JP3219698U - 展示用什器 - Google Patents

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美保 井上
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航 鹿島
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Abstract

【課題】従来からの展示方式を踏襲しつつ展示物に対する汎用性を持たせ、かつ展示スペースの小型化を図ることのできる展示用什器を提供する。
【解決手段】壁面、あるいは棚面から突出する吊り下げ具に係合可能な吊掛け部16と、少なくとも、エアコン噴出し部取り付け用製品を配置する第1配置部12と、カップホルダー配置用製品を配置する第2配置部14と、を備え、第1配置部12と第2配置部14とは、上下方向に配置されると共に、第1配置部12に該当製品を配置した際には、製品が第2配置部14の上部に位置し、第2配置部14に該当製品を配置した際には、製品が第1配置部12の前部に位置することとなる配置関係を有する什器10であって、第1配置部12の上部と、第2配置部14の前部に、それぞれ掲示部18,20を備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、什器に係り、特に、車両用アクセサリーを店頭に展示する際に好適な展示用什器に関する。
従来より、車両用アクセサリーの店頭販売は、汎用の支持台から特許文献1に示されるようなフック部を備えた棒状部材を突出させた吊り下げ具を有する什器が用いられている。棒状の吊り下げ具を製品パッケージに形成された荷掛け孔に挿通させることで、製品を吊り下げ具に吊下させるのである。また、特許文献1には、吊り下げ具の下に、実際の製品を載置可能な支持部を併設する事が開示されている。
また、特許文献2に開示されている什器は、照明用器具を展示するためのものであり、縦方向に段積み展示可能な構成とし、各展示部を引き出し状に構成した専用品である。さらに、特許文献3に開示されているのは、汎用性のある支持台に対して、展示用器具を簡易設置することで構成される什器である。
特開2010−233889号公報 特開2000−157388号公報 特開2002−34742号公報
上述したように、什器の形態は、展示製品の大きさや仕様の態様等に応じて多岐にわたる。また、取り付けを前提とした製品を展示するための什器としては基本的に、専用品、かつ大型なものとされるのが一般的である。
しかし、車両用アクセサリーの分野では、店頭展示の際、汎用の支持台に設けられる吊り下げ具の高さ方向のスペースが、約150mmから200mm程度とされており、それ以上の展示スペースを要した場合、他の製品の展示の妨げとなる場合もある。
よって、本考案では、従来からの展示方式を踏襲しつつ展示物に対する汎用性を持たせ、かつ展示スペースの小型化を図ることのできる展示用什器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本考案に係る展示用什器は、車両用アクセサリー展示用の什器であって、壁面、あるいは棚面から突出する吊り下げ具に係合可能な吊掛け部と、少なくとも、エアコン噴出し部取り付け用製品を配置する第1配置部と、カップホルダー配置用製品を配置する第2配置部と、を備え、前記第1配置部と前記第2配置部とは、上下方向に配置されると共に、前記第1配置部に該当製品を配置した際には、前記製品が前記第2配置部の上部に位置し、前記第2配置部に該当製品を配置した際には、前記製品が前記第1配置部の前部に位置することとなる配置関係を有することを特徴とする。
また、上記のような特徴を有する展示用什器は、前記第1配置部の上部と、前記第2配置部の前部の少なくとも一方に、配置製品に関する情報を表示可能な掲示部を備えるようにすると良い。このような構成とすることで、製品情報を表示する箇所を別途設ける必要が無くなる。また、複数個所に製品情報を表示することで、一方の表示部における視認性が悪くなった場合でも、他方の表示部により情報の視認性を確保することができる。
また、上記のような特徴を有する展示用什器において前記吊掛け部は、前記第1配置部の背面側に備えるようにすると良い。第1配置部は、第2配置部よりも後方側に位置している。このため、このような構成とすることで、製品を展示棚に埋もれさせることなく、前方に突出させることができる。
また、上記のような特徴を有する展示用什器における前記吊掛け部には、什器の上方に開口した逃げ溝を備えるようにすると良い。このような特徴を有することによれば、吊り下げ具にフック部などが存在する際、什器をフック部の曲がり方向に傾けた状態で吊り下げ具を吊掛け部に挿通させることが可能となる。
さらに、上記のような特徴を有する展示用什器では、背面側を空洞とし、かつ上部から下部にかけて幅広となるように構成することが望ましい。このような特徴を有することによれば、什器を使わない時、複数の什器を積み重ねて保管することができるようになる。
上記のような特徴を有する展示用什器によれば、従来からの展示方式を踏襲しつつ展示物に対する汎用性を持たせ、かつ展示スペースの小型化を図ることが可能となる。
第1実施形態に係る展示用什器の構成を示す正面斜視図である。 第1実施形態に係る展示用什器の構成を示す背面斜視図である。 第1実施形態に係る展示用什器の正面構成を表す図である。 第1実施形態に係る展示用什器における右側面の構成を示す図である。 第1実施形態に係る展示用什器を吊り下げ具に吊り掛けする様子を示す図である。 展示用什器を構成する第1配置部に製品を配置した状態の例を示す図である。 展示用什器を構成する第2配置部に製品を配置した状態の例を示す図である。 展示用什器不使用時における保管形態を説明するための図である。 第2実施形態に係る展示用什器の構成を示す正面斜視図である。 第3実施形態に係る展示用什器の構成を示す正面斜視図である。
