JP4507505B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶表示装置に関し、特にノーマリーブラックモードで用いられ、タッチパネルなどの入力部を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
反射型および反射・透過兼用型の液晶表示装置は、液晶表示装置の有する薄型、軽量および低消費電力という特徴に加えて、外光下での視認性がよいということから、多くの携帯端末に利用されている。
これら携帯端末の入力部として、コスト的なメリットから抵抗膜方式のタッチパネルが多く用いられている。
【0003】
図24(a)は上記の入力部として抵抗膜方式のタッチパネルを備えた液晶表示装置の構成を示す模式図である。
図24(a)の液晶表示装置は、液晶パネル10の表示面側に、λ/4位相差板40とλ/2位相差板41とを組み合わせた広帯域λ/4位相差板42が設けられ、その上層に偏光板43が設けられている。
以下、位相差板について、λ/4位相差板を単にλ/4板、λ/2位相差板を単にλ/2板とも称する。
さらに、偏光板43上に、入力部であるタッチパネル20が設けられている。タッチパネル20は、一対の透明導電膜(21,22)がスペーサ23により所定の距離を離間して設けられた構成であり、タッチパネル20を構成する平面内において一対の透明導電膜(21,22)の間の距離が変化した位置を検出して入力信号を得る。タッチパネル20への入力信号は、不図示の位置検出部に入力され、適宜液晶パネルへの表示にフィードバックされる。
観察者Obsは、外部からの光(以下外光とも称する)L1が液晶パネル10に入射したときの液晶パネル10における反射光L4を視認することにより、液晶パネルの表示内容を観察する。
【0004】
上記の液晶表示装置において、タッチパネル20は液晶パネル10の表示面側に配置する必要がある。
このため、図24(a)中に示すタッチパネル20を構成する透明導電膜(21,22)の界面における反射光(タッチパネル20を構成するフィルムや空気などと透明導電膜との各界面からの反射光)L2,L3の影響などで、利用者の顔や、背景が写り込むなどしたり、強い外光下でその反射光によりコントラストを落とすなどして、表示特性を著しく損なっている。
【0005】
上記の問題を解決するため、ノーマリーホワイト(NW)モードの反射型の液晶表示装置において、表示を兼ねた円偏光板(偏光板と広帯域λ/4位相差板を組み合わせたもの)と組み合わせた液晶表示装置が、特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載されている。
図24(b)は、上記の液晶表示装置の構成を示す模式図である。
液晶パネル10の表示面側に、抵抗膜方式のタッチパネル20が設けられ、その上層に、λ/4位相差板40とλ/2位相差板41とを組み合わせた広帯域λ/4位相差板42が設けられ、その上層に偏光板43が設けられている。
観察者Obsは、外光L1が液晶パネル10に入射したときの液晶パネル10における反射光L4を視認して液晶パネルの表示内容を観察する。
【0006】
上記の構成において、外光がこの反射型の液晶表示装置に入射すると、偏光板43と広帯域λ/4位相差板42により構成された円偏光板によって右回りもしくは左回りのほぼ円偏光に変換される。
この円偏光はタッチパネル20の各層の界面にて一部反射、一部透過される。透過した光は、液晶セルによる表示に利用されるが、反射した一部の円偏光は界面での反射により、その位相がπ〔rad〕だけずれるため、反射後に右回りなら左回りへ、左回りなら右回りの円偏光へと変調されるため、もう一度広帯域λ/4位相差板を通過するときに入射したときの直線偏光とは90°方位の異なった直線偏光に変換されるため、偏光板を通過できない。
これにより、界面反射を抑制でき表示視認性が大幅に改善される。
【0007】
ところで、多くのNWモードの反射型の液晶表示装置の場合、一般的には特許文献2などに記載されているように、おおよそλ/2位相差板とおおよそλ/4位相差板2枚を組み合わせて、可視光域全体でほぼλ/4条件になるように組合わされた広帯域λ/4位相差板と、偏光板、液晶セルで構成されている。
【0008】
図25は、反射・透過兼用型の液晶表示装置の模式図である。
液晶パネル10の表示面側に、抵抗膜方式のタッチパネル20が設けられ、その上層に、λ/4位相差板40とλ/2位相差板41が設けられ、その上層に偏光板43が設けられている。
一方、液晶パネル10の表示面の裏面側に、λ/4位相差板44とλ/2位相差板45が設けられ、その下層に偏光板47が設けられている。
【0009】
図25に示す反射・透過兼用型の液晶表示装置においても、一般的には特許文献4に記載されているように、図24(b)に示す反射型の液晶表示装置と同様、表側の位相差板の構成はλ/4板40とλ/2板41で構成された広帯域λ/4板42と偏光板43で構成され、裏面側も表面同様にλ/4板44とλ/2板45で構成された広帯域λ/4板46と偏光板47で構成されている。
上述のように抵抗膜方式のタッチパネルを組み合わせたとき、広帯域λ/4板42と偏光板43を組み合わせた円偏光板をタッチパネル20よりも前面に配することで、抵抗膜方式のタッチパネルの界面反射を抑制できる。
【0010】
ところが、この構成からもわかるように、反射型の液晶表示装置では位相差板が最低2枚、反射・透過兼用型の液晶表装置では位相差板は最低4枚必要となり、液晶表示装置の厚みが増すという欠点があった。
図26(a)は、タッチパネルを持たない構成の反射・透過兼用型の液晶表示装置の模式図であり、液晶パネル10の表示面側にλ/4位相差板40とλ/2位相差板41が設けられ、その上層に偏光板43が設けられて、一方、液晶パネル10の表示面の裏面側に、λ/4位相差板44とλ/2位相差板45が設けられ、その上層に偏光板47が設けられた構成であり、このように位相差板は最低4枚必要となることを示している。
【0011】
一方で、反射型、反射・透過兼用型の液晶表示装置には、NWモードの他にノーマリーブラック(NB)モードが有る。
図26(b)は、タッチパネルを持たない構成のNBモードの液晶パネルを用いた反射・透過兼用型の液晶表示装置の構成を示す模式図である。
液晶パネル10の表示面側にλ/2位相差板48が設けられ、その上層に偏光板43が設けられている。一方、液晶パネル10の表示面の裏面側に偏光板47が設けられている。
図26(b)に示すように、NBモードは表示に必要な位相差板が最低1枚でよく、液晶表示装置の薄型化に適している。
