JP4515846B2 - 肌色補正装置および方法並びにプログラム - Google Patents

肌色補正装置および方法並びにプログラム Download PDF

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本発明は、人物を含む画像に含まれる肌色を補正する肌色補正装置および方法並びに肌色補正方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
人物の顔が含まれる画像における肌色を変更することにより、肌色に美白効果を加えたり、顔からシミ等を除去する美顔処理が行われている。例えば、特許文献1には顔を含む画像から肌色領域を抽出し、肌色領域をあらかじめ定められた目標とする肌色に補正する手法が提案されている。また、特許文献2には、入力されたカラー画像信号に基づいてファジィ推論を行うことにより、あらかじめ定義されたメンバーシップ関数の変位量を求め、この変位量だけあらかじめ定義されたメンバーシップ関数を変位させることにより、肌色を変更する手法が提案されている。
一方、人の肌色はメラニンの含量とヘモグロビンの含量とによって左右されることが知られている。褐色の肌はメラニン含量が多く、白い肌はヘモグロビン含量が少ない。また血色のよい肌はヘモグロビン、とくに酸素分圧の高いヘモグロビン含量が多く、血色の悪い肌はヘモグロビン含量が少なく、肌色が血液の循環の度合いにより違ってくることが知られている。
このため、皮膚の表面において反射した表面反射光成分と、皮膚の内部で反射した内部反射光成分とに分けて顔を含む画像を表す顔画像データを取得し、内部反射光成分から肌の色素成分として、メラニン成分量、ヘモグロビン成分量等を求め、メラニン成分量およびヘモグロビン成分量をあらかじめ定められた程度となるように変更する手法が提案されている(特許文献3参照)。
特許文献3にの手法は、非特許文献1,2に記載された手法に基づき、肌においてはメラニンおよびヘモグロビンが層状に分布し、その2成分が相互に独立してLambert−Beerの法則に基づいているというモデルにより、顔画像を独立成分分析によって解析し、メラニン成分およびヘモグロビン成分等の色素成分を算出する手法である。
特開2001−186323号公報 特開平5−328118号公報 特開2002−200050号公報 肌画像の独立成分分析に基づく顔色の変化予測、津村ら、1997年日本光学会講演予稿集30aE02 肌の色素成分に基づく顔色合成とその評価、津村ら、カラーフォーラムJAPAN2000第5〜8頁
しかしながら、特許文献1から3の手法は、あらかじめ定められた色となるように肌色を補正するものであるため、肌色補正を行うユーザが所望とするように肌色を変更することはできないものであった。また、とくに特許文献3の手法は、画像ごとに独立成分分析等を行ってメラニン成分量およびヘモグロビン成分量を算出して肌色を補正しているため、肌色を補正する処理が非常に複雑なものとなっている。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、メラニン成分量およびヘモグロビン成分量に基づいて、簡易な演算により所望とするように肌色を補正できるようにすることを目的とする。
本発明による第1の肌色補正装置は、人物を含む画像の肌色成分を、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、該肌色を構成する少なくとも1つの色素成分と肌色成分との関係に基づいて、該肌色を構成する少なくとも1つの色素成分に変換する変換手段と、
前記色素成分の変更の指示を受け付ける指示手段と、
該指示手段からの指示に応じて前記色素成分を変更し、該変更された色素成分を前記関係に基づいて変換して、補正された前記肌色成分を得る補正手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明による第2の肌色補正装置は、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、該肌色を構成する少なくとも1つの色素成分の変更量と肌色成分の変更量との関係を記憶する記憶手段と、
人物を含む画像の肌色部分に対する前記色素成分の変更の指示を受け付ける指示手段と、
前記記憶手段に記憶された関係を参照して、前記指示手段から指示された前記色素成分の変更量に応じて前記肌色成分を変更して、補正された前記肌色成分を得る補正手段とを備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明による第1および第2の肌色補正装置においては、前記色素成分が、メラニン成分およびヘモグロビン成分の少なくとも1つからなることが好ましい。
本発明による第1の肌色補正方法は、人物を含む画像の肌色成分を、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、該肌色を構成する少なくとも1つの色素成分と肌色成分との関係に基づいて、該肌色を構成する少なくとも1つの色素成分に変換し、
