JP4513574B2 - ステージ装置 - Google Patents
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Description
図7,図8を用いて、Abbe誤差について説明する。
図7に、移動体100が移動するときの回転の自由度を示す。回転の自由度には、図に示すように、移動方向を回転軸とするローリング、移動方向を含む平面内で、移動方向に直交する軸を回転軸とするピッチング、移動方向に直交する平面内で、移動方向に直交する軸を回転軸とするヨーイングがある。Abbe誤差は、ピッチングを原因として発生する誤差である。
図8は、Abbe誤差を簡単に説明するための図である。
移動体100は、ボールねじの移動子101に取り付けられており、ボールねじ102が回転することにより、移動体100は図面左右に移動する。
移動体100の移動距離は、ボールねじ102の移動子に取り付けられたセンサヘッド103がリニアスケール104上を移動することにより検出される。位置を制御したい物体(ワーク)110は、移動体100の上部に置かれるものとする。
ボールねじ102は、現在の位置から矢印位置までの距離に相当する分だけ回転し、移動体100は右方向に移動する。
この時、センサヘッド103は移動距離を検出し、移動機構の制御部(不図示)に移動距離信号を送る。制御部はその信号に基づき、所定の距離に達したら、ボールねじ102の回転を止め、移動体100の移動を停止する。
ところが、図8(b)に示すように、移動体100にピッチングが生じると、センサヘッド103は移動距離を正しく検出しているのに、ワーク110が載置されている移動体100(ワークステージ)の上部は、測長方向に関して所望の位置からずれてしまう。 しかし、センサヘッド100の位置は正しいものであるため、このずれはセンサヘッド103には検知されず、修正することができない。
上記のような位置ずれは、位置を測定する点(即ち位置センサのある位置)と位置を制御したい点(ワークのある位置)が異なるため生じるものであり、上記誤差が生ずると、ワーク110の位置を正しく制御することができない。
このような測長点と制御点が異なるために生じる、測長方向の制御ができない誤差のことをAbbe(アッベ)誤差という。
本来は、ワークを所望の位置に移動させるために移動体を移動させるのであるから、移動体の移動位置がいくら正確であっても、肝心のワークの位置にずれが生じてしまうと、ワークの不良発生等の問題を引き起こす場合がある。
ベースプレート(基台)15にボールねじ11が取り付けられており、移動ステージ10は、ボールねじ11の移動子12に取り付けられ図面左右に移動する。移動ステージ10の上には、Z移動機構21を介して、ワーク30を保持するワーク保持ステージ22が設けられる。ワーク保持ステージ22の表面には真空吸着溝や孔など(不図示)が設けられ、載置されたワーク30を保持する。
ワーク30は、本ステージが露光装置に使用される場合は、レジストが塗布されたウエハやプリント基板等である。
Z移動機構21はワーク保持ステージ22を図面上下方向(Z方向)に移動させ、ワーク30の高さ方向や水平方向の位置を調節する。なお、上記移動ステージ10、Z移動機構21、ワーク保持ステージ22を一緒にしたものを以下ではワークステージ20という。
移動ステージ10の図面左右方向の移動距離は、ボールねじ11の移動子12に取り付けられたセンサヘッド13がリニアスケール14上を移動することにより検出される。
移動ステージ10を、図9(a)から図9(b)に移動するとき、ピッチングが起きると、前記図8で説明した場合と同様に、本来位置制御を行いたいワークの位置にはAbbe誤差が発生する。
露光装置に使用する移動ステージにおいてAbbe誤差が生じると、移動ステージをあらかじめ設定された距離だけ移動させ、ワークを複数の露光領域に分割して逐次露光するような場合、所定の位置に露光できず、製品不具合の原因となる。
なお、図9においては、移動ステージ10の移動方向を図面左右方向のみで説明したが、露光装置に使用する場合などは、それに直交する図面手前奥方向に移動する機構も設けられるので、その方向にも同様にAbbe誤差が発生する。
平面ステージ装置としては、例えば、特許文献1に示されるような、平面状のプラテンの上を、エアーにより浮上した移動ステージがXY方向に移動するソーヤステージと呼ばれるステージ装置があげられる。
図10(a)は、ソーヤステージの概略構成を示す図である。