【0012】
NBモードは上記のNWモードとは異なり、液晶セルのリタデーションがλ/4条件になり、おおよそλ/2位相差板により光学補償するモードである。
なお、NBモード反射型の液晶表示装置については、特許文献5および特許文献6に記載されており、また、NBモードの反射・透過兼用型の液晶表示装置については非特許文献1に記載されている。
【0013】
次に、上記のNBモードの液晶表示装置における光学変調について、ポアンカレ球を用いて説明する。
このポアンカレ球は光の偏光状態を表すストークスパラメータを三次元空間上に配置したときに、直径1(光の吸収がないこと仮定した場合)の球面上に位置する球のことである。なお、ストークスパラメータおよびポアンカレ球については非特許文献2にも詳しく説明されている。
なお、反射型の液晶表示装置の場合、良好な黒表示を得るためには反射板上でちょうど円偏光すなわちポアンカレ球上のS1−S2平面へ投射した点が、ちょうど中央(S1=S2=0)となる状態である。
【0014】
上記の一般的なNBモードの反射型の液晶表示装置の場合、図27(a)のS1−S2平面投影図および図27(b)のS2−S3平面投影図に示すように、表側の偏光板を通過した自然光は直線偏光に変換され、λ/2位相差板により光の波長により異なる偏光変調の作用(EF(λ/2))により、例えば光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の主波長である450nm、550nm、650nmの光の場合、650nm<550nm<450nmの順に位相変調が大きくなる。
この光学変調(光学補償)より、液晶セルによって円偏光へ位相変調するときに、位相差板と同様に650nm<550nm<450nmの順に大きな位相変調が加えられるために、λ/2位相差板の作用(EF(λ/2))と、液晶セルの作用(EF(LC))が互いに相殺され、可視光域の全体の光をほぼ円偏光へ変換することができる。
ここで示した例は液晶セルの配向モードは0°ツイストすなわちホモジニアス配向としたが、ツイスト配向でも同様である。
【0015】
【特許文献1】
国際公開第98/48320号パンフレット
【特許文献2】
特開2002/6305号公報
【特許文献3】
特開2002/35634号公報
【特許文献4】
特開平11−242226号公報
【特許文献5】
特開平10−154817号公報
【特許文献6】
特開2001−33780号公報
【非特許文献1】
ヘウメ−II ビーク(Heume-II Baek )著,「ニュー・デザイン・オブ・トランスフレクティブ・エルシーディー・ウィズ・シングル・リタデーション・フィルム(New Design of Transflective LCD with single retardationfilm)」,インフォメーション・ディスプレイ・ワークショップ(InformationDisplay Workshops )’00,プロシーディングス(Proceedings ),LCT2−2,41−44頁
【非特許文献2】
山口一郎著,「応用光学」,オーム社
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のNBモードで抵抗膜方式のタッチパネルと組み合わせた場合、NWモードの場合のように、単純にタッチパネルと偏光板、位相差板の位置関係を入れ替えても、用いている位相差板がλ/2板であるためにNWモードのように、円偏光板によるタッチパネルの界面反射を吸収することが出来ず、視認性の改善は望めない。
【0017】
本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、液晶表示装置の薄型化に適しているノーマリーブラックモードにおいて、抵抗膜方式のタッチパネルなどの入力部における界面反射を抑制し、表示視認性を向上させることができる液晶表示装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、液晶が充填され、少なくとも光の反射部を有し、ノーマリーブラックモードで用いられる液晶パネルと、前記液晶パネルの表示面側に設けられ、前記液晶パネルの表示上の位置を検出するための平面型の入力部と、前記入力部の前記液晶パネルの反対側の面上に設けられ、外部から入射した光の前記入力部における反射光の透過を抑制する第1位相差板と、前記第1位相差板上に設けられた偏光板と、前記入力部と前記液晶パネルの間に設けられた第2位相差板とを有し、前記第1位相差板が四分の一波長の位相差板であり、前記第2位相差板が四分の一波長の位相差板であり、前記第1位相差板の遅相軸と前記第2位相差板の遅相軸とが異なる角度に設定され、前記第1位相差板と前記第2位相差板とを組み合わせた位相差により前記液晶パネルの光学補償を行う。
【0019】
上記の本発明の液晶表示装置は、タッチパネルなどの入力部を有するノーマリーブラックモードの液晶表示装置において、入力部の液晶パネルの反対側の面上に第1位相差板が設けられ、入力部と液晶パネルの間に第2位相差板が設けられている。
ここで、第1位相差板は外光の入力部における反射光の透過を抑制する。また、第1位相差板と第2位相差板との組み合わせにより液晶パネルの光学補償が行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の液晶表示装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
第1実施形態
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す模式図である。
ねじれ角を有するネマチック液晶が充填され、少なくとも光の反射部を有し、ノーマリーブラックモードで用いられる液晶パネル10の表示面側に、平面型の入力部である抵抗膜方式のタッチパネル20が設けられている。
タッチパネル20の液晶パネル10の反対側の面上に第1位相差板30aが設けられ、さらに第1位相差板30a上に偏光板31設けられている。
また、タッチパネル20と液晶パネル10の間に第2位相差板30b設けられている。
また、タッチパネル20に接続して位置検出部34が設けられており、位置検出部34はさらに液晶パネル10に接続している。
【0022】
タッチパネル20は、一対の透明導電膜(21,22)がスペーサ23により所定の距離を離間して設けられた構成であり、タッチパネル20を構成する平面内において一対の透明導電膜(21,22)の間の距離が変化した位置を検出して入力信号を得る。
