JP4522504B2 - Pest control composition and pest control method - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、有害生物防除効果、特に植物病害を治療および／または予防する効果を格段に向上させた農園芸用有害生物防除剤として有用な有害生物防除用組成物およびその組成物を用いる有害生物の防除方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
本発明の有効成分である無機リン酸類および後記する特定の藻菌類対象の殺菌剤はともに公知の化合物である。また、特開平７−１４９６０２号には、特定のフェニルベンズアミド系化合物の混剤が記載されており、混剤相手の群の中からリン酸若しくはそのアルカリもしくはアルカリ土類塩ならびにフルアジナムを選択することができることが記載されている。さらに、特表平１０−５０３１９２号には特定の２−イミダゾリン−２−オン系化合物の混剤が記載されており、混剤相手の群の中から、亜リン酸誘導体、亜リン酸自体およびそのアルカリまたはアルカリ土類塩ならびにジメトモルフを選択することができることが記載されている。しかしながら、本発明の無機リン酸類と後記する特定の藻菌類対象の殺菌剤とを有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除用組成物が顕著に優れた有害生物防除効果をもつことについては、知られていない。
ＷＯ９７／３５６３には、β−メトキシアクリル酸系化合物と亜リン酸又はアルカリ或いはアルカリ土類金属の塩との組み合わせは特許請求の範囲に記載されているのみであり、それ以外の具体的な記載はない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来から提供された多くの有害生物防除剤は、各々その有害生物防除効果において特徴を有しており、そのためあるものは、特定の有害生物に対してはその効果が十分でなかったり、また、あるものは予防効果に比べて治療効果がやや劣ったり、あるいは残効性が比較的短かったりなどし、施用場面によっては、有害生物に対し実用上不十分な防除効果しか示さないことがある。また、従来の藻菌類対象の殺菌剤は藻菌類に対して特に優れた殺菌効果を示すが、病害の発生状況などによっては充分な治療および／または予防効果が得られないことがあり、改良が望まれている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前述の問題点を解決すべく研究した結果、無機リン酸類と後記する特定の藻菌類対象の殺菌剤とを混合使用することにより、各化合物を単独で使用した場合に比し、各々の使用薬量を減少させることができたり、あるいは防除スペクトラムを拡大させることができたりして、予期以上の効果が得られることの知見を得、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、無機リン酸類と、シンナミック酸系化合物、Ｎ−ピリジルアニリン系化合物、オキサゾリジンジオン系化合物およびβ−メトキシアクリル酸系化合物からなる群より選ばれた少なくとも一種の藻菌類対象の殺菌剤とを有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除用組成物に関する。
【０００５】
本発明で用いられる無機リン酸類としては、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、縮合リン酸、縮合亜リン酸およびそれらの塩が挙げられ、それらの塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウムなどの軽金属（密度４未満）の塩、亜鉛、銅、ニッケル、マンガンなどの重金属（密度４以上）の塩、その非置換または置換アンモニウム塩などが挙げられる。
【０００６】
以下に、無機リン酸類についてより具体的に述べる。リン酸またはその塩としては、リン酸；リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素アルミニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カルシウムのような第一リン酸塩；リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸水素二マグネシウムのような第二リン酸塩；リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、リン酸アンモニウム、リン酸アンモニウムマグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウムなどのような第三リン酸塩などが挙げられる。亜リン酸またはその塩としては、亜リン酸；第一または第二亜リン酸ナトリウム；第一または第二亜リン酸カリウム、第一または第二亜リン酸カルシウムなどの第一または第二亜リン酸塩などが挙げられる。次亜リン酸またはその塩としては、次亜リン酸；次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸バリウム、次亜リン酸カルシウムなどの次亜リン酸塩などが挙げられる。縮合リン酸またはその塩としてはピロリン酸などのようなポリリン酸；ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸二水素二ナトリウムなどのようなポリリン酸塩などが挙げられる。縮合亜リン酸またはその塩としては、トリメタリン酸、テトラメタリン酸などのポリメタリン酸；トリメタリン酸ナトリウム、テトラメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどのポリメタリン酸塩などが挙げられる。以上列記した無機リン酸類の中でも亜リン酸および／またはその塩が望ましく、その中でも亜リン酸の塩がさらに望ましく、第一または第二亜リン酸ナトリウムが最も望ましい。
【０００７】
本発明では、（Ｅ，Ｚ）４−〔３−（４−クロロフェニル）−３−（３，４−ジメトキシフェニル）アクリロイル〕モルフォリン（一般名：ジメトモルフ）のようなシンナミック酸系化合物；３−クロロ−Ｎ−（３−クロロ−５−トリフルオロメチル−２−ピリジル）−α，α，α−トリフルオロ−２，６−ジニトロ−ｐ−トルイジン（一般名：フルアジナム）などのようなＮ−ピリジルアニリン系化合物；３−アニリノ−５−メチル−５−（４−フェノキシフェニル）−１，３−オキサゾリジン−２，４−ジオンのようなオキサゾリジンジオン系化合物；メチル（Ｅ）−メトキシイミノ〔α−（ｏ−トリルオキシ）−Ｏ−トリル〕アセテート（一般名；クレソキシムメチル）およびメチル（Ｅ）−２−｛２−〔６−（２−シアノフェノキシ）ピリミジン−４−イルオキシ〕フェニル｝−３−メトキシアクリレート（一般名；アゾキシストロビン）のようなβ−メトキシアクリル酸系化合物が特定の藻菌類対象の殺菌剤として用いられる。特に好ましくは（Ｅ，Ｚ）４−〔３−（４−クロロフェニル）−３−（３，４−ジメトキシフェニル）アクリロイル〕モルフォリン（一般名：ジメトモルフ）のようなシンナミック酸系化合物；３−クロロ−Ｎ−（３−クロロ−５−トリフルオロメチル−２−ピリジル）−α，α，α−トリフルオロ−２，６−ジニトロ−ｐ−トルイジン（一般名：フルアジナム）などのようなＮ−ピリジルアニリン系化合物；３−アニリノ−５−メチル−５−（４−フェノキシフェニル）−１，３−オキサゾリジン−２，４−ジオンのようなオキサゾリジンジオン系化合物；メチル（Ｅ）−メトキシイミノ〔α−（ｏ−トリルオキシ）−Ｏ−トリル〕アセテート（一般名；クレソキシムメチル）のようなβ−メトキシアクリル酸系化合物が特定の藻菌類対象の殺菌剤として用いられる。さらに好ましくは、（Ｅ，Ｚ）４−〔３−（４−クロロフェニル）−３−（３，４−ジメトキシフェニル）アクリロイル〕モルフォリン（一般名：ジメトモルフ）のようなシンナミック酸系化合物；３−クロロ−Ｎ−（３−クロロ−５−トリフルオロメチル−２−ピリジル）−α，α，α−トリフルオロ−２，６−ジニトロ−ｐ−トルイジン（一般名：フルアジナム）などのようなＮ−ピリジルアニリン系化合物；３−アニリノ−５−メチル−５−（４−フェノキシフェニル）−１，３−オキサゾリジン−２，４−ジオンのようなオキサゾリジンジオン系化合物が特定の藻菌類対象の殺菌剤として用いられる。
