JP4525981B2 - 面光源装置、照明ユニット及び光束制御部材 - Google Patents

面光源装置、照明ユニット及び光束制御部材 Download PDF

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本発明は、面光源装置、照明ユニット及び光束制御部材に関し、例えば、液晶表示パネルの背面側から面状に照明するバックライトとして使用される面光源装置、この面光源装置を照明手段として使用する照明ユニット、及びこれら面光源装置や照明ユニットを構成する光束制御部材に関するものである。
従来から、パーソナルコンピュータやテレビジョン等に使用される液晶表示モニタの照明手段として、複数の発光ダイオード(LED)を点光源として使用した面光源装置が知られている。この面光源装置は、液晶表示モニタの液晶表示パネルとほぼ同形状の板状の光束制御部材の裏面側に複数のLEDをマトリックス状に配置し、そのLEDからの光を光束制御部材の裏面側から光束制御部材の内部に入射させ、その光束制御部材の内部に入射した光を光束制御部材の裏面に対向する出射面から出射させて、その出射光によって液晶表示パネルをその背面側から面状に照明できるようになっている。
(第1従来例)
このようなLEDを光源とした面光源装置として、図22に示すようなものが知られている。この面光源装置100は、複数のLED101のそれぞれに一対一で対応するようにマイクロレンズアレイ102を配置し、LED101からの光をマイクロレンズアレイ102を介して平面に垂直な方向(上方)に出射するようになっている(特許文献1参照)。
(第2従来例)
また、LEDを光源とした発光表示装置として、図23に示すようなものが知られている。この発光表示装置103は、LED104からの光を凹レンズ105で拡散したのち、その凹レンズ105で拡散された光りを凸レンズ106で集光し、LED104の光軸にほぼ平行な方向に光を出射するようになっている(特許文献2参照)。ここで、光軸とは、点光源からの立体的な出射光束の中心における光の進行方向をいう。
(第3従来例)
また、LEDを光源とした照明ユニットとして、図24に示すものが知られている。この照明ユニット107は、LED108からの光を集光レンズ110によって集光して前方に導き、その集光された光を拡散レンズ111で拡散するようになっている(特許文献3参照)。
(第4従来例)
また、図17(b)に示す照明ユニット1は、光束制御部材4の裏面4a側にLED5を配置し、このLED5に対向する光束制御部材4の裏面4a側に略半球状の凹み60を形成して、LED5からの光を凹み60を介して光束制御部材4の内部に取り入れた後、光束制御部材4の裏面4a側とは反対側に位置する出射面4bからLED5の光を出射するようになっている。
特開2002−49326号公報(段落番号0015及び図4参照)。 特開昭59−226381号公報(第3頁左上欄第15行乃至同頁右上欄第2行、第6図参照)。 特開昭63−6702号公報(第2頁右上欄第20行乃至同頁左下欄第4行、第3図参照)。
しかしながら、第1従来例の面光源装置100においては、隣り合うLED101の中間部分であって、マイクロレンズアレイ102の形状が不連続になる部分の光の出射量が急激に変化するため、各マイクロレンズアレイ102の境目部分の出射光の明暗のばらつきが目立つという問題点が指摘されていた。
また、第2従来例の発光表示装置103は、凹レンズ105を複数連続的に接続して平面上にするようになっておらず、また、凸レンズ106を複数連続的に接続して平面状にするようになっていないため、液晶表示パネルのバックライト等として、広い面積の被照明部材に対して均一な面状照明を行うことが困難である。
また、第3従来例の照明ユニット107は、LED108からの光を集光レンズ110で集光した後、その集光レンズ110で集光されたLED108からの光を拡散レンズ111で拡散するようになっているため、特許文献1の面光源装置100のような光の明暗の差が目立ち難くなっているものの、隣り合う複数のLED108からの光同士が混ざり合いにくく、各LED108間の発光色のばらつきが目立つという問題点が指摘されていた。
また、第4従来例の照明ユニット1は、図17(b)及び図4に示すように、LED5からの光の出射角θ1と光束制御部材4からの光の出射角θ5との関係が、LED5から出射される光のうちの法線(図17(b)の光軸Lと合致する線であって、光束制御部材4の出射面に対する法線)近傍の光を除き、θ5/θ1>1になっており、LED5からの光の出射角θ1よりも光束制御部材4からの光の出射角θ5の方が大きく、LED5からの光を拡げて出射することが可能であるが、凹み60の端縁(略半球状の凹み60と平面状の裏面4aとの接続部分)がシャープエッジになっているため、この凹み60の端縁から入射する光が凹み60の端縁近傍から入射する光と交叉して、その光の交叉部分がリング状に光ってしまうという問題を有していた。その結果、この第4従来例の照明ユニット1は、LED5からの光を、効率良く、所望の範囲まで滑らかに拡げることができなかった。
そこで、本発明は、複数のLEDを使用する面光源装置やこの面光源装置を使用する照明ユニットにおいて、各LEDの発光色のばらつきを目立ちにくくし、輝度ムラのない均一な面状照明を可能にすることを目的とする。また、本発明は、1個のLEDを光源として使用するような場合でも、LEDからの光を効率よく、所望の範囲まで滑らかに拡げることができるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、点光源からの光を光束制御部材を介して出射するようになっている面光源装置に関するものである。この面光源装置において、前記光束制御部材は前記点光源に対応する凹みを備えている。そして、前記凹みは、前記点光源から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向から出射光の強度が最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲内に出射される光について、前記光束制御部材の出射面の法線方向に対する前記点光源から出射される光の出射角θ1と前記光束制御部材から出射する光の出射角θ5が、前記点光源から出射される光のうちの前記法線近傍の光を除き、(A)θ5/θ1>1の関係を満足するとともに、(B)θ1の増加にしたがってθ5が大きくなるように形成され、且つ、(C)θ1の増加に伴い、θ1の増加量に対するθ5の増加量が小さくなるような形状に形成されている。