タッチパネル20への入力信号は、位置検出部34に入力され、必要に応じて適宜液晶パネル10の表示にフィードバックされる。
【0023】
上記の構成の液晶表示装置において、第1位相差板および第2位相差板のリタデーション(位相差板の屈折率異方性Δnと位相差板の膜厚dの積、Δnd)について、Δndが例えば90〜230nmであるλ/4位相差板とする。
このように、第1位相差板30aと第2位相差板30bをそれぞれλ/4位相差板(四分の一波長板)とすることで、第1位相差板30aと第2位相差板30bとを組み合わせて、NBモードに通常用いられるΔndが250〜400nmのλ/2位相差板(二分の一波長板)として機能する。
以下、位相差板について、λ/4位相差板を単にλ/4板、λ/2位相差板を単にλ/2板とも称する。
【0024】
観察者Obsは、外部からの光(以下外光とも称する)L1が液晶パネル10に入射したときの液晶パネル10における反射光L4を視認することにより、液晶パネルの表示内容を観察する。
このとき、第1位相差板30aは、外部から入射した光のタッチパネル20の界面反射による反射光(L2,L3)の透過を抑制する。このため、液晶表示装置の表示視認性を向上させることができる。
また、第1位相差板30aと第2位相差板30bとを組み合わせてλ/2位相差板として機能し、これにより、液晶パネル10の光学補償を行うことができる。
【0025】
位相差板の材料は、ポリカーボネイト樹脂、ノルボルネン系樹脂(例えばJSR(社)のアートン(商品名)、積水化学(社)のエスシーナ(商品名)など)、ポリサルフォン樹脂、変性ポリカーボネイト樹脂(例えば帝人(社)のWRF(商品名))などを用いることができ、これらのうちの同種および異種のいずれの組み合わせでも良い。
好ましくは、表偏光板側にはΔnの波長分散が、各光の波長成分に対してλ/4条件から大きく外れない材料(例えば、変性ポリカーボネイトやノルボルネン系位相差板)が望ましい。
【0026】
液晶パネル10に充填されたネマチック液晶は、ホモジニアス配向ではなく、ツイスト配向であり、そのねじれ角は、10〜70°であることが好ましい。
第1位相差板30aの遅相軸もしくは進相軸と、偏光板31の吸収軸もしくは偏光軸のなす角が、30〜60°であることが好ましい。
これらの好ましい理由については後述する。
【0027】
次に、本実施形態における液晶表示装置の光学構成における光学変調についてポアンカレ球を用いて説明する。
本実施形態での光学構成の場合、2枚のλ/4位相差板である第1および第2位相差板(30a,30b)を有し、第1位相差板30aはタッチパネル20の表面に、第2位相差板30bはタッチパネル20と液晶パネル10の間に設けられて、2枚を組み合わせてλ/2位相差板として機能する。第1位相差板30aは偏光板31との組み合わせで円偏光板として機能する必要があり、図27(a)および(b)に示す従来の液晶表示装置の一般的な偏光変調とはまったく異なる。
【0028】
第1位相差板30aにて抵抗膜方式のタッチパネル20の界面反射を抑制するための円偏光板を構成するので、偏光板31の透過軸(偏光軸)もしくは吸収軸と第1位相差板30aの遅相軸の関係は45°±90°が最も好ましく、その周辺であればある程度の界面反射抑制の効果が得られる。
この界面反射の抑制効果は下記式(1)によって与えられ、第1位相差板30aのリタデーション(屈折率異方性Δnと厚さdの積)が視感度の最も高い550nmの1/4である137.5nmのとき最も効率がよく、この場合、最も好ましい45°の軸関係で全界面反射の約2%に、30〜60°の範囲でも約27%程度に抑制できる。
【0029】
【数1】
【0030】
上記式(1)において、u=πΔnd/λ、Δn=ne −no であり、Rは反射率、θは偏光板の偏光軸と位相差板の遅相軸との角度、ne とno はそれぞれ位相差板の遅相軸と進相軸の屈折率、dは位相差板の厚さである。
【0031】
また、この第1位相差板のリタデーションが137.5nm付近であれば、ある程度の界面反射の抑制効果が得られ、90〜180nmの範囲でも約2〜27%程度に全界面反射が抑制できる。
【0032】
以下、偏光板31の偏光軸と位相差板30aの遅相軸との角度が最も好ましい45°の場合について説明する。
まず、偏光板31と第1位相差板30aまでの光学構成について述べる。図2(a)はS1−S2平面投影図であり、図2(b)はS2−S3平面投影図である。また、図2(c)は光学構成を示す模式図である。
光の進行方向DL に対して、偏光板31と第1位相差板30aが配置されており、偏光板31の偏光軸AX31と第1位相差板30aの遅相軸AX30a との角度が45°となっている。
偏光板31を通過した自然光は直線偏光に変換され、λ/4板である第1位相差板30aにより、可視光域の光はおおよそ円偏光に変換される。
この円偏光はタッチパネル20の各層の界面にて一部反射、一部透過される。透過した光は、液晶セルによる表示に利用されるが、反射した一部の円偏光は界面での反射により、その位相がπ〔rad〕だけずれるため、もう一度第1位相差板30aを通過するときに入射したときの直線偏光とは90°方位の異なった直線偏光に変換されるため、偏光板31を通過できない。偏光板31とλ/4板である第1位相差板30aからなる円偏光板によって、タッチパネル20の界面反射の大部分は偏光板に吸収され、界面反射は抑制される。
【0033】
次に、偏光板31から第2位相差板30bまでの光学構成について述べる。図3(a)はS1−S2平面投影図であり、図3(b)はS2−S3平面投影図である。また、図3(c)は光学構成を示す模式図である。
光の進行方向DL に対して、偏光板31、第1位相差板30aおよび第2位相差板30bが配置されており、第2位相差板30bの遅相軸AX30b は第1位相差板30aの遅相軸AX30a に対して以下のような方位に設定する。
タッチパネル20を透過した残りの円偏光は第2位相差板により再び直線偏光に戻されるが、完全にもとの直線偏光へ戻してしまうと、液晶セルにて再び円偏光へ変換する際に、一般的なNBモードの場合と同様に光学補償せずに液晶セルで光学変調することに等しくなり、可視光全体を均一な円偏光へ変換できず、良好な黒状態が得られずに表示コントラストへ影響を与える。
そこで、図3(a)および(b)に示すように、第2位相差板30bの遅相軸AX30b の方位を調整し、第2位相差板30bにより完全な直線偏光へは戻さず、波長によって異なった直線偏光付近の偏光状態へ位相変調する。
【0034】
