JP4509721B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4509721B2
JP4509721B2 JP2004282058A JP2004282058A JP4509721B2 JP 4509721 B2 JP4509721 B2 JP 4509721B2 JP 2004282058 A JP2004282058 A JP 2004282058A JP 2004282058 A JP2004282058 A JP 2004282058A JP 4509721 B2 JP4509721 B2 JP 4509721B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aging device
aging
gate
turned
lifetime
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004282058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006100388A (ja
Inventor
浩志 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004282058A priority Critical patent/JP4509721B2/ja
Priority to US11/154,628 priority patent/US7456480B2/en
Priority to CNB2005101071753A priority patent/CN100388495C/zh
Publication of JP2006100388A publication Critical patent/JP2006100388A/ja
Priority to US12/262,230 priority patent/US20090058501A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4509721B2 publication Critical patent/JP4509721B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0004Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements comprising amorphous/crystalline phase transition cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/788Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with floating gate
    • H01L29/7881Programmable transistors with only two possible levels of programmation
    • H01L29/7883Programmable transistors with only two possible levels of programmation charging by tunnelling of carriers, e.g. Fowler-Nordheim tunnelling

Landscapes

  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、半導体装置に係わり、特に時間の経過と共に出力が変化する経時変化デバイス(エージングデバイス)を用いた半導体装置に関する。
アクティブチップと呼ばれる電源を搭載した無線ICタグ(RFID)の技術的課題の一つに電池(μバッテリー)の長寿命化が挙げられる。それには、μバッテリー自身の長寿命化ばかりでなく、ICの省電力化も重要である。ICの省電力化には、半導体デバイスの微細化がこれまでのトレンドであったが、微細化によるリーク電流の増大により、最近ではこのトレンドの限界が近づいていると認識されている。
一方、RFIDを身の回りのあらゆるものに貼り付けて利用することが想定されているが、RFIDを貼り付けたものを処分する際にRFIDを分別することが難しいという問題がある。この場合、μバッテリーに利用する物質は環境にやさしいものでなければならない。即ち、長寿命化のために、どのような物質でも使えるという状況ではないのである。このように、μバッテリーの長寿命化は一筋縄では行かない難問なのである。
μバッテリーのその他の用途を考えると、システムLSIにおいては、μバッテリーそのもののコストを低減するという課題がある。即ち、環境負荷の大きい物質を避けつつ寿命を維持するためにコストを犠牲にする訳にはいかないのである。また、携帯電話などのモバイル端末や、エンジンを切っている間も働き続ける車載用LSIにとっても、バッテリーの長寿命化は重要な課題である。
なお、本発明者らは、これらの問題を解決するためにエージングデバイスを用いる方法を考えたが(例えば、特許文献1参照)、従来のエージングデバイスをそのまま適用しても解決策とはならなかった。
特開2004−94922号公報
このように従来、RFID等の技術的課題の一つとしてμバッテリーの長寿命化が要望されているが、半導体デバイスの微細化によるICの省電力化は期待できない、環境負荷の大きいバッテリーは使えない、コストを犠牲にできない、等の問題があり、未だ実現できないのが現状である。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、エージングデバイスを用いてμバッテリー等の寿命を実質的に延長することのできる半導体装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
即ち、本発明の一態様に係わる半導体装置は、ソースが入力端に接続され、第1の寿命τ1でオンし、第2の寿命τ2(>τ1)でオフする第1のエージングデバイスと、ソースが前記入力端に接続され、ゲートが第1のエージングデバイスのドレインに接続され、ドレインが第1のエージングデバイスのゲートに接続され、第3の寿命τ3でオンし、第4の寿命τ4(>τ3)でオフする第2のエージングデバイスと、第1のエージングデバイスのドレインと出力端との間に挿入され、第1のエージングデバイスがオンの時にオンし、第2のエージングデバイスがオンの時にオフする第1のスイッチ素子と、第2のエージングデバイスのドレインと前記出力端との間に挿入され、第2のエージングデバイスがオンの時にオンし、第1のエージングデバイスがオンの時にオフする第2のスイッチ素子と、を具備してなることを特徴とする。
また、本発明の別の一態様に係わる半導体装置は、電源側と電子機器側との間に挿入され、電荷を注入してから所定の寿命が経過するとオンするエージングデバイスからなり、前記エージングデバイスのソースは前記電源側に接続され、前記エージングデバイスのドレインは前記電子機器側に接続され、前記エージングデバイスのゲートはドレインに接続されていることを特徴とする。
