JP4509082B2 - Assembled polystyrene foam house - Google Patents
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本発明は、発泡スチロールを構成材とする複数の分割片を組み立てて建造する組立式発泡スチロール家屋および組立式発泡スチロール家屋の製造方法に関する。 The present invention relates to an assembling type polystyrene house and a method for manufacturing an assembling type polystyrene house that are constructed by assembling and building a plurality of divided pieces made of polystyrene foam.
従来の屋外型宿泊施設としては木材を利用したバンガローが知られている。しかしながら、木材を利用したバンガローは建設費が高い上に、工期も数日必要である。テント型の宿泊施設もあるが、耐久性に劣り、見栄えの点でも高級感がなく、設置場所が限定される。 Bungalows using wood are known as conventional outdoor accommodation facilities. However, bungalows using wood are expensive to construct and require several days of construction. There are tent-type accommodation facilities, but they are inferior in durability, have no sense of quality in terms of appearance, and have limited installation locations.
かかる背景のもと、本発明者らは先に発泡スチロールを構成材とする複数のドーム片を集合し、内部に半球状の空間を形成する組立式ドームを提案した(特許文献1参照)。これにより、短い期間で、かつ低コストで施工できる屋外宿泊施設、住居などを実現している。 Against this background, the present inventors previously proposed an assembly-type dome in which a plurality of dome pieces made of foamed polystyrene are assembled to form a hemispherical space inside (see Patent Document 1). This realizes an outdoor accommodation facility, a residence, etc. that can be constructed in a short period of time and at a low cost.
上記特許文献1記載の組立式家屋はドーム状であるため、それ自体で十分な強度を有する。しかし、多量の積雪や落下物等の外部からの圧力や不足の事態を考慮すると、より強固なものとすることが望ましい。 Since the assembly-type house described in Patent Document 1 has a dome shape, it has sufficient strength itself. However, considering the external pressure such as a large amount of snow and falling objects, and the situation of shortage, it is desirable to make it stronger.
本発明は、より高強度の組立式発泡スチロール家屋を提供するものである。 The present invention provides a higher strength prefabricated polystyrene house.
(1)請求項1の発明による組立式発泡スチロール家屋は、発泡スチロールを構成材とする複数の分割片にそれぞれ骨格形状の補強部材を組み込み、これら分割片同士を家屋組立用基礎上で互いに組み合わせて発泡スチロールの周縁面同士を接着することにより躯体を形成して内部に居住空間を形成し、分割片の補強部材とこの分割片に隣接する分割片の補強部材を締結することを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の組立式発泡スチロール家屋において、分割片は、補強部材と発泡スチロールの一体成形により形成されることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載の組立式発泡スチロール家屋において、分割片は、家屋の頂部から基部にかけて曲面形状をなすドーム片であり、これらドーム片の側縁を互いに接着してドーム状の居住空間を形成するとともに、各ドーム片の外表面に凹凸を設け、この凹凸面をモルタルで被覆したことを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項3に記載の組立式発泡スチロール家屋において、補強部材は、ドーム片の頂部から基部にかけて延在する縦部材と、この縦部材に直交する横部材とを有することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項4に記載の組立式発泡スチロール家屋において、補強部材は、断面形状に凹部を含み、この凹部の内側に分割片を構成する発泡スチロールが充填されていることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組立式発泡スチロール家屋において、分割片は、工場において型内で原料を発泡した後に前記型から取り出して表面に紫外線カット塗料が塗布され、その分割片を家屋組立用基礎上で互いに組み合わせ躯体を形成し、前記紫外線カット塗料の上にモルタルを塗布したことを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項3〜6のいずれか1項に記載の組立式発泡スチロール家屋において、ドーム片の基部をドーム組立用基礎に係合し、補強部材を基礎用締結部材を介して基礎に締結したことを特徴とする。
(1) An assembly type polystyrene house according to the first aspect of the present invention is a foamed polystyrene house in which a skeleton-shaped reinforcing member is incorporated in each of a plurality of divided pieces made of foamed polystyrene, and these divided pieces are combined with each other on a building assembly foundation. A housing is formed by adhering the peripheral surfaces of each other to form a living space, and the reinforcing member of the divided piece and the reinforcing member of the divided piece adjacent to the divided piece are fastened .
