JP4506738B2 - ホログラムシート - Google Patents

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Description

本発明は、音声/音楽等の音情報、静止画/動画等の画像情報、又はテキストファイル等の情報を二次元画像化し、要素ホログラムとして記録したホログラム記録媒体と、ホログラム記録媒体から、光学的に要素ホログラムの二次元画像を読み取り、読み取った二次元画像から情報を再生するホログラム再生装置、ホログラム再生方法に関する。さらにホログラム記録媒体の一種としてのホログラムシートに関する。
特開2005−173646号公報
シート状の記録媒体に情報を記録する例として、バーコード、QRコード、ドットコード等に代表される1次元コード又は2次元コードが挙げられる。しかし、これらの情報記録媒体は、単位面積あたりに記録できる情報量が数十から数キロバイト程度と極めて低い。この原因は、単なる画像の濃淡印刷の記録分解能に物理的な限界があるからである。
また、同じくシート状の記録媒体としては、物体光と参照光の干渉縞によって各種データを記録するホログラム記録媒体も知られている。そしてホログラム記録媒体は、記録密度を飛躍的に向上させ、著しい大容量化が可能であることも知られており、例えばコンピュータデータや、オーディオやビデオ等のAV(Audio-Visual)コンテンツデータなどに対する大容量のストレージメディアとして有用であると考えられている。
ホログラム記録媒体にデータを記録する際には、データを二次元ページデータとして画像化する。そして液晶パネル等に画像化したデータを表示させ、その液晶パネルを透過した光を物体光、つまり二次元ページデータの像となる物体光をホログラム記録媒体に照射する。加えて、所定の角度から参照光をホログラム記録媒体に照射する。このとき物体光と参照光によって生ずる干渉縞が、ドット状や短冊状などの1つの要素ホログラムとして記録されることになる。つまり1つの要素ホログラムは、1つの二次元ページデータを記録したものとなる。
ところで、例えばシート状等のホログラムメモリを考え、コンピュータデータやAVコンテンツデータなどを記録し、一般ユーザーがホログラムリーダとしての再生装置を用いて、ホログラムメモリに記録されたデータを取得できるようにするシステムを考える。
シート状のホログラムメモリとは、メディア表面としての平面上に多数の要素ホログラムを敷き詰めるように記録するものであり、このメディア表面に対してホログラムリーダを対向させて、各要素ホログラムとして記録されたデータを読み取っていくようにするものである。
このようなシステムを考えた場合、ホログラムリーダを用いたホログラムメモリからの再生の際の使用性の向上や、ユーザーの要望に応じた情報読み取り、効率的な情報読み取りなどが実現されることが望まれる。
ユーザーにとっては、読み取る情報の内容に応じて要望は変化する。例えばオーディオコンテンツを想定すると、ユーザーにとっては、十分に高音質のデータとして取得したいオーディオコンテンツもあれば、少しだけ聞いてみたい気がするという程度で、さほど品質を重要視しないオーディオコンテンツも存在する。
例えばこのようなユーザーの考え方、状況、要望等に応じた情報読み取りができることが好ましく、本発明では、ユーザーの要望に応じた適切かつ効率的な情報読み取りを実現するホログラム記録媒体、およびホログラム再生装置、再生方法を提供することを目的とする。
また、このホログラム記録媒体においては、上記簡易データは、上記主記録データよりもデータ品質を低下させたデータである。
例えばオーディオデータ、ビデオデータを考えれば、簡易データは、量子化ビット長やサンプリング周波数が主記録データと異なるようにして音質や画質の点で低下させたデータであるとしたり、高い圧縮率で圧縮することで低音質化、低画質化したデータが想定される。
また動画、静止画のビデオデータであれば、簡易データは、画素間引きなどで主記録データよりも画素サイズを縮小したデータとすることも考えられる。又は動画データを主記録データとするときに、簡易データはフレーム間引きした動画データ、あるいは静止画スライドショウのようなデータとすることなども想定できる。
オーディオデータの場合、簡易データは、特定の周波数帯域を削って低音質化したものとすることも考えられる。例えば高域、低域をカットして中域だけの音質とするなどである。
またコンピュータプログラム、アプリケーションなどのデータを想定すれば、簡易データは、主記録データとしてのプログラムが持つ機能の一部のみを実行可能とした機能制限付きの簡易プログラム等が考えられる。
本発明のホログラムシートは、記録データが記録されたホログラムシートにおいて、記録データを所定のデータ量ごとに分割して画像データ化し、上記画像データ化された所定量の記録データを物体光として記録用参照光との干渉縞によって要素ホログラムとして記録された第1のホログラム記録領域と、上記第1のホログラム記録領域に記録された記録データの一部の情報が所定のデータ量ごとに分割されて画像データ化され、上記画像データ化された所定量の記録データの一部情報を物体光として記録用参照光との干渉縞によって要素ホログラムとして記録された第2のホログラム記録領域とを備え、上記第2のホログラム記録領域のみが露出するようにマスクされたものである。
また上記第1のホログラム記録領域の露出のマスクは、上記ホログラムシートから剥離可能に付着されたマスク部材である。
また上記ホログラムシートは、ホログラムシートを保持する台紙の一部が切開された切開部から上記第2のホログラム記録領域が露出するように取り付けられ、上記台紙から取り外して上記第1のホログラム記録領域が露出するものとされる。
また上記ホログラムシートの所定領域には、人による視認が可能な情報が記録されている。
また上記第2のホログラム記録領域には、上記第1のホログラム記録領域に記録された記録データから所定時間分のデータを抽出したダイジェストデータが記録されている。
また上記第2のホログラム記録領域には、上記第1のホログラム記録領域に記録された記録データから情報圧縮されたデータが記録されている。
ホログラム再生装置は、ホログラム記録媒体上の要素ホログラムから読み取った二次元画像を復号し、復号データを取得していくという動作を行うが、この動作を多数のそれぞれの要素ホログラムに対して行うことで、各要素ホログラムからの復号データが集められ、その復号データを再構築することで、ホログラム記録媒体に記録されたコンテンツデータ等の再生データを得ることができる。
このようなホログラム記録媒体からの情報読み取り動作を考えると、コンテンツデータ等の情報の読み込みのためには全部又は大多数の要素ホログラムの読み込みを行うようにしなければならない。これは比較的時間を要するものとなる。もし読み出される情報の内容が、ユーザーにとって重要度の低いものであれば、時間をかけてホログラム記録媒体をスキャンすることは好ましくない。このため、本発明のホログラム記録媒体では、主記録データとともに、簡易データを記録する。簡易データは主記録データよりも小さいデータサイズとすることで、短時間で読み込みを行うことができる。
本発明によれば、ホログラム記録媒体に主記録データと、主記録データの内容をより少ないデータ量であらわす簡易データとが記録されている。第2の要素ホログラムとして記録された簡易データは、データ量が少ないことから短時間で簡易的に読み出すことができる。一方、第1の要素ホログラムとして記録された主記録データは、高品質なデータである。このような主記録データと簡易データを記録することで、ユーザーが、その要望や事情などに応じてデータ読み取りを実行できるという効果がある。つまり、ユーザーが高品質なデータを必要とする場合は主記録データを読み取るが、ユーザーにとって重要度の低いデータの場合は簡易データを短時間で効率のよく読み取るといったように、柔軟に対応できる。
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
[1.ホログラムメモリの記録再生]
[2.ホログラムメモリ上の第1,第2の要素ホログラム配置]
[3.ホログラムリーダの構成]
[4.再生処理例I]
[5.再生処理例II]
[6.実施の形態の効果および変形例]
[1.ホログラムメモリの記録再生]

まずホログラムメモリ3に対する基本的な記録再生動作について図1で説明する。
図1(a)はホログラムメモリ3に対するデータ記録の様子を示している。例えばコンテンツデータやコンピュータプログラム等としてのデータをホログラムメモリ3に記録する場合、その記録データ全体は、多数の1ページ分のデータにエンコードされる。
例えばコンテンツデータ等の全体のデータが多数の所定サイズのデータブロックに分割され、ブロック単位でエンコード処理が行われる。
エンコードされた単位としての1つのデータブロックは、図示するような例えば二次元画像DPに変換され、液晶パネル1において表示される。
所定の光源から出力され、例えば平行光とされたレーザ光L1は、二次元画像DPが表示された液晶パネル1を通過することで、その二次元画像DPの像としての物体光L2となる。
この物体光L2は、集光レンズ2で集光され、ホログラムメモリ3上にスポットとして集光される。
このとき、ホログラムメモリ3に対しては、所定角度で記録参照光L3を照射する。これにより物体光L2と参照光L3が干渉し、その干渉縞によりドット状の要素ホログラムが記録されることになる。
なおこのように集光レンズ2を用いる場合、要素ホログラムとして記録されるデータは、集光レンズ2のフーリエ変換作用により、記録データの像のフーリエ像となる。
このようにしてホログラムメモリ3に1つの要素ホログラムが記録されるが、順次エンコード単位のデータブロックが、同様に二次元画像DPに変換され、液晶パネル1に表示され、それぞれ要素ホログラムとして記録されていく。
各要素ホログラムの記録の際には、図示しない移送機構により、ホログラムメモリ3(ホログラム材料)の位置を移送させ(もしくは記録光学系を移送させ)、要素ホログラムの記録位置をホログラムメモリ3の平面上で僅かにずらせていく。これにより、例えばシート状のホログラムメモリ3に、その平面方向に多数の要素ホログラムが配置されるように記録が行われていくことになる。例えば図2には、1つの要素ホログラムを○で表しているが、このように平面上に多数の要素ホログラムが形成される。
図2では、ホログラムメモリ3の平面上に、横方向に32個の要素ホログラム、縦方向に24個の要素ホログラムを配置した例を示している。各要素ホログラムには図3に示すように、例えば512×384画素(ピクセル)の二次元画像DPが記録される。
このように要素ホログラムが記録されたホログラムメモリ3に対しては図1(b)のように再生が行われる。図1(b)に示すコリメータレンズ4及びイメージャ5は、ホログラムリーダとしての再生装置内に設けられる構成である。
