JP2002162619A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2002162619A
JP2002162619A JP2001280884A JP2001280884A JP2002162619A JP 2002162619 A JP2002162619 A JP 2002162619A JP 2001280884 A JP2001280884 A JP 2001280884A JP 2001280884 A JP2001280884 A JP 2001280884A JP 2002162619 A JP2002162619 A JP 2002162619A
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liquid crystal
crystal display
substrate
panel
display device
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JP2001280884A
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English (en)
Inventor
Kanetaka Sekiguchi
関口  金孝
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 液晶表示パネルの視認側に入力パネルを配置
する液晶表示装置において、液晶表示パネルと入力パネ
ルとの間での反射を防止し、表示品質の向上を目的とす
る。 【解決手段】 入力パネルと液晶表示パネルとの間に、
散乱性を備えた相互接着層を液晶表示パネルの表示領域
とほぼ同等の面積に設置し、相互接着層44を介して入
力パネルと液晶表示パネルとを接着する。あるいは入力
パネルと液晶表示パネルとの間に相互封入媒体を相互シ
ール材で封入する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の基板と第2
の基板の間隙に液晶層を封入してなる液晶表示パネルの
視認側に、上基板上に設ける上電極と下基板上に設ける
下電極とを利用して、視認側の入力情報を検知する入力
パネル(タッチパネル)を具備する液晶表示装置の構造
に関するものである。特に反射型液晶表示装置あるい
は、半透過反射型液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種情報端末用、計測器、パーソ
ナルコンピュータ用のディスプレイに数多くのマトリク
ス型液晶表示パネルが利用されている。特に携帯情報機
器の消費電力を低減するために、液晶表示装置を使用す
る周囲からの光源を利用して表示を行う反射型液晶表示
装置、あるいは液晶表示装置を使用する周囲が明るい場
合には反射型液晶表示装置として使用し、周囲が暗い場
合には、液晶表示装置が保有する光源を点灯して使用す
る半透過反射型液晶表示装置がある。
【0003】また、携帯情報機器の場合には、軽量、薄
型が携帯性の面で重要であり、さらに視認性の面では、
大きい面積の液晶表示パネルを使用することが好まし
い。そのため、液晶表示パネルの表示面上に入力部(入
力パネル)を設け、入力部を透かして表示を認識するこ
とにより、液晶表示装置の小型化、表示面積の大面積化
が可能となった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】入力パネル(タッチパ
ネル)では、上基板上に上電極を設け、下基板上に下電
極を設け、上基板あるいは、下基板を加圧により可動す
ることにより、上電極と下電極とが加圧により接触する
ことを利用し、加圧部の座標位置を読み取る抵抗膜方式
がある。この方式は簡便であり、広く利用されており、
低コストであるが、液晶表示パネルの表示面(表示領
域)上に重ねて配置するため、タッチパネルからの光の
反射あるいは、吸収により視認性が低下する欠点があ
る。
【0005】理由として、タッチパネルは、液晶表示パ
ネルの視認側に複数の構成材料を設けるため、各材料の
光の吸収、あるいは接する材料間の屈折率差による反
射、吸収あるいは干渉による色つきが発生するため、液
晶表示パネルを単独で使用する場合に比較して暗いある
いはコントラスト比の低下、あるいは色付、タッチパネ
ルからの反射で液晶表示パネルへの光の入射が低減する
問題が発生してしまっている。
【0006】改良方法としては、各材料間に屈折率差を
低減する光学部材を挿入して、反射を低減する方法、各
材料を薄膜化して吸収量を低減する方法、あるいは吸収
率を低減する材料の選択方法、あるいは構成部材数を低
減する方法がある。また、タッチパネルの上基板側の視
認側に、偏光板を配置し、偏光板の視認側と逆側に1/
4波長(ラムダ:λ)板を配置して、タッチパネルの反
射を防止する方式もあるが、タッチパネルの反射を防止
することが目的であり、液晶表示パネルとタッチパネル
の間には、偏光板をもう1枚配置するため、反射型とし
て使用する場合には、2枚の偏光板を2回透過するた
め、吸収が発生して暗い表示となってしまう。
【0007】タッチパネルの反射防止として、他の方法
として、上基板と下基板との間に、透明導電膜からなる
上電極と下電極の屈折率と空気の屈折率の間の屈折率を
有する封入媒体を設ける構造もあるが、タッチパネルの
下基板と液晶表示パネルの第1の基板との間での反射が
発生するため、反射を低減する方法が必要であった。
【0008】また、特にスーパーツイストネマティック
(STN)液晶の場合には、偏光板と位相差板とが必要
であり、また、スイッチング素子例えば、三端子型とし
て薄膜トランジスター(TFT)、二端子型として薄膜
ダイオードを有するツイストネマティック(TN)液
晶、平行配向液晶の場合に、第2の基板上に反射板ある
いは半透過反射板を設け、外部光源を利用して表示を行
う反射型液晶表示装置、あるいは半透過反射型液晶表示
装置の場合には、反射板の視認側には、1枚の偏光板と
位相差板により、明表示と暗表示を行うため、タッチパ
ネルの反射防止と液晶表示パネルの偏光板あるいは位相
差板との共用により、吸収部材の低減、表示品質の改
善、重さの低減、薄型化、低コスト化の要望があった。
【0009】本発明は、かかる点に着目しその目的とす
るところは、タッチパネル(入力パネル)を液晶表示パ
ネルの視認側に重ねて配置し、タッチパネルを透かして
液晶表示パネルの表示を観察する場合に、液晶表示パネ
ルの視認性の低下を防止するとともに、液晶表示パネル
の表示を機能するための偏光板、位相差板と、タッチパ
ネルの反射を防止する機能部材とを兼用し、吸収部材の
低減、表示品質の改善、重さの低減、薄型化、低コスト
化を達成することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに本発明は、以下の構造を採用する。本発明の液晶表
示装置は、互いに対向する面にそれぞれ電極を設けた第
1の基板と第2の基板とを所定の間隙を設けて貼り合わ
せ、その間隙に液晶層を封入した液晶表示パネルと、互
いに対向する面にそれぞれ電極を設けた透明な上基板と
下基板とを所定の間隙を設けて貼り合わせた入力パネル
とを、液晶表示パネルの視認側となる第1の基板と入力
パネルの下基板とが対向するように設け、第1の基板と
下基板との間に前記液晶表示パネルの表示領域とほぼ同
等の面積を有する相互接着層を設けたことを特徴とす
る。また、この相互接着層は散乱性を有することが望ま
しく、さらに液晶表示装置の間隙を保持するスペーサー
あるいはシール材より弾力性を有することが望ましい。
【0011】あるいは、第1の基板と下基板との間に
は、相互間封入媒体を相互シール材により封止すること
を特徴としている。また、入力パネルの上基板と下基板
との間隙に封入媒体を封入しても構わない。
【0012】さらに、相互接着層あるいは相互間封入媒
体の屈折率は入力パネルの下基板の屈折率、あるいは液
