JP4526689B2 - 建設機械の施工案内装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパワーショベル、ブルドーザ等の建設機械により建設作業を行う場合に、掘削位置、掘削量等を視覚的に判断できる様にした建設機械の施工案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設機械の運転は複雑な操作のものが多く、熟練したオペレータを必要としているが、現状では熟練したオペレータがなかなか育ちにくい状況となっている。
【0003】
この為、建設機械に於いても、運転の電子制御化が進みオペレータに熟練度が要求されない様になってきている。
【0004】
図11、図12に於いて、油圧ショベル1及び従来の建設機械制御システムの概略について説明する。
【0005】
走行部2に機械室3が旋回可能に設けられ、該機械室3は油圧駆動回路、制御装置等を有する。該機械室3の前側に運転室4が設けられ、該運転室4には操作レバー、運転の状況等の情報が表示される表示器11が設けられている。又、前記機械室3には施工具を有する作業腕が取付けられている。該作業腕はブーム5、アーム6、バケット7から成る有関節腕であり、後述する様に各関節腕には相対変位を検出する検出器が設けられている。尚、施工具として油圧ショベルではバケット7が該当し、図示していないがブルドーザではブレードが該当する。
【0006】
前記機械室3の前端に前記ブーム5が上下方向に回動可能に設けられ、該ブーム5には前記アーム6が上下方向に回動可能に設けられ、又該アーム6の先端には施工具である前記バケット7が上下方向に回動可能に設けられている。前記ブーム5はブームシリンダ8により回動され、前記アーム6はアームシリンダ9により回動され、又前記バケット7はバケットシリンダ10により回動される。
【0007】
前記操作レバー(図示せず)の操作により前記機械室3の旋回が行われ、又前記ブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10を介して前記ブーム5、アーム6、バケット7の屈伸が行われる。
【0008】
前記ブーム5の支持部にはブーム角度検出エンコーダ12が設けられ、該ブーム角度検出エンコーダ12により前記ブーム5の機械室3に対する相対回転角度が検出される。前記アーム6の回動支持部にはアーム角度検出エンコーダ13が設けられ、該アーム角度検出エンコーダ13により前記アーム6のブーム5に対する相対回転角度が検出される。前記バケット7の回動支持部にはバケット角度検出エンコーダ14が設けられ、該バケット角度検出エンコーダ14により前記バケット7のアーム6に対する相対回転角度が検出される。
【0009】
又、前記機械室3の所要位置には本体2軸傾斜センサ15が設けられ、前記油圧ショベル1(機械室3)の水平に対する傾斜角が検出される様になっている。
【0010】
前記ブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット角度検出エンコーダ14、本体2軸傾斜センサ15からの検出信号は演算処理部(CPU)16に入力される。又、該演算処理部16には基準高さ、例えばグランドレベル(GL)が基準値として入力される。
【0011】
前記ブーム5の長さ、アーム6の長さ及びバケット7の刃先7aの回動半径は既知の数値であるので、前記ブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット角度検出エンコーダ14からの検出角度により前記バケット刃先7aの油圧ショベル1に対する位置が、即ち機械基準位置に対する相対位置が演算により求められ、又前記本体2軸傾斜センサ15からの傾斜角度から更にグランドレベル(GL)に対するバケット刃先7aの位置、掘削角度が演算できる。尚、グランドレベルとしては実際のグランドレベルに代えレーザ光線により示される場合が多い。
【0012】
尚、角度を直接検出する前記エンコーダに代えて、角度変位を直線的に検出するシリンダタイプの直線変位検出装置でもよい。
【0013】
次に、前記機械室3には前記油圧ショベル1の位置(機械基準位置)を検出する機械位置検出手段が設けられ、施工現場での油圧ショベル1の絶対位置、向きが検出される様になっている。前記機械位置検出手段としてGPS装置18が用いられ、機械の向きを検出する機械向き検出手段としては、自動追尾装置を使って視準点を視準する手段、GPS装置を2個使用する手段、回転レーザ装置を用いる手段、コンパス、ジャイロを使用する手段等がある。
【0014】
図11、図12では前記機械位置検出手段としてGPS装置18を用いた場合が示されている。
【0015】
