JP4510200B2 - 商品陳列用装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品陳列棚に陳列された商品の中で特に購買者や特定の関係者に注視して欲しい商品をアピールできる商品陳列用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品陳列棚上の特定の商品をアピールするには、照明を用いて注目を集める手法が用いられており、この場合商品陳列棚の支柱、棚もしくは天井、壁等にスポット照明装置を固定し注視させたい商品にスポット的に照明を射てるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方式を用いる場合には、スポット照明装置を配置し、固定するために手間がかかるばかりか、電源を確保するために配線問題も生じる。
【0004】
さらに他の方法として、特定の棚に色つきのマットを敷き、そこに置かれた商品を他の商品よりも目立たせる手法もあるが、マットのずれ等により商品が落下する危険があり、また設営に手間がかかってしまう。
【0005】
本発明は、簡単な構造でありながら、商品陳列棚における特定の棚に注目を集めることのできる商品陳列用装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の商品陳列用装置は、複数の支柱とその間に架設される棚板とからなる商品陳列棚において、商品陳列棚の前方の少なくとも2本の支柱それぞれに対して、上下方向に延びる装飾支柱が前記支柱に設けた係合孔を介して取り付けられ、前記装飾支柱の断面形状が、その前方部を頂点とする三角形状であり、かつ装飾支柱は色彩的に他の棚や支柱と区別できる色になっており、前記装飾支柱間の棚が特殊な領域であることをアピールきるようにしたことを特徴としている。
この特徴により、少なくとも2本の上下方向に延びる装飾支柱の間、すなわち商品陳列棚の前方に配置された装飾支柱と装飾支柱との間が特定の棚の領域であることを印象付ける機能を有することとなり、特別な手法を用いることなく簡単な構造で商品陳列棚の特定の棚に注目を集めることができる。また装飾支柱が側方から、もしくは斜めから客の目に入り、周囲から客等を呼び寄せることができ、その上色彩により他の棚領域と明確な区別が可能となる。
【0007】
本発明の商品陳列用装置は、少なくとも2本の前記装飾支柱の上方部を、装飾梁で連結し、アーチ状の構造とすることが好ましい。
このようにすることにより、上下方向に延びる装飾支柱が装飾梁で結ばれて、アーチ状の門となり、注目を集めたい棚の特定が確実なものとなる。
【0008】
本発明の商品陳列用装置は、前記装飾梁が、中央部が前方へ突出するように湾曲して形成することが好ましい
このようにすることにより、装飾梁が側面もしくは斜め方向からも目立つこととなり、周囲から客等を呼び寄せることができる。
【0010】
本発明の商品陳列用装置は、少なくとも2本の装飾支柱間に、所定枚数の棚板を固定して棚ユニットを構成し、前記商品陳列棚の空きスペースに対してこの棚ユニットを挿入固定できるようにすることが好ましい。
このようにすることにより、棚のない空きスペースを利用して特殊な領域としてアピールできる棚を提供できることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は、第1実施例としての商品陳列用装置を示すものであり、支柱1間に棚板2が複数固定された商品陳列棚4の各棚板2には各商品が載置されるようになっている。
【0013】
本実施例の商品陳列用装置は、上下方向に延びる装飾支柱3が商品陳列棚4の前方に2本取り付けられるものであり、その装飾支柱3と装飾支柱3との間に挟まれた棚の部分が、特殊な領域であることをアピールするものである。
【0014】
この装飾支柱3は、色彩的に他の棚や支柱等と区別できる色になっていることが好ましい。また文字等で、領域の説明を加えられていると、なお効果が向上する。
【0015】
図2,図3には、前記した図1の装飾支柱3の商品陳列棚4への取付け構造が示されており、基本的に商品陳列棚4の支柱1に対して、支柱1に設けられた係合孔5を利用して取り付けられる。
【0016】
図3に示された係合金具6は、爪部7を有するとともに、その前方に一体に固定される係合片8から成り、取付に際して始めに支柱1の係合孔5に前記した係合金具6の爪部が係合され、続いてこの係合金具6の係合片8が、装飾支柱3の裏面に設けられた係止体9の係止切欠10に嵌合されることによって、装飾支柱3を支柱1に固定できるようになっている。なお、装飾支柱3はその断面が図示されるように三角形状となっている。
【0017】
図4は、第2実施例としての商品陳列用装置を示すものであり、第1実施例との相違点は、装飾支柱3と隣の装飾支柱3との上部に装飾梁12が設けられている点である。
【0018】
この装飾梁12は、図5に示されるように断面三角形状の装飾支柱3の内側側面に対して、装飾梁12の内折り片14を固定するように取り付けられる構造であり、それぞれに設けられたネジ孔13とネジ孔15にネジ等を利用して両者が固定される。
【0019】
ここで装飾梁12は、前方が突出するように湾曲して固定されている。このような構造の商品陳列用装置は、装飾梁12が前方に突出しているため、客は、その正面に立たなくても、側方から、もしくは斜めからでも目にはいることになる。
【0020】
