JP4519228B2 - Sanitary paper containing high-quality cellulose fibers extracted from plastic-coated paper raw materials - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は牛乳パック等のプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維が高配合されているにも拘らず、夾雑物が少ない、プラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を高配合した衛生用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トイレットペーパー,ティシュペーパー,ロールペーパータオル,ハンドペーパータオル,ナプキン原紙の如き衛生用紙のうち、トイレットペーパーにおいては模造や色上と呼ばれる上質系古紙を地球釜で蒸解し、その後、精選・洗浄工程を経て脱インキする方式で得られる繊維が利用されてきていたが、近年では模造や色上をパルパーで離解し、その後熟成タワーで熟成した後、脱インキのための洗浄工程及び異物除去のためのスクリーニング工程を経て得られるセルロース繊維を使用することが一般的であり、更に最近では地球釜で蒸解する方法の代わりにパルパーで低温で薬品処理する方法に変わりつつある。しかしながら、これらの方法では灰分除去が完全でないためトイレットペーパーの紙質が硬くなること、上質紙に由来する蛍光染料が残存すること、離解による微細繊維が多くなることにより抄紙工程で抄速を高めることができないこと、白水の回収が困難になること等の問題点があった。
またティシュペーパー,ロールペーパータオル,ナプキン原紙等においてはバージンバルブを原料として製造することが一般的であった。
【0003】
一方、牛乳パック等プラスチック被覆紙原料からセルロース繊維を取り出す方法としては、特開昭60−134089号公報や特開平4−163385号公報や特開平6−313285号公報等に開示されている方法が知られている。即ち、特開昭60−134089号公報に開示されている発明は、ラミネート故紙を含む製紙原料をストレーナー付きパルパーで破砕した粗大紙片を10時間以上熟成タワーに貯留して水和、膨潤させて紙片とラミネート片の結合を緩めた後にスクリーンにてラミネート片を分離除去する方法であり、特開平4−163385号公報に開示されている発明は、ラミネート故紙をパルパー内でアルカリ添加下に大きなフレーク状に離解した後に熟成タワーで30分〜24時間熟成した後、希釈スラリーをスクリーン処理することを特徴とする方法である。また特開平6−313285号公報に開示されている発明は、牛乳パックやポリラミネート紙の古紙原料を水,苛性ソーダ,脱墨剤等と共にパルパーにより破砕した後に熟成タワー中で10〜20時間貯留して膨潤させパルプ化し、次いで除塵、精製することを特徴とするプラスチック被覆紙の古紙のパルプ化法である。
しかしながらこれらいずれの方法もプラスチック被覆紙原料から生じる夾雑物を精度良く除去することが困難であり、また熟成タワーにおいて薬品添加の状態で10時間程度の熟成工程があるため衛生用紙に利用する場合、充分な柔軟性,吸水性を保つことがむずかしくなる等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記した如き従来技術を使用して製造した衛生用紙の欠点を改良し、牛乳パックのようなプラスチック被覆紙を原料とし、これから再生した良質のセルロース繊維を60〜100重量%と高配合させた坪量10〜50g/m2 で、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.34−80「衛生用薄葉紙の柔らかさ試験方法」で測定される柔らかさが縦10mN/100mm以下、横7mN/100mm以下であるトイレットペーパー,ティシュペーパー,ロールペーパータオル,ハンドペーパータオル,ナプキン原紙の如き衛生用紙を得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく種々検討の結果、坪量10〜50g/m2の衛生用紙においてプラスチック被覆用紙の原料から再生したセルロース繊維を使用することによってプラスチック被覆用紙の原料に起因する夾雑物が品質に大きく影響することを究明し、特殊な方法で取り出したプラスチック被覆紙を原料としたセルロース繊維を使用することにより夾雑物の量と柔らかさとを一義的に規定し、吸水度を二義的に規定することにより優れた品質の衛生用紙を得ることができることを究明し、本発明に到達したのである。
【0006】
即ち、本発明に係るプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を高配合した衛生用紙は、50〜90℃の温水が注入されているストレーナー付きパルパー内に原料濃度が5〜30重量%となるようにプラスチック被覆紙原料を細分化することなく投入し、該ストレーナー付きパルパーの運転を継続しながら、アルカリ薬品を次に添加する酸化漂白剤の漂白効果が好適に発揮されるpH範囲になるように添加した後、酸化漂白剤を酸化電位が0.2〜1.2ボルトになるように添加する一連のパルパー処理を短時間で行い、次いでパルパーストレーナー処理によりプラスチックの大部分を除去する工程を経ることによってTAPPI−UM240 1985 による機械パルプの結束繊維含有量が0〜5重量%になる状態とした後、引き続き該プラスチックの大部分を除去したスラリーを重量異物除去クリーナーと粗スクリーンと細スクリーンと軽量異物除去クリーナーとのクリーナーシリーズの4段階処理して得られるプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を60〜100重量%配合させた坪量10〜50g/m2の衛生用紙であって、JISP81451976「紙及び板紙のきょう雑物試験方法」で測定される夾雑物が40mm2/m2以下であり、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.34−80「衛生用薄葉紙の柔らかさ試験方法」で測定される柔らかさが縦10mN/100mm以下、横7mN/100mm以下であることを必要とする。