晶表示パネルを構成する第1の基板の屈折率より小さ
く、空気の屈折率より大きいことが望ましい。また、封
入媒体の屈折率は、入力パネルを構成する上電極、ある
いは下電極の少なくとも一方の電極の屈折率より小さ
く、空気の屈折率より大きいことが望ましい。
【0013】また液晶表示パネルの第2の基板上の液晶
層側の面には、反射板あるいは半透過反射板を有するこ
とを特徴とする。さらに入力パネルの上基板の視認側に
は、偏光板を有することを特徴とし、さらに上基板側に
1枚の位相差板を設けてもよい。
【0014】または、液晶表示パネルの第2の基板上の
液晶層側の面には、半透過反射板を有し、第2の基板の
液晶層側の面と反対側には、偏光板と補助光源とを有す
ることを特徴とする。また、第2の基板の液晶層側とは
反対側に、少なくとも1枚の位相差板を設けてもよい。
【0015】本発明では、反射板の膜厚を薄くし、全体
的に一定の透過率を有する構造、あるいは、ほぼ透過性
を有しない反射板に開口部(孔)を有し、該開口部は、
第1の電極と第2の電極の交差部からなる画素部より小
さい構造の少なくとも一方を有する半透過反射板を用い
ることができる。また液晶表示パネルの第2の基板上の
反射板あるいは半透過反射板と電極との間には、カラー
フィルターを備えていてもよい。
【0016】さらに入力パネルの下基板と液晶表示パネ
ルの第1の基板との間に、位相差板を設けてもよく、各
位置に設けた位相差板はねじれ位相差板であっても構わ
ない。
【0017】本発明では、液晶表示パネルの第1の基板
上あるいは第2の基板上にスイッチング素子を備えてい
てもよく、スイッチング素子を介して液晶層に信号を印
加することにより表示を行うことを特徴とする。さらに
液晶表示パネルの第2の基板上には、スイッチング素子
とスイッチング素子に接続する反射電極あるいは半透過
反射電極を有していてもよい。
【0018】さらに本発明の入力パネルを構成する上基
板あるいは下基板は、位相差板であってもよい。また、
これらはねじれ位相差板であっても構わない。
【0019】
【発明の実施の形態】<作用>本発明の液晶表示装置
は、入力パネル(以下タッチパネルと称する。)を構成
する下基板と液晶表示パネルを構成する第1の基板との
間に相互接着層を設け、液晶表示パネルの表示領域とほ
ぼ同等の面積として、表示領域の下基板と空気層、ある
いは液晶表示パネルの第1の基板と空気層との反射を防
止する。
【0020】以上の反射を防止することは、タッチパネ
ルの視認側に偏光板あるいは位相差板を設けた場合、こ
れらを光が透過し、タッチパネルに入射した偏光をタッ
チパネルの構成部材、あるいはタッチパネルと液晶表示
パネルの中間において液晶表示パネルで変調する以外
の、偏光方向あるいは位相差を含む偏光を視認側に出射
することを防止でき、色付、コントラストの低下を低減
できるとともに、液晶表示パネルの表示に必要とする機
能部材でタッチパネル付液晶表示装置の表示品質の改善
が可能となる。
【0021】また、液晶表示パネルの間隙を保持するス
ペーサーやシール材よりも弾力性を有する相互接着層を
用いることによって、液晶表示パネルに入力時のタッチ
パネルからの押し圧を相互接着層で緩和することがで
き、液晶表示パネルの表示品質を損ねることがない。
【0022】また、タッチパネルと液晶表示パネルの間
に設ける相互接着層に散乱性を持たせることにより、液
晶表示パネルを構成する反射板に拡散性を設ける必要が
ないため、反射板に凹凸形状を作成する必要がなく、反
射板の構成が簡単となる。散乱性を有する相互接着層
は、異方性を有することなく、偏光方向、位相差を維持
した状態で伝達できる。
【0023】さらに、本発明の液晶表示装置は、タッチ
パネルを構成する下基板と液晶表示パネルを構成する第
1の基板との間に、流動性を有する相互間封入媒体を相
互シール材により封入することにより、表示領域の下基
板と空気層、あるいは第1の基板と空気層との反射を防
止することができる。さらに、タッチパネルの上基板の
加圧時に、流動性を有する相互間封入媒体によりタッチ
パネルの歪みを緩和し、液晶表示パネルのたわみによる
液晶層の厚さを低減し、表示の乱れの発生を防止するこ
とができる。
【0024】さらに、本発明の液晶表示装置は、タッチ
パネルの上基板の視認側に、上基板側から、第1の位相
差板と第1の偏光板、液晶表示パネルを構成する第2の
基板の液晶層と反対の面には、第2の基板側から第2の
位相差板と第2の偏光板と補助光源を設け、液晶表示パ
ネルを構成する反射板に半透過性を設けることにより、
視認側からの外部光源を使用する状況では、外部光源を
使用する反射型表示が可能となり、液晶表示装置を使用
する環境が暗い場合には、補助光源を点灯することによ
り、色々な環境で液晶表示装置が使用でき、さらに、補
助光源使用時にも、液晶表示装置を使用する周囲からの
光が、タッチパネル表面から反射するのを防止、さらに
補助光源と第1の偏光板間に光吸収部材を低減している
ため、明るい表示が可能となる。
【0025】さらに、本発明の液晶表示装置は、タッチ
パネルの上基板の視認側に、上基板側から、少なくとも
1枚の位相差板と偏光板を設け、下基板と液晶表示パネ
ルを構成する第1の基板との間に、位相差板を設けるこ
とにより、タッチパネルの上基板上に設ける構成部材数
を低減し、上基板の可動性の低下を防止することができ
る。そのため、タッチパネルの感度を低下することを防
止できる。
【0026】また、タッチパネルを構成する下基板と液
晶表示パネルを構成する第1の基板との間に、光拡散性
を有する相互接着層を設けているが、光拡散性をタッチ
パネルの下基板と最も視認側に設ける偏光板との間、あ
るいは偏光板上に設けることにより、外部光源の反射を
タッチパネル内でも低減できる。光拡散強度は、相互接
着層を大きくし、他を小さくすることで、液晶表示パネ
ルの表示のずれを防止することができる。特にカラーフ
ィルターを有する場合の近接する画素部の色の混ざりを
防止することができる。
【0027】また、タッチパネルを構成する下基板と液
晶表示パネルを構成する第1の基板との間に、相互間封
入媒体を設ける構成の場合に、相互間封入媒体内に拡散
性を持たせることにより、液晶表示パネルを構成する反
射板に散乱性を持たせる必要がなくなり、構造が簡単に
できるので有効である。さらに、液晶表示パネルを構成
する第1の基板からタッチパネルの最も視認側に設ける
偏光板との間、あるいは偏光板上に光拡散層も設けるこ
とにより、外部光源の反射をタッチパネル内でも低減で
きるとともに、液晶表示パネルの構成を簡易化できる。
またタッチパネルの電極である透明導電膜の屈折率と空
気の屈折率との間の屈折率を有する封入媒体をタッチパ
ネルに設けた場合には、相互接着層と相互封止媒体の屈
折率を入力パネルの下基板、あるいは液晶表示パネルの
第1の基板の屈折率より小さく、かつ空気の屈折率より
大きくすることによって、タッチパネルの下基板と液晶
表示パネルの第1の基板との間での反射を低減する効果
が得られる。
【0028】また、液晶表示パネルの表示する画素部数
を多くする場合に、液晶層の駆動にスイッチング素子を
利用するアクティブマトリクス型が有効であり、本願発
明も液晶表示パネルを構成する位相差板の選択範囲を広
くでき、位相差板と反射板の角度、位相差値も色々選択
可能であり、さらに、ツイスト配向、平行配向等の利用
も可能となり、本発明の構成を有効に活用できる。
【0029】また、スイッチング素子を有するアクティ
ブマトリクス型の場合には、第2の基板上にスイッチン
グ素子とスイッチング素子に接続する反射板、あるいは
半透過反射板を設け、第1の基板上にカラーフィルター
と第1の電極とを設け、第1の電極を比較的薄くし、タ
ッチパネルと反射板、あるいは半透過反射板の間の構成
部材を少なくすることにより、明るい表示が可能とな
る。
【0030】さらに、液晶表示パネルの第1の基板と最
も視認側に形成する偏光板との間に位相差板を設ける場
合に、タッチパネルを構成する上基板と前記偏光板との
