JP4505143B2 - 特に自動車用のデュアル質量部材ダンピングフライホイール - Google Patents

特に自動車用のデュアル質量部材ダンピングフライホイール Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、特に自動車用の伝達システムに共に回転するように内燃機関のエンジンを結合するための、デュアル質量部材ダンピングフライホイールに関する。
【0002】
かかるデュアル質量部材ダブルフライホイールはフランス国特許公開第2749904号公報に記載されている。かかるフライホイールでは、摩擦クラッチの反作用プレートを構成するプレートと反作用プレートによって囲まれた内側ハブとの間にトルク制限器が作動的に挟持されている。
【0003】
反作用プレートとハブとは、二次フライホイールの一部であり、この二次フライホイールは反作用プレートの摩擦面を介し、伝達システムの被動部材、例えば自動車のギアボックスの入力シャフトに係脱自在に結合されるようになっている。
【0004】
デュアル質量部材のフライホイールは一次フライホイールも含んでおり、この一次フライホイールは駆動シャフト(例えば自動車の内燃エンジンのクランクシャフトに共に回転するように結合されている。
【0005】
二次フライホイールはそのハブにより一次フライホイールに共に回転できるように取り付けられており、一次フライホイールはほぼ横方向を向いた要素、例えば二次フライホイールの反作用プレートに平行なプレートを含む。
【0006】
一次フライホイールの横方向要素と二次フライホイールのハブとの間には弾性部材が作動的に挟持されており、二次フライホイールを弾性的に一次フライホイールに結合するようになっている。
【0007】
弾性部材は湾曲したスプリング、特にあらかじめ湾曲させたスプリングから構成でき、これらスプリングは一次フライホイールに対して固定された当接要素と二次フライホイールのハブに対して固定されたディスクの外周部に設けられたアームとの間で円周方向に作用する。これらアームは互いに対向した状態で一次フライホイールの2つの当接要素の間に配置されている。
【0008】
別の変形例では、弾性部材はデュアル質量部材ダンピングフライホイールが静止している位置では径方向に作用する。
フランス国特許公開第2749904号明細書では、トルク制限器が摩擦リングを有し、ハブに対して固定された、軸方向の弾性を有するリング内で形成された開口部を貫通する、外側に整合したラグが摩擦リングに設けられている。
【0009】
摩擦リングは溝のフランクを構成し、溝の一方のフランクおよびベースはハブの外周部の一部となっている。反作用プレートはその内周部に内側リング部分を有し、この内側リング部分は溝のベースによってセンタリングされ、溝のフランクの間に挟み込まれる。このような構造によって軸方向のサイズが縮小されるので、満足できるものとなっている。
【0010】
本願出願人は軸方向のサイズを増加することなく、ハブの利点を活用できないかどうかと考えていた。
本発明の課題はこのような要求に応えることにある。
【0011】
本発明によれば、上記タイプのデュアル質量部材ダンピングフライホイールは、内側ハブが反作用プレートの内側リング部分の径方向内側にキャビティの境界を定め、キャビティ内部で少なくとも1つの当接要素を取り付けるように構成されており、前記取り付け要素が摩擦リングに対して固定されており、摩擦リングに対して一次フライホイールに向かって軸方向にずれており、反作用プレートの内側リング部分の径方向内側にて、軸方向に作用する弾性手段が当接要素に当接すると共に、内側ハブに固定された支持部材に固定された少なくとも1つのバッキング要素に当接し、よって溝のフランクの間にリング部分をグリップするようになっていることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、特にトルク伝達容量および有効寿命の点で、トルク制限器の機能が改善される。その理由は、いずれも分割された形態であり、2つの別個の部品のうちの一部である当接要素とバッキング要素との間で軸方向に作用する弾性手段が作用するので、この軸方向に作用する弾性手段によって、かかる負荷を性格に制御できるからである。ハブに固定された支持部品は摩擦リングの径方向内側に位置し、よって径方向の寸法が小さくなっている。
【0013】
内側ハブによって境界が定められたキャビティにより、トルク制限器の領域に同じ軸方向のサイズがほぼ維持される。実際には、内側リング部分の径方向内側で弾性手段が作用するため、摩擦リングに重なる部品はないために、軸方向の寸法は縮小されている。更に、真っすぐなラグも存在しない。一般に、当接要素は一次フライホイールから反対に軸方向に開口することが好ましいキャビティ内に位置する。従って、ハブに対して固定された支持部品はリベットによってハブに接合されるので、このような解決案は簡単で、かつ安価である。これらリベットは一実施例では弾性部材のための関節接続枢動ピンまたは弾性部材に作用するディスクのための締結リベットを構成する。摩擦リングは休止位置では傾斜し、次に取り付けた後は弾性手段の作用により真っすぐとなり、その傾斜が小さくなり、よって摩擦リングは反作用プレートのリング部分の形状に密に一致し、トルク制限器の性能が改善される。このトルク制限器はより多くのトルクを伝達することができる。
【0014】
軸方向に作用する弾性手段は一次フライホイールの反作用プレートの径方向内側に位置することも理解できよう。この結果、弾性手段は反作用プレートの摩擦面から更に離間しているので、従来技術よりもより低温となる。
【0015】
このような構造は、トルク制限器の特性を制御し、トルク制限器の有効寿命を改善するために軸方向の寸法を縮小する上で好ましい。本発明に係わるキャビティは、内側ハブの冷却、従ってハブと一次フライホイールの中心第1ハブとの間に作動的に挟持されているベアリング手段を冷却する上で好ましい。
【0016】
当接要素とバッキング要素とは横方向に向くことが好ましく、互いに軸方向にずれている。
軸方向に作用する弾性手段は複数の螺旋スプリングから構成できる。軸方向のサイズを縮小するには軸方向に作用する弾性手段はベルビーユリングから成ることが好ましい。これら弾性手段は、例えばダイヤフラム、すなわちラグを互いに分離するスロットにより複数のラグに分割された中心部分として径方向内側に延びるベルビーユリングを外周部に含む部品から構成できる。
この弾性手段はベルビーユリングから成ることが好ましい。ベルビーユリングまたはダイヤフラムはその外周部で当接手段に接触し、内周部でバッキング要素に接触する。
【0017】
軸方向に作用する弾性手段のベルビーユリングにより、トルク制限器は従来技術よりも摩耗を受けにくいので、トルク制限器の有効寿命を長くすることが可能である。
これに関連し、このことは2つの別個の部品の会いだえベルビーユリングが作用し、よって(たわみの関数として生じる力の)特性曲線を良好に制御できることから得られるものである。
公知のように、この特性曲線はサイン曲線のほぼ一部の形状を有し、よってベリビーユリングが発生する初期の力は曲線の最大値を越えるように選択されており、すなわち前記最大値に対応するたわみよりもより大きいたわみが可能となっている。当然ながら、この初期の負荷は特性曲線の最大値に近似するように選択してもよい。
【0018】
一実施例では、溝のベースはハブによって構成されており、このハブは一次フライホイールから反対に軸方向に開口するキャビティを形成するよう、内側リング部分の径方向内側に中空となっている。本発明に係わる当接要素はこのキャビティ内に位置する。従って、内側ハブは内側リング部分の径方向内側が薄くなっている。より詳細には、ハブの溝のベースはスリーブ部分によって提供され、このスリーブ部分の内周部は摩擦リングをセンタリングするよう働き、外周部は内側リング部分をセンタリングするように働く。
【0019】
この摩擦リングは嵌合協働によりハブに共に回転するように結合される。
例えば当接要素は内周部にて少なくとも1つの横方向に向いたラグとして延び、この横方向に向いたラグはハブ内に形成されたノッチに係合する。少なくとも2つのラグと2つのノッチが設けられ、これらは径方向に対向する位置に位置することが好ましい。
【0020】
従って、ハブ内に開口するキャビティを形成し、従来技術のトルク制限器に1つの部品を増設することにより、トルク制限器の機能および特性の制御を改善でき、これを同じ寸法の制限内で達成でき、実際には若干縮小した軸方向の寸法内で達成できる。この結果、所定のサイズにおいて、溝のフランクの少なくとも一方およびリング部分の関連する面の少なくとも一方を切頭円錐形とし、伝達されるトルクを大きくすることができる。キャビティのベース内、すなわちハブ内に孔を形成することにより、トルク制限器の冷却が改善される。別の変形例では、ハブはこの目的のために有するラジアルプレートにより、内側リング部分の径方向内側の厚みが薄くなっている。反作用プレートをセンタリングするよう働くのはこのラジアルプレートの外周部である。
【0021】
一実施例では、ラジアルプレートの外周部は軸方向に向いた環状面と密に接触し、この軸方向に向いた面は一次フライホイールに向いた反作用プレートの側面に内側リング部分の外周部を接合する。ラジアルプレートとリング部分との摩擦接触により破片が生じるが、この破片を排出するためにラジアルプレーとの周辺にノッチが形成されている。
別の変形例では、摩擦リングはその当接要素を介した嵌合協働によりバッキング要素と共に回転するように結合される。この当接要素は、例えば少なくとも1つのラグを含み、このラグはバッキング要素に形成された関連する孔に係合する。
【0022】
