JP4522198B2 - シリンダ錠 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ錠に関するものである。
ピンタンブラを使用したシリンダ錠としては、特許文献1に記載のものが知られている。この従来例において、シリンダ錠は、プラグとシリンダケースに各々ピンタンブラを収容して形成される。プラグ内に真正な解錠キーを挿入すると、解錠キーに形成された解錠コード形成凹部の深さに応じてピンタンブラの境界がプラグの回転境界面まで移動し、プラグへの回転操作が可能になる。
特開2003-129710号公報
しかし、上述した従来例において、キーの判別はキーコード形成凹部の深さのみによるために、鍵違いを多くするためには、キーコード形成凹部の深さの種類を増加させるか、あるいはキーコード形成凹部の数を増加させるしかないために、鍵違い数を飛躍的に増加させることが困難であるという欠点がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、鍵違い数を増加させることのできるシリンダ錠の提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
円筒状のプラグ1をシリンダケース2内に回転自在に挿入してなり、
プラグ1内に保持され、シリンダケース2内に進入可能なタンブラピン3と、シリンダケース2内に保持され、プラグ1内に進入可能なドライブピン4との境界がプラグ1とシリンダケース2との回転境界円筒面に合致する円筒状曲率面により形成され、
タンブラピン3とドライブピン4とが各々の移動方向中心線5周りに回転自在で、前記円筒状曲率面の回転姿勢によりプラグとシリンダケースとの回転境界を閉塞、開放して施解錠状態を設定するシリンダ錠を提供することにより達成される。
シリンダ錠はタンブラピン3を装着したプラグ1をドライブピン4が装着されるシリンダケース2に回転自在に挿入して形成される。プラグ1の初期回転位置においてタンブラピン3はドライブピン4を後退させてシリンダケース2内に、ドライブピン4はタンブラピン3を押しのけてプラグ1内に進入可能なように、両者は一直線に積層された状態となる。ドライブピン4のタンブラピン3側の端部、およびタンブラピン3のドライブピン4側の端部には、プラグ1とシリンダケース2との回転境界円筒面にほぼ一致する円筒状曲率面が形成されており、プラグ1の初期回転位置において、両者は円筒状曲率面を面接触する状態で積層される。
この状態でピン3、4間の境界面がプラグ1の回転境界面に合致すると、プラグ1はシリンダケース2に対して回転可能となるのに対し、この位置でピン3、4が水平回転すると、ドライブピン4の先端がプラグ1の回転境界を越えてプラグ1側に進入し同様にタンブラピン3の先端もシリンダケース2側に進入するため、回転境界が閉塞されてプラグ1を回転させることができなくなる。
したがって、ドライブピン4とタンブラピン3の高さ位置が同一であっても、回転姿勢が異なると、プラグ1とシリンダケース2との回転境界は開放されることがないために、施解錠状態を設定できる。この結果、回転角度による鍵違いを多数形成することが可能になり、鍵違い数を増加させることができる。
また、タンブラピン3とドライブピン4との対の移動方向線をプラグ1の回転中心7からオフセットした場合には、タンブラピン3の回転による高低差が大きくなる。この結果、回転角度が小さくても、プラグ1とシリンダケース2の回転境界を閉塞する高さが高くなるために、施錠の信頼性が向上する。
タンブラピン3の回転操作は、プラグ1に解錠キー9を挿入することにより行われ、解錠キー9には、タンブラピン3を設定された回転姿勢まで回転させるための解錠コード形成凹部10が形成される。解錠コード形成凹部10とこれに対応するタンブラピン3の先端形状は、タンブラピン3を所定の水平回転位置に導くことができれば、適宜の組み合わせを採用することが可能であり、例えば、タンブラピン3の先端がたがね形状である場合には、解錠コード形成凹部10は、該先端が嵌合する溝として形成され、溝の角度がタンブラピン3の回転姿勢を決定する。
また、前記タンブラピン3の端部に、先端に行くに従って漸次縮径し、回転中心7が移動方向中心線5から偏心した母線により形成される曲率面を周壁とするドライブ部8が形成され
