JP4525640B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、自動変速機(AT)のレンジ(シフトポジション)に応じて点火時期の遅角量が設定されている内燃機関の制御装置において、触媒の暖機を促進することが可能な内燃機関の制御装置に関する。
排気ガスを浄化する触媒が十分な浄化能力を発揮するためには、触媒の温度が活性化温度以上であることが要求される。
このため、内燃機関のコールド始動時に、触媒の温度を上昇させる制御(暖機制御)が行われることがある。例えば、内燃機関の点火時期を遅角させることにより、排気ガスの温度を上昇させることで触媒の暖機が行われる。
内燃機関のコールド始動時に触媒を暖機するために点火時期の遅角制御が行われる場合には、自動変速機(AT)の走行レンジ(Dレンジ)が選択されている場合の遅角量は、非走行レンジ(Nレンジ、Pレンジ)が選択されている場合の遅角量よりも小さく設定されることがある。これは、走行レンジにおいて遅角量が大きくされると、例えば、出力トルクの低下による走行時の運転性の低下等が生じるためである。
しかしながら、このようにATの非走行レンジが選択されている場合の点火時期の遅角量が走行レンジが選択されている場合の点火時期の遅角量よりも大きく設定されたシステムにおいて、内燃機関の始動早々に走行レンジにシフトされた場合には、触媒の暖機が不十分な状態で遅角量が減少されることになる。このため、触媒の暖機に遅れが生じ、排気エミッションの悪化(有害物質の排出量の増加)につながる虞がある。
特開平8−218995号公報 特開2003−206788号公報 特開2001−50040号公報 特開2000−064871号公報 特開2004−116310号公報
内燃機関の点火時期が遅角されることで触媒の暖機が行われる場合に、ATの非走行レンジが選択されている場合の点火時期の遅角量が走行レンジが選択されている場合の点火時期の遅角量よりも大きく設定されたシステムにおいては、内燃機関の始動後に早期に走行レンジにシフトされると、触媒の暖機が遅れることがある。
本発明の目的は、ATのレンジに応じて点火時期の遅角量が設定されている内燃機関の制御装置において、触媒の暖機を促進することが可能な内燃機関の制御装置を提供することである。
本発明の内燃機関の制御装置は、内燃機関の点火時期の遅角制御を行う内燃機関の制御装置であって、触媒の温度を推定または検出する触媒温度推定検出手段を備え、前記触媒温度推定検出手段により推定または検出された前記触媒の温度が予め定められた所定値よりも高い場合に、前記内燃機関が搭載される車両の変速機において走行レンジが選択されている場合は、非走行レンジが選択されている場合よりも前記点火時期の遅角制御の遅角量が小さくされ、前記触媒の温度が前記所定値よりも低い場合に、前記変速機において前記走行レンジが選択されている場合は、前記非走行レンジが選択されている場合よりも前記点火時期の遅角制御の遅角量が大きくされることを特徴としている。
本発明の内燃機関の制御装置であって、前記変速機において走行レンジが選択されている場合に、前記触媒の温度が低いほど前記遅角量が大きくされることを特徴としている。
本発明の内燃機関の制御装置であって、前記触媒の劣化の度合いを推定する触媒劣化度合い推定手段を備え、前記点火時期の遅角制御は、前記触媒の温度が予め設定された設定値よりも低い場合に行われ、前記触媒劣化度合い推定手段により推定された前記触媒の劣化の度合いが大きいほど前記設定値が大きくされることを特徴としている。
本発明の内燃機関の制御装置であって、前記触媒の劣化の度合いを推定する触媒劣化度合い推定手段を備え、前記触媒劣化度合い推定手段により推定された前記触媒の劣化の度合いが小さいほど前記遅角量が小さくされることを特徴としている。
本発明の内燃機関の制御装置によれば、ATのレンジに応じて点火時期の遅角量が設定されている内燃機関の制御装置において、触媒の暖機が促進される。
以下、本発明の内燃機関の制御装置の一実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図5を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、触媒の暖機を促進する内燃機関の制御装置に関する。
エンジンのコールド始動時に触媒を暖機するために点火時期の遅角制御が行われる場合には、ATの走行レンジが選択されている場合の遅角量は、非走行レンジが選択されている場合の遅角量よりも小さく設定されることがある。これは、走行レンジにおいて遅角量が大きくされると、例えば、出力トルクの低下による走行時の運転性の低下等が生じるためである。
ここで、ATの走行レンジとは、Dレンジ(ドライブレンジ)を含み、エンジンの出力が車両の駆動軸に伝えられる走行用のレンジである。非走行レンジとは、Nレンジ(ニュートラルレンジ)及びPレンジ(駐車レンジ)を含む走行用以外のレンジである。
