JP4520031B2 - 固定タンブラーによるシリンダー抜け止め機能を持つシリンダー錠 - Google Patents

固定タンブラーによるシリンダー抜け止め機能を持つシリンダー錠 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、シリンダー錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このシリンダー錠は自転車用をはじめ多岐にわたり使用されているものである。この錠はシリンダー2とタンブラー4とアウター1とから構成されている。図2(A)に示すように、シリンダー2は断面が円形の中実の筒状体であり、手前側端面2aからシリンダー2の内部に向けて軸方向に鍵6の挿入孔21が設けられている。そして径方向にはタンブラー挿入孔22が複数設けられている。シリンダー2はアウター1内に、解錠時所定角度内で回動自在に配位される。タンブラー4は、シリンダー2のタンブラー挿入孔22に挿入されるものであり、図3に示すような、中空の略四角形の金具である。このタンブラー4は、突出部41とガイド部42とばね受け部43と鍵山押圧部44とからなる。タンブラー挿入孔22に隣合うばね挿入部23に挿入されているばね3の付勢により、通常(施錠)時は、シリンダー2の径方向外側に向けて突出部41がシリンダー2から突出している。アウター1は、シリンダー2が挿入される筒状の中空部分で、通常はケーシング等の外装部分と一体となっている。アウター1内部には、図4(A)に示すように、シリンダー2から突出するタンブラー4の突出部41を受容する受容凹部12が設けられている。この受容凹部12に突出部41が受容されることにより、シリンダー2の周方向への回動が阻止されている。
【0003】
タンブラー4はシリンダー2の軸方向に沿って複数設けられているが、手前側端面2aから見て最奥部に位置する最奥部タンブラー4aは、図2(C)に示すようにシリンダー2の軸方向への抜け止めとして作用する。なお、タンブラー4と最奥部タンブラー4aとは、機能が異なるだけで、形状等外観は全く同一のものである。シリンダー2内に挿入された鍵6に刻まれた鍵山62に鍵山押圧部44が押圧されることにより、タンブラー4全体が押し下げられ、図2(B)に示すように突出部41がシリンダー2内に収納される。これにより、シリンダー2が回動可能になる。しかし、最奥部タンブラー4aについては、鍵6によりこのような作用を受けず、ばね3の押圧を受けてシリンダー2から常時突出している。アウター1内部には、図2(C)に示すように最奥部タンブラー受容凹部12aが設けられており、その最奥部タンブラー受容凹部12aの設けられているシリンダー2の周方向の範囲内においては、シリンダー2が回動可能である。そして最奥部タンブラー4aが、最奥部タンブラー受容凹部12aと受容凹部12との間に位置するアウターストッパー部1aに当接するために、シリンダー2の軸方向の動きが阻止されている。
【0004】
ここで、シリンダー2のアウター1への組み込み方法について述べる。まず、シリンダー2のばね挿入部23にばね3を挿入する。その後、タンブラー挿入孔22にタンブラー4及び最奥部タンブラー4aを挿入する。そしてシリンダー2の手前側端面2aから鍵6を挿入すること等によって、タンブラー4をシリンダー2の内部に押し込む。ただし、最奥部タンブラー4aについては、鍵6の挿入によっては押し込まれないので、別途押し込みながらアウター1内に挿入を行う。図4(A)は、シリンダー2の挿入時に奥側端面2bがタンブラー受容凹部12部分を通過する状態の図で、図4(C)のA−A矢視に相当する図である。図4(B)は、シリンダー2が完全にアウター1へ収納された状態の図であり、図4(A)(B)ともにシリンダー2の奥側端面2b方向から見た図である。図4(C)に示すように、タンブラー受容凹部12と最奥部タンブラー受容凹部12aとの間には、最奥部タンブラー4aと当接してシリンダー2の軸方向への移動を阻止するアウターストッパー部1aが設けられている。このため、タンブラー受容凹部12に沿ってシリンダー2を挿入した場合、前記のように最奥部タンブラー4aは、ばね3の付勢によって常にシリンダー2の外部に突出しようとするため、アウターストッパー部1aに干渉してしまい、それ以上奥側にシリンダー2を挿入することができない。そのため、このアウターストッパー部1aによる干渉を避けるため、図4(A)に示すように、タンブラー受容凹部12を避けて、所定角度シリンダー2を回転させた状態で挿入作業を行い、図4(B)に示すように、最奥部タンブラー受容凹部12a部分に最奥部タンブラー4aが到達した時に初めてシリンダー2の外部に突出するようにして組立てを行う。これらの工程を経て、シリンダー錠が完成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