該GPS装置18は前記ブーム5の回動中心と一致した位置に設けられる。前記油圧ショベル1の位置データは前記GPS装置18により検出され、作業の方向はジャイロ19により検出され、検出された位置データ、作業方向のデータは前記演算処理部16に入力される。又、施工データは前記演算処理部16の記憶部20に予め入力されている。
【0016】
前記GPS装置18により前記ブーム5の中心位置の位置、高さの位置(X,Y,Z)が測定される。この測定結果と、前記ブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット角度検出エンコーダ14、本体2軸傾斜センサ15からのデータに基づき前記バケット刃先7aの位置が前記演算処理部16で演算により検出される。又前記バケット7の掘削方向は前記ジャイロ19の検出結果により求められる。前記表示器11には求められたバケット刃先7aの位置(座標位置)と前記施工データの該当する位置とが照合され、該施工データに基づき施工が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記した建設機械では、自動化が進み、オペレータが操作しなくても建設作業が略できる迄になっているが、施工場所の予測性が困難であること、更に不測の事態を招かない様にするには高価な監視装置、安全装置を必要とすること等があり、現実的にはオペレータの判断が必要であり、表示装置に表示される施工データ等に基づきオペレータが建設機械の操作を行っている。
【0018】
オペレータの作業としては、運転室4から前記バケット7の動き、作業範囲を監視(作業部を監視)しながら、又運転室4内の表示器11に表示された施工データを見ながら、作業を行っていた。単純な反復動作により平面を施工する等の簡単な建設作業であれば作業部を監視しながら、又表示器11の施工データを見ながらの作業で問題ないが、複雑な作業の組合わせの場合には作業部の監視と、表示装置の施工データの確認を繰返し行う必要がある。当然両者を同時に監視、観察することはできないことから、施工の精度、安全性に問題が残っており、更に実質的に施工速度が上がらないという問題もある。
【0019】
本発明は斯かる実情に鑑み、施工データを視覚的に判断でき、而も作業部を監視する際の視野に同時に表示する様にし、作業性の向上、安全性の向上を図るものである。
【0020】
【課題を解決する為の手段】
本発明は、予め施工データを記憶する為の記憶部と、施工案内用図形パターンを表示する表示装置と、前記記憶部に記憶された施工データに基づき施工案内図形パターンを演算し前記表示装置上に表示させる為の表示制御演算部と、オペレータの視野内に配置され前記表示装置からの光束をオペレータに向け反射させる為の半透鏡を含む投影系とを具備し、該半透鏡を通して施工部像と前記投影系から投影された施工案内図形パターン像とをオペレータが重合わせて観察可能に構成した建設機械の施工案内装置に係り、又、建設機械の少なくとも位置、向きを逐次検出する為の建設機械位置検出部と、予め施工データを記憶する為の記憶部と、施工案内用図形パターンを表示する表示装置と、前記建設機械位置検出部からの建設機械位置検出データと前記記憶部に記億された施工データに基づき施工部位置に対応した施工案内図形パターンを演算し前記表示装置上に表示させる為の表示制御演算部と、オペレータの視野内に配置され前記表示装置からの光束をオペレータに向け反射させる為の半透鏡を含む投影系とを具備し、該半透鏡を通して施工部像と前記投影系から投影された施工案内図形パターン像とをオペレータが重合わせて観察可能に構成した建設機械の施工案内装置に係り、又前記投影系が、施工案内図形パターン像を所望結像面上に投影する様結像状態を変更する為の結像状態制御部を有する建設機械の施工案内装置に係り、又オペレータの視準方向を検知する視準方向検知手段を有し、該視準方向検知手段の検出する視準方向に基づいて、視準方向に向けて表示装置の施工案内図形パターンを変更する建設機械の施工案内装置に係り、又記憶部には施工データに関連する文字情報が記憶され、必要に応じて読出され表示装置に表示される建設機械の施工案内装置に係り、又記憶部には施工データに関連する埋設情報が記憶され、必要に応じて施工位置の埋設情報として表示装置に表示される建設機械の施工案内装置に係るものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
図1は本発明の原理を示すものであり、図4は本実施の形態での制御ブロック図であり、図4中、図12中で示したものと同等のものには同符号を付してあり、機械的構成については図11で示したものと同様であるので、図11を参照して説明する。
【0023】