(2) The invention according to
(3) The invention of
(4) The invention of
(5) The invention of claim 5 is the assembly-type foamed polystyrene house according to
(6) According to a sixth aspect of the invention, the prefabricated styrene foam house according to any one of claims 1 to 5 divided pieces, the surface is taken out from the mold after foaming material in the mold at the factory A UV-cut paint is applied, the divided pieces are combined with each other on a building assembly base to form a housing, and mortar is applied on the UV-cut paint.
(7) The invention according to
本発明によれば、発泡スチロールを構成材とする分割片に骨格形状の補強部材を組み込み、これら分割片の集合により家屋を形成するようにしたので、多量の積雪や落下物等にも十分に耐え得ることができる。 According to the present invention, since the skeleton-shaped reinforcing member is incorporated in the divided pieces made of foamed polystyrene and the house is formed by the assembly of these divided pieces, it is sufficiently resistant to a large amount of snow and falling objects. Obtainable.
<全体形状>
まず、本発明による組立式発泡スチロール家屋を半球ドーム式家屋に適用した一実施の形態の全体構成および施工方法について説明する。
図1は本発明による組立式発泡スチロール家屋である発泡スチロールドームの全体を示す立面図、図2は平面図である。組立式発泡スチロールドーム100は、発泡スチロールを構成材とする複数のドーム片10〜19を集合して、内部に半球状の居住空間を形成したものである。図1において、WDは所定のドーム片にあらかじめ設けられた窓部、PTは所定のドーム片にあらかじめ設けられた玄関部である。組立式発泡スチロールドーム100は、基礎30上に組み立てられる。
<Overall shape>
First, an overall configuration and construction method of an embodiment in which an assembly type polystyrene house according to the present invention is applied to a hemispherical dome type house will be described.
FIG. 1 is an elevation view showing the whole of a polystyrene foam dome which is an assembly type polystyrene foam house according to the present invention, and FIG. 2 is a plan view. The assembly
複数のドーム片10〜19は、それぞれ図3に示すような形状をし、発泡倍率が10〜50倍で厚さ10〜50cmの発泡スチロールから形成される。たとえば、積雪が最大で80cm程度の場合には、発泡倍率20倍、厚さ20cmの発泡スチロールからなるドーム片とすることができる。なお、同じ強度を得るためには、発泡倍率を大きくすれば厚みが厚くなる。また、積雪を考慮する必要がない地域では、発泡倍率を20倍より大きくし、あるいは厚みを20cm以下に薄くできる。反対に、積雪量が1m以上の地域では、発泡倍率を20倍以下に小さくして強度を担保するか、厚みを厚くする。これらのドーム片10〜19には強度を高めるために後述の鉄骨40が組み込まれている。
Each of the plurality of
各ドーム片10〜19にはL字状の基部DBと、基部DBから立ち上がる接合縁DE,DDと、接合縁DE,DDの先端の頂部DRとを有する。ドーム100の頂部においてドーム片10〜19の先端上部DRをトップライト22に互いに結合するとともに、複数のドーム片10〜19の各々の接合縁DEとDDとを、隣接するドーム片と締結具21で締結した上で接着することにより、ドーム100が組立てられる。L字状のドーム基部DBは、基礎30に係合して固定される。
Each of the
<第1の実施の形態>
図4〜図13に基づいて第1の実施の形態による発泡スチロールドーム100を説明する。
図4はドーム片の内部構成を示す立面図である。なお、窓部WDや玄関部PTの有無等の違いはあっても、基本的な形状は各ドーム片10〜19とも同一であり、以下ではドーム片10について説明する。ドーム片10には図4に斜線で示す鉄骨40が組み込まれている。鉄骨40はドーム片10の頂部から基部にかけて放射状に延在する縦部材41と縦部材41に直交する横部材42を有し、全体としてドーム100の骨格を形成している。