次に、このシリンダー錠の作動状態について説明を続ける。正常な状態であれば、最奥部タンブラー受容凹部隅部12bは鋭角であるために、最奥部タンブラー4aが図5(A)に示すように引っ掛かり、シリンダー2の周方向への回動を阻止する。しかし、受容凹部隅部12bに塗料がたまったり、ダイキャスト成形不良等の製造上の問題により、図5(B)に示すように受容凹部隅部12bが丸みを帯びてしまうことがある。この時、最奥部タンブラー4aが、前記で説明した、本来止まるべき所を超えてシリンダー2の周方向に回動してしまい、最奥部タンブラー4aがシリンダー2内に収納されてしまうことがあり、その場合には、図2(C)に示すように、最奥部タンブラー4aがシリンダー2から常時突出して、アウターストッパー部1aに当接することで果たしてきた、シリンダー2の軸方向の動きを阻止する機能が失われてしまう。つまり、前記に説明した組立て時の状態が再現されてしまい、挿入時と逆にシリンダー2がアウター1から容易に抜けてしまうということである。本願発明はこの問題に鑑み、最奥部タンブラー4aがシリンダー2内に収納されてしまうことによるシリンダーの抜けに関して、対策をなすことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本願第1の発明においては、内部にシリンダー挿入孔11と、そのシリンダー挿入孔11の一部に設けられた受容凹部12とを有するアウター1と、アウター1のシリンダー挿入孔11に収納されるシリンダー2と、シリンダー2が備えるタンブラー挿入孔22内に配位され付勢手段3により付勢されてアウター1の受容凹部12に対して出没可能であるタンブラー4とを備え、タンブラー4を、アウター1に対して出没させることによって、施錠及び解錠がなされるシリンダー錠において、アウター1に対するシリンダー2の抜け止めとして機能する、少なくとも1つのタンブラー4aをピン5で固定することにより、このタンブラー4aがシリンダー2内に押し込まれることによる、シリンダー2のアウター1からの抜けを防止するものであり、シリンダー2にはピン挿入孔24が形成され、ピン5は、ピン挿入孔24からシリンダー2内部に向けて打ち込まれるものであり、抜け止めとして機能する上記のタンブラー4aは、タンブラー挿入孔22内へ摺動可能に挿入される、左右に位置するガイド部42,42を備え、当該タンブラー4aは、シリンダー2内部において、上記両ガイド部42,42の間にピン当接面45を備え、ピン当接面45がピン5に当ることで、当該タンブラー4aに対してシリンダー2内部へ押し込もうとする力Pをピン5が受け止め、当該タンブラー4aがシリンダー2内部に押し込まれるのを防止したことを特徴とするシリンダー錠を提供する。
【0007】
また、本願第2の発明においては、抜け止めとして機能する上記のタンブラー4aが、上部に位置する突出部41と、左右に位置する上記ガイド部42とを備え、突出部41の下部が上記のピン当接面45を形成するものであることを特徴とする請求項1記載の、シリンダー錠を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。図1は本願発明の実施の形態に係るシリンダー錠を組み込んだ自転車用錠の使用状態を示す図である。図2はシリンダーとタンブラーの動作状態を示す説明図である。図3はタンブラー単体の正面図、図4はシリンダー錠の組立工程を示す参考図である。図5は最奥部タンブラーがシリンダー内部に押し込まれてしまう状態を示す説明図、図6は本願発明の実施例を示す説明図である。また、図7は、ピンを示す斜視図である。
【0009】
本願発明に係るシリンダー錠の適用例として、自転車用錠があげられる。まずこれについて簡単に説明する。この自転車用錠は、図1に示すように自転車の後輪部分のフレーム101に取付けられており、後輪(図示省略)を外側から跨ぐようにして配位される、湾曲した筒状であるケーシング102と、その内部に出没可能に収納される弧状の閂片103等からなる。ケーシング102から閂片103を引き出した状態で、ケーシング102に組み込まれたシリンダー錠104を操作することによりその状態を固定することができ、後輪通過空間105を環状に閉鎖することができる。つまり、前記閂片103を自転車後輪の内部に通した状態で固定でき、自転車後輪を回動不能にできるものである。