先ず、図1に於いて本発明の原理を説明する。
【0024】
オペレータの作業に必要とされる全視野をカバーするに充分な大きさを有する半透明球面反射鏡22が設けられ、該半透明球面反射鏡22に対向して表示装置23(好ましくは液晶表示装置)が設けられる。該表示装置23は前記半透明球面反射鏡22に沿って移動可能であると共に傾斜角度が変更可能となっており、後述する姿勢可変駆動部45により姿勢が変更されると共に該表示装置姿勢可変駆動部45はオペレータの視線21の方向に追従して位置の変更及び角度の変更がなされる様になっている。
【0025】
前記表示装置23には施工部31位置に合致した施工案内図形パターン24がリアルタイムで表示される様になっており、前記表示装置23に表示された施工案内図形パターン24は図示しない投影光学系を介して前記半透明球面反射鏡22に投影され、更に該半透明球面反射鏡22でオペレータに向って反射され、オペレータは半透明球面反射鏡22で反射され形成される施工案内図形パターン24の虚像を視認する様になっている。
【0026】
該施工案内図形パターン24の虚像が形成される位置は前記施工部31と合致しており、オペレータは前記半透明球面反射鏡22を通して見られる施工部31の距離にある像と施工案内図形パターン24の像とを重合して視認する状態となる。
【0027】
表示装置23に表示された施工案内図形パターン24は一対一の対応で虚像を作るから、任意の物平面(Xo,Yo,Zo)座標、即ち施工部31の位置に虚像を形成するには、前記表示装置23から発せられる光束が前記半透明球面反射鏡22で反射され、オペレータの瞳に入射する際の前記光束の位置、反射される角度が決定されればよい。
【0028】
更に、前記半透明球面反射鏡22での反射位置、反射方向は前記物平面(Xo,Yo,Zo)座標から逆算することで求められる。即ち、前記物平面(Xo,Yo,Zo)座標で虚像が形成されるとした場合は、オペレータの瞳に入射する光束の方向が分かり、この光束と前記半透明球面反射鏡22との交点が前記表示装置23から発せられる光束の反射位置であり、又オペレータの瞳に入射する光束の方向から前記表示装置23からの光束が前記半透明球面反射鏡22で反射する方向が分かる。
【0029】
而して、前記物平面(Xo,Yo,Zo)座標と前記オペレータの瞳の位置が既知とすれば、前記半透明球面反射鏡22での光束の反射位置、該半透明球面反射鏡22での反射角を求められた値となる様、前記表示装置23の位置{座標(X1,Y1,Z1)}、照射方向を決定すればよい。
【0030】
尚、前記物平面(Xo,Yo,Zo)座標と半透明球面反射鏡22との距離、該半透明球面反射鏡22とオペレータとの位置関係は以下の如く求められる。
【0031】
前記半透明球面反射鏡22と油圧ショベル1の機械基準位置との位置関係は、前記運転室4の機械的構造から求められ、前記オペレータの瞳と前記半透明球面反射鏡22との位置関係は前記機械基準位置と運転室4内のオペレータの位置及び瞳位置検出器により求められる。例えばヘルメット44等にオペレータの頭部の位置を検出する為の、頭部位置検出センサ41aを取付けると共に瞳の位置、方向を検出する瞳検出センサ41bを装着する
【0032】
次に、機械基準位置が前記GPS装置18により求められ、油圧ショベル1の方向がジャイロ19等の機械向き検出手段により求められる。更に、施工データより、前記物平面(Xo,Yo,Zo)座標が得られるので、施工データと機械基準位置、機械方向から、前記物平面(Xo,Yo,Zo)座標と機械基準位置との位置関係が求められる。前記物平面(Xo,Yo,Zo)座標と機械基準位置との位置関係が得られることで、前記物平面(Xo,Yo,Zo)座標とオペレータの瞳との位置関係が求められ、前記半透明球面反射鏡22での光束の反射位置、該半透明球面反射鏡22での反射角が求められる。
【0033】
図2、図3は施工部31の位置、状態が変化した場合の、前記表示装置23の位置、該表示装置23から発せられる光束の状態を示している。
【0034】
図2は施工部31に仮想水平面26を形成する場合であり、図3は仮想傾斜面27を形成する場合を示している。
【0035】
前記表示装置23は前記姿勢可変駆動部45により前記半透明球面反射鏡22に沿って移動されると共に光束の半透明球面反射鏡22への入射角が求められた反射角と対応する様に表示装置23の傾斜角が調整される。
【0036】
例えば図2で示される様に仮想水平面26の虚像を形成する場合は、前記表示装置23の一端から発せられる光束により形成される虚像と、他端から発せられる虚像を結ぶ線が水平となる様に前記表示装置23の前記半透明球面反射鏡22に対する位置、傾斜角が設定される。従って、前記表示装置23の位置は半透明球面反射鏡22の水平中心線よりも下側で且つ表示面は下向き姿勢となる。
