JP4517261B2 - 高圧放電ランプ始動用グロースタータ、高圧放電ランプおよび高圧放電ランプ点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧放電ランプ始動用グロースタータ、これを用いた高圧放電ランプおよび高圧放電ランプ点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水銀灯安定器適合形のメタルハライドランプは、水銀灯に較べて高効率であるとともに、高演色であることから、近時徐々に増加してきている。また、メタルハライドランプは、たとえば希土類金属などの発光金属のハロゲン化物をイオン化媒体として発光管内に封入しているため、その封入時に放電を妨げるH2Oといった不純物が混入しやすく、水銀灯に較べて始動しにくい。また、メタルハライドランプにおいては、始動ガスおよびバッファガスとしてアルゴンが封入されているが、始動性を向上させるために、希ガスの封入圧を低下させることが考えられる。ところが、希ガスの封入圧を下げると、点灯したときに電極物質のスパッタリングが生じやすく、そのため寿命中に発光管が黒化し、その結果として光束低下を招く。すなわち、ガス圧低下は、始動性の改善のためには有効であるが、光束維持率については問題がある。
【0003】
以上のような事情から、たとえば水銀灯安定器適合形のメタルハライドランプのような高圧放電ランプにおいては、発光管を収納する外管の内部にグロースタータを発光管に対して並列的に接続してなる始動器を内蔵し、始動に際してグロースタータの動作によって安定器から始動パルス電圧を発生させて、これを発光管に印加するように構成したものが用いられている。しかし、点灯管のスイッチ動作により安定器から発生する始動パルス電圧を印加するだけでは始動に不十分であることから、始動を確実にするために、初期電子源として147Pmを発光管内に封入することが知られている。ところが、147Pmは放射性同位元素であるから、その管理および破棄などが容易でないという問題がある。
【0004】
一方、発光管に紫外線を照射すると、発光管内に光電子が発生して高圧放電ランプの始動性が向上することが従来から知られている。たとえば、特開平1−134848号公報には、紫外線源を発光管に近接させて外管内に配置することが記載されている。この紫外線源は、ホウケイ酸ガラスまたは高シリカガラスからなる紫外光透過物質製の容器の内部に紫外線放射性の媒体を封入するとともに、単一の電極を封装してなり、たとえば紫外光透過物質製の容器の一部に容量結合された発光管の戻りリード線と、上記電極との間で高圧放電ランプの始動中に紫外線を発生し、この紫外線を発光管に照射して始動性を向上させている。(従来技術1)
また、実公昭63−3086号公報には、グロースタータの内部に水銀を封入し、グロースタータの動作によって比較的低い始動パルス電圧を発生してメタルハライドランプを始動させるとともに、水銀蒸気放電によって紫外線を発生し、この紫外線を発光管に照射して始動電圧を低下させることが記載されている。(従来技術2)
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来技術2は、グロースタータ内に水銀を封入して水銀蒸気放電により紫外線を発生させるので、水銀封入工程が必要になるとともに、これを廃棄するときに問題がある。
【0005】
なお、従来技術2においては、グロースタータの放電容器に石英ガラスを用いているため、グロースタータの製造設備の大幅な変更が必要になる。このため、グロースタータの製造が困難になるばかりでなく、高価になるという問題もある。この点については、石英ガラスに代えて通常の軟質ガラスを用いることにより水銀蒸気放電による波長297nm、302nmおよび313nmの紫外線を利用することも示唆されているが、従来から用いられている通常の軟質ガラスは、波長300nm前後の紫外線を殆ど透過しないため、水銀を封入して多量の紫外線が発生するようにしない限り、波長300nm以下で、しかも有効な量の紫外線を外部に透過させて発光管に照射することができない。このため、上述した理由をも勘案すると、実際上実施は困難である。
【0006】
次に、従来技術1においては、たとえば水銀灯用安定器のように2次開放電圧が低い安定器を用いて高圧放電ランプを点灯する場合には、発光管に対する紫外線照射だけで確実に始動させることが困難である。そのため、紫外線照射に加えて始動パルス電圧を発生させたい場合には、紫外線源とグロースタータとを外管内に組み込む必要があり、部品点数が増加して高価になるばかりか、組み立てが面倒になる。
【0007】
なお、従来技術1に用いられている紫外線透過物質製の容器には、硬質ガラスであるところのホウケイ酸ガラスまたは石英ガラスを用いている。いずれのガラスも軟質ガラスに較べると、加工性が悪く、しかも高価である。
【0008】
本発明は、水銀を封入することなく、光電効果による始動性の向上に効果的な波長300nm以下の紫外線を発生するとともに、安定器から始動パルス電圧を発生させることができる高圧放電ランプ始動用グロースタータ、これを用いた高圧放電ランプおよび高圧放電ランプ点灯装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を達成するための手段】
請求項1の発明の高圧放電ランプ始動用グロースタータは、希ガス放電により発生する波長300nm以下の紫外線を実質的に透過し、波長300nmの紫外線の透過率が20%以上である放電容器と;放電容器内に封装された少なくとも一方がグロー放電による発生熱で変位して互いに接触し得る一対の電極と;放電容器内に封入されてグロー放電により少なくとも波長300nm以下を含む紫外線を放射するアルゴンを含む希ガスを主体とし、水銀を含まないイオン化媒体と;を具備していることを特徴としている。
【0010】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0011】
<放電容器について>
放電容器は、希ガス放電により発生する波長300nm以下の紫外線を実質的に透過し得るとともに、可視光透過性、耐火性および気密性を備えた材料であればどのようなものであってもよい。なお、「波長300nm以下の紫外線を実質的に透過し得る」とは、希ガス放電により発生する紫外線であって、かつ波長300nm以下の紫外線の少なくとも一部の波長領域に該当する波長の紫外線を、発光管内に光電効果生じさせることができる程度の割合で透過するような紫外線透過性を有していればよいことを意味する。そして、このようなガラスの紫外線に対する透過性について透過率を用いて表現すれば、波長300nmの紫外線に対する透過率が約20%以上である。ただし、好適には40%以上である。また、「可視光透過性」とは、利用しようとする波長の可視光に対して実質的な透過率を有していることを意味し、したがって必ずしも一般的な可視光の波長域である380〜780nmの全域にわたって実質的に透過しなければならないというようなものではない。