【０００８】
前記した３−アニリノ−５−メチル−５−（４−フェノキシフェニル）−１，３−オキサゾリジン−２，４−ジオンは、Ｂｒｉｇｈｔｏｎ Ｐｒｏｔ．Ｃｏｎｆ．Ｐｅｓｔｓ ａｎｄ Ｄｉｓｅａｓｅｓ １９９６ ２１−２６頁に記載の化合物である（以下化合物ａと略称する）。
前記メチル（Ｅ）−メトキシイミノ〔α−（ｏ−トリルオキシ）−Ｏ−トリル〕アセテート（一般名；クレソキシムメチル）は同Ｂｒｉｇｈｔｏｎ ＣｒｏｐＰｒｏｔ，Ｃｏｎｆ，Ｐｅｓｔｓ ａｎｄ Ｄｉｓｅａｓｅｓ １９９２ ４０３−４１０頁に記載の化合物である（以下化合物ｂと略称する）。
前記メチル（Ｅ）−２−｛２−〔６−（２−シアノフェノキシ）ピリミジン−４−イルオキシ〕フェニル｝−３−メトキシアクリレート（一般名；アゾキシストロビン）は同Ｂｒｉｇｈｔｏｎ Ｃｒｏｐ Ｐｒｏｔ，Ｃｏｎｆ，Ｐｅｓｔｓａｎｄ Ｄｉｓｅａｓｅｓ １９９２ ４３５−４４３頁に記載の化合物である（以下化合物ｃと略称する）。
【０００９】
前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤は、それぞれに予防効果、治療効果および浸透性のいずれかまたはこれらの中の複数の効果を有する。また、前記した無機リン酸類も、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤と同様に予防効果、治療効果および浸透性のいずれかまたはこれらの中の複数の効果を有している場合がある。
【００１０】
予防効果を有する殺菌剤とは、有効成分化合物が植物の病害を予防する能力を有する殺菌剤である。本発明におけるそのような殺菌剤の例としては、シンナミック酸系化合物、Ｎ−ピリジルアニリン系化合物、オキサゾリジンジオン系化合物およびβ−メトキシアクリル酸系化合物が挙げられる。
【００１１】
治療効果を有する殺菌剤とは、有効成分化合物が植物体内における移行性を有し、植物体内部に進行した病害を防除する能力を有する殺菌剤である。本発明におけるそのような殺菌剤の例としては、シンナミック酸系化合物およびβ−メトキシアクリル酸系化合物が挙げられる。
【００１２】
浸透性を有する殺菌剤とは、有効成分化合物が葉の表面から葉の内部に浸透する能力を有する殺菌剤である。本発明におけるそのような殺菌剤の例としては、シンナミック酸系化合物、オキサゾリジンジオン系化合物およびβ−メトキシアクリル酸系化合物が挙げられる。
【００１３】
無機リン酸類と前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤とを有効成分として含有することを特徴とすることからなる本発明の有害生物防除用組成物は、特に農園芸用有害生物防除剤として有用であり、具体的には稲いもち病；稲紋枯病；キュウリ炭そ病；キュウリうどんこ病；キュウリべと病；トマト疫病；トマト輪紋病；柑橘類の黒点病；柑橘類のみどりかび病；ナシ黒星病；リンゴ斑点落葉病；ブトウべと病；各種の灰色かび病；菌核病；さび病などの病害およびフザリウム菌；ピシウム菌；リゾクトニア菌；バーティシリウム菌；プラズモディオホーラ属菌などの植物病原菌によって引き起こされる土壌病害に対し優れた防除効果を示す。特に、ジャガイモ、ピーマン、スイカ、タバコ、トマトの疫病；キュウリ、メロン、キャベツ、ハクサイ、タマネギ、ブドウのべと病などのようにツユカビ科の菌類に起因する病害；タマネギの白色疫病；スイカの褐色腐敗病；アファノマイセス属菌およびピシウム属菌などによる各種土壌病害など、藻菌類やプラズモディオホーラ属菌による病害に対して優れた防除効果を示す。なかでもツユカビ科の菌類に起因する病害に対して優れた防除効果を示す。本発明の有害生物防除用組成物は残効性が長く特に優れた治療効果を有することから感染後の処理による病害防除が可能である。また、浸透性および移行性を有することから、土壌処理による茎葉部の病害防除も可能である。
【００１４】
本発明の有害生物防除用組成物は、さらに農園芸上有害な昆虫類、ダニ類、線虫類、例えばウンカ、コナガ、ツマグロヨコバイ、アズキゾウムシ、ハスモンヨトウ、モモアカアブラムシなどの昆虫類、ナミハダニ、ニセナミハダニ、ミカンハダニなどのダニ類、サツマイモネコブ線虫などの線虫類に対して優れた防除効果を示す。
【００１５】
本発明における有害生物防除用組成物を構成する複数の有効成分化合物は従来の農薬製剤の場合と同様に、各種補助剤と配合し、乳剤、粉剤、水和剤、液剤、粒剤、懸濁製剤などの種々の形態に製剤することができる。その際、特定の有効成分化合物と他の特定の有効成分化合物とを一緒に混合・製剤してもよいし、あるいは別々に製剤してそれらを混合してもよい。これらの製剤品の実際の使用に際しては、そのまま使用するか、または水等の希釈剤で所定濃度に希釈して使用することができる。ここにいう補助剤としては、担体、乳化剤、懸濁剤、増粘剤、安定剤、分散剤、添着剤、界面活性剤、湿潤剤、浸透剤、凍結防止剤、消泡剤などが挙げられ、必要により適宜添加すればよい。担体としては、固体担体と液体担体に分けられ、固体担体としては、澱粉、砂糖、セルロース粉、シクロデキストリン、活性炭、大豆粉、小麦粉、もみがら粉、木粉、魚粉、粉乳などの動植物性粉末；タルク、カオリン、ベントナイト、有機ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、ゼオライト、ケイソウ土、ホワイトカーボン、クレー、アルミナ、シリカ、硫黄粉末、消石灰などの鉱物性粉末などが挙げられ、液体担体としては、水；大豆油、綿実油などの植物油；牛脂、鯨油などの動物油；エチルアルコール、エチレングリコールなどのアルコール類；アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロンなどのケトン類；ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類；ケロシン、灯油、流動パラフィンなどの脂肪族炭化水素類；トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、シクロヘキサン、ソルベントナフサなどの芳香族炭化水素類；クロロホルム、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類；ジメチルホルムアミドなどの酸アミド類；酢酸エチルエステル、脂肪酸のグリセリンエステルなどのエステル類；アセトニトリルなどのニトリル類；ジメチルスルホキシドなどの含硫化合物類あるいはＮ−メチル−２−ピロリドン、Ｎ，Ｎ−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。展着剤、界面活性剤としては、アルキル硫酸ソーダ、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、リグニンスルホン酸ソーダ、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【００１６】
無機リン酸類と前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤とを有効成分として含有することを特徴とすることからなる本発明の有害生物防除用組成物において、無機リン酸類と前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤との混合重量比は、一般に１: ２０００〜２０００：１、望ましくは１：３００〜３００：１さらに望ましくは１: ５〜５０：１である。
