JP4502649B2 - 鋼材建造物の陰極防食方法および該方法に用いる装置 - Google Patents

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本発明は、建造物の外壁、階段、橋梁、あるいは各種工業プラントのタンク類等、大気中に暴露されている鋼材建造物の防食方法およびその装置に関する。より詳細には、微少な直流の防食電流を鋼材に流す外部電源方式を用いる鋼材の防食方法およびその装置を提供する。
大気中に暴露された鋼材建造物は、降雨などによる水と豊富な空気中の酸素との双方に触れるため、きわめて酸化腐食しやすい状況下にある。多くの鋼材建造物は、水および酸素を遮断して腐食を抑制するために、疎水性の塗料を塗布して対処している。しかしながら塗装による防食方法は、塗装ムラやピンホール等の塗装欠陥が発生しやすいこと、あるいは物理的損傷が生じやすいことなど、多くの問題点がある。このような塗装防食の欠陥に対処する方法として、流電陽極方式や外部電源方式の電気防食技術が数多く提案されている。
流電陽極方式は、地中埋設管や海洋船舶などに採用されているが、陽極が消耗する原理的問題点があり、その用途は限定されている。一方、外部電源方式の電気防食技術についても、数多くの考案が成されているが、塗装面に形成される水膜に均一に防食電流を流す流路の確保および過防食を生じさせない電流量の制御が、本技術における共通の課題となり、経済性や簡便性など未解決の問題は多い。
たとえば、前述の防食電流の流路を確保することを目的として、光導電性を有する金属化合物を配合した導電性塗料を既存の疎水性塗料の塗装面上に重層塗装した後、陽極板から防食電流を流す方法が考案されている(特許文献1参照)。このような防食方法は、塗料ならびに塗装工事の費用が割高となり、経済性に難点がある。
また、塗装膜の剥離、損傷などの原因となる過防食を防止する工夫も種々行われている。たとえば、防食電流を流す主陽極に防食電流所要量をモニターするパイロット陽極を併設して、パイロット陽極から読み取られた好適な防食電流量を供給する外部電源防食法が考案されている(特許文献2参照)。このような防食方法は、過防食を防止する点において高い有効性を示すものの、大規模な鋼材建造物に適用する場合には、電気配線が複雑になりコストが割高になるという経済性の問題点を生じる可能性がある。
特開平10−244622号公報 特開平11−286793号公報
本発明は、既に汎用され広く使用されている疎水性(絶縁性)塗料の成分や塗装方法を変えることなく、防食電流の流路を確保し、過防食を生じさせず、かつ経済性の良い鋼材建造物の外部電源防食方法とその装置を提供することを目的とする。
本発明は、交流電流を、適当な一定電圧に調整された直流電流に変換する電源ユニット(以下、一定電圧制御ユニットと呼称)と、別個に陽極板と鋼材建造物の欠陥部間の電気抵抗値に連動して、適当な防食電流が流れるように電圧と電流を自動調節する電圧/電流調整ユニットを内蔵した電極ユニットを設営し、自然環境の変化や塗装欠陥部位の相異に簡便に対応することができる鋼材建造物の電気防食方法およびその装置を提供する。
さらに、本発明では、電極ユニット直下における過防食を防止するために陽極板と鋼材建造物の接着面の間に常設される絶縁性両面接合体に起因する水膜ムラ(すなわち、防食電流の流路のムラ)の問題点を、電極ユニット外周部にディストリビュータ部材を設けて、電極ユニット外周部と鋼材建造物の電極ユニット接着面の外周部とを連結することによって、防食電流を鋼材建造物塗装面に均一に分配通電する高能率な電気防食方法と装置を提供する。
上記のような本発明の方法および装置によって、外部電源方式による鋼材建造物の防食に必要不可欠な機材構成で、信頼性(防食電流の流路の確保ならびに過防食の防止)が高く、かつ経済性の良好である鋼材構造物の電気防食が可能となる。また、本発明の方法及び装置においては、導電性塗料を併用するなどの制約もないので、既存の鋼材建造物に広く適用できる。