次に、偏光板31から液晶パネル10までの光学構成について述べる。図4(a)はS1−S2平面投影図であり、図4(b)はS2−S3平面投影図である。また、図4(c)は光学構成を示す模式図である。
光の進行方向DL に対して、偏光板31、第1位相差板30a、第2位相差板30bと、表面液晶パネル基板10aおよび裏面液晶パネル基板10bを有する液晶パネル10が配置されている。表面液晶パネル基板10aにおける配向方向ODと裏面液晶パネル基板10bにおける配向方向ODはねじれており、即ち、液晶パネル10に充填されたネマチック液晶はねじれ角Φを有するツイスト配向である。
液晶パネルで再び円偏光へ変換する際に、特定の条件(ねじれ角、液晶セルのリタデーション)を与えることで可視光域の光をほぼ円偏光へ変換することができ、良好な黒状態が得られ良好なコントラストが得られることになる。
液晶セルのねじれ角を0°すなわちホモジニアス配向とすると、ねじれ角を与えたときほど、可視光域全体でうまく円偏光へ変換できずに良好な黒表示が得られず、コントラストの高い表示が得られない。
【0035】
(実施例1)
上記の第1実施形態に係る液晶表示装置における反射モードのコントラストの評価を行った。
図5(a)は本実施例において評価した光学構成を示す模式図であり、図5(b)は構成を示す模式図である。
観察者Obs側から、偏光板31、第1位相差板30a、抵抗膜方式のタッチパネル20、第2位相差板30b、表面液晶パネル基板10aおよび裏面液晶パネル基板10bを有する液晶パネル10が順に配置されている。
偏光板31の偏光軸AX31と第1位相差板30aの遅相軸AX30a との角度は45°、第1位相差板30aのリタデーションΔndは131nm、第1位相差板30aの遅相軸AX30a と第2位相差板30bの遅相軸AX30b との角度は125°、第2位相差板30bのリタデーションΔndは147nm、表面液晶パネル基板10aにおける配向方向ODと裏面液晶パネル基板10bにおける配向方向ODのねじれ角Φは40°、液晶パネルのリタデーションΔndは180nmとした。
評価のための測定は液晶表示装置の9時方位30°から平行光を入射させ、液晶表示装置の表示面に対して法線方向から受光する光学系にて実施した。
【0036】
また、従来例として、図5(c)の模式図に示す構成の液晶表示装置についても同様の測定を行った。図5(c)の液晶表示装置は、図5(b)と同様の光学構成であるが、入力部であるタッチパネルを第1位相差板30aと第2位相差板30bの間ではなく、偏光板31の上に設けた構成であり、本発明による界面反射の抑制効果だけを確認できる構成としている。
【0037】
上記の測定結果を図6に示す。
図6は横軸の液晶パネルの液晶セルへの印加電圧に対して、縦軸として相対反射率をプロットしたグラフであり、図中、実線Aは図5(a)および図5(b)に示す第1実施形態に係る液晶表示装置、点線Bは図5(c)に示す従来例の液晶表示装置の結果である。
このように、従来例のタッチパネルを液晶表示装置の外側に置く構造をとった場合はコントラストが6.4程度であったのに対して、第1実施形態に係る光学構成をとった液晶表示装置の場合はコントラストが19.1程度なり、良好な特性が得られた。
これは、抵抗膜方式のタッチパネルの界面反射が抑制できたことを示しており、NBモードの反射型などの液晶表示装置において位置入力部として安価な抵抗膜方式のタッチパネルを用いた場合でも、タッチパネルによる表示特性の劣化を抑制できることを示している。
【0038】
第2実施形態
図7は、本実施形態に係る反射・透過兼用型の液晶表示装置の構成を示す模式図である。
ねじれ角を有するネマチック液晶が充填され、光の透過部と反射部とを有し、ノーマリーブラックモードで用いられる液晶パネル10の表示面側に、平面型の入力部である抵抗膜方式のタッチパネル20が設けられている。
タッチパネル20の液晶パネル10の反対側の面上に第1位相差板30aが設けられ、さらに第1位相差板30a上に偏光板31設けられている。
また、タッチパネル20と液晶パネル10の間に第2位相差板30b設けられている。
液晶パネルの第2位相差板30bが設けられた反対側に、バックライト側偏光板32を介してバックライト33が設けられている。
また、タッチパネル20に接続して位置検出部34が設けられ、位置検出部34はさらに液晶パネル10に接続しており、タッチパネル20への入力信号は、位置検出部34に入力され、必要に応じて適宜液晶パネル10の表示にフィードバックされる。
【0039】
上記のバックライト33は、ランプ33aからの光をリフレクタ33bで反射して導光板33cに入射させ、導光板33cの反射面で反射させて液晶パネル10の裏面側から光を入射させる構成である。
タッチパネル20や各位相差板の構成は第1実施形態と同様である。
【0040】
反射モードにおいて、観察者Obsは、外光L1が液晶パネル10に入射したときの液晶パネル10における反射光L4を視認することにより、液晶パネルの表示内容を観察する。
このとき、第1位相差板30aは、外部から入射した光のタッチパネル20の界面反射による反射光(L2,L3)の透過を抑制する。このため、液晶表示装置の表示視認性を向上させることができる。
また、第1位相差板30aと第2位相差板30bとを組み合わせてλ/2位相差板として機能し、これにより、液晶パネル10の光学補償を行うことができる。
また、透過モードにおいては、観察者Obsは、バックライト33からの光L5が液晶パネル10に入射して透過した光を視認することにより、液晶パネルの表示内容を観察する。
【0041】
また、図8に示すように、図7の反射・透過兼用型の液晶表示装置において、液晶パネルの第2位相差板30bが設けられた反対側に、光学補償用の第3位相差板30cとバックライト側偏光板32が設けられている構成としてもよい。
【0042】
図9は、本実施形態に係る反射・透過兼用型の液晶表示装置の液晶パネルのセル構成を示す模式図である。
表面液晶パネル基板10a上に透明電極11が形成され、一方、裏面液晶パネル基板10b上に透明電極12および画素選択のための薄膜トランジスタ13が形成されている。光の透過領域TRを除く光の反射領域においては、透明電極12および薄膜トランジスタ13上を被覆して、絶縁膜などのスペーサ14が設けられ、その表面に反射膜15が設けられている。この透明電極11と、透明電極12および反射膜15の間隙に、ネマチック液晶分子16が充填されている。