JISP8145 1976 「紙及び板紙のきょう雑物試験方法」で測定される夾雑物が40mm 2 /m 2 以下でなければならないのは、プラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維を用いた紙中の夾雑物は、細片化されたプラスチックや印刷物によるチリを主体としていてパルプ工程の除塵,精選工程において完全に除去できなかったものであり、その結果この夾雑物が肌触りを悪くしていたのであるが、夾雑物が40mm2/m2以下であればパルプの種類由来を問わず充分な品質の衛生用紙を得ることができることを究明したことによる。
【0007】
衛生用紙としての特性としては、ティッシュペーパーは顔の脂やクリーム等の他、汗や鼻水や涙や点眼薬等を拭き取るときに主として用いる薄葉紙であって、湿潤強力樹脂を配合しており、裂け難く,吸水性が高く,柔軟性があり,毛羽立たないことが、トイレットペーパーは水洗トイレにおいて溶け易いように湿潤強力樹脂は配合しておらず、柔軟性,ほぐれ易さ,吸水性を有していることが、またロールペーパータオルやハンドペーパータオルは肌に付いた水を拭き取るためのものであるから普通湿潤強力樹脂を配合しており、柔軟性,吸水性,無臭,湿潤強さを有していることが望まれる。
【0008】
これらの特性の内、前記夾雑物に次いで、肌触りの面から柔軟性(柔らかさ)が、また拭き取り性から吸水性が衛生用紙全般を通じて特に重要な因子である。
【0009】
衛生用紙の柔らかさとして、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.34−80「衛生用薄葉紙の柔らかさ試験方法」で測定される柔らかさの値が縦方向で10mN/100mm以下、横方向で7mN/100mm以下であることが必要である。この値は、小さい程柔らかいことを示し、衛生用紙の種類を問わず前記範囲内にあれば肌触りが良好である。
【0010】
また、紙の吸水度は紙の水を吸収する程度を示すもので、特定の試験片が一定量の水を吸収するのに要する時間(秒)で表わし、値が小さい程吸水性が良い。吸水度はJISS31041992「ティッシュペーパー」に規定されており、ティッシュペーパーのJIS規格は8秒以下と規定されている。しかしながら、湿潤強力樹脂を配合しないトイレットペーパーを含む全衛生用紙に適用するには4秒以下にすることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を高配合した衛生用紙を実施例及び比較例によって説明する。
I 本発明で使用するプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維は、牛乳パックから次の方法により作成した。
50〜90℃の温水が注入されているストレーナー付きパルパー内に原料濃度が5〜30重量%となるように牛乳パックを細片化することなく投入し、該ストレーナー付きパルパーの運転を継続しながら、アルカリ薬品を次に添加する酸化漂白剤の漂白効果が好適に発揮されるpH範囲になるように添加した後、酸化漂白剤を酸化電位が0.2〜1.2ボルトになるように添加する一連のパルパー処理を短時間で行い、次いでパルパーストレーナー処理によりプラスチックの大部分を除去する工程を経ることによってTAPPI−UM2401985による機械パルプの結束繊維含有量が0〜5重量%になる状態とした後、引き続き該プラスチックの大部分を除去したスラリーを重量異物除去クリーナーと粗スクリーンと細スクリーンと軽量異物除去クリーナーとのクリーナーシリーズの4段階処理して得られるプラスチック被覆紙原料から良質のセルロース繊維を取り出す方法。
【0012】
II また、比較例で使用するセルロース繊維は、プラスチック被覆紙原料である牛乳パック又はプラスチック被覆紙原料ではない色上、模造古紙から特開平6−313285号公報に記載されている次の方法により作成した。
ストレーナー付きパルパーに古紙原料を水,苛性ソーダ,脱墨剤(古紙原料が牛乳パックである場合には脱墨剤は使用せず)等と共に供給し、パルパーにより上記古紙原料を次工程に流送できる程度の大きさに破砕して排出し、排出された破砕紙片を脱水して熟成タワーに投入し、タワー内に10〜20時間程度、堆積貯溜して紙片を膨潤化させることによりその大部分をパルプ化させ、次いで熟成タワーの底部からパルプ及び膨潤した破砕紙片を引出し、次の除塵,精選工程に流送してパルプ化する方法。
【0013】
前記I及びIIで得たセルロース繊維及びバージンパルプから得たセルロース繊維を使用して抄紙した衛生用紙を以下の試験方法により測定した。
坪量:JISP81241976「紙のメートル坪量測定方法」
白色度:JISP81231961「紙及びパルプのハンター白色度試験方法」
ほぐれ易さ:JISP45011993「トイレットペーパー」
数値が低い程、ほぐれ易いことを示す。
夾雑物:JISP81451976「紙及び板紙のきょう雑物試験方法」
柔らかさ:J.TAPPI紙パルプ試験方法No.34−80「衛生用薄葉紙の柔らかさ試験方法」
数値が低い程、柔らかいことを示す。
吸水度:JISS31041992「ティッシュペーパー」
数値が低い程、吸水し易いことを示す。
【0014】
【実施例】
実施例1
Iの牛乳パックから取り出した良質のセルロース繊維100重量%、IIの特開平6−313285号公報に記載されている発明により牛乳パックから取り出したセルロース繊維100重量%、IIの特開平6−313285号公報に記載されている発明により色上、模造古紙から取り出したセルロース繊維100重量%、及びバージンパルプから得たセルロース繊維100重量%をそれぞれ使用して抄紙したトイレットペーパーを2枚重ねに加工した製品について品質試験を行った結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
実施例2