図1は、本発明による防食システムの一例を示す。本発明の好ましい実施態様では、交流電流を、適当な一定電圧に調整された直流電流に変換する一定電圧制御ユニット3と、適当な防食電流を供給する電圧/電流調整ユニット5を別個に保有し、電圧/電流調整ユニット5は電極ユニット4に内蔵されている。一定電圧制御ユニット3の陽極は、陽極リード線8によって、電極ユニット4に内蔵される電圧/電流調整ユニット5に接続され、陰極は、陰極リード線によって鋼材建造物1に接続される。本発明の防食システムにおいては、1つの一定電圧制御ユニット3に対して、複数の電極ユニット4を並列に接続して、大面積の防食を行うことが可能である。鋼材建造物を形成するための鋼材1は、水および酸素との接触を防止するための塗装膜2によって塗装されている(以後、塗装膜2で塗装された鋼材1を「被防食体」と称する場合がある)。一般的に、塗装膜2は、疎水性かつ絶縁性の塗料を用いて形成される。電極ユニット4の外周部には、電極ユニット4中の陽極板10および被防食体の表面と接触するように、ディストリビュータ部材6を設けることが好ましい。
図2は、電極ユニット4の被防食体への設営例を示す。電極ユニット4は、被防食体の塗装面2上に設けられる絶縁性両面接合体11と、絶縁性両面接合体11上に設けられる陽極板10と、電圧/電流調整ユニット5とを含む。本発明において、「電圧/電流調整ユニット5が電極ユニット4に内蔵される」とは、陽極板10の任意の位置に電圧/電流調整ユニット5が設けられ、電圧/電流調整ユニット5の出力端が陽極板10と電気的に接続されていることを意味する。好ましくは、電圧/電流調整ユニット5は、図示されたように陽極板10の上に設けられる。周囲からの水分あるいは酸などの侵入による電圧/電流調整ユニット5の破壊ないし損傷を防止するために、保護フタ28をさらに設けてもよい。一定電圧制御ユニット3から延びる陽極リード線8は、電圧/電流調整ユニット5の入力端と電気的に接続されている。ディストリビュータ部材6(図面の明瞭性のために電極ユニット4の一辺に設けられた部分のみを図示している)は、電極ユニット4の周囲に、該鋼材構造物と電極ユニット4との接着面の外周部に位置する塗装面2と陽極板10とを接続し、かつ該外周部の塗装面をシールするように設けられる。
本発明に使用する一定電圧制御ユニット3の回路図の一例を図3に示す。一般に使用されている100〜200Vの交流電源に電源プラグ7を接続し、入力される交流電圧をトランス14にて降圧し、整流回路15で直流に変換する。ここで、過剰電圧または過剰電流による一定電圧制御ユニット3の破壊を防止するために、トランス14の一次側にヒューズ12および/またはバリスタ13を挿入してもよい。本発明の効果を達成する上では、一定電圧制御ユニット3に接続される負荷とは無関係に、一定電圧制御ユニット3の出力電圧を常に一定にすることが肝要であり、そのためにはトランス14の2次側の出力電圧は10〜20V、好ましくは13〜17Vに設定することが好ましい。このような範囲に設定することにより、防食範囲が著しく制限されること、および過防食の危険性が増大することを防止することができる。そして、レギュレータ18でさらに微調整することによって、一定電圧制御ユニット3の出力電圧の一定化を行うことができる。レギュレータ18前後のコンデンサー16,17,19および20は、電圧変動および/または外乱ノイズを抑制・吸収して、出力電圧の一定化を補助するためのものである。なお、コンデンサー17および20として、電解コンデンサーを図示しているが、本発明の方法および装置が用いられる種々の条件を勘案して当業者が容易に変更し得るものである。さらに、一定電圧制御ユニット3の出力部の陽極−陰極間に、発光ダイオード21および抵抗器22を並列に挿入して、一定電圧制御ユニット3の動作を、発光ダイオード21の発光により視覚的に表示することが実用上好ましい。
陽極板10と被防食体の塗装膜2中の欠陥部との間の電気抵抗は、欠陥部の状態、陽極板から欠陥部までの距離、水膜の電導度など様々な要因が絡み合って大きく変化する。その変化に対応した防食電流を低コスト条件下で制御することが、本発明の重要課題であった。定性的には、当該電気抵抗の大きいときには、流れる電流は相対的に少なくなるので高い電圧が必要になり、電気抵抗の小さいときには、過防食を防止するために供給する電圧を低くする必要がある。本発明者らは、鋼材構造物の塗装膜欠陥部と水膜の電気抵抗の相関を追及し好適な電圧/電流条件を見出し、主に制御回路で調整して該好適な電圧/電流条件と達成することによって、高能率な防食システムを確立するに至った。