光の透過領域においてはスペーサ14と反射膜15が形成されておらず、光の透過領域のセル厚dTは光の反射領域のセル厚dRよりも厚くなっている。このように、透過領域のセル厚dTと反射領域のセル厚dRが異なるマルチギャップ構造となっていることが好ましく、特に、透過領域のセル厚dTと反射領域のセル厚dRの比dT/dRの値が1.5〜2.3であることが好ましい。
【0043】
(実施例2)
図7および図8に示す第2実施形態に係る反射・透過兼用型の液晶表示装置において、どの程度のマルチギャップ構造が適切であるか、数値解析的手法により解析した。この解析結果を図10および図11に示す。図7に示す構成における解析結果が図10であり、図8に示す構成における解析結果が図11である。
図10および図11において、横軸は透過領域のセル厚dTと反射領域のセル厚dRの比dT/dRであり、縦軸はコントラストCRである。
図10および図11から、図7および図8のいずれの構成においても、dT/dR=1.5〜2.3とすることで良好な特性が得られることがわかる。
【0044】
(実施例3)
図7および図8に示す第2実施形態に係る反射・透過兼用型の液晶表示装置において、透過モードのシミュレーションを行った。
結果を表1および表2にそれぞれ示す。なお、軸構成の定義は図12に示しており、偏光板31の偏光軸AX31、第1位相差板30aの遅相軸AX30a 、第2位相差板30bの遅相軸AX30b 、第3位相差板30cの遅相軸AX30c 、バックライト側偏光板32の偏光軸AX32の方位は、それぞれ基準方位を設定してそれに対する角度(それぞれβ、γ1、γ2、γ3、α)とし、表面液晶パネル基板10aにおける配向方向ODと裏面液晶パネル基板10bにおける配向方向OD間の液晶セルねじれ角Φとした。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
図7示す構成の反射・透過兼用型の液晶表示装置において、例えば偏光板の偏光軸の角度が40°、50°あるいは60°としたときには、40°のときに高コントラストとなることが示された。
また、図8示す構成の反射・透過兼用型の液晶表示装置において、例えば偏光板の偏光軸の角度が40°、50°あるいは60°としたときには、50°のときに高コントラストとなることが示された。
液晶パネル10の裏面側の偏光板のみを有する図7の構成においても、図8に示す第3位相差板と偏光板と有する構成に比べて特性は劣るものの実用上十分な特性が得られている。
【0048】
(実施例4)
上記各実施形態に係る液晶表示装置における液晶セルのねじれ角などのパラメータに対する好ましい範囲を光学シミュレーションにより求めた。
光学計算はJones Matrix法(詳細については「結晶光学」応用物理学会光学懇話会編参照)を用い、液晶セルの法線方向に対する光路パスを計算した。
また、偏光板は理想的なものを想定し、全可視光域で最大50%の透過率の得られるものを想定し、偏光板以外での光の吸収はないものとした。また、電圧を印加した時の液晶分子の変形は、弾性体理論により計算した。
【0049】
図13は、この光学シミュレーションのフローチャートである。
シミュレーションを開始すると、まず、第1ステップST11として、液晶セルのねじれ角、液晶セルのリタデーション、偏光板の偏光軸角度、第1位相差板の遅相軸角度、第1位相差板のリタデーション、第2位相差板の遅相軸角度、第2位相差板のリタデーションをそれぞれ設定する。
次に、第2ステップST12として、電圧無印加時(黒表示)の反射率および色度などの光学特性を計算する。
次に、第3ステップST13として、電圧無印加時の黒レベル(黒反射率、黒色度)を判定する。
次に、第4ステップST14として、電圧印加時(白表示)の反射率および色度などの光学特性を計算する。
次に、第5ステップST15として、電圧印加時の白レベル(白反射率、白色度)を判定する。
次に、第6ステップST16として、セル条件および特性について、条件を満たした結果のみを出力する。
さらに、必要に応じて第1ステップST11に戻り、条件を変更して引き続き計算を繰り返す。また、上記第3ステップST13および第5ステップST15において所定の結果が得られないと判断した場合には、それ以上の計算を中止し、第1ステップST11に戻る。
【0050】
本実施例のシミュレーションを行う対象の液晶表示装置の構成は、図14に示す通りである。
即ち、観察者Obs側から、偏光板31、第1位相差板30a、抵抗膜方式のタッチパネル20、第2位相差板30b、表面液晶パネル基板10aおよび裏面液晶パネル基板10bを有する液晶パネル10が順に配置されている。
偏光板31の偏光軸AX31、第1位相差板30aの遅相軸AX30a 、第2位相差板30bの遅相軸AX30b の方位は、それぞれ基準方位を設定してそれに対する角度(それぞれβ、γ1、γ2)とし、表面液晶パネル基板10aにおける配向方向ODと裏面液晶パネル基板10bにおける配向方向OD間の液晶セルねじれ角Φとした。
【0051】
上記の第1ステップST11、第3ステップST13、第5ステップST15の初期値設定や判定などについては、図13の中に示した条件C11,C13,C15にそれぞれ従って行う。
第1ステップST11おいて、ねじれ角Φは0〜80°、液晶セルのリタデーションΔnd(10)は140〜250nm、偏光板の偏光軸角度βは0〜90°、第1位相差板の遅相軸角度γ1はβ+45°あるいは135°、第1位相差板のリタデーションΔnd(30a)は120〜170nm、第2位相差板の遅相軸角度γ2は0〜180°、第2位相差板のリタデーションΔnd(30b)は100〜250nmとした。
また、第3ステップST13において、黒反射率≦1%、色度距離≦0.08を満たす範囲を判定した。
また、第5ステップST15において、白反射率≦48%、色度距離≦0.05を満たす範囲を判定した。また、外部からの照射される光源はD65標準光源を想定した。
【0052】
なお、ここで光学特性における反射率とは、入力光1に対してどの程度の光が反射して戻ってくるかを計算した、いわゆる光利用効率をさしている。また、表示色の無彩色性を考慮して光源色と表示色との色度距離を定義し、光源として昼光白色のD65光源を用いた。
【0053】
図15は液晶セルねじれ角Φに対して、各ねじれ角での最大のコントラストCRの値をプロットしたグラフである。なお、ねじれ角が0°の場合とねじれ角が80°ではシミュレーションの条件を満たすものはなく、ねじれ角が10〜70°の範囲でしか良好な光学特性が得られないことを意味している。
図15から、液晶セルのツイスト角が大きくなるにしたがって反射モードのコントラストが高くなってゆき、40〜60°付近がもっとも高くなっており、本モードにおいてはこの領域が適切であるといえる。