Iの牛乳パックから取り出した良質のセルロース繊維とバージンパルプから得たセルロース繊維とを各種配合比で抄紙したトイレットペーパーを2枚重ねに加工した製品についての品質試験結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】
比較例
IIの牛乳パックから取り出したセルロース繊維とバージンパルプから得たセルロース繊維とを各種配合比で抄紙したトイレットペーパーを2枚重ねに加工した製品についての品質試験結果を表3に示す。
【0019】
【表3】
【0020】
実施例3
Iの牛乳パックから取り出した良質のセルロース繊維80重量%とバージンパルプから得たセルロース繊維20重量%をそれぞれ使用してティッシュペーパーを2枚重ねに加工した製品と、IIの牛乳パックから取り出したのセルロース繊維80重量%とバージンパルプから得たセルロース繊維20重量%をそれぞれ使用してティッシュペーパーを2枚重ねに加工した製品とについての品質試験結果を表4に示す。
【0021】
【表4】
【0022】
実施例4
Iの牛乳パックから取り出した良質のセルロース繊維とバージンパルプから得たセルロース繊維とを各種配合比で抄紙したティッシュペーパー及びIIの牛乳パックから取り出したセルロース繊維とバージンパルプから得たセルロース繊維とを各種配合比で抄紙したティッシュペーパーについての吸水度測定結果を表5,6に示す。
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】
【発明の効果】
以上に詳述した実施例から明らかなように、本発明に係るプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を高配合した衛生用紙は、牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維を配合した坪量10〜50g/m2の衛生用紙において、IIの特開平6−313285号公報に開示されている発明で牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維を使用して衛生用紙とするにはこの牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維の配合率を20重量%以下にしなければ肌触りの良好な条件である夾雑物40mm2/m2以下にすることができないのに対して、牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維が高配合の60〜100重量%であるにも拘らず、夾雑物が40mm2/m2以下で肌触りがバージンパルプ100重量%の衛生用紙と遜色の無い衛生用紙である。
【0026】
また、IIの特開平6−313285号公報に開示されている発明で牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維を使用して衛生用紙とするには、この牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維の配合率を60重量%以下にしなければJ.TAPPI紙パルプ試験方法No.34−80「衛生用薄葉紙の柔らかさ試験方法」で測定される柔らかさを縦10mN/100mm以下、横7mN/100mm以下にすることができないのに対して、本発明に係るプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を高配合した衛生用紙は、牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維が高配合の60〜100重量%であるにも拘らず、柔らかさが縦10mN/100mm以下、横7mN/100mm以下であってバージンパルプ100重量%の衛生用紙と遜色の無い衛生用紙である。
【0027】
そして、衛生用紙がティッシュペーパーである場合に、JISS31041992「ティッシュペーパー」で測定される吸水度をティッシュペーパーのJIS規格である8秒以下にするには、IIの特開平6−313285号公報に開示されている発明で牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維を使用して衛生用紙とするにはこの牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維の配合率を60重量%以下にしなければならず、特に本発明の請求項2に規定しているような4秒以下とするためにはこの牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維の配合率20%以下にしなければならないのに対して、本発明に係るプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を高配合した衛生用紙は牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維が高配合の60〜100重量%であるにも拘らず、吸水度が4秒以下でバージンパルプ100重量%の衛生用紙と遜色の無い衛生用紙である。
【0028】
このように本発明に係るプラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を高配合した衛生用紙は、牛乳パックのようなプラスチック被覆紙原料から取り出したセルロース繊維を60〜100重量%という高配合したにも拘らず、バージンパルプ100重量%の衛生用紙と遜色の無い衛生用紙を提供するものであり、近年広く叫ばれている「地球に優しい」衛生用紙である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a sanitary paper that is highly blended with high-quality cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material, with a small amount of contaminants, even though high-quality cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material such as milk cartons are highly blended. It is about.