JP4504782B2 - エコー消去方法、この方法を実施する装置、プログラムおよびその記録媒体 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば多チャネル音響再生系を有する通信会議システムに適用され、ハウリングの原因及び聴覚上の障害となる音響エコーを消去する多チャネル反響消去方法、その装置、そのプログラム及びその記録媒体に関するものである。
近年のディジタルネットワークの大容量化により、複数の人が容易に参加でき、より自然な通話環境を提供できる多チャネル拡声型の通信会議システムが検討されている。このシステムでは、受話音声がスピーカから再生されマイクロホンに収音されて音響エコーが生じ、そのまま送信されると通話の障害や不快感などの問題が生じる。さらにスピーカ再生信号の信号パワーよりも音響エコー信号の信号パワーが大きくなる場合には、音響エコーがハウリングを引き起こして通話を不可能にしてしまう。快適な通話環境を実現するにはスピーカからマイクロホンへの音響的回り込みに対応する信号成分を、マイクロホン収音信号から消去する音響エコーキャンセラが必要となる。
M(≧2)チャネルの再生系とN(≧1)チャネルの収音系とで構成される通信会議システムは、図1に示すような構成により音響エコーの消去を行う。すなわち各受話端子1(m=1,…,M)からの受話信号は各スピーカ2(m=1,…,M)で音響信号として再生され、各M個の音響エコー経路を経て各マイクロホン3(n=1,…,N)に回り込む。受話側の全Mチャネルの受話端子1(m=1,…,M)と、Nチャネル送話側の送話端子5(n=1,…,N)それぞれとの間にMチャネルエコーキャンセル部6(n=1,…,N)を接続して音響エコーを消去する。図1の構成は、図2のM入力1出力のエコーキャンセル部をN個並列に並べた構成になっている。
Mチャネルエコーキャンセル部6の内部では、多チャネル受話信号から予測エコー信号が生成され、マイクロホン収音信号との差e(k)および受話信号に基づいて収音信号と予測エコー信号の差が小さくなるように予測エコー生成用の適応フィルタ係数が逐次更新される。収音信号に非エコー信号が含まれる状況では、適応フィルタの係数がこの分だけ誤って更新されるので、適応フィルタが発散する危険もある。発散を回避するには適応フィルタの更新量を十分小さくする必要がある。実際には不必要に小さい更新量を選択するか、発散しない程度の大きさの更新量ではあるが非エコー信号の妨害による不正確な更新をある程度の確率で許容することになり、収束速度を低下させてしまう。
この非エコー成分に対して頑健に動作する多チャネルエコー消去法が特開2003−250193号公報(特許文献1)に示されている。この方法と特開2002−223182号公報(特許文献2)で示されている適応フィルタ処理での処理遅延が短いマルチディレイ・フィルタ(以下、MDFと略す。)法とを組み合わせた場合のMチャネルエコーキャンセル部6の構成例を図3に示す。この方法では、残差信号すなわち収音信号と予測エコー信号との差信号に占めるエコー成分の比率を周波数成分ごとに推定し、この比率に応じて周波数成分ごとに適応フィルタ係数の更新を制御する。また、MDF法は、畳み込み処理がより小さいブロック同士のオーバーラップセーブ処理に分割できることを利用する。適応フィルタのタップ長をL、分割数をD(ただしLはDで割り切れる)、L=L/Dとすると、MDF法ではLサンプル毎に畳み込み処理が可能なため、Lサンプル毎に適応信号処理を適用することが可能になる。したがって、ハードウェア等の処理能力にかかわらずアルゴリズム上必ず存在する遅延である処理遅延を1/Dにできる。
予測エコー生成部60では、各再生信号x(k)(m=1,…,M)はLサンプル毎に長さ2Lの信号ベクトルにフレーム化されて周波数領域に変換されて蓄積され、D個のフレームから周波数領域処理を経由して予測エコー信号が生成される。減算部61では、マイクロホン3からの収音信号のフレームと予測エコー信号のフレームとの差がとられる。この残差信号フレームは、TF変換部62を経てエコー成分比率推定部63およびフィルタ係数更新部64に入力される。エコー成分比率推定部63は、周波数成分ごとに残差信号に含まれるエコー成分の比率を推定する。フィルタ係数更新部64は、受話信号と残差信号から周波数成分ごとにフィルタ係数の修正方向を求め、その大きさをエコー成分の比率に応じて制御する。