【0037】
又、図3に示される仮想傾斜面27の虚像を形成する場合は、前記表示装置23の一端から発せられる光束により形成される虚像と、他端から発せられる虚像を結ぶ線が所望の傾斜角を有する様に前記表示装置23の前記半透明球面反射鏡22に対する位置、傾斜角が設定される。従って、前記表示装置23の位置は半透明球面反射鏡22の水平中心線と略同位置で表示面は上向き姿勢となる。
【0038】
図4により、本実施の形態の基本構成を説明する。
【0039】
尚、図4中、図12中で示したものと同等のものには同符号を付している。
【0040】
前記演算処理部16には前記GPS装置18、ジャイロ19により検出された、機械基準位置の3次元の位置、及び油圧ショベル1の向きの信号が入力され、又前記本体2軸傾斜センサ15により検出された油圧ショベル1の水平に対する傾き、傾き方向の信号が入力される。前記、GPS装置18、ジャイロ19、本体2軸傾斜センサ15の信号から前記演算処理部16は油圧ショベル1の機械基準位置、及び向き、姿勢を演算する。
【0041】
又、前記演算処理部16には前記ブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット角度検出エンコーダ14からブーム5の運転室4に対する相対角度、アーム6のブーム5に対する相対角度、バケット7のアーム6に対する相対角度の検出信号が入力され、前記演算処理部16に於いて前記刃先7aの機械基準位置に対する相対位置が演算され、この演算結果と演算された機械基準位置から前記刃先7aの絶対位置が演算される。
【0042】
前記演算処理部16には表示制御演算部40が接続され、該表示制御演算部40にはオペレータの視準方向検出手段41からの検出信号が入力される。視準方向検出手段41は前述した様にオペレータの頭部位置検出器41a、瞳検出器41b等から構成されている。前記表示制御演算部40は表示駆動制御部42を介して前記表示装置23の表示を制御し、又表示装置姿勢制御部43を介して姿勢可変駆動部45を駆動する。該姿勢可変駆動部45の駆動により、前記表示装置23の位置、方向が変更される。
【0043】
又、前記演算処理部16は油圧制御演算部46を介して油圧回路48を制御する。前記油圧制御演算部46は前記演算処理部16からの指令信号に基づき前記油圧回路48を制御し、前記ブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10が駆動される。
【0044】
前記油圧制御演算部46には操作検出部47が接続され、該操作検出部47は運転室4内に設けられた運転モード切替えレバー36の状態から、運転モードが手動か、自動かを判断し、前記油圧制御演算部46による油圧回路48の制御態様を手動か、自動かに切替える。
【0045】
手動制御が選択される場合は、施工部31が複雑な形状をしており、オペレータの高度な判断が必要とされる場合等であり、自動制御が選択される場合は、バケットの動きが単調な反復作業、例えば水平面を形成する場合、傾斜平面を形成する場合、或は直線部分の溝掘り等である。前記油圧制御演算部46によりブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10が協調制御され、前記刃先7aの直線的な動きが実現される。
【0046】
図5により、前記施工案内図形パターン24が表示された状態での施工作業に付いて説明する。
【0047】
オペレータが施工部31の位置を決定し、油圧ショベル1を移動させ、油圧ショベル1の向きを決定する。次に、オペレータが該施工部31に対応した施工案内図形パターン24を表示させる。
【0048】
前記演算処理部16は前記刃先7aの位置に基づき施工部31の位置を判断し、前記施工データの中から該当する位置の施工案内図形パターン24を選択、或は作成し、施工案内図形パターン24の画像データ、及び前記機械基準位置に対する施工部31の位置情報を前記表示制御演算部40に送出する。
【0049】
該表示制御演算部40には前記視準方向検出手段41から瞳位置、オペレータの視準方向のデータが入力されており、施工部31の位置情報と前記瞳位置、オペレータの視準方向のデータから、表示装置23の位置、方向を演算し、演算結果に基づき表示装置姿勢制御部43に姿勢変更制御信号を送出する。該表示装置姿勢制御部43は姿勢変更制御信号を基に前記姿勢可変駆動部45を駆動し、前記表示装置23を所定の位置、所定の傾きとなる様位置、方向を変更する。
【0050】
又、前記表示制御演算部40は、施工部31の位置情報と前記瞳位置情報から前記表示装置23に表示させる際の、施工案内図形パターン24の画面上での傾き、画面上での位置等を演算し、演算結果に基づく表示制御信号と共に前記画像データを前記表示駆動部42に送出する。