別の変形例では、バッキング要素にはプレス加工された要素が設けられる。この要素は、例えばU字形をしており、当接要素のラグが係合する。ハブは変わらないままであるので、この解決案は安価である。
同様に、ハブのラジアルプレートにより、反作用プレートをセンタリングする解決案はハブが中心スリーブ部分を有していないので、径方向のサイズを縮小できる点で有利である。上記記載からバッキング要素は摩擦リングをセンタリングするように働くことができることが明らかとなろう。この目的のためには、摩擦リングの当接要素に、2つの孔に係合する上記ラグのうちの少なくとも2つ、すなわちバッキング要素内に形成された、プレス加工で除去した関連する2つの部分を与えれば十分である。
【0023】
ウェブ部分はハブと別個とし、後に、例えば現場での鋳造またはシーム加工によってハブに固定してもよい。
【0024】
同じことが、内側リング部分についても当てはまる。この内側リング部分は現場での鋳製またはシーム加工により反作用プレートに取り付けできる。これによって内側リング部分の厚みを薄くすることができ、従って、軸方向のサイズを縮小できる。一般的にはウェブ部分または内側リング部分をハブおよび反作用プレートとそれぞれ何らかの方法で組み立てることができる。
【0025】
内側リングは例えば金属製であり、同じことがウェブにも当てはまる。これらリングおよびウェブは、例えばニッケルまたはモリブデンをベースとする耐摩耗性膜をコーティングできる。これら部品は熱処理により硬化されたシート状スチールから安価に製造できる。これらのすべてにより、デュアル質量部材フライホイールの有効寿命を長くすることができる。その理由は、内側リング部分は、例えば鋳造品である反作用プレートと鋳製により一体的に形成された内側リング部分ほど多くは摩耗しないからである。
次に、添付図面を参照し、本発明について説明する。
【0026】
図中、デュアル質量部材ダンピングフライホイール11は自動車の内燃エンジンのクランクシャフトと伝達システムの入力部材、すなわちギアボックスの入力シャフトとの間で働く。
【0027】
簡潔にするため、図では共通する部品には同じ符号が付けてある。本例では内燃エンジンを伝達システムに結合するためにトーションダンピングを行うデュアル質量部材ダンピングフライホイールは、一次フライホイール12と二次フライホイール13とを含み、これらフライホイールは軸方向に作用する摩擦装置46と弾性ダンピング装置15の作用に抗し、共通する軸方向の対称軸線X−Xを中心として互いに回転運動するように取り付けられ、かつ互いに同軸状となっている。弾性ダンピング装置15はほぼ径方向に向き、かつフランス国特許公開第2769062号として公開されたフランス国特許出願第97 12115号に記載されているように、円周方向に一定の間隔で離間されており、より詳細についてはこのフランス国特許出願明細書を参照されたい。
【0028】
従って、図3から判るように、各ダンピング装置15は第1サブアセンブリ27の一部であるケーシング26内に少なくとも1つの螺旋スプリング24を閉じ込めており、第1サブアセンブリ27はその外周部に第1関節接続部品29を有し、この関節接続部品29は関節接続軸線Y−Yを構成する円筒形の孔42を有する。部品29はチューブ状をしたケーシング26に溶接によって固定されている。
弾性ダンピング装置15は第2サブアセンブリ30も含み、この第2サブアセンブリ30は本例ではロッド32に取り付けられた異なる強度の2つの同軸状螺旋スプリング24、25を含み、ロッド32は関節軸線Z−Zを構成する円筒形ボアが形成された第2の関節接続部品34を有する。
【0029】
スプリング24、28はケーシング26内に取り付けられたロッド32の上端部に位置する第1当接部36を構成するピストン37に当接している。ピストン37の外周部にはガイドリング47が成形されており、ピストン37は本例では溶接により金属ロッド32に固定されている。
スプリング24はスプリング25およびロッド32を囲み、第2当接部38に当接しており、第2当接部38は第1関節接続部品29を支持する端部と反対の、ケーシング26の端部39に固定されている。第2当接部38は組成変形可能であり、本例では溶接によりケーシング26の下端部に固定されたベース51を含む。このベース51とスプリング24との間には塑性変形可能な手段が配置されている。この塑性変形可能な手段はロッド32を囲むスカートを備えたカップ部材61を含み、ロッドからスカートが径方向に離間している。スカートは強度がより低いスプリング25の端部が当接する横方向の環状フランジ62を有する。
【0030】
ロッド32と、ベース51と、カップ部材61によって構成された空間内にはガイドリング64が設けられている。カップ部材61は環状ワッシャーを含み、このワッシャーはスプリング24と係合するよう、凹状の横断面を有する。組成変形するのはこの部分である。変形例では、フランス国特許公開第2769062号として公開されたフランス国特許出願第97 12115号に示されている他の実施例も、当然ながら本発明に適用可能である。
【0031】
応用例によって数が決まる各装置15に対し、二次フライホイール13の内周部にピボットピン45がリベット締めされている。このピボットピン45は第2質量部材とも称す二次フライホイール13の内側ハブ18に取り付けられている。ピボットピン45の外周部と第2関節接続部品34の円筒形ボアとの間には径方向にベアリング(図示せず)が挟持されている。同様に、第1質量部材とも称される一次フライホイール12の横方向要素14の外周部にはピボットピン44が取り付けられている。ピボットピン44の外周部と第1関節接続ヘッド29の穴との間にはベアリング(図示せず)が取り付けられている。
【0032】
こうして一次フライホイール12と二次フライホイール13との間、すなわち2つの軸線Y−YとZ−Zとの間で関節接続されるように、各ダンピング装置15が取り付けられている。2つのフライホイール12と13との間の円周方向の相対運動は、各弾性ダンピング装置を長くする運動に変換され、この結果、デュアル質量部材のダンピングフライホイールが静止位置にある時、径方向に向いたスプリング24、25は圧縮される。
より詳細については上記フランス国特許出願第97 12115号、特に径方向に作用するスプリング24、25の圧縮を示すこの特許出願の図1を参照されたい。
【0033】
この出願明細書の図2には、二次フライホイール13がプレート部分16を含み、このプレート部分が伝達システムの入力シャフト、すなわち本例ではギアボックスの入力シャフトに共に回転するよう結合されるようになっている摩擦ディスクを有する摩擦クラッチの反作用プレートを構成することも理解できる。摩擦ディスクの外周部には少なくとも1つの摩擦ライナーが設けられている。
摩擦クラッチはネジ(図1では番号120で示されている)により反作用プレート16に固定されたカバープレートを含み、反作用プレート16にはこの固定のためにその外周部にネジ切りされた孔が形成されている。プレート16は背面の摩擦面17を有する。
【0034】
プレート16はカバープレートをセンタリングするためのピン121も指示している。カバープレートのベースにはダイヤフラムが当接しており、カバープレートはこのカバープレートと共に回転するように結合された圧力プレートに作用すると共に、圧力プレートと反作用プレートとの間に摩擦ライナーをクランプするようになっている。このクラッチは通常は係合しており、内燃エンジンからのトルクは摩擦ディスクの摩擦ライナーを介し、ギアボックスの入力シャフトに伝達される。本例ではスラストモードの時にマニュアル、自動または半自動タイプのクラッチ解除装置の助けにより、ダイヤフラムのフィンガーの内端部に作用すると、ダイヤフラムは枢動し、クラッチの係合を切り、トルクの伝達を中止させる。従って、反作用プレートはその摩擦面17を介し、係合を解除できるよう、摩擦ディスクを介して伝達システムの入力シャフトに共に回転するように結合されている。
【0035】
ダイヤフラムがクラッチ係合手段の一実施例であり、従って他の変形例を考え付くことができる場合、より細部について知りたい場合、例えば1998年7月28日に出願されたフランス国特許出願第98 09638号、特にその図5を参照されたい。同様に、摩擦ディスクの摩擦ライナーの摩耗を補償するための装置を摩擦クラッチに設けてもよい。
このフランス特許明細書(図1および2)を検討すれば、二次フライホイールとの間で作用する弾性部材は円周方向に作用し、一次フライホイールに固定された2つのガイドリングと、二次フライホイール13のハブに固定されたダンパープレートまたは中心ディスクとの間で作動してもよく、これら弾性部材は、例えば主に外周部が一次フライホイール12によって支持されているシールされたチャンバー内に取り付けられる。
【0036】
一次フライホイール12の横方向要素14は前記フランス国特許出願第98 09638号の図3〜6、または摩擦クラッチのコンパクトな変形例を示す本願の図7に示されているような金属製ラジアル支持プレートを含むことができる。一次フライホイール12は第2ハブにより内燃エンジンの駆動出力シャフトに固定でき、第2ハブは前記出力シャフト、本例では前記エンジンのクランクシャフトと一次フライホイール12の一部となっている第1ハブ6との間にスペーサを構成する。
本例では横方向要素14は慣性ディスクを構成する反作用プレート16のように鋳造可能な材料のプレートから成る。
【0037】
本例のプレート14と16とは鋳造品である。どの場合でも、摩擦ディスクの摩擦ライナーに対し背面の摩擦面を有する反作用プレート16には横方向要素14(すなわちプレートのラジアルウェブは平行である。横方向要素14と二次フライホイール13の中心ハブ18との間では径方向または円周方向に弾性ダンピング装置15が働く。