間に位相差板を設けることが可能であるが、最も液晶表
示パネル側に設ける位相差板とタッチパネルの上基板と
を兼用することにより、上基板上に設ける部材の薄型化
が可能となり、同時にタッチパネルの入力感度の向上が
可能となる。またこの際、位相差板としてねじれ位相差
板を用いても同じ効果が得られる。
【0031】また、液晶表示パネルの第1の基板と最も
視認側に形成する偏光板との間に複数の位相差板を設け
る場合に、タッチパネルを構成する上基板と下基板とを
いずれも位相差板とすることにより、薄型化が可能とな
る。これは、従来タッチパネルの上基板側は偏光板ある
いは、偏光板と位相差板が補強し、下基板側は液晶表示
パネルの第1の基板により補強されているため、可能と
なり、さらに、位相差板の間にタッチパネルを設けても
上基板と下基板の間に封入媒体を設け、反射を低減し、
さらに、下基板と第1の基板との間に、相互接着層ある
いは相互間封入媒体を設けることにより達成できる構造
である。
【0032】<第1の実施形態> 〔第1の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図1、
図2、図3、図4、図5、図6、図7〕以下に本発明を
実施するための液晶表示装置について図面を参照しなが
ら説明する。本実施形態の特徴はスーパーツイストネマ
ティック(STN)液晶を用いて、タッチパネルと液晶
表示パネルの間に散乱性の相互接着層を使用する点であ
る。図1は本の実施形態における液晶表示装置の立体模
式図である。図2は本実施形態における液晶表示装置の
平面模式図である。図3は図2に示すA−A線における
液晶表示装置の断面図である。図4は、図3に示すタッ
チパネルと液晶表示パネルの一部を示す拡大断面図であ
る、図5はタッチパネルの構造を示す立体模式図であ
る。図6は、入力パネルであるタッチパネルの一部を示
す拡大断面図である。図7は光拡散性を有する相互接着
層を示す拡大断面図である。以下に、図1から図7まで
を交互に用いて本実施形態を説明する。
【0033】本発明の液晶表示パネルの構成は、図4に
示すように、0.5mmのガラス板からなる第2の基板
6には、第2の基板6上に設けるアルミニウム膜からな
る0.1μmの反射板8と、反射板8上に設ける赤
(R)色カラーフィルター9と緑(G)色カラーフィル
ター10と青(B)色カラーフィルター11と、カラー
フィルターおよび、反射板8の特性を保持し、平坦化を
行う平坦化保護層12とストライプ状の透明導電膜から
なる第2の電極7とを設ける。
【0034】また、第1の基板1上には、ストライプ状
の透明導電膜からなる第1の電極を設ける。第1の電極
2と第2の電極7との交点が画素部となる。第1の基板
1と第2の基板6とは、エポキシ樹脂からなるシール材
16により所定の間隙を設けて貼り合わせ、間隙に液晶
層15を注入し、封孔材(図示せず)により封止する。
以上により液晶表示パネルが完成する。液晶層15は、
第1の基板1側の液晶分子が3時方向から6時方向に3
0度ずれており、第2の基板6側の液晶分子は、3時方
向から12時方向に210度、すなわち9時方向から6
時方向に30度ずれており、第1の基板1側から第2の
基板6側に、反時計回りに240度ツイストする240
度スーパーツイストネマティック(STN)液晶を採用
している。
【0035】液晶表示パネルの第1の基板1の液晶層1
5側の面と逆側に、液晶表示パネルと同等の面積を有す
るように、図7に示すプラスチック製の透明スペーサー
48と屈折率の異なる透明粘着材からなる粘着層47か
らなる相互接着層44を設ける。液晶表示装置を使用す
る環境から液晶表示装置に入射する第1の入射光81
は、透明スペーサー48と粘着層47との界面により複
数回反射を繰り返し、第1の出射光として液晶表示パネ
ル側に出射する。液晶表示装置に入射する第2の入射光
83は、透明スペーサー48と粘着層47との界面によ
り複数回反射を繰り返し、第2の出射光84としてタッ
チパネル側に出射する。液晶表示パネル側からの第3の
入射光85は、透明スペーサー48と粘着層47との界
面により複数回反射を繰り返し、第3の出射光86とし
てタッチパネル側に出射する。第1の出射光82と第3
の出射光86の比率が、第2の出射光84の比率より大
きくすることで液晶表示パネルのコントラストが改善で
きる。
【0036】今回使用したものは、住友スリーエム社
製、商品名EDAである。この相互接着層44は液晶表
示パネルのスペーサーあるいはシール材よりも弾力性の
あるものを使用した。また、相互接着層の屈折率は、入
力パネルの下基板の屈折率、あるいは液晶表示パネルの
第1の基板の屈折率より小さく、空気の屈折率より大き
いものを使用した。相互接着層が接触する面は、タッチ
パネルの下基板と、液晶パネルの第1の基板のため、そ
れらの屈折率より小さくすることによって、それぞれの
面で発生する反射を防止することができる。他に薄膜プ
ラスチック基板内に、屈折率の異なる透明スペーサーを
混ぜた白色拡散板と白色拡散板の両面に設ける粘着層か
らなる複合体でも可能であった。実験では、薄型化が可
能である粘着層47一層の方が表示のにじみに関して有
効であった。
【0037】また、入力パネルであるタッチパネルは、
図5と図6に示すように、透明なトリアセチルセルロー
ス(TAC)フィルム、あるいはポリエチルセルロース
(PES)フィルムからなる上基板21に設ける透明導
電膜からなる上電極22と、上電極22のX軸方向の両
端に設ける銀ペーストからなるX電極28と、X電極2
8に接続するX配線電極29とX転写電極30とを設け
る。上電極22の抵抗は、数100オーム(Ω)であ
り、X電極28の抵抗は、数オーム(Ω)である。X転
写電極30は、上基板21の周辺に設けてあり、下基板
26上に設ける銀ペーストからなるX接続電極34と導
電性ペースト38により電気的に接続している。導電性
ペースト38は、上基板21に設ける転写用孔37から
下基板26上に設けるX接続電極34に導電性ペースト
38を流し込むことにより導通する。
【0038】また、上基板21上には、下基板26上に
設ける電極との電気的短絡を防止するために、ショート
防止絶縁膜35を設ける。ショート防止絶縁膜35を設
ける領域は、上電極22の外周部とX電極28とX配線
電極29上とする。
【0039】上基板21と対向する、透明なテレフタレ
ート(TAC)フィルム、あるいはポリエチルセルロー
ス(PES)フィルムからなるプラスチック基板、ある
いはガラス板からなる下基板26に上には、透明導電膜
からなる下電極27と、下電極27のY軸方向の両端に
設ける銀ペーストからなるY電極31と、Y電極31に
接続するY配線電極32とY接続電極33とを設ける。
【0040】また、下基板26の基板外周部には、図3
に示す回路基板64に接続するフレキシブルプリント基
板(FPC)からなるタッチパネル用FPC61と接続
を行うために、Y接続電極33とX接続電極34とを有
する。接続電極33と34とタッチパネル用FPC61
との接続は、熱硬化性樹脂に導電粒を混ぜた異方性導電
接着剤(図示せず)を利用して行っている。下電極27
の抵抗は、数100オーム(Ω)であり、Y電極31の
抵抗は、数オーム(Ω)である。下電極27上には、ド
ーム状スペーサー39を設ける。ドーム状スペーサー3
9は、フォトリソ工程あるいは印刷工程で形成し、高さ
は、5から10μm、大きさは、10から15μmとし
た。
【0041】また、上基板21と下基板26とは、ウレ
タン樹脂からなるタッチパネル用シール材40により5
0μmの間隙を設けて接着し、ポリジメチルシロキサ
ン、グリセリンあるいはパラフィンなどの封入媒体41
を封入する構造とした。封入媒体は封入しなくともよ
い。ジメチルシロキサンの屈折率は、約1.4程度であ
り、ガラス板の屈折率は、約1.5、透明導電膜として
酸化インジウムスズ膜(ITO膜)の屈折率は、1.7
から1.9程度であり、空気が1のため、透明導電膜の
屈折率と空気の屈折率との間の屈折率を有する封入媒体