また、本発明の更に別の一態様に係わる半導体装置は、ソースが入力端に共通接続され、第1の寿命τ1でオンし、第2の寿命τ2(>τ1)でオフするN個のエージングデバイスと、各々のエージングデバイスのドレインと出力端との間にそれぞれ挿入され、接続されたエージングデバイスがオンの時にオンし、他のエージングデバイスがオンの時にオフするスイッチ素子とを具備してなり、1からN−1までの自然数iに対して第iのエージングデバイスのドレインが第i+1のエージングデバイスのゲートに接続され、第Nのエージングデバイスのドレインが第1のエージングデバイスのゲートに接続されてなることを特徴とする。
本発明によれば、所定の寿命で状態が変化するエージングデバイスを用いることにより、例えば電源のオン/オフ等を所望のタイミングで切り替えることができ、これによりμバッテリー等の寿命を延長させたり、電力の供給源を自動的に切り替えたりすることができる。また、所望の波形に整形されたパルスを出力することも可能となる。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明者らが既に提案したエージングデバイス(特開2004−172404号公報)について説明する。
図1(a)〜(d)は、エージングデバイスの4つの基本的な機能について説明しているものである。図1(a)は、時間が経過するうちに当該エージングデバイスの寿命(τ1)に到達するとそれまであった信号が消滅するというものである。図1(b)は、時間が経過するうちに当該エージングデバイスの寿命(τ2)に到達するとそれまでなかった信号が発生するというものである。図1(c)は、時間が経過するうちに当該エージングデバイスの第1の寿命(τ1)に到達するとそれまでなかった信号が発生し、時間が経過するうちに、当該エージングデバイスの、第1の寿命より長い第2の寿命(τ2)に到達するとそれまであった信号が消滅するというものである。図1(d)は、時間が経過するうちに当該エージングデバイスの第1の寿命(τ1)に到達するとそれまであった信号が消滅し、時間が経過するうちに、当該エージングデバイスの、第1の寿命より長い第2の寿命(τ2)に到達するとそれまであった信号が途絶えるというものである。
図2は、エージングデバイスの単体セルの一例を示す素子構造断面図である。断面及び書き込み動作は、通常のフラッシュメモリと同様であり、書き込みは制御ゲートに高電圧を印加し、FNトンネリングでチャネルから電子をフローティングゲートに注入する。エージングデバイスでは、特に消去を行うことはなく、フローティングゲートとチャネルの間のトンネル絶縁膜がフラッシュメモリよりも薄く形成されており、直接トンネリングでフローティングゲートから電子が抜けつつチャネル電位が経時変化する性質を利用する。この経時変化がソース・ドレイン間の電流(ドレイン電流、ID)を経時変化(エージング)させる。
ところで、この経時変化を実現する方法は、上で説明したような一通りではない。図3に示すように、トランジスタのタイプに応じて4種類ある。ノーマリオン型というのは、エージングデバイスでは「思い出す」という機能を実現する。ノーマリオフ型というのは、エージングデバイスでは「忘れる」という機能を実現するものである。
ノーマリオフ型の場合、フローティングゲートに電子(pMOSFETの場合)、或いは、正孔(nMOSFET)を蓄えること(書き込み)によってチャネルを反転させ、オン状態にする。時間の経過と共にフローティングゲートから電子或いは正孔が漏れ出し、オフ状態になる。その時刻をノーマリオフ型の寿命と定義する。反対に、ノーマリオン型の場合、フローティングゲートに電子(nMOSFETの場合)或いは正孔(pMOSFETの場合)を蓄えること(書き込み)によってチャネルをオフ状態にする。時間の経過に伴いフローティングゲートから電荷が漏れ出し、オン状態になる。その時刻をノーマリオン型の寿命と定義する。この寿命の制御は、主としてトンネル絶縁膜の膜厚で調整することができる。
図1(a)の機能は、上記のようなノーマリオフ型エージングデバイスの機能であり、図1(b)の機能は、上記のようなノーマリオン型エージングデバイスの機能である。
図4は、図1(c)の機能を実現するエージングデバイスの一例を示す素子構造断面図である。左にノーマリオン型セルがあり、右にノーマリオフ型セルがある。左右に並べたエージングデバイスセルは、ここでは一つの拡散層を共有するか、又は図4に示すように、金属などの配線で導通させ、直列接続されることが特徴である。
このノーマリオン型とノーマリオフ型の直列という条件を満たして入れば、図5に示すように、ノーマリオン同士を並列接続したり、ノーマリオフ同士を並列接続したりしてもよい。また、左右で並列するセル数が異なっていても良い。このような拡張は、エージングデバイスの寿命制御のために必要な場合がある。
前記図4に示した例では、左のノーマリオン型の寿命がτ1であり、右のノーマリオフ型の寿命がτ2である。前記図5に示した例では、左側に並列接続されたセルの集団としてのノーマリオン型の寿命がτ1であり、右側に並列接続されたセルの集団としてのノーマリオフ型の寿命がτ2である。ここで、τ1がτ2より短く、τ1が第1の寿命となり、τ2が第2の寿命となる。
また、寿命τ1のノーマリオフ型と、寿命τ2のノーマリオン型を、τ1<τ2の条件の下で並列接続すると、図1(d)の機能を実現することができる。さらに、図1の(a)から(d)の機能全てにおいて、同じ型の比較的近い寿命を持つセルの集団を並列接続することによって、寿命の制御性を向上させることができる。図5はその一例として取り上げたものである。
本発明では、μバッテリー等の寿命を実質的に延長させるために、上記のようなエージングデバイスを用いている。以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
(第1の実施形態)
図6は、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置を示す回路構成図である。
本実施形態で利用するエージングデバイスは、前記図1(c)の機能を持つものである。即ち、時間が経過するうちに、ノーマリオン型の第1の寿命(τ1)に到達するとそれまでなかった信号が発生し、時間が経過するうちに、ノーマリオフ型の、第1の寿命より長い第2の寿命(τ2)に到達するとそれまであった信号が消滅する、言い換えれば、τ1とτ2で挟まれた所望の期間のみ信号が発生(オン)するという機能を利用する。
図6に示すように、消費電力pのセンスアンプ(S/A)10と総電荷量Qのμバッテリー20との間に、本実施形態の基本単位30が挟まれて存在している。この基本単位30は、前記した図1(c)の機能を有するエージングデバイス31(31a,31b)、それぞれのゲートに接続される昇圧回路32(32a,32b)、及びスイッチ素子33(33a,33b)からなる。
第1のエージングデバイス31aのソースは入力端に接続され、ドレインは第1のスイッチ素子33aを介して出力端に接続されている。第2のエージングデバイス31bのソースは入力端に接続され、ドレインは第2のスイッチ素子33bを介して出力端に接続されている。
また、第1のエージングデバイス31aのドレインは第1の昇圧回路32aを介して第2のエージングデバイス31bのゲート及び第2のスイッチ素子33bのゲートに接続されている。これにより、第1のエージングデバイス31aがオンの時、昇圧回路32aにより第2のエージングデバイス31bに電荷が充電される。さらに、第2のエージングデバイス31bのドレインは第2の昇圧回路32bを介して第1のエージングデバイス31aのゲート及び第1のスイッチ素子33aのゲートに接続されている。これにより、第2のエージングデバイス31bがオンの時、昇圧回路32bにより第1のエージングデバイス回路31aに電荷が充電される。