<First Embodiment>
A
FIG. 4 is an elevation view showing the internal structure of the dome piece. Note that the basic shape is the same for each of the
ここで、ドーム片10の施工手順について説明する。
(1)まず、図5(a)に示すようにドーム片10に組み込むための鉄骨40を組み立てる。鉄骨40は断面コ型の鋼材であり、断面の開口部をドーム内側に向けて縦部材41と横部材42を例えば図5(b)→(c)に示すようにボルトBTで締結する。なお、溶接などで接合してもよい。鉄骨40はドーム100の強度を担保するためのものであり、ドーム片10の縁部に縦部材41aと横部材42aを配置し、その内側にドーム片10の大きさに応じて、適宜、縦部材41bと横部材42bを配置する。
Here, the construction procedure of the
(1) First, as shown in FIG. 5A, a
(2)次に、図6に示すように鉄骨40を金型G1,G2にセットする。この場合、図6(a)に示すように鉄骨40をメス型G1にセットした後、オス型G2をセットする。メス型G1は鉄骨40の外周面とほぼ同形状であり、鉄骨40はメス型G1に当接した状態でセットされ、鉄骨40と金型G2の間には隙間ができる。
(2) Next, as shown in FIG. 6, the
(3)次に、メス型G1とオス型G2の間に原料であるビーズ(予備発泡したもの)を封入し、メス型G1に設けた加熱孔G1a(c−c断面図参照)を介して高圧蒸気を吹き込み、ビーズを加熱する。金型G1,G2内の高圧蒸気は、オス型G2に設けた図示しない小孔を介して外部に抜ける。これにより金型G1,G2内でビーズが破裂し、金型G1,G2の表面形状に沿って発泡成形する。この場合、図6(b)のc−c断面図に示すように発泡スチロール43は鉄骨40の裏側に周り込み、鉄骨40の周囲を覆うため、鉄骨40に発泡スチロール43が密着状態でからみつき、接着性が高い。この場合、鉄骨40を貫通して加熱孔40aを設け、鉄骨40の裏側、すなわちオス型G2側に直接蒸気を吹き込むようにすれば、初期段階で鉄骨40の裏側で発泡し、発泡スチロールと鉄骨40の密着性が一層高まる。
(3) Next, beads (preliminarily foamed) as a raw material are enclosed between the female mold G1 and the male mold G2, and the heating hole G1a (refer to the cc cross-sectional view) provided in the female mold G1 is used. Blow high pressure steam to heat the beads. The high-pressure steam in the molds G1 and G2 escapes to the outside through a small hole (not shown) provided in the male mold G2. As a result, the beads burst in the molds G1 and G2, and foam-molded along the surface shapes of the molds G1 and G2. In this case, as shown in the cc cross-sectional view of FIG. 6B, the expanded
(4)その後、蒸気を止めて十分に冷やしてから金型G1,G2を取り外し、成型体MPを取り出す。このようにして形成された成型体MPを図7に示す。鉄骨40は成型体MPの外側に位置し、鉄骨40の外周面と発泡スチロール43の外周面は段差なく形成されている。すなわち、鉄骨40の一の面はドーム子午線に沿って露出する。
(4) Thereafter, the steam is stopped and cooled sufficiently, the molds G1 and G2 are removed, and the molded body MP is taken out. The molded body MP formed in this way is shown in FIG. The
(5)この成型体MPの外表面に、図8に示すように紫外線カットおよび耐水性を目的とした塗料44を吹き付ける。最後に、成型体MPの外側から所定の鉄骨40の部位にドーム片組立用のねじ孔BHを加工し、ドーム片10が完成する。
(5) As shown in FIG. 8, a
以上の工程を工場内で行い、複数のドーム片10〜19を製造した後、ドーム片10〜19を現場まで搬送し、ドーム100を組み立てる。図9はドーム100の縦断面図である。
After the above steps are performed in the factory and a plurality of
ドーム100の頂部のトップライト22は略リング状の枠体22Aと枠体22Aの内側にはめ込まれた明かり取り用のガラス22Bとを有する。枠体22Aの外周面は凹状に形成され、この凹部22aにドーム片10の上端DRを係合して固定する。
The