請求項2の発明は、複数の点光源からの光を光束制御部材を介して出射するようになっている面光源装置に関するものである。この面光源装置において、前記光束制御部材は前記点光源に対応する凹みを前記点光源と同数備えている。そして、前記凹みは、前記点光源から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向から出射光の強度が最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲内に出射される光について、前記光束制御部材の出射面の法線方向に対する前記点光源から出射される光の出射角θ1と前記光束制御部材から出射する光の出射角θ5が、前記点光源から出射される光のうちの前記法線近傍の光を除き、(A)θ5/θ1>1の関係を満足するとともに、(B)θ1の増加にしたがってθ5が大きくなるように形成され、且つ、(C)θ1の増加に伴い、θ1の増加量に対するθ5の増加量が小さくなるような形状に形成されている。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の発明に係る面光源装置に関するものである。この面光源装置において、前記凹みは、第1の入光面と第2の入光面とを有し、これら第1の入光面と第2の入光面との接続部分が変曲点となっていることを特徴としている。
請求項4の発明は、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の面光源装置と、この面光源装置からの光を光拡散部材を介して照射する被照明部材と、を備えたことを特徴とする照明ユニットに関するものである。
請求項5の発明は、点光源に対応するように凹みを形成してなる光束制御部材に関するものである。この光束制御部材において、前記凹みは、前記点光源から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向から出射光の強度が最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲内に出射される光について、前記光束制御部材の出射面の法線方向に対する前記点光源から出射される光の出射角θ1と前記光束制御部材から出射する光の出射角θ5が、前記点光源から出射される光のうちの前記法線近傍の光を除き、(A)θ5/θ1>1の関係を満足するとともに、(B)θ1の増加にしたがってθ5が大きくなるように形成され、且つ、(C)θ1の増加に伴い、θ1の増加量に対するθ5の増加量が小さくなるような形状に形成されている。
請求項6の発明は、複数の点光源のそれぞれに対応するように凹みを前記点光源と同数形成してなる光束制御部材に関するものである。この光束制御部材において、前記凹みは、前記点光源から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向から出射光の強度が最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲内に出射される光について、前記光束制御部材の出射面の法線方向に対する前記点光源から出射される光の出射角θ1と前記光束制御部材から出射する光の出射角θ5が、前記点光源から出射される光のうちの前記法線近傍の光を除き、(A)θ5/θ1>1の関係を満足するとともに、(B)θ1の増加にしたがってθ5が大きくなるように形成され、且つ、(C)θ1の増加に伴い、θ1の増加量に対するθ5の増加量が小さくなるような形状に形成されている。
請求項7の発明は、上記請求項5又は6の発明に係る光束制御部材に関するものである。この光束制御部材において、前記凹みは、第1の入光面と第2の入光面とを有し、これら第1の入光面と第2の入光面との接続部分が変曲点となっていることを特徴としている。
本発明によれば、点光源から発せられた光の光束は、光束制御部材の凹みにより、効率的に且つ広範囲に滑らかに拡げることができ、光束制御部材の出射面から広範囲に照明光を出射することができる。したがって、本発明によれば、複数の点光源を光源として使用する場合、各点光源からの光が混じり易くなり、各点光源の発光色にばらつきがあったとしても、光束制御部材を介して出射される各点光源の発光色のばらつきが目立ちにくくなると共に、出射光輝度も均一化し、高品質の照明が可能になる。
以下、本発明が適用可能な面光源装置及び照明ユニットの最良の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[面光源装置及び照明ユニットの概略構成]
図1〜図3は、本実施の形態に係る照明ユニット1及びこの照明ユニット1を構成する面光源装置2を示すものである。なお、図1は被照明部材(例えば、液晶表示パネル)3等を取り外して示す照明ユニット1の平面図(面光源装置の平面図)である。また、図2は、照明ユニット1の概略を示す断面図であり、図1のX1−X1線に沿って切断して示す照明ユニット1の断面図である。また、図3は、LED5の光軸Lを含む照明ユニットの一部断面図であり、凹み7の形状の詳細を説明するために図2の一部を拡大して示す図である。
これらの図に示すように、本実施の形態の照明ユニット1は、平面形状が略矩形形状の板状の光束制御部材4と、この光束制御部材4の裏面4a側にほぼ等間隔に複数配置された点光源としての発光ダイオード(LED)5と、光束制御部材4の出射面4bに間隔を開けて対向配置された光拡散部材6及び被照明部材3と、を備えている。なお、本実施の形態においては、光束制御部材4及びLED5によって面光源装置2が構成されている。
[光束制御部材]
(第1態様)
このような照明ユニット1を構成する光束制御部材4は、図1乃至図3に示すような形状をしており、例えば、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PC(ポリカーボネート)等の透明樹脂材料や透明なガラスで薄板状に形成されている。
