JP4338191B2 - 蛍光シリカガラス - Google Patents

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Description

本発明は、紫外光を可視光に変換する蛍光シリカガラス、特に紫外光強度に対応する強度で可視光を発する蛍光シリカガラスに関する。
近年、短波長紫外線ランプを用いた表面改質、分解洗浄技術が多くの工業プロセスで用いられるようになっている。この光表面処理技術は大気中で行うことができ、特殊なガスや薬品を用いることもない簡便な技術であるため、さらなる活用、発展が期待されている。
短波長紫外線ランプとしては、185nmに輝線を有する低圧水銀ランプや、172nmに輝線を有するキセノンエキシマランプなどが主に用いられている。
光表面処理技術において、その効果を制御するためには光源である短波長紫外線ランプの光量を把握することが重要であり、安定性の良い短波長紫外線検出器が求められている。短波長紫外線検出器としては、紫外線透過フィルターと光電管やフォトダイオードを用いた物が一般的である。しかし短波長紫外線、特にキセノンエキシマランプが発する172nm光は光子エネルギーが高いため、長時間の紫外線照射によりフィルターや検出素子をも劣化させてしまい、ランプ光量を定常的に計測することができない、という問題があった。
この問題を解決する方法として、特許文献1では、光導入窓材とそれに密着もしくは近接した蛍光体膜と、蛍光体膜から放出される可視光を検出する光電変換素子から構成された紫外エキシマ光の検出器を提案している。しかし、この検出装置を作成するには、光導入窓材に密着あるいは近接する形で蛍光体膜を作成する必要があり、また、蛍光体膜が空気中の水分などに触れて劣化することを抑えるためには、蛍光体膜を密封する必要があるなど、蛍光体の作成、取り扱いが難しいという問題がある。
特開平8−136339号公報
本発明の目的は、紫外光を吸収し可視光域の蛍光を発する作成簡易な蛍光体である蛍光シリカガラス、特に、紫外光照度と正の相関を持つ強度の蛍光を発し、なおかつ紫外光照射による劣化の少ない蛍光体である蛍光シリカガラスを提供することにある。
かかる課題を解決する手段として、本発明者らは、検出器前方に設置する石英ガラス中に、あらかじめ蛍光物質をドープし、それを紫外−可視変換素子として用いることを考え出した。そして、紫外光を吸収し可視光域の蛍光を発するドープ石英ガラス、特に、紫外光照度と正の相関を持つ強度の蛍光を発し、なおかつ紫外光照射による劣化の少ない材料について鋭意研究し、適切量の銅を含有する蛍光シリカガラスが本目的にふさわしい材料であることを見出して本発明を完成させるに至った。
本発明の紫外光検出用蛍光シリカガラスは、紫外光検出器において、紫外−可視変換素子として用いられる紫外光検出用蛍光シリカガラスであって、銅濃度が1ppm以上400ppm以下、OH基濃度が1ppm以上500ppm以下であり、波長150nm以上300nm以下の紫外光の照射により波長500nm以上570nm以下の領域にピーク波長を持つ蛍光を発し、且つ波長150nm以上300nm以下の紫外光の照射光照度と、波長500nm以上570nm以下の領域にピークを持つ蛍光の強度が正の相関を持ち、波長172nm及び波長185nmにおける厚さ2mmでの透過率が1%以下であることを特徴とする。銅濃度は1ppm以上400ppm以下、好ましくは3ppm以上350ppm以下、より好ましくは10ppm以上300ppm以下である。銅濃度が低すぎると、蛍光強度が弱くなりすぎて蛍光の検出が難しくなり、また一方、銅濃度が高くなりすぎるとシリカガラス中の銅が会合してクラスターを形成して銅が蛍光の発現に寄与しなくなり、やはり蛍光強度が弱くなるためである。
本発明の紫外光検出器は、紫外−可視変換素子として用いられる紫外光検出用蛍光シリカガラスと、可視光照度計と、を含む紫外光検出器であって、前記紫外光検出用蛍光シリカガラスが本発明の紫外光検出用蛍光シリカガラスであることを特徴とする。前記紫外光が、キセノンエキシマランプが発する波長172nm光であることが好適である。
本発明の蛍光シリカガラスは、波長150nm以上300nm以下の紫外光の照射光照度と、波長500nm以上570nm以下の領域にピークを持つ蛍光の強度とが正の相関を持つこと、すなわち、照度が高くなるにつれて蛍光強度が強くなることを特徴とする。