【0010】
このシリンダー錠はシリンダー2とタンブラー4(本例では板タンブラー)とアウター1とから構成されている。図2(A)に示すように、シリンダー2は断面が円形の中実の筒状体であり、手前側端面2aからシリンダー2の内部に向けて軸方向に鍵6の挿入孔21が設けられている。この挿入孔21は、鍵6の表面に刻まれた溝61に合わせた形状となっており、異形の鍵を差し込めないようになっている。そしてシリンダー2の外周部2cから内部に向けて、長方形断面のタンブラー挿入孔22が複数、軸方向に並んで貫通している。またタンブラー挿入孔22に接して、円形断面の非貫通の孔であるばね挿入部23が設けられている。シリンダー2は、後述するアウター1内に解錠時、周方向について所定角度内で回動自在となるように収納される。
【0011】
タンブラー4は、シリンダー2のタンブラー挿入孔22に挿入されるものであり、図3に示すような中空の略四角形の金具である。このタンブラー4は、突出部41とガイド部42とばね受け部43と鍵山押圧部44とからなる。突出部41は、上部に位置する部分であり、アウター1内部に設けられる受容凹部12に合わせた形状であり、最上部は円弧を描いている。ガイド部42は、タンブラー挿入孔22内に摺動可能に挿入される、左右に位置する部分である。また、ばね受け部43は、ガイド部42の一方から突出している小片で、ばね挿入部23に挿入されているばね3の付勢を受ける部分である。よって、ばね3とタンブラー4とをシリンダー2に組み込んだ状態においては、ばね3の付勢によりシリンダー2の径方向外側に向けて、突出部41がシリンダー2から突出している。鍵山押圧部44は、挿入孔21に挿入される鍵6の鍵山62に押圧される部分であり、これにより鍵6を挿入孔21に挿入した際にタンブラー4がシリンダー2内部に収納され、シリンダー2が所定角度内で回動可能になり、解錠がなされる。ばね3は、本願発明の実施の形態においてはコイルスプリングを使用しているが、これに限定されるものではなく、ゴムや他の形状のばね等付勢手段であれば他のものを使用して良い。また突出部41の下部はピン当接面45を形成している。
【0012】
アウター1は、シリンダー2が挿入される略円筒状の中空部分を持つ構成要素であり、本願発明の実施の形態における自転車錠においては、ケーシングと一体のものでアルミダイキャスト製である。なお、形態や材質はこれに限定されるものではなく、例えばケーシングと別体のものとしても良い。アウター1の中空部分には、シリンダー2から突出するタンブラー4の突出部41を受容する受容凹部12が設けられている。これは図4(A)に示すように、アウター1内部の円筒状の中空部分から、その円筒と同心であり、タンブラー4の突出部41に対応する所定の径分の奥行と幅とで、外側に向かって形成される溝である。この受容凹部12に突出部41が受容されることにより、シリンダー2の周方向への回動が阻止される。この状態が、シリンダー錠が施錠された状態である。
【0013】
タンブラー4は、図2(A)に示すようにシリンダー2の軸方向に形成される複数のタンブラー挿入孔22にそれぞれ組み込まれているが、手前側端面2aから見て最奥部に位置する最奥部タンブラー4aは、図2(C)に示すように、アウター1内部に形成されるアウターストッパー部1aよりも奥側に位置する。なお、タンブラー4と最奥部タンブラー4aとは、機能が異なるだけで、形状等外観は全く同一のものである。タンブラー4の突出部41は、図2(B)に示すように、シリンダー2内に挿入された鍵6に刻まれた鍵山62にタンブラー4の鍵山押圧部44が押圧されることにより、押し下げられシリンダー2内に収納される。これによりシリンダー2が回動可能になる。この状態が、シリンダー錠が解錠された状態である。一方、最奥部タンブラー4aについては、鍵6により前記のような作用を受けず、常時ばね3の押圧を受けてシリンダー2から突出している。アウター1内部には、図4(B)に示すように、受容凹部12と同じような形状であるが、最奥部タンブラー4aの幅に比べて、周方向に所定長さの余裕を持って形成された、最奥部タンブラー受容凹部12aが設けられており、その最奥部タンブラー受容凹部12aの設けられている範囲内においては、シリンダー2が周方向に回動可能となる。そしてシリンダー2は、最奥部タンブラー4aがアウターストッパー部1aと当接することにより軸方向の動きが阻止される。