従って、弾性部材24、25は部品14、16および18によって囲まれた空間内に取り付けられており、反作用プレートの軸方向のずれは一次フライホイール12の中心第1ハブ16によって得られている。
【0038】
小型のベアリング手段8により一次フライホイール12の第1ハブ6には共に回転できるよう、ハブ18によって二次フライホイール13が取り付けられており、ベアリング手段8は平ベアリングまたはボールベアリングタイプのものである。
第1ハブ6は被動部材の自由端を支持するために内側パイロットベアリング7を支持でき、被動部材は本例ではギアボックスの入力シャフトの自由端となっている。
本例ではベアリング手段8はボールベアリングから成り、このボールベアリングは第1ハブ6の外周部と二次フライホイールのハブ18の内周部との間で作用する。
【0039】
別の変形例では、このボールベアリングの外側リングはフランス国特許公開第2749904号公報に記載されているように、二次フライホイールのハブ6内に形成できる。
別の変形例では、ボールベアリングはコンデンサ法でにょ右折を使って第1ハブ6およびハブ18に固定されている。この場合、ベアリング8はフランス国特許公開第2754034号公報に記載されているように、二次フライホイールの第1ハブ6と第2ハブ18との間で軸方向に作用する。
【0040】
いずれのケースにおいても、ベアリング手段8は第1ハブ6によって支持されており、第1ハブ6とハブ18との間で軸方向および/または径方向に作用し、二次フライホイール13を一次フライホイール12に回転取り付けしている。ハブ18はプレート16とハブ18との間にトルク制限器19が介在された状態で反作用プレート16によって囲まれているので、内側ハブとなっている。この制限器19は反作用プレート16の内周部と、本例では、処理された鋼鉄製のハブ18の外周部との間で作用する。反作用プレート16は後述するように内側ハブ18に回転自在に取り付けられている。内側ハブ18には一次フライホイールを本例では自動車のエンジンのクランクシャフト、別の変形例ではクランクシャフトに固定された二次ハブに固定するための締結部材21のヘッドにアクセスするための少なくとも1つの工具を通過できるようにする通路孔20が形成されている。
【0041】
締結部材21は本例ではネジから成り、このネジのヘッドは本例では締め付けのための工具が係合するリセスを有する。ネジ21は通路孔20と軸方向に整合したプレート14に形成された孔22を貫通している。
通路孔20はベアリング手段8の径方向外側に維持しており、ベアリング手段8は本例ではハブ18の内周部に一列に設けられたボールベアリング8から成る。
【0042】
孔20はネジ21のヘッドの径よりも大きい径を有し、従って、これらネジ21は自動車メーカーが最後に取り付けるようになっている。
別の変形例では、自動車メーカーへの出荷のために所定位置へネジを捕捉するように、これらネジのヘッドは通過孔20の径よりも大きい径となっている。
【0043】
一次フライホイール12はその外周部に自動車用のスタータクラウン23を支持していることが理解できよう。より詳細には、図1〜4において、プレート14の外周部は厚くなっており、スタータクラウン23はプレート14の外周部に形成された、軸方向に向き、ショルダーの設けられた円形表面123に収縮にひょって公知の方法で取り付けられている。このプレート14はその外周部にリング状をしたプレート124も支持しており、このリングはプレート14に圧嵌めされたピボットピン44を支持している。このリング124はリベット125によってプレート14に固定されている。
【0044】
こうしてプレート14の外周部にはピボットピン44を支持するための耳部が鋳造可能な材料で形成されており、プレート14とピボットピン44に取り付けられているリング124との間に軸方向に第1の関節接続部品29がインターリーブされている。
これら部品29のうちの2つの間でプレート14は一次フライホイール12の慣性を増すための厚くされた部分129を有する。この厚くされた部分129はほぼ三角形状であり、よって厚くされた部分129の間に円周方向に交互に挟持された弾性ダンピング装置15の鋳造品26と干渉しないようになっている。
【0045】
本例では、第1ハブ6はプレート14と一体的であり、このハブ6には鋳造によってプレート14が形成されている。
別の変形例では、第1ハブ6は当然ながら、例えばリベット締めによりプレート14、または一般的には図7から判るように、ほぼ横方向に向いたラジアルプレート14に取り付けられている。軸方向に作用する摩擦手段46は、フランス国特許公開第2754034号公報に記載されているのと同じタイプのものであり、より詳細については、このフランス特許出願を参照されたい。これら摩擦手段46は通過孔20およびピボットピン45の径方向外側で作用する。
【0046】
本例では、摩擦手段46はプラスチック材料製の制御リング146お含み、この制御リングは二次フライホイール13に向いた、プレート14の背面114に摩擦係合できる。
このリング146はピボットピン45の延長であり、円筒形のピン147状をした軸方向に突出する要素により二次フライホイールに共に回転するように結合されている。この目的のために、ピン147の各々はリング146の内周部に形成されたノッチ(図示せず)内に進入している。リング146の外周部は交互に配置された歯とノッチから成る外歯リングを有する。
【0047】
制御リング146を摩擦リング148が囲み、この摩擦リングは交互に配置された歯とノッチから成る内歯を内周部に有する。これら2つの内歯のリングの歯は、外歯リングのノッチ内に円周方向の間隙をもって進入し、逆に外歯リングの歯は内歯リングのノッチに円周方向の間隙をもって進入している。従って、摩擦リング148は円周方向の間隙をもって制御リング146と噛合する。
リング148はプレート14の背面114または別の変形例では背面114に固定された部品またはコーティングに摩擦係合する。プレート14にはリベット152によって閉鎖リング151が固定されている。これらリング152はリング148の径方向外側に位置している。
【0048】
面114とリング151の内周部との間には制御リング146がクランプされており、リング151はプレート14に固定されているゾーンの径方向内部は切頭円錐形となっている。このリング151は弾性変形可能なように、フランス国特許公開第2754034号明細書の図7から判るようなウィンドーが形成されている。押圧リング149のラグ(番号なし)と共に嵌合結合によりプレート14に押圧リング149が係合しており、ラグはリベット152よりも径方向内側にて、プレート14の厚くされた部分に形成された軸方向の溝(番号なし)に進入している。本例ではベルビーユリングとなっている軸方向に作用する弾性リング150が閉鎖リング151に当接しプレート14に対して軸方向に移動できる押圧リング149に作用すると共に、面114と押圧リング151との間に摩擦リング148をグリップするようになっている。
【0049】
面114と閉鎖リング151の内周部との間には制御リングが弾性的にグリップされている。2つのフライホイール12と13とが回転角方向に相対運動する間、この制御リング146はピン147により共に回転するように駆動され、面114とリング151とを永続的に摩擦接触させる。外歯リングと内歯リングの間の間隙が吸収された後は、摩擦リング148は異なるように働く。
リング148は面114と押圧リング151との摩擦係合と共に、これら効果を増す。押圧リング151は、本例ではこのリング151よりも剛性が大きいベルビーユリング150によって制御されているプレート14に共に回転するように固定されている。
【0050】
これらのいずれについても上記フランス国特許公開第2754034号公報に記載されている。当然ながら、これらリング148、146は反作用プレートの横方向要素14によって支持されている。
これら構造のいずれも、トルク制限器19が設けられていることと良好に適合している。このトルク制限器19は一方で通路20の径方向外側、かつ他方でリベット152および摩擦面17の内側で摩擦手段46に対向するように取り付けられている。本例ではトルク制限器は摩擦リング280を有し、このリングの平均半径は摩擦リング148の半径にほぼ等しいことが好ましい。このことは、軸方向全体の寸法を低減する上で好ましいことである。
【0051】
より詳細には、慣性ディスクを構成する反作用プレート16は、面17の径方向内側にてプレート16の内周部に、厚みが薄くされ、横方向に向いた環状リング部分160を有する。この内側リング部分160は環状溝10内に回転自在に取り付けられており、この環状溝10の側方の境界はウェブ部分180および摩擦リング280によって定められている。これらウェブ部分180および摩擦リング280は横方向に向いているので、デュアル質量部材オーションダンピングフライホイールの回転軸線および軸方向の対象軸線を構成する軸線X−Xと直角になっている。溝10はハブ18によって支持されており、このハブの外周部に形成されている。
【0052】
トルク制限器19は溝10の径方向内側にリング72と、少なくとも1つのバッキング要素71と、軸方向に作用する弾性手段70と、少なくとも1つの当接要素271も含み、これら当接要素は摩擦リング280に対して固定されている。この摩擦リング280は挟持されたベアリング手段80を介し、第1ハブ80に回転自在に取り付けられた内側ハブ18に共に回転するように結合されている。バッキング要素71はリング72に対して径方向外側に延び、バッキング要素71はこのリング72に固定されている。当接要素271は摩擦リング280に対して内側に延びている。
リング部分160は円筒形の内側ボア163を有し、このボアは内側ハブ18の軸方向に向いた環状スリーブ部分182の外周部183によってセンタリングされる。このスリーブ部分182は環状となっている、溝18の円筒形ベースを構成する。