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, among sanitary paper such as toilet paper, tissue paper, roll paper towels, hand paper towels, and napkin base paper, high-quality waste paper, called imitation or color, is digested in a global kettle and then carefully selected and washed. In recent years, fibers obtained by a method of deinking have been used, but in recent years, after imitation and color separation with a pulper, after aging in an aging tower, a cleaning process for deinking and foreign matter removal Cellulose fibers obtained through a screening process are generally used, and more recently, instead of a method of digesting in a global kettle, a method of chemical treatment at a low temperature with a pulper is being changed. However, in these methods, the removal of ash is not complete, so that the paper quality of toilet paper becomes hard, the fluorescent dye derived from fine paper remains, and the number of fine fibers due to disaggregation increases, thereby increasing the papermaking speed. There were problems such as being unable to recover and making it difficult to collect white water.
In tissue paper, roll paper towels, napkin base paper, etc., it is common to produce virgin valves as raw materials.
[0003]
On the other hand, as a method for extracting cellulose fibers from a plastic-coated paper raw material such as milk cartons, methods disclosed in JP-A-60-134089, JP-A-4-163385, JP-A-6-313285 and the like are known. It has been. That is, in the invention disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 60-134089, a coarse paper piece obtained by crushing a papermaking raw material including laminated waste paper with a pulper with a strainer is stored in an aging tower for 10 hours or more and hydrated and swollen to obtain a paper piece. And the laminate piece is separated and removed with a screen after loosening the bond between the laminate piece and the invention disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-163385 is a large flake-like shape in the pulper with alkali added in the pulper. And after aging in an aging tower for 30 minutes to 24 hours, the diluted slurry is screened. Further, the invention disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 6-313285 discloses that raw paper raw materials for milk packs and polylaminate paper are crushed with a pulper together with water, caustic soda, deinking agent, etc. and stored in an aging tower for 10 to 20 hours. This is a pulping method for waste paper of plastic-coated paper, characterized by swelling and pulping, followed by dust removal and purification.
