス全体で起きなくなるために変換効率が低下してくる。このため銅濃度の上限は1000ppmであることが必要である。
また、キセノンフラッシュランプ管として用いる場合、あるいは波長変換して紫外線をより波長の長い光として利用とする場合に波長の短い紫外線が素子に悪い影響を及ぼすことがしばしばある。このような場合を考慮して、不要な紫外線をカットする意味でも銅は有効である。
即ち、シリカガラス中の銅はその濃度に応じて紫外線を吸収するので、適切な濃度をドープすることにより紫外線の透過率を制御することが可能である。
本発明者らの研究により、前記式(1)によって決まる濃度のCuをシリカガラス中に含ませることにより、所望の透過率を得る事が出来ることが判った。即ち、厚さd(cm)の波長変換シリカガラスにおける波長380nmの紫外線に対する目標内部透過率をT1(%)、該波長変換シリカガラス中のCu濃度を[Cu](重量ppm)として、
(1)波長380nmの紫外線に対する厚さ2.5mmあたりの目標内部透過率が40%以上の場合、
Figure 0004526844
(2)波長380nmの紫外線に対する厚さ2.5mmあたりの目標内部透過率が40%未満の場合、
Figure 0004526844
で規定される濃度範囲のCuをシリカガラス中に含有させることにより、所望の内部透過率を示す波長変換シリカガラスを得ることができる。但し、Cu以外の金属元素が多量に存在する場合にはこれらの式から外れるために、これらの式を成立させる為には紫外線透過率に影響を及ぼす元素である、Fe、V、Tiの濃度がそれぞれ5ppm以下であることが必要である。
更に、シリカガラス管内の銅濃度は管の肉厚中心部分で高く、内外周部に行くにつれ徐々に低下していることが好ましい。これは内外表面における銅濃度が高いとその部分でより強い光の吸収が生じ、シリカガラス管の内部における紫外線の強度が低下してしまい、効率の良い波長変換ができなくなるためである。銅濃度の分布は、管の内外周部の銅濃度が肉厚中心部分の銅濃度に比べ10%程度以上低いことが好ましく、内外周部には銅は含有されていなくてもよい。また、管の周方向及び長手方向においては銅濃度が均一であることが好ましい。また、シリカガラス板の場合も、シリカガラス管の場合と同様、銅濃度が肉厚中心部分で高く、内外表面に近づくにつれ徐々に低下していることが好ましい。
このような銅濃度分布を得るためには、例えばスート体を、銅を含む水溶液にどぶ漬け(スタッフィング)して銅のドーピングを行った後、純水等に再度スート体をどぶ漬けして表面近傍の銅を除去する操作(アンスタッフィング)を行うことが好ましい。
本発明の波長変換シリカガラスは、波長160nm〜400nmの紫外線を非常に効率良く、波長400nm〜650nmに発光があり波長520nm〜580nmの間にピークを持つ紫外線に波長変換し、レーザー発振効率を向上させることが出来るという甚大な効果を奏するものであり、キセノンフラッシュランプ等の紫外線ランプに用いられる管材、紫外線ランプの窓材、及び蛍光板等、紫外線の波長変換ガラスとして有効である。また、本発明の波長変換シリカガラスは、シリカガラスに銅を適量添加することで上記効果を奏する為、銅以外のドーパントを必要とせず、簡便に製造することができる。なお、必要に応じて銅以外のドーパントを用いてもよいが、作業性やコストの点からAl等の他のドーパントを実質的に含まないことが好適である。
以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
(実施例1)
四塩化珪素を酸水素バーナー火炎中に導入し生成するすす状のシリカ微粒子を回転する基体(マンドレル)上に堆積させてシリカの多孔質体(スート体)を作製した。得られたスート体からマンドレルを抜き取り、外径220mm、内径80mm、長さ600mm、重量10.8kgの中空シリンダ状のスート体を得た。
得られたスート体を、シリカガラス炉心管を有する電気炉内に設置し、He雰囲気下、1200℃で20時間加熱してスート体の密度分布の均一化をはかった。