前記色素成分の変更の指示を受け付け、
該指示に応じて前記色素成分を変更し、該変更された色素成分を前記関係に基づいて変換して、補正された前記肌色成分を得ることを特徴とするものである。
本発明による第2の肌色補正方法は、人物を含む画像の肌色部分に対する前記色素成分の変更の指示を受け付け、
多数の被験者の肌色に基づいて決定された、該肌色を構成する少なくとも1つの色素成分の変更量と肌色成分の変更量との関係を参照して、前記指示された前記色素成分の変更量に応じて前記肌色成分を変更して、補正された前記肌色成分を得ることを特徴とするものである。
なお、本発明による第1および第2の肌色補正方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明の第1の肌色補正装置および方法によれば、人物を含む画像の肌色成分が、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、肌色を構成する少なくとも1つの色素成分と肌色成分との関係に基づいて、肌色を構成する少なくとも1つの色素成分に変換される。そして、色素成分の変更の指示に応じて色素成分が変更され、変更された色素成分が上記関係に基づいて変換されて、補正された肌色成分が得られる。このため、ユーザが所望とするように色素成分の変更の指示を行うことにより、画像の肌色を所望とするように補正することができる。また、肌色成分を多数の被験者の肌色に基づいて決定された関係に基づいて色素成分に変換しているため、画像ごとに肌色成分を色素成分に変換して肌色を補正しする場合と比較して演算量を低減でき、その結果、処理時間を短縮することができる。
本発明の第2の肌色補正装置および方法によれば、人物を含む画像の肌色成分に対する色素成分の変更の指示が受け付けられ、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、肌色を構成する少なくとも1つの色素成分の変更量と肌色成分との変更量との関係が参照されて、色素成分の変更量に応じて肌色成分が変更されて、補正された肌色成分が得られる。このため、ユーザが所望とするように色素成分の変更の指示を行うことにより、画像の肌色を所望とするように補正することができる。また、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、肌色を構成する少なくとも1つの色素成分の変更量と肌色成分の変更量との関係を参照して肌色成分を変更しているため、画像ごとに肌色成分を色素成分に変換して肌色を補正する場合と比較して演算量を大幅に低減でき、その結果、処理時間を大幅に短縮することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による肌色補正装置の構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態による第1の肌色補正装置1は、肌色抽出部11、変換部13、補正部15、入力部17および表示部19とを備える。
肌色領域抽出部11は、人物の顔を含む画像を表す画像データS0(以下、画像についても参照符号S0を用いる)の入力を受けて、画像S0から顔の肌色領域を抽出する。具体的には、画像S0における肌色の画素からなる領域のうち、人物の顔の形状に類似する長円形状をなす領域を肌色領域F0として抽出する。なお、肌色領域F0を抽出する手法としてはこれに限定されるものではなく、機知の種々の手法を適用することができる。また、画像S0をモニタ等に表示し、オペレータがそれを見ながら肌色の部分を指定することにより肌色領域F0を抽出するようにしてもよい。このようにして肌色領域抽出部11が抽出した肌色領域F0の画素値(すなわちRGB各色の信号値)が肌色成分となる。
変換部13は、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、肌色を構成する少なくとも1つの色素成分と肌色成分との関係に基づいて、肌色成分を肌色を構成する少なくとも1つの色素成分に変換する。
以下、変換部13において行われる変換について詳細に説明する。
上記非特許文献1,2に記載されたように、皮膚を、表皮側の層にメラニン、真皮側の層にヘモグロビンを含むとした層状モデルとし、各成分が独立でLambert−Beerの法則に基づくとして、独立成分分析、主成分分析または因子分析を行うことにより、メラニン成分、ヘモグロビン成分とその相対係数(メラニン成分量、ヘモグロビン成分量)を算出できる。
肌色の色濃度ベクトルについて考えると、
C=q(1)・C(1)+q(2)・C(2)+C(3) (1)
C:ある座標における色濃度ベクトル
C(1)、C(2):第1成分、第2成分色素の色成分ベクトル
q(1)、q(2):第1成分、第2成分色素の相対係数
C(3):皮膚構造や他の色素によって発生する定常ベクトル
で表すことができる。
一方、各画素におけるRGBの色信号について色濃度ベクトルの各成分をr、g、bとするとき、画素の色濃度ベクトルCは、
C=[−logr、−logg、−logb] (2)