前記タンブラピン3は、シリンダケース2内に収容されてドライブピン4を付勢する圧縮スプリング4aにより、プラグ1に開設されたキー挿入部13内に向けて付勢され、
前記ドライブ部8とほぼ同一の母線により同様の傾きを有して形成される曲率面を周壁とし、かつ、ドライブ部8よりもひとまわり大きいサイズに形成された解錠キー9の解錠コード形成凹部10の前記周壁に対してドライブ部8の周壁が圧接された際に、解錠コード形成凹部10内への突出方向の付勢力によってタンブラピン3が解錠コード形成凹部10の中心方向に向かう分力(F16)を発生させ、該分力(F16)の作用線上に移動方向中心線5が含まれないことにより、解錠コード形成凹部10の中心方向への移動に伴ってタンブラピン3を解錠状態に対応した所定回転姿勢まで回転させるようにした場合には、タンブラピン3が所定の回転角度まで変化する際に、ドライブ部8は、接触開始点から順次接触位置を変更しながら解錠コード形成凹部10の周壁を移動して最終接触位置に達する。この結果、解錠コード形成凹部10を複製する場合には、接触開始点はタンブラピン3の初期回転位置により決定されるために不定で、最終接触点は設定コードにより決定されるために未知であるために、周壁の全てを複製することが必要となり、複製作業が困難になる。
本発明によれば、鍵違いを飛躍的に増加させることができる。
図1に、扉体11に固定されて扉体11内の錠本体を操作するために使用されるシリンダ錠を示す。シリンダ錠は、シリンダケース2内にプラグ1を回転自在に挿入して形成され、シリンダケース2の前端部には、筒状カバー12が装着される。筒状カバー12は、回転操作により扉体11表面側に移動させることが可能であり、図2に示す状態でシリンダ錠を扉体11に固定した後、筒状カバー12を締め付けて図1(a)に示すように、取付孔11aを覆い隠すことができる。また、プラグ1の前端には、キャップ部材1aが装着される。
図2、4に示すように、プラグ1の中心部には、プラグ1の長手通しにキー挿入部13が開設され、キー挿入部13内に一端が開口し、他端がプラグ1外周に開口するタンブラ挿入孔14の複数が形成される。タンブラ挿入孔14は、断面円形の孔として形成され、キー挿入部13近傍で、タンブラ挿入孔14の中心軸線(後述するように、この中心軸線はタンブラピン3の移動方向中心線に合致するために、以後、移動方向中心線5として説明する。)に対して対称位置に2個のタンブラ回転規制用の突起14aが突設される。
図2に示すように、上記各タンブラ挿入孔14の移動方向中心線5は、キー挿入部13の幅中心面に直交して配置され、プラグ1の回転中心7に平行な複数の面(タンブラ列面)のいずれかに属するように配列される。同一タンブラ列面(St)内のキー挿入部13、13間には均等な間隔(Pt)が設定される。
この実施の形態において、プラグ1にはキー挿入部13の幅中心面に対して一側に2面、他側に1面の計3面のタンブラ列面(St1〜3)が設定される。図4に示すように、3面のうち、他側の1面(St1)はプラグ1の回転中心6を含み、一側の2面(St2、St3)は上記他側のタンブラ列面(St1)に対して対称位置に配置される。この結果、一側の2面(St2、St3)は、プラグ1の回転中心6からオフセット量(Δ)だけずれる。
上記他側の1面(St1)はマスターキーシステム構成用に使用され、当該タンブラ列面(St1)には、両端がほぼ截頭円錐形状の周知のタンブラピン(以下、「補助タンブラピン3’」)が使用される。この補助タンブラピン3’は、後述する解錠キー9の解錠コード形成凹部10の深さのみを検知してコードを判定するもので、当該補助タンブラピン3’が挿入されるタンブラ挿入孔14には回転規制用の突起は設けられない。
一側のタンブラ列面(St2、St3)に配列されるタンブラピン3を図5に示す。このタンブラピン3は、一端に截頭円錐面を外周面とするドライブ部8を有する(以下、記述を明瞭にするために、ドライブ部8が形成される側を下方、反対側を上方として説明する。)。ドライブ部8を形成する円錐の回転中心7(母線を回転させて円錐形状を得る際の回転中心)は、タンブラピン3の移動方向中心線5に対して所定間隔(δ)オフセットされる。また、ドライブ部8は、対向する弦が切り落とされて移動方向中心線5に対して線対称な小判形状断面を有し、対向する平面8aは、円錐の回転中心7とタンブラピン3の移動方向中心線5の双方を含む面に対する平行面となっている。後述するように、タンブラピン3が180°回転した状態で異なった解錠コードとなるこの実施の形態において、上記平面8aは、タンブラ挿入孔14に挿入された状態で、タンブラ回転規制用の突起14aに当接し、タンブラピン3の回転範囲を規制する。