をタッチパネルに設けた。このような封入媒体41を封
入することにより界面反射が大きく低減できる。
【0042】タッチパネルの上基板21上の視認側に
は、上基板21側からねじれ位相差板46と偏光板45
の順に積層する。ねじれ位相差板46は、タッチパネル
側(下側)の分子が3時方向から12時方向に58度の
角度を有し、上分子が3時方向から6:00方向に12
5度(6時方向から9時方向に35度)であり、ツイス
ト角が上分子から時計方向に177度ツイストしてい
る。偏光板45は、吸収軸が3時方向から12時方向に
35度に配置している。以上の構成により、タッチパネ
ルの上基板21上に偏光板45と位相差板46の2層の
みで良好なコントラストとカラー表示が可能となるた
め、タッチパネルの入力感度を落とすことなく、良好は
表示品質を確保できる。
【0043】ねじれ位相差板は、ねじれ構造を持つ液晶
性高分子ポリマーを、トリアセチルセルロース(TA
C)フィルムやポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルムに配向処理してから塗布し、150℃程度の高
温で液晶状態にして、ツイスト角を調整後、室温まで冷
却して、そのねじれ状態を固定化したフィルムを使用す
る。
【0044】あるいは、別に用意した配向処理を施した
フィルムに、ねじれ状態を固定後、TACフィルムに液
晶性高分子ポリマーを転写して形成したフィルムを利用
し、ツイスト角が−177度、複屈折性を示すΔnd値
が730ナノメートル(nm)の右回りねじれ位相差板
を用いている。
【0045】また、偏光板45には、偏光度が高く、高
透過率のものが好ましいため、透過率45%、偏光度9
9.9%の材料を使用した。さらに、偏光板45の視認
側には、屈折率の異なる無機薄膜を真空蒸着法やスパッ
タリング法で複数層コートする、あるいは1層から2層
の有機材料をコートすることで偏光板45表面での反射
率を低減することにより、液晶表示装置の表示品質を改
善できる。さらに、偏光板45の表面から入力するた
め、視認側が偏光板45に触れるため、偏光板45の表
面の汚れを防止するために、フッ素樹脂をコートする。
さらに、偏光板45の傷等を防止するために、酸化シリ
コン膜からなるハードコート層を形成する方法が有効で
ある。
【0046】偏光板45上に処理を行うことが高価な場
合には、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ム上に反射防止処理とハードコート処理を行い、偏光板
45上にアクリル系接着材にて接着することも有効であ
る。
【0047】以上の構成のタッチパネルと液晶表示パネ
ルの積層機能部を携帯情報機器ケース51と裏蓋52内
に配置した構成を図3に示してある。タッチパネルは、
タッチパネル用FPC61より回路基板64と接続し、
所定の信号を送受信する。液晶表示パネルは、液晶表示
パネル用FPC63により回路基板64と接続し、所定
の信号の送受信を行っている。また、液晶表示パネルを
構成する第2の基板6上には、回路基板64の信号を液
晶表示パネルの表示信号に変換するための集積化回路6
2を、チップ・オン・ガラス(COG)法により実装し
ている。
【0048】回路基板64には、電池72と接続するた
めに、電池用端子(+)73と電池用端子(−)74が
接続している。また、外部機器との通信を行うための通
信センサー58と回路基板64とは、通信用接続端子7
1により接続している。
【0049】携帯情報機器は、図1と図2に示すよう
に、携帯情報機器ケース51に表示内容を変更するため
の第1のボタン55、第2のボタン56、第3のボタン
57、通信センサー58、オン・オフスイッチ59とを
有する。通信センサーは送受信あるいは受信用であり、
位置情報用のGPSセンサー、あるいはブルートゥース
送受信センサーあるは赤外線送受信センサーである。
【0050】また、液晶表示パネルの画素部からなる表
示領域75では、入力ペン80がタッチパネル上に加圧
することにより、入力文字76を回路がタッチパネルを
介して認識し、液晶表示パネルに認識した文字を表示す
る。図1では、Mを認識した状態を示している。
【0051】〔第1の実施形態における液晶表示装置の
特性:図8〕つぎに、本発明の第1の実施形態のタッチ
パネル付液晶表示装置とタッチパネルを液晶表示パネル
上に単純に設置する従来構造の液晶表示装置の表示品質
とを、図8の特性グラフを用いて説明する。評価項目
は、反射表示を行う液晶表示装置の表示品質に重要であ
る、明るさ、コントラスト、彩度および像のにじみであ
る。像のにじみは、1画素部のみon表示とし、周囲を
off表示とした場合に、相互の干渉度を示しており、
像のボケとして認識される。
【0052】図8に示すように、明るさは、従来構造
は、タッチパネルが直接視認側に配置されるため、タッ
チパネルの反射が表示の反射に加算されるため、見かけ
上明るく認識され、本願発明は、液晶表示パネルからの
反射分は増加しているが、タッチパネルからの反射分は
低下しているため、僅かに本発明の方が明るさが低下し
ている。コントラストは、明るさの項目で記載したよう
に、従来例は、タッチパネルからの直接な反射があり、
液晶表示パネルからの表示内容に加算されるため、タッ
チパネルからの反射が常時あるため、コントラストは大
きく低下する。すなわち、タッチパネルからの反射は液
晶表示パネルの表示に対してノイズ成分として作用して
しまっている。従来例に比較し、本発明の構成は、タッ
チパネルからの反射が極めて防止でき、さらに、タッチ
パネルからの反射による偏光方向、位相差値の変化も防
止できるため、液晶層の偏光方向と位相差値を視認側に
設ける偏光板45に効率良く伝達できるため、コントラ
ストは向上する。
【0053】さらに、従来例では、タッチパネルからの
反射、タッチパネルと液晶表示パネルとの間での反射が
発生するため、例えばITOと空気層界面での干渉色に
よる液晶表示パネル表示へのノイズ加算、あるいは、多
重反射による画素部のエッジボケが発生し、彩度の低下
と像のにじみが発生する。これに対し、本実施形態の液
晶表示装置は、タッチパネルからの反射、タッチパネル
と液晶表示パネルとの間の反射を極めて小さくできるた
め、界面での干渉による色ずれ、像のにじみを改善でき
る。
【0054】以上の説明から明らかなように、本発明を
採用することにより、タッチパネルの内部での反射防
止、タッチパネルと液晶表示パネルの間での反射の防
止、構成部材の低減による、反射、色付、光吸収による
透過率の低下を防止することができるため、反射表示を
行う液晶表示装置における表示品質の改善を行い、特に
コントラストの改善と彩度の改善が可能となる。
【0055】<第2の実施形態> 〔第2の実施形態における液晶表示装置の構造:図9〕
以下に本発明の第2の実施形態における入力パネル付液
晶表示装置について図面を参照しながら説明する。本実
施形態の特徴は液晶表示パネルに使用する反射板に透過
性を具備し、液晶表示パネルの第2の基板の液晶層と反
対側に位相差板と偏光板と補助光源を設ける点である。
図9は、本実施形態における液晶表示装置のA−A線に
おける別の発明を示す断面図である。以下に、図9を用
いて本実施形態を説明する。なお第1の実施形態と同様
な構成に関しては同一の符号を用いて説明する。
【0056】第2の実施形態における液晶表示パネルの
構成は、0.5mmのガラス板からなる第2の基板6に
は、第2の基板6上に設けるアルミニウム膜からなる
0.02μmの反射板8と、反射板8上に設ける赤
(R)色カラーフィルター9と緑(G)色カラーフィル
ター10と青(B)色カラーフィルター11と、カラー
フィルターおよび、反射板8の特性を保持し、平坦化を
行う平坦化保護層12とストライプ状の透明導電膜から
なる第2の電極7とを設ける。反射板8は、一部の光を
透過し、残りの光を反射する、いわゆるハーフミラーに
してある。この実施形態では、アルミニウム膜厚が0.