【0054】
上記のねじれ角が0°の場合で好ましい特性が得られない理由としては、以下のように考えられる。
上記の本実施形態の液晶表示装置では、第1位相差板により円偏光に変換された光は、第2位相差板により再び直線偏光に戻され、液晶セルにより再び円偏光にする必要がある。
この場合、液晶セルにより変換された円偏光は可視光域の光を効率よく円偏光にする必要があるが、ねじれ角が0°付近において、最も効率よく円偏光に変換される組み合わせは、第1および第2位相差板の遅相軸方位が直交し、各位相差板で生じる位相差を互いに打ち消す構成しかないことがわかった。
しかし、この構成では、可視光域全体を円偏光にすることが、光の波長分散により不可能となるため、良好な黒状態(黒反射率および着色)が得られず、シミュレーションの条件を満足できなかったと考えられる。
【0055】
また、ねじれ角が70°を超えた範囲では、第1および第2位相差板の組み合わせを工夫しても、円偏光となる条件が存在しないために黒反射率が高くなり、同様にシミュレーションの条件を満足できなかったと考えられる。
【0056】
このことをポアンカレ球を用いて説明する。図16(a)は、ねじれ角が70°を越えた領域のS1−S2平面投影図であり、図16(b)はねじれ角が70°以内の領域のS1−S2平面投影図である。
このように、ねじれ角が70°以内では第1および第2位相差板の組み合わせを適切に配置すると、可視光域の光を効率よく円偏光に変換できるが、70°を超えている領域では位相差板のいかなる組み合わせでも円偏光領域を通過する軌道を通らないために楕円偏光しか得られず、黒反射率を十分小さくできずコントラストが得られない。このように、シミュレーションの条件を満足できなかったことが説明できる。
【0057】
次に、上述のシミュレーションにより、上記の各実施形態にける液晶表示装置を構成するセルパラメータと表示コントラストの関係を求めた。
その結果を図17(a)〜図17(e)に示す。
図17(a)〜図17(e)において縦軸はすべてコントラストCRであり、横軸は、図17(a)が液晶セルのリタデーションΔnd(10)、図17(b)が偏光板の偏光軸角度β、図17(c)が第1位相差板のリタデーションΔnd(30a)、図17(d)が第2位相差板のリタデーションΔnd(30b)、図17(e)が第2位相差板の遅相軸角度γ2である。
上記のシミュレーションにおいては、偏光板の偏光軸角度および第1位相差板のリタデーションについてはシミュレーションで想定した範囲すべてを含んでおり、パラメータを限定できないが、液晶セルのリタデーションは150〜250nm、第2位相差板のリタデーションは100〜230nm、第2位相差板の遅相軸角度は90〜150°が好ましい範囲であることがわかった。
但し、上記の液晶表示装置の構成やシミュレーション条件を変更すれば当然上記の好ましい範囲についても変更が生じるので、本発明は上記の範囲に限定されるものではない。
【0058】
(実施例5)
図7に示す実施形態に係る反射・透過兼用型の液晶表示装置において、液晶セルのリタデーションおよびバックライト側偏光板の偏光軸角度に対する好ましい範囲を光学シミュレーションにより求めた。
【0059】
図18は、この光学シミュレーションのフローチャートである。
シミュレーションを開始すると、まず、第1ステップST21として、液晶セルのリタデーションおよびバックライト側偏光板の偏光軸角度をそれぞれ設定する。
ここで、偏光板の偏光軸角度、第1位相差板の遅相軸角度、第1位相差板のリタデーション、第2位相差板の遅相軸角度、第2位相差板のリタデーションについては、上記実施例4の反射モードの解析で求めた液晶セルの各ねじれ角における最適値を入力する。
次に、第2ステップST22として、電圧無印加時(黒表示)の透過率および色度などの光学特性を計算する。
次に、第3ステップST23として、電圧無印加時の黒レベル(黒透過率、黒色度)を判定する。
次に、第4ステップST24として、電圧印加時(白表示)の透過率および色度などの光学特性を計算する。
次に、第5ステップST25として、電圧印加時の白レベル(白透過率、白色度)を判定する。
次に、第6ステップST26として、セル条件および特性について、条件を満たした結果のみを出力する。
さらに、必要に応じて第1ステップST21に戻り、条件を変更して引き続き計算を繰り返す。また、上記第3ステップST23および第5ステップST25において所定の結果が得られないと判断した場合には、それ以上の計算を中止し、第1ステップST21に戻る。
【0060】
本実施例のシミュレーションを行う対象の液晶表示装置の構成は、図19に示す通りである。
即ち、観察者Obs側から、偏光板31、第1位相差板30a、抵抗膜方式のタッチパネル20、第2位相差板30b、表面液晶パネル基板10aおよび裏面液晶パネル基板10bを有する液晶パネル10、バックライト側偏光板32が順に配置されている。
バックライト側偏光板の偏光軸AX32の方位は、基準方位を設定してそれに対する角度αとした。
【0061】
上記の第1ステップST21、第3ステップST23、第5ステップST25の初期値設定や判定などについては、図18の中に示した条件C21,C23,C25にそれぞれ従って行う。
第1ステップST21おいて、液晶セルのリタデーションΔnd(10)は180〜400nm、バックライト側偏光板の偏光軸角度αは0〜180°とした。
また、第3ステップST23において、黒透過率≦2%、色度距離≦0.08を満たす範囲を判定した。
また、第5ステップST25において、白透過率≦40%、色度距離≦0.05を満たす範囲を判定した。また、バックライト光源として、D65標準光源を想定した。
【0062】
なお、透過領域の液晶セルのリタデーションについては、図10に示す通りであるので説明を省略する。
バックライト側偏光板の偏光軸方位については、結果を図20に示す。
図20において縦軸はコントラストCRであり、横軸はバックライト側偏光板の偏光軸角度αである。
この図より、バックライト側偏光板の偏光軸方位は20〜100°が好ましい範囲であることがわかった。
但し、上記の液晶表示装置の構成やシミュレーション条件を変更すれば当然上記の好ましい範囲についても変更が生じるので、本発明は上記の範囲に限定されるものではない。
【0063】
(実施例6)
図8に示す実施形態に係る反射・透過兼用型の液晶表示装置において、液晶セルのリタデーション、第3位相差板の遅相軸角度、第3位相差板のリタデーション、バックライト側偏光板の偏光軸角度に対する好ましい範囲を光学シミュレーションにより求めた。