However, in any of these methods, it is difficult to accurately remove impurities generated from the plastic-coated paper raw material, and when used for sanitary paper because there is an aging process of about 10 hours in the aging tower with chemicals added, There were problems such as difficulty in maintaining sufficient flexibility and water absorption.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention improves the drawbacks of sanitary paper produced using the conventional technology as described above, uses plastic-coated paper such as milk cartons as raw materials, and blends high-quality cellulose fibers regenerated from 60 to 100% by weight. With a basis weight of 10 to 50 g / m 2 , Toilet paper, tissue paper, roll paper towel, hand whose softness measured by TAPPI paper pulp test method No.34-80 “Softness test method of sanitary thin paper” is 10 mN / 100 mm or less and 7 mN / 100 mm or less. The object is to obtain sanitary paper such as paper towels and napkin base paper.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies to solve the above problems, the present inventors have attributed to the raw material of plastic-coated paper by using cellulose fibers regenerated from the raw material of plastic-coated paper in sanitary paper with a basis weight of 10 to 50 g / m 2. to contaminants to investigate that greatly affects the quality of the plastic-coated paper by uniquely defining a quantity and softness of contaminants by the use of cellulose fibers as a raw material extracted in a special way, intake water The inventors of the present invention have arrived at the present invention by investigating that a sanitary paper of excellent quality can be obtained by defining the degree unconditionally.
[0006]
That is, the sanitary paper highly blended with high-quality cellulose fibers extracted from the plastic-coated paper raw material according to the present invention has a raw material concentration of 5 to 30% by weight in a pulper with a strainer into which hot water of 50 to 90 ° C. is injected. In this way, the plastic-coated paper raw material is added without being subdivided, and the pH range in which the bleaching effect of the oxidizing bleaching agent to which alkali chemicals are added next is suitably exerted while continuing the operation of the strainer-equipped pulper is achieved. After that, a series of pulper treatments in which an oxidizing bleaching agent is added so that the oxidation potential becomes 0.2 to 1.2 volts are performed in a short time, and then most of the plastic is removed by the pulper strainer treatment. after shives content of mechanical pulp by TAPPI-UM240 1985 is a state to be 0 to 5 wt% by undergoing a pull The quality of cellulose fibers taken out more slurry to remove most of the plastic from the plastic-coated paper material obtained by 4-step process cleaner series of weight foreign matter removal cleaner coarse screen and the fine screen and light weight foreign material removing cleaner A sanitary paper having a basis weight of 10 to 50 g / m 2 blended in an amount of 60 to 100% by weight, and the foreign matter measured by JISP 8145 1976 “Paper and Paperboard Contamination Test Method” is 40 mm 2 / m 2 or less. Oh Ri, J. Softness as measured by TAPPI Paper Pulp Test Method No.34-80 "softness test method sanitary thin paper" is vertical 10 mN / 100 mm or less, requiring der Rukoto less horizontal 7 mN / 100 mm.
JISP8145 1976 “Measurement of contaminants on paper and paperboard” should be less than 40 mm 2 / m 2 because the contaminants in the paper using cellulose fibers taken from the plastic-coated paper raw material Is mainly made up of dust from finely divided plastics and printed materials, which could not be completely removed in the dust removal and selection process of the pulp process, and as a result, this foreign matter made the skin feel bad. This is because it has been found that if the contaminants are 40 mm 2 / m 2 or less, it is possible to obtain sanitary paper of sufficient quality regardless of the type of pulp.
[0007]
As a sanitary paper, tissue paper is a thin paper mainly used for wiping away sweat, runny nose, tears, eye drops, etc. in addition to facial oils and creams. It is difficult, has high water absorption, is flexible, and is not fluffy. Toilet paper does not contain wet strong resin so that it can be easily dissolved in flush toilets, and has flexibility, ease of loosening, and water absorption. In addition, since roll paper towels and hand paper towels are for wiping off water attached to the skin, they are usually formulated with wet strong resin, and have flexibility, water absorption, odorlessness, and wet strength. It is desirable.
[0008]
Among these properties, next to the contaminants, flexibility (softness) from the surface of the skin is a particularly important factor water absorption through sanitary paper General from or wiping property.