プラテン15の表面には、碁盤目状に強磁性体の凸極が設けられている。移動ステージ10は、エアーを噴出する(エアー噴出し口は不図示)ことによりプラテン15から浮上している。移動ステージ10のプラテン15に対向する側には、移動子16が設けられる。移動子16は、プラテン15の凸極の間隔に対して所定の間隔で設けられ、磁界の強さを変化させることができる複数の磁極から構成され、移動子16とプラテン15の凸極との間の磁力を変化させることにより、移動ステージ10が移動する。
移動ステージ10の上には、図9と同様に、Z移動機構21を介して、ワーク30を保持するワーク保持ステージ22が設けられ、ワーク30はワーク保持ステージ22により保持される。
例えば、図10(b)に示すように、プラテン15に微小な段差がある場合、移動ステージ10は、プラテン15に対して所定の間隔でエアー浮上しているので、プラテンの段差に合せて傾き、ワーク30の表面位置においてAbbe誤差を生じる。
また、移動ステージ10はプラテン15の表面に対して平行に移動するので、図11に示すように、プラテン15の表面にうねりがある場合、基準面に対して、制御位置が所望の位置にあったとしても、ワークの表面位置は、S1においては基準面からの距離が短くなり、S2においては長くなる。
ステップ&リピートでワークを露光する露光装置においては、ワークは複数の露光領域に分割され、ワークを載置したワークステージが、該露光領域の大きさに応じてステップ移動を繰り返すことにより、パターンが露光されていく。したがって、Abbe誤差が生じると、パターンを露光位置が、所定の位置からずれ、製品の不具合を引き起こす原因になる。
したがって、Abbe誤差を防ぐために、露光装置における従来のステージは、図12のように構成されている。なお同図は、図11に示したように、プラテン上をエアー浮上した移動ステージが移動する平面ステージを例にして示している。
ワークステージの移動ステージ10の上部に設けられたワークス保持ステージ22の表面に、平面ミラー41を壁のように設ける。該平面ミラー41はワークス保持テージ22の平面2方向(XY方向)について設ける。
ワークステージ外の基準位置にレーザ測長器42を固定して設け、該レーザ測長器42から、上記ワーク保持ステージ22のミラー41に向かって測長レーザを出射する。ミラー41からの反射光をレーザ測長器42に入射して距離を測定する。
レーザ測長器42は、そこから出射するレーザ光と、対象物から反射して戻って来て再入射するレーザ光の位相のずれにより、対象物までの距離を測定するものであり、一般に市販されている。用いられるレーザ光源は、主としてHe−Neレーザである。
測長レーザを反射するミラー41がワーク保持ステージ22の表面に設けられているので、測長位置と、実際に制御を行いたいワーク30の位置とがほぼ一致する。したがってAbbe誤差を防ぐことができる。
例えば、特許文献2には、図12、図13に示したような、ワークステージにミラーが取り付けられ、ワークステージとは独立した位置から測長用のレーザ光が、上記ミラーに対して出射されるステージが示されている。
ワーク保持ステージ上に設けるミラーの長さは、移動ステージのストローク(移動する距離)分だけ長くする必要がある。
一方、例えば、露光処理を行うワークが、大型のプリント基板や液晶パネルの場合、ウエハに比べて大きく、これをステップ&リピートで露光する場合、ワーク保持ステージは大きくなり、移動ステージの移動距離も長くなる。
したがって、大型のワークをステップ&リピートで露光する装置のワーク保持ステージにミラーを設けるとなると、ミラーはその分長くなって重くなり、そのためワークステージ全体も重くなる。
ワークステージの重さが重くなると、ワークステージはステップ&リピートのための素早い移動や、素早い位置決めが不利になる。また大型の移動機構や移動制御装置が必要になる。
上記対策として、レーザ測長器とミラーの設ける位置を逆にして、ワーク保持ステージの表面にレーザ測長器を取り付け、ワークステージ外にミラーを設けることも考えられる。そのような構成にしても、同様に距離の測定を行なうことができる。
ところが、近年、レーザ測長器用の光源として半導体レーザが使用されるようになってきた。半導体レーザは、He−Neレーザにくらべて非常に軽いので、移動体側に設けても重量の増加は少ない。そのため、移動ステージに半導体レーザを光源とするレーザ測長器を備えたステージ装置が開発されるようになって来た。
例えば、非特許文献1の図4には、半導体レーザを光源とするレーザ測長器を移動体側に設けたステージの構成が示されている。