【0064】
図21は、この光学シミュレーションのフローチャートである。
シミュレーションを開始すると、まず、第1ステップST31として、液晶セルのリタデーション、第3位相差板の遅相軸角度、第3位相差板のリタデーション、バックライト側偏光板の偏光軸角度をそれぞれ設定する。
ここで、偏光板の偏光軸角度、第1位相差板の遅相軸角度、第1位相差板のリタデーション、第2位相差板の遅相軸角度、第2位相差板のリタデーションについては、上記実施例4の反射モードの解析で求めた液晶セルの各ねじれ角における最適値を入力する。
次に、第2ステップST32として、電圧無印加時(黒表示)の透過率および色度などの光学特性を計算する。
次に、第3ステップST33として、電圧無印加時の黒レベル(黒透過率、黒色度)を判定する。
次に、第4ステップST34として、電圧印加時(白表示)の透過率および色度などの光学特性を計算する。
次に、第5ステップST35として、電圧印加時の白レベル(白透過率、白色度)を判定する。
次に、第6ステップST36として、セル条件および特性について、条件を満たした結果のみを出力する。
さらに、必要に応じて第1ステップST31に戻り、条件を変更して引き続き計算を繰り返す。また、上記第3ステップST33および第5ステップST35において所定の結果が得られないと判断した場合には、それ以上の計算を中止し、第1ステップST31に戻る。
【0065】
本実施例のシミュレーションを行う対象の液晶表示装置の構成は、図22に示す通りである。
即ち、観察者Obs側から、偏光板31、第1位相差板30a、抵抗膜方式のタッチパネル20、第2位相差板30b、表面液晶パネル基板10aおよび裏面液晶パネル基板10bを有する液晶パネル10、第3位相差板30c、バックライト側偏光板32が順に配置されている。
第3位相差板30cの遅相軸AX30c とバックライト側偏光板32の偏光軸AX32の方位は、それぞれ、基準方位を設定してそれに対する角度(γ3、α)とした。
【0066】
上記の第1ステップST31、第3ステップST33、第5ステップST35の初期値設定や判定などについては、図21の中に示した条件C31,C33,C35にそれぞれ従って行う。
第1ステップST31おいて、液晶セルのリタデーションΔnd(10)は180〜400nm、第3位相差板の遅相軸角度は0〜180°、第3位相差板のリタデーションは200〜320nm、バックライト側偏光板の偏光軸角度αは0〜180°とした。
また、第3ステップST33において、黒透過率≦0.5%、色度距離≦0.08を満たす範囲を判定した。
また、第5ステップST35において、白透過率≦40%、色度距離≦0.05を満たす範囲を判定した。また、バックライト光源として、D65標準光源を想定した。
【0067】
なお、透過領域の液晶セルのリタデーションについては、図11に示す通りであるので説明を省略する。
上記のシミュレーションの結果を図23(a)〜図23(c)に示す。
図23(a)〜図23(c)において縦軸はすべてコントラストCRであり、横軸は、図23(a)がバックライト側偏光板の偏光軸角度α、図23(b)が第3位相差板のリタデーションΔnd(30c)、図23(c)が第3位相差板の遅相軸角度γ3である。
この図より、バックライト側偏光板の偏光軸角度は−20〜130°、第3位相差板のリタデーションは180〜330nm、第3位相差板の遅相軸角度は40〜180°が好ましい範囲であることがわかった。
但し、上記の液晶表示装置の構成やシミュレーション条件を変更すれば当然上記の好ましい範囲についても変更が生じるので、本発明は上記の範囲に限定されるものではない。
【0068】
上記のように、ツイストネマチック配向のNBモード液晶表示装置において抵抗膜方式のタッチパネルを備えた場合、その界面反射により視認性が著しく低下するが、上記の本実施形態に係る液晶表示装置によれば、NBモードにおいても抵抗膜方式のタッチパネルの界面反射を抑制でき、表示の視認性を損なうことのない、反射型もしくは反射・透過兼用型の液晶表示装置を提供できる。
【0069】
また、上記のような抵抗膜方式のタッチパネルの界面反射を抑制して、表示の視認性を確保する手法はNWモードでは提案されていたが、NWモードは位相差板が最低4枚必要となり液晶表示装置の厚みが増すという欠点があった。一方、本発明に係る液晶表示装置ではNBモードを採用したので、表示に必要な位相差板を最低2枚にすることができ、液晶表示装置の薄型化が図れる。
さらに、タッチパネルを構成する要素を本発明の第1および第2位相差板で構成すれば、さらなる薄型化が図れる。
【0070】
本発明の液晶表示装置は、上記の実施形態に限定されない。
例えば、ネマチック液晶のねじれ角、第1位相差板の遅相軸もしくは進相軸と、偏光板の吸収軸もしくは偏光軸のなす角、あるいは、透過部と反射部とを有する液晶パネルの場合の液晶セルの透過部におけるセル厚dTと反射部におけるセル厚dRの比dT/dRなどについて、好ましい範囲を記載しているが、本発明はこれに限定されず、第1位相差板によりタッチパネルなどの入力部からの反射光の透過を抑制し、第1位相差板と第2位相差板により液晶パネルの光学補償を行う構成となっていれば上記のパラメータは適宜変更することができる。
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0071】
【発明の効果】
本発明の液晶表示装置によれば、液晶表示装置の薄型化に適しているノーマリーブラックモードにおいて、抵抗膜方式のタッチパネルなどの入力部における界面反射を抑制し、表示視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図2】図2(a)はS1−S2平面投影図であり、図2(b)はS2−S3平面投影図であり、また、図2(c)は光学構成を示す模式図である。
【図3】図3(a)はS1−S2平面投影図であり、図3(b)はS2−S3平面投影図であり、また、図3(c)は光学構成を示す模式図である。
【図4】図4(a)はS1−S2平面投影図であり、図4(b)はS2−S3平面投影図であり、また、図4(c)は光学構成を示す模式図である。
【図5】図5(a)は実施例1において評価した液晶表示装置の光学構成を示す模式図であり、図5(b)は構成を示す模式図であり、図5(c)は従来例の液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図6】図6は実施例1において横軸の液晶パネルの液晶セルへの印加電圧に対して、縦軸として相対反射率をプロットしたグラフである。