ホログラムメモリ3に対しては、記録時と同じ照射角度で、再生参照光L4を照射する。再生参照光L4を照射すると、要素ホログラムとして記録された再生像が得られる。つまり二次元ページデータの像が、記録時の液晶パネル1と共役な場所に現れる。これをイメージャ5で読み取ればよい。
即ちホログラムメモリ3からの再生像光L5はコリメータレンズ4で平行光とされ、例えばCCD撮像素子アレイ、もしくはCMOS撮像素子アレイなどで形成されたイメージャ5に入射する。ホログラムメモリ3上でのフーリエ像は、コリメータレンズ4で逆フーリエ変換されて二次元ページデータの像となるため、この二次元画像DPとしての再生像がイメージャ5で読み取られる。
イメージャ5は再生像に応じた電気信号としての撮像信号を発生させる。この撮像信号についてデコード処理を行うことで、元々のデータ、つまり記録のために二次元ページデータに変換する前のデータが得られることになる。
ホログラムメモリ3上の多数の要素ホログラムについて同様にデータ読出を行っていくことで、記録された元々のコンテンツデータ等を再生することができる。
ホログラムメモリ3の基本的な記録再生動作は以上のようになるが、角度多重方式で要素ホログラムを記録することで、著しい大容量化が可能となる。
角度多重記録の様子を図4に示す。この場合、図4(a)(b)にそれぞれ示すように、記録参照光は、光源位置8A、8Bからの記録参照光L3A、L3Bとしてそれぞれ異なる角度θA、θBでホログラムメモリ3に参照光を照射できるようにしている。なお、光源位置8A,8Bは、記録光学系によってホログラムメモリ3に対して参照光を照射する位置としているが、その位置にそれぞれ異なる光源素子を配置することを必要とするものではない。例えば1つの光源からの光の光路を変更することで光源位置8A,8Bを切り換えるようにしてもよい。
角度多重記録の場合、まず図4(a)のように、記録するデータの二次元画像DPを液晶パネル1に供給し、表示させる。このとき液晶パネル1を通過した二次元画像DPの像としての物体光L2が集光レンズ2で集光されてホログラムメモリ3上にスポットとして照射されるが、この期間は光源位置8Aからの角度θAの記録参照光L3Aをホログラムメモリ3に与える。この記録参照光L3Aと物体光L2による干渉縞により要素ホログラムが記録される。
また別のタイミングでは、図4(b)のように、記録するデータの二次元画像DPを液晶パネル1に供給し、表示させる。このとき液晶パネル1を通過した二次元画像DPの像としての物体光L2が集光レンズ2で集光されてホログラムメモリ3上にスポットとして照射されるが、この期間は光源位置8Bからの角度θBの記録参照光L3Bをホログラムメモリ3に与える。この記録参照光L3Bと物体光L2による干渉縞により要素ホログラムが記録される。
以上の図4(a)(b)の記録動作をそれぞれ行っていくことにより、ホログラムメモリ3には図5に示すように、記録参照光L3Aを用いて形成される要素ホログラムhAが多数配列された第1面3Aと、記録参照光L3Bを用いて形成される要素ホログラムhBが多数配列された第2面3Bとが形成された状態とすることができる。つまり二次元平面上に角度多重方式で複数の面に要素ホログラムが記録されたホログラムメモリ3が形成される。なお、第1面3A、第2面3Bは実際に物理的に多層的な面として分かれているわけではないが、説明の便宜上、「面」という言葉を用いている。
このように要素ホログラムhA、hBが記録されたホログラムメモリ3に対する再生時の動作は次のようになる。
図6(a)はホログラムメモリ3の第1面3Aからの要素ホログラムhAの読出の様子を示している。
図6においては参照光光源7A、7Bを示しているが、これは後述する再生装置(ホログラムリーダ6)において設けられる光源である。
参照光光源7Aは、記録時の光源位置8Aと同様の角度θAでホログラムメモリ3に再生参照光L4Aを照射するように配置され、また参照光光源7Bは、記録時の光源位置8Bと同様の角度θBでホログラムメモリ3に再生参照光L4Bを照射するように配置されている。
第1面3Aの要素ホログラムhAの読取の際には、参照光光源7Aがオンとされ、図6(a)に示すように再生参照光L4AのスポットSPAが要素ホログラムhAに照射される。この要素ホログラムhAと同一の位置には第2面3Bの要素ホログラムhBも記録されているのであるが、再生参照光L4Aが照射された際には、要素ホログラムhAの再生像光L5のみが得られ、これがイメージャ5で検出される。
また第2面3Bの要素ホログラムhBの読取の際には、参照光光源7Bがオンとされ、図6(b)に示すように再生参照光L4BのスポットSPBが要素ホログラムhBに照射される。これにより要素ホログラムhAの再生像光は得られず、要素ホログラムhBの再生像光L5のみが得られ、これがイメージャ5で検出される。
ホログラムメモリ3についての記録再生や角度多重方式の記録再生は以上のように行われるが、このように要素ホログラムによってデータが記録されるホログラムメモリ3は密着コピーによる大量複製も容易に可能である。
従って、図1(a)のようにしてホログラム材料上に要素ホログラムを記録したホログラムメモリ3は、それをそのまま一般ユーザーに提供するホログラムメモリとしても良いが、これをマスターメディアとし、密着コピーにより大量のホログラムメモリの複製に用いてもよい。
例えばコンピュータデータやAVコンテンツデータなどをホログラム記録媒体に記録し、これを広く頒布するとともに、一般ユーザーが再生装置(ホログラムリーダ6)を用いて、ホログラムメモリ3に記録されたデータを取得できるようにするシステムなどを想定した場合、図1(a)のようにしてホログラムマスターメディアを生成し、そのマスターメディアから複製されたホログラムメモリを頒布して、ユーザーサイドで図1(b)の動作でデータを読み出すようにすることが好適である。
後述する本実施の形態の再生装置としてのホログラムリーダ6は、ホログラムメモリ3に対して再生参照光L4を照射して各要素ホログラムを読み取っていくスキャンを行う。このスキャン方式としては、ユーザーが実行する手動スキャン方式と、ホログラムリーダ6が機構的に実行する自動スキャン方式とが考えられる。
手動スキャン方式の例を図7に示す。図7(a)には一例として、オーディオコンテンツなどのデータが記録されたホログラムメモリ3が、ポスターPT等に貼付されている状態を示している。ホログラムリーダ6は、ユーザーが手に持てる程度に小型軽量の機器とされている。このホログラムリーダ6の筐体上の一面には、上述した再生参照光L4を出力する光源や、ホログラムメモリ3からの再生像光を取り込むためのレンズ系などが形成されている。
ユーザーは図のようにホログラムリーダ6を持って、その筐体の一面側がホログラムメモリ3に対向するようにした状態で近接させ、ホログラムリーダ6を任意の方向に振るようにする。このとき、再生参照光L4が所定角度で照射された要素ホログラムの再生像がホログラムリーダ6によって読み取られていく。
なお、図7(a)にはホログラムリーダ6をホログラムメモリ3から離した状態でユーザーが左右に振るような様子を示しているが、図8に示すように、ホログラムリーダ6の筐体の一部をホログラムメモリ3の表面上に接触させた状態で上下左右に振る、つまり摺動させるようなスキャン方式も想定される。
図7(b)は、多数の要素ホログラムh1〜h24が記録されたホログラムメモリ3を模式的に示しているが、ユーザーは任意に、例えば左右にホログラムリーダ6を振ることで、ホログラムメモリ3に対する読出スキャンの軌跡(再生参照光L4のスポットの軌跡)は破線で示すようになる。
実際にユーザーがどのようにホログラムリーダ6を移動させるかは全く不定であるため、再生参照光L4のスポットは、全く不規則かつ不安定に、ホログラムメモリ3上の要素ホログラムに照射される。この状態で、再生参照光L4のスポットが照射された要素ホログラムの再生像がホログラムリーダ6に読み取られていくことになる。つまり各要素ホログラムh1〜h24は、それぞれ、確率的に読み出しが行われる。ホログラムリーダ6側では読み取れた要素ホログラムから順にデコードして蓄積し、必要量のデータがデコードできた時点で、再生データを再構成すればよい。
一方、自動スキャン方式とは、ホログラムリーダ6が例えば内部のスキャン機構の動作によって再生参照光L4の照射位置を移動させたり、或いはコリメータレンズ4及びイメージャ5を保持するユニットを移動させて行くことで、ホログラムメモリ3上の各要素ホログラムを順次読み取っていく方式である。例えば図8のようにホログラムリーダ6をポスター等に貼付されたホログラムメモリ3に対向させた状態で自動スキャンを行うことが考えられる。即ちその場合は、ユーザーは単にホログラムリーダ6をホログラムメモリ3の正面に維持していればよく、スキャン機構によって再生参照光L4の照射位置やレンズ系が移動されることで、ホログラムメモリ3上の各要素ホログラムに対するスキャンが行われる。
又は、例えばホログラムメモリ3としてのシートをカード状の基板部に貼付した形式のメディアとし、これをホログラムリーダ6内に装填し、ホログラムリーダ6内でスキャン動作を行って各要素ホログラムを読み取っていくような方式も想定できる。
[2.ホログラムメモリ上の第1,第2の要素ホログラム配置]

ホログラムメモリ3には、上述のように、記録するデータを二次元画像化し、二次元画像の物体光L2と記録参照光L3とを干渉させ、干渉縞によってデータが要素ホログラムとして記録される。
ここで実施の形態のホログラムメモリ3は、要素ホログラムとして、主記録データを構成するデータを記録した第1の要素ホログラムと、主記録データの内容を、主記録データより少ないデータ量であらわす簡易データを構成するデータを記録した第2の要素ホログラムとが記録されるものである。
例えば主記録データとしてのコンテンツを図2のように多数の要素ホログラムとして記録した場合、そのコンテンツを再生するには、ほとんど全ての要素ホログラムを読み取ってデータを所定の順番に連結する必要がある。特にそのような再生スキャンは、上記の手動スキャン等を考えると、或る程度時間がかかる場合がある。
一方、ユーザーにとってはさほど重要視していないが、少しだけ聴いてみたい音楽コンテンツなども存在する。例えば高品質なデータを取得したいと思わない内容のデータである。本例で言う簡易データとは、そのような要望に適したデータであり、主記録データに比較してデータサイズが小さく、またデータ品質も低いデータである。例えばさほど好きではないが話題になっているため、とりあえず聴いてみたいような音楽や、購入を迷っているために試聴したい音楽などがある場合に、試しに取得することに好適なデータとして、本例では簡易データを用意する。そしてその簡易データは、データサイズが小さいことから、短時間のスキャンで読み込めるものである。
主記録データ、簡易データが記録される第1,第2の要素ホログラムについて図9で説明する。