隣接するドーム片同士(図4のドーム片10と11,19)はプレート状の鉄製締結具21により締結する。すなわち図10に示すように締結具21をドーム片10,11の外側から当て、縦部材41aと横部材42bを締結するボルトBTを貫通孔21aに挿通し、ボルトBTにより締結具21とドーム片10,11を共締めする。これにより各ドーム片10〜19の鉄骨40が相互に接続され、ドーム100は連続した鋼材により全周を覆われる。したがって、ドーム片接合部の強度低下が抑制され、ドーム全体の強度を高めることができる。締結具21はドーム片10,11を高さ方向複数箇所(図4では5箇所)で締結する。
Adjacent dome pieces (
ここで、組立ドーム100の基礎30について説明する。図9に示すように、基礎30は、ドーム100の基部よりも大径で円板形状の鉄筋入りコンクリート板BBと、コンクリート板BB上に固定される全体形状が円環状のコンクリート製基体31と、基体31上に家屋の床面をなす平面を形成する床体32とを備えている。
Here, the
図11は基体31の全体形状を示す平面図であり、図12はその一部の斜視図である。基体31は、図12に示すコンクリート製の複数の分割基体310〜319を互いに結合してなる。個々の分割基体310〜319は、それぞれ円弧形を有し、これらを長手方向(周方向)に相互に結合することにより、基体31の全体形状がほぼ円環形状となる。
FIG. 11 is a plan view showing the overall shape of the
図12において、分割基体310〜319の内周側には、床体32を収容する段部330が全周にわたって形成されている。分割基体310〜319の外周側には、基体外方に向かって突出する上下突出部340A,340Bが全周にわたって形成され、上下突出部340A,340Bの間に係合部として利用される窪み350が形成されている。したがって、分割基体310〜319を集合してなる基体31上部の内周側には段部33(図11)が基体31の全周にわたって形成され、上部の外周側には係止凹部35(図9)が全周に形成される。
In FIG. 12, a stepped
個々の分割基体310〜319の長手方向の一端面には位置決めのためのカップルガイドピン360が植設され、他端面にはカップルガイドピン孔(不図示)があけられている。隣接する分割基体同士を、カップルガイドピン360をカップルガイドピン孔に挿入することにより接合し、全体として円環状の基体31が組み立てられる。なお、分割基体の上面2箇所にはインサート370が埋め込まれ、吊下・施工用に用いられる。
A
図13(a),(b)に示すように、コンクリート板BBにはドーム片10の外周に沿ってアンカープレート36が埋め込まれている。アンカープレート36はそれぞれ鉄骨40の縦部材41a,41bの位置に対応して設けられている。アンカープレート36には、図13(b)のa部詳細図に示すように、ボルト孔36aが開口され、このボルト孔36aにボルトBTを挿通し、ドーム片10のねじ孔BH(図8参照)に螺合することで、図9に示すようにアンカープレート36と鉄骨40を締結する。分割基体310〜319の外周面にもねじ孔が設けられ、アンカープレート36と分割基体310〜319を同様にボルトBTによって締結する。
As shown in FIGS. 13A and 13B, an
床体32は次のようにして設ける。まず、分割基体310〜319を地面の上で相互に固定して円環状の基体31を形成し、その基体31の内側に図9に示すように砕石371を所定深さまで充填する。その上にポリエチレンその他の樹脂フィルム372を敷く。更にその上にコンクリート373を基体31の高さまで充填する。コンクリート373の表面を平面仕上げして床体32を形成する。以上の工程により基礎30が完成する。
The
この組立基礎30上に、上記のドーム片10〜19を組み立てることにより、組立式家屋である発泡スチロールドームを設置する。すなわち、図9に示すように、ドーム片10〜19のL字状の基部DBを基体31の凹部35に嵌合して係合し、ドーム片10〜19の先端の頂部DRをトップライト22の凹部22aに嵌合して係合する。そして、ドーム片10〜19同士を連結具21により連結固定するとともに、アンカープレート36によりドーム片10〜19を基礎30に連結固定してドーム状組立式家屋を組み立てる。
By assembling the
その後、図9に示すように、ドーム100の外周面全体に耐水性、防火性、耐候性等を目的としてモルタルや樹脂などの外装材45を被覆する。ドーム100の内周面には内装材46を被覆する。
After that, as shown in FIG. 9, the entire outer peripheral surface of the
以上の第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏する。
(1) 発泡スチロールを構成材としたドーム片10〜19を成型する際に、鉄骨40を組み込んで一体に成形するようにしたので、発泡スチロールのみの場合に比べドーム片10〜19の強度が高まる。これにより多量の積雪や落下物等の圧力に対しても十分に耐え得ることができる。また、万が一の火災の際にも建物全体の崩壊を免れることができる。鉄骨40を利用することで、ドーム100への備品(例えば屋内外の照明器具)や間仕切りの設置、ドーム形状にバリエーションを付ける等、様々な施工を簡易かつ高強度にて行うことができる。
According to the above 1st Embodiment, there exist the following effects.