スイッチ素子33a,33bはpMOSFETであり、ゲートに正の電圧が印加されるとオフするノーマリオン型である。従って、第1のスイッチ素子33aは、第1のエージングデバイス31aがオンの時はオンし、第2のエージングデバイス31bがオンの時はオフするものとなっている。第2のスイッチ素子33bは、第2のエージングデバイス31bがオンの時はオンし、第1のエージングデバイス31aがオンの時はオフするものとなっている。
また、入力端子にはμバッテリー20が接続され、出力端子にはセンスアンプ(S/A)10が接続されている。
なお、以下では説明を簡単にするために、第1のエージングデバイス31aをエージングデバイスA、第2のエージングデバイス31bをエージングデバイスB、第1の昇圧回路32aを昇圧回路A、第2の昇圧回路32bを昇圧回路B、第1のスイッチ素子33aをスイッチ素子A、第2のスイッチ素子33bをスイッチ素子B、と称することにする。
図7(a)は、エージングデバイスAの機能を説明している。即ち、第1の寿命(τagA)までドレイン電流が流れず、τagA から第2の寿命(τagA+tgA)までドレイン電流が流れ、第2の寿命が過ぎると再びドレイン電流が流れなくなる。図7(b)には、エージングデバイスBの機能を説明している。即ち、第1の寿命(τagB)までドレイン電流が流れず、τagB から第2の寿命(τagB+tgB)までドレイン電流が流れ、第2の寿命が過ぎると再びドレイン電流が流れなくなる。
さて、エージングデバイスAが書き込まれた状態を時刻ゼロとし、ここから、この装置の経時変化を図8を見ながら追って見よう。エージングデバイスAの第1の寿命(τagA)を経過したとき、エージングデバイスAのソース(S)とドレイン(D)がオン状態となり、昇圧回路Aに電源が入る。昇圧回路Aで昇圧された電位がエージングデバイスBのゲート(G)に印加され、エージングデバイスAの第1の寿命(τagA)から第2の寿命(τagA+tgA)までの間エージングデバイスBが書き込まれる。さらに、時間τagB だけ経過するまでエージングデバイスA及びBは両方ともオフ状態であるが、(τagA+tgA+τagB)から(τagA+tgA+τagB+tgB)の間エージングデバイスBがオン状態になり、昇圧回路Bが作動し、エージングデバイスAのゲート(G)に昇圧された電位が印加され、エージングデバイスAが書き込まれる。これを繰り返し、AとBは交互に書き込みながらパルスを発生させる。
図8(a)がエージングデバイスAに関するパルスであり、図8(b)がエージングデバイスBに関するパルスであり、図8(c)がAとBの並列によりセンスアンプに到達するパルスである。このように、2つのパルスが重なりあった二重パルスであるため、1周期に2つのパルス波形が存在する。それぞれの間隔T1及びT2は等しくても等しくなくても良い。等しい場合には、シングルパルスとなるだけである。
スイッチ素子は、必ずしも図6に示すMOSFET33に限るものではなく、図9に示すように、MOSFET35のゲート・ドレインを接続したダイオード接続にしても良い。この場合、エージングデバイスAがオンの時のみスイッチ素子Aがオンとなり、エージングデバイスBがオンの時のみスイッチ素子Bがオンとなり、図6と実質的に同じ動作となる。
昇圧回路32はエージングデバイスA,Bに十分な書き込み電圧を与えるためのものである。本実施形態で利用しているエージングデバイスA及びBのトンネル絶縁膜の膜厚が十分薄く、或いはμバッテリー20の電圧が十分高ければ昇圧回路32はなくても、本実施形態の書き込みを実現することができる。この場合、図10に示すように、昇圧回路32を省略することができる。
また、図11に示すように、昇圧回路33の代わりに制圧回路34(34a,34b)を利用することもできる。ここで、制圧回路34とは、出力側の電圧を調整可能にしたものである。この場合、ゲートへの印加電圧を調整できるので、エージングデバイスの寿命を調整することが可能になる。
このときパルスがどのように変化するのか、図12を用いて説明する。図12(a)に、エージングデバイスA及びBに等しい書き込み電圧(VgA=VgB)が印加された場合、図12(b)に、エージングデバイスBに低い書き込み電圧(VgA>VgB)が印加された場合のパルス波形を示す。簡単のため、図12(a)ではτA=τB とした。即ち、シングルパルス波形を仮定する。図12(a)に比べ図12(b)ではτB が短くなり、二重パルス波形に変更される。このように、制圧回路34を用いることでパルス波形を調整することが可能となる。
制圧回路34や昇圧回路32を利用するメリットはもう一つある。それは、バッテリーの性能によっては電圧が安定しないのでその影響を低減することである。
ここで大事なことは、エージングデバイスA或いはBがオン状態のときのみセンスアンプ10が作動するということである。即ち、バッテリー20からの電力供給を常時行うのではなく、本実施形態のように、パルス送電することによって、バッテリーそのものの長寿命化やICの省電力化をしなくても、簡単に実質的にバッテリー寿命を延長することができるのである。
次に、エージングデバイスの書き込みに消費される電力を加味しながら、どの程度寿命が延長されるのかを説明する。まず、1周期(τagA+tgA+τagB+tgB)において消費される電力について考える。
Figure 0004509721
(1)式の左辺は、本実施形態の回路がなかった場合、即ち、図6、図9、図10、及び図11においてエージングデバイス31や昇圧回路32或いは制圧回路34によって構成される本実施形態の基本単位を省略してμバッテリー20とセンスアンプ10が直接接続された場合に消費される電力である。一方、右辺は、本実施形態の基本単位を導入した場合に消費される電力である。即ち、センスアンプ10で電力が消費されるのは、エージングデバイスA或いはBがオン状態の時間(tgA或いはtgB)であるから、エージングデバイスAの書き込みに消費する電力(IgAgAgB)、エージングデバイスBの書き込みに消費する電力(IgBgBgA)、この期間中センスアンプ10で消費される電力(ptgA+ptgB)を足したものである。
ここで、エージングデバイス31のトンネル絶縁膜が薄く、昇圧回路32や制圧回路34で消費される電力は無視した。より詳細な見積もりのためには、昇圧回路32や制圧回路34で消費される電力も考慮に入れるべきであるが、以下で説明する事項に本質的な変更はない。本発明の本質を損なわない範囲で(1)式にこうした消費電力に対応する項を追加しても良い。
前記(1)式を整理すると、下記の(2)式が得られる。
Figure 0004509721
(2)式の左辺は、本実施形態を用いなかった場合のμバッテリー20の寿命であり、右辺は本実施形態を用いた場合のμバッテリー20の寿命である。このように、バッテリー寿命はエージングデバイス31の第1の寿命(ノーマリオン型)に応じて延長される。一方、書き込み時の消費電力や、上述した昇圧回路32や制圧回路34、或いはその他の機能単位に関して追加される回路の消費電力は、(2)式の右辺の分母に追加され、バッテリー寿命を短縮する効果を持っている。即ち、(2)式の意味するところは、これらの寿命を短縮させる効果の影響を考慮に入れた上で、エージングデバイスの寿命を制御しなければならないということである。その結果を、下記の(3)式にまとめた。