図9(a)は1つのコンテンツデータ、例えば楽曲等のオーディオコンテンツデータを示しており、これをホログラムメモリ3に記録する主記録データであるとする。
このコンテンツデータをホログラムメモリ3に記録する場合、その記録データ全体が多数の二次元画像に変換され、多数の要素ホログラムとして記録されるものとなる。
まず例えば図9(b)に示すように、コンテンツデータの全体のデータが多数の所定サイズのデータブロック(BLK1・・・BLKn)に分割され、データブロックBLK単位でエンコード処理が行われる。
エンコード処理では、例えば図9(c)のように、ブロックデータにヘッダ情報やエラー訂正のためのパリティが付加され、これが1つの要素ホログラムに記録されるデータとなる。ヘッダとしては、例えばデータブロック番号等のアドレス情報、コンテンツデータの属性、ファイルタイプ、コンテンツデータ全体のサイズ、データブロックのサイズ、コンテンツデータを形成するデータブロック数などが含まれる。
例えばこの図9(c)のデータが二次元パターン変換されて図9(d)の二次元画像DPとされる。そしてこの二次元画像DPが図9(e)の第1の要素ホログラムhHとして記録されることになる。
一方、図9(a)のコンテンツデータについて、より高い圧縮率で圧縮するなどして、図9(f)の低質コンテンツデータが生成される。例えば再生時の音質を多少劣化させたようなオーディオコンテンツデータであり、図9(a)のコンテンツデータと比べてデータサイズも非常に小さいサイズとしたものであるとする。ここでは、これを簡易データの例とする。
本例では、この低質コンテンツデータについてもホログラムメモリ3に記録する。その場合、低質コンテンツデータ全体が1又は複数(少数)の二次元画像に変換され、それぞれ要素ホログラムとして記録されるものとなる。
まず例えば図9(g)に示すように、低質コンテンツデータの全体のデータが所定サイズのデータブロック(sBLK1・・・sBLKm)に分割され、データブロックsBLK単位でエンコードされる。
エンコード処理では、例えば図9(h)のように、ブロックデータにヘッダ情報やエラー訂正のためのパリティが付加され、これが1つの要素ホログラムに記録されるデータとなる。
ヘッダとしては、例えばデータブロック番号等のアドレス情報、データの属性、ファイルタイプ、低質コンテンツデータ(簡易データ)全体のサイズ、データブロックのサイズ、低質コンテンツデータ(簡易データ)を形成するデータブロック数などが含まれる。
またヘッダにはさらに低質コンテンツデータ(簡易データ)とコンテンツデータ(主記録データ)とを判別するために、質判別情報が含まれている。これはフラグとして主記録データとしてのコンテンツデータか、簡易データとしての低質コンテンツデータかを判別するための情報であっても良いし、アドレス情報を所定の規則によって分類し、分類されたアドレス情報をコンテンツデータと簡易データの各々に割り当てていくと言うことでも実現できる。
なお、この質判別情報は、図9(c)に示した主記録データのデータブロックBLKにおけるヘッダにも含まれ、データブロックBLKのヘッダでは、そのデータブロックBLKが主記録データであることを示す情報とされ、図9(h)のデータブロックsBLKにおけるヘッダでは、そのデータブロックBLKが簡易データであることを示す情報とされていればよい。
さらには、データブロックBLK、sBLKの一方のヘッダにおいて、質判別情報が含まれてもよい。例えばデータブロックsBLKのみに質判別情報が含まれる場合、データブロックsBLKではヘッダによって簡易データであることが判別でき、データブロックBLKでは質判別情報が含まれていないことで主記録データであることが判別できるようにされていてもよい。もちろんその逆でも良い。
例えばこの図9(h)のデータが二次元パターン変換されて図9(i)の二次元画像DPとされる。そしてこの二次元画像DPが図9(j)の第2の要素ホログラムhLとして記録されることになる。
このような第1の要素ホログラムhH,第2の要素ホログラムhLは、それぞれ上記図2のようにホログラムメモリ3の平面上に形成される要素ホログラムとなるが、その際の配置の例を図10〜図13に示す。各図においては第1の要素ホログラムhHを○、第2の要素ホログラムhLを●で示している。
図10は、低質コンテンツデータ等の簡易データを記録した第2の要素ホログラムhLをホログラムメモリ3の平面上の中央付近に複数配設した例である。
このように中央付近に第2の要素ホログラムhLを配設するのは、ユーザーが上述のように手動スキャンを行うときに、中央付近の要素ホログラムは早い時点で読み込まれる可能性が高いと考えることができるためである。
図11は、低質コンテンツデータ等の簡易データを記録した第2の要素ホログラムhLをホログラムメモリ3の左上隅に複数配設した例である。
このように左上隅に第2の要素ホログラムhLを配設するのは、ユーザーが上述の手動スキャンを行うときに、左上付近からスキャンを開始することが多いと考えられるからである。
図12は、低質コンテンツデータ等の簡易データを記録した第2の要素ホログラムhLをホログラムメモリ3の四隅と中央にそれぞれ複数配設した例である。これも、なるべく早い時点でスキャンされる確率の高い位置に第2の要素ホログラムhLを配置する例である。
ところで、第2の要素ホログラムhLの適切な配置は、簡易データをいくつの要素ホログラムで記録できるかという事情によっても異なる。例えば上記図9では簡易データをm個のブロック(sBLK1〜sBLKm)に分け、つまりm個の要素ホログラムで簡易データを構成するデータを全て記録可能としたが、m=1の場合、つまり1つの要素ホログラムで簡易データ全体を記録できる場合も考えられる。
例えば1つの要素ホログラムで簡易データ全体を記録できる場合に、図10や図11の第2の要素ホログラムhLとしては、複数個の要素ホログラムhLのそれぞれが簡易データ全体を記録するものとなる。
その場合、図10での中央付近や図11での左上付近がスキャンされた場合に、少なくとも1つ以上の要素ホログラムhLを読み込める確率は非常に高くなり、簡易データの読込を迅速に完了できる。
また、例えば簡易データを5個のブロック(sBLK1〜sBLK5)に分け、5個の要素ホログラムで簡易データ全体を記録するような場合に、例えば各ブロックにつき5個づつの要素ホログラムhLとしての合計25個の要素ホログラムhLを図11のように配置することも好適である。図11では5行×5列で第2の要素ホログラムhLを記録しているが、このとき第1列の5個の要素ホログラムhLはブロックsBLK1のデータを記録し、第2列の5個の要素ホログラムhLはブロックsBLK2のデータを記録し、・・・第5列の5個の要素ホログラムhLはブロックsBLK5のデータを記録するというようにすると、ユーザーが左右方向に手動スキャンさせたときに各ブロックsBLK1〜sBLK5を迅速に読み込める確率が高くなる。
また、上記のようにm=1、即ち1つの要素ホログラムで簡易データ全体を記録できる場合は、図13のように同じデータ内容の複数の第2の要素ホログラムhLを離散的に配置することも好適である。手動スキャンの際に、スキャン軌跡がどのような方向性や位置となっても、少なくとも1つの第2の要素ホログラムhLを読み込める確率が高くなるためである。
また角度多重方式で要素ホログラムを第1面3A、第2面3Bに記録する場合、図14のように、第1面3Aは第1の要素ホログラムhHの記録に用い、第2面3Bは第2の要素ホログラムhLの記録に用いるという配置例も考えられる。
簡易データを、1個の第2の要素ホログラムhLとして記録できる場合、第2面3Bに形成された第2の要素ホログラムhLを1つでも読み込めば、簡易データのスキャンは完了とすることができる。もちろん複数(m個)の要素ホログラムに分けて簡易データを記録する場合であっても、同一のブロックsBLKの要素ホログラムを第2面3Bに多数記録できるため、各ブロックsBLKのデータの読込確率は高く、迅速に簡易データの読み取りを完了できる。
なお、角度多重方式での異なる角度とは、ホログラムメモリの平面に対する参照光の入射角度だけでなく、平面上でみた参照光の入射方向の角度も含まれる。
例えば図15において入射角θA、θBでの記録参照光L3A、L3Bにより、上記図5のように第1面3A、第2面3Bでの要素ホログラムhA,hBを記録できるが、さらに同じく垂直線に対する入射角θA、θBであっても、平面上でみた場合に異なる入射方向となる記録参照光L3C、L3Dにより、さらに第3面、第4面としての要素ホログラムを記録できる。逆に言えば、第1面3A、第2面3Bを記録したホログラムメモリ3を180度回転して状態でホログラムリーダ6でスキャンしてしまうと、各要素ホログラムを良好に読み取れない。そこで、上記図14のように第1,第2の要素ホログラムhH、hLを記録する場合、記録参照光L3Cを用いて同じく第1の要素ホログラムhHを記録し、また記録参照光L3Dを用いて同じく第2の要素ホログラムhLを記録するようにする。すると、ホログラムメモリ3とホログラムリーダ6の位置関係が180度回転して状態でスキャンされたとしても、角度θBの再生参照光により簡易データが読み取れ、また角度θAの再生参照光により、主記録データが読み取ることができる。
例えば以上の例のように、ホログラムメモリ3に主記録データと簡易データが記録されるが、上記のとおり、主記録データとはホログラムリーダ6によって読み取る主目的のダウンロードデータである。そして簡易データは、主記録データの内容を、主記録データより少ないデータ量であらわすデータである。
この主記録データと簡易データの組み合わせの例としては、次のように多様な例が考えられる。<主>は主記録データ、<簡>は簡易データの例である。
・<主>非圧縮のオーディオ又はビデオコンテンツ、<簡>圧縮したオーディオ又はビデオコンテンツ。
・<主>圧縮率小で圧縮したオーディオ又はビデオコンテンツ、<簡>圧縮率大で圧縮したオーディオ又はビデオコンテンツ。
・<主>高サンプリング周波数のオーディオ又はビデオコンテンツ、<簡>低サンプリング周波数のオーディオ又はビデオコンテンツ。
・<主>量子化ビット数大のオーディオ又はビデオコンテンツ、<簡>量子化ビット数小のオーディオ又はビデオコンテンツ。
・<主>元々の周波数特性のオーディオ又はビデオコンテンツ、<簡>特定帯域をカットした周波数特性のオーディオ又はビデオコンテンツ。
・<主>高品質な圧縮方式で圧縮したオーディオ又はビデオコンテンツ、<簡>低品質な圧縮方式で圧縮したオーディオ又はビデオコンテンツ。
・<主>元々の楽曲としてのオーディオコンテンツ、<簡>サビやイントロなどの元々の楽曲の一部のみとしてのオーディオコンテンツ。
・<主>多チャンネルステレオのオーディオコンテンツ、<簡>モノラルのオーディオコンテンツ。
・<主>元々の動画としてのビデオコンテンツ、<簡>元々の動画の一部のみとしてのビデオコンテンツ。