エコー成分比率推定部63の構成を図4に示す。相関除去部631では、多チャネル再生信号のスペクトルX(j,f),…,X(j,f)から互いに相関のない多チャネルのスペクトルX(j,f),X2(1)(j,f),…,XM(M−1)(j,f)を求める。相関除去部632では、残差信号のスペクトルE(j,f)から第1〜第m−1チャネル再生信号の相関成分を除去したスペクトルE(m―1)(j,f)(m=2,…,M)を求める。コヒーレンス算出部633では、コヒーレンス算出部633で第1チャネル再生信号X(j,f)と残差信号E(j,f)のコヒーレンスγ1y (j,f)を、コヒーレンス算出部633で短時間スペクトルXm(m−1)(j,f)とE(m−1)(j,f)(m=2,…,M)のコヒーレンスγmy(m−1) (j,f)を求める。エコー成分比率算出部634では、次式によりエコー成分比率γ(j,f)を求める。
Figure 0004504782
エコー成分比率推定のフローを図5に示す。
特開2003−250193号公報 特開2002−223182号公報
上記従来法では、適応フィルタのタップ長Lを残響時間にほぼ相当する長さに設定する。残響時間は、通常の部屋では300ms以上になる。仮に、この時間にあわせてフレーム長2Lを取った場合、信号のバッファリングにより生じる遅延(処理遅延)がLサンプルになり、通話系として非常に話しづらくなってしまう。そのため上記従来法では、この遅延を短くするために適応フィルタのタップ長Lよりもフレーム長2Lを短く設定し、エコー成分比率を推定し、適応フィルタ係数の更新量を制御する。
しかし、スピーカから再生されてマイクロホンに収音されるまでに2Lサンプル以上遅延するエコー成分は、非エコー成分として扱われることが問題となる。つまり、フレーム長2Lを、適応フィルタのタップ長Lよりも大幅に短く設定した場合には、非エコー成分とみなされるエコー成分が増大する。その結果、エコー成分比率が小さめに設定されたり、エコー成分の推定値が揺らいだりするために、エコー成分比率の推定性能が劣化し、エコー消去性能が劣化してしまう。
この発明では、残差信号の短時間スペクトルE(j,f)に含まれるエコー成分の比率を、現時点の多チャネル再生信号フレームから求めた短時間スペクトルX(j,f),…,X(j,f)だけでなく、過去の再生信号フレームから求めた短時間スペクトルも一緒に使用して推定する方法を提案する。
この発明では更に、多チャネル再生信号の現時点のフレームと過去のフレームとを、現時点のフレームの第1チャネル再生信号からなる主成分および主成分との相関が除去されたその他のフレームからなる副成分に分け、主成分のエコーが残差信号に占める割合を求め、副成分のエコーが主成分との相関を除去した残差信号に占める割合を求め、これら2つの割合から収音信号に占める多チャネル再生信号のエコー成分比率を推定する方法を提案する。
この方法により、過去の信号フレームをエコー成分比率の推定に取り込むことができ、フレーム長が残響時間よりも大幅に短く設定された場合でもエコー成分比率の推定性能劣化を回避し、エコー消去性能の劣化を防ぐことができる。
以下にこの発明の実施形態を図面を参照しながら説明するが、各図中の対応する部分は同一参照番号を付けて重複説明を省略する。
[第1実施形態]
この発明を図1のようなM(≧2)チャネル再生系とN(≧1)チャネル収音系からなる場合について説明する。上記従来法と同様に、図2のようなM入力1出力のエコーキャンセル部をN個並列に並べることで、Nチャネルの収音系に対応する。この発明では、図3に内部構成を示している図1のMチャネルエコーキャンセル部6を、図6に内部構造が示されているMチャネルエコーキャンセル部7に置き換える。図7には図6中のエコー成分比率推定部73の構成を示す。
