JP4525259B2 - 液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置および電子機器に関するものである。
一対の基板の間に液晶層が挟持された液晶表示装置の一種として、反射モードと透過モードとを兼ね備えた半透過反射型の液晶表示装置が知られている。このような半透過反射型の液晶表示装置として、例えばアルミニウム等の金属膜に光透過用の窓部を形成した反射膜を光源側基板の内面に備え、この反射膜を半透過反射板として機能させるものが提案されている。反射モードでは、観察者側基板から入射した外光が、液晶層を通過した後に光源側基板の内側の反射膜で反射され、再び液晶層を通過して観察者側基板から出射されて表示に寄与する。一方、透過モードでは、光源側基板から入射した光源光が、反射膜の窓部から液晶層を通過した後、観察者側基板から観察者側に出射されて表示に寄与する。したがって、反射膜の形成領域のうち、窓部が形成された領域が透過表示領域、その他の領域が反射表示領域となっている。
ところが、従来の半透過反射型の液晶表示装置には、透過表示での視角が狭いという課題があった。この課題を解決するために、地崎らは、非特許文献1において垂直配向液晶を用いる新しい液晶表示装置を提案した。その特徴は、以下の3つである。
(1)誘電率異方性が負の液晶を基板に垂直に配向させ、選択電圧印加によってこれを倒す「VA(Vertical Alignment)モード」を採用している点。
(2)透過表示領域と反射表示領域との液晶層厚(セルギャップ)が異なる「マルチギャップ構造」を採用している点。
(3)透過表示領域を正八角形とし、この領域内で液晶が放射状に倒れるように、観察者側基板上の透過表示領域の中央に突起を設けている点。すなわち、「配向分割構造」を採用している点。
上述したマルチギャップ構造を採用することにより、透過表示領域と反射表示領域とのリタデーションを調節することが可能になる。したがって、透過表示領域と反射表示領域との光透過率が均一化され、表示品質に優れた液晶表示装置が得られる。
また、配向分割構造を採用することにより、選択電圧印加時に液晶分子を全方向に配向させることが可能になる。したがって、視野角が広く表示品質に優れた液晶表示装置が得られる。
また、透過型カラー液晶表示装置においても、垂直配向モードを採用し、ドット領域を複数のサブドットに分割し、サブドットの中央に相当する対向基板上の位置に突起を設ける、いわゆるCPA(Continuous Pinwheel Alignment)構造が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。その特徴は、以下の通りである。
(1)ドット領域を複数のサブドットに分割している点。
(2)サブドットの形状が点対称(略円形や略四角形、略星型など)とされている点。
(3)サブドットの中央またはその開口部の中央に相当する位置に突起を設けることで、配向制御性を向上させる点。
(4)カイラル剤を添加することで液晶分子の捩れる方向を規定し、配向不良に起因するざらしみを防止する点。
このCPA構造を採用することで、選択電圧印加時の液晶分子をマルチドメイン化し、広視角を実現することができる。
特開2002−202511号公報 特開2003−43525号公報 "Development of transflective LCD for high contrast and wide viewing angle by using homeotropic alignment", M.Jisaki et al., Asia Display/IDW'01, p.133-136(2001)
しかしながら、上述したCPA構造では、サブドットの中央に配置される突起の大きさが液晶分子の配向規制力に大きく影響し、突起サイズが小さい場合には配向状態が不安定になる。そこで、突起にはある程度の大きさが必要となる。ところが、突起の形成領域ではその周辺領域とリタデーションが異なり、また突起の中央部では配向状態が不安定となる。そのため、突起サイズを大きくすると、開口率が低下するという問題がある。
また、特許文献1および2では、半透過反射型の液晶表示装置における反射表示領域の配向制御手段についての記載が少ない。選択電圧を印加すると、セル厚(液晶層厚)が小さい反射表示領域の液晶分子は、セル厚が大きい透過表示領域の液晶分子より先に傾倒する。そのため、反射表示領域に配向制御手段がない場合には、反射表示領域における液晶分子のランダムな傾倒が、透過表示領域の配向にも影響することになる。その結果、反射表示領域および透過表示領域のいずれにおいても、ざらざらとしたしみ状のむらなどの表示不良が発生するという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、開口率が高く、また配向制御性が高い液晶表示装置の提供を目的とする。
また、表示品質に優れた電子機器の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、一対の基板の間に液晶層を挟持してなり、前記基板と前記液晶層との間には、前記液晶層に電圧を印加する導電体が形成され、前記液晶層は、誘電率異方性が負の液晶分子で構成されるとともに、表示単位となるドット領域内に、反射表示領域および透過表示領域が設けられ、前記一対の基板のうち一方の基板と前記液晶層との間には、前記反射表示領域における前記液晶層の厚さを前記透過表示領域における前記液晶層の厚さよりも小さくするための液晶層厚調整層が設けられ、前記反射表示領域から前記透過表示領域にかけて、前記液晶層厚調整層の傾斜領域が形成された液晶表示装置であって、前記ドット領域の略中央部に前記反射表示領域が設けられるとともに、前記ドット領域の周辺部に前記透過表示領域が設けられ、前記反射表示領域における前記液晶層厚調整層の表面には、選択電圧印加により前記液晶分子を放射状に傾倒させる配向制御手段が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、反射表示領域に配向制御手段が設けられているので、選択電圧印加により反射表示領域における液晶分子を放射状に傾倒させることができる。