以下、本考案の展示用什器に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本考案を実施する上で好適な態様の一部であり、その構成の一部を変更したとしても、本考案の一部とみなすことができる。まず、図1から図8を参照して、第1実施形態に係る展示用什器について説明する。図面において、図1は、第1実施形態に係る展示用什器の構成を示す正面斜視図であり、図2は、背面斜視図である。また、図3は、実施形態に係る展示用什器の正面構成を表す図であり、図4は、実施形態に係る展示用什器における右側面の構成を示す図である。また、図5は、実施形態に係る展示用什器を吊り下げ具に吊り掛けする様子を示す図である。図6は、第1配置部に製品を配置した状態の例を示す図であり、図7は、第2配置部に製品を配置した状態の例を示す。さらに、図8は、実施形態に係る展示用什器を保管する際の形態を示す図である。
[第1実施形態]
本実施形態に係る展示用什器(以下、単に什器10と称す)は、車両用アクセサリー(以下、製品とも言う)を店頭展示する際に利用するものであり、少なくとも第1配置部12と、第2配置部14、および吊掛け部16を有する。第1配置部12は、エアコン噴出し部取り付け用製品(以下、製品Aと称す)を配置するための要素である。本実施形態では、第1配置部12は、車両におけるエアコン噴出し部の形状を模した外観を有するように構成されている。すなわち、開口部12aと、ルーバー部12bを有する。ルーバー部12bは、水平方向ルーバー12b1と、垂直方向ルーバー12b2を備えるようにすると良い。ルーバーの配置方向を垂直方向としている車両もあるからである。
第2配置部14は、カップホルダー配置用製品(以下、製品Bと称す)を配置するための要素である。本実施形態では、第2配置部14は、車両におけるカップホルダーの形状を模した外観を有するように構成されている。すなわち、カップ受けとなる底板部14aと、カップの周囲を保持する側壁部14bを有する。なお、底板部14aには、展示中の製品Bについて落下や盗難を防ぐために利用することのできる仮止め孔14a1を設けるようにしても良い。
第2配置部14は、第1配置部12の下部前方に位置するように備えられている。そして、第1配置部12と第2配置部14との鉛直方向の配置間隔は、いずれか一方の配置部に製品を配置した場合には、いずれか他方の配置部を使用することができなくなる程度、すなわち、図6に示すように、第1配置部12に製品Aを取り付けた場合には、製品Aが第2配置部14の上部に位置し、図7に示すように、第2配置部14に製品Bを配置した場合には、製品Bが第1配置部12の前部に位置することとなる配置関係とすると良い。より具体的には、第1配置部12の上端から第2配置部14の下端までが150mmから200mm程度の範囲に収まる程度とすれば良い。このような配置間隔とすることで、並列配置される他の製品(例えば箱物)と同じ列に収まることとなり、什器10を用いた製品展示の展示効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る什器10は、第1配置部12の上部と、第2配置部14の前部に、それぞれ掲示部18,20を備える構成としている。掲示部18,20は、第1配置部12、または第2配置部14に配置した製品(製品Aまたは製品B)に関する情報を表示するための要素である。掲示部18,20としては単に、いわゆるPOP(Point of purchase)広告を配置するための空きスペースのような受動的な掲示部であっても良いし、液晶表示部等のような能動的な表示部であっても良い。掲示部18,20を複数個所とする事で、製品説明の視認性を向上させることができる。また、配置する製品の形態や大きさによっては、第1配置部12の上部に位置する掲示部18が隠れてしまう場合があるが、第2配置部14の前面に位置する掲示部20により、製品説明の視認性を確保することができる。
吊掛け部16は、汎用の支持台としての壁面や棚面から突出する吊り下げ具30(例えばフック部を有するものなど)に対する係合を可能とする部位であり、実施形態に係る什器10を吊り下げ支持するための要素である。本実施形態では、什器10の背面上部側、具体的には、掲示部18の背面側に位置するように備えられている。
実施形態に係る什器10は、掲示部18、第1配置部12、第2配置部14、掲示部20という順で、段階的に前方に張り出すような構成とされている。このため、最背部かつ最上部に位置する掲示部18の背面に吊掛け部16を設けることで、什器10を吊り下げ具30に係合させた状態を安定させることができる。
吊掛け部16は、通し孔16aと、支持部16bとを基本として構成されている。通し孔16aは、棒状の吊り下げ具30を貫通させる要素であり、係合状態においては、通し孔16aの上半部が、吊り下げ具30の上部に接することとなる。支持部16bは、通し孔16aよりも吊り下げ具30の基端側に位置し、吊り下げ具30の下半側を支持する役割を担う要素である。通し孔16aと支持部16bにより、上部と下部を支持することで、棒状の吊り下げ具30による支持を安定させることができる。なお、実施形態に係る什器10では、吊掛け部16を2つ以上、水平に並列配置することで、2本以上の吊り下げ具30により什器10を支持する構成としている。このような構成とすることで、吊り下げ具30を起点として什器10が傾く事がなくなるからである。