以下では、適応フィルタのタップ長をL、分割数をD(ただしLはDで割り切れる)、L=L/D、フレーム長を2Lサンプル、シフト長をLサンプル、フレーム時刻をjとする。フレーム時刻jの信号フレームは、サンプル時刻k=jL−2L+1〜jLの信号サンプルからなる。このときの信号のサンプル時刻kとフレーム時刻jの関係は図12のようになる。また、過去の再生信号フレームから求めたスペクトルとして、1フレーム前の短時間スペクトルX(j−1,f),…,X(j−1,f)を使用する例を説明する。
図6の予測エコー生成部70内のTF変換部701(m=1,…,M)において、各チャネルの時間領域の再生信号x(k)をLサンプル毎に長さ2Lの信号ベクトルにフレーム化し、FFTを使って短時間スペクトルに変換し、フィルタ処理部702に蓄積する。
Figure 0004504782
次にフィルタ処理部702において、次式に示すように蓄積された第mチャネル再生信号の短時間スペクトルX(j,f)と周波数領域の適応フィルタ係数W(j,d,f)を乗算処理し、足し合わせることで、第mスピーカからマイクロホンに回り込む周波数領域の予測エコー信号Y^(j,f)を得る。
Figure 0004504782
この各スピーカからの予測エコー信号Y^(j,f)を足し合わせて周波数領域の予測エコー信号Y^(j,f)を次式のように得る。
Figure 0004504782
FT変換部703において、周波数領域の予測エコーを逆FFTにより時間領域に変換し、時間領域の予測エコーy^(k)を次のように得る。
Figure 0004504782
減算部71では、フレーム化部711において時間領域の収音信号y(k)をフレーム化し、減算器712において予測エコー信号y^(k)のフレームを差し引いて時間領域での残差信号e(k)のフレームを求める。
Figure 0004504782
TF変換部72では、次式のように時間領域の残差信号e(k)のフレームにL個の0を詰めて周波数領域に変換することで周波数領域の残差信号E(j,f)を求める。
Figure 0004504782
エコー成分比率推定部73において以下のステップF1〜F7により、周波数領域の多チャネル再生信号X(j,f)と周波数領域の残差信号E(j,f)から、周波数成分ごとに残差信号に含まれるエコー成分の比率S(j,f)を求める。図8にエコー成分比率S(j,f)を推定するためのフローを示す。
ステップF1
現時点のフレームから求めた多チャネル再生信号の短時間スペクトルX(j,f),…,X(j,f)を図7に示す相関除去部731内の現時点の蓄積部731a1に保存する。
ステップF2
相関除去部731b1では、例えば次式の方法で多チャネル再生信号の短時間スペクトルX(j,f),…,X(j,f)からX(j,f)との相関成分を除去して、スペクトルX2(1)(j,f),…,XM(1)(j,f)を得、多チャネル再生信号スペクトルの副成分の一部とする。
Figure 0004504782
ここで、ε[]は、平均をとることを意味し、平均処理の一例としては、
Figure 0004504782
のように、1フレーム前の処理結果と0〜1の値をとる平滑化定数βを用いる方法がある。
ステップF3
相関除去部731b2において、過去の蓄積部731a2に蓄積された1フレーム前の多チャネル再生信号のスペクトルX(j−1,f),…,X(j−1,f)から、X(j,f)との相関を次のように除去したスペクトルX1(1)(j−1,f),…,XM(1)(j−1,f)を求め、多チャネル再生信号スペクトルの副成分の一部とする。
Figure 0004504782
なお、nフレーム前の短時間スペクトルX(j−n,f),…,X(j−n,f)をエコー成分比率推定に使用する場合にも、同様の計算により得られた結果を多チャネル再生信号スペクトルの副成分の一部とすればよい。
ステップF4
相関除去部732では、現時点のフレームの残差信号の短時間スペクトルE(j,f)からX(j,f)との相関成分を除去したスペクトルE(1)(j,f)を求める。