エンジンのコールド始動時において、エンジン始動後に早いタイミングでATの非走行レンジから走行レンジへシフトされた場合に、上記のように非走行レンジの点火時期の遅角量が走行レンジの点火時期の遅角量よりも大きく設定されていると、触媒の温度が低い状態で点火時期の遅角量が小さく設定される。この場合の排気ガスの温度は、シフトされずにそのまま非走行レンジが継続された場合の排気ガスの温度に比べて相対的に低くなる。よって、触媒の暖機が、シフトされずにそのまま非走行レンジが継続された場合に比べて遅れる。このように触媒の暖機が遅れた状態で走行が開始されると、排気エミッションの悪化(有害物質の排出量の増加)につながる虞がある。
これに対して、本実施形態では、触媒の暖機状態(触媒の温度)に応じて走行レンジにおける点火時期の遅角量が補正されて、走行レンジにおける暖機が促進される。触媒の温度が予め定められた所定の温度よりも低い温度領域においては、走行レンジにおける点火時期の遅角量が非走行レンジにおける点火時期の遅角量よりも大きく設定される。これにより、コールド始動時においてエンジン始動後に早期に(触媒の温度が所定の温度よりも低い状態で)非走行レンジから走行レンジにシフトされた場合に、非走行レンジが継続される場合と同等以上に排気ガスの温度が高められて触媒の暖機が促進される。このため、触媒の温度が低い状態で非走行レンジから走行レンジへシフトされた場合に、排気エミッションの悪化が低減される。
また、本実施形態では、触媒の温度が低いほど走行レンジにおける遅角量がより大きく設定される。このため、エンジンのコールド始動時に非走行レンジから走行レンジにシフトされるタイミングが早い場合であっても、触媒の温度に応じて走行レンジにおける遅角量が大きく設定されるため、排気ガスの温度が効果的に高められ、触媒の暖機が促進される。
図1及び図2を参照して、本実施形態の基本的な考え方と効果について説明する。図1は、点火時期の遅角量の時間的推移を示す。図2は、エンジンに供給される空気量Gaの積算値(積算Ga量)と触媒の温度の関係を示す。
本実施形態では、上記のように、触媒の温度が予め定められた所定の温度よりも低い温度領域においては、走行レンジにおける点火時期の遅角量が非走行レンジにおける点火時期の遅角量よりも大きく設定される。図1及び図2には、それぞれ、触媒の温度が上記所定の温度よりも低い状態でATの非走行レンジから走行レンジへシフトされた場合の様子が示されている。
上記のように、本実施形態では、触媒の温度が所定の温度よりも低い場合に、走行レンジにおける点火時期の遅角量が非走行レンジにおける点火時期の遅角量よりも大きく設定される。さらに、触媒の温度が低いほど、走行レンジにおける点火時期の遅角量が大きく設定される。これにより、触媒の温度が低いほど、走行レンジにおける触媒の暖機が促進される。よって、エンジンの始動後に早期に走行が開始される場合の排気エミッションの悪化が低減される。
図1において、符号100は、ATのシフトポジションを示す。T1点において、非走行レンジから走行レンジへのシフトが行われる。符号104は、従来の遅角量を示す。従来の遅角量104は、非走行レンジが選択されている場合の点火時期の遅角量は、走行レンジが選択されている場合の点火時期の遅角量よりも大きく設定されていた。符号104aは、従来の遅角量104において、T1点において非走行レンジから走行レンジへシフトされた後の従来の走行レンジにおける遅角量を示す。
符号106は、本実施形態の遅角量を示す。非走行レンジが選択されている場合(T1点以前)の本実施形態の点火時期の遅角量106は、従来の非走行レンジが選択されている場合の点火時期の遅角量104と同じである。符号106aは、本実施形態の遅角量106において、T1点において非走行レンジから走行レンジへシフトされた後の本実施形態の走行レンジにおける遅角量を示す。
符号107aは、T1点において走行レンジへシフトを行わずに非走行レンジを継続した場合のT1点以降の非走行レンジにおける遅角量を示す。
図2において、符号100は、ATのシフトポジションを示す(図1の符号100と同様)。符号Ga1は、図1のT1時点に対応する積算Ga量を示す。Ga1点において、非走行レンジから走行レンジへのシフトが行われる。符号101は、従来の遅角量104(図1)に対応した触媒の温度を示す。符号101aは、従来の触媒の温度101において、Ga1点で非走行レンジから走行レンジへシフトされた後の従来の走行レンジにおける触媒の温度を示す。
符号103は、本実施形態の遅角量106(図1)に対応した触媒の温度を示す。非走行レンジが選択されている場合(Ga1点以前)の本実施形態の触媒の温度103は、従来の非走行レンジが選択されている場合の触媒の温度101と同じである。符号103aは、本実施形態の触媒の温度103において、Ga1点において非走行レンジから走行レンジへシフトされた後の本実施形態の走行レンジにおける触媒の温度を示す。
符号102aは、T1点において走行レンジへシフトを行わずに非走行レンジを継続した場合のT1点以降の非走行レンジにおける遅角量107a(図1)に対応した触媒の温度を示す。即ち、符号102aは、Ga1点において走行レンジへシフトを行わずに非走行レンジを継続した場合のGa1点以降の非走行レンジにおける触媒の温度を示す。
図1に示すように、従来の遅角量104において、T1点において非走行レンジから走行レンジへシフトされると、シフト後の従来の走行レンジにおける遅角量104aは、非走行レンジを継続した場合のT1点以降の非走行レンジにおける遅角量107aよりも小さく設定される。