【００１７】
本発明の有害生物防除用組成物を有害生物に施用する有害生物の防除方法も本発明に含まれる。本発明の有害生物防除用組成物の有効成分の使用濃度は、対象作物、使用方法、製剤形態、施用量などの違いによって異なり、一概に規定できないが、茎葉処理の場合、有効成分濃度で普通無機リン酸類が１〜５，０００ｐｐｍ、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が０．１〜１，０００ｐｐｍである。土壌処理の場合には、普通前者が１０〜５０，０００g/ha、後者が１０〜１０，０００g/haである。
【００１８】
また、本発明の有害生物防除用組成物は、他の農薬、肥料、薬害軽減剤などと混用あるいは併用することができ、この場合に一層優れた効果、作用性を示すことがある。他の農薬としては、前記有効成分以外の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗ウイルス剤、誘引剤、除草剤、植物成長調整剤などが挙げられる。特に、本発明の有害生物防除剤組成物と、前記有効成分以外の殺菌剤の有効成分の１種または２種以上とを混用あるいは併用した有害生物防除用組成物は、適用有害生物の範囲、薬剤処理の時期、有害生物防除活性等を好ましい方向へ改良することが可能である。なお、本発明の有害生物防除用組成物と、他の殺菌剤の有効成分化合物は、各々別々に製剤したものを散布時に混合して使用してもよいし、無機リン酸類、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤および他の殺菌剤の有効成分化合物からなる群より選ばれた少なくとも２種以上の有効成分化合物を一緒に製剤してもよい。
【００１９】
無機リン酸類と、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤とを有効成分として含有することを特徴とすることからなる本発明の有害生物防除用組成物は、有害生物を防除する直前に該組成物を調製して使用した場合に、より一層優れた有害生物防除効果を発揮する。従って、無機リン酸類および必要に応じて各種補助剤を含有する組成物ならびに前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤および必要に応じて各種補助剤を含有する組成物のそれぞれを別々にパッキングし、これらをセットにしたツインパックタイプの有害生物防除用組成物を使用すると便利である。該組成物としては、例えば無機リン酸類および前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤のそれぞれを別々に液体担体に溶解しパッキングしたものから成るツインパック；無機リン酸類および他の農薬としての殺菌剤と、特定の藻菌類対象の殺菌剤とのそれぞれを別々に液体担体に溶解しパッキングしたものから成るツインパック；無機リン酸類と、特定の藻菌類対象の殺菌剤および他の農薬としての殺菌剤とのそれぞれを別々に液体担体に溶解しパッキングしたものから成るツインパックなどが挙げられる。
【００２０】
【発明の実施形態】
次に、本発明の有害生物防除用組成物の望ましい実施形態のいくつかを例示するが、これらは本発明を限定するものではない。
【００２１】
（１） 無機リン酸類および／または前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が予防効果を有する前記有害生物防除用組成物。
（２） 無機リン酸類および／または前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が治療効果を有する前記有害生物防除用組成物。
（３） 無機リン酸類および／または前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が浸透性を有する前記有害生物防除用組成物。
（４） 無機リン酸類および／または前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が予防効果を有し、かつ治療効果を有する前記有害生物防除用組成物。
（５） 無機リン酸類および／または前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が予防効果を有し、かつ浸透性を有する前記有害生物防除用組成物。
（６） 無機リン酸類および／または前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が治療効果を有し、かつ浸透性を有する前記有害生物防除用組成物。
（７） 無機リン酸類および／または前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が予防効果、治療効果および浸透性を有する殺菌剤である前記有害生物防除用組成物。
【００２２】
（８） 前記無機リン酸類が亜リン酸および／またはその塩である前記有害生物防除用組成物。
（９） 前記無機リン酸類が亜リン酸の塩である前記有害生物防除用組成物。
（１０）前記無機リン酸類が第一または第二亜リン酸ナトリウムである前記有害生物防除用組成物。
（１１）前記無機リン酸類が第一または第二亜リン酸カリウムである前記有害生物防除用組成物。
（１２）前記無機リン酸類が第一または第二亜リン酸カルシウムである前記有害生物防除用組成物。
【００２３】
（１３）前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤がシンナミック酸系化合物、Ｎ−ピリジルアニリン系化合物、オキサゾリジンジオン系化合物およびβ−メトキシアクリル酸系化合物からなる群より選ばれた少なくとも一種である前記有害生物防除用組成物。
（１４）前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤がシンナミック酸系化合物、Ｎ−ピリジルアニリン系化合物およびオキサゾリジンジオン系化合物からなる群より選ばれた少なくとも一種である前記有害生物防除用組成物。
（１５）前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤がシンナミック酸系化合物である前記有害生物防除用組成物。
（１６） 前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤がＮ−ピリジルアニリン系化合物である前記有害生物防除用組成物。
（１７）前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤がオキサゾリジンジオン系化合物である前記有害生物防除用組成物。
（１８）前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤がβ−メトキシアクリル酸系化合物である前記有害生物防除用組成物。
【００２４】
（１９）前記無機リン酸類が亜リン酸および／またはその塩であり、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が（Ｅ，Ｚ）４−〔３−（４−クロロフェニル）−３−（３，４−ジメトキシフェニル）アクリロイル〕モルフォリンである前記有害生物防除用組成物。
（２０）前記無機リン酸類が亜リン酸および／またはその塩であり、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が３−クロロ−Ｎ−（３−クロロ−５−トリフルオロメチル−２−ピリジル）−α，α，α−トリフルオロ−２，６−ジニトロ−ｐ−トルイジンである前記有害生物防除用組成物。
（２１）前記無機リン酸類が亜リン酸および／またはその塩であり、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤が３−アニリノ−５−メチル−５−（４−フェノキシフェニル）−１，３−オキサゾリジン−２，４−ジオンである前記有害生物防除用組成物。