移動ステージ10は、エアーにより浮上し、移動ステージ10の下面に設けられた移動機構(不図示)により、制御部50からの信号に基づいて、プラテン15上をXY(θ)方向に移動する。
移動ステージ10上には、Z移動機構21を介してワーク保持ステージ22が設けられ、ワーク30はこのワーク保持ステージ22上に載置され、吸着保持される。
半導体レーザを光源とするレーザ測長器42は、移動ステージ10の内部に設けられ、移動ステージ10の側面に設けられたレーザ出入射口43から、測長用のレーザ光がワークステージ20とは独立して設けられているミラー41に対して出射される。
出射されたレーザ光は、ミラー41によって反射され、レーザ出入射口43からレーザ測長器42に再入射する。レーザ測長器42は出射レーザ光と入射レーザ光の位相のずれを測定し、ミラー41までの距離を測定する。
測定された距離データは、装置の制御部50に送られる。
なお、図14では、レーザ測長器42は図面左右方向の距離を測定するものしか示していないが、実際は、図面手前奥方向の距離を測定するものも設けられ、XY2方向の距離を測定する。
しかし、レーザ光の出入射口43は移動ステージ10の側面に設けられているので、レーザ光により測長される位置と、本来制御を行いたいワーク保持ステージ22の表面の位置(ワーク30の位置)とが、高さ方向に異なる。したがって、前記したAbbe誤差が発生する。
図15に、図14のようなステージ装置で生じるAbbe誤差の例を示す。
プラテン15表面からワーク保持ステージ22に保持されるワーク30表面までの高さが150mm、プラテンから測長用レーザ出入射口43までの高さが75mm、レーザ出入射口43からワーク表面までの高さが75mmである図15(a)に示す平面ステージを製作した。
ワークステージ20のピッチングを測定したところ、図15(b)に示すようにその角度は6角度秒(6/3600°)となり、ワーク表面では約2μmのAbbe誤差が生じた。
本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、半導体レーザを光源とするレーザ測長器が移動ステージに設けられ、レーザ測長器の測定結果に基づき、位置制御を行うステージ装置において、Abbe誤差の少ないステージ装置を実現することを目的とする。
平面内を移動する移動ステージに測長用のレーザ光を入出射するレーザ測長器を設けたステージ装置において、上記移動ステージ上に設けられたワーク保持ステージに対向する位置にワーク保持ステージの表面の位置の高さに合わせてレーザ測長器から出射するレーザ光を反射する反射面を設け、上記移動ステージもしくはワーク保持ステージに、上記移動ステージに設けられた上記レーザ測長器からのレーザ光をワーク保持ステージの表面にまで移動させる光学部材を取り付ける。
上記光学部材は2枚のミラーを備え、該2枚のミラーによりレーザ測長器に入出射するレーザ光を反射して折り返し、レーザ光の出入射口の高さを、上記ワーク保持ステージの位置に合わせ、上記反射面に対向させる。
移動ステージ10は、前記図14に示したものと同様、エアーにより浮上し、移動ステージ10の下面に設けられた移動機構(不図示)により、制御部50からの信号に基づいて、プラテン15上をXY(θ)方向(X方向は例えば同図の左右方向、Y方向は同図の前後方向、θはXY平面に垂直な軸を中心とした回転)に移動する。移動ステージ10上には、Z移動機構21を介してワーク保持ステージ22が設けられ、ワーク30はこのワーク保持ステージ22上に載置され、吸着保持される。
移動ステージ10には、半導体レーザを光源とするレーザ測長器42が内蔵されており、移動ステージ10の側面に設けられたレーザ光出入射口43から、測長用のレーザ光が出入射される。
本実施例では、移動ステージ10の側面に、レーザ光反射ユニット44が取り付けられている。レーザ光反射ユニット44は、2枚の全反射ミラー45a,45bを組み合わせた潜望鏡のような構造であり、レーザ出入射口43に入出射するレーザ光の光軸を、ワーク保持ステージ22の表面の位置にまで移動させる。
また、レーザ光を反射するためにワークステージ外の基準位置に設けられたミラー41は、ワーク保持ステージ22の表面の位置の高さと移動方向に合わせて、ワーク保持ステージ22に対向する位置に設けられている。
即ち、レーザ光反射ユニット44は、レーザ測長器42のレーザ光出入射口43の高さをワーク保持ステージ22に対向する位置に設けたミラー41の高さに合わせる働きをする。
レーザ光反射ユニット44により、レーザ光の光路長は長くなるが、ワークステージ20から出射する高さ方向の位置が変わるだけであるので、従来と同様に距離を測定することができる。