【0012】
波長300nmの紫外線の透過率が20%以上であれば、波長300nm以下の紫外線が放電容器を透過して、発光管を照射することで光電効果により高圧放電ランプの始動を容易にするのに必要な2次電子を放出させることができる。
【0013】
なお、上記の光学特性を有する材料が軟質ガラスである場合には、比較的製造が容易で安価に得ることができる。さらに、波長300nmの紫外線の透過率が40%以上であると、放電容器を透過する紫外線の量が多くなるので、高圧放電ランプの始動が一層容易になるとともに、発光管からの離間距離を相対的に大きくすることができる。したがって、たとえば配光特性を低下させないためなどに対する高圧放電ランプ内におけるグロースタータの配置の自由度が大幅に増加する。
【0014】
次に、上記のような所要の光学的特性を備えた材料の一例を以下に示す。すなわち、組成を特別に調整した軟質ガラス、硬質ガラス、石英ガラスおよび透光性セラミックスなどである。組成を特別に調整した軟質ガラスとしては、たとえばNa2O・CaO・5SiOを主成分とした組成を有するソーダライムガラスが好適し、Al2O3、MgO、K2Oなどの副成分を含むことができる。しかし、Fe2O3などの不純物成分を少なく、たとえばFe2O3を0.001重量%以下にすれば、十分な紫外線透過性を示す。実用的には、Fe2O3は0.01重量%程度であってもよい。さらに、20ppm程度にまで低減すれば、紫外線透過性は極めて良好になる。また、PbO成分も紫外線透過性を阻害するので、実質的に含まないようにするとよい。
【0015】
さらに、高圧放電ランプ始動用グロースタータの放電容器を波長300nm以下の紫外線を透過し得る軟質ガラスを用いて形成する場合には、ガラスを相対的に安価に入手できる。また、従来、一般に使用されている高圧放電ランプ始動用グロースタータの製造設備および製造方法を基本的な変更なしに使用して製造することができる。このため、高圧放電ランプ始動用グロースタータを安価に供給することができる。
【0016】
<一対の電極について>
一対の電極は、放電容器内に封装されていて、少なくとも一方がグロー放電による発生熱で変位して互いに接触し得るように構成されている。電極がグロー放電の発生熱で変位するように構成するためには、たとえば変位部分にバイメタルを用いることができる。
【0017】
また、一対の電極は、グロー放電の持続時間がなるべく短くなるような適当な電極間距離に設定する。
【0018】
さらに、一対の電極を所定の電極間距離を保持して放電容器内の所定の位置に封装するために、ステムを用いて予め所定の電極間距離に組み立てたマウントを使用することができる。ステムは、フレアステム、ビードステムなど適宜用いることができる。
【0019】
さらにまた、BaOなどの2次電子放出性の電子放射性物質およびまたはBa、Laなどの電極活性剤を必要に応じて電極の表面に被着させることができる。
【0020】
<イオン化媒体について>
イオン化媒体は、アルゴンを含む希ガスを主体とし、グロー放電により少なくとも波長300nm以下を含む紫外線を放射し、水銀を含まないで、放電容器内に封入される。なお、「少なくとも波長300nm以下を含む紫外線」とは、波長300nm以下の紫外線を含んでいれば、波長300nm超の波長域の紫外線を含んでいてもよいし、波長300nm以下の紫外線のみであってもよいという意味である。
【0021】
アルゴンは、波長300nm以下の紫外線としてアルゴンイオンスペクトルであるところの296nmを主として放射する。この波長域の紫外線は、放電容器を実質的に透過して、高圧放電ランプの発光管内の電極などに照射されると、電極などを構成するタングステンの仕事函数は4.55eVであるから、光電効果により2次電子を放出する。
【0022】
また、波長296nmの紫外線が発光管内のイオン化媒体のアルゴンに照射されると、アルゴンは共鳴により励起されて発光管内が非常に放電しやすくなり、高圧放電ランプの始動性を一層向上させる。このため、高圧放電ランプ始動用グロースタータにおいて、アルゴンを含む希ガスを主体とするイオン化媒体は、波長300nm以下の紫外線発生源として甚だ効果的である。これに対して、水銀蒸気によって発生する紫外線は、波長がアルゴンの波長と一致しないため発光管内のアルゴンを励起することができない。
【0023】
また、アルゴンを含む希ガスとしては、一般的にはアルゴンを用いるのが好適であるが、グロー放電電流を増加させる目的でアルゴンに水素またはプロパンなどの有機ガスなどを混合することができる。あるいは、アルゴンにネオンを加えた混合ガスにより、ペニング効果を利用することもできる。
【0024】
<その他の構成について>
本発明の必須構成要件ではないが、本発明の実施に際して必要に応じて以下の構成を加えることができる。
【0025】
1 ケースについて
機械的に保護したり、高圧放電ランプの外管内の所定の位置に支持したりするために、所望によりグロースタータをケースに収納することができる。ただし、放電媒体のグロー放電によって放射された波長300nm以下の紫外線を外部に導出できるように窓や孔隙などを配設するなどの適当な手段を講じる必要がある。
【0026】
2 支持手段について
放電容器を金属のバンド材や線材により抱持することにより、グロースタータを高圧放電ランプ内の所定の位置に支持しやすくなる。ただし、放電媒体のグロー放電によって放射された波長300nm以下の紫外線を外部に導出できるように構成されている必要がある。
【0027】
<本発明の作用について>
本発明においては、高圧放電ランプの始動時にグロースタータに安定器の2次開放電圧が印加されると、グロースタータの放電容器内において、一対の電極間にイオン化媒体のグロー放電が生起する。そして、グロー放電に伴なって発生した熱により一対の電極が加熱されて、その少なくとも一方が変位するので、やがて一対の電極が接触する。このとき、電源から安定器を介してグロースタータの電極間に電流が流れる。しかし、一対の電極の接触によりグロー放電が停止し、熱の発生がなくなるので、一対の電極が冷却しだすのに伴なって、変位がなくなる方向の力が生じて元に戻ろうとする動きが生じる。やがて、一対の電極は速動的に解離するので、流れていた電流が遮断される。その際に、安定器内において逆起電力による始動パルス電圧が発生し、これが高圧放電ランプの電極間に印加されるので、高圧放電ランプは始動しやすくなる。