【0051】
前記表示駆動部42は前記表示制御演算部40から送出された画像データ、表示制御信号に基づき前記表示装置23を駆動し、所定の施工案内図形パターン24を、所定の状態で表示させる。
【0052】
而して、前記表示装置23に表示された施工案内図形パターン24は前記半透明球面反射鏡22の所定位置に所定角度で投影され、施工案内図形パターン24の虚像が施工部31の距離に該施行部31と重合する様に形成される。
【0053】
オペレータは施工案内図形パターン24に従って掘削作業を進行していけばよく、従来の単なる表示装置に表示される施工データと施工部31とを見比べながら掘削作業を進めるという煩雑な作業から解放される。
【0054】
尚、図5中、32,33は前記ブーム5、アーム6、バケット7の屈伸、起伏及び機械室3を旋回する為の作業レバーであり、34,35は走行を操作する為のペダルであり、36は前述した様に運転モードを手動、自動の選択をする為の運転モード切替えレバーである。
【0055】
第2の実施の形態として、簡易化した建築機械の施工案内装置を説明する。
【0056】
パワーショベル、ブルドーザ等の建築作業機械は、実際には前方の狭い範囲を作業することが多い。極端な、上方や下方、左右方向、斜め方向の作業は非常に少ない。その方向を見る時は安全確認等の場合が多い。この場合に簡易的構成として、オペレータの視準方向に追従して、虚像を変更する為の視準方向検出手段41、表示姿勢制御部43、姿勢可変駆動部45は省略できる。
【0057】
又、掘削作業の初期段階ではそれほどの精度は必要ない。精度を有する場合は最後の仕上げ作業である。その初期作業段階では、前方の範囲のみに施工案内図形パターンが形成されれば充分である。従って、表示装置23は略固定され、形成される虚像も略固定の状態にできる。
【0058】
更に、第3の実施の形態として、掘削作業自体が前後方向の距離、上下方向の深さを必要としない場合を説明する。例えば、平面的に一定の形に掘削したり、削る場合には、単に施工案内図形パターンを形成し、その案内に従って作業を行えばよい。この場合、建設機械本体がどこにあるかを検知するGPS装置18、ジャイロ19、バケットの刃先の位置を検知する角度検出エンコーダ12,13,14は必要ない。最も基本的な構成である。
【0059】
図7〜図10は施工案内図形パターン24の例を示している。
【0060】
図7に示されるものは切削ライン51を単純表示した例であり、図8では切削ライン51に加えて、運転ガイドライン52、距離情報マーカ53を合わせて表示したものである。尚、該運転ガイドライン52、距離情報マーカ53は識別し易い様に適宜色を変えて表示する。
【0061】
図9は施工部31の現状のデータが施工データとしてある場合であり、切削ライン51と共に作業内容、例えば切、盛等の情報を表示する。或は、作業内容に応じ、切削部については赤表示、盛り部分については緑表示等に色分けしてもよい。
【0062】
図10は施工データとして3次元のデータがある場合で、施工案内図形パターン24を立体表示とし、施工案内図形パターン24の切削線が現状の地形で隠れている部分については破線で示した場合である。
【0063】
又、付属的な情報として、工事区画名、ポイント名等の文字情報を表示する。更に、施工の注意情報として、電気、ガス、水道等の埋設情報としての位置を表示する。これらの情報は施工情報と共に記憶部20に記憶されている。そして必要に応じて表示される。
【0064】
前記表示装置23は液晶表示装置が好ましいが、更にプロジェクターを用いて投影してもよい。前記表示装置23、半透明球面反射鏡22等により投影系が構成され、前記表示制御演算部40、表示駆動部42、表示装置姿勢制御部43、姿勢可変駆動部45等により、結像状態制御部が構成されるが、投影位置、投影方向を変更する手段としては、前記表示装置23を機械的に動かす代りに、光学的な光束偏向手段を用いて光束の入射位置、入射角を変更する様にしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、建設機械の少なくとも位置、向きを逐次検出する為の建設機械位置検出部と、予め施工データを記憶する為の記憶部と、施工案内用図形パターンを表示する表示装置と、前記建設機械位置検出部からの建設機械位置検出データと前記記憶部に記億された施工データに基づき施工部位置に対応した施工案内図形パターンを演算し前記表示装置上に表示させる為の表示制御演算部と、オペレータの視野内に配置され前記表示装置からの光束をオペレータに向け反射させる為の半透鏡を含む投影系とを具備し、該半透鏡を通して施工部像と前記投影系から投影された施工案内図形パターン像とをオペレータが重合わせて観察可能に構成したので、施工データを施工部に重合わせて視覚的に視認でき、施工データと施工部の状態を交互に観察する等の煩雑さから解放され、作業性の向上、安全性の向上が図れるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す説明図である。