（２２）前記無機リン酸類が亜リン酸および／またはその塩であり、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤がメチル（Ｅ）−メトキシイミノ〔α−（ｏ−トリルオキシ）−Ｏ−トリル〕アセテートである前記有害生物防除用組成物。
（２３）前記無機リン酸類が亜リン酸および／またはその塩であり、前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤がメチル（Ｅ）−２−｛２−〔６−（２−シアノフェノキシ）ピリミジン−４−イルオキシ〕フェニル｝−３−メトキシアクリレートである前記有害生物防除用組成物。
【００２５】
【実施例】
以下に、本発明の有害生物防除用組成物に関して、例えば農園芸用殺菌剤としての試験例をいくつか記載するが、試験例はこれらのみに限定されるものではない。
【００２６】
【試験例】
試験例１ キュウリべと病予防効果試験
直径７．５ｃｍのポリ鉢でキュウリ（品種：四葉）を栽培し、２葉期に達した時に、各供試化合物を所定濃度に調製した薬液２０ｍｌを５０ｃｍ四方の枠内でスプレーガンを用いて散布した。２４時間後に、べと病菌の胞子懸濁液（１×１０4 個／ｍｌ）を噴霧接種した。２２〜２４℃の恒温室内に５〜６日間保った後、第１葉の病斑面積を調査し、下記計算式によって発病面積率（％）を求め、その結果を表１〜表３に示す。
発病面積率（％）＝（ａ／ｂ）×１００
ａ：処理区の病斑面積
ｂ：無処理区の病斑面積
また、下記のコルビ─の式により、発病面積率の理論値（％）を計算することができる。発病面積率（％）がコルビ─の式による理論値（％）よりも低い場合に、本発明の有害生物防除用組成物は、有害生物の防除に関し相乗効果を有する。こういった場合におけるコルビ─の式による理論値（％）を表１〜表３の（）内に併せ示した。
理論値（％）＝（Ｘ×Ｙ）／１００
Ｘ：無機リン酸類のみ処理した場合の発病面積率（％）
Ｙ：前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤のみ処理した場合の発病面積率（％）
なお、無機リン酸類としては、亜リン酸（フォスフォラス酸）濃度が６００ｇ／ｌの水溶剤である商品名アレキシン(Alexin)95 PS （マソ（ＭＡＳＳ▲Ｏ▼）社製）、Ｎａ2 ＨＰＯ3 およびＫ2 ＨＰＯ3 を用いた。
【００２７】
【表１】
【表２】
【表３】
試験例２ トマト疫病予防効果試験
直径７．５ｃｍのポリ鉢でトマト（品種：ポンテローザ）を栽培し、４葉期に達した時に各供試化合物を所定濃度に調製した薬液２０ｍｌをスプレーガンを用いて５０ｃｍ四方の枠内で散布した。２４時間後、疫病菌の遊走子のう懸濁液（５×１０4 個／ｍｌ）を噴霧接種した。２２〜２４℃の恒温室内に３〜５日間保った後、病斑面積を調査し前記試験例１の場合と同様にして発病面積率（％）を求め、その結果を表４〜表１１に示した。
また、下記のコルビ─の式により、発病面積率の理論値（％）を計算することができる。発病面積率（％）がコルビ─の式による理論値（％）よりも低い場合に、本発明の有害生物防除用組成物は、有害生物の防除に関し相乗効果を有する。こういった場合におけるコルビ─の式による理論値（％）を表４〜表１１の（）内に併せ示した。
理論値（％）＝（Ｘ’×Ｙ’）／１００
Ｘ’：無機リン酸類のみ処理した場合の発病面積率（％）
Ｙ’：前記した特定の藻菌類対象の殺菌剤のみ処理した場合の発病面積率（％）
なお、無機リン酸類としては、亜リン酸（フォスフォラス酸）濃度が６００ｇ／ｌの水溶剤である商品名アレキシン(Alexin)95 PS （マソ（ＭＡＳＳ▲Ｏ▼）社製）、Ｎａ2 ＨＰＯ3 およびＨ3 ＰＯ3 を用いた。
【００３１】
【表４】
【表５】
【表６】
【表７】
【表８】
【表９】
【表１０】
【表１１】
【製剤例】
製剤例１
（１）フルアジナム ２重量部
（２）リン酸水素二カリウム １０重量部
（３）珪藻土 ８２重量部
（４）ジアルキルサクシネート ２重量部
（５）ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルサルフェート ４重量部
以上の成分を均一に混合して、水和剤が得られる。
【００４０】
製剤例２
（１）フルアジナム ３重量部
（２）リン酸三ナトリウム１２水塩 １８重量部
（３）珪藻土 ７３重量部
（４）ジアルキルサクシネート ２重量部
（５）ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルサルフェート ４重量部
以上の成分を均一に混合して、水和剤が得られる。
【００４１】
製剤例３
（１）フルアジナム ５重量部
（２）リン酸水素二カリウム １８重量部
（３）ケロシン ６３重量部
（４）ジアルキルサクシネート ２重量部
（５）ポリオキシエチレンフェニルフェノール誘導体と
ポリオキシエチレンソルビタンアルキレートの混合物 １２重量部
以上の成分を均一に混合して、微粉砕して懸濁剤が得られる。
【００４２】
製剤例４
（１）カオリン ７８重量部
（２）β−ナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン濃縮物 ２重量部
（３）ポリオキシエチレンアルキルアリールサルフェート ５重量部
（４）含水無晶形二酸化珪素 １５重量部
以上の成分の混合物と、亜リン酸ナトリウムと、ジメトモルフを７０：２５：５の重量割合で混合し、水和剤が得られる。
【００４３】
製剤例５
（１）カオリン ７８重量部
（２）β−ナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン濃縮物 ２重量部
（３）ポリオキシエチレンアルキルアリールサルフェート ５重量部
（４）含水無晶形二酸化珪素 １５重量部
以上の成分の混合物と、亜リン酸カリウムと、ジメトモルフを７０：２５：５の重量割合で混合し、水和剤が得られる。
【００４４】
製剤例６
（１）カオリン ７８重量部
（２）β−ナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン濃縮物 ２重量部
（３）ポリオキシエチレンアルキルアリールサルフェート ５重量部
（４）含水無晶形二酸化珪素 １５重量部
以上の成分の混合物と、亜リン酸ナトリウムと、フルアジナムを７０：２５：５の重量割合で混合し、水和剤が得られる。
【００４５】
製剤例７
（１）カオリン ７８重量部
（２）β−ナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン濃縮物 ２重量部
（３）ポリオキシエチレンアルキルアリールサルフェート ５重量部
（４）含水無晶形二酸化珪素 １５重量部
以上の成分の混合物と、亜リン酸カリウムと、フルアジナムを７０：２５：５の重量割合で混合し、水和剤が得られる。
【００４６】
【発明の効果】
本発明の有害生物防除用組成物は、有害生物に起因する植物病害に感染した栽培作物に対する安定した高い治療および／または予防効果を有するものであり、この組成物を用いて有害生物を防除することができる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a pest control composition useful as an agricultural and horticultural pest control agent that has significantly improved the effect of controlling and / or preventing plant diseases, and a pest using the composition. It relates to the control method.