Figure 0004509721
書き込みや昇圧回路32及び制圧回路34によって消費される電力は、右辺分子に含められる。これをセンスアンプ20の消費電力pで割ったものより、エージングデバイス31の第1の寿命、即ちノーマリオン型寿命を長くすれば良いのである。
また、エージングデバイス31の第1の寿命には制御しきれない誤差(±δτ)が混入する場合がある。下記の(4)式はこれを考慮に入れた条件式になっている。このδτを低減する工夫の一例が、前記図5に示した並列化である。
Figure 0004509721
このように本実施形態によれば、センスアンプ10とμバッテリー20との間に、エージングデバイス31,昇圧回路32,スイッチ素子33,制圧回路34からなる図6,図9〜11のような回路を構成することにより、電力供給を常時行うのではなくパルス送電することが可能となり、μバッテリー20の寿命を延長させることができる。従って、RFID等に適用して有効な効果を発揮する。
(第2の実施形態)
図13〜図15を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。この3つの図の違いは、昇圧回路42或いは制圧回路44の有無であり、基本的には第1の実施形態で説明したものと同様なので、ここではそのうちの一つ、図13について説明する。なお、図14、図15についても以下の説明とほぼ同様に説明でき、昇圧回路及び制圧回路の有無を変更するだけで良い。
センスアンプ10とμバッテリー20との間に本実施形態の基本単位40が存在する。基本単位40の構成要素は、三角形で示したエージングデバイス41と昇圧回路42である。エージングデバイス41のゲート(G)とドレイン(D)間に昇圧回路42を接続し、ドレイン(D)側の配線はセンスアンプ10に接続している。反対にソース(S)はμバッテリー20に接続している。
本実施形態の特徴は、エージングデバイス41の機能である。即ち、ここでは前記図1(b)の機能を用いることを特徴としている。まず、エージングデバイス41が書き込まれた時点を時刻ゼロとする。エージングデバイス41の寿命(ノーマリオン型寿命)だけ時間が経過すると、昇圧回路42で昇圧された電位がゲート(G)に印加され、書き込みが始まる。書き込みの最中もドレイン電流は流れ続けているが、徐々に減少してゆき、書き込みが完了するに従い、ドレイン電流も消滅する。この様子を図16に示した。
このように、単体のセルを使っても、本来図1(b)の機能を持っていたエージングデバイスの機能は、本実施形態の中では図16に示すように変更される。書き込みが終了した後、更にエージングデバイス41の寿命(τag)だけ時間が経過するとまた同じことが繰り返される。こうして、図17に示すような(一重)パルス波形が出力される。次の(5)式は、この方式によってμバッテリー20の寿命が実質的に延長されるための条件を示している。導出方法は、第1の実施形態と同様なので省略する。
Figure 0004509721
(第3の実施形態)
図18〜図20を用いて、本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態では、エージングデバイス3つで構成されていることが特徴である。図18〜20は、制圧回路54或いは昇圧回路52の有無の違いのみであり、第2の実施形態と同様に、図18のみを用いて説明をする。
図18に示すように、消費電力pのセンスアンプ(S/A)10と総電荷量Qのμバッテリー20との間に、本実施形態の基本単位50が挟まれて存在している。この基本単位50は、前記した図1(c)の機能を有するエージングデバイス51(51a,51b,51c)、それぞれのゲートに接続される昇圧回路52(52a,52b,52c)、及びスイッチ素子55(55a,55b,55c)からなる。
第1のエージングデバイス51aのソースは入力端に接続され、ドレインは第1のスイッチ素子55aを介して出力端に接続されている。第2のエージングデバイス51bのソースは入力端に接続され、ドレインは第2のスイッチ素子55bを介して出力端に接続されている。第3のエージングデバイス51cのソースは入力端に接続され、ドレインは第3のスイッチ素子55cを介して出力端に接続されている。
また、第1のエージングデバイス51aのドレインは第1の昇圧回路52aを介して第2のエージングデバイス51bのゲートに接続されている。これにより、第1のエージングデバイス51aがオンの時、昇圧回路52aにより第2のエージングデバイス回路51bに電荷が充電される。さらに、第2のエージングデバイス51bのドレインは第2の昇圧回路52bを介して第3のエージングデバイス51cのゲートに接続されている。これにより、第2のエージングデバイス51bがオンの時、昇圧回路52bにより第3のエージングデバイス回路51cに電荷が充電される。さらに、第3のエージングデバイス51cのドレインは第3の昇圧回路52cを介して第1のエージングデバイス51aのゲートに接続されている。これにより、第3のエージングデバイス51cがオンの時、昇圧回路52cにより第1のエージングデバイス回路51aに電荷が充電される。
スイッチ素子55は、MOSFETのゲート・ドレインを接続してダイオード接続にしたものである。この場合、エージングデバイス51aがオンの時のみスイッチ素子55aがオンとなり、エージングデバイス51bがオンの時のみスイッチ素子55bがオンとなり、エージングデバイス51cがオンの時のみスイッチ素子55cがオンとなる。
本実施形態で用いるエージングデバイス51は、先に説明したように前記図1(c)の機能を有するものである。即ち、時刻ゼロに書き込み後、第1の寿命(τ1)までドレイン電流が流れず、第1の寿命から第2の寿命(τ2)までドレイン電流が流れ、第2の寿命後はドレイン電流が流れなくなるというものである。
次に、エージングデバイスAが書き込まれた時点を時刻ゼロとして、図21(a)〜(d)を見ながらこの実施形態でのパルス波形を説明する。但し、時刻ゼロでエージングデバイスB及びCはいずれも書き込まれていない。もっと具体的に言えば、第2の寿命が経過した状態にある。
図21(a)〜(c)に示すように、時刻ゼロからエージングデバイスAの第1の寿命τ1Aが経過したとき、エージングデバイスBの書き込みが始まり、エージングデバイスAの第2の寿命(τ1A+tgA)が経過したとき、エージングデバイスBの書き込みが終了する。ここからエージングデバイスBの第1の寿命(τ1B)だけ経過したときエージングデバイスCの書き込みが始まり、エージングデバイスBの第2の寿命(τ1B+tgB)が経過したとき、エージングデバイスCの書き込みが終了する。ここから更にエージングデバイスCの第1の寿命(τ1C)が経過したときからエージングデバイスCの第2の寿命(τ1C+tgC)までの間に、エージングデバイスAが再び書き込まれる。このように、エージングデバイスA,B及びCが順番に書き込まれることによって、図21(d)のような三重パルスが発生する。ここで、τ1A、τ1B、τ1Cは必ずしも同じである必要はない。図21(d)ではτ1B<τ1A<τ1Cの例である。
(第4の実施形態)