そして、光束制御部材4の裏面4aには、各LED5に対向するように凹み7がそれぞれ形成されている。凹み7は、LED5の光軸Lを中心とする球面状の第1の入光面7aと、この第1の入光面7aの周縁を滑らかに裏面4a側に接続する第2の入光面7bとからなっている。このうち、第1の入光面7aは、LED5から遠ざかる方向に凸の凹曲面状を呈しており、LED5の光軸Lを中心とする対称形状である。また、第2の入光面7bは、第1の入光面7aとはほぼ逆方向に凸の曲面状に形成されている。その結果、凹み7は、第1の入光面7aと第2の入光面7bとの接続部分が変曲点Pになる。ここで、LED5の光軸L上において、LED5の出射光の強度が最大強度になるように構成されている。
このような光束制御部材4の凹み7の詳細を図3に基づき説明する。この図3において、LED5の光軸Lに直交する水平面を基準面Cとすると、LED5から出射した光5Lが光束制御部材4に入射する位置(図3の断面における凹み7の輪郭線7Lと光との交点)で基準面Cに平行に引いた線をAとする。また、この図3において、LED5からの光5Lが光束制御部材4に入射する位置Paにおける凹み7の輪郭線7Lに対する接線Bと線Aとのなす角をθ3とし、光束制御部材4内を進行する光5Lが光束制御部材4の出射面4bに対して入射する角(光5Lと出射面4bの法線VLとのなす角)をθ2とする。そして、この図3において、光束制御部材4に入射したLED5からの光5Lが光束制御部材4の出射面4bから出射する出射角(出射面4bから出射する光5Lと出射面4bに対する法線VLとのなす角)をθ5とする。
この図3に示す凹み7は、LED5から出射される光のうちで、少なくとも最大強度の光が出射される方向(光軸Lに沿った方向であって、光束制御部材4の出射面4bの法線方向に沿った方向)から最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲を含む所定の範囲内(図4において、θ1<α1の角度範囲内)において、法線(図3における光軸L)の近傍の光を除き、θ1とθ5の関係が(θ5/θ1)>1となるように形成されており、このθ5/θ1の値をθ1の増加にしたがって徐々に減少させるような形状に形成されている(図4の曲線8A参照)。なお、図4において、点線で示す線10は、(θ5/θ1)=1の線である。ここで、光束制御部材4の屈折率をnとすると、θ2及びθ3は、次式のように表すことができる。また、上述の法線(図3における光軸L)の近傍は、例えば、θ1が±5°以内程度とされることが好ましい。
Figure 0004525981
Figure 0004525981
このようにして求められたθ3とθ1との関係は、図5の曲線8Bに示すように、θ1=θ3=α2となるまでは、θ3はθ1の増加とともに徐々に増加し、θ1>α2の範囲では、θ3はθ1の増加とともに徐々に減少するようになっている。
次に、図3に基づいて、光束制御部材4の凹み7による作用を説明する。この図3に示すように、LED5からの光5Lは、光束制御部材4の裏面4a側に形成された凹み7から光束制御部材4の内部に入射する。この際、凹み7から光束制御部材4の内部に入射するLED5からの光5Lの光束は、光束制御部材4の裏面4a側が平面である場合(凹み7を形成しない場合であって、本実施の形態において仮想平面の場合とする)の入射光5Laの光束よりも拡げて(θ5a<θ5)出射させることが可能になる。このように、本発明によれば、光束制御部材4の凹み7から光束制御部材4の内部に入射したLED5からの光5Lは、光束制御部材4の出射面4bから外部(空気中)に向けてスネルの法則にしたがって出射することになるが、凹み7を形成しない場合に比較して光束を十分に拡げて出射することが可能になる。その結果、本発明は、例えば、図2に示すように、LED5から出射角θ1で発せられた光のうち、少なくとも出射光の強度が最大強度の半分の値となる光は、隣りのLED5の更に隣りのLED5の光軸Lと光拡散部材6とが交差する位置の近傍まで到達するように、凹み7から光束制御部材4の内部に入射した後、光束制御部材4の出射面4bから出射する。ここで、θ5aは、光束制御部材4の出射面4bの法線に対して、光束制御部材4の裏面4aに凹みを形成しない場合における光束制御部材4の出射面4bから出射する光(LED5からの光)のなす角度である。
(第1態様の実施例)
次に、図1乃至図3に示す光束制御部材4の実施例を、図4乃至図6を参照しつつ説明する。図1乃至図3に示した光束制御部材4の凹み7は、LED5の発光特性(光束の広がり角度であって、特に出射光の強度が最大強度の半分の値の光の出射角θ1)、LED5と光束制御部材4との距離L1、各LED5のピッチ間距離p、光束制御部材4の板厚t、光束制御部材4の出射面4bと光拡散部材6との間隔L2に応じて、その最大径(第2の入光面7bの最外周径)やその深さ寸法d及び第1の入光面7a乃至第2の入光面7bの形状等が決定されるようになっている。例えば、図6に示す実施例において、光束制御部材4は、屈折率n=1.49の透明樹脂材料で形成されており、L1=3.72mm、p=24.25mm、t=3.28mm、L2=9.0mm、d=2.28mmに設定されている。また、凹み7を構成する第2の入光面7bの周縁部は、θ1がほぼ75°となる光が入射する位置において、ほぼ平面形状である裏面4aに滑らかに接続されている(図5の曲線8B参照)。
また、図3において示した光束制御部材4の凹み7の形状において、第1の入光面7aは、図5の曲線8Bで示すように、θ1の増加に伴ってθ3が増加する曲線状部に沿った角度範囲(θ1がほぼ30°よりも小さい角度範囲)に対応する。また、凹み7の第2の入光面7bは、図5の曲線8Bで示すように、θ1の増加に伴ってθ3が減少する曲線状部に沿った角度範囲(θ1がほぼ30°からほぼ75°の角度範囲)に対応する。そして、図5の曲線8Bが増加から減少に変化する曲線状部の頂点(θ1がほぼ30°の角度位置)が、第1の入光面7aと第2の入光面7bを接続する変曲点となっている。なお、本実施例においては、θ1がほぼ30°の位置において、θ3がほぼ30°になるように凹み7が形成されている。ここで、曲線状とは、滑らかな曲線自体はもちろんのこと、微細な直線の連続であっても、全体としてみれば曲線のように見える状態や、一部に直線部分を含むが滑らかな曲線に近似しているような状態をも含むものである。