・<主>元々の動画としてのビデオコンテンツ、<簡>動画から抽出した1又は複数のフレームの静止画、擬似動画、スライドショウなどとしてのビデオコンテンツ。
・<主>元々の動画としてのビデオコンテンツ、<簡>元々の動画コンテンツの紹介等のためのダイジェスト動画のビデオコンテンツ。
・<主>多数の静止画としてのビデオコンテンツ、<簡>多数の中から抽出した1又は少数の静止画としてのビデオコンテンツ。
・<主>画素数の多い高精細の静止画としてのビデオコンテンツ、<簡>低画素数の静止画としてのビデオコンテンツ。
・<主>元々の画面サイズのビデオコンテンツ、<簡>画面サイズ(画素数)を小さくしたビデオコンテンツ。
・<主>元々のフレーム数の動画ビデオコンテンツ、<簡>フレーム数を削減した擬似動画ビデオコンテンツ。
・<主>カラー映像のビデオコンテンツ、<簡>モノクロ映像のビデオコンテンツ。
・<主>テキストデータ、<簡>テキストデータの冒頭部分などの一部。
・<主>テキストデータ、<簡>テキストデータの要約文。
・<主>プログラムデータ、<簡>機能制限付きのプログラムデータ。
例えばこれらのように、主記録データと簡易データとしては、多様な例が考えられる。もちろん、これ以外にもさらに多様な例が存在する。
また、簡易データとして付加的な情報を含むようにしてもよい。例えば主記録データを高品位オーディオコンテンツとしてときに、簡易データは低品質オーディオコンテンツとともに、アルバムジャケット、アーティスト写真などの静止画像、あるいは歌詞や解説などのテキストデータ等を含むようにする場合などである。
さらに、主記録データと簡易データが、それぞれ別のコンテンツとして独立で存在するものとすることにかぎられるものではない。
例えば圧縮方式の1つであるATRAC方式の場合、周波数分割して各々の帯域毎に圧縮を掛けるようにしている。そこで特定の周波数帯のデータだけを簡易データとして記録しておき、残りの帯域のデータを主記録データとして記録することも考えられる。この場合、簡易データとして復号したデータのみで特定周波数帯域だけの低品質なオーディオコンテンツが再生できる。
一方、高品質なオーディオコンテンツは、主記録データとして復号されたデータと、簡易データとして復号されたデータとを合成することで再生データとして構築できることになる。
つまりこの例のように、ダウンロードしたいデータの一部の成分を簡易データとするとともに、主記録データと簡易データを合わせて、もともとのダウンロード目的たるデータが構築されるような記録方式も想定される。
[3.ホログラムリーダの構成]

実施の形態のホログラムリーダ6(ホログラム再生装置)の構成を図16で説明する。
ホログラムリーダ6は、撮像部10、信号処理部20、メモリ部30、外部機器IF部40の4つのブロックを有する。これら各部は、システムコントローラ51の制御に基づいてそれぞれ所要の動作を行う。
システムコントローラ51は、例えばマイクロコンピュータにより形成され、ホログラムメモリ3からのデータ読取のための動作を実行するために各部を制御する。
またシステムコントローラ51は操作部53の操作情報を監視し、ユーザーの操作に応じて必要な制御を行う。またシステムコントローラ51は、表示部52を制御してユーザーに提示する各種の情報の表示を実行させる。
撮像部10は、ホログラムメモリ3の要素ホログラムから再生される二次元画像を撮像するためのブロックであり、コリメータレンズ11、撮像素子部(イメージャ)12、カメラ制御機構部13、発光駆動部14、ホログラムスキャン制御部15、参照光光源16を有して構成される。
コリメータレンズ11、撮像素子部12は、図1(b)で説明したコリメータレンズ4及びイメージャ5に相当する。撮像素子部12はCMOSイメージセンサ、或いはCCDイメージセンサ等の二次元画像を検出する装置である。
カメラ制御機構部13は撮像素子部12(或いは参照光光源16)とホログラムメモリ3との位置関係を制御するための装置であり、可動部を手動または自動で制御する機能を持つ。なお、図7,図8で説明したような手動スキャン方式を採用する場合は、このカメラ制御機構部13は不要となる。
参照光光源16は、図1に示した記録時の記録参照光L3と同じ角度でホログラムメモリ3に対して再生参照光L4を照射するようにホログラムリーダ6の筐体上に配置されている。例えばLED(Light Emitting Diode)或いは半導体レーザによる参照光光源16は、発光駆動部14によって発光される。発光駆動部14は、当該ホログラムリーダ6によってホログラムメモリ3の再生を行う場合に、システムコントローラ51の指示によって参照光光源16を発光駆動する。
ホログラムスキャン制御部15は、撮像素子部12から読み取られた二次元画像の状態及び変数用メモリ26に格納されたこれまでのスキャン状況を元にホログラムスキャンの撮像タイミングと読み出し画素を決定し、スキャンタイミング信号、スキャンアドレス信号を撮像素子部12に与えて撮像素子部12での撮像動作を制御する。また撮像素子部12で得られた二次元画像信号の処理を行う。
信号処理部20は、撮像部10にて撮像された一連の二次元画像に信号処理を施すためのブロックであり、メモリコントローラ21、光学補正変数算出部22、幾何歪み補正変数算出部23、二値化部24、復号部25、変数用メモリ26で構成される。
メモリコントローラ21は、ホログラムスキャン制御部15、光学補正変数算出部22、幾何歪み補正変数算出部23、二値化部24、復号部25の各々と、メモリ部30とのデータ読み書きのアービトレーションをとる。
光学補正変数算出部22は、二次元画像内の輝度バラツキの状態を検出し、光学補正変数を決定する。
幾何歪み補正変数算出部23は、二次元画像内の幾何学的な歪みを検出し、幾何補正変数を決定する。
二値化部24は、光学補正変数及び幾何補正変数を元に、二次元画像を二値化する。
復号部25は二値化部24二値化されたデータを復号し、ホログラムメモリ3から読み出した情報を再生する。
変数用メモリ26は光学補正変数算出部22で算出された光学補正変数、幾何歪み補正変数算出部23で算出された幾何補正変数を格納する。
メモリ部30は、ホログラムスキャン制御部15から転送されてくる二次元画像を記憶する機能と、信号処理部20にて行われる信号処理中間結果を記憶する機能、復号部25にて復号された情報を記憶する機能を有する装置であり、情報用メモリ31と不揮発性メモリ32で構成される。
情報用メモリ31は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)で構成され、ホログラムスキャン制御部15から転送されてくる二次元画像を記憶する記憶領域とされる。記憶した二次元画像は、光学補正変数算出部22、幾何歪み補正変数算出部23、二値化部24の処理のために読み出される。
不揮発性メモリ32は復号部25で復号された情報、例えば音声/映像情報等の記憶領域とされる。
外部機器IF部40は、このホログラムリーダ6で読み出した音声/映像情報等を外部機器100へ伝送する装置であり、外部機器インターフェース41を備える。
ホログラムメモリ3からのデータ読出の際の各部の動作を述べる。
ホログラムメモリ3に対するスキャンを行う際には、発光駆動部14が参照光光源16を発光駆動する。再生参照光L4が照射されたホログラムメモリ3からは、要素ホログラムの再生像光が得られ、これがコリメータレンズ4を介して撮像素子部12に結像する。撮像素子部12に結像した二次元画像は、電気信号に変換されてホログラムスキャン制御部15に転送される。
ホログラムスキャン制御部15は、撮像素子部12の動作を制御すると共に、撮像素子部12によって得られる二次元画像信号の処理を行う。
即ちホログラムスキャン制御部15は、撮像素子部12に対してスキャンタイミング信号、スキャンアドレス信号等を供給して、いわゆる撮像動作により固体撮像素子アレイで得られる二次元画像信号を順次転送出力させる。そして撮像素子部12から転送されたきた二次元画像信号について、サンプリング処理、AGC処理、A/D変換処理等を施して出力する。
ホログラムスキャン制御部15から出力されるデジタルデータ化された二次元画像信号は、メモリコントローラ21の制御によって情報用メモリ31に記憶される。
情報用メモリ31に記憶された二次元画像信号については、光学補正変数算出部22で、光学補正変数が算出される。即ち情報用メモリ31から光学補正変数算出部22に二次元画像信号が転送され、光学補正変数算出部22で光学的な原因によるデータ値の変動である光学歪み補正や、明るさ調整補正のための補正変数が算出される。光学補正変数算出部22は、算出した光学補正変数を変数用メモリ26に格納する。
なお、光学補正変数算出部22は、実際に二次元画像信号に対して光学補正処理を行うものではなく、光学補正変数を算出して変数用メモリ26に格納する処理を行うのみである。つまり、二次元画像信号を補正し、補正した二次元画像信号を情報用メモリ31に転送して二次元画像信号を補正した状態に更新させる動作は行われない。
また情報用メモリ31に記憶された二次元画像信号については、幾何歪み補正変数算出部23で、幾何補正変数が算出される。即ち情報用メモリ31から幾何歪み補正変数算出部23に二次元画像信号が転送され、幾何歪み補正変数算出部23で、画像位置ズレ補正、画像回転ズレ補正など、幾何歪み補正のための補正変数が算出される。幾何歪み補正変数算出部23は、算出した幾何補正変数を変数用メモリ26に格納する。
なお、幾何歪み補正変数算出部23も、実際に二次元画像信号に対して幾何歪み補正処理を行うものではなく、幾何補正変数を算出して変数用メモリ26に格納する処理を行うのみであって、二次元画像信号を補正し、補正した二次元画像信号を情報用メモリ31に転送して二次元画像信号を補正した状態に更新させる動作は行われない。
光学補正変数算出部22、幾何歪み補正変数算出部23での処理により、光学補正変数、幾何補正変数が変数用メモリ26に格納された二次元画像信号は、情報用メモリ31から二値化部24に転送され、二値化される。撮像素子部12によっては階調のある撮像データとして二次元画像信号が得られるが、これを白黒(明暗)の二値に変換する二値化処理を行うものである。ホログラムメモリ3から読み取るべきデータは、元々の記録データを白黒の二値のデータとして二次元ページデータ化されたものであるからである。
この二値化部24では、二値化の際に、その二次元画像信号について変数用メモリ26に格納されている光学補正変数、幾何補正変数を用いて処理を行う。即ち幾何補正変数に基づいて、情報用メモリ31からの二次元画像信号の読込の際の座標を調整し、また光学補正変数に基づいて二値化の際の閾値を設定する。
二値化部24で光学補正変数、幾何補正変数を用いた二値化処理を行うことで、二値化された二次元画像信号は、結果的に光学補正、幾何歪み補正が実行された状態となる。
二値化部24で二値化された二次元画像信号は、直接、或いは情報用メモリ31を介して、復号部25に転送される。