02μmとしたことで、10から20%程度の光を透過
し、残りの80から90%の光を反射する特性を採用し
た。また、液晶表示パネルに採用した電極と液晶材料は
第1の実施形態と同様とした。
【0057】また、相互接着層は第1の実施形態で使用
したものと同一のものを、同様の箇所に設置し、入力パ
ネルであるタッチパネルの構造も、第1の実施形態に示
す構造と同様であるため説明を省略する。またタッチパ
ネルの上基板21上の視認側には、上基板21側からね
じれ位相差板46と偏光板45の順に第1の実施形態と
同様に設置した。
【0058】液晶表示パネルの第2の基板6の液晶層1
5と反対の面には、第2の基板6側から第2の位相差板
65と第2の偏光板66と、補助光源70をこの順に配
置する。本実施形態に使用する補助光源70は、冷陰極
69と反射鏡(図示せず)と拡散板68とからなるバッ
クライトユニットを採用している。他の補助光源70と
しては、白色エレクトロルミネッセント(EL)素子、
ライトエミッテドダイオード(LED)素子と導光板か
らなるバックライトユニットがある。
【0059】第2の位相差板65は、ポリカーボネート
(PC)を延伸した厚さ70μmで、光の波長0.55
μmの位相差値が0.14μmで、1/4波長(λ)と
なっている。また、屈折率は、x方向の屈折率(nx)
がy方向の屈折率(ny)より大きく、z方向の屈折率
(nz)は、nyと等しい関係を有する通常の位相差板
を用いている。第2の偏光板第1の偏光板45と同等な
吸収型偏光板を採用している。第2の位相差板65の遅
相軸は、3時方向から12時方向に75度に配置し、第
2の偏光板66の吸収軸は、3時方向から6時方向に6
0度に配置しており、第1の偏光板45と概ね直交す
る。
【0060】以上の構成を採用することにより、液晶表
示装置を使用する環境が明るい場合には、外部光源を利
用する反射表示モードで使用する。この状況は、第1の
実施形態で説明した効果と同様な効果が達成できる。液
晶表示装置を使用する環境が暗い場合には、液晶表示装
置に備える補助光源70を点灯し、補助光源70の光を
第2の偏光板66から入射し、第1の偏光板45から液
晶層15の印加電圧に対する光学変化を利用して表示を
行うことができる。
【0061】液晶表示装置を利用する外部環境が真っ暗
ではなく、多少の明かりがある状況で液晶表示装置を使
用する場合には、外部光源からの光が液晶表示装置の表
示面で反射し、視認側に出射することは、補助光源70
の光と加算するため、コントラストの低下になる。その
ため、タッチパネルの内部での反射防止、タッチパネル
と液晶表示パネルの間での反射の防止、構成部材の低減
による、反射、色付、光吸収による透過率の低下を防止
することにより、透過表示を行う場合においても、液晶
表示装置の表示品質の改善を行い、特にコントラストの
改善と彩度の改善が可能となる。
【0062】<第3の実施形態> 〔第3の実施形態における液晶表示装置の構造:図1
0〕以下に本発明の第3の実施形態における入力パネル
付液晶表示装置について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の特徴は液晶パネルを構成する第1の基板と
タッチパネルを構成する下基板との間に、相互シール材
により封入する相互間封入媒体を設け、第1の基板と下
基板との間の反射を防止する構造を採用する点である。
図10は、本発明の第1の実施形態における液晶表示装
置のA−A線における別の発明を示す断面図である。以
下に、図10を用いて本実施形態を説明する。なお第1
の実施形態と同様な構成に関しては同一の符号を用いて
説明する。
【0063】本実施形態における液晶表示パネルの構成
は、0.5mmのガラス板からなる第2の基板6には、
第2の基板6上に設けるアルミニウム膜からなる0.0
2μmの反射板8と、反射板8上に設ける赤(R)色カ
ラーフィルター9と緑(G)色カラーフィルター10と
青(B)色カラーフィルター11と、カラーフィルター
および、反射板8の特性を保持し、平坦化を行う平坦化
保護層12とストライプ状の透明導電膜からなる第2の
電極7とを設ける。また、液晶表示パネルの電極と液晶
材料は第1の実施形態と同様のものを使用した。液晶表
示パネルの第1の基板1には、液晶層15と対向する面
と逆側に第1の基板上をサンドブラスト処理を行い、さ
らにフッ酸を含む水溶液で表面をエッチング処理し、半
球上の散乱面を設けている。
【0064】また、入力パネルであるタッチパネルの構
造は、第1の実施形態に示す構造と同様であるため、説
明を省略する。また第1の実施形態と同様の構成とし
て、タッチパネルの上基板21上の視認側に上基板21
側からねじれ位相差板46と偏光板45の順に積層し
た。
【0065】タッチパネルを構成する下基板26と液晶
表示パネルを構成する第1の基板1との間には、10μ
mの間隙を設けて、相互シール材101にて貼り合わ
せ、間隙には、相互間封入媒体102を封入する。相互
間封入媒体102は、タッチパネルの上基板21と下基
板26の間隙に封入した封入媒体と同一の材料を使用し
た。相互封入媒体と封入媒体とは違う材料のものを用い
ても構わない。しかし、同一の材料を使用することによ
り、両間隙に同時に封入媒体41と相互封入媒体102
とを封入することが可能となる。また相互封入媒体の屈
折率を入力パネルの電極の屈折率よりも小さく、空気の
屈折率よりも大きくすると、タッチパネルの下基板と液
晶表示パネルの第1の基板との間での反射を低減する効
果が得られる。
【0066】以上の説明から明らかなように、タッチパ
ネルの内部での反射防止、タッチパネルと液晶表示パネ
ルの間での反射の防止、構成部材の低減による、反射、
色付、光吸収による透過率の低下を防止することができ
るため、反射表示を行う液晶表示装置における表示品質
の改善を行い、特にコントラストの改善と彩度の改善が
可能となる。さらに、タッチパネルを構成する下基板2
6と液晶表示パネルを構成する第1の基板1との間に、
流動性と衝撃吸収性を有する相互間封入媒体102を封
入することによりタッチパネルの上基板21側からの入
力(押し圧)により発生する液晶層15への影響を緩和
することが可能となり、表示品質を改善することができ
る。
【0067】<第4の実施形態> 〔第4の実施形態における液晶表示装置の構造:図1
1〕以下に本発明の第4の実施形態における入力パネル
付液晶表示装置について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の特徴は液晶表示パネルを構成する第1の基
板とタッチパネルを構成する下基板との間に、相互接着
層と第3の位相差板を設け、タッチパネルの上基板の視
認側には、第1の位相差板と偏光板を設け、タッチパネ
ルの上基板の視認側には、出来るだけ構成部材を設けな
い構造とする点である。図11は、本実施形態における
液晶表示装置のA−A線における別の発明を示す断面図
である。以下に、図11を用いて本実施形態を説明す
る。なお第1の実施形態と同様な構成に関しては同一の
符号を用いて説明する。
【0068】本実施形態における液晶表示パネルの構成
は、0.5mmのガラス板からなる第2の基板6には、
第2の基板6上に設けるアルミニウム膜からなる0.0
2μmの反射板8と、反射板8上に設ける赤(R)色カ
ラーフィルター9と緑(G)色カラーフィルター10と
青(B)色カラーフィルター11と、カラーフィルター
および、反射板8の特性を保持し、平坦化を行う平坦化
保護層12とストライプ状の透明導電膜からなる第2の
電極7とを設ける。また、液晶表示パネルの電極と液晶
材料は第1の実施形態と同様のものを使用した。
【0069】液晶表示パネルの第1の基板1の液晶層1
5と対向する面と逆側には、相互接着層44を設ける。
使用した相互接着層は、住友スリーエム社製、商品名E
DAである。さらに本実施形態では、タッチパネルの上
基板上に複数の構成部材を接着するすることにより、上
基板の可動性が阻害されることを防止するために、相互
接着層44とタッチパネルの下基板26との間に、相互
接着層44側から第3の位相差板49と第1の位相差板
65をこの順に積層し、さらに、第1の位相差板65と
タッチパネルの下基板26とを粘着材により接着する。
以上により、液晶表示パネルの第1の基板1とタッチパ
ネルの下基板26との間には、屈折率の小さい空気層を
介在することがなくなるため、界面での反射を防止する
ことが可能となる。
【0070】第1の位相差板46は、ポリカーボネート
(PC)を延伸した厚さ70の透明フィルムで、波長5