となる。
したがって、式(1)および(2)は下記の式(3)に示すように変形することができる。
Figure 0004515846
ここで、独立成分分析、主成分分析または因子分析を行い、色成分ベクトルC(1)、C(2)およびその相対係数q(1)、q(2)を算出し、第1成分および第2成分をそれぞれメラニン成分およびヘモグロビン成分とすることにより、被験者の肌色におけるメラニン含量、ヘモグロビン含量を得ることができ、それを用いることにより、被験者の肌を評価することが可能である。
本発明の第1の実施形態による肌色補正装置1においては、多数の被験者の肌色に基づいてC(1)、C(2)、C(3)をあらかじめ求めることにより、式(3)におけるマトリクスAを求め、さらにマトリクスAの逆マトリクスであるマトリクスB(=A-1)を求めることにより、下記の式(4)に示すようにRGB色信号をメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)に変換するための関係式を生成し、これを変換部13が記憶しておく。
Figure 0004515846
そして変換部13は上記式(4)を用いて、肌色領域F0の各画素におけるRGB色信号からなる肌色成分をメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)に変換する。
補正部15は、後述するようにオペレータが入力部17を用いて入力したメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更量に基づいて、肌色領域F0の各画素のメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)を変更する。例えば、後述する指示受付画面においてメラニン成分量q(1)を0.2倍減少させ、ヘモグロビン成分量q(2)を0.1倍増加させる指示が行われた場合には、変更後のメラニン成分量は0.8×q(1)(=q′(1)とする)となり、変更後のヘモグロビン成分量は1.1×q(2)(=q′(2)とする)となる。
補正部15は上記式(3)を記憶しており、変更されたメラニン成分量q′(1)およびヘモグロビン成分量q′(2)を上記式(3)に基づいてRGB色信号に変換する。変換されたRGB色信号が補正された肌色成分となる。そして、肌色領域F0が補正された肌色成分からなる処理済み画像S1を表示部19に表示する。
入力部17は、キーボード、マウス等からなり、本実施形態による肌色補正装置1に各種指示を行う。具体的には、処理実行の指示、メラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更の指示、および最終的な出力の指示等を行う。
表示部19は、本実施形態による肌色補正装置に関する各種表示を行う。具体的には、オペレータによるメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更の指示を受け付けるための指示受付画面を表示する。
図2は指示受付画面の例を示す図である。図2に示すように指示受付画面30には、補正前の画像30A(すなわちS0)、補正後の画像30B(すなわちS1)、メラニン成分量q(1)の変更を指示するための指示バー30C、ヘモグロビン成分量q(2)の変更を指示するための指示バー30D、指示バー30Cの目盛りを指示するための矢印30E、指示バー30Dの目盛りを指示するための矢印30F、およびメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更を確定する際にクリックする決定ボタン30Gが表示されている。
指示バー30C,30Dにはそれぞれ10個の目盛りが付与されており、中央の目盛りがメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更量が0であることに対応し、1目盛りについてメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更量が0.1倍増減することに対応する。
そして、オペレータは指示バー30C,30Dの矢印30E,30Fを入力部17を用いて左右に移動させることにより、メラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更を指示する。具体的には、メラニン成分量q(1)の変更を指示する指示バー30Cの矢印30Eを右に移動させるとメラニン成分量q(1)が増加して、補正後の肌色が日焼けをしたようになり、左に移動させるとメラニン成分量q(1)が減少して、補正後の肌色に美白効果を付与できる。また、ヘモグロビン成分量q(2)の変更を指示する指示バー30Dの矢印30Fを右に移動させるとヘモグロビン成分量q(2)が増加して、補正後の肌色の血色が良くなり(すなわち赤くなり)、左に移動させるとヘモグロビン成分量q(2)が減少して、補正後の肌色の血色が悪くなる(すなわち青くなる)。
なお、補正部15は、矢印30E,30Fが移動されるごとに処理済み画像S1を求め、これを補正後の画像30Bとして指示受付画面30に表示する。