該スート体を濃度0.02g/Lの塩化第2銅水溶液に25℃で24時間どぶ漬けした(スタッフィング)。次いで、スート体を塩化第2銅水溶液から取り出し、乾燥空気中、125℃で24時間乾燥させた後、スート体を25℃の純水中に24時間浸して(アンスタッフィング)、スート体表面近傍の銅を外部拡散させ、表面付近の銅濃度を中心部分に比較して低下せしめた。その後、スート体を取り出し、125℃の乾燥空気中で72時間乾燥させた。
銅のドープを行ったスート体を再度縦型電気炉内に設置し、He気流中、1500℃で15時間加熱する事により、外径140mm、内径70mm、長さ430mmの中空シリンダを得た。このシリンダの外周及び内周をそれぞれ10mmづつ研削、両端をカットし、外径130mm、内径80mm、長さ400mm、重量7.25kgの中空シリンダを得た。
得られた中空シリンダの肉内部における銅濃度分布を厚さ5mm毎にサンプルを切り出しICP−AES法にて測定した。図3にその結果を示す。図3に示した如く、肉厚中央部分で濃度が最も高く、内外表面に向かうにつれ徐々に濃度が低下していることがわかる。このような分布を持たせることで、キセノンフラッシュランプ表面での局所的な吸収を抑制することが出来、ランプ管全体での効率良い波長変換が可能となり発振効率がより向上すると考えられる。なお、中空シリンダを延伸して管とした場合、該中空シリンダと同様の濃度分布が管においても形成されていることが経験的に判っており、延伸後のガラス管は厚さが薄く分布測定が不可能な為、この中空シリンダの銅濃度分布を測定したものである。
この中空シリンダを延伸用の電気炉に設置し、延伸する事によって、外径25mm、肉厚2.5mm、長さ250mmの銅を含有するシリカガラス管を6本作製し、更にこのシリカガラス管を用いて、外径25mm、肉厚2.5mm、長さ125mmのキセノンフラッシュランプを6本作製した。
得られたシリカガラス管に含まれる銅濃度をICP−AES法にて測定したところ、50ppmであった。同様に鉄、チタン、バナジウムの濃度測定を行ったところそれぞれ2ppm、0.5ppm、検出下限値である0.5ppm未満であった。更に含まれるOH基濃度を赤外分光光度法にて測定したところ、OH基濃度は120ppmであった。また、塩素濃度を蛍光X線分光分析で測定したが、検出下限値である10ppm未満であった。
更にこのシリカガラス管から得た厚さ2.5mmのサンプルの波長380nmと254nmにおける紫外線の内部透過率を、紫外分光光度計を用いて求めたところ、波長380nmにおいては92.3%、254nmにおいては46.6%であった。更に、該シリカガラスを波長254nmの紫外線で励起したところ、540nmにピークを持つ強い蛍光が観察された。254nmの紫外線を励起光とした時の蛍光スペクトルを図1に、540nmの蛍光に対する励起スペクトルを図2に示す。
前記作製した銅を含有するシリカガラス管よりなる外径25mm、肉厚2.5mm、長さ125mmのキセノンフラッシュランプを用いて外径10mm、長さ100mmのNd濃度1.1%のNd:YAGレーザーを励起し、その特性を調べた。
図5に実施例1に用いたNd:YAGレーザーの励起装置の一部断面斜視説明図を示す。図5において、符号10はレーザー励起装置であり、該レーザー励起装置10は、シリカガラス管13から構成される6本のキセノンフラッシュランプ12、Nd:YAGレーザーロッド14、及び楕円鏡16から構成されている。
図6にレーザー発振特性測定装置の概略説明図を示す。図6において、符号20はレーザーキャビティーであり、該レザーキャビティー20は、長さ700mmで、反射率70%のハーフミラー24と反射率99.5%の反射凹面鏡22から構成されている。図6に示した如く、図5又は図7に示されるレーザー励起装置10又は30(図6においては30の場合を示した)をレーザーキャビティー20内に設置し、キセノンフラッシュランプによりNd:YAGレーザーロッドをポンピングしてレーザー発振を行い、発振したレーザー光をエネルギーメーター26で計測し、キセノンフラッシュランプに入射したエネルギーに対する出射エネルギーを測定した。結果を図4及び表1、2に示す。なお、本明細書ではフラッシュランプに通電した電気のエネルギーを入射エネルギーと称した。