復号部25は、二値化された二次元画像信号、つまり1つの要素ホログラムから得られたデータについて、デコード処理やエラー訂正処理を行い、元のデータを復号する。
復号部25は、デコードしたデータを、メモリコントローラ21に受け渡す。メモリコントローラ21は、デコードされたデータを不揮発性メモリ32に格納させる。
ホログラムメモリ3の各要素ホログラムから得られる二次元画像信号について、復号部25で順次デコードされ、不揮発性メモリ32に蓄積されていくことで、最終的に、ホログラムメモリ3に記録されている元々のデータ、例えばAVコンテンツデータやコンピュータデータ等が不揮発性メモリ32上で構築される。
不揮発性メモリ32上で再構築されたデータは、外部機器インターフェース41により外部機器100、例えばパーソナルコンピュータや、オーディオプレーヤ或いはビデオプレーヤ等のAV装置、又は携帯電話器等の外部機器に対して、ホログラムメモリ3からの再生データとして転送される。外部機器インターフェース41は例えばUSBインターフェース等が想定される。もちろん外部機器インターフェース41はUSB以外の規格のインターフェースでもよい。ユーザーは外部機器100側で、ホログラムメモリ3からの再生データを利用できる。例えばパーソナルコンピュータでコンピュータデータを利用したり、AV装置や携帯電話等で、AVコンテンツデータを再生させることができる。
なお図示していないが、所定の記録メディアに対して記録を行うメディアドライブを設け、再生データを、そのメディアドライブにより記録メディアに記録されるようにしてもよい。
記録メディアとしては、例えば光ディスク、光磁気ディスク等が想定される。例えばCD(Compact Disc)方式、DVD(Digital Versatile Disc)方式、ブルーレイディスク(Blu-Ray Disc:登録商標)方式、ミニディスク(Mini Disc)方式などの各種方式の記録可能型のディスクが記録メディアとして考えられる。これらのディスクが記録メディアとされる場合、メディアドライブは、ディスク種別に対応したエンコード処理、エラー訂正コード処理、或いは圧縮処理等を施して、再生したデータをディスクに記録する。
また記録メディアとしてハードディスクも想定され、その場合、メディアドライブは、いわゆるHDD(ハードディスクドライブ)として構成される。
さらに記録メディアは、固体メモリを内蔵した可搬性のメモリカード、或いは内蔵型固体メモリとしても実現でき、その場合メディアドライブは、メモリカード或いは内蔵型固体メモリに対する記録装置部として構成され、必要な信号処理を行って再生したデータの記録を行う。
さらには、例えば記録メディアに記録したAVコンテンツデータ等をメディアドライブで再生し、その再生したAVコンテンツデータ等をデコードして出力する音声再生出力系、映像再生出力系を備えることは当然考えられる。
またメディアドライブで再生したデータを外部機器インターフェース41を介して外部機器に転送することもできる。
さらに上記のCD、DVD、ブルーレイディスク、ミニディスク、メモリカード等の可搬性の記録メディアに記録した場合は、その記録メディアを外部機器で再生させることで、ユーザーはホログラムメモリ3から読み出した再生データを利用できる。
なお、ホログラムメモリ3に対するスキャンを行ってデータを読み出す再生動作(データダウンロード動作)と、得られたオーディオ/画像等のデータを外部機器100に転送したり、或いは上記のように再生出力系で再生出力する動作は、基本的には同時に行われないとすれば、メモリ部30において、情報用メモリ31及び不揮発性メモリ32のいずれか一方、もしくは両方を再生装置に具備された他の記憶手段で代替することにより、メモリ構成を簡略化できる。
例えば上記のように光ディスクやHDDなどの記録メディアに復号したデータを記録するようにすれば、再生データ構築までは情報用メモリ31に格納し、不揮発性メモリ32を不要とすることも可能である。
[4.再生処理例I]

このホログラムリーダ6により、例えば図10〜図13のように第1,第2の要素ホログラムhH、hLが記録されたホログラムメモリ3からデータ再生を行う際の処理を、再生処理例Iとして図18で説明する。図18はデータ再生時においてシステムコントローラ51の制御に基づいて実行される処理を示している。
例えばユーザーは、操作部53から再生開始の操作を行った後、図7或いは図8のようにホログラムリーダ6をホログラムメモリ3に対向させて任意に移動させることになる。
システムコントローラ51は、操作部53を用いた再生開始の操作を検知したら、ステップF101で参照光光源16をオンとする。即ち発光駆動部14に指示を与え、参照光光源16を発光させ、再生参照光L4をホログラムメモリ3に照射できる状態とする。
この状態でユーザーがホログラムリーダ6をホログラムメモリ3に対向させて移動させることで、ホログラムメモリ3の要素ホログラムの再生像光L5が順次撮像素子部12に検出されることになる。
なお、ホログラムリーダ6がカメラ制御機構部13を備え、カメラ制御機構部13によってスキャン位置が制御される構成の場合は、スキャン開始と共にシステムコントローラ51はホログラムスキャン制御部15に指示してカメラ制御機構部13の動作を開始させる。以下では、スキャン方式は手動スキャンとし、カメラ制御機構部13は設けられないものとして説明を続ける。
ステップF102では撮像素子部12及びホログラムスキャン制御部15の動作により、要素ホログラムの二次元画像の撮像信号としてのデジタルデータが得られる。
ホログラムスキャン制御部15は、撮像素子部12で得られた撮像信号に対して、所要の信号処理やA/D変換を行い、要素ホログラムの二次元画像信号としてメモリコントローラ21に受け渡し、情報用メモリ31に格納させていく。
システムコントローラ51は、ステップF102の動作としての要素ホログラムの二次元画像信号の取込を確認したら、その二次元画像信号について、ステップF103の画像処理、ステップF104のデコード処理を実行させる。
即ちステップF103では情報用メモリ31に取り込んだ二次元画像信号について、光学補正変数算出部22、幾何歪み補正変数算出部23の処理を実行させる。
またステップF104では、二次元画像信号について二値化部24,復号部25の処理を実行させ、復号データを得る。
ステップF104で或る1つの要素ホログラムについてのデータがデコードされたら、ステップF105では、その復号データが、既に不揮発性メモリ32に格納されているか否かを判断する。例えばデコードしたデータに含まれているアドレス、データブロック番号などを確認し、これと同一のアドレス、データブロック番号のデータが既に不揮発性メモリ32に格納されているか否かを確認すればよい。
また、さらにデコードしたデータが簡易データかコンテンツデータかを、図9で説明したようにデータブロック(BLK、sBLK)のヘッダに含まれている質判別情報に基づいて判別し、不揮発性メモリ32の記憶領域を分けて格納されている領域ごとに確認すると良い。
同じデータが既に不揮発性メモリ32に格納されている場合とは、今回読み込んだ要素ホログラムが、以前に読み込まれていた場合である。ホログラムメモリ3に対して上述の通りユーザーの手動スキャンによって各要素ホログラムの読み出しが行われるとした場合、同じ要素ホログラムが複数回読み出されることがあるためである。
さらには、同じ内容のデータ(同一の二次元画像DP)を記録した要素ホログラムが複数形成される場合も考えられ、同一の復号データが既に他の要素ホログラムから読み出されて不揮発性メモリ32に格納されている場合もある。
ステップF105において、デコードしたデータが既に不揮発性メモリ32に格納されていると判断された場合は、ステップF116に進み、そのデコードデータ、つまり或る要素ホログラムからの読出データを破棄してステップF102に戻る。即ちこれは、同一の要素ホログラムの読み出しが既に行われていた場合である。或いは同一のデータ内容を記録した要素ホログラムが複数個、ホログラムメモリ3に記録されている場合に、今回読み出した要素ホログラムとは別の要素ホログラムから同一のデータが既に読み出されていた場合である。
なお、図18には示していないが、ステップF104でデコードエラーとなる場合がある。この場合は、そのデータは破棄してステップF102にもどればよい。
ステップF105で、デコードしたデータが、まだ不揮発性メモリ32に格納していないものであると判断された場合は、ステップF106に進み、当該デコードしたデータを、或る1つの要素ホログラムから読み出したデータとして不揮発性メモリ32に格納させる。
このとき質判別情報に基づいて不揮発性メモリ32内で記録領域が分割されている場合には、簡易データまたは主記録データの各々の記憶領域に格納して行くようにする。
ステップF107では、データ読出の進捗状況を計算する。
ホログラムメモリ3からのデータ読出の際に、1つの要素ホログラムからは1つの二次元画像DPとして記録されたデータが読み出されるが、これは元々のコンテンツデータ等の1ブロック分のデータである。
ホログラムメモリ3からの読み出し動作は、ホログラムメモリ3に各要素ホログラムにブロック単位で分けられた元々のコンテンツデータ等を読み出す動作であり、従って、元々のコンテンツデータ等を構成することができるように全てのブロックのデータが読み出せるまで行われる。つまりコンテンツデータ等を復元できる所定量以上の要素ホログラムの読み出しが完了するまで行われる。そして、コンテンツデータ等を復元できる所定量以上のブロックのデータが不揮発性メモリ32に格納できた時点で、データ読出が100%完了できたことになる。
ステップF107での進捗状況の計算とは、その時点で、何パーセントのデータをデコードし、不揮発性メモリ32に格納したかの計算となる。
ただし本例の場合、第1の要素ホログラムhHとして主記録データとしてのコンテンツデータ等が記録されており、第2の要素ホログラムhLとして簡易データとしての低質コンテンツデータ等が記録されている。
図10〜図13の例のように、ホログラムメモリ3上に要素ホログラムhH、hLが混在している場合、第1,第2の要素ホログラムhH、hLはそれぞれ全く順不同に読み込まれる。
ステップF107での進捗状況計算は、主記録データとしての進捗状況と、簡易データとしての進捗状況を、それぞれ別々に計算すればよい。
例えば、第1の要素ホログラムhHに記録されるデータのヘッダ情報において、主記録データとしてのデータ全体のデータサイズや、分割したデータブロック数が記録されているようにし、第2の要素ホログラムhLに記録されるデータのヘッダ情報において、簡易データとしてのデータ全体のデータサイズや、分割したデータブロック数が記録されているようにする。このようにすれば、最初に或る1つの第1の要素ホログラムhHからのデータがデコードできた時点で、システムコントローラ51は主記録データとして読み出すべきコンテンツデータ等の全体のデータサイズやデータブロック数を確認できる。また、最初に或る1つの第2の要素ホログラムhLからのデータがデコードできた時点で、システムコントローラ51は簡易データとして読み出すべき低質コンテンツデータ等の全体のデータサイズやデータブロック数を確認できる。