以上、第1から第3の実施形態のパルス波形をまとめると、図22のようになる。図22の(a)は一重パルス波形、(b)は二重パルス波形、(c)は三重パルス波形である。上述した内容から容易に類推できるように、一重パルスは、1個のエージングデバイスのみを使った場合に限らず、2個のエージングデバイスを使用した場合でも二重パルスの2つの周期が等しくなれば実現可能である。また、二重パルスは、2つのエージングデバイスを用いた場合のみならず、3つのエージングデバイスを用いた場合の3つの周期のうち2つの周期が等しくなったとき実現できる。このように、N重パルスを構成するには、少なくともN個のエージングデバイスを用いなければならない。
このように、バッテリー出力をパルス出力に変換する装置を、以下ではパルスブロックと呼ぶことにする。このとき、第1から第3の実施形態は、図23(a)のようにまとめて記載することができる。即ち、センスアンプ10とμバッテリー20との間にパルスブロック60が挿入された形となる。
さらに、図23(a)のセンスアンプ10をアンテナ11に変更すれば図23(b)のようになる。図23(b)のアンテナ11をMPU12に変更すれば図23(c)のようになる。図23(c)のMPU12をスイッチ13に変更すれば図23(d)のようになる。このように、パルスブロック60を介してμバッテリー20と接続するのは、センスアンプばかりに限らず、図23(e)に示すように、より一般的に機能ブロック14とすることができる。ここで、機能ブロック14の中身は、本明細書で記述していなくても、本発明の本質を利用したものであれば何でも良い。
一方で、このパルスブロック60とμバッテリー20を合わせて、図24(a)に示すように、μバッテリーモジュール70とみなすことができる。さらに、図24(a)において、図24(b)のように右側のμバッテリー20を何らかの電力源72とスイッチ71の組み合わせに置き換えることもできる。このとき、スイッチ71を入れても、パルスブロック60がオフ状態のときは機能ブロック14への電力が供給されない。
また、図25(a)に示すように、図23(e)のμバッテリー20をMPU21に置き換えることもできる。図25(a)のMPU21を図25(b)のようにセンスアンプ22に置き換えることもできる。図25(c)のように、図25(b)のセンスアンプ22をアンテナ23に置き換えることもできる。こうして、図25(d)のように、パルスブロック右側も一般化して機能ブロック24に置き換えることができる。結局、図25(d)に示すように、もっとも一般的な書き方をすれば、パルスブロック60は機能ブロック14及び機能ブロック24に挟まれているのである。このとき、機能ブロック14及び機能ブロック24との間に交換される電力は、パルスブロック60でパルス化されていることになる。
(第5の実施形態)
デジタル回路では入力の立ち上がりや立下り(エッジ)でデータを取り込むことが非常に有用で、入力パルスのエッジを用いてトリガーを引くエッジトリガー型の回路が広く用いられている。ラッチ回路もその一種であり、立下りで回路の状態を遷移させている。このようなラッチ回路は他の組み合わせ回路と共に複数利用され、それぞれの間でデータをやり取りしている。ここでエッジとエッジの間隔が狭いと回路はレーシングと呼ばれる誤動作を起こしやすくなる。本実施形態のパルスブロックによりエッジ間隔を制御することでレーシングを抑制することが出来る。
図26(a)〜(c)を用いて、本発明の第5の実施形態を説明する。本実施形態は、パルスブロック60をラッチ回路に適用したものである。図中の61,62,63にパルスブロックが含まれる。66はMPU、67はラッチ回路、68はスイッチを示している。
図26(a)では、パルスブロック61から出力されるパルスがMPU66を動かすトリガー信号となり、MPU66がラッチ回路制御信号を発信し、ラッチ回路67が動作するようになっている。ここで本発明によるパルスブロックの発生する波形が図8に示すように立ち下がりと立ち下がりの間隔(エッジ間隔)がエージングデバイスの寿命τagA 及びτagB で制御できることが特徴である。同様の機能が、図26(b)で示される回路構成でも実現できる。さらに、図26(c)に示すように、バッテリーとパルスブロックをμバッテリーモジュール、或いはマイクロバッテリーブロックで置き換えることができる。
(第6の実施形態)
図27を用いて、本発明の第6の実施形態を説明する。この実施形態は、3つの機能ブロックと一つのパルスブロックから構成されている。まず、機能ブロック91及び機能ブロック92が接続され、パルスブロック81は、その接続に対して、クランプ型に接続している。そして機能ブロック93は、パルスブロック81に接続している。即ち、パルスブロック81の出力側に機能ブロック91,92が接続され、パルスブロック81の入力側に機能ブロック93が接続されている。
このような構成では、パルスがオフ状態の場合、機能ブロック91と機能ブロック92の間で導通しているが、パルスがオン状態になったとき、機能ブロック91と機能ブロック93の間で導通するようになる。このように、パルスブロック81を用いて、接続先を変換することが可能なのである。ここで機能ブロック92或いは機能ブロック93に電力源があれば、この接続先の変換は電力源の変換に他ならない。もちろん、どちらかの機能領域をアースにしておけば、この接続先の変換は電源のオン・オフに他ならない。このような使用方法を用いた場合、上述したように、バッテリー寿命延長措置として利用することが可能である。
図28は、この例を機能ブロック4個、及びパルスブロック2個に拡張したものである。動作は、図27で説明したものから容易に類推できるが、やや複雑になるので簡単に説明しておく。まず、機能ブロック91及び92の間が導通している。パルスブロック81がオン状態になったとき、機能ブロック92が機能ブロック93に置き換えられるが、そのとき、同時にパルスブロック82もオン状態になっていると、機能ブロック93は、更に機能ブロック94に置き換えられる。
ここで、図28の例を更に具体的に説明する。まず、パルスブロック81の周期T1に対し、パルスブロック82が2倍の周期2T1を持っていたとする。例えば、パルスブロック81が10秒毎に1秒間オン状態になり、パルスブロック82が20秒毎に1秒間オン状態になるとする。更に、パルスブロック81がオン状態になるとき、2回に1回はパルスブロック82もオンになるよう位相を合わせることができる。このとき、通常機能ブロック91及び92が導通しているが、20秒のうち1秒間機能ブロック91及び93が導通し、更に別のタイミングで、20秒のうち1秒間機能ブロック91及び94の間が導通することになる。
図29は、パルスブロックをN個、機能ブロック数をN+2個に拡張した場合を図示している。即ち、Nが3の場合は図28の構成に加え、パルスブロック83と機能ブロック95が付加したものとなる。より一般的には、第1のパルスブロック81の出力端に第1及び第2の機能ブロック91,92が接続され、第1のパルスブロック81の入力端に電力源を含む第3の機能ブロック93が接続され、2からNまでの自然数iに対して、第iのパルスブロック8iの出力端に第i−1のパルスブロック8(i−1)の入力端が接続され、第iのパルスブロック8iの入力端に電力源を含む第i+2の機能ブロック9(i+2)が接続されている。
ここで、機能ブロックは、必ずしも電力源を含まなくても良い。そこで、機能ブロック92をアースとし、機能ブロック93に電力源が含まれる場合を考えよう。このとき、パルスブロック81がオフ状態のときは、機能ブロック91には電力供給が行われず、オン状態のときのみ機能ブロック93から電力が供給される。このような使用方法を用いた場合、上述したように、バッテリー寿命延長措置として利用することが可能である。