一方、タンブラピン3の上端には円筒状曲率面15が形成される。円筒状曲率面15の曲率半径(R)はプラグ1の半径に等しく、さらに、曲率中心は、図5(a)に示すように、プラグ1の外周に円筒状曲率面15aを合致させた際のプラグ1の回転中心線6に合致する。
鍵違いを得るために、上記タンブラピン3と同形で、全長が異なる複数種が設定され(以下、「長さ要素」)、さらに、長さ要素が一致するタンブラピン3間に、鍵違いの回転要素が加えられる。回転要素は、ドライブ部8の円錐の回転中心7と移動方向中心線5とを含む面と、上記円筒状曲率面の中心線を含む面との移動方向中心線5に直交する面(投影面)上での交差角度(図5(d)における角度θ)を変えることにより与えられる。θは、図5(d)において、0°から360°まで変化させることが可能であり、この実施の形態においては、図5(c)に示す0°、これから時計回りに、45°(図5(d))、図5(d)が上下反転した135°、図5(c)が上下反転した180°、これらが左右反転した225°、315°の6種類の鍵違いが設定される。
上述したように、一側のタンブラ列面(St2、St3)は互いに線対称位置に配置されるために、同一のタンブラピン3は、対称位置に使用されたときには、180°回転した他の回転要素をもつタンブラピン3として利用される。
これに対し、シリンダケース2にはタンブラピン3、および補助タンブラピン3’とほぼ同一径のドライブピン4、4’が配置される。ドライブピン4、4’は、プラグ1が初期回転位置(施錠回転位置)にあるときに各タンブラピン3に正対し、プラグ1側のタンブラ挿入孔14に進入することができ、タンブラピン3、3’もシリンダケース2内に進入することができる。また、各ドライブピン4、4’は、圧縮スプリング4aによりプラグ1中央部に向けて付勢される。
図4に示すように、タンブラピン3に対応するドライブピン4の一端には、タンブラピン3の上端に形成される円筒状曲率面15に合致する円筒状曲率面が形成され、補助タンブラピン3’に対応するドライブピン4には先端が截頭円錐形状をした周知のものが使用される。
以上のように構成されるシリンダ錠に使用される解錠キー9を図3に示す。解錠キー9は、キーブレード部9aの一端に握り部9bを設けて形成される。キーブレード部9bの表裏両面には、複数の解錠コード形成凹部10がディンプル状に形成される。表裏反転した使用を可能にするために、キーブレード部9bは解錠コード形成凹部10の形成箇所を含め、板厚中心と幅方向中心との交点に対して点対称断面形状に形成される。なお、図3において9cはプラグ1のキー挿入部13側に設けた突起13aが嵌合してプラグ1内での挿入姿勢を規制するためのガイド溝を示す。
解錠コード形成凹部10のうち、補助タンブラピン3’に対応する解錠コード形成凹部(以下、「補助ピン用解錠コード形成凹部10’」)は、底壁部に補助タンブラピン3’の先端が当接することにより、解錠コード形成凹部10’の深さと補助タンブラピン3’の長さの一致を確認するためのもので、図9に示すように、解錠キー9を正規位置まで挿入した位置(コード判定位置)において、底壁10a’の中心が補助タンブラピン3’の移動方向中心線5に一致する位置を所定深さでディンプル形状に切削等による加工をして得られる。
これに対し、タンブラピン3に対応する解錠コード形成凹部10は、上記タンブラピン3のドライブ部8における円錐面を介してタンブラピン3に回転トルクを与える周壁を有してディンプル形状に形成される。上記周壁、正確にはコード判定位置においてタンブラピン3のドライブ部8に当接する可能性のある周壁は、ドライブ部8における円錐面と同一の円錐面により形成される。
また、この解錠コード形成凹部10は、タンブラピン3の長さの変化に対応して深さのみが異なる複数種が設定され、解錠コード形成凹部10の位置は、解錠キー9表面での凹部領域での面積が最小となる最浅コードであっても、円錐の回転中心7(截頭平面を有するこの実施の形態においては截頭平面)が上記凹部領域内に含まれるように設定される。