(1) When forming the
(2) 鉄骨入りのドーム片10〜19を一体成型により製造するので、現場において鉄骨を加工・組み立てる必要がなく、ドーム片10〜19の組み立てのみでドーム家屋を建造することができる。その結果、現場での作業時間と労力を大幅に節約できる。
(2) Since the steel-containing
(3) 成型型G1,G2に鉄骨40を組み込んで発泡成型するので、発泡スチロール43が隙間なく鉄骨40に密着する。これにより発泡スチロール43に作用する荷重が鉄骨40の全面に伝わり、局所的な応力集中の発生を避けることができる。
(3) Since the
(4) ドーム片10〜19を容易に保管できる。すなわち発泡スチロールは、成型直後は素材的に不安定であり変形しやすい特性をもつため、発泡スチロールのみで成型した場合、安定した形で全てのドーム片を保管するためには膨大なスペースが必要となる。これに対し、本実施の形態のように鉄骨40と一体に成型した場合、発泡スチロール43は鉄骨40により拘束されるため変形しにくく、省スペースの下で安定した保管が可能となる。
(4) The
(5) ドーム片10〜19に組み込む鉄骨40をコ型断面としたので、発泡成型の際に発泡スチロール43が鉄骨40に絡み付きやすく、発泡スチロール43と鉄骨40の接着性が向上する。また、コ型断面なので鉄骨40の内側の発泡スチロールを取り除いて鉄骨40の内側に配線を通すことも可能であり、意匠を損なうことなくドーム100内に多様な設備を設置することができる。
(5) Since the
(6) 組立家屋を力学的に安定形状であるドーム状としたので、補強材としての鉄骨40を最小限に節約できる。その結果、ドーム片10〜19を軽量化することができ、輸送面や組立面で扱いやすい。
(6) Since the assembly house has a dome shape which is a mechanically stable shape, the
(7) ドームの頂部から基部にかけて、すなわちドーム子午線に沿って鉄骨(縦部材41)を組み込むとともにこれと直交するように鉄骨(横部材42)を組み込むので、鉄骨40が放射状に張り巡らされ、ドーム100の安定性が高まる。
(7) From the top of the dome to the base, that is, along the dome meridian, the steel frame (vertical member 41) is incorporated and the steel frame (transverse member 42) is incorporated so as to be orthogonal thereto, so that the
(8) 隣接するドーム片10〜19の鉄骨40同士を締結具21を介して締結するので、ドーム片同士が強固に連結され、接合部の強度低下を抑えることができる。
(8) Since the steel frames 40 of the
(9) ドーム天井体として設けたトップライト22の枠体22Aの凹部22aにドーム片10〜19の頂部DRを嵌合して係合するので、ドーム片頂部の固定が容易である。また、頂部に作用した荷重を各ドーム片0〜19に均等に分散することができる。
(9) Since the top DR of the
(10) ドーム片10〜19の基部DBを基体31の外周側の凹部35に嵌合して係合するので、ドーム片10〜19の基体31への固定が容易である。また、ドーム片10〜19の鉄骨40の基部をアンカープレート36を介してコンクリート板BBに締結するので、ドーム片10〜19はコンクリート板BBに強固に固定され、ドーム100の安定性が一層高まる。
(10) Since the base DB of the
(11) コンクリート製の分割基体310〜319を基体31として組み立て、基体31に床体32を設置するようにしたので、アンカープレート36によるボルト締結を解くことにより基体31を簡単に分解することができ、基礎30の移設が可能となる。
(11) Since the divided
<変形例>
上記では鉄骨40と発泡スチロール43を一体成型するようにしたが、別体で成型してもよい。この場合、図14に示すように発泡スチロール43の外表面に鉄骨40を挿入するための凹部43aが形成されるように金型G1に鉄骨40と同形状の凸部を設けて成型する。そして、この成型体MPを組み立てて図15に示すようなドーム100を形成する。その後、凹部43aに鉄骨40を挿入し、成形体MPと鉄骨40を接着するとともに、締結具21およびアンカープレート36を介して鉄骨40同士および鉄骨40と基礎30をそれぞれ連結固定すればよい。これにより鉄骨40がない軽量の成型体MPによりドーム100を組み立てるため、ドーム100の組立が容易となる。また、凹部43aは金型G1により精度よく施工できるため、現場で何ら加工をすることなく凹部43aに鉄骨40を挿入することができる。すなわち、現場で鉄骨40に併せて凹部43aを削るなどの手間が不要である。
<Modification>
In the above, the