(変形例)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるのではない。実施形態では、エージングデバイスとして2層ゲート構成の不揮発性メモリセルを用いたが、必ずしもこれに限らず、電荷等の蓄積から一定時間経過後にオン又はオフとなるような素子であれば用いることができる。
例えば、図30(a)(b)に示すような相変化メモリとしてのOUM(Ovonic Unified Memory、http://www.ovonic.com/PDFs/Elec_Memory_Research_Report/OUM.pdf)を用いることができる。図30中の101はp- 型層、102はn型層、103はp+ 型層、104は相間絶縁膜、105は電極、106は多結晶のカルコゲナイド層、107はカルコゲナイド層106の相変化領域(プログラム領域)である。この場合、カルコゲナイドの相変化(ポリ/アモルファス)を利用し、電力供給によりプログラム領域に相変化を起こさせ、抵抗値の変化を読み取る。例えば、電流印加で抵抗の高いアモルファス状態に書き込むとその状態が一定時間保護される。相変化メモリの場合その時間を寿命とする。
また、図31に示すようなOUMを用いたSSADを用いることも可能である。図31中の201は基板、202は多結晶のカルコゲナイド層、203はプログラム領域、204はソース領域、205はドレイン領域、206はゲート電極を示している。この場合、アモルファス状態に寿命があり、ほぼ絶縁体になることが必要である。
さらに、図32に示すように、MONOS/SONOSを用いたSSADを用いることも可能である。図32中の301はSi基板、302はソース領域、303はドレイン領域、304はSiO2 膜、305はSi3 4 膜、306はSiO2 膜、307は制御ゲート、309は電子トラップを示している。この場合、Si3 4 /SiO2 界面に形成される電子トラップ309を利用し、トラップ数やトラップの電子放出率を調節して寿命制御を行うことができる。
これまで、図1(b)及び図1(c)に示すエージングデバイスの単体セルでの機能を利用した実施形態について説明してきた。本実施形態では、図1(d)の機能を用いた実施形態について説明する。
(第7の実施形態)
図33は、本発明の第7の実施形態に係わる半導体装置を示す回路構成図である。
本実施形態で利用するエージングデバイスは、前記図1(d)の機能を持つものである。
図9に示す(第一の実施形態)との違いは、各エージングデバイスのドレインにインバータ回路が接続されていることである。このため、エージングデバイスのオン/オフが反転し、その後の動作は(第一の実施形態)と同様である。また、図10で述べたように昇圧回路は無くても良いし、図11で述べたように制圧回路に置き換えても良い。また、ここでのスイッチングデバイスは図9のようにゲートとドレインを接続したダイオード接続であるが、図6、10、11で示したようなものにしても良い。インバータ回路を用いることによって(第一の実施形態)で説明したすべての組み合わせによる実現が可能となる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
エージングデバイスの単位セルの機能を説明するための模式図。 本発明で使用するエージングデバイスの素子構造を示す断面図。 エージングデバイスの単位セル機能を説明するための模式図。 本発明で使用するエージングデバイスのセルアレイの一例を示す図。 複数のエージングデバイスを接続した例を示す図。 第1の実施形態に係わる半導体装置(二重パルス発信電源装置)を示す回路構成図。 第1の実施形態に用いた各エージングデバイスの特性を示す図。 発信された二重パルスの原理を説明する図。 第1の実施形態に用いたスイッチ回路の他の例を示す図。 第1の実施形態の変形例を示す回路構成図。 第1の実施形態の別の変形例を示す回路構成図。 発信された一重パルスの原理を説明する図。 第2の実施形態に係わる半導体装置(1重パルス発信電源装置)を示す回路構成図。 第2の実施形態の変形例を示す回路構成図。 第2の実施形態の別の変形例を示す回路構成図。 発信された一重パルスの原理を示す図。 発信された一重パルスを示す図。 第3の実施形態に係わる半導体装置(三重パルス発信電源装置)を示す回路構成図。 第3の実施形態の変形例を示す回路構成図。 第3の実施形態の別の変形例を示す回路構成図。 発信された三重パルスの原理を示す図。 第4の実施形態を説明するためのもので、発信された一重パルス、二重パルス、三重パルスを示す図。 パルスブロックを含む回路構成の概念を示す図。 マイクロバッテリーモジュールを含む回路構成の概念を示す図。 パルスブロックを含む回路構成の概念を示す図。 第5の実施形態に係わる半導体装置(パルスブロックとラッチ回路を含む回路)を示す回路構成図。 第6の実施形態に係わる半導体装置を示すブロック図。 第6の実施形態の変形例を示すブロック図。 第6の実施形態の別の変形例を示すブロック図。 公知の基本的な相変化メモリの素子構造を示す図。 相変化メモリを用いたエージングデバイスを示す素子構造断面図。 公知の基本的なMONOS或いはSONOSの素子構造を示す断面図。 第7の実施形態の回路構成を示す図。
符号の説明
10…センスアンプ
11…アンテナ
12…MPU
13…スイッチ
14…機能ブロック
20…μバッテリー
21…MPU
22…センスアンプ
23…アンテナ
24…機能ブロック
30…基本単位
31…エージングデバイス
32…昇圧回路
33…スイッチ素子
34…制圧回路

Claims (15)

  1. ソースが入力端に接続され、第1の寿命τ1でオンし、第2の寿命τ2(>τ1)でオフする第1のエージングデバイスと、
    ソースが前記入力端に接続され、ゲートが第1のエージングデバイスのドレインに接続され、ドレインが第1のエージングデバイスのゲートに接続され、第3の寿命τ3でオンし、第4の寿命τ4(>τ3)でオフする第2のエージングデバイスと、
    第1のエージングデバイスのドレインと出力端との間に挿入され、第1のエージングデバイスがオンの時にオンし、第2のエージングデバイスがオンの時にオフする第1のスイッチ素子と、
    第2のエージングデバイスのドレインと前記出力端との間に挿入され、第2のエージングデバイスがオンの時にオンし、第1のエージングデバイスがオンの時にオフする第2のスイッチ素子と、