これにより、図2に示すように、Ga1点において非走行レンジから走行レンジへシフトされた後の従来の走行レンジにおける触媒の温度101aは、非走行レンジを継続した場合のGa1点以降の非走行レンジにおける触媒の温度102aに比べて温度の上昇が緩やかになる。このため、触媒の暖機が遅れる。
これに対して、図1に示すように、T1点において非走行レンジから走行レンジへシフトされた後の本実施形態の走行レンジにおける遅角量106aは、非走行レンジを継続した場合のT1点以降の非走行レンジにおける遅角量107aよりも大きく設定されている。このため、図2に示すように、Ga1点において走行レンジにシフトされた後の本実施形態の走行レンジにおける触媒の温度103aは、非走行レンジを継続した場合のGa1点以降の非走行レンジにおける触媒の温度102aに比べて温度の上昇が大きくなる。よって、本実施形態の走行レンジにおける触媒25の暖機が促進される。
図3は、本実施形態に係る装置の概略構成図である。
図3において、符号1は、エンジンを示す。エンジン1には、シリンダブロック15が設けられている。シリンダブロック15には、シリンダブロック15の内部を往復動可能なピストン2が設けられている。ピストン2の上方には、燃焼室3が形成されている。シリンダブロック15の上方には、シリンダヘッド16が設けられている。シリンダヘッド16には、吸気ポート5及び排気ポート21が設けられている。また、シリンダヘッド16には、点火プラグ4が設けられている。点火プラグ4は、燃焼室3内で圧縮された混合気に点火する。
吸気ポート5は、吸気マニホルド6を介してサージタンク7に接続されている。サージタンク7は、吸気通路8を介してエアクリーナ9に接続されている。吸気通路8には、吸入空気の流量に比例した電圧信号を出力するエアフローメータ12が設けられている。吸気通路8において、エアフローメータ12の設置位置よりも吸気の流れ方向の下流側にはスロットルバルブ10が設けられている。スロットルバルブ10は、エンジン1へ供給される空気の量を調節する。また、エアフローメータ12には、吸気温度センサ13が設けられている。吸気温度センサ13は、吸気の温度に応じた電圧信号を出力する。吸気マニホルド6には、吸気ポート5に燃料を噴射する燃料噴射弁11が設けられている。
シリンダブロック15には、冷却水路17が設けられている。シリンダブロック15には、冷却水路17を流れる冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ14が設けられている。冷却水温度センサ14は、冷却水の温度に応じた電圧信号を出力する。
排気ポート21は、排気マニホルド22を介して排気通路23に接続されている。排気通路23には、排気ガスを浄化するための触媒25(上流側触媒25a及び下流側触媒25b)が設けられている。上流側触媒25aと下流側触媒25bとは直列に配置されている。エンジン1から排出される排気ガスは、まず上流側触媒25aで浄化される。上流側触媒25aで浄化し切れなかった排気ガスは、下流側触媒25bによって浄化される。
上流側触媒25a及び下流側触媒25bは、それぞれ所定量の酸素を吸蔵することができる。上流側触媒25a及び下流側触媒25bは、排気ガス中に炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等の未燃成分が含まれている場合には、それぞれ吸蔵している酸素を用いて未燃成分を酸化する。また、上流側触媒25a及び下流側触媒25bは、排気ガス中に窒素酸化物(NOx)が含まれている場合には、それぞれ窒素酸化物を還元し、放出された酸素を吸蔵する。
排気通路23における上流側触媒25aの設置位置よりも上流側には、排気ガス中の酸素濃度を検出する空燃比センサ(以下、「メインO2センサ」と記す)27が設けられている。メインO2センサ27は、上流側触媒25aに流入する排気ガスの酸素濃度に基づいてエンジン1で燃焼された混合気の空燃比を検出する。
排気通路23における上流側触媒25aの設置位置と下流側触媒25bの設置位置との間には、排気ガス中の酸素濃度を検出する空燃比センサ(以下、「サブO2センサ」と記す)28が設けられている。サブO2センサ28は、上流側触媒25aから流出された排気ガスの酸素濃度を検出する。
エンジン1を搭載する車両(図示省略)には、制御回路30が設けられている。制御回路30は、ROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を互いに双方向性バス31で接続した公知の構成のデジタルコンピュータを有する。制御回路30は、燃料噴射量、点火時期などのエンジン1の制御を含む車両の制御を行う。
制御回路30の入力ポート35には、エアフローメータ12、吸気温度センサ13、冷却水温度センサ14、メインO2センサ27及びサブO2センサ28のそれぞれの検出結果がそれぞれ図示しないAD変換器を介して入力される。また、車両にはクランク角センサ41が設けられている。クランク角センサ41から、一定のクランク軸回転角度毎にパルス信号が入力ポート35に入力される。パルス信号は、エンジン回転数の算出に用いられる他に、エンジン1の点火時期の基準信号として使用される。また、車両には図示しない自動変速機(AT)のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ42が設けられている。シフトポジションセンサ42の検出結果は入力ポート35に入力される。