また、上述のように光束制御部材4の凹み7を形成すると、図4に示すように、光束制御部材4の出射面4bから出射する光の出射角θ5が0°から約75°まで上に凸の曲線状の線8Aのように滑らかに漸増する。そして、曲線状の線8Aは、θ5が約75°になると、LED5から出射した光の出射角θ1と凹み7を形成しないもの(平板状のもの)を想定した光束制御部材4の出射面4bから出射する光の出射角θ5との関係を示す直線10に一致する。なお、凹み7を形成した光束制御部材4のθ5を示す曲線8Aは、一部に直線状の部分があったとしても、全体として上に凸となる曲線状となればよい。
(第1態様の他の変形例)
図7乃至図10は、光束制御部材4の他の変形例を示すものである。このうち、図7は、光束制御部材4の第1の変形例を示す平面図である。また、図8は、光束制御部材4の第2の変形例を示す平面図である。また、図9は、光束制御部材4の第3の変形例を示す平面図である。また、図10は、光束制御部材4の第4の変形例を示す平面図である。なお、これらの図7乃至図10に示した光束制御部材4は、複数の凹み7が形成される一枚の板状部材に対し、各LED5に対応する板状の光束制御部材片11a〜11dを複数個つなぎ合わせ、これらつなぎ合わせた複数の光束制御部材片11a〜11dによって図1の一枚板状の光束制御部材4とほぼ同様の平面形状に形成されている。
先ず、第1変形例に係る光束制御部材4は、図7に示すように、複数の正六角形の光束制御部材片11aを光透過性の接着剤(例えば、紫外線硬化樹脂)によって固定し、図1に示す一枚板状の光束制御部材4とほぼ同様の平面形状に形成してある。そして、各光束制御部材片11aの裏面側(出射面12aと反対側の面)には、LED5に対応するように凹み7が形成されている。
また、第2変形例に係る光束制御部材4は、図8に示すように、六角形(正六角形でない)に形成された複数の光束制御部材片11bを光透過性の接着剤で接着固定して、平面形状が矩形形状になるように形成されている。
また、第3変形例に係る光束制御部材4は、図9に示すように、複数の正方形の光束制御部材片11cを上下で半ピッチだけずらし、各光束制御部材片11cを光透過性樹脂で接着固定して、平面形状が矩形形状になるように形成されている。
また、第4変形例に係る光束制御部材4は、図10に示すように、複数の正方形の光束制御部材片11dを縦横両方向にずらすことなく整列させて光透過性樹脂で接着固定して、平面形状が矩形形状になるように形成されている。
なお、第1乃至第4変形例において、LED5は、それぞれ平面形状が六角形又は四角形の光束制御部材4のほぼ図心位置に配置されている。また、凹み7は、その平面形状がLED5の光軸Lを中心とするほぼ円形形状となるように、光束制御部材片11a〜11dの裏面(出射面12a〜12dと反対側の面)側に形成されている。
また、凹み7は、平面形状がほぼ円形形状の場合に限定されるものでなく、例えば、平面形状がほぼ楕円形状であってもよい。
(第2態様)
図11乃至図12は、複数の光束制御部材20〜23を組み合わせて、大型出射面の光束制御部材組立体25を形成する場合の一例を示すものである。これらの図において、光束制御部材組立体25は、第1乃至第4の光束制御部材20〜23からなり、第1の光束制御部材20と第4の光束制御部材23が同一形状であり、第2の光束制御部材21と第3の光束制御部材22が同一形状であって、2種類の光束制御部材(20,23),(21,22)を合計4枚組み合わせて一枚の光束制御部材組立体25が形成されている。
第1の光束制御部材20と第2の光束制御部材21の組み合わせ部26、及び第3の光束制御部材22と第4の光束制御部材23の組み合わせ部27は、その板厚方向中間位置から下面側と上面側とに二分されており、その板厚方向下面側に形成された六角形の3辺からなる台形形状の凸状部分28と凹状部分30とが噛み合い、その板厚方向上面側に形成された略円弧形状の凸状部分31と凹状部分32とが噛み合うようになっている。
また、これらの図11乃至図12に示すように、台形形状の凸状部分28と略円弧形状の凸状部分31の頂部が一致し、台形形状の凹状部分30と略円弧形状の凹状部分32の底部が一致するようになっている。そして、噛み合わされる光束制御部材(20,21),(22,23)同士は、組み合わせ部26,27において、略円弧形状の凹状部分32の底部と台形形状の凹状部分30の底部とのコーナー部分に形成される略三角形状の隅肉部分33,33によって、下側から支えられるようになっている。これにより、第1の光束制御部材20と第2の光束制御部材21、及び第3の光束制御部材22と第4の光束制御部材23は、それら光束制御部材20〜23の板厚方向にずれを生じることがない。
また、第1の光束制御部材20と第3の光束制御部材22の組み合わせ部34、及び第2の光束制御部材21と第4の光束制御部材23の組み合わせ部35は、その板厚方向中間位置から下面側と上面側とに二分されており、その板厚方向下面側に形成された六角形の二辺からなる三角形状の凸状部分36と凹状部分37とが噛み合い、その板厚方向上面側に形成された略円弧形状の凸状部分38と凹状部分40とが噛み合うようになっている。
また、これらの図に示すように、略円弧形状の凸状部分38の頂部と三角形状の凸状部分36の頂部とに形成される略三角形状の隅肉部分41には、噛み合う相手の光束制御部材(20〜23)の三角形状の凸状部分36が下方から支えられるように係合する。これにより、第1の光束制御部材20と第3の光束制御部材22、及び第2の光束制御部材21と第4の光束制御部材23は、それら光束制御部材20〜23の板厚方向にずれを生じることがない。
また、第1の光束制御部材20と第4の光束制御部材23は、光束制御部材組立体25のほぼ中央位置において、六角形の傾斜する一辺42を突き当てられるようになっている。
また、第1乃至第4の光束制御部材20〜23において、凹み7が形成される裏面側(例えば、図12の裏面23a側)には、図示しない支持基板上に当接して、それぞれの光束制御部材20〜23を支持する支持突起44が凹み7の周囲に複数形成されるようになっている。
そして、第1乃至第4の光束制御部材20〜23の各組み合わせ部26,27,34,35は、光透過性の紫外線硬化樹脂やその他の接着剤によって接着固定される。また、組み合わせた光束制御部材20〜23の外周をフレーム等で押さえるだけでもよい。