本発明において、蛍光シリカガラスのOH基濃度は1ppm以上500ppm以下、より好ましくは5ppm以上300ppm以下であることが望ましい。OH基濃度が低すぎると、緑色蛍光に寄与しない還元性欠陥による吸収が生じて、蛍光強度が弱まるためであり、また、OH基濃度が高すぎると、OH基による紫外光吸収が強くなり、やはり蛍光強度が弱まるためである。
また、本発明の蛍光シリカガラスは波長172nm及び波長185nmにおける厚さ2mm以下での透過率が1%以下、より好ましくは0.5%以下であることが望ましい。波長172nm及び波長185nmにおける透過率が高いと、蛍光シリカガラスの後方に置かれる検出器を劣化させることがあるためである。
また、本発明において、蛍光シリカガラスにキセノンエキシマランプを0.5mW/cm以上100mW/cm以下の照度で1kJ/cm以上2kJ/cm以下の単位面積当たりのエネルギー量を照射してから用いると好ましい場合がある。銅ドープシリカガラスは、172nm光照射の初期段階において、172nm光の照度を一定にしていても、蛍光強度が徐々に低下してゆくことがある。この蛍光強度の低下は、172nm光を単位面積当たりの照射エネルギー量として1〜2kJ/cm照射すると、それ以上の低下を起こさなくなる。照射するキセノンエキシマランプの照度は0.5mW/cm以上100mW/cm以下、より好ましくは1mW/cm以上50mW/cm以下であることが望ましい。照射照度が弱すぎると、蛍光強度が安定するまでに時間がかかりすぎる。また、照射照度が強すぎると、光吸収による発熱のため、蛍光ガラスが失透、破損することがある。
また、本発明における蛍光シリカガラスは、キセノンエキシマランプを0.5mW/cm以上100mW/cm以下の照度で1kJ/cm以上2kJ/cm以下の単位面積当たりのエネルギー量を照射した後の蛍光強度と、上記照射に引き続きキセノンエキシマランプを100mW/cm以下の照度で100kJ/cm照射した後の蛍光強度の変化率が5%以内、より好ましくは3%以内であることが望ましい。蛍光強度の変化が大きいと、光量計として用いる場合に計測誤差が大きくなりすぎるためである。
本発明によれば、紫外光を吸収し可視光域の蛍光を発する作成簡易な蛍光シリカガラス、特に、紫外光照度と正の相関を持つ強度の蛍光を発し、なおかつ紫外光照射による劣化の少ない蛍光シリカガラスを提供することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
(実施例1)
高純度四塩化ケイ素を加熱気化してArキャリアーガスと共に酸水素火炎中に流し、加水分解反応により生じるシリカ微粒子を石英ガラス製ターゲット上に堆積し、堆積の進行と共にターゲットを引き上げて鉛直方向にシリカ微粒子の堆積を進めるVAD法により、直径150mm長さ200mmのシリカ微粒子堆積体を作成した。これを、石英ガラス炉芯管を持つ縦型加熱炉内に設置し、He気流中1200℃で10時間加熱してシリカ微粒子焼結体を得た。
この焼結体をCuイオン濃度10mg/Lの塩化銅(II)エタノール溶液に浸して25℃で24時間放置した後、塩化銅溶液から取りだし、乾燥空気中で25℃において24時間放置して乾燥することにより、焼結体中に銅を導入した。さらに、これを純エタノール溶液に浸して25℃で4時間放置し、その後乾燥空気中で24時間放置乾燥することにより、焼結体中の銅分布の平均化を行った。
この焼結体を、再び縦型加熱炉内に設置し、He気流中1500℃で8時間加熱することにより、直径60mm長さ100mmの銅ドープシリカガラスを得た。
この銅ドープシリカガラスの銅濃度及びOH基濃度を下記の方法により測定した。また、真空紫外域透過率及び254nm光励起における蛍光強度を下記の方法により測定し、それらの結果を図1及び図2に示した。図1は、得られた銅ドープシリカガラスにおける254nm光励起による蛍光スペクトルであり、図2は厚さ2mmでの真空紫外域透過スペクトルである。
1)Cu濃度:ガラス片をフッ酸で分解、蒸発乾固した後に硝酸に溶解し、ICP−AESにより測定。
2)OH基濃度:Nicolet製FT−IR AVATOR360を用いて、2.7μmの吸収強度から算出。
3)真空紫外域透過率:日本分光製真空紫外域透過率計VUV−200を用いて測定。
4)254nm光励起における蛍光測定:日立製蛍光分光光度計F4500を用いて測定。