【図7】図7は第2実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図8】図8は第2実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図9】図9は、第2実施形態に係る反射・透過兼用型の液晶表示装置の液晶パネルのセル構成を示す模式図である。
【図10】図10は実施例2において横軸に透過領域のセル厚と反射領域のセル厚の比を取り、縦軸にコントラストを取ったグラフである。
【図11】図11は実施例2において横軸に透過領域のセル厚と反射領域のセル厚の比とし、縦軸にコントラストとしたグラフである。
【図12】図12は実施例3の液晶表示装置の軸構成の定義を示す模式図である。
【図13】図13は実施例4における光学シミュレーションのフローチャートである。
【図14】図14は実施例4においてシミュレーションを行う対象の液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図15】図15は実施例4において液晶セルねじれ角に対して、各ねじれ角での最大のコントラストの値をプロットしたグラフである。
【図16】図16(a)は実施例4におけるねじれ角が70°を越えた領域のS1−S2平面投影図であり、図16(b)はねじれ角が70°以内の領域のS1−S2平面投影図である。
【図17】図17(a)〜図17(e)は実施例4におけるシミュレーションの結果を示すグラフである。
【図18】図18は実施例5における光学シミュレーションのフローチャートである。
【図19】図19は実施例5においてシミュレーションを行う対象の液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図20】図20は実施例5におけるシミュレーションの結果を示すグラフである。
【図21】図21は実施例6における光学シミュレーションのフローチャートである。
【図22】図22は実施例6においてシミュレーションを行う対象の液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図23】図23(a)〜図23(c)は実施例6におけるシミュレーションの結果を示すグラフである。
【図24】図24(a)および図24(b)は従来例に係る液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図25】図25は従来例に係る反射・透過兼用型の液晶表示装置の模式図である。
【図26】図26(a)は、タッチパネルを持たない構成の反射・透過兼用型の液晶表示装置の模式図であり、図26(b)は、タッチパネルを持たない構成のNBモードの液晶パネルを用いた反射・透過兼用型の液晶表示装置の構成を示す模式図である。
【図27】図27(a)は従来例に係る液晶表示装置のS1−S2平面投影図であり、図27(b)はS2−S3平面投影図である。
【符号の説明】
10…液晶パネル、10a…表面液晶パネル基板、10b…裏面液晶パネル基板、11,12…透明電極、13…薄膜トランジスタ、14…スペーサ、15…反射膜、16…ネマチック液晶分子、20…タッチパネル(入力部)、21,22…透明導電膜、23…スペーサ、30a…第1位相差板(λ/4波長板)、30b…第2位相差板(λ/4波長板)、30c…第3位相差板、31…偏光板、32…バックライト側偏光板、33…バックライト、33a…ランプ、33b…リフレクタ、33c…導光板、34…位置検出部、40,44…λ/4位相差板、41,45,48…λ/2位相差板、42,46…広帯域λ/4位相差板、43,47…偏光板、L1…外光、L2,L3…界面反射による反射光、L4…液晶パネルにおける反射光、Obs…観察者、AX30a ,AX30b ,AX30c …遅相軸、AX31,AX32…偏光軸、OD10a ,OD10b …配向方向。
Claims (9)
- 液晶が充填され、少なくとも光の反射部を有し、ノーマリーブラックモードで用いられる液晶パネルと、
前記液晶パネルの表示面側に設けられ、前記液晶パネルの表示上の位置を検出するための平面型の入力部と、
前記入力部の前記液晶パネルの反対側の面上に設けられ、外部から入射した光の前記入力部における反射光の透過を抑制する第1位相差板と、
前記第1位相差板上に設けられた偏光板と、
前記入力部と前記液晶パネルの間に設けられた第2位相差板と
を有し、
前記第1位相差板が四分の一波長の位相差板であり、
前記第2位相差板が四分の一波長の位相差板であり、
前記第1位相差板の遅相軸と前記第2位相差板の遅相軸とが異なる角度に設定され、
前記第1位相差板と前記第2位相差板とを組み合わせた位相差により前記液晶パネルの光学補償を行う
液晶表示装置。 - 前記入力部は、所定の距離を離間して設けられた一対の透明導電膜を有し、前記入力部を構成する平面内において前記一対の透明導電膜間の距離が変化した位置を検出して入力信号を得る
請求項1に記載の液晶表示装置。 - 前記液晶はねじれ角を有するネマチック液晶である
請求項1または2に記載の液晶表示装置。 - 前記ネマチック液晶のねじれ角が10〜70°である
請求項3に記載の液晶表示装置。 - 前記第1位相差板の遅相軸もしくは進相軸と、前記偏光板の吸収軸もしくは偏光軸のなす角が、30〜60°である
請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。 - 前記液晶パネルが光の透過部と反射部とを有し、
前記液晶パネルの前記第2位相差板が設けられた反対側に、少なくともバックライト側偏光板を介してバックライトが設けられている
請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。 - 前記バックライトと前記液晶パネルの間に、前記バックライト側から、前記バックライト側偏光板および第3位相差板を有する
請求項6に記載の液晶表示装置。 - 前記液晶パネルを構成する液晶セルの前記透過部におけるセル厚dTと前記反射部におけるセル厚dRの比dT/dRが1.5〜2.3である
請求項6に記載の液晶表示装置。 - 前記入力部が、少なくとも前記第1位相差板あるいは前記第2位相差板と一体に設けられている
請求項1〜8のいずれかに記載の液晶表示装置。
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