【0014】
従来の場合、最奥部タンブラー4aはばね3の押圧のみを受けてシリンダー2から突出していたので、前記に説明したような事情により最奥部タンブラー4aがシリンダー2内部に押し込まれてしまうことがあった。そこで本願発明に係るシリンダー錠の実施例は、図6(A)に示すように、シリンダー2の奥側端面2bからシリンダー2内部に向けてピン5を打ち込むことにより、図6(B)に示すように、最奥部タンブラー4aに対してシリンダー2内部へ押し込もうとする力Pが作用した場合でも、最奥部タンブラー4aのピン当接面45がピン5に当たることで、ピン5が力Pを受け止め、これにより最奥部タンブラー4aがシリンダー2内部に押し込まれてしまうことを防止したものである。ピン5は奥側端面2bにおいて、ピン当接部45がシリンダー2の内部に存在する位置に対し、僅かに内側の位置であり、所定の深さに形成されたピン挿入孔24に打ち込まれる。本願発明の実施の形態においては、ピン5にはスプリングピンを使用している。これは図7に示すようなものであり、1枚の板状の鋼材を略円筒状に丸め、継目部分5aに所定の間隔を設けたものであり、その断面の直径をピン挿入孔24よりも大きく形成する。よって、ピン挿入孔24にピン5が打ち込まれた際、この継目部分5aの間隔が圧縮される。これにより、ピン5自体が広がろうとする力がピン挿入孔24内部で働くために、ピン5が抜けにくくなる。よって、前記製造上の問題により、図5(B)に示すように受容凹部隅部12bが丸みを帯びてしまうことがあっても、ピン5が存在するため最奥部タンブラー4aがシリンダー2内に押し込まれてしまうことがない。これにより、最奥部タンブラー4aが果たしている、シリンダー2の軸方向の動きを阻止する機能が失われてしまうことがなく、シリンダー2がアウター1から抜けてしまうことがない。
【0015】
ここで、シリンダー2のアウター1への組み込み方法について述べる。組み込み方法のプロセスは、従来のものと基本的に同様である。まず、シリンダー2のばね挿入部23にばね3を挿入する。その後、タンブラー挿入孔22にタンブラー4及び最奥部タンブラー4aを挿入する。そしてシリンダー2の手前側端面2aから鍵6を挿入すること等によって、タンブラー4をシリンダー2の内部に押し込む。ただし、最奥部タンブラー4aについては、鍵6の挿入によっては押し込まれないので、別途押し込みながらアウター1内に挿入を行う。図4(A)は、シリンダー2の挿入時に奥側端面2bがタンブラー受容凹部12部分を通過する状態の図で、図4(C)のA−A矢視に相当する図である。図4(B)は、シリンダー2が完全にアウター1へ収納された状態の図であり、図4(A)(B)ともにシリンダー2の奥側端面2b方向から見た図である。図4(C)に示すように、タンブラー受容凹部12と最奥部タンブラー受容凹部12aとの間には、最奥部タンブラー4aと当接してシリンダー2の軸方向への移動を阻止するアウターストッパー部1aが設けられている。このため、タンブラー受容凹部12に沿ってシリンダー2を挿入した場合、前記のように最奥部タンブラー4aは、ばね3の付勢によって常にシリンダー2の外部に突出しようとするため、アウターストッパー部1aに干渉してしまい、それ以上奥側にシリンダー2を挿入することができない。そのため、このアウターストッパー部1aによる干渉を避けるため、図4(A)に示すように、タンブラー受容凹部12を避けて、所定角度シリンダー2を回転させた状態で挿入作業を行い、図4(B)に示すように、最奥部タンブラー受容凹部12a部分に最奥部タンブラー4aが到達した時に初めてシリンダー2の外部に突出するようにして組立てを行う。前記の工程を経て、タンブラー4の部分と最奥部タンブラー4aの部分についてシリンダー2が全てアウター1内に挿入された後、シリンダー2の奥側端面2bに設けられているピン挿入孔24に、最奥部タンブラー4aより内部に先端が位置するようにピン5を打ち込むことで、最奥部タンブラー4aを固定して完成となる。
【0016】