このため、進捗状況の計算は、既に不揮発性メモリ32に格納したデータとしてのデータサイズと、再生すべき全体のデータサイズ(主記録データ又は簡易データのそれぞれの全体サイズ)から進捗状況が何パーセントであるかを、主記録データと簡易データそれぞれについて求めることができる。或いは、全体のデータブロック数と、不揮発性メモリ32に格納したデータブロックの数から、それぞれの読出の進捗状況が何パーセントであるか求めることができる。
なお、ステップF111で、主記録データ又は簡易データの読取の進捗状況が100%完了、つまり要素ホログラムの読取が完了と判断される状態となるのは、主記録データ又は簡易データを構成可能な所定量のデータブロックのデータの読み取れたか否かという条件で判断するものであり、ホログラムメモリ3の全ての第1の要素ホログラムhH(又は全ての第2の要素ホログラムhL)の読取を完了したか否かという判断とする必要はない。
同一のデータ内容を記録した要素ホログラムが複数記録されている場合も想定されるし、さらには、全てのデータブロックを読み込まなくとも、エラー訂正処理やデータ補間処理で元々の主記録データや簡易データを構築できる場合もあるためである。
ステップF108では、ホログラムメモリ3からのデータ読出が完了したか否かを判断する。これは、主記録データとしての再生データを再構築できる必要量のデータブロックが不揮発性メモリ32に格納された状態になっているか否かを判断するものである。
上記ステップF107で算出される主記録データについての読取進捗状況が100%となれば、ステップF108でホログラムメモリ全体の読み取り完了と判断される。
なお、このとき、簡易データの読取進捗状況が100%に達していなかったとしても、あくまでも主記録データの読取進捗状況が100%であれば、ホログラムメモリの読取完了として良い。
一方、主記録データの読取進捗状況が100%に達しておらず、ホログラムメモリ3からのデータ読取が完了していないと判断される場合は、ステップF109に進み、簡易データについて読取が完了しているか否かによって処理を分岐する。即ちステップF107での進捗状況計算の結果、簡易データについての読取進捗状況が100%に達していなければ、ステップF112に進み、表示部52に読取進捗状況を表示させる。
この場合、ステップF107で計算した主記録データについての読取進捗状況に応じた表示を実行させることになる。例えばスキャン進行に伴って、図17(a)のような進捗状況バー60での進捗状況の表示が行なわれる。
そしてステップF102に戻って、上記同様の処理を実行していく。
なお、本例では主記録データに対してのみ進捗状況の表示を行うものとするが、簡易データについても別途データ読出の進捗状況の表示を行うようにしてもよい。例えば簡易データの容量が比較的多いような場合には好適である。
上述したように、簡易データを記録した第2の要素ホログラムhLは、比較的スキャン確率の高い位置に配置されており、また主記録データに比べてデータサイズが小さいものとされる。場合によっては1つの要素ホログラムhLで簡易データ全体が記録されている。
つまり簡易データは、スキャン開始後に、早い段階で読取進捗状況が100%に達しやすいようにされている。
このため、殆どの場合は、ステップF108でホログラムメモリの読取完了(つまり主記録データの読取完了)と判断されるよりも前の時点で、ステップF109で簡易データの読取完了と判断されることになる。
簡易データの読取が100%完了したと判断された時点以後は、ステップF109からF110に進むように処理が行われる。
ステップF110では、主記録データについての進捗状況表示と共に、簡易データの読取完了をユーザーに提示する表示が行われる。例えば図17(c)のように、システムコントローラ51は表示部52に主記録データの読取進捗状況を進捗状況バー60で示すと共に、簡易データの読取完了のメッセージを表示させる。
ステップF111では、システムコントローラ51はユーザーがスキャン終了とするか否かを判断する。例えば操作部53からスキャン終了の操作を行うか否かを監視する。或いはユーザーが手動スキャンをやめることを検出してスキャン終了と判断しても良い。例えば一定時間以上、要素ホログラムの二次元画像が撮像されない状態が継続したら、ユーザーが手動スキャンを終了させたと判断して良い。
特にユーザーのスキャン終了という意志を検出しなければ、ステップF102に戻って上記同様に処理を継続する。
なお、以降、読込が続けられると、は図17(c)のように簡易データの読取完了のメッセージが表示されながら、進捗状況が100%に近づいていくように表示されることになる。
適正にユーザーによる手動スキャンが続けられることで、以上の処理が繰り返され、ホログラムメモリ3上の各要素ホログラムが、順不同に読み取られていく。
またこのとき、表示部52では進捗状況バー60のパーセンテージ表示が進行していくことになり、ユーザーは、これを見ることで、あとどれくらい手動スキャンを行う必要があるのかを認識できる。
ステップF108でホログラムメモリ3の読取完了と判断されたら、ステップF113に進み、表示部52で読取完了表示を行う。例えば図17(b)のように進捗状況バー60及び数値を100%完了の状態で表示させる。またこのとき、スキャン完了として、ユーザーに手動スキャンを終わらせるメッセージを表示してもよい。
そしてシステムコントローラ51はステップF114で発光駆動部14に指示して参照光光源16をオフとさせる。またステップF115では、メモリコントローラ21に指示して、不揮発性メモリ32に格納された読出データを再構築させる。即ちこの時点で所定量のデータ、即ち主記録データを構成する必要量のデータブロックのデータが不揮発性メモリ32に格納されているため、主記録データを構成する各データブロックをブロック番号順に並べ、再生データを生成する。
例えばコンテンツデータとしての再生データを生成する。この再生データは、その後例えば外部インターフェース41から外部機器100に出力され、ユーザーは、外部機器100において再生データを使用することができる。
以上のようにしてホログラムメモリ3からの主記録データの再生が完了し、システムコントローラ51は再生処理を終える。
なお、この場合はステップF115の時点で、簡易データを構成するデータブロックが既に不揮発性メモリ32に格納されている場合が多い。ところが、ステップF108でホログラムメモリの読取完了とされるまで手動スキャンを行ったということはユーザーは簡易データではなく主記録データの取得を目的としていたと判断できる。
そこで、この場合のステップF115では主記録データの再構築を行い、簡易データを構成するデータブロックについては破棄すればよい。但し、簡易データについても再生データとして再構築するようにしてもよい。例えば簡易データとして、低品質の同内容のデータ以外に付加的なデータが含まれている場合、簡易データについても再生データとして再構築することが好適となる。
ステップF108でホログラムメモリ全体の読取完了と判断される前の時点で、ステップF111でスキャン終了とされる場合もある。即ちユーザーが簡易データの取得を目的とする場合であり、簡易データの読取完了をもってスキャンを終了させる場合である。そのときは、システムコントローラ51はステップF114に進んで、発光駆動部14に指示して参照光光源16をオフとさせる。またステップF115では、メモリコントローラ21に指示して、不揮発性メモリ32に格納された読出データを再構築させる。この場合は、簡易データを構成する必要量のデータブロックのデータが不揮発性メモリ32に格納されているため、簡易データを構成する複数のデータブロックをブロック番号順に並べ、簡易データとしての再生データを生成する。もちろん1つの要素ホログラムhLからの復号データが簡易データ全体のデータとなる場合もある。
このようにして、例えば低質コンテンツデータなどの簡易データとしての再生データを生成する。この再生データは、その後例えば外部機器インターフェース41から外部機器100に出力され、ユーザーは、外部機器100において再生データを使用することができる。
以上のように、本例のホログラムリーダ6では、スキャン中に早い時点で簡易データの読込が完了できる確率が高い。ユーザーは、簡易データのみを欲する場合は、その時点でスキャンを終了させればよい。つまり簡易データのみを欲する場合は、非常に迅速にスキャンを完了できる。
一方、主記録データを欲する場合は、多少スキャン時間は長くなるが、ステップF108で読取完了と判断されるまでスキャンを行えばよい。その場合は、音楽や映像或いはプログラム等として、高品質のデータを取得することができる。
つまり、ユーザーの要望、事情、嗜好などに応じて、素早く低質なデータを取得するか、或いは多少時間がかかっても高質なデータを取得するかを、使い分けることができる。
[5.再生処理例II]

次に再生処理例IIとして、図14のように角度多重方式で第1、第2の要素ホログラムhH、hLが記録されたホログラムメモリ3に対する再生処理を述べる。
なお、この場合、ホログラムリーダ6では角度多重方式に対応するため図19のような構成を採ることが必要とされる。
図19においては、図16と同一部分は同一符号を付して説明を省略するが、この図19の構成の場合、ホログラムメモリ3に対して第1の角度θAで再生参照光L4Aを照射する参照光光源16Aと、第2の角度θBで再生参照光L4Bを照射する参照光光源16Bが設けられる、各参照光光源16A、16Bはそれぞれシステムコントローラ51の指示に基づいて発光駆動部14によりオン/オフされる。
図14のホログラムメモリ3に対する再生スキャン時の処理を図20に示す。
スキャン開始の際には、システムコントローラ51はステップF201で、まず第2の角度で再生参照光を照射させる。即ちシステムコントローラ51は発光駆動部14に指示して、参照光光源16Bから、角度θBでの再生参照光L4Bの照射を開始させる。
その状態でステップF202以降に進む。ステップF202〜F212は、図18のステップF102〜F112と同様であるため詳細な説明は避けるが、まず、再生参照光L4Bが照射されることで、ホログラムメモリ3の第2面3Bに記録された第2の要素ホログラムhLの読取が行われることになる。即ちステップF202〜F206の処理で、第2の要素ホログラムhLの復号データが不揮発性メモリ32に格納されていく。
なお、図14のようなホログラムメモリ3を想定すれば、まず再生参照光L4Bが照射されることで、簡易データを記録した要素ホログラムhLのみが読み取られていく。このため、ステップF207では、当初は、簡易データについての読取進捗状況を計算することになる。