制御回路30の出力ポート36は、点火回路38を介して点火プラグ4に接続されている。制御回路30は、エンジン1の負荷及びエンジン回転数等から点火時期を算出する。制御回路30は、クランク角センサ41から入力される基準パルス信号に基づいて点火信号を点火回路38に出力する。
また、制御回路30の出力ポート36は、駆動回路39を介して燃料噴射弁11に接続されている。制御回路30は、吸入空気量、エンジン回転数等に基づいて燃料噴射量を決定する。制御回路30は、決定した燃料噴射量に応じて燃料噴射弁11の開弁時間(噴射時間)を設定する。
図4は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。
ステップS10において、制御回路30は、冷却水温度センサ14から入力される冷却水温が予め定められた所定値以上であるか否かを判定する。ここで、所定値は、触媒25の暖機が完了しているとみなすことができる程度に、エンジン1の暖機が行われた状態の冷却水の温度とされることができる。所定値は、例えば60℃であることができる。
ステップS10の判定において、冷却水温が所定値未満であると判定された場合(ステップS10否定)には、触媒25を暖機するための制御が行われる。まず、ステップS20において、触媒25の推定温度Tcが取り込まれる。触媒25の推定温度Tcの取り込みは、後述するステップS70において遅角制御が解除されるまで所定の時間間隔おきに継続して行われ、その都度更新される。
触媒25の推定温度Tcは、制御回路30により計算される。触媒25の推定温度Tcは、例えば、エンジン1に供給される空気量Ga及び点火時期の遅角量に基づいて計算される。まず、供給される空気量Ga及び点火時期の遅角量に基づいて、排気ガスから触媒25に与えられる熱量Qiが計算される。次に、計算された熱量Qiの積算値に基づいて触媒25の推定温度Tcが算出される。
非走行レンジにおける点火時期の遅角量に対応した熱量Qiを求めるための係数K1、及び走行レンジにおける点火時期の遅角量に対応した熱量Qiを求めるための係数K2が、それぞれ図示しないマップに格納されている。エンジン1の1回転あたりに供給される空気量Ga及び設定された点火時期の遅角量に基づいて、上記マップが参照されて、エンジン1の1回転あたりに排気ガスから触媒25に与えられる熱量Qiが求められる。
非走行レンジの場合には、熱量Qiは、Qi=Ga×K1として計算される。走行レンジの場合には、熱量Qiは、Qi=Ga×K2として計算される。触媒25の推定温度Tcは、非走行レンジ及び走行レンジのそれぞれにおいて触媒25に与えられた熱量Qiのエンジン始動時からの積算値に基づいて計算される。
触媒25の推定温度Tcが取り込まれると、次に、制御回路30は、シフトポジションセンサ42から入力される信号に基づいて、シフトポジションが非走行レンジであるか否かを判定する(ステップS30)。
ステップS30において、シフトポジションが非走行レンジであると判定された(ステップS30肯定)場合には、非走行レンジの点火時期の遅角制御が行われる(ステップS40)。一方、ステップS30においてシフトポジションが非走行レンジではないと判定された(ステップS30否定)場合には、触媒25の暖機状態に応じた走行レンジの点火時期の遅角制御が行われる(ステップS50)。
本実施形態では、点火時期の遅角量は、例えば触媒25の推定温度Tcに基づいて、図5に示すマップを参照して決定される。
図5は、触媒25の推定温度Tcと点火時期の遅角量との関係を示すマップである。図5において、符号200は、本実施形態の非走行レンジにおける点火時期の遅角量を示す。図4のステップS40における非走行レンジの遅角制御は、非走行レンジにおける点火時期の遅角量200を参照して行われる。
符号201は、本実施形態の走行レンジにおける点火時期の遅角量を示す。図4のステップS50における走行レンジの遅角制御は、走行レンジにおける点火時期の遅角量201を参照して行われる。
ここで、符号202は、従来の走行レンジにおける遅角量を示す。従来の走行レンジにおける遅角量202は、非走行レンジの点火時期の遅角量よりも小さく設定されていたのに対し、本実施形態の走行レンジにおける遅角量201は、触媒25の推定温度Tcが予め定められた所定の温度204よりも低温の領域では、非走行レンジの点火時期の遅角量200よりも大きく設定されている。
本実施形態では、図5に示すように、触媒25の推定温度Tcが所定の温度204よりも低いときには、走行レンジにおける点火時期の遅角量201は、非走行レンジにおける点火時期の遅角量200よりも大きな値に設定される(図4のステップS50)。よって、触媒25の推定温度Tcが所定の温度204よりも低い状態でATの非走行レンジから走行レンジへシフトされると、触媒25の推定温度Tcが所定の温度204まで上昇するまでの間は、シフト後の点火時期の遅角量201は、非走行レンジの点火時期の遅角量200よりも大きな値に設定される。これにより、触媒25の暖機が、非走行レンジが継続された場合の触媒25の暖機よりも促進される。