次いで、第1の実施形態の動作について説明する。図3は第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。オペレータが入力部17を用いて処理開始の指示を行うことにより処理が開始され、表示部19が図2に示す指示受付画面30を表示する(ステップST1)。また、肌色抽出部11が画像S0から肌色領域F0を抽出し(ステップST2)、変換部13が肌色領域F0の画素値、すなわち肌色成分をメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)に変換する(ステップST3)。
続いて補正部15が入力部17を用いてのメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更の指示の受け付けの監視を開始し(ステップST4)、ステップST4が肯定されると、補正部15が指示された変更量によりメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)を変更し、変更されたメラニン成分量q′(1)およびヘモグロビン成分量q′(2)を上記式(3)により変換して、補正された肌色成分を得る(ステップST5)。
そして、補正部15が肌色領域F0が補正された肌色成分からなる処理済み画像S1を補正後の画像30Bとして指示受付画面30に表示する(ステップST6)。続いて、決定ボタン30Gがクリックされたか否かの監視が開始され(ステップST7)、ステップST7が否定されるとステップST4に戻る。ステップST7が肯定されると補正部15は処理済み画像S1を出力し(ステップST8)、処理を終了する。
このように、第1の実施形態においては、式(4)に示すように、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、肌色を構成するメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)と肌色成分との関係に基づいて、肌色成分をメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)に変換し、変更されたメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)から式(3)を用いて、補正された肌色成分を得るようにしたため、ユーザが所望とするようにメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更の指示を行うことにより、画像S0の肌色を所望とするように補正することができる。また、肌色成分を多数の被験者の肌色に基づいて決定された関係に基づいてメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)に変換しているため、画像ごとに肌色成分をメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)に変換して肌色を補正する場合と比較して演算量を低減でき、その結果、処理時間を短縮することができる。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は本発明の第2の実施形態による肌色補正装置の構成を示す概略ブロック図である。図4に示すように、本発明の第2の実施形態による肌色補正装置2は、肌色抽出部21、記憶部23、補正部25、入力部27および表示部29とを備える。
肌色領域抽出部21、入力部27および表示部29は、第1の実施形態による肌色補正装置1の肌色領域抽出部11、入力部17および表示部19と同一の機能を有する。
ここで、上記式(3)は、多数の被験者の肌色に基づいてあらかじめ求めたC(1)、C(2)、C(3)から得たマトリクスAにより、メラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)を肌色成分に変換する式であり、式(4)はマトリクスAの逆マトリクスであるマトリクスBにより肌色成分をメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)に変換する式である。
したがって、式(3),(4)を用いることにより、メラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の単位当たりの変更量に応じた、肌色成分であるRGB色信号の変更量を求めることができ、これからメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更量と肌色成分の変更量との関係を求めることができる。例えば、メラニン成分量がa1倍されると、RGBの各信号がそれぞれc1倍、d1倍、e1倍されるというような関係を求めることができる。
