WO2013061866A1 - 照明装置およびそれを備えた表示装置 - Google Patents

Abstract

　画面全体の輝度を高くすることが可能な照明装置を提供する。この照明装置（１０）では、導光板（１２）には複数の散乱ドット（１２ｅ）が設けられ、導光板に、所定の間隔で複数の高輝度中心点（交点（Ｏ１））がマトリクス状に設定され、高輝度中心点を中心とする領域（Ｓ１ａ）における散乱ドットの形成密度は、領域（Ｓ１ａ）以外の領域（Ｓ１ｂ）における散乱ドットの形成密度よりも高い。

Description

照明装置およびそれを備えた表示装置

　この発明は、照明装置およびそれを備えた表示装置に関し、特に、光源からの光が入射される導光板を含む照明装置およびそれを備えた表示装置に関する。

　非発光型の表示パネル（被照明部材）を搭載する液晶表示装置（表示装置）には、通常、表示パネルに対して光を照射するバックライト装置（照明装置）も搭載される。このようなバックライト装置として、複数のＬＥＤ（光源）と、ＬＥＤからの光が入射される導光板とを備えたバックライト装置が知られている。

　図１２および図１３は、ＬＥＤおよび導光板を備えた従来の一例による表示装置の構造を示した図である。表示装置１００１は図１２に示すように、表示パネル（被照明部材）１００２と、表示パネル１００２を照明するバックライト装置（照明装置）１０１０とを備えている。バックライト装置１０１０は、複数のＬＥＤ（光源）１０１１と、ＬＥＤ１０１１からの光が入射される導光板１０１２と、導光板１０１２の光出射面１０１２ａ側に配置される複数の光学シート１０１３と、導光板１０１２の背面１０１２ｂ側に配置される反射シート１０１４と、これらを収納するシャーシ１０１５とを含んでいる。

　導光板１０１２は、最も広い面であるとともに表示パネル１００２側に設けられた光出射面１０１２ａと、光出射面１０１２ａとは反対側に設けられた背面１０１２ｂと、ＬＥＤ１０１１が対向配置される光入射側面１０１２ｃと、光入射側面１０１２ｃと交差する方向（Ｂ方向）に延びる側面１０１２ｄ（図１３参照）とを有する。

　導光板１０１２の光出射面１０１２ａには図１３に示すように、光入射側面１０１２ｃに入射した光を散乱させ進行方向を変更して、光を光出射面１０１２ａから表示パネル１００２側に出射させる複数の散乱ドット１０１２ｅが形成されている。

　ここで、例えば液晶表示装置では、輝度のスペックが画面中央部の輝度を用いて表されることが多いため、画面中央部の輝度の向上が図られる。このため、バックライト装置１０１０では、導光板１０１２の中央領域の散乱ドット１０１２ｅは、他の領域の散乱ドット１０１２ｅよりも小さいピッチで配置されている。これにより、画面中央部の輝度を高くすることが可能である。

　なお、導光板の中央領域の散乱ドットを小さいピッチで配置した表示装置は、例えば特許文献１に開示されている。

特開２００８－２８６９５５号公報（第９頁－第１０頁、第６図）

　しかしながら、従来の一例による表示装置１００１では、画面中央部の輝度を高くすることができる一方、画面周縁部の輝度が低下する。このため、表示装置１００１の構造では、画面全体の輝度を高くすることが困難であるという問題点がある。

　この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、画面全体の輝度を高くすることが可能な照明装置およびそれを備えた表示装置を提供することである。

　上記目的を達成するために、この発明の照明装置は、光源と、光源からの光が入射される光入射側面、光を被照明部材に向かって出射する光出射面、および、光出射面とは反対側に配置された背面を含む導光板と、を備え、導光板の光出射面または背面には、光入射側面に入射した光を散乱させて光出射面から出射させる複数の散乱ドットが設けられ、導光板に、所定の間隔で複数の高輝度中心点がマトリクス状に設定され、高輝度中心点を中心とする第１領域における散乱ドットの形成密度は、第１領域以外の第２領域における散乱ドットの形成密度よりも高い。