[0002]
[Prior art]
Both the inorganic phosphates which are the active ingredients of the present invention and the fungicides for specific algal fungi described below are known compounds. Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-149602 describes a mixture of specific phenylbenzamide compounds, and phosphoric acid or an alkali or alkaline earth salt thereof and fluazinam are selected from the group of mixture partners. It is described that can be. Further, JP-T-10-503192 describes a mixture of specific 2-imidazolin-2-one compounds, and a phosphorous acid derivative, phosphorous acid itself and It is described that the alkali or alkaline earth salts and dimethomorphs can be selected. However, the composition for pest control characterized by containing the inorganic phosphoric acid of the present invention and a fungicide for specific algae described later as an active ingredient has a remarkably excellent pest control effect. Is not known.
In WO97 / 3563, a combination of a β-methoxyacrylic acid compound and phosphorous acid or an alkali or alkaline earth metal salt is only described in the claims, and other specific description There is no.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Many of the pest control agents provided in the past have characteristics in their pest control effects, and some of them are not effective enough against specific pests, Some of them have a slightly inferior therapeutic effect or a relatively short residual effect compared to the preventive effect, and depending on the application situation, there may be only a practically insufficient control effect against pests. In addition, the conventional fungicides for algal fungi show particularly excellent bactericidal effects against algal fungi, but depending on the occurrence of disease, etc., sufficient therapeutic and / or preventive effects may not be obtained. It is desired.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of researches to solve the above-mentioned problems, the present inventors have used inorganic phosphates and a specific algal fungus-based fungicide described later in a mixed manner, compared with the case where each compound is used alone. In addition, the present invention was completed by obtaining the knowledge that the amount of each drug used can be reduced or the control spectrum can be expanded to obtain an effect more than expected.
That is, the present invention relates to sterilization of at least one kind of algal fungus selected from the group consisting of inorganic phosphates, cinnamic acid compounds, N-pyridylaniline compounds, oxazolidinedione compounds, and β-methoxyacrylic acid compounds. It is related with the composition for pest control characterized by containing an agent as an active ingredient.
[0005]
Examples of the inorganic phosphoric acid used in the present invention include phosphoric acid, phosphorous acid, hypophosphorous acid, condensed phosphoric acid, condensed phosphorous acid, and salts thereof. Examples of these salts include alkali metals, alkaline earths. Examples thereof include salts of light metals (density 4 or less) such as metal, aluminum, salts of heavy metals (density 4 or more) such as zinc, copper, nickel and manganese, and unsubstituted or substituted ammonium salts thereof.
[0006]
Hereinafter, the inorganic phosphoric acids will be described more specifically. Phosphoric acid or salts thereof include phosphoric acid; primary phosphates such as sodium dihydrogen phosphate, potassium dihydrogen phosphate, aluminum dihydrogen phosphate, ammonium dihydrogen phosphate, calcium dihydrogen phosphate; phosphorus Secondary phosphates such as disodium hydrogen phosphate, dipotassium hydrogen phosphate, diammonium hydrogen phosphate, dimagnesium hydrogen phosphate; trisodium phosphate, tripotassium phosphate, zinc phosphate, aluminum phosphate, phosphorus And tertiary phosphates such as ammonium phosphate, ammonium magnesium phosphate, magnesium phosphate, and calcium phosphate. Phosphorous acid or salts thereof include phosphorous acid; primary or secondary sodium phosphite; primary or secondary phosphorous acid such as primary or secondary potassium phosphite, primary or secondary calcium phosphite Examples include salt. Examples of hypophosphorous acid or salts thereof include hypophosphorous acid; hypophosphites such as sodium hypophosphite, barium hypophosphite, calcium hypophosphite and the like. Examples of condensed phosphoric acid or a salt thereof include polyphosphoric acid such as pyrophosphoric acid; polyphosphoric acid salt such as sodium pyrophosphate, calcium pyrophosphate, disodium dihydrogen pyrophosphate, and the like. Examples of condensed phosphorous acid or salts thereof include polymetaphosphoric acid such as trimetaphosphoric acid and tetrametaphosphoric acid; polymetaphosphate such as sodium trimetaphosphate, sodium tetrametaphosphate and sodium hexametaphosphate. Among the inorganic phosphoric acids listed above, phosphorous acid and / or a salt thereof is desirable, among which a salt of phosphorous acid is more desirable, and primary or secondary sodium phosphite is most desirable.
[0007]
In the present invention, a synamic acid compound such as (E, Z) 4- [3- (4-chlorophenyl) -3- (3,4-dimethoxyphenyl) acryloyl] morpholine (generic name: dimethomorph); N- such as chloro-N- (3-chloro-5-trifluoromethyl-2-pyridyl) -α, α, α-trifluoro-2,6-dinitro-p-toluidine (generic name: fluazinam) Pyridylaniline compounds; oxazolidindione compounds such as 3-anilino-5-methyl-5- (4-phenoxyphenyl) -1,3-oxazolidine-2,4-dione; methyl (E) -Methoxyimino [α- (o-tolyloxy) -O-tolyl] acetate (generic name; cresoxime methyl) and methyl (E) -2- {2- [6- (2-Cyanophenoxy) pyrimidin-4-yloxy] phenyl} -3-methoxyacrylate (generic name; azoxystrobin) is a specific β-methoxyacrylic acid compound It is used as a fungicide for algal fungi. Particularly preferred are synamic acid compounds such as (E, Z) 4- [3- (4-chlorophenyl) -3- (3,4-dimethoxyphenyl) acryloyl] morpholine (generic name: dimethomorph); N-pyridyl such as -N- (3-chloro-5-trifluoromethyl-2-pyridyl) -α, α, α-trifluoro-2,6-dinitro-p-toluidine (generic name: fluazinam) Aniline compounds; 3-anilino-5-methyl-5- (4-phenoxyphenyl) -1,3-oxazolidine-2,4-dione, oxazolidinedione compounds; methyl (EA β-methoxyacrylic acid compound such as) -methoxyimino [α- (o-tolyloxy) -O-tolyl] acetate (generic name; cresoxime methyl) is used as a fungicide for specific algal fungi. More preferably, a synamic acid compound such as (E, Z) 4- [3- (4-chlorophenyl) -3- (3,4-dimethoxyphenyl) acryloyl] morpholine (generic name: dimethomorph); N- such as chloro-N- (3-chloro-5-trifluoromethyl-2-pyridyl) -α, α, α-trifluoro-2,6-dinitro-p-toluidine (generic name: fluazinam) Pyridylaniline compounds; oxazolidinedione compounds such as 3-anilino-5-methyl-5- (4-phenoxyphenyl) -1,3-oxazolidine-2,4-dione are used as fungicides for specific algal fungi Used.