【0028】
以上の動作に加えて、放電容器内にグロー放電が発生すると、希ガスから紫外線が放射される。放電容器は、波長300nmの紫外線の透過率が20%以上であるから、波長300nm以下の紫外線も放電容器を透過するので、グロースタータの放電容器を透過した紫外線が高圧放電ランプの発光管の少なくとも一部を照射する位置に本発明の高圧放電ランプ始動用グロースタータを配置すれば、発光管内には光電効果によって電極などから2次電子が放出される。この2次電子放出によって高圧放電ランプは、始動パルス電圧の印加と相まって極めて始動しやすくなる。すなわち、本発明の高圧放電ランプ始動用グロースタータを用いることにより、高圧放電ランプの始動性が著しく向上する。
【0029】
しかも、本発明の高圧放電ランプ始動用グロースタータは、イオン化媒体に水銀を用いないで紫外線を発生するので、製造および廃棄が容易であるとともに、環境に優しい。
【0030】
請求項2の発明の高圧放電ランプは、内部に放電空間が形成される透光性放電容器、透光性放電容器内に封装されて透光性放電容器の放電空間内に臨在する少なくとも一対の電極、透光性放電容器内に封入されたイオン化媒体を備えた発光管と;発光管を収納する外管と;請求項1記載の高圧放電ランプ始動用グロースタータを含み、高圧放電ランプ始動用グロースタータのグロー放電により発生した紫外線が放電容器を透過して発光管を照射するように外管内に配設された始動器と;を具備していることを特徴としている。
【0031】
<発光管について>
発光管は、少なくとも透光性放電容器、一対の電極およびイオン化媒体を含んで構成されている。
【0032】
(透光性放電容器について)
透光性放電容器は、たとえば石英ガラスのような透光性、耐火性、気密性を備えるとともに、可視光および波長300nm以下の紫外線透過性材料によって構成され、電極の封装のために両端に封止部が形成されている。なお、「波長300nm以下の紫外線透過性材料」とは、少なくとも波長300nm以下の一部の波長域の紫外線、好ましくは希ガス放電によって発生する紫外線の主波長に対する実質的透過が行われ得るような紫外線透過特性を有ずる材料であればよく、加えて波長300nm超の波長域の紫外線に対しても紫外線透過特性を有することは問わない。封止部は、透光性放電容器が石英ガラスからなる場合には、ピンチシールや減圧封止法などによる封止構造を採用することができる。ピンチシール構造や減圧封止構造の封止部には、内部にモリブデン箔が気密に埋設され、モリブデン箔の一端に電極の軸の基端が溶接され、他端には導入線が溶接される。
【0033】
また、透光性放電容器を透光性セラミックスによって構成することができる。透光性セラミックスとしては、アルミナ、YAG、YOXなどの多結晶セラミックスまたは単結晶を用いることができる。
【0034】
さらに、透光性放電容器は、その放電空間を包囲する包囲部が円筒状、球状、回転楕円体状、紡錘状など所望の形状であることを許容する。
【0035】
さらにまた、透光性放電容器は、両端封止および片端封止のいずれの構成であってもよい。
【0036】
(電極について)
電極は、透光性放電容器の両端の一対の封止部または片端の単一の封止部に少なくとも一対が封装されて透光性放電容器の内部に臨在している。透光性放電容器の両端には、一対の主電極が封装される。
【0037】
また、要すれば、一方の主電極の近傍に補助電極を封装することができる。電極の構造は、特に限定されないが、一般的にはタングステンまたはドープドタングステンの軸とその先端部に巻装された同材質のコイルとによって構成される。
【0038】
(イオン化媒体について)
イオン化媒体は、高圧放電ランプがメタルハライドランプの場合、少なくとも発光金属のハロゲン化物および希ガスを含んでいる。さらに好適には、水銀がバッファガスとしてイオン化媒体に含まれ、また発光金属としてNaと希土類金属たとえばDy、Scなどが用いられる。ハロゲンとしては、一般的にはIが用いられ、要すればさらに適量のBrが添加される。
【0039】
また、本発明は、上記以外の適宜の高圧放電ランプに適応し得るものであるが、それぞれの高圧放電ランプに対応したイオン化媒体を用いることができる。
【0040】
<外管について>
外管は、その内部に発光管を気密に収納してそれらを機械的に保護し、発光管の作動温度を所望の範囲に維持する。外管内は、必要に応じて排気されて真空ないし低圧または不活性ガスたとえば希ガスや窒素を封入することができる。外管には適当な透光性、気密性、耐熱性および加工性を備えている材料たとえば硬質ガラスを用いて構成することができる。
【0041】
また、透光性放電容器に透光性セラミックスを用いて発光管を形成する場合、外管には透光性放電容器および導入導体の封止のために用いているセラミックス封止用コンパウンドのシールとの相対的な熱的関係において、所定の条件を満足するようにその材料、封止構造およびサイズなどを設定する。
【0042】
さらに、外管を気密に封止する場合は、片封止および両端封止のいずれの構造をも所望により採用することができる。なお、「片封止」とは、外管の一端にのみピンチシールなどによる封止部が形成されていて、他端が封止部を形成しないで閉塞されている構造をいう。これに対して、「両端封止」とは、外管の両端にピンチシールなどによる封止部が形成されている構造をいう。
【0043】
<グロースタータの配設について>
グロースタータを外管内に配設するに際して、グロースタータの放電容器を透過した紫外線が発光管の一部または全部を照射することによって、発光管の内部で光電効果により所要の2次電子放出が行われるように配慮する必要がある。すなわち、グロースタータを支持するために、従来から一般的に行われているように、金属バンドや金属線を放電容器の周囲に巻き付け、それらをセラミックス基板に固定することは許容されるが、紫外線を遮断しないようにする必要がある。また、発光管とグロースタータとの間を、放電容器を透過した紫外線が発光管に照射されるような距離に設定する必要がある。なお、この適切な距離は、グロースタータの放電容器から透過する紫外線の量の多寡により変化する。十分な紫外線の量があれば、10cm程度にしても所要の2次電子を放出させることができる。
【0044】
<その他の構成について>
以上の説明の構成に対して、必要に応じて以下に示す各構成を単独で、または複数をまとめて組み合わせることができる。
1 安価な安定器に適合させる構成について