　この照明装置では、上記のように、導光板に、所定の間隔で複数の高輝度中心点がマトリクス状に設定され、高輝度中心点を中心とする第１領域における散乱ドットの形成密度は、第１領域以外の第２領域における散乱ドットの形成密度よりも高い。これにより、第１領域から出射する光の量を第２領域から出射する光の量よりも多くすることができる。このため、導光板にマトリクス状に複数設定された高輝度中心点上の輝度を高くすることができる。これにより、画面中央部だけでなく画面全体の輝度を高くすることができる。また、画面輝度の均一性を向上させることができる。なお、導光板全体を均一に高輝度化しなくても、数箇所のスポットを高輝度化するだけでも同じような視覚効果が得られる。

　上記照明装置において、好ましくは、導光板のうちの被照明部材の表示領域に対応する領域は、対向する２つの長辺および対向する２つの短辺を有し、導光板のうちの表示領域に対応する領域を導光板の長辺方向および短辺方向にそれぞれ３等分して得られる９個の領域に、高輝度中心点が１つずつ設定される。このように構成すれば、画面全体の輝度を容易に高くすることができるとともに、画面輝度の均一性をより向上させることができる。

　この場合、好ましくは、長辺の長さをＨ、短辺の長さをＶとし、短辺から内側にＨ／ｎ（ｎは９または６）またはＨ／２だけ離れた線を第１線、長辺から内側にＶ／ｎまたはＶ／２だけ離れた線を第２線とすると、３つの第１線と３つの第２線との交点位置に、高輝度中心点が設定される。このように構成すれば、上記交点上の輝度を用いて表示装置の輝度が算出される場合に、画面全体の輝度を効果的に高くすることができるとともに、画面輝度の均一性を効果的に向上させることができる。

　上記照明装置において、好ましくは、第１領域の散乱ドットは、第２領域の散乱ドットよりも大きい外形を有する。このように構成すれば、第１領域の散乱ドットの形成密度を第２領域の散乱ドットの形成密度よりも容易に高くすることができる。

　上記照明装置において、好ましくは、第１領域の散乱ドットは、第２領域の散乱ドットよりも小さいピッチで配置されている。このように構成すれば、第１領域の散乱ドットの形成密度を第２領域の散乱ドットの形成密度よりも容易に高くすることができる。

　上記照明装置において、好ましくは、散乱ドットは、導光板の光出射面または背面に形成された凹凸を含む。このように構成すれば、容易に散乱ドットを設けることができる。

　なお、凹凸とは、凹部だけの構造や凸部だけの構造を含む概念である。

　上記照明装置において、好ましくは、散乱ドットは、導光板の背面に設けられた反射層を含む。このように構成すれば、容易に散乱ドットを設けることができる。

　上記第１領域の散乱ドットが第２領域の散乱ドットよりも大きい外形を有する照明装置において、好ましくは、第１領域の散乱ドットは、第２領域の散乱ドットの３倍以下の直径を有する。

　この発明の表示装置は、上記の構成の照明装置と、照明装置に照明される表示パネルとを備える。このように構成すれば、画面全体の輝度を高くすることが可能な表示装置を得ることができる。

　以上のように、本発明によれば、画面全体の輝度を高くすることが可能な照明装置およびそれを備えた表示装置を容易に得ることができる。

本発明の第１実施形態の表示装置の構造を示した断面図である。 図１に示した本発明の第１実施形態の導光板および光源の構造を示した図である。 図１に示した本発明の第１実施形態の導光板の散乱ドットの構造を示した断面図である。 図１に示した本発明の第１実施形態の導光板の散乱ドットの構造を示した断面図である。 図１に示した本発明の第１実施形態の導光板の散乱ドットの構造を示した断面図である。 図１に示した本発明の第１実施形態の導光板の構造を示した図である。 図１に示した本発明の第１実施形態の導光板の散乱ドットの構造を示した拡大図である。 本発明の第２実施形態の導光板および光源の構造を示した図である。 図８に示した本発明の第２実施形態の導光板の散乱ドットの構造を示した拡大図である。 本発明の第３実施形態の導光板および光源の構造を示した図である。 本発明の変形例の導光板の構造を示した図である。 従来の一例による表示装置の構造を示した断面図である。 図１２に示した従来の一例による表示装置の導光板および光源の構造を示した平面図である。