このような構成の光束制御部材組立体25によれば、大画面モニター用のバックライト(面光源装置)を容易に製作することができる。なお、本実施の形態においては、第1乃至第4の光束制御部材20〜23を組み合わせてなる光束制御部材組立体25を例示したが、4個の光束制御部材を越える個数の光束制御部材を適宜組み合わせて、より一層出射面の面積が大きな光束制御組立体を構成するようにしてもよく、また、4個未満の個数の光束制御部材を組み合わせて、設計条件に適合する出射面の光束制御部材組立体25を構成するようにしてもよい。
[光拡散部材]
図13は、本実施の形態に係る照明ユニット1の光拡散部材6を示すものである。この図において、(a)〜(f)の各光拡散部材6は、光透過性に優れたPMMAやPC等の樹脂材料によってシート状あるいは平板形状に形成されており、被照明部材(液晶表示パネル、広告表示パネル、標識表示パネル等)3の平面形状とほぼ同様の大きさ(面積)に形成されている。
図13(a)の光拡散部材6は、シート状母材6aの表裏両面にエンボス加工或いはビーズコート等の拡散処理を施してあり、シート状母材6aの表裏両面に微細な凹凸6b,6bを形成してある。
また、図13(b)の光拡散部材6は、シート状母材6aに拡散材6cを混入すると共に、シート状母材6aの表裏両面にエンボス加工或いはビーズコート等の拡散処理を施して、シート状母材6aの表裏両面に凹凸6b,6bを形成してある。
また、図13(c)の光拡散部材6は、シート状母材6aの光束制御部材4に面する側にエンボス加工或いはビーズコート等の拡散処理を施して凹凸6bを形成し、そのエンボス加工或いはビーズコート等の拡散処理を施した面と反対側のシート状母材6aの表面に紙面の垂直方向に沿って延びるプリズム突起6dを多数連続して形成してある。
また、図13(d)の光拡散部材6は、図13(c)の光拡散部材6のシート状母材6aに拡散材6cを混入した構造を呈しており、図13(c)の光拡散部材6と同様に、シート状母材6aの光束制御部材4に面する側にエンボス加工或いはビーズコート等の拡散処理を施して凹凸6bを形成し、そのエンボス加工或いはビーズコート等の拡散処理を施した面と反対側のシート状母材6aの表面にプリズム突起6dを多数連続して形成してある。
なお、図13(c),図13(d)に示すプリズム突起6dは、断面形状が略二等辺三角形の突起になるように形成されているが、これに限られず、ほぼ三角形状を呈していればよい。
また、図13(e)に示すように、光拡散部材6は、シート状母材6aの出射面側に円錐形状の突起6eを複数形成し、この突起6eでシート状母材6aを透過する光を拡散するようにしてもよい。
また、図13(f)に示すように、光拡散部材6は、シート状母材6aの出射面側に角錐(三角錐,四角錐,六角錐等の角錐)形状の突起6fを複数形成し、この突起6fでシート状母材6aを透過する光を拡散するようにしてもよい。
このような構造の光拡散部材6は、光束制御部材4の出射面4bから出射した光を透過しながら拡散し、被照明部材3に照射される光を均一化する。
また、このような光拡散部材6は、被照明部材3のLED5側の面に取り付けても良いし、また、被照明部材3とは別に(分離した状態で)、被照明部材3のLED5側の面側に配置するようにしてもよい。
[面光源装置及び照明ユニットの変形例]
(第1変形例)
図14は、本発明が適用可能な面光源装置2及びこれを使用した照明ユニット1の第1変形例を示すものである。なお、図14(a)は、照明ユニット1の被照明部材及び光拡散部材6を省略して示す平面図である。また、図14(b)は、図14(a)のX2−X2線に沿って切断して示す断面図である。
この図14に示すように、LED5が光束制御部材4を収容するフレーム45の側面46に近接している場合には、そのLED5からの光がフレーム45の側面46で反射し、そのフレーム45の側面46で反射した光がフレーム45の側面46近傍の出射面47から出射しやすくなって、光束制御部材4の出射面47から出射する光の輝度分布にばらつきを生じる。そこで、フレーム45の側面46にLED5が近接する場合、そのLED5近傍のフレーム45の側面46を遮光処理して、フレーム45の側面46に部分的に遮光処理部48を形成するようになっている。この遮光処理部48は、光吸収性の良い黒インクを塗布する等して、フレーム45の側面46での光の反射を抑えるようになっている。ここで、遮光処理部48の領域は、図14において、上述のようにフレーム45の側面46に近接するLED5の近傍の所定領域であり、ほぼ凹み7の最大径とほぼ同一幅である。また、遮光処理部48の領域は、図14において、フレーム45の側面46の高さ方向ほぼ全域に対応する(図14(b)参照)。なお、この変形例においては、遮光処理部48を、フレーム45の側面46の高さ方向ほぼ全域に形成する態様を例示したが、これに限られず、必要に応じて、フレーム45の側面46の高さ方向に部分的に形成するようにしてもよい。
また、この変形例において、フレーム45に遮光処理部48を形成するのに代え、フレーム45の側面46に近接して配置されるLED5に印加する電圧を下げ、そのLED5の光量を抑えるようにしてもよい。このようにして、LED5の光量を抑えることにより、フレーム45の側面46で反射された光がフレーム45の側面46近傍から出射する光量とのバランスをとり、光束制御部材4の出射面47からの出射光量の輝度の均一化を図ることが可能になる。
また、この変形例において、フレーム45の側面46に対向する光束制御部材4の側面に遮光処理部を形成するようにしてもよい。
さらに、フレーム45や光束制御部材4に遮光処理部を形成するのに代え、光拡散部材に印刷などによる遮光処理部を形成するようにしてもよい。また、これらの複数の処理を組み合わせてもよい。また、フレーム底面や反射シートに遮光処理部を適宜形成するようにしてもよい。
(第2変形例)
図15は、本発明が適用可能な面光源装置2及びこれを使用した照明ユニット1の第2変形例を示すものである。なお、図15(a)は、照明ユニット1の被照明部材及び光拡散部材6を省略して示す平面図である。また、図15(b)は、図15(a)のX3−X3線に沿って切断して示す断面図である。