記憶部23は、メラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更量と肌色成分の変更量との関係を、図5に示すように、メラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の単位変更倍率a1,a2に対するRGB各色信号の倍率c1,c2,d1,d2,e1,e2を規定したデータベースとして記憶しておく。
補正部25は、オペレータが指示受付画面30おいて入力部17を用いて入力したメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更量に基づいて、記憶部23が記憶したデータベースを参照して肌色領域F0の肌色成分を変更する。例えば、指示受付画面30においてメラニン成分量を0.2倍減少させ、ヘモグロビン成分量を0.1倍増加させる指示が行われた場合には、変更後の肌色成分は下記の式(5)により求めることができる。
R1=R0×0.8/a1×c1+1.1/a2×c2
G1=G0×0.8/a1×d1+1.1/a2×d2 (5)
B1=B0×0.8/a1×e1+1.1/a2×e2
但し、R0,G0,B0:補正前のRGB色信号
R1,G1,B1:補正後のRGB色信号
そして、肌色領域F0が補正された肌色成分からなる処理済み画像S1を表示部29に表示する。
次いで、第2の実施形態の動作について説明する。図6は第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。オペレータが入力部27を用いて処理開始の指示を行うことにより処理が開始され、表示部29が図2に示す指示受付画面30を表示する(ステップST11)。また、肌色抽出部21が画像S0から肌色領域F0を抽出する(ステップST12)。
続いて、補正部25が入力部27を用いてのメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更の指示の受け付けの監視を開始し(ステップST13)、ステップST13が肯定されると、補正部25が記憶部23に記憶されたデータベースを参照して、変更されたメラニン成分量q′(1)およびヘモグロビン成分量q′(2)に対応するRGB色信号を算出することにより、補正された肌色成分を得る(ステップST14)。
そして、補正部25が肌色領域F0が補正された肌色成分からなる処理済み画像S1を補正後の画像30Bとして指示受付画面30に表示する(ステップST15)。続いて、決定ボタン30Gがクリックされたか否かの監視が開始され(ステップST16)、ステップST16が否定されるとステップST13に戻る。ステップST16が肯定されると補正部25は処理済み画像S1を出力し(ステップST17)、処理を終了する。
このように、第2の実施形態においては、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、肌色を構成するメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更量と肌色成分の変更量との関係を規定したデータベースを参照して、メラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更量に応じた肌色成分の変更量を求め、この変更量により肌色成分を変更するようにしたため、ユーザが所望とするようにメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)の変更の指示を行うことにより、画像S0の肌色を所望とするように補正することができる。また、データベースを参照して肌色成分を変更しているため、画像ごとに肌色成分をメラニン成分量q(1)およびヘモグロビン成分量q(2)に変換して肌色を補正する場合と比較して演算量を大幅に低減でき、その結果、処理時間を大幅に短縮することができる。
なお、図7に示すように、上述した本発明の第1および第2の実施形態による肌色補正装置1,2をカメラ付き携帯電話4と通信可能なサーバ5に設けるようにしてもよい。この場合、カメラ付き携帯電話4において撮影により取得した顔を含む画像データを、メラニン成分量およびヘモグロビン成分量の変更量を表す情報とともにサーバ5に送信する。なお、変更量を表す情報としては、例えば「美白方向に+3、血色が良くなる方向に+2」等が挙げられる。そしてサーバ5においては、変更量を表す情報に基づいて、上記第1および第2の実施形態と同様に、送信された画像データにより表される画像における肌色成分を補正し、これにより得られた処理済み画像データをカメラ付き携帯電話4に送信する。これにより、カメラ付き携帯電話4においては、肌色が所望とするように補正された処理済み画像を再生することができる。
なお、上記第1および第2の実施形態においては、肌色成分をRGB色信号として求めているが、YCbCR色空間、Lab色空間等、RGB色空間以外の色空間において肌色成分を求め、メラニン成分量およびヘモグロビン成分量との関係を求めるようにしてもよい。