従って、反作用プレート16はスリーブ部分182に回転自在に取り付けられており、スリーブ部分182は反作用プレート16によって囲まれたハブ18のスリーブ部分182によてセンタリングされる。
【0053】
ウェブ部分180および摩擦リング280の各々は横方向に向いた内側面181および281をそれぞれ有する。側方内側面181、281は互いに対向しており、環状溝10の内側のフランク181、281を構成する。このリング部分160は、このリング部分160の第3の面から成る外側のフランク161、162を有する。これら外側の面161、162は軸方向に作用する弾性手段70の作用を受けて内側フランク181、162に当接し、これに摩擦係合するようになっており、弾性手段70はまずバッキング要素71に係合し、第2に、当接要素271に係合する。別の変形例では、溝10の側方フランク181、281の少なくとも一方が切頭円錐形となっている。従って、リング部分160の相補的な外側フランク162、161も切頭円錐形である。例えば一実施例では、関連するフランク161、281が切頭円錐形となっている。本発明によれば、内側ハブ18は反作用プレート16の内側リング部分160の径方向内側にキャビティ9を構成するようになっている。図面では、このハブ18は内側リング部分160の径方向内側が薄くされており、キャビティ9は一次フライホイールとは軸方向反対に開口している。従って、図ではキャビティ9は盲孔となっており、キャビティ9のベースは内側ハブ18によって境界が定められており、本例ではハブ18のウェブ部分180によって境界が定められている。ウェブ部分180はハブ18と一体的であるか、またはハブ18が2材料のハブとなることができるように、後に説明するように、ハブ18に固定される。
【0054】
内側ハブ18の外周部に形成されたキャビティ9には当接要素271が取り付けられている。このキャビティ9は図1〜4ではリセス状となっており、このリセスはこの点で薄くされたハブ18に形成されている。
図1〜4では、リセス9は、径方向外側の境界が軸線X−Xを有するスリーブ部分182によって定められており、側方、すなわち横方向の境界がウェブ部分180によって定められており、ウェブ180はスリーブ部分180の両側にて横方向に延び、キャビティ9の横方向ベースを構成している。
内周部においてリセス9は内側ハブ18の主要部分184によって境界が定められており、主要部分184は通過孔20が形成されている主要部分180に対して径方向外側に突出するウェブ部分180よりも厚くなっている。従って、ウェブ部分180はハブ18の突出要素となっている。
【0055】
本発明の1つの特徴によれば、ウェブ部分180はスリーブ部分182を上の位置に支持しており、本例ではスリーブ部分の内周部は軸方向に向いた環状部分173の外周部をセンタリングするように働き、軸方向に向いた環状部分173は横方向要素14から離間する方向に軸方向に開口するキャビティを構成する、リセス9内に取り付けられた当接要素271に摩擦リング280を接合している。キャビティ9は鋳造によって得ることができるし、また機械加工によって得ることもできる。本例ではいずれのケースにおいてもセンタリング手段を構成するスリーブ部分182の内周部を機械加工する必要がある。スリーブ部分182はその外周部を通して内側リング部分160をセンタリングするように働く。
【0056】
本例における当接要素271は摩擦リング280とほぼ同じ横方向平面にあるバッキング要素71の径方向外側に延びている。バッキング要素71は一次フライホイール12から離間する方向に当接要素271に対して軸方向にずれている。
当接要素271はリセス9内の内側ハブ18の厚みのほぼ範囲内に位置する。バッキング要素71は一次フライホイール12および弾性ダンピング手段15から離間するように曲がった、内側ハブ18の背面の側にて、内側ハブ18の軸方向外側に突出している。
【0057】
当接要素271は少なくとも1つの横方向接続ラグ272によって径方向内側に延長しており、接続ラグ272は内側ハブ18の主要部分184の外周部に形成されたラジアルノッチ185に係合している。本例では2つのラグ272の2つのノッチ185が設けられている。これらノッチ185とラグ272とは互いに径方向に対向している。従って、摩擦リング280が特に摩耗に応答してハブ18に対して軸方向に変位できると共に、このハブ18と共に回転できるように固定されるよう、ラグ272とハブ18との間に嵌合協働関係が存在する。当然ながらラグ272およびノッチ185の数は用途に応じて変わる。ノッチ185はラグ272が移動不能状態となるのを防止するために、丸くされた内側のラジアル端部(図4)を有し、長円形となっている。ラグ272はノッチ185の形状と相補的な形状となっており、嵌合間隙をもってノッチ185に進入している。
【0058】
ラグ272とノッチ185は他の別の形状となることができる。
ラグ272は一次フライホイール12に向いた方向に、当接要素271に対し径方向にも軸方向にもずれている。このような構造により、ラグ272はリング72とノッチ185の横方向ベース186との間に軸方向に介在されている。ノッチ185はリセス9を径方向内側に延長し、軸方向外側、すなわち一次フライホイール12とは反対方向に開口している。同じことがリセス9についても言える。このリセス9の横方向ベースはウェブ部分180から成り、これによって軸方向のサイズを縮小できるようになっている。本例ではノッチ185のほぼ横方向を向いたベース186と回転駆動ラグ272との間に軸方向の間隙が存在する。従って、当接要素271とウェブ部分180との間にも軸方向の間隙が存在する。ラグ272は当接要素271と一体的であり、当接要素自身も摩擦リング280と一体的である。
部分272、271、173および280のいずれも、軸方向の寸法とコストを低減するために本例では板金をプレス加工した1つの同一部品の部分となっている。
【0059】
1つの特徴によれば、軸方向に作用する弾性手段70は反作用プレートの内側リング部分160の径方向内側に位置し、本例ではこれら手段は部品数を少なくし、リング70によって摩擦リング280にかかる負荷を良好に制御するよう、ベルビーユリングから構成されている。別の変形例では、ベルビーユリング70はダイヤフラムに置換される。いずれのケースにおいてもリング70の軸方向のサイズが最小にされる。当然ながら、軸方向に作用する弾性手段はいわゆる「オンデュフレックス」ワッシャータイプの波形弾性リングから構成できる。この場合、バッキング要素71と当接要素271とはほぼ同じ円周部に位置し、環状形状となる。
バッキング要素71は支持リング72と一体的であり、S字形状の横断面を有する接合ゾーン73を介し、リング72の外周部に接続されている。本例のリング72は板金をプレス加工したものであり、内周部にスロット74を有する。これらスロット74はネジ21のヘッドおよびネジ締結工具を通過させるための通過孔20と軸方向に整合している。
【0060】
リング72はスロット72と円周方向に交互に配置された孔174も有し、これら孔174は孔20およびスロット74のピッチ円よりも大きい平均ピッチ円上に放射状に位置する。これらノッチ185は2つの孔174の間の円周方向にて2つの径方向に対向する孔20の径方向外側に位置し、孔174の各々は内側ハブ18内に形成された孔274に軸方向に整合している。従って、内側ハブ18は図4から最良に分かるように、機械的強度が最大となっている。ノッチ185は孔174、274のピッチ円よりも大きい直径の平均ピッチ円上にほぼ位置する。ベルビーユリング70はその外周部にて当接要素271に当接し、内周部にてバッキング要素71に当接し、摩擦リング280をウェブ部分180に向けて押圧する。リング70は締結前に取り付けることが好ましい。この締結は本例では後述するように実行される、ピボットピン45を用い、ハブ18にリング72をリベット締めすることによって得られる。
【0061】
ラグ272とノッチ185の横方向ベース186との間には軸方向の間隙があるので、リング208は最初にウェブ部分182に向かって傾斜し、次に弾性リング70の作用によって真っすぐになり、リング部分160の外側面161に完全に一致できる。リング部分160の他方の外側面160はウェブ部分180の機械加工された内側面181に完全に載っている。従って、リング部分の機械加工された外側横方向面161、162と溝10の内側フランク281、181との間で最大の接触が得られ、軸線X−Xから反対方向に径方向外側に開口する溝10のフランク181と281との間でリング部分160が軸方向にグリップされるので、トルク制限器19の性能および有効寿命が改善される。
【0062】
更に軸方向に作用する弾性手段70は部品71〜73および271、272、273、280に対して固定されないので、これらのいずれも可能とされる。
従来技術を比較すると、軸方向のサイズは増加せず、逆に若干小さくなっている。従って、上記のように従来技術と比較して軸方向に寸法を増加することなくフランク181、281のうちの少なくとも一方および外側フランク162、161の少なくとも一方を切頭円錐形とすることができる。更に弾性手段22は摩擦面17から更に離間しているので、あまり加熱されない。その理由は、これら弾性手段はリング部分160の内部へ放射状に位置しており、一部がキャビティ9内まで延びているからである。
本例では、リング280およびバッキング要素71は摩擦面17とほぼ同じ平面内にあり、内側ハブ18は摩擦面17に対し横方向要素14に向かって軸方向に若干ずれている。
【0063】