後述するように、タンブラピン3のドライブ部8の当接位置、および深さを容易に管理することができるように、解錠コード形成凹部10は、以下のように配置される。まず、図6に示すように、同一タンブラ列面(St2、St3)に対応して解錠キー9の幅広面上に3本、計6本の基準線(L21、L22、L23、L31、L32、L33)が設定される(但し、Lmnは、タンブラ列面Stmの第n番基準線を示す。)。基準線(L)は解錠キー9の長手方向に平行な直線であり、幅方向に等間隔(p)に配置される。解錠コード形成凹部10は、円錐面の回転中心が上記いずれかの基準線(L)上に乗り、かつ、隣接する回転中心間の間隔(Pk)がプラグ1における同一タンブラ列面(St)内での隣接するタンブラ挿入孔14間の間隔(Pt)(図2参照)に一致するように配置される。
以上のように配置して解錠コード形成凹部10の円錐面の母線を統一すると、中間に位置する基準線(L22、L32)に対して対称位置にある基準線(L)上の解錠コード形成凹部10は深さが一致すると、他側に対して回転方向が反転した解錠コード(図5(c)、(d)において上下反転したもの)となる。また、後述するように、タンブラピン3の回転姿勢は、タンブラピン3の移動方向中心線5と解錠コード形成凹部10の回転中心7との位置関係により決定されるために、基準線(L)を選択するだけで中央、左右回転姿勢の3種類の解錠コードが管理できる。さらに、プラグ1への装着姿勢により、解錠コード形成凹部10の前方部を使用するか後方部を使用するか、すなわち、図5(c)、(d)において左右反転したものを選択できるために、合計6種類のキーコードが同一深さで設定できる。
また、中央部の基準線(L22、L32)上に配置される解錠コード形成凹部10は、実質的に前後方部のみが使用されるために、図6に示すように、周壁が他のディンプルと同様の傾きを有する長円形状で代用できる。
したがってこの実施の形態において、解錠キー9を挿入しない状態においては、図4に示すように、圧縮スプリング4aによりプラグ1中心方向に付勢されるドライブピン4はプラグ1のタンブラ収容孔14内に進入する。この状態において、プラグ1とシリンダケース2との回転境界は閉塞されるために、プラグ1を回転させることができない(施錠状態)。
この状態から、解錠キー9を挿入すると、まず、図7(a)、(b)に示すように、タンブラピン3の下端は解錠キー9の先端により拾われて上方に移動する。次いで、図7(c)、(d)に示すように、解錠キー9がコード判定位置まで挿入されると、タンブラピン3のドライブ部8は解錠コード形成凹部10の周縁に当接する。タンブラピン3には突出方向の付勢力が与えられているために、図8に示すように、タンブラピン3の解錠コード形成凹部10の周縁との接触線16には、解錠コード形成凹部10の中心方向に向かう分力(F16)が発生する。このようにして発生する分力(F16)の作用線上にタンブラピン3の移動方向中心線(点)5は含まれないために、タンブラピン3には所定方向の(図8(b)においては時計回り)回転力が発生し、タンブラピン3が所定回転位置まで回転する。
以上のようにして、タンブラピン3の回転角は、解錠コード形成凹部10の状態によって一義的に決定され、解錠コード形成凹部10が真正であると、図9(a)に示すように、タンブラピン3の上端の円筒状曲率面15はプラグ1とシリンダケース2の回転境界面に完全に一致し、プラグ1を回転させることができる。
これに対し、解錠コード形成凹部10の深さが同じでも回転角が適正でない場合には、図9(b)に示すように、タンブラピン3とドライブピン4との境界部はいずれかに進入するためにプラグ1を回転させることはできない。
この結果、この実施の形態においては、タンブラピン3の長さに加え、回転角度も鍵違いの要素となるために、鍵違い数が飛躍的に増加する。
さらに、この実施の形態において、解錠キー9には複製を困難にするためのフローティングボール17が装着される。上述したように、表裏いずれでも使用可能なように、フローティングボール17は、解錠キー9の終端部で、ガイド溝9c上に2個配置される(図6参照)。