この図15に示すように、斜線部50〜53で示す部分にLED5が配置されていないため、斜線部50〜53近傍の光束制御部材4の出射面54からの出射光量が少なくなる。そこで、光束制御部材4の出射面54の斜線部50〜53に乱反射処理を施して乱反射部55を形成するようになっている。このような構成とすれば、近接するLED5から乱反射部55に到達する光を乱反射させることにより、出射光量が低下する斜線部50〜53からの光の出射を促す。これにより、光束制御部材4の出射面54からの光の出射光輝度が均一化する。ここで、乱反射処理とは、粗面化して光を乱反射させるようにしたり、光乱反射フィルムを貼付したり、光乱反射塗料を塗布等することをいう。また、乱反射部55は、光束制御部材4の表裏及び側面に形成するようになっていることが好ましいが、光束制御部材4の表裏及び側面の少なくとも1箇所に形成されていればよい。
[光拡散部材から出射する光の出射光量]
図16は、本発明が適用される照明ユニット1の被照明部材3に照射される光の出射光量分布を示す図である。
(LED単灯の場合)
この図16に示すように、光束制御部材4の裏面4aに対向するようにLED5を1個(単灯)配置し、このLED5に対応するように光束制御部材4の裏面4aに凹み7を形成した場合(本発明形状(単灯))を示す線Aと、光束制御部材4に凹み7を形成せずに、LED5を1個のみ配置した場合(形状なし(単灯))を示す線Bとを比較すると、本発明形状は、形状なしの場合に比較して、LED5の光軸Lから大きく離れた位置まで分配される光量が増加(A線とB線との差Δだけ増加)することが分かる。
図17は、本発明形状の凹み7(本発明形状(単灯))が形成された光束制御部材4を使用した照明ユニット1(図17(a)参照)と、従来の略半球状の凹み60(従来形状(単灯))が形成された光束制御部材4を使用した照明ユニット1(図16(b)参照)と、を対比して示す図である。
この図17(b)に示す従来形状の凹み60が形成された光束制御部材4を使用した照明ユニット1は、図16においてC線で示すような出射光量の分布を呈している。この図16のC線は、C1の部分において急激に出射光量が増加するようになっている。これは、図17(b)のY1で示すように、光束制御部材4から出射する光が交叉し、その交叉した部分の光量が急激に増加することに起因するものと考えられる。また、図17(b)に示す従来形状の凹み60が形成された光束制御部材4を使用する照明ユニット1は、図5の従来形状に関するθ1−θ3の関係において、θ3がθ1の増加に比例して増加するようになっている。また、図17(b)に示す従来形状の凹み60が形成された光束制御部材4を使用する照明ユニット1は、図4に示すように、θ5とθ1の関係が、本発明形状の場合と同様に(θ5/θ1)>1であるが、(θ5/θ1)の値がθ1の増加に伴って増加するようになっており、(θ5/θ1)の値がθ1の増加に伴って徐々に小さくなる本発明形状の場合と大きく異なっている。その結果、従来形状の凹み60は、光束制御部材4の裏面4a側の平面との接続が急激になり、光束制御部材4の出射面4bから出射する光束が均等に拡がらなくなると共に(図17(b)参照)、光束制御部材4内に入射した光の一部が出射面4bで反射されて出射面4bから出射できず、出射効率が悪くなるという問題もある。
このような従来の照明ユニット1(図17(b)参照)に対し、図17(a)に示す本発明形状(凹み7)が形成された光束制御部材4を使用する本願発明の照明ユニット1は、LED5から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向(光軸Lに沿った方向)から出射光の強度が最大強度の半分の値となる角度範囲内に出射される光について、光束制御部材4の出射面4bの法線方向(光軸Lに沿った方向)に対するLED5から出射する光の出射角θ1と光束制御部材4から出射する光の出射角θ5との関係が、LED5から出射された光のうちの法線(光軸L)近傍の光を除き、図4に示すように、(θ5/θ1)>1の関係を満足すると共に、このθ5/θ1の値をθ1の増加にしたがって徐々に小さくする方向に変化させるようになっているため、LED5から出射した光を光束制御部材4を透過させることにより効率的に且つ均等に滑らかに拡げて出射させることが可能になる(図16のA線参照)。
(LED複灯の場合)
また、図16において、D線は、光束制御部材4の裏面4a側に複数のLED5を所定間隔で配置し、各LED5に対応するように光束制御部材4の裏面4aに凹み7を複数形成した本願発明の照明ユニット1において(例えば、図1乃至図2の構成において)、光拡散部材6から出射する光の光量分布を示す線である。一方、E線は、光束制御部材4の裏面4a側に複数のLED5を所定間隔で配置し、光束制御部材4の裏面4a側に凹み7を形成しない場合において、光拡散部材6から出射する光の光量分布を示す線である。このD線とE線とを比較すると、本発明に係るD線は、E線よりも出射光量の変動が少なく、急激な変化がほとんどないことが分かる。すなわち、本発明によれば、光拡散部材6から出射する光量の輝度分布がE線で表される照明ユニット1よりも均一化する。
また、図16において、F線は、光束制御部材4の裏面4a側に、図17(b)で示した従来形状の凹み60を複数形成し、その複数の凹み60に対応するように複数のLED5を配置した照明ユニット1の光拡散部材6から出射する光の光量分布を示す線である。このF線と本願発明の照明ユニット1におけるD線とを比較すると、F線の場合には、出射光量変化の急激な部分が各LED5(又は、凹み60)に対応して複数出現し、出射光量の変動幅も大きい。これに対し、本願発明に係るD線は、出射光量の変動も小さく、出射光量の急激な変化もほとんどないことが分かる。
以上のように、本願発明に係る照明ユニット1によれば、光束制御部材4の裏面4a側に形成した凹み7の作用により、光束制御部材4から出射する光が均等に且つ十分に拡がり、周囲の複数のLED5から発せられる光と混ざり合い、図16のD線に示すような均一輝度の照明光が得られる。また、本願発明の照明ユニット1は、各LED(例えば、白色発光するLED)5の発生する光の色にばらつき(例えば、黄色味を帯びた色の濃淡)があったとしても、複数のLED5の光が広く混ざり合うため、LED5の発光色のばらつきが目立たなくなり、高品質の照明が可能になる。
[カラー用面光源装置及び照明ユニット]