従って、トルク制限器19は摩擦手段46に類似しており、このトルク制限器はバッキング要素71から成る第2リングを径方向に囲む第1摩擦リング280を含んでいる。これらリング71、280はほぼ同じ平面内にある。リング71と280とは軸方向に作用する弾性手段70によって一体となるように接合されている。
駆動ピン45はこれら端部の一方で摩擦手段46を共に回転するように駆動し、他端部でバッキング要素71を共に回転するように駆動する。摩擦リング148の平均直径は摩擦リング280の平均直径にほぼ等しい。このようにデュアル質量部材ダンピングフライホイール内で力を良好に分散でき、内側ハブ16の主要部分184、更に制御リング146のアクティブ表面の径方向内側にケーシング26が延びた状態で、軸方向のサイズを最小にできる。ピボットピン45はリング72、従ってバッキング要素71をリベット締めによりハブ18に締結するようにも働く。
【0064】
本例では、ピボットピン45はカラー部分145を有し、このカラー部分は摩擦手段46およびプレート14に向いた内側ハブ18の横方向面に接触するようになっている。カラー部分145は整合した孔274、174を貫通する本体部分によって延長されている。この本体部分には支持リングを越えた自由端部にヘッドを有する。このヘッドはリング72に接触し、ピボットピン45によるリベット締めによりリング72をハブ18に固定するようにすえ込まれている。このようにリング72は内側ハブ18に一致されている。変形例ではこのリング72はピボットピン45の別個の締結手段によりハブ18に一致される。
プレート14に向いたウェブ部分180はプレート14に向いたプレート16の横方向面とほぼ同じ平面内にある。内側ハブ18に形成されたキャビティ9によりプレート16の厚みの範囲内にトルク制限器19は一般に取り付けられ、これによりハブ18の部分184の冷却およびロールベアリング8の冷却が促進されている。
【0065】
ピボットピン45のアップセットされたヘッドも反作用プレート16の厚みのほぼ範囲内にある。溝10の大部分は内側ハブ18によって境界が定められ、摩擦リング280によって形成された側方フランクを有し、摩擦リング280はウェブ部分180、従ってハブ18から離間してりう。前記リング280は内側ラグ272およびノッチ185によりハブ18に共に結合された状態で、ウェブ部分180に対して軸方向に変位できるようになっている。摩擦リング280はバッキング要素71を囲み、この摩擦リング280と支持リング72との間に放射状に弾性手段70が位置する。
【0066】
従って、リング部分160の軸方向位置はウェブ部分180の厚みに応じて決まる。本ケースでは弾性構造体18は径方向の長さを極めて長くすることができ、本発明によれば当接要素271を含むようにハブ18は中空になっていることが理解できよう。
バッキング要素71および当接要素271は当然、例えばスロットによって分割された分割形状とすることができる。摩擦リング280とリング72とは環状セクターに分割してもよい。この場合、摩擦リング280の各セクターは少なくとも1つのラグ272を含む。別の変形例ではバッキング要素71および当接要素271は例えば溶接によりリング72およびリング280にそれぞれ取り付けられる。
【0067】
本発明によれば、所定の軸方向のサイズにおいて、一方のリング部分160と他方のフランクおよび溝10のベースとの間にコーティングおよび/または摩擦ライナーを挟持できる。他の図面についても同じことが当てはまる。このように、摩擦コーティングおよび/または摩擦ライナーの摩擦係数を増すことができるので、大きいトルクを伝達することが可能である。知られているように、自動車の内燃エンジンの始動および停止時に、トルク制限器はデュアル質量部材のダンピングフライホイールの部品を保護するように働く。共振周波数が通過するこれら条件では、内側ハブ18に対する反作用プレート16の相対的回転運動を行うことが可能である。
【0068】
自動車が移動する際に反作用プレート16と内側ハブ18との間には相対的運動は生じない。これら効果のいずれも、溝10内のリング部分160にかかるグリップ力を決定する軸方向に作用する弾性手段70によって制御される。
上記フランス国特許出願第98 09638号明細書の図5の実施例に記載されているように、デュアル質量部材ダンピングフライホイールに関連する電機装置が設けられている場合、トルク制限器は良好に作動することが理解できよう。この理由は一次フライホイール12がトルク制限器の作用を快適に克服できるように、一次フライホイール12の慣性が大きくなっているからである。
【0069】
図1は摩擦ディスクのハブが第1ハブ6内に延びている場合に、エンジンの出力シャフト100とギアボックスの入力シャフト101を示す。
スプリング24、25は当然ながらピボットピン44、45に関節接続された引っ張り部材を備えた張力スプリングに置換することができる。
例えばピボットピン44、45にターミナルループが取り付けられた螺旋スプリングを設けてもよい。
【0070】
いずれのケースでも、横方向要素14と一次フライホイールに回転自在に取り付けられた内側ハブ18との間で弾性部材24、25が作動する。
ボールベアリング8の高さでも摩擦手段46は作動できる。
【0071】
リング部分160は、例えば取り付け場所で鋳造することにより、またはシーム加工することにより、反作用プレート16に取り付けてもよい。このリング部分160は例えば一部がプレート16内に封入されており、従ってプレート内に進入する外側延長部を有する。この延長部には係止を改善するために孔および/または突起要素を形成することが好ましい。鋳造作業を行う間、プレート16の材料は孔に進入し、および/または突出要素のまわりに包まれている。いずれのケースにおいても、トルク制限器19のプレート16に対して固定されたリング部分160は、反作用プレート16の内周部と内側ハブ18の外周部との間で作動し、摩擦面17の径方向内側に延び、摩擦面17は伝達システムの入力部材101に係脱自在に共に回転するように結合されるようになっている。図2は取り付け場所で鋳造によって取り付けられるかかるリング部分を破線で示している。
【0072】
同様に、例えば溶接、現場での鋳造、またはシーム加工によりウェブ部分280を内側ハブ18の主要部分184に支持し、締結し、特にキャビティ9の形成を容易にするようにできる。
従って、取り付けられたリング160または取り付けられたウェブ180をプレート16およびハブ180と異なる材料とすることができ、よってこれらを2材料部品とすることができる。リング160またはウェブ180を別個の部品として取り付けたことにより、これら部品の厚みを薄くし、よってトルク制限器の軸方向全体の寸法を縮小することができる。
【0073】
リング160は鋳造品よりも短時間には摩耗しない鋼鉄または他の材料から製造できる。この材料は改善された摩耗係数を有する材料でもよい。任意のタイプのトルク制限器に適用できるこのような構造により、ハブとリングとが同じように摩耗する間、特にリングでの摩耗が低減される。一部の変形例ではリング160またはウェブ180は金属製とされる。リング160またはウェブ180は一実施例では耐摩耗性コーティングでカバーされたプレス加工された金属プレートから製造される。これら部品は例えば一部を焼き戻しするか、またはニッケルまたはモリブデンの層でコーティングされる。
【0074】
リング72はバッキング要素71のための支持部材となっている。スタンピングまたは曲げ加工によりこのリング72に換気用フィンを形成してもよい。
環状溝10内にリング160を良好に挟み、かつグリップするために、当接要素271と内側ハブ18との間に軸方向の間隙が設けられている。
換気手段を形成するためにウェブ180のキャビティ9の領域に孔を開け、換気を改善すると共に、トルク制限器19およびベアリング手段8の冷却を良好にすることができる。次に、ウェブ180内の孔をハブ18の中空部まで開口する。
【0075】
図面において、当接要素271およびバッキング要素71は横方向に向き、互いに平行となっている。別の変形例では、これら当接要素271とバッキング横方向71を特にフランク161、281が傾斜する場合に傾斜させてもよい。
このような記載および図面から、弾性手段70と、当接要素271と、バッキング要素71とが溝10の径方向内側、従って、反作用プレート16の径方向内側に位置することが明らかとなろう。
【0076】
ピン147はバッキング要素71の支持部材72を締結するための締結部材45の突出要素の形態をしている。
図中、反作用プレート16は一定の厚みを有し、そのリング部分160は薄くされた厚みとなっている。
別の変形例ではプレートの厚み餌を一定としなくてもよい。トルク制限器およびハブの冷却を促進するために、例えばリング72の接合ゾーン73内に孔を設けてもよい。これら孔はトルク制限器の領域内に取り付けられた換気手段の一部である。
【0077】
キャビティ9の内側ラジアルエッジは摩擦リング280をセンタリングするように働くことができ、摩擦リング280は当接要素271から径方向内側に延びている。このことは、摩擦リングが切頭円錐形となっている場合に適当である。オイルが軸線X−Xからリークし、摩擦面17を汚染しないようにするデフレクタを形成するように、接合ゾーンをプレス加工してもよいことが理解できよう。
当然ながら、溝のベースは内側ハブによって構成する代わりに、当然ながら図5から判るように、摩擦リング280によって構成してもよく、これにより図2のスリーブ部分182を省略し、よって径方向のサイズを縮小できるようになる。換言すれば、同じ内径でベルビーユリング70のサイズを増加することが可能である。
【0078】
別の変形例では、リング部分160の内径を縮小できるだけでなく、反作用プレート16の摩擦面17の内径も縮小できる。この変形例では反作用プレート16は内側ハブ18のウェブ部分180の外周部によってセンタリングされ、この内側ハブ18の形状はスリーブ部分を有しないので簡略化されている。