Figure 0004504782
ステップF5
コヒーレンス算出部733では、多チャネル再生信号スペクトルの主成分である現時点のフレームの第1チャネル再生信号の短時間スペクトルX(j,f)と現時点の残差信号のスペクトルE(j,f)から、次のコヒーレンスを求める。
Figure 0004504782
ステップF6
副成分エコー比率算出部733では、まず相関除去された残差信号スペクトルE(1)(j,f)に含まれるエコー成分E^(1)(j,f)を求める。エコー成分E^(1)(j,f)は、多チャネル再生信号短時間スペクトルの副成分X2(1)(j,f),…,XM(1)(j,f),X1(1)(j−1,f),…,XM(1)(j−1,f)の線形和
Figure 0004504782
のうちで、相関除去された残差信号スペクトルとの誤差
|E(1)(j,f)−E^(1)(j,f)|
が最小となるスペクトルである。この誤差を最小にするスペクトルは、
Figure 0004504782
とし、
Figure 0004504782
により求められる。さらに、次式により副成分のエコー比率を周波数成分ごとに求める。
Figure 0004504782
ステップF7
図7のエコー成分比率算出部734において、ステップF5、F6で求めた各比率から、残差信号スペクトルE(j,f)に占めるエコー成分の比率を求める。
Figure 0004504782
図6のフィルタ更新部74では、まず周波数成分ごとに残差信号E(j,f)と再生信号X(j,f)から、周波数領域の適応フィルタ係数の修正量dW(j,d,f)を求める。次に周波数領域の残差信号の各周波数成分に含まれる残留エコー成分の比率S(j,f)を使用して適応フィルタ係数の修正量dW(j,d,f)の大きさを制御しながら、周波数領域の適応フィルタ係数W(j,d,f)を逐次更新する。具体的には、例えばJia-sien Soo, Khee K. Pang, “Multidelay Block Frequency Domain Adaptive Filter,” IEEE Transactions on Acoustics, Speech, and Signal Processing, Vol.38, No.2, pp.373-376, 1990.の提案と組み合わせ、以下のように修正量dW(j,d,f)および適応フィルタ係数W(j,d,f)を求めることができる。
Figure 0004504782
ただし、d=1,…,D、X (j,f)はX(j,f)の複素共役である。
ここでV (j+1,d,f)は、既に計算済みの適応フィルタ係数W (j,d,f)及び修正量dW (j,d,f)から以下の式で計算される。
Figure 0004504782

ただし、m=1,…,M、d=1,…,D、f=1,…,2L、μは0〜1の値をとるステップサイズ、δは正則化定数である。また、p(j,f)は次式により計算される。
Figure 0004504782
このように適応フィルタ係数W(j,d,f)を処理単位ごとに更新することで、次の処理では更新された適応フィルタ係数が使用できる。
現時点のフレームの処理が終了すると、最後に現時点の蓄積部731a1に蓄積された再生信号情報は過去の蓄積部731a2に転送され、蓄積される。
なお、蓄積部731a内で現時点の蓄積部731a1と過去の蓄積部731a2とを特に区別し、上記のように一連の処理の最後に現時点の蓄積部731a1に蓄積された再生信号情報を過去の蓄積部731a2に転送するのではなく、1つの蓄積部731aに蓄積された情報の中で最新情報を現時点の情報として処理する方法もある。また、図9に示すように処理に利用する現時点の再生信号のスペクトルを、蓄積部から取り出すのではなく、入力された再生信号のスペクトルを直接利用する方法もある。
[第2実施形態]
この発明は、第1実施形態に対してエコー経路推定速度の向上を図ったものであり、図10に全体構成を、図11にMチャネルエコーキャンセル部の構成を示す。