なお、ワークステージ20は、レーザ光反射ユニット44の分だけ重くなるが、レーザ光入出射口43に対応させてそれぞれ一つ設ければよく、移動距離に応じて長いミラーを設ける場合に比べて、重量増加は少ない。
また、X方向、Y方向の位置を測定するため、レーザ出射口43は2方向に設けられ、ミラー41もX方向、Y方向の2方向に設けられる。
なお、ワーク保持ステージ22は、Z移動機構21によりZ方向に上下移動する場合があり、そのため、ワークの高さ方向の位置が変化する。
Z移動機構21によりワークの高さ方向の位置が変化すると、図3(a)(b)に示すように、ワーク30の表面の位置と、測長用レーザ光が出入射する位置が異なる。
しかし、ワーク30の高さ方向の変化は、露光投影像の結像位置調整等によるもので大きくても1〜2mm程度であり、図15で示した、例えば75mmに比べると非常に小さいので、Abbe誤差に影響は小さいと考えられる。
制御部50は、移動ステージ22を原点位置に移動させる。これによりワークステージ20全体が原点位置に移動する。
移動ステージ10の側面のレーザ出入射口43から、測長用レーザを出射させる。出入射口43からのレーザ光はレーザ光反射ユニット44のミラー45aにより反射され、ワークステージ20の表面の高さ、即ち、ワークステージ20の高さに合わせて設けられたミラー41の高さにまで上げられ、ミラー45bによりワークステージ20から出射する。
出射したレーザ光は、ワークステージ20外に固定されたミラー41により反射され、再びレーザ光反射ユニット44に戻り、ミラー45aとミラー45bで反射されてレーザ測長器42にもどる。
レーザ測長器42は出射レーザ光と入射レーザ光の位相のずれに基づき、ミラー41までの距離を計算し、距離信号が制御部50に送られる。制御部50は、その距離データを原点位置におけるミラー41までの距離として記憶する。
制御部50は、現在のミラー41までの距離から、記憶していた原点位置におけるミラー41までの距離を引き算し、ワークステージ20が実際に移動した距離を求める。
そして実際に移動した距離と、入力された移動させたい距離とを比較し、差があればフィードバック制御を行い、ワークステージ20を移動させたい距離に近づける。
このようなワークステージをステップ&リピートにより露光する装置のワークステージとして用いる場合は、ワーク保持ステージ22上にワーク30を載置して保持し、上記のような移動と距離の制御を繰返し行うことにより、ワーク30の全面を逐次露光していく。
本実施例は、レーザ光反射ユニット44をワーク保持ステージ22に取り付けたものであり、その他の構成は、前記図1に示したものと同様である。
前記したように、移動ステージ10には、半導体レーザを光源とするレーザ測長器42が内蔵されており、移動ステージ10の側面に設けられたレーザ出入射口43から、測長用のレーザ光が出入射される。
レーザ光反射ユニット44は2枚の全反射ミラー45a,45bを備え、前記したようにレーザ出入射口43から出射したレーザ光の光軸を、ワーク保持ステージ22の表面の位置にまで移動させる。また、レーザ光を反射するためのミラー41は、上記レーザ光反射ユニット44から出射するレーザ光の位置に対向する位置に設けられている。
本実施例のステージ装置の動作は、前記第1の実施例と同様であり、移動ステージ10の側面のレーザ出入射口43から出射した測長用レーザ光はレーザ光反射ユニット44のミラー45aにより反射され、ワークステージ20の表面の高さ、即ち、ワークステージ20の高さに合わせて設けられたミラー41の高さにまで上げられ、ミラー45bによりワークステージ20から出射する。
出射したレーザ光は、ワークステージ20外に固定されたミラー41により反射され、再びレーザ光反射ユニット44に戻り、ミラー45aとミラー45bで反射されてレーザ測長器42にもどる。
レーザ測長器42は出射レーザ光と入射レーザ光の位相のずれに基づき、ミラー41までの距離を計算し、制御部50は、その距離データに基づき、ワークステージ20の位置を制御する。
ワーク保持ステージ22(ワーク30)の高さ方向の位置が変化すると、図5(a)(b)に示すように、ワーク30の表面の位置と、測長用レーザ光が出入射する位置が異なる。しかし、前記したように、ワーク30の高さ方向の変化は、露光投影像の結像位置調整等によるもので大きくても1〜2mm程度であり、Abbe誤差に影響は小さいと考えられる。