もちろん装飾支柱3が三角形の断面を有し、商品陳列棚の全面に設けられているため、同様にこの装飾支柱3も側方から、もしくは斜めから客の目に入ることとなる。
【0021】
なお、装飾梁12を、他の棚や支柱と区別できるように色分けすることが好ましい。
【0022】
図6には、第3実施例が示されており、前述の門型の商品陳列用装置と同様の商品陳列用装置であるが、適用される商品陳列棚4が、前方に支柱にないタイプのものである。すなわち、後方部のみに支柱が設けられ、片持ち的に棚2が支持されるようになったものである。
【0023】
この場合、装飾支柱3は、図7に示されるように、支柱1の前後面に設けられた係合孔5を利用してアーム状係合金具16で支柱1に固定されるようになっている。このアーム状係合金具16は、中央にアーム部分が存在する点で図3で示された係合金具6とほぼ同じであり、7は爪部であり、8,8’は係合片である。
【0024】
装飾支柱3と支柱1との取付に際して、始めに支柱1の係合孔5に前記したアーム状係合金具16の爪部7が係合され、続いて、このアーム状係合金具16の係合片8,8’が、装飾支柱3の裏面に設けられた係止体9の係止切欠10に嵌合されることによって、装飾支柱3を支柱1に固定される。
【0025】
図8には、第4実施例が示され、立設される2本の装飾支柱3間に棚板17が設けられたものであり、装飾支柱3に直接複数の棚板17が固定されており、棚ユニット11を構成している。
【0026】
この棚ユニット11は、図8,図9に示されるように商品陳列棚4の空きスペースに、棚板17を挿入するように押し込み第1実施例と同様の固定されることによって安定化できる。
【0027】
この実施例では、商品陳列棚4の空きスペースのみならず、商品陳列棚4の側部に棚ユニット11を固定し、陳列部分を増設する形態の利用が可能である。
【0028】
また、棚ユニット11の所定部位を、他の棚や支柱と区別できるように色分けすることが好ましい。
【0029】
以上の本発明の実施例を図面により説明してきたが具体的な構成がこれら実施例に限られたものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0031】
(a)請求項1項の発明によれば、少なくとも2本の上下方向に延びる装飾支柱の間、すなわち商品陳列棚の前方に配置された装飾支柱と装飾支柱との間が特定の棚の領域であることを印象付ける機能を有することとなり、特別な手法を用いることなく簡単な構造で商品陳列棚の特定の棚に注目を集めることができる。また装飾支柱が側方から、もしくは斜めから客の目に入り、周囲から客等を呼び寄せることができ、その上色彩により他の棚領域と明確な区別が可能となる。
【0032】
(b)請求項2項の発明によれば、上下方向に延びる装飾支柱が装飾梁で結ばれて、アーチ状の門となり、注目を集めたい棚の特定が確実なものとなる。
【0033】
(c)請求項3項の発明によれば、装飾梁が側面もしくは斜め方向からも目立つこととなり、周囲から客等を呼び寄せることができる。
【0035】
(d)請求項4項の発明によれば、棚のない空きスペースを利用して特殊な領域としてアピールできる棚を提供できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の商品陳列用装置の斜視図である。
【図2】第1実施例の商品陳列用装置における装飾支柱と支柱との斜視図である。
【図3】第1実施例の商品陳列用装置の装飾支柱を支柱に係合金具用いて係合する方法を示した斜視図である。
【図4】第2実施例の商品陳列用装置の斜視図である。
【図5】第2実施例の商品陳列用装置における装飾梁の取付方法を示す斜視図である。
【図6】第3実施例の商品陳列用装置の斜視図である。
【図7】第3実施例の商品陳列用装置の装飾支柱を後部支柱にアーム状係合金具用いて係合する方法を示した斜視図である。
【図8】第4実施例の商品陳列用棚と棚ユニットとの斜視図である。
【図9】第4実施例の商品陳列用棚に棚ユニットを装着した斜視図である。
【符号の説明】
1 支柱
2,17 棚板
3 装飾支柱
4 商品陳列棚
5 係合孔
6 係合金具
7 爪部
8,8’ 係合片
9 係止体
10 係止切欠
11 棚ユニット
12 装飾梁
13,15 ネジ孔
14 内折り片
16 アーム状係合金具
Claims (4)
- 複数の支柱とその間に架設される棚板とからなる商品陳列棚において、商品陳列棚の前方の少なくとも2本の支柱それぞれに対して、上下方向に延びる装飾支柱が前記支柱に設けた係合孔を介して取り付けられ、前記装飾支柱の断面形状が、その前方部を頂点とする三角形状であり、かつ装飾支柱は色彩的に他の棚や支柱と区別できる色になっており、前記装飾支柱間の棚が特殊な領域であることをアピールきるようにしたことを特徴とする商品陳列用装置。
- 少なくとも2本の前記装飾支柱の上方部を、装飾梁で連結し、アーチ状の構造とした請求項1に記載の商品陳列用装置。
- 前記装飾梁が、中央部が前方へ突出するように湾曲して形成されている請求項2に記載の商品陳列用装置。
- 少なくとも2本の装飾支柱間に、所定枚数の棚板を固定して棚ユニットを構成し、前記商品陳列棚の空きスペースに対してこの棚ユニットを挿入固定できるようになっている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の商品陳列用装置。
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