また、本実施形態の走行レンジにおける点火時期の遅角量201は、触媒25の推定温度Tcが低いほど、大きく設定されている。これにより、非走行レンジから走行レンジへのシフトが行われた際に、触媒25の推定温度Tcが低いほど、シフト後の点火時期の遅角量201が大きく設定される。これにより、エンジン1のコールド始動時に早期に走行レンジにシフトされた場合に、触媒25の暖機が促進される。走行レンジにシフトされてから走行が開始されるまでの間、及び走行が開始されてからも、触媒25の推定温度Tcが低いほど触媒25の温度上昇が速やかに行われて、排気エミッションの悪化が低減される。
次に、ステップS60では、触媒25の推定温度Tcが、判定温度Aよりも低いか否かが判定される。判定温度Aは、予め定められた触媒25の暖機の完了を判定するための値である。触媒25の推定温度Tcが、暖機完了の判定温度A以上である(触媒25の暖機完了)と判定された(ステップS60否定)場合には、ステップS70へ移行し、触媒25の暖機のための遅角制御が解除される。一方、触媒25の推定温度Tcが、暖機完了の判定温度Aよりも低いと判定された(ステップS60肯定)場合には、本制御フローはリセットされる。
なお、ステップS10の判定の結果、冷却水温が所定値以上であると判定された(ステップS10肯定)場合には、触媒25を暖機するための遅角制御は解除される(ステップS70)。
第1実施形態によれば、ATが走行レンジであるときに(ステップS30否定)、触媒25の推定温度Tcが所定の温度204よりも低いときには、走行レンジにおける点火時期の遅角量201が、非走行レンジにおける点火時期の遅角量200よりも大きく設定される(図4のステップS50)。これにより、非走行レンジから走行レンジにシフトされた場合(ステップS30否定)に、触媒25の温度が所定の温度204よりも低いときには、点火時期の遅角量201は、シフト前の点火時期の遅角量200よりも大きく設定される(ステップS50)。このため、触媒25は、非走行レンジが継続された場合と同等以上に暖機されることができる。よって、触媒25の暖機が効果的に促進され、排気エミッションの悪化が低減される。
また、第1実施形態では、触媒25の推定温度Tcが低いほど走行レンジにおける点火時期の遅角量201が大きく設定される。これにより、非走行レンジから走行レンジへのシフトが行われた後に、触媒25の推定温度Tcが低いほど、点火時期の遅角量201が大きく設定され(ステップS50)、触媒25の暖機が促進される。このため、エンジン1のコールド始動時に早期に走行レンジにシフトして走行する場合の排気エミッションの悪化が低減される。
上記説明では、図4のステップS50において、走行レンジの点火時期の遅角量は触媒25の推定温度Tcのみに基づいて決定されたが、これに代えて、車両が走行している状態か走行前の状態であるかによって遅角量を変更することができる。この場合に、触媒25の推定温度Tcが同じであっても、実際に走行が開始された場合には、走行が開始される前に比べて点火時期の遅角量を減少させることができる。これにより、エンジン1の出力の低下による走行時の運転性の低下を抑制することができる。
本実施形態では、触媒25の温度は、吸入空気量及び点火時期の遅角量に基づいて推定される(ステップS20)。これにより、触媒25の温度を検出する温度センサを設けることなく触媒25の暖機の完了を判定することが可能となる。
本実施形態では、吸入空気量及び点火時期の遅角量に基づいて、排気ガスから触媒25に与えられる熱量Qiを計算したが、これに代えて、燃料噴射量及び点火時期の遅角量に基づいて熱量Qiを計算することができる。
また、排気ガスから触媒25に与えられる熱量Qiを算出する際には、特開平7−229419号公報に開示されている方法によることができる。
なお、上記説明では触媒25の温度を推定したが(ステップS20)、これに代えて、温度センサ等により触媒25の温度を直接検出することができる。
(第2実施形態)
図6及び図7を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記第1実施形態では、触媒25の暖気の完了を判定するための判定温度として、一律に設定された判定温度Aが用いられた(図4のステップS60)。これに代えて、第2実施形態では、触媒25の暖機の完了を判定するための判定温度が、触媒25の劣化の度合いに応じて補正される(後述する図6のステップS152、ステップS160)。
触媒25の劣化の度合いが大きいほど、触媒25の低温活性が低下するので、触媒25が十分な浄化能力を発揮できるようになる温度が高くなる。これにより、点火時期の遅角制御が同様の制御条件で行われても、触媒25の劣化の度合いが大きいほど、触媒25の劣化の度合いが小さい場合に比べて暖機の完了時期が遅れる。
そこで、本実施形態では、触媒25の劣化の度合いが大きいほど、触媒25の暖機の完了を判定するための判定温度(ステップS160の判定温度B)が高い値に設定される。これにより、状況に応じてより正確に触媒25の暖機の完了が判定される。
第2実施形態に係る装置の機械的な構成は、第1実施形態(図3)と同様である。