図10の相関変動処理部9(m=1,…,M)では、例えば次式のようにチャネル毎に受話信号u(k)を乱数で振幅変調して元の信号に付加して相互相関が絶えず変動している再生信号x(k)を生成し、各スピーカから再生する。
Figure 0004504782
この相関変動処理がない場合、Mチャネルの受話信号のチャネル間相関が高いために、第mチャネル再生信号と第1チャネルの収音信号の入出力関係から、第mチャネルの真のエコー経路特性が必ず求められるとは限らない。しかし、この相関変動処理を受話信号に適用することにより、Mチャネルのエコー経路特性が確実に推定できる。
図11のMチャネルエコーキャンセル部8では、付加信号成分が受話信号成分よりも強調されたチャネル間相関の小さい信号のベクトルを信号変換部85により生成し、チャネル間相関の大きい再生信号ベクトルの代わりに使用して適応フィルタを更新する。この更新には、例えば特許文献2で提案されている適応アルゴリズムを使用し、そのステップサイズを残差信号に含まれる残留エコー成分の比率S(j,f)で制御する。チャネル間相関の小さい修正ベクトルを使用することで、適応フィルタによるエコー経路の収束速度が向上する。
M入力N出力のエコー消去装置の一般的構成を示す図。 M入力1出力のエコー消去装置の一般的構成を示す図。 従来のMチャネルエコーキャンセル部の構成を示す図。 従来のエコー成分比率推定部の構成を示す図。 従来のエコー成分比率推定のフローを示す図。 第1実施形態のMチャネルエコーキャンセル部の構成を示す図。 第1実施形態のエコー成分比率推定部の構成を示す図。 第1実施形態のエコー成分比率推定のフローを示す図。 第1実施形態のエコー成分比率推定部の変形例の構成を示す図。 第2実施形態のM入力1出力チャネルのエコー消去装置の一般的構成を示す図。 第2実施形態のMチャネルエコーキャンセル部の構成を示す図。 信号のサンプル時刻kとフレーム時刻jの関係を示す図。

Claims (14)

  1. 複数チャネル(Mチャネル)の再生信号から適応フィルタを用いてエコー信号を予測し、少なくとも1チャネルの収音信号の各収音信号から予測したエコー信号を差し引くことでエコー成分を消去する方法において、
    現時点のフレームの第1チャネル再生信号の短時間スペクトルを主成分とし、
    現時点のフレームの第2から第Mチャネルまでの再生信号、及び、少なくとも1フレーム過去の第1から第Mチャネルまでの再生信号について、各々の短時間スペクトルから主成分とした短時間スペクトルとの相関を除去して、副成分を構成する複数の短時間スペクトルを求め、
    主成分のエコーが残差信号の短時間スペクトルに占める割合を求め、
    副成分のエコーが主成分との相関を除去した残差信号の短時間スペクトルに占める割合を求め、
    上記2つの割合から残差信号の短時間スペクトルに占めるエコー成分比率を周波数ごとに推定し、
    周波数ごとに推定された上記エコー成分比率が大きいほど、適応フィルタ係数を修正する量が大きくなるように、対応する周波数の適応フィルタ係数の値を更新する、
    ことを特徴とするエコー消去方法。
  2. 請求項記載の方法において、
    残差信号の短時間スペクトルに占めるエコー成分比率S(f)を、主成分のエコーが残差信号の短時間スペクトルに占める割合γ (f)と副成分のエコーが主成分との相関を除去した残差信号の短時間スペクトルに占める割合γ (f)から、
    Figure 0004504782
    により求めること、
    を特徴とするエコー消去方法。
  3. 請求項記載の方法において、
    主成分との相関が除去された残差信号の短時間スペクトルE(1)(f)に含まれるエコー成分E^(1)(f)を、|E(1)(f)−E^(1)(f)|を最小とする線形和として求め、
    副成分のエコーが主成分との相関を除去した残差信号の短時間スペクトルに占める割合γ (f)を、
    Figure 0004504782
    により求めること、
    を特徴とするエコー消去方法。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の方法において、