以上、本発明の肌色補正装置について説明したが、コンピュータを、上記の肌色領域抽出部11,21、変換部13、補正部15,25、入力部17,27、表示部19,29および記憶部23に対応する手段として機能させ、図3および図6に示すような処理を行わせるプログラムも、本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体も、本発明の実施形態の1つである。
本発明の第1の実施形態による肌色補正装置の構成を示す概略ブロック図 指示受付画面の例を示す図 第1の実施形態の動作を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態による肌色補正装置の構成を示す概略ブロック図 メラニン成分量およびヘモグロビン成分量を変更する単位変更倍率に対するRGB各色信号の倍率を示したデータベースを示す図 第2の実施形態の動作を示すフローチャート 本発明の実施形態による肌色補正装置をカメラ付き携帯電話と通信可能なサーバに設けた例を示す図
符号の説明
1,2 肌色補正装置
4 カメラ付き携帯電話
5 サーバ
11,21 肌色領域抽出部
13 変換部
15,25 補正部
17,27 入力部
19,29 表示部19
23 記憶部

Claims (6)

  1. 人物を含む画像から抽出した肌色領域の画素値を、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、メラニン成分およびヘモグロビン成分の少なくとも1つからなる、前記肌色を構成する色素成分の量である色素成分量前記肌色領域の画素値との関係に基づいて、該肌色を構成する素成分に変換する変換手段と、
    前記色素成分の変更の指示を受け付ける指示手段と、
    該指示手段からの指示に応じて前記色素成分を変更し、該変更された色素成分を前記関係に基づいて変換して、補正された前記肌色領域の画素値を得る補正手段とを備えたことを特徴とする肌色補正装置。
  2. 多数の被験者の肌色に基づいて決定された、メラニン成分およびヘモグロビン成分の少なくとも1つからなる、前記肌色を構成する少なくとも1つの色素成分の変更量と画像における肌色の画素値の変更量との関係を記憶する記憶手段と、
    人物を含む画像から抽出した肌色領域の画素値に対する前記色素成分の変更の指示を受け付ける指示手段と、
    前記記憶手段に記憶された関係を参照して、前記指示手段から指示された前記色素成分の変更量に応じて前記肌色領域の画素値を変更して、補正された前記肌色領域の画素値を得る補正手段とを備えたことを特徴とする肌色補正装置。
  3. 人物を含む画像から抽出した肌色領域の画素値を、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、メラニン成分およびヘモグロビン成分の少なくとも1つからなる、前記肌色を構成する色素成分の量である色素成分量前記肌色領域の画素値との関係に基づいて、該肌色を構成する素成分に変換する変換し、
    前記色素成分の変更の指示を受け付け、
    該指示手段からの指示に応じて前記色素成分を変更し、該変更された色素成分を前記関係に基づいて変換して、補正された前記肌色領域の画素値を得ることを特徴とする肌色補正方法。
  4. 人物を含む画像から抽出した肌色領域の画素値に対する前記色素成分の変更の指示を受け付け、
    多数の被験者の肌色に基づいて決定された、メラニン成分およびヘモグロビン成分の少なくとも1つからなる、前記肌色を構成する少なくとも1つの色素成分の変更量と画像における肌色の画素値の変更量との関係を参照して、前記指示された前記色素成分の変更量に応じて前記肌色領域の画素値を変更して、補正された前記肌色領域の画素値を得ることを特徴とする肌色補正方法。
  5. 人物を含む画像から抽出した肌色領域の画素値を、多数の被験者の肌色に基づいて決定された、メラニン成分およびヘモグロビン成分の少なくとも1つからなる、前記肌色を構成する色素成分の量である色素成分量前記肌色領域の画素値との関係に基づいて、該肌色を構成する素成分に変換する変換する手順と、
    前記色素成分の変更の指示を受け付ける手順と、
    該指示手段からの指示に応じて前記色素成分を変更し、該変更された色素成分を前記関係に基づいて変換して、補正された前記肌色領域の画素値を得る手順とを有することを特徴とする肌色補正方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 人物を含む画像から抽出した肌色領域の画素値に対する前記色素成分の変更の指示を受け付ける手順と、
    多数の被験者の肌色に基づいて決定された、メラニン成分およびヘモグロビン成分の少なくとも1つからなる、前記肌色を構成する少なくとも1つの色素成分の変更量と画像における肌色の画素値の変更量との関係を参照して、前記指示された前記色素成分の変更量に応じて前記肌色領域の画素値を変更して、補正された前記肌色領域の画素値を得る手順とを有することを特徴とする肌色補正方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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