触媒25(上流側触媒25a、下流側触媒25b)は、それぞれ燃料リッチな排気ガス中に酸素を放出し、また燃料リーンな排気ガス中の過剰酸素を吸蔵することで排気ガスの浄化を図る。このため、触媒25の浄化能力は、触媒25が最大限吸蔵することができる酸素量(酸素ストレージ能力)によって変化する。触媒25が劣化して酸素ストレージ能力が低下するに連れて、触媒25の浄化能力が低下する。
本実施形態では、酸素ストレージ能力を示す値である酸素ストレージ能力値Cmaxに基づいて、触媒25の劣化の度合いが推定される。本例では、上流側触媒25aの酸素ストレージ能力値Cmaxにより、触媒25の劣化の度合いが推定される。酸素ストレージ能力値Cmaxが小さい(劣化の度合いが大きい)ほど、触媒25の暖機の完了を判定するための判定温度Bが高くされる。
上流側触媒25aの酸素ストレージ能力値Cmaxは、例えば、サブO2センサ28の検出結果を利用して計測することができる。サブO2センサ28は、上述したように、上流側触媒25aから流出された排気ガスが燃料リッチであるか燃料リーンであるかの検出を行う。酸素ストレージ能力値Cmaxを計測するにあたっては、エンジン1に供給される混合気の空燃比が強制的にリーンからリッチへ、またリッチからリーンへ(複数回)切替えられる。このときに、サブO2センサ28により検出される排気ガスの状態がリーンからリッチへ、またリッチからリーンへ反転するタイミングは、上記空燃比の切替えのタイミングから遅れる。酸素ストレージ能力値Cmaxは、そのタイミングの遅れの量に基づいて算出される。
図6は、第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
第1実施形態と同様に、ステップS110において冷却水温が所定値以上であるか否かの判定が行われ、冷却水温が所定値未満であると判定された(ステップS110否定)場合には、ステップS120において触媒25の推定温度Tcの取り込みが開始される。
触媒25の推定温度Tcの取り込みが開始されると(ステップS120)、次にステップS122において、上流側触媒25aの酸素ストレージ能力値Cmaxが取り込まれる。
次のステップS130、ステップS140及びステップS150は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、ステップS130において、ATのシフトポジションが非走行レンジであるか否かの判定が行われる。非走行レンジであると判定された(ステップS130肯定)場合には、ステップS140において、非走行レンジの点火時期の遅角制御が行われる。一方、非走行レンジではないと判定された(ステップS130否定)場合には、ステップS150において、触媒25の暖機状態に応じた走行レンジの点火時期の遅角制御が行われる。
次にステップS152において、触媒25の暖機の完了を判定するための判定温度Bが補正される。判定温度Bは、例えば酸素ストレージ能力値Cmaxに基づいて、図7に示すマップを参照して補正される。
図7には、酸素ストレージ能力値Cmaxと判定温度Bの補正係数kcmax1との関係が示されている。補正係数kcmax1は、最も酸素ストレージ能力値Cmaxが大きい(触媒25の劣化の度合いが小さい)場合に1とされ、酸素ストレージ能力値Cmaxが小さく(触媒25の劣化の度合いが大きく)なるほど高くされる。
判定温度Bは、触媒25の暖機の完了を判定する際のベースとなる判定温度Dと補正係数kcmax1の積として求められる。ベースとなる判定温度Dは、劣化の度合いが最も小さい(例えば新品の)触媒25について暖機の完了と判定される温度であることができる。ベースとなる判定温度Dは、上記第1実施形態のステップS60の判定温度Aと同じ値が用いられることが可能である。触媒25の劣化の度合いが大きい(酸素ストレージ能力値Cmaxが小さい)ほど、kcmax1が高くされるので、判定温度Bは高くなる。
次に、ステップS160において、触媒25の推定温度Tcと判定温度Bとが比較され、その比較結果に基づいて、触媒25の暖機が完了したか否かが判定される。触媒25の推定温度Tcが判定温度B以上であると判定された(ステップS160否定)場合には、触媒25の暖機が完了しているとみなされ、点火時期の遅角制御が解除される(ステップS170)。一方、触媒25の推定温度Tcが判定温度Bよりも低いと判定された(ステップS160肯定)場合には、本制御フローはリセットされる。
なお、ステップS110において冷却水温が所定値以上であると判定された(ステップS110肯定)場合には、ステップS170へ移行して、遅角制御が解除される。
第2実施形態によれば、触媒25の暖機の完了を判定するための判定温度Bは、推定された触媒25の劣化の度合いに応じて補正される。触媒25の劣化の度合いが大きいほど、判定温度Bが大きく設定される。これにより、触媒25の劣化の度合いに応じて、より正確に暖機の完了が判定される。すなわち、触媒25の温度が十分な浄化能力を発揮できる温度に達するまで確実に触媒25の暖機が行われると共に、触媒25の温度が十分な浄化能力を発揮できる温度に達すると速やかに触媒25の暖機が終了される。これにより、触媒25の温度が十分な浄化能力を発揮できる温度に達するまで確実に触媒25の暖機を継続することができ、触媒25の暖機が不十分な状態のままで暖機を終了してしまうことが抑制され、排気エミッションの悪化が低減される。また、必要以上に長く遅角制御を行うことが抑制されて、燃費が改善される。