本願発明の実施の形態は、これまでに説明したものに限定されるものではなく、種々に変更して実施可能である。例えば、ピン5としてスプリングピン以外にねじやリベットを用いるものとしても良い。また、最奥部タンブラー4aを1つではなく複数設けても良い。また、鍵6と干渉しなければ、最奥部タンブラー4aを最奥部でなく、シリンダー2手前側の他の位置に変更しても良い。また、タンブラー4及び最奥部タンブラー4aを丸棒状等、他の形状としても実施可能である。また、本願発明の実施の形態においては、組立て作業で最奥部タンブラー4aを当初シリンダー2の内部に押し込んで、その状態のままアウター1に押し込み、その後最奥部タンブラー4aをシリンダー2から突出させるという工程の便宜上、最奥部タンブラー4aをばね3により付勢させているが、組立て後このばね3は全く機能しなくなるため、部品点数の減少のためにばね3を省略して、単に最奥部タンブラー4aをシリンダー2から引き出して、その後ピン5で固定するようにしても良い。また、このシリンダー錠の適用例は自転車用錠に限定されるものではなく、タンブラーを使用するものであれば、チェーン錠やワイヤー錠等種々の錠に適用可能である。
【0017】
【発明の効果】
最奥部タンブラーをピンにより固定することで、最奥部タンブラーがシリンダー内に収納されてしまうことによって引き起こされるシリンダーの抜けを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係るシリンダー錠を組み込んだ自転車用錠の使用状態を示す図である。
【図2】シリンダーとタンブラーの動作状態を示す説明図であり、図2(A)は鍵をシリンダーに差し込む以前の状態を示し、図2(B)は鍵をシリンダーに差し込んだ状態を示す。図2(C)は図2(B)の状態を示す要部断面図である。
【図3】タンブラー単体の正面図である。
【図4】シリンダー錠の組立工程を示す参考図であり、図4(A)はシリンダーの挿入時にシリンダーの奥側端面がタンブラー受容凹部12付近を通過する状態の図である。図4(B)は、シリンダー2が完全にアウター1内へ収納された状態の図である。図4(C)は、シリンダー2が挿入される途中の状態を示す要部断面図である。
【図5】最奥部タンブラーがシリンダー内部に押し込まれてしまう状態を示す説明図であり、図5(A)は正常な状態を示す図、図5(B)は正常でない状態を示す図である。
【図6】図6(A)は本願発明の実施例を示す説明図であり、図6(B)はピンの打ち込まれた状態を説明するための端面図である。
【図7】ピンを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 アウター
11 シリンダー挿入口
12,12a 受容凹部
2 シリンダー
3 付勢手段,ばね
4 タンブラー
4a (最奥部)タンブラー
5 固定手段,ピン

Claims (2)

  1. 内部にシリンダー挿入孔(11)と、そのシリンダー挿入孔(11)の一部に設けられた受容凹部(12)とを有するアウター(1)と、アウター(1)のシリンダー挿入孔(11)に収納されるシリンダー(2)と、シリンダー(2)が備えるタンブラー挿入孔(22)内に配位され付勢手段(3)により付勢されてアウター(1)の受容凹部(12)に対して出没可能であるタンブラー(4)とを備え、タンブラー(4)を、アウター(1)に対して出没させることによって、施錠及び解錠がなされるシリンダー錠において、
    アウター(1)に対するシリンダー(2)の抜け止めとして機能する、少なくとも1つのタンブラー(4a)をピン(5)で固定することにより、このタンブラー(4a)がシリンダー(2)内に押し込まれることによる、シリンダー(2)のアウター(1)からの抜けを防止するものであり、
    シリンダー(2)にはピン挿入孔(24)が形成され、
    ピン(5)は、ピン挿入孔(24)からシリンダー(2)内部に向けて打ち込まれるものであり、
    抜け止めとして機能する上記のタンブラー(4a)は、タンブラー挿入孔(22)内へ摺動可能に挿入される、左右に位置するガイド部(42)(42)を備え、
    当該タンブラー(4a)は、シリンダー(2)内部において、上記両ガイド部(42)(42)の間にピン当接面(45)を備え、ピン当接面(45)がピン(5)に当ることで、当該タンブラー(4a)に対してシリンダー(2)内部へ押し込もうとする力(P)をピン(5)が受け止め、当該タンブラー(4a)がシリンダー(2)内部に押し込まれるのを防止したことを特徴とするシリンダー錠。
  2. 抜け止めとして機能する上記のタンブラー(4a)は、上部に位置する突出部(41)と、左右に位置する上記ガイド部(42)とを備え、
    突出部(41)の下部が上記のピン当接面(45)を形成するものであることを特徴とする請求項1記載のシリンダー錠。
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