図18及び図19は、本発明を適用できるカラー発光用面光源装置2及びこれを備えた照明ユニット1を示すものである。この図に示すように、R(赤),G(緑),青(B)のLED5R,5G,5Bを配置し、カラー照明を可能にしている。このうち、図18は、被照明部材3及び光拡散部材6を取り除いて示す照明ユニット1の平面図である。また、図19は、図18のX4−X4線に沿って切断して示す照明ユニット1の断面図である。なお、LED5R,5G,5B及び光束制御部材4によってカラー用面光源装置2が構成されている。
これらの図に示すように、R,G,Bの各色のLED5R,5G,5Bを交互に配置し、これらLED5R,5G,5Bからの光を光束制御部材4の凹み7から光束制御部材4の内部に入射させた後、その光を光束制御部材4の出射面4bから出射し、その出射光を光拡散部材6を介して被照明部材3に照射するようになっている。
ここで、図19に示すように、左側に位置するLED5Gの光束の端部の光は、真ん中に位置するLED5Gを越えて、右側に位置するLED5Gの光軸Lと光拡散部材6の交点近傍まで達している。
このような構成によれば、LED5R,5G,5Bの全てを発光させた場合はもちろんのこと、LED5R,5G,5Bのうちのいずれかを単一発光させた場合でも、各LEDからの光が混ざり合い、輝度が均一化した高品質の照明が可能になる。
図20は、このようなカラー発光用面光源装置2及びこれを備えた照明ユニット1の変形例を示すものである。この図20に示すように、LED5R,5G,5Bのいずれかの光が不足する部分(図20における光束制御部材4の左右両端部)に、不足する光量を補うためのLED5R,5G,5Bを適宜追加(図20においてはLED5Rを追加)配置し、その追加したLED5R,5G,5Bの光軸がフレーム70側に向かうように傾けて取り付け、その追加した各LED5R,5G,5Bからの光を光束制御部材4の左右両端部にそれぞれ位置するフレーム70,70に反射させた後、その追加したLED5R,5G,5Bからの光を広く拡散させるようにして、各LED5R,5G,5Bの光を均一に混ぜ合わせるようにしてもよい。
なお、追加したLED5R,5G,5Bへ供給する電圧値又は電流値を、他のLED5R,5G,5Bに供給する電圧値又は電流値に対して差をつけ、追加したLED5R,5G,5Bの発光量を調整するようにしてもよい。
また、図20に示した変形例は、光束制御部材4の左右両端部に追加のLED5R,5G,5Bをそれぞれ配置する態様を例示したが、これに限られず、LEDからの光が不足する部分に適宜追加のLEDを配置するようにしてもよい。例えば、光束制御部材4の上下両端部にLED5R,5G,5Bからの光の出射光が不足する部分がある場合、光束制御部材4の上下両端部に追加のLED5R,5G,5Bを適宜配置するようにしてもよい。
また、LEDを単色発光させる場合に、光量の不足する部分に適宜LEDを配置するようにして、発光色のばらつきや、出射光輝度の均一化を図るようにしてもよい。
[光束制御部材の他の変形例]
上述の実施の形態に係る光束制御部材4は、裏面4a側に凹み7を形成する態様を例示したが、これに限られず、図21(a)に示すように、光束制御部材4の出射面4b側に凹み7を形成するようにしてもよい。また、図21(b)に示すように、光束制御部材4の裏面4a側及び出射面4b側にそれぞれ凹み7を形成するようにしてもよい。
なお、上述の各実施形態の態様は、例えば、図3で例示したように、LEDから出射された光の光軸と法線方向とが一致する構成を示しているが、本願発明は、LEDの品質のばらつきや、LEDを含む各部品の組立誤差等により、LEDから出射される光の光軸と法線方向とが僅かにズレを生じる場合にも適用でき、上述の各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
この発明に係る面光源装置は、テレビモニターやパーソナルコンピュータのモニターのバックライトとして使用したり、室内表示灯や各種照明などの用途に広く使用することができる。
本発明が適用できる面光源装置及びこれを備えた照明ユニットを示すものであり、被照明部材及び光拡散部材を省略して示す平面図である。 図1のX1−X1線に沿って切断して示す照明ユニットの断面図である。 LEDの光軸を含む照明ユニットの一部断面図であり、凹みの形状の詳細を説明するために図2の一部を拡大して示す図である。 光束制御部材のLED出射角θ1と出射角θ5との関係を示す図である。 光束制御部材のLED出射角θ1とレンズ面傾斜角θ3との関係を示す図である 第1態様の実施例を示す照明ユニットの断面図である。 光束制御部材の第1の変形例を示す平面図である。 光束制御部材の第2の変形例を示す平面図である。 光束制御部材の第3の変形例を示す平面図である。 光束制御部材の第4の変形例を示す平面図である。 複数の光束制御部材を組み合わせて形成した、大型出射面の光束制御部材組立体の平面図である。 光束制御部材組立体を構成する光束制御部材の図であり、図11(a)が同光束制御部材の裏面図、図11(b)が同光束制御部材の側面図、図11(c)が同光束制御部材の平面図である。 光拡散部材を拡大して示す側面図である。(a)は光拡散部材の第1例を示す側面図、(b)は光拡散部材の第2例を示す側面図、(c)は光拡散部材の第3例を示す側面図、(d)は光拡散部材の第4例を示す側面図、(e)は光拡散部材の第5例を示す側面図、(f)は光拡散部材の第6例を示す側面図、(g)は照明ユニットの一部拡大断面図である。 本発明が適用可能な面光源装置及びこれを使用した照明ユニットの第1変形例を示す図である。(a)は、照明ユニットの被照明部材及び光拡散部材を省略して示す平面図である。(b)は、(a)のX2−X2線に沿って切断して示す断面図である。 本発明が適用可能な面光源装置及びこれを使用した照明ユニットの第2変形例を示すものである。(a)は、照明ユニットの被照明部材及び光拡散部材を省略して示す平面図である。(b)は、(a)のX3−X3線に沿って切断して示す断面図である。 本発明が適用される照明ユニットの被照明部材に照射される光の出射光量分布を示す図である。 本発明形状の凹み(本発明形状(単灯))が形成された光束制御部材を使用した照明ユニット(図17(a))と、従来形状の凹み(従来形状(単灯))が形成された光束制御部材を使用した照明ユニット(図17(b):第4従来例)と、を対比して示す図である。 本発明を適用できるカラー発光用面光源装置及びこれを備えた照明ユニット1を示す図であり、被照明部材及び光拡散部材を取り除いて示す面光源装置及びこれを備えた照明ユニットの平面図である。 図18のX4−X4線に沿って切断して示す照明ユニットの断面図である。 本発明を適用できるカラー発光用面光源装置及びこれを備えた照明ユニット1の変形例を示す図であり、照明ユニットの被照明部材及び光拡散部材を省略して示す平面図である。 本発明の適用が可能な光束制御部材の他の変形例を示す図である。(a)は、凹みを光束制御部材の出射面側に形成した態様を示す照明ユニットの一部断面図である。(b)は、凹みを光束制御部材の裏面側及び出射面側にそれぞれ形成した態様を示す照明ユニットの一部断面図である。 第1従来例を示す模式的構造図である。 第2従来例を示す模式的構造図である。 第3従来例を示す模式的構造図である。