　以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、理解を容易にするために、断面図であってもハッチングを施さない場合がある。

（第１実施形態）
　図１～図７を参照して、本発明の第１実施形態による表示装置１の構造について説明する。

　本発明の第１実施形態による表示装置１は例えばテレビジョン受像機などに用いられるものである。また、表示装置１は図１に示すように、表示パネル２（被照明部材）と、表示パネル２の背面側に配置され、表示パネル２を照明する照明装置１０とを備えている。なお、「表示パネル２の背面側」の「背面側（図１では下側）」は、他の構成要素にも適用される方位概念である。

　表示パネル２は液晶表示パネルからなり、図示しない液晶層を挟み込む２枚のガラス基板を有する。また、表示パネル２は照明装置１０に照明されることにより画像を表示する。表示パネル２の周縁部を覆うように図示しないベゼルが配置されており、表示パネル２のうちのベゼルの開口部に対応する領域が表示領域２ａとなっている。

　照明装置１０はエッジライト型（サイドライト型とも言う）のバックライト装置である。また、照明装置１０は、複数の光源１１と、光源１１からの光を導く導光板１２と、導光板１２の光出射面１２ａ側に配置される複数の光学シート１３と、導光板１２の背面１２ｂ側に配置される反射シート１４と、これらを収納するシャーシ１５とを含んでいる。

　複数の光源１１は図２に示すように、導光板１２の後述する光入射側面１２ｃに対向配置されている。言い換えると、複数の光源１１は導光板１２の対向する２辺に沿って配置されている。また、複数の光源１１はＡ方向（導光板１２の長辺方向）に互いに所定の間隔を隔てて配列されている。光源１１は例えばＬＥＤにより構成されており、白色光を出射する。

　導光板１２は図１および図２に示すように、平板状に形成されている。導光板１２は、最も広い面であるとともに表示パネル２に向かって面状光を出射する光出射面１２ａと、光出射面１２ａとは反対側に設けられた背面１２ｂと、光源１１からの光が入射される光入射側面１２ｃと、光入射側面１２ｃと直交（交差）する方向（導光板１２の短辺方向であるＢ方向）に延びる側面１２ｄとを有する。導光板１２は、光入射側面１２ｃに入射した光を導光し、光の進行方向を変更して表示パネル２に向かって面状光を出射する機能を有する。

　導光板１２の例えば背面１２ｂには、光入射側面１２ｃに入射した光の進行方向を変更して、光を光出射面１２ａから表示パネル２側に出射させる多数（複数）の散乱ドット１２ｅが形成されている。散乱ドット１２ｅは例えば千鳥状に配置されているが、千鳥状以外の形状（例えばマトリクス状）に配置されていてもよい。なお、図面では、理解を容易にするために、散乱ドット１２ｅの数を少なくして散乱ドット１２ｅを大きく描いている。

　散乱ドット１２ｅは例えば図３および図４に示すように、導光板１２の背面１２ｂに形成された凹部や凸部である。なお、散乱ドット１２ｅは図示しないが、導光板１２の光出射面１２ａに形成された凹部や凸部であってもよい。凹部や凸部は、例えば半球状に形成されていてもよいし、四角錐形状やその他の形状に形成されていてもよい。また、散乱ドット１２ｅは図５に示すように、導光板１２の背面１２ｂに設けられた反射層であってもよい。反射層は、例えば白色インクにより形成されていてもよいし、他の材料により形成されていてもよい。

　後述する領域Ｓ１ａ内を除き、散乱ドット１２ｅは、光源１１から遠ざかる（導光板１２の内側に向かう）にしたがって大きい直径（外形）を有するように形成されている。図２に示すように、光源１１から最も遠い領域（導光板１２の中央部）に設けられた散乱ドット１２ｅは、光源１１に最も近い領域に設けられた散乱ドット１２ｅよりも大きい直径（外形）を有する。

　ここで、図２に示すように、導光板１２のうちの表示パネル２の表示領域２ａ（図１参照）に対応する領域（表示領域２ａの真下の領域）を領域Ｓ１とする。本実施形態では、説明を簡単にするために、導光板１２全体が領域Ｓ１である場合について説明する。領域Ｓ１は２つの長辺１２ｆと２つの短辺１２ｇとを有する矩形状に形成されている。本実施形態では、光入射側面１２ｃが領域Ｓ１の長辺１２ｆとなり、側面１２ｄが領域Ｓ１の短辺１２ｇとなっている。領域Ｓ１の長辺１２ｆはＨの長さを有し、短辺１２ｇはＶの長さを有する。