高圧放電ランプがメタルハライドランプであって、水銀灯安定器のように相対的に安価な安定器に適合するように構成するためには、ランプ力率をある程度高い値にする必要がある。これは、上記のように二次電圧をあまり高くしない安定器は、一般に小形ではあるが、寿命中のアーク立ち消えの懸念があり、これを克服するためである。ランプ力率を高くするには、たとえばイオン化媒体の発光金属にSc−Naを主成分として用いることにより実現可能になる。
2 専用安定器点灯形の構成について
高圧放電ランプがメタルハライドランプであって、ランプ電圧が高い従来の専用安定器点灯形に構成する場合は、発光金属はSc−Na以外であってもよい。したがって、発光金属として一般的には希土類金属およびNaを用いることができる。
【0045】
<本発明の作用について>
本発明においては、グロースタータからの始動パルス電圧の印加と、紫外線照射による2次電子放出とにより、高圧放電ランプの始動電圧が低下するため、始動性が向上する。
【0046】
請求項3の発明の高圧放電ランプ点灯装置は、請求項2記載の高圧放電ランプと;定格電圧が100Vで、かつ二次電圧が200〜220Vであるか、あるいは定格電圧が200Vであり、交流電源および高圧放電ランプの間に直列に介在して、高圧放電ランプを安定に点灯する安定器と;を具備していることを特徴としている。
【0047】
本発明は、水銀灯安定器のように相対的に安価な安定器に適合するように構成された高圧放電ランプと、これを点灯する水銀灯安定器のように安価な安定器とによって構成される高圧放電ランプ点灯装置を規定している。
【0048】
本発明において、「二次電圧」とは、出力端間に高圧放電ランプを接続しないで安定器の入力端間に定格電圧を印加したときに、出力端間に現れる出力電圧をいう。また、「定格電圧」とは、安定器の入力端間に印加すべき入力電圧の定格値をいう。
【0049】
一方、周知のように高圧放電ランプ用の安定器には、チョークコイル形と漏れ変圧器形とがある。そして、前者はチョークコイルを主体とする構成なので、二次電圧は定格電圧と同じになる。このため、定格電圧が200Vの場合に採用される。これに対して、後者は漏れ変圧器を主体とする構成なので、昇圧作用により定格電圧より高い200〜220Vの二次電圧を得ることが可能である。このため、定格電圧が100Vの場合に採用される。
【0050】
そうして、本発明においては、水銀灯安定器のように安価な安定器を用いて高圧放電ランプを安定に点灯することができるので、高ランプ効率の高圧放電ランプ点灯装置を低いトータルコストで得ることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0052】
図1は、本発明の高圧放電ランプ始動用グロースタータの一実施形態を示す拡大要部断面正面図である。
【0053】
図において、1は放電容器、2、2は一対の電極、3、3は外部導入線である。
【0054】
<放電容器1について>
放電容器1は、Fe2O3を少なくして希ガス放電による波長300nm以下の紫外線を実質的に透過する軟質ガラスからなり、T形バルブ1aおよびフレアステム1bを封着して製作されている。
【0055】
すなわち、T形バルブ1aは、一端が開口し、他端が閉鎖している。
【0056】
フレアステム1bは、ピンチシール部1b1、フレア部1b2、細管1b3および内部導入線1b4を備えている。ピンチシール部1b1およびフレア部1b2とは、上記軟質ガラスにより一体に形成されている。細管1b3は、ピンチシール部1b1の基部にガラス溶着され、放電容器1内に連通している。そして、放電容器1内を排気し、イオン化媒体を放電容器1内に封入するのに用いられ、封入後にフレアステム1bから外部に突出している部分で封止切られている。そうして、フレアステム1bのフレア部分とT形バルブ1aの開口端とを加熱溶融して封着することにより、放電容器1が形成されている。内部導入線1b4は、その一対が互いに離間した状態でピンチシール部1b1内に封着されたジュメット線(図示しない。)に接続して、放電容器1内に突出している。
【0057】
<一対の電極2、2について>
一対の電極2、2は、バイメタル板からなり、基端がフレアステム1bの内部導入線1b4の先端に溶接されて、互いに離間対向しているが、加熱されたときに互いに接近する方向に偏倚して接触する。
【0058】
<イオン化媒体について>
放電容器1内には、イオン化媒体としてアルゴンが封入されている。
【0059】
<外部導入線3、3ついて>
外部導入線3、3は、その一対が互いに離間した状態で放電容器1のピンチシール部1b1内に封止されたジュメット線に接続して、放電容器1から外部へ突出している。そして、外部導入線3、3を用いて高圧放電ランプ始動用グロースタータを高圧放電ランプ内において所要に接続する。
【0060】
図2は、本発明の高圧放電ランプの第1の実施形態としてのメタルハライドランプを示す正面図である。
【0061】
図において、図1と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。また、高圧放電ランプHPLは、発光管11、外管12、口金13、上部支持構体14、下部支持構体15、接続導体16、17およびパルス始動器18を備えて構成されている。
【0062】
<発光管11について>
発光管11は、透光性放電容器11a、一対の主電極11b、補助電極11bS、図示しないイオン化媒体、モリブデン箔11cおよび導入線11d、11eを備えている。
【0063】
透光性放電容器11aは、石英ガラス管の両端を封止して構成され、放電空間部11a1および一対の封止部11a2、11a3を備えている。なお、11a4は、排気チップオフ部である。封止部11a2は、点灯中上側となり、放電空間部11a1の上端部が半球状をなすようにピンチシールにより形成されている。すなわち、放電空間部11a1の内径を2rとし、半球状部分の深さをlとしたとき、r=lになっている。封止部1a3は、点灯中下側となり、放電空間部1a1の下端部が切頭円錐形状をなすようにピンチシールにより形成されている。そして、切頭円錐形状の開角が70゜に設定されている。
【0064】
一対の主電極11bは、タングステンからなり、軸11b1とその先端部に巻装されたコイル11b2とを備えている。そして、軸11b1の基端がそれぞれ封止部11a2、11a3内に埋設され、モリブデン箔11cに溶接されている。モリブデン箔11cは、封止部11a2、11a3内に気密に埋設されている。
【0065】
補助電極11bSは、タングステン線からなり、その基端が封止部11a2内に埋設されるとともに、モリブデン箔11c1に溶接され、先端が主電極11bに小距離を隔てて対向した位置にある。