図4は、本発明に用いる電圧/電流調整ユニット5の一例の回路図である。符号27は、被防食体の上に形成された水膜、塗装膜2の欠陥部、鋼材1、および陰極リード線9を介して、一定電圧制御ユニット3へと帰還する電流経路の電気抵抗を示す。電気抵抗27の変化に対して、トランジスター24、可変シャントレギュレータ25、直流電源32、抵抗器23および26を適切に組合わせることによって、出力電圧および電流を調整する。ここで、直流電源32は、図示されるように電圧/電流調整ユニット5に内蔵される電池(任意の一次電池ないし二次電池)であってもよく、あるいは、外部に別途設けられる独立した定電圧直流電源をリード線で接続してもよい(不図示)。電圧と電流の関係は、右下がりの一次の比例関係、すなわち電圧の上昇に伴って電流が減少する関係に設定される。本発明においては、設定最大電圧時の電流量を0として、(電流/電圧)勾配を−0.3〜−3.0mA/Vにすることが望ましい。このような(電流/電圧)勾配を実現することによって、過防食の危険性を抑制しつつ、高い防食効果を達成することが可能となる。また、海浜地帯(塩害の影響を受ける地域)や積雪地域(凍結防止剤の影響を受ける地域)などのように水膜の電導度が相対的に高くなる地域では、低い(電流/電圧)勾配を実現する制御ユニットを適用して過防食を防止する。塩害や凍結防止剤などの影響を受けない多くの鋼材建造物については、−1.5〜−2.5mA/Vの(電流/電圧)勾配が好ましい。
外部電源方式による電気防食では、陽極部と被防食体欠陥部間に形成される水膜を介して防食電流を流す。この水膜による防食電流の流路は、降雨や霜あるいは大気の湿度などによって形成されるが、連続した水膜層をコントロールすることは極めて難しい。本発明者らは、このような鋼材建造物の電気防食システムにおいて、水膜が最も不均一となる部分を追求した結果、陽極板10と被防食体の接着面の境界部にあることを見出した。
本発明においては、陽極板10としては、白金、チタン、アルミニウム、SUS等の金属材が適用され、この陽極板と被防食体接着面の境界部には、局部的な過防食を防止するために絶縁性両面接合体11を設けている。この絶縁性両面接合体11は疎水性が大きいために、撥水現象が著しく、陽極板10に接触する水膜をムラのあるものとする。そして、防食電流の流路の一部をなす水膜のムラによって、被防食体への防食電流の供給に顕著な分散ムラを生じさせていることが判明した。
本発明においては、電極ユニット4の接着面の外周部と電極ユニット4外周部(より具体的には陽極板の側面)を接続するためのディストリビュータ部材6を設けることによって、この問題点を克服することが可能である。ディストリビュータ部材6は、親水性媒体および/または導電性媒体から形成される。ディストリビュータ部材6用の材料としては、たとえば、ヒドロキシル基、スルホン酸基、カルボン酸基、アミノ基などの親水性官能基を含むポリマーを使用することができる。好ましくは、スルホン酸、カルボン酸、アミノ基およびそれらのイオン化された基などのイオン性基を有するポリマー、例えばポリスチレンやポリアクリレートに前述の官能基を導入したもの(イオン交換樹脂としても市販されている)が用いられる。適切な親水性および/または導電性を維持する限りにおいて、これらのポリマーを他のポリマー(たとえば接着材など)と混合して用いてもよい。あるいはまた、カーボン、ニッケル、マグネシウム、アルミニウム,銅、あるいは導電性金属酸化物など導電性粉末を含有してなる導電性塗料を塗布あるいは固着することによって、ディストリビュータ部材6を形成してもよい。ディストリビュータ部材6は、上記の親水性および/または導電性媒体単独で構成されてもよいし、耐候性とシール性に優れた接着剤などでディストリビュータ部材6の母体部を形成した後に、該母体部の上表面に前述の親水性および/または導電性媒体を塗布した2層構造であってもよい。これらの材料から形成されたディストリビュータ部材6は、大気中の湿度、降雨、降雪または霜などによって水膜が形成される際に、その表面に均一な水膜、したがって均一な防食電流の流路を提供し、被防食体への防食電流の供給の分散ムラの発生を抑制することを可能とする。