符号の説明
1……照明ユニット、2……面光源装置、3……被照明部材、4……光束制御部材、4a……裏面、4b……出射面、5……LED(点光源)、6……光拡散部材、7……凹み、7a……第1の入光面、7b……第2の入光面

Claims (7)

  1. 点光源からの光を光束制御部材を介して出射するようになっている面光源装置において、
    前記光束制御部材は前記点光源に対応する凹みを備え、
    前記凹みは、前記点光源から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向から出射光の強度が最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲内に出射される光について、前記光束制御部材の出射面の法線方向に対する前記点光源から出射される光の出射角θ1と前記光束制御部材から出射する光の出射角θ5が、前記点光源から出射される光のうちの前記法線近傍の光を除き、
    (A)θ5/θ1>1の関係を満足するとともに、
    (B)θ1の増加にしたがってθ5が大きくなるように形成され、且つ、
    (C)θ1の増加に伴い、θ1の増加量に対するθ5の増加量が小さくなるような形状に形成されている、
    ことを特徴とする面光源装置。
  2. 複数の点光源からの光を光束制御部材を介して出射するようになっている面光源装置において、
    前記光束制御部材は前記点光源に対応する凹みを前記点光源と同数備え、
    前記凹みは、前記点光源から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向から出射光の強度が最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲内に出射される光について、前記光束制御部材の出射面の法線方向に対する前記点光源から出射される光の出射角θ1と前記光束制御部材から出射する光の出射角θ5が、前記点光源から出射される光のうちの前記法線近傍の光を除き、
    (A)θ5/θ1>1の関係を満足するとともに、
    (B)θ1の増加にしたがってθ5が大きくなるように形成され、且つ、
    (C)θ1の増加に伴い、θ1の増加量に対するθ5の増加量が小さくなるような形状に形成されている、
    ことを特徴とする面光源装置。
  3. 前記凹みは、第1の入光面と第2の入光面とを有し、これら第1の入光面と第2の入光面との接続部分が変曲点となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の面光源装置。
  4. 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の面光源装置と、この面光源装置からの光を光拡散部材を介して照射する被照明部材と、を備えたことを特徴とする照明ユニット。
  5. 点光源に対応するように凹みを形成してなる光束制御部材において、
    前記凹みは、前記点光源から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向から出射光の強度が最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲内に出射される光について、前記光束制御部材の出射面の法線方向に対する前記点光源から出射される光の出射角θ1と前記光束制御部材から出射する光の出射角θ5が、前記点光源から出射される光のうちの前記法線近傍の光を除き、
    (A)θ5/θ1>1の関係を満足するとともに、
    (B)θ1の増加にしたがってθ5が大きくなるように形成され、且つ、
    (C)θ1の増加に伴い、θ1の増加量に対するθ5の増加量が小さくなるような形状に形成されている、
    ことを特徴とする光束制御部材。
  6. 複数の点光源のそれぞれに対応するように凹みを前記点光源と同数形成してなる光束制御部材において、
    前記凹みは、前記点光源から出射した光のうち、少なくともその最大強度の光が出射される方向から出射光の強度が最大強度の半分の値となる光が出射される方向までの角度範囲内に出射される光について、前記光束制御部材の出射面の法線方向に対する前記点光源から出射される光の出射角θ1と前記光束制御部材から出射する光の出射角θ5が、前記点光源から出射される光のうちの前記法線近傍の光を除き、
    (A)θ5/θ1>1の関係を満足するとともに、
    (B)θ1の増加にしたがってθ5が大きくなるように形成され、且つ、
    (C)θ1の増加に伴い、θ1の増加量に対するθ5の増加量が小さくなるような形状に形成されている、
    ことを特徴とする光束制御部材。
  7. 前記凹みは、第1の入光面と第2の入光面とを有し、これら第1の入光面と第2の入光面との接続部分が変曲点となっていることを特徴とする請求項5乃至6のいずれかに記載の光束制御部材。
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JPH0382587U (ja) * 1989-12-13 1991-08-22
JP2003534628A (ja) * 2000-05-02 2003-11-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 照明装置

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