そして簡易データの読取を100%完了するまでは、ステップF208→F209→F212と進むが、ステップF212では、簡易データについての進捗状況を図17のような進捗状況バー60に表示すればよい。
その後、簡易データの読取が100%に達すると、ステップF209からF210に進むが、その際は、簡易データについて読込が完了したメッセージを表示するとともに、進捗状況バー60を主記録データについての進捗状況の表示に切り換えると良い。従って最初にステップF210に進んだ時点では、簡易データの読込完了メッセージとともに、主記録データについての読取進捗状況が0%の状態で進捗状況バー60を表示する。
簡易データの読込が完了した後は、ステップF211でスキャン終了が検出されなければ、ステップF213に進み、再生参照光L4Aが出力されている状態であるか否かを判断する。
最初にステップF213に進んだ時点では、それまで第2の角度θBの再生参照光L4Bが出力されている状態であったため、ステップF214に進み、システムコントローラ51は発光駆動部14に指示して、参照光光源16Bをオフとし、参照光光源16Aをオンにさせる。つまり第1の角度θAの再生参照光L4Aに切り換える。そしてステップF202に戻って同様の処理を行う。つまりそれ以降は、第1面3Aに記録された主記録データの要素ホログラムhHの読込が行われていくことになる。
もしある時点でステップF211でスキャン終了と判断されたら、システムコントローラ51はステップF216で再生参照光L4A(又はL4B)をオフとさせ、ステップF217で簡易データを再構築して処理を終える。
一方、ステップF208でホログラムメモリ3の読込完了と判断されるまでスキャンが続けられた場合は、システムコントローラ51はステップF216で再生参照光L4Aをオフとさせ、ステップF217で主記録データを再構築して処理を終える。
この図20の処理によって図14のホログラムメモリ3の再生を行う場合は、スキャン開始後の早い時点で簡易データの読込が先に完了される。ユーザーは、簡易データのみを欲する場合は、その時点でスキャンを終了させればよい。つまり簡易データのみを欲する場合は、非常に迅速にスキャンを完了できる。
一方、主記録データを欲する場合は、多少スキャン時間は長くなるが、ステップF208で読取完了と判断されるまでスキャンを行えばよい。その場合は、音楽や映像或いはプログラム等として、高品質のデータを取得することができる。
つまりこの例の場合も、ユーザーの要望、事情、嗜好などに応じて、素早く低質なデータを取得するか、或いは多少時間がかかっても高質なデータを取得するかを、使い分けることができる。
[6.実施の形態の効果および変形例]

以上の実施の形態においては次のような効果を得ることができる。
実施の形態のホログラムメモリ3には、第1の要素ホログラムにより主記録データ(高質データ)が記録されているとともに、第2の要素ホログラムにより、主記録データの内容をより少ないデータ量であらわす簡易データ(例えば低質データ)が記録されている。第2の要素ホログラムとして記録された簡易データは、データ量が少ないことから短時間で簡易的に読み出すことができる。一方、第1の要素ホログラムとして記録された主記録データは、高品質なデータである。このような主記録データと簡易データを記録することで、ユーザーが、その要望や事情などに応じてデータ読み取りを実行できる。つまり、ユーザーが必要とする場合は多少時間を要しても主記録データを読み取るようにすればよく、ユーザーにとって重要度の低いデータの場合は簡易データを短時間で効率のよく読み取ればよい。
記録された情報内容に対するユーザーの考え方や重要性は全く異なるが、ユーザーが任意に主記録データと簡易データを選択できるものとすることで、ユーザーの要望に柔軟に対応できるデータダウンロードシステムを構築できることになる。
簡易データを、主記録データよりもデータ品質を低下させたデータとすれば、例えばユーザーが試聴やテスト使用などをしてみたいと思うようなデータを、簡易に取得したいというような場合に適したものとすることができる。すなわち実際に主記録データを取得するに先立って、どのようなデータ内容かを試したい場合などに有用である。
また簡易データを、主記録データよりも高い圧縮率で圧縮されたデータとすることで、主記録データの内容を、より少ないデータ量であらわすものとして適切となる。
また、簡易データを、主記録データの一部を抽出したデータとしてもよい。例えば楽曲の一部や映像コンテンツの一部などとするのは、試聴などによる内容紹介の用途に適したデータとなるためである。
また例えば図10〜図13のように、ホログラムメモリ3において、第1の要素ホログラムと第2の要素ホログラムが同一の角度で照射される記録参照光L3を用いて記録されたものとすることで、ホログラムリーダ6側は簡易な動作で主記録データと簡易データを読み込むことができる。つまり主記録データ(第1の要素ホログラム)と簡易データ(第2の要素ホログラム)とを動作上で区別せずに順不同に読み込むことができる。このとき、第2の要素ホログラムは少数であり、かつスキャンされやすい位置に配置されていることで、スキャン開始後、早い段階で簡易データの読み込みが完了できる確率は高いものとなる。
あるいは、第1の要素ホログラムは第1の角度θAで照射される記録参照光L3Aを用いて記録され、第2の要素ホログラムは、第2の角度θBで照射される記録参照光L3Bを用いて記録されたものとすること、つまり角度多重記録で第1,第2の要素ホログラムを記録することで、主記録データの記録容量を阻害せずに簡易データを記録でき、また確実に第2の要素ホログラムによる簡易データの読み込みが可能となるようにすることができる。
例えばホログラムリーダ6では上記図20のように、まず参照光光源16Bを発光させて簡易データを読み取るようにし、その後、参照光光源16Aに切り換えて主記録データを読み取るようにすれば、スキャン後の早い段階で簡易データを取得した状態に達することができる。
また、簡易データは少ないデータ量であり、1又は少数の要素ホログラムで記録可能であることを考えると、角度多重の際の記録面3Bには、同一の内容の要素ホログラムを多数記録できることになる。これは簡易データを構成する各データの読み取り確率を著しく向上させるものとなることを意味する。すなわち簡易データの読み込みを非常に効率よく実行できる。
実施の形態のホログラムリーダ6は、第2の要素ホログラムの復号データを不揮発性メモリ32に記憶させていくと共に、簡易データを構成する所定量の復号データが不揮発性メモリ32に記憶された後に、復号データを再構築して簡易データを生成する。第1の要素ホログラムについても同様に、第1の要素ホログラムから読み出し、復号したデータは不揮発性メモリ32に蓄積されていき、最終的に主記録データを構成する所定量の復号データが不揮発性メモリ32に記憶された後に、復号データを再構築してオーディオコンテンツデータ等の主記録データを生成する。これはホログラムメモリ3上の第1,第2の要素ホログラムを任意の順番に読み出しても良いことを意味する。従って、図7,図8で説明した手動スキャンによって順不同に要素ホログラムを読み出すシステムとして好適である。またカメラ制御機構部13によってスキャン位置を可変制御していくときも、その可変制御動作の自由度を高めることができる。
また簡易データを構成する所定量の復号データが不揮発性メモリ32に記憶された時点で、復号データを再構築して簡易データを生成することが可能となったことを表示部52で告知するようにしている。
これにより、ユーザーは簡易データのみを求めるのであれば、表示内容を確認して手動スキャンを終了させればよいものとなり、ユーザーにとっての使用性が良好となる。また簡易データのみを欲している場合に、ユーザーが主記録データの読み込みを続けてしまう無駄な動作を防止できる。
もちろん主記録データを取得したい場合は、ユーザーは進捗状況を確認しながらスキャンを続ければよい。進捗状況が表示されていることで、ユーザーがスキャン動作中に、動作が適正に進んでいることを確認できることで、使用上の不安感もない。
また主記録データを構成する所定量の復号データが不揮発性メモリ32に記憶された場合は、主記録データのみを生成することで、処理を効率化できる。主記録データの再構築に必要な復号データを取り込んだ場合は、通常はユーザーは簡易データの取得を目的としない場合であるためであり、簡易データの再構築処理は不要な処理と考えてよいためである。また簡易データを構成する復号データについては破棄すればよい。
なお、上述したように簡易データの例としては多様な例が想定され、例えば付加的な情報が含まれている場合や、簡易データと主記録データを合わせることで、主記録データとしての再生情報を得られるような場合もある。それら場合など、簡易データによる情報の全部又は一部を再生情報として保存していくことが適切な場合もある。
また本例では、情報用メモリ31に記憶された二次元画像に対して幾何歪み補正、光学補正等のための補正変数を算出し、補正変数を変数用メモリ26に記憶する。そして二値化部24で二値化を行う際に、変数用メモリ26に記憶されている補正変数に基づいて処理を行うことで、結果的に幾何歪み補正、光学補正がなされた状態での情報再生を実現する。この場合、情報用メモリ31に記憶されている二次元画像に対して直接幾何歪み補正、光学補正等の補正処理を順次行うものではないため、補正処理した二次元画像についての情報用メモリ31への書込も発生しない。従って、幾何歪み補正、光学歪み補正を順次実行する場合に必要な情報用メモリ31に対するアクセス処理負担、及びそれによる処理時間負担を解消でき、再生処理の効率化を実現できる。
さらに、二値化処理を実行するまで二次元画像自体に対する補正処理を行わないことは、補正に伴う演算誤差の抑圧という利点も得られる。
図21は、本発明を適用したホログラム記録媒体を販売する際の梱包の例を示している。
ホログラムメモリ3はシート状の記録媒体であり、記録データとしては台紙70に印刷されているようなオーディオデータが記録されている。この例の場合、「1.River Sound in Amazon」「2.Shore Sound at California Beach」「3.Songs of Birds in AfricanForest」というタイトルの3つのトラック(オーディオデータ)が、それぞれホログラムデータ化されて記録されている。
マスク71はホログラムメモリ3の一部のみを露出させ、他の部分を遮蔽するためのシート状のマスクである。マスク71は、購入者が購入した後に台紙70からはがすことが可能とされており、マスク71を台紙70から剥がすことによって購入者は、ホログラムメモリ3に記録された要素ホログラムを、ホログラムメモリ3の全面に渡って再生装置(ホログラムリーダ6)によってスキャンすることが可能となる。