この目的のために、反作用プレート16は軸方向に向いた環状表面164を有し、この環状表面は一次フライホイール12に向いたプレート16の側面163をリング部分160の面161の外周部に接合するようになっている。ウェブ部分180の面181と摩擦協働するようになっているのは、この面161である。従って、表面164はウェブ部分180の外周部と密に接触するので、プレート16の内周部の厚みが変わる部分に形成されており、リング部分160を構成している。この場合、面161と181との接触から生じる破片を排出する問題がある。その理由は、図1〜4で生じることと対照的に、表面164がかかる破片の排出を阻止するからである。
【0079】
この問題を干渉するため、ウェブ180にはウェブ180の外周部に開口するノッチ269が形成されている。これらノッチ269は、例えば半月状となっている。従って、ハブ18はリング部分160の径方向内側に厚みが縮小されており、ウェブ部分180により摩擦リング280の当接要素271を収容するよう、リング部分160の径方向内側にキャビティ9を構成している。この当接要素271は摩擦リング280に対して傾斜部分273によって接合されている。傾斜部分273はウェブ部分180とリング280によって構成される溝のベースを構成する。このベース273はリング部分160をセンタリングするようには働かない。
【0080】
この変形例では、摩擦リング280と一体的な当接要素271がバッキング要素71と一体的なリング79に、共に回転するように結合されている。
この目的のために、図1〜4に示されるように、当接要素271はリング72をバッキング要素71に接合する接合ゾーン73に形成された関連する孔285を貫通する少なくとも1つのラグ272として径方向内側に延びている。この接合ゾーン73はほぼ軸方向に向き、一次フライホイールから離間すう方向に延びている。好ましい変形例では、少なくとも2つのラグ272および2つの関連する孔285が設けられており、これらは互いに径方向に対向し、ラグ272は孔285内の軸方向の間隙と係合している。
【0081】
従って、当然ながら図6から判るように、すべての組み合わせが可能である。摩擦リング208は図5のようにウェブ部分180により反作用プレート16のセンタリングを行いながら、図1〜4に示されるように、ハブ18のノッチ185に係合する少なくとも1つのラグ272を含むことができる。
別の変形例(図7)では、図5の孔285はプレス加工によって取り除いた中空部分385に置換されている。この中空部分385は、例えばU字形であり、接合ゾーン73内に形成されており、これらプレス加工によって取り除かれた部分にラグ272が進入し、リング280を軸方向に移動できるようにしながら、歯部18に共に回転できるように結合している
【0082】
図5〜7において、ハブの外周部は厚みが薄くされており、キャビティ9を構成している。ウェブ部分180はリング部分160と共にこのキャビティ9を構成しており、このキャビティ9は一次フライホイール12と反対方向に、軸方向に開口している。
ウェブ部分180はキャビティ9のベースを構成し、このキャビティはすべての図面においてバッキング要素71によって境界が定められており、バッキング要素はキャビティ9の開口部に対して高さが低くなっている。
別の変形例では、バッキング要素71と接合ゾーン73とはハブ18と一体的にされたモノブロックに形成することができる。この目的のために、反作用プレート16は図5〜7のようにウェブ部分180によってセンタリングされることが好ましい。軸方向に作用する弾性手段は、キャビティ9内に取り付けるための開口した波形ワッシャーから構成することが好ましく、このワッシャーにフランス国特許公開第2747441号公報に記載されているようなタイプのリングを使用することも可能である。
【0083】
キャビティ9内の斜め部に当接要素271を取り付け、1つのラグ272しか設けないことが好ましい。
トルク制限器の厚みを薄くしたことにより、デュアル質量部材ダンピングフライホイールの厚みを縮小することが可能となっている。このフライホイールはクラッチ機構と連動でき、クラッチ機構は上記のように、軸線X’Xを中心として回転自在は環状カバープレート90と、例えば軸方向弾性タング92によってカバープレート90に共に回転するように固定されており、カバープレートに対して軸方向に移動自在な圧力プレート91とを含み(図7参照)、タング92はそれ自身公知の態様で接線方向に向いており、両端の一方が圧力プレート91に固定されており、他端部がカバープレート90に固定されている。圧力プレート91とカバープレート90との間にはダイヤフラム93が挟持されており、圧力プレートに軸方向のスラスト力を加え、圧力プレート91と反作用プレート16との間に軸方向に、クラッチ摩擦ディスクとも称される摩擦ディスク87をグリップするようになっている。このダイヤフラム93はフッキング手段94によってカバープレート90に傾斜して変位できるように取り付けられている。
【0084】
フッキング手段94は不連続であり、カバープレート90およびダイヤフラム93の上で圧力プレート91に向いて突出している。圧力プレート91は貫通孔95を有し、これら貫通孔はこれら貫通孔に少なくとも一部が進入しているフッキング手段94と軸方向に整合している。こうしてダイヤフラム93はカバープレート90に当接する。カバープレート90は中空であり、本例では全体に中空の皿状となっている。より詳細は、フッキング手段94はカバープレート90の中心に孔が開けられたベースによって支持されている。
貫通孔95は反作用プレート16の摩擦面17に向いた状態で、圧力プレート91の一面で開口している。従って、圧力プレート91のこの面は摩擦面97となっている。
【0085】
圧力プレート貫通孔95を有する圧力プレート91は補強リングとも称される内部補強リング98によって補強されており、補強リング98は本例では圧力プレート91と一体に形成されている。このリングは取り付け場所での鋳造、シーム加工などによりリング部分160と同じように圧力プレート91に取り付けることができる。本例における孔95はダイヤフラム93に向かってフレア状となっている。本例では孔95はほぼ切頭円錐形となっており、大きい方の端部はダイヤフラム93と同じ側に位置する。
ダイヤフラム93をカバープレートのベースに取り付けるためのフッキング手段94は、スタンピング加工および曲げ加工により形成されたカバープレート90から突出するラグ99を含む。これらラグの自由端はアセンブリの軸線X−Xから離間するよう径方向に曲げられている。これららぐ99はセンタリングされた切頭円錐形クラウン84を支持しており、このクラウン84は本例ではカバープレート90のベース86でスタンプ加工により形成された一次当接部85に対向する、ダイヤフラム93に対する二次当接部となっている。
【0086】
これらラグ99はダイヤフラム、より詳細にはダイヤフラム内の拡大された開口部を貫通している。より詳細についてはフランス国特許公開第2585424号公報を参照されたい。
別の変形例では、フッキング手段はフランス国特許公開第2456877号公報の図7〜14に記載されているものと同じタイプでよく、貫通孔95に係合するショートバーまたはクラウンを含む。これら孔95は曲げられた広報端部を有するラグ99の形状と良好に結合している。摩擦ディスク87はハブ187を有し、このハブ187には本例ではリベット締めにより金属支持体88が固定されており、この支持体88は、これら支持体の面の各々に固定された摩擦ライナー89を支持しており、これら摩擦ライナー89は反作用プレート16の摩擦面と圧力プレート91の摩擦面との間にグリップされるようになっている。ハブ187は一次フライホイール12のハブ6内に進入しており、このハブ6はラジアルプレート14にリベット締めされている。ハブ87はプレート部分287を含み、このプレート部分の横断面は波形をしており、トルク制限器19を回避するようになっている。支持体88は内周部が二次フライホイール13から離間する方向に軸方向にずれており、トルク制限器のための間隙を提供するようになっている。ダイヤフラムのフィンガーも波形であり、プレート部分287にできるだけ接近し、補強リング98との干渉を回避するようになっている。
【0087】
クラッチ解除装置は軸方向の寸法を縮小するように、国際公開第WO98/13613号公報に記載されているように、同軸タイプの液圧制御されたクラッチ解除ベアリング200を含む。従って、クラッチ解除ベアリング200はピストン201に固定されており、ピストン201は盲キャビティ202内で軸方向にスライド運動できるように取り付けられている。この盲キャビティ202はエンドプレート、本例ではナット205により本体203にシールされた状態に固定されたガイドチューブ204を囲む外側本体203によって構成されている。チューブ204のエンドプレートはほぼ横方向に向き、キャビティ202のベースを構成している。ギアボックスの入力シャフトはガイドチューブ204を貫通し、ガイドチューブ204のほうが本体203よりも軸方向に長くなっており、よってピストン201を軸方向にガイドするようになっている。本体203は自動車の固定部品、例えばギアボックスのケーシングに固定されるようになっている。
【0088】
ピストンは後端部にリングシールを有し、前端部にワイピングシールを有する(これらは図7では符号が付けられていない)。