[0008]
The aforementioned 3-anilino-5-methyl-5- (4-phenoxyphenyl) -1,3-oxazolidine-2,4-dione can be obtained from Brightton Prot. Conf. Pests and Diseases 1996, pages 21-26 (hereinafter abbreviated as compound a).
The methyl (E) -Methoxyimino [α- (o-tolyloxy) -O-tolyl] acetate (generic name; Cresoxime methyl) is a compound described in Brighton CropProt, Conf, Pests and Diseases 1992, pages 403-410 (hereinafter referred to as compound b and Abbreviated).
The methyl (E) -2- {2- [6- (2-Cyanophenoxy) pyrimidin-4-yloxy] phenyl} -3-methoxyacrylate (generic name; azoxystrobin) is Brightton Crop Prot, Conf, Pestsand Diseases 1992 435. The compound described on page -443 (hereinafter abbreviated as compound c).
[0009]
Each of the above-mentioned specific fungicides for algae has a preventive effect, a therapeutic effect, and a permeability, or a plurality of effects among them. In addition, the above-described inorganic phosphates may have any of a preventive effect, a therapeutic effect, and a penetrability, or a plurality of effects in the same manner as the above-described specific fungicides for algae.
[0010]
A fungicide having a preventive effect is a fungicide having an ability of an active ingredient compound to prevent plant diseases. Examples of such bactericides in the present invention include cinnamic acid compounds, N-pyridylaniline compounds, oxazolidinedione compounds, and β-methoxyacrylic acid compounds.
[0011]
A bactericidal agent having a therapeutic effect is a bactericidal agent in which an active ingredient compound has migratory properties in a plant body and has the ability to control diseases that have progressed inside the plant body. Examples of such a bactericide in the present invention include a synamic acid compound and a β-methoxyacrylic compound.
[0012]
The fungicide having penetrability is a fungicide having an ability of an active ingredient compound to permeate into the leaf from the leaf surface. Examples of such bactericides in the present invention include cinnamic acid compounds, oxazolidinedione compounds, and β-methoxyacrylic acid compounds.
[0013]
The pest control composition of the present invention comprising an inorganic phosphate and an antibacterial agent for specific algae as an active ingredient is particularly useful as an agricultural and horticultural pest control agent Specifically, rice blast, rice blast, cucumber anthracnose, cucumber powdery mildew, cucumber downy mildew, tomato plague, tomato ring-rot, citrus sunspot, citrus green mold, Pear black spot disease; apple spotted leaf disease; buty mildew disease; various gray mold diseases; It shows excellent control effect against soil diseases caused by plant pathogens. In particular, potato, pepper, watermelon, tobacco, tomato plague; cucumber, melon, cabbage, cabbage, onion, grape downy mildew and other diseases caused by Aspergillus fungi; onion white plague; watermelon brown Rot disease; excellent control effect against diseases caused by algal fungi and Plasmodiophora, such as various soil diseases caused by Aphanomyces and Psium. In particular, it exhibits an excellent control effect against diseases caused by the fungi of the family Acridaceae. The composition for controlling pests of the present invention has a long residual effect and a particularly excellent therapeutic effect, so that it can control diseases by treatment after infection. Moreover, since it has permeability and transferability, it is possible to control diseases of the foliage by soil treatment.
[0014]
The composition for controlling pests according to the present invention further includes insects, mites, nematodes, and other insects harmful to agriculture and horticulture such as insects such as planthoppers, diamondback moths, leaf weevil, weevil, scallop, peach aphid, Excellent control effect against nematodes such as urticae and citrus mites and nematodes such as sweet potato nematode.
[0015]
A plurality of active ingredient compounds constituting the composition for controlling pests in the present invention are blended with various adjuvants as in the case of conventional agricultural chemical preparations, and are emulsions, powders, wettable powders, liquids, granules, suspensions. It can be formulated into various forms such as a formulation. In that case, a specific active ingredient compound and other specific active ingredient compounds may be mixed and formulated together, or may be separately formulated and mixed. In actual use of these preparations, they can be used as they are or diluted to a predetermined concentration with a diluent such as water. Examples of the auxiliary agent include carriers, emulsifiers, suspending agents, thickeners, stabilizers, dispersants, additives, surfactants, wetting agents, penetrating agents, antifreezing agents, antifoaming agents, and the like. If necessary, it may be added as appropriate. Carriers are divided into solid carriers and liquid carriers, and solid carriers include starch, sugar, cellulose powder, cyclodextrin, activated carbon, soybean powder, wheat flour, rice bran powder, wood powder, fish powder, and milk powder. Talc, kaolin, bentonite, organic bentonite, calcium carbonate, calcium sulfate, sodium bicarbonate, zeolite, diatomaceous earth, white carbon, clay, alumina, silica, sulfur powder, mineral powder such as slaked lime, etc., liquid carrier Examples include: water; vegetable oils such as soybean oil and cottonseed oil; animal oils such as beef tallow and whale oil; alcohols such as ethyl alcohol and ethylene glycol; ketones such as acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone and isophorone; ethers such as dioxane and tetrahydrofuran Class: Kerosene, light Aliphatic hydrocarbons such as liquid paraffin; aromatic hydrocarbons such as toluene, xylene, trimethylbenzene, tetramethylbenzene, cyclohexane and solvent naphtha; halogenated hydrocarbons such as chloroform and chlorobenzene; acids such as dimethylformamide Amides; Esters such as ethyl acetate and glycerol esters of fatty acids; Nitriles such as acetonitrile; Sulfur-containing compounds such as dimethyl sulfoxide; N-methyl-2-pyrrolidone; N, N-dimethylformamide and the like. As spreading agents and surfactants, alkyl sulfate sodium, alkylbenzene sulfonic acid soda, lignin sulfonic acid soda, polyoxyethylene glycol alkyl ether, polyoxyethylene lauryl ether, polyoxyethylene alkyl aryl ether, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester Etc.