(比較例1)
比較のために、銅のスタッフィング及びアンスタッフィング工程を除いた以外は実施例1と全く同じ工程で中空シリンダを作製した。得られた中空シリンダを用いて、実施例1と同様の方法で実施例1と同じサイズのシリカガラス管を作製し、このシリカガラス管を用いて実施例1と同じサイズのキセノンフラッシュランプを作製した。
得られたシリカガラス管に含まれる銅濃度をICP−AES法にて測定したところ、銅は検出されず、検出下限値0.1ppm未満であった。同様に鉄、チタン、バナジウムの濃度測定を行ったところ、全ての元素で検出下限値である0.5ppm未満であった。OH基濃度は120ppmであり、塩素濃度は検出下限値である10ppm未満であった。
更にこのシリカガラス管から得た厚さ2.5mmのサンプルの波長380nmと254nmにおける紫外線の内部透過率を、紫外分光光度計を用いて求めたところ、波長380nm、波長254nmいずれの波長に対しても99.9%以上という高い透過率を示した。更に、該シリカガラスを波長254nmの紫外線で励起したが、蛍光は全く観察されなかった。
また、前記作製したキセノンフラッシュランプを用いて実施例1と同様にNd・YAGレーザーを励起しその特性を調べ、励起効率の差を各実施例と比較した。結果を図4及び表1、2に示す。
Figure 0004526844
表1は、入射エネルギー100Jの際の出射エネルギー(J)を示したものであり、比較例1の出射エネルギーを1として各実施例の出射エネルギーの効率を示した。
Figure 0004526844
表2は、入射エネルギー200Jの際の出射エネルギー(J)を示したものであり、比較例1の出射エネルギーを1として各実施例の出射エネルギーの効率を示した。
図4に示した如く、通常のシリカガラス管を用いたキセノンフラッシュランプ(比較例1)に比べて実施例1のキセノンフラッシュランプを用いると入射エネルギー30〜100Jの範囲で出射エネルギーは約1.6倍、入射エネルギーが150Jを超えるとその差は更に広がり、入射エネルギーが200Jでは約2倍になっていることが判った。
この場合、比較例1の通常のシリカガラス管からなるキセノンフラッシュランプにおいては入射エネルギーが150J付近から出力が飽和現象を示すのに対し、銅を含有するシリカガラスの場合はそのような飽和現象を示さず、入力に対して直線的に出力が増加するため、高エネルギー入射時の出力特性が更に改善されていることが判る。
一般にキセノンフラッシュランプは入射エネルギーが高くなると発光波長が短波長側にシフトし、その結果Nd:YAGの励起に不要な紫外線が増加し、Nd:YAGロッドの温度が上昇するため、励起効率が低下するが、実施例においては、適切な量の銅の添加による紫外線透過率を制限しているため、Nd:YAGロッドの不要な加熱を防止することが出来、発振効率が向上することに加えて高エネルギー領域での変換効率の低下を抑制できることが判った。
(実施例2)
塩化第2銅の濃度を0.1g/Lとした以外は実施例1と同様の方法で外径130mm、内径80mm、長さ400mm、重量7.25kgの中空シリンダを得た。
得られた中空シリンダより実施例1と同様の方法で実施例1と同じサイズのシリカガラス管を作製し、更にそれを用いてキセノンフラッシュランプを作製した。
実施例1と同様にシリカガラス管中に含まれる銅濃度をICP−AES法にて測定したところ、248ppmであった。同様に鉄、チタン、バナジウムの濃度測定を行ったところそれぞれ3ppm、0.5ppm、0.5ppmであった。更に含まれるOH基濃度を赤外分光光度法にて測定したところ、OH基濃度は110ppmであった。また、塩素濃度を蛍光X線分光分析で測定したが、検出下限値である10ppm未満であった。
更にこのシリカガラス管から得た厚さ2.5mmのサンプルの波長380nmと254nmにおける紫外線の内部透過率を、紫外分光光度計を用いて求めたところ、波長380nmにおいては69.6%、254nmにおいては14.1%であった。更に、該シリカガラスを波長254nmの紫外線で励起したところ、540nmにピークを持つ強い蛍光が観察された。