本体203において、油圧発生器に接続されたキャビティ202のための供給入口206が形成されている。この入口はキャビティ202のベース内に開口し、保護ベローズ(番号なし)によって囲まれた負荷スプリングを設けられている。この負荷スプリングは本体203のショルダーに当接し、クラッチ解除ベアリング200を構成するボールベアリングの非回転リングに作用する。このロールベアリングの回転リングは本例ではスラストモードにおいてダイヤフラム93のフィンガーの内端部に作用するように構成されている。図中、回転するのはベアリング200の外側リングであり、この外側リングは互いに平行であり、かつ互いに軸方向にずれた2つの横方向フランジ208、209を有する。これらフランジはベアリングのボールを受けるように構成された環状部分210により共に軸方向に接合されている。フランジ208、209は部分210の各軸方向端部にてこの部分210の両側で横方向に延びている。
【0089】
こうして所定のクラッチに異なるサイズの2つのダイヤフラムを設けることができる。これらダイヤフラムのフィンガーはそれらの端部を介し、図7に示されているように、フランジ208または一部が破線で示されているフランジ209のいずれかと協働できる。このことはプレート部分287により近い方のフランジ209が凹状部分288と対向するように配置されており、凹状部分288がハブプレート部分287の横方向に向いた外周部をハブ187に接合しているために可能となっている。
【0090】
ロールベアリングの非回転リングの横方向フランジ290、本ケースでは内側リングを軸方向に作用する弾性リング289がピストン201に接合しており、このリングは前記フランジに外周部が係合するベルビーユリング状をした部分を有する。ベルビーユリングはその内周部にフック状の自由端を備えた、軸方向に向いたラグ291を有し、このラグの各々はピストンの厚み内に形成された関連する盲軸方向スロット(番号なし)と係合する。このスロットは関連するラグのフックが貫通できるよう、ラグよりも広くなっている。軸方向スロットのベース内に開口する傾斜するスロットにより、ピストンの外周に軸方向スロットが接合されている。このように、スロットの交差点には、当該ラグのフックがかけられる突出要素(符号なし)が形成されている。従って、リング289はピストンにスナップ嵌合することにより盲状に取り付けられる。キャビティを減圧すると、ライナー89はプレート16と91との間にグリップされてクラッチが係合する。クラッチ解除ベアリング100はキャビティ202に接続された圧力発生器からキャビティ202を加圧する受圧器の一部となっており、よってクラッチ解放ベアリング200は図7内で左側に変位され、一次および二次当接部を中心としてダイヤフラムを枢動させる。こうしてライナー89は解放される。従って、図7の上部にはクラッチは係合が解除された位置(ライナー89はフリー状態)に示されており、一方、図7の下方部分にはライナー90がグリップされた状態に示されている。キャビティ202が減圧されると、予備負荷スプリングを圧縮するダイヤフラムによってかかる復帰力により、ピストン201は元の位置へ復帰する。これらはいずれも当業者に周知のことであり、より詳細については上記国際公開第WO98/13613号を参照されたい。このアセンブリはコンパクトになっていることが理解できよう。
【0091】
図7では、プレート部分14はその外周部にて質量部材140を支持しており、次にこの支持して自身がリング124と共にピボットピン44およびスタータークラウン23を支持している。一次フライホイールのハブ6はプレート部分14の内周部にリベット締めされている。
【0092】
質量部材140はプレート部分14が簡略化されるように摩擦手段146のための軸方向溝を内周部に有する。当然ながら液圧制御は他の形態をとり得る。例えばキャビティをガイドチューブのみから構成してもよい。
当然ながらすべての組み合わせも可能になる。従って、図1〜4において、反作用プレート16は図5〜7のようにウェブ部分180でセンタリングできるので、スリーブ部分182は必ずしも反作用プレート16をセンタリングするようには作用しない。
いずれのケースでも、当接要素271を摩擦リングに接合する接合部分173は少なくとも一部がキャビティ9内に収容される。
【0093】
いずれの図面においても、バッキング要素71と内側ハブ18との間、より詳細にはバッキング要素71と内側ハブのウェブ部分180との間には摩擦リング280をグリップするための軸方向の間隙が存在する。
図7において、孔20に軸方向に位置するよう、ハブプレート287およびダイヤフラム93内に孔を形成し、ネジヘッド21にアクセスし、デュアル質量部材ダンピングフライホイールと、自動車のエンジンのクランクシャフトに取り付けられたダイヤフラムおよびカバープレートを備えた摩擦クラッチを含むモジュールを形成することが可能となっている。
【0094】
簡潔にするため、反作用プレート16にカバープレート90を締結するネジは図1に示されているので、これらネジは図示していない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるデュアル質量部材ダンピングフライホイールの軸方向横断面図である。
【図2】 図1の下方部分におけるトルク制限器の拡大図である。
【図3】 デュアル質量部材ダンピングフライホイールの弾性部材を示す、詳細部分横断面図である。
【図4】 二次フライホイールのハブを示す、図1における矢印4の方向に見た図である。
【図5】 第2実施例におけるデュアル質量部材ダンピングフライホイールの軸方向部分横断面図である。
【図6】 第3実施例の、図5に類似した図である。
【図7】 第4実施例の、図1に類似した図である。
【符号の説明】
10 環状溝
12 一次フライホイール
13 二次フライホイール
14 横方向要素
16 反作用プレート
17 摩擦面
18 内側ハブ
19 トルク制限器
24、25 弾性部材
71 バッキング要素
72 支持部材
100 内燃エンジン
101 入力部材
160 リング部分
181 第1フランク
183、283 ベース
271 当接要素
280 摩擦リング
281 第2フランク

Claims (41)

  1. 内燃エンジン(100)に共に回転するように結合されるようになっている横方向要素(14)を有する一次フライホイール(12)と、まず第1に、共に回転するように伝達システムの入力部材(101)に解放自在に結合されるようになっている摩擦面(17)を備えた反作用プレート(16)を含み、第2に、該反作用プレート(16)によって囲まれ、一次フライホイール(12)に回転自在に取り付けられた内側ハブ(18)を備えた二次フライホイール(13)とを備え、一次フライホイール(12)の横方向要素(14)と二次フライホイール(13)の内側ハブ(18)との間に作動的に挟持されており、反作用プレート(16)と内側ハブ(18)との間にトルク制限器(19)が作動的に挟持されており、トルク制限器(19)に軸方向に作用する弾性手段(70)が設けられており、このトルク制限器(19)は第1に反作用プレート(16)に対して固定され、反作用プレート(16)の摩擦面(17)の径方向内側に延びるリング部分(160)と、前記リング部分(160)を受けるための環状溝(10)とを含み、前記溝が内側ハブ(18)に対して固定された第1フランク(181)と、内側ハブ(18)と共に回転自在な摩擦リング(280)の一部となっている第2フランク(281)と、ベース(183、283)とによって境界が定められた、特に自動車用の、伝達システムの入力部材(101)に対し、共に回転するよう、内燃エンジン(100)を結合するためのデュアル質量部材ダンピングフライホイールであって、
    内側ハブ(18)が反作用プレート(16)の内側リング部分(160)の径方向内側にキャビティの境界を定め、キャビティ(9)内部で少なくとも1つの当接要素(271)を取り付けるように構成されており、前記取り付け要素(271)が摩擦リング(280)に対して固定されており、摩擦リング(280)に対して一次フライホイール(12)に向かって軸方向にずれており、反作用プレート(16)の内側リング部分(160)の径方向内側にて、軸方向に作用する弾性手段(70)が当接要素(271)に当接すると共に、内側ハブ(18)に固定された支持部材(72)に固定された少なくとも1つのバッキング要素(71)に当接し、よって溝(10)のフランク(181、281)の間にリング部分(160)をグリップするようになっていることを特徴とする、デュアル質量部材ダンピングフライホイール。
  2. 軸方向に作用する弾性手段(70)の少なくとも一部がキャビティ(9)内に収容されていることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  3. キャビティ(9)が一次フライホイール(12)と反対に軸方向に開口し、少なくとも一部がキャビティ(9)内に収容されている接合部分(173)を介し、摩擦リング(280)に当接要素(271)が接合されていることを特徴とする、請求項2記載のデュアル質量部材フライホイール。
  4. キャビティ(9)の横方向の境界がウェブ部分によって定められており、このウェブ部分は内側ハブ(18)に固定され、内側ハブ(18)の外周部まで延びており、よって溝(10)の第1フランク(181)を構成することを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  5. 内側ハブ(18)が凹状とされ、一次フライホイール(12)と反対に軸方向に開口し、当接要素(271)を取り付けるように働くキャビティ(9)を形成するようになっていることを特徴とする、請求項4記載のデュアル質量部材フライホイール。
  6. 内側ハブ(18)に対して固定され、キャビティ(9)の径方向外側の境界を定める軸方向に向いたスリーブ部分(182)によって溝(10)のベース(182)が構成され、よってウェブ部分(180)がスリーブ部分(182)の両側で横方向に延びることを特徴とする、請求項5記載の、デュアル質量部材フライホイール。
