JP4506612B2 - 無停電電源装置管理システム - Google Patents
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Description
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、監視及び管理対象の無停電電源装置の台数が大幅に増加しても、ユーザにより作成された構成情報を変更することなしに自動的に最適なシステム構成を生成することができ、無停電電源装置の動作状態をグループ毎に監視しなくても当該無停電電源装置を監視及び管理することができる無停電電源装置管理システムを提供することを目的としている。
この構成によれば、マシントラブルによりサーバなどがダウンした場合でも、無停電電源装置管理システムの構成情報をサーバで記憶(バックアップ)し、かつモニタを介してユーザに対しても転送するようにしたので、その記憶又は転送データを使用することで、復元を簡単に行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る無停電電源装置管理システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す無停電電源装置管理システム10は、互いに無線やLAN等の通信手段で複数のUPSが接続されてグループを成す複数のUPSグループ(単に、グループとも称す)GA,GB,GCと、複数のサーバA,B,Cと、パソコン等によるモニタ20と、トラフィックチェッカ21とが、ネットワーク23に接続されて構成されている。
データ収集機能部31は、各UPSグループGA〜GCのUPSエージェントと通信を行ってこれらで管理されているUPS状態情報を収集する。
但し、各UPSエージェント、各データ収集機能部31及びモニタ20は、各々がソフトウェアを用いて実現され、通信接続された図示せぬコンピュータによって動作するようになっている。また、ソフトウェアでなく同機能のハードウェアで構成するようにしてもよい。
次に、図3にグループ単位で管理されている各UPSエージェントae−1〜ae−3とデータ収集機能部31との間のトラフィック量監視のためのイメージ図を示すと共に、図4に各サーバA〜Cのデータ収集機能部31とモニタ20間のトラフィック量監視のためのイメージ図を示し、それらのトラフィック量監視処理を説明する。
このトラフィックチェッカ機能の処理を、図6のフローチャートを参照して説明する。
トラフィックチェッカ機能を用いる場合は、ユーザによる初期設定が必要となる。これは、ステップS1において、初期設定が終了したか否かを判断し、終了していなければステップS2において、初期設定を行うか否かを判断する。初期設定を行わない場合は初期設定処理を終了する。
この第1のトラフィックチェックは、図3に示したような各UPSエージェントae−1〜ae−3とデータ収集機能部31間のトラフィック量のチェックである。これは、トラフィックチェッカ21が、データ収集機能部31で複数台管理している1つ1つUPSエージェントae−1〜ae−3の平均データ転送量を計算し、この合計値を保持する。そして、予めユーザによって設定された転送量の許容範囲(例えば、500KB/sや1MB/sなど)と、先に保存された合計値とを比較し、合計値が許容範囲を超えたか否かを判断する。この結果、合計値が許容範囲を超えた場合(異常)には、ステップS6において、システム構成を最適な状態に変更する。
この第2のトラフィックチェックは、図4に示したような各サーバA〜Cのデータ収集機能部31とモニタ20間のトラフィック量のチェックである。これは、トラフィックチェッカ21が、各データ収集機能部31からモニタ20への平均データ転送量を計算し、この計算値を保持し、予めユーザによって設定された転送量の許容範囲(例えば、500KB/sや1MB/sなど)と、先に保存された計算値とを比較し、計算値が許容範囲を超えたか否かを判断する。この結果、許容範囲を超えた場合(異常)には、ステップS6において、システム構成を最適な状態に変更する。
これは、各サーバA〜CにインストールされているUPSセレクト機能部32同士が、トラフィックチェッカ21が保持しているネットワーク構成情報を元にハンドシェイクを取り、UPSエージェントの移動などを可能するものである。
一方、可能な場合は、ステップS14において、トラフィックチェッカ21が移動対象のUPSエージェントを選定する。この選定は、管理者がモニタ20から「正常状態のものを移動対象とする」あるいは「管理時間が一番古いUPSエージェントを移動対象にする」などの設定をトラフィックチェッカ21に対して行い、この設定をトラフィックチェッカ21が、各サーバA〜CのUPSセレクト機能部32に対して通知することによって実行されるようになる。
そして、ステップS16において、UPSエージェントの移動処理が成功か否かが判断される。不成功の場合は、ステップS17において、モニタ20に異常を通知する。
つまり、マシントラブルによりサーバA〜Cなどがダウンした場合に備えて、上記の設定データや構成情報を各サーバA〜Cでバックアップし、かつユーザに対してもe−mai1などでデータを転送する機能を有する。この転送データを使用することで、復元が簡単に行えるようになっている。
次に、コミュニケーション連携機能部33によるコミュニケーション連携機能について説明する。
このハンドシェイク機能を使用する前に各サーバA〜Cにおいて連携情報を生成するために、IPアドレス、MACアドレス、ポート番号などをモニタ20より入力設定する。コミュニケーション連携情報を生成後、モニタ20よりどのサーバA〜Cのデータ収集機能部31と連携させるかを設定する。