50nmの位相差値が0.72μmであり、12時方向
から27度9時方向に回した位置に遅相軸を配置する。
第3の位相差板49は、ポリプロピレン(PP)を延伸
した厚さ約100μmの透明フィルムで、波長550n
mの位相差値が0.175μmであり、3時方向から1
2時方向に80度の方向に延伸軸を配置する。
【0071】また、入力パネルであるタッチパネルの構
造は、第1の実施形態に示す構造と同様であるため、説
明を省略する。
【0072】タッチパネルの上基板21上の視認側に
は、偏光板45を接着する。偏光板45は、吸収軸が3
時方向から12時方向に11度に配置している。良好な
表示品質を確保可能な理由は、タッチパネルの上基板2
1上に設ける偏光板45と液晶表示パネルの第1の基板
1との間に、屈折率の大きく異なる界面を除く構造とし
ているためであり、屈折率の大きく異なる界面が存在す
と、液晶表示パネルの外部光源から偏光板45を透過す
る偏光、および、位相差板46、49による位相差値が
界面での反射により目的とする以外の偏光成分および位
相差を伴う光となり、偏光板45から視認側に再度出射
するためである。以上の構成により、タッチパネルの上
基板21上に偏光板45のみ配置することで良好なコン
トラストとカラー表示が可能となるため、タッチパネル
の入力感度を落とすことなく、良好な表示品質を確保で
きる。
【0073】<第5の実施形態> 〔第5の実施形態における液晶表示装置の構造:図1
2〕以下に本発明の第5の実施形態における入力パネル
付液晶表示装置について図面を参照しながら説明する。
第5の実施形態の特徴はタッチパネルの視認側に設ける
偏光板とタッチパネルとの間に1/4波長板と1/2波
長板を設け、視認側からの光の不必要な反射を防止する
構造とする点である。図12は、本発明の第5の実施形
態における液晶表示装置のA−A線における別の発明を
示す断面図である。以下に、図12を用いて第5の実施
形態を説明する。なお第1の実施形態と同様な構成に関
しては同一の符号を用いて説明する。
【0074】本実施形態における液晶表示パネルの構成
は、第4の実施形態と同様であるので説明を省略する。
また、液晶表示パネルの電極と液晶材料は第1の実施形
態と同様のものを使用した。
【0075】液晶表示パネルの第1の基板1とタッチパ
ネルとの間には、第1の基板1側から相互接着層44と
第2の位相差板65の順に積層する。相互接着層44
は、住友スリーエム社製、商品名EDAを使用してい
る。第2の位相差板65は、ねじれ位相差板を使用し、
第1の基板1側(下側)の分子が3時方向から12時方
向に60度の角度を有し、上分子が3時方向から6時方
向に245度(9時方向から12時方向に5度)であ
り、ツイスト角が上分子から時計方向に245度ツイス
トしている。本実施形態では、ねじれ位相差板として、
室温ではねじれ状態が固定化している液晶ポリマーフィ
ルムを用いたが、液晶分子の一部を鎖上のポリマー分子
に結合しただけの、温度により複屈折性を示すΔnd
(n:屈折率、d:液晶ポリマーの厚さ)値が変化する
温度補償型ねじれ位相差板を用いると、高温や低温での
明るさやコントラストが改善し、より良好な表示品質が
確保できる。
【0076】また、第2の位相差板65上に設ける入力
パネルであるタッチパネルの構造は、第1の実施形態に
示す構造と同様であるため、説明を省略する。
【0077】タッチパネルの上基板21上の視認側に
は、タッチパネル側から第3の位相差板49と第1の位
相差板46と偏光板45の順に積層する。第3の位相差
板49は、ポリカーボネート(PC)を延伸した厚さ7
0μmの透明フィルムからなり、波長0.55μmの位
相差値が0.136μmである1/4波長板を採用す
る。第1の位相差板46は、ポリカーボネート(PC)
を延伸した厚さ70μmの透明フィルムからなり、波長
0.55μmの位相差値が0.27μmである1/2波
長板を採用する。第3の位相差板49は、延伸軸方向を
3時方向から12時方向に60度回転した方向に設け
る。第1の位相差板46は、延伸軸方向を3時方向から
12時方向に120度回転した方向に設ける。1/4波
長板を設けることにより、偏光板の透過軸を透過する直
線偏光成分は、1/4波長板を透過し、タッチパネル側
からの正反射成分が再度透過することにより、偏光板の
透過軸を透過した偏光は、偏光板の吸収軸に入射するた
め、余分な反射を視認側に出射することが大きく減少で
きるため、液晶表示装置の表示品質、特にコントラスト
を改善することができる。
【0078】<第6の実施形態> 〔第6の実施形態における液晶表示装置の構造:図1
3〕以下に本発明の第6の実施形態における入力パネル
付液晶表示装置について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の特徴は液晶表示パネルにスイッチング素子
として薄膜トランジスター(TFT)素子を介し、液晶
層を駆動可能とするアクティブマトリクス型を採用する
点である。図13は、本実施形態における液晶表示装置
のA−A線における別の発明を示す断面図である。以下
に、図13を用いて第6の実施形態を説明する。なお第
1の実施形態と同様な構成に関しては同一の符号を用い
て説明する。
【0079】本実施形態における液晶表示パネルの構成
は、0.7mmのガラス板からなる第2の基板には、タ
ンタル膜からなるゲート電極105と、ゲート電極10
5上に設けるゲート絶縁膜106と、ゲート絶縁膜10
6上と第2の基板6上に設けるアモルファスシリコン
(a−Si)膜とからなる半導体層107を設ける。半
導体層107上と第2の基板6上には、クロム膜からな
るソース電極108とドレイン電極109とを有する。
ゲート電極105は、液晶表示パネルのX軸方向の電極
であり、ソース電極108はY軸方向の電極である。ま
た、薄膜トランジスター(TFT)上と第2の基板6上
には、表面が凹凸形状をしており、さらに、ドレイン電
極109上に層間絶縁膜孔110を有する凹凸表面絶縁
膜115を設ける。
【0080】また、凹凸表面絶縁膜115は、感光性ア
クリル樹脂からなり、凸部に光を照射し、溶解性を向上
するフォトリソ工程と現像工程、および、凸部と凹部を
なだらかにするための熱処理を行い、表面の凹凸を形成
する。層間絶縁膜孔110は、凹凸を形成する前に、凹
凸を形成する紫外線量より強い紫外線の照射と長い現像
時間により感光性アクリル樹脂を全て溶解することによ
りドレイン電極109上の膜を除去することにより形成
する。
【0081】ドレイン電極109は、凹凸表面絶縁膜1
15に設ける層間絶縁膜孔110を介して電気的に接続
し、凹凸表面絶縁膜115上に設ける反射電極116を
設ける。半導体層107とソース電極108あるいはド
レイン電極109との間に設ける不純物を含む半導体
層、あるいは薄膜トランジスター(TFT)上に設ける
パッシベーション膜は、図面では省いている。
【0082】また、第1の基板1上には、赤(R)色カ
ラーフィルター9と緑(G)色カラーフィルター10と
青(B)色カラーフィルター(図示せず)と、カラーフ
ィルターの特性を保持し、平坦化を行う平坦化保護層1
2と透明導電膜からなる第2の電極7とを設ける。第2
の電極7と反射電極116の交点が画素部となる。
【0083】また、第1の基板1と第2の基板6とは、
エポキシ樹脂からなるシール材16により所定の間隙を
設けて貼り合わせ、前記間隙に液晶層15を注入し、封
孔材(図示せず)により封止する。以上により液晶素子
が完成する。前記液晶層15は、第1の基板1側の液晶
分子が3時方向から6時方向に112.5度ずれてお
り、第2の基板6側の液晶分子は、3時方向から6時方
向に67.5度すなわち、第1の基板1側から第2の基
板6側に反時計回りに45度ツイストするツイストネマ
ティック(TN)液晶を採用している。スイッチング素
子を採用することにより、液晶の分子変化を大きくでき
るため、スーパーツイストネマティック(STN)液晶
に比較して、明るく、位相差板の枚数も少なくできるた
め、タッチパネルの感度低下、液晶表示装置の厚さを低
減することができる。
【0084】液晶表示パネルの第1の基板1とタッチパ
ネルとの間には、アクリル樹脂からなる相互接着層44
により接着する。散乱性は持たせていない。また、相互
接着層44上に設ける入力パネルであるタッチパネルの
構造は、第1の実施形態に示す構造と同様であるため、
説明を省略する。
【0085】タッチパネルの上基板21上の視認側に
は、タッチパネル側から第1の位相差板46と偏光板4