上記得られた銅ドープシリカガラスの銅濃度は50ppm、OH基濃度は120ppmであり、図1に示した如く、波長254nm光励起での蛍光ピーク波長は540nm、図2に示した如く、厚さ2mmにおける172nm透過率は0.3%、185nm透過率は0.5%であった。
この銅ドープシリカガラスにキセノンエキシマランプを下記の如く照射して172nm光励起における照度と蛍光強度の関係、及び蛍光強度の変化率について調べた。まず、上記得られた銅ドープシリカガラスに、キセノンエキシマランプを照度1mW/cm、3mW/cm、10mW/cm、及び30mW/cmで照射したときの蛍光強度を測定する。これらを照射前の蛍光強度とする。実施例1〜4において、実施例1の照射前の照度30mW/cmにおける蛍光強度を100として各蛍光強度を示した。
その後、照度30mW/cmで10時間照射(即ち、1.08kJ/cmのエネルギー量を照射)し、照射後に、照度1mW/cm、3mW/cm、10mW/cm、及び30mW/cmでの蛍光強度を測定する。さらに照度30mW/cmで1000時間照射(即ち、108kJ/cmのエネルギー量を照射)し、照射後に照度1mW/cm、3mW/cm、10mW/cm、及び30mW/cmでの蛍光強度を測定する。蛍光強度の変化率は、各々の照度において、
[蛍光強度の変化率]=[10時間照射後の蛍光強度]/[1000時間照射後の蛍光強度]
として求めた。これらの結果を表1及び図3に示した。
Figure 0004338191
表1及び図3に示した如く、上記得られた銅ドープシリカガラスは、蛍光強度は照度依存性があり、照度と蛍光強度には正の相関があった。また、蛍光強度の変化率は2%であり、長期的に安定性が高く、紫外光検出用蛍光シリカガラスとして良好であった。
なお、172nm光励起における蛍光強度の測定については、図4に示した紫外光検出器を用いて蛍光強度を計測した。図4において、蛍光強度を計測するために用いられる紫外光検出器10は、銅ドープシリカガラスである蛍光シリカガラス1、540nm干渉フィルター2、可視光照度計3、容器4及びケーブル5を配置した構成を有している。キセノンエキシマランプ照度はランプから被照射物までの距離を変える事により調整した。172nm光照度は、浜松ホトニクス(株)製 紫外積算光量計C8026/H8025を用いて測定したものである。
(実施例2)
塩化銅(II)エタノール溶液のCuイオン濃度を50mg/Lとした以外は実施例1と同様の方法で、直径60mm長さ80mmの銅ドープシリカガラスを得た。得られた銅ドープシリカガラスについて実施例1と同様の測定を行った。
この銅ドープシリカガラスの銅濃度は150ppm、波長254nm光励起での蛍光ピーク波長は530nm、OH基濃度は40ppm、厚さ2mmにおける172nm透過率は0.1%以下、185nm透過率は0.1%以下であった。
この銅ドープシリカガラスにキセノンエキシマランプを照射して172nm光励起における照度と蛍光強度の関係、及び蛍光強度の変化率を調べた。それらの結果を表2に示した。表2に示した如く、得られた銅ドープシリカガラスにおいて、照度と蛍光強度には正の相関があり、また、蛍光強度の変化率は3%であり、紫外光検出用蛍光シリカガラスとして良好であった。
Figure 0004338191
(実施例3)
塩化銅(II)エタノール溶液のCuイオン濃度を5mg/Lとした以外は実施例1と同様の方法で、直径60mm長さ80mmの銅ドープシリカガラスを得た。得られた銅ドープシリカガラスについて実施例1と同様の測定を行った。
この銅ドープシリカガラスの銅濃度は20ppm、波長254nm光励起での蛍光ピーク波長は540nm、OH基濃度は150ppm、厚さ2mmにおける172nm透過率は1.1%、185nm透過率は1.4%であった。
この銅ドープシリカガラスにキセノンエキシマランプを照射して172nm光励起における照度と蛍光強度の関係、および、蛍光強度の変化率を調べた。それらの結果を表3に示した。表3に示した如く、得られた銅ドープシリカガラスにおいて、照度と蛍光強度には正の相関があり、また、蛍光強度の変化率は0.5%であり、紫外光検出用蛍光シリカガラスとして良好であった。
Figure 0004338191
(実施例4)
塩化銅(II)エタノール溶液のCuイオン濃度を100mg/Lとした以外は実施例1と同様の方法で、直径60mm長さ80mmの銅ドープシリカガラスを得た。得られた銅ドープシリカガラスについて実施例1と同様の測定を行った。