作製したキセノンフラッシュランプを用いてNd:YAGレーザーを励起し、その出力特性を調べたところ、通常のシリカガラス管からなるキセノンフラッシュランプを用いた場合(比較例1)と比較して、入射エネルギー100Jの際の出射エネルギーは約1.7倍、入射エネルギー200Jでは約2.2倍になっていることが判った。結果を表1及び表2に示す。
(実施例3)
塩化第2銅の濃度を0.45g/Lとした以外は実施例1と同様の方法で外径130mm、内径80mm、長さ400mm、重量7.25kgの中空シリンダを得た。
得られた中空シリンダより実施例1と同様の方法で実施例1と同じサイズのシリカガラス管を作製し、更にそれを用いてキセノンフラッシュランプを作製した。
実施例1と同様にシリカガラス管中に含まれる銅濃度をICP−AES法にて測定したところ、856ppmであった。同様に鉄、チタン、バナジウムの濃度測定を行ったところそれぞれ4ppm、1.5ppm、1.0ppmであった。更に含まれるOH基濃度を赤外分光光度法にて測定したところ、OH基濃度は95ppmであった。また、塩素濃度を蛍光X線分光分析で測定したが、検出下限値である10ppm未満であった。
更にこのシリカガラス管から得た厚さ2.5mmのサンプルの380nmと254nmにおける紫外線の内部透過率を紫外分光光度計で求めたところ、波長380nmにおいては31.1%、254nmにおいては0%であった。更に、該シリカガラスを波長254nmの紫外線で励起したところ、540nmにピークを持つ強い蛍光が観察された。
作製したキセノンフラッシュランプを用いてNd:YAGレーザーを励起し、その出力特性を調べたところ、通常のシリカガラス管からなるキセノンフラッシュランプを用いた場合(比較例1)と比較して、入射エネルギー100Jの際の出射エネルギーは約1.7倍、入射エネルギーが200Jでは2.8倍になっていることが判った。結果を表1及び表2に示す。
(実施例4)
先ず、波長380nmの紫外線に対する厚さ2.5mmあたりの目標内部透過率を50%として前記式(1)にT=50,d=0.25,a=50を代入し計算を行い、必要銅濃度範囲:487±50ppmという数値を得た。これを目標銅濃度として、塩化第2銅の濃度を0.20g/Lとした以外は実施例1と同様の条件で外径130mm、内径80mm、長さ400mm、重量7.25kgの中空シリンダを作製した。得られた中空シリンダより実施例1と同様の方法で実施例1と同じサイズのシリカガラス管を作製した。
得られたシリカガラス管中に含まれる銅濃度をICP−AES法にて測定したところ、480ppmであった。同様に鉄、チタン、バナジウムの濃度測定を行ったところそれぞれ2.5ppm、1.2ppm、0.8ppmであった。更に含まれるOH基濃度を赤外分光光度法にて測定したところ、OH基濃度は100ppmであった。また、塩素濃度を蛍光X線分光分析で測定したが、検出下限値である10ppm未満であった。
更にこのシリカガラス管から得た厚さ2.5mmのサンプルの波長380nmと254nmにおける紫外線の内部透過率を紫外分光光度計で求めたところ、波長380nmにおいては50.5%、254nmにおいては0.5%であった。更に、該シリカガラスを波長254nmの紫外線で励起したところ、540nmにピークを持つ強い蛍光が観察された。
(実施例5)
実施例1と同様の方法で外径130mm、内径80mm、長さ400mm、重量7.25kgの中空シリンダを得た後、該中空シリンダを管引きし、外径230mm、肉厚2.5mm、長さ300mmのシリカガラス管を得た。このシリカガラス管を開いて縦50mm、長さ150mm、厚さ2.5mmの板材に加工した。得られた銅を含有する板材を窓材として用いてNd:YAGレーザーを励起し、その特性を調べた。