また選択電圧印加により、反射表示領域における液晶分子と同一方向に、液晶層厚調整層の傾斜領域における液晶分子が傾倒することになる。さらに、ドット領域の略中央部に反射表示領域が設けられているので、傾斜領域の周縁部からドット領域の周縁部までの距離が短くなり、透過表示領域における全ての液晶分子を上記と同一方向に傾倒させることができる。これにより、反射表示領域から透過表示領域にかけてドミノ倒しの要領で液晶分子を傾倒させることが可能になり、反射表示領域および透過表示領域に別々の配向制御手段を設けた場合と比較して、配向制御性を向上させることができる。また、液晶層厚調整層の傾斜領域を利用するため、反射表示領域に設けられる配向制御手段のサイズを大きくする必要がなく、また透過表示領域に配向制御手段を設ける必要もない。したがって、開口率を向上させることができる。
また、本発明の他の液晶表示装置は、一対の基板の間に液晶層を挟持してなり、前記基板と前記液晶層との間には、前記液晶層に電圧を印加する導電体が形成され、前記液晶層は、誘電率異方性が負の液晶分子で構成されるとともに、表示単位となる1つのドット領域内に、透過表示領域と反射表示領域とが設けられ、前記一対の基板のうち一方の基板と前記液晶層との間には、前記反射表示領域における前記液晶層の厚さを前記透過表示領域における前記液晶層の厚さよりも小さくするための液晶層厚調整層が設けられ、前記透過表示領域と前記反射表示領域との間には、前記液晶層厚調整層の傾斜領域が形成された液晶表示装置であって、前記ドット領域の周縁部から中央部にかけて前記導電体に形成された切り欠き部により、前記ドット領域における前記導電体が複数のサブドットに分割され、前記サブドットの略中央部に前記反射表示領域が設けられるとともに、前記サブドットの周辺部に前記透過表示領域が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、導電体が複数のサブドットに分割されているので、傾斜領域の周縁部からサブドットの周縁部までの距離がより短くなり、透過表示領域における全ての液晶分子を確実に配向制御することが可能になる。また、導電体が複数のサブドットに分割されているので、液晶分子のダイレクタを複数作り出すことが可能になり、視野角の広い液晶表示装置を提供することができる。
また、前記反射表示領域における前記液晶層厚調整層の表面には、前記液晶分子を放射状に傾倒させるための配向制御手段が設けられていることが望ましい。
この構成によれば、選択電圧印加時に、液晶層厚が小さい反射表示領域の液晶分子を最初に配向制御することができるので、反射表示領域から透過表示領域にかけて全ての液晶分子を迅速かつ確実に配向制御することが可能になる。これにより、配向制御性を向上させることができる。
また、前記液晶層厚調整層が配置された前記一方の基板に対向する他方の前記基板と前記液晶層との間に設けられた前記導電体の周縁部は、前記液晶層厚調整層の前記傾斜領域の周縁部に対して略相似形状に形成されていることが望ましい。
この構成によれば、傾斜領域の周縁部から導電体の周縁部までの距離が短くなるので、透過表示領域における全ての液晶分子を確実に配向制御することが可能になる。したがって、配向制御性を向上させることができる。
また、前記傾斜領域の傾斜角度は、5°以上60°以下であることが望ましい。
傾斜角度が5°未満であると、傾斜領域の幅が大きくなり、光学的なロスが大きくなるからである。一方、傾斜角度が60°を超える場合には、傾斜領域の周辺でディスクリネーションが発生し、光漏れによるコントラストの低下を招くからである。
一方、本発明の電子機器は、上述した液晶表示装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、配向制御性および開口率の高い液晶表示装置を備えているので、表示品質に優れた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。なお本明細書では、液晶表示装置の各構成部材における液晶層側を「内側」と呼び、その反対側を「外側」と呼ぶことにする。また、「非選択電圧印加時」および「選択電圧印加時」とは、それぞれ「液晶層への印加電圧が液晶のしきい値電圧の近傍である時」および「液晶層への印加電圧が液晶のしきい値電圧に比べて十分に高い時」を意味するものとする。
[第1実施形態]
最初に、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置につき、図1ないし図3を用いて説明する。図3(a)に示す第1実施形態の液晶表示装置は、半透過反射型の液晶表示装置であって、素子基板25とカラーフィルタ基板(以下「CF基板」という。)10との間に、誘電率異方性が負の液晶分子からなる液晶層50を挟持してなり、素子基板25と液晶層50との間には画素電極31が形成され、表示単位となるドット領域内に反射表示領域Rおよび透過表示領域Tが設けられ、CF基板10と液晶層50との間には液晶層厚調整層21が設けられ、反射表示領域Rから透過表示領域Tにかけて液晶層厚調整層21の傾斜領域21aが形成されている。そして、ドット領域の略中央部に反射表示領域Rが設けられるとともに、ドット領域の周辺部に透過表示領域Tが設けられ、液晶層厚調整層21の表面には、選択電圧印加により液晶分子51を放射状に傾倒させる突起18が設けられている。なお、以下の各実施形態では、スイッチング素子として薄膜ダイオード(Thin Film Diode, 以下、TFDと略記する)を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置を例にして説明する。