なお、上記実施例では、ワーク保持プレート22を上下方向に移動させるZ移動機構21を設ける場合について説明したが、上記Z移動機構に代えて、上記ワーク保持ステージ22の傾きを変化させるためのZ/チルト機構を設ける場合もある。
この場合は、レーザ光反射ユニット44をワーク保持ステージ22に設けると、ワーク保持ステージ22を傾けたときレーザ光反射ユニット44も傾き、ミラー41までの距離が僅かではあるが変化する。この誤差が無視できない場合には、前記第1の実施例のように、レーザ光反射ユニット44を移動ステージに設けるのが望ましい。
同図に示すように、ベースプレート(基台)15に対して、ボールねじ11a とガイド16aにより図面手前奥方向に移動するYステージ10bが設けられる。
上記Yステージ10bの上に、ボールねじ11bとガイド(図示せず)により図面左右方向に移動するXステージ10aが設けられる。
上記Xステージ10aに、X方向側長用とY方向側長用の2台の前記した半導体レーザを光源とするレーザ測長器を設ける(同図ではレーザ測長器は図示されていない)。
また、Xステージ10aの上に、Z移動機構21を介してワーク保持ステージ22が設けられる。
Xステージ10aの側面には、レーザ出入射口43とX方向測長用およびY方向測長用の2つのレーザ反射ユニット44が設けられ、レーザ反射ユニット44は、前記したように測長用レーザ光の出入射位置を、ワーク保持ステージ22に保持されるワーク30の位置、即ち、ワーク保持ステージ22の高さに合わせて設けられたミラー41の位置にまで移動させる。
その他の構成は、前記図1に示したものと同様であり、レーザ測長器からの測長用レーザ光は、前記したように、ワークステージ20の表面の高さにまで上げられ、ミラー41により反射され、再びレーザ光反射ユニット44に戻り、ミラー45aとミラー45bで反射されてレーザ測長器にもどる。
レーザ測長器は出射レーザ光と入射レーザ光の位相のずれに基づき、ミラー41までの距離を計算し、制御部(図示せず)は、その距離データに基づき、ワークステージ20の位置を制御する。
なお、図6では、レーザ反射ユニット44をXステージ10aに取り付けた場合について示したが、前記図4に示したように、レーザ反射ユニット44をワーク保持ステージ22に取り付けてもよい。
また、以上の実施例では、レーザ光反射ユニットに2枚の全反射ミラーを設ける場合について説明したが、2枚の全反射ミラーの代わりにプリズムなど、光を反射する光学部材を用いても同様に実現することができる。
10a Yステージ
10b Xステージ
11a,11b ボールねじ
16a,16b ガイド
20 ワークステージ
21 Z移動機構
22 ワーク保持ステージ
30 ワーク
41 ミラー
42 レーザ測長器
43 レーザ光入出射口
44 レーザ光反射ユニット
45a,45b 全反射ミラー
50 制御部
Claims (2)
- 測長用のレーザ光を入出射するレーザ測長器を備え、平面内を移動する移動ステージと、
上記移動ステージ上に設けられ、ワークを保持するワーク保持ステージと、
上記ワーク保持ステージに対向する位置にワーク保持ステージの表面の位置の高さに合わせて設けられ、上記移動ステージのレーザ測長器から出射するレーザ光を反射する反射面と、
上記反射面により反射されたレーザ光が上記レーザ測長器に入射されることにより測長されるレーザ測長器から反射面までの距離に基づき、上記移動ステージを移動させるステージ移動制御部とを備えたステージ装置において、
上記移動ステージには、
上記移動ステージに設けられた上記レーザ側長器からのレーザ光をワーク保持ステージの表面にまで移動させる光学部材が取り付けられていることを特徴とするステージ装置。 - 測長用のレーザ光を入出射するレーザ測長器を備え、平面内を移動する移動ステージと、
上記移動ステージ上に設けられ、ワークを保持するワーク保持ステージと、
上記ワーク保持ステージに対向する位置にワーク保持ステージの表面の位置の高さに合わせて設けられ、上記移動ステージのレーザ測長器から出射するレーザ光を反射する反射面と、
上記反射面により反射されたレーザ光が上記レーザ測長器に入射されることにより測長されるレーザ測長器から反射面までの距離に基づき、上記移動ステージを移動させるステージ移動制御部とを備えたステージ装置において、
上記ワーク保持ステージには、
上記移動ステージに設けられた上記レーザ測長器からのレーザ光をワーク保持ステージの表面にまで移動させる光学部材が取り付けられていることを特徴とするステージ装置。
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