図7に実施例5で用いたNd:YAGレーザーの励起装置の断面説明図を示す。図7に示したように、通常のシリカガラス管からなる2本のキセノンフラッシュランプ32を、金膜を反射鏡とした楕円鏡36よりなるランプハウス内に設置し、銅を含有する2枚の窓材38を介して実施例1と同様に外径10mm、長さ100mmのNd濃度1.1%のNd:YAGレーザー34を励起し、その特性を調べた。結果を表1及び表2に示す。
金は紫外線を若干吸収するため、銅含有シリカガラス板材を用いた本実施例における効率は銅含有シリカガラス管を用いた実施例1〜3よりも低下するが、既存のキセノンフラッシュランプ(通常のシリカガラスからなるランプ)を手軽に効率をアップすることが可能である。
254nm光励起による実施例1のシリカガラスの蛍光スペクトルを示す。 実施例1のシリカガラスの540nm蛍光に対する励起スペクトルを示す。 実施例1における中空シリンダ肉中の銅濃度を示すグラフである。 実施例1と比較例1のレーザー発振特性の結果を示すグラフである。 実施例1で用いたNd:YAGレーザー励起装置を示す一部断面斜視説明図である。 実施例5で用いたレーザー特性測定装置を示す概略説明図である。 実施例5で用いたNd:YAGレーザー励起装置を示す断面概略説明図である。 Nd:YAG結晶の吸光スペクトルを示す。 キセノンフラッシュランプの発光スペクトルを示す。
符号の説明
10,30:レーザー励起装置、12,32:キセノンフラッシュランプ、13:シリカガラス管、14,34:Nd:YAGレーザーロッド、16,36:楕円鏡、20:レーザーキャビティー、22:反射凹面鏡、24:ハーフミラー、26:エネルギーメーター、38:窓材。

Claims (5)

  1. Cu濃度の分布が、管の肉厚方向に関して肉厚中心部分で高く内外周部に近づくにつれ低下している管状体波長変換シリカガラスであって、Cuを30ppm以上1,000ppm以下含有し、OH基濃度を0.1ppm以上500ppm以下含有し、波長160nmから400nmの紫外線に対する発光が400nmから650nmにあ、発光強度のピーク波長が520nmから580nmの間にあり、かつ波長380nmの紫外線に対する厚さ2.5mmあたりの内部透過率が20%以上95%以下であることを特徴とする波長変換シリカガラス。
  2. 波長380nmの紫外線に対する厚さd(cm)あたりの内部透過率T(%)に対し、含有する銅濃度[Cu](重量ppm)が、下記式(1)で示される範囲内であって、Fe、Ti、Vの含有量がそれぞれ5ppm以下であることを特徴とする請求項1記載の波長変換シリカガラス。
    Figure 0004526844

    (式(1)中、厚さ2.5mmあたりの内部透過率が40%以上の場合、a=50であり、厚さ2.5mmあたりの内部透過率が40%未満の場合、a=100である。)
  3. Cu濃度の分布が、板の厚さ方向に関して肉厚中心部分で高く内外表面に近づくにつれ低下している板状体波長変換シリカガラスであって、Cuを30ppm以上1,000ppm以下含有し、OH基濃度を0.1ppm以上500ppm以下含有し、波長160nmから400nmの紫外線に対する発光が400nmから650nmにあ、発光強度のピーク波長が520nmから580nmの間にあり、かつ波長380nmの紫外線に対する厚さ2.5mmあたりの内部透過率が20%以上95%以下であることを特徴とする波長変換シリカガラス。
  4. 波長380nmの紫外線に対する厚さd(cm)あたりの内部透過率T(%)に対し、含有する銅濃度[Cu](重量ppm)が、下記式(1)で示される範囲内であって、Fe、Ti、Vの含有量がそれぞれ5ppm以下であることを特徴とする請求項記載の波長変換シリカガラス。
    Figure 0004526844

    (式(1)中、厚さ2.5mmあたりの内部透過率が40%以上の場合、a=50であり、厚さ2.5mmあたりの内部透過率が40%未満の場合、a=100である。)
  5. 請求項1又は2記載のシリカガラスより作製したガラス管を用いたキセノンフラッシュランプ。
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