[0016]
A composition for controlling pests according to the present invention comprising an inorganic phosphate and an antibacterial agent for a specific algal fungus as an active ingredient, the inorganic phosphate and the specific algal fungus as described above The mixing weight ratio with the target fungicide is generally 1: 2000-2000: 1, preferably 1: 300-300: 1, more preferably 1: 5-50: 1.
[0017]
A pest control method for applying the pest control composition of the present invention to a pest is also included in the present invention. The concentration of the active ingredient used in the composition for controlling pests of the present invention varies depending on the target crop, method of use, formulation, application rate, etc., and cannot be specified unconditionally. The inorganic phosphoric acid is 1 to 5,000 ppm, and the above-mentioned specific fungus for algae is 0.1 to 1,000 ppm. In the case of soil treatment, the former is usually 10 to 50,000 g / ha and the latter is 10 to 10,000 g / ha.
[0018]
In addition, the pest control composition of the present invention can be used in combination with or combined with other agricultural chemicals, fertilizers, safeners, and the like, and in this case, more excellent effects and functions may be exhibited. Examples of other agricultural chemicals include fungicides, insecticides, acaricides, nematicides, antiviral agents, attractants, herbicides, plant growth regulators and the like other than the active ingredients. In particular, the pesticidal composition comprising the pesticidal composition of the present invention and one or more active ingredients of fungicides other than the above active ingredients in combination or in combination is a range of applicable pests, It is possible to improve the timing of chemical treatment, pest control activity, and the like in a preferable direction. In addition, the pest control composition of the present invention and the active ingredient compounds of other fungicides may be used by mixing separately formulated ones at the time of spraying, inorganic phosphates, and the specific compounds described above. You may formulate together at least 2 or more types of active ingredient compounds chosen from the group which consists of an active ingredient compound of a fungicide targeted for algae and other fungicides.
[0019]
The composition for controlling pests of the present invention comprising inorganic phosphoric acid and a fungicide for specific algae as described above as an active ingredient is a composition immediately before controlling pests. When the product is prepared and used, it exhibits an even better pest control effect. Therefore, each of the composition containing inorganic phosphoric acid and various auxiliary agents as required and the above-mentioned specific algal fungus target bactericidal agent and optionally containing various auxiliary agents are separately packed, It is convenient to use a twin pack type pest control composition in which these are set. The composition includes, for example, a twin pack comprising inorganic phosphoric acids and the above-mentioned specific algal fungicidal fungicide separately dissolved in a liquid carrier; inorganic phosphoric acids and other fungicides as agricultural chemicals And a twin pack consisting of a specific algae fungicidal agent dissolved and packed separately in a liquid carrier; inorganic phosphates, a specific algae fungicidal agent and other agrochemicals as a pesticide And twin packs made by separately dissolving and packing them in a liquid carrier.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, some preferred embodiments of the pest control composition of the present invention will be exemplified, but these do not limit the present invention.
[0021]
(1) The composition for controlling pests, wherein the inorganic phosphoric acid and / or the above-mentioned fungicides for specific algal fungi have a preventive effect.
(2) The composition for controlling pests, wherein the inorganic phosphoric acid and / or the above-mentioned fungicides for specific algal fungi have a therapeutic effect.
(3) The pest control composition as described above, wherein the inorganic phosphoric acid and / or the above-mentioned fungicides for specific algal fungi have permeability.
(4) The composition for controlling pests, wherein the inorganic phosphates and / or the above-mentioned fungicides for specific algal fungi have a preventive effect and a therapeutic effect.
(5) The composition for controlling pests, wherein the inorganic phosphates and / or the above-mentioned fungicides for specific algal fungi have a preventive effect and have permeability.
(6) The pest control composition as described above, wherein the inorganic phosphoric acid and / or the above-mentioned fungicides for specific algal fungi have a therapeutic effect and have penetrability.
(7) The pest control composition as described above, wherein the inorganic phosphoric acid and / or the above-mentioned specific algal fungicide is a fungicide having a preventive effect, a therapeutic effect and a penetrability.
[0022]
(8) The pest control composition, wherein the inorganic phosphoric acid is phosphorous acid and / or a salt thereof.
(9) The composition for controlling pests, wherein the inorganic phosphoric acid is a salt of phosphorous acid.
(10) The pest control composition as described above, wherein the inorganic phosphoric acid is primary or dibasic sodium phosphite.
(11) The pest control composition as described above, wherein the inorganic phosphoric acid is primary or dibasic potassium phosphite.
(12) The pest control composition as described above, wherein the inorganic phosphoric acid is primary or dicalcium phosphite.
[0023]
(13) The above-mentioned specific fungicide for algae is at least one selected from the group consisting of a cinnamic acid compound, an N-pyridylaniline compound, an oxazolidinedione compound, and a β-methoxyacrylic acid compound A composition for controlling pests.
(14) The pesticidal composition as described above, wherein the above-mentioned fungicides for specific algal fungi are at least one selected from the group consisting of cinnamic acid compounds, N-pyridylaniline compounds and oxazolidinedione compounds.
(15) The pest control composition as described above, wherein the fungicide for the specific algal fungus is a cinnamic acid compound.
(16) The pest control composition as described above, wherein the specific fungicide for algae is an N-pyridylaniline compound.
(17) The pest control composition as described above, wherein the fungicide for the specific algal fungus is an oxazolidinedione compound.
(18) The pest control composition as described above, wherein the specific fungicide for algae is a β-methoxyacrylic acid compound.
[0024]
(19) The inorganic phosphoric acid is phosphorous acid and / or a salt thereof, and the above-mentioned specific algal fungicide is (E, Z) 4- [3- (4-chlorophenyl) -3- (3 , 4-dimethoxyphenyl) acryloyl] morpholine.
(20) The inorganic phosphoric acid is phosphorous acid and / or a salt thereof, and the above-mentioned specific algal fungicidal agent is 3-chloro-N- (3-chloro-5-trifluoromethyl-2-pyridyl The composition for controlling pests, which is -α, α, α-trifluoro-2,6-dinitro-p-toluidine.
(21) The inorganic phosphoric acid is phosphorous acid and / or a salt thereof, and the above-mentioned specific algal fungicidal agent is 3-anilino-5-methyl-5- (4-phenoxyphenyl) -1,3 -The pesticidal composition as described above, which is oxazolidine-2,4-dione.
(22) The inorganic phosphoric acid is phosphorous acid and / or a salt thereof, and the specific fungus for the algal fungus is methyl (E) -Methoxyimino [α- (o-tolyloxy) -O-tolyl] acetate.
(23) The inorganic phosphoric acid is phosphorous acid and / or a salt thereof, and the specific fungus for the algal fungus is methyl (E) -2- {2- [6- (2-cyanophenoxy) pyrimidin-4-yloxy] phenyl} -3-methoxyacrylate.