【0066】
導入線11dは、モリブデン箔11cに先端が溶接され、封止部11a2から外部に導出されている。
【0067】
導入線11eは、平行な一対の脚部を有するU字状に折曲されて、その一方の脚部がモリブデン箔11cに先端が溶接され、他方の脚部がそのまま封止部11a3内に埋設されて、封止部11a3から下方に導出されている。
【0068】
イオン化媒体は、発光金属のハロゲン化物、希ガスおよび水銀からなる。
【0069】
<外管12について>
外管12は、硬質ガラスからなり、中央部に紡錘状の膨出部、上端にネック部、下端に短円筒状の頭部を有するBT形の形状をなしていて、ネック部にフレアステム12aを封着して備えている。フレアステム12aは、一対の導入線12a1、12a2を気密に導入しているとともに、アンカー線12a3を植設している。
【0070】
<口金13について>
口金3は、E39形口金であり、外管2のネック部12aに固着され、一対の導入線12a1、12a2の一方がシェル部に、他方がセンターコンタクトに、それぞれ接続している。
【0071】
<上部支持構体14について>
上部支持構体14は、枠形導体14a、金属バンド14bおよびリボン導体14cを備えている。枠形導体14aは、倒立U字状に折曲された導電性金属棒からなり、上辺部を導入線12a1およびアンカー線12a3に溶接することによって外管12内に支持されている。金属バンド14bは、発光管11の封止部11a2を抱持することにより、発光管11の上側を支持するとともに、枠形導体14aの両脚部の下端に溶接されている。リボン導体14cは、基端が枠形導体14aに溶接され、先端が発光管1の導入線11dに溶接されている。これにより、発光管11の上側の主電極1bは、モリブデン箔11c、導入線11d、リボン導体14c、枠形導体14aおよび導入線12a1を直列に介して口金13のシェル部に接続している。
【0072】
<下部支持構体15について>
下部支持構体15は、発光管1の下部を支持するとともに、下側の電極11bに電気的に接続するもので、枠形導体15a、スプリング片15b、金属バンド15c、リボン導体15dおよびゲッタ15eを備えている。枠形導体15aは、U字状に折曲され、発光管11の下部を外管12内に支持する。スプリング片15bは、その一対の中央部が枠形導体15aの下部の両側に溶接され、両端が外管2の頭部の内面に圧接することによって、枠形導体15aを外管12内に定置している。金属バンド15cは、発光管11の封止部11a3を抱持することにより、発光管11の下側を支持するとともに、枠形導体15aに溶接されている。リボン導体15dは、枠形導体15aおよび発光管11のU字状の導入線11eの間を接続している。ゲッタ15fは、外管12内を清浄化するもので、その支持体が枠形導体15aに溶接されて支持されている。
【0073】
<接続導体16、17について>
接続導体16は、側面から見たときに逆L字状に折曲されていて、一辺が導入線12a2に溶接されて外管2内に上部支持構体14と離間して支持されている。これに対して、他方の接続導体17は、径の細い導線からなり、上端が接続導体16の他辺に溶接され、中間が外管12の内面側に沿って湾曲して延在するとともに、下端が下部支持構体15の枠形導体15aに溶接されている。これにより、発光管1の下部の主電極11bは、モリブデン箔11c、導入線11e、枠形導体15a、接続導体17、16および導入線12a2を直列に介して口金13のセンターコンタクトに接続している。
【0074】
<始動器18について>
始動器18は、点灯管18a、抵抗器18b、18c、絶縁子18d、18e、バイメタル接点18fおよび金属バンド18gを備え、始動時にのみ作動して図3に示す安定器Bと協働して始動パルス電圧および光電効果を発光管11内に生じさせる。
【0075】
すなわち、点灯管18aは、図1に示す構造であり、その一方の外部導入線3が上部支持構体14の枠形導体14aに接続され、他方の外部導入線4が絶縁子18dの一方のリード線l1に接続されている。
【0076】
抵抗器18bは、図2においては必ずしも明瞭に示されているわけではないが、その一方のリード線が接続導体16の一辺に接続され、他方のリード線が絶縁子18dの他方のリード線l2に接続されている。
【0077】
抵抗器18cは、その一方のリード線が絶縁子18dの一方のリード線l1に接続され、他方のリード線が補助電極1bSにモリブデン箔11c1を介して接続している導入線11fに接続されている。
【0078】
絶縁子18d、18eは、それぞれ絶縁体の両端にリード線を植立した構造を有している。絶縁子18dは、上記したように一方のリード線l1と、他方のl2とを有している。絶縁子18eは、抵抗器18bの他方のリード線を上部支持構体14の枠形導体14aに導電的に絶縁しながら機械的に固定している。
【0079】
バイメタル接点18fは、常閉形であり、バイメタル板18f1および接点棒18f2からなる。バイメタル板18f1は、その基端が絶縁子18dの他方のリード線l2に溶接されている。接点棒18f2は、その基端がバイメタル板18f1の自由端に溶接され、先端がバイメタル板18f1の変位にしたがって絶縁子18dの一方のリード線l1に接離する。すなわち、バイメタル接点18fは、絶縁子18dに支持されるとともに、絶縁子18dと協働して接点機構を構成している。
【0080】
金属バンド18gは、点灯管18aの放電容器1の頭部を包持して、点灯管18aを枠形導体14aに溶接することによって点灯管18aを外管12内の所定の位置に支持している。
【0081】
次に、以上の構成を備えた始動器18について、電気回路の観点から図3を参照して説明する。
【0082】
図3は、本発明の高圧放電ランプの第1の実施形態における内部の電気接続および本発明の高圧放電ランプ点灯装置の第1の実施形態を示す回路図である。
【0083】
図において、図2と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0084】
すなわち、始動器18は、全体を一言でいえば、発光管11と並列的に接続されている。さらに詳細にいえば、抵抗器18b、絶縁子18dの他方のリード線l2、バイメタル接点18f、絶縁子18dの一方のリード線l1および点灯管18aの直列回路が発光管11に並列接続している。また、図において上方の主電極1bと補助電極1bSとの間に、抵抗器18b、リード線l2、バイメタル接点18f、リード線l1および抵抗器18dの直列回路が接続している。
【0085】