店頭においてコンテンツの購入を予定しているユーザーは、ホログラムデータの一部のみが露出するように、台紙70上にホログラムメモリ3とマスク71が固定されて展示されているパッケージに対して、露出されているホログラムメモリ3の一部をホログラムリーダ6にてスキャン動作を行う。
この図21の場合「Scan Here!」と印刷された近傍をスキャンすることになる。
このホログラムメモリ3のうちの、マスク71によってマスクされずに露出している部分には、台紙70に印刷されたタイトルの3トラックの、各々所定時間分を抽出したダイジェストオーディオデータが試聴データとして記録されている。つまり上述してきた簡易データである。
ユーザーは、ダイジェストオーディオデータが記録されている露出された部分をホログラムリーダ6でスキャンすることによって、ホログラムリーダ6にダイジェストオーディオデータを読み込むことができる。即ちこのホログラムメモリ3に記録されているオーディオデータの一部を試聴することが可能となる。
この試聴結果で、ホログラムリーダ6のユーザはコンテンツが記録されたホログラムメモリ3の購入を検討することが可能となる。
そしてユーザーがコンテンツが記録された当該パッケージを購入し、マスク71を剥がし、ホログラムメモリ3の全面に渡ってホログラムリーダ6でスキャンすることで、ホログラムメモリ3に記録された全コンテンツの再生が可能となる。
なお、ここではホログラムメモリ3の一部のみを露出させるためにマスク71を使用する例をあげたが、例えば台紙70の裏面側にホログラムメモリ3を配置し、台紙70の一部に切り込み部を設け、試聴データが記録された部位を切り込み部から台紙70の表面に露出させるようにしても良い。このようにすることでマスクは不要となる。
また、試聴データを記録トラックのうちの一部のトラックに対してのみ用意するようにしても良い。さらに試聴データは、トラックの一部とするのではなく、音質を低下させるような処理が施されたデータであっても良い。音質の低下としては、ノイズを混入させたり、記録データの内容がわかるようにアナウンスをバックグラウンドに流しておくことも可能であり、また、2チャンネル以上のマルチチャンネルサウンドをモノラルトラックなどのようにトラックダウンすることも可能である。
また、ホログラムメモリ3を台紙70の一部領域とし、台紙70がホログラム記録シートであっても良い。たとえば、図21の台紙70上に印刷されている「Nature Sounds」や「Scan Here!」等の文字、或いは絵なども、人間が視覚的に認識可能な状態でホログラムとし、さらにコンテンツデータが要素ホログラムとして台紙70に記録されるようにすることも可能である。
この場合、台紙70上に形成された試聴データ(簡易データ)が露出するようにした状態で、コンテンツデータ(主データ)を構成する要素ホログラムの他の部分がマスク71によって覆われるようにし、店頭などでは、ホログラムリーダ6によって試聴データのみがスキャン可能な状態にパッケージされるようにすればよい。
また、台紙70がホログラム記録シートであって、たとえば図21の台紙70上に印刷されている「Nature Sounds」や「Scan Here!」等の人間が認識可能な文字列や絵なども人間が視覚的に認識可能な状態でホログラムとして形成し、さらに台紙70上にはコンテンツの試聴データが印刷され、マスク71の台紙70と対向する面にコンテンツデータの要素ホログラムが印刷されているようにしても良い。
また、マスク71としてはシート状のマスクだけでなく、ホログラム記録シートの一部に塗布され、コインなどによって削り取ることが可能な塗布部材によってマスクすることも可能である。たとえばスクラッチカードなどのようにすることでコンテンツデータをマスクすることが可能となる。
以上実施の形態を説明してきたが、実施の形態で述べたホログラムメモリ3や、ホログラムリーダ6の構成や処理手順はあくまで一例であり、本発明としてはその要旨の範囲内で多様な変形例が想定される。
ホログラムメモリ3に記録される主記録データと簡易データの例としては、上述した以外にも各種考えられる。
主記録データを記録する第1の要素ホログラムと簡易データを記録する第2の要素ホログラムの配置例も多様に考えられる。
角度多重記録の場合においては、図14に示したように一方の記録面(第1面3A)に第1の要素ホログラムが記録され、他方の記録面(第2面3B)に第2の要素ホログラムが記録されるようにしたが、各記録面に第1,第2の要素ホログラムhH、hLが混在するようにしてもよい。
また3以上の角度の参照光によって第3面以上の記録面が形成されるような、さらなる角度多重記録を行う場合も考えられる。その場合は、もちろんホログラムリーダ6側では、各角度の状態で再生参照光が照射できるようにする構成を採ることになる。
ホログラムリーダ6では、簡易データについての読み込みが完了した際に、その旨を表示部52でユーザーに告知するようにしたが、告知手段としては、表示部52に加えて、或いは表示部52を設けずに、音声合成部及びスピーカを設けるようにし、各種音声出力を実行できるようにすることも考えられる。
例えば図18のステップF110や図20のステップF211に最初に進んだ時点で簡易データ取得完了のメッセージ音声を出力することで、ユーザーは簡易データのみを取得したい場合のスキャン終了タイミングを認識しやすくなり、使用上、好適である。或いは表示部52でメッセージ表示を行う際に、電子音やメロディ音、効果音等を出力してユーザーに注意を促し、簡易データのスキャン終了タイミングに気づきやすいようにすることもできる。
また上記各例では、手動スキャン中に読出状況表示を行うようにしているが、読出状況表示としては図17のような進捗状況バー60に代えて、円形などの他の形状のイメージで進捗状況を表示しても良いし、数字でパーセンテージを表示するのみでも良い。また液晶ディスプレイではなく複数のLEDを用いて、順次点灯させることで進捗状況を表現するような表示方式でもよい。
また、主記録データの読取進捗状況と、簡易データの読取進捗状況を並列的に表示するようにしても良い。
また、ホログラムリーダ6の本体の表示部52だけでなく、或いはそれに代えて、外部インターフェース41で接続された外部機器の表示部に、読出状況の表示を実行させることも考えられる。
さらに音声出力により読出状況をユーザーに提示しても良い。例えば進捗状況に応じて「25%読取完了」「50%読取完了」などのようなメッセージ音声を出力することが考えられる。
なお、実施の形態で説明したホログラムメモリ3は密着コピーによる大量複製も容易に可能である。
従って例えばコンピュータデータやAVコンテンツデータなどをホログラム記録媒体に記録し、これを広く頒布するとともに、一般ユーザーが再生装置(ホログラムリーダ6)を用いて、ホログラムメモリ3に記録されたデータを取得できるようにするシステムなどを想定した場合、非常に好適なものとすることができる。
本発明の実施の形態のホログラムメモリの記録再生の説明図である。 実施の形態のホログラムメモリの要素ホログラムの説明図である。 実施の形態の要素ホログラムの二次元画像の説明図である。 実施の形態のホログラムメモリの角度多重記録の説明図である。 実施の形態の角度多重記録のホログラムメモリの記録面の説明図である。 実施の形態の角度多重記録ホログラムメモリの再生動作の説明図である。 実施の形態のホログラムリーダの手動スキャン動作例の説明図である。 実施の形態のホログラムリーダの手動スキャン動作例の説明図である。 実施の形態の第1,第2の要素ホログラムに記録される主記録データと簡易データの説明図である。 実施の形態の第1,第2の要素ホログラム配置例の説明図である。 実施の形態の第1,第2の要素ホログラム配置例の説明図である。 実施の形態の第1,第2の要素ホログラム配置例の説明図である。 実施の形態の第1,第2の要素ホログラム配置例の説明図である。 実施の形態の第1,第2の要素ホログラム配置例の説明図である。 実施の形態の第1,第2の要素ホログラムの記録角度の説明図である。 実施の形態のホログラムリーダのブロック図である。 実施の形態のホログラムリーダの表示の説明図である。 実施の形態のホログラムリーダの再生処理例Iのフローチャートである。 実施の形態のホログラムリーダのブロック図である。 実施の形態のホログラムリーダの再生処理例IIのフローチャートである。 実施の形態のホログラムメモリの他の例の説明図である。
符号の説明
3 ホログラムメモリ、6 ホログラムリーダ、10 撮像部、12 撮像素子部、15 ホログラムスキャン制御部、20 信号処理部、21 メモリコントローラ、22 光学補正変数算出部、23 幾何歪み補正変数算出部、24 二値化部、25 復号部、26 変数用メモリ、30 メモリ部、31 情報用メモリ、32 不揮発性メモリ、40 外部機器IF部、41 外部機器インターフェース、51 システムコントローラ、70 台紙、71 マスク

Claims (6)

  1. 記録データが記録されたホログラムシートにおいて、
    記録データを所定のデータ量ごとに分割して画像データ化し、上記画像データ化された所定量の記録データを物体光として記録用参照光との干渉縞によって要素ホログラムとして記録された第1のホログラム記録領域と、上記第1のホログラム記録領域に記録された記録データの一部の情報が所定のデータ量ごとに分割されて画像データ化され、上記画像データ化された所定量の記録データの一部情報を物体光として記録用参照光との干渉縞によって要素ホログラムとして記録された第2のホログラム記録領域とを備え、上記第2のホログラム記録領域のみが露出するようにマスクされたことを特徴とするホログラムシート。
  2. 上記第1のホログラム記録領域の露出のマスクは、上記ホログラムシートから剥離可能に付着されたマスク部材であることを特徴とする請求項に記載のホログラムシート。
  3. 上記ホログラムシートは、ホログラムシートを保持する台紙の一部が切開された切開部から上記第2のホログラム記録領域が露出するように取り付けられ、上記台紙から取り外して上記第1のホログラム記録領域が露出することを特徴とする請求項に記載のホログラムシート。
  4. 上記ホログラムシートの所定領域には、人による視認が可能な情報が記録されていることを特徴とする請求項に記載のホログラムシート。
  5. 上記第2のホログラム記録領域には、上記第1のホログラム記録領域に記録された記録データから所定時間分のデータを抽出したダイジェストデータが記録されていることを特徴とする請求項に記載のホログラムシート。
  6. 上記第2のホログラム記録領域には、上記第1のホログラム記録領域に記録された記録データから情報圧縮されたデータが記録されていることを特徴とする請求項に記載のホログラムシート。
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