[0009]
As the softness of sanitary paper, TAPPI Paper Pulp Test Method No.34-80 10mN / 100mm softness of the value measured in the longitudinal direction in the "softness test method sanitary thin paper" below, is necessary in the horizontal direction is 7 mN / 100 mm or less There is . This value indicates that the smaller the value is, the softer it is, and the touch is good if it is within the above range regardless of the type of sanitary paper.
[0010]
The water absorption of paper indicates the degree of water absorption of paper, and is expressed in the time (seconds) required for a specific test piece to absorb a certain amount of water. The smaller the value, the better the water absorption. The water absorption is defined in JIS 3104 1992 “Tissue Paper”, and the JIS standard for tissue paper is defined as 8 seconds or less. However, in order to apply to all sanitary paper including toilet paper that does not contain wet strong resin, it is preferably 4 seconds or less.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, sanitary paper highly blended with high-quality cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material according to the present invention will be described with reference to examples and comparative examples.
I A high-quality cellulose fiber taken out from the plastic-coated paper raw material used in the present invention was prepared from a milk pack by the following method.
Without putting the milk pack into a pulper with strainer into which hot water of 50 to 90 ° C. has been injected without fragmenting the raw material concentration to 5 to 30% by weight, while continuing the operation of the pulper with strainer, After adding alkaline chemicals so that the bleaching effect of the oxidizing bleaching agent to be added next is in a suitable pH range, the oxidizing bleaching agent is added so that the oxidation potential becomes 0.2 to 1.2 volts. A series of pulper treatments are performed in a short time, and then a process of removing most of the plastic by the pulper strainer treatment is performed so that the binding fiber content of mechanical pulp according to TAPPI-UM240 1985 becomes 0 to 5% by weight. After that, the slurry from which most of the plastic has been removed is removed from the heavy foreign matter removal cleaner, coarse screen, fine screen and lightweight foreign matter removal. A method of extracting high-quality cellulose fibers from plastic-coated paper raw material obtained by the four-stage treatment of the cleaner series with the cleaner
[0012]
II In addition, the cellulose fiber used in the comparative example was produced by the following method described in Japanese Patent Laid-Open No. 6-313285 from imitation waste paper on a color that is not a plastic-coated paper raw material milk pack or plastic-coated paper raw material .
The waste paper raw material is supplied to the pulper with strainer together with water, caustic soda, deinking agent (if the used paper raw material is a milk pack, no deinking agent is used), etc. The crushed paper pieces are dewatered and discharged into a maturing tower, and the bulk of the paper pieces are swelled by depositing and storing in the tower for about 10 to 20 hours to swell the paper pieces. Next, the pulp and swollen crushed paper pieces are drawn from the bottom of the aging tower, and sent to the next dust removal and selection process for pulping.
[0013]
Sanitary papers made using the cellulose fibers obtained in I and II and the cellulose fibers obtained from virgin pulp were measured by the following test method.
Basis weight: JISP 8124 1976 “Metric basis weight measurement method for paper”
Whiteness: JISP 8123 1961 "Testing method for hunter whiteness of paper and pulp"
Unraveling ease: JISP4501 1993 "Toilet paper"
The lower the value, the easier it is to unravel.
Contaminants: JISP 8145 1976 "Testing methods for paper and paperboard contaminants"
Softness: J.M. TAPPI paper pulp test method No.34-80 “Softness test method of sanitary thin paper”
The lower the value, the softer.
Water absorption: JIS 3104 1992 “Tissue paper”
The lower the value, the easier it is to absorb water.
[0014]
【Example】
Example 1
Cellulose fiber 100 wt% of high-quality extracted from milk cartons I, 100 wt% cellulosic fibers extracted from milk cartons with the invention described in JP-A 6-313285 Patent Gazette of II, II of JP-A 6-313285 Patent Publication No. Product made by processing two layers of toilet paper made by using 100% by weight of cellulose fibers taken from imitation waste paper and 100% by weight of cellulose fibers obtained from virgin pulp according to the invention described in the report Table 1 shows the results of the quality test conducted on.
[0015]
[Table 1]
[0016]
Example 2
Table 2 shows the results of quality tests on products obtained by processing two sheets of toilet paper made from high-quality cellulose fibers taken out from I 's milk pack and cellulose fibers obtained from virgin pulp at various blending ratios.