(等価回路)
図1は、TFD素子を用いた液晶表示装置の等価回路図である。この液晶表示装置100には、走査信号駆動回路110により駆動される複数の走査線9と、データ信号駆動回路120により駆動される複数のデータ線11とが、格子状に配置されている。その各走査線9と各データ線11との交点付近には、それぞれTFD素子13および液晶表示要素(液晶層)50が配置されている。そして、その各TFD素子13および各液晶層50は、各走査線9と各データ線11との間に直列接続されている。
(平面構造)
図2は、TFD素子を用いた液晶表示装置の表示領域を示す部分斜視図である。本実施形態の液晶表示装置100は、相互に対向する素子基板25とCF基板10とを主体として構成されており、前記両基板10,25の間には図示略の液晶層が挟持されている。
素子基板25は、ガラスやプラスチック、石英等の透光性材料からなる基板本体25Aを備えている。また、基板本体25Aの内側(図示下側)には、複数のデータ線11がストライプ状に設けられている。さらに、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電材料からなる平面視略矩形状の複数の画素電極31が、マトリクス状に配列形成されている。そして、各画素電極31はTFD素子13を介して前記データ線11に接続されている。このTFD素子13は、基板表面に形成されたTa等を主成分とする第1導電膜と、その第1導電膜の表面に形成されたTa2O3等を主成分とする絶縁膜と、その絶縁膜の表面に形成されたCr等を主成分とする第2導電膜とによって構成されている(いわゆるMIM構造)。そして、第1導電膜がデータ線11に接続され、第2導電膜が画素電極31に接続されている。これによりTFD素子13は、画素電極31への通電を制御するスイッチング素子として機能するようになっている。
一方、CF基板10は、ガラスやプラスチック、石英等の透光性材料からなる基板本体10Aを備えている。また、基板本体10Aの内側(図示上側)には、カラーフィルタ層(以下「CF層」という。)22と、複数の対向電極9とが形成されている。CF層22は、平面視略矩形状のカラーフィルタ22R,22G,22Bが周期的に配列された構成となっている。このカラーフィルタ22R,22G,22Bは、前記素子基板25の画素電極31に対応して形成されている。また、カラーフィルタ22R,22G,22Bを覆うように、対向電極9が形成されている。対向電極9は、ITO等の透明導電材料によって略帯状に形成され、前記素子基板25のデータ線11と交差する方向に延在し、走査線として機能するようになっている。なお、画素電極31の形成領域によりドット領域が構成され、カラーフィルタ22R,22G,22Bを備えた3ドットにより1画素が構成されている。
(断面構造)
図3は、第1実施形態に係る液晶表示装置の説明図であり、図3(a)は図2のA−A線に沿う側面断面図であり、図3(b)は図3(a)のC−C線に沿う底面断面図である。なお、図3以下の各図では、理解を容易にするため、素子基板25におけるTFD素子等の記載、並びにCF基板10におけるCF層等の記載を省略している。
図3(a)に示すように、素子基板25におけるデータ線11等の各種配線の内側にはアクリル樹脂等の電気絶縁性材料からなるオーバーレイヤ14が形成されている。また、このオーバーレイヤ14の内側には、上述した画素電極31が形成されている。さらに、その画素電極31の内側には、ポリイミド等からなる配向膜(不図示)が形成されている。なお、この配向膜には垂直配向処理が施されているが、ラビングなどのプレチルトを付与する処理は施されていない。
一方、CF基板10における基板本体10Aの内側には、アルミニウムや銀等の反射率の高い金属膜等からなる反射板20が形成されている。そして、画素電極31の形成領域と反射板20の形成領域とのオーバーラップ部分が反射表示領域Rとなり、画素電極31の形成領域と反射板20の非形成領域とのオーバーラップ部分が透過表示領域Tとなっている。なお、ドット領域内における反射板20の形成位置については後に詳述する。
また、反射板20の内側には、アクリル樹脂等の電気絶縁性材料からなる液晶層厚調整層21が設けられている。この液晶層厚調整層21の反射表示領域における厚さは、例えば0.5〜2.5μm程度とされている。これにより、反射表示領域Rにおける液晶層50の層厚が、透過表示領域Tにおける液晶層50の層厚の半分程度に設定されて、マルチギャップ構造が実現されている。
さらに、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの境界部には、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aが形成されている。これにより、反射表示領域Rから透過表示領域Tにかけて液晶層50の層厚が連続的に変化するようになっている。
この傾斜領域21aの傾斜角度は、5°以上60°以下の範囲にあることが望ましい。傾斜角度が5°未満であると、反射表示領域Rおよび透過表示領域Tとはリタデーションが異なる傾斜領域21aの幅が大きくなり、光学的なロスが大きくなるからである。一方、傾斜角度が60°を超える場合には、傾斜領域21aの切り立った傾斜面に対して垂直に配向した液晶分子と、反射表示領域Rおよび透過表示領域Tの平坦面に対して垂直に配向した液晶分子との間でディスクリネーションが発生し、光漏れによるコントラストの低下を招くからである。
そして、この液晶層厚調整層21の内側に、上述した対向電極9が形成されている。また、その対向電極9の内側に、ポリイミド等からなる配向膜(不図示)が形成されている。なお、この配向膜には垂直配向処理が施されているが、ラビングなどのプレチルトを付与する処理は施されていない。