さらに、点灯回路OCについて説明する。点灯回路OCは、交流電源ASと高圧放電ランプHPLとの間に安定器Bを介在させることによって構成されている。すなわち、安定器Bの入力端子a、bを定格電圧200Vの商用の交流電源ASの両極に接続し、出力端子c、dを高圧放電ランプHPLの口金13に図示しないランプソケットを介して接続する構成である。
【0086】
安定器Bは、インダクタを主体として構成されていて、定格電圧が200Vで、高圧放電ランプに所定のランプ電圧を形成して、高圧放電ランプを安定に点灯するように構成されている。
【0087】
次に、回路動作について説明する。
【0088】
交流電源ASを投入すると、安定器Bの2次開放電圧が高圧放電ランプHPLに印加される。しかし、高圧放電ランプHPLは、この2次開放電圧が印加されただけでは始動することができない。高圧放電ランプHPLに2次開放電圧が印加されると、抵抗器18bおよび常閉形のバイメタル接点18fを介して点灯管18aの一対の電極間に2次開放電圧が印加され、点灯管18aの電極2、2間にグロー放電が生じる。このとき発生する波長300nm以下の紫外線は、放電容器1を透過して発光管11を照射する。この紫外線照射により、発光管11内には光電効果が生じて、主電極1bなどから2次電子が放出されるので、始動しやすい状態となる。
【0089】
一方、点灯管18a内においては、グロー放電による発熱により一対の電極2、2が加熱され、変位してやがて互いに接触し、主として抵抗器18aにより適当な値に制限された電流が安定器Bに流れる。次に、一対の電極2、2間が冷却により解離した瞬間に、安定器B内に逆起電力によって発生した始動パルス電圧が図2において下方の主電極1bと補助電極1bSとの間に始動パルス電圧が印加される。その結果、下方の主電極1bと補助電極1bSとの間に最初に補助放電が生起し、次に主電極1b、1b間の主放電へ発展して高圧放電ランプHPLが始動する。高圧放電ランプHPLが始動し、アーク放電へ転移して点灯すると、その放射熱によってバイメタル接点18fが加熱されるので、変位して抵抗器18cの一方のリード線l1から解離してオフする。これにより、点灯管18aは、交流電源ASに対して開放されるので、再動作するようなことはない。また、補助電極1bSは、バイメタル接点18fのオフにより開放されるとともに、補助電極1bS、抵抗器18cおよび点灯管18aの直列回路が放電を介して下部の主電極1bに対して並列的な関係になるが、抵抗値が高いので、点灯管18aが再動作しないから、補助電極1bSは開放状態を維持する。すなわち、補助電極1bSは、点灯中影響を与えなくなる。
【実施例1】
図2および図3に示す高圧放電ランプおよび高圧放電ランプ点灯装置において、以下に示すとおりである。
1 高圧放電ランプ :メタルハライドランプ
定格ランプ電力 :400W
発光管 :形状;円筒形で上側が丸形、下側がV形
内径;20mm
電極間距離;36mm
管壁負荷;17.7W/cm2
イオン化媒体 :ハロゲン化物;ScI+NaI=30mg、NaBr
=2.7mg、希ガス;Ar6.7×103Pa、および
Hg適量
その他の構造 :図2に示すとおり
2 安定器 :400W用水銀灯安定器
3 高圧放電ランプ始動用グロースタータ
イオン化媒体 :アルゴン;1.2×103Pa
始動パルス電圧 :1.2kV
発光管との間の距離:約10cm
図4は、本発明の高圧放電ランプ始動用グロースタータおよびこれを備えた高圧放電ランプの第1の実施形態の実施例において放電容器に用いた2種類のガラスの分光透過率特性を比較例のそれとともに示すグラフである。
【0090】
図において、横軸は波長(nm)を、縦軸は透過率(%)を、それぞれ示す。また、曲線Aは第1のガラス、曲線Bは第2のガラス、曲線Cは比較例で第3のガラス、をそれぞれ示す。なお、ガラスの測定片は、いずれも肉厚0.8mmである。
【0091】
図から理解できるように、第1のガラスは、殺菌ランプに用いられているのと同じ紫外線透過性のFe2O3の含有量が0.01重量%以下のソーダライムガラスであり、波長300nmにおける透過率が88%である。また、第2のガラスは、鉛ガラスからPbOを実質的に除去した軟質ガラスであり、同じく48%である。これに対して、比較例は、蛍光ランプ用のフレアステムに用いられているのと同じ鉛ガラスであり、同じく4%にすぎない。
【0092】
次に、第1および第2のガラスを用いた高圧放電ランプ始動用グロースタータを備えた高圧放電ランプの各実施例と、第3のガラスを用いた他は実施例と同一仕様の高圧放電ランプ始動用グロースタータおよびこれを備えた高圧放電ランプの比較例と、をそれぞれ20灯試作して、交流電源電圧180V、常温下で始動試験を行った結果、実施例1(第1のガラスを使用)および実施例2は、いずれも10秒以内に始動した。これに対して、比較例はいずれも始動しなかった。
【0093】
図5は、本発明の高圧放電ランプの第2の実施形態としてのメタルハライドランプにおけるマウントを示す正面図である。
【0094】
図6は、同じく右側面図である。
【0095】
各図において、図2と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、発光管11が透光性セラミックスからなる点で異なる。
【0096】
マウントは、図示しない外管内に封装する各部品、すなわち発光管11´、フレアステム12a、上部支持構体14´、下部支持構体15´、接続導体17´、始動器18および始動補助導体19を予めフレアステム12aに対して所定の位置関係になるように組み立てた外管に封装される部品の組立構体である。
【0097】
<発光管11´について>
発光管11´は、その透光性放電容器11aが透光性アルミナセラミックスからなり、包囲部11a1および一対の小径筒部11a2、11a2を一体的に備えている。包囲部11a1は、円筒部の両端に切頭円錐部が連続した形状であり、内部に放電空間が形成される。一対の小径筒部11a2、11a2は、内部に包囲部11a1の内部に連通する小径の貫通孔が形成されていて、それぞれ包囲部11a1の切頭円錐部に一体的に連続している。
【0098】
また、発光管11´は、その一対の電極(図示しない。)が細長いタングステン棒からなり、その基端部および中間部が小径筒部11a2内において貫通孔の内面との間にわずかな隙間すなわちキャピラリーを形成して延在し、先端が包囲部11a1の切頭円錐部内に突出している。なお、先端にはタングステン細線のコイルが巻装されている。そして、電極の基端部は、給電導体11gの先端に溶接されて接続している。
【0099】