5の順に積層する。第1の位相差板46は、ポリカーボ
ネート(PC)を延伸した厚さ70μmの透明フィルム
からなり、波長0.55μmの位相差値が0.137μ
mの1/4波長板である。偏光板45は、一方の偏光軸
が透過軸であり、ほぼ透過軸にほぼ直交する偏光軸が吸
収軸からなる吸収型偏光板を採用する。偏光板45の表
面には、反射防止処理、汚れ防止処理、ハードPコート
処理を行うことにより、液晶表示装置の表示品質の構造
とタッチパネルの耐久性の向上を達成することができ
る。
【0086】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置は、タッチパネル
を構成する上基板と下基板との間に封入媒体を封入し、
上基板上に設ける上電極と下基板上に設ける下電極と封
入媒体との反射を防止する。さらに、タッチパネルを構
成する下基板と液晶表示パネルを構成する第1の基板と
の間に相互接着層を設ける。相互接着層は、液晶表示パ
ネルの表示領域をほぼ同等の面積として、表示領域の下
基板と空気層、あるいは第1の基板と空気層との反射を
防止しできる。
【0087】以上の反射を防止することは、タッチパネ
ルの視認側に設ける偏光板あるいは位相差板を透過し、
タッチパネルに入射した偏光をタッチパネルの構成部
材、あるいはタッチパネルと液晶表示パネルの中間にお
いて、液晶表示パネルで変調する以外の目的以外の偏光
方向あるいは位相差を含む偏光を視認側に出射すること
を防止でき、色付、コントラストの低下を低減できると
ともに、液晶表示パネルの表示に必要とする機能部材を
使用し、タッチパネル付液晶表示装置の表示品質の改善
ができる。
【0088】また、タッチパネルと液晶表示パネルの間
に設ける相互接着層に光拡散性を持たせることにより、
液晶表示パネルを構成する反射板に拡散性を設けること
がないため、反射板に凹凸形状を作成する必要がなく、
反射板の構成が簡単となる。
【0089】さらに、本発明の液晶表示装置は、タッチ
パネルを構成する下基板と液晶表示パネルを構成する第
1の基板との間に、流動性を有する相互間封入媒体をタ
ッチパネル用シール材により封入することにより、表示
領域の下基板と空気層、あるいは第1の基板と空気層と
の反射を防止しすることができる。さらに、タッチパネ
ルの上基板の加圧時に、流動性を有する相互間封入媒体
によりタッチパネルの歪みを緩和し、液晶表示パネルの
たわみによる液晶層の厚さを低減し、表示の乱れの発生
を防止することができる。
【0090】さらに、本発明の液晶表示装置は、タッチ
パネルの上基板の視認側に、上基板側から、第1の位相
差板と第1の偏光板、液晶表示パネルを構成する第2の
基板の液晶層と反対の面には、第2の基板側から第2の
位相差板と第2の偏光板と補助光源を設け、液晶表示パ
ネルを構成する反射板に半透過性を設けることにより、
視認側からの外部光源を使用する状況では、外部光源を
使用する反射型表示が可能となり、液晶表示装置を使用
する環境が暗い場合には、補助光源を点灯することによ
り、色々な環境で液晶表示装置が使用でき、さらに、補
助光源使用時にも、液晶表示装置を使用する周囲からの
光におけるタッチパネル表面からの反射防止、補助光源
と第1の偏光板間に光吸収部材を低減しているため、明
るい表示が可能となる。
【0091】さらに、本発明の液晶表示装置は、タッチ
パネルの上基板の視認側に、上基板側から、少なくとも
1枚の位相差板と偏光板を設け、下基板と液晶表示パネ
ルを構成する第1の基板との間に、位相差板を設けるこ
とにより、タッチパネルの上基板上に設ける構成部材数
を低減し、上基板の可動性の低下を防止することができ
る。そのため、タッチパネルの感度を低下することを防
止できる。
【0092】また、タッチパネルを構成する下基板と液
晶表示パネルを構成する第1の基板との間に、光拡散性
を有する相互接着層を設けているが、光拡散性をタッチ
パネルの下基板と最も視認側に設ける偏光板との間、あ
るいは偏光板上に設けることにより、外部光源の反射を
タッチパネル内でも低減できる。光拡散強度は、相互接
着層を大きくし、他を小さくすることで、液晶表示パネ
ルの表示のずれを防止することができる。特にカラーフ
ィルターを有する液晶表示パネルの場合に、近接する画
素部の色のにじみを防止できる。
【0093】また、タッチパネルを構成する下基板と液
晶表示パネルを構成する第1の基板との間に、相互間封
入媒体を設ける構成の場合に、相互間封入媒体内に拡散
性を持たせることにより、液晶表示パネルを構成する反
射板に散乱性を持たせる必要がなくなり、構造が簡単に
できる。さらに、液晶表示パネルを構成する第1の基板
からタッチパネルの最も視認側に設ける偏光板との間、
あるいは偏光板上に光拡散層も設けることにより、外部
光源の反射をタッチパネル内でも低減できるとともに、
液晶表示パネルの構成を簡易化できる。
【0094】また、液晶表示パネルの表示する画素部数
を多くする場合に、液晶層の駆動にスイッチング素子を
利用するアクティブマトリクス型が有効であり、本願発
明も液晶表示パネルを構成する位相差板の選択範囲を広
くでき、位相差板と反射板の角度、位相差値も色々選択
可能であり、さらに、ツイスト配向、平行配向等の利用
も可能となり、本発明の構成を有効に活用できる。
【0095】また、スイッチング素子を有するアクティ
ブマトリクス型の場合には、第2の基板上にスイッチン
グ素子とスイッチング素子に接続する反射板、あるいは
半透過反射板を設け、第1の基板上にカラーフィルター
と第1の電極とを設け、第1の電極を比較的薄くし、タ
ッチパネルと反射板、あるいは半透過反射板の間の構成
部材を少なくすることにより、明るい表示が可能とな
る。
【0096】さらに、液晶表示パネルの第1の基板と最
も視認側に形成する偏光板との間に位相差板を設ける場
合に、タッチパネルを構成する上基板と前記偏光板との
間に位相差板を設けることが可能であるが、位相差板の
内、最も液晶表示パネル側に設ける位相差板とタッチパ
ネルの上基板とを兼用することにより、上基板上に設け
る部材の薄型化が可能となり、同時にタッチパネルの入
力感度の向上が可能となる。
【0097】また、液晶表示パネルの第1の基板と最も
視認側に形成する偏光板との間に複数の位相差板を設け
る場合に、タッチパネルを構成する上基板と下基板をい
ずれも位相差板とすることにより、薄型化が可能とな
る。これは、従来タッチパネルの上基板側は偏光板ある
いは、偏光板と位相差板が補強し、下基板側は液晶表示
パネルの第1の基板により補強されているため、可能と
なり、さらに、位相差板の間にタッチパネルを設けても
上基板と下基板の間に封入媒体を設け、反射を低減し、
さらに、下基板と第1の基板との間に、相互接着層ある
いは相互間封入媒体を設けることにより達成できる構造
である。
【0098】本発明の実施例においては、液晶層を所定
の方向に揃える配向膜を図示していないが、当然配向膜
を有するものである。また、カラーフィルターを有する
液晶表示パネルを用いて説明を行ったが、カラーフィル
ターを有する液晶表示装置がカラーフィルターを設ける
ため、モノクロ液晶表示装置に比較して暗く、本発明の
効果がより有効であるため使用しており、モノクロ液晶
表示装置においても本発明の効果は当然有効である。
【0099】本発明の液晶表示装置は、補助光源を液晶
表示パネルの視認側と反対の面に設け、半透過反射型と
して使用する例に関して説明を行ったが、液晶表示パネ
ルの外周部に光源を設け、導光板により液晶表示パネル
の第1の基板側から光を導入する反射型表示で使用する
光源を液晶表示装置に設ける場合においても、本発明の
効果は当然有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の立体模式図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の平面模式図である。
【図3】本発明の液晶表示装置の断面図である。
【図4】本発明の実施形態における液晶表示装置の一部
を示す拡大断面図である。
【図5】本発明のタッチパネルの構造を示す立体模式図
である。
【図6】本発明のタッチパネルの一部を示す拡大断面図
である。
【図7】本発明の光拡散性を有する相互接着層を示す拡
大断面図である。
【図8】本発明の液晶表示装置と従来における液晶表示
装置の表示品質の比較を示すグラフである。
【図9】本発明の実施形態における液晶表示装置の一部
を示す拡大断面図である。
【図10】本発明の実施形態における液晶表示装置の一
部を示す拡大断面図である。
【図11】本発明の実施形態における液晶表示装置の一