この銅ドープシリカガラスの銅濃度は300ppm、波長254nm光励起での蛍光ピーク波長は530nm、OH基濃度は30ppm、厚さ2mmにおける172nm透過率は0.1%以下、185nm透過率は0.1%以下であった。
この銅ドープシリカガラスにキセノンエキシマランプを照射して172nm光励起における照度と蛍光強度の関係、および、蛍光強度の変化率を調べた。それらの結果を表4に示した。表4に示した如く、得られた銅ドープシリカガラスにおいて、照度と蛍光強度には正の相関があり、また、蛍光強度の変化率は4%であり、紫外光検出用蛍光シリカガラスとして良好であった。
Figure 0004338191
(比較例1)
塩化銅エタノール溶液のCuイオン濃度を0.1mg/Lとした以外は実施例1と同様の方法で、直径60mm長さ80mmの銅ドープシリカガラスを得た。得られた銅ドープシリカガラスについて実施例1と同様の測定を行った。
この銅ドープシリカガラスの銅濃度は0.04ppm、波長254nm光励起での蛍光ピークは検出できなかった。OH基濃度は200ppm、厚さ2mmにおける172nm透過率は20%、185nm透過率は42%であった。
この銅ドープシリカガラスにキセノンエキシマランプを照射して172nm光励起における照度と蛍光強度の関係、および、蛍光強度の変化率を調べたが、蛍光が検出されず、紫外光検出用蛍光シリカガラスとしては不適当であった。
(比較例2)
塩化銅エタノール溶液のCuイオン濃度を500mg/Lとした以外は実施例1と同様の方法で、直径60mm長さ80mmの銅ドープシリカガラスを得た。得られた銅ドープシリカガラスについて実施例1と同様の測定を行った。
この銅ドープシリカガラスの銅濃度は600ppm、波長254nm光励起での蛍光ピークは検出できなかった。OH基濃度は15ppm、厚さ2mmにおける172nm透過率は0.1%以下、185nm透過率は0.1%以下であった。
この銅ドープシリカガラスにキセノンエキシマランプを照射して172nm光励起における照度と蛍光強度の関係、および、蛍光強度の変化率を調べたが、蛍光が検出されず、紫外光検出用蛍光シリカガラスとしては不適当であった。
実施例1における254nm光励起による蛍光スペクトルである。 実施例1における厚さ2mmでの真空紫外域透過スペクトルである。 実施例1における照度と蛍光強度の関係を示すグラフである。 実施例1で使用した紫外光検出器を示す概略説明図である。
符号の説明
1:蛍光シリカガラス、2:干渉フィルター、3:可視光照射計、4:容器、5:ケーブル。

Claims (5)

  1. 紫外光検出器において、紫外−可視変換素子として用いられる紫外光検出用蛍光シリカガラスであって、
    銅濃度が1ppm以上400ppm以下、OH基濃度が1ppm以上500ppm以下であり、波長150nm以上300nm以下の紫外光の照射により波長500nm以上570nm以下の領域にピークを持つ蛍光を発し、且つ波長150nm以上300nm以下の紫外光の照射光照度と、波長500nm以上570nm以下の領域にピークを持つ蛍光の強度が正の相関を持ち、波長172nm及び波長185nmにおける厚さ2mmでの透過率が1%以下であることを特徴とする紫外光検出用蛍光シリカガラス。
  2. キセノンエキシマランプを0.5mW/cm以上100mW/cm以下の照度で1kJ/cm以上2kJ/cm以下の単位面積当たりのエネルギー量を照射してから用いることを特徴とする請求項1記載の紫外光検出用蛍光シリカガラス。
  3. キセノンエキシマランプを0.5mW/cm以上100mW/cm以下の照度で1kJ/cm以上2kJ/cm以下の単位面積当たりのエネルギー量を照射した後の蛍光強度と、前記照射に引き続きキセノンエキシマランプを100mW/cm以下の照度で100kJ/cm以上照射した後の蛍光強度の変化率が5%以内であることを特徴とする請求項1又は2記載の紫外光検出用蛍光シリカガラス。
  4. 紫外−可視変換素子として用いられる紫外光検出用蛍光シリカガラスと、
    可視光照度計と、
    を含む紫外光検出器であって、
    前記紫外光検出用蛍光シリカガラスが請求項1〜3のいずれか1項記載の紫外光検出用蛍光シリカガラスであることを特徴とする紫外光検出器。
  5. 前記紫外光が、キセノンエキシマランプが発する波長172nm光であることを特徴とする請求項4記載の紫外光検出器。
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