一方、初期設定を行う場合は、ステップS23において、モニタ20にて上記の初期設定を行う。この初期設定が完了すると、ステップS21の判断結果がYesとなるので、ステップS24において、初期設定の条件の変更があるか否かを判断する。
満たしていれば、ステップS27において、各サーバA〜C間でコミュニケーションの連携情報を互いにハンドシェイクし、その後、各サーバA〜Cにおいて連携情報テーブルが生成されてハンドシェイクが行われる。
正常に終了すると、ステップS31において、上記の設定データやシステム構成情報を各サーバA〜Cでバックアップし、かつステップS32において、ユーザに対してもe−mailなどでそのバックアップデータを転送する。
以上のようなセットアップ完了後、ユーザはモニタ20より、どのサーバにどの状態(情報)を管理させるかを設定することで、自動的にサーバA〜C間で状態を振り分け、その情報を専用モニタ20(又はWebブラウザ)に転送するようになっている。
図9に示すシステム構成において、矢印1)、2)、3)で示すように、ネットワーク23に接続されているモニタ20から各サーバA〜Cに対してアクセスする。この際、予め複数のUPSを理論的にグループ分けした状態が、4)、5)、6)で示すようになっているとする。次に、連携ソフトウェア30で示す上述したデータ収集機能、UPSセレクト機能及びコミュニケーション連携機能がインストールされている各サーバA〜Cに対して、互いのサーバA〜Cと連携するために、7)の連携情報IDをモニタ20より設定する。これによって、管理しているUPSの設定情報をサーバA〜C間でやり取りすることができる。
例えば、サーバAが管理しているUPSグループ5)には、UPSの状態が「正常」、「軽故障」、「重故障」などの様々な状態が管理されている。これが数十個単位のものであれば管理は簡単だが、数千、数万個単位以上になると管理する際に一瞬で状態を把握するのは困難である。
この状態において、破線矢印1)、2)、3)で示すように、UPSグループGBはサーバBが監視・管理を行い、UPSグループGAはサーバA、UPSグループGCはサーバCが監視・監視を行っている。
例えば、破線矢印5)で示すサーバBとUPSグループGBのUPSエージェントの間、破線矢印6)で示すサーバAとUPSグループGAのUPSエージェント間、破線矢印7)で示すサーバCとUPSグループGCのUPSエージェント間を、トラフィック監視対象とする設定が行われている。
この状態で、サーバAとUPSグループGAの間でトラフィックが高いと検知された場合、トラフィックチェッカ21は、各サーバA〜CにインストールされているUPSセレクト機能に対して、どのUPSを他のグループに移動させるか、移動先のグループは存在するのか、受け入れられる状態なのかを問い合わせる。
図15に破線矢印1)、2)、3)で示す条件をクリアした場合は、図16に示すように、サーバAのUPSグループGAで管理していたUPSを他のグループへ移動させる。ここでは、破線矢印1)で示すようにUPSa−5をUPSグループGBへ、破線矢印2)で示すようにUPSa−6をUPSグループGBへ、破線矢印3)で示すようにUPSa−8をUPSグループGCへ移動させた。この結果、図17に示すように、ネットワークの負荷、つまりトラフィックの高い状態が自動的に改善され、最適なシステム構成を運用できる状態となる。
20 モニタ
21 トラフィックチェッカ
23 ネットワーク
31 データ収集機能部
32 UPSセレクト機能部
33 コミュニケーション連携機能部
A,B,C サーバ
GA,GB,GC UPSグループ
ae−1〜ae−3 UPSエージェント
a−1〜a−8,b−1〜b−4,c−1〜c−5 UPS
Claims (3)
- 無停電電源装置であるUPSを複数接続してグループを成し、このグループに更に一対一でUPSの状態情報を取得して管理する管理手段を含み、このグループが複数接続されたネットワークを介して各グループからUPS状態情報を受信収集する収集手段を、各グループに対応付けられてネットワークに接続されたサーバに配備し、このサーバとの間で情報の通信を行うモニタにて各UPSの状態を監視する無停電電源装置管理システムにおいて、
前記管理手段と前記収集手段との間のトラフィック量及び前記サーバと前記モニタとの間のトラフィック量の何れかが、予め設定された許容範囲を超えたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段にてトラフィック量が超えたと判定された際に、予め設定された管理手段を選定し、これを他のグループのサーバの収集手段の管理下に移動する選定移動手段と
を備えたことを特徴とする無停電電源装置管理システム。 - 前記サーバは、前記選定移動手段で前記管理手段が移動された後のシステム構成の情報を記憶すると共に、前記モニタに転送する記憶転送手段
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の無停電電源装置管理システム。 - 前記UPSの状態が同種類のUPS状態情報を取得する前記管理手段を認識し、この認識された管理手段を管理下に置く前記収集手段を連携させる連携手段を更に備え、
前記選定移動手段は、前記連携手段で収集手段が連携されたサーバ間で、前記同種類のUPS状態情報を取得する管理手段が同一収集手段の管理下に置かれるように当該管理手段の移動を行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載の無停電電源装置管理システム。
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