給電導体11gは、ニオブからなり、基端部を残して透光性放電容器11aの小径筒部11a2の貫通孔に挿入され、セラミックス封止用コンパウンド(図示しない。)により小径筒部11a2に封着されている。給電導体11gの基端部11g1は、発光管11´の外部に露出して、後述するように電極への給電および発光管11´の機械的支持に寄与する。
【0100】
セラミックス封止用コンパウンドは、加熱溶融により透光性放電容器11aの小径筒部11a2の貫通孔と給電導体11gとの間に進入して、小径筒部11a2の貫通孔内に挿入されている給電導体11gおよび電極の基端部を包囲した状態で冷却により固化する。これにより、セラミックス封止用コンパウンドは、透光性放電容器11aを封止するとともに、電極を固定して封装し、かつ給電導体11gの小径筒部11a2内に挿入された部分が放電空間内に露出しないように被覆する。
【0101】
<フレアステム12aについて>
フレアステム12aは、さらに排気管12a3、一対の外部導入線12a4、12a4を備えている。
【0102】
【0103】
枠形導体14a´は、縦長の変形ロ字状をなしていて、フレアステム12aに封着されている導入線12a1に溶接されることによって電気的に接続し、かつ機械的に支持されている。そして、枠形導体14a´のほぼ中心部に発光管11´が位置されている。
【0104】
門形導体14dは、倒立U字状をなし、枠形導体14a´の枠内に位置する。
【0105】
絶縁子14e、14fは、門形導体14dの両脚を枠形導体14a´に導電的に絶縁するとともに、機械的に支持している。
【0106】
リード線14gは、その中間が発光管11´の上部の給電導体11gの基端部11g1に巻き付き、かつ溶接されるとともに、両端が門形導体14dの両脚に溶接されることによって、発光管11´の上部を支持している。
【0107】
<下部支持構体15´について>
下部支持構体15´は、枠形導体14a´、一対のスプリング片15b、15b、ブリッジ導体15eおよびリード線15fからなる。
【0108】
枠形導体14a´は、下部支持構体15´の構成部品を兼ねている。
【0109】
ブリッジ導体15eは、両端部が枠形導体14a´に溶接され、中間部にU字状部分15e1が形成されている。
【0110】
一対のスプリング片15b、15bは、枠形導体14a´の下部両側に溶接されて、外管の内面に弾性的に当接して枠形導体14a´の下部を外管に対して支持する。
【0111】
リード線15fは、リード線14gと同様な構造で、発光管11´の下部の給電導体11gの基端部11g1に巻き付き、かつ溶接されるとともに、両端がブリッジ導体15eのU字状部分15e1に溶接されることによって、発光管11´の下部を支持している。また、リード線15fは、給電路をも兼ねている。したがって、発光管11´の下部の給電導体11gには導入線12a1から枠形導体14a´、ブリッジ導体15eおよびリード線15fを直列に介して給電される。
【0112】
<接続導体17´について>
接続導体17´は、リボン状をなしていて、一端がフレアステム12aの導入線12a2に、また他端が門形導体14dに、それぞれ溶接されている。これにより、導入線12a2から発光管11´bの上部の給電導体11gに給電する。
【0113】
<始動器18´について>
始動器18´は、点灯管18a、セラミックス抵抗器18b´、金属バンド18g´、接続導体18h、18i、18j、金属棒18kおよびバイメタル接点18fを備えている。
【0114】
点灯管18aは、金属線をほぼ環状に湾曲してなる金属バンド18g´により抱持されている。金属バンド18g´は、その両端が枠形導体14a´に溶接されている。したがって、点灯管18aは、金属バンド18g´を介して上部支持構体14´に支持されている。また、点灯管18aの外部導入線3、3の一方は、後述するセラミックス基板18b1´の表面に蝋着された接続導体18hに溶接され、他方は枠形導体14a´に溶接されている。
【0115】
セラミックス抵抗器18b´は、セラミックス基板18b1´内に埋設され、セラミックス基板18b1´の表面にろう付けされた接続導体18iおよび18j間に接続している。
【0116】
接続導体18iの他端は、上部支持構体14´の門形導体14dに溶接されている。
【0117】
金属棒18kは、その一端がセラミックス基板18b1´の表面にろう付けされ、他端が枠形導体14a´に溶接されている。そうして、セラミックス基板18b1´およびバイメタル接点18fは、主として金属棒18kおよび接続導体18iにより枠形導体14´に支持されている。
【0118】
バイメタル接点18fは、その接点棒18f2が接続導体18jの他端に接離することにより、熱動スイッチを構成している。
【0119】
<始動補助導体19について>
始動補助導体19は、発光管11の始動を補助するために配設されている。すなわち、発光管11´は、前述のように一対の電極を備えていて、補助電極を備えていないが、始動補助導体19を備えている。始動補助導体19は、金属細線からなり、図において上端が枠形導体14a´に溶接され、中間が透光性放電容器11aの上側の小径筒部11a2に2回巻き付けてから包囲部11a1に接近して下方へ延在し、さらに先端が下側の小径筒部11a2に1回巻き付けて固定されている。
【実施例2】
図5および図6に示す実施形態において、発光管11の内部にイオン化媒体としてNa、DyおよびCsからなる発光金属のヨウ化物、バッファガスの水銀、バッファガスおよび始動ガスのArを封入した。
【0120】
ランプ電力:360W
ランプ効率:90lm/W
色温度:4000K
平均演色評価数:85
図7は、本発明の高圧放電ランプの第2の実施形態における内部の電気接続および本発明の高圧放電ランプ点灯装置の第2の実施形態を示す回路図である。
【0121】
図において、図3と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0122】
すなわち、始動器18は、全体を一言でいえば、発光管11´と並列的に接続されている。さらに詳細にいえば、セラミックス抵抗器18b´、バイメタル接点18fおよび点灯管18aの直列回路が発光管11に並列接続している。
【0123】
また、始動補助導体19の基端が図において下側の電極11bに接続し、中間が発光管11´に近接し、先端がセラミックス抵抗器18b´側すなわち図において上側の電極11b側まで延在している。
【0124】
次に、回路動作について説明する。
【0125】