(実施例1)
図5に、以下の実施例で用いた系の構成を示す。被防食体29が本実施例のサンプルである。
被防食体29は、横幅0.25m、縦30mの塗装鋼板(膜厚120μmのポリウレタン樹脂塗料で塗装された炭素鋼板)であり、各々塗装鋼板の中央部に絶縁性両面接合体11を介して電極ユニット4を設置した。絶縁性両面接合体11および陽極板10は、いずれも50mm×42mmの寸法を有した。そして、電極ユニット4の周囲に、粒子径が0.3〜0.8mmのポリスルホン酸Na型イオン交換樹脂と接着材を混合したペーストを電極ユニット4外周部に塗布し、1日間放置して養生固着してディストリビュータ部材6を形成した。さらに、電極ユニットを基準に左右2mの位置AおよびD、5mの位置BおよびE、ならびに14mの位置CおよびFにおいて、塗装膜2に人工欠陥部(切りカキ)を設け、屋外に設置した。
一定電圧制御ユニット3の出力電圧は15V一定にセットし、各実施例の被防食体に設置した電極ユニット4に内蔵される電圧/電流調整ユニット5に並列して、陽極リード線8を接続した。電圧/電流調整ユニット5は、出力される(電流/電圧)勾配を−0.5mA/Vに、最大制限電流を7mAに設定した。
(実施例2)
図5に示した被防食体30が本実施例のサンプルであり、ディストリビュータ部材6を形成しなかったことを除いて実施例1と同一のものである。
(比較例1)
図5に示した被防食体31が本実施例のサンプルであり、ディストリビュータ部材6を形成しなかったこと、および電圧/電流調整ユニット5を変更して、最大制限電流を120mAとし、出力される(電流/電圧)勾配を−8.0mA/Vに設定したことを除いて実施例1と同一のものである。
これら被防食体の実施例と比較例の実施条件を下表に要約する。
Figure 0004502649
実施例1では、人工欠陥部A,BおよびD,Eの4箇所においては、1年間経過後も錆の発生は認められなかった。一方、人工欠陥部C,Fについては、両者ともに2週間前後で切りカキ部に変色現象が観られ、1ヶ月後には切カキ部全面に赤さびの発生が確認され、その度合いは時間の経過に連れて増大した。なお、過防食の弊害として発生する塗装膜の膨れや剥離現象は、1年間経過後も全く認められなかった。したがって、ディストリビュータ部材6を有する実施例1においては、電極ユニットを基点に相対する両方向5mの範囲内において防食効果が実証された。
実施例2においても、人工欠陥部A,CおよびD,E,Fの5箇所については、実施例1と同様の結果が得られた。しかしながら、人工欠陥部Bは3ヶ月後より変色が観られ、5ヶ月後には全面がさびで覆われた。本実施例では、左右2mまでは期待通りの防食効果が得られたものの、防食範囲を5mまで広げると、防食未達成部が発生し得ることが判明した。この防食未達成部は、ディストリビュータ部材6を設けなかったことによる防食電流の分散ムラに起因すると考えられる。
比較例1は、実施例1および2よりも防食電流の最大制限電流および(電流/電圧)勾配を増加させた電流条件で比較検討した。人工欠陥部CおよびD,Fでは実施例1と同様の結果が得られたが、他の部分は大きく様相を異にした。3ヶ月経過後には、電極ユニットから人工欠陥部A方向20〜30cmの所に過防食による塗装膜の盛り上り現象が観測され、時間の経過に連れて盛り上がり部分は拡大してきた。さらに4ヶ月後になると人工欠陥部BおよびEに錆が発生し、5ヶ月後には、人工欠陥部Aにも錆が生じてきた。本比較例では、電極ユニットの比較的近傍にあった塗装不具合部に防食電流が偏って流れたこと、およびより大きな(電流/電圧)勾配の不適合が相乗して、局部的な過防食を引き起こす結果となった。加えて、本比較例においては、実施例1および2よりも防食適合範囲が著しく狭いという結果になった。すなわち、本比較例は、コマーシャル事例で頻繁に発生する電気防食の不具合事例を再現する結果となった。