　短辺１２ｇから内側にＨ／９だけ離れた線を線Ｌｈ１、短辺１２ｇから内側にＨ／２だけ離れた線を線Ｌｈ２とし、長辺１２ｆから内側にＶ／９だけ離れた線を線Ｌｖ１、長辺１２ｆから内側にＶ／２だけ離れた線を線Ｌｖ２とする。３つの線Ｌｈ（２つの線Ｌｈ１および線Ｌｈ２）と３つの線Ｌｖ（２つの線Ｌｖ１および線Ｌｖ２）との９個の交点Ｏ１を中心とする小面積領域を領域Ｓ１ａとし、領域Ｓ１のうちの領域Ｓ１ａ以外の領域を領域Ｓ１ｂとする。なお、図２、図６および図７の２点鎖線で囲われた円形の領域は、領域Ｓ１ａを表している。線Ｌｈ（線Ｌｈ１およびＬｈ２）は、本発明の「第１線」の一例であり、線Ｌｖ（線Ｌｖ１およびＬｖ２）は、本発明の「第２線」の一例である。また、領域Ｓ１ａは、本発明の「第１領域」の一例であり、領域Ｓ１ｂは、本発明の「第２領域」の一例である。

　交点Ｏ１は、導光板１２に、長辺方向および短辺方向に所定の間隔でマトリクス状に配置（設定）されている。また、交点Ｏ１は、後述するように大きい直径（外形）を有する散乱ドット１２ｅが形成される領域Ｓ１ａの中心に位置するため、高輝度中心点となる。また、図６に示すように、領域Ｓ１（導光板１２のうちの表示パネル２の表示領域２ａに対応する領域）を長辺方向および短辺方向にそれぞれ３等分して得られる９個の領域を、領域Ｓ１ｃとすると、９個の領域Ｓ１ｃに交点Ｏ１（高輝度中心点）が１つずつ配置（設定）されている。

　図７に示すように、領域Ｓ１ａにおける散乱ドット１２ｅの形成密度は、領域Ｓ１ｂにおける散乱ドット１２ｅの形成密度よりも高い。なお、形成密度とは、単位面積当たりの散乱ドット１２ｅの形成面積のことを言う。本実施形態では、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅは領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅよりも大きい直径（外形）を有するように形成されている。領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅの直径は領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅの直径の３倍以下の大きさであることが好ましい。例えば、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅは約０．３ｍｍ以上約１．５ｍｍ以下の直径を有し、領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅは約０．１ｍｍ以上約０．５ｍｍ以下の直径を有してもよい。なお、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅと領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅとは、Ａ方向に等しいピッチＰ１で配列されている。

　図１に示すように、複数の光学シート１３は拡散板、プリズムシートおよびレンズシートなどにより構成されており、導光板１２からの光を拡散させたり所定の視野角に集光する機能を有する。なお、拡散板、プリズムシートおよびレンズシートなどは、必要に応じて設けられるものであり、無くてもよい。

　反射シート１４は、導光板１２の背面１２ｂから出射した光を反射して導光板１２に再度入射させる機能を有する。

　本実施形態では、上記のように、導光板１２に、所定の間隔で９個の高輝度中心点（交点Ｏ１）がマトリクス状に設定され、高輝度中心点（交点Ｏ１）を中心とする領域Ｓ１ａにおける散乱ドット１２ｅの形成密度は、領域Ｓ１ａ以外の領域Ｓ１ｂにおける散乱ドット１２ｅの形成密度よりも高い。これにより、領域Ｓ１ａから出射する光の量を領域Ｓ１ｂから出射する光の量よりも多くすることができる。このため、導光板１２の高輝度中心点（交点Ｏ１）に対応する表示パネル２上の９点の輝度を高くすることができる。これにより、画面（表示領域２ａ）中央部の輝度だけでなく画面周縁部の輝度も高くすることができるので、画面全体の輝度を高くすることができる。また、画面輝度の均一性を向上させることができる。なお、導光板１２全体を均一に高輝度化しなくても、数箇所のスポットを高輝度化するだけでも同じような視覚効果が得られる。