一方、素子基板25とCF基板10との間に、誘電異方性が負の液晶材料からなる液晶層50が挟持されている。この液晶材料は、液晶分子51により概念的に示すように、非選択電圧印加時には配向膜に対して垂直に配向し、選択電圧印加時には配向膜に対して平行に(すなわち、電界方向と垂直に)配向するものである。なお、素子基板25およびCF基板10の周縁部に塗布されたシール材(不図示)により、素子基板25およびCF基板10が相互に接着されるとともに、素子基板25およびCF基板10とシール材とによって形成される空間に液晶層50が封入されている。また液晶層50の厚さ(セルギャップ)は、CF基板10から立設したフォトスペーサ(不図示)を素子基板25に当接させることによって規制されている。
一方、素子基板25の外側には位相差板36及び偏光板37が設けられ、CF基板10の外側にも位相差板26及び偏光板27が設けられている。この偏光板27,37は、特定方向に振動する直線偏光のみを透過させる機能を有する。また位相差板26,36には、可視光の波長に対して略1/4波長の位相差を持つλ/4板が採用されている。そして、偏光板27,37の透過軸と位相差板26,36の遅相軸とが約45°をなすように配置されて、偏光板27,37および位相差板26,36により円偏光板が構成されている。この円偏光板により、直線偏光を円偏光に変換し、円偏光を直線偏光に変換しうるようになっている。なお、偏光板27の透過軸および偏光板37の透過軸は直交するように配置され、位相差板26の遅相軸および位相差板36の遅相軸も直交するように配置されている。
なお本実施形態では、偏光板27,37+λ/4位相差板26,36により円偏光板を構成したが、これに代えて偏光板+λ/2板+λ/4板により広帯域円偏光板を構成すれば、黒表示をより無彩色にすることができる。また、偏光板+λ/2板+λ/4板+負のCプレート(膜厚方向に光軸を有する位相差板)の構成とすれば、液晶表示装置の広視角化を図ることができる。
さらに、CF基板10の外面側にあたる液晶セルの外側には、光源、リフレクタ、導光板などを有するバックライト(照明手段)60が設置されている。
図3に示す半透過反射型の液晶表示装置では、以下のようにして画像表示が行われる。
まず、素子基板25の上方から反射表示領域Rに入射した光は、偏光板37および位相差板36を透過して円偏光に変換され、液晶層50に入射する。なお、非選択電圧印加時において基板と垂直に配向している液晶分子には屈折率異方性がないので、入射光は円偏光を保持したまま液晶層50を進行する。さらに反射板20により反射され、位相差板36を再透過した入射光は、偏光板37の透過軸と直交する直線偏光に変換される。そして、この直線偏光は偏光板37を透過しない。一方、バックライト60から透過表示領域Tに入射した光も同様に、偏光板27および位相差板26を透過して円偏光に変換され、液晶層50に入射する。さらに位相差板36を透過した入射光は、偏光板37の透過軸と直交する直線偏光に変換される。そして、この直線偏光は偏光板37を透過しないので、本実施形態の液晶表示装置では、非選択電圧印加時において黒表示が行われる(ノーマリーブラックモード)。
一方、液晶層50に選択電圧を印加すると、液晶分子が基板と平行に再配向して、屈折率異方性を具備する。そのため、反射表示領域Rおよび透過表示領域Tにおいて液晶層50に入射した円偏光は、液晶層50を透過する過程で楕円偏光に変換される。この入射光が位相差板36を透過しても、偏光板37の透過軸と直交する直線偏光には変換されず、その全部または一部が偏光板37を透過する。したがって、本実施形態の液晶表示装置では、選択電圧印加時において白表示が行われる。なお、液晶層50に印加する電圧を調整することにより、階調表示を行うことも可能である。
このように、反射表示領域Rでは入射光が液晶層50を2回透過するが、透過表示領域Tでは入射光が液晶層50を1回しか透過しない。この場合、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの間で液晶層50のリタデーション(位相差値)が異なると、光透過率に差異を生じて均一な画像表示が得られないことになる。しかしながら、本実施形態の液晶表示装置には液晶層厚調整層21が設けられているので、反射表示領域Rにおいてリタデーションを調整することが可能となっている。したがって、反射表示領域Rおよび透過表示領域Tにおいて均一な画像表示を得ることができる。
(配向制御手段)
図3(b)は、図3(a)のC−C線に沿う底面断面図であり、1つのドット領域を示したものである。図3(b)に示すように、本実施形態の液晶表示装置では、ドット領域の略中央部に、略長方形状の反射表示領域Rが設けられている。そして、その反射表示領域Rに液晶層厚調整層21が設けられ、反射表示領域Rから透過表示領域Tにかけて液晶層厚調整層21の傾斜領域21aが形成されている。この傾斜領域21aは液晶層厚調整層21の全周に形成され、その周縁部は長方形の四隅に丸面取りを施した形状とされている。なお傾斜領域21aの周縁部は、略長円形状や略楕円形状等であってもよい。
また、その液晶層厚調整層21の表面の略中央部には、対向電極を介して、配向制御手段である突起18が形成されている。この突起18は、樹脂等の電気絶縁性材料を用いて、フォトリソグラフィ技術等により、平面視略楕円形状の山形に形成されている。すなわち、突起18の全周に傾斜面が形成されている。なお突起18の平面形状は、液晶層厚調整層21の平面形状に応じて適宜変更することが可能である。
なお、突起18の表面には上述した配向膜が配置されているので、非選択電圧印加時における液晶分子51は、突起18の傾斜面に対して垂直に配向している。そして、図3(a)に示す画素電極31および対向電極9によって液晶層50に電圧を印加すると、各基板10,25に対して垂直な電界が発生する。そのため、非選択電圧印加時における液晶分子51は、この電界に対してプレチルトを有することになる。したがって、選択電圧印加時における液晶分子51は、反射表示領域Rから透過表示領域Tに向かって矢印Pの方向に傾倒する。これを図3(b)において平面的に見れば、突起18を中心として放射状に液晶分子51が傾倒することになる。