なお、上記説明では、上流側触媒25aの酸素ストレージ能力値Cmaxを用いて触媒25の劣化度合いが推定された。これに代えて、下流側上流側触媒25bの酸素ストレージ能力値Cmax(下流側上流側触媒25bの下流側に酸素センサを設け、その酸素センサの検出結果を利用できる場合)を用いて、触媒25の劣化度合いが推定されることができる。
(第3実施形態)
図8及び図9を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記第2実施形態(図6及び図7)では、触媒25の劣化の度合いが大きいほど暖機の完了を判定するための判定温度Bが高く設定された。これに加えて、第3実施形態では、触媒25の劣化の度合いが小さいほど、点火時期の遅角量が小さく設定される。第3実施形態に係る装置の機械的な構成は、上記各実施形態(図3)と同様である。
触媒25の劣化の度合いが小さいほど、触媒25の低温活性が大きい。これにより、点火時期の遅角制御が同様の制御条件で行われた場合には、触媒25の劣化の度合いが小さいほど、触媒25の温度の上昇が速くなる。よって、触媒25の劣化の度合いが小さい場合には、劣化の度合いが大きい場合に比べて、点火時期の遅角量が小さくても触媒25の温度を同様に高めることができる。そこで、本実施形態では、触媒25の劣化の度合いが小さいほど点火時期の遅角量の指令値が小さく設定される。
図8は、第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
ステップS210、ステップS220、ステップS222、ステップS230は、上記第2実施形態と同様である。すなわち、ステップS210において、冷却水温が所定値以上であるか否かの判定が行われる。冷却水温が所定値未満であると判定された(ステップS210否定)場合には、ステップS220において、触媒25の推定温度Tcの取り込みが開始される。次に、ステップS222において、上流側触媒25aの酸素ストレージ能力値Cmaxが取り込まれる。酸素ストレージ能力値Cmaxが取り込まれると、次にステップS230において、シフトポジションが非走行レンジであるか否かの判定が行われる。
その判定の結果、非走行レンジであると判定された(ステップS230肯定)場合には、ステップS240へ移行し、触媒25の劣化の度合いに応じて非走行レンジの点火時期の遅角量の指令値が補正されて、非走行レンジの点火時期の遅角制御が行われる。
本実施形態では、非走行レンジの点火時期の遅角量の指令値は、例えば、酸素ストレージ能力値Cmaxに基づいて、図9に示すマップを参照して補正される。図9には、酸素ストレージ能力値Cmaxと遅角量の指令値の補正係数kcmax2との関係が示されている。遅角量の指令値の補正係数kcmax2は、最も酸素ストレージ能力値Cmaxが大きい(触媒25の劣化の度合いが小さい)場合に1とされ、酸素ストレージ能力値Cmaxが小さく(触媒25の劣化の度合いが大きく)なるほど高くされる。
非走行レンジの補正後の遅角量の指令値は、ベースとなる遅角量の指令値と補正係数kcmax2の積として求められる。ここで、ベースとなる遅角量の指令値は、劣化の度合いが最も小さい(例えば新品の)触媒25における遅角量の指令値であることができる。この場合のベースとなる遅角量の指令値は、上記第1実施形態のステップS40で求められた点火時期の遅角量が用いられることが可能である。触媒25の劣化の度合いが小さい(酸素ストレージ能力値Cmaxが大きい)ほど、kcmax2が小さく設定されているので、非走行レンジの補正後の遅角量の指令値が小さな値として設定される。
一方、ステップS230の判定の結果、シフトポジションが非走行レンジではないと判定された(ステップS230否定)場合には、ステップS250へ移行する。ステップS250では、触媒25の暖機状態に応じた走行レンジの点火時期の遅角制御が行われる。走行レンジの点火時期の遅角制御においても、非走行レンジの点火時期の遅角制御と同様に、点火時期の遅角量の指令値が触媒25の劣化の度合いに応じて補正される。
すなわち、走行レンジの補正後の遅角量の指令値は、ベースとなる遅角量の指令値と補正係数kcmax2の積として求められる。ここで、ベースとなる遅角量の指令値は、劣化の度合いが最も小さい(例えば新品の)触媒25における遅角量の指令値であることができる。この場合のベースとなる遅角量の指令値は、上記第1実施形態のステップS50で求められた点火時期の遅角量が用いられることが可能である。触媒25の劣化の度合いが小さい(酸素ストレージ能力値Cmaxが大きい)ほど、kcmax2が小さく設定されているので、走行レンジの補正後の遅角量の指令値が小さな値として設定される。その他の動作については、上記第2実施形態と同様である。