　また、上記のように、導光板１２の領域Ｓ１を長辺方向および短辺方向にそれぞれ３等分して得られる９個の領域Ｓ１ｃに、高輝度中心点（交点Ｏ１）が１つずつ配置（設定）されている。これにより、画面全体の輝度を容易に高くすることができるとともに、画面輝度の均一性をより向上させることができる。

　また、上記のように、短辺１２ｇから内側にＨ／９またはＨ／２だけ離れた線を線Ｌｈ（線Ｌｈ１および線Ｌｈ２）とし、長辺１２ｆから内側にＶ／９またはＶ／２だけ離れた線を線Ｌｖ（線Ｌｖ１および線Ｌｖ２）とし、３つの線Ｌｈと３つの線Ｌｖとの９個の交点位置に、高輝度中心点（交点Ｏ１）を配置（設定）する。これにより、上記交点Ｏ１上の輝度を用いて表示装置１の輝度が算出される場合に、画面全体の輝度を効果的に高くすることができるとともに、画面全体の輝度の均一性を効果的に向上させることができる。

　また、上記のように、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅは、領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅよりも大きい直径（外形）を有する。これにより、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅの形成密度を領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅの形成密度よりも容易に高くすることができる。

（第２実施形態）
　本発明の第２実施形態の表示装置では図８に示すように、上記第１実施形態と同様、領域Ｓ１ａにおける散乱ドット１２ｅの形成密度は、領域Ｓ１ｂにおける散乱ドット１２ｅの形成密度よりも高い。本実施形態では図９に示すように、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅのＡ方向のピッチＰ１１は、領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅのＡ方向のピッチＰ１２よりも小さい。例えば、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅのピッチＰ１１を約０．５ｍｍ以上約１．５ｍｍ以下にし、領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅのピッチＰ１２を約１．０ｍｍ以上約３．０ｍｍ以下にしてもよい。

　なお、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅのＢ方向のピッチを、領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅのＢ方向のピッチより小さくしてもよい。また、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅのＡ方向およびＢ方向のピッチのそれぞれを、領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅのＡ方向およびＢ方向のピッチより小さくしてもよい。

　第２実施形態のその他の構造は、上記第１実施形態と同様である。

　本実施形態では、上記のように、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅは、領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅよりも小さいピッチで配置されている。これにより、領域Ｓ１ａの散乱ドット１２ｅの形成密度を領域Ｓ１ｂの散乱ドット１２ｅの形成密度よりも容易に高くすることができる。

　第２実施形態のその他の効果は、上記第１実施形態と同様である。

（第３実施形態）
　本発明の第３実施形態の表示装置では図１０に示すように、短辺１２ｇから内側にＨ／６だけ離れた線を線Ｌｈ１とし、長辺１２ｆから内側にＶ／６だけ離れた線を線Ｌｖ１として、３つの線Ｌｈ（２つの線Ｌｈ１および線Ｌｈ２）と３つの線Ｌｖ（２つの線Ｌｖ１および線Ｌｖ２）との９個の交点Ｏ１（高輝度中心点）を中心とする所定領域を領域Ｓ１ａとしている。そして、例えば上記第１実施形態と同様にして、領域Ｓ１ａにおける散乱ドット１２ｅの形成密度を、領域Ｓ１ｂにおける散乱ドット１２ｅの形成密度よりも高くしている。なお、上記第２実施形態と同様にして散乱ドット１２ｅの形成密度を高くしてもよい。

　第３実施形態のその他の構造および効果は、上記第１および第２実施形態と同様である。

　なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

　例えば、上記実施形態では、表示パネルを液晶表示パネルに適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、液晶表示パネル以外の表示パネルに適用してもよい。

　また、上記実施形態では、照明装置の一例として表示パネルを照明するバックライト装置について説明したが、本発明はこれに限らず、表示パネル以外の被照明部材を照明する照明装置にも適用可能である。

　また、上記実施形態では、複数の光源を導光板の対向する２辺に沿って配列させる例について示したが、本発明はこれに限らず、複数の光源を導光板の１辺のみまたは４辺に沿って配列させてもよい。