同様に、図3(a)に示す液晶層厚調整層21の傾斜領域21aでも、選択電圧印加時における液晶分子52が、反射表示領域Rから透過表示領域Tに向かって矢印Qの方向に傾倒する。これを図3(b)において平面的に見れば、液晶層厚調整層21を中心として放射状に液晶分子52が傾倒する。ここでは、図3(a)に示す反射表示領域Rにおける液晶分子51の傾倒に起因して、ドミノ倒しの要領で、傾斜領域21aにおける液晶分子52が矢印Qの方向に傾倒することになる。
さらに、傾斜領域21aにおける液晶分子52の傾倒に起因して、透過表示領域Tにおける液晶分子53が、反射表示領域Rから透過表示領域Tに向かって矢印Sの方向に傾倒する。これにより、反射表示領域Rから透過表示領域Tにかけて、ドミノ倒しの要領で、全ての液晶分子を連続的に傾倒させることができる。
一般に、選択電圧印加時には、液晶層厚の大きい透過表示領域Tの液晶分子に比べて、液晶層厚の小さい反射表示領域Rの液晶分子が先に傾倒する。本実施形態では、反射表示領域Rに突起18を設けているので、選択電圧印加により反射表示領域Rにおける液晶分子51を放射状に傾倒させることができる。また選択電圧印加により、反射表示領域Rにおける液晶分子51と同一方向に、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aにおける液晶分子52が傾倒することになる。さらに、ドット領域の略中央部に反射表示領域Rが設けられているので、傾斜領域21aの周縁部からドット領域の周縁部までの距離が短くなり、透過表示領域Tにおける全ての液晶分子53を上記と同一方向に傾倒させることができる。これにより、反射表示領域Rから透過表示領域Tにかけてドミノ倒しの要領で全ての液晶分子を傾倒させることが可能になり、反射表示領域Rおよび透過表示領域Tに別々の配向制御手段を設けた場合と比較して、配向制御性を向上させることができる。また、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aを利用するため、反射表示領域Rに設ける突起18のサイズを大きくする必要がなく、また透過表示領域Tに配向制御手段を設ける必要もない。したがって、開口率を向上させることができる。
また図3(b)に示すように、ドット領域内の全ての液晶分子を、突起18を中心として放射状に傾倒させることができる。これにより、液晶分子のダイレクタを複数作り出すことが可能になり、視野角の広い液晶表示装置を提供することができる。また、ディスクリネーションが生じないので、ざらざらとしたしみ状のむらなどの表示不良が発生することもない。
[第1実施形態の変形例]
図4は第1実施形態の変形例に係る液晶表示装置の説明図であり、図4(a)は図2のA−A線に相当する部分における側面断面図であり、図4(b)は図4(a)のD−D線に沿う底面断面図である。この変形例は、配向制御手段としてスリット19を設けている点で、突起を設けている第1実施形態と異なっている。なお、第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。また図4以下の各図では、図面を簡略化して理解を容易にするため、偏光板、位相差版およびバックライトの記載を省略している。
図4(a)に示すように、第1実施形態の変形例では、液晶層厚調整層21の表面に配置された対向電極9の略中央部に、略長方形状のスリット19が形成されている。
このスリット19の近傍では、非選択電圧印加時における液晶分子51が、基板に対して垂直に配向している。そして、画素電極31および対向電極9により液晶層50に電圧を印加すると、スリット19の近傍において斜め電界が発生する。そのため、非選択電圧印加時における液晶分子51は、この斜め電界に対してプレチルトを有することになる。したがって、選択電圧印加時における液晶分子51は、上述した第1実施形態と同様に、反射表示領域Rから透過表示領域Tに向かって矢印Pの方向に傾倒する。これにより、配向制御手段としてスリット19を採用した第1実施形態の変形例でも、突起を採用した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、液晶層厚が小さい反射表示領域Rに突起を形成した場合には、液晶の注入時間が長くなるという問題がある。そこで、配向制御手段として突起に代えてスリット19を採用することにより、液晶の注入時間を短縮することができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係る液晶表示装置の説明図であり、図5(a)は図2のA−A線に相当する部分における側面断面図であり、図5(b)は図5(a)のF−F線に沿う底面断面図である。図5(b)に示すように、第2実施形態の液晶表示装置は、素子基板における画素電極31の周縁部が、CF基板における液晶層厚調整層21の傾斜領域21aの周縁部に対して略相似形状とされている点で、画素電極が略矩形状とされている第1実施形態とは相違している。なお、第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図5(a)に示す第2実施形態の液晶表示装置では、第1実施形態と同様に、CF基板10側に液晶層厚調整層21およびその傾斜領域21aが形成され、素子基板25側に画素電極31が形成されている。また図5(b)に示すように、傾斜領域21aの周縁部は、長方形の四隅に丸面取りを施した形状等とされている。第2実施形態では、この傾斜領域21aの周縁部に対して略相似形状となるように、画素電極31の周縁部が形成されている。すなわち、画素電極31の周縁部は、長方形の四隅に丸面取りを施した形状や、略長円形状、略楕円形状等に形成されている。