成型体MPに凹部43aを設けずに、図16に示すようにピン47などにより成型体MPの外側に鉄骨40を取り付けるようにしてもよい。この場合、まず、発泡スチロールからなる複数の成形体MPを組み合わせ、ドーム100を組み立てる。次に、成型体MPの外側に、ドーム100全体を覆うように骨格形状の鉄骨40を取り付ける。この際、ピン47により鉄骨40を1本ずつ取り付けた後、各鉄骨40を連結具などで連結する、あるいは予め複数の鉄骨40を一体に組み付け立てた後、それをピン47により成形体MPに取り付け、連結具などで連結する。なお、ピン47は鉄骨40に一体に設けてもよい。次に、成形体MPの表面に鉄骨40とほぼ同じ厚さにモルタル48などを吹き付けて鉄骨全体を覆い、鉄骨40が外から見えないようにする。最後に、モルタル48の表面を外装材45で被覆して仕上げる。このような組立方法によれば、成型体MPに凹部43aを加工する必要がないので、ドーム100の施行が容易となる。また、成形体MPとモルタル48の接合性が高まるとともに、モルタル48を厚く吹き付けるので、建物の耐火性、耐候性、耐久性および強度がそれぞれ高まる。
Instead of providing the
上記では、周方向に分割したドーム片10〜19を組み立ててドーム100を形成するようにしたが、図17に一部を示すように周方向および上下方向に分割した複数のドーム片101〜112(一部のみ図示)を組み立ててドーム100を形成してもよい。この場合、玄関部PT(101〜104)および窓部WD(109〜112)を例えば図18(a),(b)に示すように4分割して枠体を形成する。そして、その内側に図18(c)の断面図に示すように扉49a,窓49bを収容固定する。これによりドーム100に玄関部PTや窓部WDを形成する場合であってもドーム片101〜104,109〜112の形状が複雑とならず、各ドーム片101〜112の成型が容易となる。また、ドーム片101〜104,109〜112がそれぞれ上下左右の枠体を形成するので、ドーム100に玄関49aや窓49bを容易に取り付けることができる。
In the above, the
ドーム片の接合部の形状は図3に示したものに限らない。例えば、図17の(a),(b)に示すようにドーム片101〜114の接合面にそれぞれ凹部DFと凸部DGを設け、この凹部DFと凸部DGを嵌合してドーム片101〜114を接合するようにしてもよい。
The shape of the joint portion of the dome piece is not limited to that shown in FIG. For example, as shown in FIGS. 17A and 17B, a concave portion DF and a convex portion DG are provided on the joint surfaces of the
上記実施の形態では、鉄骨40をコ型断面としたが、これに限らず、C型断面やH型断面としてもよい。すなわち内側に発泡スチロールを囲むような断面形状であればよい。この場合も、発泡スチロール43が鉄骨40に絡みつきやすいため、接着性が高まる。なお、断面形状をパイプ状としてもよい。
In the said embodiment, although the
また、上記ではメス型G1側に鉄骨40を配置たが、オス側G2に配置しても、メス型G1とオス型G2の中間に配置してもよい。中間に配置した場合、鉄骨40の全面が発泡スチロール43で覆われるため、成型品MPの見栄えもよい。鉄骨40と発泡スチロール43の線膨張係数の差に起因する外装材45との間の歪みによる剥離も最小限に抑制できる。鉄骨40の形状は適宜変更可能であり、上記実施の形態のものに限定されない。
Moreover, although the
外装材(モルタル)45と発泡スチロールの接合性を向上させる目的で、金型G1に凹凸を設け、ドーム片10〜19の外表面に凹凸を形成するのが好ましい。凹断面形状、凸断面形状は円形、四角形、五角以上の多角形、星形など、モルタルと発泡スチロールの接合性を向上させるのに最適なものを選択する。
For the purpose of improving the bondability between the exterior material (mortar) 45 and the polystyrene foam, it is preferable to provide the mold G1 with irregularities and form the irregularities on the outer surfaces of the
ドーム100の組立後に外装材45を被覆するのではなく、ドーム片10〜19の段階で予め外装材45を被覆するようにしてもよい。これにより現場での作業工程を一段階省略することができ、作業効率が向上する。上記ドーム片10〜19は、ここでは10個のパーツからなるものとして説明したが、これに限らず、数個から数十個のパーツからなるものとしてもよい。また、全体として半球状になるものとして説明したが、完全な半球の場合(平面形状が円の場合)に限らず、平面形状が多角形となっても良い。また、多角形の個々の辺に丸みを持たせる等により幾何学上の厳密な意味では「円」でも「多角形」でもないという場合でも、ここで言う「半球状」に該当する。ドーム片10〜19により組立家屋を形成したが、ドーム片以外の分割片により組立家屋を形成してもよい。
Instead of covering the
ドームの基礎30をなす基体31をコンクリート板BBとは別体に設け、分割可能としたが、基体31とコンクリート板BBを一体化してもよい。コンクリート基礎30を用いたが、鋼材等による鉄製の基礎を用いてもよい。この鉄製の基礎も運搬性等を考慮して分解可能に設けることが好ましい。
Although the
10〜19,101〜112 ドーム片
21 連結具 22 トップライト
30 基礎 36 アンカープレート
40 鉄骨 41 縦部材
42 横部材 43 発泡スチロール
45 外装材 48 モルタル