[0025]
【Example】
Hereinafter, some test examples of the composition for controlling pests of the present invention will be described, for example, as agricultural and horticultural fungicides. However, the test examples are not limited to these examples.
[0026]
[Test example]
Test Example 1 Cucumber downy mildew prevention effect test
Cucumber (variety: Yotsuba) is cultivated in a plastic pot with a diameter of 7.5 cm, and when the two-leaf stage is reached, 20 ml of a chemical solution prepared with a predetermined concentration of each test compound is placed in a 50 cm square frame using a spray gun. Scattered. After 24 hours, spore suspension of downy mildew (1 × 10FourSpray / ml). After keeping in a constant temperature room at 22-24 ° C. for 5-6 days, the lesion area of the first leaf was investigated, and the disease area ratio (%) was determined by the following formula, and the results are shown in Tables 1 to 3. .
Disease area rate (%) = (a / b) × 100
a: lesion area of treatment area
b: lesion area in the untreated area
Also, the theoretical value (%) of the disease area ratio can be calculated by the following Corby equation. When the disease area ratio (%) is lower than the theoretical value (%) according to the Corby formula, the composition for controlling pests of the present invention has a synergistic effect on pest control. The theoretical values (%) according to the Corby equation in these cases are also shown in the parentheses in Tables 1 to 3.
Theoretical value (%) = (X × Y) / 100
X: Disease area ratio (%) when only inorganic phosphates are treated
Y: Disease area rate (%) when treated only with the specific fungus for the algae as described above
As inorganic phosphoric acids, trade name Alexin 95 PS (manufactured by MASS (O)), Na, which is an aqueous solvent having a phosphorous acid (phosphoric acid) concentration of 600 g / l, Na2HPOThreeAnd K2HPOThreeWas used.
[0027]
[Table 1]
[Table 2]
[Table 3]
Test example 2 Tomato plague prevention effect test
Tomato (variety: Ponterosa) is cultivated in a 7.5cm diameter plastic pot, and when the 4th leaf stage is reached, 20ml of chemical solution prepared with each test compound at a predetermined concentration is sprayed in a 50cm square frame using a spray gun. did. After 24 hours, the zoosporal suspension of the plague (5 × 10FourSpray / ml). After keeping in a constant temperature room at 22 to 24 ° C. for 3 to 5 days, the lesion area was investigated and the disease area ratio (%) was determined in the same manner as in Test Example 1, and the results are shown in Tables 4 to 11 Indicated.
Also, the theoretical value (%) of the disease area ratio can be calculated by the following Corby equation. When the disease area ratio (%) is lower than the theoretical value (%) according to the Corby's formula, the pest control composition of the present invention has a synergistic effect on pest control. The theoretical values (%) according to the Corby equation in these cases are also shown in parentheses in Tables 4 to 11.
Theoretical value (%) = (X ′ × Y ′) / 100
X ': disease area ratio (%) when treated only with inorganic phosphates
Y ′: Disease area ratio (%) when only the above-mentioned fungicides for specific algae are treated
As inorganic phosphoric acids, trade name Alexin 95 PS (manufactured by MASS (O)), Na, which is an aqueous solvent having a phosphorous acid (phosphoric acid) concentration of 600 g / l, Na2HPOThreeAnd HThreePOThreeWas used.
[0031]
[Table 4]
[Table 5]
[Table 6]
[Table 7]
[Table 8]
[Table 9]
[Table 10]
[Table 11]
[Formulation example]
Formulation Example 1
(1) 2 parts by weight of full azinam
(2) Dipotassium hydrogen phosphate 10 parts by weight
(3) 82 parts by weight of diatomaceous earth
(4) Dialkyl succinate 2 parts by weight
(5) Polyoxyethylene alkylphenyl
4 parts by weight of ether sulfate
The above ingredients are mixed uniformly to obtain a wettable powder.
[0040]
Formulation Example 2
(1) 3 parts by weight of full azinam
(2) Trisodium phosphate 12 hydrate 18 parts by weight
(3) 73 parts by weight of diatomaceous earth
(4) Dialkyl succinate 2 parts by weight
(5) Polyoxyethylene alkylphenyl
4 parts by weight of ether sulfate
The above ingredients are mixed uniformly to obtain a wettable powder.
[0041]
Formulation Example 3
(1) Fluazinam 5 parts by weight
(2) 18 parts by weight of dipotassium hydrogen phosphate
(3) Kerosene 63 parts by weight
(4) Dialkyl succinate 2 parts by weight
(5) With polyoxyethylene phenylphenol derivative
12 parts by weight of polyoxyethylene sorbitan alkylate mixture
The above ingredients are mixed uniformly and pulverized to obtain a suspension.
[0042]
Formulation Example 4
(1) Kaolin 78 parts by weight
(2) 2 parts by weight of β-naphthalenesulfonic acid soda formalin concentrate
(3) 5 parts by weight of polyoxyethylene alkylaryl sulfate
(4) Hydrous amorphous silicon dioxide 15 parts by weight
A wettable powder is obtained by mixing a mixture of the above components, sodium phosphite and dimethomorph in a weight ratio of 70: 25: 5.
[0043]
Formulation Example 5
(1) Kaolin 78 parts by weight
(2) 2 parts by weight of β-naphthalenesulfonic acid soda formalin concentrate
(3) 5 parts by weight of polyoxyethylene alkylaryl sulfate
(4) Hydrous amorphous silicon dioxide 15 parts by weight
A wettable powder is obtained by mixing a mixture of the above ingredients, potassium phosphite and dimethomorph in a weight ratio of 70: 25: 5.
[0044]
Formulation Example 6
(1) Kaolin 78 parts by weight
(2) 2 parts by weight of β-naphthalenesulfonic acid soda formalin concentrate
(3) 5 parts by weight of polyoxyethylene alkylaryl sulfate
(4) Hydrous amorphous silicon dioxide 15 parts by weight
A wettable powder is obtained by mixing a mixture of the above ingredients, sodium phosphite and fluazinam in a weight ratio of 70: 25: 5.
[0045]
Formulation Example 7
(1) Kaolin 78 parts by weight
(2) 2 parts by weight of β-naphthalenesulfonic acid soda formalin concentrate
(3) 5 parts by weight of polyoxyethylene alkylaryl sulfate
(4) Hydrous amorphous silicon dioxide 15 parts by weight
A wettable powder is obtained by mixing a mixture of the above components, potassium phosphite and fluazinam in a weight ratio of 70: 25: 5.
[0046]
【The invention's effect】
The composition for controlling pests of the present invention has a stable and high therapeutic and / or preventive effect on cultivated crops infected with plant diseases caused by pests, and uses this composition to control pests. be able to.
Claims (4)
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