　また、上記実施形態では、光源としてＬＥＤを用いた例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、光源として、例えば陰極管などを用いてもよい。

　また、上記実施形態では、導光板１２全体が領域Ｓ１（表示パネル２の表示領域２ａに対応する領域）である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図１１に示した本発明の変形例の導光板１２のように構成してもよい。すなわち、表示パネル２の表示領域２ａに対応する領域Ｓ１と領域Ｓ１の外側に配置される領域Ｓ２とを含むように、導光板１２を形成してもよい。なお、図１１のハッチング領域は領域Ｓ２を示している。図１１では散乱ドット１２ｅは領域Ｓ１だけに形成され領域Ｓ２には形成されていないが、散乱ドット１２ｅは領域Ｓ１だけでなく領域Ｓ２にも形成されていてもよい。

　また、上述した実施形態および変形例の構成を適宜組み合わせて得られる構成についても、本発明の技術的範囲に含まれる。

　１　表示装置
　２　表示パネル（被照明部材）
　２ａ　表示領域
　１０　照明装置
　１１　光源
　１２　導光板
　１２ａ　光出射面
　１２ｂ　背面
　１２ｃ　光入射側面
　１２ｅ　散乱ドット
　１２ｆ　長辺
　１２ｇ　短辺
　Ｌｈ、Ｌｈ１、Ｌｈ２　線（第１線）
　Ｌｖ、Ｌｖ１、Ｌｖ２　線（第２線）
　Ｏ１　交点（高輝度中心点）
　Ｐ１、Ｐ１１、Ｐ１２　ピッチ
　Ｓ１　領域（表示領域に対応する領域）
　Ｓ１ａ　領域（第１領域）
　Ｓ１ｂ　領域（第２領域）
　Ｓ１ｃ　領域

Claims (9)

1. 　光源と、
   　前記光源からの光が入射される光入射側面、光を被照明部材に向かって出射する光出射面、および、前記光出射面とは反対側に配置された背面を含む導光板と、
   　を備え、
   　前記導光板の前記光出射面または前記背面には、前記光入射側面に入射した光を散乱させて前記光出射面から出射させる複数の散乱ドットが設けられ、
   　前記導光板に、所定の間隔で複数の高輝度中心点がマトリクス状に設定され、
   　前記高輝度中心点を中心とする第１領域における前記散乱ドットの形成密度は、前記第１領域以外の第２領域における前記散乱ドットの形成密度よりも高いことを特徴とする照明装置。
2. 　前記導光板のうちの前記被照明部材の表示領域に対応する領域は、対向する２つの長辺および対向する２つの短辺を有し、
   　前記導光板のうちの前記表示領域に対応する領域を前記導光板の長辺方向および短辺方向にそれぞれ３等分して得られる９個の領域に、前記高輝度中心点が１つずつ設定されることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
3. 　前記長辺の長さをＨ、前記短辺の長さをＶとし、前記短辺から内側にＨ／ｎ（ｎは９または６）またはＨ／２だけ離れた線を第１線、前記長辺から内側にＶ／ｎまたはＶ／２だけ離れた線を第２線とすると、
   　３つの前記第１線と３つの前記第２線との交点位置に、前記高輝度中心点が設定されることを特徴とする請求項２に記載の照明装置。
4. 　前記第１領域の前記散乱ドットは、前記第２領域の前記散乱ドットよりも大きい外形を有することを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の照明装置。
5. 　前記第１領域の前記散乱ドットは、前記第２領域の前記散乱ドットよりも小さいピッチで配置されていることを特徴とする請求項１～４のいずれか１項に記載の照明装置。
6. 　前記散乱ドットは、前記導光板の前記光出射面または前記背面に形成された凹凸を含むことを特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載の照明装置。
7. 　前記散乱ドットは、前記導光板の前記背面に設けられた反射層を含むことを特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載の照明装置。
8. 　前記第１領域の前記散乱ドットは、前記第２領域の前記散乱ドットの３倍以下の直径を有することを特徴とする請求項４に記載の照明装置。
9. 　請求項１～８のいずれか１項に記載の照明装置と、
   　前記照明装置に照明される表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。

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