また、実施形態に係る吊掛け部16は、逃げ溝16cを備えている。逃げ溝16cは、通し孔16aと支持部16bの上部に位置するように設けられたスリットである。吊掛け部16に逃げ溝16cを備えることにより、吊り下げ具30にフック部32がある場合でも、什器10の取り付けを簡単化することができる。
具体的には図5に示すように、吊り下げ具30に対して什器10を近接させ(図5(A))、什器10を傾斜させることで吊り下げ具30のフック部32を吊掛け部16に挿通させることが容易となる。この時、図5(B)に示すように、什器10を傾斜させた状態で吊り下げ具30を挿通させる。そして、フック部32が通し孔16aを抜けた後、什器10の傾斜を解除することで、吊り下げ具30は、その上半部の一部が通し孔16aに当接し、下半部が支持部16bに当接することとなる。これにより、抜け止め、および吊り下げ状態での安定化を図ることができる。
また、実施形態に係る什器10は、側面視形態を階段状とした上で、背面を空洞とすることで、その重量を軽くしている。さらに、正面視形態については、上部から下部にかけてその幅が広くなるように緩やかな傾斜を付する形態としている。このため、図8(A)に示すように複数(図に示す什器10は2つ)の什器10を図8(B)に示すように重ね合わせることを可能としている。このため、不使用時における保管スペースを削減することも可能となる。
[効果]
上記のような構成の什器10は、製品の展示について汎用性を持たせることができる。また、2つの配置部を縦方向に並べ、かつその配置間隔を他の製品展示スペースと合わせる構成としているため、従来の専用什器を用いる製品展示に比べ、展示スペースの小型化を図ることができ、より多くの製品を展示することが可能となる。
また、什器10に直接掲示部18,20を設けた事により、製品説明用のスペースを他に設ける必要がなくなる。
[第2実施形態]
次に、本考案の展示用什器に係る第2実施形態について、図9を参照して説明する。本実施形態に係る什器10Aは、その殆どの構成を第1実施形態に係る什器10と同様としている。よって、その構成を同一とする箇所については、図面に同一符号を付して、詳細な説明は省略することとする。
本実施形態に係る什器10Aは、第1実施形態に係る什器10と異なり、掲示部を備えていない。このような構成の什器10Aは、第1実施形態に係る什器10と比べ、よりコンパクトなものとすることができる。このような形態の什器10Aであっても、本考案の一部とみなすことができる。
[第3実施形態]
次に、本考案の展示用什器に係る第3実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態に係る什器10Bは、その殆どの構成を第1実施形態に係る什器10と同様としている。よって、その構成を同一とする箇所については、図面に同一符号を付して、詳細な説明は省略することとする。
本実施形態に係る什器10Bは、第1実施形態に係る什器10と異なり、第1配置部12の上部に位置していた掲示部を廃している。また、第1実施形態に係る什器10では、第2配置部14の前部に位置していた掲示部20を、第2配置部14の側部へ配置する構成としている。
このような構成の什器10Bは、第1実施形態に係る什器10と比べ、よりコンパクトなものとすることができる。また、掲示部20を側部に配置した事により、第2配置部14に配置した製品をより見やすくすることができる。さらに、掲示部20を第2配置部14の側部に配置する事で、什器10Bの正面に立つこと無く、製品を陳列する棚等の配置された通路に入るだけで、掲示部20が視認可能となる。このような形態の什器10Bであっても、本考案の一部とみなすことができる。
10,10A,10B………什器、12………第1配置部、12a………開口部、12b………ルーバー部、12b1………水平方向ルーバー、12b2………垂直方向ルーバー、14………第2配置部、14a………底板部、14a1………仮止め孔、14b………側壁部、16………吊掛け部、16a………通し孔、16b………支持部、16c………逃げ溝、18,20………掲示部、30………吊り下げ具、32………フック部。

Claims (5)

  1. 車両用アクセサリー展示用の什器であって、
    壁面、あるいは棚面から突出する吊り下げ具に係合可能な吊掛け部と、
    少なくとも、エアコン噴出し部取り付け用製品を配置する第1配置部と、
    カップホルダー配置用製品を配置する第2配置部と、を備え、
    前記第1配置部と前記第2配置部とは、上下方向に配置されると共に、前記第1配置部に該当製品を配置した際には、前記製品が前記第2配置部の上部に位置し、前記第2配置部に該当製品を配置した際には、前記製品が前記第1配置部の前部に位置することとなる配置関係を有することを特徴とする展示用什器。
  2. 前記第1配置部の上部と、前記第2配置部の前部の少なくとも一方に、配置製品に関する情報を表示可能な掲示部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の展示用什器。
  3. 前記吊掛け部は、前記第1配置部の背面側に備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の展示用什器。
  4. 前記吊掛け部には、什器の上方に開口した逃げ溝が備えられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の展示用什器。
  5. 背面側を空洞とし、かつ上部から下部にかけて幅広となるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の展示用什器。
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