部を示す拡大断面図である。
【図12】本発明の実施形態における液晶表示装置の一
部を示す拡大断面図である。
【図13】本発明の実施形態における液晶表示装置の一
部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 第1の電極 6 第2の基板 7 第2の電極 8 反射板 9 赤色カラーフィルター 10 緑色カラーフィルター 11 青色カラーフィルター 15 液晶層 16 シール材 21 上基板 22 上電極 26 下基板 27 下電極 40 タッチパネル用シール材 41 封入媒体 44 相互接着層 45 偏光板(第1の偏光板) 46 位相差板(第1の位相差板) 47 粘着層 48 透明スペーサー 49 第3の位相差板 65 第2の位相差板 66 第2の偏光板 101 相互シール材 102 相互間封入媒体 115 凹凸表面絶縁膜 116 反射電極

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する面にそれぞれ電極を設け
    た第1の基板と第2の基板とを所定の間隙を設けて貼り
    合わせ、その間隙に液晶層を封入した液晶表示パネル
    と、互いに対向する面にそれぞれ電極を設けた透明な上
    基板と下基板とを所定の間隙を設けて貼り合わせた入力
    パネルとを、前記液晶表示パネルの視認側となる第1の
    基板と前記入力パネルの下基板とが対向するように設
    け、前記第1の基板と前記下基板との間に前記液晶表示
    パネルの表示領域とほぼ同等の面積を有する相互接着層
    を設けた液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記相互接着層は散乱性を有することを
    特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記相互接着層は、前記液晶表示パネル
    の間隙を保持するスペーサーあるいはシール材より弾力
    性を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記相互接着層の屈折率は、前記入力パ
    ネルを構成する下基板の屈折率、あるいは液晶表示パネ
    ルを構成する第1の基板の屈折率より小さく、空気の屈
    折率より大きいことを特徴とする請求項1に記載の液晶
    表示装置。
  5. 【請求項5】 互いに対向する面にそれぞれ電極を設け
    た第1の基板と第2の基板とを所定の間隙を設けて貼り
    合わせ、その間隙に液晶層を封入した液晶表示パネル
    と、互いに対向する面にそれぞれ電極を設けた透明な上
    基板と下基板とを所定の間隙を設けて貼り合わせた入力
    パネルとを、前記液晶表示パネルの視認側となる第1の
    基板と前記入力パネルの下基板とが対向するように設
    け、前記液晶表示パネルの第1の基板と前記入力パネル
    の下基板との間に、相互間封入媒体を相互シール材によ
    り封止することを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記相互封入媒体の屈折率は、前記入力
    パネルを構成する下基板の屈折率、あるいは液晶表示パ
    ネルを構成する第1の基板の屈折率より小さく、空気の
    屈折率より大きいことを特徴とする請求項5に記載の液
    晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記入力パネルの上基板と下基板との間
    隙に封入媒体を封入することを特徴とする請求項1から
    6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記入力パネルの上基板の視認側には、
    前記上基板側から、少なくとも1枚の位相差板と偏光板
    とを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか
    1項に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記液晶表示パネルの第2の基板の液晶
    層側と反対側には、少なくとも1枚の位相差板を備える
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載
    の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記入力パネルの下基板と前記液晶表
    示パネルの第1の基板との間には、少なくとも1枚の位
    相差板を有することを特徴とする請求項1から9のいず
    れか1項に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記入力パネルの上基板は、位相差板
    であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1
    項に記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記入力パネルの上基板と下基板とは
    いずれも位相差板であることを特徴とする請求項1から
    11のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 前記位相差板は少なくとも1枚のねじ
    れ位相差板を有することを特徴とする請求項8から12
    のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記液晶表示パネルの第2の基板上の
    液晶層側の面には、反射板あるいは半透過反射板を有す
    ることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に
    記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 前記液晶表示パネルの第2の基板上の
    反射板あるいは半透過反射板と、第2の基板上に設けた
    電極との間には、カラーフィルターを有することを特徴
    とする請求項14に記載の液晶表示装置。
  16. 【請求項16】 前記液晶表示パネルの第2の基板上の
    液晶層側の面には、半透過反射板を有し、前記第2の基
    板の液晶層側と反対側には、偏光板を介して補助光源を
    有することを特徴とする請求項1から15のいずれか1
    項に記載の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 前記半透過反射板は、反射板の膜厚を
    薄くし、全体的に一定の透過率を有する構造、あるい
    は、ほぼ透過性を有しない反射板に開口部を有し、該開
    口部は、第1の電極と第2の電極の交差部からなる画素
    部より小さい構造の少なくとも一方を有することを特徴
    とする請求項14または請求項15または請求項16に
    記載の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 前記液晶表示パネルの第1の基板上あ
    るいは第2の基板上にスイッチング素子を設け、前記液
    晶表示パネルは前記スイッチング素子を介して前記液晶
    層に電気信号を印加することにより表示を行うことを特
    徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の液晶
    表示装置。
  19. 【請求項19】 前記液晶表示パネルの第2の基板上に
    は、前記スイッチング素子とスイッチング素子に接続す
    る反射電極あるいは半透過反射電極とを有することを特
    徴とする請求項18に記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004309922A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Sony Corp 液晶表示装置
JP2014075129A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Rtr-Tech Technology Co Ltd タッチパネル及びその製造方法

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