100 組立式ドーム MP 成形体
10-19, 101-112
Claims (7)
前記分割片は、前記補強部材と発泡スチロールの一体成形により形成されることを特徴とする組立式発泡スチロール家屋。 In the assembly type polystyrene foam house according to claim 1 ,
The assembly-type foamed polystyrene house, wherein the divided pieces are formed by integral molding of the reinforcing member and foamed polystyrene.
前記分割片は、家屋の頂部から基部にかけて曲面形状をなすドーム片であり、これらドーム片の側縁を互いに接着してドーム状の居住空間を形成するとともに、各ドーム片の外表面に凹凸を設け、この凹凸面をモルタルで被覆したことを特徴とする組立式発泡スチロール家屋。 In prefabricated styrene foam house according to any one of claims 1 or 2,
The divided pieces are dome pieces having a curved shape from the top to the base of the house, and the side edges of these dome pieces are bonded together to form a dome-like living space, and the outer surface of each dome piece is uneven. An assembling-type polystyrene foam house characterized in that it is provided and this uneven surface is covered with mortar.
前記補強部材は、前記ドーム片の頂部から基部にかけて延在する縦部材と、この縦部材に直交する横部材とを有することを特徴とする組立式発泡スチロール家屋。 In the assembly type styrofoam house according to claim 3 ,
The reinforcing member includes a vertical member extending from a top portion to a base portion of the dome piece and a horizontal member orthogonal to the vertical member.
前記補強部材は、断面形状に凹部を含み、この凹部の内側に前記分割片を構成する発泡スチロールが充填されていることを特徴とする組立式発泡スチロール家屋。 In the assembly type styrofoam house according to claim 4 ,
The reinforcing member includes a recessed portion in a cross-sectional shape, and a foamed polystyrene house constituting the divided piece is filled inside the recessed portion.
前記分割片は、工場において型内で原料を発泡した後に前記型から取り出して表面に紫外線カット塗料が塗布され、その分割片を前記家屋組立用基礎上で互いに組み合わせ前記躯体を形成し、前記紫外線カット塗料の上にモルタルを塗布したことを特徴とする組立式発泡スチロール家屋。 In the assembly-type polystyrene foam house of any one of Claims 1-5 ,
The split pieces are taken out from the mold after foaming the raw material in a mold in a factory, and an ultraviolet cut paint is applied to the surface, and the split pieces are combined with each other on the building assembly base to form the casing. A prefabricated styrofoam house characterized by applying mortar on cut paint.
前記ドーム片の基部をドーム組立用基礎に係合し、前記補強部材を基礎用締結部材を介して基礎に締結したことを特徴とする組立式発泡スチロール家屋。 In prefabricated styrene foam house according to any one of claims 3-6,
An assembly type styrofoam house characterized in that a base portion of the dome piece is engaged with a dome assembly foundation, and the reinforcing member is fastened to the foundation via a foundation fastening member.
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