図5(a)に示す画素電極31の周縁部では、非選択電圧印加時における液晶分子54が、素子基板25に対して垂直に配向している。そして、画素電極31および対向電極9により液晶層50に電圧を印加すると、画素電極31の周縁部の近傍では斜め電界が発生する。そのため、非選択電圧印加時において垂直配向している液晶分子54は、この斜め電界に対してプレチルトを有することになる。したがって、選択電圧印加時における液晶分子54は、画素電極31の周縁部から中央部に向かって傾倒する。すなわち、素子基板25における画素電極31の周縁部に配置された液晶分子54は、CF基板10における突起18の傾斜面に配置された液晶分子51や、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aに配置された液晶分子52と同じ方向に(図5では右回りに)傾倒する。これに伴って、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aと画素電極31の周縁部との間に配置された液晶分子を、ドミノ倒しの要領で両者と同じ方向に傾倒させることができる。
特に第2実施形態では、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aの周縁部と画素電極31の周縁部とが略相似形状とされているので、傾斜領域21aの端部(四隅)から画素電極31の端部(四隅)までの距離が短くなっている。したがって、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aまたは画素電極31の周縁部により、透過表示領域Tに配置された全ての液晶分子を確実に配向制御することが可能になる。したがって、配向制御性を向上させることができる。また、ドット領域内の液晶分子を一様に傾倒させることができるので、表示品質に優れた液晶表示装置を提供することができる。
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態に係る液晶表示装置の説明図であり、図6(a)は図2のA−A線に相当する部分における側面断面図であり、図6(b)は図6(a)のG−G線に沿う底面断面図である。図6(a)に示すように、第3実施形態の液晶表示装置は、観察者側にCF基板10が配置され、光源側に素子基板25が配置されて、素子基板25に反射板20が設けられている点で、第1および第2実施形態とは逆の構成となっている。なお、第1および第2実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図6(a)に示す第3実施形態の液晶表示装置では、観察者側にCF基板10が配置され、その内側に液晶層厚調整層21が形成されている。また、その液晶層厚調整層21の内側に、対向電極9を挟んで、配向制御手段である突起18が形成されている。なお配向制御手段として、対向電極9にスリットを形成してもよい。
一方、光源側には素子基板25が配置され、その内側のオーバーレイヤ14の表面に反射板20が形成されている。このオーバーレイヤ14は、素子基板25に形成されたデータ線11等の各種配線を保護するものであり、樹脂材料等によって構成されている。そして、反射板20およびオーバーレイヤ14の表面に、画素電極31が形成されている。
この第3実施形態でも、第1および第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
加えて、第3実施形態では、反射板20がオーバーレイヤ14の内側に配設されているので、反射表示領域Rへの入射光はオーバーレイヤ14を通過しない。このオーバーレイヤ14は樹脂材料等からなるため透過光を着色するおそれがあるが、第3実施形態では反射表示領域Rへの入射光がオーバーレイヤ14を通過しないので、反射表示領域Rからの出射光がオーバーレイヤ14によって着色されるおそれはない。したがって、表示品質に優れた液晶表示装置を提供することができる。
[第3実施形態の変形例]
図7は、第3実施形態の変形例に係る液晶表示装置の説明図であり、図7(a)は図2のA−A線に相当する部分における側面断面図であり、図7(b)は図7(a)のH−H線に沿う底面断面図である。図7(a)に示すように、第3実施形態の変形例に係る液晶表示装置は、素子基板25に液晶層厚調整層21が設けられている点で、第3実施形態と相違している。なお、第3実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図7(a)に示す第3実施形態の変形例では、光源側に素子基板25が配置されている。その素子基板25の内側に、オーバーレイヤ14および液晶層厚調整層21が形成されている。オーバーレイヤ14および液晶層厚調整層21は、共に樹脂材料等によって構成されるため、同時に形成して製造プロセスを簡略化することも可能である。その具体的な方法として、2層オーバーコートおよびハーフトーンマスクによる露光などが考えられる。そして、液晶層厚調整層21の内側に反射板20が形成され、さらに画素電極31を挟んで、配向制御手段である突起18が形成されている。なお配向制御手段として、画素電極31にスリットを形成してもよい。
一方、観察者側にはCF基板10が配置され、その内側に対向電極9が形成されている。この変形例では、素子基板25に液晶層厚調整層21が配置されているので、対向するCF基板10に形成された対向電極9の周縁部が、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aの周縁部に対して略相似形状とされている。すなわち、図7(b)に示すように、対向電極9がドット領域ごとに分割され、1つのドット領域における対向電極9aの形状は、長方形の四隅に丸面取りが施された形状等となっている。ただし、対向電極9は走査線として機能するものであるから、図2に示すようにデータ線11と交差する方向に延在させる必要がある。そこで、図7(b)に示すように、連結部9bにより、隣接するドット領域の対向電極9aが電気的に接続されている。