    を具備してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1及び第2のスイッチ素子は、ゲートがドレインに接続されたMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 第1のスイッチ素子はゲートが第1のエージングデバイスのゲートに接続されたMOSトランジスタであり、第2のスイッチ素子はゲートが第2のエージングデバイスのゲートに接続されたMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 第1のエージングデバイスのドレインと第2のエージングデバイスのゲートとの間に第1の昇圧回路又は第1の制圧回路が挿入され、第2のエージングデバイスのドレインと第1のエージングデバイスのゲートとの間に第2の昇圧回路又は第2の制圧回路が挿入されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 第1のエージングデバイスは、第1の寿命τ1を持つノーマリオン型のエージングデバイスと第2の寿命τ2を持つノーマリオフ型のエージングデバイスとを直列接続したものであり、第2のエージングデバイスは、第3の寿命τ3を持つノーマリオン型のエージングデバイスと第4の寿命τ4を持つノーマリオフ型のエージングデバイスとを直列接続したものであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記ノーマリオン型の各エージングデバイスはそれぞれ複数のセルを並列接続させたものであり、前記ノーマリオフ型の各エージングデバイスはそれぞれ複数のセルを並列接続させたものであることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 電源側と電子機器側との間に挿入され、電荷を注入してから所定の寿命が経過するとオンするエージングデバイスからなり、
    前記エージングデバイスのソースは前記電源側に接続され、前記エージングデバイスのドレインは前記電子機器側に接続され、前記エージングデバイスのゲートはドレインに接続されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 前記ゲートとドレインとの間に昇圧回路又は制圧回路が挿入されていることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. ソースが入力端に共通接続され、第1の寿命τ1でオンし、第2の寿命τ2(>τ1)でオフするN個のエージングデバイスと、各々のエージングデバイスのドレインと出力端との間にそれぞれ挿入され、接続されたエージングデバイスがオンの時にオンし、他のエージングデバイスがオンの時にオフするスイッチ素子とを具備してなり、
    1からN−1までの自然数iに対して第iのエージングデバイスのドレインが第i+1のエージングデバイスのゲートに接続され、第Nのエージングデバイスのドレインが第1のエージングデバイスのゲートに接続されてなることを特徴とする半導体装置。
  10. 第iのエージングデバイスのドレインと第i+1のエージングデバイスのゲートとの間に第iの昇圧回路又は制圧回路がそれぞれ挿入され、第Nのエージングデバイスのドレインと第1のエージングデバイスのゲートとの間に第Nの昇圧回路又は制圧回路が挿入されていることを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  11. 第1の寿命τ1と第2の寿命τ2は、前記エージングデバイス毎に異なることを特徴とする請求項9又は10記載の半導体装置。
  12. 前記エージングデバイスは、浮遊ゲートと制御ゲートを備えた2層ゲート構成のMOSFETであり、前記寿命は、前記浮遊ゲートへの電荷注入直後から前記エージングデバイスのオン・オフ状態が変化するまでの経過時間で定義されるものあることを特徴とする請求項1,7又は9記載の半導体装置。
  13. 請求項1〜12の何れかに記載の半導体装置の出力端に第1の機能ブロックを接続し、入力端に第2の機能ブロックを接続してなり、第2の機能ブロックが電力源を含むことを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項1〜12の何れかに記載の半導体装置の出力端に第1の機能ブロック及び第2の機能ブロックを接続し、前記半導体装置の入力端に電力源を含む第3の機能ブロックを接続してなることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項1〜12の何れかに記載の半導体装置をN個用い、
    第1の半導体装置の出力端に第1及び第2の機能ブロックが接続され、第1の半導体装置の入力端に第3の機能ブロックが接続され、
    2からNまでの自然数iに対して、第iの半導体装置の出力端に第i−1の半導体装置の入力端が接続され、第iの半導体装置の入力端に第i+2の機能ブロックが接続されてなる、ことを特徴とする半導体システム。
JP2004282058A 2004-09-28 2004-09-28 半導体装置 Expired - Fee Related JP4509721B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004282058A JP4509721B2 (ja) 2004-09-28 2004-09-28 半導体装置
US11/154,628 US7456480B2 (en) 2004-09-28 2005-06-17 Semiconductor device
CNB2005101071753A CN100388495C (zh) 2004-09-28 2005-09-28 半导体器件
US12/262,230 US20090058501A1 (en) 2004-09-28 2008-10-31 Semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004282058A JP4509721B2 (ja) 2004-09-28 2004-09-28 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006100388A JP2006100388A (ja) 2006-04-13
JP4509721B2 true JP4509721B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=36205680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004282058A Expired - Fee Related JP4509721B2 (ja) 2004-09-28 2004-09-28 半導体装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US7456480B2 (ja)
JP (1) JP4509721B2 (ja)
CN (1) CN100388495C (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4509721B2 (ja) 2004-09-28 2010-07-21 株式会社東芝 半導体装置
JP4489000B2 (ja) * 2005-10-12 2010-06-23 株式会社東芝 電子タイマー及びシステムlsi
JP2008103675A (ja) * 2006-09-22 2008-05-01 Toshiba Corp 半導体集積回路
JP4469877B2 (ja) 2007-07-12 2010-06-02 株式会社東芝 電子装置
TWI445051B (zh) * 2011-06-28 2014-07-11 Univ Nat Chiao Tung 半導體裝置及其操作方法與應用電路
US8963647B2 (en) * 2013-02-20 2015-02-24 Board Of Trustees Of Michigan State University Self-powered timer apparatus