[0017]
[Table 2]
[0018]
Comparative example
Table 3 shows the quality test results of products obtained by processing two sheets of toilet paper made from cellulose fibers extracted from the milk pack of II and cellulose fibers obtained from virgin pulp at various blending ratios.
[0019]
[Table 3]
[0020]
Example 3
A product obtained by processing two layers of tissue paper using 80% by weight of high-quality cellulose fiber taken from the milk pack of I and 20% by weight of cellulose fiber obtained from virgin pulp, and the cellulose fiber taken from the milk pack of II Table 4 shows the results of quality tests for products obtained by processing two sheets of tissue paper using 80% by weight and 20% by weight of cellulose fibers obtained from virgin pulp, respectively.
[0021]
[Table 4]
[0022]
Example 4
Tissue paper made from high-quality cellulose fibers extracted from milk packs of I and cellulose fibers obtained from virgin pulp, and various mixing ratios of cellulose fibers extracted from milk packs of II and cellulose fibers obtained from virgin pulp Tables 5 and 6 show the results of measuring the water absorption of the tissue papers made in the above.
[0023]
[Table 5]
[0024]
[Table 6]
[0025]
【The invention's effect】
As is clear from the examples described in detail above, sanitary paper with high blending of high-quality cellulose fibers extracted from the plastic-coated paper raw material according to the present invention is obtained by combining cellulose fibers extracted from plastic-coated paper raw materials such as milk packs. In the sanitary paper having a basis weight of 10 to 50 g / m 2 , the sanitary paper using cellulose fibers taken out from a plastic-coated paper raw material such as a milk pack in the invention disclosed in JP-A-6-313285 of II In order to achieve this, unless the blending ratio of the cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material such as this milk pack is 20% by weight or less, it is not possible to make the contaminants 40mm 2 / m 2 or less, which is a good condition of the touch. In contrast, cellulose fibers taken from plastic-coated paper raw materials such as milk cartons are highly formulated. Despite a 0-100% by weight, impurities are no sanitary paper feel is of sanitary paper and comparable virgin pulp 100 wt% at 40 mm 2 / m 2 or less.
[0026]
In addition, in order to use sanitary paper using cellulose fibers taken out from a plastic-coated paper raw material such as a milk pack in the invention disclosed in JP-A-6-313285 of II , a plastic-coated paper such as this milk pack is used. Unless the blending ratio of the cellulose fiber taken out from the raw material is 60% by weight or less, The softness measured by TAPPI paper pulp test method No.34-80 “Softness test method for sanitary thin paper” cannot be reduced to 10 mN / 100 mm or less and 7 mN / 100 mm or less. Sanitary paper with high blending of high-quality cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material according to the present invention, although the cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material such as a milk pack is 60-100% by weight of the high blending, This is a sanitary paper that has a softness of 10 mN / 100 mm or less and a width of 7 mN / 100 mm or less and is 100% by weight of virgin pulp and comparable sanitary paper.
[0027]
When sanitary paper is tissue paper, to below 8 seconds water absorbency measured a JIS standard tissue paper in JISS3104 1992 "tissue paper" is in JP-A 6-313285 JP-II In order to use sanitary paper using cellulose fibers extracted from a plastic-coated paper raw material such as a milk pack in the disclosed invention, the mixing ratio of cellulose fibers extracted from the plastic-coated paper raw material such as this milk pack is 60% by weight. In particular, in order to achieve 4 seconds or less as defined in claim 2 of the present invention, the blending ratio of the cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material such as this milk pack should be 20% or less. Whereas it must be taken from the plastic-coated paper raw material according to the present invention Sanitary paper with a high blend of high-quality cellulose fibers has a water absorption of 4 seconds or less and a virgin pulp of 100%, even though the cellulose fibers taken from plastic-coated paper raw materials such as milk cartons are 60 to 100% by weight. It is sanitary paper that is comparable to hygienic paper of weight%.
[0028]
Thus, the sanitary paper highly blended with the high-quality cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material according to the present invention has a high blend of 60 to 100% by weight of cellulose fibers taken out from the plastic-coated paper raw material such as a milk pack. Nevertheless, it provides sanitary paper of 100% by weight virgin pulp and inferior sanitary paper, and is a “earth-friendly” sanitary paper that has been widely screamed in recent years.
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