この変形例でも、第3実施形態と同様の効果を奏することができる。
加えて、図7(a)に示す変形例では、液晶層厚調整層21が光源側の素子基板に形成され、その内側に反射板20が配設されているので、反射表示領域Rへの入射光は液晶層厚調整層21およびオーバーレイヤ14をいずれも通過しない。この液晶層厚調整層21も樹脂材料等からなるため、オーバーレイヤ14と同様に透過光を着色するおそれがある。しかしながら、第3実施形態の変形例では、反射表示領域Rへの入射光が液晶層厚調整層21およびオーバーレイヤ14をいずれも通過しないので、反射表示領域Rからの出射光が両者によって着色されるおそれはない。したがって、表示品質に優れた液晶表示装置を提供することができる。
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係る液晶表示装置の説明図であり、図8(a)は図2のA−A線に相当する部分における側面断面図であり、図8(b)は図8(a)のK−K線に沿う底面断面図である。図8(b)に示すように、第4実施形態の液晶表示装置は、1個の画素電極31が複数のサブドット41に分割されている点で、第1実施形態と相違している。なお、第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図8(b)に示すように、素子基板上の画素電極31には、画素電極の一方の長辺から対向する他方の長辺(中央部)に向かって伸びる複数の画素電極の切り欠き部45が各長辺に対として形成されている。これにより、1個の画素電極31は長手方向に沿って複数(図8(b)では3個)のサブドット41に分割され、各サブドット41は長辺方向で相互に連結して導通接続されている。各サブドット41は、略円形状や略正多角形状等に形成されている。なお図8(b)のサブドット41は、正方形の四隅に丸面取りが施された形状とされている。
一方、図8(a)に示すように、CF基板10の内側には、複数の反射板20が形成されている。各反射板20は、略正方形状とされ、各サブドット41の中央部に相当する位置に形成されている。これにより、各サブドット41の中央部が反射表示領域Rに設定され、その周辺における画素電極31の形成領域が透過表示領域Tに設定されている。
また、各反射板20の内側には、液晶層厚調整層21が形成されている。なお、各反射表示領域Rから周辺の透過表示領域Tにかけて、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aが形成されている。図8(b)に示すように、この傾斜領域21aの周縁部は、サブドットの周縁部に対して略相似形状とされ、正方形の四隅に丸面取りが施された形状等とされている。さらに、各液晶層厚調整層21の内側には、対向電極を挟んで、配向制御手段である突起18が形成されている。この突起18は軸対象形状であり、平面視略円形状の山形に形成されて、第1実施形態の突起より平面積が小さくなっている。なお配向制御手段として、対向電極9にスリットを形成してもよい。
なお、第1実施形態ではドットごとに液晶層厚調整層および突起を設けて配向制御を行う構成としていたが、第4実施形態ではサブドット41ごとに液晶層厚調整層21および突起18を設けて配向制御を行う構成としている。したがって、第4実施形態でも、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、各サブドット41が略円形状や略正多角形状等に形成されているので、選択電圧印加時におけるサブドット内の液晶分子が、突起18の対称軸を中心として略軸対象の放射状に傾倒する。これにより、液晶分子のダイレクタを複数作り出すことが可能になり、視野角の広い液晶表示装置を提供することができる。
加えて、第4実施形態では、1個の画素電極31が複数のサブドット41に分割されているので、傾斜領域21aの周縁部からサブドット41の周縁部までの距離が短くなっている。これにより、透過表示領域Tにおける全ての液晶分子を確実に配向制御することが可能になる。また、反射表示領域Rにおける液晶層厚調整層21の表面に配向制御手段である突起18が設けられているので、選択電圧印加時に、液晶層厚が小さい反射表示領域Rの液晶分子を最初に配向制御することが可能になる。これにより、反射表示領域Rから透過表示領域Tにかけて全ての液晶分子を迅速かつ確実に配向制御することが可能になり、配向制御性を向上させることができる。
[第4実施形態の変形例]
図9は、第4実施形態の変形例に係る液晶表示装置の説明図であり、図9(a)は図2のA−A線に相当する部分における側面断面図であり、図9(b)は図9(a)のL−L線に沿う底面断面図である。図9(b)に示すように、第4実施形態の変形例に係る液晶表示装置は、1個の画素電極31が2個のサブドット41に分割されている点で、3個のサブドット41に分割されている第4実施形態と相違している。なお、第4実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図9(b)に示す第4実施形態の変形例では、素子基板上の画素電極31に、画素電極の一方の長辺から対向する他方の長辺(中央部)に向かって伸びる複数の画素電極の切り欠き部45が各長辺に対として形成されている。これにより、1個の画素電極31が長手方向に沿って2個のサブドット41に分割され、各サブドット41は長辺方向で相互に連結して導通接続されている。