KR20150091895A (ko) * 2014-02-04 2015-08-12 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 장치 및 그 동작방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004094922A (ja) * 2002-07-08 2004-03-25 Toshiba Corp 有効期限付き機能利用装置
JP2004172404A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Toshiba Corp 半導体集積回路
JP2004326981A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Toshiba Corp 有効期限付き半導体記憶装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3251486B2 (ja) * 1996-01-30 2002-01-28 三菱電機株式会社 回路遮断器およびそのテスト装置
JPH10189780A (ja) * 1996-12-27 1998-07-21 Sony Corp 不揮発性半導体メモリ装置およびその製造方法
JP2000148310A (ja) * 1998-11-04 2000-05-26 Nec Yonezawa Ltd 携帯用情報機器の選択型電源供給システム
US7075284B2 (en) * 2002-07-08 2006-07-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Time limit function utilization
US6768286B2 (en) * 2002-08-20 2004-07-27 Lsi Logic Corporation Battery charger system and method for providing detailed battery status and charging method information about multiple batteries
JP3929887B2 (ja) * 2002-12-25 2007-06-13 株式会社東芝 半導体集積回路、半導体集積回路モジュール、および、情報機器
JP4509721B2 (ja) 2004-09-28 2010-07-21 株式会社東芝 半導体装置
US7170707B2 (en) * 2004-11-09 2007-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systems and methods for reducing power dissipation in a disk drive including an adjustable output voltage regulator
JP4489000B2 (ja) * 2005-10-12 2010-06-23 株式会社東芝 電子タイマー及びシステムlsi

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004094922A (ja) * 2002-07-08 2004-03-25 Toshiba Corp 有効期限付き機能利用装置
JP2004172404A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Toshiba Corp 半導体集積回路
JP2004326981A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Toshiba Corp 有効期限付き半導体記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN100388495C (zh) 2008-05-14
US20060087360A1 (en) 2006-04-27
JP2006100388A (ja) 2006-04-13
CN1763953A (zh) 2006-04-26
US20090058501A1 (en) 2009-03-05
US7456480B2 (en) 2008-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220264044A1 (en) Comparison circuit, semiconductor device, electronic component, and electronic device
JP5240596B2 (ja) 半導体集積回路
US7269074B2 (en) Semiconductor storage device and semiconductor storage device driving method
TW201440056A (zh) 減少在非揮發記憶體單元中的程式干擾的方法
JP2002101644A (ja) 半導体装置
KR890007296A (ko) 반도체 집적회로 장치
CN106486047B (zh) 移位寄存器单元及其驱动方法、栅极驱动电路和显示装置
JP2010538544A (ja) 単一のクロックドトランジスタを含むシーケンシャル回路素子
US7456480B2 (en) Semiconductor device
US7002388B2 (en) Nonvolatile flip-flop circuit and method of driving the same
JP2006351779A (ja) メモリセル及び記憶装置
JP5308721B2 (ja) レベルシフト回路
TWI270080B (en) Nonvolatile semiconductor storage device
TW200951952A (en) Random access memory with CMOS-compatible nonvolatile storage element
JP2010109683A (ja) 再構成可能集積回路
JP2008299917A (ja) 半導体装置及びその制御方法
US6667907B2 (en) Semiconductor memory and method for applying voltage to semiconductor memory device
US6246609B1 (en) Decoder circuit
US9093159B2 (en) Semiconductor memory device
CN105895154B (zh) 用于存储操作的系统、器件以及方法
US20160291629A1 (en) Charge pump and voltage generation circuit
JP5428053B2 (ja) 半導体集積回路
JP2008217914A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US20140241072A1 (en) Semiconductor memory device
JP2010055735A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100428

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees