JP4519002B2 - 鉄塔用雨水集排装置 - Google Patents

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本発明は、雨水が鉄塔の敷地領域に多く落下し、また、鉄塔設置領域の特定の箇所に特に集中して落下することを防止すると共に落下雨水の速度の抑制をする鉄塔用雨水集排装置に関する。
例えば、送電線を支持する鉄塔は、所定の強度を持つように鉄筋を組み合わせ結合して形成されている。鉄塔の高さは数十m〜百数十mにも及ぶものもあり、このような高い鉄塔が雨を受けると、鉄塔の上部位置から下部位置へと雨水が伝わり、鉄塔全体を伝った雨水が集積されて、鉄塔敷地領域以外の領域よりも多い雨水が落下し或いは流下する。
図7は、鉄塔100に雨が降り注いでいる状態を示した説明図である。同図では鉄塔の土台の設置された地面ポイントP1側からP2側、すなわち図の左側から右側に低くなるように傾斜した斜面となっている状態が例示されている。
鉄塔100が雨200を受けると、上述のように鉄塔100を雨水が伝わるが、鉄塔100の構成部材である鉄骨104が互いに交差して接合される交差部104aにおいては、雨水が合流するポイントとなることから、そこで雨水が水滴となって矢印106で示した略鉛直方向に落下する。また、交差部104aの水平方向の位置は比較的近い位置にあるので、その箇所からの水滴の落下は、鉄骨の敷地内の近い位置に集中する。図示したような高い鉄塔100の場合には上部において集まった多量の雨水が集中することとなる。
また、鉄塔100の4本の支柱102の部分でも雨水の集中は多く、支柱102を伝った雨水は支柱102の固定された土台から集中して敷地に流下していく。
上述したような雨水の水滴落下や流下は、鉄塔敷地面の所定箇所に集中した状態となるため、この水滴が落下したり雨水が流下する領域は、地面が掘られたり、土砂が少しずつ流し出され、鉄塔敷地を浸食することとなる。その結果、鉄塔敷地が荒れた状態となり、草木等が育たない等の環境への悪影響も懸念されている。
また、図示したように雨が風の影響により角度が付いた状態で降る場合、鉄塔100の受ける雨水の量は増加し、鉄塔敷地には必然的に敷地外の領域よりも多くの雨水が流れることとなる。したがって、鉄塔敷地の地盤の変化は他の場所よりも急激な変形となっている。
特許文献1には、雨水が鉄塔を伝わって集中的に落下することを防止する技術が開示されている。同文献に開示された技術では、鉄塔を構成する鋼管材の外周を包囲するように取り付けられる雨水止具(4)が示されている。この雨水止具(4)は例えば、鋼管材の外周に固定される取付部と、内周が鋼管材の外周に密接し、外周側が鋼管材の外周に鍔状に広がる環状の遮水板とを有している。この構成により、鋼管材を伝う雨水を遮水板で遮蔽して鉄塔から下方向に落下させることができる。従って、この雨水留具を鉄塔の複数箇所に適宜取り付けることにより鉄塔から落下する雨水を飛散落下させ、雨水が特定箇所に集中的に落下することを防止するものである。
特許文献2には、雨水が鉄塔を伝わって集中的に落下することを防止する他の技術が開示されている。同文献に開示された技術は、送電鉄塔に降り注いだ雨水が、鉄塔の継手内側からその下部にある突上材(52)に伝わり、突上材(52)の交点から集中的に滴下するのを防止するものである。
同文献では、鉄塔の主柱(50)の外周面を取り巻く環状集水溝を形成させる本体部と、本体部に連設されて、環状集水溝内の雨水を主柱の外側方向に誘導して排出する導水部と、本体部を主柱に取り付ける取付手段とを備えた主柱用雨水排出装置が示されている。この装置を継手の直上の主柱(50)に取り付けることにより、主柱に伝わる雨水を継手の直上で補集し、補修した雨水を継手の下部の主柱(50)にバイパスさせるものである。これにより、継手内側から突上材(52)に雨水が伝わることが防止され、従って突上材(52)の交点から鉄塔の敷地内に滴下する雨量が著しく減少される。
特開2004−107881 実開平5−87162
特許文献1に開示された技術では、鉄塔から滴下、流下する雨水を適宜分散することが可能である。しかし、鉄塔に取り付けられた雨水止具(4)で分散された雨水が落下する先が、鉄塔の敷地内であることには変わりがない。従って、少量の雨水の場合には雨水分散機能が有効に働くとしても、降雨量が多く、降雨が長時間続くような場合には、鉄塔敷地の地面の浸食を回避することは困難である。特に、上述のように風によって雨が傾斜して降る場合には、鉄塔敷地に流れる雨水の量が周囲よりも増加するので、この特許文献1に開示された技術ではこの様な現象を防止できず、鉄塔敷地領域の地面の浸食という問題は残っている。
特許文献2に開示された技術では、雨水が主柱(50)から突上材(52)に伝わり、突上材(52)の交点から滴下する雨水の量を減少させることができる。しかし、主柱(50)を伝わる雨水は、上記特許文献1と同様にそのまま鉄塔の敷地領域に落下するので、雨水が他の領域よりも鉄塔敷地内に集中し、敷地の地面の浸食を生じさせるという課題は残されたままである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は降雨時に鉄塔の敷地に雨水が他の領域よりも多量かつ集中して落下、流出することを回避し、鉄塔敷地の地面の変形等を防止することのできる鉄塔用雨水集排装置を提供することにある。
請求項1に係る鉄塔用雨水集排装置は、
降雨時に鉄塔から滴下、流下する雨水を受け、この雨水を前記鉄塔の敷地外に排水する鉄塔用雨水排水装置において、通風性を有する構成とされ所定角度傾斜した非水平状態で前記鉄塔に設けられる1又は複数の滴下フェンス部と、該滴下フェンス部の下端部に設けられ前記滴下フェンス部を流下してきた雨水を集める集水部と、該集水部に連結され前記集められた雨水を前記鉄塔の敷地外の領域まで流す排水部と、を備えたことを特徴とする。
これにより、降雨時において鉄塔の上方から滴下する雨水をこの滴下フェンス部で受け、滴下フェンス部を流れる雨水を集水部で集め、排水部から鉄塔の敷地外部に排水することができる。従って、降雨時において鉄塔の敷地内に流下、落下する雨水の量を減少させることができ、この流下、落下する雨水により敷地面の土砂が洗い流される等、敷地の一部が変形されることが防止される。また、滴下フェンス部に触れてそのまま落下する雨水についてもその落下速度は減少され敷地の変形の防止効果は発揮される。
また、非水平状態で前記鉄塔に設けられる1又は複数の滴下フェンス部は、通風性を持った構造とされているので、鉄塔が横風を受けたときにも滴下フェンス部大きな抵抗となって鉄塔の設置状態の不安定かを生じさせることもない。
請求項2に係る鉄塔用雨水集排装置は、
前記滴下フェンス部が複数設置され、各滴下フェンス部は上下方向位置を異にし、且つ上側に位置する滴下フェンス部は、少なくともその下端辺が下側の滴下フェンス部の存在する領域に重なるようにそれぞれ水平方向位置を変えて設けられている。
これにより、複数設けられた各滴下フェンス部はそれぞれ非水平に傾斜した状態で設置されることから各滴下フェンス部で受けられた雨水はその下端辺に集まりそこから下方に滴下する。そして、上下方向位置を異にして複数設けられた滴下フェンス部の上側の滴下フェンス部の下端辺の下側には下側の滴下フェンス部が位置しているので、上側の滴下フェンス部の下端辺から落下した雨水は下側の滴下フェンス部で順次受けられる。これにより、複数滴下フェンス部を設けることにより、水平方向の広い範囲で落下雨水の集水を行うことが可能となっている。
請求項3に係る鉄塔用雨水集排装置は、
前記滴下フェンス部が、線状体を編んで網状に形成されたことを特徴としている。これにより、通風性を有する滴下フェンス部の製造が簡単なものとなり、また、滴下フェンス部の軽量化も図られている。
請求項4に係る鉄塔用雨水集排装置は、
前記集水部が、前記滴下フェンス部毎に設けられ、長さ方向にほぼ全長に亘って伸長するスリットが形成された略筒状の構成とされ、前記スリット内に前記滴下フェンス部の下端辺を装填した状態で前記滴下フェンス部に取付設置されている。これにより、簡単な構造で集水部が構成され、前記滴下フェンス部の下端辺はこの筒状集水部のスリット内に装填された状態となっているので、確実に流下する雨水を集水することができる。
請求項5に記載の鉄塔用雨水集排装置は、
前記鉄塔の構成要素である脚部の途中位置に設けられ、前記脚部を伝って流下してきた雨水を受ける雨水受け部と、該雨水受け部で受けた雨水を前記鉄塔の敷地外の領域まで流す排水経路と、を備えている。
これにより、鉄塔の主たる構成要素である脚部を伝わる雨水を雨水受け部で受け、排水経路によって受けた雨水を鉄塔の敷地外に排水することが可能となる。従って、簡単な構成によって、脚部を流れ落ちて鉄塔敷地領域の地面を浸食する雨水の流れを無くすことができ、上記請求項1から4の構成による機能に加えて鉄塔敷地の雨水からの保護をより効果的なものとすることができる。
請求項6に記載の鉄塔用雨水集排装置は、
前記雨水受け部が、前記鉄塔の脚部の外周形状に沿って少なくとも前記鉄塔の外側側の脚部外側面にほぼ接触する内側接触部と、該内側接触部の外側に所定幅で延在する底部と、その底部の外側に立設されて底部に雨水を溜める外側壁と、前記底部から雨水を前記鉄塔の敷地外の領域まで流す排水部と、を備えている。
これにより、鉄塔の脚部の外表面流れる雨水を確実に底部に溜めることができ、その底部から排水部によって鉄塔敷地外まで雨水が流される。シンプルな構成であることから脚部に複数個も受けることも可能であり、請求項5の作用効果をより効果的なものとすることができる。
本発明に係る鉄塔用雨水集排装置によれば、降雨時に鉄塔の敷地に周囲よりも多くの雨水が流下し、その雨水によって鉄塔敷地の地面が浸食され、地形の変形や環境の悪化を来すことを確実に防止することが可能となる。
本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。図1は、鉄塔100に本発明にかかる鉄塔用雨水集排装置が適用された例を示している。鉄塔100は図示の都合上中間部分を省略している。図示のように、鉄塔100の幅、ずなわち、主柱材102間の間隔は、土台104側に近づくに連れ、すなわち地面に近づくに連れて広くなっている。
本実施の形態にかかる鉄塔用雨水集排装置10では、雨水を受けてその雨水を下方に流し伝える複数の滴下フェンス部12が鉄塔100の内側で且つ下方寄り位置に設けられている。例えば、上下方向の位置をずらして4枚の滴下フェンス部12が設置されている。各滴下フェンス部12の設置は、鉄塔100を構成する鉄筋に取り付けるか、鉄塔100の鉄筋に取り付けた取付部材(図示せず)に取り付けることなどによって行われる。
そして、特徴的なことは、下側に存する滴下フェンス部12は、上側に存する滴下フェンス部12から流下してきた雨水を受ける様に水平方向位置を調整している。これにより、本実施の形態では、複数の滴下フェンス部12の水平方向の広がりにより、鉄塔100の上方位置から落下してくる雨水を広い範囲受け止めることが可能となっている。すなわち、鉄塔100の上方位置の細い幅を持った部分から落下してくる雨水、例えば、その幅の細い部分の鉄筋の交差部から徐々に落下してきた雨水Rは、下方に位置する複数の滴下フェンス部12で受け止められる。したがって、鉄塔100の上方位置からそのまま鉄塔100の敷地内に落下する雨水の量を減少させることができる。
また、本実施の形態では、最下部に設置される滴下フェンス部12の下端辺に集水部としての集水パイプ14が設けられている。この集水パイプ14は、滴下フェンス部12毎に設けることも可能であるが、本実施の形態のように上側の滴下フェンス部12からの雨水を下側の滴下フェンス部12にて受けるように構成設置した場合には、最も下方側の滴下フェンス部12にのみ取り付けることで、構成の簡略化を図ることも可能である。
また、集水パイプ14には、集水パイプ14に集められた雨水を排水するための排水部として排水ホース16が取り付けられている。排水ホース16は、鉄塔100の敷地領域外まで伸長され、鉄塔100の敷地領域の地面に影響を与えないところで排出される。
図2は、滴下フェンス部12の他の設置例を示している。図示のように、4つの滴下フェンス部12が共通の高さ位置に設置されており、それぞれ、隣の滴下フェンス部12と傾斜方向を異にするように設置され、下端辺にそれぞれ集水パイプ14及び排水ホース16が設けられている。この様な、滴下フェンス部12の設置によれば、所定の設置位置で所定の広がりをもった範囲で雨水の滴下を受け止め、鉄塔100の敷地外へと導くことが可能となる。
この様な、複数の滴下フェンス部12の横並び設置と図1に示したような、上下方向に高さ位置をずらした積層設置は、1つの鉄塔に両者を併せて用いることも可能である。例えば、上部に上下方向へ高さ位置をずらした複数の滴下フェンス部12の設置を行い、下部に図2に示したような横並び設置を行うことも可能である。
図3(A)及び(B)は、滴下フェンス部12の構成例を示している。同図(A)は滴下フェンス部12を正面から見た図、同図(B)は滴下フェンス部12を側面から見た図である。本実施の形態では、図示のように、滴下フェンス部12は線材12aで編まれた網体にて通風性の高い構成とされている。また、滴下フェンス部12の側辺部にはこの線材12aを環状に曲げて形成した支持リング12bが形成され、この支持リング12bにワイヤー12cが挿通されている。
ワイヤー12cの両端部には図示しないカラビナ等の取り付け用部材が設けられており、これらの取付部材によって鉄塔100の構成部材に取り付けられる。また、滴下フェンス部12の他辺側に集水パイプ14が取り付けられている。この集水パイプ14は、図3(B)から理解されるように、略円筒状の構造を有し、長さ方向にほぼ全長に亘って伸長するスリット14aが形成されている。このスリット14aから、滴下フェンス部12の一方側の辺、すなわち、支持リング12bとワイヤー12cを集水パイプ14の内に装填して、集水パイプ14の取付が行われる。具体的には、同図(A)に示されたように図上横方向(矢印200方向)に集水パイプ14をずらしつつ取り付けることにより容易に作業を行うことができる。この構成により、滴下フェンス部12を伝って流下してきた雨水は全て集水パイプ14に流入する。
図4は、集水パイプ14から排水ホース16への接続の例を示しており、実線で示したように、集水パイプ14の一方の端部で排水ホース16への接続を行うか、破線で示したように集水パイプ14の途中位置で底部に開口を設け下方へ排水ホース16を延ばすように構成しても良い。
以上のように、網体を用いて滴下フェンス部12を構成したことにより、雨水を受ける構成部分の軽量化を達成することができ、また、横風に対する抵抗も小さいものとすることができ、上記実施の形態にかかる鉄塔用雨水集排装置の設置により、鉄塔の設置状態への悪影響を抑制しつつ鉄塔敷地内への雨水の落下量を減少させ、鉄塔敷地領域の地盤の保護を図ることが可能となっている。
図5(A)、(B)及び(C)は、本発明にかかる鉄塔用雨水集排装置の更に他の付加的構成要素としての主柱雨受け部材20の実施の形態を示した説明図であり、同図(A)は、主柱雨受け部材20を主柱材102の途中位置に取り付けた状態の説明図、同図(B)は主柱雨受け部材20の構成例を示す概略斜視図、同図(C)は、取付状態の概略平面図である。
図示のように、主柱雨受け部材20は、全体として環状部材を構成するように2つの半体部材20−1及び20−2を備えている。半体部材20−1及び20−2は、雨水受け部としての底部22及び外側壁23を有しており、各一方の端部には長孔25、他方の端部には締結部材24を挿通する挿通穴27が形成されている。この構成により、2つの半体部材20−1及び20−2を主柱材102の外周面を囲むように組み付けて取り付けることが可能である。
すなわち、長孔25における締結部材24の取付位置を調整して、2つの半体部材20−1及び20−2によって構成される環状の主柱雨受け部材20の内周径を調整することができるようになっている。これにより、底部22と主柱材102の外周面との密接状態を良好なものとすることができる。なお、底部22の内周面側の所定領域22aを樹脂などの弾性部材によって構成することで主柱材102への密着性をより良好なものとすることができる。
また、底部22の所定箇所には開口26が設けられ、この開口26は廃す経路としての排水ホース28に連続している。したがって、底部22に溜まった雨水はこの開口26から排水ホース28によって鉄塔100の敷地領域外に排水される。
この構成により、鉄塔100の上部から主柱材102を伝って流下してくる雨水を確実に集水し、鉄塔100の敷地領域外に排水することができる。したがって、1本の鉄塔100に対して上述の滴下フェンス部12とこの主柱雨受け部材20を併設することによって、鉄塔100の細い上部位置から鉄塔100の内側に落下する雨水を滴下フェンス部12によって集水し、鉄塔100の外側部、すなわち、主柱材102を伝って流下する雨水を主柱雨受け部材20によって敷地外に排水することが可能となる。
図6は、本発明にかかる鉄塔用雨水集排装置の更に他の実施の形態である主柱雨受け部材30を示した説明図である。鉄塔100の主柱材102が略L字形状の断面を有する場合に装着される部材であり、図示のように、主柱雨受け部材30も平面形状が略L状に形成されている。
具体的構成としては、略L字状の底部32の外側部及び端部は外側壁34で囲まれている。従って、底部32は略L字断面の主柱材102の外側面と外壁34によって周囲が囲まれた構成となっており、この底部32に雨水を集水することができる。また、底部32には開口34eが形成され、この開口34eには図示しない排水ホースが結合され、溜まった雨水は鉄塔100の敷地外に排水される様になっている。
上述した、主柱雨受け部材20や30は、1本の主柱材102に1個装着する場合に限られず、鉄塔100の設置地域の状況に対応して複数設けることも可能である。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、図1に示した滴下フェンス部12は、網状体で構成する例を示したが、この網体の編み目サイズは種々調整可能であり、また、横風による抵抗の小さい構成であれば必ずしも網状体でなくても足り、例えば格子状の部材でも良い。
本発明の実施の形態にかかる滴下フェンス部を用いた鉄塔用雨水集排装置の構成を示した説明図である。 滴下フェンス部の異なる設置形態に係る鉄塔用雨水集排装置の構成を示した説明図である (A)は実施の形態に係る滴下フェンス部を正面から見た概略説明図、(B)は同じく滴下フェンス部を側面からに見た概略説明図である。 実施の形態に係る滴下フェンス部の排水ホースの設置例を示す説明図である。 本発明にかかる鉄塔用雨水集排装置の実施の形態を示した説明図であり、(A)は実施の形態に係る主柱雨受け部材の装着状態を示す概略側面図、(B)は、実施の形態に係る主柱雨受け部材の構成を示す概略斜視図、(C)は実施の形態に係る主柱雨受け部材の取付状態の概略平面図である。 本発明にかかる鉄塔用雨水集排装置の主柱雨受け部材の他の構成例を示す説明図である。 従来の鉄塔に雨が降り注いでいる状態を示す説明図である。
符号の説明
10 鉄塔用雨水集排装置
12 滴下フェンス部
14 集水パイプ
16 排水ホース
20,30 主柱雨受け部材
22、32 底部
23、34 外側壁
25 長孔
27 挿通穴
100 鉄塔
200 雨

Claims (6)

  1. 降雨時に鉄塔から滴下、流下する雨水を受け、この雨水を前記鉄塔の敷地外に排水する雨水排水装置において、
    通風性を有する構成とされ所定角度傾斜した非水平状態で前記鉄塔に設けられる1又は複数の滴下フェンス部と、
    該滴下フェンス部の下端部に設けられ前記滴下フェンス部を流下してきた雨水を集める集水部と、
    該集水部に連結され前記集められた雨水を前記鉄塔の敷地外の領域まで流す排水部と、を備えたことを特徴とする鉄塔用雨水集排装置。
  2. 前記滴下フェンス部が複数設置され、各滴下フェンス部は上下方向位置を異にし、且つ上側に位置する滴下フェンス部は、少なくともその下端辺が下側の滴下フェンス部の存在する水平方向領域に重なるようにそれぞれ水平方向位置を変えて設けられたことを特徴とする請求項1に記載の鉄塔用雨水集排装置。
  3. 前記滴下フェンス部は、
    線状体を編んで網状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の鉄塔用雨水集排装置。
  4. 前記集水部は、
    前記滴下フェンス部毎に設けられ、長さ方向にほぼ全長に亘って伸長するスリットの形成された略筒状体として構成され、前記スリット内に前記滴下フェンス部の下端辺が装填された状態で前記滴下フェンス部に取付設置されたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の鉄塔用雨水集排装置。
  5. 前記鉄塔の構成要素である脚部の途中位置に設けられ、
    前記脚部を伝って流下してきた雨水を受ける雨水受け部と、
    該雨水受け部で受けた雨水を前記鉄塔の敷地外の領域まで流す排水経路と、を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の鉄塔用雨水集排装置。
  6. 前記雨水受け部は、
    前記鉄塔の脚部の外周形状に沿って少なくとも前記鉄塔の外側側の脚部外側面にほぼ接触する内側接触部と、
    該内側接触部の外側に所定幅で延在する底部と、
    その底部の外側に立設されて底部に雨水を溜める外側壁と、
    前記底部から雨水を前記鉄塔の敷地外の領域まで流す排水部と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の鉄塔用雨水集排装置。
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