一方、図9(a)に示すように、各サブドット41の中央部に相当するCF基板10上の位置には、反射板20が形成されている。これにより、各サブドット41の中央部が反射表示領域Rに設定され、その周辺における画素電極31の形成領域が透過表示領域Tに設定されている。また、各反射板20の内側には、液晶層厚調整層21が形成されている。なお、各反射表示領域Rから周辺の透過表示領域Tにかけて、液晶層厚調整層21の傾斜領域21aが形成されている。図9(b)に示すように、この傾斜領域21aの周縁部は、サブドット41の周縁部に対して略相似形状とされ、長方形の四隅に丸面取りが施された形状となっている。さらに、各液晶層厚調整層21の表面には、対向電極を挟んで、配向制御手段である突起18が形成されている。この突起18は、平面視略楕円形状の山形とされている。なお配向制御手段として、対向電極9にスリットを形成してもよい。
上述した第4実施形態の変形例でも、画素電極31が複数のサブドット41に分割され、サブドット41ごとに液晶層厚調整層21および突起18を設けて配向制御を行う構成とているので、第4実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
加えて、第4実施形態の変形例では、1個の画素電極31が2個のサブドット41に分割されているので、3個のサブドットに分割されている第4実施形態と比べて、電極面積の減少を抑制することができる。したがって、開口率を向上させることができる。
なお、第4実施形態およびその変形例に係る液晶表示装置において、第3実施形態およびその変形例の構成を採用することも可能である。すなわち、第4実施形態およびその変形例では、観察者側に素子基板を配置し光源側にCF基板を配置したが、第3実施形態のように、観察者側にCF基板を配置し光源側に素子基板を配置するとともに、素子基板に反射板を形成することも可能である。また、第4実施形態およびその変形例ではCF基板側に液晶層厚調整層を配置したが、第3実施形態の変形例のように素子基板側に配置することも可能である。
また、上記各実施形態の液晶表示装置では、スイッチング素子として薄膜ダイオード(Thin Film Diode、以下「TFD」という)素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置を例にして説明したが、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)素子等の他のスイッチング素子を用いることも可能である。また、上記各実施形態の液晶表示装置では、素子基板側にデータ線を配置しCF基板側に走査線を配置したが、これとは逆に素子基板側に走査線を配置しCF基板側にデータ線を配置してもよい。
[電子機器]
図10は、本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図である。この図に示す携帯電話1300は、本発明の表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。
上記各実施の形態の表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、明るく、高コントラストであり、かつ広視野角の表示が可能になっている。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
すなわち、各実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
TFD素子を用いた液晶表示装置の等価回路図である。 TFD素子を用いた液晶表示装置の表示領域を示す部分斜視図である。 第1実施形態に係る液晶表示装置の説明図である。 第1実施形態の変形例に係る液晶表示装置の説明図である。 第2実施形態に係る液晶表示装置の説明図である。 第3実施形態に係る液晶表示装置の説明図である。 第3実施形態の変形例に係る液晶表示装置の説明図である。 第4実施形態に係る液晶表示装置の説明図である。 第4実施形態の変形例に係る液晶表示装置の説明図である。 携帯電話の斜視図である。
符号の説明
R‥反射表示領域 T‥透過表示領域 18‥突起 21‥液晶層厚調整層 21a‥傾斜領域

Claims (3)

  1. 一対の基板の間に液晶層を挟持してなり、
    前記基板と前記液晶層との間には、前記液晶層に電圧を印加する導電体が形成され、
    前記液晶層は、誘電率異方性が負の液晶分子で構成されるとともに、
    表示単位となるドット領域内に、反射表示領域および透過表示領域が設けられ、
    前記一対の基板のうち一方の基板と前記液晶層との間には、前記反射表示領域における前記液晶層の厚さを前記透過表示領域における前記液晶層の厚さよりも小さくするための液晶層厚調整層が設けられ、
    前記反射表示領域から前記透過表示領域にかけて、前記液晶層厚調整層の傾斜領域が形成された液晶表示装置であって、
    前記ドット領域の略中央部に前記反射表示領域が設けられるとともに、前記ドット領域の周辺部に前記透過表示領域が設けられ、
    前記液晶層厚調整層の前記傾斜領域は、該液晶層厚調整層の全周に形成されるとともに、該液晶層厚調整層の該傾斜領域の周縁部は、長方形の四隅に丸面取りを施した形状となされ、
    前記反射表示領域における前記液晶層厚調整層の表面には、選択電圧印加により前記液晶分子を放射状に傾倒させる配向制御手段が設けられ、前記液晶層厚調整層が配置された前記一方の基板に対向する他方の前記基板と前記液晶層との間に設けられた前記導電体の周縁部は、前記液晶層厚調整層の前記傾斜領域の周縁部に対して、略相似形状とされていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記傾斜領域の傾斜角度は、5°以上60°以下であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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