交流電源ASを投入すると、安定器Bの2次開放電圧が高圧放電ランプHPLに印加される。しかし、高圧放電ランプHPLは、この2次開放電圧が印加されただけでは始動することができない。高圧放電ランプHPLに2次開放電圧が印加されると、点灯管18aの一対の電極2、2間にセラミックス抵抗器18b´およびバイメタル接点18fを介して2次開放電圧が印加され、点灯管18aの電極2、2間にグロー放電が生じる。このとき発生する波長300nm以下、すなわち主として296nmの紫外線は、放電容器1透過して発光管11´を照射する。この紫外線照射により、発光管11´内には光電効果が生じて、主電極11bなどから2次電子が放出されるので、始動しやすい状態となる。
【0126】
一方、点灯管18a内においては、グロー放電による発熱により一対の電極2、2が加熱され、変位してやがて互いに接触し、主として抵抗器18aにより適当な値に制限された電流が安定器Bに流れる。次に、一対の電極2、2間が冷却により解離した瞬間に、安定器B内に逆起電力によって発生した始動パルス電圧が図7において下方の主電極11bと始動補助導体19との間に印加されるので、両者間の電界強度が非常に大きくなり、上方の主電極11bと始動補助導体19間の絶縁が破壊されて高圧放電ランプHPLが始動する。高圧放電ランプHPLが始動し、アーク放電へ転移して点灯すると、その放射熱によってバイメタル接点18fが加熱されるので、接点棒18f2が変位して接続導体18jから解離する。これにより、始動器18´は開放されるので、点灯管18aが高圧放電ランプHPLの点灯中に再動作するようなことはない。
【0127】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、放電容器が希ガス放電により発生する波長300nm以下の紫外線を20%以上透過し得るものであり、その内部に一対の電極をグロー放電による発生熱で変位して互いに接触し得るように封装し、内部にグロー放電により少なくとも波長300nm以下の紫外線を放射するアルゴンを含む希ガスを主体とし、水銀を含まないイオン化媒体を封入していることにより、高圧放電ランプの始動時に放電容器を透過した波長300nm以下の紫外線を発光管に照射して光電効果による2次電子放出と、安定器から発生させた始動パルス電圧の印加と、によって高圧放電ランプの始動が著しく容易になるとともに、水銀を用いないので、環境に優しい高圧放電ランプ始動用グロースタータを提供することができる。
【0128】
請求項2の発明によれば、透光性放電容器、透光性放電容器内に封装された一対の電極および透光性放電容器内に封入されたイオン化媒体を備えた発光管と、発生した紫外線が発光管を照射するように配置された請求項1に規定された高圧放電ランプ始動用グロースタータとを具備していることにより、請求項1の効果を有する高圧放電ランプを提供することができる。
【0129】
請求項3の発明によれば、請求項2に規定した高圧放電ランプと、定格電圧が100V、二次電圧が200〜220Vであるか、あるいは定格電圧が200Vで、高圧放電ランプおよび交流電源の間に直列に介在する安定器とを具備していることにより、請求項1および2の効果を有するとともに、水銀灯安定器のように安価な安定器を用いて高圧放電ランプを安定に点灯することができるので、高ランプ効率で、しかもトータルコストが安価な高圧放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高圧放電ランプ始動用グロースタータの一実施形態を示す拡大要部断面正面図
【図2】 本発明の高圧放電ランプの第1の実施形態としてのメタルハライドランプを示す正面図
【図3】 本発明の高圧放電ランプの第1の実施形態における内部の電気接続および本発明の高圧放電ランプ点灯装置の第1の実施形態を示す回路図
【図4】 本発明の高圧放電ランプ始動用グロースタータおよびこれを備えた高圧放電ランプの第1の実施形態の実施例において放電容器に用いた2種類のガラスの分光透過率特性を比較例のそれとともに示すグラフ
【図5】 本発明の高圧放電ランプの第2の実施形態としてのメタルハライドランプにおけるマウントを示す正面図
【図6】 同じく右側面図
【図7】 本発明の高圧放電ランプの第2の実施形態における内部の電気接続および本発明の高圧放電ランプ点灯装置の第2の実施形態を示す回路図
【符号の説明】
1…放電容器
3…外部導入線
11…発光管
11a…透光性放電容器
11a1…放電空間部
11a2…封止部
11a3…封止部
11bS…補助電極
11c…モリブデン箔
11d…導入線
11e…導入線
11f…導入線
12…外管
12a…フレアステム
12a1…導入線
12a2…導入線
12a3…アンカー線
13…口金
14…上部支持構体
14a…枠形導体
14b…金属バンド
14c…リボン導体
15…下部支持構体
15a…枠形導体
15b…スプリング片
15c…金属バンド
15d…リボン導体
15e…ゲッタ
16…接続導体
17…接続導体
18…パルス始動器
18a…点灯管
18b…抵抗器
18c…抵抗器
18d…絶縁子
18e…絶縁子
18f…バイメタル接点
l1…リード線
l2…リード線
HPL…高圧放電ランプ
Claims (3)
- 希ガス放電により発生する波長300nm以下の紫外線を実質的に透過し、波長300nmの紫外線の透過率が20%以上である放電容器と;
放電容器内に封装された少なくとも一方がグロー放電による発生熱で変位して互いに接触し得る一対の電極と;
放電容器内に封入されてグロー放電により少なくとも波長300nm以下を含む紫外線を放射するアルゴンを含む希ガスを主体とし、水銀を含まないイオン化媒体と;
を具備したことを特徴とする高圧放電ランプ始動用グロースタータ。 - 内部に放電空間が形成される透光性放電容器、透光性放電容器内に封装されて透光性放電容器の放電空間内に臨在する少なくとも一対の電極、透光性放電容器内に封入されたイオン化媒体を備えた発光管と;
発光管を収納する外管と;請求項1記載の高圧放電ランプ始動用グロースタータを含み、高圧放電ランプ始動用グロースタータのグロー放電により発生した紫外線が放電容器を透過して発光管を照射するように外管内に配設された始動器と;
を具備していることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 請求項2記載の高圧放電ランプと;
定格電圧が100Vで、かつ二次電圧が200〜220Vであるか、あるいは定格電圧が200Vであり、交流電源および高圧放電ランプの間に直列に介在して、高圧放電ランプを安定に点灯する安定器と;
を具備していることを特徴とする高圧放電ランプ点灯装置。
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