本発明の鋼材構造物の防食システムの一例を示す図である。 本発明に用いる電極ユニットの被防食体への設営の一例を示す図である。 本発明に用いる一定電圧制御ユニットの一例の回路図である。 本発明に用いる電圧/電流調整ユニットの一例の回路図である。 実施例および比較例の構成を示す図である。
符号の説明
1 鋼板
2 塗装膜
3 一定電圧制御ユニット
4 電極ユニット
5 電圧/電流調整ユニット
6 ディストリビュータ部材
7 電源プラグ
8 陽極リード線
9 陰極リード線
10 陽極板
11 絶縁性両面接合体
12 ヒューズ
13 バリスター
14 トランス
15 整流回路
16,17,19,20 コンデンサー
18 レギュレータ
21 発光ダイオード
22,23,26 抵抗器
24 トランジスタ
25 可変シャントレギュレータ
27 被防食体の抵抗
28 保護フタ
29,30,31 被防食体
32 直流電源

Claims (4)

  1. 外部電源から電流を供給して鋼材建造物の腐食を防止する陰極防食方法であって、一定電圧制御ユニットと、前記鋼材建造物を被覆する疎水性かつ絶縁性の塗膜を介して配設される電極ユニットを備えた陰極防食システムを用い、前記電極ユニットは電圧および電流の両方を調整する調整ユニットを内蔵しており、前記一定電圧制御ユニットの陽極が前記調整ユニットに接続されており、前記一定電圧制御ユニットの陰極がリード線を介して前記鋼材建造物に接続されており、前記調整ユニットは、前記塗膜に欠陥が発生した場合の、前記調整ユニットから、前記電極ユニット、前記塗膜上に形成された水膜、前記欠陥、前記鋼材建造物、前記リード線を介して前記一定電圧制御ユニットへ帰還する電流経路の電気抵抗値に連動した調整機能を持ち、前記電極ユニットから前記鋼材建造物に防食電流を流し、前記調整ユニットが前記電流経路に印加される電流と電圧を、(電流/電圧)勾配が−0.3〜−3.0mA/Vである一次の比例関係に制御することを特徴とする陰極防食方法。
  2. 前記電極ユニットは、前記鋼材建造物の前記絶縁性塗膜に接着される絶縁性両面接合体と、前記絶縁性両面接合体の上に形成される陽極板と、前記絶縁性両面接合体の外周部を覆い、前記塗装膜と前記陽極板とを接続するディストリビュータ部材とを含み、前記調整ユニットは前記陽極板に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の陰極防食方法。
  3. 外部電源から電流を供給して鋼材建造物の腐食を防止する陰極防止装置であって、一定電圧制御ユニットと、該鋼材構造物を被覆する疎水性かつ絶縁性の塗膜を介して配設され、該鋼材構造物に防食電流を流す電極ユニットとを備え、該電極ユニットは電圧および電流の両方を調整する調整ユニットを内蔵しており、前記一定電圧制御ユニットの陽極が前記調整ユニットに接続されており、前記一定電圧制御ユニットの陰極がリード線を介して前記鋼材建造物に接続されており、前記調整ユニットは、前記塗膜に欠陥が発生した場合の、前記調整ユニットから、前記電極ユニット、前記塗膜上に形成された水膜、前記欠陥、前記鋼材建造物、前記リード線を介して前記一定電圧制御ユニットへ帰還する電流経路の電気抵抗値に連動した調整機能を持ち、前記調整ユニットが前記電流経路に印加される電流と電圧を、(電流/電圧)勾配が−0.3〜−3.0mA/Vである一次の比例関係に制御することを特徴とする陰極防食装置。
  4. 前記電極ユニットは、前記鋼材建造物の前記絶縁性塗膜に接着される絶縁性両面接合体と、前記絶縁性両面接合体の上に形成される陽極板と、前記絶縁性両面接合体の外周部を覆い、前記塗装膜と前記陽極板とを接続するディストリビュータ部材とを含み、前記調整ユニットは前記陽極板に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の陰極防食装置。
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