    適応フィルタのタップ長よりも短いフレーム長ごとに残差信号の短時間スペクトルに含まれるエコー成分の比率を推定すること、
    を特徴とするエコー消去方法。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の方法において、
    適応フィルタ係数をフレームごとに修正すること、
    を特徴とするエコー消去方法。
  6. 請求項1〜の何れかに記載の方法において、
    再生信号として、受話信号に相関変動処理した受話信号を付加した信号を用い、
    適応フィルタ更新に付加信号成分が受話信号成分よりも強調された信号を使用すること、
    を特徴とするエコー消去方法。
  7. 複数チャネルの再生信号および少なくとも1チャネルの収音信号を受信する手段と、
    エコー信号を予測する適応フィルタと、
    予測したエコー信号を各収音部からの信号から差し引く手段と、
    現時点のフレームの第1チャネル再生信号の短時間スペクトル(主成分)のエコーが、残差信号の短時間スペクトルに占める割合を求める手段と、
    現時点のフレームの第2から第Mチャネルまでの再生信号、及び、少なくとも1フレーム過去の第1から第Mチャネルまでの再生信号について、各々の短時間スペクトルから主成分とした短時間スペクトルとの相関を除去して、副成分を構成する複数の短時間スペクトルを求める手段と、
    副成分のエコーが主成分との相関を除去した残差信号の短時間スペクトルに占める割合を求める手段と、
    上記2つの割合から残差信号の短時間スペクトルに占めるエコー成分比率を周波数ごとに推定する手段と、
    周波数ごとに推定された上記エコー成分比率が大きいほど、適応フィルタ係数を修正する量が大きくなるように、対応する周波数の適応フィルタ係数の値を更新する手段と、
    を備えるエコー消去装置。
  8. 請求項記載の装置において、
    残差信号の短時間スペクトルに占めるエコー成分比率S(f)を推定する手段として、主成分のエコーが残差信号の短時間スペクトルに占める割合γ (f)と副成分のエコーが主成分との相関を除去した残差信号の短時間スペクトルに占める割合γ (f)から、
    Figure 0004504782
    により求める手段、
    を備えるエコー消去装置。
  9. 請求項記載の装置において、
    副成分のエコーが主成分との相関を除去した残差信号の短時間スペクトルに占める割合γ (f)を求める手段として、主成分との相関が除去された残差信号の短時間スペクトルE(1)(f)に含まれるエコー成分E^(1)(f)を、
    |E(1)(f)−E^(1)(f)|
    を最小とする線形和として求め、副成分のエコーが主成分との相関を除去した残差信号の短時間スペクトルに占める割合γ (f)を、
    Figure 0004504782
    により求める手段、
    を備えるエコー消去装置。
  10. 請求項7〜9の何れかに記載の装置において、
    適応フィルタのタップ長よりも短いフレーム長ごとに残差信号の短時間スペクトルに含まれるエコー成分の比率を推定する手段、
    を備えるエコー消去装置。
  11. 請求項7〜10の何れかに記載の装置において、
    適応フィルタ係数をフレームごとに修正する手段、
    を備えるエコー消去装置。
  12. 請求項7〜11の何れかに記載の装置において、
    受話信号の相関を変動処理する相関変動処理部と、
    付加信号成分が受話信号成分よりも強調された信号を生成する信号変換部と、
    を備えるエコー消去装置。
  13. 請求項1〜6の何れかに記載のエコー消去方法をコンピュータにより実行するエコー消去プログラム。
  14. 請求項13に記載のエコー消去プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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