このフローティングボール17は、図10に示すように、プラグ1内の一方の補助タンブラピン3’により支え突起18に押し付けられる。フローティングボール17の補助タンブラピン3’の押しつけが確実に行われるように、補助タンブラピン3’側のドライブピン4’には、この補助タンブラピン3’に正対する位置に配置される他方の補助タンブラピン3”に比して大きな付勢力が与えられる。この状態で、補助タンブラピン3’、3”と、これらに対応するドライブピン4’との境界は、プラグ1の回転境界に一致し解錠される。
これに対し、フローティングボール17が装着されていない解錠キー9を挿入した場合には、一方の補助タンブラピン3’に対応するドライブピン4’がプラグ1内に進入して施錠状態となる。また、フローティングボール17の双方の補助タンブラピン3’、3”の保持位置を解錠キー9に一体に形成すると、図10に示すように、フローティングボール17と他方の補助タンブラピン3”との境界はガイド溝9cより飛び出した位置にあるために、解錠キー9をタンブラ挿入孔14内に挿入できなくなる。
この結果、解錠キー9を入手しても、このプロフィールを単にトレースしただけでは解錠することができないために、複製が不可能になる。
本発明を示す図で、(a)は(b)の1B-1B線断面図、(b)は正面図である。 図1(a)の2A-2A線断面図である。 解錠キーの平面図である。 シリンダ錠をタンブラピン、補助タンブラピンの移動方向中心線に沿って切断した断面図である。 タンブラピンを示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)の5C方向矢視図、(d)は鍵違いを示す(a)の5C方向矢視図である。 解錠キーのキーブレード部の拡大図である。 本発明の動作を示す図で、(a)は(b)の7A-7A線断面図、(b)は解錠キーがタンブラーピンを押し上げた状態を示す図、(c)は(d)の7C-7C線断面図、(d)は解錠コード形成凹部に嵌合した状態を示す図である。 タンブラピンの動作を示す図で、(a)はタンブラピンの側面図、(b)は解錠コード形成凹部への嵌合初期を示す(a)の8B-8B線断面図、(c)は(b)の8C-8C線断面図である。 施解錠状態を示す図で、(a)は解錠状態における図4に対応する図、(b)は施錠状態を示す断面図である。 解錠キーを挿入した状態の図1(a)の10A-10A線断面図である。
符号の説明
1 プラグ
2 シリンダケース
3 タンブラピン
4 ドライブピン
5 移動方向中心線
6 プラグの回転中心
7 回転中心
8 ドライブ部

Claims (3)

  1. 円筒状のプラグをシリンダケース内に回転自在に挿入してなり、
    プラグ内に保持され、シリンダケース内に進入可能なタンブラピンと、シリンダケース内に保持され、プラグ内に進入可能なドライブピンとの境界がプラグとシリンダケースとの回転境界円筒面に合致する円筒状曲率面により形成され、
    タンブラピンとドライブピンとが各々の移動方向中心線周りに回転自在で、前記円筒状曲率面の回転姿勢によりプラグとシリンダケースとの回転境界を閉塞、開放して施解錠状態を設定するシリンダ錠。
  2. 前記タンブラピンとドライブピンとの対の移動方向中心線がプラグの回転中心からオフセットされている請求項1記載のシリンダ錠。
  3. 前記タンブラピンの端部には、先端に行くに従って漸次縮径し、回転中心が移動方向中心線から偏心した母線により形成される曲率面を周壁とするドライブ部が形成され
    前記タンブラピンは、シリンダケース内に収容されてドライブピンを付勢する圧縮スプリングにより、プラグに開設されたキー挿入部内に向けて付勢され、
    前記ドライブ部とほぼ同一の母線により同様の傾きを有して形成される曲率面を周壁とし、かつ、ドライブ部よりもひとまわり大きいサイズに形成された解錠キーの解錠コード形成凹部の前記周壁に対してドライブ部の周壁が圧接された際に、解錠コード形成凹部内への突出方向の付勢力によってタンブラピンが解錠コード形成凹部の中心方向に向かう分力を発生させ、該分力の作用線上に移動方向中心線が含まれないことにより、解錠コード形成凹部の中心方向への移動に伴ってタンブラピンを解錠状態に対応した所定回転姿勢まで回転させる請求項1または2記載のシリンダ錠。
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