【図2】同前本発明の原理を示す説明図であり、施工部の位置が変った場合の説明図である。
【図3】同前本発明の原理を示す説明図であり、施工部の位置が変った場合の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に於いて、施工案内図形パターンが表示された施工状態を示す説明図である。
【図6】頭部位置検出センサ及び瞳検出センサを示す説明図である
【図7】本発明の実施の形態に於ける施工案内図形パターンの一例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に於ける施工案内図形パターンの一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に於ける施工案内図形パターンの一例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に於ける施工案内図形パターンの一例を示す説明図である。
【図11】本発明が実施される油圧ショベル説明図である。
【図12】従来例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル
3 機械室
4 運転室
7 バケット
8 ブームシリンダ
9 アームシリンダ
10 バケットシリンダ
15 本体2軸傾斜センサ
18 GPS装置
19 ジャイロ
20 記憶部
22 半透明球面反射鏡
23 表示装置
24 施工案内図形パターン
31 施工部
36 運転モード切替えレバー
40 表示制御演算部
41 視準方向検出手段
42 表示駆動制御部
43 表示装置姿勢制御部
45 姿勢可変駆動部

Claims (6)

  1. 予め施工データを記憶する為の記憶部と、施工案内図形パターンを表示する表示装置と、オペレータの頭部の位置を検出すると共にオペレータの瞳の位置、方向を検出する視準方向検知手段と、前記記憶部に記憶された施工データに基づき施工案内図形パターンを演算し前記表示装置上に表示させる為の表示制御演算部と、オペレータの視野内に配置され前記表示装置からの光束をオペレータに向け反射させる為の半透鏡を含む投影系と、オペレータの視準方向に追従して前記光束の照射位置、方向を変更する表示装置姿勢位置可変駆動部とを具備し、前記半透鏡を通して施工部像と前記投影系から投影された施工案内図形パターン像とをオペレータが重合わせて観察可能に構成したことを特徴とする建設機械の施工案内装置。
  2. 建設機械の少なくとも位置、向きを逐次検出する為の建設機械位置検出部と、予め施工データを記憶する為の記憶部と、オペレータの頭部の位置を検出すると共にオペレータの瞳の位置、方向を検出する視準方向検知手段と、施工案内図形パターンを表示する表示装置と、前記建設機械位置検出部からの建設機械位置検出データと前記記憶部に記憶された施工データに基づき施工部位置に対応した施工案内図形パターンを演算し前記表示装置上に表示させる為の表示制御演算部と、オペレータの視野内に配置され前記表示装置からの光束をオペレータに向け反射させる為の半透鏡を含む投影系と、オペレータの視準方向に追従して前記光束の照射位置、方向を変更する表示装置姿勢位置可変駆動部とを具備し、前記半透鏡を通して施工部像と前記投影系から投影された施工案内図形パターン像とをオペレータが重合わせて観察可能に構成したことを特徴とする建設機械の施工案内装置。
  3. 前記投影系が、施工案内図形パターン像を所望結像面上に投影する様結像状態を変更する為の結像状態制御部を有する請求項1又は請求項2の建設機械の施工案内装置。
  4. 前記視準方向検知手段の検出する視準方向に基づいて、視準方向に向けて前記表示装置の施工案内図形パターンを変更する請求項1又は請求項2の建設機械の施工案内装置。
  5. 前記記憶部には施工データに関連する文字情報が記憶され、必要に応じて読出され前記表示装置に表示される請求項1又は請求項2の建設機械の施工案内装置。
  6. 前記記憶部には施工データに関連する埋設情報が記憶され、必要に応じて施工位置の埋設情報として前記表示装置に表示される請求項1又は請求項2の建設機械の施工案内装置。
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