  7. スリーブ部分(182)の内周部が摩擦リング(280)をセンタリングするよう働くことを特徴とする、請求項6記載のデュアル質量部材フライホイール。
  8. スリーブ部分(182)により外周部がセンタリングされる軸方向に向いた環状部分(173)により、当接要素(271)に摩擦リング(280)が接合されていることを特徴とする、請求項7記載のデュアル質量部材フライホイール。
  9. スリーブ部分(182)が反作用プレート(18)の内側リング部分(160)をセンタリングするように働くことを特徴とする、請求項7記載のデュアル質量部材フライホイール。
  10. 内側ハブ(18)に固定されたウェブ部分(180)の外周部が反作用プレート(16)にセンタリングするように働くことを特徴とする、請求項4記載のデュアル質量部材フライホイール。
  11. ウェブ部分(180)の外周部が反作用プレート(16)の軸方向に向いた環状部分(164)に密に接触し、この環状部分(160)が一次フライホイール(12)に向いた反作用プレート(16)の内側リング部分の面(161)の外周部に、一次フライホイール(12)に向いた反作用プレート(16)の側面(163)を接合することを特徴とする、請求項10記載のデュアル質量部材フライホイール。
  12. 内側ハブ(18)に対して固定されたウェブ部分(180)が外周部で開口するノッチ(269)を有することを特徴とする、請求項10記載のデュアル質量部材フライホイール。
  13. 当接要素(271)が少なくとも1つの横方向接続ラグ(272)によって径方向内側に延びており、この接続ラグ(272)が嵌合協働により内側ハブ(18)に共に回転するように、当接要素(71)を結合するよう、内側ハブ(18)のラジアルノッチ(185)に相補的に係合していることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  14. ノッチ(185)が横長であり、キャビティ(9)を径方向内側に延長しており、ノッチ(185)がほぼ横方向に向いたベース(186)を有することを特徴とする、請求項13記載のデュアル質量部材フライホイール。
  15. ノッチ(185)のベース(186)と横方向ラグ(272)との間に軸方向の間隙が存在することを特徴とする、請求項14記載のデュアル質量部材フライホイール。
  16. 当接要素(271)が少なくとも1つの接続ラグ(272)によって内側に延びており、この当接要素をバッキング要素(71)との嵌合協働によって共に回転できるように結合するようになっていることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  17. 支持部材(72)が接合ゾーン(73)を介し、バッキング要素(71)に接合されたリング(72)から成り、接続ラグ(72)と接合ゾーン(73)との間に嵌合カップリングが挟持されていることを特徴とする、請求項16記載のデュアル質量部材フライホイール。
  18. 接合ゾーン(73)が接続ラグ(272)が係合する孔(285)を有することを特徴とする、請求項17記載のデュアル質量部材フライホイール。
  19. 接合ゾーン(73)がプレス加工で中空とした要素(385)を有し、この中空要素に接続ラグ(272)が進入していることを特徴とする、請求項18記載のデュアル質量部材フライホイール。
  20. 当接要素(271)と内側ハブ(18)との間に軸方向の間隙が存在することを特徴とする、請求項19記載のデュアル質量部材フライホイール。
  21. 当接要素(271)は摩擦リング(280)と一体的であることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  22. 摩擦リング(280)がフリー状態で傾斜していることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  23. 当接要素(271)がバッキング要素(71)に対し一次フライホイール(12)に向かって軸方向にずれていることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  24. 一次フライホイール(12)と離間するよう、バッキング要素(71)が内側ハブ(18)の外側に軸方向に延びていることを特徴とする、請求項23記載のデュアル質量部材フライホイール。
  25. バッキング要素(71)および当接要素(271)とがほぼ横方向を向いていることを特徴とする、請求項23記載のデュアル質量部材フライホイール。
  26. 摩擦リング(280)と支持部材(72)との間に軸方向に作用する弾性手段(70)が放射状に位置することを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  27. 軸方向に作用する弾性手段(70)がベルビーユリングを含むことを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  28. 軸方向に作用する弾性手段(70)がその外周部にて当接要素(271)に当接し、内周部にてバッキング要素(71)に当接し、よって当接要素(271)がバッキング要素(71)に対して径方向にずれていることを特徴とする、請求項27記載のデュアル質量部材フライホイール。
  29. 軸方向に作用する弾性手段(70)が波形の弾性手段から成り、当接要素(271)およびバッキング要素(71)がほぼ同じ平均半径に位置することを特徴とする、請求項28記載のデュアル質量部材フライホイール。
  30. 摩擦リング(280)の平均半径が摩擦リング(148)の平均半径にほぼ等しく、摩擦リング(148)が一次フライホイール(12)の横方向要素(14)に支持され、軸方向に作用する摩擦手段(46)の一部を構成し、この摩擦手段が前記横方向要素(14)と内側ハブ(18)との間に作動的に挟持されていることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  31. 摩擦手段(280)がバッキング要素(71)を囲み、一方摩擦リング(148)が円周方向の間隙をもって制御リング(146)を囲み、このリング(146)が横方向要素によって支持されており、バッキング要素(71)の支持部材(72)を内側ハブに締結する部材(45)の軸方向突出要素によって共に回転するように駆動されることを特徴とする、請求項30記載のデュアル質量部材フライホイール。
  32. 締結部材(45)が横方向要素(14)に関節接続された弾性部材(24、25)のためのピボットピンであることを特徴とする、請求項31記載のデュアル質量部材フライホイール。
  33. 弾性部材(24、25)が弾性ダンピング手段(15)の一部であり、この弾性ダンピング手段(15)の各々が、第1に少なくとも1つの弾性部材(24、25)を収容するためのケーシング(26)に固定され、一次フライホイールによって支持された第2枢動ピン(44)に取り付けられた第1関節接続部材(29)を含む第1サブアセンブリ(27)と、第2に当接要素(38)を貫通し、内側ハブ(18)に固定された枢動ピン(45)に関節接続された第2関節接続ヘッド(34)を支持するロッド32に固定されたピストン(37)を含む第2サブアセンブリ(30)とを備え、ピストン(37)と当接要素(38)との間で弾性部材が作用することを特徴とする、請求項32記載のデュアル質量部材フライホイール。
  34. トルク制限器(19)が反作用プレート(16)のほぼ厚み内に取り付けられており、バッキング要素(71)が摩擦リング(280)とほぼ同じ横方向平面にあることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  35. 支持部材(72)を締結するよう内側ハブに形成された孔(274)の径方向外側に配置された嵌合カップリングにより、当接要素(271)が内側ハブ(18)に共に回転するように結合されており、前記孔が横方向要素(14)の締結ネジ(21)を内燃エンジンのクランクシャフト(100)に締め付けるための少なくとも1つの工具を通過させるための通過孔(20)の径方向外側に配置されていることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  36. 換気手段がトルク制限器(19)の領域内に設けられていることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  37. 換気手段が内側ハブ(18)内に形成され、この内側ハブ(18)の中空部に開口する孔を含むことを特徴とする、請求項36記載のデュアル質量部材フライホイール。
  38. 反作用プレート(16)のリング部分(160)が前記反作用プレートに取り付けられた部材であることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  39. 第1フランク(181)および第2フランク(281)の少なくとも一方が切頭円錐形であることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  40. リング部分(160)と溝(10)のフランクとの間に摩擦コーティングおよび/または摩擦ライナーが作動的に挟持されていることを特徴とする、請求項1記載のデュアル質量部材フライホイール。
  41. リング部分(160)と溝(10)のベースとの間に摩擦コーティングおよび/または摩擦ライナーが作動的に挟持されていることを特徴とする、請求項9記載のデュアル質量部材フライホイール。
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