第3実施形態によれば、第2実施形態の効果に加えて、以下の効果が得られる。本実施形態によれば、触媒25の劣化の度合いに応じて、点火時期の遅角量の指令値が補正される(ステップS240、ステップS250)。触媒25の劣化の度合いが小さいほど、遅角量の指令値が小さな値として設定されるので、燃費が改善される。一方、触媒25の劣化の度合いが大きいほど遅角量の指令値が大きな値として設定されて排気ガスの温度が高くされ、触媒25の暖機が促進される。このように触媒25の劣化の度合いが大きい場合であって、触媒25の劣化の度合いに応じて触媒25の暖機が促進されるので、排気エミッションの悪化が低減される。
本発明の内燃機関の制御装置の第1実施形態において、シフトタイミングと点火時期の遅角量との関係を示す図である。 本発明の内燃機関の制御装置の第1実施形態において、シフトタイミングと触媒の温度の変化量との関係を示す図である。 本発明の内燃機関の制御装置の第1実施形態に係る装置の概略構成図である。 本発明の内燃機関の制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の内燃機関の制御装置の第1実施形態において、触媒の推定温度と点火時期の遅角量との関係を示す図である。 本発明の内燃機関の制御装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の内燃機関の制御装置の第2実施形態において、触媒の劣化度合いと触媒の暖機完了の判定温度の補正係数との関係を示す図である。 本発明の内燃機関の制御装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の内燃機関の制御装置の第3実施形態において、触媒の劣化度合いと点火時期の遅角量の補正係数との関係を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 ピストン
3 燃焼室
4 点火プラグ
5 吸気ポート
6 吸気マニホルド
7 サージタンク
8 吸気通路
9 エアクリーナ
10 スロットルバルブ
11 燃料噴射弁
12 エアフローメータ
13 吸気温度センサ
14 冷却水温度センサ
15 シリンダブロック
16 シリンダヘッド
17 冷却水路
21 排気ポート
22 排気マニホルド
23 排気通路
25 触媒
25a 上流側触媒
25b 下流側触媒
27 メインO2センサ
28 サブO2センサ
30 制御回路
31 双方向性バス
32 ROM
33 RAM
34 CPU
35 入力ポート
36 出力ポート
38 点火回路
39 駆動回路
41 クランク角センサ
42 シフトポジションセンサ
100 シフトポジション
101 触媒の温度の変化(走行レンジ)
102a 触媒の温度の変化(非走行レンジ)
103 触媒の温度の変化(走行レンジ)
104 点火時期の遅角量(非走行レンジ)
106 点火時期の遅角量(走行レンジ)
200 点火時期の遅角量(非走行レンジ)
201 点火時期の遅角量(走行レンジ)
202 点火時期の遅角量
204 触媒の推定温度
205 触媒の推定温度
Tc 触媒の推定温度
Ga エンジン1回転あたりに供給される空気量
Qi 排気ガスから触媒に与えられる熱量
K1 遅角量に対応した熱量を求めるための係数(非走行レンジ)
K2 遅角量に対応した熱量を求めるための係数(走行レンジ)
Cmax 酸素ストレージ能力値
kcmax1 判定温度の補正係数
kcmax2 遅角量の補正係数
A 暖機完了の判定温度
B 暖機完了の判定温度

Claims (4)

  1. 内燃機関の点火時期の遅角制御を行う内燃機関の制御装置であって、
    触媒の温度を推定または検出する触媒温度推定検出手段を備え、
    前記触媒温度推定検出手段により推定または検出された前記触媒の温度が予め定められた所定値よりも高い場合に、前記内燃機関が搭載される車両の変速機において走行レンジが選択されている場合は、非走行レンジが選択されている場合よりも前記点火時期の遅角制御の遅角量が小さくされ、前記触媒の温度が前記所定値よりも低い場合に、前記変速機において前記走行レンジが選択されている場合は、前記非走行レンジが選択されている場合よりも前記点火時期の遅角制御の遅角量が大きくされる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記変速機において走行レンジが選択されている場合に、前記触媒の温度が低いほど前記遅角量が大きくされる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記触媒の劣化の度合いを推定する触媒劣化度合い推定手段を備え、
    前記点火時期の遅角制御は、前記触媒の温度が予め設定された設定値よりも低い場合に行われ、
    前記触媒劣化度合い推定手段により推定された前記触媒の劣化の度合いが大きいほど前記設定値が大きくされる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記触媒の劣化の度合いを推定する触媒劣化度合い推定手段を備え、
    前記触媒劣化度合い推定手段により推定された前記触媒の劣化の度合いが小さいほど前記遅角量が小さくされる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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